JP2003010022A

JP2003010022A - 枕

Info

Publication number: JP2003010022A
Application number: JP2001194379A
Authority: JP
Inventors: Tomoji Kobayashi; 知司小林
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-06-27
Filing date: 2001-06-27
Publication date: 2003-01-14

Abstract

(57)【要約】【課題】人体の頭や首、また肩周辺の凹凸に理想的な
状態で係合すると共に、優れた通気性と消臭効果を兼ね
備え、さらに使用中において頭部を理想的な保冷状態に
維持することができる枕を提供する。【解決手段】中発泡フォームからなる中材２と、該中
材２を被覆する高発泡フォームの被覆材３とを備えた枕
１において、前記被覆材３の上部面４に凹凸形状５を有
し、かつ、該上部面４と前記中材２との高さ方向に貫通
孔６が存在する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、枕に関し、特には
使用感に優れ、かつ通気性と消臭効果を兼ね備えた枕に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、枕の中材には蕎麦殻や籾殻等、ま
たは綿や羽毛等からなる天然素材等が使用されている。
また、軽量でクッション性に優れ、加工が容易で大量生
産に適するウレタンフォームも中材として幅広く使用さ
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、蕎麦殻や籾殻
等、または綿や羽毛等からなる天然素材等を中材とした
枕は、使用時における頭部からの発汗や蓄熱により、枕
カバーや中材に雑菌、カビ等が繁殖したり、不快臭が発
生したり、衛生面において問題があった。また、ウレタ
ンフォームを中材とした枕は、クッション性に優れるが
故に、却って頭部を安定させることが困難であるという
問題が生じた。

【０００４】そこで本発明の目的は、上記問題を解決し
て、頭部、首、肩周辺の凹凸に理想的にフィットすると
共に、優れた通気性と消臭効果を兼ね備え、さらに使用
中において頭部を適当に保冷することができる枕を提供
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の枕は、中発泡フォームからなる中材と、該
中材を被覆する高発泡フォームの被覆材とを備えた枕に
おいて、前記被覆材の上部面に凹凸形状を有し、かつ、
該上部面と前記中材との高さ方向に貫通孔が存在するこ
とを特徴とするものである。

【０００６】被覆材の上部面に凹凸形状を施すことによ
り、頭部や首筋の接触面における適度な通気性が得ら
れ、かつクッション性の点でも安定性が得られ、使用
中、人体の頭や首、また肩周辺の凹凸に理想的にフィッ
トすることが可能となる。また、上部面と中材との高さ
方向に複数の貫通孔を設けることにより、頭部から発生
する熱や汗が枕の内部に籠ることを予防することができ
る。

【０００７】また、本発明の枕は、被覆材の上部面に磁
石が収容されていることが好ましい。磁石が収容されて
いると、磁石の磁気作用により、頭部や首筋、または肩
周辺の血行を促進させ細胞の活性化を実現することがで
きる。

【０００８】さらに、本発明の枕は、被覆材の上部面と
中材との間に、木炭、トルマリン、または水晶を収容し
たシートが介在されていることが好ましい。

【０００９】木炭を収容したシートが介在することによ
り、頭部より発せられる汗が効率よくシートに吸収さ
れ、枕に付着する体臭等の不快臭をも除去することがで
きる。また、トルマリンを収容したシートが介在するこ
とにより、シートからマイナスイオン（ヒドロキシルイ
オン）が発生し、細胞活性、抗菌作用、殺菌作用等の効
果が得られる。さらに水晶を収容したシートが介在する
ことにより、水晶の吸熱作用で使用中において頭部を適
当な保冷状態に維持することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の枕の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図１に示す本発明の一実施の
形態に係る枕１は、中発泡フォームからなり上部が湾曲
状に形成された中材２と、中材２の上面と底面を連続的
に被覆する高発泡フォームの被覆材３とで形成されてい
る。また、被覆材３の底面を除く面（上部面４）には、
凹凸形状５が施されており、さらに、上部面４と中材２
との高さ方向には、複数の貫通孔６が設けられている。

【００１１】中材２を構成する中発泡フォームは、低反
発弾性フォームともよばれ、反発弾性が低く、密度や硬
さ、伸びや圧縮残留歪が高いという特性を有する。中材
２を構成する中発泡フォームは、みかけ密度０．１ｇ／
ｃｍ³（気体・固体比９）以下のものが好ましい。

【００１２】被覆材３に使用される高発泡フォームは、
みかけ密度０．１〜０．４ｇ／ｃｍ ³（気体・固体比
１．５〜９）のものが好ましい。

【００１３】中発泡フォームを枕１の中材２に使用する
ことにより、人体の頭部や首、肩周辺の凹凸に理想的に
フィットし、首や脊髄を本来の自然な状態に保持して快
適な安眠を実現することができる（図３）。

【００１４】被覆材３の上部面４に凹凸形状５を施すこ
とにより、頭部や首筋との接触面における通気性が確保
できる。また、頭部から発生する熱や汗は貫通孔６を通
して発散され、枕１の内部に籠ることがない。

