JP2003009654A - 植物・動物性廃棄物の培地化処理法とその処理法により製造された培養土とそれを用いた育苗用基盤材と圧縮成形培土と生分解樹脂固形化肥料と緑化袋体。 - Google Patents

植物・動物性廃棄物の培地化処理法とその処理法により製造された培養土とそれを用いた育苗用基盤材と圧縮成形培土と生分解樹脂固形化肥料と緑化袋体。

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JP2003009654A JP2001195254A JP2001195254A JP2003009654A JP 2003009654 A JP2003009654 A JP 2003009654A JP 2001195254 A JP2001195254 A JP 2001195254A JP 2001195254 A JP2001195254 A JP 2001195254A JP 2003009654 A JP2003009654 A JP 2003009654A
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高一 内藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 植物・動物性廃棄物を再利用して培養土にす
る培地化処理法と、当該培養土を用いて加工成形するこ
とにより、植物を発芽生育するのに好適で取り扱いの容
易な植物生育基盤材若しくは圧縮成形培土又はそれらを
用いた緑化袋体を提供する。 【解決手段】植物・動物性廃棄物を主体とした有機質物
原料に、補助材原料を配合し、加水しながら解砕と攪拌
と混錬処理をして混合物原料の粒度と含水率を均一化す
るように調整したうえ、更に加圧と練込みと磨り潰し処
理をして、混合物原料となし、少酸素雰囲気中で200
℃〜450℃に加熱・乾燥処理して無菌化と安定物質化
と15%〜25%に水分調整された粉末状および/また
は粒子状の培養土にした培地化処理法と、更に調整材を
加味したうえ加工成形することにより、植物を発芽生育
するのに好適で取り扱いの容易な植物生育基盤材と圧縮
成形培土とそれらを内包した緑化袋体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物・動物性廃棄
物を再利用してこれを植物の発芽生育するのに好適な培
養土(培土、用土、育苗土を含む)にする培地化処理法
と、当該培地化処理法により製造された植物を発芽生育
するに好適な培養土を製品化するとともに、更に当該培
養土を用いてこれに調整材を加味したうえ加工成形する
ことにより、植物を発芽生育するのに好適でしかも用途
に応じて取り扱いの容易な植物生育基盤材若しくは圧縮
成形培土又はそれらを用いた緑化袋体を提供することに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】地球上の生物の命を支えている重要な要
素として、空気、水、土がある。この重要な要素のひと
つである土壌が、人間による長年の環境汚染や、乱用に
よって老化し荒廃しはじめている。自然界の生物は、人
間も含めて自然環境と共生共存の中で生存を維持してい
ることから、肥沃な土壌が人間を含む生物の共生のため
にいかに大切であるかが見直されるようになった。即
ち、肥沃で発芽し易い土壌は、環境保全に欠かせない緑
化事業における法面緑化資材として、若しくは園芸事業
における造園資材や園芸用資材として、又は農産物生産
事業における水稲栽培用育苗土や野菜栽培用育苗土とし
て必要とされている。しかし、従来は、土壌はどこにで
も存在するとの常識から、このような良い土壌にするた
めの肥料や土壌改良材等といった補助資材が、商品化さ
れるだけで、培養土や育苗土や植物栽培用土または植物
生育基盤材を商品として流通させる発想は殆どなかっ
た。しかるに、前記のように現場で土と肥料や土壌改良
材を混ぜて、希望する地力のある土壌を造る作業や、そ
の良い土壌を用いて緑化施工する作業が大切であること
は理解しているが、それらの作業は手間がかかって大変
であった。しかも近頃は熟練した作業者の確保が難し
く、その労働賃金が高くなって経済性を失う恐れもある
ため、満足できる培養土や育苗土や植物栽培用土を実現
することは難しかった。
【0003】そこで本発明者は、先に、肥沃で良い土壌
を、持ち運びが容易で、取り扱い易い大きさに一体化し
た土壌ブロックとして商品化し、この土壌ブロックを敷
き詰めるだけ、または敷き詰めたうえ水分を補給するだ
けで、所望する厚さに地力のある良好な生育基盤領域や
田畑を造成できるようにする植物生育基盤材や圧縮成形
培土やそれらを用いた緑化袋体を発明した(特許314
3863号)。
【0004】他方、近年地球環境問題がクローズアップ
され、家禽糞尿、木質性廃棄物、農産物残渣、水産物残
渣、食品加工残渣、厨芥性生塵などの植物・動物性廃棄
物(有機系廃棄物)の処理技術や再利用技術の開発が強
く要請されている。
【0005】すなわち、これら植物・動物性廃棄物(有
機系廃棄物)は、一方で異臭を放ち、腐敗などの経時変
化を起こすところから、これまでは公衆衛生を害するも
のとして、長年これを埋立て処理したり、焼却処理した
りする廃棄処分をするというのが主流であった。
【0006】しかし産業が発達し、農業の機械化が進ん
でくると、家畜は不要となり、また化学肥料の普及によ
り有機性廃棄物が土に戻る機会が減ってきた。また生産
地と消費地が遠隔化し、農村環境が変化し、食品産業が
発展して、大量生産、大量消費、大量廃棄の時代になる
と、このような有機系廃棄物の土壌還元が困難になって
きた。その結果、大量廃棄処分により水質汚濁や廃棄処
分地域の汚染や臭気公害など衛生面からの生活環境悪化
が進み、地球的規模で問題化されるようになってきた。
【0007】然るに、当該植物・動物性廃棄物(有機系
廃棄物)は、これが微生物を繁殖させ、この繁殖した微
生物より成分が分解されると、肥料化したり、肥沃な土
壌化して、地球上の生物を再生産し、生物に食料を供給
して地球上の自然循環サイクルの一部の形態を示すもの
である。このように当該植物・動物性廃棄物(有機系廃
棄物)は、自然循環サイクルにおいて極めて貴重な役割
を果たしているものであり、人間も自然の一部である以
上この自然循環サイクルを壊すことなく、共生していく
ためにも、これを再利用しようとすることが再認識され
るようになってきた。
【0008】すなわち、近年は、植物・動物性廃棄物
(有機系廃棄物)を、環境対策から汚物処理として廃棄
処分しなければならないとする視点から、循環型社会の
ために再生可能な資源として見直されるようになり、当
該植物・動物性廃棄物(有機系廃棄物)を再利用する技
術開発が望まれるようになってきたのである。
【0009】従来より、植物・動物性廃棄物(有機系廃
棄物)を再資源として利用する処理技術としては、堆肥
化処理(特公平8−744号)、飼料化処理(特公昭5
7−2295号)、培地化処理(特公昭64−7730
号)、メタン化処理(特公平4−62800号)、炭・
木酢液化処理(特公平6−99688号)、建材化処
理、食品用蛋白化処理、固形燃料化処理などの処理方法
がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】植物・動物性廃棄物
(有機系廃棄物)を再資源として利用する処理技術とし
ての主流は、堆肥化処理と飼料化処理である。これは、
微生物発酵によって、有機質物の成分を分解して、堆肥
化(コンポスト化)や飼料化するものである。特に堆肥
化技術はこれまでも多方面で開発されているが、微生物
の管理と発酵作用の進行条件とその調整管理が困難なう
え、完熟化までに3週間〜6ヶ月と長時間かかり、しか
も堆肥製造過程では臭気防止処理や排水浄化処理や公衆
衛生管理処理などに環境問題が生じ易い。しかも、人工
的施設によって有機質物を発酵して堆肥化し、完熟堆肥
になったと称して商品化している場合があるが、ほとん
どの場合、植物生育の際に土壌障害が無くなっている程
度まで完熟しておらず、当該堆肥に直接植物の種を撒い
て発芽させたり、育苗しようとしても、そのまま植物が
発芽し、生育し、作物を生産したりすることは無理であ
った。このため、発明者は、長年緑化事業に携わってき
た経験から、わが国では、有機性肥料が多く含まれ、地
力のある良い土が農業において、非常に不足しているこ
と、特に植物を発芽生育するのに好適でしかも用途に応
じて取り扱い容易な培養土や植物生育基盤材若しくは圧
縮成形培土又はそれらを用いた緑化袋体などを入手する
のが非常に困難になっている。そこで、本発明者は、培
土機能の優れた培養土やそれを用いた加工緑化材を開発
することを目的に、そのための調査、研究を進めたとこ
ろ未利用資源である植物・動物性廃棄物(有機系廃棄
物)を堆肥化処理する以外に、培地化処理する技術のあ
ることに着目した。
【0011】すなわち本発明者は、この植物・動物性廃
棄物(有機系廃棄物)を培地化処理する数多くの先行技
術の中から、特に、植物由来の物質を貧酸素雰囲気にお
いて加熱処理することにより栽培用土を製造する方法
(特許第2815796号)に着目した。つまり、植物
由来の物質を貧酸素雰囲気において加熱処理すると、植
物由来の物質は、無菌化して腐敗したり、分解しにくい
安定した物質になり、土壌代替品になり得ること、また
乾燥して適度の通気性と透水性があり、有効水分含有量
や毛管上昇高度も高く、過度の炭化が起こっていないの
でpHも電気伝導度も植物の生育にとって好ましい状態
になること、更に、このような加熱処理をした場合、全
抽出腐食量が高くなり、有機質物が植物の生育にとって
有用な腐食に変化することに注目したのである。そのう
えで実験してみると、確かに植物由来の物質を貧酸素雰
囲気において加熱乾燥処理すると、無菌化と乾燥化と成
分の熱変性により安定物質化して、栽培用土に適した土
壌代替品になり得ることを確認した。そこで本発明者
は、この着目した培土化処理技術を基にして、これに発
明者がこれまで蓄積した育苗や緑化に関するノウハウや
技術力を加味して、従来より培土機能が高く、より取り
扱い易い培養土と、この培養土を用いた加工緑化具を開
発することとした。
【0012】このように本発明は、植物・動物性廃棄物
(有機系廃棄物)の再資源として利用する処理法として
地球環境問題の一端の解決に貢献できるとともに、緑化
事業における法面緑化資材として、園芸事業における造
園資材や園芸用資材として、更に農産物生産事業におけ
る水稲栽培用育苗土や野菜栽培用育苗土として利用でき
る培養土と、それを用いた加工緑化具を具現化すること
を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記技術課題
