JP2003009214A - 入坑者及び移動車両の位置管理方法および位置管理システム - Google Patents

入坑者及び移動車両の位置管理方法および位置管理システム

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JP2003009214A
JP2003009214A JP2001194202A JP2001194202A JP2003009214A JP 2003009214 A JP2003009214 A JP 2003009214A JP 2001194202 A JP2001194202 A JP 2001194202A JP 2001194202 A JP2001194202 A JP 2001194202A JP 2003009214 A JP2003009214 A JP 2003009214A
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wireless
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transmitter
transceiver
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Yasuhiro Nakada
恭博 中田
Manabu Kurata
学 倉田
Makoto Tsushima
信 津島
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Sato Kogyo Co Ltd
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Sato Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入坑者及び移動車両の位置管理を行うに当た
り、電波の混線を防止するとともに、移動無線の電池消
耗を抑え使用時間の延長を図るようにする。 【解決手段】電波到達エリアが相互に重なりを持つよう
にトンネル延長方向に沿って適宜の間隔で副固定局2,
2…を固定配置し、トンネル延長方向に双方向の伝送系
統を構築する。また、各副固定局2,2…がそれぞれ、
電波到達エリア内である条件の下で、入坑者が携帯する
移動局3、3…および移動車両7に搭載される移動
局3と相互に通信可能とされる。前記トンネル内に固
定配置された副固定局2,2…が、呼出信号の送信によ
りトンネル内を移動する前記各移動局3,3、3
…を順に呼び出し、前記呼出信号に対応する移動局3
が前記呼び出しに応答する形で呼応信号を瞬間的に送信
し、この呼応信号を受信した副固定局2の位置から入
坑者及び移動車両7の現在位置を把握する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル内におけ
る入坑者及び移動車両の位置管理方法および位置管理シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、トンネル工事等においては、坑内
での安全管理および労務管理の一貫として、坑内を移動
するバッテリーロコ等の移動車両の位置を無線等によっ
て監視することにより車両事故を未然に防止するととも
に、作業員および職員(以下、まとめて入坑者とい
う。)についてもトンネル内への出入管理が行われてい
る。
【0003】例えば、特開平11-34871号公報(従来例
1)では、バッテリーロコにマグネットを取り付け、一
方トンネル内の坑口から切羽側にかけて敷設した軌道に
沿って適当間隔をおいた位置に、バッテリーロコの現在
及び進行方向を検出する磁気センサーを設けるととも
に、パトライトが接続された中継ユニットを設置し、前
記バッテリーロコが接近したならば、前記中継ユニット
がそれを検出した前記パトライトを点灯し、作業員や職
員等にバッテリーロコの接近を知らせるようにしたバッ
テリーロコの安全運転管理システムが提案されている。
【0004】一方、入坑者の管理については、従来は専
ら坑口に入坑管理ボードの記名板を裏返すなどにより入
