JP2003009947A - 歯ブラシ製造方法およびそれに基づき製造された歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ製造方法およびそれに基づき製造された歯ブラシ

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JP2003009947A
JP2003009947A JP2001196110A JP2001196110A JP2003009947A JP 2003009947 A JP2003009947 A JP 2003009947A JP 2001196110 A JP2001196110 A JP 2001196110A JP 2001196110 A JP2001196110 A JP 2001196110A JP 2003009947 A JP2003009947 A JP 2003009947A
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Manabu Ishimoto
学 石本
Tomoaki Yokoyama
智章 横山
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SUNSTAR GROUP ENGINEERING Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼玉の厚みを薄くでき、これに伴って植毛台
を薄くでき、あるいは、植毛台に毛束を奥深く埋設する
ことができる、歯ブラシ製造方法およびそれに基づき製
造された歯ブラシを提供しようとするものである。 【解決手段】 フィラメントを束ねて形成された毛束の
基端部に、1束単位で一括溶融固化させた焼玉を全毛束
同時に形成し、この焼玉を歯ブラシの植毛台内に埋設保
持することにより、毛束を無平線で植設する歯ブラシ製
造方法において、毛束の前記基端部に、熱板を接触状態
で押し当てて焼玉形成を行ない、且つ、この焼玉形成条
件を、温度215℃〜235℃、押し当て時間2秒〜5
秒とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、歯ブラシ製造方
法及びそれによって製造された歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】歯ブラシの製造方法としては、ナイロン
等の樹脂で作られたフィラメントを束ねて形成した毛束
を、金属製の平線を用いて歯ブラシの植毛台に固着する
方法に代わって、フィラメントを束ねて形成した毛束の
基端部に、1束単位で一括溶融固化させた焼玉を全毛束
同時に形成し、この焼玉を歯ブラシの植毛台内に埋設保
持することにより、毛束を無平線で植設する方法が注目
されている。この方法で製造される歯ブラシは、平線を
使用せず、その代わりに毛束を植毛台内に埋設保持する
ことから、抜毛強度に優れる等の利点を有しており、こ
の歯ブラシに関する特許出願も多くなされている。この
歯ブラシの製造に際しては、毛束の基端部に一括溶融固
化した焼玉を形成する必要があり、この形成方法とし
て、熱板を毛束基端部に押し当てる接触式と、熱風や赤
外線を用いたり、熱板を毛束の基端部に接近させたりす
る非接触式とが存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接触
式、非接触式共に問題を抱えている。とりわけ問題とな
っているのは、焼玉形成の際、フィラメントから発生す
る溶融ガスのため、焼玉表面にヤニが付着したり完成し
た成型品が変色したりして、外観不良が生じることであ
る。そこで、これを防止するため、焼玉形成の際に発生
する溶融ガスを吸引して除去する方法が用いられている
が、この方法では、特に、接触式に比べて高い加熱温度
が要求される非接触式の場合に、加熱部分の周辺の空気
の乱れが生じて、加熱が均等に行なわれないという新た
な不具合を生じている。そこで、接触式が見直され、例
えば、特開平10−52324号に記載の技術等が開示
されている。この技術は、毛束の基端部に接触させる熱
板の温度を、300℃〜800℃ときわめて高く設定
し、且つ、その接触時間を0.1秒〜1秒と極めて短く
するものであり、熱板を瞬間しか毛束の基端部に接触さ
せない方法である。即ち、きわめて高温で毛束の基端部
を瞬時に溶かすと共に、その粘度をさらさらの状態にし
て、これにより表面張力を高め、丸い形の焼玉を作ると
いう考えに基づいている。
【0004】しかしながら、この従来例の方法も、次の
ような問題点を抱えている。即ち、フィラメントを高温
