JP2003010175A - X線撮影用テーブル及びx線撮影装置 - Google Patents

X線撮影用テーブル及びx線撮影装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体撮像素子を内包する可搬型のX線撮影装
置(電子カセッテ型撮影装置)を用いて被写体を撮影す
る際に好適なX線撮影用テーブル及びそれを用いたX線
撮影装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 電子カセッテ型撮影装置が有する又は当
該撮影装置に接続されるケーブルを把持することのでき
る把持部と、該把持部を前記天板の外縁部に沿って移動
可能に支持する案内部とから、X線撮影用テーブルを構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線撮影用テーブ
ル及びX線撮影装置、特に、固体撮像素子を内包する可
搬型の撮影装置(カセッテ型撮影装置)を用いて撮影す
る際に好適のX線撮影用テーブル及びX線撮影装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】被写体に放射線を照射し、被写体を透過
した放射線の強度分布を検出し、被写体の放射線画像を
得る方法は、工業用の非破壊検査や医療診断の場で広く
一般に利用されている。
【0003】被写体の放射線画像を得る方法の具体例と
して、放射線を受けて蛍光を発するいわゆる蛍光板(増
感紙)と銀塩フィルムとを組み合わせた受像部を用いる
方法がある。この方法では、被写体を透過した放射線が
蛍光板で可視光に変換され、該可視光により銀塩フィル
ム上に潜像が形成される。その後、この銀塩フィルムは
化学処理により現像され、可視像が得られる。この方法
で得られた放射線画像情報を有するアナログ写真(フィ
ルム)は、診断、検査等に使用される。
【0004】一方、最近では受像部として、微小な光電
変換素子及びスイッチング素子等を有する画素を格子状
に配列して構成される固体撮像素子(2次元アレーセン
サ)を使用し、デジタルX線画像を取得する技術が開発
されている。このような受像部を用いる撮影装置は、即
時的にデジタル画像データを取得することが可能であ
り、直接型X線デジタル撮影装置と呼べる。直接型X線
デジタル撮影装置のアナログ写真技術に対する利点とし
て、フィルムレス化が可能であること、撮影後に画像デ
ータを即時的に表示できること、画像処理により診断に
有効な画像を提供できること、及び画像のデータベース
化が可能であること等が挙げられる。
【0005】X線デジタル撮影装置により得られたデジ
タル画像データは、有線あるいは無線によるデータ伝送
により、所定の装置又はシステム(システム制御部、画
像保管通信システム、又は画像読影用装置等)等に転送
される。
【0006】ところで、医療用のX線撮影装置は、被写
体となる被検者を撮影する際の手法又は目的等に応じ
て、据置型と可搬型とに分別される。据置型X線撮影装
置の一例としては、被検者を載せるテーブルの下に、銀
塩フィルム等を内包する受像部を設置したタイプのもの
があり、このような装置では、患者の上方からX線を照
射することにより、被検者の腹部等、所定部位の画像を
取得する。可搬型X線撮影装置としては、カセッテと呼
ばれる撮影装置が用いられており、このカセッテは銀塩
フィルム等を内包可能な軽量筐体から構成され、被検者
の四肢の撮影や、撮影手法が特殊で据置型では撮影が困
難又は不可能な撮影等に使用される。また、入院患者の
体の状態が悪く、患者が病棟のベッドから据置型装置の
あるX線撮影室のテーブルまで移動できないような場合
にも、カセッテが利用される。このような場合、撮影技
師がカセッテと可搬型X線発生装置とを患者のベッドサ
イドまで運び、病棟で撮影を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、可搬型
撮影装置は、可搬性や操作性を考慮して、極力小型化、
軽量化されたものが望ましい。しかし、可搬型X線デジ
タル撮影装置(以下、電子カセッテ又は電子カセッテ型
撮影装置と称する)を構成する場合、その構成要素が多
く、被検者のX線透過像をデジタル画像データとして出
力するために、例えば、X線画像を検出するX線画像検
出器(2次元アレーセンサ)、X線発生装置等の動作と
同期してX線画像検出器を駆動するドライブ回路、ドラ
イブ回路により選択されたX線画像検出器内の各画素の
信号を増幅する複数のアンプ、アンプからのアナログ出
力をデジタルデータに変換する複数のA/D変換回路、
複数のA/D変換回路で順次デジタル化された画像デー
タをシリアライズする回路、シリアライズされたデータ
の伝送先となると共に撮影動作を司る制御装置との間の
データ授受のためのインタフェース回路等を必要とす
る。そのため、従来のフィルムを内包するカセッテに比
べ、電子カセッテは小型化や軽量化が困難である。ま
た、電子カセッテから通信及び電源供給のためのケーブ
ルをなくし、無線によるデータ伝送を行うようにするた
めには、データを一時保存するためのメモリや電子カセ
ッテの各部へ電源を供給するためのバッテリー等が必要
となり、さらに大型化し、重量増となってしまう。した
がって、可搬性や操作性を考慮すると、電子カセッテの
無線化(ケーブルレス化)のための構成を削除して、小
型化、軽量化を図り、撮影時及びデータ伝送時には、電
子カセッテにケーブルを接続して電子カセッテを使用す
るような構成が、望ましい電子カセッテの1つの仕様と
なり得る。
【0008】次に、従来知られていた例ではなく、ケー
