JP2003011484A - 特殊潜像模様形成体 - Google Patents
特殊潜像模様形成体Info
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Abstract
模様を付与し、偽造防止効果のきわめて大きな特殊潜像
模様形成体を実現する。 【解決手段】 基材5の表面に、部分的に角度を異にす
ることによって同じ又は異なる図柄を表した万線模様を
構成する凹凸画線7、7’を、互いに方向を変えて形成
し、この基材5の同じ又は異なる二組の図柄の凹凸画線
7、7’に夫々対応して平行に二組の万線画線10、1
0’を印刷する。
Description
ト、有価証券、カード、貴重印刷物などの偽造防止及び
改ざん防止が要求されるものに利用される特殊潜像模様
形成体に関するものである。
ド、貴重印刷物などは、その性質上、偽造及び改ざんさ
れにくいことが要求される。それに用いる偽造防止策を
施す技術としては、紙層の厚薄によるすき入れ、紙に凹
凸画線を施したもの、特殊な物質を紙にすき込んだもの
などが一般的に公知である。
り形成された万線模様等の凹凸画線を有する基材に、凹
凸に対して平行又は傾斜をもって印刷画線を印刷し、基
材に対して特定角度の方向から見たときに、潜像となる
特定の文字、図柄などが認識できる特殊潜像模様形成体
について、すでに特許を得ている(特許2615401
号公報参照。)
参照して説明する。凹版版面又は凸版版面によって白色
の紙4にエンボスを施す(図4参照)。このエンボスで
部分的に角度を異にすることによって図柄を表した万線
模様1(図1(a)参照)又はレリーフ模様3(図1
(c)参照)を形成する。このエンボスで凸面を有する
側の表面上に、有色のインキによって一定間隔の直線で
構成された万線画線2(図1(b))を印刷し、特殊潜
像模様形成体が形成される。
察すると図2に示すように、有色の万線画線2しか認識
できないが、斜めの方向から観察すると部分的に角度を
異にすることによって図柄を表した万線模様1と万線画
線2のなす角度の異なる部分で異なった縞模様が発生
し、図柄を表した万線模様(図3(a)、(b)参照)
又はレリーフ模様(図5)が容易に確認できる。
来の技術の偽造防止手段は、紙を透かして見ない限りす
き入れ像などの判別ができず、また、ワニス等で疑似的
にすき入れを施すことができることなどから、完全な偽
造防止手段とはなりにくくなってきている。
材に対する目視の角度を変えることにより、特殊潜像模
様を現出させるという点で、偽造防止効果は大きい。し
かしながら、潜像効果を発現するために付与する印刷画
線は万線、波線等の単調なデザインであるため、印刷画
線の複製は容易であること、銀行券、諸証券等の限られ
た面積に偽造防止技術を付与すると特殊潜像模様の付与
可能なエリアが小さくなり、特殊潜像模様印刷物並びに
特殊潜像模様形成体の特徴である潜像を効果的に発現す
ることは困難である。
特許では、潜像の付与された基材に対して一方向又はそ
の逆方向から斜めに観察することによって特定の同一図
柄が浮かび上がる構造となっており、他の方向から観察
した場合には、このような潜像効果が発現しない。この
ために、凹凸画線及び万線画線等による潜像付与範囲が
広い割に情報量が少ない。
とを目的とするものであり、上下、左右等互いに異なる
方向から斜めに観察すると、観察する方向によって同じ
又は異なる図柄、色の潜像模様が認識でき、さらに印刷
画線をその幅、種類、大きさ、色等を変え、又潜像模様
に階調を付与する等として多様化し、真偽判別機能を高
めるとともに、偽造、変造、改竄等しにくい、偽造防止
効果を高めた特殊潜像模様形成体を実現することを課題
とする。
するために、基材上に第1の方向に沿って伸びるように
形成され、部分的に角度を異にすることによって第1の
図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様と
レリーフ模様双方の模様と、上記基材上に上記第1の方
向と異なる第2の方向に沿って伸びるように形成され、
部分的に角度を異にすることによって第2の図柄を表し
た万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模
様の双方の模様を構成する凹凸画線と、上記凹凸画線の
形成された上記基材上に、該第1の図柄を表した模様の
凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせて印刷された第
1の印刷画線と、上記凹凸画線の形成された上記基材上
に、該第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平行
又は傾斜を持たせて印刷された第2の印刷画線とを備
え、上記基材を、第1の方向と直交する方向又はその逆
方向から斜めに観察すると第1の潜像模様を認識するこ
とができ、上記基材を、第2の方向と直交する方向又は
その逆方向から斜めに観察すると第2の潜像模様を認識
することができることを特徴とする特殊潜像模様形成体
を提供する。
上に第1の方向に沿って伸びるように形成され、部分的
に角度を異にすることによって第1の図柄を表した万線
模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双
方の模様と、上記基材上に上記第1の方向と異なる第2
の方向に沿って伸びるように形成され、部分的に角度を
異にすることによって第2の図柄を表した万線模様、レ
リーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様
を構成する凹凸画線と、上記凹凸画線の形成された上記
基材上に、該第1の図柄を表した模様の凹凸画線に対し
て平行又は傾斜を持たせて印刷された第1の印刷画線
と、上記凹凸画線の形成された上記基材上に、該第2の
図柄を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持
たせて印刷された第2の印刷画線とを備え、上記基材
を、第1の方向と直交する方向又はその逆方向から斜め
に観察すると第2の潜像模様を認識することができ、上
記基材を第2の方向と直交する方向又はその逆方向から
斜めに観察すると第1の潜像模様を認識することができ
ることを特徴とする特殊潜像模様形成体を提供する。
柄と第2の図柄は互いに同じ図柄であってもよいし、互
いに異なる図柄であってもよい。
画線は、万線画線であることを特徴とし、上記万線画線
は、夫々段階的に幅を変化させて図柄を表す構成として
もよいし、夫々連続的に幅を変化させて図柄を表す構成
としてもよい。
は、夫々万線状に配列された点列から成る構成としても
よい。この場合、上記第1の印刷画線と上記第2の印刷
画線は、夫々万線状に配列された点の粗密で図柄を表す
点列から成る構成としてもよいし、夫々万線状に配列さ
れた点の大小で図柄を表す点列から成る構成としてもよ
いし、夫々万線状に配列された点の粗密、大小又は粗密
及び大小で図柄を表す点列から成る構成としてもよい
し、夫々点列の粗密、大小又は粗密及び大小が断続的に
変化して印刷されている構成としてもよいし、夫々点列
の粗密、大小又は粗密及び大小が連続的に変化して印刷
されている構成としてもよい。
刷画線と上記第2の印刷画線は、互いに同じ色であっ
て、基材の色と異なる色の有色インキで印刷されている
構成であってもよいし、互いに異なる色であって、基材
の色と異なる色の有色インキで印刷されている構成とし
てもよい。さらに、上記有色インキは、発光インキとし
てもよいが、この場合、上記互いに異なる色の有色イン
キは、いずれか一方又は両方が発光インキである構成と
してもよい。
印刷画線又は上記第2の印刷画線は、連続的又は部分的
に色を変化させて印刷されている構成としてもよい。上
記部分的に色を変化させて印刷された上記第1の印刷画
線と上記第2の印刷画線は、各色ごとにその色に相当す
る領域のみからなる部分版に着肉したものを同一の集合
版に集合した後に、すべてのインキを同時に印刷版面に
転移させて、部分的に色を変化させて印刷されている構
成としてもよい。
いずれか一方が無色透明の発光インキで印刷されてお
り、他方が基材の色と異なる色の有色インキで印刷され
ている構成としてもよいし、そのいずれか一方が無色透
明の発光インキで印刷されており、他方が基材の色と異
なる色の有色の発光インキで印刷されている構成として
もよいし、共に無色透明の発光インキで印刷されている
構成としてもよい。
1の印刷画線、上記第2の印刷画線又は双方の上又は下
には、地紋が印刷されている構成としてもよい。
の実施の形態を基本的な構成を説明してから実施例に基
づいて図面を参照して説明する。
形成体は、基本的には、基材上に正面から観察した場合
は認識できないが、基材を所定の第1の方向と直交する
方向から斜めに観察すると第1の潜像模様が認識でき、
別の第2の方向と直交する方向から斜めに観察すると第
2の潜像模様が認識できるように、二つの潜像模様を基
材上に形成して成る特殊潜像模様形成体である。
エンボスにより形成され、第1の方向に伸び部分的に角
度を異にすることで図柄を表した万線模様又はレリーフ
模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の模様を構成
する凹凸画線(断面凹凸形状の画線を本明細書では、
「凹凸画線」と言う。))と、この凹凸画線の形成され
た基材上に凹凸画線に沿って***して印刷された万線画
線、万線状に配列された点列等の印刷画線とにより付与
されるものであり、基材を第1の方向と直交する方向に
