JP2002544216A - シクロヘキサシロキサンを含有する制汗剤組成物及び消臭剤組成物 - Google Patents

シクロヘキサシロキサンを含有する制汗剤組成物及び消臭剤組成物

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Abstract

(57)【要約】 開示するのは、改善された安定性、低残留性、及び/又は改善された美容性を有する制汗剤組成物及び消臭剤組成物である。これらの組成物は、揮発性シリコーン物質として選択されたシクロヘキサシロキサンの濃度が約0.1〜約50質量%の制汗剤活性物質、及び約0.1〜約50質量%の懸濁化剤を含み、その際上記組成物は、好ましくは実質的にシクロテトラシロキサンを含まない。その他の揮発性シリコーン物質よりもシクロヘキサシロキサンを選択すると、低残留性は改善され、特に水性エマルションとして配合すると、長期間にわたりエマルションが透明又はそれに近い状態が維持されるという形で製品安定性が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [技術分野] 本発明は、製品の安定性、性能及び/又は化粧品を改善するため、揮発性シリ
コーンキャリアとしてのシクロヘキサシロキサンを含む、制汗剤組成物及び消臭
剤組成物に関する。
【0002】 [発明の背景] 市販されているか、又はそうでなければ制汗剤及び消臭剤の業界で知られてい
る局所用制汗製品及び消臭製品は、多種類ある。これらの製品のほとんどは、エ
アゾール又はポンプスプレー剤、回転塗布式液剤、クリーム剤、乳液剤、ゲル剤
、ゲル固形剤、又はその他の固体又は半固体スティック剤として処方されており
、適当なキャリアに組み込まれた消臭物質(例えば、トリクロサン)及び/又は
収れん物質(例えば、ジルコニウム及び/又はアルミニウム塩)を含んでいる。
これらの製品は、腋窩領域又は皮膚の他の領域に適用中及び適用後に、発汗及び
/又は臭気を効果的に制御し、且つ香粧的に許容されるように設計されている。
【0003】 この製品群中、揮発性シリコーン液(fluid)を含む制汗消臭製品は、消費者の
間で特に人気が高くなってきている。これらの製品は、水性又は無水であること
が可能で、約90質量%までの揮発性シリコーン液、すなわち最も一般的にはシ
クロテトラシロキサン及び/又はシクロペンタシロキサンを含有し得る。上記揮
発性シリコーンは、適用中に組成物に乾いた皮膚感触を与え、その揮発性のため
に適用後迅速に蒸発し、適用表面に滑らかで乾いた感触を残し、上記揮発性シリ
コーン物質に由来する白いマークを残留することもない。
【0004】 しかしながら、これらの揮発性シリコーン物質を制汗剤へ使用することに関し
ては多数の制限がある。これらの物質は、適用後、迅速に皮膚より蒸発し、制汗
剤活性物質及び懸濁化剤のようなその他の固体物質の残留物を皮膚に残す。この
残留物の問題のために、これらの揮発性シリコーンは、一般に液体ジメチコン及
びその他の不揮発性シリコーン及び有機皮膚軟化剤のような、残留物マスキング
物質と組み合わせて使用される。制汗剤の透明なエマルションを含有する揮発性
シリコーンは、安定性が低く、時間が経つと透明なエマルションが白くなる結果
となることが認められている。
【0005】 現在では、揮発性シリコーンを含有する制汗剤組成物及び消臭剤組成物は、揮
発性シリコーン物質としてシクロヘキサシロキサンを選択することにより、低い
残留性及び/又は製品の安定性を改善し得ることが認められている。これらの選
択された揮発性シリコーンは、局所適用後に制汗剤組成物の目に見える残留物を
減らし、透明なエマルションに配合すると、配合エマルション内に時間を経て生
じる白色化や濁りを減らすという形で製品の安定性を改善する。
【0006】 したがって、本発明の目的は、選択された揮発性シリコーン物質としてシクロ
ヘキサシロキサンを含有する低残留性の制汗剤組成物及び消臭剤組成物を提供す
ることであり、更にシクロヘキサシロキサンを含有して安定性を改善した透明な
制汗剤エマルションを提供することである。そして本発明の目的は更に、同様の
その他の組成物と比較して、製品の透明性を長期間にわたり維持するような、そ
の他の揮発性シリコーン物質を含有する透明な制汗剤エマルションを提供するこ
とである。
【0007】 [発明の概要] 本明細書に開示するのは、製品安定性及び/又は低残留性を改善した制汗剤組
成物及び消臭剤組成物である。これらの組成物は、選択された濃度のシクロヘキ
サシロキサン、制汗剤活性物質、及び懸濁化剤を含み、その際その組成物は好ま
しくは実質的にはシクロテトラシロキサンを含まない。
【0008】 シクロテトラシロキサン及びシクロペンタシロキサンのようなその他の揮発性
シリコーン物質よりも、シクロヘキサシロキサンを選択すると、低残留性が改善
され、特に水性エマルションとして配合すると、エマルションが透明又は半透明
のままでいる期間を延長するという形で、製品安定性を改善することが認められ
ている。
【0009】 [発明の詳細な説明] 本発明の制汗剤組成物及び消臭剤組成物は必須成分として、制汗剤活性物質、
懸濁化剤、及びシクロヘキサシロキサンを含有する揮発性シリコーン物質を含ん
でいる。
【0010】 本明細書で使用される「揮発性」という用語は、特に明記しない限り、周囲条
件下で液体であり、25℃で測定した蒸気圧が少なくとも約0.01mg、典型的
には約0.01〜約6.0mmHgである物質のことをいい、反対に、本明細書で使
用される「不揮発性」という用語は、特に明記しない限り、本明細書で定義した
ような揮発性でない物質のことをいう。このような「不揮発性」の物質は、代表
的には液体、半固体又は固体の形態であり、25℃で蒸気圧が測定できない。
【0011】 本明細書において使用される「無水の」という用語は、本発明の制汗剤及び消
臭剤の実施様態が実質的には追加の水を含まないことをいう。製剤の観点からは
、このような実施様態は、約5質量%未満、更に好ましくは約3質量%未満、更
