JP2003011857A - 管理機 - Google Patents

管理機

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JP2003011857A
JP2003011857A JP2001195355A JP2001195355A JP2003011857A JP 2003011857 A JP2003011857 A JP 2003011857A JP 2001195355 A JP2001195355 A JP 2001195355A JP 2001195355 A JP2001195355 A JP 2001195355A JP 2003011857 A JP2003011857 A JP 2003011857A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一輪及び二輪の走行車輪に兼用できる管理機
のミッションケース、及び、該ミッションケースから走
行車輪に駆動を伝達する走行伝達ケースの構造を提供す
る。 【解決手段】 エンジンからの動力をミッションケース
3に伝え、該ミッションケース3の走行用出力軸35よ
り走行伝達ケース8内へ動力を入力し、該走行伝達ケー
ス8に軸支する車軸11を駆動して、一輪又は二輪の走
行車輪を回転駆動させる構成の管理機において、前記走
行用出力軸の下方35、及び、一側方に、蓋体72を着
脱自在とする接続部38・40を形成し、下方の接続部
38に二輪の走行車輪を具備する走行伝達ケース8を接
続して二輪管理機、一側方の接続部40に一輪の走行車
輪を具備する走行伝達ケース8を接続して一輪管理機と
する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一輪及び二輪の走
行車輪に兼用できる管理機のミッションケース、及び、
該ミッションケースから走行車輪に駆動を伝達する走行
伝達ケースの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の歩行型の管理機は、エンジンより
ミッションケースに動力を伝え、該ミッションケースよ
り側方に突出したPTO軸よりチェーン等を介して後方
に配置したロータリ耕耘装置等の作業機に動力を伝えて
駆動するとともに、ミッションケースの側部に配する走
行伝達ケースに駆動を入力して、該走行伝達ケース下部
に軸装する車軸に動力を伝えて走行可能とする構成とす
るものが一般的である。このような、管理機において
は、前記車軸に一輪の走行車輪を備える一輪管理機と、
二輪の走行車輪を備える二輪管理機とに大別されるが、
両者における走行車輪の数の違いから、前記ミッション
ケースの仕様(構造)を異なる構成にして、走行車輪を
「適正位置」に配置させるようにして、走行バランスを
良好としている。ここで、「適正位置」に配置すると
は、機体正面視(後面視でも同じ)において、一輪管理
機では、走行車輪のリム幅の中央が、機体幅中央CLに
一致するように配置することであり、二輪管理機では、
機体幅中央CLから左右均等に離れた位置に、各走行車
輪のリム幅の中央が位置するように配置させることであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上に述べた
ごとくの仕様の違いが存在すると、管理機を製造する側
にとっては、一輪管理機と二輪管理機の製造において、
共通の部品を適用(部品の共通化)することができない
ことから、製造コストの削減の妨げになるとともに、部
品在庫管理・メンテナンス等のスリム化(部品管理の適
正化)の妨げにもなっており、改良が望まれている。そ
こで、本発明は、以上の問題点に鑑み、一輪及び二輪の
管理機のいずれにも共通して適用できるミッションケー
スの構造と、該ミッションケースの構造に対応する走行
伝達ケースの構造を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上のごとくであり、次にこの課題を解決する