を解決するための手段として、次のように構成した。特
許を受けようとする第1発明は、必要に応じて破砕、細
断、磨り潰しなどの前処理をして粒状または細片状にし
た植物・動物性廃棄物を主体とした有機質物原料に、破
砕ココピートと、ピートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオ
ライトと、必要に応じて加える肥料および/または凝固
材とからなる補助材原料を配合し混合して混合物原料と
なし、これに必要に応じて加水しながら解砕と攪拌と混
錬処理をして混合物原料の粒度と含水率を均一化するよ
うに調整したうえ、更に当該混合物原料に加圧と練込み
と磨り潰し処理をして当該混合物原料の成分と性状の更
なる均一化と練上げを図って調製混合物原料となし、そ
の後当該調製混合物原料を少酸素雰囲気中で200℃〜
450℃に加熱・乾燥処理して無菌化と安定物質化と1
5%〜25%に水分調整された粉末状および/または粒
子状の培養土にしたことを特徴とする植物・動物性廃棄
物の培地化処理法である。
【0014】当該第1発明は、植物・動物性廃棄物を植
物の発芽、育苗が好適な培養土にするための倍地化処理
法である。この倍地化処理法により製造された培養土の
培地化機能は優れており、そのままでも充分植物栽培用
土や育苗土として商品価値のあるものにすることができ
る培地化処理法である。有機質物原料を少酸素雰囲気中
で、所定の条件で加熱乾燥処理すると、そのままでも植
物を発芽させることのできる土壌代替物になり得るほど
安定物質化するが、本発明は、主体となる有機質物原料
として植物・動物性廃棄物廃棄物を採用したことが特徴
の第1である。当該植物・動物性廃棄物は、その種類や
品質や性状が多様であり、均一化すること自体が困難で
ある。また、植物・動物性廃棄物は、常に好ましい良い
土壌になる条件がそろっているわけではない。それどこ
ろか、各種植物・動物性廃棄物を配合したとしても、発
芽し易く地力のある好ましい土壌になる条件がそろって
いないことのほうが多い。本発明は、植物・動物性廃棄
物(有機系廃棄物)の再資源として利用する処理法とし
て地球環境問題の一端の解決に貢献できるとともに、有
機系廃棄物の欠点を解消して、常に培地機能に優れ実用
性の高い培養土にしたのが特徴である。
【0015】まず、本発明者は、長年緑化事業に携わっ
てきた経験を生かして、培地機能に優れ地力のある良い
土壌とは、次のようなイ)〜ヌ)の条件がそろっている
こと、特に発芽と育苗に適した培養土というのは通気
性、吸水性、保水性、保肥性に優れ、塩類濃度障害を軽
減していることが要請されている。本発明においては、
これらを目標とした培養土を製造することとした。
【0016】イ)土壌のpHは5.5〜6.3の微酸性
であること。 ロ)肥料分を吸収する塩基置換容量が20〜25と高い
こと。 ハ)塩基置換容量の50%以上がカルシウムやマグネシ
ウムあるいはカリ等で置換していること。 二)土壌100g中カルシウムが200〜300mg、
マグネシウムが25〜35mg、カリが15〜20mg
含まれていること。 ホ)有効リン酸が10mg以上含まれていること。 ヘ)土壌中の腐植含量は、3〜4%あること。 ト)土壌の三相分布が固相40、気相30、液相30位
の分布であること。 チ)耕土が膨軟で、硬度計の読みで表層が15、中層が
15、下層で18前後であること。 リ)土壌微生物が多く、有機物の分解が良く、浄化作用
の強いもの。 ヌ)各種微量要素が適度にふくまれていること。
【0017】本発明は、上記目標を達成せんとして前処
理により粒状または細片状にした植物・動物性廃棄物を
主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、ピート
モスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応じて
加える肥料および/または凝固材とからなる補助材原料
を配合調整して混合物原料とした点が第2の特徴であ
る。
【0018】補助材原料としてココピートを採用したの
は、ココピートが、ココヤシの根茎部を堆積デイ炭化し
た繊維性土壌改良材であるからである。それは、0.5
〜30mm位の繊維性有機物を主体として、極少量の窒
素、燐酸、カリを含んでいる。当該ココピートの繊維構
造そのものがポーラス化しており、吸水性、保水性、保
肥性において極めて優れているだけでなく、当該繊維
は、乾燥され圧力を加えられると圧縮された状態に形を
小さく維持しているが、水分を含むとその繊維が膨れそ
の弾力性が復元して、乾燥圧縮されていたときの略5倍
〜10倍の容積に膨張する性質があるからである。しか
も、非常に繊維分が多く、有機物含量が高いが、土壌中
の分解が少ないのも利点である。また、pHが4.9と
酸性が強く、原料のままではカビやダニがつきにくい特
性がある。発明者は、このようなココピートの特性に着
目し、これを培養土の構成部材として、その他の土壌成
分の保持と土壌ブロックとして一体化するための母材と
なし、圧縮成形により土壌ブロックを小型化すること、
水分吸収後の繊維の膨張復元により通水性、通気性、保
肥性を確保すること、容積膨張による多孔質構造の構築
によって生態系保全型の緑化用土壌を具現化することが
できる。つまりココピートは、植物を植えた場合、根の
発育が盛んになり、病害の発生を防ぎ、効用期間の永い
土壌改良材として機能するものである。
【0019】次に、ピートモスを補助材原料として採用
したのは、当該ピートモスが、水苔を堆積しデイ炭化し
た繊維性土壌改良材だからである。繊維性の形状、有機
物を主体として、極少量の窒素、燐酸、カリを含んでい
ること、繊維構造そのものがポーラス化しており、吸水
性、保水性、保肥性において極めて優れていること、非
常に繊維分が多く、有機物含量が高いが、土壌中の分解
が少なく、pHが4.7と酸性が強く、原料のままでは
カビやダニがつきにくい特性がある点で、ココピートと
共通している。従ってこれも土壌ブロック化を促進す
る。しかし、ピートモスは、水分を吸収すると、柔らか
くなって膨張しない点で、ココピートとは相違する。
【0020】また、苦土石灰を加えたのは、ピートモス
を用いたことによる酸性度を調整することが主目的であ
る。このように土壌を中性にすることにより、肥料の三
要素、特に燐酸の肥効を高めるとともに、苦土石灰は、
土壌の団粒化を図って保肥力を高め、塩類濃度の障害を
軽減するなど土壌改良効果を得るために採用したもので
ある。
【0021】更に、補助材原料としてゼオライト(モル
デン沸石)を採用したのは、イオン交換性と強力な吸着
性を有する天然の非金属鉱物加工品で、ナトリウム、カ
リウム、カルシウム、マグネシウム等を含んだアルミノ
ケイ酸塩で、pH9.6の土壌改良剤だからである。こ
れは、土壌に対して次のような機能を発揮する。塩基
置換容量が高いので、地力を高め、流亡を防ぎ、長期間
肥効を持続させる。各種微量成分を含んでいるので植
物の健全発育に役立つ。土壌の緩衝能を高めるので、
塩類濃度障害を防止し、種子の発芽率の向上と幼苗期の
「肥やけ」を防ぐ。土壌中の有害物を良く吸着するの
で、連作障害を防ぐ。苗床や育苗土に混用すればチッ
ソの肥効を永続させ、健苗を育成することができる。
堆肥と併用すれば一層効果がる。多孔質で吸水しても
他の粘度鉱物のように粘りや膨潤性がなく、従って砂地
改良では物理性を変えることなく、地方の増進と保水力
の向上が図れる。燐酸吸収係数が低く、緩衝能が高い
ため、火山灰土壌の改良には最適である。土壌反応を
矯正し、凍結温度を下げて寒害を防ぐ効果がある。
【0022】更にまた、補助材原料として必要に応じて
加える肥料および/または凝固材とからなるものを配合
調整して混合物原料となすとしたのは、この培養土を用
いる用途、栽培する植物の種類、使用する地域や土壌特
性などを考慮して、好適な性状と地力を有するの培養土
となるように設計して製造するための処理法である。
【0023】すなわち、本発明は、主原料である有機質
物原料に上記補助材原料を配合したのは、培養土壌とし
て基本的に必要とされる吸水性、保水性、保肥性を確保
し、酸性度を調整し、塩類濃度障害を軽減して土壌改良
効果を高めるとともに、圧縮成形による土壌ブロック化
を促進し、多孔質構造の構築によって生態系保全型の緑
化用土壌を具現化することができるようにして、常に培
土機能が高く、取り扱い易い実用性のある培養土を効率
良く、確実に具現化した点が特徴である。しかも、この
培土化処理法は、この培養土を用いる用途、栽培する植
物の種類、使用する地域や土壌特性などを考慮して、個
別的に好適な性状と地力を有するの培養土に設計できる
ようにした点も特徴である。
【0024】更に、本発明は、混合物原料の粒度と含水
率を均一化するように調整したうえ、更に当該混合物原
料に加圧と練込みと磨り潰し処理をして、当該混合物原
料の成分と性状の更なる均一化と練上げをして、培地処
理肯定の途中で加熱乾燥処理の前処理として調製混合物
原料にしたことが第3の特徴である。これによって、培
養土の性状や品質向上を図るので常に一定した高品質に
保持でき、植物の発芽率が均一で確実なものとなった。
【0025】最後に当該調製混合物原料を少酸素雰囲気
中で200℃〜450℃に加熱・乾燥処理して無菌化と
15%〜25%に水分調整された粉末状および/または
粒子状の培養土にしたことが第4の特徴である。当該少
酸素雰囲気中で200℃〜450℃に加熱・乾燥処理す
るというのは、継続的に又は豊富に新鮮な空気を供給な
い雰囲気で加熱乾燥することである。例えば、内燃式回
転炉、外燃式回転炉、流動式回転炉又は二軸スクリュー
式加熱乾燥機など積極的に空気を通気させない密閉系又
は略密閉系の加熱乾燥手段を用いて加熱と乾燥処理を行
うことである。この加熱・乾燥処理によって、当該有機
質物と補助材原料の調製混合物原料が、適度の通気性と
透水性があり、有効水分含有量や毛管上昇高度も高く、
pHも電気伝導度も植物の生育にとって好ましい状態に
なる。また、当該調製混合物原料は、有機質物原料と補
助材原料を良く混合し混錬してあるため、無機質のゼオ
ライトや苦土石灰が有機質物の表面をコーティングした
ような状態になっている。このため、当該調製混合物原
料を上記の数値条件で加熱・乾燥処理しても、焼けて壊
れ易くなったり、過度に炭化することがなく、適度に乾
燥し、成分が適度に熱変性して簡単には分解したり腐敗
しにくい安定化物質になっている。しかも不衛生で病原
菌に汚染されている虞の多い植物・動物性廃棄物であっ
ても200℃〜450℃の高温にて加熱殺菌されて無菌
化しているので、植物が不用意に病害に見舞われること
もない。これによって、植物・動物性廃棄物を主体とし
た有機質物原料であっても、土壌の代替品として安心し
