JP2003017732A - 太陽電池モジュールの電力リード引き出し方法 - Google Patents
太陽電池モジュールの電力リード引き出し方法Info
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Abstract
電気的接続作業が簡便で、かつ絶縁の信頼性が高く、さ
らに外観上の問題の発生がない太陽電池モジュールの電
力リード引き出し方法を提供する。 【解決手段】 電力リード線40として、周囲が電気絶
縁性材料により被覆され両端に被覆のない露出部を有す
る金属箔からなるフレキシブルなリード線を用い、この
電力リード線を、裏面保護部材36の主面上に、太陽電
池1の正極および負極が存在する位置と端子箱20が存
在する位置との間を橋渡しするように配設し、正負各1
本の電力リード線の金属箔の露出部の一端を、裏面保護
部材36および接着性樹脂封止材(接着層)37を貫通
させて、太陽電池1の内部配線の正極および負極に電気
的に接続し、他端を、端子箱20内の電力引き出し端子
に電気的に接続した後、前記電気的接続部を電気絶縁材
料により絶縁処理する。
Description
裏面保護部材との間に、複数個の太陽電池素子を直列接
続した太陽電池を接着性樹脂封止材により封止してな
り、前記太陽電池の正極および負極の内部配線を、正負
各1本の電力リード線により前記裏面保護部材上に設け
た端子箱内の電力引き出し端子に電気的に接続してなる
太陽電池モジュールの電力リード引き出し方法に関す
る。
エネルギーの研究開発が進められている。中でも、太陽
電池はその資源(太陽光)が無限であること、無公害で
あることから注目を集めている。同一基板上に形成され
た複数の太陽電池素子が、直列接続されてなる太陽電池
(光電変換装置)の代表例は、薄膜太陽電池である。
の安さ、大面積化が容易であることなどから、今後の太
陽電池の主流となると考えられ、電力供給用以外に、建
物の屋根や窓などにとりつけて利用される業務用,一般
住宅用にも需要が広がってきている。
いたが、軽量化、施工性、量産性においてプラスチック
フィルムを用いたフレキシブルタイプの太陽電池の研究
開発がすすめられている。このフレキシブル性を生か
し、ロールツーロール方式の製造方法により大量生産が
可能となった。
一例は、例えば特開平10−233517号公報や特願
平11−19306号に記載されている。
薄膜太陽電池の構成を簡略化して斜視図で示したもので
ある。図11において、基板61の表面に形成した単位
光電変換素子62および基板61の裏面に形成した接続
電極層63は、それぞれ複数の単位ユニットに完全に分
離され、それぞれの分離位置をずらして形成されてい
る。このため、素子62のアモルファス半導体部分であ
る光電変換層65で発生した電流は、まず透明電極層6
6に集められ、次に該透明電極層領域に形成された集電
孔67を介して背面の接続電極層63に通じ、さらに該
接続電極層領域で素子の透明電極層領域の外側に形成さ
れた直列接続用の接続孔68を介して上記素子と隣り合
う素子の透明電極層領域の外側に延びている下電極層6
4に達し、両素子の直列接続が行われている。
気絶縁保護材で覆って、薄膜太陽電池モジュールを構成
する。この薄膜太陽電池モジュールとして、電気絶縁性
を有するフィルム基板上に形成された太陽電池を、内部
配線とともに、電気絶縁性の保護材により封止するため
に、太陽電池の受光面側および非受光面側の双方に表面
保護部材と裏面保護部材とを設けたものが知られてい
る。
て特願平11−160782号に開示された前記太陽電
池モジュールの一例を示し、(a)は透視平面図、(b)
は(a)におけるX−X断面図である。図6に示す太陽
電池モジュールにおいて、所定の間隔をおいて並べられ
た太陽電池ユニット1u(あらかじめ受光面側に、EV
A(エチレンビニルアセテート)からなる接着剤23を
仮ラミネートし、所定寸法に裁断したもの)は、その両
外側に配置される、例えばSn/Cu/Sn材料からなる、金属
箔である内部配線22と、太陽電池ユニット1uの裏面電
極と接続する導電性粘着剤付きAl箔/PET(ポリエ
チレンテレフタレート)である補助配線25と共に、接
着剤(EVA)23を介して、メッシュ状プラスチック
