JP2003010726A - 砕砂の製造方法及び製造装置 - Google Patents

砕砂の製造方法及び製造装置

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JP2003010726A
JP2003010726A JP2001202222A JP2001202222A JP2003010726A JP 2003010726 A JP2003010726 A JP 2003010726A JP 2001202222 A JP2001202222 A JP 2001202222A JP 2001202222 A JP2001202222 A JP 2001202222A JP 2003010726 A JP2003010726 A JP 2003010726A
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JP2001202222A
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Takumi Hashimoto
巧 橋本
Akitsugu Nakayama
明嗣 中山
Masaaki Nishi
政明 西
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OSAKA SAISEKI KOGYOSHO CO Ltd
Asahi Kasei Corp
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OSAKA SAISEKI KOGYOSHO CO Ltd
Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 砕砂の粒度による制御に加えて粒度分布状態
を精確に把握してダム骨材用規格に応じた砕砂の製造を
可能とするコンクリート用等の砕砂の製造方法及び製造
装置を提供する。 【解決手段】 採掘原石を製砂工場で破砕して所定の粗
粒率(FM値)を有するコンクリート用等の砕砂を製造
する方法において、原料貯蔵手段1、原料供給手段2を
経て採掘原石を破砕手段3で破砕し、破砕手段3から搬
出される砕砂の全体又は一部を光学系手段5により撮像
して画像情報とし、この画像情報に対して中央処理装置
6に内蔵された画像解析手段を用い、砂粒のそれぞれの
投影面積を計測して粒度及び粒度分布又は重量分布を計
算し、この粒度分布又は重量分布が予め定められた許容
範囲内に納まるよう、前記原料貯蔵手段1又は原料供給
手段2又は破砕手段3を制御するようにした砕砂の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は採掘原石を破砕して
所定の粗粒率(FM値)を有する砕砂を製造するに際
し、粒度のみではなく粒度分布もセンシングして制御す
る技術を導入したコンクリート用又はアスファルトや水
道配管等に用いられる砕砂の製造方法及び製造装置に関
する。ここで、砕砂とは、細かな粒子状の砂だけでなく
ある程度大きな破砕岩石を含む。
【0002】
【従来の技術】採掘原石を破砕して砕砂を製造する場
合、所定の粗粒率を有するよう篩分けして、製砂機にか
けて小割りする技術は知られている。例えば、特開平8
−173835号公報で開示されている通りである。
【0003】このような従来例では、製砂機から排出さ
れたプロダクトを、或る一定の網の目(例えば2.5m
m)で選別して+2.5と−2.5mmの比率でFM値
を推定する方式である。従って、細部の粒度分布のコン
トロールはできていない。
【0004】また、一般にFM値を変化させコントロー
ルする場合、例えばロッドミルでは原料供給量と供給水
量及びロッドの量で制御しているが、運転中にロッド量
を調整することは不可能であり、また供給水量でコント
ロールできる職人と呼ばれる熟練工は現在殆どいない。
従って、原料供給量だけをコントロールしているのが現
状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の内、FM
値を推定する例では、得られた砕砂を解析してみると、
砂の粒度(粗さ)を表す粗粒率(FM値)は同じでも粒
度分布が異なる場合が多い。即ち、規格値をFM2.7
±0.1として、JIS規格のFM2.68の製品がで
きあがっても、その中身を解析すれば、粒度分布の面か