に一層好ましくは約1質量%未満、最も好ましくは0%の、通常は粒子状制汗剤
活性物質に対して水和している水以外の遊離水又は追加の水を含有することを意
味する。
【0012】 本明細書で使用される「周囲条件」という用語は、特に明記しない限り、約1
気圧(1atm)、相対湿度約50%、約25℃の環境条件をいう。本明細書に記
載された全ての値、量及び測定は、特に明記しない限り、周囲条件下で得られる
【0013】 本発明の組成物のシクロテトラシロキサン濃度を特徴づける、本明細書におい
て使用される「実質的には含まない」という用語は、これらの組成物が好ましく
は約1質量%未満のシクロテトラシロキサン、更に好ましくは0%のシクロテト
ラシロキサンを含有することを意味する。
【0014】 本発明の対応する方法を含めて、本発明の制汗消臭組成物は、本明細書に記載
した本発明の必須要素及び限定物、並びに本明細書に記載したあらゆる追加又は
任意構成成分、又は制限を含むか、これらよりなるか、又は実質的にこれらより
なることができる。
【0015】 全ての百分率、部及び比は、特に明記しない限り、全組成物の重量に基づく。
特に明記しない限り、列挙した成分に関係する重量は全て特定の構成成分の値に
基づくものであり、したがって、市販物質に含有される可能性のある溶媒、キャ
リア、副産物、充填剤、又はその他の微量成分を含まない。 本発明の組成物及び方法の必須要素は、以下に詳述する。
【0016】 I.制汗活性物質 本発明の制汗剤組成物及び消臭剤組成物は、ヒトの皮膚への適用に適切な制汗
剤活性物質を含む。組成物の制汗剤活性物質は、可溶性又は固体粒子状であり得
る。上記組成物の制汗剤活性物質の濃度は、所望の発汗水分及び/又は匂いのコ
ントロールを提供するのに十分であるべきである。
【0017】 本発明の制汗剤組成物及び消臭剤組成物は、好ましくは組成物の約0.1〜約
50質量%、更に好ましくは約5〜約35質量%、更に一層好ましくは約7〜約
20質量%の範囲の濃度である制汗剤活性物質を含む。これらの質量百分率は、
水を除く無水金属塩、及び、グリシン、グリシン塩、又は他の錯化剤等のあらゆ
る錯化剤に基づいて計算される。上記制汗剤活性物質は、可溶性、部分的に可溶
性、又は粒子状固体の形態であり得る。これらの組成物は更に水性又は無水であ
り得る。上記活性物質は、公知の又はそうでなければ可溶性制汗剤活性物質に有
効な追加の溶剤又は補助溶剤の助けにより、制汗剤組成物に可溶性又は部分的可
溶性であることが可能であり、制汗剤組成物の選択された構成成分と適合性があ
るか又はそうでなければ製品の性能を過度に損なわない。
【0018】 本発明の組成物に使用される制汗剤活性物質には、制汗活性を有するいずれか
の化合物、組成物又はその他の物質が含まれる。好ましい制汗剤活性物質には、
収れん性のある金属塩、特にアルミニウムの無機塩及び有機塩、ジルコニウム、
及び亜鉛、並びにそれらの混合物が含まれる。特に好ましくは、ハロゲン化アル
ミニウム、アルミニウムクロロヒドレート、ヒドロキシハロゲン化アルミニウム
、オキシハロゲン化ジルコニウム、ヒドロキシハロゲン化ジルコニウム、及びそ
れらの混合物等の、アルミニウム塩及びジルコニウム塩である。
【0019】 上記制汗剤組成物に使用するための、好ましいアルミニウム塩は次式: Al2(OH)aClb xH2O に相当するものを含み、式中、aは約2〜約5であり;aとbの和は約6であり
;xは約1〜約6であり;a、b、及びxの値は整数でない場合もあり得る。特
に好ましいのは、a=5である「5/6塩基性クロロヒドロキシド」、及びa=
4である「2/3塩基性クロロヒドロキシド」と呼ばれるアルミニウムクロロヒ
ドロキシドである。アルミニウム塩を調製する過程は、米国特許第3,887,
692号(ギルマン(Gilman)、1975年6月3日発行);米国特許第3,9
04,741号(ジョーンズ(Jones)ら、1975年9月9日発行);米国特
許第4,359,456号(ゴズリング(Gosling)ら、1982年11月16
日発行);及び英国特許第2,048,229号(フィツジェラルド(Fitzgera
ld)ら、1980年12月10日公開)に開示されており、それらの全てを参考
として引用し本明細書に組み入れる。アルミニウム塩の混合物は、英国特許第1
,347,950号(シン(Shin)ら、1974年2月27日発行)に記載され
ており、この記載もまた参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0020】 制汗剤及び消臭剤組成物に使用される好ましいジルコニウム塩は、次式: ZrO(OH)2-aCla xH2O に一致するジルコニウム塩が含まれ、式中、aは約1.1〜約2.0であり;x
は約1〜約8であり;a及びxの値は両者とも整数でない場合もあり得る。これ
らのジルコニウム塩は、1975年8月4日発行のシュミッツ(Schmitz)のベ
ルギー特許第825,146号に記載されており、この記載は参考として引用し
本明細書に組み入れる。特に好ましいジルコニウム塩は、アルミニウム及びグリ
シンを付加的に含み、通常ZAG錯体として知られている錯体である。これらの
ZAG錯体は、上述の式に適合するアルミニウムクロロヒドロキシド及びジルコ
ニウムヒドロキシクロリドを含む。このようなZAG錯体は、1974年2月1
2日発行のレダーズ(Luedders)らの米国特許第3,679,068号、198
5年3月20日発行のカラグハン(Callaghan)らの英国特許出願第2,144
,992号、及び1978年10月17日発行のシェルトン(Shelton)の米国
特許第4,120,948号に記載されており、これらは全て参考として引用し
本明細書に組み入れる。
【0021】 II.消臭剤 本発明の組成物は、上述の制汗剤に加えて又はその代わりに、消臭剤とともに
配合し得る。これらの組成物は、消臭剤、香料又はそれらの組合せを含有し得る
。消臭剤の濃度は、消臭剤組成物の約0.1〜約10質量%、好ましくは約0.
