JP2003002779A - 単結晶引上げ用容器の原料供給装置および原料供給方法 - Google Patents

単結晶引上げ用容器の原料供給装置および原料供給方法

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JP2003002779A
JP2003002779A JP2001186734A JP2001186734A JP2003002779A JP 2003002779 A JP2003002779 A JP 2003002779A JP 2001186734 A JP2001186734 A JP 2001186734A JP 2001186734 A JP2001186734 A JP 2001186734A JP 2003002779 A JP2003002779 A JP 2003002779A
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Ayumi Suda
歩 須田
Shigeo Morimoto
茂夫 森本
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
Komatsu Electronic Metals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CZ炉の分解、清掃、組立作業時の作業効率を
損なうことなく、またCZ炉の製造コストを上昇させる
ことなく、また単結晶シリコンの品質を低下させること
なく、多結晶シリコン原料を供給できるようにする。 【解決手段】単結晶引上げ用容器1から分離自在に原料
供給装置100が設けられる。原料供給装置100に
は、単結晶引上げ用容器1に設けられた容器側開口部3
に対して取り付けおよび取り外しが自在に、供給装置側
開口部8が設けられる。また供給装置側開口部8の内外
に移動自在に、供給管13が設けられる。また供給装置
側開口部8が、容器側開口部3に取り付けられた際に、
供給管13の先端13aを、供給装置側開口部8内から
外へ移動させて容器側開口部3を介して単結晶引上げ用
容器1内の融液71近傍に位置させる自由度を有した駆
動軸11、51、52が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CZ法(チョクラ
ルスキー法)などを用いて単結晶シリコンなどの単結晶
半導体を引き上げる単結晶引上げ用容器内へ、多結晶の
原料を供給する装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】単結
晶引上げ用容器つまりCZ炉内には石英るつぼが設けら
れている。この石英るつぼ内で多結晶シリコン(Si)
が加熱され溶融される。溶融が安定化すると、引上げ機
構によって石英るつぼ内のシリコン融液から単結晶シリ
コンが引き上げられる。
【0003】ここで偏析によって、いわゆる「酸素歯抜
け不良」が発生することがあり、このためには石英るつ
ぼ内に多結晶シリコンの原料を追加供給する必要があ
る。また石英るつぼ内に多結晶シリコンの原料を追加供
給することで、石英るつぼ1個当たりで製造される単結
晶シリコンの量を増やすことができ、製造コストを低減
させることができる。
【0004】追加供給用の多結晶シリコン原料は、多結
晶シリコンを破砕したり、粒状に精製して得られるもの
であり、破砕(粉砕)ナゲットあるいは粒状ナゲットと
呼ばれる。破砕ナゲットは直径が約2〜3cm程度の破
砕片であり、粒状ナゲットは直径が約2〜3mm程度の
粒状物である。これらナゲットはホッパに予め投入され
ており、ホッパから供給管を介してCZ炉内の石英るつ
ぼ内に供給される。
【0005】また多結晶シリコン原料の供給方法には、
以下の方法がある。
【0006】1)リチャージ この方法は、単結晶シリコンのインゴットを1本引き上
げる毎に、石英るつぼ内に多結晶シリコン原料を追加供
給するというものである。追加供給後に単結晶シリコン
の引上げを繰り返す。この方法によれば単結晶シリコン
のインゴットを取り出す毎にCZ炉を外気に開放して清
掃することはないので、CZ炉内の石英るつぼに、温度
変化による熱応力が加わることはない。このため石英る
つぼの耐久性が向上し1個の石英るつぼで2〜3本の単
結晶シリコンを製造することができ、製造コストが低減
する。
【0007】2)連続チャージ この方法は、単結晶シリコンを引上げながら石英るつぼ
内に多結晶シリコン原料を追加供給するというものであ
る。連続チャージの場合には、1本の単結晶シリコンを
引上げCZ炉外へ単結晶シリコンを取り出して1回の操
業が終了すると、その後にCZ炉を分解して炉内を清掃
し再度炉を組み立てる必要がある。
【0008】3)追いチャージ この方法は、石英るつぼ内に多結晶シリコン原料を供給
して加熱、溶融した溶かした後に更に多結晶シリコン原
料を追加供給するというものである。追いチャージで
は、溶液が減少する前に予め原料を追加供給する。
【0009】連続チャージを前提として原料供給を行う
装置に関する発明は、たとえば特開平3−23286号
公報、特開平9−175883号公報に開示されてい
る。
【0010】これら公報には、供給管を、ホッパ側の部
分と、CZ炉側の部分とに分割し、このCZ路側の一部
の供給管をCZ炉に予め固定しておき、原料供給時に、
ホッパ側の一部の供給管を、CZ炉側の一部の供給管に
接続するという発明が記載されている。
【0011】しかし上記公報記載の発明によれば、供給
管の一部がCZ炉に固定されているため、操業終了後に
CZ炉を分解、清掃、組立する作業を行う際に、その供
給管が障害になる。このためCZ炉の分解、清掃、組立
作業が煩雑になり作業効率が損なわれるおそれがある。
【0012】また上記公報記載の発明によれば、供給管
の一部をCZ炉に予め固定しておく必要があるため、C
Z炉が多種類、多数ある場合には、CZ炉の種類毎にそ
れに適合した供給管を用意したりCZ炉の個数分の供給
管を用意したりする手間がかかるとともに、複数のCZ
炉すべてに供給管を固定する作業が必要になる。このた
めCZ炉の製造、開発に要する投資額が大きくなった
り、CZ炉の改造に要する追加投資額が大きくなり、製
造コストが大幅に上昇する。また上記公報記載の発明に
よれば、供給管の一部がCZ炉に固定されているため、
供給管の先端位置と石英るつぼの融液表面との位置関係
を調整することができない。
【0013】ここに、ホットゾーンの種類や引上げ条件
に応じて融液表面の高さが変化することがある。供給管
の先端位置と石英るつぼの融液表面との位置関係を調整
することができれば、ホットゾーンの種類や引上げ条件
に応じた適切な高さに供給管先端を位置させることがで
きる。
【0014】また供給管の先端位置と石英るつぼの融液
表面との位置関係を調整できないと、多結晶シリコンの
ナゲットが融液に落下する場所、距離によっては、融液
表面で飛散して液滴が炉内に付着、堆積することがあ
る。炉内に付着、堆積した多結晶シリコンが落下して、
引上げ成長中のインゴットに付着すると、単結晶を有転
移化させ結晶欠陥を生じさせ単結晶シリコンの品質を低
下させるおそれある。
【0015】なお特公平6−11680号公報(特開昭
61−132585号公報)には、CZ炉にガイドを固
定しこのガイドに沿って投入管(供給管)の先端を、石
英るつぼに対して相対的に移動させるという発明が記載
されている。しかし投入管はガイドとともにCZ炉に固
定されているため、上述した分解、清掃、組立作業時の
作業効率の低下は避けられない。
【0016】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、CZ炉の分解、清掃、組立作業時の作業効率
を損なうことなく、またCZ炉の製造コストを上昇させ
ることなく、また単結晶シリコンの品質を低下させるこ