らダム用骨材規格(土木学会の規格、JIS規格より厳
しい「図7」)の範囲に収まらないFM2.68も存在
している。
【0006】図7において、粒径0.60の粒度分布を
みれば、土木学会の上限値30%であるべきだが、この
範囲を逸脱しているのが判明する。
【0007】現在の製砂方法で、規格値をFM2.7±
0.1として、上記ダム用骨材規格の範囲に入れるため
には次の様な方法が採られている。
【0008】(a)限度一杯のFM2.6で製造し、細
粒部を規格値一杯まで増産して規格値を越える粒度の比
率を下げる方法、または
【0009】(b)生産ラインを複数にして、粒度の違
うものを生産し、それらを混合することによって規格範
囲に入れる方法である。
【0010】前者の(a)では、時間あたりの生産量が
抑えられ運転時間が延長されるばかりではなく、超細粒
部分(骨材として使用できない)が副産物として大量に
生産され、採掘原石の増大(自然改変範囲の拡大)や濁
水処理後の廃棄ケーキ(産業廃棄物)の増大につなが
り、また後者の(b)では、設備機械の台数が増え、設
備費が増大し、プラント(機械配置等)が複雑になり維
持管理も複雑になってコストが大きくなる、という難点
が見られた。
【0011】FM値を変化コントロールさせる場合、ロ
ーラーミルでは原料供給量とローラーの押しつけ圧でコ
ントロールが可能であり、衝撃破砕式ミルの場合、原料
供給量とローターの回転速度でコントロールが可能であ
る。ロッドミルのような圧縮式破砕機の場合も原料供給
量と供給水量で変化させるが、それらの量を少量変更さ
せるだけでもFM値が大きく変わってしまいコントロー
ルが難しいという難点があった。
【0012】本発明の目的は、上記のような従来例の難
点を解消し、規格値に対して非常に正確な(例えばFM
2.7)での生産を可能とし、一系列ラインの生産設備
で設備費や維持管理費の低減もでき、特にロッドミルの
ような圧縮式破砕機から搬出される試料の粒度分布状態
を確認し、所定の規格値を有する分布状態を制御するこ
とにより、高品質な砕砂を効率良く大量に且つ簡単に生
産できるようにし、コスト低減や自然環境保護に寄与
し、生産能力の拡大と品質の安定ができるコンクリート
用砕砂その他アスファルト用等に用いることのできる砕
砂の製造方法及び製造装置を提供しようとするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、粒度分布状態を確認する手段として画像解析
手段を用いることによって上記目的を達成し得ることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0014】本発明の第1発明としての砕砂の製造方法
は、採掘原石を製砂工場で破砕して所定の粗粒率(FM
値)を有するコンクリート用等の砕砂を製造する方法に
おいて、原料貯蔵手段、原料供給手段を経て採掘原石を
破砕手段で破砕し、破砕手段から搬出される砕砂の全体
又は一部を光学系手段により撮像して画像情報とし、こ
の画像情報に対して中央処理装置に内蔵された画像解析
手段を用い、砂粒のそれぞれの投影面積を計測して粒度
及び粒度分布又は重量分布を計算し、この粒度分布又は
重量分布が予め定められた許容範囲内に納まるよう、前
記原料貯蔵手段又は原料供給手段又は破砕手段を制御す
るようにした砕砂の製造方法とした。
【0015】第2発明は、砂粒のそれぞれの投影面積の
計測を、白黒又は濃淡等による2値化処理によって行う
ようにした。
【0016】第3発明では、砂粒のそれぞれの投影面積
の計測を、画像上で砂粒のそれぞれの輪郭を再現して表
される大小様々な閉じた曲線の面積として行うようにし
た。
【0017】第4発明では、粒度分布又は重量分布の計
算を、砂粒のそれぞれの寸法を投影面積の円相当径に変
換して行うこととした。
【0018】第5発明では、粒度分布又は重量分布の計
算を、砂粒のそれぞれの形状を球や直方体等の幾何学的
に単純な立方体に変換して行うこととした。
【0019】第6発明では、粒度分布又は重量分布を、
曲線、ヒストグラム等のグラフで表示して行うこととし
た。
【0020】第7発明では、採掘原石を製砂工場で破砕
して所定の粗粒率(FM値)を有する砕砂を製造する製
造装置において、採掘原石の原料貯蔵手段と、原料供給
手段と、破砕手段と、破砕された砕砂を搬出する手段
と、砕砂を撮像する光学系手段と、得られた画像情報か
