JP2003009564A - モータ制御装置およびその装置を用いた画像形成装置 - Google Patents

モータ制御装置およびその装置を用いた画像形成装置

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JP2003009564A
JP2003009564A JP2001181319A JP2001181319A JP2003009564A JP 2003009564 A JP2003009564 A JP 2003009564A JP 2001181319 A JP2001181319 A JP 2001181319A JP 2001181319 A JP2001181319 A JP 2001181319A JP 2003009564 A JP2003009564 A JP 2003009564A
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control signal
motor
signal
control
speed
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JP2001181319A
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English (en)
Inventor
Sadahiro Matsuura
貞裕 松浦
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの制御周期には無関係に、モータの位
置に起因するトルク変動による回転変動を抑制し、精度
のよい速度制御を可能とするものである。 【解決手段】 モータ100を一定速度に制御する周期
制御信号出力器110と、モータの位置に応じた制御信
号を出力する位置制御信号出力器112とを具備するこ
とで、モータ位置に起因するトルク変動による回転変動
を抑制し、容易に精度の良い速度制御を可能となる。ま
た、高品位な画像を形成する画像形成装置を小型軽量で
実現することを可能とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータのコギングや
トルクリップル成分等のモータの位置に起因するトルク
変動による回転変動を少なくし、精度の良い速度制御を
可能とする、例えば電子写真プロセスの感光体を駆動す
るモータ等を制御するモータ制御装置およびその装置を
用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モータの速度を検出し、速度指令値に追
従するモータの速度制御装置は、電子写真プロセスの感
光体を駆動するモータなどに広く利用されている。この
制御装置はモータの検出した速度を公知のPI制御等の
フィードバック制御を行っているため、モータのコギン
グやトルクリップル成分などのトルク変動による回転変
動を十分に抑制することが不可能であった。
【0003】従来の電子写真プロセスの感光体を駆動す
るモータの速度制御する場合の構成例について、図面を
参照しながら説明する。
【0004】図16は従来の画像形成装置の構成を示す
説明図である。
【0005】電子写真プロセスでは感光体906上に、
露光手段、帯電手段、現像手段によりトナー像を構成
し、紙等に転写して画像を形成するため、高品位の画像
を実現するためには、感光体の高精度な速度制御が必要
不可欠である。そのため、従来の電子写真プロセスの感
光体906を駆動するモータ900は比較的高速に回転
させ、ギヤ902で減速した後、負荷側に大きな慣性負
荷904を取り付け、この慣性負荷により回転変動を十
分低くするといった構成を取っていた。
【0006】また、モータのコギングやトルクリップル
成分などによる周期的な回転変動を抑制する従来例とし
て、例えば特開昭62−89487号公報のように、モ
ータの回転速度に応じた周期の信号を発生する回転検出
器と、この回転検出器で発生する信号の間隔を発振回路
のクロックパルスでカウントし回転速度に反比例する速
度信号を得、この速度信号から得られる回転誤差を演算
合成した合成値で、回転誤差を抑制するメモリに記憶さ
れた制御信号を更新保存する構成が発明されている。
【0007】これらの構成により、モータのコギングや
トルクリップル成分などによる回転変動を抑制し、精度
の良い速度制御を実現することが可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
慣性負荷を取り付けて回転変動を抑制する方式では、比
較的大きな慣性負荷を取り付けなければならず、電子写
真プロセス全体の大きさを小さくする上で障害となると
いった問題点を有していた。また、小型化をするため
に、感光体に直接モータを取り付けた場合、ギヤ減速し
ないために出力トルクに大きなモータが必要となり、出
力トルク増加に伴い、モータのコギングやトルクリップ
ル成分が増加し、回転変動がさらに悪化するといった問
題点も有していた。
【0009】さらに、従来の回転検出器で発生する信号
の間隔を測定して速度制御を行う方式では、モータの回
転速度が変化すると速度信号を得る間隔が変わるため、
制御間隔が変動する。これにより、モータの回転速度に
より制御ゲインを変更する必要があるだけでなく、制御
間隔がモータの回転速度と回転検出器で決まるため、速
度制御の応答性を任意に設定することが難しいといった
問題点を有していた。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のモータ制御装置は、モータと、前記モータ
の位置に応じた位置信号を出力する位置検出器と、前記
位置検出器の出力から前記モータの回転速度を出力する
速度検出手段と、前記速度検出手段の出力に応じて前記
モータの回転速度を予め定めた速度指令値に制御する速
度制御手段とを有するモータ制御装置において、前記速
度制御手段が、制御周期毎に前記速度検出手段の出力が
前記速度指令値に追従するように制御信号Aを出力する
周期制御信号出力手段と、前記位置検出器の位置に応じ
た制御信号Bを出力する位置制御信号出力手段と、前記
周期制御信号出力手段の制御信号Aと前記位置制御信号
出力手段の制御信号Bとを加算して前記モータの制御信
号とするものである。
【0011】さらに、本発明の画像形成装置は、感光体
と、前記感光体に取り付けられたモータと、前記モータ
の位置に応じた位置信号を出力する位置検出器と、前記
位置検出器の出力から前記モータの回転速度を出力する
速度検出手段と、前記速度検出手段の出力に応じて前記
モータの回転速度を予め定めた速度指令値に制御する速