て園芸用、農業用の用土として使用することができるよ
うになったのである。
【0026】特許を受けようとする第2発明は、必要に
応じて破砕、細断、磨り潰しなどの前処理をして粒状ま
たは細片状にした植物・動物性廃棄物を主体とした有機
質物原料に、破砕ココピートと、ピートモスと、苦土石
灰粉末と、ゼオライトと、必要に応じて加える肥料およ
び/または凝固材とからなる補助材原料を配合しながら
第一次混合手段に投入して、混合調製して混合物原料と
なした後、これを第二次破砕・混錬手段に投入し、必要
に応じて加水しながら破砕と攪拌と混錬処理をして混合
物原料の粒度と含水率を均一化したうえ当該混合物原料
をベルトプレスに供給して加圧と練込みと磨り潰しと適
度な脱水処理をして、当該混合物原料の成分と性状の更
なる均一化と練上げを図り、その上で当該調製混合物原
料を、内燃式回転炉、外燃式回転炉、流動式回転炉又は
二軸スクリュー式加熱乾燥機などの加熱・乾燥手段に供
給して少酸素雰囲気中で200℃〜450℃に加熱・乾
燥処理し、それによって無菌化と15%〜25%に水分
調整された粉末状および/または粒子状の培養土にした
ことを特徴とする植物・動物性廃棄物の培地化処理法で
ある。
【0027】当該第2発明は、第1発明の植物・動物性
廃棄物の培地化処理法と、基本的に同様な培地化処理法
である。本発明は、当該培地化処理法の工程と使用する
手段を具体的に特定したことが特徴の発明である。
【0028】当該第2発明は、第一工程として第一次混
合手段に植物・動物性廃棄物を主体とした有機質物原料
に所定の補助材原料を配合し混合して混合物原料とな
し、第二工程として、これを第二次破砕・混錬手段に投
入し、加水しながら破砕と攪拌と混錬処理をして混合物
原料の粒度と含水率を均一化し、第三工程としてベルト
プレスに供給して加圧と練込みと磨り潰しと適度な脱水
処理をして調製混合物原料となし、第四工程として、加
熱乾燥機にて、調製混合物原料を少酸素雰囲気中で20
0℃〜450℃に加熱・乾燥処理して無菌化と安定物質
化と水分調整された粉末状および/または粒子状の培養
土にしたことを特徴とする植物・動物性廃棄物の培地化
処理法である。
【0029】特許を受けようとする第3発明は、必要に
応じて破砕、細断、磨り潰しなどの前処理をして粒状ま
たは細片状にした植物・動物性廃棄物を主体とした有機
質物原料に、破砕ココピートと、ピートモスと、苦土石
灰粉末と、ゼオライトと、必要に応じて加える肥料およ
び/または凝固材とからなる補助材原料を配合調整して
なる混合物原料に、必要に応じて加水し破砕と攪拌と混
錬と加圧と練込みと磨り潰しのひとつ又はふたつ以上の
処理をすることにより、当該混合物原料の粒度と含水率
と成分と性状の均一化を図り、その上少酸素雰囲気中で
200℃〜450℃に加熱・乾燥して無菌化するととも
に15%〜25%に水分調整された粉末状および/また
は粒子状にしたことを特徴とする培養土である。
【0030】当該第3発明は、第1発明に係る植物・動
物性廃棄物の培地化処理法により製造された培養土であ
る。本発明に係る培養土は、基本的に必要とされる吸水
性、保水性、保肥性を有し、酸性度を調整し、塩類濃度
障害を軽減しているので土壌改良効果が高まっている。
しかも、繊維質の破砕ココピートやピートモスが混入さ
れているので圧縮成形による土壌ブロック化が容易とな
り、多孔質構造の構築によって生態系保全型の緑化用土
壌を具現化することが可能になっている。その結果、培
土機能を高く維持しながら、取り扱い易い実用性のある
培養土を具現化することができたものである。
【0031】特許を受けようとする第4発明は、必要に
応じて破砕、細断、磨り潰しなどの前処理をして粒状ま
たは細片状にした植物・動物性廃棄物を主体とした有機
質物原料に、破砕ココピートと、ピートモスと、苦土石
灰粉末と、ゼオライトと、必要に応じて加える肥料およ
び/または凝固材とからなる補助材原料を配合し混合し
て混合物原料となし、これに必要に応じて加水しながら
解砕と攪拌と混錬処理をして混合物原料の粒度と含水率
を均一化するように調整したうえ、更に当該混合物原料
に加圧と練込みと磨り潰し処理をして当該混合物原料の
成分と性状の更なる均一化と練上げを図って調製混合物
原料となし、そのうえ当該調製混合物原料を少酸素雰囲
気中で200℃〜450℃に加熱・乾燥処理して無菌化
と安定物質化と15%〜25%に水分調整された粉末状
および/または粒子状にしたことを特徴とする培養土で
ある。
【0032】当該第4発明は、第2発明に係る植物・動
物性廃棄物の培地化処理法により製造された培養土であ
る。本発明の培養土は、第3発明と同じように植物・動
物性廃棄物由来の培養土であるが、調製混合物原料の調
製処理を丁寧にしたので、その成分と性状の均一化と練
上げが充分となり、第3発明の培養土より更に培地機能
に優れ、高品質になっていることが特徴である。
【0033】特許を受けようとする第5発明は、必要に
応じて破砕、細断、磨り潰しなどの前処理をして粒状ま
たは細片状にした植物・動物性廃棄物を主体とした有機
質物原料に、破砕ココピートと、ピートモスと、苦土石
灰粉末と、ゼオライトと、必要に応じて加える肥料およ
び/または凝固材とからなる補助材原料を配合し混合し
てなる混合物原料に、必要に応じて加水し破砕と攪拌と
混錬と加圧と練込みと磨り潰しのひとつ又はふたつ以上
の処理をすることにより、当該混合物原料の粒度と含水
率と成分と性状の均一化を図り、その上少酸素雰囲気中
で200℃〜450℃に加熱・乾燥して無菌化と安定物
質化をするとともに15%〜25%に水分調整された粉
末状および/または粒子状にしたことを特徴とする培養
土を用い、当該培養土にアルギン酸ソーダ系化合物を主
成分とする粉末状土壌活性剤と、甲殻質肥料粉末を主成
分としこれに米糠とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌を
入れて発酵させたボカシ肥とを調整材として配合・混合
して植生用土となしたものを水溶性または腐食性の結着
材で一体化したことを特徴とする植物生育基盤材であ
る。
【0034】当該第5発明は、前記第3発明に係る培養
土を用いて、これを植物生育基盤材に加工製品化したも
のである。当該植物・動物性廃棄物由来の高品質の培養
土に、アルギン酸ソーダ系化合物を主成分とする粉末状
土壌活性剤と、甲殻質肥料粉末を主成分としこれに米糠
とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌を入れて発酵させた
ボカシ肥などの調整材を配合・混合して植生用土となし
たものを水溶性または腐食性の結着材で一体化して植物
生育基盤材にしたことが特徴である。
【0035】調整材として混合されたアルギン酸ソーダ
系化合物を主成分とする粉末状土壌活性剤は、海草より
生成されたアルギン酸ソーダ系化合物を主成分とし、こ
れに窒素、燐酸、カリを各6%配合したものである。こ
の土壌活性剤は、微量要素をふくんでいるため、微生物
を土壌に固定化し、微生物の働きを永続化させ、草本植
物や木本植物の生長を助長する。特に、根粒バクテリア
の増殖を促すので、根粒植物には特に卓効がある。ま
た、土壌の粘着性を高め、土粒子を結合する効果がある
ので、雨風による侵食を防止すると同時に土壌の保水能
力を高める。尚、pHは6.8とほぼ中性である。
【0036】次に、甲殻質肥料粉末(カニ殻や節足動物
の殻の粉末等)を主成分とし、これに米糠とカニ殻抽出
液を混ぜたうえ有用菌を入れて発酵させたボカシ肥(混
合有機質肥料)について説明する。甲殻質肥料粉末(カ
ニ殻や節足動物の殻の粉末等)は、キチン質とカルシウ
ムが主成分で、それに窒素、燐酸が少し入り、カリはご
く少量含まれている。例えばカニ殻は、農薬効果、肥料
効果、土壌改良効果を一挙に得られる。
【0037】当該カニ殻の農薬効果とは、カニ殻がもつ
キチン質が餌となって、有用菌である放線菌群が急増
し、悪い土壌病原菌(例えばフザリウム線虫つる割病原
菌等)の表皮細胞壁を分解する拮抗作用により抑制する
ので、病害が減少する効果がある。
【0038】また前記カニ殻の肥料効果とは、土壌中に
あるアルミニウム、マンガン、が燐酸と結合し固定し易
いので、適当量施しても肥効が低いレベルでしかない
が、キチン質は無機の金属を解けた状態(遊離状態)に
する。従って、燐酸の肥効が高まり、発芽形成、数量、
風味が著しく向上する。また、カロチン(色素の一種)
が含まれているので、作物の色、艶が良くなり、日持ち
が良くなる。輸送性、保存性が高まるし、動物質有機で
あるから、有用微生物群が急増する。
【0039】更に、前記土壌改良効果とは、酸性土壌を
中和し、菌相を変え、微生物の増殖により土壌の団粒構
造をもたらす。その結果、通気性、保水性、排水性に富
んだ理想的なふわふわした土が出来、微生物群の住宿に
適した条件ができる。このようにして微生物群の増殖が
進み、微生物の分泌液が高まると、植物ヘの代謝機能作
用が旺盛になり、植物の生育と根の伸長を著しく向上さ
せる。
【0040】前記カニ殻にはカニ殻抽出液を混ぜるが、
これは、植物細胞の蛋白質を増殖し、キナーゼ・キトサ
ナーゼの活性を高め、植物の自己防衛機能を向上させて
有害菌の生育と感染を抑制する。またワックス効果(粘
り)により、病害虫自体が動作出来なくなり、病害虫の
発生、農薬使用量の軽減ができる。その結果、生産物の
品質向上と増収、土壌改良、ボカシ堆肥の発酵促進、野
菜や植物の鮮度保持等に役立つことになる。
【0041】更に、当該米糠には、窒素、燐酸、カリの
ほか、苦土やカルシウム、鉄等のミネラル、ビタミンB
等養分が豊富に含まれている。これら重要な肥料や養分
を混合したうえ、発酵(ボカシ肥)した混合有機質肥料
は、作物を病虫害から護り農薬を低減し、土壌を改良し
て、作物に潤いと色つやを与え、糖度を高める効果があ
る。
【0042】叙上のように、本発明に係る植物生育基盤
材は、加熱乾燥により無菌化し安定化した有機質物と繊
維質のココピートとピートモスが主体の培養土は、乾燥
されて小型軽量化されたものになっている。このような
培養土を用いることによって、本発明に係る植物生育基
盤材は、乾燥されて小型軽量化された商品になっている
ので、流通段階において保存、運送する際には取り扱い
易く、更に緑化現場にて施工する際にも、施工工事が簡
単になる。それでいて、一旦水分を吸収すると、それら
繊維質の膨張復元がおこり、吸水性、保水性、保肥性を
有する柔らかい土壌に復元する。この乾燥されて小型軽
量化された植生用土を水溶性または腐食性の結着材で一
体化して植物生育基盤材にしたものである。
【0043】特許を受けようとする第6発明は、必要に
応じて破砕、細断、磨り潰しなどの前処理をして粒状ま
