JP2003010355A - 予作動式スプリンクラー消火設備および流水検知装置 - Google Patents
予作動式スプリンクラー消火設備および流水検知装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 設備構成が簡易な予作動式スプリンクラー消
火設備および該消火設備に用いる流水検知装置の提供。 【解決手段】 一次側と二次側の間に隔壁が設けられ、
該隔壁には連通口が設けられており、一次側室の連通口
面に弁体上部と一次側室の内壁によって制御室が形成さ
れ、一次側室は水源に通じる一次側配管と接続され、二
次側室はスプリンクラーヘッドが接続された二次側配管
と接続し、常時は制御室に流体が充填され、弾性体によ
り上部からバネ付勢された弁体によって前記連通口が閉
じられ、少量のみの通水を許す流水検知装置と、前記ス
プリンクラーヘッドの近傍に設置された火災感知器と、
前記流水検知装置からの出力信号と前記火災感知器から
の出力信号を入力し、警報・信号を発する制御装置から
構成される予作動式スプリンクラー消火設備において、
前記流水検知装置の弁体のリフト運動と連動する弁棒の
位置によってスプリンクラーヘッド作動信号および弁体
開放信号を出力する。
火設備および該消火設備に用いる流水検知装置の提供。 【解決手段】 一次側と二次側の間に隔壁が設けられ、
該隔壁には連通口が設けられており、一次側室の連通口
面に弁体上部と一次側室の内壁によって制御室が形成さ
れ、一次側室は水源に通じる一次側配管と接続され、二
次側室はスプリンクラーヘッドが接続された二次側配管
と接続し、常時は制御室に流体が充填され、弾性体によ
り上部からバネ付勢された弁体によって前記連通口が閉
じられ、少量のみの通水を許す流水検知装置と、前記ス
プリンクラーヘッドの近傍に設置された火災感知器と、
前記流水検知装置からの出力信号と前記火災感知器から
の出力信号を入力し、警報・信号を発する制御装置から
構成される予作動式スプリンクラー消火設備において、
前記流水検知装置の弁体のリフト運動と連動する弁棒の
位置によってスプリンクラーヘッド作動信号および弁体
開放信号を出力する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、予作動式のスプリ
ンクラー消火設備と、それに用いられる流水検知装置に
関するものである。
ンクラー消火設備と、それに用いられる流水検知装置に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の予作動式スプリンクラー消火設備
は、給水用の配管と流水検知装置の間に予作動弁と言わ
れる開放弁を設け、前記配管における一次側には高圧の
消火用水を充水し、二次側には加圧空気を封入して二次
側の末端部分に閉鎖型スプリンクラーヘッドが設けられ
ている。該閉鎖型スプリンクラーヘッドの近傍には火災
感知器が設置されている。
は、給水用の配管と流水検知装置の間に予作動弁と言わ
れる開放弁を設け、前記配管における一次側には高圧の
消火用水を充水し、二次側には加圧空気を封入して二次
側の末端部分に閉鎖型スプリンクラーヘッドが設けられ
ている。該閉鎖型スプリンクラーヘッドの近傍には火災
感知器が設置されている。
【０００３】火災が発生すると、火災感知器の作動によ
り予作動弁を開放してスプリンクラーヘッドまで消火水
を充填し、更に火災の熱によってスプリンクラーヘッド
が開放して消火液を散布するものである。
り予作動弁を開放してスプリンクラーヘッドまで消火水
を充填し、更に火災の熱によってスプリンクラーヘッド
が開放して消火液を散布するものである。
【０００４】上記の予作動式スプリンクラー消火設備で
は、通常二時側の配管には加圧空気が封入されているの
で、スプリンクラーヘッドが外的衝撃等によって誤作動
した場合には消火水を流出することが無く水損被害が発
生しない。また流水検知装置がヘッド作動信号を出力し
て人にスプリンクラーヘッドが誤作動していることを知
らせることができる。
は、通常二時側の配管には加圧空気が封入されているの
で、スプリンクラーヘッドが外的衝撃等によって誤作動
した場合には消火水を流出することが無く水損被害が発