となく、多結晶シリコン原料を供給できるようにするこ
とを第1の解決課題とするものである。
【0017】ところでCZ法によるプロセスは概略する
と、溶融、溶融安定化、引上げ、冷却、取り出しの各工
程からなる。
【0018】リチャージによる方法で多結晶シリコン原
料を供給する場合には、単結晶シリコンの引き上げを終
了してからつぎの単結晶シリコンの引上げを開始するま
での時間を短くすることが作業効率を向上させる上で重
要である。
【0019】ここに従来の技術水準を示す文献として、
特開平1−148779号公報、特開平8−14339
2号公報がある。上記特開平1−148779号公報に
は、単結晶シリコンをCZ炉から取り出した後に多結晶
シリコン原料を追加供給するという発明が記載されてい
る。また上記特開平8−143392号公報には、多結
晶シリコン原料の追加供給と単結晶シリコンの取り出し
を並行して行うという発明が記載されている。
【0020】本発明はリチャージによる方法で多結晶シ
リコン原料を供給する際に、サイクルタイムを短縮し作
業効率を向上させることを第2の解決課題とするもので
ある。
【0021】ところで多結晶シリコン原料の供給の仕方
によっては、単結晶シリコンの品質等に以下のような影
響を与えるため以下のような対策をとる必要がある。
【0022】(a)微細粉の除去 多結晶シリコン原料のナゲットに付着している微細粉
や、ナゲットが供給管を通過する過程で発生した微細粉
がCZ炉内に付着、堆積する。この炉内に付着、堆積し
た多結晶シリコンが落下して、引上げ成長中のインゴッ
トに付着すると、単結晶を有転移化させ結晶欠陥を生じ
させ単結晶シリコンの品質を低下させる。また微細粉が
供給管内に付着、堆積することによって供給管を閉塞さ
せる。このため多結晶シリコン原料の微細粉を除去する
必要がある。
【0023】(b)石英るつぼへのダメージ低減 多結晶シリコン原料のナゲットが一度に大量に供給され
たり落下速度が大きすぎる場合には、ナゲットが石英る
つぼに接触等することによって石英るつぼを破損させる
などのダメージを与える。石英るつぼが損傷等するとそ
れ以降の石英るつぼの使用が困難になったり単結晶シリ
コンの品質に影響を与える。このためナゲットが石英る
つぼに接触等した際のダメージを低減することが必要で
ある。
【0024】(c)液滴、破片の飛散防止 多結晶シリコン原料のナゲットが一度に大量に供給され
たり落下速度が大きすぎる場合には、ナゲットが融液に
落下することによって、多結晶シリコン原料の液滴、破
片が飛散して炉内に付着、堆積する。炉内に付着、堆積
した多結晶シリコンが落下して、引上げ成長中のインゴ
ットに付着すると、単結晶を有転移化させ結晶欠陥を生
じさせ単結晶シリコンの品質を低下させる。このためナ
ゲットが融液に落下した際の液滴、破片の飛散を防止す
ることが必要である。
【0025】上述した(a)の微細粉の除去に関連する
従来技術として、特開平11−322484号公報に記
載されたものがある。
【0026】この公報には、供給管の上部にダスト分離
器を設けこのダスト分離器によって多結晶シリコン原料
のナゲットに付着している微細なダストを除去するとい
う発明が記載されている。
【0027】しかし上記公報記載の発明によれば、供給
開始時点でナゲットに既に付着している微細粉を除去す
ることはできても、このナゲットが供給管を通過する過
程で発生する微細粉については除去することができな
い。したがって炉内への微細粉の付着、堆積による単結
晶シリコンの品質低下あるいは微細粉による供給管の閉
塞といった問題を完全に解決することはできない。
【0028】また供給管内のガスをポンプによって吸い
込み、微細粉を除去することも考えられるが、単にガス
を吸い込むだけでは、供給管の先端から供給管内にSi
Oのアモルファスが侵入してしまう。なおSiOは溶融
したシリコンと石英るつぼとが反応することによって発
生する。このため供給管内でSiOが付着、堆積し、こ
の付着、堆積したSiOが落下して、引上げ成長中のイ
ンゴットの成長界面に付着すると、単結晶を有転移化さ
せ結晶欠陥により品質を劣化させる。
【0029】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、供給管内へのSiOの侵入を防止して、単結
晶シリコンの品質を向上させることを第3の解決課題と
するものである。
【0030】また本発明は、供給管を通過する過程で発
生する多結晶シリコン原料の微細粉を、確実に除去でき
るようにして、単結晶シリコンの品質を向上させるとと
もに供給管の閉塞を防止することを第4の解決課題とす
るものである。
【0031】上述した(b)、(c)の石英るつぼへの
ダメージ低減、液滴、破片の飛散防止に関しては、 i)供給量の調節 ii)落下速度の調節 が具体的な対策として挙げられる。破砕ナゲットを使用
する際には供給管内で閉塞が起こり易い。この点からも
供給量の調節は重要である。
【0032】i)の供給量の調節に関連する従来技術と
して、特開平4−362088号公報に記載されたもの
がある。この公報にはホッパ内に回転ロータを設け、回
転ロータによりナゲットを掻き取り、掻き取った量のナ
ゲットをホッパの下方へ落とすという発明が記載されて
いる。
【0033】また特開平3−23286号公報には、ホ
ッパの下部に水平に延びる筒状の導出部を形成し、この
導出部を振動フィーダにより振動させてホッパ内の多結
晶シリコン原料を一定量ずつ導出部から供給管に導くと
いう発明が記載されている。
【0034】しかしこれら公報記載の発明によれば、回
転ロータや振動フィーダといった複雑な機構を、ホッパ
に設ける必要があり、装置コストが大幅に上昇する。
【0035】また粒子が粗い破砕ナゲットをホッパ内に
投入したとすると、ナゲット同士が噛み合いホッパの下
部開口部でいわゆる「ブリッジ」が発生する。上記公報
記載の発明を、ブリッジ発生時に適用したとすると、こ
のブリッジを崩すことはできない。このため供給量の調
節が困難になるばかりか、原料供給それ自体が困難にな
る。
【0036】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、ホッパ内でブリッジが発生したとしても多結
晶シリコン原料の供給量の調節を、簡易な機構で精度よ
く行えるようにすることを第5の解決課題とするもので
ある。
【0037】上記ii)の落下速度の調節に関連する従
来技術として、特開平1−119594号公報に記載さ
れたものがある。この公報には、1本の供給管内に邪魔
板を設け、多結晶シリコン原料のナゲットがこの邪魔板
を通過するときの抵抗によって落下速度を減速させると
いう発明が記載されている。また同公報には、管の一部
を変形させて管内に凸部を形成することにより、ナゲッ
トの落下速度を減速させるという発明が記載されてい
る。また管全体を波形や螺旋状に屈折させることによ
り、ナゲットの落下速度を減速させるという発明が記載
されている。
【0038】しかし上記公報記載の各発明によれば、管
内の各部で断面積が大きく変化するため、特に粒子の粗
い破砕ナゲット使用時には管が閉塞しやすい。また管全
体を波形や螺旋状に屈折させることで十分な減速効果を
上げるためには、振り幅を広くとる必要がある。このた
め管の幅方向に大きな場積をとることとなり、CZ炉の
開口部に供給管を挿入することができなかったり、供給
管が炉の内部部材と干渉するなどの問題が発生する。ま
た幅の広い供給管に合わせてCZ炉を改造することが必
要になることもある。
【0039】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、供給管内で閉塞を生じることなく、しかもC
Z炉内の内部部品と干渉するなどの問題が生じることな
く、確実に供給管内で落下速度を調節することができる