斜めに観察すると認識できる。
入れ又はエンボスにより形成され、第1の方向と異なる
方向に伸び部分的に角度を異にすることで図柄を表した
万線模様又はレリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模
様の双方の模様を構成する凹凸画線と、この凹凸画線の
形成された基材上に凹凸画線に沿って***して印刷され
た万線画線、万線状に配列された点列等の印刷画線とに
より付与されるものであり、基材を第2の方向と直交す
る方向に斜めに観察すると認識できる。
様形成体の基本原理を具体的に説明する図である。図6
は、第1の潜像模様の形成及び発生を説明する図であ
り、図7は、第2の潜像模様の形成及び発生を説明する
図である。第1及び第2の潜像模様は、互いに直交する
第1及び第2の方向から斜めに観察すると認識でき、第
1及び第2の潜像模様は互いに直交する方向に向けて形
成されている。
図6において、基材5の表面に部分的に角度を異にする
(傾斜している)ことによって図柄を表した万線模様を
構成する第1の凹凸画線7がピッチp1で形成されてい
る(図6(a)参照)。図6(b)は、図6の(a)の
A−A’断面図である。第1の凹凸画線7は、具体的に
は、基材5の平坦面8に対して凸条9が万線模様を構成
するように形成されている。また、同時に凹凸画線7’
が形成される。
確には部分的に角度を異にする部分6以外の第1の凹凸
画線7を構成する部分13に平行に)第1の万線画線1
0がピッチp1に近似したピッチp2で印刷されている。
図6(c)は、第1の万線画線10を示しており、図6
(d)は、基材の第1の凹凸画線7及び第2の凹凸画線
7’の上に第1の万線画線10が印刷された状態を正面
から観察した際に見える状態を示している。
成体を正面から観察すると、第1の凹凸画線7及び第2
の凹凸画線7’は、認識することができず(第1の凹凸
画線7及び第2の凹凸画線7’は、第1の万線画線10
との位置関係を説明上表すために記載されているが、実
際は認識できない。)、図6(d)に示すように、第1
の万線画線10のみしか見ることができない
観察方向で(図6(e)中下側斜め手前側から)斜めか
ら観察すると、万線画線10の部分16は第1の凹凸画
線7の陰になって見えなく、万線画線10の部分17は
第1の凹凸画線7の影響を受けず見え、第1の凹凸画線
7の角度を異ならせた部分6と交差する万線画線10の
交差部15は、角度の異なる部分6により濃淡となって
見える。このように、斜めから観察した場合に、万線画
線10と第1の凹凸画線7の相対位置によって見え隠れ
が発生し、万線画線10の見えない部分16、見える部
分17と交差部15が集まって潜像が生じる。逆の斜め
方向から(図6(e)中上側斜め手前側から)基材を観
察すると、潜像の明暗が反転して見える。
する。図7(a)は第2の凹凸画線7’を示し、図6
(a)と同様に第1の凹凸画線7が形成され、図7
(b)は、図7の(a)のB−B’断面図である。第1
の凹凸画線7’は、具体的には、5の平坦面8に対して
凸条9’が万線模様を構成するように形成されている。
図7(c)は第2の万線画線10’を示し、図7(d)
は第2の凹凸画線7’及び第1の凹凸画線7に対して第
2の万線画線10’を印刷した状態を正面から観察した
際に見える状態を示し、図7(e)は第2の観察方向か
ら(図7(d)中、右手前から)斜めに基材を観察した
際に見える状態を示す。
5の平坦面8に対して凸条9’が万線模様を構成するよ
うに形成される。第2の凹凸画線7’及び第2の万線画
線10’は、第1の凹凸画線7に対して直交する方向に
形成したものである。
成体を正面から観察すると、第2の凹凸画線7’は、認
識することができず(第2の凹凸画線7’及び第1の凹
凸画線7は、第2の万線画線10’との位置関係を説明
上表すために記載されているが、実際は認識できな
い。)、図7(d)に示すように、第2の万線画線1
0’のみしか見ることができない。
方向である第2の方向(7(d)中、右手前から)から
基材5を斜めに観察すると、万線画線10’の部分1
6’は第2の凹凸画線7’の陰になって見えなく、万線
画線10の部分17’は第2の凹凸画線7’の影響を受
けず見え、第2の凹凸画線7’の角度の異なる部分6’
と万線画線10’の交差部15’は、角度の異なる部分
6により濃淡となって見える。このように、斜めから観
察した場合に、万線画線10’と第2の凹凸画線7’の
相対位置によって見え隠れが発生し、万線画線10’の
見えない部分16’、見える部分17’と交差部15’
が集まって潜像が生じる。逆の斜め方向から(図7
(d)中、左手前側から)基材5を観察すると、この潜
像の明暗が反転して認識することができる。
のような、第1の潜像模様及び第2の潜像模様が、同じ
基材5上の同一個所に付与されたものである。図8は、
本発明に係るこの特殊潜像模様形成体を示すものであ
り、図8(a)は、基材上に互いに直交する方向に形成
された第1及び第2の凹凸画線7、7’を示し、図8
(b)は、互いに直交する方向に印刷された第1及び第
2の万線画線10、10’を示している。
7、7’に対して第1及び第2の万線画線10、10’
を印刷した(実際は後記する図15(a)に示すような
格子条の万線画線で印刷する。)状態を正面から観察し
た際に、第1及び第2の万線画線10、10’が格子状
の見える状態を示している(凹凸画線7、7’は、万線
画線10、10’との位置関係を説明上表すために記載
されているが、実際は見えない。)。
模様形成体を斜めから観察した際に見える状態を示し、
図9(a)は、本発明に係る特殊潜像模様形成体を第1
の観察方向から斜めに観察した際に認識できる潜像模様
を示し、図10(a)は、本発明に係る特殊潜像模様形
成体を第2の観察方向から斜めに観察した際に認識でき
る潜像模様を示している。また、図9(b)は、本発明
に係る特殊潜像模様形成体を第1の観察方向から斜めに
観察した際に、凹凸画線7によって万線画線10が隠蔽
される状態を表した断面図であり、図10(b)は、本
発明に係る特殊潜像模様形成体を第2の観察方向から斜
めに観察した際に、凹凸画線7’によって万線画線1
0’が隠蔽される状態を表した断面図である。
体は、正面から観察すると互いに直交する万線画線1
0、10’しかみることができない(図6(d)参照)
が、第1の観察方向及び第2の観察方向の夫々から斜め
に観察することにより、夫々の方向に付与された潜像を
見ることができ、この潜像模様の有無を確認することに
より真偽判別が可能である。
に異なる方向に形成された二つの潜像模様を付与した点
を基本的な特徴的構成としており、これに加えてさら
に、第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線を組み
合わせ、第1及び第2の印刷画線のその形状(幅、点
列、文字等)、色、印刷法等、潜像模様を構成する要素
(凹凸形状、印刷画線等)をいろいろと変えることによ
り、さらに多様化した潜像を発生させることが可能であ
り、偽造防止効果を高めることができる。
構成要素は、次の(I)〜(IV)通りであり、これらの
要素を組み合わせることにより、潜像模様をより多様化
し、相乗的偽造防止機能を高めることができる。 (I)基材面に形成される凹凸形状の構成。即ち、好き
入れ又はエンボスで形成された万線模様、レリーフ模
様、又は万線模様とレリーフ模様双方の模様を構成する
凹凸画線の模様。 (II)印刷画線の形状。即ち万線画線、万線状に配列さ
れた点列等の印刷画線。 (III)印刷画線の色。 (IV)印刷画線の印刷構造。 以下、(I)〜(IV)の構成要素及びその組み合わせに
ついて順次説明する。
模様とレリーフ模様の双方の模様を構成する凹凸画線
は、基材にすき入れ又はエンボスで形成される。すき入
れで形成する場合は、抄造時に、万線模様、レリーフ模
様又は双方の模様を有する凸版版面によって、凹凸画線
が付与される。エンボスで形成する場合は、凹版版面又
は凸版版面により白色の紙等の基材にエンボスを施す。
の具体例を示す図である。図11(a)は、部分的に角
度を異ならせて図柄を表した凹凸形状の例であり、図柄
としてJPの文字と桜のマークを表した例を示す。
1の潜像模様と第2の潜像模様を付与するが、図11
(b)は、両者を同じJPの文字とし、その方向を互い
に直交する方向にずらして基材上に重ねて形成した例を
示している。この場合は、第1の方向から(図中左側か
ら)観察しても第2の方向から(図中下側から)観察し
てもJPの文字の潜像が認識できる。
し、その方向を互いに直交する方向にずらして基材上に
重ねて形成した例を示している。この場合は、第1の方
向から(図中下側から)観察するとJPの文字の潜像が
認識でき、第2の方向から(図中右側から)観察すると
桜のマークの潜像が認識できる。このように、互いに異
なる方向に向いた文字やマーク等の模様を、部分的に角
度を異ならせて表現する凹凸画線が基材上に形成され
る。
線、万線状の点列(複数の点の列)がある。 (1)一定の幅、段階的に変化する幅、あるいは連続的
に変化する幅で図柄を表す万線画線。 (2)点の疎密、点の大小、それらの組み合わせで図柄
を表す万線状の点列。
模様が多様化し、偽造しにくい潜像模様を付与すること
ができる。その具体例を、万線模様を構成する凹凸画線
に対して、万線の幅を段階的に変化した例で以下説明す
る。
7’を形成した正面図を示している。図12(b)は、
凹凸画線7、7’を施した基材5上に印刷する万線画線
10、10’を示し、万線画線10’の一部が太幅部1
1と細幅部12に段階的に変化させている。図12
(c)は、基材5の表面にすき入れ又はエンボスにより
