JP2003004864A - 台風接近時の状況分析装置 - Google Patents

台風接近時の状況分析装置

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JP2003004864A
JP2003004864A JP2001185293A JP2001185293A JP2003004864A JP 2003004864 A JP2003004864 A JP 2003004864A JP 2001185293 A JP2001185293 A JP 2001185293A JP 2001185293 A JP2001185293 A JP 2001185293A JP 2003004864 A JP2003004864 A JP 2003004864A
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Kazumasa Ariyoshi
一雅 有吉
Mitsuo Takahashi
三雄 高橋
Tamejiro Morita
為次郎 守田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 台風が最接近時の風速を正確に予測して、最
適な防災体制を指示すると共に、台風接近時の潮位を正
確に予測する。 【解決手段】 台風の中心位置及び進路予測情報を含む
台風情報を収集して、現在の台風中心位置と観測位置と
の台風間距離を計測すると共に、観測位置での気象デー
タを測定し、台風間距離が設定値以下となったときに、
所定タイミングで台風間距離と測定位置で測定した風速
情報を順次記憶することにより、台風間距離と風速情報
との関係を表す記憶テーブルを形成し、台風情報に含ま
れる進路予測情報に基づいて観測位置に最接近時におけ
る台風の中心位置との距離を予測し、前記記憶テーブル
を参照して台風最接近時の予測風速を算出し、且つ予測
風速に基づいて予測潮位を算出し、前記予測風速及び予
測潮位に基づいて防災体制を指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄所等の生産施
設で台風が接近したときに適正な防災体制を指示するこ
とが可能な台風接近時の状況分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】風速に影響される戸外設備が多い製鉄所
等の生産施設では、台風接近時の防災体制が重要であ
り、従来は、生産設備に対して台風がどの程度接近する
か、接近するとしたときに接近時の風速がどの程度とな
るかの台風接近時の状況分析を、防災管理者が、気象庁
その他で時々刻々発表される台風の中心位置、大きさ、
気圧、最大風速、進路予報等で構成される台風情報を参
照して行うようにしているのが一般的である。
【0003】また、臨海地域に建設され大量の工業用水
を使用する製鉄所等の生産施設では、大量の工業用水を
河川の河口近くの防潮堤より上流側に設けた取水施設か
ら調達するようにしているので、台風の接近によって潮
位が上がり、海水面が防潮堤より高くなると海水が防潮
堤を乗り越えて淡水に逆流して取水施設に流れ込んで工
業用水に海水が混入し、この工業用水を使用するプラン
トに塩害を発生させる。
【0004】このような塩害を防止するためには、潮位
を予測して、工業用水への海水の混入が予測されるとき
に、工業用水の使用を中止する必要がある。この潮位を
予測する方法としては、従来、例えば特開平10−20
4966号公報に記載されているものが知られている。
この従来例では、港湾の現在から所定時間先までの潮位
がその天文潮位に過去の所定時間の天文潮位と実測潮位
の偏差を加えた値になると仮定して潮位を予測するよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例にあって
は、台風の接近に伴う防災体制の判断を、防災管理者
が、台風情報に基づいて行うようにしているので、台風
進路予報が正確であれば問題ないが、台風進路予報の正
確度がそれほど高くないため、台風進路予報に基づいて
台風予報進路に当たるものとして防災体制を指示した
が、実際の台風進路がそれて台風の最接近距離が遠い場
合でも、また台風が当地に最接近後、遠くに進行し実際
に風速等の影響がなくなってしまった場合でも、防災体
制を継続することになり、過剰な防災体制を長時間とっ
てしまうという未解決の課題がある。
【0006】また、台風接近時の潮位予測にあっては、
天文潮位と過去の所定時間の天文潮位と実測潮位の偏差
を加えた値を潮位予測値とする場合には、過去に同一進
路の台風が存在する場合には正確度が高くなるが、そう
でない場合には正確度が低くなるという未解決の課題が
ある。そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に