ための手段を説明する。即ち、請求項1に示すごとく、
エンジンからの動力をミッションケースに伝え、該ミッ
ションケースの走行用出力軸より走行伝達ケース内へ動
力を入力し、該走行伝達ケースに軸支する車軸を駆動し
て、一輪又は二輪の走行車輪を回転駆動させる構成の管
理機において、前記走行用出力軸の下方、及び、一側方
に、蓋体を着脱自在とする接続部を形成し、下方の接続
部に二輪の走行車輪を具備する走行伝達ケースを接続し
て二輪管理機、一側方の接続部に一輪の走行車輪を具備
する走行伝達ケースを接続して一輪管理機とする構成と
したことである。
【0005】請求項2に示すごとく、エンジンからの動
力をミッションケースに伝え、該ミッションケースの走
行用出力軸より走行伝達ケース内へ動力を入力し、該走
行伝達ケースに軸支する車軸を駆動して、一輪又は二輪
の走行車輪を回転駆動させる構成の管理機において、前
記ミッションケース下部の左右一側に膨出部を形成し、
該ミッションケースの下部を下方に開口し、該開口部に
二輪の走行車輪を具備する走行伝達ケースを接続して二
輪管理機、前記膨出部に一輪の走行車輪を具備する走行
伝達ケースを接続して一輪管理機とする構成としたこと
である。
【0006】請求項3に示すごとく、前記二輪の走行車
輪を具備する走行伝達ケースは、ミッションケースに接
続した状態で、走行車輪を機体幅中央から左右方向に均
等に振り分けて配置する構成とし、前記一輪の走行車輪
を具備する走行伝達ケースは、ミッションケースに接続
した状態で、走行車輪のリム幅中央が機体幅中央と一致
するように配置する構成としたことである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
の図面を用いて説明する。図1は管理機の全体側面図、
図2は二輪管理機のミッションケース及び走行伝達ケー
スの後面断面図、図3は同じくミッションケースの後面
断面図、図4は一輪管理機のミッションケース及び走行
伝達ケースの後面断面図、図5は一輪管理機及び二輪管
理機の走行車輪の配置を示す図、図6は他の構成の二輪
管理機のミッションケース及び走行伝達ケースの後面断
面図、図7は他の構成の一輪管理機のミッションケース
及び走行伝達ケースの後面断面図である。
【0008】まず、図1より管理機1(一輪管理機)の
全体構成から説明すると、管理機1は前部にエンジン
2、後部に作業機としてロータリ耕耘装置4、中央部に
ミッションケース3が配置され、前記エンジン2はエン
ジン台5上に載置固定され、該エンジン台5の後部はミ
ッションケース3に固設されている。該エンジン2の出
力軸6、及び、前記ミッションケース3の入力軸7には
それぞれプーリーが固設されて、ベルトを介して動力が
伝達されるようにしてある。該出力軸6と入力軸7の間
にはベルトテンション式の主クラッチ10が配置され、
ハンドル22にメインクラッチレバー25が配置されて
操作できるようにしている。該テンションクラッチやベ
ルト、プーリー等は伝動ケース9によって覆われてい
る。
【0009】前記ミッションケース3には、走行伝達ケ
ース8を付設し、該走行伝達ケース8の下部に車軸11
を軸支し、該車軸11に走行車輪12を固設して走行駆
動できるようにしている。また、前記ミッションケース
3の後方にロータリ耕耘装置4を配置している。該ロー
タリ耕耘装置4は、左右中央にチェーンケース14を配
置し、該チェーンケース14の上端にPTO入力軸を横
架して前記PTO軸15より動力を伝達して駆動できる
ようにし、該チェーンケース14下部に耕耘爪軸16を
軸支し、該耕耘爪軸16の軸上に複数本の耕耘爪17・
17・・・が植設されている。該耕耘爪17・17・・
・の先端の回動軌跡上方及び側方は耕耘カバー18によ
り覆われている。
【0010】前記ミッションケース3の上部にはハンド
ルベース21が設けられ、該ハンドルベース21上にハ
ンドル22が前後水平方向で回動して、前後振り替え可
能としている。該ハンドル22の基部はハンドルフレー
ム22a、後部はハンドルバー22bとして、ハンドル