らそれぞれの砂粒の投影面積を計測する手段と、砕砂の
粒度及び粒度分布又は重量分布を計算する手段と、該粒
度分布又は重量分布と予め定められた許容範囲とを比較
する手段と、該比較結果に基づいて前記原料貯蔵手段又
は原料供給手段又は破砕手段を制御する手段とを備えた
砕砂の製造装置とした。
【0021】第8発明では、粒度分布又は重量分布を曲
線、ヒストグラム等のグラフで表示する手段を有するよ
うにした。
【0022】(作用)第1発明では、原料貯蔵手段、原
料供給手段を経て採掘原石を破砕手段で破砕し、破砕手
段から搬出される砕砂を例えばコンベヤ上で静止又は移
動状態のまま、それぞれの砂粒を光学系手段により撮像
し画像情報としているので、中央処理装置に内蔵された
画像解析手段により砂粒のそれぞれの投影面積を計測す
ることができ、粒度及び粒度分布が計算できる。
【0023】測定結果に比重をかければ直ちに重量分布
に変換して粒径−累積重量百分率でプロットした粒度分
布曲線を描く事ができ、全体の粒度分布を把握すること
ができる。又粒径と粒径別重量百分率でプロットしたヒ
ストグラム(histogram)や円グラフも描くことができ
るため、それぞれの粒度区分の重量比率を把握すること
もできる。
【0024】本発明では従来のように粒度のみではな
く、粒度分布がセンシングできることにより、全体の粒
度分布を把握し、かつ不足した粒度区分や過剰な粒度区
分を見つけだすことができ、また、例えばこれを表示手
段により確認できるので、原料供給量や供給水量の制御
をしたり、破砕手段自体を変化させるようにして砕砂製
造にフィードバックさせることが出来る。
【0025】第2発明では、種々の汎用的な画像解析手
段により画像計測を行う場合、画像の濃淡や色から必要
とされる像と背景を分離するために2値化処理や色抽出
が行われる。本発明における砂粒の計測においては色抽
出による粒子認識は困難なため、白黒又は濃淡等による
2値化処理を行うことにした。
【0026】第3発明では、通常の2値化処理方法では
光の当たった部分と影となった部分が別々の粒子として
認識される恐れや、白黒又は濃淡部分のそれぞれがつな
がった状態で隣り合った多くの粒子が1つの領域として
認識される恐れがあるため、破砕岩石や砂粒等の不定形
粒子を解析する2値化処理においては、照度やコントラ
スト等の画像調整や、ノイズ除去や陵線、谷線、エッジ
の検出等のフィルタ処理等、不定形粒子解析に適切な前
処理を処置した後に、それぞれの輪郭を再現して表され
る大小様々な閉じた曲線で粒子認識させるようにした。
【0027】第4発明では、粒度分布又は重量分布の計
算を、砂粒のそれぞれの寸法を投影面積の円相当径に変
換して行うことにより、より簡潔に計算できるようにな
った。
【0028】第5発明では、本発明の砂粒の粒度計測に
おける粒子径については、破砕岩石や砂粒等の不定形粒
子は非常に複雑な形状を有するため、その形状を球や直
方体など幾何学的に単純な立方体に変換して寸法を表現
するようにした。例えば画像情報等によって平面上の投
影図から測定する場合は、長軸の長さや長短軸の平均長
さ、又は一定方向における最大長さを代表寸法とする方
法や、投影面積に相当する円の直径等で粒子径を表現す
る投影面積円相当径などが用いられる。
【0029】このうち本発明における砂粒の粒度計測に
ついては、測定結果から粒度分布又は重量分布を計算し
て利用するため、投影面積円相当径を用いる。更に、砂
粒等不定形粒子でかつ細かな粒子の粒度分布を測定する
場合や、平面上の一部の画像情報から奥行き方向や全体
の粒度分布を把握するためには、2次元粒度情報から3
次元粒度分布に変換するために、幾何学的な確率論を用
いた立体解析学等を用いることも可能である。
【0030】第6発明では、粒度分布又は重量分布を、
曲線、ヒストグラム等のグラフで表示して視覚により明
確に把握できるようにした。
【0031】第7発明では、採掘原石を製砂工場で破砕
して所定の粗粒率(FM値)を有する砕石の製造装置に
おいて、採掘原石の原料貯蔵手段と、原料供給手段と、
破砕手段と、破砕された砕砂を搬出する手段と、砕砂を
撮像する光学系手段と、得られた画像情報からそれぞれ
の砂粒の投影面積を計測する手段と、砕砂の粒度及び粒
度分布又は重量分布を計算する手段と、該粒度分布又は
重量分布と予め定められた許容範囲とを比較する手段
と、該比較結果に基づいて前記原料貯蔵手段又は原料供