1〜約5質量%、更に好ましくは約0.1〜約1質量%、更に一層好ましくは約
0.1〜約0.5質量%の範囲である。これらの消臭剤及び香料には、ヒトの皮
膚への局所適用に好適な、任意の公知の又はそうでなければ安全且つ有効な消臭
剤又は香料が含まれる。
【0022】 本発明への使用に適切な消臭剤には、公知の又はそうでなければ発汗に伴う悪
臭の防止又は除去に有効な何らかの局所用物質が含まれる。これらの消臭剤は、
代表的には抗菌剤(例えば、殺菌剤、殺真菌剤)、悪臭吸収物質、又はそれらの
組合わせである。
【0023】 好ましい消臭剤は抗菌剤であり、その非限定的な例としては、セチル−トリメ
チル臭化アンモニウム、セチル塩化ピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、ジイソ
ブチルフェノキシエトキシエチルジメチルベンジル塩化アンモニウム、N−ラウ
リルサルコシンナトリウム、N−パルメチルサルコシンナトリウム、ラウロイル
サルコシン、N−ミリストイルグリシン、N−ラウリルサルコシンカリウム、ト
リメチル塩化アンモニウム、ナトリウムアルミニウムクロロヒドロキシラクテー
ト、トリエチルシトレート、トリセチルメチル塩化アンモニウム、2,4,4’
−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、3,4
,4’−トリクロロカルバニリド(トリクロカルバン)、L−リジンヘキサデシ
ルアミドのようなジアミノアルキルアミド、クエン酸、サリチル酸、及びピロク
トースの重金属塩、特に亜鉛塩、及びそれらの酸、ピリチオンの重金属塩、特に
ジンクピリチオン、ジンクフェノルスルフェート、ファルネソール、フェノキシ
エタノール、及びそれらの組合わせが挙げられる。最も好ましいのは、トリクロ
サン及びトリクロカルバンである
【0024】 本発明の組成物に適切な香料は、公知の、又はそうでなければ発汗に伴う悪臭
をマスキングするのに有効な、又はそうでなければ所望の芳香を有する組成物を
提供する如何なる局所用物質も含む。これらには、皮膚への局所適用に適切な、
香料前駆体及び消臭芳香剤等の、あらゆる香料又は香料化学品が挙げられる。
【0025】 III.シクロヘキサシロキサン 本発明の制汗剤組成物及び消臭剤組成物は、シクロヘキサシロキサンを含む。
シクロヘキサシロキサンを選択することは、シクロペンタシロキサン及び/又は
シクロテトラシロキサンのようなその他の揮発性シリコーン物質に加えて又はそ
れらに代わって、上記組成物に製品安定性の改善、低残留性、及び/又は美容性
の改善を提供することが認められている。
【0026】 本発明の制汗剤組成物及び消臭剤組成物は、揮発性キャリア液体としてシクロ
ヘキサシロキサンを含む。濃度の範囲は、組成物の約1〜約99.8質量%、好
ましくは約10〜約99.8質量%、更に一層好ましくは約30〜約99.8質
量%、最も好ましくは約30〜約75質量%である。
【0027】 上記組成物は更に、本発明に記載されるシクロヘキサシロキサンに加えて、そ
の他の揮発性シリコーン液を含む。その他の追加的揮発性シリコーン液を含む本
発明の実施形態では、上記シクロヘキサシロキサンは、好ましくは総揮発性シリ
コーン濃度の約10〜約99質量% 、更に好ましくは約30〜約99質量%、
更に一層好ましくは約45〜約質量99%、最も好ましくは約95〜約99質量
%を示す。
【0028】 本発明の制汗剤組成物及び消臭剤組成物は、したがって上記シクロヘキサシロ
キサン以外に、またシクロヘキサシロキサンに加えて、揮発性シリコーン物質を
含む。これらのその他の揮発性シリコーン物質は、環状、直鎖状又は分枝鎖シリ
コーンであり得るが、好ましくは実質的にはシクロテトラシロキサンを含まない
。この状況において、「実質的には含まない(substantially free)」という語句
は、本発明の制汗剤組成物及び消臭剤組成物が、好ましくは約5質量%未満、好
ましくは約1質量%未満、最も好ましくは0%のシクロテトラシロキサンを含有
することを意味する。シクロヘキサシロキサンは上記組成物に、その他の高揮発
性シリコーン物質、特にシクロテトラシロキサンと比較して、より一層の、安定
性の改善、低残留性、及び/又は美容性の改善を提供することが認められている
。適切な揮発性シリコーン物質の非限定的な例は、トッド(Todd)ら著「化粧品
用揮発性シリコーン流体(Volatile Silicone Fluids for Cosmetics)」、コス
メティック・エンド・トイレタリー(Cosmetics and Toiletries)、91:27
〜32(1976年)に記載されており、これらの記載は参考として引用し本明
細書に組み入れる。
【0029】 上記のその他の任意の揮発性シリコーン物質は、好ましくは環状であり、3〜
5個及び/又は7〜10個のケイ素原子、更に好ましくは5又は7個のケイ素原
子、最も好ましくは5個のケイ素原子(シクロペンタシロキサン)を有し得る。
任意成分としてのこれらの揮発性環状シリコーン物質、及び必須成分としてのシ
クロヘキサシロキサンは次の式に相当する:
【化1】
【0030】 式中nは3〜約10であり、シクロヘキサシロキサン(必須成分)であればnは
6、シクロペンタシロキサン(好ましい任意のキャリア)であればnは5、又は
シクロヘプタシロキサン(その他の任意のキャリア)であればnは7というよう
