JP2002544225A - そう痒症及びかゆみ及び/又は炎症を伴う非感染性疾病の治療のためのビタミンの組合せの使用 - Google Patents

そう痒症及びかゆみ及び/又は炎症を伴う非感染性疾病の治療のためのビタミンの組合せの使用

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Abstract

(57)【要約】 かゆみの様々な形態(例えば、腎不全に関連したそう痒症(即ち、***性そう痒症)のような)の、及び原発性臓器疾患に関係していないそう痒形態の全身性治療のための、および実質的に炎症性の多数の非感染性内疾病(例えば、蕁麻疹及び/又は血管浮腫、喘息、アレルギー性鼻炎及びアレルギー性眼鼻炎のような)の治療のための、2つのビタミン化合物、すなわち、リボフラビン(ビタミンB2としても知られている)とニコチン酸(ナイアシンとも称される)またはその代替として対応アミドすなわちニコチンアミドまたはナイアシンアミド(ビタミンPPとしても知られている)との組合せの使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はそう痒症(pruritus)及びかゆみ(itching)及び/又は炎症を伴う非感
染性疾病の治療のためのビタミンの組合せの使用に関する。特に、本発明は、様
々な形態のかゆみ、たとえば、腎不全(renal insufficiencyまたはfailure)に関
連したそう痒症や、かゆみの病因が臓器病変またはその他原発性病理に関係して
いない様々な形態のかゆみ、に対する全身性治療のためだけでなく、実質的に炎
症性の多数の非感染性内疾患の治療のための、2つのビタミン化合物、即ち、リ
ボフラビン(ビタミンB2としても知られている)とニコチン酸(ナイアシンとも
称される)またはその代替として、対応アミドすなわちニコチンアミドまたはナ
イアシンアミド(ビタミンPPとしても知られている)との組合せの使用に関する
【0002】 知られている通り、現在かゆみと称される皮膚感覚は、内在性または外来性の
ものである広く様々な物理的または化学的刺激に対する一様な応答と考えられる
。かかる刺激は真皮表皮結合部に位置し、毛包のまわりに位置した自由神経終末
のレセプターに作用する。現在では、痛み、寒暖および触覚はすべて、ヒトの皮
膚を神経支配する無髄自由神経線維の同じ伝導路を通して伝達される感覚である
と信じられている。かかる線維の低強度刺激はそう痒を起こさせるであろうが、
より強い刺激は真の疼痛感覚に変わるであろう。同じ知覚線維を通して伝達され
るのに、かゆみの神経インパルスは痛みインパルスよりも全く低い周波数を有す
る;しかしながら、かゆみ刺激に対する応答として引掻きが後に続くと、神経イ
ンパルスの周波数は引掻きの強さとともに増加し、そして対応する感覚はかゆみ
から痛みに変わる。
【0003】 先に指摘したとおり、かゆみは生理学的にも病理学的にも非常に多様な環境に
よって誘発される。特に、それが全身化され、小疱や丘疹のような皮膚病巣に関
連づけられるとき、かゆみはしばしば原発性皮膚病の影響であり、そして多くの
場合にそれは診断の基本症状を表わしている。他方、皮膚病巣の不在下では、か
ゆみは多くの場合、たとえば腫瘍疾患、代謝または内分泌障害、腎臓、血液また
は肝臓の疾患のような全身性疾病から、又はアレルギー反応から、又は或る種の
薬剤に対する過敏症から、起こる。最後に、他の事例では、かゆみは足裏の主な
慢性症状であるらしいが、この身体状態の病原については全く解明の可能性がな
い。このような場合、かゆみは通常、「無物質(sine mateira)」そう痒症と称さ
れ、すなわち、それは同定可能な皮膚の又は皮膚外の変質が存在せず分類できな
い原因不明の症状を表わしている。当該疾病の二次的ではあるが唯一の客観的徴
候は線状擦過傷のような引掻きの跡と、状況がより長い期間続いた場合の小さな
二次性丘疹(すなわち、引掻きによる丘疹)および大抵の慢性事例における色素
沈着過剰の苔癬化徴候とに限られる。
【0004】 「無物質」そう痒症の群には、臓器病巣または全身性疾患もしくは皮膚疾患に
全く関係しないで、外部性器領域に起こるかゆみ発現(外陰および陰嚢そう痒症
のような)や肛門周囲領域に起こるかゆみ発現(科学的には肛門そう痒症と称さ
れる)、および老齢皮膚のそう痒(すなわち、老人性そう痒症)が包含される。
後者は65才以上の人達の間に実に広がっている全身化された身体状態である。こ
の場合、いったん疥癬、水泡、天疱瘡、扁平苔癬および湿疹のような皮膚疾患の
存在の可能性と、先に言及したようなそう痒性症候を特徴とする全身性疾患の存
在の可能性とが除外されると、かゆい感覚は実のところ、老齢皮膚のそう痒と呼
ばれているものによるとみなされなければならない。かかる状態は皮膚の乾燥の
結果であると考えられる。一般に低い湿度および温度の周囲条件に曝されたこと
と結びつけられる水分喪失した皮膚は年配患者の皮膚に細かいひび割れや鱗状乾
燥を誘発し、結果として散らばった持続性かゆみを伴う。
【0005】 それを通してかゆみ反応が誘い出されるところの実際の経路は、幾つかの詳し
い研究で調べられており、そして今までに、かゆみの幾つかの種類の化学的メデ
ィエーター(mediator)、たとえば、ヒスタミン、カリクレン、PAFs(血小板活性
化因子類(platelet activating factors))および様々なエンドペプチダーゼ(
例えば、パパイン、トリプシン、赤血球プロテアーゼ、マスト細胞(mast cell)
プロテアーゼ、リソソーム酵素)、が同定されている。それにもかかわらず、か
ゆみ誘発のメカニズムは現在のところ、十分には解明されていない。本質的に、
このことが理由になって、かゆみの幾つかの形態を抑えるのに首尾よく用いられ
た薬剤たとえば抗ヒスタミン剤やステロイド剤が他の形態を抑えるのには全く有
効でないのである。「無物質」そう痒形態の治療用に、特に、老人性そう痒症や
、肛門及び性器領域のかゆみの治療用に、これまで採用された治療法はコルチコ
ステロイド剤、抗ヒスタミン剤及びスキンモイスチャライザーの局所適用からな
る。しかしながら、これらの治療薬のどれもが結局は当該事例においては認め得
るほどには有効でないことがわかった。
【0006】 想定される原因についての入手可能な豊富な情報にもかかわらず、現在有効な
治療法を見いだせていない別のタイプのそう痒症は、腎不全に関係したそう痒症
であり、通常、***性痒症と呼ばれる。後者は腎不全の最も悲惨な症状の一つ
であり、透析患者の約80%が罹り、そして体内にそう痒性物質が蓄積するためで
あると現在は信じられている。慢性腎不全の患者はしばしば皮膚乾燥、貧血、生
体恒常性の欠損たとえば血腫および斑状出血、および二次性上皮小体機能亢進症
(かゆみと、引掻きによる病巣をもつ)を示す。緩和剤の多量使用は稀には有意
な救済をもたらす。或る場合には、症状は患者が透析を受けたとき軽減され、透
析によって、そう痒性物質が除かれたことを示唆する。しかしながら、多くの場
合においては、かゆみは透析後でも持続し、そして全身性および局所性どちらの
治療的試みにも全て抵抗する。かかるタイプのそう痒症に対しても現在の治療手
段は抗ヒスタミン剤またはコルチコステロイド剤の投与からなり、殆どは何ら認
め得る成果が無い。