ブルが接続された電子カセッテを使用する場合に想定さ
れる使用例を、図16を用いて説明する。図16の被写
体Pは、X線撮影室のベッド52に横たわっている被検
者で、操作者(図示せず)は被写体Pに対して電子カセ
ッテ2を所定の位置に配置して撮影を行う。電子カセッ
テ2はデータ伝送及び電源供給のため、ケーブル3によ
ってシステム制御部44及び電源部45と接続される。
システム制御部44は、電子カセッテ2への制御指令、
デジタル画像データの受け取り、X線発生装置43との
通信等、システム全体の動作を支配する。電源部45は
商用電源のAC電圧を電子カセッテ2向けに変圧して得
た所定のDC電圧を電子カセッテ2へ供給する。ケーブ
ル3は、電子カセッテ2−システム制御部44間の信号
線と、電子カセッテ2−電源部45間の電源線を集合し
た複合ケーブルである。1つのケーブルに電源系と信号
系の各電線が内包されているが、システム制御部44及
び電源部45側と電子カセッテ2側の各ケーブル端部で
は、信号線と電源線とが分岐している。
【0009】次に、想定される操作者の撮影手順及び装
置の動作を説明する。先ず、電子カセッテ2を、例え
ば、被検者Pの腹部の撮影を行う場合、被検者Pとベッ
ド52との間の図17に示すような位置に挿入する。そ
して、電子カセッテ2が撮影に適切な位置となるように
調整する。次に、操作者は、システム制御部44のユー
ザ・インターフェース41を介して、モニタ42に表示
される様々な情報(例えば、頭部、腹部、腰部及び膝部
等の撮影対象部位情報、X線管電圧、管電流及びX線照
射時間等の撮影条件、撮影タイミング、画像処理条件並
びに画像の転送処理条件等)を確認しながら、撮影対象
部位の選択等、所望の設定を行う。この場合は腹部を選
択する。尚、ユーザ・インターフェース41には、例え
ば、タッチパネル若しくはマウス等のポインティング・
デバイス又はキーボード若しくはフットスイッチ等の入
力デバイスが含まれる。システム制御部44は、ユーザ
・インターフェース41から入力された情報に基づい
て、電子カセッテ2及びX線発生装置43を駆動する。
X線発生装置43には、X線管球53とX線絞り54と
が含まれる。X線管球53は高圧発生電源55によって
駆動され、X線ビームを放射する。X線絞り54は被写
体の撮影対象領域に応じて、被写体に不必要なX線照射
を行わないようにX線ビームを整形する。X線ビーム
は、ベッド52の上に横たわった被検者Pに向けられ、
被検者Pを透過した後に、電子カセッテ2により検出さ
れる。電子カセッテ2は、例えば、特開平08-116044に
開示されているような、X線を可視光に変換するシンチ
レータと光電変換装置とから構成されるX線画像検出器
を内包する。電子カセッテ2内において、被検者PのX
線像はシンチレータで可視光に変換され、変換された可
視光は光電変換装置で光電変換される。その後、光電変
換により得られた信号の読出し処理、増幅処理及びA/
D変換処理等が施され、その結果得られたデジタル画像
データは、電子カセッテ2からケーブル3の信号線を介
してシステム制御部44へ伝送される。システム制御部
44は、伝送された画像データに対し、補正処理(暗電
流補正、ゲイン補正等)、及び腹部(撮影対象部位)に
適した画像処理(空間周波数処理、階調変換処理等)を
行う。処理後の画像はモニタ42に表示される。また、
システム制御部44は、処理後の画像データを記憶装置
46に保存する。記憶装置46としては、大容量、高速
及び高信頼性の条件を満たすものが好ましく、例えばR
AID等のハードディスクアレー等が好ましい。所望の
画像が得られた場合には、電子カセッテ2を被検者Pと
ベッド52との間から抜き出し、撮影作業を終了する。
【0010】システム制御部44はLANボード(図示
せず)を内包することにより、LANボードを介して、
LANに接続することが可能である。LANには、画像
データをファイリングする画像ファイルサーバ、画像を
フィルム等の記録媒体に出力するイメージプリンタ、画
像処理、診断支援又は診断レポート入力等を行うための
端末等が接続される。システム制御部44は所定のプロ
トコル(例えばDICOM)に従って、デジタル画像デ
ータを上記のサーバ、プリンタ又は端末等に転送するこ
とができる。
【0011】しかしながら、図16及び図17を用いて
説明した、想定される、電子カセッテを含む構成(使用
例)では、以下のような問題がある。
【0012】図16の電子カセッテ2、システム制御部
44及び電源部45は、ケーブル3によって常時接続さ
れている。また、ケーブル3の長さは、テーブル52上
のあらゆる位置に電子カセッテ2が配置されることを考
慮すると、少なくとも被検者テーブル52の長手方向の
長さ以上、例えば2m以上、は必要である。したがっ
て、操作者は、電子カセッテ2を被検者Pの撮影対象部
位に応じて配置するとき、長いケーブル3の引き回しに
常に注意しなければならず、操作性が悪い。また、ケー
ブル3の位置が不適切なため、ケーブル3の一部が、電
子カセッテ2の画像検出領域の上に掛かり、その結果画
像中に写り込んでしまうようなことも考えられる。その
場合、写り込んだケーブルが医師による画像の読影を妨
害し、再度撮影をしなければならないことも起こり得
る。
【0013】図18は、上記の問題に鑑みて想定した、
テーブルにケーブルの接続口を設けた構成例である。な
お、先に説明した図の構成要素と同一の構成要素には同
一符号を付している。本構成例では、ケーブル3の代わ
りに、ケーブル59に対し着脱可能な短い中継ケーブル
56を設けている。電子カセッテ2は、撮影時に中継ケ
ーブル56をテーブル57の角部に設けられた接続口5