度制御手段とを有する電子写真プロセスにおいて、前記
速度制御手段が、制御周期毎に前記速度検出手段の出力
が前記速度指令値に追従するように制御信号Aを出力す
る周期制御信号出力手段と、前記位置検出器の位置に応
じた制御信号Bを出力する位置制御信号出力手段と、前
記周期制御信号出力手段の制御信号Aと前記位置制御信
号出力手段の制御信号Bとを加算して前記モータの制御
信号とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例のモータ制
御装置について、図面を参照しながら説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例におけるモー
タ制御装置の構成を示す全体図である。
【0014】図1において、100はモータ、102は
位置検出器、104は電流制御器、106は位置信号処
理器、108は微分器、110は周期制御信号出力器、
112は位置制御信号出力器、114は加算器である。
【0015】図2は位置検出器102の概念図である。
【0016】図3は位置検出器102の出力である位置
信号の一例を示す説明図である。
【0017】図4は速度誤差波形の一例を示す説明図で
ある。
【0018】以上のように構成されたモータ制御装置に
ついて、以下図1、図2、図3、図4を用いてその動作
を説明する。
【0019】モータ100にモータの位置を検出する位
置検出器102が取り付けられている。位置検出器10
2は図2に示すように、予め着磁された磁石の着磁パタ
ーンをMR素子で検出し、図3に示すような互いに位相
が90度の信号MR1、MR2の信号を出力する。これ
らのMR1、MR2の信号は位置信号処理器106に入
力しモータの位置を検出する。この位置信号処理器10
6の動作は、任意の時刻に、例えばMR1、MR2の瞬
時信号から逆三角関数の演算で求めればよい。さらに、
この位置信号を微分器108によりモータの速度に変換
される。
【0020】次に、本発明の速度制御動作について詳細
に説明する。
【0021】周期制御信号出力器110は、予め定めた
任意の制御周期毎に、検出された速度ωmが速度指令値
ωdに追従するように、例えば(数1)で表される公知
のPI制御等で制御すればよく、その制御信号であるト
ルク指令τaを出力する。
【0022】
【数1】
【0023】ここで、Kis、Kpsはフィードバック
ゲインである。この制御方式の場合は、制御周期は位置
検出器やモータ速度には依存せず、任意の応答性を確保
するために自由に設定すればよい。一般に、制御周期を
短くすると応答性は向上する。
【0024】次に、従来の公知の周期制御信号出力器1
10のみのトルク指令で、速度制御した場合は、速度を
検出してフィードバック制御しているため制御の遅れが
生じ、速度指令値ωdとモータ検出速度ωmとの速度誤
差ωe、 ωe=ωd−ωm … (数2) は、モータのコギングやトルクリップル成分の影響で、
図4のようなモータ位置で変動する回転変動の波形とな
る。特に、負荷とモータが減速器なしで、直接つながっ
ているようなシステムでは、モータを低速回転する必要
があるだけでなく、モータの発生トルクを大きくする必
要があり、それに伴うモータのコギングやトルクリップ
ル成分の影響が大きくなる。
【0025】そこで、位置制御信号出力器112によ
り、モータのコギングやトルクリップル成分などのモー
タの位置で決まるトルク変動成分を補正するトルク指令
τbを予め測定し、位置信号処理器106で処理された
モータの位置に応じて出力する。
【0026】もし、この時、トルク変動成分を補正する
トルク指令τbを時刻に応じた時間関数として出力する
と、一定の速度に制御する場合でも、補正トルクの位相
を合わすために、制御周期をモータの回転速度を考慮し
て設定しなければならないだけでなく、速度変動の影響
で補正トルクの位相がずれて、十分に回転変動を抑える
ことができない。
【0027】以上の周期制御信号出力器110のトルク
指令τaと位置制御信号出力器112のトルク指令τb
を、加算器114で加算しトルク指令とする。そして、
電流制御部104で、指令されたトルクを発生するよう
にモータ100へ供給する電流を公知のPI制御等で制
御する。
【0028】以上の構成により、モータの制御周期には
無関係に、モータのコギングやトルクリップル成分によ
る回転変動を抑えることができ、精度の良い速度制御が
実現できる。
【0029】なお、本実施例では、モータの位置から速
度を検出するのに、微分器を用いたが、公知の差分器等
のデジタル信号で処理できるものでもよい。
【0030】また、本実施例では(数1)で示したPD
制御の速度制御の例で説明したが、実施例の構成から明
らかなように、位置制御まで含めたPID制御など、他
の制御方式でも同様の効果を得ることができる。
【0031】さらに、本実施例では、電流制御を行うこ
とでトルク制御を容易にしたが、電流制御を有していな
い公知の電圧駆動で制御しても構わない。
【0032】次に、第1の実施例では、モータのコギン
グやトルクリップル成分などのモータの位置で決まるト
ルク変動成分を補正するトルク指令τbを、予め何らか
の方法で調べる必要があり、速度指令値や負荷が変わっ
てモータのコギングやトルクリップル成分などが変化す
る場合は、設定が容易ではないといった問題点があっ
た。
【0033】そこで、本発明の第2の実施例として、予
め補正トルクを調整しなくても、自動的に最適な補正ト
ルクを更新することを可能とするモータ制御装置を提供
する。
【0034】以下本発明の第2の実施例のモータ制御装
置について、図面を参照しながら説明する。
【0035】図5は本発明の第2の実施例におけるモー
タ制御装置の構成を示す全体図である。
【0036】図5において、100はモータ、102は
位置検出器、104は電流制御器、106は位置信号処
理器、108は微分器、110は周期制御信号出力器、
114は加算器、200は記憶手段、202は補正値演
算手段、204は加算器である。
【0037】以上のように構成されたモータ制御装置に
ついて、以下図5を用いてその動作を説明する。
【0038】第1の実施例のモータ制御装置と同様に、
モータ100にモータの位置を検出する位置検出器10
2が取り付けられており、位置信号処理器106でモー
タの位置を検出し、さらに、微分器108によりモータ
の速度に変換される。そして、周期制御信号出力器11
0は、予め定めた制御周期毎に、この検出された速度が
速度指令値に追従するようにトルク指令τaを出力す
る。
【0039】次に、本発明の位置制御信号を出力する動
作について詳細に説明する。
【0040】第1の実施例でも説明したように、周期制