生しない。また流水検知装置がヘッド作動信号を出力し
て人にスプリンクラーヘッドが誤作動していることを知
らせることができる。
【０００５】従って予作動式スプリンクラー消火設備
は、デパートやホテル、美術館等のように火災時以外の
誤作動による水損を極度に嫌う場所等に設置されてい
る。
は、デパートやホテル、美術館等のように火災時以外の
誤作動による水損を極度に嫌う場所等に設置されてい
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
予作動式スプリンクラー消火設備は、二次側の配管内に
加圧空気を封入する為のコンプレッサーや圧力スイッチ
等を必要とし、設備全体が複雑であり高価であった。
予作動式スプリンクラー消火設備は、二次側の配管内に
加圧空気を封入する為のコンプレッサーや圧力スイッチ
等を必要とし、設備全体が複雑であり高価であった。
【０００７】設備を簡易化するために、スプリンクラー
ヘッド作動信号の検出を上記の流水検知装置の代わりに
スプリンクラーヘッド毎に作動検知装置を設けることも
可能であるが、設備の規模が大きくなる程コストアップ
となる。
ヘッド作動信号の検出を上記の流水検知装置の代わりに
スプリンクラーヘッド毎に作動検知装置を設けることも
可能であるが、設備の規模が大きくなる程コストアップ
となる。
【０００８】そこで本発明では、設備構成が簡易な予作
動式スプリンクラー消火設備および該消火設備に用いる
流水検知装置の提供を目的としている。
動式スプリンクラー消火設備および該消火設備に用いる
流水検知装置の提供を目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１記載の発明は、一次側と二次側の間に隔
壁が設けられ、該隔壁には連通口が設けられており、一
次側室の連通口面に弁体上部と一次側室の内壁によって
制御室が形成され、一次側室は水源に通じる一次側配管
と接続され、二次側室はスプリンクラーヘッドが接続さ
れた二次側配管と接続し、常時は制御室に流体が充填さ
れ、弾性体により上部からバネ付勢された弁体によって
前記連通口が閉じられ、少量のみの通水を許す流水検知
装置と、前記スプリンクラーヘッドの近傍に設置された
火災感知器と、前記流水検知装置からの出力信号と前記
火災感知器からの出力信号を入力し、警報・信号を発す
る制御装置から構成される予作動式スプリンクラー消火
設備において、前記流水検知装置の弁体のリフト運動と
連動する弁棒の位置によってスプリンクラーヘッド作動
信号および弁体開放信号が出力されるものである。
めに、請求項１記載の発明は、一次側と二次側の間に隔
壁が設けられ、該隔壁には連通口が設けられており、一
次側室の連通口面に弁体上部と一次側室の内壁によって
制御室が形成され、一次側室は水源に通じる一次側配管
と接続され、二次側室はスプリンクラーヘッドが接続さ
れた二次側配管と接続し、常時は制御室に流体が充填さ
れ、弾性体により上部からバネ付勢された弁体によって
前記連通口が閉じられ、少量のみの通水を許す流水検知
装置と、前記スプリンクラーヘッドの近傍に設置された
火災感知器と、前記流水検知装置からの出力信号と前記
火災感知器からの出力信号を入力し、警報・信号を発す
る制御装置から構成される予作動式スプリンクラー消火
設備において、前記流水検知装置の弁体のリフト運動と
連動する弁棒の位置によってスプリンクラーヘッド作動
信号および弁体開放信号が出力されるものである。
【００１０】請求項２記載の発明は、請求項１記載の流
水検知装置の制御室に感知ヘッドが接続された配管を接
続して流体を充填させ、該感知ヘッドの開放により弁体
を開放する流水検知装置と、該流水検知装置からの出力
信号を入力し、警報・信号を発する制御装置から構成さ
れる予作動式スプリンクラー消火設備である。
水検知装置の制御室に感知ヘッドが接続された配管を接
続して流体を充填させ、該感知ヘッドの開放により弁体
を開放する流水検知装置と、該流水検知装置からの出力
信号を入力し、警報・信号を発する制御装置から構成さ
れる予作動式スプリンクラー消火設備である。
【００１１】請求項３記載の発明は、請求項１および請