8に接続して使用される。接続口58はケーブル59を
介して、図16のシステム制御部44及び電源部45に
接続されている。操作者が電子カセッテ2を被検者撮影
のために配置する際、中継ケーブル56を接続口58か
ら外した状態で電子カセッテ2を配置できるため、図1
6に示した、電子カセッテ2からシステム制御部44及
び電源部45にわたるような非常に長いケーブルに注意
しながら電子カセッテ2を配置する必要が無くなる。図
18は、被検者Pの左膝部の撮影を行うために電子カセ
ッテ2を配置した例である。このとき、電子カセッテ2
と接続口58とは近い距離にあるため、操作者は電子カ
セッテ2の配置を終えた後に、短い中継ケーブル56を
接続口58に接続することができる。しかし、図19の
ように、被検者Pの頭部の撮影を行うために電子カセッ
テ2を配置した場合には、電子カセッテ2と接続口58
は遠い距離にあるため、短い中継ケーブル56では接続
口58に接続することはできず、また、長い中継ケーブ
ル56を用いた場合には、操作者は長い距離にわたって
中継ケーブル56を引き回して接続口58に接続しなけ
ればならず、したがって、図16の構成例と同様の問題
が起こり得る。そこで、接続口58を、テーブル57の
天板上面の長辺の中心付近に設ければ、中継ケーブル5
6の長さが比較的短くて済むため、上記のケーブル引き
回しに伴う問題は緩和される。しかし、接続口58をそ
のような配置にすることは、接続口58が被検者の天板
への昇降の妨げとなったり、接続口58と中継ケーブル
56との接続が、被検者が所定の***をとることの障害
となったりする可能性があり、不都合である。
【0014】本発明の目的は、以上のような問題点が解
消又は軽減されたX線撮影用テーブル及びX線撮影装
置、特に、固体撮像素子を内包する可搬型のX線撮影装
置(電子カセッテ型撮影装置)を用いて被写体を撮影す
る際に好適なX線撮影用テーブル及びそれを用いたX線
撮影装置を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、本明細書の記述及び
添付図面によって明らかになる。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、被写体を載置可能な天板を有するX
線撮影用テーブルにおいて、前記天板上で使用される機
器が有する又は当該機器に接続されるケーブルを把持す
ることのできる把持部と、該把持部を前記天板の外縁部
に沿って移動可能に支持する案内部とを有することを特
徴とする。
【0017】第2の発明は、前記第1の発明において、
前記案内部は、前記天板の長手方向に延びる天板外縁部
に沿って設けられることを特徴とする。
【0018】第3の発明は、前記第1の発明において、
前記案内部は、前記天板の長手方向に延びる天板外縁部
から前記天板の短手方向に延びる天板外縁部にわたって
設けられることを特徴とする。
【0019】第4の発明は、前記第1の発明において、
前記把持部は前記ケーブルを所定の押圧力により押圧し
て保持する保持部を有し、前記押圧力は、前記ケーブル
を把持した前記把持部の移動に要する摩擦力より大きく
設定されていることを特徴とする。
【0020】第5の発明は、前記第4の発明において、
前記保持部は、前記ケーブルに、前記押圧力より大きな
所定の力で且つ前記押圧力の方向に直交する所定の方向
の力を加えることにより、前記ケーブルの保持が解除さ
れるように構成されることを特徴とする。
【0021】第6の発明は、前記第1の発明において、
前記把持部は、前記把持部における前記ケーブルの方向
の変化を許容する機構を有することを特徴とする。
【0022】第7の発明は、前記第6の発明において、
前記把持部は、前記ケーブルを保持する保持部と、該保
持部を支持すると共に前記案内部に沿って移動可能な把
持部本体と、前記ケーブルの変位に伴って前記保持部が
前記把持部本体に対して所定の変位を行うことを許容す
る機構とを有することを特徴とする。
【0023】第8の発明は、前記第1の発明において、
前記把持部を前記天板の上面の下側に収納し又は退避さ
せる収納機構を有することを特徴とする。
【0024】第9の発明は、前記第8の発明において、
前記収納機構は、前記外縁部の所定の位置でのみ、前記
把持部を前記天板の上面の下側に収納し又は退避させる
ことができるように構成されることを特徴とする。
【0025】第10の発明は、前記第1の発明におい
て、前記把持部は、前記ケーブルを接続することのでき
る接続部であることを特徴とする。
【0026】第11の発明は、前記第1の発明におい
て、前記接続部は、前記ケーブルに設けられたコネクタ
と接続することのできるコネクタを有することを特徴と
する。
【0027】第12の発明は、前記第10又は11の発
明において、前記接続部は、さらに、前記機器に電源を
供給する電源部又は前記機器を制御する制御部と接続す
る又は接続することができるように構成されることを特
徴とする。
【0028】第13の発明は、前記第12の発明におい
て、さらに、前記案内部に沿って延び且つ前記電源部又
は前記制御部と接続する又は接続することができるよう
に構成される第1の接点を有し、前記接続部は、さら
に、前記接続部と共に前記案内部に沿って移動可能で且
つ前記第1の接点に接触する第2の接点を有することを
特徴とする。
【0029】第14の発明は、請求項1乃至13の何れ
か1つのX線撮影用テーブルと、前記機器としてのカセ
ッテ型X線撮影部とから構成されることを特徴とするX
線撮影装置である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図15を用いて説明する。
