JP2003016886A - 大容量真空遮断器 - Google Patents

大容量真空遮断器

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JP2003016886A
JP2003016886A JP2001241437A JP2001241437A JP2003016886A JP 2003016886 A JP2003016886 A JP 2003016886A JP 2001241437 A JP2001241437 A JP 2001241437A JP 2001241437 A JP2001241437 A JP 2001241437A JP 2003016886 A JP2003016886 A JP 2003016886A
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movable
ribs
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Satoru Yagiu
悟 柳父
Takahiro Matsuo
隆裕 松尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1バルブ構成の真空遮断器において、高電圧
条件での大電流遮断を可能とし、簡単構造、低駆動エネ
ルギーの高電圧大容量真空遮断器を得る。 【解決手段】 セラミックまたはガラスからなる絶縁
円筒1a,1b、金属端板3a,3b,及びベロー7
a,7bなどにより構成される真空バルブ内の中央部
に、固定電極支持部材2の複数個のリブ2bに固定支持
される固定電極4を保持し、固定電極4との上下(また
は両側)に可動電極5a、5bを設け、5a,5bをそ
れぞれ可動通電軸6a、6bに固着する。更に一方の可
動通電軸6bを駆動装置10に直接連結し、他の一方の
可動通電軸6bを、1:1のレバー9を介して前記可動
通電軸6aに連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3.6kVから36
kVまでの高電圧配電系統や、72kV以上の高電圧送
電系統に使用される大容量真空遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】真空遮断器は軽量小形で所要スペースが
小さく、保守点検が容易で信頼性が高く安全性に優れて
いることから、72kV以下で広く使用されている。
【0003】代表的な真空遮断器の基本構成を図7に示
す。図に示す真空遮断器Iは、ガス遮断器や空気遮断器
等、従来の他の遮断器の消弧室に相当する。図から解る
ように、その構造はきわめて簡単であり、封じきった真
空バルブの中に上部の端板3aに固定された固定電極4
及び上下に移動可能な可動電極5を設け、可動電極5を
ベローズ7に固着している。可動電極5は可動通電軸6
の先端部に装着され、可動通電軸6の他端は駆動装置1
0内の絶縁操作棒(図示してない)に連結している。な
お、真空バルブを構成する下部の端板3bと駆動装置1
0の筐体部は絶縁支持台13によって連結される。
【0004】係る構成において、駆動軸6を駆動装置1
0により上下に移動させることにより、固定電極4と可
動電極5が接触及び離間(開極・閉極)することによ
り、通電及び遮断が行われる。
【0005】周知のように真空状態における耐電圧性能
は極めて高く、このような真空遮断器の開極ストローク
は他の方式の遮断器に比べ格段に小さい。従って、駆動
装置10として小形の電磁操作機構や、ばね操作機構が
用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の真
空遮断器には、高信頼性、多頻度開閉特性、安全性など
に優れ、さらに保守、点検の容易性など、高電圧系統の
近代化の要請に合致しており、現在3.6kV〜36k
Vまでの中電圧遮断器の領域で不動の地位を確立してい
る。
【0007】近年、電力需要が増加し、電気設備の容量
が増大するに伴い、更に高電圧大容量の遮断器が必要と
されてきている。真空遮断器における高電圧大容量化
は、真空バルブの径と電極の径を大きくすることと、開
極動作時の電極間距離を大きくすることにより達成され
る。
【0008】しかしながら、真空遮断器における高電圧
化の達成において、開極ストロークを大きくすることは
得策ではない。なぜならば、真空における電極間のギャ
ップ長と絶縁破壊電圧の関係は図8に示すように直線的
ではなく飽和の傾向が著しいから、高電圧化を達成する
ためには電圧比以上の大きな開極距離が必要となり、大
きな開極ストロークが必要となるからである。また開極