求項２記載の流水検知装置の弁体底面に、弁体の弁座当
接面外径より大きく下方に末広がりなラッパ形状をした
フランジ形状の弾性体が設置固定されており、該弾性体
には一次側と二次側とに通水可能な***または細溝が設
けられている流水検知装置である。
求項２記載の流水検知装置の弁体底面に、弁体の弁座当
接面外径より大きく下方に末広がりなラッパ形状をした
フランジ形状の弾性体が設置固定されており、該弾性体
には一次側と二次側とに通水可能な***または細溝が設
けられている流水検知装置である。
【００１２】請求項４記載の発明は、請求項３記載の流
水検知装置において、弁体に設置固定され先端が流水検
知装置の外部に突出している弁棒を有し、流水検知装置
の弁棒突出部付近に変位検出スイッチが設置されている
流水検知装置である。
水検知装置において、弁体に設置固定され先端が流水検
知装置の外部に突出している弁棒を有し、流水検知装置
の弁棒突出部付近に変位検出スイッチが設置されている
流水検知装置である。
【００１３】請求項５記載の発明は、請求項４記載の流
水検知装置において、変位検出スイッチに遅延機能が設
けられている流水検知装置である。
水検知装置において、変位検出スイッチに遅延機能が設
けられている流水検知装置である。
【００１４】請求項６記載の発明は、請求項１から請求
項５記載の予作動式スプリンクラー消火設備において、
二次側配管の圧力減少を検知してスプリンクラーヘッド
作動信号が出力される予作動式スプリンクラー消火設備
である。
項５記載の予作動式スプリンクラー消火設備において、
二次側配管の圧力減少を検知してスプリンクラーヘッド
作動信号が出力される予作動式スプリンクラー消火設備
である。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第１実施形態を
図１から図４を参照して説明する。図１は本発明の予作
動式スプリンクラー消火設備の系統図、図２は図１の消
火設備に用いられる流水検知装置の断面図、図３はフラ
ンジ部分の断面図、図４はスプリンクラーヘッドが誤作
動した際の流水検知装置の状態、図５は感知ヘッドを用
いた予作動式スプリンクラー消火設備の系統図を表す。
図１から図４を参照して説明する。図１は本発明の予作
動式スプリンクラー消火設備の系統図、図２は図１の消
火設備に用いられる流水検知装置の断面図、図３はフラ
ンジ部分の断面図、図４はスプリンクラーヘッドが誤作
動した際の流水検知装置の状態、図５は感知ヘッドを用
いた予作動式スプリンクラー消火設備の系統図を表す。
【００１６】本発明の予作動式スプリンクラー消火設備
は、水源Ｗ、流水検知装置Ａ、スプリンクラーヘッド
Ｈ、火災感知器Ｓ、制御装置Ｃから構成されている。
は、水源Ｗ、流水検知装置Ａ、スプリンクラーヘッド
Ｈ、火災感知器Ｓ、制御装置Ｃから構成されている。
【００１７】水源Ｗは消火水を貯蔵しており、ポンプＰ
によって消火水を汲み上げ、一次側配管Ｉから流水検知
装置を通って二次側配管ＩＩに設置されているスプリン
クラーヘッドＨへ供給することができる。
によって消火水を汲み上げ、一次側配管Ｉから流水検知
装置を通って二次側配管ＩＩに設置されているスプリン
クラーヘッドＨへ供給することができる。
【００１８】流水検知装置Ａは一次側配管Ｉと二次側配
管ＩＩが接続されており、常時は弁体が閉じられ一次側
から二次側への消火水の流出を阻止している。以下に流
水検知装置Ａの構成の詳細を示す。
管ＩＩが接続されており、常時は弁体が閉じられ一次側
から二次側への消火水の流出を阻止している。以下に流
水検知装置Ａの構成の詳細を示す。
【００１９】図２において流水検知装置Ａの本体１は隔
壁２により、一次側室３と二次側室４に分けられてお
り、隔壁の水平部分には一次側室３と二次側室４を連通
する連通開口部５が設けられ、連通開口部５の上部は弁
体８と当接する弁座面となっており、漏水防止部材とし
てＯリング６が埋設されている。
壁２により、一次側室３と二次側室４に分けられてお
り、隔壁の水平部分には一次側室３と二次側室４を連通
する連通開口部５が設けられ、連通開口部５の上部は弁
体８と当接する弁座面となっており、漏水防止部材とし
てＯリング６が埋設されている。