【0031】[第1の実施の形態]本発明は、例えば、
図1に示すようなX線撮影装置に適用される。
【0032】以下、本実施の形態のX線撮影用テーブル
及びX線撮影装置の構成及び機能について具体的に説明
する。
【0033】図1は第1の実施の形態の構成図であり、
先に説明した図16〜図19の構成要素と同様の構成要
素については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略
する。
【0034】本実施の形態のテーブル(X線撮影用テー
ブル)1には、図16〜図19のテーブル52と異な
り、テーブル1の天板の外縁部、例えば、天板側面部、
より限定的には、例えば、天板上面の長手方向に延びる
天板側面部(以下、天板長辺部とも言う)に、電子カセ
ッテ2から延びるケーブル3を把持することのできる把
持部4が設けられている。把持部4は、図1中の矢印が
示すように、テーブル1の天板上面の長手方向に沿って
スライド可能に、テーブル1に設けられている。
【0035】操作者が被写体Pの撮影を行うために、電
子カセッテ2をテーブル1上に配置する時は、電子カセ
ッテ2を把持部4からの距離が適切なテーブル1上の位
置に置いて、ケーブル3の一部を把持部4に引っ掛けて
固定する。操作者が電子カセッテ2を所望の位置に配置
するために動かすと、それに応じてケーブル3と共に把
持部4がテーブル1の天板の長手方向に延びる天板外縁
部をスライドする。このとき、把持部4の作用によっ
て、ケーブル3はその形状又は電子カセッテ2に対する
相対的位置規制されると共に、電子カセッテ2の動く方
向に追従するため、操作者はケーブル3の引き回しを意
識することなく電子カセッテ2の配置に専念することが
できる。撮影が終了すると、操作者はケーブル3を把持
部4から取り外した後に、電子カセッテ2をテーブル1
上から退避させる。
【0036】図2及び図3は、各々把持部4及びテーブ
ル1の外縁部の構成を拡大して示す正面図及び側面図で
ある。
【0037】把持部4は、主な構成要素として、把持部
本体5、把持部本体5をスライド可能にするためのV溝
付きベアリング6、ケーブル3把持するためのフック7
及び圧縮コイルバネ8、フック7と協働してケーブルを
把持するための突き当てゴム9から構成されている。ま
た、テーブル1の天板の長手方向に延びる天板外縁部
(天板側面部)には、当該長手方向に平行に延びるスラ
イドレール(ガイドレール)10が設けられている。把
持部本体5に設けられたベアリング6がスライドレール
10上を転動することによって、把持部4はテーブル1
の天板の長手方向にスライドする。ケーブル3は、図3
のように、フック7の傾斜部と突き当てゴム9との間で
把持されて固定される。固定時の把持力は、圧縮コイル
バネ8のばね力と、ケーブル3とフック7及び突き当て
ゴム9との間の摩擦係数で決まる。また、ケーブル3を
把持部4から取り外す際には、図3の上向き(天板上面
の法線の方向)の矢印のように鉛直方向にケーブル3を
持ち上げると、フック7の傾斜部の作用により水平方向
の力が働くことにより、コイルバネ8が圧縮されてフッ
ク7が図3の右向き矢印のように水平方向に退避し、ケ
ーブル3を取り外すことができる。
【0038】尚、把持部4がケーブル3を把持する把持
力は、少なくとも把持部4のベアリング6とスライドレ
ール10との間に発生する摩擦力より大きくなければ、
把持部4に対しケーブル3が滑ってしまう。また、把持
部4からシステム制御部44及び電源部45までのケー
ブル3が自重によって把持部4から床面まで垂れ下が
り、把持部4のスライドに伴ってケーブル3の一部が床
面を這うことも考慮しなければならない。すなわち、ケ
ーブル3の垂れ下がる部分の重さを考慮したベアリング
6とスライドレール10との間の摩擦力と、ケーブル3
の床面を這う部分で発生する摩擦力との合力を超える把
持力が必要になる。従って、把持力をF、ベアリング6
−スライドレール10間に発生する最大静止摩擦力をf
1、中継ケーブル3が床面を這う部分に発生する最大静
止摩擦力をf2とすると、 F>n(f1+f2) なる式を満たす把持力Fとなるように、コイルバネ8の
バネ力と、フック7及び突き当てゴム9とケーブル3と
の間の摩擦係数を決めればよい。尚、上記式中のnは安
全係数を表し、n≧1である。実際には、ケーブルのね
じれや引き回しによって上記式中のf1及びf2の値が
変動する可能性があるため、ある程度余裕をもった係数
nとする必要がある。
【0039】また、ケーブル3を外すときは、把持力を
超える引張力を必要とする。したがって、ケーブル取り
外しに要する引張力をPとすると、 P>F>n(f1+f2) なる式を満たすように、引張力Pも考慮して、把持力F
を決めればよい(尚、引張力Pはフック7の傾斜部の傾
斜角によって異なることはいうまでもない)。引張力P
は、操作者がケーブル3を引っ張る(持ち上げる)力で
あり、ケーブル3の着脱をスムース(円滑)に行える操
作力として、100N(ニュートン)以下の力に設定さ
れることが望ましい。
【0040】[第2の実施の形態]図4は第2の実施の
形態の構成図であり、先に説明した図16〜図19及び
第1の実施の形態の構成要素と同様の構成要素について
は、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0041】第2の実施の形態において第1の実施の形
態と異なる点は、把持部4の代わりに、ケーブル3を把
持する部分が回転可能に構成された把持部11を用いて
いる点である。把持部11は、第1の実施の形態と同様