着目してなされたものであり、台風が最接近時の風速を
正確に予測して、最適な防災体制を指示することができ
ると共に、台風接近時の潮位を正確に予測することがで
きる台風接近時の状況分析装置を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る台風接近時の状況分析装置は、台風
の中心位置及び進路予測情報を含む台風情報を収集し
て、現在の台風中心位置と観測位置との距離を計測する
台風間距離計測手段と、前記観測位置での気象データを
測定する観測位置気象データ測定手段と、前記台風間距
離計測手段で計測した台風間距離が設定値以下となった
ときに、所定タイミングで台風間距離と前記気象データ
測定手段で測定した風速情報を記憶することにより、台
風間距離と風速情報との関係を表す記憶テーブルを形成
すると共に、前記台風情報に含まれる進路予測情報に基
づいて観測位置と最接近時における台風の中心位置との
距離を予測し、前記記憶テーブルを参照して台風最接近
時の風速を予測する風速予測手段とを備えている。
【0008】また、請求項2に係る台風接近時の状況分
析装置は、台風の中心位置及び進路予測情報を含む台風
情報を収集して、現在の台風中心位置と観測位置との距
離を計測する台風間距離計測手段と、前記観測位置での
気象データを測定する観測位置気象データ測定手段と、
前記台風間距離計測手段で計測した台風間距離が設定値
以下となったときに、所定タイミングで台風間距離と前
記気象データ測定手段で測定した風速情報を記憶するこ
とにより、台風間距離と風速情報との関係を表す記憶テ
ーブルを形成すると共に、前記台風情報に含まれる進路
予測情報に基づいて観測位置と最接近時における台風の
中心位置との距離を予測し、前記記憶テーブルを参照し
て台風最接近時の風速を予測する風速予測手段と、該風
速予測手段で予測した風速に基づいて防災体制を指示す
る防災体制指示手段とを備えている。
【0009】さらに、請求項3に係る台風接近時の状況
分析装置は、台風の中心位置及び進路予測情報を含む台
風情報を収集して、現在の台風中心位置と観測位置との
距離を計測する台風間距離計測手段と、前記観測位置で
の気象データを測定する観測位置気象データ測定手段
と、前記台風間距離計測手段で計測した台風間距離が設
定値以下となったときに、所定タイミングで台風間距離
と前記気象データ測定手段で測定した風速情報を記憶す
ることにより、台風間距離と風速情報との関係を表す記
憶テーブルを形成すると共に、前記台風情報に含まれる
進路予測情報に基づいて観測位置と最接近時における台
風の中心位置との距離を予測し、前記記憶テーブルを参
照して台風最接近時の風速を予測する風速予測手段と、
該風速予測手段で予測した風速に基づいて潮位を予測す
る潮位予測手段とを備えている。
【0010】さらにまた、請求項4に係る台風接近時の
状況分析装置は、台風の中心位置及び進路予測情報を含
む台風情報を収集して、現在の台風中心位置と観測位置
との距離を計測する台風間距離計測手段と、前記観測位
置での気象データを測定する観測位置気象データ測定手
段と、前記台風間距離計測手段で計測した台風間距離が
設定値以下となったときに、所定タイミングで台風間距
離と前記気象データ測定手段で測定した風速情報を記憶
することにより、台風間距離と風速情報との関係を表す
記憶テーブルを形成すると共に、前記台風情報に含まれ
る進路予測情報に基づいて観測位置と最接近時における
台風の中心位置との距離を予測し、前記記憶テーブルを
参照して台風最接近時の風速を予測する風速予測手段
と、該風速予測手段で予測した風速に基づいて潮位を予
測する潮位予測手段と、前記風速予測手段で予測した風
速及び前記潮位予測手段で予測した潮位に基づいて防災
体制を指示する防災体制指示手段とを備えている。
【0011】なおさらに、請求項5に係る台風接近時の
状況分析装置は、請求項2又は4に係る発明において、
前記潮位予測手段が、台風最接近時の潮位予報値と、風
速予測手段で予測した風速に基づいて風速潮位上昇量を
算出する風速潮位上昇量算出手段と、観測位置気象デー
タ測定手段で測定した気圧測定値に基づいて気圧潮位上
昇量を算出する気圧潮位上昇量算出手段と、台風最接近
時の潮位予報値と、前記風速潮位上昇量算出手段で算出
した風速潮位上昇量と、前記気圧潮位上昇量算出手段で
算出した気圧潮位上昇量とを加算して予測潮位を算出す
る予測潮位算出手段とを備えている。
【0012】また、請求項6に係る台風接近時の状況分
析装置は、請求項5に係る発明において、前記風速潮位
上昇量算出手段が、過去の台風接近時の平均風速と潮位
上昇量との関係を示す記憶テーブルを有し、予測した風
速をもとに記憶テーブルを参照して風速潮位上昇量を算
出するように構成されている。さらに、請求項7に係る
台風接近時の状況分析装置は、請求項6に係る発明にお
いて、前記風速潮位上昇量算出手段が、記憶テーブルを