で溶融し、表面張力を利用して焼玉を作るため、焼玉の
厚みが厚くなり、植毛台を薄くすることができない。従
って、植毛台を薄くすることで得られるはずのデザイン
上の自由度もなく、また、焼玉が厚い結果、厚みに限り
のある植毛台に毛束を奥深く埋設することができないた
め、フィラメント根本部を拘束保持する範囲を長くする
ことができず、フィラメントの直立性を高めることに支
障となる。また、高温のため、焼玉が焦げたり炭化した
りして、外観上の不良の原因となる。あるいは、溶融し
たフィラメントを熱板に付着しにくくするため、熱板に
樹脂でコーティング加工を施こしたりしているが、高熱
のためコーティングされた樹脂が破壊され、コーティン
グの耐久性を確保することができない。そこで、この発
明は、このような問題を解決するためになされたもので
あって、焼玉が焦げたり炭化したりすることを防止する
とともに、焼玉の厚みを薄くでき、これに伴って植毛台
を薄くできることにより可能となるデザイン上の自由度
を確保でき、あるいは、植毛台に毛束を奥深く埋設する
ことにより、フィラメントの直立性を高めることがで
き、熱板に樹脂でコーティング加工を施こした場合も、
コーティングの耐久性を確保できる歯ブラシ製造方法お
よびそれに基づき製造された歯ブラシを提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者は、試行錯誤の結
果、毛束の焼玉は厚いほど抜毛強度は大きいものの、実
際は、フィラメントを高温で溶融し、表面張力を利用し
て形成される焼玉の厚みと同じ厚みとしなくても、十分
な抜毛強度があることに気がついた。そこで、この点に
着目して、熱板を毛束基端部に接触させて低い温度でゆ
っくり押し当てることにより、焼玉を薄く形成するとと
もに、熱板または毛束を揺動させて焼玉の厚みを均一に
する方法を発明したのが本発明である。
【0006】本発明の歯ブラシ製造方法は、具体的には
次のような製造方法である。即ち、フィラメントを束ね
て形成された毛束の基端部に、1束単位で一括溶融固化
させた焼玉を全毛束同時に形成し、この焼玉を歯ブラシ
の植毛台内に埋設保持することにより、前記毛束を植設
する歯ブラシ製造方法において、前記毛束の前記基端部
に、熱板を接触状態で押し当てて、あるいは、前記熱板
に前記毛束の前記基端部を接触状態で押し当てて焼玉形
成を行ない、且つ、この焼玉形成条件を、熱板温度21
5℃〜235℃、押し当て時間2秒〜5秒とすることを
特徴とする歯ブラシ製造方法である。
【0007】従来例においては、フィラメントを高温で
溶融し、表面張力を利用して焼玉を作ることから焼玉の
厚みが厚くなるのに対し、上記の本発明の歯ブラシ製造
方法によれば、焼玉形成温度が215℃〜235℃と、
上記の従来例に比べて低い温度で熱板を毛束基端部に接
触させると共に、押し当て時間を2秒〜5秒として、ゆ
っくり押し当てることにより、フィラメントを軟化させ
て焼玉を形成する。そのため、高温を用いないことによ
り、焼玉が焦げたり炭化したりすることを防止できると
共に、フィラメントを軟化させて焼玉を形成することに
より、焼玉を薄く形成することができる。従って、上記
の製造方法により製造される歯ブラシに対しては、この
焼玉を薄く形成することができる分、植毛台の厚みを薄
くできる。この場合、植毛台の十分な強度を確保する必
要があり、植毛台の厚みをこのレベルとしても十分な強
度が得られる材質を用いることにより、このような薄い
植毛台の歯ブラシを実現することができる。この植毛台
の厚みは、従来の歯ブラシと比較すると格段に薄いの
で、従来の歯ブラシでは採用することができなかったよ
うなユニークなデザインを採用することができ、歯ブラ
シのデザイン上の自由度を確保することができる。ま
た、薄さの程度によっては、植毛台自身に弾性を持たせ
ることができ、このような歯ブラシを用いることによ
り、歯磨きの際、植毛台を歯面に沿って変形させ、この
変形の反発力を毛束先端に伝えることにより歯垢を取り
やすくして、歯磨きの効果を高めることができる。この
場合に、植毛台の厚みを変えることにより、植毛台の弾
性変形による反発力を調整することもできる。また、こ
の植毛台の弾性変形により、植毛台を上方に湾曲させる
ことができるので、この湾曲により、植毛台中央部の毛
束先端を歯間に挿入しやすくなり、上記同様、歯磨き効
果を高めることができる。あるいは、植毛台の厚みを従
来どおりとすると、焼玉を薄く形成することができる
分、植毛台に毛束を奥深く埋設でき、フィラメント根本
部を拘束保持する範囲を長くすることができるので、歯
ブラシのフィラメントの直立性を高めることができる。
【0008】上記の本発明の歯ブラシ製造方法におい