御信号出力器110のみのトルク指令で、速度制御した
場合は、モータのコギングやトルクリップル成分の影響
で、図4のようなモータ位置で変動する回転変動の波形
となる。そこで、補正値演算手段202により、例え
ば、 τc=Kc・(ωd−ωm) … (数3) のような速度誤差に補正ゲインKcを乗じたものを補正
信号τcとする。
【0041】また、記憶手段200はモータの位置θm
に応じて、変動成分を補正するトルク指令τb_mem
[θm]を記憶しており、加算器204により、記憶手
段200で記憶されたトルク指令τb_mem[θm]
と補正値演算手段202で計算される補正信号τcとを
加算し、 τb[θm]=τb_mem[θm]+τc …(数4) のような、トルク変動成分を補正するトルク指令τb
[θm]を出力する。また、加算器204で補正された
トルク指令τb[θm]を、 τb_mem[θm]=τb[θm] …(数5) と更新して、記憶手段200に記憶する。
【0042】ここで、記憶手段は、モータの位置に応じ
たトルク指令を記憶すればよいので、モータの1回転よ
り多くの値を記憶する必要はない。また、モータの局数
やスロット数によりトルク変動成分がモータ1回転で複
数周期ある場合は、その周期に応じて記憶容量を減らす
ことも可能である。
【0043】そして、第1の実施例と同様、周期制御信
号出力器110のトルク指令τaと位置制御信号のトル
ク指令τbを、加算器114で加算しトルク指令とし、
電流制御部104で、指令されたトルクを発生するよう
にモータ100へ供給する電流を制御する。
【0044】以上の構成により、モータのコギングやト
ルクリップル成分などのモータの位置で決まるトルク変
動成分を、予め何らかの方法で調整する必要がなくな
り、速度指令値や負荷が変わってモータのコギングやト
ルクリップル成分などが変化する場合でも、モータの制
御周期にも無関係に、モータのコギングやトルクリップ
ル成分による回転変動を抑えることができ、容易に精度
の良い速度制御が実現できる。
【0045】なお、本実施例では、補正信号τcを速度
誤差に補正ゲインを乗じたものを用いたが、速度誤差だ
けでなく位置誤差等の信号を併用してもよい。したがっ
て、周期制御信号出力器110で出力されるトルク指令
τaを用いてもよい。
【0046】次に、第2の実施例では、モータの位置に
応じて、速度信号を用いてモータのコギングやトルクリ
ップル成分などのモータの位置で決まるトルク変動成分
による回転変動を抑えることができることを説明した
が、モータの位置を検出する位置検出器の分解能やモー
タ位置に応じた補正信号を記憶する記憶手段の記憶容量
が少ない場合で、特に回転変動を抑えるトルク指令を更
新している途中では、制御周期毎に位置検出器の値が変
化しない場合があり、一度に複数回も更新保存してしま
う補正位置が発生し、望みの特性になるまでに時間がか
かる等の問題点を有していた。
【0047】そこで、本発明の第3の実施例として、モ
ータの位置を検出する位置検出器の出力が制御周期毎に
変化しない場合でも、自動的に最適な補正トルクを更新
することを可能とするモータ制御装置を提供する。
【0048】以下本発明の第3の実施例のモータ制御装
置について、図面を参照しながら説明する。
【0049】図6は本発明の第3の実施例におけるモー
タ制御装置の構成を示す全体図である。
【0050】図6において、100はモータ、102は
位置検出器、104は電流制御器、106は位置信号処
理器、108は微分器、110は周期制御信号出力器、
114は加算器、200は記憶手段、202は補正値演
算手段、204は加算器、210は平均化手段である。
【0051】以上のように構成されたモータ制御装置に
ついて、以下図6を用いてその動作を説明する。
【0052】第1の実施例のモータ制御装置と同様に、
モータ100にモータの位置を検出する位置検出器10
2が取り付けられており、位置信号処理器106でモー
タの位置を検出し、微分器108によりモータの速度に
変換される。そして、周期制御信号出力器110は、予
め定めた制御周期毎に、この検出された速度が速度指令
値に追従するようにトルク指令τaを出力する。
【0053】記憶手段200はモータの位置θmに応じ
て、変動成分を補正するトルク指令τb_mem[θ
m]を記憶する。第2の実施例では、このトルク指令
を、補正値演算手段202で計算される補正信号で、更
新保存していたが、位置信号の分解能等の要因で、ある
制御時刻Aでの位置検出器の位置信号と、その以前の制
御周期での位置信号が変化しない場合もある。
【0054】この場合は、複数回続けてトルク指令τb
_mem[θm]を更新するため、他のモータ位置との
バランスが悪くなる。
【0055】そこで、平均化手段210により、位置検
出器の位置信号が変化しない回数を記憶し、その時の補
正信号の総和を求めて平均化する。
【0056】例えば、ある制御時刻tでの位置信号がθ
mで、その時の補正信号τc(t)とする。そして、次
の制御時刻t+△tでの位置信号も同じθmで、その時
の補正信号τc(t+△t)とする。この時、モータ位
置θmでの補正信号τc_aveは、 τc_ave={τc(t)+τc(t+Δt)}/2 … (数6) とする。そして、この補正信号の平均値τc_aveを
加算器204により、 τb[θm]=τb_mem[θm]+τc_ave … (数7) と、記憶手段200で記憶されたトルク指令τb_me
m[θm]と加算して、トルク変動成分を補正するトル
ク指令τb[θm]を更新して出力し、第2の実施例と
同様、再度記憶手段200に記憶すればよい。
【0057】なお、ここでも、記憶手段は、モータの位
置に応じたトルク指令を記憶すればよいので、モータの
1回転より多くの値を記憶する必要はない。また、モー
タの局数やスロット数によりトルク変動成分がモータ1
回転で複数周期ある場合は、その周期に応じて記憶容量
を減らすことも可能である。さらに、本実施例の平均化
処理を使うことで、上記のモータの位置に応じた位置制
御信号を生成する際に、モータ位置の分解能を減らし
て、記憶容量を減らすことも可能である。
【0058】そして、第1の実施例と同様、周期制御信
号出力器110のトルク指令τaと位置制御信号のトル
ク指令τbを、加算器114で加算しトルク指令とし、
電流制御部104で、指令されたトルクを発生するよう
にモータ100へ供給する電流を制御する。
【0059】以上の構成により、モータのコギングやト
ルクリップル成分などのモータの位置で決まるトルク変
動成分を、モータの位置を検出する位置検出器の出力が
制御周期毎に変化しない場合でも、自動的に最適な補正