【００２０】ライナー７は連通開口部５の上方に設置さ
れ、ライナー７の外形は本体１の上部内周形状に嵌合す
るよう形成されており、内部は円筒状にくり貫かれてい
て内周面は弁体８がスムーズに摺動できるよう表面が滑
らかになっている。
れ、ライナー７の外形は本体１の上部内周形状に嵌合す
るよう形成されており、内部は円筒状にくり貫かれてい
て内周面は弁体８がスムーズに摺動できるよう表面が滑
らかになっている。
【００２１】弁体８の上面と予作動式流水検知装置の本
体１の上部空間によって形成される空間を制御室１２と
し、蓋１３により制御室１２は密閉されている。該蓋１
３の下面と弁体８の上面との間には、圧縮バネ１４が設
けられている。
体１の上部空間によって形成される空間を制御室１２と
し、蓋１３により制御室１２は密閉されている。該蓋１
３の下面と弁体８の上面との間には、圧縮バネ１４が設
けられている。
【００２２】蓋１３に穿設された配管接続口１３ａには
一次側と連通する配管が接続され、該配管には一次側か
ら制御室内に液体を充填するための逆止弁１１が設置さ
れている。逆止弁１１の口径は起動弁Ｖ２、Ｖ３の口径
に比べて小さいものを使用する。
一次側と連通する配管が接続され、該配管には一次側か
ら制御室内に液体を充填するための逆止弁１１が設置さ
れている。逆止弁１１の口径は起動弁Ｖ２、Ｖ３の口径
に比べて小さいものを使用する。
【００２３】また配管接続口１３ｂには、起動弁Ｖ２、
Ｖ３が接続された配管が接続されている。制御室１２内
には常時液体が充填されており、該流体圧力と圧縮バネ
１４の力により弁体８は弁座面へ押圧され、連通開口部
５を閉塞している。
Ｖ３が接続された配管が接続されている。制御室１２内
には常時液体が充填されており、該流体圧力と圧縮バネ
１４の力により弁体８は弁座面へ押圧され、連通開口部
５を閉塞している。
【００２４】スピンドル１５は下端の牡ネジ１５ａによ
り弾性材３０とプレート３０ａを介してナットにより弁
体８に螺合される。スピンドル１５の上部には段部１５
ｂが形成されており、該段部１５Ｂにはリミットスイッ
チＳＷ１、ＳＷ２のアクチュエーターが接触している。
り弾性材３０とプレート３０ａを介してナットにより弁
体８に螺合される。スピンドル１５の上部には段部１５
ｂが形成されており、該段部１５Ｂにはリミットスイッ
チＳＷ１、ＳＷ２のアクチュエーターが接触している。
【００２５】スピンドル１５は弁体８のリフト運動と連
動して上下に移動する際に、段部１５Ｂに接触している
リミットスイッチＳＷ１、ＳＷ２のアクチュエーターが
作用し、ＯＮ・ＯＦＦ状態が変化することから、弁体の
上下運動をリミットスイッチＳＷ１、ＳＷ２により検出
することが可能である。
動して上下に移動する際に、段部１５Ｂに接触している
リミットスイッチＳＷ１、ＳＷ２のアクチュエーターが
作用し、ＯＮ・ＯＦＦ状態が変化することから、弁体の
上下運動をリミットスイッチＳＷ１、ＳＷ２により検出
することが可能である。
【００２６】弁体８は円筒形状であり、上部には鍔部が
設けられ、該鍔部の外周にはＯリング９が設置されてい
る。弁体底面には一次側から二次側へ小量通水可能な弾
性材３０がプレート３０ａを介してスピンドル１５の牡
ネジ１５ａとナットによって螺合され設置固定されてい
る。
設けられ、該鍔部の外周にはＯリング９が設置されてい
る。弁体底面には一次側から二次側へ小量通水可能な弾
性材３０がプレート３０ａを介してスピンドル１５の牡
ネジ１５ａとナットによって螺合され設置固定されてい
る。
【００２７】弾性材３０はフランジ形状をしており、フ
ランジの外周側は下方に末広がりなラッパ形状となって
斜辺３１を形成している。該斜辺３１上には一次側から
二次側へ小量の通水を許す***３２が複数穿設されてい
る。弾性材３０の外周縁３３は上方に湾曲しており、弁
座と当接する部分は曲面になっている。弾性材３０を形
成する材料としては、ゴムや合成樹脂、フッ素樹脂等が
適している。
ランジの外周側は下方に末広がりなラッパ形状となって
斜辺３１を形成している。該斜辺３１上には一次側から
二次側へ小量の通水を許す***３２が複数穿設されてい
る。弾性材３０の外周縁３３は上方に湾曲しており、弁