【0007】 従って、本発明の目的は、「無物質」そう痒形態の治療及び***性そう痒症
の治療に有効な治療薬であって、今まで未解決であったかかる病理状態を、終始
一貫有効で且つ悪影響のない薬理療法によって首尾よく解決することを可能にす
る前記治療薬を提供することである。かかる目的を達成するために、本発明に導
く研究体制において、ビタミンの特殊な組合せ、即ち、ナイアシンとしても知ら
れているニコチン酸すなわち3−ピリジンカルボン酸(または、その代替として
、対応アミド、すなわち、ニコチンアミド、それはビタミンPPとしても知られ
ている)と、リボフラビン(それはビタミンB2としても知られている)との組合
せ、が考察された。
【0008】 上記組合せの第一成分すなわちニコチン酸は周知のビタミンであり、幾つかの
動物および植物組織の中に、特に、食用獣肉、家禽、魚、肝臓、腎臓、卵、ナッ
ツ、バター、ミルクおよびイーストのような食物源の中に、天然に産生される。
人間の中ではニコチン酸はアミノ酸トリプトファンから合成できるが、後者の源
はこのビタミンにとっての栄養必要条件を満たすのに通常不十分である。実際、
該薬剤が別名ビタミンPP(またはP.P.因子すなわちペラグラ予防因子(pellagra
preventive factor))として知られているのは、ペラグラの予防におけるその臨
界的作用のためである。ペラグラはトリプトファンが(または、対応して、ナイ
アシンが又はニコチンアミドが)乏しい食事規制たとえば実質的に穀物基本で動
物性タンパク質の摂取に劣る食事で生じるビタミン欠乏によって起こる疾患であ
る。
【0009】 ニコチン酸は体内では生理学的活性形態ニコチンアミドアデニンジヌクレオチ
ド(NAD)またはニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)のどち
らか一つに転換された後でのみ機能する。これらは組織呼吸に必須の酸化還元反
応を触媒する広く様々なタンパク質のための補酵素として作用する。かかる生物
学的プロセスは実際には、特にミトコンドリアで、エネルギー産生用に使用され
るために(血液循環を通して)細胞に達する物質の一部分を酸化することを目的
として、細胞内で起こる幾つかの酸化還元反応の結果である。基質からのH2分子
を受容することによって機能を遂行する、酸化プロセスに対して責任を負う様々
な酵素(すなわち、酸化還元酵素)の中でも、デヒドロゲナーゼと称する酵素は
、基質から取り入れた水素の即時受容体として酸素分子を使用することができず
、ピリジン補酵素(すなわち、NADおよびNADP)を受容体として使用しなければ
ならない。従って、該補酵素の存在は、エネルギーを産生する生化学的回路、た
とえば、糖からの(すなわち、グリコリシスおよびクレブス(Krebs)回路)又は
脂肪酸からの(すなわち、β−酸化)エネルギー、及び尿素に導く代謝経路(オ
ルニチン回路)におけるエネルギー産生生化学的回路の適切な発現のためには、
非常に重要である。
【0010】 上記にかんがみて、体内に適切な量のニコチン酸および/またはニコチンアミ
ド(またはトリプトファン)が存在することは健康な皮膚、胃腸管の規則的機能
、神経系の維持、および性ホルモンの合成のためには必須の要件である。欠乏の
症状は筋肉の弱さ、全身化した無力症、食欲喪失、皮膚発疹、口内炎、不眠症、
嘔吐および片頭痛であろう。上記に指摘した通り、ひどい欠乏はペラグラにつな
がる。ペラグラの治療に通常使用される、ニコチン酸、ニコチンアミドまたは適
切な誘導体(たとえば、ニコチン酸メチル)の投与は約50mgを経口によって日に
10回までである。経口投与が不可能である場合は、25mgのビタミンの静脈注射が
日に2回またはそれ以上与えられてもよい。
【0011】 ニコチン酸及びニコチンアミドは血液循環を改良するのに及びコレステロール
値を低下させるのに有効であることも知られている。第一の上記効果に関する限
り、ニコチン酸を含有する局所投薬向けの幾つかの製品が入手可能であり、筋肉
痛やリウマチの軽減のための、局所用の引赤薬(rubefacient)および鎮痛薬の作
用を有する。これら製品においては、ナイアシンは多分、皮膚に浸透した後に皮
下血管を膨張させるので抹消血管循環を向上させる機能を果たす。
【0012】 上記の第二の効果に関する限り、ナイアシンは全身性投与向けに、即ち、経口
または非経口によって、血中コレステロール値を低下させるために高脂血症の治
療を意図した製剤においてはペラグラの予防および治療に必要とされた投与量よ
りも実に高い投与量(すなわち、日に2〜6g)で、使用される。しかしながら、
この治療指示用に要求される大きな投与量では、ニコチン酸も、ニコチンアミド
も、胃腸障害(たとえば、腹痛や吐気)、肝毒性、及びなかんずくしばしば温い
感じや刺痛やかゆみを伴う潮紅(皮膚紅斑)を含めて多数の有害な副作用を示す
【0013】 抗高脂血性治療に要求された高投与量を維持しながら前記副作用を低減するた
めに、ニコチン酸分子を改質してその様々な誘導体を生じること、およびナイア
シンまたはニコチンアミドと他の活性成分または補助剤との組合せ、特異な投与
形態および処方が提起されてきた。かかる改造の例はEP−A−0349235
(および対応米国特許第4,965,252号)に開示されており、それはニコ
チン酸の経口性抗高脂血症薬組成物に関し、そこでは活性成分がグアーガムおよ
び場合によって食物級有機酸および/または製剤上許容される無機酸およびその
他の適する補助剤と混合されている。グアーガムとの組合せは報告によると、コ
レステロール値を有効に低下させながら高投与ナイアシンの望ましくない潮紅や
かゆみの副作用を無くする経口投与向け製剤を与える。加えて、この提起された
組合せは、抗高脂血症剤として単独で使用されるときのナイアシンの1日当たり
の推奨投与量より低い、日に1.2〜1.5gのナイアシンの有効投与量を要求するに
過ぎないと述べられている。
【0014】 高脂血症の治療用にニコチン酸の作用を活用すると同時にその有害な副作用を
低減しようとした全身系の製剤のもう一つの例は国際特許出願WO−A−963
2942に開示されている。そこには、高脂血症治療量のニコチネートと非ステ
ロイド系抗炎症剤(NSAID)との組合せ、好ましくは持効性形態におけるもの、
が開示されている。その開示によれば、NSAIDは抗高脂血症剤として投与される
場合のナイアシンの使用に関連した潮紅性副作用を低減するのに有効である。
【0015】 高投与量のニコチン酸およびニコチンアミドのきわめて通例の悪影響の一つが
かゆみであるという事実にもかかわらず、当該薬剤はかゆみが典型的病状の一つ
である皮膚疾患の治療に使用するためにも、たいていは局所投与向け製剤で、提
案されてきた。例えば、国際特許出願WO−A−9852297はニコチンアミ
ド、ナイアシンまたはそのエステル誘導体(ニコチン酸メチルが特に好ましい)
に基づく皮膚科用および化粧品用組成物を開示しており、それらはアクネ(acne)
、老齢斑、真菌、かゆみ、虫刺されによる痛みとかゆみ、蜂巣炎、静脈瘤、妊娠
線およびやけどを含む多数の皮膚状態を治療するために皮膚に局所適用される。
その特許請求の範囲に記載されている組成物をもって治療される疾患のリストは
、例示的で包括的であるのに加えて、何ら実験データで支持されていないし、開
示された局所用製剤の使用によって得られる治療効果を評価することを可能にす