坑したことを表示する方法が多く採用されていたが、近
年は坑口に設置したセンサーにより入坑者を自動的に監
視したり、本出願人が先の特願2000-160008号において
提案したように、入坑者が携帯する無線式移動送受信器
(以下、移動無線ともいう。)が、常時、数ビットのI
D信号を送信するようにし、これを受信したトンネル内
の固定送受信器の位置から入坑者の位置を割り出すよう
にする方法も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、入坑者
および移動車両などからなるすべての移動体の位置管理
システムを構築するには、各移動局の数に相当する周波
数帯を準備しなければならず、特定小電力無線等を基本
とした通信システムでは困難であることが多いととも
に、多種の周波数が坑内で混線するようになるため良好
な通信状態が確保されないなどの問題がある。
【0006】また、前述のように、移動無線からID信
号を常時、発信するようにした場合には、バッテリーの
消耗が激しく、約2時間程度で充電が必要になってしま
うなどの問題があった。
【0007】そこで本発明の主たる第1課題は、入坑者
が携帯する移動無線および移動車両に搭載される移動無
線等との通信により、これら入坑者および移動車両の位
置を把握するに当たって、無線同士の混線を防止し良好
な通信状態を確保するとともに、移動無線の電池消耗を
抑え使用時間の延長を図ることが可能な入坑者及び移動
車両の位置管理方法および位置管理システムを提供する
ことにある。
【0008】次いで、第2の課題は、上記課題に加え、
極力少ない通信周波数の使用により多くの移動無線との
通信を可能にした入坑者及び移動車両の位置管理方法お
よび位置管理システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1課題を解決する
ために請求項1に係る本発明として、電波到達エリアが
相互に重なりを持つようにトンネル延長方向に沿って適
宜の間隔で無線式送受信器を固定配置するとともに、こ
れら無線式固定送受信器群によりトンネル延長方向に双
方向の伝送系統を構築し、かつ各無線式固定送受信器が
それぞれ、電波到達エリア内である条件の下で、入坑者
が携帯する無線式移動送受信器および移動車両に搭載さ
れる無線式移動送受信器と相互に通信可能とされ、前記
トンネル内に固定配置された無線式固定送受信器が、呼
出信号の送信によりトンネル内を移動する前記各無線式
移動送受信器を順に呼び出し、前記呼出信号に対応する
無線式移動送受信器が前記呼び出しに応答する形で呼応
信号を瞬間的に送信し、この呼応信号を受信した無線式
固定送受信器の位置から入坑者及び移動車両の現在位置
を把握することを特徴とする入坑者及び移動車両の位置
管理方法が提供される。
【0010】上記請求項1に係る発明においては、トン
ネル内に固定配置された無線式固定送受信器が、トンネ
ル内を移動する前記各無線式移動送受信器を順に呼び出
し、前記呼出信号に対応する無線式移動送受信器が前記
呼び出しに応答する形で呼応信号を瞬間的に送信するよ
うにした。したがって、使用されている無線式固定送受
信器と無線式移動送受信器との無線系統は常時、1系統
のみであるため、電波の混線が完全に防止できるように
なる。また、無線式移動送受信器は、自己の呼び出しが
あった場合にだけ、呼応信号を瞬間的に送信するもので
あるため、電池の消耗を抑え、耐久時間の延長を図り得
るようになる。
【0011】前記第2課題を解決するために請求項2に
係る本発明として、電波到達エリアが相互に重なりを持
つようにトンネル延長方向に沿って適宜の間隔で無線式
送受信器を固定配置するとともに、これら無線式固定送
受信器群によりトンネル延長方向に双方向の伝送系統を
構築し、かつ各無線式固定送受信器がそれぞれ、電波到
達エリア内である条件の下で、入坑者が携帯する無線式
移動送受信器および移動車両に搭載される無線式移動送
受信器と相互に通信可能とされ、前記トンネル内に固定
配置された無線式固定送受信器は、切り替え可能な複数
の周波数で通信可能とされるとともに、各周波数毎に複