バー22bの前部には副変速レバー24が配置され、ハ
ンドルバー22bの後部にはメインクラッチレバー25
やサイドクラッチレバー26・26やアクセルレバー2
7等が配置されている。また、前記ハンドルベース21
の左側後部には主変速レバー31が前後振り替え可能に
突出される一方、ハンドルベース21の右側近傍には耕
耘変速レバー29が配置され、該耕耘変速レバー29を
操作することにより、耕耘速度の高速・低速を切り替え
可能としている。
【0011】次に、図2及び図3を用いて、ミッション
ケース3内部の構成を説明する。図2及び図3に示すご
とく、ミッションケース3には入力軸7、PTO軸1
5、主変速軸33、副変速軸34、走行用出力軸35、
フォーク軸36・37等が平行に左右水平方向に横架さ
れている。前記入力軸7の一端は、ミッションケース3
より左外側方に突出されて、ミッションケース3外で入
力プーリー7bを固設する一方、他端は、PTO軸15
としている。
【0012】そして、図3に示すごとく、前記主変速軸
33上には、摺動ギヤ51が軸心方向に摺動可能に外嵌
され、更に二連の歯部を有するカウンターギヤ52が回
転自在に遊嵌され、端部に伝動ギヤ59が固設されてい
る。また、前記PTO軸15上には、スライダ53が相
対回転不能に摺動可能に外嵌され、伝動ギヤ54がベア
リングを介して回転自在に遊嵌されている。該伝動ギヤ
54には、一つの内歯54aと二つの外歯54b・54
cとが形成され、内歯54aを前記スライダ53と噛合
可能に配置し、外歯54bを前記摺動ギヤ51と噛合可
能に配置し、外歯54cを後述する副変速軸34上に固
設したギヤ56に常時噛合させている。そして更に、P
TO軸15上には、一体的にギヤ55が設けられ、該ギ
ヤ55は主変速軸33上に固設した伝動ギヤ59と常時
噛合させている。
【0013】また、副変速軸34上には、ギヤ56とギ
ヤ57が固設され、該ギヤ56は前記伝動ギヤ54の外
歯54cと常時噛合し、ギヤ57は前記カウンターギヤ
52の他方と常時噛合している。更に、前記ギヤ56と
ギヤ57の間の副変速軸34上には、低速ギヤ61及び
高速ギヤ60が回転自在に遊嵌され、該低速ギヤ61及
び高速ギヤ60の間にボールクラッチ62が配置され、
該ボールクラッチ62は、スライダ63の摺動によって
高低変速ができ、該スライダ63は、シフタ等を介して
前記メインクラッチレバー25と連結され、副変速操作
できるようにしている。なお、前記副変速軸34の一端
には、ブレーキ装置28が配設されている。
【0014】また、走行用出力軸35上には、低速従動
ギヤ82、走行用出力ギヤ83、及び高速従動ギヤ81
が固設されている。低速従動ギヤ82は、前記低速ギヤ
61に噛合し、高速従動ギヤ81は、前記高速ギヤ60
に噛合するようになっており、前記スライダ63の移動
によって、低速ギヤ61が回転する場合は、該回転が低
速従動ギヤ82に伝わり、走行用出力軸35が回転し、
高速ギヤ60が回転する場合は、該回転が高速従動ギヤ
81に伝わり、走行用出力軸35が回転する構成となっ
ている。走行用出力ギヤ83は、二輪管理機として構成
する場合において、走行伝達ケース8の走行用入力ギヤ
71に噛合するものである。さらに、走行用出力軸35
において、一側端部にスプライン溝を形成し、ベアリン
グに軸支された接続ピース46の内歯にスプラン嵌合さ
せている。
【0015】尚、該接続ピース46の構成について説明
すると、左右方向にスプランの内歯の加工を施した貫通
孔が穿設されており、一側からは、前記走行用出力軸3
5のスプライン溝を挿嵌し、他側からは、一輪管理機と
して構成する場合における走行用入力軸88のスプライ
ン溝を挿嵌する構成となっている。
【0016】以上の構成において、入力軸7に入力され
た駆動が走行用出力軸35まで伝達される流れについて
説明する。まず、前進一段及び前進二段の場合、主変速
装置39を構成する摺動ギヤ51が、伝動ギヤ54の外
歯54bと噛合される。そして、前進一段の場合、副変
速装置30のスライダ63は、右方へ摺動されて低速ギ