るであろう化学的試験が何ら報告されていない。
【0016】 他方、にきびを治療するのに、局所性適用と全身性適用の両方によるニコチン
アミドまたはニコチン酸の使用は既に、米国特許第4,505,896号に開示
されている。経口治療に関する限り、該文書は日に100〜600mgの投与量(日に2
〜4回に分けて投与)の経口投与を提起している。ナイアシン/ニコチンアミド
のかかる用量は実際、ビタミンPP欠乏症の治療または予防に必要な用量と同じオ
ーダーのものであり、かかる低い用量では潮紅性副作用の問題は明らかにあては
まらない。
【0017】 本発明につながる研究体制においては、第一段階として、ナイアシンまたはナ
イアシンアミドの全身性投与は、高コレステロール血症の治療向けよりも全く少
ない投与量では、即ち、ペラグラの予防および治療向けの同剤の使用において典
型的に用いられる投与量では、一方では、高投与量でも報告された潮紅およびか
ゆみの望まない副作用には導かないが、他方では、先に引用したそう痒形態を抑
えるには明らかに有効でないということが確かめられた。実のところ、実施され
た臨床実験(その一部を後で報告する)によれば、***性そう痒症や、腎臓透
析患者を襲うかゆみや、「無物質」そう痒形態(たとえば、肛門そう痒症、外陰
そう痒症および老人性そう痒症)はニコチンアミドまたはナイアシン単独に基づ
く製剤の投与に対しては十分に応答性があるとは証明しなかった。
【0018】 しかしながら、所期効果はナイアシンまたはニコチンアミドをもう一つの既知
のビタミン化合物すなわちリボフラビンまたはビタミンB2と組み合わせて体系的
に投与したときに得られるということが判明した。
【0019】 この関連では、米国特許第5,496,827号が皮膚に対する局所適用用組
成物を教示しており、そこでは、主な活性成分すなわちニコチン酸メチルは様々
なビタミン、無機質およびその他栄養素、リボフラビンを含めて、と組み合わさ
れてもよい。得られた局所用組成物は、筋肉痛、アクネ、湿疹のような疾患領域
への局所適用によって治療される様々な状態の治療に使用するために、又は、毛
髪成長を刺激するため、老人性ほくろ(褐色斑)を除くため及び指爪成長を強化
するために、提起されている。この場合も、この先行技術はニコチン酸メチル量
の過度の増加が「むしろ顕著なそう痒症(皮膚のかゆみ)を生じる傾向がある」
ことを指摘している。しかしながら、該文書は、ニコチン酸メチルの主張された
作用が経皮送達を促進することにあるので、経皮送達によって皮膚を通して運ば
れるためにニコチン酸メチルに添加されてもよい多数のビタミンおよび微量元素
の中の一つとして、リボフラビンを挙げているのである。
【0020】 本発明の第二成分すなわちリボフラビン(7,8−ジメチル−10−(D−リ
ボ−2,3,4,5−テトラヒドロキシペンチル)イソアロキサジンに関しては
、かかる化合物は最重要栄養因子でもあり、主として、ミルク、卵、チーズ、肝
臓、心臓、腎臓および葉物野菜の中に見いだせる。リボフラビンは、体内ではそ
の生理学的機能を、2つの補酵素、すなわち、普通はフラビンモノヌクレオチド
(FMN)と呼ばれているリボフラビンリン酸と、フラビンアデニンジヌクレオチ
ド(FAD)、の一方または他方の形態で、遂行する。先に引用した2つのピリジ
ン補酵素(すなわち、NADおよびNADP)と同じように、FMNおよびFADは基質から
の水素分子を受容することによって基質を酸化する際に呼吸性フラビン蛋白質と
協同作用する。しかしながら、NADおよびNADPとは対照的に、FMNおよびFADは該
水素を直接に分子酸素に与えることができる。加えて、FMNおよびFADの酸化還元
電位はこれら2つの化合物が還元ピリジン補酵素を酸化できるようなものである
;実際、フラビン蛋白質(上に指摘したとおり、補酵素としてFADおよびFMNを有
する)の機能は一方では、基質を直接に酸化することであり、そして他方では、
ピリジン補酵素の機能を、それらが基質との反応によって還元されたらそれらを
再び酸化することによって、助けることである。
【0021】 上記に鑑がみて、実際、ピリジン補酵素(NADおよびNADP)がそれらの機能を
フラビン蛋白質の存在下でのみ、従ってリボフラビンの存在下でのみ遂行できる
ということを考慮すると、ナイアシンとリボフラビンとの両方の存在は細胞代謝
を支配する生化学的メカニズムの効率的な働きにとって必要であるということが
明らかであろう。この提起した組合せ活性薬剤の作用のメカニズムに関しては、
何か特定の理論によって拘束するつもりはないが、ナイアシンとリボフラビンの
両方がマスト細胞の代謝に重要な役割を果たすと想定される。該薬剤のいずれか
一方の欠如はかゆみ応答や炎症応答の生化学的メディエーターの放出に主に責任
を負う、マスト細胞の活性化につながる代謝連鎖のエネルギー産生段階にマイナ
ス影響を与えるであろう。知られているように、マスト細胞は皮膚や気道や胃腸
管のような結合組織に富む器官の中に見いだされ、そしてマスト細胞の活性化に
よりマスト細胞によって分泌されるであろう顆粒球の存在によって特徴付けられ
、従ってヒスタミンを含めた多数の上記メディエーターを放出する。
【0022】 本発明によれば、マスト細胞がそれらの膜と免疫グロブリンE類(IgEs)との
結合やマスト細胞の抗原曝露を含めて様々なメカニズムによっていったん活性化
されると、マスト細胞内ではエネルギー要求段階と、マスト細胞の脱顆粒および
予め形成された又は新たに発生したメディエーターの放出をもっての終結とを含
む一連の酵素反応が起こると考えられる。上記顆粒球の中に貯えられた予め形成
されたメディエーターとしては、ヒスタミン(それは、中でも、平滑筋収縮とか
ゆみを引き起こし、細静脈透過性を高め、そして気道抵抗を増加させる)が挙げ
られ、他方、マスト細胞の活性化で発生しそして細静脈透過性を変化させ様々な
器官の平滑筋を収縮させる能力を有する他の非貯蔵メディエーターとしては、SR
S−A(アナフィラキシーの遅延反応物質(slow-reacting substance of anaphyla
xis))及びPAFs(血小板活性化因子類)が挙げられる。
【0023】 上記にかんがみて、後で呈示する臨床試験結果に照らして、何らかの原発性皮
膚疾患又は内疾患のせいではない「無物質」そう痒形態も、腎不全に関係した不
明病因の発現である***性そう痒症も、マスト細胞からの生化学的メディエー
ターの分泌に導く代謝経路における幾つかのエネルギー制御変化によって引き起
こされること、及びナイアシン又はニコチンアミドとリボフラビンとの適切な投
与の全身性投与はマスト細胞活性度を適切に調節するのに必要量のNAD/NADPお
よびFAD/FMNを体に与えるであろうことが、道理上想定されるであろう。
【0024】 本発明の別の目的としては、同組合せの活性成分を利用する全身性治療を提供
するために、上記の原因病理論に照らして、かゆみ及び/又は炎症(inflammatio
n (phlogosis))を特徴とする非感染性病因のその他疾患、たとえば、蕁麻疹およ
び血管浮腫、気管支喘息、アレルギー性鼻炎およびアレルギー性眼鼻炎のような
疾患、が考察された。
【0025】 知られているように、蕁麻疹は境界のある盛り上がった紅斑性のそして通常そ
う痒性の浮腫領域の形成を特徴とするそう痒性皮膚病である。かかる病巣は白い