数の、ID情報を含む呼出信号を送信可能とされ、一
方、前記トンネル内を移動する前記各無線式移動送受信
器は前記複数の周波数の内のいずれかの周波数で前記無
線式固定送受信器と相互に通信可能とされるとともに、
前記複数のID情報の内のいずれかのID情報が割り当
てられ、この割り当てられたID情報を含む呼応信号を
送信可能とされ、前記トンネル内に固定配置された無線
式固定送受信器が、周波数を順に切り替えしながら、各
周波数毎にID情報を含む呼出信号を順に送信すること
によりトンネル内を移動する前記各無線式移動送受信器
を順に呼び出し、前記呼出信号に対応する無線式移動送
受信器が前記呼び出しに応答する形でID情報を含む呼
応信号を瞬間的に発信し、この呼応信号を受信した無線
式固定送受信器の位置から入坑者及び移動車両の現在位
置を把握することを特徴とする入坑者及び移動車両の位
置管理方法が提供される。
【0012】上記請求項2に係る発明においては、複数
のIDを複数の周波数と組み合わせることにより、「I
Dの数×周波数の数」だけ識別信号を用意することが可
能となり、極力少ない通信周波数を使用することにより
多くの無線式移動送受信器との通信が可能となる。
【0013】請求項3に係る本発明として、前記移動車
両に搭載された無線式移動送受信器からの呼応信号に
は、進行方向情報を含ませるようにしてある請求項1,
2いずれかに記載の入坑者及び移動車両の位置管理方法
が提供される。
【0014】請求項4に係る本発明として、前記移動車
両に搭載された無線式移動送受信器には、単一の周波数
を割り当てるようにするとともに、前記トンネル内に固
定配置された無線式固定送受信器による呼び出しに際
し、周波数の切り替え毎に移動車両に搭載された無線式
移動送受信器の呼出しを行うようにする請求項1〜3い
ずれかに記載の入坑者及び移動車両の位置管理方法が提
供される。
【0015】請求項5に係る本発明として、電波到達エ
リアが相互に重なりを持つようにトンネル延長方向に沿
って適宜の間隔で無線式送受信器を固定配置するととも
に、これら無線式固定送受信器群によりトンネル延長方
向に双方向の伝送系統を構築し、かつ各無線式固定送受
信器がそれぞれ、電波到達エリア内である条件の下で、
入坑者が携帯する無線式移動送受信器および移動車両に
搭載される無線式移動送受信器と相互に通信可能とされ
たトンネル内通信システムにおいて、前記トンネル内に
固定配置された無線式固定送受信器は、呼出信号の送信
によりトンネル内を移動する前記各無線式移動送受信器
を順に呼び出す呼出機能を備え、一方前記呼出信号に対
応する無線式移動送受信器は前記呼び出しに応答する形
で呼応信号を瞬間的に送信する呼応機能を備え、前記呼
応信号を受信した無線式固定送受信器の位置から割り出
された、入坑者及び移動車両の現在位置を表示する位置
表示装置を備えることを特徴とする入坑者及び移動車両
の位置管理システムが提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。
【0017】〔トンネル坑内における通信システム〕先
ず最初に、本位置管理方法を実施するために必要なトン
ネル坑内における通信システムについて詳述する。図1
はトンネル内通信システムの概略図であり、図2はその
要部拡大図である。
【0018】図1および図2に示されるように、中央管
理室Sに無線式固定送受信器を設置してこれを情報通信
主固定局1(以下、単に固定局という。)とするととも
に、トンネル延長方向に沿って電波到達距離内の間隔
で、例えば100〜1000m、好ましくは150〜5
00mの間隔で無線式固定送受信器を設置してこれを情
報伝送副固定局2、2…(以下、単に副固定局とい
う。)とする。各固定局1,2、2…の配置間隔の設定
は、電波の出力調整により行うことが可能である。これ
ら主固定局1および副固定局2,2…は、それぞれ隣接
する固定局2,2と相互に通信可能とされる。具体的に
示すと、中央管理室Sの固定局1から発信された信号
は、固定局1→副固定局2、2,2…の順で切羽
側に連係的に伝送されるとともに、切羽に設置された副
固定局2から中央管理室Sへの伝送は、副固定局2