座と当接する部分は曲面になっている。弾性材３０を形
成する材料としては、ゴムや合成樹脂、フッ素樹脂等が
適している。
【００２８】スプリンクラーヘッドＨは、火災の熱を感
知して感熱分解部が分解し、弁体を開放するものであ
る。スプリンクラーヘッドＨの詳細については当業者に
周知されており、本発明の要旨と異なるのでこれ以上の
説明は省略する。
知して感熱分解部が分解し、弁体を開放するものであ
る。スプリンクラーヘッドＨの詳細については当業者に
周知されており、本発明の要旨と異なるのでこれ以上の
説明は省略する。
【００２９】火災感知器Ｓには、温度により火災を感知
するものや、煙感知器、炎感知器等あるが、スプリンク
ラーヘッドが作動するよりも早く火災を感知できるもの
を使用する。
するものや、煙感知器、炎感知器等あるが、スプリンク
ラーヘッドが作動するよりも早く火災を感知できるもの
を使用する。
【００３０】制御装置Ｃは、流水検知装置Ａのリミット
スイッチＳＷ１、ＳＷ２の出力信号および火災感知器か
らの出力信号を受信し、ポンプＰの起動や、流水検知装
置Ａの弁体を開放する信号を出力したり、消火設備の状
態信号を出力するものである。
スイッチＳＷ１、ＳＷ２の出力信号および火災感知器か
らの出力信号を受信し、ポンプＰの起動や、流水検知装
置Ａの弁体を開放する信号を出力したり、消火設備の状
態信号を出力するものである。
【００３１】次に本発明の予作動式スプリンクラー消火
設備の作用について説明する。
設備の作用について説明する。
【００３２】火災が発生すると先に火災感知器Ｓが火災
を感知し、制御装置Ｃに火災信号を出力する。制御装置
Ｃは火災信号を受信すると、起動弁Ｖ２を開放して流水
検知装置Ａの制御室１２内の流体を流出させ、弁体８を
開放して二次側配管ＩＩへ消火水を流出させる。
を感知し、制御装置Ｃに火災信号を出力する。制御装置
Ｃは火災信号を受信すると、起動弁Ｖ２を開放して流水
検知装置Ａの制御室１２内の流体を流出させ、弁体８を
開放して二次側配管ＩＩへ消火水を流出させる。
【００３３】弁体８がリフト運動により開放することで
弁体に設置固定されたスピンドル１５も連動して上方に
移動する。該スピンドル１５の移動により、リミットス
イッチＳＷ２がＯＮ状態となり制御装置Ｃへ弁開放信号
を出力する。
弁体に設置固定されたスピンドル１５も連動して上方に
移動する。該スピンドル１５の移動により、リミットス
イッチＳＷ２がＯＮ状態となり制御装置Ｃへ弁開放信号
を出力する。
【００３４】制御装置Ｃは火災信号または弁開放信号を
受信した場合に、人に消火設備が起動したことを知らせ
る警報を出力する。
受信した場合に、人に消火設備が起動したことを知らせ
る警報を出力する。
【００３５】また流水検知装置Ａの弁体開放と同時にポ
ンプＰが起動されて水源Ｗより消火水を汲み上げ、二次
側配管ＩＩに消火水を供給する。
ンプＰが起動されて水源Ｗより消火水を汲み上げ、二次
側配管ＩＩに消火水を供給する。
【００３６】火災が進展するとスプリンクラーヘッドＨ
が火災の熱により作動し、二次側配管内に充水された消
火水を散布して火災を消し止める。
が火災の熱により作動し、二次側配管内に充水された消
火水を散布して火災を消し止める。
【００３７】続いてスプリンクラーヘッドＨが火災時以
外に作動した場合について説明する。
外に作動した場合について説明する。
【００３８】スプリンクラーヘッドＨが外的衝撃等を受
けて弁体が開放されると、二次側に充填されている消火
水が外部に流出して二次側配管内の圧力が減少する。す
ると一次側配管の消火水が流水検知装置Ａの弁体８の底
面に設置された弾性材３０の***３２を通過して二次側
配管内に流出するが、***３２からは二次側室に少量の
消火水しか流出しないので、一次側から***３２を通過
する水量より二次側のスプリンクラーヘッドからの流出
量が多いと、一次側室３および一次側室３と連通してい
る制御室１２の圧力が二次側室４の圧力を上回り、弁体
８は下方に移動して弾性材３０が連通開口部５に押圧さ
れ図４に示すように潰れた状態になる。
けて弁体が開放されると、二次側に充填されている消火
水が外部に流出して二次側配管内の圧力が減少する。す
ると一次側配管の消火水が流水検知装置Ａの弁体８の底