中心域をもつ淡紅色の赤い(rosy-red)外観を有し、紅斑性のうん輪(halo)によっ
て囲まれている。単独膨疹は丸い、楕円の又は様々な輪郭の形状を有し、そして
2、3日または2、3週間で展開する(急性蕁麻疹)、又は数週間または数箇月
で展開する(慢性蕁麻疹)。浮腫プロセスが真皮及び/又は皮下又は粘膜下の層
の中へと拡張する場合は、それにあてはまる疾患は血管浮腫(angioedema)として
知られている。蕁麻疹および血管浮腫はどの場所にも、まとまって又は個々に起
こるであろう。どちらの疾患も、免疫学的本性の幾つかの病因因子(たとえば、
花粉、食物、薬物などに対する過敏症のような)又は非免疫学的本性の幾つかの
病因因子(たとえば、アスピリン及び関係する非ステロイド系抗炎症剤に対する
よく知られた反応としての、IgEに依存しない様々な治療薬不耐性や診断薬不耐
性)のせいであるかもしれない。しかしながら、大部分の事例では、蕁麻疹/血
管浮腫は原因がわかっておらず、そして現在では特発性蕁麻疹と呼ばれている。
【0026】 喘息は、呼吸器粘膜の過剰粘液産生と浮腫による気道の閉塞によって起こる、
呼吸困難、喘鳴、咳および様々な類粘液気管支分泌物の繰り返し発生するエピソ
ードを特徴とする呼吸器障害である。これら反応は多様な原因刺激、たとえば、
物理的もしくは情緒的なストレス、粉末もしくは汚染物質の吸引、またはアレル
ゲンもしくは或る種の薬物との接触のような刺激、に対する気管支管系の増大し
た感受性からもたらされると思われる。この場合も、疾患の病因は明白でなく、
喘息が現れる実際のメカニズムはわかっていない。しかしながら、最も行きわた
っている見解によれば、気管支喘息は炎症性疾患であると考えられている。特に
、アレルギー性喘息は気管支粘膜が、吸引された空気で運ばれた抗原に曝された
ことによって起こる。抗原は抗体類(IgEs)の産生を引き起こし、この抗体類は
マスト細胞に結合し、それによってマスト細胞を先に説明したように活性化する
。活性化されたマスト細胞によるヒスタミンの放出は気管支の平滑筋の収縮を刺
激し、そして粘膜の浮腫を生じさせる。喘息の現在の治療法は原因となる薬剤の
消去、エアロゾール剤または経口気管支拡張剤、β−アドレナリン様作用薬、メ
チルキサンチン、クロモグリケートナトリウム(sodium cromoglycate)、及び短
期使用のコルチコステロイドが挙げられる。
【0027】 アレルギー性鼻炎は鼻の通路の炎症であり、通常、鼻の閉塞および分泌物、更
には鼻のかゆみに関連づけられ、アレルゲン様塵埃や、動物の鱗屑や、花粉のよ
うな抗原、に対する局在感作反応によって起こる。かゆみ症状が眼に拡がると、
流涙を伴い、その疾患はより適切には眼鼻炎と称される。通常の治療法としては
、抗ヒスタミン剤の局所性または全身性投与、抗原の回避、および希釈抗原の漸
増注射による過敏症減退化が挙げられる。
【0028】 本発明によれば、上記疾患、および、実質的に炎症性であること特徴とし且つ
しばしばかゆみ症状を伴うその他疾患は、提起したビタミン組合せの全身性投与
によって首尾よく治療されることが判明した。
【0029】 従って、本発明は詳しくは、そう痒症及びかゆみ及び/又は炎症を伴う非感染
性疾病の治療及び/又は予防のための全身性投与向け薬剤をつくるための、ニコ
チン酸又はニコチンアミドとリボフラビンとの組合せの使用を提供する。詳しく
は、この提起した組合せが特に有効であるそう痒症の形態は、腎不全に関連した
そう痒症(即ち、***性そう痒症)及び原発性臓器疾患に関係していないそう
痒形態、たとえば、加齢皮膚のかゆみ(即ち、老人性そう痒症)、外陰そう痒症
、陰嚢そう痒症および肛門そう痒症が挙げられる。かゆみ及び/又は炎症を伴う
非感染性疾病に関しては、この提起した組合せは、特に、蕁麻疹及び/又は血管
浮腫、喘息、アレルギー性鼻炎及びアレルギー性眼鼻炎に対して有効である。
【0030】 本発明による治療指示のためには、この2つの活性成分は0.5〜750mg/日のナ
イアシンまたはニコチンアミドと0.1〜250mg/日のリボフラビンからなる投与量
で全身性投与されるべきである。好ましくは、前記組合せは、場合によっては、
全身性投与向けに適する製剤上許容されるビヒクル又はキャリヤの中の、40:1
から10:1までの(ニコチン酸又はナイアシンアミド:リボフラビン)重量比に
おけるニコチン酸又はニコチンアミドとリボフラビンとからなる。好ましい比は
20:1(ナイアシンアミド:リボフラビン)である。特に有効な治療プロトコル
はよれば、50mgのニコチンアミド+2.5mgのリボフラビンが日に2回経口投与され
、そして治療はかゆみ又は炎症の疾患がすっかり消えるまで継続される。その後
、いくつかの特別の場合には、治療はさらに約15日間は、半分の投与量のビタミ
ンの組合せをもって継続される。
【0031】 本発明に従う化合物は様々な全身性経路を通って、例えば、経口または非経口
で、投与されてもよい。かかるタイプの投与のためには、活性成分は固体または
液体の剤形における通常の製剤の中に組み入れられてもよい。製剤は製剤技術分
野で有効な補助剤、たとえば、甘味料、香料、着色剤、剤皮および保存剤、不活
性希釈剤たとえば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、乳糖およびタルク、結着剤
たとえば澱粉、ゼラチンおよびポリビニルピロリドン、懸濁剤たとえばメチルセ
ルロースまたはヒドロキシエチルセルロースおよび湿潤剤たとえばレシチン、ポ
リオキシエチレンステアレートおよびポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ
ート、還元剤たとえばアスコルビン酸およびその塩を含有してもよい。非経口投
与向けの(特に、静脈内または筋肉内経路を通して注入されるべき)製剤は蒸留
水の中に溶解または懸濁された活性成分を通常の製剤上許容される医薬品添加物
と一緒に含有してもよい。
【0032】 本発明による特に有効な治療プロトコルは、***性そう痒症以外の上記に特
定されたかゆみ及び炎症形態の全ての治療用には、次の通りである: 第一フェー
ズ: 50mgのニコチンアミド+2.5mgのリボフラビンの日2回経口投与を、症状が
すっかり消えるまで; それから、50mgのニコチンアミド+2.5mgのリボフラビン
の日に1回を、15日間; 第二フェーズ(場合によって): 予防の目的で、50mgの
ニコチンアミド+2.5mgのリボフラビンの日に1回を、毎月15日間。薬剤は主要な
食事の後に十分な水(少なくともグラスに半分)で経口服用することが薦められ
る。治療が中断されそして症状がぶり返した場合には、再び第一フェーズから始
めることが必要である。
【0033】 ***性そう痒症(透析なし)の治療に適する治療プロトコルは次の通りであ
る: 第一フェーズ: 50mgのニコチンアミド+2.5mgのリボフラビンの日に2回経口
投与を、そう痒がすっかり消えるまで; それから、50mgのニコチンアミド+2.5m
gのリボフラビンの週3回を継続; 第二フェーズ(場合によって): 50mgのニコチ
ンアミド+2.5mgのリボフラビンの週3回を、毎月15日間。この場合も、好ましい
投与の形態は経口形態であり、やはり、この場合も、治療が中断されそしてかゆ