トルクを更新することが可能となり、容易に精度の良い
速度制御が実現できる。
【0060】次に、第2、第3の実施例では、速度信号
を用いてモータのコギングやトルクリップル成分などの
モータの位置で決まるトルク変動成分による回転変動を
抑えることができることを説明したが、検出した速度に
ノイズがのっている場合などは、所望の特性が得られな
いといった問題点を有していた。
【0061】そこで、本発明の第4の実施例として、速
度信号にノイズがのった場合でも、速度信号を用いてモ
ータのコギングやトルクリップル成分などのモータの位
置で決まるトルク変動成分による回転変動を抑えること
ができることを可能とするモータ制御装置を提供する。
【0062】以下本発明の第4の実施例のモータ制御装
置について、図面を参照しながら説明する。
【0063】図7は本発明の第4の実施例におけるモー
タ制御装置の構成を示す全体図である。
【0064】図7において、100はモータ、102は
位置検出器、104は電流制御器、106は位置信号処
理器、108は微分器、110は周期制御信号出力器、
114は加算器、202は補正値演算手段、204は加
算器、300は記憶手段、302はフィルター、304
は位置信号補正器である。
【0065】図8は回転変動補正前の速度誤差波形とフ
ィルター後の速度誤差波形の一例を示す説明図である。
【0066】図9は回転変動補正前の速度誤差の周波数
分析波形の一例を示す説明図である。
【0067】図10はフィルター302と位置信号補正
器304の動作を示す説明図である。
【0068】図11は回転変動補正後の速度誤差波形と
フィルター後の速度誤差波形の一例を示す説明図であ
る。
【0069】図12は回転変動補正後の速度誤差の周波
数分析波形の一例を示す説明図である。
【0070】以上のように構成されたモータ制御装置に
ついて、以下、図7、図8、図9、図10、図11、図
12を用いてその動作を説明する。
【0071】第1と第2の実施例のモータ制御装置と同
様に、モータ100にモータの位置を検出する位置検出
器102が取り付けられており、位置信号処理器106
でモータの位置を検出し、さらに、微分器108により
モータの速度に変換される。そして、周期制御信号出力
器110は、予め定めた制御周期毎に、この検出された
速度が速度指令値に追従するようにトルク指令τaを出
力する。
【0072】次に、本発明の位置制御信号を出力する動
作について詳細に説明する。
【0073】第1および第2の実施例でも説明したよう
に、周期制御信号出力器110のみのトルク指令で、速
度制御した場合は、モータのコギングやトルクリップル
成分の影響で、モータの速度波形はモータ位置で変動す
る回転変動波形となる。そのため、第2の実施例では速
度誤差に補正ゲインを乗じたもので補正することとし
た。
【0074】しかし、モータの検出速度にノイズがのっ
ていたり、位置信号処理器106で処理する位置信号M
R1、MR2の信号が理想的な正弦波からずれている場
合に、信号処理した後のモータ位置の絶対精度がずれ、
このモータ位置を微分して求める速度信号には大きなノ
イズがのる場合がある。実際に測定した速度誤差の一例
を図8に示す。図8の上の波形が速度誤差の波形であ
る。このような信号で回転変動を抑えようとしても、十
分な抑制効果が発揮できない場合がある。
【0075】このノイズの影響を除去するために、この
速度誤差波形の高周波ノイズを除去するフィルター30
2を導入する。図8の下の波形がフィルター302を通
した後の速度誤差の波形で、モータのコギングやトルク
リップル成分等のモータの位置に起因する変動が容易に
検出できる。また、この時に外部測定器でモータ速度を
検出した速度波形を周波数分析した波形を図9に示す。
図9から分かるように、モータのトルクリップル成分が
大きいことが分かる。
【0076】一方、高周波ノイズを除去するために、フ
ィルターを通すと、図10の上の図から中の図に示すよ
うにフィルターの影響で位相が遅れる。そのため、フィ
ルター後の波形で回転変動を抑制しようとすると、位相
がずれるために十分に回転変動を抑えることができず、
モータ速度やフィルターの構成によっては、位相が反転
し不安定になる場合もある。
【0077】そこで、本発明では、図10の下の図にな
るように位相遅れを補正する補正手段を有する。この動
作について、以下に説明する。
【0078】一般に、フィルターの構成によりフィルタ
ーによる時間遅れは一意に決まるため、フィルター後の
速度誤差波形から、どれだけ時間を早くすればよいか、
一定速度で回転している場合は、どれだけ位相を早く、
即ちモータ位置を前にずらせばよいかは容易に分かる。
しかし、時間が遅れた信号から現在の信号を推定すると
いうのは、現在の信号から未来の信号を推定するのと等
価であるため、容易ではない。
【0079】ところが、第2の実施例と同様に、記憶手
段300にモータの位置θmに応じて、変動成分を補正
するトルク指令τb_mem[θm]を記憶することが
可能であるため、本実施例のように一定速度で速度制御
している場合は、位置信号補正器304により、現在の
位置θmよりフィルター302で遅れる位置θfだけ、
前の位置の、 θc=θm−θf …(数8) の位置に補正する。そして、この位置θcのトルク指令
τb_mem[θc]を、加算器204により、第2の
実施例と同様の補正値演算手段202で計算される補正
信号τcを、フィルター302で高周波成分を除去した
補正信号τfと加算し、 τb[θc]=τb_mem[θc]+τf …(数9) のような、トルク変動成分を補正するトルク指令τb
[θc]を計算し、 τb_mem[θc]=τb[θc] … (数10) と更新して、記憶手段300に記憶する。
【0080】一方、記憶手段300からの補正信号は、
現在のモータ位置θmのトルク指令τb[θm]を出力
することで、フィルターによる遅れなしでモータの位置
に応じたトルク変動成分を抑えることができる。
【0081】そして、第1の実施例と同様、周期制御信
号出力器110のトルク指令τaと現在のモータ位置に
応じたトルク指令τbを、加算器114で加算しトルク
指令とし、電流制御器104で、指令されたトルクを発
生するようにモータ100へ供給する電流を制御する。
【0082】本実施例によりトルク変動成分を抑制した
際の、実際に測定した速度誤差の一例を図11に示す。
図11の上の波形が速度誤差の波形で、図11の下の波
形がフィルター302を通した後の速度誤差の波形であ
る。図8で見られたモータのコギングやトルクリップル
成分等のモータの位置に起因する変動が減少しているこ
とが分かる。また、図12は、この時に外部測定器でモ
ータ速度を検出した速度波形を周波数分析した波形を示