ようにすることを第6の解決課題とするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段および効果】本発明の第1
発明は、第1の解決課題を達成するために、多結晶の原
料(63)を溶融し融液(71)から単結晶半導体を引
き上げる単結晶引上げ用容器(1)を備え、前記単結晶
引上げ用容器(1)内に外部から供給管(13)を介し
て多結晶原料(63)を供給するようにした単結晶引上
げ用容器の原料供給装置において、前記単結晶引上げ用
容器(1)から分離自在の原料供給装置(100)であ
って、単結晶引上げ用容器(1)に設けられた容器側開
口部(3)に対して取り付けおよび取り外しが自在の供
給装置側開口部(8)と、前記供給装置側開口部(8)
の内外に移動自在の供給管(13)と、前記供給装置側
開口部(8)が、前記容器側開口部(3)に取り付けら
れた際に、前記供給管(13)の先端(13a)を、前
記供給装置側開口部(8)内から外へ移動させて前記容
器側開口部(3)を介して単結晶引上げ用容器(1)内
の融液(71)近傍に位置させる自由度を有した駆動軸
(11、51、52)とを前記原料供給装置(100)
に設けたことを特徴とする。
【0041】第1発明によれば、図1に示すように、単
結晶引上げ用容器1から分離自在に原料供給装置100
が設けられる。原料供給装置100には、単結晶引上げ
用容器1に設けられた容器側開口部3に対して取り付け
および取り外しが自在に、供給装置側開口部8が設けら
れる。また供給装置側開口部8の内外に移動自在に、供
給管13が設けられる。また供給装置側開口部8が、容
器側開口部3に取り付けられた際に、供給管13の先端
13aを、供給装置側開口部8内から外へ移動させて容
器側開口部3を介して単結晶引上げ用容器1内の融液7
1近傍に位置させる自由度を有した駆動軸11、51、
52が設けられる。
【0042】このため原料供給装置側開口部8を、単結
晶引上げ用容器1側の開口部3に位置決めした上で、駆
動軸11、51、52を駆動させることによって、供給
管13の先端13aを開口部8外へ移動させ容器1内の
融液71近傍に位置決めすることができる。
【0043】第1発明によれば、単結晶引上げ用容器1
側に供給管の一部を固定しないで済むので、容器(炉)
の分解、清掃、組立作業時の作業効率が向上する。また
容器1の種類に応じて、容器1の個数分だけ供給管を用
意して、供給管を容器1に個別に固定する作業が不要に
なるので、容器(炉)の製造コストが飛躍的に低減す
る。
【0044】また第1発明によれば、駆動軸11、5
1、52によって、供給管13の先端13aと石英るつ
ぼの融液表面との位置関係を調整することができるの
で、ホットゾーンの種類や引上げ条件に応じて融液表面
の高さが変化したとしても適切な高さに供給管先端13
aを位置させることができる。
【0045】また駆動軸11、51、52によって、供
給管13の先端13aと石英るつぼの融液表面との位置
関係を調整することができるので、融液表面での液滴、
破砕片の飛散を防止することができる。具体的には、融
液表面の固化した部分71aに、多結晶原料63が投入
されるように、供給管13の先端13aの位置を調整す
ることで飛散を防止できる。このため引上げ成長中のイ
ンゴットに多結晶原料63が付着することで発生する品
質低下を、防止することができる。
【0046】このように第1発明によれば、容器の分
解、清掃、組立作業時の作業効率を損なうことなく、ま
た容器の製造コストを上昇させることなく、また単結晶
半導体の品質を低下させることなく、多結晶半導体原料
を供給できるという効果が得られる。
【0047】第2発明は、第2の解決課題を達成するた
めに、単結晶引上げ用容器(1)内に外部から原料供給
装置(100)を介して多結晶原料(63)を供給する
とともに、単結晶引上げ用容器(1)内で、多結晶原料
(63)を加熱、溶融し、融液(71)から単結晶半導
体を引き上げ、冷却してから単結晶半導体を取り出し
て、つぎの加熱溶融、つぎの単結晶半導体の引き上げを
繰り返し行う単結晶引上げ用容器の原料供給方法におい
て、冷却期間が終了するまでの間に、単結晶晶引上げ用
容器(1)の場所まで前記原料供給装置(100)を移
動させて、単結晶引上げ用容器(1)の開口部(3)
に、原料供給装置(100)の供給管(13)を挿入し
て、当該供給管(13)を介して、多結晶原料(63)
の単結晶引上げ容器(1)内への追加供給を開始してお
く工程と、多結晶原料(63)の追加供給終了後に、単
結晶引上げ用容器(1)の開口部(3)から、前記原料
供給装置(100)の供給管(13)を切り離す工程と
を含むことを特徴とする。
【0048】第2発明によれば、冷却期間が終了するま
での間に、単結晶晶引上げ用容器1の場所まで原料供給
装置100が移動し、単結晶引上げ用容器1の開口部3
に、原料供給装置100の供給管13が挿入され、当該
供給管13を介して、多結晶原料63の単結晶引上げ容
器1内への追加供給が開始される。
【0049】そして多結晶原料63の追加供給終了後
に、単結晶引上げ用容器1の開口部3から、原料供給装
置100の供給管13が切り離される。
【0050】このように第2発明によれば、単結晶半導
体の冷却中に、原料供給装置100を容器(CZ炉)に
接続して容器(CZ炉)内に原料の供給を開始するよう
にしているので、つぎの単結晶半導体の引上げを早く開
始することができる。このためサイクルタイムが短縮し
作業効率が向上する。
【0051】以上のように第2発明によれば、リチャー
ジによる方法で多結晶半導体原料を供給する際に、プロ
セスのサイクルタイムが短縮し作業効率が向上するとい
う効果が得られる。
【0052】第3発明は、第2発明において、融液表面
の固化した部分(71a)に、多結晶原料(63)が投
入されるように、前記供給管(13)の先端(13a)
の位置を調整する工程を更に含むことを特徴とする。
【0053】第3発明によれば、供給管13の先端13
aの位置が調整されて、融液表面の固化した部分71a
に、多結晶原料63が投入されるので、融液表面での液
滴、破砕片の飛散を防止できる。このため引上げ成長中
のインゴットに多結晶原料63が付着することで発生す
る品質低下を、防止することができる。またホットゾー
ンの種類や引上げ条件に応じて融液表面の高さが変化し
たとしても適切な高さに供給管先端13aを位置させる
ことができる。
【0054】第4発明は、第3の解決課題を達成するた
めに、多結晶の原料(63)を溶融し融液(71)から
単結晶半導体を引き上げる単結晶引上げ用容器(1)を
備え、前記単結晶引上げ用容器(1)内に外部から供給
管(13)を介して多結晶原料(63)を供給するよう
にした単結晶引上げ用容器の原料供給装置において、前
記供給管(13)の原料投入口(13b)の近傍に、吸
引口(25)を設け、この吸引口(25)を介して供給
管(13)内を吸引する吸引手段と、前記供給管(1
3)の原料排出口(13c)近傍に、供給口(24)を
設け、この供給口(24)を介して前記供給管(13)
内に不活性ガスを供給するガス供給手段と、前記供給口
(24)内に供給される不活性ガスの供給量が、前記吸
引口(25)から吸引される量よりも大きくなるように
前記吸引手段および前記ガス供給手段を調整する手段を
備えたことを特徴とする。
【0055】第4発明によれば、図1に示すように、供
給管13の供給口24内に供給される不活性ガスの供給
量が、吸引口25から吸引される量よりも大きくなる。
このため供給管13の原料排出口13cから外部へ一定
量のガスの流れが形成され、供給管13内へのSiOの
侵入が防止される。
【0056】このように第4発明によれば、供給管内へ
のSiOの侵入が防止され、これにより単結晶半導体の
品質が向上するという効果が得られる。