→副固定局2e-1→副固定局2e-2…→固定局1の順で伝
送され、さらに中間の副固定局2から発信された信号
は、切羽方向および坑口方向の両方にそれぞれ伝送され
るようになっている。すなわち、前記主固定局1および
副固定局2、2…による直列的電波伝送によりトンネル
延長方向に双方向に電波を連係的に伝送する無線伝送系
統が構成されている。
【0019】上記例はトンネル建設現場への適用である
ため、トンネル曲線部や施工機械による電波障害などを
考慮し、前記無線伝送系統に併行して、平衡対ケーブ
ル、同軸ケーブルまたは光ファイバーなどの有線ケーブ
ル4によって各情報通信固定局1,2、2…が結ばれ、
有線伝送系統も同時に設備されている。もちろん、電波
伝達環境が良いような建設現場では、各固定局同士の通
信は無線単独とすることが可能である。
【0020】一方、トンネル内を走行するバッテリーロ
コ等の移動車両7に搭載された無線式移動送受信器3
および各入坑者が携帯する無線式移動送受信器3,3
,3…群を移動局3とする。これら移動局3,3
,3…は、基本的にトンネル坑内Tを移動する条件
で使用されるものであり、図1に図示されるように、前
記主固定局1および副固定局2,2…による電波到達エ
リアが相互に重なりを持っていることにより、各移動局
3,3…は、トンネル坑内Tのどの位置にいても、近接
する1または複数の副固定局2,2…と相互に送受信可
能な状態となっている。
【0021】〔入坑者及び移動車両の位置管理〕移動車
両7に搭載される移動局3および入坑者に携帯される
移動局3、3 ,3…は、各移動局3,3,3
が発信情報内にID情報を持つことにより個々の識別
が可能とされるとともに、前記各移動局3,3、3
…が発信する電波を受信した副固定局2の位置からト
ンネル坑内Tでの位置を把握することが可能である。
【0022】前記各移動局3,3、3…の位置を
知るために本形態例では、前記副固定局2,2…が呼出
信号の発信により各移動局3,3、3…の呼び出
しを順に行い、呼出信号に対応するID情報が割り当て
られた移動局3が前記呼び出しに応答する形でID情
報を含む呼応信号を発信する。そして、前記呼応信号を
受信した副固定局2の位置から移動局3の位置が割り
出される。
【0023】以下、具体例に基づいて、より好ましい呼
出・呼応形態について詳述すると、前記副固定局2,2
…と各移動局3,3,3…との間の通信に際し、
所定数の通信周波数、例えばI〜XIの11種の通信周
波数が準備されているとした場合に、先ずI〜Xの通信
周波数を入坑者が携帯する移動局3,3…との通信
用に割り振り、通信周波数XIを単独に移動車両7との
通信用に割り振る。
【0024】前記副固定局2,2…は、前記I〜Xの各
通信周波数に周波数を切り替え可能とされるとともに、
例えばA〜JのID情報を含む呼出信号を前記各通信周
波数の電波に乗せて送信可能とされる。また、前記移動
車両7に搭載された移動局3 を呼び出すために移動車
両用通信周波数XIにより呼出信号を送信可能となって
いる。
【0025】一方、入坑者が携帯する移動局3,3
…では、前記I〜Xの各通信周波数の内のいずれかの通
信周波数により前記副固定局2と相互通信可能とされる
とともに、A〜Jの内のいずれかのIDが割り当てられ
ており、自己のID情報を含む呼応信号を瞬間的に送信
可能となっている。また、移動車両7に搭載される移動
局3では、XIの通信周波数により呼応信号を送信可
能となっている。
【0026】なお、上記例では移動車両7に専用の通信
周波数XIを割り当てるようにしたが、入坑者が携帯す
る移動局3,3…と同等に扱い、I〜XIの各通信
周波数のいずれかの周波数において、A〜Jのいずれか
のIDを付与するようにしてもよい。
【0027】かかる通信機能、具体的には前記副固定局
2,2…における呼出機能、前記移動局3,3,3
…における呼応機能を有する条件の下で、前記副固定
局2,2…は、図3に示されるように、先ず通信周波数
Iにおいて、A〜Jの順でID情報を含む呼出信号の送
信を行うとともに、最後に移動車両7に搭載された移動