になる。本発明に使用される任意の揮発性シリコーン物質には、シクロペンタシ
ロキサン(G.E.シリコーンズ(Silicones)より市販); ダウ・コーニング
245、246、及び344(ダウ・コーニング社(Dow Corning Corp.)より
市販);GE7207、GE7158及びシリコーン液SF−1202(ゼネラ
ル・エレクトリック(General Electric Co.)より市販);ABIL B883
9(ゴールドシュミット(Goldschmidt)より市販);KF995(信越(Shin
−Etsu)より市販)及びそれらの組合せが含まれるが、これらに限定されない。
【0031】 上記組成物への使用に適切なシクロヘキサシロキサン物質、並びにシクロヘキ
サシロキサン及びその他の揮発性シリコーンを含有する物質の例には、ダウ・コ
ーニング(Dow Corning)246及び345(ダウ・コーニング(Dow Corning C
orp.)より市販)が含まれるが、これらに限定されない。
【0032】 本発明の組成物は更に、本明細書に記載されるその他の任意の揮発性シリコー
ン物質に加えて又はその他の任意の揮発性シリコーン物質に代わって、約1〜約
65質量%、好ましくは約5〜約40質量%のその他の任意の液体キャリアを含
み得るが、その選択は選択した配合及び成分ののような要因、及び所望の製品性
能に応じて異なる。これらのその他の任意のキャリアは、極性又は非極性、揮発
性又は不揮発性、有機又は無機のキャリアであってよく、そして制汗剤及び消臭
剤又はその他のパーソナルケア製品への使用が知られるか、又はそうでなければ
ヒトの皮膚への局所適用に安全で且つ有効なキャリア液体を含み得る。このよう
なその他の任意の液体キャリアの例としては、米国特許第5,750,096号
(ガスキー(Guskey));米国特許第5,733,534号(ソーウィン(Sawi
n)ら);米国特許第5,718,890号(プットマン(Putman)ら);米国
特許第5,429,816号(ホフリヒター(Hofrichter)ら);米国特許第5
,605,681号(トランダイ(Trandai)ら);及び米国特許第5,585
,092号(トランダイら)に記載されたものが挙げられ、これらの記載は参考
として本明細書に組み入れる。
【0033】 本発明の制汗剤組成物及び消臭剤組成物は、好ましくは更に任意成分として不
揮発性シリコーン物質を含み、更に好ましくは、組成物の約1〜約35質量%、
更に一層好ましくは約2〜約20質量%の範囲の濃度のポリジメチルシロキサン
液を含む。好ましいのは、米国特許第5,156,834号(ベックマイヤー(
Beckmeyer)ら)に記載されるような揮発性シリコーン及び不揮発性シリコーン
の組合せを含有する組成物であり、この特許を参考として引用し本明細書に組み
入れる。これらの揮発性及び不揮発性シリコーンの組合せは、本発明の組成物に
ベックマイヤーらの特許に示唆される方法で配合することができ、その製品形態
は、例えば固体、液体、半固体のいずれでもあり得る。
【0034】 IV.懸濁剤又は増粘剤 本発明の制汗消臭組成物は、組成物を所望の粘度、レオロジー、材質又は製品
硬度とするための一助として、又はあらゆる分散固体又は液体を組成物中に懸濁
するための一助として、更に懸濁剤又は増粘剤を含んでいてもよい。「懸濁剤」
及び「増粘剤」という用語は、本明細書において同じ意味に使用され、組成物に
懸濁、ゲル化、増粘、固化又濃厚化特性を与えるのに有効であるか、もしくは最
終製品形態に構造を与える、あらゆる公知又はその他の物質を包含する。これら
の懸濁剤又は増粘剤には、ゲル化剤、及びポリマー性又は非ポリマー性又は無機
の濃厚化剤又は増粘剤が含まれる。そのような物質は、最も一般的には周囲条件
で固体であり、有機固体、シリコーン固体、結晶性又はその他のゲル化剤、粘土
又はシリカのような無機微粒子、又はそれらの組合せを含む。
【0035】 制汗剤組成物への使用に選択される懸濁剤又は増粘剤の濃度及び種類は、所望
の製品形態、粘度、硬度及び/又はその他の製品の性質に応じて異なる。本発明
への任意の使用に適切な、ほとんどの懸濁剤又は増粘剤は、その濃度が最も一般
的には上記組成物の約0.1〜約50質量%、更に一般的には約1〜約35質量
%、好ましくは約1〜約25質量%、最も好ましくは約1〜約15質量%の範囲
である。
【0036】 制汗剤組成物及び消臭剤組成物に適切な懸濁剤又は増粘剤には、脂肪酸ゲル化
剤、脂肪酸の塩、ヒドロキシ酸ゲル化剤、脂肪酸のエステル及びアミド、又はヒ
ドロキシ脂肪酸ゲル化剤、コレステロリック物質、ジベンジリデンアルジトール
、ラノリノリック物質、脂肪族アルコール、トリグリセリド、スクロースエステ
ル、粘土又はシリカのような無機物質、及びその他の適切なゲル化剤が含まれる
が、これらに限定されない。
【0037】 その他の適切な懸濁剤又は増粘剤成分は、約8〜約40個の炭素原子、好まし
くは8〜約30個の炭素原子、更に好ましくは約12〜約18個の炭素原子を有
する脂肪族アルコールのようなゲル化剤を含む。これらのゲル化剤は、最も一般
的には、制汗剤組成物及び消臭剤組成物の約1〜約30%、好ましくは約5〜約
20%、最も好ましくは約10〜約20%の範囲の濃度で使用されるワックス様
物質である。好ましいのは、セチルアルコール、ミリスチルアルコール、ステア
リルアルコール、ベヘニルアルコール、及びそれらの組合せであり、更に好まし
くはステアリルアルコールである。