【0057】第5発明は、第4の解決課題を達成するた
めに、多結晶の原料(63)を溶融し融液(71)から
単結晶半導体を引き上げる単結晶引上げ用容器(1)を
備え、前記単結晶引上げ用容器(1)内に外部から供給
管(13)を介して多結晶原料(63)を供給するよう
にした単結晶引上げ用容器の原料供給装置において、前
記供給管(13)の原料投入口(13b)の近傍に、吸
引口(25)を設け、この吸引口(25)を介して供給
管(13)内を吸引する吸引手段と、前記供給管(1
3)の原料排出口(13c)近傍に、供給口(24)を
設け、この供給口(24)を介して前記供給管(13)
内に不活性ガスを供給するガス供給手段と、前記供給管
(13)内の平均流速が、前記供給管(13)の原料排
出口(13c)近傍の流れの流速よりも大きくなるよう
に前記吸引手段および前記ガス供給手段を調整する手段
を備えたことを特徴とする。
【0058】第5発明によれば、図1に示すように、供
給管13内の平均流速が、供給管13の原料排出口13
c近傍の流れの流速よりも大きくなる。このため破砕ナ
ゲットが供給管13を通過する過程で発生する微細粉
(出口13cから出た後周囲へアルゴンガスの流れに乗
って飛散する)を確実に除去しつつ破砕ナゲットを供給
管13の外部へ排出させることができる。
【0059】このように第5発明によれば、供給管を通
過する過程で発生する多結晶半導体原料の微細粉を、確
実に除去でき、これにより単結晶半導体の品質が向上し
供給管の閉塞が防止されるという効果が得られる。
【0060】第6発明は、第5の解決課題を達成するた
めに、多結晶の原料(63)を溶融し融液(71)から
単結晶半導体を引き上げる単結晶引上げ用容器(1)を
備え、ホッパ(60)内の多結晶原料(63)を、当該
ホッパ(60)の下部に設けた開口部(64)から供給
管(13)に導き、当該供給管(13)を介して外部か
ら前記単結晶引上げ用容器(1)内に多結晶原料(6
3)を供給するようにした単結晶引上げ用容器の原料供
給装置において、下降することによって前記ホッパ(6
0)の下部開口部(64)を閉塞する弁体(15)を、
前記ホッパ(60)内に上下動自在に設け、前記弁体
(15)の側面を、重力に応じて多結晶原料(63)を
落下させる傾斜形状に形成したことを特徴とする。
【0061】第6発明によれば、図1に示すように、下
降することによってホッパ60の下部開口部64を閉塞
する弁体15が、ホッパ60内に上下動自在に設けら
れ、この弁体15の側面が、重力に応じて多結晶原料6
3を落下させる傾斜形状に形成されている。
【0062】このため弁体15を上下動させることによ
り、ホッパ60内のブリッジを崩して、その多結晶原料
63を弁体15の側面からホッパ60の下部開口部64
へ落とすことができる。つまり原料が破砕ナゲットであ
ったとしてもホッパ60内で詰まることなく確実にホッ
パ60から供給管13へと導くことができる。弁体15
の上下動の幅、速度等を調整することで多結晶原料63
の供給量を調節することができる。またホッパ60内で
弁体15を上下動させることができればよいので、機構
が簡易なものとなる。
【0063】このように第6発明によれば、ホッパ内で
ブリッジが発生したとしても多結晶半導体原料の供給量
の調節を、簡易な機構で精度よく行うことができる。
【0064】第7発明は、第6発明において、前記弁体
(15)を、所定幅内で上下動させる駆動手段(17)
をさらに備え、前記弁体(15)の上限位置を変化させ
ることによって多結晶原料(63)の供給量を調整する
ことを特徴とする。
【0065】第7発明によれば、図4に示すように駆動
手段17が駆動して、弁体15が所定幅(H1〜L0)内
で上下動することで一定量の多結晶原料63が供給され
る。そして弁体15の上限位置をH1からH2に変化させ
ることによって多結晶原料63の供給量を調整(大き
く)することができる。
【0066】第8発明は、第6発明において、前記弁体
(15)に下方向から作用する力に応じて当該弁体(1
5)が上方向に移動可能に、当該弁体(15)を吊り下
げたことを特徴とする。
【0067】第8発明によれば、弁体15の下部とホッ
パ60との間に破砕ナゲットが挟まった場合には、挟ま
った位置から弁体15はそれ以上下方に移動することは
なく弁体15が再度上昇した際に挟まった状態が(自然
に)解除される。このため破砕ナゲットが破砕したり、
弁体15が破損したり、ホッパ60が破損したりするこ
とが防止される。
【0068】第9発明は、第6の解決課題を達成するた
めに、多結晶の原料(63)を溶融し融液(71)から
単結晶半導体を引き上げる単結晶引上げ用容器(1)を
備え、前記単結晶引上げ用容器(1)内に外部から供給
管(13)を介して多結晶原料(63)を供給するよう
にした単結晶引上げ用容器の原料供給装置において、断
面積が略等しい各管(21、22)を略平行に、これら
を近接もしくは重ねて配置し、これら略平行に配置した
各管(21、22)同士を、当該管(21、22)の断
面積と略等しい断面積の接続部材(23、27、28、
29)によって接続して、前記供給管(13)を構成し
たことを特徴とする。
【0069】第9発明によれば、図2に示すように、断
面積が略等しい各管21、22が略平行に配置されてい
る。そして各管21、22の断面が重なるように配置さ
れている(図2(m))。そして、これら略平行に配置
した各管21、22同士が、当該管21、22の断面積
と略等しい断面積の接続部材23、27、28、29に
よって接続されて、供給管13が構成される。
【0070】このため供給管13は屈曲部(減速部)を
有しながらも各部で断面積がほぼ一定となり、破砕ナゲ
ットが供給管13内で閉塞することはなくなる。また各
管21、22は近接もしくは断面が重なるように略平行
に配置されているので、供給管13自体の幅が小さくな
り幅方向の場積を小さくできる。このため供給管13が
容器(CZ炉)内の内部部品と干渉するなどの問題は生
じない。
【0071】このように第9発明によれば、供給管内で
閉塞を生じることなく、しかも容器(CZ炉)内の内部
部品と干渉するなどの問題が生じることなく、確実に供
給管内で落下速度を調節することができるという効果が
得られる。
【0072】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して実施形態の装
置について説明する。
【0073】図1は実施形態の構成を側面からみた図で
ある。
【0074】同図1に示すように、実施形態装置は、単
結晶引上げ用容器としてのCZ炉(チャンバ)1と、こ
のCZ炉1から分離可能にかつ移動自在に設けられた原
料供給装置100とからなる。
【0075】CZ炉1内には、多結晶シリコンの原料6
3を溶融して融液71として収容する石英るつぼ70が
設けられている。るつぼ70の周囲には、るつぼ70内
の多結晶シリコン原料63を加熱して溶融するヒータ7
2が設けられている。るつぼ70の上方には図示しない
引上げ機構が設けられている。溶融が安定化すると、こ
の引上げ機構により種結晶が融液71に浸漬されて融液
71から単結晶シリコンのインゴットが引き上げられ
る。
【0076】CZ炉1の外壁にあってるつぼ70の斜め
上方には、開口部2が形成されている。この開口部2に
は開口部2を開閉するゲートバルブ3が取り付けられて
いる。
【0077】ゲートバルブ3が閉じられることにより炉
1内と外気が遮断され炉1内を真空(たとえば20Torr
程度)に維持することができる。CZ炉1にはアルゴン
ガスなどの不活性ガスが供給されるとともに図示しない
排気口からポンプによって排気される。これにより炉1
内は所定の低圧に減圧される。
【0078】単結晶シリコンの引上げに伴いシリコン融
液71が減少する。シリコン融液71の減少に伴い融液
71と石英るつぼ70との接触面積が変化し石英るつぼ