繊維26および耐候性の高いフッ素フィルム、例えばE
TFE(エチレン・四フッ化エチレン共重合体)製の防
湿フィルム24でラミネートされ、受光側と反対側(非
受光側)はEVA3を介してETFEフィルム24がラ
ミネートされて封止される。
50℃で真空加熱処理し、EVAの架橋硬化を行い、E
TFEを接着し、かつ全体をEVAで樹脂封止する。こ
れにより、太陽電池ユニット1u、補助配線25および
内部配線22間の電気的接続の安全性も確保する。上記
の長尺のラミネートフィルムから、図6のCC部で裁断
して、所定数の太陽電池ユニット1uを含む太陽電池モ
ジュールMを得る。
護部材と裏面保護部材の各材質や、また保護層の構成
は、目的に応じて、種々の変形がある。表面保護部材に
は、前述のようにガラス板が使用されることもある。
外部への引き出し方法としても、種々の方法がある。例
えば図7ないし10は、本願と同一出願人によって特願
2000−82269号に記載された前記太陽電池モジ
ュールの一例を示し、図7は太陽電池モジュールの平面
図、図8は図7におけるA−A断面図、図9は電力リー
ド引き出し部の先端部を切り込み部において引き起こし
た状態の斜視図、図10はケーブルに接続した棒状端子
に、電力リード引き出し部の先端部外部リード線接続部
材を取付けた状態の斜視図を示す。
ては、太陽電池1の太陽光入射側である受光面側に、E
VAなどを使用した接着層2、並びにETFEなどを使
用した防湿層3、EVAにガラス繊維を充填して機械的
強度を高めた強化層4、その上にETFEなどを使用し
た汚損物質付着防止の表面保護層5からなる耐候性保護
層としての受光面側保護層6が積層され、太陽電池1を
保護している。
には、接着層7、防水と電気絶縁を兼ねたETFEやポ
リイミドを使用した絶縁層8、補強層11との接合の役
目をなすEVAなどを使用した接着層9が積層されて非
受光面側保護層10が形成され、その上に積層された金
属製平板などを使用した補強層11が接着されており、
上記各層は加圧熱融着ラミネートで一体化されている。
護層10、補強層11は太陽電池1の側方の非発電領域
まで延長され、非発電領域には略四角形状の太陽電池1
の両側辺に沿って平行的に平箔銅線の内部配線12が配
置され、導電性粘着テープ若しくはハンダ付け平箔銅線
の渡り線(前述の補助配線)13で太陽電池1の図示し
ないプラス極、またはマイナス極にそれぞれ接続されて
いる。
した電力を外部に引出す中継をなす電力端子箱14が補
強層11に接着、またはネジ止めで固定されており、内
部配線12とケーブル15が接続線16で電気的に接続
されて全体として四角形で平板状の太陽電池モジュール
50を形成している。
陽電池モジュールの電力リード引き出し方法を改良し、
電力を外部に引出す内部配線と外部のケーブルとの接合
作業が簡便で、絶縁の信頼性が高い太陽電池モジュール
の電力リード引き出し方法に関する(詳細は、前記特願
2000−82269号参照)。
ド線接続部材51および剥離部材90は、保護層70の
中に埋設された状態となっており、内部配線を電気的に
外部に引き出すに際して、保護層70に専用カッターを
用いてコの字型に切り込みを入れ、その部分の外部リー
ド線接続部材51を保護層70と共に上に引き上げた
後、外部リード線接続部材51上の剥離部材90を除去
し、接続部分を露出させ、図10に示すケーブル210
の棒状端子209に半田付けを行う。図9の斜視図にお
いて、113は切り込み部を、103は補強層を示す。
また、図10の斜視図において、201は電力端子箱を
示す。
力リード引き出し方法において、内部配線は、太陽電池
の有効受光面の外側に配設されているが、有効受光面の
面積を増大するために、内部配線を太陽電池の有効受光
面の内側に配置し、さらに太陽電池と接着剤保護層との
間に、電気絶縁層を介して電力リード線を配設して、前
記内部配線と端子箱内の外部端子とをこの電力リード線
を介して電気的に接続する方法も採用されている。
わる太陽電池モジュールの模式的構成を、図5に示す。
図5(b)は平面図、図5(a)は図5(b)における
A−A断面図を示す。
陽光入射側には、ガラス板からなる表面保護部材38を
使用し、反対側には裏面保護部材36としてA1箔入り
フツ素樹脂フィルムを使用し、接着層37としてEVA