面に設置された弾性材３０の***３２を通過して二次側
配管内に流出するが、***３２からは二次側室に少量の
消火水しか流出しないので、一次側から***３２を通過
する水量より二次側のスプリンクラーヘッドからの流出
量が多いと、一次側室３および一次側室３と連通してい
る制御室１２の圧力が二次側室４の圧力を上回り、弁体
８は下方に移動して弾性材３０が連通開口部５に押圧さ
れ図４に示すように潰れた状態になる。
【００３９】図４の状態において、弁体底面のプレート
３０ａが連通開口部５を閉塞しているので、一次側室３
から二次側室４への消火水の供給は停止する。また弁体
８の移動によってスピンドル１５も下方に移動すること
から、ＳＷ１がＯＮとなり制御装置Ｃが信号を受信して
二次側減圧警報を出力し、消火システムの異常を人に知
らせることができる。
３０ａが連通開口部５を閉塞しているので、一次側室３
から二次側室４への消火水の供給は停止する。また弁体
８の移動によってスピンドル１５も下方に移動すること
から、ＳＷ１がＯＮとなり制御装置Ｃが信号を受信して
二次側減圧警報を出力し、消火システムの異常を人に知
らせることができる。
【００４０】また、気温等の変化によって二次側配管内
の圧力が減少した際には、前記弾性材３０の***３２よ
り一次側から二次側へ消火水が供給されて圧力が均等に
保たれる。
の圧力が減少した際には、前記弾性材３０の***３２よ
り一次側から二次側へ消火水が供給されて圧力が均等に
保たれる。
【００４１】他の実施形態として図５に示すように火災
感知器の替わりに感知ヘッドＫを用いて消火設備を構成
することも可能である。具体的には図２の流水検知装置
Ａに、感知ヘッドＫが接続された感知配管を配管接続口
１３ｂに接続する。その際感知ヘッドＫは二次側配管Ｉ
Ｉに設置したスプリンクラーヘッドＨよりも早く作動す
るものを設置する。
感知器の替わりに感知ヘッドＫを用いて消火設備を構成
することも可能である。具体的には図２の流水検知装置
Ａに、感知ヘッドＫが接続された感知配管を配管接続口
１３ｂに接続する。その際感知ヘッドＫは二次側配管Ｉ
Ｉに設置したスプリンクラーヘッドＨよりも早く作動す
るものを設置する。
【００４２】上記感知ヘッドＫを用いた消火設備の作用
について説明する。火災が発生すると先に感知ヘッドＫ
が作動して感知配管内の流体が外部に流出し、制御室１
２内の圧力が減少して弁体８が上方に移動することによ
り連通開口部５が通水可能となり、一次側配管Ｉから二
次側配管ＩＩへ消火水が流出可能な状態になる。
について説明する。火災が発生すると先に感知ヘッドＫ
が作動して感知配管内の流体が外部に流出し、制御室１
２内の圧力が減少して弁体８が上方に移動することによ
り連通開口部５が通水可能となり、一次側配管Ｉから二
次側配管ＩＩへ消火水が流出可能な状態になる。
【００４３】また弁体８の上方への移動によりリミット
スイッチＳＷ２がＯＮとなり、制御装置Ｃへ弁開放信号
を出力する。その後の作用は、火災感知器を用いた場合
と同様である。
スイッチＳＷ２がＯＮとなり、制御装置Ｃへ弁開放信号
を出力する。その後の作用は、火災感知器を用いた場合
と同様である。
【００４４】以上説明した予作動式スプリンクラー消火
設備において、二次側配管内の消火水が何らかの現象に
よって圧力が変動した場合に弁体８がリフト運動により
移動することがあるが、その際にリミットスイッチＳＷ
１、ＳＷ２が作動して誤報を発する可能性がある。
設備において、二次側配管内の消火水が何らかの現象に
よって圧力が変動した場合に弁体８がリフト運動により
移動することがあるが、その際にリミットスイッチＳＷ
１、ＳＷ２が作動して誤報を発する可能性がある。
【００４５】その場合、誤報防止のために遅延機能を有
するリミットスイッチを設置するか、あるいは制御装置
Ｃに遅延機能を持たせて、リミットスイッチの作動信号
を連続して一定時間以上入力した場合に次のアクション
を実行するように設定することで対応できる。
するリミットスイッチを設置するか、あるいは制御装置
Ｃに遅延機能を持たせて、リミットスイッチの作動信号
を連続して一定時間以上入力した場合に次のアクション
を実行するように設定することで対応できる。