70からの酸素溶出量が変化する。この変化が、引き上
げられる単結晶シリコン中の酸素濃度分布に影響を与え
る。また偏析によって、いわゆる「酸素歯抜け不良」が
発生するおそれがある。
【0079】そこで、これらを防止するために、原料供
給装置100は、融液71が減少した石英るつぼ70内
に多結晶シリコン原料63を追加供給する。また石英る
つぼ70内に多結晶シリコンの原料63を追加供給する
ことで、石英るつぼ1個当たりで製造される単結晶シリ
コンの量を増やすことができ、製造コストを低減させる
ことができる。
【0080】原料供給装置100には、CZ炉1のゲー
トバルブ3に対して取り付けおよび取り外しが自在に、
開口部8が設けられている。また、この開口部8の内外
に移動自在に、供給管13が設けられている。また開口
部8を、CZ炉1のゲートバルブ3まで移動させこれに
位置決めできる自由度を有した第1の駆動軸としてのモ
ータ10、上下ガイド41、移動部材42、X−Y移動
機構43が設けられている。また開口部8が、CZ炉1
のゲートバルブ3に取り付けられた際に、供給管13の
先端13aを、開口部8内から外へ移動させてゲートバ
ルブ3を介してCZ炉1内の融液71近傍に位置させる
ことができる自由度を有した第2の駆動軸としてのモー
タ11、斜めガイド51、移動部材52が設けられてい
る。
【0081】すなわち原料供給装置100には、車輪に
よって装置100全体を移動させることができる台車4
が設けられている。台車4はモータ等のアクチュータで
駆動させてもよく人力で動かしてもよい。
【0082】台車4の上下方向つまりZ軸方向に沿って
上下ガイド41が設けられている。上下ガイド41には
移動部材42が上下ガイド41に沿って滑動自在に設け
られている。この移動部材42にはX−Y移動機構43
を介して上下動ベース5が取り付けられている。上下動
ベース5は、ホッパ60、中間部材14、ベローズ7、
供給管13を中心とする原料供給機構部を支持してい
る。なおベローズ7の代わりに可撓性のある任意の部材
を使用することができる。
【0083】台車4にはモータ10が設けられている。
モータ10が駆動すると移動部材42は、上下ガイド4
1に沿ってZ軸方向つまり上下方向に移動する。またX
−Y移動機構43が作動すると上下動ベース5はX軸方
向もしくはY軸方向つまり水平方向に移動する。また上
下動ベース5は中心鉛直軸に対して回転が可能になって
いる。
【0084】上下動ベース5には斜め方向に沿って斜め
ガイド51が設けられている。斜めガイド51には移動
部材52が斜めガイド51に沿って滑動自在に設けられ
ている。
【0085】ホッパ60はホッパ外壁6とその内側のホ
ッパ内壁12とからなる。ホッパ内壁12内には、外部
より多結晶シリコン原料63が投入されて貯留されてい
る。
【0086】ホッパ内壁12と供給管13との間には中
間部材14が位置している。中間部材14はホッパ外壁
6の内側に位置している。供給管13はベローズ7の内
側に位置している。
【0087】ホッパ外壁60の下方端部と中間部材14
の下方端部とベローズ7の上方端部と供給管13の上方
端部とは、締結部材65によって共締めされている。
【0088】ベローズ7の下方先端には、CZ炉1のゲ
ートバルブ3の開口に応じた開口部8が形成されてい
る。この開口部8の周囲には、CZ炉1のゲートバルブ
3のフランジ3aへの取り付けが可能のフランジ8aが
取り付けられている。
【0089】フランジ8aは、結合解除が自在の結合部
材9によって上下動ベース5に結合されている。
【0090】移動部材52はホッパ外壁6に取り付けら
れている。
【0091】ホッパ60の外壁6、ベローズ7、接続部
材65、フランジ8aは、真空保持が可能な材質で構成
されている。ホッパ外壁6はたとえばステンレスで構成
されている。
【0092】なおホッパ内壁12、供給管13、中間部
材14はたとえば石英で構成されている。
【0093】上下動ベース5にはモータ11が設けられ
ている。モータ11が駆動すると移動部材52は、斜め
ガイド51に沿って斜め方向に移動する。
【0094】以上のようにモータ10、X−Y移動機構
43を駆動させることによって上下動ベース5を任意の
場所に位置させることができ、これにより上下動ベース
5に支持されているベローズ7の先端開口部8を任意の
位置に位置決めすることができる。またモータ11を駆
動させることによってホッパ外壁6とともに供給管13
を斜め方向に移動させることができ、これにより供給管
13の先端13aを斜め方向の任意の位置に位置決めす
ることができる。
【0095】ここでベローズ7の先端開口部8のフラン
ジ8aは結合部材9によって上下動ベース5に固定され
ている。このため移動部材52の斜め移動に伴いベロー
ズ7は縮退もしくは伸張して、供給管13の先端13a
はベローズ7の内外の任意の位置に移動する。
【0096】図3は供給管13が移動する様子を示して
いる。
【0097】移動部材52が斜めガイド51の上方に位
置している場合には、Aに示す状態となる。このときベ
ローズ7は伸張し供給管13の先端13aはベローズ7
の先端開口部8内に位置している。
【0098】移動部材52が斜めガイド51の下方に位
置すると、Bに示す状態に変化する。このときベローズ
7は縮退し供給管13の先端13′aはベローズ7の先
端開口部8外に位置する。
【0099】つぎにホッパ60の構成について詳述す
る。
【0100】ホッパ内壁12の下側には、ホッパ内壁1
2内に貯留されている多結晶シリコン原料63を、中間
部材14を介して供給管13に導く開口部64が形成さ
れている。ホッパ内壁12内では、弁体15がシャフト
16によって上下動自在に吊り下げられ、配置されてい
る。弁体15は下部開口部64の上方にあって、下降す
ることによって下部開口部64を閉塞できる位置に配置
されている。
【0101】弁体15は、円錐形状の部材であり、たと
えば石英で構成されている。
【0102】なお弁体15は円錐形状に限定されるもの
ではなく、弁体15の側面が、重力に応じて多結晶シリ
コン原料63を落下させる傾斜形状に形成されていれば
よい。
【0103】ホッパ60の上部には、シャフト16を上
方で支持するとともに同シャフト16を上下方向に移動
させるモータ17、係止部材61等が設けられている。
【0104】すなわちシャフト16の上端部16aは、
上方に移動可能に係止部材61によって係止されてい
る。したがって弁体15に下方向から力が作用すると、
その力に応じて弁体15はシャフト16とともに上方向
に移動する。
【0105】係止部材61は、ボールネジを介してモー
タ17の回転軸に接続している。このためモータ17の
駆動に応じて回転運動が直動運動に変換されてシャフト
16が上下動し、これに応じて弁体15が上下動する。
なおボールネジの代わりに、回転運動を直動運動に変換
する他の機構、要素を使用してもよい。
【0106】つぎに供給管13の構成について詳述す
る。
【0107】供給管13は、その上端の原料投入口13
bから多結晶シリコン原料63が投入され、その下端の
原料排出口13cから多結晶シリコン原料63が排出さ
れる。つまりホッパ内壁12の下部開口部64から落下
した多結晶シリコン原料63は中間部材14を通過して
供給管13の原料投入口13bに投入され、供給管13
の内部を通過して、原料排出口13cから外部へ排出さ
れる。
【0108】供給管13の原料投入口13bの近傍に
は、吸引口25が形成されている。吸引口25は中間部
材14に形成されている。吸引口25は図示しない配管
を介して真空ポンプに接続されており、この吸引口25
を介して供給管13内が吸引される。
【0109】また供給管13の原料排出口13c近傍に
は、供給口24が形成されている。この供給口24はガ
ス供給管26を介して図示しないアルゴンガス供給源に