みが再発したならば、このプロトコルは再び最初から始めなければならないであ
ろう。透析を現在受けている***患者の治療においては、プロトコルは上記第
一フェーズについては同じであるが、半分の投与量による治療が継続して各透析
治療後に開始される(この場合も、食後に十分な水をもって)。
【0034】 前に指摘したように、経口投与に代わるものとして、非経口経路は20mgのニコ
チンアミドと1mgのリボフラビンの好ましい投与を日に1回または2回行ってもよ
い。
【0035】 もう一つの特定の態様によれば、本発明はそう痒症およびかゆみ及び/又は炎
症を伴う非感染性疾病の治療及び/又は予防のための全身性投与向けの、活性成
分としてニコチン酸又はニコチンアミドとリボフラビンとの組合せを含有する、
組成物を提供する。該組成物の特に好ましい態様は従属項に引用されている。し
かしながら、本発明の2つの活性成分は単一製剤の中に含有されている必要はな
く、それらは投与量および治療プロトコルが上記に記載されている通りであるこ
とを条件に別々に投与されることができる。
【0036】 ニコチン酸またはニコチンアミド単独使用と比較した提起組合せの性能に関す
る臨床データを含めて本発明に従って得られたいくつかの実験結果を、単に例証
の目的で、以下に報告する。
【0037】試験の第一シリーズ−ニコチンアミドとリボフラビンの組合せによる治療 事例1−週3回腎臓透析を受けている67歳の男性被験者。試験開始時には、こ
の患者は約2年間にわたって週3回、各治療が4時間にわたる透析を受けていた。
約4年間、患者は散らばったかゆみを訴えてきた。かゆみは始まりは実に穏やか
であったが、徐々に強さが増していて、全く耐えられなくなってきた。腎臓治療
にたずさわる専門家に相談したところ、抗ヒスタミン剤を約6ヶ月間与えられた
が、認め得る効果はなかった。結果、患者は抗ヒスタミン剤治療を止めた。
【0038】 その後、患者は経口投与によって50mgのニコチンアミド+2.5mgのリボフラビ
ンを日に2回をもって、治療された。この治療の開始から5日後、かゆみは消え
た。患者は同治療を約15日間継続し、その後、投与量を半分に減らし、透析治療
後に投与がなされた。引き続き検証は毎月行われ、かゆみがすっかり消えたこと
を示した。
【0039】 事例2−慢性腎不全を患う65歳の男性被験者。この患者は約4年間に慢性腎不
全を患ってきた。彼の血液の窒素レベルは105mg/dlであるが、血清クレアチン
の値は3mg/dlであった。患者は腎臓専門医によって治療されていた。約15ヶ月
前に、散らばった増しつつあるかゆみを報告し始め、それが9ヶ月前には耐えら
れなくなってきた。腎臓専門医によって毎回の治療法が提案され、実施されたが
、認め得る快方をもたらさなかった。
【0040】 それから、患者は50mgのニコチンアミド+2.5mgのリボフラビンの組合せを日
に2回をもって、経口治療された。6日後にかゆみがすっかり消えたが、治療は更
に10日間継続された。その後、投与量を半分に減らして、やはり経口によって、
月に15日間投与された。毎月行われた引き続く検証で、患者はかゆみがすっかり
無くなったことを報告した。
【0041】 事例3−老人性そう痒症を患う67歳の女性被験者。この患者は約3年間にわた
って散らばったかゆみを訴えており、その強さを増してきていた。最初、医師に
相談したら、彼女は皮膚科医に回された。皮膚の病状が立証されなかったので、
患者は内科の専門医によって往診され、そしていくつかの衛生的処置と抗ヒスタ
ミン剤を処方されたが、患者はそれらから効果を引き出せなかった。
【0042】 それから、患者は50mgのニコチンアミド+2.5mgのリボフラビンの経口投与を
日に2回をもって、治療された。5日後、かゆみはすっかり消え、そして治療は更
に10日間継続された。その後、治療は半分の投与量に減らされ、月に15日間行わ
れた。引き続く検証の度に、患者は全くかゆみを報告しなかった。
【0043】 事例4−肛門および外陰そう痒症を患う46歳の女性被験者。約2年前から限局
症状が全くひどくなった。最初の試みとして、消化器専門医が肛門そう痒症につ
いて診察し、その後、婦人科医が外陰かゆみについて診察した。どちらの医者も
、その適応範囲に入る客観的疾病を何ら検出できなかった。障害を緩和するため
に、非ステロイド系抗炎症剤、コルチコステロイド剤及び抗真菌剤による様々な
局所治療が処方され、また、抗ヒスタミン剤による全身性治療も処方された。ど
の治療も患者の状態を何ら改善しなかった。
【0044】 それから、患者は経口投与によって、50mgのニコチンアミド+2.5mgのリボフ
ラビンを日に2回をもって、治療され、そして7日後にはかゆみが消えた。治療は
更に12日間継続され、それから、半分の投与量に減らされて月に15日間行われた
。引き続く毎月の検証の度に、患者は常にかゆみが全くないと報告した。
【0045】 事例5−急性蕁麻疹を患う50歳の男性被験者。この患者は、森にきのこ採りに
行った後で、前腕と胴に激しいかゆみを8日間訴えた。臨床実験では、患者は前
腕にも胸の前と後にも、周辺の残りの皮膚に対して顕著に盛り上がった波状の縁
を有する紅斑性の境界のある病変を示した。明らかに引掻きによって、皮相な病
変の跡が存在した。急性蕁麻疹と診断されて、患者は全身性投与の抗ヒスタミン
剤およびコルチコステロイド剤によって治療されたが、それから何らの効果も引
き出せなかった。
【0046】 それから、患者は50mgのニコチンアミド+2.5mgのリボフラビンを日に2回をも
って、経口治療された。2日後、患者の状態は既に著しく改善されており、そし
て更に3日の後には、なお若干の穏やかな紅斑性病変が見えるけれども、かゆみ
はすっかり消えていた。この事例では、治療は更に10日間継続され、それから最
後に停止された。
【0047】 事例6−繰り返し発生する蕁麻疹を患う46歳の女性被験者。この患者は田舎に
住んでおり、蕁麻疹のエピソードをもって表われる植物性皮膚炎を15年間訴えて
いた。蕁麻疹はかゆみと直径3〜4cmの赤味がかった膨疹をもって表われ、最初は
、同定されない草と接触した体のその部分にのみ散らばっており、そして徐々に
体の残りの部分にまで拡がった。通常12日間続く、かかるエピソードが起こると
、患者は抗ヒスタミン剤とコルチコステロイド剤を取ることをしてきたが認め得
る救済はもたらされなかった。
【0048】 それから、蕁麻疹のかかるエピソードの一つが始まるときに、患者に50mgのニ
コチンアミド+2.5mgのリボフラビンを日に2回経口投与された。その結果、かゆ
みは減少し、そして4〜5日後には消えた。その後、患者は上記薬剤の投与量の半
分を月に15日間取ることを継続し、そしてその後では庭の草に接しても皮膚の不
快は何ら起こらなかった。
【0049】 事例7−気管支喘息を患う28歳の女性被験者。この患者は春の時期(即ち、4
月〜6月)には気管支喘息の繰り返し発生するエピソードに約10年間悩まされて
きた。該エピソードの各最中には、患者は咳、呼気性呼吸困難、窒息の感じを体
験した。通常約1時間続く該エピソードの終りには、患者は濃厚で粘稠な物質を
排出した。彼女は春には規則的に抗ヒスタミン剤を時にはテオフィリンと組み合
わせて取るようにしてきたが、実に劣った救済であった。
【0050】 それから、患者は3月半ばから始めて、経口投与によって、50mgのニコチンア