て、前記焼玉形成時、前記毛束の毛束基端部に位置付け
た前記熱板を、その表面が前記毛束基端部の端面に垂直
に接するようにしながら、この当接面に直交する方向
に、前記熱板または前記毛束を揺動させることが好まし
い。このようにすることにより、毛束基端部に形成する
焼玉の厚みを均一にすることができるので、フィラメン
トの抜毛強度を均一にすることができる。
【0009】また、上記の本発明の歯ブラシ製造方法に
おいて、前記焼玉形成時、前記フィラメントから発生す
る溶融ガスを吸引することが好ましい。このようにする
ことにより、焼玉形成の際に、フィラメントから発生す
る溶融ガスのため、焼玉表面にヤニが付着したり完成し
た成型品が変色したりすることを防止でき、歯ブラシの
外観不良を防止することができる。
【0010】また、上記の本発明の歯ブラシ製造方法に
おいて、前記熱板の少なくとも、前記フィラメントとの
当接面に樹脂を用いてコーティングを施すことが好まし
い。このようにすることにより、熱板に樹脂製のフィラ
メントが溶けて付着することを防止できると共に、熱板
の温度が上記の従来例に比べて低いことから、コーティ
ングされた樹脂が破壊されることもなく、熱板の耐久性
を維持することができる。
【0011】上記のコーティングの素材をPFA系のフ
ッ素樹脂とすることが推奨される。フッ素樹脂は、樹脂
に対する非粘着性に優れており、また、PFA(四フッ
化エチレンパーフロロ・アルキルビニール・エーテル共
重合体)系のフッ素樹脂は、215℃〜235℃の範囲
では、フッ素樹脂の中でも特に耐熱性、耐磨耗性に優れ
ているからである。
【0012】また、上記の本発明の歯ブラシ製造方法に
おいて、隣接する各毛束の焼玉同士を融合させ、全体で
1つの焼玉を形成するようにしてもよい。このようにす
ることにより、1本の歯ブラシに使用される全毛束の焼
玉が一体化されるので、フィラメントの抜毛強度を高め
ることができる。
【0013】次に、上記の歯ブラシ製造方法により製造
される歯ブラシについて説明する。まず、上記の本発明
の歯ブラシ製造方法により、植毛台内で焼玉に集合する
フィラメント根本位置の、焼玉底面からの植毛台内厚み
方向における焼玉の厚みが、0.2mm〜0.8mmと
した歯ブラシを製造できる。即ち、上述の従来例では、
フィラメントを高温で溶融し、表面張力を利用して、焼
玉を作るため、焼玉の厚みが1mm以上となるのに対し
て、本発明の歯ブラシ製造方法では、焼玉の厚みを0.
2mm〜0.8mmとすることができる。この歯ブラシ
では、焼玉の厚みが従来の歯ブラシに比べて薄いため、
従来の歯ブラシに比べて、植毛台の厚みが同一であれ
ば、従来の歯ブラシよりも植毛台に奥深く埋設すること
ができ、フィラメント根本部を拘束保持する範囲を長く
することができるので、フィラメントの直立性を高める
ことができる。また、植毛台の厚みが従来の歯ブラシよ
り薄い場合でも、フィラメントを拘束保持する根本部の
長さを従来の歯ブラシにおけるよりも長くすることがで
きる余地があり、この場合もフィラメントの直立性を高
めることができる。
【0014】また、焼玉の厚みを0.2mm〜0.8m
mとすることにより、植毛台厚みが焼玉の厚みよりも
0.3mm以上厚い条件の下で、植毛台厚みを、0.5
mm〜2.8mmとした歯ブラシを製造することも、植
毛台の十分な強度が得られる材質を用いることにより実
現することができる。この歯ブラシでは、従来の歯ブラ
シと比較すると植毛台が格段に薄いので、従来の歯ブラ
シでは採用することができなかったようなユニークなデ
ザインを採用することができ、歯ブラシのデザイン上の
自由度を確保することができる。
【0015】また、上記と同様の条件の下で、植毛台厚
みを、0.5mm〜1.5mmとした歯ブラシを製造す
ることも実現することができる。この歯ブラシでは、従
来の歯ブラシと比較すると植毛台が格段に薄いので、植
毛台自身に弾性を持たせることができ、歯磨きの際、植
毛台を歯面に沿って変形させ、この変形の反発力を毛束
先端に伝えることにより歯垢を取りやすくして、歯磨き
の効果を高めることができる。また、この植毛台の弾性
変形により、植毛台を上方に湾曲させることができるの
で、この湾曲により、植毛台中央部の毛束先端を歯間に
挿入しやすくなり、上記同様、歯磨き効果を高めること
ができる。
【0016】また、上述した、隣接する各毛束の焼玉同
士を融合させ、全体で1つの焼玉を形成することを特徴
とする歯ブラシ製造方法により、隣接する各毛束の焼玉
同士を融合させ、全ての毛束をまとめて全体で1つの焼
玉を形成した歯ブラシを製造できる。この歯ブラシで
は、1本の歯ブラシに使用される全毛束の焼玉が一体化