に、テーブル1の天板の長手方向に延びる天板外縁部に
スライド可能に設けられている。さらに、把持部11
は、ケーブル3を把持する部分が図4の円弧状の矢印が
示すように回転可能とされ、ケーブル3が任意の方向を
向くことができるように構成されている。
【0042】被写体Pの撮影を行うために、電子カセッ
テ2をテーブル1上に配置する際には、第1の実施の形
態と同様に、操作者がケーブル3の一部を把持部11に
引っ掛けて固定する。操作者が電子カセッテ2をテーブ
ル1上で動かすと、電子カセッテ2の移動に伴って、中
継ケーブル3と共に把持部11がテーブル1の天板の長
手方向に延びる天板外縁部をスライドすると共に、把持
部11はケーブル3が電子カセッテ2によって引っ張ら
れる方向へ向きを変えるのを許容する。よって、第2の
実施の形態では、把持部11の作用によって、第1の実
施の形態と同様に、操作者はケーブル3の引き回しを意
識することなく電子カセッテ2の配置に専念することが
できると共に、把持部11においてケーブル3を把持す
る部分が回転可能に構成されているため、第1の実施の
形態に比べて、さらにケーブル3の引き回しの自由度を
広げることができる。撮影終了後に操作者が把持部11
からケーブル3を取り外す動作は第1の実施の形態と同
様である。
【0043】図5及び図6は、各々把持部11及びテー
ブル1の外縁部の構成を拡大して示す正面図及び側面図
である。
【0044】把持部11は、第1の実施の形態と異なる
構成要素として、把持部本体12、回転把持部13、回
転軸14を有する。図5及び図6の他の構成要素は第1
の実施の形態と同じである。
【0045】把持部11は、把持部本体12に設けられ
たベアリング6がスライドレール10上を転動すること
によってテーブル1の天板の長手方向にスライドする。
また、ケーブル3は、図5のように、回転把持部13に
設けられたフック7の傾斜部と突き当てゴム9との間で
把持されて固定される。把持部本体12と回転把持部1
3とは、回転軸14で接続されており、回転把持部13
は把持部本体12に対して、図5中の円弧状の矢印の方
向に回転可能に取り付けられている。ここで、ケーブル
3がテーブル1の天板の短手方向の向きもとれるように
するため、図6のように、回転把持部13がテーブル1
の天板上面より上側に突出するような配置で取り付けら
れている。
【0046】図7は、第2の実施の形態の変形例を示す
もので、把持部本体12に代えて把持部本体15を有
し、回転軸14は把持部本体15の側面に設けられてい
る。そのため、回転把持部13は、テーブル1の天板の
長手方向に延びる側面に平行な面内で回転し、ケーブル
3の向き(引き出し方向)を変更する。このように構成
した場合、テーブル1の天板上面に対する回転把持部1
3の出っ張りを回避又は低減することができ、又は把持
部の高さを小さくできる利点がある。
【0047】尚、第1及び第2の各実施の形態では、各
把持部を、テーブル1の天板の長手方向に延びる天板外
縁部をスライド可能に構成したが、図8に示すように、
テーブル16の天板の一乃至四隅を、向きが緩やかに変
化する円弧形状等、角がなく向きが緩やかに変化する滑
らかな形状とし、それに応じてスライドレール17も同
様の形状とすることにより、把持部4を、天板の長手方
向に延びる天板外縁部のみならず、天板の短手方向に延
びる天板外縁部までも移動可能に、さらには天板外縁部
の3辺又は全周にわたって移動可能に構成することがで
きる。
【0048】[第3の実施の形態]図9及び図10は第
3の実施の形態の構成図であり、先に説明した図16〜
図19及び第1の実施の形態の構成要素と同様の構成要
素については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略
する。本実施の形態のX線撮影用テーブルは、第1の実
施の形態と異なる主な構成要素として、第1の実施の形
態のテーブル1に比べて、天板の長手方向に延びる天板
側面の凹部の奥行きを大きくしたテーブル18、テーブ
ル18の天板の長手方向に延びる天板外縁部をスライド
する把持部19、ベアリング6を有する把持部本体2
0、ケーブル3を把持する回転把持部21、及び把持部
本体20と回転把持部21とを回転可能に取り付ける回
転軸22を有する。図9及び図10の他の構成要素は第
1の実施の形態の構成要素と同じである。
【0049】把持部19は、把持部本体20に設けられ
たベアリング6がスライドレール10上を転動すること
によって、テーブル18の天板の長手方向の天板外縁部
をスライドする。また、ケーブル3は、回転把持部21
に設けられたフック7の傾斜部と突き当てゴム9との間
で把持されて固定される。把持部本体20と回転把持部
21とは、回転軸22で接続されており、回転把持部2
1は把持部本体20に対して回転可能に取り付けられて
いる。回転把持部21は、電子カセッテ2を用いた撮影
を行わない場合等、ケーブル3を把持部19で固定する
必要のない場合には、回転把持部21を回転軸22の周
りに回転させることによって、テーブル18の外縁部側
面(天板側面)の凹部に収められる。電子カセッテ2を
用いた撮影のため、ケーブル3を把持部19に固定する
必要のある場合には、回転把持部21を、図10の矢印
方向に回転させることにより、テーブル18の天板(天
板側面)から突出させる。このような構成にすることに
より、電子カセッテ2による撮影を行わない場合には、
テーブル18の外縁から突出する突起物をなくし、又は
突出する度合いを低減することができるため、他の撮影
装置を使用した撮影を行う際に、操作者が突起物によっ
て煩わされることを軽減することができる。本実施の形