ストロークの増加に伴い開極速度の増加も必要となるこ
とから、真空バルブが大型化するばかりでなく、駆動装
置も大型化するという不利益を生じさせる。
【0009】そのため一般には、上記説明した従来の真
空遮断器の遮断部を2個直列に接続することが有利と
考えられている。しかしながら、そのようにすると、真
空遮断器としての構造が複雑となり、コスト高になると
いう問題が生じることになる。
【0010】本発明はこのような従来構成の真空遮断機
が有していた問題を解決しようとするもので、大容量化
の要求に対応できる1バルブ構成の真空遮断器を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明では、真空バルブ内に固定電極及び可動電極を有
する大容量真空遮断器において、真空バルブの中央部に
当該バルブの内部と外部を通ずる円盤部に結合される複
数個のリブによって保持される固定電極を設け、この固
定電極に対向して配置され、真空バルブ外に夫々他端が
突出する2つの可動通電軸の各々の一端に保持される可
動電極を設け、一方の可動通電軸を駆動装置に直接接続
すると共に他方の可動通電軸をリンク機構を介して前記
一方の可動通電軸に接続し、両可動電極が互いに逆方向
に連動して移動できるようにした。
【0012】また、第2の課題解決手段は、固定電極
が、導体部を複数のスリットを有する接触部で挟むよう
に構成されている。係る構成により、固定電極のアーク
が点弧する主電極の間に流れる電流によって軸方向に強
い縦磁界成分を発生する。これにより、アークの局所集
中を防ぐことができ、安定したアークが得られ、遮断性
能を格段に向上することができる。
【0013】また、第3の課題解決手段は、前記真空バ
ルブ中央の固定電極とその周囲のリブを溶接やロー付け
等による金属の溶融により結合させて構成する。このよ
うな構成により固定電極をバルブの中央部に確実に保持
することが可能となり、遮断性能向上の目的を達成でき
る。
【0014】また、第4の課題解決手段は、前記真空バ
ルブ中央の固定電極とリブとをカシメ、圧接等、加圧加
工により結合させて構成する。このような構成により、
固定電極をバルブの中央部に保持することが容易にな
り、真空遮断器製造のコストを低下できる。
【0015】また、第5の解決手は、前記リブのいくつ
かをステンレス、鉄等、銅より強度の大きい金属で構成
し、残りのリブを銅または銅合金で構成する。このよう
な構成により、リブ部の強度が増加し、固定電極を真空
バルブの中央に一層安定に保持できる。
【0016】また、第6の解決手段は、リブが結合さ
れ、真空バルブの内部から外部に通ずる円盤部に冷却フ
ィンを接合して構成する。このような構成により、冷却
性能を向上でき、真空遮断器の大容量化に貢献できる。
【0017】さらに、第7の解決手段は、真空遮断器の
部分を絶縁支持して金属容器中に固定し、金属容器内を
不燃性の油性材料で満たして構成する。このような構成
により、耐電圧性能を飛躍的に向上でき、真空遮断器の
高電圧化が可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
の実施例について図1〜図6に基づいて説明する。な
お、図において、同一または類似の部分には同一または
類似の参照符号を付し、重複説明を書略する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例を示す断面図
及び固定電極の平面図で、同図において、真空遮断器I
の真空バルブは、セラミックまたはガラス窓の絶縁物か
らなる絶縁円筒1a、1b、金属端板3a、3b、及び
ベロー7a、7bにより構成される。真空バルブ内の中
央部に、固定電極4を、固定電極支持部材2の複数個の
リブ2b1〜2b6、に結合して保持され、リブ2b1
〜2b6を真空バルブの内部と外部を通じ、上記絶縁円
筒1a、1bが固定される円盤部2aに結合する。更に
図1に示す縦方向構成の真空遮断器Iでは、固定電極4
と対向した上下に可動電極5a、5bを設け、可動電極
5a、5bを二つの可動通電軸6a、6bに固着し、可
動通電軸6a、6bを、ベローズ7a、7bに固着し
て、金属端板3a、3bの中央部に設けられた開口から
非接触に貫通させ、一方の可動通電軸6bを駆動装置1
0に直接連結し、他方の可動通電軸6aを、リンクレバ
ー16、絶縁操作ロッド9、腕部18を介して前記可動
通電軸6bに連結する。
【0020】また、図1に示すように、真空バルブの内
部から外部に通ずる円盤部2aには、同心円周上に複数
個の穴15a1〜15a4及び15b1〜15b4を設
け、穴15a1〜15a4には図1に示す複数個の絶縁