を使用し、加圧熱融着ラミネートにより一体化して、太
陽電池モジュール30を形成している。
に、内部配線に電気的に接続した電力リード線40の引
き出し部48を設け、電力端子箱20まで引き出して、
図示しない外部端子に電気的に接続する。この電力端子
箱20は、フィルム裏面保護部材36上に接着固定して
設ける。正極および負極の2本の電力リード線40は、
前記電力リード線の引き出し部48から、太陽電池のパ
ターニングの図示しない分離ラインに沿って、太陽電池
モジュール周辺部に向けて配設し、電力リード線40の
他端を、太陽電池の内部配線の正負の電極部に接続す
る。
常、半田コート銅箔、錫コート銅箔等が使用されるが、
この電カリード線40は、太陽電池1の裏面接続電極層
上を通過するため、幅寸法の比較的小さいEVAスペー
サー71を、太陽電池1と電力リード線40との間に電
力リード線40に沿って挿入し、両者間の絶縁を確保す
るようにしている。
示す従来の太陽電池モジュールの電力リード引き出し方
法においては、以下のような問題点がある。
陽電池の裏面接続電極層と電力リード線との間に挿入し
絶縁処理をしているが、EVAの膜厚が比較的厚いため
モジュール化後、太陽電池に凸凹や段差が発生し、外観
上好ましくない問題があった。
いるにも拘わらず、幅寸法の比較的小さいEVAスペー
サー71がモジュール化時の加熱により溶けて、EVA
の絶縁層が欠落する部分が生じ、電カリード線と裏面接
続電極層とが接触して絶縁不良が発生する問題があっ
た。
し、その後、他の材料を組立てる際、電カリード線とE
VAスペーサーが動いてしまい、設置するのに時間がか
かり、作業効率が悪い問題があった。
よび直列接続用の接続孔が形成されている。電カリード
線を、前述のように、太陽電池のパターニング分離ライ
ンに沿って、中央部の引き出し部から太陽電池モジュー
ル周辺部に向けて配設した場合、電カリード線は、前記
接続孔の上を通過することになる。この電カリード線を
太陽電池モジュールの受光面側からみた時、前記接続孔
の部分が白く見えてしまい、外観上好ましくない問題が
あった。
るためになされたもので、本発明の課題は、太陽電池の
内部配線の外部への電気的引き出し作業が簡便で、かつ
絶縁の信頼性が高く、さらに外観上の問題の発生がない
太陽電池モジュールの電力リード引き出し方法を提供す
ることにある。
め、この発明によれば、表面保護部材と裏面保護部材と
の間に、複数個の太陽電池素子を直列および/または並
列に接続した太陽電池を接着性樹脂封止材により封止し
てなり、前記太陽電池の正極および負極の内部配線を、
正負各1本の電力リード線により前記裏面保護部材上に
設けた端子箱内の電力引き出し端子に電気的に接続して
なる太陽電池モジュールの電力リード引き出し方法にお
いて、前記電力リード線として、周囲が電気絶縁性材料
により被覆され、かつ両端に被覆のない露出部を有する
金属箔からなるフレキシブルなリード線を用い、この電
力リード線を、前記裏面保護部材の主面上に、前記太陽
電池の正極および負極が存在する位置と前記端子箱が存
在する位置との間を橋渡しするように配設し、前記正負
各1本の電力リード線の金属箔の露出部の一端を、前記
裏面保護部材および接着性樹脂封止材を貫通させて前記
太陽電池の内部配線の正極および負極に電気的に接続
し、他端を、前記端子箱内の電力引き出し端子に電気的
に接続した後、前記電気的接続部を電気絶縁材料により
絶縁処理することとする(請求項1の発明)。
材の主面上の所定の位置に配設してから、電気的接続作
業を行なうので、EVAスペーサー等の絶縁の位置精度
を気にせずに電気的接続作業ができるので、組立て作業
が容易となる。また、電力リード線を、太陽電池モジュ
ール内から裏面保護部材の外側に配置したので、絶縁の
信頼性が向上するとともに、凹凸や段差が生ずる美観上
の問題も解消する。
1個、あるいは両端2ケ所に正負1個づつ設置すること
ができる。モジュール中央部へ取付ける場合は、コスト
ダウンが可能である。また、接続部の前記電気的露出部
の電気的絶縁処理が、事前に必要な場合には、樹脂封止
材料等をあらかじめ塗布して絶縁処理を行うこともでき
る。これにより絶縁の信頼性がさらに向上する。
記請求項2ないし5の発明が好ましい。即ち、請求項1