たは細片状にした植物・動物性廃棄物を主体とした有機
質物原料に、破砕ココピートと、ピートモスと、苦土石
灰粉末と、ゼオライトと、必要に応じて加える肥料およ
び/または凝固材とからなる補助材原料を配合し混合し
て混合物原料となし、これに必要に応じて加水しながら
解砕と攪拌と混錬処理をして混合物原料の粒度と含水率
を均一化するように調整したうえ、更に当該混合物原料
に加圧と練込みと磨り潰し処理をして当該混合物原料の
成分と性状の更なる均一化と練上げを図って調製混合物
原料となし、その後当該調製混合物原料を少酸素雰囲気
中で200℃〜450℃に加熱・乾燥処理して無菌化と
安定物質化と15%〜25%に水分調整された粉末状お
よび/または粒子状にしたことを特徴とする培養土を用
い、当該培養土にアルギン酸ソーダ系化合物を主成分と
する粉末状土壌活性剤と、甲殻質肥料粉末を主成分とし
これに米糠とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌を入れて
発酵させたボカシ肥などの調整材を配合・混合して植生
用土となしたものを水溶性または腐食性の結着材で一体
化したことを特徴とする植物生育基盤材である。
【0044】当該第6発明は、第4発明に係る培養土を
用いて、これに当該培養土にアルギン酸ソーダ系化合物
を主成分とする粉末状土壌活性剤と、甲殻質肥料粉末を
主成分としこれに米糠とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用
菌を入れて発酵させたボカシ肥などの調整材を配合・混
合して植生用土となしたものを水溶性または腐食性の結
着材で一体化したことを特徴とする植物生育基盤材であ
る。
【0045】叙上のように、第5発明、第6発明である
植物生育基盤材は、配合肥料分の第1である苦土石灰
が、酸性矯正をおこなうことにより燐酸の肥効を高め、
第2のゼオライトによって塩基置換容量を高めて地力を
付与し、同時に、各種微量成分で土壌中の有害物を吸着
して植物の健全発育を促し、土壌の緩衝能を高める機能
を付与し、第3のアルギン酸ソーダ系化合物を主成分と
する粉末状土壌活性剤は、微生物を土壌に固定化し、微
生物の働きを永続化させるようにし、第4の甲殻質肥料
粉末(カニ殻や節足動物の殻の粉末等)を主成分としこ
れに米糠とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌を入れて発
酵させたボカシ肥(混合有機質肥料)は、農薬効果、肥
料効果、土壌改良効果を一挙に付与するようにしたもの
である。尚、本発明に係る植生用土壌が生態系保全型の
緑化用資材といわれるのは、甲殻質肥料粉末を主成分と
したボカシ肥(混合有機質肥料)とアルギン酸ソーダ系
化合物を主成分とする粉末状土壌活性剤とが微生物や小
動物の餌となり、多孔質のゼオライトが住家となる機能
を有するからである。
【0046】このように当該植物生育基盤材は、養分が
豊富に含まれているうえ、重要な肥料や混合有機質肥料
も含まれているため、作物を病虫害から護り、農薬を低
減し、土壌を改良して、作物に潤いと色つやを与え、糖
度を高める効果がある。また、容積膨張に伴う多孔質構
造の構築によって、生態系保全型の緑化用土壌を具現化
することができる。従って、これに植物を植えた場合、
根の発育が盛んになり、病害の発生を防ぎ、効用期間の
永い土壌と同じ機能をすると同時に、生態系保全型の緑
化用資材としては微生物や小動物の住み付く家となる機
能も有するので、緑化資材として好適なものであった。
【0047】特許を受けようとする第7発明は、必要に
応じて破砕、細断、磨り潰しなどの前処理をして粒状ま
たは細片状にした植物・動物性廃棄物を主体とした有機
質物原料に、破砕ココピートと、ピートモスと、苦土石
灰粉末と、ゼオライトと、必要に応じて加える肥料およ
び/または凝固材とからなる補助材原料を配合し混合し
てなる混合物原料に、必要に応じて加水し破砕と攪拌と
混錬と加圧と練込みと磨り潰しのひとつ又はふたつ以上
の処理をすることにより、当該混合物原料の粒度と含水
率と成分と性状の均一化を図り、その上少酸素雰囲気中
で200℃〜450℃に加熱・乾燥して無菌化と安定物
質化するとともに15%〜25%に水分調整された粉末
状および/または粒子状にしたことを特徴とする培養土
を用い、当該培養土に必要に応じてアルギン酸ソーダ系
化合物を主成分とする粉末状土壌活性剤とボカシ肥など
の調整材を混合したうえ、水分を低減調整し、圧縮成形
したことを特徴とする圧縮成形培土である。
【0048】当該第7発明は、第3発明に係る培養土を
用いて、必要に応じてアルギン酸ソーダ系化合物を主成
分とする粉末状土壌活性剤とボカシ肥などの調整材を混
合したうえ、水分を低減調整し、圧縮成形したことを特
徴とする圧縮成形培土である。当該第7発明は、植物・
動物性廃棄物由来の培養土に、粉末状土壌活性剤とボカ
シ肥を混合して植物栽培の好適な用土に調整したうえ、
乾燥し一体化した土壌ブロックを形成する手段として圧
縮成形という方法を採用した物である。そのため、水分
を吸収し土壌として復元した後の機能は、養分が豊富で
植物栽培の好適な土壌となる。しかも、水分を吸収し膨
張復元する際の膨張率が第3発明、第4発明に比較して
大きく、5倍〜10倍にもなる点が特徴である。これ
は、取り扱い易さ、運送、保管のし易さという点でより
優れた特徴になっている。
【0049】特許を受けようとする第8発明は、必要に
応じて破砕、細断、磨り潰しなどの前処理をして粒状ま
たは細片状にした植物・動物性廃棄物を主体とした有機
質物原料に、破砕ココピートと、ピートモスと、苦土石
灰粉末と、ゼオライトと、必要に応じて加える肥料およ
び/または凝固材とからなる補助材原料を配合し混合し
て混合物原料となし、これに必要に応じて加水しながら
解砕と攪拌と混錬処理をして混合物原料の粒度と含水率
を均一化するように調整したうえ、更に当該混合物原料
に加圧と練込みと磨り潰し処理をして当該混合物原料の
成分と性状の更なる均一化と練上げを図って調製混合物
原料となし、その後当該調製混合物原料を少酸素雰囲気
中で200℃〜450℃に加熱・乾燥処理して無菌化と
安定物質化と15%〜25%に水分調整された粉末状お
よび/または粒子状にしたことを特徴とする培養土を用
い、当該培養土に必要に応じてアルギン酸ソーダ系化合
物を主成分とする粉末状土壌活性剤とボカシ肥を混合し
たうえ、水分を低減調整し、圧縮成形したことを特徴と
する圧縮成形培土である。
【0050】当該第8発明は、第4発明に係る培養土を
用いて、必要に応じてアルギン酸ソーダ系化合物を主成
分とする粉末状土壌活性剤とボカシ肥を混合したうえ、
水分を低減調整し、圧縮成形したことを特徴とする圧縮
成形培土である。当該第8発明にかかる圧縮成形培土
は、第7発明の圧縮成形培土と同じ特徴がある。
【0051】特許を受けようとする第9発明は、必要に
応じて破砕、細断、磨り潰しなどの前処理をして粒状ま
たは細片状にした植物・動物性廃棄物を主体とした有機
質物原料に、破砕ココピートと、ピートモスと、苦土石
灰粉末と、ゼオライトと、必要に応じて加える肥料およ
び/または凝固材とからなる補助材原料を配合し混合し
てなる混合物原料に、必要に応じて加水し破砕と攪拌と
混錬と加圧と練込みと磨り潰しのひとつ又はふたつ以上
の処理をすることにより、当該混合物原料の粒度と含水
率と成分と性状の均一化を図り、その上少酸素雰囲気中
で200℃〜450℃に加熱・乾燥して無菌化と安定物
質化するとともに15%〜25%に水分調整された粉末
状および/または粒子状にしたことを特徴とする培養土
を用いて、当該培養土に有機肥料や化学肥料やボカシ肥
の単体又は複数を配合してなる肥料材と、生分解性樹脂
とを混合したうえ、所定の形状に成形固化したことを特
徴とする生分解性樹脂固形化肥料である。
【0052】当該第9発明は、第3発明にかかる培養土
を母材として、これに用途に合わせて配合した肥料材と
生分解性樹脂とを混合したうえ、所定の形状に成形固化
したことを特徴とする生分解性樹脂固形化肥料である。
当該生分解性樹脂は、配合した原料物質を成形固化する
凝集材の役割をなしているので、合成樹脂成形品と同様
に金型さえあれば任意形状の成形体に形成することがで
きる。その結果、例えば当該生分解性樹脂固形化肥料
は、用途に応じて使用し易いようにピン形、杭形、球
形、小片形、板形、ブロック形、容器形状などにした
り、装飾品を兼ねた人形やペット形状にするなど任意の
形状の成形体にすることができる。当該生分解性樹脂固
形化肥料は、水分と土壌に合うとまず膨潤し、次いで生
分解性樹脂が時間をかけて分解し、肥料が露呈する。生
分解性樹脂は時間経過にともなって分解し、含まれてい
る肥料成分が流出して土壌改良する。このように肥料が
効いて土壌改良するまでに所定の時間がかかるので、こ
れを培養土と組み合わせて使用すると、培養土に含まれ
ている肥料や養分の補充追加効果をあげることができ
る。これは培養土のアフターケヤー役として好適であ
り、植生機能の向上に相乗効果をあげることができる。
【0053】特許を受けようとする第10発明は、必要
に応じて破砕、細断、磨り潰しなどの前処理をして粒状
または細片状にした植物・動物性廃棄物を主体とした有
機質物原料に、破砕ココピートと、ピートモスと、苦土
石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応じて加える肥料お
よび/または凝固材とからなる補助材原料を配合し混合
して混合物原料となし、これに必要に応じて加水しなが
ら解砕と攪拌と混錬処理をして混合物原料の粒度と含水
率を均一化するように調整したうえ、更に当該混合物原
料に加圧と練込みと磨り潰し処理をして当該混合物原料
の成分と性状の更なる均一化と練上げを図って調製混合
物原料となし、その後当該調製混合物原料を少酸素雰囲
気中で200℃〜450℃に加熱・乾燥処理して無菌化
と安定物質化と15%〜25%に水分調整された粉末状
および/または粒子状にしたことを特徴とする培養土を
用いて、当該培養土に有機肥料や化学肥料やボカシ肥の
単体又は複数を配合してなる肥料材と、生分解性樹脂と
を混合したうえ、所定の形状に成形固化したことを特徴
とする生分解性樹脂固形化肥料である。
【0054】当該第10発明は、第4発明にかかる培養
土を母材として、これに必要な有機肥料などを配合した
肥料材と生分解性樹脂とを混合したうえ、所定の形状に
成形固化したことを特徴とする生分解性樹脂固形化肥料
である。当該生分解性樹脂固形化肥料は、第9発明の当
該生分解性樹脂固形化肥料と同様の品質と特徴がある。
【0055】特許を受けようとする第11発明は、必要
に応じて破砕、細断、磨り潰しなどの前処理をして粒状
または細片状にした植物・動物性廃棄物を主体とした有