部分的に角度の異ならせて図柄を表す万線模様を構成す
る凹凸画線7、7’を形成し、凹凸画線7、7’上に万
線画線10と太幅部11と細幅部12とから幅が段階的
に変化している万線画線10’が印刷されている。
7’に平行(正確には部分的に角度を異にする部分6、
6’以外の凹凸画線を構成する部分13、13’に平
行)に印刷されている。凹凸画線7’の角度を異なる部
分6’と万線画線10’の太幅部11又は細幅部12が
交差して、万線画線10’の太幅部11又は細幅部12
は、角度を異なる部分6’を乗り越えるようにして伸び
ている。
正面から観察した時には、図12(c)に示すような万
線画線10、10’の全部の図柄が認識できる。万線模
様を構成する凹凸画線7、7’は、実際は観察できない
が、説明上その凹凸を示す線を記載しておく。しかしな
がら、この特殊潜像模様形成体を、図13(a)に示す
ように、観察者が、斜め前方から(図12(c)の下側
の手前方向から)観察すると、万線画線10の部分16
は第1の凹凸画線7の陰になって見えなく、万線画線1
0の部分17は第1の凹凸画線7の影響を受けず見え、
第1の凹凸画線7の角度の異なる部分6と万線画線10
の交差部15は角度の異なる部分6により濃淡となって
見える。
(a)に示すように、観察者が、斜め前方から(図12
(c)の右側の手前方向から)観察すると、万線画線1
0’の太幅部11と細幅部12が第2の凹凸画線7’に
よって隠れる割合が異なり、太幅部11の見える部分が
大きく、細幅部12では見える部分がちいさくなり、太
幅部11と細幅部12が角度の異なる部分6と交差する
と、濃淡の領域が変化する。要するに、模様を構成する
多数の見える部分の大小が異なると、模様の階調が異な
ってくる。これにより、濃淡を伴った模様が生じる。
ら目視する場合について説明する。図13(b)は図中
下側手前側から目視した場合で、図9(b)と全く同じ
図であり、図13(a)のG−G’及びH−H’の断面
図であり、凹凸形状部7の表面に万線画線10のインキ
14が付着している状態を示している。
た場合で、図14(a)のI−I’及びJ−J’の断面
図であり、図10(b)のE−E’の断面図とI−I’
の断面図は全く同じ図であるが、図14(a)のJ−
J’の断面図は万線画線10’の太幅部11の影響によ
って図10(b)のF−F’の断面図とは異なり、見え
る領域が広くなる。即ち、凹凸画線が同一であっても、
万線画線を変化させることによって、その幅によって
は、凹凸画線の陰に隠れて部分的にインキ14が見えな
い部分16と部分的にインキ14が見える部分17が生
じ、結局、図13(a)と図14(a)に示すように、
正面から見た図柄(図12(c)参照。)とは全く異な
る図柄の特殊潜像模様17、17’が認識できることと
なる。
14のように右側から斜めに見た場合に観察できる特殊
潜像模様17、17’の図柄が、所定の図柄となるよう
に、予め、角度の異なる部分6、6’を配置した万線模
様を構成する凹凸画線7、7’を基材5の表面に形成す
るとともに、この凹凸画線7、7’に対して太幅部11
及び細幅部12を適宜変化させた万線画線10、10’
を印刷することにより、特殊潜像模様形成体18を作製
する。これによって、特殊潜像模様形成体18を、下側
又は右側斜め前方から観察し、特殊潜像模様17、1
7’を確認することで、その真偽判別を簡単に行うこと
ができ、又偽造防止効果を高めることができる。
線については、比較的分かりやすい例として、基材6に
ついては万線模様を構成する凹凸画線を有するものと
し、印刷画線については、万線の幅を段階的に変化させ
ることで図柄を表した万線画線として説明した。
リーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の双方の凹凸
画線をすき入れ又はエンボスで形成した基材を利用して
もよい。又、印刷画線としては、万線状に配した点、文
字等から成る印刷画線を利用してもよい。このような場
合についても、具体的な説明は省略するが、斜めから観
察すると、万線状の点、文字等の模様の印刷画線が、基
材のレリーフ及び/又は万線模様を構成する凹凸画線と
互いに交差して万線画線と同様に階調のある縞模様を生
じ、さらに印刷画線の部分々々の形状により部分的に見
えたり見えなかったりして、階調のある特殊潜像模様が
認識でき、この結果偽造防止機能を生じる。
夫々次のような色のインキにより印刷される。 基材の色と異なる、発光しない有色インキ。 基材の色と異なる有色インキで発光するインキ。 通常時に無色の透明インキで発光するインキ。
は次のとおりである。 連続的色変化。これは、1本の画線についてその長手
方向に色合い(色の濃度、種類)が連続的に変化する構
成である。 部分的色変化。これは、印刷画線が部分的に異なる色
で構成されたものである。これには、重ね刷りをするこ
とにより、異なる色の画線が互いに重なり画線に沿って
部分的に色が異なる構成と、各色毎にその色に相当する
領域のみから成る部分版に着肉したものを同一の集合版
に集合した後に、すべてのインキを同時に印刷版面に転
移させて、部分的に色を変化させてなる構成とがある。
み合わせることにより、本発明に係る特殊潜像模様形成
体が構成される。この組み合わせの例を、以下実施例と
して示す。
すき入れで第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線
が夫々互いに直交する方向に、***して形成されてお
り、さらにこの基材上に第1及び第2の印刷画線として
万線画線を印刷した例である。
構成、特徴を共通的に備えている。 (1)基材上に第1の方向に沿って伸びるように形成さ
れ、部分的に角度を異にすることによって第1の図柄を
表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリー
フ模様の双方の模様と、上記基材上に上記第1の方向と
異なる第2の方向に沿って伸びるように形成され、部分
的に角度を異にすることによって第2の図柄を表した万
線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の
双方の模様を構成する凹凸画線とを備えている。
上に、該第1の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平
行又は傾斜を持たせて印刷された第1の万線画線と、上
記第2の図柄を表した模様の凹凸画線の形成された上記
基材上に、該第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対し
て平行又は傾斜を持たせて印刷された第2の万線画線と
を備えている。
1及び第2の万線画線しか認識できないが、上記第1の
方向と直交した方向又はその逆方向から斜めに観察する
と第1の潜像模様を認識することができ、上記基材を、
上記第2の方向と直交した方向又はその逆方向から斜め
に観察すると第2の潜像模様を認識することができる。
体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した
模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されてお
り、しかも部分的に角度を異にすることによって表した
第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11
(b)参照。)。図15(a)は互いに直交して格子状
に印刷される第1及び第2の万線画線であり、この第1
及び第2の万線画線は、夫々第1及び第2の図柄を表し
た模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行
又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下
左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向
は第2の観察方向である。)斜めに観察することによっ
て、夫々が観察方向に向いた互いに同一の潜像模様が認
識できる。
々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有
色インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有
色発光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、無色透明の発光インキで
印刷される。 万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した
模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されてお
り、しかも部分的に角度を異にすることによって表した
第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11
(b)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1
及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチ
が近似し、且つ図16に示すように(万線画線の形状を
示すために一方向の万線画線19しか示さないが、実際
は、第1及び第2の万線画線は図15(a)に示すよう
に格子状に印刷される。以下の万線画線についても同
じ。)、万線画線19の幅が段階的に変化しており、し