支持棒12aを固定し、穴15b1〜15b4には図1
に示す複数個の絶縁支持棒12bを固定する。絶縁支持
棒12aと12bは同心円周上に交互に配置し、図1に
おける絶縁支持棒12aの上端に金属端板11aを取り
付け、絶縁支持棒12bの下端に金属端板11bを取り
付ける。更に下部の金属端板11bを、絶縁支持部材1
3を介して駆動装置10の筐体に固定する。可動電極5
bに固着される可動通電軸6bの一端は、金属端板11
bの中心部に設けられた開口を介して移動可能として駆
動装置10の可動部に連結され、一方の可動通電軸6a
の一端は、金属端板11aの中央部に設けられた開口を
介して移動可能とされ、前述のように腕部18によって
リンクレバー16に連結されている。なおリンクレバー
16の支点17aは、金属端板11aに取り付けられる
支点支持部材17により回転可能に固定支持される。支
点17aの位置は、真空遮断機Iの開極動作時に、両可
動電極5a、5bと固定電極4との間がそれぞれ等距離
になるように調整される。
【0021】これらに加え、各電極から飛散する金属蒸
気や金属溶融物の付着による絶縁円筒1a、1b内面の
絶縁性能の低下を防ぐため、各電極を包囲するシールド
8a、8bをリブ2b1〜2b6に固定する。
【0022】上述した図1に示す第1の実施例におい
て、駆動装置10の駆動力により開極動作を行うとき、
可動電極5aと5bはほぼ同時に固定電極4から開離
し、固定電極4からの二つの開極距離はほぼ同一とな
る。
【0023】前記図8に示すように、真空では、ギャッ
プ長が小さいとき、絶縁破壊電圧はギャップ長に比例し
て変化するが、ギャップ長が大きくなると、絶縁破壊電
圧はギャップ長の1/2乗に比例して変化する。図8に
おいて、比例関係にある限界長さをL1とし、このとき
の破壊電圧をV1とする。またギャップ長を2L1とし
たときの絶縁破壊電圧をV2とする。本実施の形態で
は、一つの可動電極の開極動作完了時(開極時と称す)
の電極間距離をほぼL1とする。従って、固定電極4を
挟んだ二つの可動電極の開極距離による絶縁破壊電圧は
それぞれ開極距離による絶縁破壊電圧の和である2V1
となる。一組の固定電極と可動電極で構成され、開極距
離を2L1とすると絶縁破壊電圧はV2である。2V1
>V2であり、第1の実施例では、経済的に高い耐電圧
性能が得られることがわかる。また、図8に示すよう
に、一つのギャップ長で絶縁破壊電圧2V1を得るため
のギャップ長L2v1は、二つのギャップ長の和2L1
より非常に大きく、一つの開極距離により真空遮断器の
高電圧化を図ることが本実施の形態に比べ経済的でない
ことも理解できる。
【0024】従って、上記第1の実施例では、簡単な構
造で、遮断性能が優れた低駆動エネルギーの真空遮断器
を得ることができる。
【0025】本発明による第2の実施例である真空遮断
器の電極の構成例を図2、図3に基づいて説明する。図
1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0026】本実施例では、図1に示す、絶縁円筒1
a、1b内の中央に複数個のリブ2によって保持される
固定電極4を、スリット4dを設けた接触子部4aと4
bの間に導体部4cを備えた構成とする。なお、図示し
ていないが、接触子部4a、4bの間、及び接触子部4
a、4bと導体部4cとの間には、ステンレスなど高抵
抗金属材料のスペーサを複数個固定し、接触子部4a、
4bの間、及び接触子部4aと導体部4cの間、接触子
部4bと導体部4cの間を一定の距離に保持している。
図2では導体部4cは2分割で構成されるが、この部分
は3分割、4分割など多分割で構成することできる。
【0027】図3は、可動電極5a、5bの構成例であ
る。駆動装置10に連結された可動通電軸6a、6bに
固着された可動電極5a、5bには固定電極4の接触子
部4a、4bと同様にスリット4eを設ける。
【0028】上記第2の実施例では、接触子部4bに流
れ込む電極iは、同図(d)に示すように、導体部4
cに設置された腕部により2等分に分流し、さらにもう
一つの接触子部4aに伸びる腕部に流れる。分流された
電流i、iは、1/2周の円弧となって接触子部4
aに至る。すなわち、図2(d)によれば、電極周辺に
1ターンのコイルが形成されていることになり、ここに
流れる電流によって、固定電極と二つの固定電極との間
に軸方向の強い磁界(縦磁界と称す)を発生することが
できる。この縦磁界は固定電極と二つの固定電極との間
に発生するアークに作用する。また、接触子部4a、4
bに設けられるスリット4dにより、各接触子部での渦
電流の発生を極小にでき、磁界の消失を防止できる。