態では、把持部19が移動する全範囲において、回転把
持部21をテーブル18の天板側面の凹部内に収めるこ
とができるようにしている。また、図10では、回転機
構を回転軸22のみの一箇所としたが、図5乃至図7と
共に説明したような回転機構を更に回転把持部21に追
加することにより、ケーブル3の向き(引き出し方向)
の自由度を増すことも可能である。尚、把持部19に対
するケーブル3の着脱時の動作は、第1の実施の形態と
同様である。
【0050】図11は、図2及び図3に示されるような
把持部4’がテーブル内又は天板上面の下に収納され又
は退避させられる位置を限定した、本実施の形態の変形
例を示す。図11のX線撮影用テーブルでは、天板長手
方向に延びる天板外縁部の両端部に、把持部4’が収ま
るスペースを設けたテーブル23とし、当該両端部での
み、把持部4’を当該スペース内に収納又は退避可能と
している。この場合、把持部4’をガイドするスライド
レール24の天板側面の外縁からの位置を、上記両端部
付近で、奥行き方向の奥に向かって変更している。尚、
図11では、天板長手方向に延びる天板外縁部の両端部
に把持部4’が収まるスペースを設けているが、スライ
ドレールの形状を変更して他の位置に収納又は退避スペ
ースを設けることも可能である。このような変形例の構
成等、把持部がテーブル内又は天板上面の下に収納され
又は退避させられる位置を限定可能な構成を採用するこ
とにより、把持部が収納され又は退避させられる位置
を、収納され又は退避させられた把持部が邪魔になりに
くい位置に限定することができる。
【0051】[第4の実施の形態]図12は第4の実施
の形態の構成図であり、先に説明した図16〜図19及
び第1の実施の形態の構成要素と同様の構成要素につい
ては、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0052】本実施の形態において、第1の実施の形態
と異なる点は、電子カセッテ2がケーブル3の代わりに
コネクタ付きの中継ケーブル25を有し、テーブル1が
把持部4の代わりにコネクタが設けられた接続部26を
有し、中継ケーブル25のコネクタが接続部26のコネ
クタに着脱可能に接続されるように構成されている点で
ある。尚、図1のシステム制御部44及び電源部45と
接続されるコネクタ付きの中継ケーブル27が、中継ケ
ーブル25と同様に、接続部26に着脱可能に接続され
る。接続部26の内部では、中継ケーブル25側のコネ
クタと中継ケーブル27側のコネクタとが通電可能に配
線されている。
【0053】被写体Pの撮影を行う際には、操作者は電
子カセッテ2をテーブル1上に配置して、中継ケーブル
25のコネクタを接続部26の対応するコネクタに接続
する。また、同様に、中継ケーブル27のコネクタを接
続部26の対応するコネクタに接続する。尚、特に問題
が無ければ、中継ケーブル27は常時接続部26に接続
されていてもよく、以下そのように接続されているもの
として説明する。
【0054】より具体的には、操作者は、電子カセッテ
2を撮影に適した所望の位置に配置した後に、中継ケー
ブル25の長さに応じて中継ケーブル25を接続可能な
位置まで、接続部26をテーブル1の天板の長手方向に
スライドさせる。次に接続部26に中継ケーブル25を
接続し、撮影を開始する。尚、必要であれば、撮影開始
前に、中継ケーブル27を接続部26に接続する。撮影
が終了すると、操作者は中継ケーブル25を接続部26
から分離して、電子カセッテ2をテーブル1上から退避
させる。尚、必要であれば、中継ケーブル27も接続部
26から分離して、他の撮影装置による撮影等の邪魔に
ならないように退避させる。
【0055】このように、中継ケーブルの接続部がスラ
イド(移動)できるため、テーブル上での電子カセッテ
の配置を、長いケーブルを引き回すことなく行え、ま
た、電子カセッテから接続部までの中継ケーブルの長さ
を短くすることができる。さらに、撮影後に、長いケー
ブルを引き回しながら電子カセッテを退避させる煩わし
さが無くなるという利点がある。
【0056】図13は、接続部26とテーブル1の外縁
部の構成を拡大して示す側面図である。
【0057】接続部26は、主な構成要素として、接続
部本体28、接続部本体28をスライド可能にするため
のV溝付きベアリング6、中継ケーブル25のコネクタ
29と接続されるコネクタ30、中継ケーブル27のコ
ネクタ31と接続されるコネクタ32から構成されてい
る。また、テーブル1の天板の長手方向に延びる天板外
縁部(天板側面部)に設けられた凹部に、天板長手方向
に平行に配置されたスライドレール10が設けられてい
る点は第1の実施の形態と同様である。接続部本体28
に設けられたベアリング6がスライドレール10上を転
動することによって、接続部26はテーブル1の天板の
長手方向にスライドする。コネクタ30及び32は、各
々中継ケーブル25及び27のコネクタを着脱自在に接
続することが可能である。
【0058】[第5の実施の形態]図14は第5の実施
の形態の構成図であり、先に説明した図16〜図19及
び第4の実施の形態の構成要素と同様の構成要素につい
ては、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0059】本実施の形態では、第4の実施の形態と同
様に、電子カセッテ2がコネクタ付きの中継ケーブル2
5を有し、中継ケーブル25のコネクタが、接続部33
に設けられたコネクタに着脱可能に接続される。
【0060】接続部33は、第4の実施の形態の接続部
26と同様に、テーブル34の天板の長手方向に延びる