接続されており、この供給口25を介して供給管13内
にアルゴンガスが供給される。なおアルゴンガスの代わ
りに他の不活性ガスを使用してもよい。
【0110】ここで供給口24内に供給されるアルゴン
ガスの供給量は、吸引口25から吸引される量よりも大
きくなり、供給管13内の平均流速が、供給管13の原
料排出口13c近傍の流れの流速よりも大きくなるよう
に、真空ポンプ、アルゴンガス供給源が制御されてい
る。
【0111】図2は供給管13の構成を示している。
【0112】図2(a)、(b)は供給管13の一部を
三角法にて示している。図2(m)は図2(a)のG−
G断面を示している。
【0113】これら図2(a)、(b)、(m)に示す
ように、供給管13は、基本的には、断面積が等しい各
管21、22を平行に配置して構成したものである。管
21、22は図2(h)に示すように断面が円形のパイ
プを所定の形状に形成してなるものである。
【0114】各管21、22は、それらの断面が重なる
ように配置されている(図2(m))。そして、これら
平行に配置した各管21、22同士は、これら管21、
22の断面積と等しい断面積となるように、接続板2
8、29、23、27によって接続されている。接続板
28、29、23、27はそれぞれ図2(i)、
(j)、(k)、(l)に示すように、所定形状に形成
してなる板材である。接続板同士の接合、これらと管2
1、22との接合はたとえば溶接によって行われる。
【0115】管21、22の接続箇所は1箇所以上あれ
ば十分減速効果が得られるが、望ましくは3箇所以上あ
ればよい。
【0116】以上のように供給管13が構成されている
ため供給管13は屈曲部(減速部)を有しながらも各部
で断面積が一定となる。また各管21、22がそれらの
断面が重なるように平行に配置されて供給管13を構成
しているので、供給管13自体の幅が小さくなり幅方向
の場積が小さくなる。
【0117】なお管21、22は断面が円形を想定して
いるが、矩形等任意の断面形状としてもよい。また各管
21、22をそれらの断面が重なるように配置している
が(図2(m))、必ずしも断面を重ねる必要はなく各
管21、22が近接していればよい。
【0118】また供給管13の先端形状は図2(a)、
(b)に示すもの以外に、図2(c)、(d)に示す形
状にしてもよく、また図2(e)、(f)に示す形状に
してもよい。また図2(g)に示すように供給管13の
先端に材質がシリコンの板25を挿入してもよい。
【0119】つぎに上述した実施形態装置の動作につい
て説明する。なお本実施形態では、リチャージによる方
法で多結晶シリコン原料63を供給する場合を想定す
る。また多結晶シリコン原料63として破砕ナゲットを
使用する場合を想定する。
【0120】CZ法によるプロセスは概略すると、溶
融、溶融安定化、引上げ、冷却、取り出しの各工程から
なる。リチャージによる方法ではこのプロセスが繰り返
され複数本の単結晶シリコンが引き上げられ、単結晶が
引き上げられる毎に多結晶シリコン原料63の追加供給
が行われる。原料供給装置100はつぎのサイクルで動
作する。
【0121】・第1工程(原料供給装置100の移動) 原料供給装置100のホッパ60内には予め多結晶シリ
コン原料63が投入されておかれる。そして原料供給装
置100が台車4によってCZ炉1の場所まで移動され
る。この移動は単結晶引上げが終了し冷却期間中に行わ
れる。あるいはその前に移動を終了させてもおいてもよ
い。
【0122】単結晶シリコンの引上げ前および引上げ中
にはCZ炉1に原料供給装置100は取り付けられてい
ない。このため、その期間中は原料供給装置100の分
解、清掃を容易に行うことができる。また、あるCZ炉
で引上げが行われている期間に他のCZ炉の場所まで原
料供給装置100を移動させて多結晶シリコン原料63
を追加供給することができる。このため1台の原料供給
装置100で複数のCZ炉1に対して原料供給を行うこ
とができ装置コスト、作業効率を向上させることができ
る。
【0123】つぎの第2工程〜第4工程は、冷却期間終
了までの間に行われる。
【0124】・第2工程(原料供給装置100の取り付
け) つぎにCZ炉1に原料供給装置100が取り付けられ
る。
【0125】すなわちモータ10、X−Y移動機構43
を駆動させることによって、ベローズ7の先端開口部8
のフランジ8aが、CZ炉1のゲートバルブ3のフラン
ジ3aに位置決めされる。つぎに結合部材9の結合が解
除され、ベローズ7の先端開口部8のフランジ8aが、
上下動ベース5から解放される。つぎにベローズ7の先
端フランジ8aがCZ炉1のゲートバルブ3のフランジ
3aに締結等されて固定される。このようにCZ炉1へ
の原料供給装置100の取り付けは、CZ炉1に問題と
なる力が作用することなく容易に行うことができる。
【0126】・第3工程(供給管13の挿入) つぎにCZ炉1のゲートバルブ3に、供給管13が挿入
される。
【0127】すなわちCZ炉1の内部をアルゴンガスな
どの不活性ガスによって置換した後、ゲートバルブ3を
開口させる。つぎにモータ11を駆動させることによっ
て供給管13を、ゲートバルブ3内に挿入して供給管1
3の先端13aを融液71近傍の所定位置に位置決めす
る。つまり図3に示すように供給管13の先端13aを
ベローズ7内の位置(A状態)からベローズ7外の位置
(B状態)まで下げその先端13′aをCZ炉1内の指
定位置に位置決めする。通常は融液71表面からの高さ
が50mm〜100mmの位置に供給管先端13aが位
置決めされる。ここで前述したように供給管13はその
幅方向の場積が小さくなるように構成されている。この
ため供給管13が挿入されるゲートバルブ3、開口部2
を小さく形成することができる。あるいは既存の開口部
2、ゲートバルブ3に改造を施すことなく使用すること
ができる。また供給管13の場積が小さいため、挿入さ
れた供給管13がCZ炉1内の内部部品と干渉するなど
の問題は生じない。
【0128】・第4工程(多結晶シリコン原料63の供
給開始) 単結晶シリコンの引上げ終了後に、ヒータ72の出力を
低下させており、既に融液71の加熱が停止している。
このため供給管13の挿入時点では、融液71の表面の
一定面積が固化している。多結晶シリコン原料63は、
この固化部分71aに向けて投入される。投入原料の
「島」を融液71の表面で形成し以後はこの「島」上に
原料を投入していく。
【0129】モータ11を駆動させ供給管13の先端1
3aの位置を調整することで、融液71表面の固化部分
71aに向けて、多結晶シリコン原料63を投入するこ
とができる。このように固化部分71aに多結晶シリコ
ン原料63を投入することで、融液71表面での液滴、
破砕片の飛散を防止できる。このため引上げ成長中のイ
ンゴットに多結晶シリコン原料63が付着することで発
生する品質低下を、防止することができる。また供給管
13の先端13aを融液71に浸す程度まで下げて、上
述した飛散を防止することもできる。
【0130】またモータ11を駆動させ供給管先端13
aの位置を調整することで、ホットゾーンの種類や引上
げ条件に応じて融液表面の高さが変化したとしても適切
な高さに供給管先端13aを位置させることができる。
【0131】また原料供給開始までの待機時には、モー
タ11を駆動させ供給管先端13aを、るつぼ70から
離れた上方へ退避させておくことで、熱変形等を防止す
ることができる。
【0132】以上のようにして第2工程〜第4工程の
「原料供給装置100の取り付け」、「供給管13の挿
入」、「多結晶シリコン原料63の供給開始」が、冷却
期間終了までの間に行われる。
【0133】・第5工程(供給量調節) モータ17が駆動し弁体15が上下動すると、図1に示
すようにホッパ内壁12下部に形成されたブリッジが崩
れ、その多結晶原料63が弁体15の側面からホッパ下