ミド+2.5mgのリボフラビンを日に2回をもって、治療された。治療はそのように
立て続け4ヶ月間継続し、それから停止した。気管支喘息のエピソードは春の期
間中起こらなかった。
【0051】 事例8−気管支喘息を患う32歳の男性被験者。この患者は15歳から呼吸器障害
(すなわち、咳、呼吸困難)を患い始めた。かかる障害は気管支喘息の診断を必
然的に課した。それらは晩春(すなわち、4月半ば)に表われ、そして6月末まで
続いた。該診断が行われたので、患者は抗ヒスタミン剤で治療された。コルチコ
ステロイドおよびテオフィリンは急性エピソードの最中に投与された。かかる治
療は恒常的に、部分的効果を生じた。
【0052】 それから、患者は4月半ばから始まって、50mgのニコチンアミド+2.5mgのリボ
フラビンの日に2回をもって、立て続け3ヶ月間、経口治療された。この春の時期
中には、喘息のエピソードは確認されなかった。その後、治療は次の春まで中断
された。
【0053】 事例9−アレルギー性眼鼻炎を患う40歳の男性被験者。この患者はくしゃみ、
涙液、咽頭痛をもって表われるアレルギー性眼鼻炎に悩まされていた。彼はイネ
科(gramineae)に対してもアレルギー体質であった。症状は4月に始まり、6月ま
で続いた。彼はこの危険な期間中は抗ヒスタミン剤で治療されたが、治療にもか
かわらず、症状は弱められたに過ぎなかった。
【0054】 それから、患者は4月の初めから始まって、経口投与によって、50mgのニコチ
ンアミド+2.5mgのリボフラビンを日に2回をもって、治療された。治療は15日間
継続され、それから6月の終りまでは投与量は半分に減らされた。この期間中、
アレルギー性の症状は検出されなかった。
【0055】 事例10−アレルギー性鼻炎を患う12歳の男性被験者。この患者はアレルギー
性鼻炎に6年間悩まされており、その症状は鼻汁、くしゃみ、および鼻詰まりで
あった。かかる症状は春に起こり、そしてこの期間中患者は治療されたが、抗ヒ
スタミン剤治療によって満足な結果はもたらされなかった。
【0056】 それから、患者は、3月半ばから始まって、50mgのニコチンアミド+2.5mgの
リボフラビンの経口投与を日に2回をもって、治療された。同じ投与量が10日間
投与され、それから、半分に減らされ、そして6月末まで継続された。全期間中
、患者はアレルギー性鼻炎のせいにされる症状を報告しなかった。
【0057】第二シリーズの試験−2つのフェーズでの治療: 最初はニコチンアミドだけによ り、次にニコチンアミドとリボフラビンの組合せによる 事例1−週3回腎臓透析を受けている78歳の男性被験者。この患者は約3年間
にわたって週3回、各治療が4時間続く透析を受けてきた。約2年半の間、患者
は胴に及び上肢と下肢に散らばったかゆみを訴えてきた。この問題の克服を試み
るために、彼は低ナトリウムの食事を処方されたが、それは失神エピソードをも
った動脈性低血圧を起こさせることに加えて、かゆみに関する限りは何らの有益
な結果を与えなかった。それから、患者は様々なタイプの抗ヒスタミン剤を与え
られたが、やはり、認め得る結果を生じなかった。最後に、各週に更に3時間の
透析処理をカーボンフィルターによって、立て続け4週間にわたって受けた。や
はり、この試みもうまくいかなかった。
【0058】 ニコチンアミドによる治療を開始する時点では、かゆみは昼夜持続し患者の眠
りを妨げた。臨床実験が行われたとき、患者はかかるかゆみを説明できる皮膚変
化を何ら示さなかったが、線状の擦過傷からなる引掻きによるいくつかの病巣が
全身に散らばって存在した。かかる病巣の或るものは古く見え、以前の出血によ
るカサブタがあった。治療は50mgのニコチンアミドを日に2回、主要な食事の後
に経口摂取することで始まった。1ヵ月半後、そう痒はかなり減少した。患者は
更に15日間は夕食後に50mgのニコチンアミドを摂取することを継続し、それから
、彼は透析治療の日にだけ50mgの同薬剤を摂取した。引き続く検証では、1ヵ月
後、患者はなお若干おだやかなかゆみを訴えた。
【0059】 その後、患者は50mgのニコチンアミド+2.5mgのリボフラビンの組合せを日に2
回をもって治療された。かゆみは5日で消え、そしてもはや、ぶり返さなかった
【0060】 事例2−腎不全のために腎臓透析を受けている70歳の男性被験者。この患者は
終末の慢性腎不全を治療するために約18ヶ月の間腎臓透析を受けてきた。彼は日
中にも感じ夜間にはもっと強くなる全身に広がる散らばったかゆみを訴えていた
。彼は透析を受けている病院の専門医達に相談しても、そのかゆみを軽減するで
あろう治療を何ら受けられなかった。
【0061】 50mgのニコチンアミドを日に2回の経口治療を、立て続け45日間受けたところ
、患者は症状の認め得る軽減を達成した。その後、彼は半分の投与量の同剤で更
に15日間治療され、それから、この治療は最後に停止された。15日後に、かゆみ
が再発して徐々に増した。
【0062】 それから、患者は本発明に従う治療を、50mgのニコチンアミドと2.5mgのリボ
フラビンの経口投与を日に2回をもって、受けた。6日後、かゆみはすっかり消え
た。この治療を半分の投与量でさらに15日間継続し、それから停止した。引き続
く検証で、2ヵ月後も、患者は何らかゆみを報告しなかった。
【0063】 事例3−持続性肛門陰門そう痒症を患う45歳の女性被験者。当該症状は約2年
間持続した。最初、消化器専門医に相談して、患者は生検による直腸鏡検査を受
けたが、その検査はかゆみを説明できる病変の存在を何ら示さなかった。可能な
救済手段として処方されたレクタル・コルチゾン・フォーム(rectal cortisone
foam)は何らの救済ももたらさなかった。陰門そう痒症に関しては、患者は婦
人科医に相談したが、婦人科医も何ら特別の病変を検出しなかった。それから、
彼女はマイルドな消毒薬を使用した膣灌注液とコルチゾン・クリームによる治療
を処方されたが、それもかゆみを全く減少させなかった。それから、患者は抗ヒ
スタミン剤で治療されたが、認め得る利益は無かった。彼女は抗生物質に対する
アレルギーで悩んでいたので、必要なアレルギー試験の全てを受けたが、特別の
アレルギーは表明されなかった。後には、患者の顔にも、皮膚病変がないにもか
かわらず、持続性かゆみが表われた。
【0064】 それから、患者は50mgのニコチンアミドを日に2回、主要な食事後に経口投与
することによって治療された。60日後、かゆみは穏やかであった。患者は毎日夕
食後に50mgのニコチンアミドを15日間取り続け、それからこの治療を停止した。
15日後に、かゆみは再び増し始め、最初は全く僅かに、それからより顕著になっ
た。
【0065】 それから、患者は50mgのニコチンアミドと2.5mgのリボフラビンを日に2回の経
口治療を開始し、そして15日後には、かゆみがすっかり消えた。それから、この
治療を半分の投与量でさらに15日間継続し、それから最後に停止した。引き続く
検証で、2ヵ月後も、患者はかゆみを全く訴えなかった。
【0066】 事例4−老人性そう痒症を患う65歳の女性被験者。この患者は約2年半、胴と
上肢および下肢に散らばった連続するかゆみに悩まされてきた。かかるかゆみは
1週間の間に時々はより穏やかになるが、完全には消えない。臨床分析およびX線
検査は何ら特別の疾患の存在を示さなかった。何人かの医師に相談して、患者は