参照して算出した風速潮位上昇量を風向きに応じて決定
される風向影響係数で補正するように構成されている。
【0013】さらにまた、請求項8に係る台風接近時の
状況分析装置は、請求項2又は4に係る発明において、
前記防災体制指示手段が、予測した風速が所定値以上で
あるときに風速の影響を受ける機器類の稼働を停止させ
る稼働停止指示を行うように構成されている。なおさら
に、請求項9に係る台風接近時の状況分析装置は、請求
項2又は4に係る発明において、前記観測位置気象デー
タ測定手段が、風速及び気圧を少なくとも測定し、前記
防災体制指示手段は、気圧の最小値を計測する気圧最小
値計測手段と、該気圧最小値計測手段で計測した気圧最
小値より所定値だけ気圧が上昇したときに防災体制の解
除を指示する防災体制解除指示手段を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す
概略構成図であり、図中、1は製鉄所内の所定観測位置
に配設された風速計2、風向計3及び気圧計4を備えた
観測位置気象データ測定手段としての気象データ測定装
置であって、この気象データ測定装置1の風速計2、風
向計3及び気圧計4で測定した風速データ、風向データ
及び気圧データが台風接近時の状況を分析する例えばパ
ーソナルコンピュータで構成される台風接近状況分析装
置5に入力される。
【0015】この台風接近状況分析装置5では、観測位
置の気象データの他に、気象庁、気象協会その他の台風
情報を提供する台風情報提供先7から台風の中心位置、
勢力、時速、予報進路等を含む台風情報を所定時間毎に
入手し、この台風情報と気象データ測定装置1で測定し
た測定データとに基づいて図2に示す台風接近状況分析
処理を実行することにより、台風接近状況を分析して防
災体制の発動及び解除を指示する防災体制指示情報をデ
ィスプレイ8及びプリンタ9に出力して、表示及び印刷
する。また、台風接近状況分析装置5には、データ入力
手段としてのマウス10及びキーボード11が接続され
ている。
【0016】図2の台風接近状況分析処理は、先ず、ス
テップS1で、予め記憶されている観測位置を中心とす
る所定範囲の地図情報を経度情報及び緯度情報で表示す
る図4に示す台風進路チャートをディスプレイ8に表示
する。この台風進路チャートは、台風の中心位置の移動
をその時点の日時情報及び時速情報を併せて表示すると
共に、例えば画面下方に中心位置入力ボタン12が表示
されている。
【0017】次いで、ステップS2に移行して、中心位
置入力ボタン12がマウス10又はキーボード11で選
択されたか否かを判定し、これが選択されていないとき
には前記ステップS1に戻り、中心位置入力ボタン12
が選択されているときには、ステップS3に移行する。
このステップS3では、図5に示す日時と北緯、東経座
標と時速とを個別に入力するテキスト入力ボックス1
3、14、15及び16と、登録ボタン17、キャンセ
ルボタン18を設けた台風中心位置入力画面をディスプ
レイ7に表示し、次いでステップS4に移行して、登録
ボタン17が選択されたか否かを判定し、これが選択さ
れていないときにはステップS5に移行して、キャンセ
ルボタン18が選択されているか否かを判定し、これが
選択されていないときには前記ステップS3に戻り、キ
ャンセルボタン18が選択されているときには前記ステ
ップS1に戻る。
【0018】また、ステップS4の判定結果が、登録ボ
タン17が選択されているものであるときには、ステッ
プS6に移行して、テキストボックス13、14、15
及び16に日時データ、北緯、東経座標データ及び時速
データが入力されているか否かを判定し、これら入力デ
ータの何れかが入力されていないときには、ステップS
7に移行して、入力されていないデータの入力を促すメ
ッセージ情報をディスプレイ8に表示してからステップ
S4に戻り、全てのデータが入力されているときにはス
テップS8に移行する。
【0019】このステップS8では、入力された日時デ
ータ、北緯、東経座標データ及び時速データを台風進路
チャートに書込んで、最新の台風進路チャートをディス
プレイ8に再表示してからステップS9に移行し、観測
位置と台風中心位置との間の台風間距離L(km)を算
出し、次いでステップS10に移行して、台風間距離L
が予め設定した設定距離Ls(例えば400km程度)
以下となったか否かを判定し、L>Lsであるときには
台風の影響が未定であるものと判断して前記ステップS
1に戻り、L≦Lsであるときには台風が観測地点に徐
々に近づいているものと判断してステップS11に移行
する。
【0020】このステップS11では、気象データ測定
装置1で測定した観測位置での風速データ、風向データ
及び気圧データを読込み、次いでステップS12に移行
して、台風間距離Lと風速データとの変化を記録する風
速記録テーブルに台風間距離Lと風速データとを記憶す