給手段又は破砕手段を制御する手段とを備えた。
【0032】特に砕砂を撮像する光学系手段と、得られ
た画像情報からそれぞれの砂粒の投影面積を計測する手
段と、砕砂の粒度及び粒度分布又は重量分布を計算する
手段とにより画像処理しているので、極めて精確な粒度
及び粒度分布又は重量分布の状況を得ることができるよ
うになった。そしてこの情報に基づき採掘原石の原料貯
蔵手段、原料供給手段又は破砕手段を制御して規格値を
中心とした砕砂を確実に得るようにした。
【0033】第8発明では、製造装置として曲線、ヒス
トグラム等のグラフで表示する手段を用いて視覚による
確認ができるようにした。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明では、従来の篩い分けによ
るJIS規格では明確でなかった粒度分布を画像解析手
段を利用して解析し、砂粒のそれぞれの投影面積を計測
し、例えば砕砂の粒度及び重量並びに単位面積当たりの
所定粒度を中心とする粒度分布を計算し、制御するよう
にしている。
【0035】
【実施例】以下、本発明のコンクリート用等の砕砂の製
造方法及び製造装置について、図面を参照して説明す
る。
【0036】図1は砕砂を自動的に製造する製造工程の
例を示す概略図である。図1において、1は砕砂の原料
貯蔵手段、2は原料供給手段、3は破砕手段で、例えば
ロッドミルを用いて原料供給手段2から供給された砕砂
を細かく破砕して出口部から搬出するようになってい
る。4は搬送用のコンベヤ、5は光学系手段を示す。光
学系手段5では、コンベヤ4上の砕砂が移動状態のま
ま、又は静止状態で一定範囲の原料の状態を撮像して画
像情報とし、画像解析手段を内蔵し且つデーターとして
蓄積、処理、制御信号の入出力ができる中央処理装置
(CPU)6へ送る。7は給水手段で、破砕手段3に設
けた。
【0037】原料供給手段2ではあらかじめフィルター
等を用いて所定粒度より大のものを除去しておくことも
できる。また破砕手段3の例示としてロッドミルを示
し、内部のロッド8を表しているが、ローラーミル、衝
撃破砕式ミルその他の破砕手段を用いて原料を破砕する
ことも可能であり本発明はこれに限定されない。
【0038】破砕手段3の出口部から排出され搬送用コ
ンベヤ4での搬送中に、例えば上方から砂粒の状態を光
学系手段5により撮像し、画像解析手段へ送る。撮像さ
れる砕砂は搬送状態のままでよく、また静止状態として
もよい。
【0039】光学系手段5の例としては、レーザーやC
CDカメラ、デジタルカメラ、もしくはビデオカメラ等
により砂粒の撮像ができればよい。
【0040】図2は原料を白黒及び濃淡の2値で撮像し
た画像情報を示すものであり、各砂粒のそれぞれの輪郭
を大小様々な閉じた曲線で区分けしたものである。これ
らの砕砂の投影面積の計測は、上記の閉じた曲線の面積
として容易に測定できる。
【0041】図3は原料を破砕手段により破砕したもの
の拡大撮像例であり、各砕砂の周囲を閉じた曲線で表示
している。各砕砂は角が削られて丸みを帯びた状態にな
っていることが判明する。
【0042】本発明の砂粒の粒度計測においては、特
に、微粒子を撮像するため光学系手段5を接近させるか
若しくは画像を拡大化する事が望ましく、撮像対象は静
止状態か搬送状態においても極低速で移動する状態であ
ることが望ましい。
【0043】中央処理装置6は光学系手段5の撮像時に
制御信号を出し搬送用コンベヤ4を静止状態にするか、
もしくは低速度にする事もできる。その他原料供給手段
を制御したり、搬送用コンベヤ4を分岐させ撮像用に搬
送速度を分岐部分のみ低下させたり、もしくは撮像用受
台を設置し、この受台に撮像対象の砂粒を搬送用コンベ
ヤ4からすくい取るなどしてサンプリングする方式も可
能である。
【0044】画像解析手段では、得られた画像に基づき
砂粒のそれぞれの投影面積を計測し、砕砂の粒度及び重
量並びに所定粒度を中心とする粒度分布等を計算するこ
とができる。画像解析手段には、粒度計測の精度向上の
ため、あらかじめ実際にふるい分けた結果をもとに解析
結果を補正する手段や、1回の測定において数枚の撮像
結果を合算することにより精度を向上する手段が組み込
まれている。
【0045】この解析結果により中央処理装置6から前
記破砕手段3への原料供給量や破砕手段を制御又はその
供給水量を制御するよう制御信号を出すことにより自動
的に制御出来る。上記工程の各段階の状況は、例えば表