抗真菌剤、抗ヒスタミン剤およびコルチコステロイド剤による治療を受けたが、
認め得る改善はなかった。臨床試験を開始したとき、検査はかゆみを説明できる
皮膚変質が何ら存在しないことを明らかにし、そして老人性そう痒症という診断
がなされた。引掻きによる散在した病巣が存在した。
【0067】 それから、主要な食事後に、患者は50mgのニコチンアミドを日に2回、をもっ
て経口治療され、そして40日後、かゆみは全く穏やかであった。この治療を半分
の投与量でさらに15日間継続し、それから最後に停止した。約10日後、かゆみは
再び増し始めた。
【0068】 それから、患者は50mgのニコチンアミドと2.5mgのリボフラビンを日に2回、経
口投与することによって治療され、そして4日後、かゆみは消えていた。半分の
投与量での治療を15日間継続し、それから停止した。検証で、2ヵ月後も、患者
はもう痒みに悩まされないと報告した。
【0069】 事例5−慢性腎不全を患う63歳の男性被験者。この患者は約5年間、慢性腎不
全を患っており、彼の血清クレアチン値は約1年半の間、3mg/dlであった。従っ
て、患者は低蛋白の食事療法をしていた。約2年前から、患者は散在した中程度
のかゆみに襲われてきた。彼を治療している腎臓専門医によって抗ヒスタミン剤
を処方され、この治療をしばらく継続したが、全く効かなかった。
【0070】 それから、患者は50mgのニコチンアミドを日に2回、主要な食事後に経口投与
することによって治療され、そして35日後、彼は若干の穏やかなかゆみを訴えた
。それから、この治療を停止した。約10日後、かゆみは再び増し始めた。
【0071】 それから、治療は50mgのニコチンアミドと2.5mgのリボフラビンを日に2回経口
投与することに変更され、そして5日後、かゆみはすっかり消えた。引き続く検
証で、2ヵ月後も、患者は何らかゆみを訴えなかった。
【0072】第三シリーズの試験−ニコチンアミド単独による治療 事例1−腎臓透析を週3回受けている68歳の男性被験者。この患者は約15ヶ月
間にわたって週3回、各治療が4時間にわたる腎臓透析を受けてきた。彼は慢性腎
不全と診断されていた。彼は、まず上肢にそれから徐々に全身に至るかゆみに3
年間悩まされてきた。かゆみの強さは急激に増し、そしてかかる疾患を説明でき
る外部徴候は無かった。彼を治療している腎臓専門医はまず、皮膚を湿らせるた
めの温浴を、それから症状が増したので抗ヒスタミン剤を、処方した。しかしな
がら、患者はかかる治療から利益を引き出せなかった。
【0073】 その後、患者は50mgのニコチンアミドを日に2回、経口投与することによって
治療され、そして65日後、かゆみはより穏やかになっただけで消えなかった。患
者は各透析治療後に50mgのニコチンアミドを取ることを継続した。2ヶ月毎の引
き続く検証の度に、患者は低下した強さの持続するかゆみを訴えた。
【0074】 事例2−腎不全を患う61歳の男性被験者。この患者は深刻さを増してきている
腎不全を約3年間患っており、そして腎臓専門医に治療されてきた。彼の血液の
窒素レベルは100mg/dlであるのに、彼の血清クレアチンの値は2.8mg/dlであっ
た。約10ヶ月前に、彼は酷い強さの散在したかゆみを訴え始め、そのかゆみは専
門医達によって採用された通常の治療法では退行しなかった。
【0075】 それから、患者は50mgのニコチンアミドを日に2回の経口治療された。50日後
、かゆみはより穏やかになったが、すっかり消えることはなかった。50mg/日の
ニコチンアミドによる治療を継続したという事実にもかかわらず、引き続く定期
的検証で、患者は全身に散在した穏やかなかゆみを報告した。
【0076】 事例3−老人性そう痒症を患う65歳の女性被験者。この患者は約1年間、散在
したかゆみに悩まされていた。最初、彼は皮膚科医に相談したところ、皮膚科医
は何らかの皮膚病変の存在を否定した。それから、患者は内科の専門医に検査し
てもらったが、丁寧な検査の後でも、何らかの類の病は表明されなかった。かゆ
みの強さが増したので、患者は皮膚科医のところに戻り、そこでまず、高ヒスタ
ミン剤を、それから、温熱療法を処方された。その後、老人性そう痒症と診断さ
れた。
【0077】 それから、患者は50mgのニコチンアミドを日に2回、経口投与することによっ
て治療され、そして45日後、かゆみは僅かだけ減少した。患者はこの処方された
療法を継続し、そして引き続く毎月の検証で、散在した穏やかなかゆみの存在に
ついて報告した。
【0078】 事例4−肛門および陰門そう痒症を患う48歳の女性被験者。この患者は当該症
状を約18ヶ月間訴えており、症状の強さは徐々に増している。婦人科医に相談し
たが、膣の病変は検出されなかった。しかしながら、彼女はコルチゾンと抗真菌
剤を処方された、けれども、利益はなかった。肛門そう痒症について相談され消
化器専門医は直腸鏡検査を行った後でも、かゆみ症状を説明できる何らの病変も
見つけなかった。彼女はコルチゾン・フォームに基づく局所治療を与えられたが
、その治療からは何らの救済も引き出せなかった。
【0079】 それから、50mgのニコチンアミドを日に2回の経口治療が行われ、2ヵ月後に、
症状の低減が検出された。引き続く毎月の検証で、患者は50mg/日のニコチンア
ミドをなお取り続けているという事実にもかかわらず穏やかなかゆみをなお訴え
た。
【0080】 上記実験報告は様々な形態のそう痒症および非感染性の炎症性疾患の治療にお
ける本発明によるビタミン組合せの優れた有効性を、ニコチンアミドまたはナイ
アシン単独に基づく先行技術によって示唆された類似治療との比較で、明白に示
している。
【0081】 本発明はその幾つかの具体的態様を特に引用して開示されているが、当業者に
は本願明細書中の特許請求の範囲に規定された本発明の範囲を逸脱することなく
改変および変更が可能であることを理解されるはずである。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年5月21日(2001.5.21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】 本発明はそう痒症(pruritus)及びかゆみ(itching)及び/又は炎症を伴う非感
染性疾病の治療のためのビタミンの組合せの使用に関する。特に、本発明は、様
々な形態のかゆみ、たとえば、腎不全(renal insufficiencyまたはfailure)に関
連したそう痒症や、かゆみの病因が臓器病変またはその他原発性病理に関係して
いない形態のかゆみ、に対する全身性治療のためだけでなく、実質的に炎症性の
多数の非感染性内疾患の治療のための、2つのビタミン化合物、即ち、リボフラ
ビン(ビタミンB2としても知られている)とニコチン酸(ナイアシンとも称され
る)またはその代替として、対応アミドすなわちニコチンアミドまたはナイアシ
ンアミド(ビタミンPPとしても知られている)との組合せの使用に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】 しかしながら、所期効果はナイアシンまたはニコチンアミドをもう一つの既知