記載の太陽電池モジュールの電力リード引き出し方法に
おいて、前記橋渡しする電力リード線は、両面テープま
たは接着剤により、前記裏面保護部材の主面上に固着す
る(請求項2の発明)。これにより、電気的接続作業が
より簡便となる。
ジュールの電力リード引き出し方法において、前記電力
リード線の金属箔の露出部の一端を、太陽電池の内部配
線の正極および負極に電気的に接続する部分は、太陽電
池を接着性樹脂封止材により一旦封止後に、当該前記裏
面保護部材および接着性樹脂封止材の電力リード線貫通
部分を部分的に除去し、内部配線を部分的に露出させた
後、前記電気的接続を行なうこととする(請求項3の発
明)。これにより、接着性樹脂封止材による封止の作業
性が向上する。
ジュールの電力リード引き出し方法において、前記電力
リード線貫通部分には、前記一旦封止時に剥離可能なス
ペーサを接着性樹脂封止材中に埋め込み、このスペーサ
を剥離することにより内部配線を部分的に露出させるこ
ととする(請求項4の発明)。これにより、前記裏面保
護部材および接着性樹脂封止材の電力リード線貫通部分
の部分的除去作業が容易となる。
池モジュールの電力リード引き出し方法における電気的
接続は、熱影響による絶縁損傷を防止するために、通
常、パルスヒート方式の半田付けで行なうが、熱影響に
よる絶縁損傷をさらに軽減する観点から、下記請求項5
の発明が好ましい。即ち、前記電力リード線の一端と内
部配線との電気的接続は、前記一端および内部配線の当
該接続部に設けた雄雌の嵌合式接続手段により行なうこ
ととする。これにより、ワンタッチで接続が可能とな
り、作業性がさらに向上する。詳細は後述する。
ついて以下に述べる。
し、図1ないし図4において、図5の部材と同一機能を
有する部材には同一番号を付して、詳細説明を省略す
る。
に対応する図であり、図1(a)および(b)は、太陽
電池モジュールの裏面側から見た模式的平面図である。
図1(c)は、図1(a)におけるA−A断面図を示
す。なお、図1(a)は、図1(c)における部材36
および37を除去した状態における裏面側平面図であ
る。
図を若干詳細にした上で、太陽電池素子の接続状態およ
び電流の流れを説明する図である。また、図3は、電力
リード線の構造とその太陽電池への接続状態を説明する
図であって、図3(a)は、電力リード線の概略斜視
図、図3(b)は、太陽電池内部配線と電力リード線の
露出部の一端との接続構成の模式的断面図を示す。図4
は、図3とは異なる接続状態を説明する図である。
してのガラス板38上に太陽電池モジュール受光面側の
接着層37(EVA)と、この上に太陽電池1を2枚所
定の位置にセット後、導電性粘着剤からなる補助配線3
5により、太陽電池1間を直列接続する。
ような電気的な接続構成とする。左右の前記2枚の太陽
電池は、それぞれ4分割されており、4分割された各太
陽電池は、それぞれ複数個のユニットセル(太陽電池素
子)が直列接続されている。4分割された太陽電池は、
それぞれ電気的に並列となっており、左右の太陽電池間
は、補助配線35により、直列に接続されている。左右
の+側および−側の共有導体49は、電力リード線40
の一端にそれぞれ接続される。電流の流れは、図中、矢
印で示す。
図3に示すように、周囲が電気絶縁性材料40bにより
被覆され、かつ両端に被覆のない露出部を有する金属箔
40aからなるフレキシブルなリード線とする。この電
力リード線40を、図1(b)(c)に示すように、裏
面保護部材36の主面上に、太陽電池の正極および負極
が存在する位置(図1における電力リード線引き出し部
48)と端子箱20が存在する位置との間を橋渡しする
ように配設する。
箔の露出部40aの一端を、図1(c)に示すように、
前記裏面保護部材36および接着性樹脂封止材の接着層
37を貫通させて、太陽電池1の内部配線としての正極
および負極の共有導体49に電気的に接続し、他端を、
端子箱20内の図示しない電力引き出し端子に電気的に
接続する。その後、前記電気的接続部を電気絶縁材料に
より絶縁処理する。
露出部の一端部との接続構成について、図3により詳述
する。図3(a)は電力リード線の斜視図を、(b)は
接続構成の模式的断面図を示すが、(b)図における太
陽電池モジュールは、接続構成の説明の便宜上、その層