【0029】縦磁界を加えると、電子、イオンは磁力線
の周りに円運動、すなわち、サイクロトロン運動をする
ため、アークの局所集中を防止でき、かつ拡散による電
極間から外方向への荷電粒子の損失でき、遮断性能を格
段に向上することが可能となる。
【0030】従って、第2の実施例の固定電極構造によ
り、簡単な構造で更に遮断性能が優れた低駆動エネルギ
ーの真空遮断器を得ることができる。
【0031】本発明による第3の実施例による固定電極
は、図1に示す固定電極4とリブ2b1〜2b6との接
合、及びリブ2b1〜2b6と円盤部2aとの接合を溶
接やロー付けなど金属の溶融によって行うことを特徴と
する。
【0032】このような接合構成により固定電極をバル
ブの中央部に確実に保持するこが可能となり、遮断性能
向上の目的を達成できる。
【0033】従って、第3の実施例における固定電極構
成では、簡単な構造で械械的に安定であり、遮断性能が
優れた低駆動エネルギーの真空遮断器を得ることができ
る。
【0034】本発明による第4の実施例にかかる固定電
極の構成を図4に示す。但し、図1〜図3と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる
部分についてのみ述べる。
【0035】第4の実施例では、図1に示す複数のリブ
2とそれによって支持される固定電極4をカシメ、圧接
等、加圧加工により結合させる構成を有する。
【0036】第4の実施例によれば、固定電極4とリブ
2の結合が容易となり、縦磁界を発生し遮断性能を向上
させる電極部の構成が容易となる。
【0037】従って、第4の実施例では、簡単な構造
で、さらに遮断性能が優れる低駆動エネルギーの真空遮
断器を得ることができる。
【0038】本発明による第5の実施例による真空遮断
器では、第1の実施例から第2の実施例において、図1
に示す固定電極4を支持するためのリブリブ2b1〜2
b6のいくつかをステンレス、鉄等、銅より強度の大き
い金属で構成し、残りのリブを熱伝導性の良い銅または
銅合金で構成する。
【0039】図1に示す固定電極4は閉極動作時に衝撃
力を受け、リブ2b1〜2b6の強度が十分でないとリ
ブが変形し、固定電極が真空バルブ中央に保持できなく
なる可能性があるが、本実施例では、リブの強度が十分
に大きくなるので、多数回の開閉動作に対しても固定電
極を所定の位置に確実に保持できる。また、残りのいく
つかを銅または銅合金で構成することにより、外部への
熱放出も良好に維持できる。
【0040】従って、第5の実施例では、簡単な構造で
機械的寿命が長く、遮断性能が優れる低駆動エネルギー
の真空遮断器を得ることができる。
【0041】本発明による第6の実施例による真空遮断
器の電極の構成を図5に示す。但し、図1〜図4と同一
部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0042】第6の実施例は、固定電極支持部材2(図
1)の真空バルブの内部から外部に通ずる円盤部2aに
放熱用の冷却フィンを設けたものである。すなわち、真
空バルブの外側部分に位置する円盤部2aのリブ2b1
〜2b6に近接する位置に複数個の冷却用フィン14a
〜14cを配置する。冷却用フィンの配置は、図5に示
すように円盤部2aの表裏面或いは表面のいずれでも良
い。
【0043】第6の実施例では、閉極状態での通電時及
び開極状態での電流遮断時に電極部に発生する熱が固定
電極4からリブ2b1〜2b6に流れ、冷却フィン14
a〜14cに伝わって速やかに真空バルブの外部に放熱
される。
【0044】放熱の良否は、真空遮断器の大きさを決め
る重要な要因の一つである。第6の実施による放熱性能
の向上により真空遮断器を小型化できる。従って、本実
施例により、小型・簡単な構造、更に遮断性能が優れる
低駆動エネルギーの真空遮器を得ることができる。
【0045】本発明による第7の実施例における真空遮
断器の構成を図6に示す。この実施例では、図1に示す
真空遮断器の遮断部を絶縁支持台13によって金属容
器20中に絶縁固定したものである。
【0046】また、二つの可動通電軸6a、6b(図
1)から導体21a、21bを通電可能に引き出し、ブ
ッシング22a、22bにより金属容器と絶縁して端子
板23a、23bに接続して電極部と金属容器の外部の
通電を可能にする。
【0047】更に、第6の実施例では、金属容器20内
の空間をシリコンオイル等の環境汚染度の低い不燃性
或いは難燃性の油性材料で満たす。
【0048】従来の真空遮断器では、真空バルブ内部の
高い耐電圧性能に比べ、真空バルブ外部である気中部分
の絶縁破壊電圧が低く、高電圧大容量化の弱点となって
いた。第7の実施例では、環境への悪影響が極小である