示装置によりそれぞれグラフや計算数値により目視でき
るので制御操作が容易になった。
【0046】図2及び図3に示したように、コンベヤ上
を搬送される砂粒9は大小さまざまな閉じた区画細線1
0によりそれぞれの輪郭を表している。この輪郭から画
像解析手段により、砂粒それぞれの粒度を計測する。
【0047】例えば、区画細線10で囲まれた面積と同
一の矩形を考え、この面積と同一の円の直径を有する球
を想定し、砕砂として比重を掛ければ重量が計算でき
る、グラフ化も容易である。ソフトウェアの一例として
は、WipWare社製のWipFragやSPLIT ENGINEERING社製の
ソフトウェア等がある。
【0048】図4は、前記図2及び図3の輪郭による砂
粒の投影面積から、原石の比重を掛けて計算され、横軸
に粒径、縦軸に粒径別重量でプロットしたヒストグラム
(histogram)であり、0.6mm を中心とした砂粒の分布
状態を示し、小さい粒度の側の砕砂が多くなっている。
【0049】図5は、同じく計算結果を横軸に粒径、縦
軸に累積重量百分率でプロットした粒度分布曲線図であ
る。
【0050】図6及び図7は、本発明の砕砂の製造方法
により、ダム用骨材規格(土木学会の規格)により計測
した細骨材の粒度分布値及び粒度分布曲線を示す。
【0051】図7に示すようにダム用骨材規格では、そ
れぞれの粒度による粒度分布が点線の上限値と下限値と
の間に位置していないとだめであり、このグラフでは粒
径0.6mmの部分で上限値の30%を越えていること
が判明する。従って、この画像解析手段で判断された結
果に基づき上限値を超えた部分の砕砂を小割りするよう
破砕手段へ信号をだして制御する。破砕手段3では、原
料供給量や供給水量又は破砕手段を制御することもで
き、製砂の管理が容易となる。
【0052】一般的にロッドミルのような破砕手段で
は、運転中にロッド量を変化することは不可能であり、
図1における砕砂の原料貯蔵手段1又は原料供給手段2
の制御、又は給水手段7による給水量の制御が行われ
る。粒度分布が大きく相違する場合は原料供給量の調
整、また少ない相違には給水量の調整等の選択ができる
が、本発明では熟練工による勘に頼ることなく、実際の
砂粒を撮像して計算された数値により、粒度分布の調整
ができるようになった。
【0053】あらかじめ画像解析手段を内蔵した中央処
理装置6には製砂工場における、各種砕砂の過去のデー
タが蓄積されているので、このデータによる原料供給量
や供給水量の変化が容易に計算され、製砂の管理が極め
て敏速に且つ精確に実現できるようになった。従って、
例えば自動運転システムにより、規格値の真ん中で生産
することを可能とし、一系列ラインの生産設備で設備費
や維持管理費の低減も可能となった。製砂手段の一部を
手動で制御することも可能である。
【0054】図8及び図9はJIS規格による計測値と
分布図を示したもので、上記図6、図7と全く同じ資料
による分析であるが、図7のように粒度分布の上限値が
粒径0.60の部分で飛び越していることが解析でき
ず、JIS規格では良いとしてもダム用骨材規格には合
格しないことが判明した。
【0055】
【発明の効果】本発明では、自動運転システム又は一部
手動により、例えば規格値の真中で生産することを可能
とし、あらかじめ定められた粒度とその粒度を中心とす
る粒度分布が許容範囲内に納まるよう、小さい粒度の側
の砕砂が多くなるよう破砕手段を制御し、厳しいダム用
骨材規格の範囲に入る細骨材としての砕砂の製造も精確
にコントロールできるようになったので、製品の品質が
向上し粒度分布の管理が効率化される。また一系列ライ
ンの生産設備で生産が可能なため、設備費や維持管理費
の低減を可能とし、高品質な砕砂を効率良く大量に且つ
簡単に生産ができる。
【0056】また粒度分布を制御しながら生産するた
め、不要な超細粒部分(骨材として使用できない)が副
産物として大量に生産されることがないためコスト低減
に寄与し、採掘原石の増大(自然改変範囲の拡大)や濁
水処理後の廃棄ケーキ(産業廃棄物)等の増大の心配が
ないため自然環境保護に寄与し、生産能力の拡大と品質
の安定ができるコンクリート用等の砕砂の製造方法及び
製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法による砕砂の製造工程の例を示
す概略図
【図2】 光学系手段による画像情報を示す参考図