部開口部64へと落とされる。つまり原料63がブリッ
ジし易い破砕ナゲットであったとしてもホッパ内壁12
内で詰まることなく確実に供給管13へと導くことがで
きる。
【0134】多結晶シリコン原料64の供給量の調節
は、以下のようにモータ17を駆動制御することで行わ
れる。
【0135】図4は時間tと弁体15の上下位置との関
係を示している。弁体15の上限位置H1、下限位置L
0、弁体15の上下動速度Vが予め設定されている。こ
れら上限位置H1、下限位置L0、上下動速度Vを固定し
てモータ17を駆動制御し弁体15を上下動させれば、
単位時間当たり一定量の多結晶原料63がホッパ下部開
口部64から落下し供給管13を介してるつぼ70内へ
供給される。弁体15の上限位置H1は、通常、弁体1
5の最低位置(開口部64を閉塞する位置)から30〜
50mm程度の高さに設定される。また弁体15の下限
位置L0は、通常、弁体15の最低位置から10〜20
mm程度の高さに設定される。また弁体15の上下動速
度Vは、通常、2〜5mm/s程度に設定される。上限
位置H1、下限位置L0、上下動速度Vを変更すること
で、単位時間当たりの供給量を変化させることができ
る。さらに弁体15が下限位置L0に位置した際に弁体
15の動きを一旦停止させ(数秒間)、その停止期間を
調整することにより供給量の調整幅をさらに広くするこ
とが可能になる。
【0136】本実施形態では、図4に示すように、弁体
15の下限位置L0、上下動速度Vを一定にし、上限位
置を変化させることで供給量を調節している。上限位置
をH1からH2に変化させることによって多結晶シリコン
原料63の供給量を大きくすることができる。
【0137】供給量の調節は、手動制御系あるいはフィ
ードバック制御などの自動制御系を構築して行うことが
できる。
【0138】多結晶シリコン原料63の供給量は、CZ
炉1に形成されたのぞき窓から落下状態を目視して判断
してもよく、所定のセンサを設けて正確に検出すること
もできる。たとえばホッパ60全体の重量変化あるいは
ホッパ60内の重量変化をセンサによって検出すること
で、供給量の変化を検出することができる。
【0139】シャフト16の上端部16aは、上方向に
移動可能に係止部材61に係止されており、弁体15は
上方向には強制的に持ち上げられるが、下方向には自重
で移動する構造となっている。
【0140】このため弁体15の下部とホッパ内壁12
との間に破砕ナゲットが挟まった場合には、その位置で
弁体15はそれ以上の下方向への動きを止める。そして
弁体15に下方向から作用する力に応じて、弁体15が
上方向に移動する。このため破砕ナゲットが破砕した
り、弁体15が破損したり、ホッパ内壁12が破損した
りすることが防止される。モータ17が駆動し弁体15
が上方向に移動すると、挟まれていた破砕ナゲットは落
下し弁体15は通常の動きに復帰する。
【0141】上述した破砕ナゲットの挟み込みは、CZ
炉1ののぞき窓から目視により原料の投入状態を確認す
ることで判断することもでき、またシャフト16の上端
部16aと係止部材61との係止状態を監視することで
判断してもよい。またこれらをセンサで検出することも
できる。この結果破砕ナゲットの挟み込みが煩雑に発生
していると判断された場合には弁体15の上限位置L
0、下限位置H1、上下動速度Vを自動あるいは手動で適
宜変更してもよい。
【0142】供給管13からの吸引量および供給管13
へのアルゴンガス供給量は、前述したように、アルゴン
ガス供給量が、吸引量よりも大きくなるように調節され
ている。このため供給管13の原料排出口13cから外
部へ一定量のガスの流れが形成される。このため供給管
13内へのSiOアモルファスの侵入を防止することが
できる。
【0143】また供給管13内の平均流速が、供給管1
3の原料排出口13c近傍の流れの流速よりも大きくな
るように調節されている。このため破砕ナゲットが供給
管13を通過する過程で発生する微細粉を確実に除去し
つつ破砕ナゲットを供給管13の外部へ排出させること
ができる。
【0144】このように本実施形態によれば、供給管1
3を通過する過程で発生する多結晶シリコン原料63の
微細粉を、確実に除去でき、かつ供給管13内へのSi
Oアモルファスの侵入を防止できる。これにより引上げ
成長される単結晶シリコンの品質が向上し供給管13の
閉塞が防止される。
【0145】また供給管13は、前述したように屈曲部
(減速部)を有しながらも各部で断面積が一定となるよ
うに構成されている。このため破砕ナゲットが供給管1
3内で詰まり管を閉塞することはなくなる。
【0146】このように本実施形態によれば、供給管1
3内で閉塞を生じることなく、十分に減速させた多結晶
シリコン原料63を、るつぼ70内に落下させることが
できる。このため飛散等による単結晶シリコンの品質低
下を防止できるとともに、るつぼ70に与えるダメージ
を軽減することができる。
【0147】原料供給の総時間は、溶融時間とほぼ等し
く設定し、原料63を連続的に供給する。
【0148】また原料供給の総時間を、溶融時間よりも
短く設定して、原料63を断続的に投入してもよい。こ
の場合原料63の供給を休止している期間では、モータ
11を駆動させて供給管先端13aを、るつぼ70から
離れた上方へ退避させておくことで、ヒータ72、るつ
ぼ70で発生する熱の影響による熱変形等を防止するこ
とができる。
【0149】・第6工程(原料供給装置100の取り外
し) 多結晶シリコン原料63の供給が終了すると、モータ1
1を駆動させて供給管先端13aを上方に移動させベロ
ーズ7内に退避させる。つぎにゲートバルブ3が閉じら
れる。つぎにベローズ7の先端フランジ8aを、CZ炉
1のゲートバルブ3のフランジ3aから取り外す。つぎ
にベローズ7の先端開口部8のフランジ8aを上下動ベ
ース5に結合部材9によって結合する。このようにして
CZ炉1のゲートバルブ3から、原料供給装置100の
供給管13が切り離される。しかもCZ炉1内を真空に
保持した状態でゲートバルブ3から原料供給装置100
の供給管13を切り離すことができる。
【0150】CZ炉1から分離した原料供給装置100
は、他のCZ炉1の場所まで移動して同様に上述した第
1工程〜第6工程を行うことができる。
【0151】以上説明したように本実施形態の方法によ
れば、単結晶シリコンの冷却中に、原料供給装置100
をCZ炉1に接続してCZ炉1内に原料63の供給、溶
融を開始するようにしているので、つぎの単結晶シリコ
ンの引上げを早く開始することができる。このためサイ
クルタイムが短縮し作業効率が向上する。
【0152】また本実施形態の装置によれば、CZ炉1
側に供給管13(の一部)を固定しないで済むので、C
Z炉1の分解、清掃、組立作業時の作業効率が向上す
る。また供給管13は1つの原料供給装置100に1つ
備えてあれば複数種類、複数台のCZ炉1に対応でき、
CZ炉1の種類に合わせて、CZ炉1の個数分だけ供給
管13を用意する必要はない。また供給管13をCZ炉
1に個別に固定する作業も不要になる。このためCZ炉
1の製造コストが飛躍的に低減する。
【0153】なお以上の説明では、リチャージによる方
法で原料供給する場合を想定している。しかし本発明は
連続チャージによる方法、追いチャージによる方法で原
料供給する場合にも適用することができる。
【0154】なお本実施形態では原料として破砕ナゲッ
トを想定しているが、もちろん粒状ナゲットを使用する
場合にも本発明を適用することができる。
【0155】また本実施形態では単結晶シリコンを引き
上げる場合を想定しているが、引き上げられる単結晶は
シリコン以外の半導体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施形態の装置構成を示す側面図であ
る。
【図2】図2(a)〜(m)は図1に示す供給管の詳細
な構成を示す図である。
