JP2002538935A - 歯列弓間器具用の歯列矯正取付け装置 - Google Patents

歯列弓間器具用の歯列矯正取付け装置

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JP2002538935A JP2000606152A JP2000606152A JP2002538935A JP 2002538935 A JP2002538935 A JP 2002538935A JP 2000606152 A JP2000606152 A JP 2000606152A JP 2000606152 A JP2000606152 A JP 2000606152A JP 2002538935 A JP2002538935 A JP 2002538935A
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イー.ザ セカンド ワイリー,ウィリアム
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Abstract

(57)【要約】 歯列矯正の治療コース中に有用な取付け装置は、口腔内に配置されたブラケットおよび/またはアーチワイヤに歯列弓間器具を連結する。取付け装置は、患者の顎が開かれるにつれ、歯列弓間器具の連結具がアーチワイヤを通過して摺動するのを可能にするために、アーチワイヤの唇側面を横切るワイヤ部分を有する。取付け装置は、歯列弓間器具の自由摺動運動の範囲を増大し、また患者の顎が開かれるにつれ、器具に対して、ブラケットおよび/またはアーチワイヤに対してさもなければ加えられ得る応力の量を低減する。取付け装置は、正規の真っ直ぐな方向に向かって固有バイアスを有する細長い弾性力モジュールを有する等級IIの矯正器具と共に用いるために特に適切である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、歯列矯正治療に有用な連結または取付け装置に関する。より詳しく
は、本発明は、等級IIの矯正器具のような歯列弓間器具を、患者の歯列弓に固
定された器具に接続するための取付け装置に関する。
【0002】 2.関連技術の説明 歯列矯正治療は、位置が異常な歯を歯列矯正的に正しい位置に動かすことを有
する。治療中、ブラケットとして知られる非常に小さい歯列矯正器具は、門歯、
犬歯および小臼歯に接続され、またアーチワイヤは各ブラケットの溝の中に置か
れる。このアーチワイヤは、正しい咬合のための所望の位置へのブラケットおよ
び関連の歯の運度を案内する通路を形成する。典型的に、アーチワイヤの端部は
、患者の大臼歯に固定される頬面チューブとして知られる器具によって保持され
る。ブラケット、アーチワイヤおよび頬面チューブのシステムは「歯列矯正器」
と一般に呼ばれている。
【0003】 ある患者の歯列矯正治療は、上側の歯列弓と下側の歯列弓との整列の矯正を有
する。例えば、ある患者は、顎が閉じられた時に下側歯列弓が上側歯列弓の位置
から後方に過度に離れて位置する等級IIの不正咬合と称される条件を有する。
他の患者は、顎が閉じられた時に下側歯列弓が、上側歯列弓の位置に対するその
望ましい位置から前方に位置する等級IIIの不正咬合と称される逆の条件を有
する。
【0004】 等級IIと等級IIIの不正咬合の歯列矯正治療は、通常、単一ユニットとし
ての下側歯列弓の運動に対する単一ユニットとしての上側歯列弓の運動によって
行われる。この目的で、ブラケットまたは頬面チューブ、アーチワイヤ、あるい
はブラケット、頬面チューブまたはアーチワイヤに接続された取付け具に力を加
えることによって、ユニットとしての各歯列弓にしばしば力が加えられる。この
ようにして、個々の歯を互いに所望の位置に動かすためにアーチワイヤおよびブ
ラケットを使用して等級IIまたは等級IIIの不正咬合を同時に矯正すること
ができる。
【0005】 等級IIと等級IIIの不正咬合の矯正は、時に、患者頭部の後部周囲に延在
する革ひもを有するヘッドギアとして知られる力印加システムの使用によって実
施される。革ひもは、しばしば、引張りばねによって接続され、次に、このばね
は、頬面チューブ、ブラケットまたはアーチワイヤの1つに接続される。さらに
、等級IIIの不正咬合の矯正の代替方法として、革ひもは、患者の顎の外側に
係合する顎カップに引張りばねによって接続し得る。いずれの場合も、革ひもと
ばねは、後方に方向付けられた力を関連の顎に加えるように機能する。
【0006】 しかし、ヘッドギヤは視覚的によく見えるので、不満に思われることが多い。
ヘッドギアは、特に同級生から、からかいを受けるかもしれない思春期の患者の
間で、困惑の原因として作用し得る。歯列矯正医が、夜間にのみヘッドギアを着
用するように患者に指示するならば、困惑は多少低減し得るが、残念ながら、こ