【0038】 その他の適切な懸濁剤又は増粘剤成分には、65℃を越える、更に一般には約
65〜約130℃の融点を有するワックス又はワックス様物質が含まれ、その例
には、密蝋のようなワックス、カルナウバ、ベイズベリー、キャンデリア、モン
タン、地蝋、セレシン、水素添加ヒマシ油(ヒマシワックス)、合成ワックス、
微晶性ワックスが含まれるが、これらに限定されない。この群の中ではヒマシワ
ックスが好ましい。その他の高融点のワックスは、米国特許第4,049,79
2号(エルスナウ(Elsnau))に記載されており、その記載は参考として引用し
本明細書に組み入れる。
【0039】 その他の適切な懸濁剤又は増粘剤成分には、約10〜約40個の炭素原子を有
する、脂肪酸のような脂肪酸ゲル化剤及びα−ヒドロキシ脂肪酸又はβ−ヒドロ
キシ脂肪酸のようなヒドロキシ酸、並びにそのようなゲル化剤のエステル及びア
ミドが含まれる。そのようなゲル化剤の例には、12−ヒドロキシステアリン酸
、12−ヒドロキシラウリン酸、16−ヒドロキシヘキサデカン酸、ベヘン酸、
エルカ酸(eurcic acid)、ステアリン酸、カプリル酸、ラウリル酸、イソステ
アリン酸、及びそれらの組合せが含まれるが、これらに限定されない。好ましい
ものは、12−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸のエス
テル類、12−ヒドロキシステアリン酸のアミド類、及びそれらの組み合わせで
あり、以下の式に対応する、その他全てのゲル化剤である:
【化2】
【0040】 式中、R1は、OR2、NR23、又はシリコーン含有部分であり;R2及びR3
、水素、又は分枝線状又は環状で、炭素数約1〜約22、好ましくは炭素数約1
〜約18の、アルキル、アリール、又はアリールアルキル基である。R2及びR3 は同一であっても異なっていてもよいが、少なくとも一方が水素原子であるのが
好ましい。これらのゲル化剤の中で好ましいものは、12−ヒドロキシステアリ
ン酸、12−ヒドロキシステアリン酸メチルエステル、12−ヒドロキシステア
リン酸エチルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸ステアリルエステル、1
2−ヒドロキシステアリン酸ベンジルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸
アミド、12−ヒドロキシステアリン酸のイソプロピルアミド、12−ヒドロキ
システアリン酸のブチルアミド、12−ヒドロキシステアリン酸のベンジルアミ
ド、12−ヒドロキシステアリン酸のフェニルアミド、12−ヒドロキシステア
リン酸のt−ブチルアミド、12−ヒドロキシステアリン酸のシクロヘキシルア
ミド、12−ヒドロキシステアリン酸の1−アダマンチルアミド、12−ヒドロ
キシステアリン酸の2−アダマンチルアミド、12−ヒドロキシステアリン酸の
ジイソプロピルアミド、及びこれらの混合物よりなる群から選択されるものであ
り、更に好ましいものは、12−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒドロキシス
テアリン酸のイソプロピルアミド、及びこれらの組み合わせである。最も好まし
いものは、12−ヒドロキシステアリン酸である。
【0041】 適切なアミドゲル化剤としては、二置換又は分枝状モノアミドゲル化剤、一置
換又は分枝状ジアミドゲル化剤、トリアミドゲル化剤、及びこれらの組み合わせ
、例えば、n−アシルアミノ酸アミド類、グルタミン酸より調製されるn−アシ
ルアミノ酸エステル類等のn−アシルアミノ酸誘導体、リジン、グルタミン、ア
スパラギン酸、及びこれらの組み合わせが挙げられる。その他の適切なアミドゲ
ル化剤は、米国特許第5,429,816号(ホフリヒター(Hofrichter)ら)
及び米国特許第5,840,287号(ガスキー(Guskey)ら)に記載されてお
り、これらの記載を参考として引用し本明細書に組み入れる。このような全ての
ゲル化剤の濃度は、制汗剤組成物及び消臭剤組成物の好ましくは約0.1〜約2
5質量%、更に好ましくは約1〜約15質量%、更に好ましくは約1〜約10質
量%の範囲である。
【0042】 その他の適切な懸濁剤又は増粘剤には、グリセリルトリベヘネート及びその他
のトリグリセリドを含むトリグリセリドゲル化剤系が含まれ、その際前記のその
他のトリグリセリドのエステル化した脂肪酸部分の少なくとも約75%、好まし
くは約100%は、それぞれ約18〜約36の炭素原子を有し、そしてグリセリ
ルトリベヘネートの、前記のその他のトリグリセリドに対するモル比は、約20
:1〜約1:1、好ましくは約10:1〜約3:1、更に好ましくは約6:1〜
約4:1である。エステル化した脂肪酸部分は、飽和又は不飽和、置換又は非置
換、直鎖状又は分枝状であるが、好ましくは脂肪酸物質より誘導され約18〜約
36個の炭素原子を有する、直鎖状、飽和、非置換エステル部分である。トリグ
リセリドゲル化剤物質は、好ましくは融点が約110℃未満であり、好ましくは
約50℃〜110℃の間である。
【0043】 上記組成物に使用される幾つかの市販のトリグリセリドゲル化剤の例には、ト
リステアリン、トリベヘニン、C18〜36トリグリセリド、水素添加植物油、
トリヒドロキシステリン(レオックス社(Rheox、Inc.)より市販されるシキシ