構造を一部簡略化して示す。
0は、例えばブチルゴムにより絶縁処理され、その両端
部に、約10mm長さの導体(金属箔)の露出部40a
を有する。電力リード線40と接続する太陽電池モジュ
ール30の導体接続部45において、図1に示す接着層
37と裏面保護部材36とが、部分的に除去され、この
部分において、電力リード線の露出部40aが、内部配
線としての共有導体49にパルスヒート方式半田付け装
置により半田付けされる。
により、太陽電池モジュール30の裏面保護部材に接着
固定される。最後に、電力リード線40の他端の露出部
40aを、図示しない端子箱の外部端子に半田接続後、
端子箱内および前記半田接続部に、シリコン樹脂材料を
注入・硬化させて、水分浸入防止を兼ねた絶縁処理を行
い、端子箱に蓋を取り付けて太陽電池モジュールを完成
する。
箔または圧延銅箔が用いられ、その厚さは25〜100
μmの範囲が好ましい。25μm以下の場合、接続時に
切断する恐れがある。銅箔はそのままか、あるいは半田
メッキや錫メツキしたものが用いられる。また、金属箔
の周囲の絶縁材料は、ブチルゴムの他にエチレンプロピ
レンゴム、塩化ビニル樹脂等が適用できる。
題は解消され、電気的にも機械的にも信頼性の高い電力
リード引き出し構造が得られ、また、作業性が極めて向
上する。
異なる接続方法を模式的に示す。図4(a)は電力リー
ド線の斜視図を、(b)は接続構成の模式的断面図を示
すが、(b)図における太陽電池モジュールは、図3と
同様に、接続構成の説明の便宜上、その層構造を一部簡
略化して示す。
る金属箔の露出部40aは、嵌合式接続手段の雄46b
を備え、太陽電池モジュール30の導体接続部45は、
嵌合式接続手段の雌46aを備える。前記雄46bを雌
46aに嵌合することにより、機械的および電気的な接
続を行なう。それ以外は、前記実施例1と同様とする。
図4に示す実施例によれば、半田付けに比べて電気的接
続作業における熱的損傷を受けにくいので絶縁の信頼性
の向上が図れ、また、作業性も向上する。
して100μm膜厚の半田メツキ銅箔を用い、前記図5
に示すように、太陽電池1の裏面接続電極層上に、絶縁
材としてのEVAスペーサー71を所定の大きさに切断
・挿入し、太陽電池1の裏面電極部とは半田コテにて半
田付けして太陽電池モジュールを作製した。外観上EV
Aスペーサー71を挿入した配線部の凸凹がはっきり分
かる状態であった。
例の方法により製作した太陽電池モジュールについて、
高温高湿(85℃、95%RH)試験を500時間行なった。
その結果、実施例では、外観の変化は無く、電気的不良
(絶縁不良)等の発生も見られなかった。一方、比較例
においても電気的不良等の発生はなかったが、外観上凸
凹部がさらに大きくなった。
護部材と裏面保護部材との間に、複数個の太陽電池素子
を直列および/または並列に接続した太陽電池を接着性
樹脂封止材により封止してなり、前記太陽電池の正極お
よび負極の内部配線を、正負各1本の電力リード線によ
り前記裏面保護部材上に設けた端子箱内の電力引き出し
端子に電気的に接続してなる太陽電池モジュールの電力
リード引き出し方法において、前記電力リード線とし
て、周囲が電気絶縁性材料により被覆され、かつ両端に
被覆のない露出部を有する金属箔からなるフレキシブル
なリード線を用い、この電力リード線を、前記裏面保護
部材の主面上に、前記太陽電池の正極および負極が存在
する位置と前記端子箱が存在する位置との間を橋渡しす
るように配設し、前記正負各1本の電力リード線の金属
箔の露出部の一端を、前記裏面保護部材および接着性樹
脂封止材を貫通させて前記太陽電池の内部配線の正極お
よび負極に電気的に接続し、他端を、前記端子箱内の電
力引き出し端子に電気的に接続した後、前記電気的接続
部を電気絶縁材料により絶縁処理することにより、太陽
電池内部配線の外部への引き出しおよび電気的接続作業
が簡便で、かつ絶縁の信頼性が高く、さらに外観上の問
題の発生がない太陽電池モジュールの電力リード引き出
し方法を提供することができる。
の模式的構成図
子の接続状態および電流の流れを説明する図
電池への接続状態を説明する図
図
池モジュールの模式的構成図
図
成の一例を示す平面図
き起こした状態の斜視図
接続部材を取付けた状態の斜視図