のような措置は、所望の矯正力が各歴日の一部の間にのみ加えられるので、治療
時間を長くする可能性がある。
【0007】 したがって、多くの矯正医と患者は、等級IIと等級IIIの不正咬合を矯正
するための口腔内装置の使用を好んでいる。このような装置は、犬歯、小臼歯お
よび大臼歯の近く、また患者の前歯から離れて配置されることが多い。その結果
、等級IIと等級IIIの不正咬合を矯正するための口腔内装置は、一旦取り付
けられると大部分が隠され、ヘッドギアによくある患者の困惑を解消する。
【0008】 一対のこのような強制モジュールを口腔の両側の歯列弓の間に接続することに
よって、等級IIと等級IIIの不正咬合を治療するために、エラストマ材料製
の歯列矯正モジュールが、過去において用いられてきた。各強制モジュールの取
付け点の間に延在する基準線に沿った方向に顎を共に引くための張力に、エラス
トマの強制モジュールがしばしば用いられてきた。このような強制モジュールは
、一体に接続されたいくつかのOリング製のOリングまたは鎖型モジュールであ
り得る。しかし、モジュールが破壊する可能性があり、あるいは及ぼされる張力
の量が十分でなくなる程度に、エラストマ材料が使用中に劣化する可能性がある
ので、これらのモジュールは、必要なときに取り替えるために、典型的に患者に
よって取外し可能である。
【0009】 残念ながら、ヘッドギアおよび取外し可能な強制モジュールのような歯列矯正
装置は、ある患者について使用するには完全には満足されないが、これは装置の
有効性が患者の協力に左右されるからである。毎日ヘッドギアを忠実に身につけ
るか、あるいは新しいエラストマの強制モジュールを適切に取り付けることを患
者が怠ると、治療の進行を著しく遅らし、また念入りに計画された他の治療計画
の目標の適時の達成を挫折させ、この結果患者と歯列矯正医の両者の時間の浪費
をさらにもたらす。
【0010】 このため、ヘッドギアおよび取外し可能な口腔内の強制モジュールと関連した
患者の協力の問題を克服するために、患者が取り外しできない多くの口腔内装置
が過去において提案されてきた。例えば、米国特許第4,708,646号、第
5,352,116号、第5,435,721号および第5,651,672号
は、患者の上側および下側歯列弓に接続された可撓性部材を有する口腔内装置を
開示している。この部材の長さは、患者の顎が閉じているときに、この部材が弓
形に曲げられるように選択される。この部材は固有のバイアスを有し、このバイ
アスは、正規の真っ直ぐな方向に向かって部材を付勢して、顎が閉鎖していると
きに一方の歯列弓を他方の歯列弓に対して前方にまたは後方に押圧する力を提供
する傾向を有する。
【0011】 等級IIと等級IIIの不正咬合を補正するための他の歯列矯正装置が、米国
特許第3,798,773号、第4,462,800号および第4,551,0
95号に記述されている。これらの文献に記述された装置は、改良された整列の
位置に向かって歯列弓を付勢するチューブ組立体をはめ込むことを有する。前記
組立体は、矯正医によってブラケットまたは頬面チューブのような他の歯列矯正
器具に固定連結され、患者の非遵守の問題が避けられる。
【0012】 歯列弓を再配置するための他の型式の入れ子式チューブ組立体が、米国特許第
5,711,667号に記述されている。この特許では、シリンダから離れた方
向にプランジャを付勢して、患者の歯の所望の運動を達成するスプリングが設け
られる。この文献では、スプリングは、シリンダ内にまたはシリンダの外側に、
プランジャの中心軸に対して共軸関係でまたは平行にオフセットした関係で、配
置されることが記述されている。
【0013】 米国特許第5,562,445号は、他方の歯列弓に対して一方の歯列弓の位
置を移動するための他の口腔内装置を記述している。米国特許第5,562,4
45に開示された装置は、第1および第2の入れ子式シリンダと第1のシリンダ
に収容されたプランジャとを有する。第1のシリンダ内のスプリングは、プラン
ジャと第1のシリンダとを互いに離れた方向に付勢し、他方、第1のシリンダと
第2のシリンダは互いに自由に摺動可能である。
【0014】 過去において、上述の多くの取り外しできない口腔内装置の下端を一対の隣接
したブラケットの間の空間の下側歯列弓の上のアーチワイヤに接続することが、
一般に行われていた。例えば、米国特許第第4,708,646号、第5,35
2,116号、第5,435,721号および第5,651,672号に記述さ
れた装置は、下顎アーチワイヤを収容するために使用される器具の下端の近くに
開口部を有する。同様に、器具の上端はまた、拡大ヘッドとステムとを有するピ
ンを受容するために使用し得る開口部を有し、前記ステムは、患者の上側の大臼
歯の一方に固定された頬面チューブまたは他の器具の通路に収容される。