機質物原料に、破砕ココピートと、ピートモスと、苦土
石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応じて加える肥料お
よび/または凝固材とからなる補助材原料を配合し混合
してなる混合物原料に、必要に応じて加水し破砕と攪拌
と混錬と加圧と練込みと磨り潰しのひとつ又はふたつ以
上の処理をすることにより、当該混合物原料の粒度と含
水率と成分と性状の均一化を図り、その上少酸素雰囲気
中で200℃〜450℃に加熱・乾燥して無菌化と安定
物質化をするとともに15%〜25%に水分調整された
粉末状および/または粒子状にしたことを特徴とする培
養土を用い、当該培養土にアルギン酸ソーダ系化合物を
主成分とする粉末状土壌活性剤と、甲殻質肥料粉末を主
成分としこれに米糠とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌
を入れて発酵させたボカシ肥などの調整材を配合し混合
して植生用土となしたものを一体化してなる植物生育基
盤材および/または前記植生用土を圧縮成形してなる圧
縮成形培土を、腐食し得る植物、動物などの天然繊維製
の網体、紙、不織布または布のいずれかを用いて形成し
た袋状体内に、必要に応じて植物の種子若しくは幼苗ま
たは根分株と共に詰め込むようにしたことを特徴とする
緑化袋体である。
【0056】当該第11発明は、第3発明の培養土を用
いて、これにアルギン酸ソーダ系化合物を主成分とする
粉末状土壌活性剤と、甲殻質肥料粉末を主成分としこれ
に米糠とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌を入れて発酵
させたボカシ肥などの調整材とを配合し混合して植生用
土壌となしたものを一体化してなる植物生育基盤材およ
び/または前記植生用土を圧縮成形してなる圧縮成形培
土を、腐食し得る植物、動物などの天然繊維製の網体、
紙、不織布または布のいずれかを用いて形成した袋状体
内に必要に応じて植物の種子若しくは幼苗または根分株
と共に詰め込むようにしたことを特徴とする緑化袋体で
ある。
【0057】この第11発明は、第5発明の植物生育基
盤材および/または第8発明の前記植生用土を圧縮成形
してなる圧縮成形培土を袋状体内に詰め込こんでなるも
のである。当該植物生育基盤材と圧縮成形培土は、吸水
しただけで膨潤崩壊する構造になっており、それが特徴
でもある。しかもその特徴は、水分に遭遇すれば簡単に
壊れて、ブロック状に維持しているのを困難になる。こ
の植物生育基盤材および/または前記植生用土を圧縮成
形してなる圧縮成形培土を袋状体内に詰め込こんで保護
をはかったものである。尚、その第5発明と第7発明を
そのままの状態で水分補給さえすれば、簡単に土壌とし
て膨潤復元するうえ、植物の種子若しくは幼苗または根
分株と共に詰め込んでいるので、そのままで発芽し、従
来の土嚢と同じように緑化施工に使用出来る。この緑化
袋体の場合には、小型軽量なので、運送や保管が容易で
あり、敷き詰めたり、積み重ねたりする施工作業が容易
である。にもかかわらず、これに水分を補給すると、膨
張して容易に隙間なく充填した状態とすることができ、
袋状体の単位で内部の植生用土壌の流失を防止できるこ
ととなる。尚、必要に応じて植物の種子若しくは幼苗ま
たは根分株と共に詰め込めば、それだけで植生資材とな
る。
【0058】尚、袋状体は、腐食し得る植物、動物など
の天然繊維製の網体、紙、不織布または布のいずれかを
用いて形成したものである。コスト面から麻袋などが実
用的であるが、腐食し得る植物、動物などの天然繊維製
であれば、これに限る必要のないこと勿論である。化学
繊維や合成繊維製のものは安価であるが、長期間分解し
ないので、植物の成長を阻害するので避ける必要があ
る。
【0059】特許を受けようとする第12発明は、必要
に応じて破砕、細断、磨り潰しなどの前処理をして粒状
または細片状にした植物・動物性廃棄物を主体とした有
機質物原料に、破砕ココピートと、ピートモスと、苦土
石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応じて加える肥料お
よび/または凝固材とからなる補助材原料を配合し混合
して混合物原料となし、これに必要に応じて加水しなが
ら解砕と攪拌と混錬処理をして混合物原料の粒度と含水
率を均一化するように調整したうえ、更に当該混合物原
料に加圧と練込みと磨り潰し処理をして当該混合物原料
の成分と性状の更なる均一化と練上げを図って調製混合
物原料となし、その後当該調製混合物原料を少酸素雰囲
気中で200℃〜450℃に加熱・乾燥処理して無菌化
と安定物質化と15%〜25%に水分調整された粉末状
および/または粒子状にしたことを特徴とする培養土を
用い、当該培養土にアルギン酸ソーダ系化合物を主成分
とする粉末状土壌活性剤と、甲殻質肥料粉末を主成分と
しこれに米糠とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌を入れ
て発酵させたボカシ肥などの調整材とを配合し混合して
植生用土壌となしたものを一体化してなる植物生育基盤
材や前記植生用土を圧縮成形してなる圧縮成形培土を、
腐食し得る植物、動物などの天然繊維製の網体、紙、不
織布または布のいずれかを用いて形成した袋状体内に、
必要に応じて植物の種子若しくは幼苗または根分株と共
に詰め込むようにしたことを特徴とする緑化袋体であ
る。
【0060】当該第12発明は、第4発明の培養土を用
いて、これにアルギン酸ソーダ系化合物を主成分とする
粉末状土壌活性剤と、甲殻質肥料粉末を主成分としこれ
に米糠とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌を入れて発酵
させたボカシ肥などの調整材を配合し混合して植生用土
壌となしたものを一体化してなる植物生育基盤材や前記
植生用土を圧縮成形してなる圧縮成形培土を、腐食し得
る植物、動物などの天然繊維製の網体、紙、不織布また
は布のいずれかを用いて形成した袋状体内に
【0061】この第12発明は、第6発明の植物生育基
盤材および/または第9発明の前記植生用土を圧縮成形
してなる圧縮成形培土を、袋状体内に詰め込こんでなる
ものである。植物生育基盤材と圧縮成形培土は、吸水し
ただけで膨潤崩壊する構造になっており、それが特徴で
もある。しかし、その特徴は、水分に遭遇すれば簡単に
壊れて、ブロック状に維持しているのが困難である。そ
こで、第6発明の植物生育基盤材および/または第9発
明の前記植生用土を圧縮成形してなる圧縮成形培土を袋
状体内に詰め込こんで保護をはかったものである。当該
第12発明にかかる緑化袋体の特徴と品質は、第11発
明にかかる緑化袋体とほぼ同様である。
【0062】上記本願発明は、叙上のように、いずれも
植物・動物性廃棄物由来の有機質物原料に補助材原料を
加味したうえ加熱・乾燥処理して培養土を製造し、当該
培養土をそのまま製品化にしたり、この培養土を原料と
して更に必要資材を調整材とし加えて混合しながら一体
加工して植物生育基盤材にしたり、圧縮加工して圧縮成
形培土にしたり、包袋加工して緑化袋体にするなど小型
軽量化し、これによって取り扱い易い加工緑化具として
製品化したものである。しかも、当該加工緑化具は、水
分を吸収することによって膨張し崩壊して植物に対して
高い植生機能を有する土壌に復元し、ビオトープ概念に
基づく微生物や小動物の住宿と餌を具備した生態系環境
地域を造る土壌資材として多方面に利用できるようにし
たのが特徴である。
【0063】
【実施例】以下、本願発明を図示の実施例に基づいて詳
細に説明する。図1は、第3発明に係る培養土、第5発
明に係る植物性基盤材、第7発明に係る圧縮成形培土、
第9発明に係る生分解性樹脂固形化肥料、第11発明に
係る緑化袋体の構成を示す概略説明図である。図2は、
第1発明、第2発明に係る植物・動物性廃棄物の培土化
処理法、第4発明に係る培養土、第6発明に係る植物性
基盤材、第8発明に係る圧縮成形培土、第10発明に係
る生分解性樹脂固形化肥料、第12発明に係る緑化袋体
の構成を示す説明図である。図3は、図2の構成を更に
詳細に説明した説明図であり、図4は、本発明に係る培
養土の実施例を示す側面図であり、図5は、第3発明、
第4発明に係る植物生育基盤材の一実施例を示す斜視図
であり、図6は、第5発明、第6発明に係る圧縮成形培
土の一実施例を示す斜視図であり、図7は、本発明に係
るペレット状に圧縮成形培土を用いて、発芽実験を行っ
た際の状態を示す側面説明図であり、図8は、本発明に
係るピン状に成形した生分解性樹脂固形化肥料を示す斜
視図であり、図9は、本発明に係る緑化袋体の一部切欠
の斜視図である。
【0064】まず植物・動物性廃棄物の培地化処理法の
基本について、図面に基づいて詳細に説明する。図2に
示すように、先ず、必要に応じて破砕、細断、磨り潰し
などの前処理をして粒状または細片状にした植物・動物
性廃棄物を主体とした有機質物原料Aの成分分析をした
うえ、破砕ココピートと、ピートモスと、苦土石灰粉末
と、ゼオライトと、必要に応じて加える肥料および/ま
たは凝固材とからなる補助材原料Bの配合比を特定し、
これを混合して混合物原料となす1。次にこれに必要に
応じて加水しながら解砕と攪拌と混錬処理をして混合物
原料の粒度と含水率を均一化するように調整する2。実
施例では混合物原料の含水率が50%〜70%となるよ
うに均一化した。更に当該混合物原料に加圧と練込みと
磨り潰し処理をして、当該混合物原料の成分と性状の更
なる均一化と練上げを図って調製混合物原料となす3。
当該調製混合物原料の含水率は50%前後になっている
ことが望ましい。その後当該調製混合物原料を少酸素雰
囲気中で200℃〜450℃に加熱・乾燥処理する4。
その結果、無菌化と安定物質化と15%〜25%に水分
調整された粉末状および/または粒子状の培養土にする
5。特に、培養土の含水率が17%〜19%の場合が良
く、この範囲では成形後の変化が少なく、安定度が一番
良かった。
【0065】この植物・動物性廃棄物の培地化処理法
を、図3に基づいて具体的な装置を用いて処理を行う場
合を説明すると、次のようになる。 第一工程:第一次混合手段1aにて、前処理した植物・
動物性廃棄物を主体とした有機質物原料Aに、破砕ココ
ピートと、ピートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライト
と、必要に応じて加える肥料および/または凝固材とか
らなる補助材原料Bを配合投入して混合して混合物原料
となす1。 第二工程:これを第二次破砕・混錬手段2aに投入し、
必要に応じて加水しながら破砕と攪拌と混錬処理をして