る。この風速記録テーブルは、図6に示すように、横軸
に台風間距離Lを表し、縦軸に観測位置での風速(m/
s)を表し、測定された台風間距離Lと風速データとを
プロットする。
【0021】次いで、ステップS13に移行して、台風
情報に含まれる進路予測情報に基づいて台風の最接近時
の台風間距離LP を算出し、次いでステップS14に移
行して、図5の風速記憶テーブルを参照して、最接近時
台風間距離LP における風速VP を予測し、次いでステ
ップS15に移行して、潮位の予測処理を行ってからス
テップS16に移行し、最接近時風速VP が平均風速が
15m/s以上の範囲となる強風域であるか否かを判定
し、強風域でないときには前記ステップS1に戻り、強
風域であるときにはステップS17に移行して、平均風
速が25m/s以上の暴風域であるか否かを判定し、暴
風域ではないときには強風域であると判断してステップ
S18に移行し、注意指令を発令してからステップS2
0に移行する。この注意指令は、防災要員確保の準備、
防災資機材の点検、補充、設備等の点検補修、その他の
防災活動の準備を行う。
【0022】また、ステップS17の判定結果が暴風域
であるときには、ステップS19に移行して、防災体制
を確立する警戒指令を発令してからステップS20に移
行する。この警戒指令は、防災組織の確立、防災要員の
確保、防災資機材の配備、停電対策、浸水対策、飛散対
策、通行規制、非常食手配、仮泊場所確保、弱者の退
社、出退勤手段の確保、クレーン等の固定、ディーゼル
カーの停止、不要な外出、屋外作業の禁止、部課長の出
社、災害対策本部の設置、その他の必要な対策の内から
必要な対策を選択して実施する。
【0023】ステップS20では、気圧の最小値を検出
し、気圧が最小値となってから設定気圧分上昇したか否
かを判定し、気圧が最小値となっていないか又は最小値
となってから設定気圧分上昇していないときには、台風
が接近又は通過中であると判断して、前記ステップS1
に戻り、気圧が最小値となってから設定気圧分上昇した
ときには台風が通過したものと判断して、ステップS2
1に移行し、風速計2で測定した平均風速Vが15m/
s未満となったか否かを判定し、V≧15m/sである
ときには前記ステップS1に戻り、V<15m/sであ
るときにはステップS22に移行して、注意指令又は警
戒指令を解除してから前記ステップS1に戻る。
【0024】また、ステップS15の潮位の予測処理
は、図3に示すように、先ず、ステップS31で、台風
接近時の満潮時刻における防潮堤での潮位予報値H0
入力し、次いでステップS32に移行して、現在の時刻
と満潮時刻との時刻偏差Δtを算出し、次いでステップ
S33に移行して、現在の台風の時速VT に時刻偏差Δ
tを乗算して満潮時刻までの台風の移動距離LT (=V
T ×Δt)を算出し、次いでステップS34に移行し
て、台風進路チャートで、現在の台風中心位置から予報
進路に移動距離LT を取った満潮時台風中心位置をプロ
ットし、この満潮時台風中心位置と観測位置との間の満
潮時台風中心間距離LM を算出する。
【0025】次いで、ステップS35に移行して、図6
の風速記憶テーブルを参照して、最接近時台風間距離L
P における風速VM を予測し、次いでステップS36に
移行して、過去の台風の通過状況から予め作成した平均
風速と潮位の上昇量との相間関係を表す図7の潮位上昇
量算出テーブルを参照して潮位上昇量Δh1 を算出す
る。
【0026】次いで、ステップS37に移行して、気象
台等に問い合わせた満潮時刻における気圧P(hpa)
を入力すると共に、気象データ測定装置1における風向
計3で検出した風向データを読込み、次いでステップS
38に移行して、入力した気圧Pに基づいて下記(1)
式の演算を行って気圧低下による潮位上昇量Δh2 を算
出する。
【0027】 Δh2 =(1013−P)×1.02 …………(1) 次いで、ステップS39に移行して、満潮時潮位H0
風速による潮位上昇量Δh1 及び気圧低下による潮位上
昇量Δh2 に基づいて下記(2)式の演算を行うことに
より、予測潮位Hを算出する。 H=H0 +a・Δh1 +Δh2 …………(2) ここで、aは風向影響係数であり、台風進路から風向を
推定し、例えば南〜南西の風の場合a=1、南〜南東の
風の場合a=0.3、それ以外の場合a=0に設定され
る。
【0028】次いで、ステップS40に移行して、予測
潮位Hが防潮堤の高さHs以上であるか否かを判定し、
H<Hsであるときにはそのまま処理を終了して図2の
ステップS16に移行するが、H≧Hsであるときには
ステップS41に移行して、工業用水の使用停止を行う
工業用水使用停止指令を発動する準備を行い、次いでス
テップS42に移行して、実際の潮位計6で検出した潮
位HP を読込み、次いでステップS43に移行して、潮
位HP が防潮堤高さHs近傍に達したか否かを判定し、