しており、モータのトルクリップル成分が大幅に減少し
ていることが分かる。
【0083】以上の構成により、モータの制御周期には
無関係に、しかも、検出した速度にノイズがのっている
場合でも、モータのコギングやトルクリップル成分によ
る回転変動を抑えることができ、精度の良い速度制御が
実現できる。
【0084】なお、ここでも、記憶手段は、モータの位
置に応じたトルク指令を記憶すればよいので、モータの
1回転より多くの値を記憶する必要はない。また、モー
タの局数やスロット数によりトルク変動成分がモータ1
回転で複数周期ある場合は、その周期に応じて記憶容量
を減らすことも可能である。
【0085】また、高周波成分を除去するフィルターの
構成は、位相特性が線形である線形位相フィルターで構
成すれば、フィルターによる位相遅れ量は容易に計算で
きる。
【0086】そして、高周波成分を除去するフィルター
を、予め定めた平均回数分の平均値を演算する平均値演
算手段でもよく、その場合は、フィルターによる位相遅
れ量は、平均回数の半分に相当する時間にモータが移動
する量を位相遅れ量とすればよい。
【0087】さらに、高周波成分を除去するフィルター
は、位置検出器102の成分、つまり、本実施例ではM
R1、MR2の成分を除去するフィルターでもよい。
【0088】次に、これまでの実施例では、モータの制
御周期には無関係に、モータのコギングやトルクリップ
ル成分による回転変動を抑えることができ、精度の良い
速度制御が実現できるモータ制御装置に関して説明した
が、以下に、このモータ制御装置を用いて、電子写真プ
ロセスの感光体を駆動する実施例について説明する。
【0089】本発明の第5の実施例として、感光体に直
接モータを取り付けて小型化をする場合でも、モータの
コギングやトルクリップル成分による回転変動を抑える
ことが可能となり感光体の回転速度を高精度に制御可能
な画像形成装置を提供する。
【0090】以下本発明の第5の実施例の画像形成装置
について、図面を参照しながら説明する。
【0091】図13は本発明の第5の実施例における画
像形成装置の構成を示す全体図である。
【0092】図13において、500はモータ、502
は位置検出器、504は感光体、506はモータ制御器
である。
【0093】以上のように構成された画像形成装置につ
いて、以下図13を用いてその動作を説明する。
【0094】図16の従来の画像形成装置とは異なり、
モータ500に感光体504が減速器を介さずに直接取
り付けられている。電子写真プロセスでは、感光体50
4上に公知の露光手段、帯電手段、現像手段によりトナ
ー像を構成し、紙等に転写して画像を形成する。したが
って、高品位の画像を実現するためには、感光体の高精
度な速度制御が必要である。しかも、減速器を介さない
ことで、モータは低速で回転しなくてはならないだけで
なく、モータ自体のトルクアップも必要なためモータの
コギングやトルクリップル成分が大きくなり、従来のP
I制御等のフィードバック制御では、所望の精度の速度
制御が困難であった。
【0095】そこで、モータ制御器506が、モータ5
00に取り付けられたモータ500の位置を検出する位
置検出器502の位置情報を用いて、第1あるいは第2
あるいは第3あるいは第4の実施例のモータ制御装置を
用いることで、モータのコギングやトルクリップル成分
等のトルク変動による回転変動を抑えることができ、精
度の良い速度制御が可能となる。これにより、感光体の
高精度な速度制御が可能となり、高品位の画像を形成す
ることが可能となる。
【0096】以上の構成により、モータを感光体に直接
取り付けても、高品位の画像を形成することが可能とな
り、減速器や慣性負荷も不要となるため電子写真プロセ
スの小型化が容易となる。
【0097】次に、第5の実施例では、モータの負荷が
一定である場合には有効であるが、感光体上に残ったト
ナーをクリーニングするためのクリーニングブレードを
感光体に押しあてる場合、負荷トルクが大きく変化す
る。これにより、トルクリップル成分が変化し、感光体
の回転変動を補正するトルク指令を更新保存するまでに
感光体の速度精度が一時的に悪化するといった問題点が
あった。
【0098】そこで、本発明の第6の実施例として、ク
リーニングブレードが感光体に押しあたる場合でも、感
光体の速度制御が精度良く実現可能な画像形成装置を提
供する。
【0099】以下本発明の第6の実施例の画像形成装置
について、図面を参照しながら説明する。
【0100】図14は本発明の第6の実施例における画
像形成装置の構成を示す全体図である。
【0101】図14において、500はモータ、502
は位置検出器、504は感光体、600はモータ制御
器、602はクリーニングブレード、604はクリーニ
ングブレード駆動器、606はクリーニングブレード指
令器である。
【0102】図15は本発明の第6の実施例におけるモ
ータ制御器600の構成を示す説明図である。
【0103】図15において、104は電流制御器、1
06は位置信号処理器、108は微分器、110は周期
制御信号出力器、114は加算器、202は補正値演算
手段、204は加算器、600はモータ制御器、606
はクリーニングブレード指令器、610は通常時記憶手
段、612はクリーニング時記憶手段、614、616
は切替器である。
【0104】以上のように構成された画像形成装置につ
いて、以下図14、図15を用いてその動作を説明す
る。
【0105】第5の実施例の画像形成装置と同様に、モ
ータ500に感光体504が減速器を介さずに直接取り
付けられており、モータ500に取り付けられたモータ
500の位置を検出する位置検出器502の位置情報を
用いて、モータ制御器600でモータ500を制御す
る。
【0106】本実施例では、感光体504を清掃するク
リーニングブレード602を有しており、クリーニング
ブレード指令器606により感光体をクリーニングする
指令が来ると、クリーニングブレード駆動器604によ
りクリーニングブレード602を感光体504に押し当
てて、感光体上に残ったトナー等を清掃する。
【0107】次に、モータ制御器600の動作について
詳細に説明する。
【0108】第2の実施例のモータ制御装置と同様に、
モータ500に取り付けられた位置検出器502の信号
を、位置信号処理器106でモータの位置を検出し、さ
らに、微分器108によりモータの速度に変換される。
そして、周期制御信号出力器110は、予め定めた制御
周期毎に、この検出された速度が速度指令値に追従する
ようにトルク指令τaを出力する。
【0109】第1の実施例でも説明したように、周期制
御信号出力器110のみのトルク指令で、速度制御した