されて製造されているので、抜毛強度を高めることがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例につき、図面
に基づき詳しく説明する。図1は本発明の歯ブラシ製造
方法の第1実施例の説明図であり、(a)は第1ステッ
プ、(b)は第2ステップ、(c)は第3ステップ、
(d)は第4ステップを表す。これらの図では、歯ブラ
シを構成する毛束の内の1束を示している。図1におい
て、1は歯ブラシの毛束、2は毛束基端部、3は毛束の
焼玉、10は毛束保持具、11は毛束保持具10の毛束
保持孔、12は毛束押さえ板、13は熱板、14はこの
熱板13のコーティング、15は歯ブラシ金型植毛台
部、そして16はこの歯ブラシ金型植毛台部の樹脂充填
部である。
【0018】次に、第1実施例による歯ブラシの製造方
法について説明する。図1において、ナイロン等の熱可
塑性樹脂で作られた一定の長さのフィラメントを束ねて
毛束1を形成し、これらの複数本の毛束1を毛束保持具
10に設けられた各毛束保持孔11に上方から挿入し、
毛束押さえ板12で毛束1の頭部を押えて、毛束基端部
2を下方へ突出させる(ステップ1)(図1(a))。
次に、温度制御されたヒータ等(図示されていない)を
内蔵した熱板13を、その表面が毛束基端部2の端部に
垂直に接触するように、下方から毛束基端部2へ押し当
てて(ステップ2)(図1(b))、毛束基端部2に焼
玉3を形成する(ステップ3)(図1(c))。熱板1
3の表面は、溶融したフィラメントに対する非粘着性を
有する樹脂を用いてコーティング(14)されている。
毛束基端部2に焼玉3が形成された後、熱板13を取り
除き、歯ブラシの植毛台およびハンドルを成形するため
の歯ブラシ金型(図示されていない)を用いて、この金
型に樹脂を充填することにより、歯ブラシの植毛台およ
びハンドルを成型しつつ毛束1を植毛台に固着する。即
ち、歯ブラシ金型植毛台部15の植毛台部樹脂充填部1
6の空間内の所定場所に焼玉3が位置するように、焼玉
3の形成された毛束1を保持した毛束保持具10を、歯
ブラシ金型植毛台部15の上に配設して(ステップ4)
(図1(d))、植毛台部樹脂充填部16およびハンド
ル部樹脂充填部(図示されていない)へポリプロピレン
等の樹脂を充填することにより、歯ブラシを製造する。
【0019】上記の歯ブラシの製造工程における、ステ
ップ2からステップ3にかけて行なう毛束基端部2への
焼玉3の形成は、毛束基端部2に熱板13を接触状態で
押し当てて行なうが、そのときの焼玉形成条件を求める
ために行なった実験の結果を、表1に示す。この実験に
おける毛束1は、材質がナイロン610のフィラメント
を用いており、また、熱板13の毛束基端部2への押付
圧力は、0.1MPaである。
【0020】
【表1】
【0021】表1の、熱板温度および押付時間と抜毛強
度との関係をグラフに表したのが図2であり、熱板温度
および押付時間と焼玉厚みとの関係をグラフに表したの
が図3である。また、抜毛強度と焼玉厚みの関係をグラ
フに表したのが図4である。実用上、抜毛強度は100
g/cm2以上あれば、問題ないとされているが、図2
によれば、熱板温度215℃以上で、押付時間2秒〜5
秒であれば、抜毛強度100g/cm2以上を十分満足
している。また、図3によれば、熱板温度215℃以上
で、押付時間2秒〜5秒であれば、焼玉厚みは、0.3
mm〜0.7mmであり、従来例では、焼玉厚みは、概
ね1mm以上であるので、従来例に比べて、焼玉が薄く
形成されているのが認められる。また、図4によれば、
焼玉厚みが少なくとも0.2mm〜0.8mmの範囲に
おいて、抜毛強度が100g/cm2以上確保できるこ
とが認められる。フィラメントの材質等によって、結果
は多少変動するが、焼玉形成条件として、概ね、熱板温
度215℃〜235℃、押し当て時間2秒〜5秒とする
ことで、抜毛強度および焼玉厚み共に、満足のいく結果
を得ることができる。
【0022】上記の、第1実施例の歯ブラシの製造方法
によれば、フィラメントを軟化させて焼玉を形成する。
そのため、高温を用いないことにより、焼玉が焦げたり
炭化したりすることを防止できると共に、焼玉を薄く形
成することができるので、その分、植毛台を薄くするこ
とができる。また、植毛台の厚みを従来どおりとする
と、焼玉を薄く形成することができる分、植毛台に毛束
を奥深く埋設でき、フィラメント根本部を拘束保持する
範囲を長くすることができるので、フィラメントの直立
性を高めた歯ブラシを製造することができる。即ち、図
1(d)において、植毛台を形成する樹脂内で、毛束1
が拘束保持される根本部の長さaを、従来例と同じ長さ