ヤ61と副変速軸34が一体的に回転するようにする。
こうして、入力軸7→PTO軸15→ギヤ55→伝動ギ
ヤ59→摺動ギヤ51→伝動ギヤ54→ギヤ56→副変
速軸34→ボールクラッチ62→低速ギヤ61→低速従
動ギヤ82→走行用出力軸35に動力を伝える。前進二
段の場合、副変速装置30を構成するスライダ63が、
左方へ摺動されて高速ギヤ60と副変速軸34が一体的
に回転するようにする。こうして前記同様に、ギヤ56
→副変速軸34→ボールクラッチ62→高速ギヤ60→
高速従動ギヤ81→走行用出力軸35に動力を伝える。
【0017】次に、前進三段及び前進四段の場合、スラ
イダ53が、副変速軸34上のギヤ57と噛合される。
そして、前進三段の場合、副変速装置30のスライダ6
3は右方へ摺動されて低速ギヤ61と副変速軸34が一
体的に回転するようにする。こうして、入力軸7→PT
O軸15→スライダ53→ギヤ57→副変速軸34→ボ
ールクラッチ62→低速ギヤ61→低速従動ギヤ82→
走行用出力軸35に動力を伝える。前進四段の場合、副
変速装置30のスライダ63は左方へ摺動されて高速ギ
ヤ60と副変速軸34が一体的に回転するようにする。
こうして前記同様に、ギヤ57→副変速軸34→ボール
クラッチ62→高速ギヤ60→高速従動ギヤ81→走行
用出力軸35に動力を伝える。
【0018】前進五段及び前進六段の場合、主変速装置
39のスライダ53が伝動ギヤ54の内歯54aと噛合
する。そして、前進五段の場合、副変速装置30のスラ
イダ63は右方へ摺動されて低速ギヤ61と副変速軸3
4が一体的に回転するようにする。こうして、入力軸7
→PTO軸15→スライダ53→伝動ギヤ54→ギヤ5
6→副変速軸34→ボールクラッチ62→低速ギヤ61
→低速従動ギヤ82→走行用出力軸35に動力を伝え
る。前進六段の場合、副変速装置30のスライダ63は
左方へ摺動されて高速ギヤ60と副変速軸34が一体的
に回転するようにする。こうして前記同様に、ギヤ56
→副変速軸34→ボールクラッチ62→高速ギヤ60→
高速従動ギヤ81→走行用出力軸35に動力を伝える。
【0019】後進一段及び後進二段の場合、主変速装置
39の摺動ギヤ51及びスライダ53は噛合することな
く中立に位置させ、そして、後進一段の場合、副変速装
置30のスライダ63は右方へ摺動されて低速ギヤ61
と副変速軸34が一体的に回転するようにする。こうし
て、入力軸7→PTO軸15→カウンターギヤ52→ギ
ヤ57→副変速軸34→ボールクラッチ62→低速ギヤ
61→低速従動ギヤ82→走行用出力軸35に動力を伝
える。後進二段の場合、副変速装置30のスライダ63
は左方へ摺動されて高速ギヤ60と副変速軸34が一体
的に回転するようにする。こうして前記同様に、ギヤ5
7→副変速軸34→ボールクラッチ62→高速ギヤ60
→高速従動ギヤ81→走行用出力軸35に動力を伝え
る。
【0020】以上が、ミッションケース3内の構成であ
って、以下、該ミッションケース3の下部(下部側方も
含む)に配される走行伝達ケース8の構造について説明
する。図2及び図3に示すごとく、前記走行用出力軸3
5の下方、及び、一側方に、蓋体72・73を着脱自在
とする接続部38・40を形成し、下方の接続部38に
二輪の走行車輪を具備する走行伝達ケース8Aを接続し
て二輪管理機、一側方の接続部40に一輪の走行車輪を
具備する走行伝達ケース8Bを接続して一輪管理機とす
る構成としている。ここで、図2に示す構成は、二輪管
理機とする場合のミッションケース3及び走行伝達ケー
ス8Aの構成の実施例であり、図4に示す構成は、一輪
管理機とする場合のミッションケース3及び走行伝達ケ
ース8Bの構成の実施例である。
【0021】まず、図3を用いて、ミッションケース3
の構成について説明すると、ミッションケース3におい
て、走行用出力軸35の下方には、開口64を形成し、
該開口64を形成するミッションケース3の端部を外側
水平方向に延設して水平方向の縁部を形成し、該縁部に
複数のボルト穴を垂直方向に穿設してなる接続部38を
構成している。また、ミッションケース3において、走