場合は、モータのコギングやトルクリップル成分の影響
で、モータ位置で変動する回転変動が大きくなる。その
ため、第2の実施例と同様にモータの位置θmに応じ
て、記憶手段に記憶された変動成分を補正するトルク指
令を、補正値演算手段202からの補正信号τcで、加
算器204により、加算し、更新保存する。
【0110】ここで、クリーニングブレード602が感
光体504に押しあてられると、感光体を駆動するモー
タの負荷トルクが大きくなり、これに伴いトルクリップ
ル成分も大きくなる。しかし、補正値演算手段202に
よる更新保存動作により、自動的にトルクリップル成分
などのモータの位置で決まるトルク変動成分による回転
変動を抑えることができるが、更新保存動作が完了する
までは回転変動を十分に抑えることはできない。
【0111】そこで、本発明では、通常時記憶手段61
0とクリーニング時記憶手段612の2つの記憶手段を
有しており、クリーニングブレード指令器606の指令
により、クリーニングブレードを感光体に押しあててい
ない通常時には、切替器614、616を通常時記憶手
段610に接続し、クリーニングブレードを感光体に押
しあてているクリーニング時には、切替器614、61
6をクリーニング時記憶手段612に接続する。これに
より、クリーニングブレードを感光体に押しあてている
か否かで別々に補正するトルク指令を出力することが可
能となり、補正値演算手段202による更新保存動作も
別々に行うことができる。
【0112】以上の構成により、クリーニングブレード
が感光体に押しあてられて、トルクリップルが変動して
も、瞬時に回転変動を抑えることが可能となり、常に高
品位の画像を形成することが可能となる。
【0113】なお、ここでは、記憶手段を2つとして説
明したが、感光体の速度設定が複数個ある場合など、必
要に応じて増やしても構わない。
【0114】また、電子写真プロセスの電源投入直後の
最初の画像形成から高品位な画像を形成するために、電
源投入時やリセット時に画像を形成せずにモータのみを
駆動する試験動作を実施し、この際に、クリーニングブ
レードを感光体に押しあてない通常時の更新保存動作
と、クリーニングブレードを感光体に押しあてるクリー
ニング時の更新保存動作とを予め実施し、それぞれ記憶
手段に記憶しておけばよい。これにより、電源投入直後
の最初の画像形成から高品位な画像を形成することが可
能となる。
【0115】さらに、クリーニングブレードが感光体に
押しあてている間には、感光体上に画像を形成しない場
合は、この間だけ補正値演算手段202による更新保存
動作を行わなくてもよい。この場合は、クリーニング時
記憶手段は不要となる。また、クリーニング時以外の負
荷がかかることが予め分かる場合にも、その間だけ更新
保存動作を停止すれば画像形成時の速度変動を悪化させ
ることはない。
【0116】
【発明の効果】上記実施例の記載から明らかなように、
本発明のモータ制御装置は、モータと、前記モータの位
置に応じた位置信号を出力する位置検出器と、前記位置
検出器の出力から前記モータの回転速度を出力する速度
検出手段と、前記速度検出手段の出力に応じて前記モー
タの回転速度を予め定めた速度指令値に制御する速度制
御手段とを有するモータ制御装置において、前記速度制
御手段が、制御周期毎に前記速度検出手段の出力が前記
速度指令値に追従するように制御信号Aを出力する周期
制御信号出力手段と、前記位置検出器の位置に応じた制
御信号Bを出力する位置制御信号出力手段と、前記周期
制御信号出力手段の制御信号Aと前記位置制御信号出力
手段の制御信号Bとを加算して前記モータの制御信号と
することで、モータのコギングやトルクリップル等の回
転変動を抑制し、高精度な速度制御を容易に実現可能と
するものである。
【0117】さらに、本発明の画像形成装置は、感光体
と、前記感光体に取り付けられたモータと、前記モータ
の位置に応じた位置信号を出力する位置検出器と、前記
位置検出器の出力から前記モータの回転速度を出力する
速度検出手段と、前記速度検出手段の出力に応じて前記
モータの回転速度を予め定めた速度指令値に制御する速
度制御手段とを有する電子写真プロセスにおいて、前記
速度制御手段が、制御周期毎に前記速度検出手段の出力
が前記速度指令値に追従するように制御信号Aを出力す
る周期制御信号出力手段と、前記位置検出器の位置に応
じた制御信号Bを出力する位置制御信号出力手段と、前
記周期制御信号出力手段の制御信号Aと前記位置制御信
号出力手段の制御信号Bとを加算して前記モータの制御
信号とすることで、高品位な画像を形成する画像形成装
置を小型軽量で実現することを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるモータ制御装置
の構成を示す全体図
【図2】位置検出器の概念図
【図3】位置検出器の出力である位置信号の一例を示す
説明図
【図4】速度誤差波形の一例を示す説明図
【図5】本発明の第2の実施例におけるモータ制御装置
の構成を示す全体図
【図6】本発明の第3の実施例におけるモータ制御装置
の構成を示す全体図
【図7】本発明の第4の実施例におけるモータ制御装置
の構成を示す全体図
【図8】回転変動補正前の速度誤差波形とフィルター後
の速度誤差波形の一例を示す説明図
【図9】回転変動補正前の速度誤差の周波数分析波形の
一例を示す説明図
【図10】フィルターと位置信号補正器の動作を示す説
明図
【図11】回転変動補正後の速度誤差波形とフィルター
後の速度誤差波形の一例を示す説明図
【図12】回転変動補正後の速度誤差の周波数分析波形
の一例を示す説明図
【図13】本発明の第5の実施例における画像形成装置
の構成を示す全体図
【図14】本発明の第6の実施例における画像形成装置
の構成を示す全体図
【図15】本発明の第6の実施例におけるモータ制御器
600の構成を示す説明図
【図16】従来の画像形成装置の構成を示す説明図
【符号の説明】
100、500 モータ 102、502 位置検出器 104 電流制御器 106 位置信号処理器 108 微分器 110 周期制御信号出力器 112 位置制御信号出力器 114、204 加算器 200、300 記憶手段 202 補正値演算手段 210 平均化手段オフセット量判別器 300 記憶手段 302 フィルター 304 位置信号補正器 504 感光体 506、600 モータ制御器 602 クリーニングブレード 604 クリーニングブレード駆動器 606 クリーニングブレード指令器 610 通常時記憶手段 612 クリーニング時記憶手段 614、616 切替器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05D 3/12 306 G03G 21/00 312 Fターム(参考) 2H027 DA17 DE07 ED02 ED27 EE04 EE08 EF09 2H035 CA07 CG01 2H134 GA01 GB02 HD00 HD18 KA15 KB14 KG08 KH01 KH13 5H303 AA01 AA21 AA27 CC01 CC06 DD01 FF05 FF16 GG09 JJ02 LL03 5H550 AA14 AA15 BB08 FF03 JJ25 JJ26 LL34 LL56 MM17