を確保するとして、焼玉3の厚みdが薄くなれば、その
分、植毛台の厚みhを従来例よりも薄くできる。また、
植毛台の厚みhを従来例と同じとすると、毛束1を植毛
台の樹脂内で拘束保持する根本部の長さaを長くするこ
とができ、フィラメントの直立性を高めることができ
る。また、植毛台の厚みhが従来の歯ブラシより薄い場
合でも、フィラメントを拘束保持する根本部の長さaを
従来の歯ブラシにおけるよりも長くすることができる余
地があり、この場合もフィラメントの直立性を高めるこ
とができる。
【0023】また、この植毛台の厚みを、0.5mm〜
2.8mmとすることが原理的には可能であるが、この
ように植毛台を薄くするには、植毛台の十分な強度を確
保する必要があり、植毛台の厚みをこのレベルとしても
十分な強度が得られる材質を用いることにより、このよ
うな薄い植毛台の歯ブラシを実現することができる。こ
の植毛台の厚みは、従来の歯ブラシと比較すると格段に
薄いので、従来の歯ブラシでは採用することができなか
ったようなユニークなデザインを採用することができ、
歯ブラシのデザイン上の自由度を確保することができ
る。また、植毛台厚みを、植毛台厚みが焼玉の厚みより
も0.3mm以上厚い条件の下で、0.5mm〜1.5
mmとすることも上述のように植毛台の材質によっては
不可能ではなく、植毛台をこの程度薄くすることによ
り、植毛台自身に弾性を持たせることができる。この植
毛台自身に弾性を持たせた歯ブラシは、歯磨きの際、植
毛台を歯面に沿って変形させることができ、この変形の
反発力を毛束先端に伝えることにより歯垢を取りやすく
して、歯磨きの効果を高めることができる。この場合
に、植毛台の厚みを変化させることにより、植毛台の弾
性変形による反発力を調整することもできる。また、こ
の植毛台の弾性変形により、植毛台を上方に湾曲させる
ことができるので、この湾曲により、植毛台中央部の毛
束先端を歯間に挿入しやすくなり、上記同様、歯磨き効
果を高めることができる。
【0024】上記の、第1実施例において、毛束基端部
2と接触させる熱板13の表面に、溶融したフィラメン
トに対する非粘着性を有する樹脂を用いてコーティング
14を施しているが、これにより、熱板に樹脂製のフィ
ラメントが溶けて付着することを防止することができ
る。また、熱板の温度が、上述したように従来例に比べ
て低いことから、コーティングされた樹脂が破壊される
こともなく、熱板の耐久性を維持することができる。こ
のコーティングの素材としては、PFA系のフッ素樹脂
を用いることが推奨される。フッ素樹脂は、樹脂に対す
る非粘着性に優れており、また、PFA(四フッ化エチ
レンパーフロロ・アルキルビニール・エーテル共重合
体)系のフッ素樹脂は、215℃〜235℃の範囲で
は、フッ素樹脂の中でも特に耐熱性、耐磨耗性に優れて
いるからである。
【0025】上記の第1実施例の歯ブラシの製造方法で
は、毛束1の毛束基端部2を下にして毛束保持具10で
毛束1を保持し、熱板13を下方から毛束基端部2へ押
し当てているが、これには限られず、上下を逆にして、
毛束1の毛束基端部2を上にして毛束保持具10で毛束
1を保持し、熱板13を上方から毛束基端部2へ押し当
てるようにしてもよい。また、毛束保持具10を90度
回転させることにより、熱板13を毛束基端部2へ水平
方向に押し当てるようにしてもよい。つまり、毛束基端
部に熱板の表面が垂直に接触するように押し当てるので
あれば、押し当てる方向はいずれの方向でもよい。ある
いは、毛束基端部2を熱板13へ押し当てるようにして
もよい。
【0026】また、上記の第1実施例の歯ブラシの製造
工程では、毛束1の頭部を押えるのに、板状の毛束押さ
え板12を用いているが、毛束押さえ板として、平面板
の表面に、毛束保持具10に設けられた各毛束保持孔1
1へ挿入可能な柱状突出部を設け、この頂部端面で毛束
1の頭部を押えるようにしてもよい。この場合は、毛束
1を植毛台に固着の後、柱状突出部を各毛束保持孔11
へ挿入することにより、毛束1を毛束保持具10から容
易に離脱させることができる。
【0027】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。この第2実施例は、上述した第1実施例の歯ブラシ
の製造方法において、熱板13を毛束基端部2の端面に
下方から押し当てる際に、押し当てながら水平方向に熱
板13を揺動させるものである。即ち、図1(c)にお
いて、熱板13を毛束基端部2の端面に下方から押し当
てながら、この熱板13を水平方向に揺動させる。この
ようにすることにより、毛束基端部に形成する焼玉の厚
みを均一にすることができるので、フィラメントの抜毛