局3の呼出信号の送信を行い、次いで、通信周波数II
において、A〜Jの順でID情報を含む呼出信号の送信
を行うとともに、最後に移動車両7に搭載された移動局
の呼出信号の送信を行い、以降は、順に通信周波数
III〜Xにおいて、A〜Jの順でID情報を含む呼出信
号の送信を行うとともに、移動車両7に搭載された移動
局3の呼出信号の送信を行う呼出手順の繰り返しによ
り、各移動局3,3,3…の呼出しを順に行うよ
うにする。なお、図中表示でI*Aは、周波数Iにおい
て、AのID情報を送信することを意味する。
【0028】各移動局3,3,3…においては、
例えばII*Bの通信条件が与えられた移動局3がII*
Bの電波をキャッチしたならば、自己のID情報(B)
を含む呼応信号を瞬間的(約0.5秒)に送信する。こ
の呼応信号を受信した副固定局2は、この呼応信号を
中央管理室Sに送り、呼応信号を受信した副固定局2
の位置から、II*Bの通信条件が付与された移動局3
の現在位置が割り出される。なお、2基の副固定局2,
2により呼応信号が受信された場合には、電波到達エリ
アの重なり領域となるため、副固定局2,2の略中央位
置と判断することができる。また、電波到達エリアの重
なり領域が大きい場合には、副固定局2,2の各受信レ
ベルを対比して、移動局3の現在位置を比例演算によ
り算出することが可能である。
【0029】なお、前記移動車両7の呼出しを各通信周
波数毎に行うようにしたのは、入坑者に比べて、移動車
両7の移動が早いため、頻繁に現在位置を把握するよう
にするためである。また、移動車両7に搭載された移動
局3からの呼応信号の発信に際し、トンネル切羽側に
走行しているのか、トンネル坑口側に走行しているかの
進行方向情報を呼応信号に含めて送信するようにすれ
ば、移動車両7の現在位置とともに、進行方向も把握す
ることが可能になる。前記中央管理室Sでは、図4に示
されるように、位置表示LED版10に各移動局3
,3…の位置がランプ表示されるようになってい
る。
【0030】ところで、入坑者については、トンネル坑
内Tでの現在位置確認とともに、入坑管理も同時に行う
ようにするのが望ましい。たとえば、図5に示されるよ
うに、ヘルメットに対して自己の識別情報を記憶したRF
-IDタグ40を設けておき、坑口ゲート41を通過した
際に、シートアンテナ42から発信される電波を前記RF
-IDタグ40が受信し、トーンバックID信号を送信す
るようにし、このトーンバックID信号を坑口ゲート4
1の脇に設置した入坑者管理装置43が受信し、通過し
た入坑者のIDを記憶するとともに、入坑者管理装置4
3にランプ表示する。この入坑者のID信号は中央管理
室Sにも送るようにするのが望ましい。その後、入坑者
がトンネルから出坑する際、前記坑口ゲート41を通過
すると、記憶されていたIDが消去されランプが消灯す
ることにより、各入坑者毎に入坑および出坑を一目で確
認できるようになる。
【0031】以上、トンネル施工現場を対象として入坑
者及び移動車両の位置管理方法について詳述したが、本
方法はトンネル以外に、大規模地下空間の建設工事、ダ
ム建設工事などに対しても適用が可能である。
【0032】ところで、前記主固定局1および副固定局
2、2…による通信システムは、中央制御室Sの職員と
坑内の職員・作業員との連絡、および作業員同士の連絡
のための音声通話信号、坑内の各所に設置されたCCD
カメラ等の撮影装置によって撮影された画像情報信号お
よび坑内および地山中に設置された各種センサ類からの
センサ信号、シールド機、トンネルボーリングマシンな
どの掘削機、モルタルまたはコンクリート吹付け機、ド
リルジャンボなどから送られる各種計測信号およびトン
ネル施工機械の運転状況信号、機械遠隔制御信号などの
データ信号類の伝送システムとして利用されるものであ
る。
【0033】図6に示されるように、前記主固定局1及
び副固定局2はそれぞれ、送受信部5と、情報制御部6
とからなる送受信器で、情報の主たる取出し場所および
情報の主たる発信場所になる主固定局1では、情報通信
主固定局1に対して施工機械の操作制御盤11、監視カ
メラ用モニタ12,13、各種施工機械からの施工情報