【図3】 光学系手段による画像情報を拡大して示した
参考図
【図4】 画像情報による粒度分布解析図の例
【図5】 画像情報による粒度分布グラフの例
【図6】 ダム骨材用規格に基づくデーター値の例
【図7】 同上の粒度分布図の例
【図8】 JIS規格に基づくデーター値の例
【図9】 同上の粒度分布図
【符号の説明】
1: 原料貯蔵手段 2: 原料供給手段 3: 破砕手段 4: 搬送用コンベヤ 5: 光学系手段 6: 中央処理装置(CPU) 7: 給水手段 9: 砕砂 10: 砂粒の輪郭をあらわす閉じた曲線の例
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 明嗣 福岡県宗像市城西ケ丘4丁目16番4号 (72)発明者 西 政明 宮崎県延岡市旭町6丁目4100番地 旭化成 株式会社内 Fターム(参考) 4D067 EE45 FF02 FF14 FF15 GA03 GB01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 採掘原石を製砂工場で破砕して所定の粗
    粒率(FM値)を有するコンクリート用等の砕砂を製造
    する方法において、原料貯蔵手段、原料供給手段を経て
    採掘原石を破砕手段で破砕し、破砕手段から搬出される
    砕砂の全体又は一部を光学系手段により撮像して画像情
    報とし、この画像情報に対して中央処理装置に内蔵され
    た画像解析手段を用い、砂粒のそれぞれの投影面積を計
    測して粒度及び粒度分布又は重量分布を計算し、この粒
    度分布又は重量分布が予め定められた許容範囲内に納ま
    るよう、前記原料貯蔵手段又は原料供給手段又は破砕手
    段を制御するようにしたことを特徴とする砕砂の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 砂粒のそれぞれの投影面積の計測を、白
    黒又は濃淡等による2値化処理によって行うことを特徴
    とする請求項1に記載の砕砂の製造方法。
  3. 【請求項3】 砂粒のそれぞれの投影面積の計測を、画
    像上で砂粒のそれぞれの輪郭を再現して表される大小様
    々な閉じた曲線の面積として行うことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の砕砂の製造方法。
  4. 【請求項4】 粒度分布又は重量分布の計算を、砂粒の
    それぞれの寸法を投影面積の円相当径に変換して行うこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の砕砂
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 粒度分布又は重量分布の計算を、砂粒の
    それぞれの形状を球や直方体等の幾何学的に単純な立方
    体に変換して行うことを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の砕砂の製造方法。
  6. 【請求項6】 粒度分布又は重量分布を、曲線、ヒスト
    グラム等のグラフで表示して行うことを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかに記載の砕砂の製造方法。
  7. 【請求項7】 採掘原石を製砂工場で破砕して所定の粗
    粒率(FM値)を有する砕砂を製造する製造装置におい
    て、採掘原石の原料貯蔵手段と、原料供給手段と、破砕
    手段と、破砕された砕砂を搬出する手段と、砕砂を撮像
    する光学系手段と、得られた画像情報からそれぞれの砂
    粒の投影面積を計測する手段と、砕砂の粒度及び粒度分
    布又は重量分布を計算する手段と、該粒度分布又は重量
    分布と予め定められた許容範囲とを比較する手段と、該
    比較結果に基づいて前記原料貯蔵手段又は原料供給手段
    又は破砕手段を制御する手段とを備えてなることを特徴
    とする砕砂の製造装置。
  8. 【請求項8】 粒度分布又は重量分布を曲線、ヒストグ
    ラム等のグラフで表示する手段を有することを特徴とす
    る請求項7に記載の砕砂の製造装置。
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