強度を均一にすることができる。
【0028】上記の第2実施例の歯ブラシの製造工程で
は、熱板13を毛束基端部2に押し当てながら熱板13
を揺動させているが、熱板13を静止させ、代わりに毛
束保持具10を揺動させる事により、毛束1を揺動させ
るようにしてもよい。これらの方法は、毛束1の毛束基
端部2を下にして毛束保持具10で毛束1を保持し、熱
板13を下方から毛束基端部2へ押し当てる第1実施例
の製造方法への使用に限られず、これとは逆に、毛束1
の毛束基端部2を上にして毛束保持具10で毛束1を保
持し、熱板13を上方から毛束基端部2へ押し当てる場
合や、毛束保持具10を90度回転させることにより、
熱板13を毛束基端部2へ水平方向に押し当てる場合等
にも、あるいは、毛束基端部2を熱板13へ押し当てる
場合等にも、同様に用いることができる。つまり、熱板
または毛束は、いずれを揺動させてもよく、その揺動方
向としては、熱板の毛束基端部への押し当て方向と直交
する方向とすればよい。
【0029】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。上述した第1実施例または第2実施例の歯ブラシの
製造方法において、熱板13を毛束基端部2の端面に下
方から押し当てて焼玉3を形成する際に、前述したよう
に、フィラメントから溶融ガスが発生し、焼玉表面にヤ
ニが付着したり完成した成型品が変色したりして、外観
不良の原因となっている。そこで、この溶融ガスを吸引
して外部に排出する仕組としたのが、この第3実施例で
ある。これは、毛束保持具に排気孔を、また毛束押さえ
板に排気孔と連通する排気路を設け、この排気孔および
排気路を介して溶融ガスを真空ポンプで外部に排出する
ものである。あるいは、この構成に代えて、毛束保持具
と熱板の隙間に、排気ダクトを設けるようにしてもよ
い。このようにすることにより、焼玉形成の際に、フィ
ラメントから発生する溶融ガスによって、焼玉表面にヤ
ニが付着したり成型品表面が変色したりすることを防止
でき、歯ブラシの外観不良を防止することができる。特
に、フィラメントに着色してある場合に、通常のフィラ
メントより溶融ガスの発生が多く、この効果が著しい。
【0030】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。この第4実施例は、上述した各実施例の歯ブラシの
製造方法において、隣接する各毛束の焼玉同士を融合さ
せ、全体で1つの焼玉を形成するものである。即ち、第
1実施例の歯ブラシの製造方法において、熱板13を毛
束基端部2の端面に押し当てて焼玉3を形成する際の押
し付け時間を長めに設定することにより、隣接する各毛
束の焼玉同士を融合させ、全体で1つの焼玉を形成する
ことができる。例えば、表1において、熱板温度225
℃で押付時間5秒間とすると、全毛束の焼玉に隣接する
毛束の焼玉との溶着が生じて、全ての毛束の焼玉が溶着
して、全体で1つの焼玉形成が認められる。同様に、熱
板温度230℃で押付時間5秒間とした場合、あるい
は、熱板温度235℃で押付時間4秒間または5秒間と
した場合にも、全体で1つの焼玉形成が認められる。
【0031】次に、上述した各歯ブラシの製造方法によ
り製造される歯ブラシについて説明する。まず、植毛台
内で焼玉に集合するフィラメント根本位置の、焼玉底面
からの植毛台内厚み方向における焼玉の厚みを、0.2
mm〜0.8mmとした歯ブラシを製造できる。これ
は、上述したように、図4から認められる。即ち、前述
の従来例では、フィラメントを高温で溶融し、表面張力
を利用して、焼玉を作るため、焼玉の厚みが1mm以上
となるのに対して、上記の歯ブラシ製造方法では、焼玉
の厚みを0.2mm〜0.8mmとすることができる。
この歯ブラシでは、上述したように、焼玉の厚みが従来
の歯ブラシに比べて薄いため、植毛台の厚みが同一であ
れば、従来の歯ブラシに比べて、植毛台に奥深く埋設す
ることができ、フィラメント根本部を拘束保持する範囲
を長くすることができることから、フィラメントの直立
性を高めることができる。
【0032】また、焼玉の厚みを0.2mm〜0.8m
mとすることにより、植毛台厚みが焼玉の厚みよりも
0.3mm以上厚い条件の下で、植毛台厚みを、0.5
mm〜2.8mmとした歯ブラシを、植毛台の十分な強
度が得られる材質を用いることにより製造できる。この
歯ブラシでは、従来の歯ブラシと比較すると植毛台が格
段に薄いので、従来の歯ブラシでは採用することができ
なかったようなユニークなデザインを採用することがで
き、歯ブラシのデザイン上の自由度を確保することがで
きる。
【0033】また、上記と同様の条件の下で、植毛台厚