潮位HP が防潮堤高さHsより低いときにはそのまま図
2のステップS16に移行し、HP が防潮堤高さHsの
近傍に達したときにはステップS44に移行して、工業
用水使用停止指令を発動してから図2のステップS16
に移行する。
【0029】図2の処理において、ステップS1〜S9
の処理が台風間距離計測手段に対応し、ステップS10
〜S14の処理が風速予測手段に対応し、ステップS1
5の処理及び図3のステップS31〜S44の処理が潮
位予測手段に対応し、ステップS16〜S19の処理が
防災体制指示手段に対応し、ステップS20及びS21
の処理が防災体制解除指示手段に対応し、図3のステッ
プS31〜S36の処理が風速潮位上昇量算出手段に対
応し、ステップS39の処理が予測潮位算出手段に対応
し、ステップS37及びS38の処理が気圧潮位上昇量
算出手段に対応している。
【0030】次に、上記実施形態の動作を説明する。太
平洋上に台風が発生していない場合には、図2の処理に
おいて、図4に示す台風進路チャートがディスプレイ8
に表示されるが、この台風進路チャートには台風が図示
されておらず、日本気象協会等の気象台発表情報と略同
時刻に例えばファクシミリで受信する気象情報にも台風
中心位置、勢力、予報進路等を含む台風情報がふくまれ
ていない。
【0031】このため、台風進路チャートで中心位置入
力ボタン12が選択されることはなく、台風が表示され
ない台風進路チャートの表示状態が継続される。この台
風が存在しない状態から、太平洋上に台風が発生する
と、気象台発表情報に台風情報が含まれることになり、
この台風情報が気象台発表情報と同時刻に例えばファク
シミリで受信される。
【0032】この台風情報を受信すると、図4の台風進
路チャートに表示されている中心位置入力ボタン12
を、マウス10又はキーボード11を操作してカーソル
を移動させることにより選択すると、図5に示す台風中
心位置入力画面がディスプレイ8に表示される。この台
風中心位置入力画面で、マウス10及びキーボード11
を使用して、テキストボックス13〜16に夫々気象台
での台風情報発表日時、台風中心位置の北緯データ及び
東経データ及び時速を入力してから登録ボタン17をマ
ウス10又はキーボード11で選択すると、台風進路チ
ャートに台風の中心位置を表す円印と日時データ及び時
速データとが表示される。
【0033】このとき、台風の中心位置と観測位置との
間の台風間距離Lが算出され、この台風間距離Lが設定
距離Lsより大きい場合には、ステップS1に戻って、
台風情報が発表される毎に台風進路チャートへの台風中
心位置データの入力を行う処理を繰り返す。その後、台
風間距離Lが設定距離Ls以下となると、図2の処理で
ステップS10からステップS11に移行して、観測位
置での風速データ、風向データ及び気圧データを読込
み、次いで、台風間距離L及び現在の風速Vを図6に示
す風速記録テーブルに記憶し、次いで台風情報に含まれ
る進路予報に基づいて台風最接近時の台風間距離LP
算出する。
【0034】そして、図6に示す風速記録テーブルに外
挿線を引き、この外挿線をもとに台風最接近時の台風間
距離LP からその時の予測風速VP を算出する。次い
で、ステップS15に移行して、図3の処理を実行する
ことにより、台風最接近時近傍の満潮時刻における潮位
予報値H0 を入手して、これを入力すると共に、現在時
刻と満潮時刻までの時刻偏差Δtを算出し、満潮時刻ま
での台風の移動距離LT を算出することにより、満潮時
刻での台風中心間距離LM を算出すると共に、図6の風
速記録テーブルを参照して満潮時の予測風速VM を算出
する。
【0035】そして、予測風速VM に基づいて図7の潮
位上昇量算出テーブルを参照して潮位上昇量Δh1 を算
出し、次いで満潮時の予想気圧Pに基づいて気圧低下に
より潮位上昇量Δh2 を算出し、次いで、潮位予報値H
0 、風向影響係数a、潮位上昇量Δh1 及びΔh2 をも
とに前記(2)式の演算を行って予測潮位Hを算出す
る。
【0036】算出した予測潮位Hが防潮堤を越える近傍
の設定潮位Hs以上であるときに工業用水使用停止指令
の発動準備を行い、実際の潮位HP が設定潮位Hs以上
となると、工業用水使用停止指令を発動する。一方、予
測風速VP については、これが強風域である場合には、
防災要員確保の準備、防災資機材の点検、補充、設備等
の点検補修、その他の防災活動の準備を行う注意指令を
発令し、暴風域であるときには防災組織の確立、防災要
員の確保、防災資機材の配備、停電対策、浸水対策、飛
散対策、通行規制、非常食手配、仮泊場所確保、弱者の
退社、出退勤手段の確保、クレーン等の固定、ディーゼ
ルカーの停止、不要な外出、屋外作業の禁止、部課長の
出社、災害対策本部の設置、その他の必要な対策の内か
ら必要な対策を選択して実施する警戒指令を発令する。
【0037】その後、台風の接近状況に応じて上記処理