天板外縁部(天板側面部)をスライド可能に設けられて
いる。接続部33及びテーブル34の各々には、接続部
33がスライドした場合でも接続部33側とテーブル3
4側とが通電可能な接点が設けられ、両接点は天板側面
部に設けられた凹部の奥側で接触するように配置されて
いる。また、テーブル34側の接点には中継ケーブル3
5の一端が接続され、中継ケーブル35の他端にはテー
ブル34に内包されたシステム制御部36及び電源部3
7が接続されている。システム制御部36は記憶装置3
8を有し、また、ケーブル39及び40を介して、図1
と同様のユーザ・インターフェース41、モニタ42及
びX線発生装置43と接続している。システム制御部3
6、電源部37及び記憶装置38はそれぞれ図1のシス
テム制御部44、電源部45及び記憶装置46と同様に
機能する。
【0061】操作者は、第4の実施の形態と同様に、先
ず撮影のために電子カセッテ2を適切な位置に配置し、
次に、中継ケーブル25の長さに応じて中継ケーブル2
5を接続可能な位置まで、接続部33をテーブル1の天
板の長手方向にスライドさせる。その後、接続部33に
中継ケーブル25を接続し、撮影を開始する。電子カセ
ッテ2は、中継ケーブル25、接続部33、テーブル3
4の接点及び中継ケーブル35を介して、システム制御
部36との間でデータや制御信号の授受を行い、電源部
37からは電源供給を受ける。ここで、操作者が電子カ
セッテ2を再度動かすことにより、中継ケーブル25と
共に接続部33がテーブル34の天板の長手方向にスラ
イドしたとしても、接続部33とテーブル34の接点と
は常時接触しているように構成されているため、信号伝
送や電源供給が途切れることは無い。このように、接続
部33からシステム制御部及び電源部までの中継ケーブ
ルがテーブル内に収められているため、テーブルの周囲
に余分なケーブルが無くなり、撮影時に引き回されるの
は電子カセッテ側の中継ケーブルのみとなるため、操作
者のケーブル引き回しの苦労が大いに軽減される。撮影
が終了すると、操作者は中継ケーブル25を接続部33
から分離して、電子カセッテ2をテーブル34上から退
避させる。
【0062】図15は、接続部33及びテーブル34の
外縁部の構成を拡大して示す側面図である。
【0063】接続部33は、主な構成要素として、接続
部本体47、接続部本体47をスライド可能にするため
のV溝付きベアリング6、中継ケーブル25のコネクタ
29と接続されるコネクタ30、テーブル34側と通電
するための複数の接点48から構成されている。テーブ
ル34の天板側面部には、第1の実施の形態と同様に、
天板長手方向と平行に配置されたスライドレール10が
設けられ、接続部本体47に設けられたベアリング6が
スライドレール10上を転動することによって、接続部
33はテーブル34の天板の長手方向にスライド移動す
る。
【0064】テーブル34は、接続部33側の複数の接
点48の各々に対応して接触する複数の接点49を有
し、接点49はコネクタ51を介して、中継ケーブル3
5のコネクタ50と接続している。テーブル34側の複
数の接点49の各々は、テーブル34の天板の長手方向
と平行に延びたレール状の形状を成しているため、接続
部33側の接点48がスライドして移動しても、接続部
33側の複数の接点48の各々と常に接触して導通状態
を維持することができる。
【0065】以上説明したように、本発明の実施の形態
に係るX線撮影用テーブル又はX線撮影装置では、電子
カセッテのケーブルを把持する把持部を、テーブル外縁
部を移動可能に設けることによって、テーブル上で引き
回されるケーブルの長さを短くすることができ、また、
電子カセッテを動かすと、ケーブルと共に把持部が追従
するため、操作者はケーブルの引き回しに煩わされるこ
となく、容易に電子カセッテを配置することができる。
【0066】さらに、ケーブルの引き出し方向を変更可
能に把持部を構成することにより、ケーブルの引き回し
又は電子カセッテの配置の自由度を増すことができ、又
はケーブルの状態に注意する必要性を軽減することがで
きるため、容易に電子カセッテを配置することができ
る。
【0067】また、把持部をテーブルの天板上面の下等
へ収納又は退避可能に構成することにより、電子カセッ
テを使用しないときに把持部が邪魔になることを防止す
ることができる。
【0068】また、把持部の代わりに、電子カセッテ側
の中継ケーブルを接続可能かつテーブル外縁部を移動可
能な接続部を設けることによって、中継ケーブルの長さ
を短くすることができる。
【0069】さらに、移動可能な接続部の導通状態を維
持するための接点を設けることによって、システム制御
部及び電源部に接続される中継ケーブルの引き回しに煩
わされることを回避することができる。
【0070】このようにして、ケーブルの引き回しの煩
わしさや、ケーブルの一部が電子カセッテの撮影対象領
域内(電子カセッテに内包されるX線画像検出器の上
方)に配置されてしまう可能性を低減させることができ
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ケ
ーブルを有し若しくはケーブルが接続される装置又は機
器と共に使用されるのに好適なX線撮影用テーブル及び
それを用いたX線撮影装置、特に、固体撮像素子を内包
する可搬型のX線撮影装置(電子カセッテ型撮影装置)
を用いて被写体を撮影する際に好適なX線撮影用テーブ
ル及びそれを用いたX線撮影装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成図である。
【図2】第1の実施の形態の部分的拡大平面図である。