みを、0.5mm〜1.5mmとした歯ブラシを製造す
ることもできる。この歯ブラシでは、従来の歯ブラシと
比較すると植毛台が格段に薄いので、植毛台自身に弾性
を持たせることができ、歯磨きの際、植毛台を歯面に沿
って変形させ、この変形の反発力を毛束先端に伝えるこ
とにより歯垢を取りやすくして、歯磨きの効果を高める
ことができる。また、この植毛台の弾性変形により、植
毛台を上方に湾曲させることができるので、この湾曲に
より、植毛台中央部の毛束先端を歯間に挿入しやすくな
り、上記同様、歯磨き効果を高めることができる。
【0034】また、上述した、隣接する各毛束の焼玉同
士を融合させ、全体で1つの焼玉を形成することを特徴
とする歯ブラシ製造方法により、隣接する各毛束の焼玉
同士を融合させ、全体で1つの焼玉を形成した歯ブラシ
を製造できる。この歯ブラシでは、1本の歯ブラシに使
用される全毛束の焼玉が一体化されて製造されているの
で、抜毛強度を高めることができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の歯ブラシ製造方法によれ
ば、焼玉形成温度が215℃〜235℃と、従来例に比
べて低い温度で熱板を毛束基端部に接触させると共に、
押し当て時間を2秒〜8秒として、ゆっくり押し当てる
ことにより、フィラメントを軟化させて焼玉を形成す
る。そのため、高温を用いないことにより、焼玉が焦げ
たり炭化したりすることを防止できると共に、フィラメ
ントを軟化させて焼玉を形成することにより、焼玉を薄
く形成することができる。従って、この製造方法により
製造される歯ブラシに対しては、この焼玉を薄く形成す
ることができる分、植毛台の厚みを薄くできる。この植
毛台の厚みは、従来の歯ブラシと比較すると格段に薄い
ので、従来の歯ブラシでは採用することができなかった
ようなユニークなデザインを採用することができ、歯ブ
ラシのデザイン上の自由度を確保することができる。ま
た、薄さの程度によっては、植毛台自身に弾性を持たせ
ることができ、このような歯ブラシを用いることによ
り、歯磨きの際、植毛台を歯面に沿って変形させ、この
変形の反発力を毛束先端に伝えることにより歯垢を取り
やすくして、歯磨きの効果を高めることができる。この
場合に、植毛台の厚みを変えることにより、植毛台の弾
性変形による反発力を調整することもできる。また、こ
の植毛台の弾性変形により、植毛台を上方に湾曲させる
ことができるので、この湾曲により、植毛台中央部の毛
束先端を歯間に挿入しやすくなり、上記同様、歯磨き効
果を高めることができる。あるいは、植毛台の厚みを従
来どおりとすると、焼玉を薄く形成することができる
分、植毛台に毛束を奥深く埋設でき、フィラメント根本
部を拘束保持する範囲を長くすることができるので、歯
ブラシのフィラメントの直立性を高めることができる。
【0036】請求項2記載の歯ブラシ製造方法によれ
ば、毛束基端部に形成する焼玉の厚みを均一にすること
ができるので、フィラメントの抜毛強度を均一にした歯
ブラシを提供することができる。
【0037】請求項3記載の歯ブラシ製造方法によれ
ば、焼玉形成の際に、フィラメントから発生する溶融ガ
スのため、焼玉表面にヤニが付着したり完成した成型品
が変色したりすることを防止でき、歯ブラシの外観不良
を防止することができる。
【0038】請求項4記載の歯ブラシ製造方法によれ
ば、熱板に樹脂製のフィラメントが溶けて付着すること
を防止できると共に、熱板の温度が従来例に比べて低い
ことから、コーティングされた樹脂が破壊されることも
なく、熱板の耐久性を維持することができる。
【0039】請求項5記載の歯ブラシ製造方法によれ
ば、熱板のコーティングの素材にPFA系のフッ素樹脂
を用いることにより、熱板の耐熱性、耐磨耗性を向上さ
せることができる。
【0040】請求項6記載の歯ブラシ製造方法によれ
ば、1本の歯ブラシに使用される全毛束の焼玉が一体化
されるので、フィラメントの抜毛強度を高めた歯ブラシ
を提供することができる。
【0041】請求項7記載の歯ブラシでは、焼玉の厚み
が従来の歯ブラシに比べて薄いため、従来の歯ブラシに
比べて、植毛台の厚みが同一であれば、従来の歯ブラシ
よりも植毛台に奥深く埋設することができ、フィラメン
ト根本部を拘束保持する範囲を長くすることができるの
で、フィラメントの直立性を高めることができる。ま
た、植毛台の厚みが従来の歯ブラシより薄い場合でも、
フィラメントを拘束保持する根本部の長さを従来の歯ブ
ラシにおけるよりも長くすることができる余地があり、
この場合もフィラメントの直立性を高めることができ
る。また、1本の歯ブラシに使用される全毛束の焼玉が