混合物原料の粒度と含水率を均一化する2。 第三工程:ベルトプレス3aに供給して加圧と練込みと
磨り潰しと適度な脱水処理をして当該混合物原料の成分
と性状の更なる均一化と練上げを図って調製混合物原料
となす3。 第四工程:当該調製混合物原料を、内燃式回転炉、外燃
式回転炉、流動式回転炉又は二軸スクリュー式加熱乾燥
機などの加熱・乾燥手段4aに供給して少酸素雰囲気中
で200℃〜450℃に加熱・乾燥処理をし4、それに
よって無菌化と安定物質化と15%〜25%に水分調整
された粉末状および/または粒子状の培養土にした5。 以上を特徴とする植物・動物性廃棄物の培地化処理法で
ある。
【0066】本件発明の主体となり得る植物・動物性廃
棄物製の有機質物原料には、農産系、畜産系、水産系、
木質系、食品厨房系など多様に分類され、いずれも対象
になるが、代表例としては、牛糞や豚糞や鶏糞などの畜
産糞尿、選定枝や流木や住宅廃材などの木質系、おから
や米ぬかや酒かすなどの食品加工系、調理残渣や野菜残
渣などの食品厨房系がある。
【0067】これら植物・動物性廃棄物に混入する補助
材は、破砕ココピート(ココヤシの根茎部が堆積デイ炭
化した繊維性土壌改良材)と、ピートモス(水苔が堆積
しデイ炭化した繊維性土壌改良材)と、苦土石灰と、ゼ
オライト(モルデン沸石)と、必要に応じて加える肥料
(ベントナイト等)および/または凝固材とからなる。
当該補助材の構成例は、一定ではなく、原産地、地域、
季節により毎回配合を変化させて混合するのが望まし
い。 ココピート: 40%〜50%、 ピートモス: 15%〜30% ベントナイト: 5%〜15%苦土石灰: 5
%〜10%
【0068】以下、補助材を構成する材料の成分を分析
した結果を示す。 (1)ココピート ココピートは、ココヤシの根茎部が堆積デイ炭化した繊
維性土壌改良材である。それは、0.5〜30mm位の
繊維性有機物を主体として、極少量の窒素、燐酸、カリ
を含んでいるものである。尚、実施例として使用するコ
コピートは、表1のような分析試験結果であった。
【0069】
【表1】
【0070】(2)ピートモス ピートモスは、水苔が堆積しデイ炭化した繊維性土壌改
良材である。繊維性の形状、有機物を主体として、極少
量の窒素、燐酸、カリを含んでいる。実施例として使用
するピートモスは、表2のような分析試験結果であっ
た。
【0071】
【表2】
【0072】(3)苦土石灰 苦土石灰は、アルカリ分55%の石灰と苦土10%が混
合した石灰肥料である。これはアルカリ性で、ピートモ
スなど酸性の強い資材を使用する場合や土壌の酸度矯正
用に適している。土壌を中性に保つことにより、リン酸
の有効化、有機物の分解促進、土壌の団粒化などの土壌
改良効果がある。
【0073】(4)ゼオライト(モルデン沸石) ゼオライトは、イオン交換性と強力な吸着性を有する天
然の非金属鉱物加工品で、ナトリウム、カリウム、カル
シウム、マグネシウム等を含んだアルミノケイ酸塩を含
んだ土壌改良剤である。実施例として使用するゼオライ
ト(モルデン沸石)は、表3のような分析試験結果であ
った。
【0074】
【表3】
【0075】更に、調製材としては、アルギン酸ソーダ
系化合物を主成分とする粉末状土壌活性剤、甲殻質肥料
粉末を主成分としこれに米糠とカニ殻抽出液を混ぜたう
え有用菌を入れて発酵させたボカシ肥、生分解性樹脂で
あるポリビニールアルコール、耐酸ビニール、有機肥
料、化学肥料、ボカシ肥、などが主なものであるが、こ
れに限ることなく、保水材、鹿沼土、接合剤、固化材、
粉炭、ゼオライトなど必要に応じて添加使用しても良い
こと勿論である。
【0076】培養土を製造する際の、これら有機質物原
料と補助材原料の配合割合は、有機質物原料の種類、そ
の用途、使用対象植物、加工製品によって、個別的に設
計されるが、例えば、有機質物原料が畜産糞尿の場合に
は、牛糞貯蔵品:補助材の配合割合が35%:65%に
したり、50%:50%にしたりすることができる。
【0077】次に、調製材を構成する材料の成分を分析
した結果を示す。 (5)アルギン酸ソーダ系化合物を主成分とする粉末状
土壌活性剤。 アルギン酸ソーダ系化合物を主成分とする粉末状土壌活
性剤は、海草より生成されたアルギン酸ソーダ系化合物
を主成分とし、これに窒素、燐酸、カリを各6%配合し
たものである。尚、実施例として使用するココピート
は、表5のような分析試験結果であった。
【0078】
【表4】
【0079】(6)甲殻質肥料粉末を主成分としたボカ
シ肥(混合有機質肥料)。 実施例のものは、カニ殻の粉末を主成分としこれに米糠
とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌を入れて発酵させた
ボカシ肥(混合有機質肥料)である。カニ殻粉末の成分
は、キチン質32.6%とカルシウム29.3%とマグ
ネシウム5.6%、窒素4%、燐酸4%、カリ0.5
%、蛋白質29.5%、水分7.2%である。カニ殻抽
出液は、カニの甲羅から抽出生成したキトサン溶液(低
分子高分子の混合液)である。使用に際しては、60倍
〜1000倍の希釈液とする。米糠は、窒素2.1%、
燐酸3.8%、カリ1.4%である。実施例における混
合有機質肥料は、前記カニ殻粉末75%と米糠25%と
を混合したものに、カニ殻抽出液をかけて、発酵させた
ものである。
【0080】<実施例1>実施例の第1に、上記培土処
理法により製造した培養土5を用いて植物生育基盤材6
を形成した。当該培養土5は、植物・動物性廃棄物を主
体とした有機質物原料に牛糞3ヶ月貯蔵品35%に補助
材64%と調製材1%の配合で製造した。この実施例に
用意した補助材原料は、破砕ココピート38。5%と、
ピートモス38.5%と、苦土石灰粉末8.5%と、ゼオ
ライト2%と、必要に応じて加える肥料(ベントナイト
13.5%)の割合で混合してなる混合物原料を用意し
た。すなわち、牛糞3ヶ月貯蔵品35%に当該補助材6
4%を混合して、これを300度で加熱・乾燥処理する
ことにより粉末状および/または粒状の培養土5を製造
した(図4)。
【0081】<実施例2>実施例2は、植物生育基盤材
6を次のようにして製造した。この培養土5にアルギン
酸ソーダ系化合物を主成分とする粉末状土壌活性剤1%
と、甲殻質肥料粉末を主成分としこれに米糠とカニ殻抽
出液を混ぜたうえ有用菌を入れて発酵させたボカシ肥1
%とを調整材として配合・混合して植生用土となしたう
え、この植生用土に水溶性または腐食性の結着材を混入
し、これを板状に成形して固化一体化することにより植
物生育基盤材6となした。当該植物生育基盤材6は、図
4に示したように、幅30cm×長さ50cm×厚さ5
cmの板状に形成した。これに水分を吸収させると膨張
しほぼ幅43cm×長さ68cm×厚さ9cmの土壌と
して崩壊した。
【0082】<実施例3>実施例2では、圧縮成形培土
7を製造することとした。実施例1で製造した培養土5
を用いて、これにアルギン酸ソーダ系化合物を主成分と
する粉末状土壌活性剤1%と、甲殻質肥料粉末を主成分
としこれに米糠とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌を入
れて発酵させたボカシ肥1%とを調整材として配合・混
合して植生用土となした。当該植生用土を用いて、当該
植生用土壌を30トン〜50トンの圧力で圧縮した。そ
の結果、図6に示すように100kg/平方メートル〜
200kg/平方メートルの圧力で、ボード状、ペレッ
ト状に成形加工した。当該圧縮成形培土7の水分は、1
7%〜18%にした。尚、この圧縮成形培土7は、構成
素材の配合割合により差異はあるものの水分を吸うこと
により3倍〜5倍に膨張することがわかった。
【0083】当該ペレット状に圧縮成形培土7を用い
て、図7に示すように、発芽実験を行った。(イ)お皿
などに水を焼く40cc入れてペレット状に圧縮成形培
土7を入れます。約30秒で4倍に復元します。(ロ)
種が見えない程度に埋めて、後は日当たりの良い場所に
おく。(ハ)ペレット状に圧縮成形培土ハ、充分に水分
を吸収し、発芽が始まります。(二)約1ヶ月は肥料を
やる必要がありません。発芽した苗は、活着して順調に
生育します。(ホ)苗が大きくなった場合には、鉢や花
壇に移植して、更に生育させます。
【0084】<実施例3>図8に示したように、実施例
1で製造した植物生育基盤材6と、実施例2で製造した
ペレット状の圧縮成形培土7を麻布製の袋状体8a内
に、草の種子(ウィーピングラブグラス)と共に詰め込
こんで、緑化袋体8となした。当該麻布製の袋状体3a
は、その寸法が、幅40cm×長さ60cmの植生用土
壌袋を用いた。この緑化袋体8aは水分が少なく、小型
軽量で取り扱い易い。内部に当該植物生育基盤材6や圧
縮成形培土7を詰め込んでなる緑化袋体8を法面に敷設
して、水を掛けると、当該麻布製袋状体8a内の植物生
育基盤材6と圧縮成形培土7は、膨潤崩壊して満杯に土
壌の詰まった植生土嚢となった。2週間後には、ウィー
ピングラブグラスの種子が発芽し、麻布製袋の上面の荒
い目の間から一斉に苗が伸長しているのが確認された。
【0085】<実施例4>実施例4として、生分解性樹
脂固形化肥料9を形成した。第1実施例で製造した培養
土5を母材として、これに有機肥料として鶏糞と油粕を
混ぜたものと、ポリビニールアルコールを混入したう
え、所定の形状に成形固化したことを特徴とする生分解
性樹脂固形化肥料9である。図6に示したステックピン
が、実施例である。有機肥料は、元肥として用いれば効
果が高い事は知られているが、一度袋を開くと室内では
臭気や虫の発生が生じ易く、屋外では雨や散水により流
出する虞があり、使い難い面がある。そこで、生分解性
樹脂固形化肥料9にすると、有機肥料の使用や、保管で
の取り扱い難さを解決して、使い易いものになる。な
お、土壌中の水分吸収二より膨潤し、やがて分解して土
壌に戻ることになる。なお、生分解樹脂の配合により当
該溶解時間の調整をすることができる。
【0086】<実施例5>次に、本発明に係る植物・動
物性廃棄物を主体とした有機質物原料を原料とした培養
土5を用いて、各種の圧縮成形培土7を製造し、これに
洋芝の種子を撒き、発芽試験を行った。その結果を具体
的に記載説明する。
【0087】以下、まず、実施例用に用意した有機質物
原料は、次の通りである。
【0088】
【表5】
【0089】実施例用に配合した補助材原料の配合比は
次の通りである。
【表6】
【0090】実施例用に用意し配合した調整材は、次の
通りである。粉炭0.3%、緩効性肥料0.1%、保水材
0.3%、ゼオライト0.3%実施例用に用意した試験区
の有機質物原料と補助材原料と調製材を組合せこれで板
状の圧縮成形培土7を作製して洋芝での発芽試験を行っ
た。この時の製品圧縮成形培土7は、含水率は、10.