を収集したり、計測センサーの計測データを収集・保存
するとともに、加工・解析を行ったりするためのコンピ
ューター14,15、非常用マイク16,内線電話17
および外線電話機18などが接続されている。
【0034】一方、坑内に設置される副固定局2には、
たとえば内線電話20,監視カメラ21、非常用スピー
カ22、パトライト23,各種データ信号類の入出力部
に各種センサー、各種施工機械からの施工状況センサ
ー、遠隔制御機器24などが接続され、これら音声信
号、画像信号およびデータ信号類等の各種マルチメディ
ア情報が前記副固定局2、2…間の情報伝送において、
多重化され伝送される。
【0035】具体的には、図7に示されるように、監視
カメラ21によって撮影された画像信号は、映像制御部
30を介してその画像信号が映像符号化部31にて符号
化、すなわち時間方向の離散化(標本化)、振幅方向の
離散化(量子化)、2進化され、多重伝送に適するよう
にデジタル化処理される。また、内線電話20について
は、送信と受信との双方向通信が必要になるため音声の
符号化・復号化部32を備えている。さらに、データ通
信類のアナログ信号をデジタル化処理するために、非常
設備用符号化・復号化部33a、各種センサー用符号化
・復号化部33b、施工データ・制御用符号化・復号化
部33cによりそれぞれの信号が符号化される。なお、
データ信号類の信号変換部が同時に、復号化機能を持つ
のは、データ信号類の取出しをも行えるようにするため
である。
【0036】これら各種マルチメディア情報は、制御部
(CPU)34において一元化管理されるとともに、多
重化・分離化部35により多重化された後、無線送受信
部5および有線ケーブル4により送信され、情報を中継
する固定局2、2…で、情報の蓄積と転送を繰り返しな
がら各種マルチメディア情報が伝送されるようになって
いる。中継する各副固定局2、2…で制御部(CPU)
34への情報の蓄積と、転送(送信)を繰り返すこと
で、電波の減衰・劣化やノイズ混入を防止しながら各マ
ルチメディア情報を正確に伝送することが可能になると
ともに、すべての副固定局2、2…が一元的に同一の情
報を保有することが可能となるため、職員または作業員
が任意の副固定局2、2…から所望の情報を任意に取り
出すことが可能となっている。
【0037】多重化に際しては、大別すると、伝送フレ
ーム内に音声信号、画像信号およびデータ信号類を割り
当てビット毎に混在させる時分割多重方式と、周波数分
割した各チャンネルに情報を割り当てる周波数分割多重
方式と、光ファイバーを対象とし波長分割した各チャン
ネルに情報を割り当てる波長多重分割方式などが存在す
るが、特にデータ信号類の伝送に際しては、各種のセン
サー信号や施工状況信号および操作制御信号などのデー
タ信号類を実時間(リアルタイム)で伝送するために、
各種情報をビット割り当て毎に並列的に伝送可能とする
時分割多重とするのが望ましい。図8に示されるよう
に、センサーNo1、No2、No3…等の複数のセンサー信
号が計測されている場合、このアナログ計測信号を符号
化した後、各データの先頭から1または複数ビット分を
1単位として取出し、伝送フレーム上に割り付ける。な
お、伝送フレームの先頭には通信同期を取るための同期
信号が与えられる。この伝送フレームが、たとえば中央
制御室Sの主固定局1に送られたならば、分離化された
後、復号化された順に各種センサーの計測値としてコン
ピューター上またはプリンターへの打ち出しによって再
現すれば、複数のデータ類を時間遅れなくリアルタイム
で伝送・表示することが可能となる。
【0038】上記例では、各種マルチメディア情報のす
べてを同一種の無線伝送系統および有線伝送系統により
伝送する場合について述べたが、仮に無線種として専用
無線を使用する場合には、開局に許認可を必要とすると
ともに、運用には無線技師の資格が必要となるなどの問
題があり、使用者が不特定多数となる建設現場での採用
は難しいものとなる。そのため、音声信号およびデータ
信号類については、無線資格が不要な特定小電力無線ま
たは簡易型携帯電話(PHS)などを使用するのが現実