【００１５】貫通孔６は、上部面４と中材２との高さ方
向に設けられているが、さらに被覆材の上部面４から中
材２、被覆材３の下部まで貫通してもよい。また、貫通
孔６は、複数設けられていることが好ましく、その個数
については特に限定されず、個々の貫通孔６の大きさ
は、特に限定されない。貫通孔６の個数、個々の貫通孔
６の大きさは、枕の使用者層に対応して適宜選定するこ
とが好ましい。

【００１６】他の好適例として、図４および図５に示す
ように、被覆材３の上部面４であって、首筋または肩周
辺が配置される箇所に、複数の磁石１０を収容させる。
磁石１０を被覆材３に収容させることにより、使用中、
磁石１０の磁気作用により血行を促進させ、細胞の活動
を活性化させることができる。

【００１７】また、他の好適例として、図６および図７
に示すように、被覆材３の上部面４と中材２との間に、
木炭を収容したシート１１、トルマリンを収容したシー
ト１２または水晶を収容させたシートを適宜介在させる
ことができる。

【００１８】夫々のシートを使用した場合の作用は以下
の通りである。シート１１は、例えば、粉末状にした木
炭を付着させた繊維を用いて成型してもよく、または袋
状のシート内に小片の木炭を収容させてもよい。本発明
に使用される木炭は、姥女樫を材料とした備長炭が好ま
しい。木炭を収容したシート１１を用いることにより、
頭部より発散される汗の吸収効率を高めると共に、汗に
よる悪臭を除去することができる。

【００１９】シート１２については、シート１１と同様
に、粉末状にしたトルマリンまたはトルマリンの小片を
用いて成型したシートを用いる。一般に、トルマリンは
摩擦や熱、または圧力等の外圧を加えることにより、多
くのマイナスイオンを発生させることが周知とされてい
る。そのため、トルマリンを収容したシート１２を上部
面４と中材２との間に介在させることにより、使用する
場合に、シート１２からマイナスイオン（ヒドロキシル
イオン）が発生し、細胞活性、抗菌作用、殺菌作用等の
効果が得られる。

【００２０】シート１３については、シート１１および
１２と同様に、粉末状にした水晶または水晶の小片を用
いて成型したシートを用いる。水晶の吸熱作用で頭部を
理想的な保冷状態に維持することができる。

【００２１】なお、シート１１、１２または１３は、被
覆材３の上部面４と中材２との間に出し入れ自在な構造
にしてもよい（図示せず）。

【００２２】

【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の枕
は、上述の構成とすることで以下に示す効果を奏するも
のである。

【００２３】頭部や首筋の接触面における適度な通気性
が得られ、かつクッション性の点でも安定性が得られ、
使用中、人体の頭や首、また肩周辺の凹凸に理想的にフ
ィットすることが可能となる。また、上部面と中材との
高さ方向に貫通孔を設けることにより、頭部から発生す
る熱や汗が枕の内部に籠ることを予防することができ
る。

【００２４】また、磁石が収容された場合には、磁石の
磁気作用により、首筋や肩周辺の血行を促進させ細胞の
活性化を実現することができる。

【００２５】さらに、上部面と中材との間に、木炭を収
容したシートが介在することにより、頭部より発散され
る汗を効率よく吸収すると共に、枕に付着する体臭を除
去することができる。

【００２６】さらにまた、上部面と中材との間に、トル
マリンを収容したシートが介在することにより、シート
からマイナスイオンが発生し、細胞活性、抗菌作用、殺
菌作用等の効果が得られる。

【００２７】さらにまた、上部面と中材との間に、水晶
を収容したシートが介在することにより、水晶の吸熱作
用で使用中において頭部を理想的な保冷状態に維持する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の枕の好適例の全体斜視図である。

【図２】図１の枕の断面図である。

【図３】図１の枕の使用状態を表す断面図である。

【図４】本発明の枕の他の好適例として、枕に磁石を収
容させた状態を表す全体斜視図である。

【図５】図４の枕の断面図である。

【図６】本発明の枕の他の好適例として、シートを収容
させた枕の一部を欠切した状態を表す全体斜視図であ
る。

【図７】図６の枕の断面図である。

【符号の説明】

１枕２中材３被覆材４上部面５凹凸形状６貫通孔１０磁石１１木炭を収容したシート１２トルマリンを収容したシート１３水晶を収容したシート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】中発泡フォームからなる中材と、該中材
を被覆する高発泡フォームの被覆材とを備えた枕におい
て、前記被覆材の上部面に凹凸形状を有し、かつ、該上
部面と前記中材との高さ方向に貫通孔が存在することを
特徴とする枕。
【請求項２】前記被覆材の上部面に磁石が収容されて
いる請求項１記載の枕。
【請求項３】前記被覆材の上部面と中材との間に、木
炭を収容したシートが介在されている請求項１または２
記載の枕。
【請求項４】前記被覆材の上部面と中材との間に、ト
ルマリンを収容したシートが介在されている請求項１ま
たは２記載の枕。
【請求項５】前記被覆材の上部面と中材との間に、水
晶を収容したシートが介在されている請求項１または２
記載の枕。