かも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基
材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると
左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察するこ
とによって、同一の潜像模様が認識できる。
々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有
色インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有
色発光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、無色透明の発光インキで
印刷される。 万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した
模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されてお
り、しかも部分的に角度を異にすることによって表した
第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11
(b)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1
及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチ
が近似し、且つ、一方向の万線画線を示すように、万線
画線20の幅が連続的に変化しており(図17参
照。)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することに
よって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方
向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに
観察することによって、同一の潜像模様が認識できる。
々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有
色インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有
色発光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、無色透明の発光インキで
印刷される。 万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した
模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されてお
り、しかも部分的に角度を異にすることによって表した
第1及び第2の図柄は、互いに同一の図柄である(図1
1(b)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第
1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッ
チが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷するこ
とによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観
察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜
めに観察することによって、同一の潜像模様が異なった
色で認識できる。
々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色発光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、その一方が無色透明の発
光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる
発光色のインキで印刷される。 万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した
模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されてお
り、しかも部分的に角度を異にすることによって表した
第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11
(b)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1
及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチ
が近似し、且つ幅が段階的に変化しており(図16参
照)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによ
って、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向
とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観
察することによって、同一の潜像模様が異なった色で認
識できる。
々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色発光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、その一方が無色透明の発
光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる
発光色のインキで印刷される。 万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した
模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されてお
り、しかも部分的に角度を異にすることによって表した
第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図11
(b)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第1
及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチ
が近似し、且つ幅が連続的に変化しており(図17参
照)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによ
って、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向
とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観
察することによって、同一の潜像模様が異なった色で認
識できる。
々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色発光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、その一方が無色透明の発
光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる
発光色のインキで印刷される。 万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した
模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されてお
り、しかも部分的に角度を異にすることによって表した
第1及び第2の図柄は、互いに異なる図柄である(図1
1(c)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第
1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッ
チが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷するこ
とによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観
察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜
めに観察することによって、異なる潜像模様が認識でき
る。
々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有
色インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有
色発光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、無色透明の発光インキで
印刷される。 万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した
模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されてお
り、しかも部分的に角度を異にすることによって表した
第1及び第2の図柄は、互いに異なる図柄である(図1
1(c)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第
1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッ
チが近似し、且つ幅が段階的に変化しており(図16参
照)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによ
って、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向
とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観
察することによって、異なる潜像模様が認識できる。
々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有
色インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有
色発光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、無色透明の発光インキで
印刷される。 万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表した
模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成されてお
り、しかも部分的に角度を異にすることによって表した
第1及び第2の図柄は、互いに異なる図柄である(図1
1(c)参照。)。第1及び第2の万線画線は、夫々第
1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対してピッ
チが近似し、且つ幅が連続的に変化しており(図17参
照)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷することによ
って、基材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向
とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観
察することによって、異なる潜像模様が認識できる。
々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有
色インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、共に基材の色と異なる有
色発光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、無色透明の発光インキで
印刷される。 万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに異なる図柄である
(図11(c)参照。)。第1及び第2の万線画線は、
夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対し
てピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷
することによって、基材の上下左右から(上下方向を第
1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向であ
る。)斜めに観察することによって、異なる潜像模様が
異なった色で認識できる。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色発光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、その一方が無色透明の発
光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる
発光色のインキで印刷される。 万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに異なる図柄である
(図11(c)参照。)。第1及び第2の万線画線は、
夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対し
てピッチが近似し、且つ幅が段階的に変化しており(図
16参照)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷するこ
とによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観
察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜
めに観察することによって、異なる潜像模様が異なった
色で認識できる。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色発光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、その一方が無色透明の発
光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる
発光色のインキで印刷される。 万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに異なる図柄である
(図11(c)参照。)。第1及び第2の万線画線は、
夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に対し
てピッチが近似し、且つ幅が連続的に変化しており(図
17参照)、しかも平行又は傾斜を持たせて印刷するこ
とによって、基材の上下左右から(上下方向を第1の観
察方向とすると左右方向は第2の観察方向である。)斜
めに観察することによって、異なる潜像模様が異なった
色で認識できる。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色発光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、その一方が無色透明の発
光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる
発光色のインキで印刷される。 万線画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その万線画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
の万線画線と上記第2の万線画線は、夫々次のいずれか
の印刷パターンにより印刷されている。 連続的に色を変化させて印刷されているパターン。 部分的に色を変化させて印刷されているパターン。 部分的に色を変化させて印刷されている場合で、各色
ごとにその色に相当する領域のみからなる部分版に着肉
したものを同一の集合版に集合した後に、すべてのイン
キを同時に印刷版面に転移させて、部分的に色を変化さ
せて印刷されているパターン。
はすき入れにより第1及び第2の図柄を表した模様の凹
凸画線が夫々互いに直交する方向に形成されており、第
1及び第2の印刷画線として万線状に配列された点列を
印刷した例である。
な構成、特徴を共通して備えている。 (1)基材上に第1の方向に沿って伸びるように形成さ
れ、部分的に角度を異にすることによって第1の図柄を
表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリー
フ模様の双方の模様と、上記基材上に上記第1の方向と
異なる第2の方向に沿って伸びるように形成され、部分
的に角度を異にすることによって第2の図柄を表した万
線模様、レリーフ模様、又は万線模様とレリーフ模様の
双方の模様を構成する凹凸画線とを備えている。
上に、該第1の図柄を表した模様の凹凸画線に対して平
行又は傾斜を持たせて印刷された万線状に配列された点
列から成る第1の印刷画線と、上記第2の凹凸画線の形
成された上記基材上に、該第2の図柄を表した模様の凹
凸画線に対して平行又は傾斜を持たせて印刷された万線
状に配列された点列から成る第2の印刷画線とを備えて
いる。
1及び第2の万線状に配列された点列しか認識できない
が、上記第1の方向と直交した方向又はその逆方向から
斜めに観察すると第1の潜像模様を認識することがで
き、上記基材を、上記第2の方向と直交した方向又はそ
の逆方向から斜めに観察すると第2の潜像模様を認識す
ることができる。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図
11(b)参照。)。図15(b)は、互いに直交し、
万線状に配列された点列から成る格子状の第1及び第2
の印刷画線を示しており、この第1及び第2の印刷画線
は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に
対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて
印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向
を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向で
ある。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様
が認識できる。
図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11
(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察するこ
とによって、互いに異なる2種類の潜像模様が認識でき