的である。この場合、前記特定小電力無線は使用規制の
問題から映像信号は伝送することができないため、別の
周波数帯の無線、たとえばFM波、50GHz帯簡易無線
などによって伝送するようにすればよい。もちろん、映
像信号のみを有線ケーブルによって伝送するようにして
もよい。
【0039】さらに、移動局3を搭載した移動車両7
の運行管理をより正確に行いたい場合には、前記副固定
局2、2…の中間に所定の間隔、たとえば5〜50mの
間隔で移動局3からの位置信号を受信する補間受信局
(図示せず)を設置しておけば、移動局3(移動車両
7)の位置を正確に検出できるようになる。また、上記
例では各副固定局2として、内線電話20,監視カメラ
21、非常用スピーカ22、パトライト23,各種デー
タ信号類の入出力部に各種センサー、各種施工機械から
の施工状況センサー、遠隔制御機器24などが接続され
た多機能型送受信器を使用したが、単に情報の伝送のみ
を仲介する場合には中継装置により代用することができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、入坑
者が携帯する移動無線および移動車両に搭載される移動
無線等との通信により、これら入坑者および移動車両の
位置を把握するに当たって、無線同士の混線を防止し良
好な通信状態を確保できるようになるとともに、移動無
線の電池消耗を抑え使用時間の延長を図ることが可能と
なる。
【0041】また、極力少ない通信周波数の使用により
多くの移動無線との通信が可能となるため、入坑者およ
び移動車両のすべてについて位置管理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本位置管理方法に使用されるトンネル内通信シ
ステムの概略図である。
【図2】その要部拡大図である。
【図3】副固定局2、2…による呼び出し要領を示す図
である。
【図4】移動車両及び入坑者の位置表示例図である。
【図5】入坑者の入坑管理装置の概略図である。
【図6】主固定局1および副固定局2の構成図である。
【図7】副固定局2の制御ブロック図である。
【図8】データ信号類の時分割多重化を示す図である。
【符号の説明】
1…主固定局、2…副固定局、3…移動局、4…有線ケ
ーブル、5…送受信部、6…情報制御部、7…移動車
両、10…位置表示LED版
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津島 信 埼玉県さいたま市南本町1−17−1 佐藤 工業株式会社関東支店内 Fターム(参考) 5C083 AA01 BB04 DD09 EE11 EE18 GG05 HH35 JJ35 JJ39 5K067 AA03 AA21 AA43 BB21 BB33 BB41 BB43 DD17 DD24 EE02 EE10 FF03 FF23 HH23 JJ53 JJ54 KK15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電波到達エリアが相互に重なりを持つよう
    にトンネル延長方向に沿って適宜の間隔で無線式送受信
    器を固定配置するとともに、これら無線式固定送受信器
    群によりトンネル延長方向に双方向の伝送系統を構築
    し、かつ各無線式固定送受信器がそれぞれ、電波到達エ
    リア内である条件の下で、入坑者が携帯する無線式移動
    送受信器および移動車両に搭載される無線式移動送受信
    器と相互に通信可能とされ、 前記トンネル内に固定配置された無線式固定送受信器
    が、呼出信号の送信によりトンネル内を移動する前記各
    無線式移動送受信器を順に呼び出し、前記呼出信号に対
    応する無線式移動送受信器が前記呼び出しに応答する形
    で呼応信号を瞬間的に送信し、この呼応信号を受信した
    無線式固定送受信器の位置から入坑者及び移動車両の現
    在位置を把握することを特徴とする入坑者及び移動車両
    の位置管理方法。
  2. 【請求項2】電波到達エリアが相互に重なりを持つよう
    にトンネル延長方向に沿って適宜の間隔で無線式送受信