【図3】図3は図1に示す供給管が移動する様子を説明
する図である。
【図4】図4は図1に示すホッパ内の弁体の動作を示す
図である。
【符号の説明】
1 単結晶引上げ用容器(CZ炉) 3 ゲートバルブ 7 ベローズ 13 供給管 15 弁体 100 原料供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 茂夫 神奈川県平塚市万田1200番地 株式会社小 松製作所研究所内 Fターム(参考) 4G077 AA02 BA04 CF05 EG30 PB01 PB04 PB09 PB11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多結晶の原料(63)を溶融し融液
    (71)から単結晶半導体を引き上げる単結晶引上げ用
    容器(1)を備え、前記単結晶引上げ用容器(1)内に
    外部から供給管(13)を介して多結晶原料(63)を
    供給するようにした単結晶引上げ用容器の原料供給装置
    において、 前記単結晶引上げ用容器(1)から分離自在の原料供給
    装置(100)であって、 単結晶引上げ用容器(1)に設けられた容器側開口部
    (3)に対して取り付けおよび取り外しが自在の供給装
    置側開口部(8)と、 前記供給装置側開口部(8)の内外に移動自在の供給管
    (13)と、 前記供給装置側開口部(8)が、前記容器側開口部
    (3)に取り付けられた際に、前記供給管(13)の先
    端(13a)を、前記供給装置側開口部(8)内から外
    へ移動させて前記容器側開口部(3)を介して単結晶引
    上げ用容器(1)内の融液(71)近傍に位置させる自
    由度を有した駆動軸(11、51、52)とを前記原料
    供給装置(100)に設けたことを特徴とする単結晶引
    上げ用容器の原料供給装置。
  2. 【請求項2】 単結晶引上げ用容器(1)内に外部か
    ら原料供給装置(100)を介して多結晶原料(63)
    を供給するとともに、単結晶引上げ用容器(1)内で、
    多結晶原料(63)を加熱、溶融し、融液(71)から
    単結晶半導体を引き上げ、冷却させてから単結晶半導体
    を取り出して、つぎの加熱溶融、つぎの単結晶半導体の
    引き上げを繰り返し行う単結晶引上げ用容器の原料供給
    方法において、 冷却期間が終了するまでの間に、単結晶晶引上げ用容器
    (1)の場所まで前記原料供給装置(100)を移動さ
    せて、単結晶引上げ用容器(1)の開口部(3)に、原
    料供給装置(100)の供給管(13)を挿入して、当
    該供給管(13)を介して、多結晶原料(63)の単結
    晶引上げ容器(1)内への追加供給を開始しておく工程
    と、 多結晶原料(63)の追加供給終了後に、単結晶引上げ
    用容器(1)の開口部(3)から、前記原料供給装置
    (100)の供給管(13)を切り離す工程とを含むこ
    とを特徴とする単結晶引上げ用容器の原料供給方法。
  3. 【請求項3】 融液表面の固化した部分(71a)に、
    多結晶原料(63)が投入されるように、前記供給管
    (13)の先端(13a)の位置を調整する工程を更に
    含むことを特徴とする請求項2記載の単結晶引上げ用容
    器の原料供給方法。
  4. 【請求項4】 多結晶の原料(63)を溶融し融液
    (71)から単結晶半導体を引き上げる単結晶引上げ用
    容器(1)を備え、前記単結晶引上げ用容器(1)内に
    外部から供給管(13)を介して多結晶原料(63)を
    供給するようにした単結晶引上げ用容器の原料供給装置
    において、 前記供給管(13)の原料投入口(13b)の近傍に、
    吸引口(25)を設け、 この吸引口(25)を介して供給管(13)内を吸引す
    る吸引手段と、 前記供給管(13)の原料排出口(13c)近傍に、供
    給口(24)を設け、 この供給口(24)を介して前記供給管(13)内に不
    活性ガスを供給するガス供給手段と、 前記供給口(24)内に供給される不活性ガスの供給量
    が、前記吸引口(25)から吸引される量よりも大きく
    なるように前記吸引手段および前記ガス供給手段を調整
    する手段を備えたことを特徴とする単結晶引上げ用容器
    の原料供給装置。
  5. 【請求項5】 多結晶の原料(63)を溶融し融液
    (71)から単結晶半導体を引き上げる単結晶引上げ用
    容器(1)を備え、前記単結晶引上げ用容器(1)内に
    外部から供給管(13)を介して多結晶原料(63)を
    供給するようにした単結晶引上げ用容器の原料供給装置
    において、 前記供給管(13)の原料投入口(13b)の近傍に、
    吸引口(25)を設け、 この吸引口(25)を介して供給管(13)内を吸引す
    る吸引手段と、 前記供給管(13)の原料排出口(13c)近傍に、供
    給口(24)を設け、この供給口(24)を介して前記
    供給管(13)内に不活性ガスを供給するガス供給手段
    と、 前記供給管(13)内の平均流速が、前記供給管(1
    3)の原料排出口(13c)近傍の流れの流速よりも大
    きくなるように前記吸引手段および前記ガス供給手段を
    調整する手段を備えたことを特徴とする単結晶引上げ用
    容器の原料供給装置。
  6. 【請求項6】 多結晶の原料(63)を溶融し融液
    (71)から単結晶半導体を引き上げる単結晶引上げ用
    容器(1)を備え、ホッパ(60)内の多結晶原料(6
    3)を、当該ホッパ(60)の下部に設けた開口部(6
    4)から供給管(13)に導き、当該供給管(13)を
    介して外部から前記単結晶引上げ用容器(1)内に多結
    晶原料(63)を供給するようにした単結晶引上げ用容
    器の原料供給装置において、 下降することによって前記ホッパ(60)の下部開口部
    (64)を閉塞する弁体(15)を、前記ホッパ(6
    0)内に上下動自在に設け、前記弁体(15)の側面
    を、重力に応じて多結晶原料(63)を落下させる傾斜
    形状に形成したことを特徴とする単結晶引上げ用容器の
    原料供給装置。
  7. 【請求項7】 前記弁体(15)を、所定幅内で上下
    動させる駆動手段(17)をさらに備え、前記弁体(1
    5)の上限位置を変化させることによって多結晶原料
    (63)の供給量を調整することを特徴とする請求項6
    記載の単結晶引上げ用容器の原料供給装置。
  8. 【請求項8】 前記弁体(15)に下方向から作用す
    る力に応じて当該弁体(15)が上方向に移動可能に、
    当該弁体(15)を吊り下げたことを特徴とする請求項
    6記載の単結晶引上げ用容器の原料供給装置。
  9. 【請求項9】 多結晶の原料(63)を溶融し融液
    (71)から単結晶半導体を引き上げる単結晶引上げ用
    容器(1)を備え、前記単結晶引上げ用容器(1)内に
    外部から供給管(13)を介して多結晶原料(63)を
    供給するようにした単結晶引上げ用容器の原料供給装置
    において、 断面積が略等しい各管(21、22)を略平行に、これ
    らを近接もしくは重ねて配置し、これら略平行に配置し
    た各管(21、22)同士を、当該管(21、22)の
    断面積と略等しい断面積の接続部材(23、27、2
    8、29)によって接続して、前記供給管(13)を構
    成したことを特徴とする単結晶引上げ用容器の原料供給
    装置。
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