る。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有
色インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有
色発光インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、無色透明の発光インキで
印刷される。 印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図
11(b)参照。)。万線状に配列された点の粗密で図
柄を表す点列から成る第1及び第2の印刷画線(図18
参照。)は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹
凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を
持たせて印刷することによって、基材の上下左右から
(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の
観察方向である。)斜めに観察することによって、同一
の潜像模様が認識できる。
図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11
(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察するこ
とによって、互いに異なる2種類の潜像模様が認識でき
る。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有
色インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有
色発光インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、無色透明の発光インキで
印刷される。 印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図
11(b)参照。)。万線状に配列された点の大小で図
柄を表す点列から成る第1及び第2の印刷画線(図19
参照。)は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹
凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を
持たせて印刷することによって、基材の上下左右から
(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の
観察方向である。)斜めに観察することによって、同一
の潜像模様が認識できる。
図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11
(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察するこ
とによって、互いに異なる2種類の潜像模様が認識でき
る。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有
色インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有
色発光インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、無色透明の発光インキで
印刷される。 印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図
11(b)参照。)。万線状に配列された点の粗密及び
大小で図柄を表す点列から成る第1及び第2の印刷画線
(図20参照。)は、夫々第1及び第2の図柄を表した
模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又
は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左
右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は
第2の観察方向である。)斜めに観察することによっ
て、同一の潜像模様が認識できる。
図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11
(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察するこ
とによって、互いに異なる2種類の潜像模様が認識でき
る。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有
色インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有
色発光インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、無色透明の発光インキで
印刷される。 印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図
11(b)参照。)。万線状に配列された点の粗密、大
小、又は粗密及び大小で図柄を表す点列から成り、上記
粗密、大小、又は粗密及び大小の状態が段階的に変化さ
れた第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図
柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、し
かも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基
材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると
左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察するこ
とによって、同一の潜像模様が認識できる。
図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11
(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察するこ
とによって、互いに異なる2種類の潜像模様が認識でき
る。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有
色インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有
色発光インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、無色透明の発光インキで
印刷される。 印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図
11(b)参照。)。万線状に配列された点の粗密、大
小、又は粗密及び大小で図柄を表す点列から成り、上記
粗密、大小、又は粗密及び大小の状態が連続的に変化さ
れた第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図
柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、し
かも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基
材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると
左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察するこ
とによって、同一の潜像模様が認識できる。
図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11
(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察するこ
とによって、互いに異なる2種類の潜像模様が認識でき
る。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有
色インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、共に基材の色と異なる有
色発光インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、無色透明の発光インキで
印刷される。 印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図
11(b)参照。)。万線状に配列された点列から成る
第1及び第2の印刷印刷画線(図15(b)参照。)
は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画線に
対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持たせて
印刷することによって、基材の上下左右から(上下方向
を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方向で
ある。)斜めに観察することによって、同一の潜像模様
が異なった色で認識できる。
図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11
(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察するこ