シリコンオイルなどにより真空バルブ外部の耐電圧性能
を飛躍的に向上できると共に良好な冷却性能も確保でき
る。
【0049】従って、第7の実施例により、簡単な構造
で、遮断性能が優れ、従来に比べ飛躍的高耐電圧性能の
真空遮断器を得ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、遮断
性能及び耐電圧性能に優れ、低駆動エネルギーで信頼性
が高く、環境に悪影響を及ぼさない、大容量の真空遮断
器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す真空遮断器の断面図及
び固定電極支持材の平面図
【図2】同固定電極部の別の変形例を示す平面図
【図3】同可動電極部の別の変形例を示す平面図
【図4】同本発明の可動電極部の要部を示す図
【図5】同可動電極部の他の構成例を示す平面図
【図6】図1の真空遮断器を容器に収容した概略側面図
【図7】従来の真空遮断器の断面図
【図8】真空におけるギャップ長と絶縁破壊電圧の関係
を示すグラフ
【符号の説明】
1a,1b:絶縁容器筒 2:固定電極支持部材 2a:円盤部 2b1,2b2,2b3,2b4,2b5,2b6:リ
ブ 3a,3b:金属端板 4:固定電極 4a,4b:接触子部 4c:導体部 4d,4e:スリット 5a,5b:可動電極 6a,6b:可動通電軸 7a,7b:ベローズ 8a,8b:シールド 9:絶縁操作棒 10:駆動装置 11a,11b:絶縁端板 12a,12b:絶縁棒 13:絶縁支持台 14a,14b,14c,14d,14e,14f:冷
却フィン 15a1,15a2,15a3,15a4:絶縁棒取付
穴 15b1,15b2,15b3,15b4:絶縁棒取付
穴 16:リンクレバー 17:支点支持部材 17a:支点 18:腕部 20:金属容器 21a,21b:導体 22a:22b:ブッシング 23a,23b:端子板 :真空遮断器の遮断部 S:シリコンオイル充填空間

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空バルブ内に固定電極及び可動電極を
    有する真空遮断器において、真空バルブ内の中央部に、
    当該バルブの内部と外部を通ずる円盤部に結合される複
    数個のリブによって保持される固定電極を設け、この固
    定電極の表裏面に対向して配置され、前記真空バルブ外
    に夫々一端が突出する2つの可動通電軸の他端に保持さ
    れる可動電極を設け、一方の可動通電軸の一端を駆動装
    置によって直接駆動すると共に他方の可動通電軸の一端
    を駆動装置に連結されるリンク機構を介して前記一方の
    可動通電軸に接続し、両可動電極が互いに逆方向に連動
    して移動できるようにしたことを特徴とする大容量真空
    遮断器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の大容量真空遮断器にお
    いて、固定電極は、導体部を、複数のスリットを有する
    接触部で導体部を挟むように構成したことを特徴とする
    大容量真空遮断器。
  3. 【請求項3】 請求項1及び請求項2の大容量真空遮断
    器において、前記中央の固定電極とリブを直接結合させ
    て構成することを特徴とする大容量真空遮断器。
  4. 【請求項4】 請求項1及び請求項2に記載の大容量真
    空遮断器において、前記中央の固定電極とリブをカシ
    メ、圧接等、加圧加工により結合させたことを特徴とす
    る大容量真空遮断器。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4に記載の大容量真
    空遮断器において、前記リブのいくつかをステンレス、
    鉄等、銅より強度の大きい金属で構成し、残りのリブを
    銅または銅合金で構成することを特徴とする大容量真空
    遮断器。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5に記載の大容量真
    空遮断器において、リブに冷却フィンを接合することを
    特徴とする大容量真空遮断器。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6に記載の大容量真
    空遮断器において、真空遮断器の部分を絶縁支持して金
    属容器中に固定し、金属容器内を不燃性の油性材料で満
    たすことを特徴とする大容量真空遮断器。
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