4%〜17%、pH6.3〜6.7、板状の厚さ10mm
であった。発芽の邪魔にならないようにプレス圧力は1
20kg/平方メートルと少し低めにして板状の圧縮成
形培土7を作製した。
【0091】第1試験区(35Aタイプ) 牛糞3ヶ月貯蔵品35%+補助材A64%+調製材1% 生塵コンポスト品35%+補助材A64%+調製材1% 豚糞3ヶ月貯蔵品35%+補助材A64%+調製材1% 第2試験区(35Bタイプ) 牛糞3ヶ月貯蔵品35%+補助材B64%+調製材1% 生塵コンポスト品35%+補助材B64%+調製材1% 豚糞3ヶ月貯蔵品35%+補助材B64%+調製材1% 第3試験区(50Aタイプ) 牛糞3ヶ月貯蔵品50%+補助材A49%+調製材1% 生塵コンポスト品50%+補助材A49%+調製材1% 豚糞3ヶ月貯蔵品50%+補助材A49%+調製材1% 第4試験区(50Bタイプ) 牛糞3ヶ月貯蔵品50%+補助材B49%+調製材1% 生塵コンポスト品50%+補助材B49%+調製材1% 豚糞3ヶ月貯蔵品50%+補助材B49%+調製材1%
【0092】上記発芽試験の状況観察は次の通りであ
る。実験開始は5月15日、5月21日には、一斉に発
芽開始したが、発芽はまばらである。第1試験区や第2
試験区より第3試験区、第4試験区の方が、発芽率が心
持良好である。5月28日には、全面に発芽した状態と
なり、長いものは7〜8cm位の長さになっている。6
月4日には、全面に発芽した洋芝かなり生長してきた
が、芝はまだ細く、土壌面が透いて見える程度である。
6月11日には、全面に洋芝がびっしり生え揃って、土
壌面はすっかり見えなくなっている。芝の緑色も青さが
増してきた。心持第1試験区や第2試験区の方の育ちが
良いように見える。6月18日全ての試験区の洋芝は、
良好に育ちあがり、色も濃いグリーン色ですばらしい。
いずれもその生育状況は良好である。
【0093】
【効果】本発明に係る植物・動物性廃棄物を主体とした
有機質物原料と補助材原料を混合して培土処理をするこ
とにより培養土を製造する。しかも、この植物・動物性
廃棄物由来の当該培養土やこれを用いて造った植物生育
基盤材や圧縮成形培土や緑化袋体や生分解性樹脂固形化
肥料などの加工緑化具を具現化した。当該植物・動物性
廃棄物由来の加工緑化具は、いずれも半乾燥した土壌ブ
ロック状であり、その一部は圧縮形成されているため、
製造および流通段階においては小型軽量で一体化した物
になっている。これによって、保管、運送、施工などの
際に取り扱いが容易となっている。しかしながら、これ
ら加工緑化具は、水分を吸収することによって繊維の膨
張復元がおこり、膨潤して吸水性、保水性、保肥性を有
する柔らかい土壌に復元する。同時に、容積膨張に伴う
多孔質構造の構築によって、生態系保全型の緑化用土壌
を具現化することができる。従って、これに植物を植え
た場合、発芽し易く、根の発育が盛んになり、病害の発
生を防ぎ、効用期間の永い土壌と同じ機能をする。しか
も、当該加工緑化具は生態系保全型の緑化用資材として
微生物や小動物の住宿となり、自然環境サイクルの復元
に資するものである。
【0094】また、前記植物生育基盤材や圧縮成形培土
や緑化袋体などの加工緑化具は、植物・動物性廃棄物由
来の有機質物原料と補助材原料を混合した混合物原料を
培地処理することによって製造した培養土を原料とし、
この培養土を用いてこれにアルギン酸ソーダ系化合物を
主成分とする粉末状土壌活性剤と、甲殻質肥料粉末(カ
ニ殻や節足動物の殻の粉末等)を主成分としこれに米糠
とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌を入れて発酵させた
ボカシ肥(混合有機質肥料)とを配合・混合して調整混
合物原料となし、これを土壌ブロック状に一体化したも
のである。これら加工緑化具は、豊富な肥料成分を含み
pH調整もされているので、燐酸の肥効を高め、塩基置
換容量を高めて地力を付与し、同時に、各種微量成分で
土壌中の有害物を吸着して植物の健全発育を促し、土壌
の緩衝能を高める機能を付与し、微生物を土壌に固定化
して、微生物の働きを永続化させるなど、農薬効果、肥
料効果、土壌改良効果を一挙に付与するようにして、良
い土壌の状態にしている。
【0095】特に、植物生育基盤材と圧縮成形培土を水
溶性又は腐食性のある袋状体内に種子等と共に詰め込こ
んでなる緑化袋体は、袋状体で被覆したことにより植物
生育基盤材や圧縮成形培土の雨風による流失を防ぎ、必
要な量の植物生育基盤を常に確保し、鳥や動物から種子
などを保護する役割がある。更に、寒冷地では、植物の
根茎部の保温効果もある。また、土嚢は、重くて扱いに
くいものとされていたが、本願緑化袋体は小型軽量なの
で、運搬や施工に便利なものとなっている。
【0096】更にまた、本願発明は、いずれも生態系保
全型の緑化用資材としての性質を有している。甲殻質肥
料粉末を主成分としたボカシ肥(混合有機質肥料)とア
ルギン酸ソーダ系化合物を主成分とする粉末状土壌活性
剤とが微生物や小動物の餌となり、膨張した繊維性のコ
コピートとピートモスと多孔質のゼオライトが住家とな
る。このため、ビオトープ概念に基づく微生物や小動物
の住みかと餌を具備した生態系環境地域を造る機能(ビ
オトープ機能)を有する土壌資材として多方面に利用で
きるものである。
【0097】叙上のように、本発明は、植物・動物性廃
棄物(有機系廃棄物)の再資源として利用する処理法と
して地球環境問題の一端の解決に貢献できるとともに、
緑化事業における法面緑化資材として、園芸事業におけ
る造園資材や園芸用資材として、更に農産物生産事業に
おける水稲栽培用育苗土や野菜栽培用育苗土として利用
できる加工緑化具を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第3発明に係る培養土、第5発明に係る植物性
基盤材、第7発明に係る圧縮成形培土、第9発明に係る
生分解性樹脂固形化肥料、第11発明に係る緑化袋体の
構成を示す概略説明図である。
【図2】第1発明、第2発明に係る植物・動物性廃棄物
の培土化処理法、第4発明に係る培養土、第6発明に係
る植物性基盤材、第8発明に係る圧縮成形培土、第10
発明に係る生分解性樹脂固形化肥料、第12発明に係る
緑化袋体の構成を示す説明図である。
【図3】図2の構成を更に詳細に説明した説明図であ
る。
【図4】本発明に係る培養土の実施例を示す側面図であ
る。
【図5】第3発明、第4発明に係る植物生育基盤材の一
実施例を示す斜視図である。
【図6】第5発明、第6発明に係る圧縮成形培土の一実
施例を示す斜視図である。
【図7】本発明に係るペレット状に圧縮成形培土を用い
て、発芽実験を行った際の状態を示す側面説明図であ
る。
【図8】本発明に係るピン状に成形した生分解性樹脂固
形化肥料を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る緑化袋体の一部切欠の斜視図であ
る。
【主な符号の説明】
1…混合物材料に調整する 2a…第一次混合手段 2…混合物材料を均一化する 2a…二次破砕・混錬手段 3…調整混合物原料とする 3a…ベルトプレス 4…加熱・乾燥処理 4a…加熱・乾燥手段 5…培養土 6…植物生育基盤材 7…圧縮成形培土 8…緑化袋体 8a…袋状体 9…生分解性樹脂固形化肥料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C05G 3/04 C05G 3/04 5/00 5/00 Z Fターム(参考) 2B022 BA01 BA03 BA11 BA14 BA16 BA18 BA21 BA23 BB02 BB05 2B027 NC05 NC12 NC16 NC21 NC27 NC32 NC37 NC38 4H061 AA01 AA02 CC36 CC42 CC55 DD01 DD11 DD14 EE37 EE43 EE44 EE61 EE64 FF06 FF08 FF10 FF12 GG13 GG18 GG41 GG42 GG43 KK01 KK02 KK05 KK07 KK09 LL02 LL26

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】必要に応じて破砕、細断、磨り潰しなどの
    前処理をして粒状または細片状にした植物・動物性廃棄
    物を主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、ピ
    ートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応
    じて加える肥料および/または凝固材とからなる補助材
    原料を配合し混合して混合物原料となし、これに必要に
    応じて加水しながら解砕と攪拌と混錬処理をして混合物
    原料の粒度と含水率を均一化するように調整したうえ、
    更に当該混合物原料に加圧と練込みと磨り潰し処理をし
    て当該混合物原料の成分と性状の更なる均一化と練上げ
    を図って調製混合物原料となし、その後当該調製混合物
    原料を少酸素雰囲気中で200℃〜450℃に加熱・乾
    燥処理して無菌化と安定物質化と15%〜25%に水分
    調整された粉末状および/または粒子状の培養土にした
    ことを特徴とする植物・動物性廃棄物の培地化処理法。
  2. 【請求項2】必要に応じて破砕、細断、磨り潰しなどの
    前処理をして粒状または細片状にした植物・動物性廃棄
    物を主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、ピ
    ートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応
    じて加える肥料および/または凝固材とからなる補助材
    原料を配合しながら第一次混合手段に投入して、混合調
    製して混合物原料となした後、これを第二次破砕・混錬
    手段に投入し、必要に応じて加水しながら破砕と攪拌と
    混錬処理をして混合物原料の粒度と含水率を均一化した
    うえ当該混合物原料をベルトプレスに供給して加圧と練
    込みと磨り潰しと適度な脱水処理をして、当該混合物原
    料の成分と性状の更なる均一化と練上げを図って調製混
    合物原料となし、その上で当該調製混合物原料を、内燃
    式回転炉、外燃式回転炉、流動式回転炉又は二軸スクリ
    ュー式加熱乾燥機に供給して少酸素雰囲気中で200℃
    〜450℃に加熱・乾燥処理をし、それによって無菌化
    と安定物質化と15%〜25%に水分調整された粉末状
    および/または粒子状の培養土にしたことを特徴とする
    植物・動物性廃棄物の培地化処理法。
  3. 【請求項3】必要に応じて破砕、細断、磨り潰しなどの
    前処理をして粒状または細片状にした植物・動物性廃棄
    物を主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、ピ
    ートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応
    じて加える肥料および/または凝固材とからなる補助材
    原料を配合し混合してなる混合物原料に、必要に応じて
    加水し破砕と攪拌と混錬と加圧と練込みと磨り潰しのひ
    とつ又はふたつ以上の処理をすることにより、当該混合
    物原料の粒度と含水率と成分と性状の均一化を図って調
    製混合物原料となし、その上で当該調製混合物原料を少
    酸素雰囲気中にて200℃〜450℃に加熱・乾燥して
    無菌化と安定物質化するとともに15%〜25%に水分
    調整された粉末状および/または粒子状にしたことを特
    徴とする培養土。
  4. 【請求項4】必要に応じて破砕、細断、磨り潰しなどの
    前処理をして粒状または細片状にした植物・動物性廃棄
    物を主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、ピ
    ートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応
    じて加える肥料および/または凝固材とからなる補助材
    原料を配合し混合して混合物原料となし、これに必要に
    応じて加水しながら解砕と攪拌と混錬処理をして混合物