とによって、互いに異なる2種類の潜像模様が異なった
色で認識できる。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色発光インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、その一方が無色透明の発
光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる
発光色のインキで印刷される。 印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図
11(b)参照。)。図18に示すように(万線状の点
列の形状を示すために一方向の万線状の点列21しか示
さないが、実際は、第1及び第2の万線状の点列は図1
5(b)に示すように格子状に印刷される。以下の万線
状の点列についても同じ。)、万線状に配列された点の
粗密で図柄を表す点列21から成る第1及び第2の印刷
画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した模様の凹凸画
線に対してピッチが近似し、しかも平行又は傾斜を持た
せて印刷することによって、基材の上下左右から(上下
方向を第1の観察方向とすると左右方向は第2の観察方
向である。)斜めに観察することによって、同一の潜像
模様が異なった色で認識できる。
図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11
(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察するこ
とによって、互いに異なる2種類の潜像模様が異なった
色で認識できる。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色発光インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、その一方が無色透明の発
光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる
発光色のインキで印刷される。 印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図
11(b)参照。)。図19に示すように、万線状に配
列された点の大小で図柄を表す点列22から成る第1及
び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図柄を表した
模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しかも平行又
は傾斜を持たせて印刷することによって、基材の上下左
右から(上下方向を第1の観察方向とすると左右方向は
第2の観察方向である。)斜めに観察することによっ
て、同一の潜像模様が異なった色で認識できる。
図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11
(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察するこ
とによって、互いに異なる2種類の潜像模様が異なった
色で認識できる。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色発光インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、その一方が無色透明の発
光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる
発光色のインキで印刷される。 印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図
11(b)参照。)。図20に示すように、万線状に配
列された点の粗密及び大小で図柄を表す点列23から成
る第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図柄
を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、しか
も平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基材
の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると左
右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察すること
によって、同一の潜像模様が異なった色で認識できる。
図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11
(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察するこ
とによって、互いに異なる2種類の潜像模様が異なった
色で認識できる。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色発光インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、その一方が無色透明の発
光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる
発光色のインキで印刷される。 印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図
11(b)参照。)。万線状に配列された点の粗密、大
小、又は粗密及び大小で図柄を表す点列から成り、上記
粗密、大小、又は粗密及び大小の状態が段階的に変化さ
れた第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図
柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、し
かも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基
材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると
左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察するこ
とによって、同一の潜像模様が異なった色で認識でき
る。
図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11
(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察するこ
とによって、互いに異なる2種類の潜像模様が異なった
色で認識できる。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色発光インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、その一方が無色透明の発
光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる
発光色のインキで印刷される。 印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
形成体では、基材に形成された第1及び第2の図柄を表
した模様の凹凸画線は、互いに直交するように構成され
ており、しかも部分的に角度を異にすることによって表
した第1及び第2の図柄は、互いに同一図柄である(図
11(b)参照。)。万線状に配列された点の粗密、大
小、又は粗密及び大小で図柄を表す点列から成り、上記
粗密、大小、又は粗密及び大小の状態が連続的に変化さ
れた第1及び第2の印刷画線は、夫々第1及び第2の図
柄を表した模様の凹凸画線に対してピッチが近似し、し
かも平行又は傾斜を持たせて印刷することによって、基
材の上下左右から(上下方向を第1の観察方向とすると
左右方向は第2の観察方向である。)斜めに観察するこ
とによって、同一の潜像模様が異なった色で認識でき
る。
図柄は、互いに異なる2種類の図柄とすれば(図11
(c)参照。)、基材の上下左右から斜めに観察するこ
とによって、互いに異なる2種類の潜像模様が異なった
色で認識できる。
夫々次のインキの組み合わせのいずれかで印刷する。 第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、互いに異なると共に基材
の色とも異なる有色発光インキで印刷される。 第1及び第2の印刷画線は、その一方が無色透明の発
光インキで印刷される。 第1及び第2の万線画線は、互いに無色透明の異なる
発光色のインキで印刷される。 印刷画線を無色透明な発光インキで印刷する場合は、
その印刷画線の上又は下に地紋を印刷してもよい。
1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、夫々次のいずれ
かの印刷パターンにより印刷されている。 連続的に色を変化させて印刷されているパターン。 部分的に色を変化させて印刷されているパターン。 部分的に色を変化させて印刷されている場合で、各色
ごとにその色に相当する領域のみからなる部分版に着肉
したものを同一の集合版に集合した後に、すべてのイン
キを同時に印刷版面に転移させて、部分的に色を変化さ
せて印刷されているパターン。
いて説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるこ
となく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でい
ろいろな実施の形態があることは言うまでもない。
上のような構成であるから、上下、左右等互いに異なる
方向から斜めに観察すると、観察する方向によって同じ
又は異なる図柄、色の潜像模様が認識でき、凹凸画線と
交差する印刷画線の形状、デザイン、色彩等をいろいろ
と工夫することにより、斜めに観察した場合に生じる特
殊潜像模様に階調を付与させる等、多様化させて、真偽
判別機能を高めるとともに、偽造、変造、改ざん等しに
くくし、偽造防止効果を高めることができる。
公共性及び信頼性が要求される貴重印刷製品、例えば銀
行券、パスポート、有価証券、カードなどの真偽の判別
に際して、ある特定の方向から観察する時にのみ、特定
の文字、図柄などを形成し、かつ極めて容易に特定の文
字、図柄などの有無が認識できる特殊潜像模様形成体を
提供する。
は、カラー複写機及び写真製版法による偽造では、凹凸
形状の抽出ができず有色の印刷画線しか複製できないた
め、ある特定の方向から観察する時にのみに現れる、特
定の文字、図柄などは認識ができない。
様形成体は、凹凸画線に対して、万線画線などを印刷機
上で精度よく刷り合わせることによって高品質な潜像印
刷物が作製でき、精密で複雑な模様を組み込んだ潜像印
刷物が作製できる。
潜像となる図柄とは異なる有意性のある図柄を付与でき
るために印刷画線に制約がなく、また、同一領域に異な
る潜像の画像を付与できるため、印刷面積の限られる貴
重印刷製品、例えば銀行券、パスポート、有価証券、カ
ードなどへの利用にきわめて有効である。
等を説明する図である。
る図である。
る図である。
ある。
である。
ある。
Claims (26)
- 【請求項1】 基材上に第1の方向に沿って伸びるよ
うに形成され、部分的に角度を異にすることによって第
1の図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模
様とレリーフ模様双方の模様と、 上記第1の方向と異なる第2の方向に沿って伸びるよう
に形成され、部分的に角度を異にすることによって第2
の図柄を表した万線模様、レリーフ模様、又は万線模様
とレリーフ模様の双方の模様を構成する凹凸画線と、 上記凹凸画線の形成された上記基材上に、該第1の図柄
を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせ
て印刷された第1の印刷画線と、 上記凹凸画線の形成された上記基材上に、該第2の図柄
を表した模様の凹凸画線に対して平行又は傾斜を持たせ
て印刷された第2の印刷画線とを備え、 上記基材を、第1の方向と直交する方向又はその逆方向
から斜めに観察すると第1の潜像模様を認識することが
でき、 上記基材を、第2の方向と直交する方向又はその逆方向
から斜めに観察すると第2の潜像模様を認識することが
できることを特徴とする特殊潜像模様形成体。 - 【請求項2】 上記第1の図柄と第2の図柄は互いに
同じ図柄であることを特徴とする請求項1記載の特殊潜
像模様形成体。 - 【請求項3】 上記第1の図柄と第2の図柄は互いに
異なる図柄であることを特徴とする請求項1記載の特殊
潜像模様形成体。 - 【請求項4】 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷
画線は、万線画線であることを特徴とする請求項1、2
又は3記載の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項5】 上記万線画線は、夫々段階的に幅を変
化させて図柄を表すことを特徴とする請求項4記載の特
殊潜像模様形成体。 - 【請求項6】 上記万線画線は、夫々連続的に幅を変
化させて図柄を表すことを特徴とする請求項4記載の特
殊潜像模様形成体。 - 【請求項7】 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷
画線は、夫々万線状に配列された点列から成ることを特
徴とする請求項1、2又は3記載の特殊潜像模様形成
体。 - 【請求項8】 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷
画線は、夫々万線状に配列された点の粗密で図柄を表す
点列から成ることを特徴とする請求項1、2又は3記載
の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項9】 上記第1の印刷画線と上記第2の印刷
画線は、夫々万線状に配列された点の大小で図柄を表す
点列から成ることを特徴とする請求項1、2又は3記載
の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項10】 上記第1の印刷画線と上記第2の印
刷画線は、夫々万線状に配列された点の粗密、大小又は
粗密及び大小で図柄を表す点列から成ることを特徴とす
る請求項1、2又は3記載の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項11】 上記第1の印刷画線と上記第2の印
刷画線は、夫々点列の粗密、大小又は粗密及び大小が断
続的に変化して印刷されていることを特徴とする請求項
10記載の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項12】 上記第1の印刷画線と上記第2の印
刷画線は、夫々点列の粗密、大小又は粗密及び大小が連
続的に変化して印刷されていることを特徴とする請求項
10記載の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項13】 上記第1の印刷画線と上記第2の印
刷画線は、互いに同じ色であって、基材の色と異なる色
の有色インキで印刷されていることを特徴とする請求項
1〜12のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項14】 上記第1の印刷画線と上記第2の印
刷画線は、互いに異なる色であって、基材の色と異なる
色の有色インキで印刷されていることを特徴とする請求
項1〜12のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項15】 上記有色インキは、発光インキであ
ることを特徴とする請求項13又は14記載の特殊潜像
模様形成体。 - 【請求項16】 上記互いに異なる色の有色インキ
は、いずれか一方又は両方が発光インキであることを特
徴とする請求項14記載の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項17】 上記第1の印刷画線と上記第2の印
刷画線は、そのいずれか一方が無色透明の発光インキで
印刷されており、他方が基材の色と異なる色の有色イン
キで印刷されていることを特徴とする請求項1〜12の
いずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項18】 上記第1の印刷画線と上記第2の印
刷画線は、そのいずれか一方が無色透明の発光インキで
印刷されており、他方が基材の色と異なる色の有色の発
光インキで印刷されていることを特徴とする請求項1〜
12のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項19】 上記第1の印刷画線と上記第2の印
刷画線は、共に無色透明の発光インキで印刷されている
ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の
特殊潜像模様形成体。 - 【請求項20】 上記無色透明の発光インキで印刷さ
れた上記第1の印刷画線又は上記第2の印刷画線の上又
は下には、地紋が印刷されていることを特徴とする請求
項17又は18項記載の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項21】 上記無色透明の発光インキで印刷さ
れた上記第1の印刷画線及び上記第2の印刷画線の上又
は下には、地紋が印刷されていることを特徴とする請求
項19記載の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項22】 上記第1の印刷画線と上記第2の印
刷画線は、連続的に色を変化させて印刷されていること
を特徴とする請求項1〜21のいずれか1項記載の特殊
潜像模様形成体。 - 【請求項23】 上記第1の印刷画線と上記第2の印
刷画線は、部分的に色を変化させて印刷されていること
を特徴とする請求項1〜21のいずれか1項記載の特殊
潜像模様形成体。 - 【請求項24】 上記部分的に色を変化させて印刷さ
れた上記第1の印刷画線と上記第2の印刷画線は、各色
ごとにその色に相当する領域のみからなる部分版に着肉
したものを同一の集合版に集合した後に、すべてのイン
キを同時に印刷版面に転移させて、部分的に色を変化さ
せて印刷されていることを特徴とする請求項23記載の
特殊潜像模様形成体。 - 【請求項25】 上記基材はすき入れ紙であり、上記
凹凸画線は、すき入れにより形成されたことを特徴とす
る1〜24のいずれか1項記載の特殊潜像模様形成体。 - 【請求項26】 上記第1の凹凸画線は、エンボス加
工により形成されたことを特徴とする1〜24のいずれ
か1項記載の特殊潜像模様形成体。
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