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、前記モータの位置に応じた位
    置信号を出力する位置検出器と、前記位置検出器の出力
    から前記モータの回転速度を出力する速度検出手段と、
    前記速度検出手段の出力に応じて前記モータの回転速度
    を予め定めた速度指令値に制御する速度制御手段とを有
    するモータ制御装置において、 前記速度制御手段が、制御周期毎に前記速度検出手段の
    出力が前記速度指令値に追従するように制御信号Aを出
    力する周期制御信号出力手段と、 前記位置検出器の位置に応じた制御信号Bを出力する位
    置制御信号出力手段と、 前記周期制御信号出力手段の制御信号Aと前記位置制御
    信号出力手段の制御信号Bとを加算して前記モータの制
    御信号とすることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 位置制御信号出力手段が、位置検出器の
    位置信号に応じて制御信号Bを格納する位置基準制御信
    号記憶手段と、 前記位置基準制御信号記憶手段に格納された前記位置検
    出器の位置信号に応じた制御信号Bを制御周期毎の速度
    検出手段の出力から構成される補正信号を用いて更新保
    存する更新保存手段とを有しており、 前記位置基準制御信号記憶手段に格納された前記位置検
    出器の位置信号に応じた制御信号Bを出力することを特
    徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 更新保存手段が、制御時刻Aの位置検出
    器の位置信号が前記制御時刻Aより以前の制御周期の前
    記位置検出器の位置信号と変化しない不変回数を記憶す
    る回数記憶手段と、 前記制御時刻Aより以前の前記不変回数すべての速度検
    出手段の出力から構成される補正信号の総和を求め、前
    記回数記憶手段に記憶された不変回数で除算して、平均
    する補正信号平均化手段を有しており、 位置基準制御信号記憶手段に格納された前記位置検出器
    の位置信号に応じた制御信号Bを、前記補正信号平均化
    手段で平均化された補正信号を用いて更新保存すること
    を特徴とする請求項2記載のモータ制御装置。
  4. 【請求項4】 更新保存手段が、高周波成分を除去する
    高周波除去フィルターと、 位置検出器の位置信号を、前記高周波除去フィルターに
    よる位置ずれ量で補正する位置信号補正手段とを有して
    おり、 制御周期毎の速度検出手段の出力から構成される補正信
    号から前記高周波除去フィルターにより高周波成分を除
    去した高周波除去補正信号を用いて、前記位置信号補正
    手段で補正された位置信号に応じた位置基準制御信号記
    憶手段に格納された制御信号Bを更新保存することを特
    徴とする請求項2記載のモータ制御装置。
  5. 【請求項5】 高周波除去フィルターが、予め定めた平
    均回数分の前記高周波除去フィルターへの入力値の平均
    値を演算する平均値演算器であり、 位置信号補正手段が、前記平均回数の半分に相当する時
    間のモータの移動量を位置ずれ量として補正することを
    特徴とする請求項4記載のモータ制御装置。
  6. 【請求項6】 モータと、前記モータの位置に応じて互
    いに位相の異なる複数の正弦波状の信号を出力する位置
    信号出力器と、前記位置信号出力器の正弦波状の信号を
    複数個に分割して前記モータの位置信号に変換する位置
    信号変換器と、前記位置信号変換器の出力から前記モー
    タの回転速度を出力する速度検出手段と、前記速度検出
    手段の出力に応じて前記モータの回転速度を予め定めた
    速度指令値に制御する速度制御手段とを有するモータ制
    御装置において、 前記速度制御手段が、制御周期毎に前記速度検出手段の
    出力が前記速度指令値に追従するように制御信号Aを出
    力する周期制御信号出力手段と、 前記位置変換器の位置信号に応じて制御信号Bを格納す
    る位置基準制御信号記憶手段と、 前記位置信号出力器が出力する信号の周波数成分を除去
    する高周波除去フィルターと、 前記位置変換器の位置信号を、前記高周波除去フィルタ
    ーによる位置ずれ量で補正する位置信号補正手段と、 制御周期毎の速度検出手段の出力から構成される補正信
    号から前記高周波除去フィルターにより高周波成分を除
    去した高周波除去補正信号を用いて、前記位置信号補正
    手段で補正された位置信号に応じた位置基準制御信号記
    憶手段に格納された制御信号Bを更新保存する更新保存
    手段とを有しており、 前記周期制御信号出力手段の制御信号Aと前記位置基準
    制御信号記憶手段に格納された前記位置検出器の位置信
    号に応じた制御信号Bとを加算して前記モータの制御信
    号とすることを特徴とするモータ制御装置。
  7. 【請求項7】 感光体と、前記感光体に取り付けられた
    モータと、前記モータの位置に応じた位置信号を出力す
    る位置検出器と、前記位置検出器の出力から前記モータ
    の回転速度を出力する速度検出手段と、前記速度検出手
    段の出力に応じて前記モータの回転速度を予め定めた速
    度指令値に制御する速度制御手段とを有する電子写真プ
    ロセスにおいて、 前記速度制御手段が、制御周期毎に前記速度検出手段の
    出力が前記速度指令値に追従するように制御信号Aを出
    力する周期制御信号出力手段と、 前記位置検出器の位置に応じた制御信号Bを出力する位
    置制御信号出力手段と、 前記周期制御信号出力手段の制御信号Aと前記位置制御
    信号出力手段の制御信号Bとを加算して前記モータの制
    御信号とすることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 位置制御信号出力手段が、位置検出器の