【図3】第1の実施の形態の部分的拡大側面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の構成図である。
【図5】第2の実施の形態の部分的拡大平面図である。
【図6】第2の実施の形態の部分的拡大側面図である。
【図7】第2の実施の形態の変形例を示す構成図であ
る。
【図8】テーブルの天板及びスライドレールの変形例を
示す構成図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の構成図である。
【図10】第3の実施の形態の部分的拡大側面図であ
る。
【図11】第3の実施の形態の変形例を示す構成図であ
る。
【図12】本発明の第4の実施の形態の構成図である。
【図13】第4の実施の形態の部分的拡大側面図であ
る。
【図14】本発明の第5の実施の形態の構成図である。
【図15】第5の実施の形態の部分的拡大側面図であ
る。
【図16】本発明が解決しようとする課題を説明するた
めの構成図である。
【図17】本発明が解決しようとする課題を説明するた
めの構成図である。
【図18】本発明が解決しようとする課題を説明するた
めの構成図である。
【図19】本発明が解決しようとする課題を説明するた
めの構成図である。
【符号の説明】
1 テーブル 2 電子カセッテ 3 ケーブル 4 把持部 5 把持部本体 6 ベアリング 7 フック 8 コイルバネ 9 突き当てゴム 10 スライドレール

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を載置可能な天板を有するX線撮
    影用テーブルにおいて、 前記天板上で使用される機器が有する又は当該機器に接
    続されるケーブルを把持することのできる把持部と、 該把持部を前記天板の外縁部に沿って移動可能に支持す
    る案内部とを有することを特徴とするX線撮影用テーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記案内部は、前記天板の長手方向に延
    びる天板外縁部に沿って設けられることを特徴とする請
    求項1記載のX線撮影用テーブル。
  3. 【請求項3】 前記案内部は、前記天板の長手方向に延
    びる天板外縁部から前記天板の短手方向に延びる天板外
    縁部にわたって設けられることを特徴とする請求項1記
    載のX線撮影用テーブル。
  4. 【請求項4】 前記把持部は前記ケーブルを所定の押圧
    力により押圧して保持する保持部を有し、前記押圧力
    は、前記ケーブルを把持した前記把持部の移動に要する
    摩擦力より大きく設定されていることを特徴とする請求
    項1記載のX線撮影用テーブル。
  5. 【請求項5】 前記保持部は、前記ケーブルに、前記押
    圧力より大きな所定の力で且つ前記押圧力の方向に直交
    する所定の方向の力を加えることにより、前記ケーブル
    の保持が解除されるように構成されることを特徴とする
    請求項4記載のX線撮影用テーブル。
  6. 【請求項6】 前記把持部は、前記把持部における前記
    ケーブルの方向の変化を許容する機構を有することを特
    徴とする請求項1記載のX線撮影用テーブル。
  7. 【請求項7】 前記把持部は、前記ケーブルを保持する
    保持部と、該保持部を支持すると共に前記案内部に沿っ
    て移動可能な把持部本体と、前記ケーブルの変位に伴っ
    て前記保持部が前記把持部本体に対して所定の変位を行
    うことを許容する機構とを有することを特徴とする請求
    項6記載のX線撮影用テーブル。
  8. 【請求項8】 前記把持部を前記天板の上面の下側に収
    納し又は退避させる収納機構を有することを特徴とする
    請求項1記載のX線撮影用テーブル。
  9. 【請求項9】 前記収納機構は、前記外縁部の所定の位
    置でのみ、前記把持部を前記天板の上面の下側に収納し
    又は退避させることができるように構成されることを特
    徴とする請求項8記載のX線撮影用テーブル。
  10. 【請求項10】 前記把持部は、前記ケーブルを接続す
    ることのできる接続部であることを特徴とする請求項1
    記載のX線撮影用テーブル。
  11. 【請求項11】 前記接続部は、前記ケーブルに設けら
    れたコネクタと接続することのできるコネクタを有する
    ことを特徴とする請求項1記載のX線撮影用テーブル。
  12. 【請求項12】 前記接続部は、さらに、前記機器に電
    源を供給する電源部又は前記機器を制御する制御部と接
    続する又は接続することができるように構成されること
    を特徴とする請求項10又は11記載のX線撮影用テー
    ブル。
  13. 【請求項13】 さらに、前記案内部に沿って延び且つ
    前記電源部又は前記制御部と接続する又は接続すること
    ができるように構成される第1の接点を有し、前記接続
    部は、さらに、前記接続部と共に前記案内部に沿って移
    動可能で且つ前記第1の接点に接触する第2の接点を有
    することを特徴とする請求項12記載のX線撮影用テー
    ブル。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13の何れか1つのX線
    撮影用テーブルと、前記機器としてのカセッテ型X線撮
    影部とから構成されることを特徴とするX線撮影装置。
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