    器を固定配置するとともに、これら無線式固定送受信器
    群によりトンネル延長方向に双方向の伝送系統を構築
    し、かつ各無線式固定送受信器がそれぞれ、電波到達エ
    リア内である条件の下で、入坑者が携帯する無線式移動
    送受信器および移動車両に搭載される無線式移動送受信
    器と相互に通信可能とされ、 前記トンネル内に固定配置された無線式固定送受信器
    は、切り替え可能な複数の周波数で通信可能とされると
    ともに、各周波数毎に複数の、ID情報を含む呼出信号
    を送信可能とされ、一方、前記トンネル内を移動する前
    記各無線式移動送受信器は前記複数の周波数の内のいず
    れかの周波数で前記無線式固定送受信器と相互に通信可
    能とされるとともに、前記複数のID情報の内のいずれ
    かのID情報が割り当てられ、この割り当てられたID
    情報を含む呼応信号を送信可能とされ、 前記トンネル内に固定配置された無線式固定送受信器
    が、周波数を順に切り替えしながら、各周波数毎にID
    情報を含む呼出信号を順に送信することによりトンネル
    内を移動する前記各無線式移動送受信器を順に呼び出
    し、前記呼出信号に対応する無線式移動送受信器が前記
    呼び出しに応答する形でID情報を含む呼応信号を瞬間
    的に発信し、この呼応信号を受信した無線式固定送受信
    器の位置から入坑者及び移動車両の現在位置を把握する
    ことを特徴とする入坑者及び移動車両の位置管理方法。
  3. 【請求項3】前記移動車両に搭載された無線式移動送受
    信器からの呼応信号には、進行方向情報を含ませるよう
    にしてある請求項1,2いずれかに記載の入坑者及び移
    動車両の位置管理方法。
  4. 【請求項4】前記移動車両に搭載された無線式移動送受
    信器には、単一の周波数を割り当てるようにするととも
    に、前記トンネル内に固定配置された無線式固定送受信
    器による呼び出しに際し、周波数の切り替え毎に移動車
    両に搭載された無線式移動送受信器の呼出しを行うよう
    にする請求項1〜3いずれかに記載の入坑者及び移動車
    両の位置管理方法。
  5. 【請求項5】電波到達エリアが相互に重なりを持つよう
    にトンネル延長方向に沿って適宜の間隔で無線式送受信
    器を固定配置するとともに、これら無線式固定送受信器
    群によりトンネル延長方向に双方向の伝送系統を構築
    し、かつ各無線式固定送受信器がそれぞれ、電波到達エ
    リア内である条件の下で、入坑者が携帯する無線式移動
    送受信器および移動車両に搭載される無線式移動送受信
    器と相互に通信可能とされたトンネル内通信システムに
    おいて、 前記トンネル内に固定配置された無線式固定送受信器
    は、呼出信号の送信によりトンネル内を移動する前記各
    無線式移動送受信器を順に呼び出す呼出機能を備え、一
    方前記呼出信号に対応する無線式移動送受信器は前記呼
    び出しに応答する形で呼応信号を瞬間的に送信する呼応
    機能を備え、前記呼応信号を受信した無線式固定送受信
    器の位置から割り出された、入坑者及び移動車両の現在
    位置を表示する位置表示装置を備えることを特徴とする
    入坑者及び移動車両の位置管理システム。
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WO2008126694A1 (ja) * 2007-03-28 2008-10-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha 移動局位置測定方法
US7756528B2 (en) 2006-01-24 2010-07-13 Ntt Docomo, Inc. Area estimation system and area estimation method
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