ル、35:補助配線、36:裏面保護部材、37:接着
層、38:ガラス板、40:電力リード線、40a:金
属箔、40b:電気絶縁性材料、45:導体接続部、4
6a:嵌合式接続手段の雌、46b:嵌合式接続手段の
雄、49:共有導体。
Claims (5)
- 【請求項1】 表面保護部材と裏面保護部材との間に、
複数個の太陽電池素子を直列および/または並列に接続
した太陽電池を接着性樹脂封止材により封止してなり、
前記太陽電池の正極および負極の内部配線を、正負各1
本の電力リード線により前記裏面保護部材上に設けた端
子箱内の電力引き出し端子に電気的に接続してなる太陽
電池モジュールの電力リード引き出し方法において、 前記電力リード線として、周囲が電気絶縁性材料により
被覆され、かつ両端に被覆のない露出部を有する金属箔
からなるフレキシブルなリード線を用い、この電力リー
ド線を、前記裏面保護部材の主面上に、前記太陽電池の
正極および負極が存在する位置と前記端子箱が存在する
位置との間を橋渡しするように配設し、 前記正負各1本の電力リード線の金属箔の露出部の一端
を、前記裏面保護部材および接着性樹脂封止材を貫通さ
せて前記太陽電池の内部配線の正極および負極に電気的
に接続し、他端を、前記端子箱内の電力引き出し端子に
電気的に接続した後、前記電気的接続部を電気絶縁材料
により絶縁処理することを特徴とする太陽電池モジュー
ルの電力リード引き出し方法。 - 【請求項2】 前記橋渡しする電力リード線は、両面テ
ープまたは接着剤により、前記裏面保護部材の主面上に
固着することを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジ
ュールの電力リード引き出し方法。 - 【請求項3】 前記電力リード線の金属箔の露出部の一
端を、太陽電池の内部配線の正極および負極に電気的に
接続する部分は、太陽電池を接着性樹脂封止材により一
旦封止後に、当該前記裏面保護部材および接着性樹脂封
止材の電力リード線貫通部分を部分的に除去し、内部配
線を部分的に露出させた後、前記電気的接続を行なうこ
とを特徴とする請求項1または2記載の太陽電池モジュ
ールの電力リード引き出し方法。 - 【請求項4】 前記電力リード線貫通部分には、前記一
旦封止時に剥離可能なスペーサを接着性樹脂封止材中に
埋め込み、このスペーサを剥離することにより内部配線
を部分的に露出させることを特徴とする請求項3記載の
太陽電池モジュールの電力リード引き出し方法。 - 【請求項5】 前記電力リード線の一端と内部配線との
電気的接続は、前記一端および内部配線の当該接続部に
設けた雄雌の嵌合式接続手段により行なうことを特徴と
する請求項3記載の太陽電池モジュールの電力リード引
き出し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001201397A JP2003017732A (ja) | 2001-07-02 | 2001-07-02 | 太陽電池モジュールの電力リード引き出し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008270648A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Honda Motor Co Ltd | 太陽電池モジュール |
JP2011151192A (ja) * | 2010-01-21 | 2011-08-04 | Sharp Corp | 太陽電池セル、インターコネクタ付き太陽電池セルおよびその製造方法 |
JP2012151209A (ja) * | 2011-01-18 | 2012-08-09 | Nippon Avionics Co Ltd | 太陽電池セルの集電用配線材のハンダ付け方法、ハンダ付け装置およびヒーターツール |
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2001
- 2001-07-02 JP JP2001201397A patent/JP2003017732A/ja active Pending
Cited By (4)
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