行用出力軸35の一側方には、開口65が形成されると
ともに、ミッションケース3の側面であって、開口65
の周囲に複数のボルト穴を穿設して接続部40を構成し
ている。以上に述べた二つの開口64・65において、
図2に示す二輪管理機とする場合は、開口65に蓋体7
2をボルトで締結して閉じる構成とし、図4に示す一輪
管理機とする場合は、開口64に蓋体73をボルトナッ
トで固設して、ミッションケース3の内部空間を外部空
間から遮断している。
【0022】次に、二輪管理機とする場合に適用する走
行伝達ケース8Aの構成について説明する。図2及び図
3に示すごとく、該走行伝達ケース8Aの上部には、フ
ランジ部58・58が形成されるとともに、前記開口6
4に連通する開口が形成されており、フランジ部58・
58を、ミッションケース3側の接続部38にボルトナ
ットで固設することで、ミッションケース3の内部空間
と、走行伝達ケース8Aの内部空間が連通し、かつ、外
部からは密閉された状態としている。
【0023】走行伝達ケース8Aのフランジ部58の近
傍には、走行用第一入力軸47が、前記走行用出力軸3
5と並列の関係となるように横設され、該走行用第一入
力軸47に固設される第一入力ギヤ48を、走行用出力
軸35に固設された走行用出力ギヤ83に噛合させて、
走行用出力軸35の駆動を走行伝達ケース8A内に入力
する構成としている。そして、該第一入力ギヤ48に、
走行用第二入力軸42に固設された第二入力ギヤ43を
噛合させ、走行用第二入力軸42を駆動する構成とし、
該走行用第二入力軸42に固設された駆動入力スプロケ
ット44を回転駆動する構成としている。該駆動入力ス
プロケット44の回転駆動は、チェーン85を介して、
車軸11を軸装する駆動出力スプロケット45を回転駆
動させ、車軸11を回転させて図示せぬ走行車輪12・
12を回転駆動させる構成としている。
【0024】次に、一輪管理機とする場合に適用する走
行伝達ケース8Bの構成について説明する。図4に示す
ごとく、該走行伝達ケース8Bの上部側面には、水平方
向に筒状の接続部77を形成し、該接続部77の反走行
伝達ケース8B端部にフランジ部78・78を形成し、
該フランジ部78・78を、前記ミッションケース3の
一側方に設けた接続部40にボルトで固設している。ま
た、接続部77には、駆動入力スプロケット44を軸装
する走行用入力軸88が通されている。該走行用入力軸
88は、一側端部及び中途部を走行伝達ケース8B内の
ベアリングで軸支されるとともに、他側端部にはスプラ
ン溝が形成され、該スプライン溝を前記接続ピース46
の一側(反走行用出力軸35側)から挿嵌している。
【0025】こうして、前記走行用出力軸35の回転駆
動を、接続ピース46を介して走行用入力軸88に伝達
し、該走行用入力軸88に軸装された駆動入力スプロケ
ット44が回転駆動され、チェーン86を介して、車軸
を軸装する駆動出力スプロケット79を回転駆動させ、
車軸11を回転させて図示せぬ走行車輪12を回転駆動
させる構成としている。尚、図4に示すごとくの一輪管
理機に構成とする場合においては、ミッションケース3
と、走行伝達ケース8Bとの間に補強部材87・87を
橋設し、ミッションケース3の剛性の向上を図ってい
る。
【0026】以上のような構成で、ミッションケース3
は、図2に示す二輪管理機に構成する場合と、図4に示
す一輪管理機に構成する場合とのいずれにも対応するこ
とができ、「部品の共通化」を図ることができ、製造コ
ストの削減や、部品在庫管理・メンテナンス等のスリム
化を図ることができる。
【0027】尚、一輪管理機、二輪管理機それぞれにお
ける走行車輪12の位置については、機体走行バランス
の面から、図5に示すごとく、前記二輪の走行車輪12
を具備する走行伝達ケース8Aは、ミッションケース3
に接続した状態で、走行車輪12を機体幅中央CLから
左右方向に均等に振り分けて配置する構成とし、前記一
輪の走行車輪12を具備する走行伝達ケース8Bは、ミ
ッションケース3に接続した状態で、走行車輪12のリ