を繰り返し、台風が最接近状態となると、気圧が最小値
をとり、この状態から台風が通過すると気圧が上昇し始
め、最小値から所定気圧以上気圧が上昇したときにステ
ップS20からステップS21に移行して、注意指令又
は警戒指令や工業用水使用停止指令等の各種指令を解除
する。
【0038】このように、上記実施形態によると、台風
の接近状態に応じて台風間距離Lと観測位置の風速Vと
を風速記憶テーブルにプロットすることにより、この風
速記憶テーブルを参照して台風最接近時の予想風速VP
を算出し、この予想風速VPに基づいて強風域か暴風域
かそれ以外かを正確に把握することができ、注意指令や
警戒指令を高精度で発動することができる。
【0039】また、製鉄所の工業用水の取水口への海水
の混入を潮位予測処理によって事前に正確に察知するこ
とができ、工業用水使用停止指令の発動準備や発動を的
確に行って、工業用水を使用するプラントへの塩害の影
響を確実に防止することができる。しかも、潮位予測が
予測風速による潮位上昇量Δh1 及び気圧低下による潮
位上昇量Δh2 を加味して算出され、且つ潮位上昇量Δ
1 が風向きによる影響係数aで補正するようにしてい
るので、台風進路に応じて正確な潮位予測を行うことが
できる。
【0040】なお、上記実施形態においては、風速予測
処理に加えて潮位予測処理も同時に行う場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、観測位置が
臨海地区になく、工業用水に海水が混入する塩害のおそ
れがない場合には、潮位予測処理を省略するようにして
も良い。また、上記実施形態においては、風速が強風域
か暴風域かで注意指令及び警戒指令の2段階の指令を発
動する場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、風速の閾値を3つ以上設定して3つ以上の細
分化した指令を発動するようにしてもよい。
【0041】さらに、上記実施形態においては、台風情
報の入力をファクシミリで受信した台風情報に基づいて
手動で入力する場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、台風情報がデジタル情報として気象
協会等の台風情報提供先から例えばインターネット等の
ネットワークを介して定期的に提供される場合には、デ
ジタル情報の台風情報を受信する毎に、その台風情報に
基づいてステップS8〜ステップS21の処理を行うよ
うにすればよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、台風の中心位置及び進路予測情報を含む台
風情報を収集して、現在の台風中心位置と観測位置との
距離を計測する台風間距離計測手段と、前記観測位置で
の気象データを測定する観測位置気象データ測定手段
と、前記台風間距離計測手段で計測した台風間距離が設
定値以下となったときに、所定タイミングで台風間距離
と前記気象データ測定手段で測定した風速情報を記憶す
ることにより、台風間距離と風速情報との関係を表す記
憶テーブルを形成すると共に、前記台風情報に含まれる
進路予測情報に基づいて観測位置と台風の最接近時にお
ける台風の中心位置との距離を予測し、前記記憶テーブ
ルを参照して台風最接近時の風速を予測する風速予測手
段とを備えているので、台風中心位置と観測位置との間
の台風間距離と風速情報との関係を表す記憶テーブルを
作成し、この記憶テーブルを台風間距離をもとに参照す
ることにより、台風最接近時の予測風速を高精度で予測
することができ、この予測風速に基づいて精度の高い防
災体制指令を発動することができるという効果が得られ
る。
【0043】また、請求項2に係る発明によれば、請求
項1に係る発明の構成に加えて、風速予測手段で予測し
た風速に基づいて防災体制を指示する防災体制指示手段
を備えているので、予測風速に基づいて最適な防災体制
指示を行うことができるという効果が得られる。さら
に、請求項3に係る発明によれば、請求項1に係る発明
の構成に加えて、風速予測手段で予測した風速に基づい
て潮位を予測する潮位予測手段を備えているので、台風
最接近時近傍における満潮時の潮位を正確に予測するこ
とができるという効果が得られる。
【0044】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、請求項3に係る発明の構成に加えて、風速予測手段
で予測した風速及び前記潮位予測手段で予測した潮位に
基づいて防災体制を指示する防災体制指示手段を備えて
いるので、予測風速及び予測潮位に基づいてより正確な
防災体制を指示することができるという効果が得られ
る。
【0045】なおさらに、請求項5に係る発明によれ
ば、潮位予測手段は、台風最接近時の潮位予報値と、風
速予測手段で予測した風速に基づいて風速潮位上昇量を
算出する風速潮位上昇量算出手段と、観測位置気象デー