ン(Thixcin)(登録商標)R)、ナタネ油、トウゴマワックス、魚油、トリパル
ミチン、及びシンクロワックス(Syncrowax)(登録商標)HRC及びSyncrowax(
登録商標)HGL−C(クローダ社(Croda, Inc.)より市販されるシンクロワ
ックス(Syncrowax)(登録商標))のような線状シンクロワックス(Syncrowax)(登
録商標)が含まれるが、これらに限定されない。
【0044】 制汗消臭組成物に使用するその他の適切な懸濁剤又は増粘剤としては、粘土及
びコロイド状発熱性シリカ顔料等の微粒子懸濁剤又は微粒子増粘剤が挙げられる
。その他の公知の微粒子懸濁剤又は微粒子増粘剤、又はその他の効果的な微粒子
懸濁剤又は微粒子増粘剤も同様に、制汗組成物に使用することができる。任意の
微粒子増粘剤の濃度は、好ましくは組成物の約0.1〜約15質量%、更に好ま
しくは約1〜約15質量%、更に好ましくは約1〜約8質量%の範囲である。コ
ロイド状の発熱性のシリカ色素は好ましく、その一般的な例には、Cab−O−
Sil(登録商標)、すなわち極微粒子発熱性のシリカが含まれる。
【0045】 適切な粘土懸濁剤又は増粘剤にはモンモリロナイト粘土が含まれ、それらの例
としては、ベントナイト、ヘクトライト、及びコロイド状ケイ酸アルミニウムマ
グネシウムが挙げられる。これらの及びその他の適切な粘土懸濁剤は好ましくは
疎水的に処理し、そのように処理する場合は一般に粘土活性剤と組み合わせて使
用する。適切な粘土活性剤には、プロピレンカーボネート、エタノール、及びそ
れらの組合せが含まれるが、これらに限定されない。粘土活性剤の量は、典型的
には粘土の約25〜約75質量%、更に典型的には約40〜約60質量%である
【0046】 本発明の消臭剤の態様に用いる好ましい増粘剤又はゲル化剤は、脂肪酸部分の
炭素数が約12〜約40、好ましくは約12〜約22、更に好ましくは約16〜
約20、最も好ましくは約18の脂肪酸の塩である。これらのゲル化剤とともに
使用して陽イオンを生成する適切な塩としては、例えばナトリウム及びカリウム
等のアルカリ金属、並びに例えばマグネシウム及びアルミニウム等のアルカリ土
類金属の金属塩が挙げられる。好ましいものはナトリウム塩及びカリウム塩であ
り、更に好ましくはステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステア
リン酸カリウム、パルミチン酸カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、モノステア
リン酸アンモニウム、及びこれらの組合わせである。最も好ましいものはステア
リン酸ナトリウムである。
【0047】 V.その他の任意物質 本発明の制汗剤組成物及び消臭剤組成物は、制汗剤組成物及び消臭剤組成物、
又はその他のパーソナルケア製品への使用が知られているか、又はそうでなけれ
ばヒトの皮膚への局所適用に適切な1つ又はそれより多くのその他の任意の物質
を更に含み得る。
【0048】 このようなその他の任意物質の非限定的な例としては、染料又は着色料、乳化
剤、香料、分配剤、薬理学的又はその他の局所活性のある、保存剤、界面活性剤
、粘度改質剤、洗浄助剤等の処理助剤などが挙げられる。このような任意物質の
例は、米国特許第4,049,792号(エルスナウ(Elsnau));米国特許第5
,019,375号(タナー(Tanner)ら);及び米国特許第5,429,81
6号(ホフリヒター(Hofrichter)ら)に記載されており;それらの記載は参考
として引用し本明細書に組み入れる。
【0049】 VI.製品形態 本発明の制汗剤組成物及び消臭剤組成物は、いずれの公知の製品形態としても
配合することができ、又はそうでなければ皮膚の所望の領域に制汗剤及び消臭剤
を局所適用するのに適切な有効な製品形態に配合できる。そのような製品形態の
例には、エアゾールスプレー、非エアゾールスプレー及び回転塗布式容器用の液
体;ゲル固体、固体スティック、及び懸濁質のような固体;柔軟な固体、クリー
ム及びローションのような半固体/液体;などが含まれるがこれらに限定されな
い。
【0050】 VII.特定の実施形態 本発明の制汗剤及び消臭剤の実施形態は全て、制汗剤及び/又は消臭剤の活性
物質、懸濁剤又は増粘剤、及びシクロヘキサシロキサンを含む。これらの特定の
実施形態は、以下に記載されるが、これらに限定されない。
【0051】 本発明の組成物として、a)約30〜約99.8質量%、好ましくは約40〜
約70質量%のシクロヘキサシロキサン;b)約0.1〜約50質量%の制汗剤
活性物質;及びc)約0.1〜約50質量%の懸濁化剤を含む制汗剤及び消臭剤
の実施様態が挙げられるが、その際上記組成物は実質的にはシクロテトラシロキ
サンを含まない。
【0052】 別の本発明の実施様態として、a)約20〜約99.8質量%、好ましくは約
30〜約70質量%のシクロヘキサシロキサン;b)約0.1〜約50質量%の
制汗剤活性物質;及びc)約0.1〜約50質量%の懸濁化剤を含む無水の制汗
剤組成物及び消臭剤組成物が挙げられるが、その際上記組成物は実質的にはシク
ロテトラシロキサン及び水を含まない。
【0053】 更に別の本発明の実施様態は、次の、a)約1〜約99%のシクロヘキサシロ
キサン、b)ジルコニウム塩、アルミニウム塩、及びそれらの組合せからなる群
より選択される約0.1〜約50%の制汗剤活性物質;及びc)12−ヒドロキ
システアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸エステル、12−ヒドロキシス
テアリン酸アミド、n−アシルアミノ酸アミド、n−アシルアミノ酸エステル、
トリグリセリドゲル化剤(例えばシンクロワックス(Synchrowax)HRC及び/
又はシンクロワックス(Synchrowax)HGL−C)、脂肪酸スクロースエステル
、及びそれらの組合せからなる群より選択される約0.1〜約50%のゲル化剤
を含む制汗剤組成物及び消臭剤組成物である。
【0054】 本発明の組成物には更に、次の、a)約5〜約99%のシクロヘキサシロキサ
ン、b)約0.1〜約10%の消臭剤活性物質、及びc)約0.1〜約50%の
懸濁化剤を含み、その際上記組成物は、窒素含有ポリマー及びシクロテトラシロ
キサンを実質的に含まず、そして上記組成物は、液体又は半固体/液体の形態で
しかない、消臭剤の実施様態も含まれる。
【0055】透明ジェルエマルション 本発明の組成物は更に、透明ジェルエマルションとして配合される実施様態を
含む。これらのエマルションは、次の、a)約5〜約50質量%、好ましくは約
10〜約40質量%のシクロヘキサシロキサン、b)約0.1〜約35質量%、
好ましくは約5〜約35質量%の可溶性制汗剤活性物質、c)約1〜約35質量
%、好ましくは約1〜約25質量%のゲル化剤、d)約1〜約70質量%、好ま
しくは約10〜約50質量%の水、及びe)約5〜約25%、好ましくは約10
〜約20質量%の乳化剤を含む、透明又は半透明の外観を有する水性組成物であ
る。
【0056】 本明細書に記載される透明ジェルエマルションにシクロヘキサシロキサンを使
用すると、長期間にわたって製品の透明性を維持するのに特に有効であることが
認められている。シクロヘキサシロキサンよりはむしろシクロペンタシロキサン
及びシクロテトラシロキサンのような揮発性シリコーン液体を多く含有する同様
なエマルションほど、時間が経つと容易に乳状又は濁った外観を示すことが認め
られている。
【0057】 水性ジェルエマルションに使用するゲル化剤には、本明細書に記載されるゲル
化剤が含まれ、好ましくは上記ジメチコンコポリオール及び/又はシクロメチコ
ン−ジメチコンコポリオールゲル化剤である。
【0058】 透明な水性ジェルの実施様態に使用される乳化剤は、エマルションの安定性を
維持する助けとなるのに適切な任意の乳化剤であってよく、一般にシリコーン中
水型又は水中シリコーン型のエマルションの2相である。好ましい乳化剤は、粘
度が25℃で600〜2,000センチポアズ(cps)、比重が25℃で約0.
963であるシクロメチコンジメチコンコポリオール液であり、その例にはダウ
・コーニング(Dow Corning)3225Cが含まれるが、これらに限定されない
。 上述の配合の具体的な実施形態は、以下の表1〜5に例1〜26として示す。
【0059】 VIII.製造方法 本発明の制汗剤組成物及び消臭剤組成物は、任意の公知の技術又はそうでなけ
れば本明細書に記載される必須の物質を有する所望の形態の制汗剤組成物及び消
臭剤組成物を提供するのに適切な、有効な技術によって調製される。上記制汗剤
/消臭剤及び処方技術について、このような多数の技術が、記載される製品形態
のそれぞれについて説明されている。
【0060】 IX.使用方法 制汗消臭組成物は、発汗の湿り及び/又は悪臭を処置又は低減する有効量を、
腋下又は皮膚の他の領域に局所適用することが可能である。好ましくは該組成物
は、皮膚の所望の領域に対し、約0.1g〜約20g、より好ましくは約0.1g
〜約10g、更に好ましくは約0.1g〜約1gの範囲の量で適用される。好まし
くは該組成物は、腋下又は皮膚の他の領域に、一日一回又は二回、好ましくは一
日一回適用し、長時間にわたって有効な制汗及び/又は悪臭制御が達成される。
【0061】 X.実施例 以下の実施例は、特定の本発明の制汗剤及び消臭剤の実施例を説明するがこれ
らに限定されるものではない。例示する各組成物は、様々な制汗剤及び消臭剤の
製品形態を調製する配合技術として公知の方法により調製される。特に明記しな
い限り、例示した量は全て、制汗組成物又は消臭組成物の全質量を基準とした質
量%である。
【0062】実施例1〜7 表1に記載される組成物は、水性エマルションの形態の制汗剤組成物である。
これらの例示する組成物は、水性エマルションの当該分野では公知の方法によっ
て調製することができ、それらの幾つかの例は、米国特許第4,673,570
号(ソルダーティ(Soldati))に記載されており、その記述を参考として引用
し本明細書に組み入れる。
【0063】
【表1】
【0064】実施例8〜12 表2に記載される組成物は、固体スティックの形態の制汗剤組成物及び消臭剤
組成物である。これらの例示組成物は、このような製品形態の製造業界で公知の
方法によって製造することができるが、そのような方法の例としては、米国特許
第4,985,238号(タナー(Tanner)ら)に記載の方法が挙げられ、この
記載は参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0065】
【表2】
【0066】実施例13−18 表3に記載される制汗剤組成物及び消臭剤組成物は、エアゾール及び回転塗布
式(ロールオン)液体として配合される。これらの例示した組成物は、このよう