【００４６】また上記の実施形態では、スピンドル１５
の先端に設置される検出スイッチとしてリミットスイッ
チを用いたが、スピンドルの移動を検出できるものであ
ればリミットスイッチ以外の検出スイッチを用いること
も可能である。
の先端に設置される検出スイッチとしてリミットスイッ
チを用いたが、スピンドルの移動を検出できるものであ
ればリミットスイッチ以外の検出スイッチを用いること
も可能である。
【００４７】さらに他の実施形態として、上記説明した
構成の予作動式スプリンクラー消火設備において、二次
側配管に圧力スイッチを設け、該圧力スイッチにより二
次側配管内の圧力減少を検知してスプリンクラーヘッド
作動信号が出力されるようにしてもよい。
構成の予作動式スプリンクラー消火設備において、二次
側配管に圧力スイッチを設け、該圧力スイッチにより二
次側配管内の圧力減少を検知してスプリンクラーヘッド
作動信号が出力されるようにしてもよい。
【００４８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば予
作動式スプリンクラー消火設備の機器および構成を簡素
化でき、設備導入や点検・整備にかかるコストの低減が
可能になる。
作動式スプリンクラー消火設備の機器および構成を簡素
化でき、設備導入や点検・整備にかかるコストの低減が
可能になる。
【図１】本発明の予作動式スプリンクラー消火設備の系
統図
統図
【図２】図１の消火設備に用いられる流水検知装置の断
面図
面図
【図３】フランジ部分の断面図
【図４】スプリンクラーヘッドが誤作動した際の流水検
知装置の状態
知装置の状態
【図５】感知ヘッドを用いた予作動式スプリンクラー消
火設備の系統図
火設備の系統図
Ａ 流水検知装置
Ｃ 制御装置
Ｈ スプリンクラーヘッド
Ｓ 火災感知器
Ｗ 水源
３ 一次側室
４ 二次側室
５ 連通開口部
８ 弁体
１５ スピンドル
３２ ***
ＳＷ１ リミットスイッチ
ＳＷ２ リミットスイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｇ０８Ｂ 17/00 Ｇ０８Ｂ 17/00 Ｊ
Claims (6)
- 【請求項１】一次側と二次側の間に隔壁が設けられ、該
隔壁には連通口が設けられており、一次側室の連通口面
に弁体上部と一次側室の内壁によって制御室が形成さ
れ、一次側室は水源に通じる一次側配管と接続され、二
次側室はスプリンクラーヘッドが接続された二次側配管
と接続し、常時は制御室に流体が充填され、弾性体によ
り上部からバネ付勢された弁体によって前記連通口が閉
じられ、少量のみの通水を許す流水検知装置と、前記ス
プリンクラーヘッドの近傍に設置された火災感知器と、
前記流水検知装置からの出力信号と前記火災感知器から
の出力信号を入力し、警報・信号を発する制御装置から
構成される予作動式スプリンクラー消火設備において、
前記流水検知装置の弁体のリフト運動と連動する弁棒の
位置によってスプリンクラーヘッド作動信号および弁体
開放信号が出力されることを特徴とした予作動式スプリ
ンクラー消火設備。 - 【請求項２】請求項１記載の流水検知装置の制御室に感
知ヘッドが接続された配管を接続して流体を充填させ、
該感知ヘッドの開放により弁体を開放する流水検知装置
と、該流水検知装置からの出力信号を入力し、警報・信
号を発する制御装置から構成されることを特徴とした予
作動式スプリンクラー消火設備。 - 【請求項３】請求項１および請求項２記載の流水検知装
置の弁体底面に、弁体の弁座当接面外径より大きく下方
に末広がりなラッパ形状をしたフランジ形状の弾性体が
設置固定されており、該弾性体には一次側と二次側とに
通水可能な***または細溝が設けられていることを特徴
とした流水検知装置。 - 【請求項４】請求項３記載の流水検知装置において、弁
体に設置固定され先端が流水検知装置の外部に突出して
いる弁棒を有し、流水検知装置の弁棒突出部付近に変位
検出スイッチが設置されていることを特徴とした流水検
知装置。 - 【請求項５】請求項４記載の流水検知装置において、変
位検出スイッチに遅延機能が設けられていることを特徴
とした流水検知装置。 - 【請求項６】請求項１から請求項５記載の予作動式スプ