タ測定手段で測定した気圧測定値に基づいて気圧潮位上
昇量を算出する気圧潮位上昇量算出手段と、台風最接近
時の潮位予報値と、前記風速潮位上昇量算出手段で算出
した風速潮位上昇量と、前記気圧潮位上昇量算出手段で
算出した気圧潮位上昇量とを加算して予測潮位を算出す
る予測潮位算出手段とを備えているので、台風最接近時
近傍の満潮時における潮位を高精度で予測することがで
きるという効果が得られる。
【0046】また、請求項6に係る発明によれば、風速
潮位上昇量算出手段が、過去の台風接近時の平均風速と
潮位上昇量との関係を示す記憶テーブルを有し、予測し
た風速をもとに記憶テーブルを参照して風速潮位上昇量
を算出するように構成されているので、風速潮位上昇量
をより正確に算出することができるという効果が得られ
る。
【0047】さらに、請求項7に係る発明によれば、風
速潮位上昇量算出手段が、記憶テーブルを参照して算出
した風速潮位上昇量を風向きに応じて決定される風向影
響係数で補正するように構成されているので、台風最接
近時の風向に応じて風速潮位上昇量を補正するので、実
際の潮位変化に対応した正確な風速潮位上昇量を算出す
ることができるという効果が得られる。
【0048】さらにまた、請求項8に係る発明によれ
ば、防災体制指示手段が、予測した風速が所定値以上で
あるときに風速の影響を受ける機器類の稼働を停止させ
る稼働停止指示を行うように構成されているので、屋外
に設置されたクレーンや、走行車両の防災対策を正確に
行うことができるという効果が得られる。なおさらに、
請求項9に係る発明によれば、観測位置気象データ測定
手段が、風速及び気圧を少なくとも測定し、前記防災体
制指示手段が、気圧の最小値を計測する気圧最小値計測
手段と、該気圧最小値計測手段で計測した気圧最小値よ
り所定値だけ気圧が上昇したときに防災体制の解除を指
示する防災体制解除指示手段を有するので、台風が通過
した場合の防災体制の解除を的確に行うことができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】台風接近状況分析装置で実行する台風接近状況
分析処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】図2における潮位予測処理手順の具体例を示す
フローチャートである。
【図4】台風進路チャート表示画面を示す説明図であ
る。
【図5】台風中心位置入力画面を示す説明図である。
【図6】台風間距離と観測位置での風速の関係を示す風
速記録テーブルを示す説明図である。
【図7】平均風速と潮位上昇量との関係を示す特性線図
である。
【符号の説明】
1 気象データ測定装置 2 風速計 3 風向計 4 気圧計 5 台風接近状況分析装置 6 潮位計 7 台風情報提供先 8 ディスプレイ 10 マウス 11 キーボード 12 中心位置入力ボタン 13〜16 台風情報入力用のテキストボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守田 為次郎 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 Fターム(参考) 5C087 AA04 AA09 AA10 AA24 BB03 DD02 DD21 DD27 EE05 EE14 FF01 FF04 FF19 GG14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台風の中心位置及び進路予測情報を含む
    台風情報を収集して、現在の台風中心位置と観測位置と
    の距離を計測する台風間距離計測手段と、前記観測位置
    での気象データを測定する観測位置気象データ測定手段
    と、前記台風間距離計測手段で計測した台風間距離が設
    定値以下となったときに、所定タイミングで台風間距離
    と前記気象データ測定手段で測定した風速情報を記憶す
    ることにより、台風間距離と風速情報との関係を表す記
    憶テーブルを形成すると共に、前記台風情報に含まれる
    進路予測情報に基づいて観測位置と最接近時における台
    風の中心位置との距離を予測し、前記記憶テーブルを参
    照して台風最接近時の風速を予測する風速予測手段とを
    備えていることを特徴とする台風接近時の状況分析装
    置。
  2. 【請求項2】 台風の中心位置及び進路予測情報を含む
    台風情報を収集して、現在の台風中心位置と観測位置と
    の距離を計測する台風間距離計測手段と、前記観測位置
    での気象データを測定する観測位置気象データ測定手段
    と、前記台風間距離計測手段で計測した台風間距離が設
    定値以下となったときに、所定タイミングで台風間距離
    と前記気象データ測定手段で測定した風速情報を記憶す
    ることにより、台風間距離と風速情報との関係を表す記