    原料の粒度と含水率を均一化するように調整したうえ、
    更に当該混合物原料に加圧と練込みと磨り潰し処理をし
    て当該混合物原料の成分と性状の更なる均一化と練上げ
    を図った調製混合物原料となし、その後当該調製混合物
    原料を少酸素雰囲気中で200℃〜450℃に加熱・処
    理して無菌化と安定物質化と15%〜25%に水分調整
    された粉末状および/または粒子状にしたことを特徴と
    する培養土。
  5. 【請求項5】必要に応じて破砕、細断、磨り潰しなどの
    前処理をして粒状または細片状にした植物・動物性廃棄
    物を主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、ピ
    ートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応
    じて加える肥料および/または凝固材とからなる補助材
    原料を配合し混合してなる混合物原料に、必要に応じて
    加水し破砕と攪拌と混錬と加圧と練込みと磨り潰しのひ
    とつ又はふたつ以上の処理をすることにより混合物原料
    となして当該混合物原料の粒度と含水率と成分と性状の
    均一化を図り、その上少酸素雰囲気中で200℃〜45
    0℃に加熱・乾燥して無菌化と安定物質化をするととも
    に15%〜25%に水分調整された粉末状および/また
    は粒子状にしたことを特徴とする培養土を用い、当該培
    養土にアルギン酸ソーダ系化合物を主成分とする粉末状
    土壌活性剤と、甲殻質肥料粉末を主成分としこれに米糠
    とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌を入れて発酵させた
    ボカシ肥とを調整材として配合・混合して植生用土とな
    したものを水溶性または腐食性の結着材で一体化したこ
    とを特徴とする植物生育基盤材。
  6. 【請求項6】必要に応じて破砕、細断、磨り潰しなどの
    前処理をして粒状または細片状にした植物・動物性廃棄
    物を主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、ピ
    ートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応
    じて加える肥料および/または凝固材とからなる補助材
    原料を配合し混合して混合物原料となし、これに必要に
    応じて加水しながら解砕と攪拌と混錬処理をして混合物
    原料の粒度と含水率を均一化するように調整したうえ、
    更に当該混合物原料に加圧と練込みと磨り潰し処理をし
    て当該混合物原料の成分と性状の更なる均一化と練上げ
    を図った調製混合物原料となし、その後当該調製混合物
    原料を少酸素雰囲気中で200℃〜450℃に加熱・乾
    燥処理して無菌化と安定物質化と15%〜25%に水分
    調整された粉末状および/または粒子状にしたことを特
    徴とする培養土を用い、当該培養土にアルギン酸ソーダ
    系化合物を主成分とする粉末状土壌活性剤と、甲殻質肥
    料粉末を主成分とし、これに米糠とカニ殻抽出液を混ぜ
    たうえ有用菌を入れて発酵させたボカシ肥とを調整材と
    して配合・混合して植生用土となしたものを水溶性また
    は腐食性の結着材で一体化したことを特徴とする植物生
    育基盤材。
  7. 【請求項7】必要に応じて破砕、細断、磨り潰しなどの
    前処理をして粒状または細片状にした植物・動物性廃棄
    物を主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、ピ
    ートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応
    じて加える肥料および/または凝固材とからなる補助材
    原料を配合し混合してなる混合物原料に、必要に応じて
    加水し破砕と攪拌と混錬と加圧と練込みと磨り潰しのひ
    とつ又はふたつ以上の処理をすることにより、当該混合
    物原料の粒度と含水率と成分と性状の均一化を図り、そ
    の上少酸素雰囲気中で200℃〜450℃に加熱・乾燥
    して無菌化と安定物質化するとともに15%〜25%に
    水分調整された粉末状および/または粒子状にしたこと
    を特徴とする培養土を用い、当該培養土に必要に応じて
    アルギン酸ソーダ系化合物を主成分とする粉末状土壌活
    性剤とボカシ肥を調整材として混合したうえ、水分を低
    減調整し、圧縮成形したことを特徴とする圧縮成形培
    土。
  8. 【請求項8】必要に応じて破砕、細断、磨り潰しなどの
    前処理をして粒状または細片状にした植物・動物性廃棄
    物を主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、ピ
    ートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応
    じて加える肥料および/または凝固材とからなる補助材
    原料を配合し混合して混合物原料となし、これに必要に
    応じて加水しながら解砕と攪拌と混錬処理をして混合物
    原料の粒度と含水率を均一化するように調整したうえ、
    更に当該混合物原料に加圧と練込みと磨り潰し処理をし
    て当該混合物原料の成分と性状の更なる均一化と練上げ
    を図った調製混合物原料となし、その後当該調製混合物
    原料を少酸素雰囲気中で200℃〜450℃に加熱・乾
    燥処理して無菌化と15%〜25%に水分調整された粉
    末状および/または粒子状にしたことを特徴とする培養
    土を用い、当該培養土に必要に応じてアルギン酸ソーダ
    系化合物を主成分とする粉末状土壌活性剤とボカシ肥を
    調整材として混合したうえ、水分を低減調整し、圧縮成
    形したことを特徴とする圧縮成形培土。
  9. 【請求項9】必要に応じて破砕、細断、磨り潰しなどの
    前処理をして粒状または細片状にした植物・動物性廃棄
    物を主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、ピ
    ートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に応
    じて加える肥料および/または凝固材とからなる補助材
    原料を配合し混合してなる混合物原料に、必要に応じて
    加水し破砕と攪拌と混錬と加圧と練込みと磨り潰しのひ
    とつ又はふたつ以上の処理をすることにより、当該混合
    物原料の粒度と含水率と成分と性状の均一化を図った調
    製混合物原料となし、その後当該調製混合物原料を少酸
    素雰囲気中で200℃〜450℃に加熱・乾燥して無菌
    化と安定物質化するとともに15%〜25%に水分調整
    された粉末状および/または粒子状にしたことを特徴と
    する培養土を用いて、当該培養土に有機肥料や化学肥料
    やボカシ肥などの単体又は複数を配合してなる肥料材
    と、生分解性樹脂とを混合したうえ、所定の形状に成形
    固化したことを特徴とする生分解性樹脂固形化肥料。
  10. 【請求項10】必要に応じて破砕、細断、磨り潰しなど
    の前処理をして粒状または細片状にした植物・動物性廃
    棄物を主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、
    ピートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に
    応じて加える肥料および/または凝固材とからなる補助
    材原料を配合し混合して混合物原料となし、これに必要
    に応じて加水しながら解砕と攪拌と混錬処理をして混合
    物原料の粒度と含水率を均一化するように調整したう
    え、更に当該混合物原料に加圧と練込みと磨り潰し処理
    をして当該混合物原料の成分と性状の更なる均一化と練
    上げを図って調製混合物原料となし、その後当該調製混
    合物原料を少酸素雰囲気中で200℃〜450℃に加熱
    ・乾燥処理して無菌化と安定物質化と15%〜25%に
    水分調整された粉末状および/または粒子状にしたこと
    を特徴とする培養土を用いて、当該培養土に有機肥料や
    化学肥料やボカシ肥などの単体又は複数を配合してなる
    肥料材と、生分解性樹脂とを混合したうえ、所定の形状
    に成形固化したことを特徴とする生分解性樹脂固形化肥
    料。
  11. 【請求項11】必要に応じて破砕、細断、磨り潰しなど
    の前処理をして粒状または細片状にした植物・動物性廃
    棄物を主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、
    ピートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に
    応じて加える肥料および/または凝固材とからなる補助
    材原料を配合し混合してなる混合物原料に、必要に応じ
    て加水し破砕と攪拌と混錬と加圧と練込みと磨り潰しの
    ひとつ又はふたつ以上の処理をすることにより、当該混
    合物原料の粒度と含水率と成分と性状の均一化を図った
    調製混合物原料となし、その後当該調製混合物原料を少
    酸素雰囲気中で200℃〜450℃に加熱・乾燥して無
    菌化するとともに15%〜25%に水分調整された粉末
    状および/または粒子状にしたことを特徴とする培養土
    を用い、当該培養土にアルギン酸ソーダ系化合物を主成
    分とする粉末状土壌活性剤と、甲殻質肥料粉末を主成分
    としこれに米糠とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用菌を入
    れて発酵させたボカシ肥などの調整材を配合し混合して
    植生用土壌となしたものを一体化してなる植物生育基盤
    材や前記植生用土を圧縮成形してなる圧縮成形培土を、
    腐食し得る植物、動物などの天然繊維製の網体、紙、不
    織布または布のいずれかを用いて形成した袋状体内に、
    必要に応じて植物の種子若しくは幼苗または根分株と共
    に詰め込むようにしたことを特徴とする緑化袋体。
  12. 【請求項12】必要に応じて破砕、細断、磨り潰しなど
    の前処理をして粒状または細片状にした植物・動物性廃
    棄物を主体とした有機質物原料に、破砕ココピートと、
    ピートモスと、苦土石灰粉末と、ゼオライトと、必要に
    応じて加える肥料および/または凝固材とからなる補助
    材原料を配合し混合して混合物原料となし、これに必要
    に応じて加水しながら解砕と攪拌と混錬処理をして混合
    物原料の粒度と含水率を均一化するように調整したう
    え、更に当該混合物原料に加圧と練込みと磨り潰し処理
    をして当該混合物原料の成分と性状の更なる均一化と練
    上げを図って調製混合物原料となし、その後当該調製混
    合物原料を少酸素雰囲気中で200℃〜450℃に加熱
    ・乾燥処理して無菌化と15%〜25%に水分調整され
    た粉末状および/または粒子状にしたことを特徴とする
    培養土を用い、当該培養土にアルギン酸ソーダ系化合物
    を主成分とする粉末状土壌活性剤と、甲殻質肥料粉末を
    主成分としこれに米糠とカニ殻抽出液を混ぜたうえ有用
    菌を入れて発酵させたボカシ肥などの調整材を配合し混
    合して植生用土となしたものを一体化してなる植物生育
    基盤材や前記植生用土を圧縮成形してなる圧縮成形培土
    を、腐食し得る植物、動物などの天然繊維製の網体、
    紙、不織布または布のいずれかを用いて形成した袋状体
    内に、必要に応じて植物の種子若しくは幼苗または根分
    株と共に詰め込むようにしたことを特徴とする緑化袋
    体。
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