一体化されて製造されている場合は、抜毛強度を高める
ことができる。
【0042】請求項8記載の歯ブラシでは、従来の歯ブ
ラシと比較すると植毛台が格段に薄いので、従来の歯ブ
ラシでは採用することができなかったようなユニークな
デザインを採用することができ、歯ブラシのデザイン上
の自由度を確保することができる。
【0043】請求項9記載の歯ブラシでは、従来の歯ブ
ラシと比較すると植毛台が格段に薄いので、植毛台自身
に弾性を持たせることができ、歯磨きの際、植毛台を歯
面に沿って変形させ、この変形の反発力を毛束先端に伝
えることにより歯垢を取りやすくして、歯磨きの効果を
高めることができる。また、この植毛台の弾性変形によ
り、植毛台を上方に湾曲させることができるので、この
湾曲により、植毛台中央部の毛束先端を歯間に挿入しや
すくなり、上記同様、歯磨き効果を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の歯ブラシ製造方法の説明図で、
(a)は第1ステップ、(b)は第2ステップ、(c)
は第3ステップ、(d)は第4ステップを表す。
【図2】第1実施例の歯ブラシ製造方法に関する実験結
果を示したグラフ(1)
【図3】第1実施例の歯ブラシ製造方法に関する実験結
果を示したグラフ(2)
【図4】第1実施例の歯ブラシ製造方法に関する実験結
果を示したグラフ(3)
【符号の説明】
1 毛束 2 毛束基端部 3 焼玉 10 毛束保持具 11 毛束保持孔 12 毛束押さえ板 13 熱板 14 コーティング 15 歯ブラシ金型植毛台部 16 植毛台部樹脂充填部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィラメントを束ねて形成された毛束の
    基端部に、1束単位で一括溶融固化させた焼玉を全毛束
    同時に形成し、この焼玉を歯ブラシの植毛台内に埋設保
    持することにより、前記毛束を植設する歯ブラシ製造方
    法において、前記毛束の前記基端部に熱板を接触状態で
    押し当てて、あるいは、前記熱板に前記毛束の前記基端
    部を接触状態で押し当てて焼玉形成を行ない、且つ、こ
    の焼玉形成条件を、熱板温度215℃〜235℃、押し
    当て時間2秒〜5秒とすることを特徴とする歯ブラシ製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記焼玉形成時、前記毛束の毛束基端部
    に位置付けた前記熱板を、その表面が前記毛束基端部の
    端面に垂直に接するようにしながら、この当接面に直交
    する方向に、前記熱板または前記毛束を揺動させること
    を特徴とする請求項1記載の歯ブラシ製造方法。
  3. 【請求項3】 前記焼玉形成時、前記フィラメントから
    発生する溶融ガスを吸引することを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の歯ブラシ製造方法。
  4. 【請求項4】 前記熱板の少なくとも前記フィラメント
    との当接面に、樹脂を用いてコーティングを施すことを
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載
    の歯ブラシ製造方法
  5. 【請求項5】 前記樹脂が、PFA系のフッ素樹脂であ
    ることを特徴とする請求項4記載の歯ブラシ製造方法。
  6. 【請求項6】 隣接する各毛束の焼玉同士を融合させ、
    全体で1つの焼玉を形成することを特徴とする請求項1
    から請求項5のいずれか1項に記載の歯ブラシ製造方
    法。
  7. 【請求項7】 植毛台内で焼玉に集合するフィラメント
    根本位置の、焼玉底面からの植毛台内厚み方向における
    焼玉の厚みを、0.2mm〜0.8mmとしてなること
    を特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記
    載の歯ブラシ製造方法により製造された歯ブラシ。
  8. 【請求項8】 前記植毛台厚みが前記焼玉の厚みよりも
    0.3mm以上厚い条件の下で、前記植毛台厚みを、
    0.5mm〜2.8mmとしてなることを特徴とする請
    求項7記載の歯ブラシ。
  9. 【請求項9】 前記植毛台厚みが前記焼玉の厚みよりも
    0.3mm以上厚い条件の下で、植毛台厚みを、0.5
    mm〜1.5mmとしてなることを特徴とする請求項7
    記載の歯ブラシ。
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