    憶テーブルを形成すると共に、前記台風情報に含まれる
    進路予測情報に基づいて観測位置と最接近時における台
    風の中心位置との距離を予測し、前記記憶テーブルを参
    照して台風最接近時の風速を予測する風速予測手段と、
    該風速予測手段で予測した風速に基づいて防災体制を指
    示する防災体制指示手段とを備えていることを特徴とす
    る台風接近時の状況分析装置。
  3. 【請求項3】 台風の中心位置及び進路予測情報を含む
    台風情報を収集して、現在の台風中心位置と観測位置と
    の距離を計測する台風間距離計測手段と、前記観測位置
    での気象データを測定する観測位置気象データ測定手段
    と、前記台風間距離計測手段で計測した台風間距離が設
    定値以下となったときに、所定タイミングで台風間距離
    と前記気象データ測定手段で測定した風速情報を記憶す
    ることにより、台風間距離と風速情報との関係を表す記
    憶テーブルを形成すると共に、前記台風情報に含まれる
    進路予測情報に基づいて観測位置と最接近時における台
    風の中心位置との距離を予測し、前記記憶テーブルを参
    照して台風最接近時の風速を予測する風速予測手段と、
    該風速予測手段で予測した風速に基づいて潮位を予測す
    る潮位予測手段とを備えていることを特徴とする台風接
    近時の状況分析装置。
  4. 【請求項4】 台風の中心位置及び進路予測情報を含む
    台風情報を収集して、現在の台風中心位置と観測位置と
    の距離を計測する台風間距離計測手段と、前記観測位置
    での気象データを測定する観測位置気象データ測定手段
    と、前記台風間距離計測手段で計測した台風間距離が設
    定値以下となったときに、所定タイミングで台風間距離
    と前記気象データ測定手段で測定した風速情報を記憶す
    ることにより、台風間距離と風速情報との関係を表す記
    憶テーブルを形成すると共に、前記台風情報に含まれる
    進路予測情報に基づいて観測位置と最接近時における台
    風の中心位置との距離を予測し、前記記憶テーブルを参
    照して台風最接近時の風速を予測する風速予測手段と、
    該風速予測手段で予測した風速に基づいて潮位を予測す
    る潮位予測手段と、前記風速予測手段で予測した風速及
    び前記潮位予測手段で予測した潮位に基づいて防災体制
    を指示する防災体制指示手段とを備えていることを特徴
    とする台風接近時の状況分析装置。
  5. 【請求項5】 前記潮位予測手段は、台風最接近時の潮
    位予報値と、風速予測手段で予測した風速に基づいて風
    速潮位上昇量を算出する風速潮位上昇量算出手段と、観
    測位置気象データ測定手段で測定した気圧測定値に基づ
    いて気圧潮位上昇量を算出する気圧潮位上昇量算出手段
    と、台風最接近時の潮位予報値と、前記風速潮位上昇量
    算出手段で算出した風速潮位上昇量と、前記気圧潮位上
    昇量算出手段で算出した気圧潮位上昇量とを加算して予
    測潮位を算出する予測潮位算出手段とを備えていること
    を特徴とする請求項2又は4に記載の台風接近時の状況
    分析装置。
  6. 【請求項6】 前記風速潮位上昇量算出手段は、過去の
    台風接近時の平均風速と潮位上昇量との関係を示す記憶
    テーブルを有し、予測した風速をもとに記憶テーブルを
    参照して風速潮位上昇量を算出するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項5記載の台風接近時の状況分
    析装置。
  7. 【請求項7】 前記風速潮位上昇量算出手段は、記憶テ
    ーブルを参照して算出した風速潮位上昇量を風向きに応
    じて決定される風向影響係数で補正するように構成され
    ていることを特徴とする請求項6記載の台風接近時の状
    況分析装置。
  8. 【請求項8】 前記防災体制指示手段は、予測した風速
    が所定値以上であるときに風速の影響を受ける機器類の
    稼働を停止させる稼働停止指示を行うことを特徴とする
    請求項2又は4に記載の台風接近時の状況分析装置。
  9. 【請求項9】 前記観測位置気象データ測定手段は、風
    速及び気圧を少なくとも測定し、前記防災体制指示手段
    は、気圧の最小値を計測する気圧最小値計測手段と、該
    気圧最小値計測手段で計測した気圧最小値より所定値だ
    け気圧が上昇したときに防災体制の解除を指示する防災
    体制解除指示手段を有することを特徴とする請求項2又
    は4に記載の台風接近時の状況分析装置。
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