な製品形態の製造業界で公知の方法によって製造することができるが、そのよう
な方法の例としては、米国特許第4,904,463号(ジョンソン(Johnson)
ら)及び米国特許第号5,298,236(オア(Orr)ら)に記載の方法が挙
げられ、これらの記載は参考として引用し本明細書に組み入れる。
【0067】
【表3】
【0068】実施例19−23 表4に記載の組成物は、ジェル固体スティックの形態の制汗組成物である。記
載される例示の各組成物は、このような製品形態の製造業界で公知の方法によっ
て製造されるが、そのような方法の例としては、米国特許第5,429,816
号(ホフリヒター(Hofrichter)ら)に記載の方法が挙げられ、この記載は参考と
して引用し本明細書に組み入れる。
【0069】
【表4】
【0070】実施例24〜26 表5に記載の組成物は、スティック消臭剤組成物である。これらの例示した組
成物は、このような製品形態の製造業界で公知の方法によって製造することがで
きるが、そのような方法の例としては、米国特許第5、605、681号(トラ
ンダイ(Trandai)ら)及び米国特許第号5,585,092(トランダイら)に
記載の方法が挙げられ、これらの記載は参考として引用し本明細書に組み入れる
【0071】
【表5】
【0072】 表1〜5(実施例1〜26)に記載される上記組成物は、1日に1回又は2回
、所望の制汗剤及び/又は消臭剤の有効性を提供するのに十分な量を腋窩に局所
的に適用し、そして本明細書に記載される方法に従って局所的に適用する。適用
する上記組成物は、適用中及び適用後に乾いた皮膚感触を示し、及び製品安定性
、低残留性、及び美容性を改善する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ガスキー,ジェラルド ジョン アメリカ合衆国オハイオ州、モンゴメリ ー、モス、ヒル、レーン 10758 (72)発明者 モトリー,カーティス ボビー アメリカ合衆国オハイオ州、ウエスト、チ ェスター、セイント、マシュー、ドライブ 8032 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB172 AB432 AB442 AC072 AC102 AC122 AC172 AC182 AC352 AC812 AC842 AC911 AC912 AC932 AD022 AD042 AD15 AD162 AD171 AD172 CC17 DD08 DD11 DD31 EE18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制汗剤組成物であって、 a)約30〜約99.8質量%のシクロヘキサシロキサン、 b)約0.1〜約50質量%の制汗剤活性物質、及び c)約0.1〜約50質量%の懸濁化剤、 d)約1〜約35質量%の不揮発性ポリジメチルシロキサン液、 を含み、該組成物は、1質量%未満のシクロテトラシロキサンを含む制汗剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 制汗剤組成物であって、 a)約20〜約99.8質量%のシクロヘキサシロキサン、 b)約0.1〜約50質量の制汗剤活性物質、 c)約0.1〜約50質量%の懸濁化剤、及び、 d)約1〜約35質量%の不揮発性ポリジメチルシロキサン液、 を含み、ここで該組成物は、無水であり、1質量%未満のシクロテトラシロキサ
    ンを含む制汗剤組成物
  3. 【請求項3】 前記組成物が、シクロテトラシロキサン含有0%である、請
    求項1又は2に記載の制汗剤組成物。
  4. 【請求項4】 約40〜約70質量%のシクロヘキサシロキサンを含む、請
    求項1乃至3のいずれかに記載の制汗剤組成物。
  5. 【請求項5】 更に約1〜約35質量%の懸濁化剤及び約1〜約65質量%
    のシクロヘキサシロキサン以外のキャリア液体を含む、請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の制汗剤組成物。
  6. 【請求項6】 前記組成物は、揮発性シリコーン物質を含有し、その際その
    揮発性シリコーン物質が、揮発性シリコーン物質の約45〜100質量%のシク
    ロヘキサシロキサンを含有する、請求項1乃至5のいずれかに記載の制汗剤組成
    物。
  7. 【請求項7】 制汗剤活性物質が、アルミニウム塩、ジルコニウム塩及びそ
    れらの組合せからなる群より選択される、請求項1乃至6のいずれかに記載の制
    汗剤組成物。
  8. 【請求項8】 消臭剤組成物であって、 a)約5〜約99質量%のシクロヘキサシロキサン、 b)約0.1〜約50質量%の消臭剤活性物質、及び c)約0.1〜約50質量%の懸濁化剤、 を含み、該組成物は、窒素含有ポリマー及びシクロテトラシロキサンを実質的に
    含まず、液体の形態ではない固体又は半固体の消臭剤組成物。
  9. 【請求項9】 約1〜約65質量%のシクロヘキサシロキサン以外のキャリ
    ア液体、及び約1〜約35質量%のゲル化剤を更に含む、請求項8に記載の消臭
    剤組成物。
  10. 【請求項10】 ゲル化剤がC12〜C40の脂肪酸の金属塩、好ましくは
    ステアリン酸ナトリウムである請求項8又は9に記載の消臭剤組成物。
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