のビタミン化合物すなわちリボフラビンまたはビタミンB2と組み合わせて全身性 投与したときに得られるということが判明した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】 従って、本発明は詳しくは、そう痒症及びかゆみ及び/又は炎症を伴う非感染 性、非腫瘍性、非リウマチ性疾病 の治療及び/又は予防のための、全身性投与向 けに適する薬剤であって、活性成分としてニコチン酸又はニコチンアミドとリボ フラビンの他に、その他の抗炎症剤又はその他のビタミン剤を含まない前記薬剤 をつくるための、 ニコチン酸又はニコチンアミドとリボフラビンとの組合せの使
用を提供する。詳しくは、この提起した組合せが特に有効であるそう痒症の形態
は、腎不全に関連したそう痒症(即ち、***性そう痒症)及び原発性臓器疾患
に関係していないそう痒形態、たとえば、加齢皮膚のかゆみ(即ち、老人性そう
痒症)、外陰そう痒症、陰嚢そう痒症および肛門そう痒症が挙げられる。かゆみ
及び/又は炎症を伴う非感染性疾病に関しては、この提起した組合せは、特に、
蕁麻疹及び/又は血管浮腫、喘息、アレルギー性鼻炎及びアレルギー性眼鼻炎に
対して有効である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】 もう一つの特定の態様によれば、本発明はそう痒症およびかゆみ及び/又は炎
症を伴う非感染性、非腫瘍性、非リウマチ性疾病の治療及び/又は予防のための
全身性投与向けの、活性成分としてニコチン酸又はニコチンアミドとリボフラビ
ンとの組合せを含有し且つ前記ニコチン酸又はニコチンアミドと前記リボフラビ ンの他には何か他のビタミン剤及び何か他の抗炎症剤を含まない、 組成物を提供
する。該組成物の特に好ましい態様は従属項に引用されている。しかしながら、
本発明の2つの活性成分は単一製剤の中に含有されている必要はなく、それらは
投与量および治療プロトコルが上記に記載されている通りであることを条件に別
々に投与されることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 27/16 A61P 27/16 29/00 29/00 37/08 37/08 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 そう痒症及びかゆみ及び/又は炎症を伴う非感染性疾病の治
    療及び/又は予防のための全身性投与向け薬剤をつくるための、ニコチン酸又は
    ニコチンアミドとリボフラビンとの組合せの使用。
  2. 【請求項2】 前記薬剤が、腎不全に関連したそう痒症(即ち、***性そ
    う痒症)の、及び原発性臓器疾患に関係していないそう痒形態の治療及び/又は
    予防向けである、請求項1の使用。
  3. 【請求項3】 原発性臓器疾患に関係していない前記そう痒形態が、老齢皮
    膚のかゆみ(即ち、老人性そう痒症)、外陰そう痒症、陰嚢そう痒症および肛門
    そう痒症からなる群から選ばれる、請求項2の使用。
  4. 【請求項4】 前記薬剤が、蕁麻疹及び/又は血管浮腫、喘息、アレルギー
    性鼻炎及びアレルギー性眼鼻炎からなる群から選ばれた疾病の治療及び/又は予
    防向けである、請求項1の使用。
  5. 【請求項5】 前記組合せが、場合によっては、全身性投与向けに適する製
    剤上許容されるビヒクル又はキャリヤの中の、40:1から10:1までの(ニコチン
    酸又はナイアシンアミド:リボフラビン)重量比におけるニコチン酸又はニコチ
    ンアミドとリボフラビンとからなる、請求項1〜4のいずれか一項の使用。
  6. 【請求項6】 前記組合せが20:1の重量比のニコチンアミドとリボフラビ
    ンからなる、請求項5の使用。
  7. 【請求項7】 経口又は非経口投与向け薬剤をつくるための、請求項1〜6
    のいずれか一項の使用。
  8. 【請求項8】 それを必要としている患者のそう痒症及びかゆみ及び/又は
    炎症を伴う非感染性疾病を治療及び/又は予防する方法であって、前記患者に有
    効量のニコチン酸又はニコチンアミドと有効量のリボフラビンを全身性投与する
    ことを含む前記方法。
  9. 【請求項9】 前記薬剤が、腎不全に関連したそう痒症(即ち、***性そ
    う痒症)の、及び原発性臓器疾患に関係していないそう痒形態の治療及び/又は
    予防向けである、請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 原発性臓器疾患に関係していない前記そう痒形態が、老齢
    皮膚のかゆみ(即ち、老人性そう痒症)、外陰そう痒症、陰嚢そう痒症および肛
    門そう痒症からなる群から選ばれる、請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 前記薬剤が、蕁麻疹及び/又は血管浮腫、喘息、アレルギ
    ー性鼻炎及びアレルギー性眼鼻炎からなる群から選ばれた疾病の治療及び/又は
    予防向けである、請求項8の方法。
  12. 【請求項12】 前記患者に、場合によっては、全身性投与向けに適する製
    剤上許容されるビヒクル又はキャリヤの中の、ニコチン酸又はニコチンアミドと
    リボフラビンとの組合せの有効量を全身性投与することを含む、請求項8〜11
    のいずれか一項の方法。
  13. 【請求項13】 前記組合せが、40:1から10:1までの(ニコチン酸又はナ
    イアシンアミド:リボフラビン)重量比におけるニコチン酸又はニコチンアミド
    とリボフラビンとからなる、請求項12の方法。
  14. 【請求項14】 前記組合せが20:1の重量比のニコチンアミドとリボフラ
    ビンからなる、請求項13の方法。
  15. 【請求項15】 前記全身性投与が経口または非経口の経路による、請求項
    8〜14のいずれか一項の方法。
  16. 【請求項16】 そう痒症及びかゆみ及び/又は炎症を伴う非感染性疾病の
    治療及び/又は予防のための全身性投与向けの、活性成分としてニコチン酸又は
    ニコチンアミドとリボフラビンとの組合せを含有する組成物。
  17. 【請求項17】 腎不全に関連したそう痒症(即ち、***性そう痒症)の
    及び原発性臓器疾患に関係していないそう痒形態の治療及び/又は予防のための
    、請求項16の組成物。
  18. 【請求項18】 原発性臓器疾患に関係していない前記そう痒形態が、老齢
    皮膚のかゆみ(即ち、老人性そう痒症)、外陰そう痒症、陰嚢そう痒症および肛
    門そう痒症からなる群から選ばれる、請求項17の組成物。
  19. 【請求項19】 蕁麻疹及び/又は血管浮腫、喘息、アレルギー性鼻炎及び
    アレルギー性眼鼻炎からなる群から選ばれた疾病の治療及び/又は予防のための
    、請求項16の組成物。
  20. 【請求項20】 前記組合せが、場合によっては、全身性投与向けに適する
    製剤上許容されるビヒクル又はキャリヤの中の、40:1から10:1までの(ニコチ
    ン酸又はナイアシンアミド:リボフラビン)重量比におけるニコチン酸又はニコ
    チンアミドとリボフラビンとからなる、請求項16〜19の組成物。
  21. 【請求項21】 経口投与向けの又は非経口投与向けの、請求項20の組成
    物。
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