    位置信号に応じて制御信号Bを格納する位置基準制御信
    号記憶手段と、 前記位置基準制御信号記憶手段に格納された前記位置検
    出器の位置信号に応じた制御信号Bを制御周期毎の速度
    検出手段の出力から構成される補正信号を用いて更新保
    存する更新保存手段とを有しており、 前記位置基準制御信号記憶手段に格納された前記位置検
    出器の位置信号に応じた制御信号Bを出力することを特
    徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 感光体と、前記感光体に取り付けられた
    モータと、前記モータの位置に応じた位置信号を出力す
    る位置検出器と、前記位置検出器の出力から前記モータ
    の回転速度を出力する速度検出手段と、前記速度検出手
    段の出力に応じて前記モータの回転速度を予め定めた速
    度指令値に制御する速度制御手段と、前記モータの位置
    に無関係の負荷を入力する負荷入力手段とを有する電子
    写真プロセスにおいて、 前記速度制御手段が、制御周期毎に前記速度検出手段の
    出力が前記速度指令値に追従するように制御信号Aを出
    力する周期制御信号出力手段と、 前記位置検出器の位置信号に応じて制御信号Bを格納す
    る位置基準制御信号記憶手段と、 前記負荷入力手段により前記モータの位置に無関係の負
    荷が入力されない場合に、前記位置基準制御信号記憶手
    段に格納された前記位置検出器の位置信号に応じた制御
    信号Bを制御周期毎の速度検出手段の出力から構成され
    る補正信号を用いて更新保存する更新保存手段と、 前記周期制御信号出力手段の制御信号Aと前記位置基準
    制御信号記憶手段の制御信号Bとを加算して前記モータ
    の制御信号とすることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 感光体と、前記感光体をクリーニング
    する清掃手段と、前記感光体に取り付けられたモータ
    と、前記モータの位置に応じた位置信号を出力する位置
    検出器と、前記位置検出器の出力から前記モータの回転
    速度を出力する速度検出手段と、前記速度検出手段の出
    力に応じて前記モータの回転速度を予め定めた速度指令
    値に制御する速度制御手段とを有する電子写真プロセス
    において、 前記速度制御手段が、制御周期毎に前記速度検出手段の
    出力が前記速度指令値に追従するように制御信号Aを出
    力する周期制御信号出力手段と、 前記清掃手段によりクリーニングしている際の前記位置
    検出器の位置に応じた制御信号B1を出力する清掃時位
    置制御信号出力手段と、 前記清掃手段によりクリーニングしていない際の前記位
    置検出器の位置に応じた制御信号B2を出力する通常時
    位置制御信号出力手段と、 前記清掃手段によりクリーニングしている際には前記周
    期制御信号出力手段の制御信号Aと前記清掃時位置制御
    信号出力手段の制御信号B1とを加算し、前記清掃手段
    によりクリーニングしていない際には前記周期制御信号
    出力手段の制御信号Aと前記通常時位置制御信号出力手
    段の制御信号B2とを加算して前記モータの制御信号と
    する制御信号切替手段とを有することを特徴とする画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】 清掃時位置制御信号出力手段が、位置
    検出器の位置信号に応じて制御信号B1を格納する清掃
    時位置基準制御信号記憶手段と、清掃手段によりクリー
    ニングしている際に、前記清掃時位置基準制御信号記憶
    手段に格納された前記位置検出器の位置信号に応じた制
    御信号B1を制御周期毎の速度検出手段の出力から構成
    される補正信号を用いて更新保存する清掃時更新保存手
    段を有しており、 通常時位置制御信号出力手段が、前記位置検出器の位置
    信号に応じて制御信号B2を格納する通常時位置基準制
    御信号記憶手段と、前記清掃手段によりクリーニングし
    ていない際に、前記通常時位置基準制御信号記憶手段に
    格納された前記位置検出器の位置信号に応じた制御信号
    B2を制御周期毎の前記速度検出手段の出力から構成さ
    れる補正信号を用いて更新保存する通常時更新保存手段
    とを有していることを特徴とする請求項10記載の画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】 清掃時位置制御信号出力手段が、位置
    検出器の位置信号に応じて制御信号B1を格納する清掃
    時位置基準制御信号記憶手段と、清掃手段によりクリー
    ニングしながらモータを速度指令値に制御するクリーニ
    ング試験動作を行う清掃試験手段と、前記清掃試験手段
    によりクリーニング試験動作中に、前記清掃時位置基準
    制御信号記憶手段に格納された前記位置検出器の位置信
    号に応じた制御信号B1を制御周期毎の速度検出手段の
    出力から構成される補正信号を用いて更新保存する清掃
    時更新保存手段を有しており、 通常時位置制御信号出力手段が、前記位置検出器の位置
    信号に応じて制御信号B2を格納する通常時位置基準制
    御信号記憶手段と、前記清掃手段によりクリーニングせ
    ずに前記モータを速度指令値に制御する通常試験動作を
    行う通常試験手段と、前記通常試験手段により通常試験
    動作中に、前記通常時位置基準制御信号記憶手段に格納
    された前記位置検出器の位置信号に応じた制御信号B2
    を制御周期毎の前記速度検出手段の出力から構成される
    補正信号を用いて更新保存する通常時更新保存手段とを
    有していることを特徴とする請求項10記載の画像形成
    装置。
  13. 【請求項13】 清掃試験手段によるクリーニング試験
    動作および清掃時更新保存手段による制御信号B1の更
    新保存動作と、通常試験手段による通常試験動作および
    通常時更新保存手段による制御信号B2の更新保存動作
    とを、電子写真プロセスの電源投入時もしくはリセット
    時に行うことを特徴とする請求項12記載の画像形成装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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