リンクラー消火設備において、二次側配管の圧力減少を
検知してスプリンクラーヘッド作動信号が出力されるこ
とを特徴とした予作動式スプリンクラー消火設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001195717A JP2003010355A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 予作動式スプリンクラー消火設備および流水検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001195717A JP2003010355A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 予作動式スプリンクラー消火設備および流水検知装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003010355A true JP2003010355A (ja) | 2003-01-14 |
Family
ID=19033651
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001195717A Pending JP2003010355A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 予作動式スプリンクラー消火設備および流水検知装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003010355A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102004028968A1 (de) * | 2004-06-16 | 2006-01-12 | Karl Dungs Gmbh & Co. Kg | Ventil mit sicherer Öffnungsanzeige |
| JP2006055212A (ja) * | 2004-08-17 | 2006-03-02 | Senju Sprinkler Kk | 流水検知装置および該流水検知装置が設けられたスプリンクラー設備 |
| WO2006082634A1 (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-10 | Senju Sprinkler Co., Ltd. | 予作動式流水検知装置 |
| CN100443791C (zh) * | 2004-08-10 | 2008-12-17 | 罗斯控制阀公司 | 监控阀门***和感测流体阀门状态的方法 |
| JP2012130374A (ja) * | 2010-12-20 | 2012-07-12 | K & G:Kk | スプリンクラーシステム |
| KR101398233B1 (ko) * | 2011-10-17 | 2014-05-30 | 주식회사 에스알티 | 게이트밸브 및 게이트밸브의 플랜지 결합구조 |
| CN105333216A (zh) * | 2015-10-16 | 2016-02-17 | 浙江信达可恩消防实业有限责任公司 | 气体推动式启动阀 |
| CN114904191A (zh) * | 2022-04-18 | 2022-08-16 | 山东科技大学 | 一种矿用非电控的超温自动消防洒水装置及方法 |
-
2001
- 2001-06-28 JP JP2001195717A patent/JP2003010355A/ja active Pending
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| DE102004028968B4 (de) * | 2004-06-16 | 2006-04-27 | Karl Dungs Gmbh & Co. Kg | Ventil mit sicherer Öffnungsanzeige |
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