ム幅中央が機体幅中央と一致するように配置する構成と
している。こうして、機体走行バランスも良好となっ
て、ミッションケース3の共通化を図ることで、管理機
の操作性を妨げてしまうという不具合が生じることがな
い。
【0028】次に、走行伝達ケース8のミッションケー
ス3への接続構造における他の構成について説明する。
該構成は、ミッションケース3内に、走行伝達ケース8
の一部を挿入して取り付けるものである。具体的には、
図6に示すごとく、ミッションケース3Cの下部を左右
一側に側方へ膨らむ膨出部33Cを形成し、該膨出部3
3Cは一輪管理機とした場合の左右中心から所定距離膨
出した位置として後述する走行伝達ケース8Cを配置で
きるように形成している。そして、走行用出力軸35の
下方に開口64を形成し、該開口64の周囲に縁部を形
成して接続部38Cを構成している。該接続部38Cの
内側に走行伝達ケース8Cの上部が挿嵌される形状、即
ち、走行伝達ケース8Cの上部を開口して接続ギヤ84
が突出するように配設し、走行伝達ケース8Cの上部周
囲にはフランジ89を固定し、ミッションケース3Cと
走行伝達ケース8Cとをボルトで固設する。つまり、フ
ランジ部より走行伝達ケース8Cの上部が突出する形状
としている。尚、走行用第一入力軸47、第一入力ギヤ
48等の構成については、上述した走行伝達ケース8A
(図2)と同一とする。この構成では、ミッションケー
ス3Cへ、走行伝達ケース8Cの一部を挿嵌して固定し
ているので、ミッションケース3Cと、走行伝達ケース
8Cとの固設が確実に行われ(両者の接触面積が大きい
為)、ミッションケース3Cと、走行伝達ケース8Cと
の固設部(接続部)の剛性に優れたものとなっている。
【0029】また、図7に示す構成では、走行伝達ケー
ス8Cを膨出部33C内に挿入して固定するようにした
ものであり、走行伝達ケース8Cの上部周囲にはフラン
ジ90を固定し、走行伝達ケース8Cの上部の走行用第
一入力軸47(図6)を、ギア66を軸装する伝動軸6
7に付け替えて、接続ギヤ84を駆動する構成としてい
る。このようにして、フランジ89とフランジ90、及
び、走行用第一入力軸47と伝動軸67を変更するだけ
で、同一のミッションケースと走行伝達ケース8Cを用
いて一輪管理機と二輪管理機に変更できるのである。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上のごとく構成したので、以
下の効果を奏するものである。
【0031】即ち、請求項1に示すごとく、エンジンか
らの動力をミッションケースに伝え、該ミッションケー
スの走行用出力軸より走行伝達ケース内へ動力を入力
し、該走行伝達ケースに軸支する車軸を駆動して、一輪
又は二輪の走行車輪を回転駆動させる構成の管理機にお
いて、前記走行用出力軸の下方、及び、一側方に、蓋体
を着脱自在とする接続部を形成し、下方の接続部に二輪
の走行車輪を具備する走行伝達ケースを接続して二輪管
理機、一側方の接続部に一輪の走行車輪を具備する走行
伝達ケースを接続して一輪管理機とする構成としたの
で、一輪管理機と二輪管理機の製造において、共通のミ
ッションケースを適用(部品の共通化)することがで
き、製造コストの削減につながるとともに、部品在庫管
理・メンテナンス等のスリム化(部品管理の適正化)を
図ることができる。
【0032】請求項2に示すごとく、エンジンからの動
力をミッションケースに伝え、該ミッションケースの走
行用出力軸より走行伝達ケース内へ動力を入力し、該走
行伝達ケースに軸支する車軸を駆動して、一輪又は二輪
の走行車輪を回転駆動させる構成の管理機において、前
記ミッションケース下部の左右一側に膨出部を形成し、
該ミッションケースの下部を下方に開口し、該開口部に
二輪の走行車輪を具備する走行伝達ケースを接続して二
輪管理機、前記膨出部に一輪の走行車輪を具備する走行
伝達ケースを接続して一輪管理機とする構成としたの
で、一輪管理機と二輪管理機の製造において、共通のミ
ッションケースを適用(部品の共通化)することがで
き、製造コストの削減につながるとともに、部品在庫管
理・メンテナンス等のスリム化(部品管理の適正化)を
図ることができる。
【0033】請求項3に示すごとく、前記二輪の走行車
輪を具備する走行伝達ケースは、ミッションケースに接
続した状態で、走行車輪を機体幅中央から左右方向に均
等に振り分けて配置する構成とし、前記一輪の走行車輪
を具備する走行伝達ケースは、ミッションケースに接続
した状態で、走行車輪のリム幅中央が機体幅中央と一致
するように配置する構成としたので、前記二輪の走行車
輪を具備する走行伝達ケースは、ミッションケースに接
続した状態で、走行車輪を機体幅中央から左右方向に均
等に振り分けて配置する構成とし、前記一輪の走行車輪
を具備する走行伝達ケースは、ミッションケースに接続
した状態で、走行車輪のリム幅中央が機体幅中央と一致
するように配置する構成としたので、機体走行バランス
も良好となって、ミッションケースの共通化を図ること
で、管理機の操作性を妨げてしまうという不具合が生じ
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】管理機の全体側面図である。
【図2】二輪管理機のミッションケース及び走行伝達ケ
ースの後面断面図である。
【図3】同じくミッションケースの後面断面図である。
【図4】一輪管理機のミッションケース及び走行伝達ケ
ースの後面断面図である。
【図5】一輪管理機及び二輪管理機の走行車輪の配置を
示す図である。
【図6】他の構成の二輪管理機のミッションケース及び
走行伝達ケースの後面断面図である。
【図7】他の構成の一輪管理機のミッションケース及び
走行伝達ケースの後面断面図である。
【符号の説明】
3 ミッションケース 8 走行伝達ケース 11 車軸 35 走行用出力軸 38 接続部 40 接続部 72 蓋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊奈 敏久 静岡県三島市梅名767番地 ニューデルタ 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力をミッションケース
    に伝え、該ミッションケースの走行用出力軸より走行伝
    達ケース内へ動力を入力し、該走行伝達ケースに軸支す
    る車軸を駆動して、一輪又は二輪の走行車輪を回転駆動
    させる構成の管理機において、前記走行用出力軸の下
    方、及び、一側方に、蓋体を着脱自在とする接続部を形
    成し、下方の接続部に二輪の走行車輪を具備する走行伝
    達ケースを接続して二輪管理機、一側方の接続部に一輪
    の走行車輪を具備する走行伝達ケースを接続して一輪管
    理機とする構成としたことを特徴とする管理機。
  2. 【請求項2】 エンジンからの動力をミッションケース
    に伝え、該ミッションケースの走行用出力軸より走行伝
    達ケース内へ動力を入力し、該走行伝達ケースに軸支す
    る車軸を駆動して、一輪又は二輪の走行車輪を回転駆動
    させる構成の管理機において、前記ミッションケース下
    部の左右一側に膨出部を形成し、該ミッションケースの
    下部を下方に開口し、該開口部に二輪の走行車輪を具備
    する走行伝達ケースを接続して二輪管理機、前記膨出部
    に一輪の走行車輪を具備する走行伝達ケースを接続して
    一輪管理機とする構成としたことを特徴とする管理機。
  3. 【請求項3】 前記二輪の走行車輪を具備する走行伝達
    ケースは、ミッションケースに接続した状態で、走行車
    輪を機体幅中央から左右方向に均等に振り分けて配置す
    る構成とし、前記一輪の走行車輪を具備する走行伝達ケ
    ースは、ミッションケースに接続した状態で、走行車輪
    のリム幅中央が機体幅中央と一致するように配置する構
    成としたことを特徴とする請求項1に記載の管理機。
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