【0015】 好ましくは、米国特許第4,708,646号、第5,352,116号、第
5,435,721号および第5,651,672号に記述された器具の下端は
、患者の顎が開かれ、また閉じられるときに下顎アーチワイヤの隣接部に沿って
遠心方向に自由に摺動する。例えばこの摺動運動が妨げられるならば、患者の顎
の反復される開閉は器具、関連のピンまたは下顎アーチワイヤを破壊が起き得る
程度に疲労させる可能性がある。多くの場合、歯列矯正医は、患者の小臼歯に取
り付けられたブラケットを取り外して、器具の下端が下側アーチワイヤの隣接部
に沿って摺動できる距離を増すようにする。
【0016】 残念ながら、上述の矯正装置の摺動運動の範囲を増大するために小臼歯のブラ
ケットを取り外すことは、ある場合には治療を遅らせることがある。例えば、歯
列矯正による正しい咬合のためにこの小臼歯の最終の所望位置に向かう運動は、
ブラケットが所定位置にない時間中に妨げられる。この小臼歯ブラケットは、等
級IIの矯正器具が取り外された場合に小臼歯の運動を補助するために、小臼歯
に再び接着できるが、このような手順は幾分時間を要し、また全体の治療時間を
延ばすことになる。
【0017】 時折、歯列矯正医は、等級IIの矯正器具の下端部を下側アーチワイヤに沿っ
て延在する補助ワイヤに接続することによって上記問題の回避を試みてきた。あ
る場合には、前記補助ワイヤの両端は、歯列矯正医によって下側アーチワイヤに
半田づけされ、また器具の下端部の近心側に係合するボールストッパが設けられ
る。しかし、このような方法はしばしば不十分と考えられているが、これは、ア
ーチワイヤをブラケットに配置する前に補助ワイヤを所定位置に半田づけしなけ
ればならず、歯列矯正医に余分の作業をもたらすからである。さらに、半田によ
る接合は使用時に破損して離れ、治療の進行を中断する可能性があり、また患者
が歯列矯正医を再度訪れることも必要になる。
【0018】 他の過去の例では、補助ワイヤは、歯列矯正医により、アーチワイヤに連結す
るため一方の端部にフックを設けて加工されている。このようなワイヤの他方の
端部は、アーチワイヤに連結するためのフックまたは頬面チューブに挿入するた
めの真っ直ぐな部分を有する。しかし、このような補助ワイヤを切断して形成す
ることは、歯列矯正医にとって幾分時間を浪費させ、その結果はしばしば完全に
は満足されない。
【0019】 口腔内の歯列矯正器具用の改良された取付け装置が、米国特許第5,718,
576号に記述され、この取付け具は、アーチワイヤに沿ったその長さの大部分
にわたって並列関係で延在する細長いワイヤを有する。この装置はまた、ワイヤ
に固定されたクリンプ可能なコネクタを有し、このコネクタは、アーチワイヤに
回転不可能に接続するためのコネクタの通路に向かう方向に変形可能な壁部を有
する。
【0020】 米国特許第5,718,576に記述された取付け装置は有利である。その理
由は、器具に対し、下側のアーチワイヤに対し、あるいは隣接したブラケットに
対し過度の応力を加えることなく患者の顎が開かれるときに、常に、当該の取付
け具によって、等級IIの矯正器具のような歯列弓間器具の下端が、相当の距離
を自由に移動できるからである。さらに、どのブラケットも、装置または器具の
取付けまたは使用のために通常取り外す必要がない。クリンプ可能なコネクタは
、半田づけを必要とすることなく容易に、装置をアーチワイヤに確実に固定して
、さもなければ器具が、口腔内の他の器具をつかむか、またはしばるように引き
起こし得る、下側のアーチワイヤの長手方向軸線を中心とした取付け装置の回転
を防止する。
【0021】 米国特許第5,718,576号に記述された装置は関連技術における重要な
進歩を示しているが、治療結果を高めかつ患者の満足を増大するために、歯列矯
正装置と器具の性能を改良する継続的な必要性がある。例えば、歯列矯正器具と
装置が、予約と予約の間の期間に確実に機能することが重要である。器具または
装置の1つが治療コース中に不具合になるならば、患者が、不具合部分の修理ま
たは取り替えのために歯列矯正医に戻る時間まで、治療の進行はしばしば遮断さ
れる。理解できるように、このような誤動作は矯正医と患者の両方にとって時間
を浪費する厄介なものであり、追加の出費をもたらし得る。
【0022】 さらに、歯列矯正治療の経過中に患者の快適さを高めることが望ましいであろ
う。歯列矯正器具は広く不快であると見なされ、また達成される患者の不快のレ
ベルの低減は、既存の器具に対する改良であると考えられるであろう。
【0023】 発明の要旨 本発明は、等級IIの矯正器具のような歯列弓間器具に特に有用な歯列矯正取
付け装置の改良に関する。取付け装置は、患者の顎が開かれるにつれ、以前の取
付け装置によって可能であるよりも大きな距離の自由な運動を歯列弓間器具に可
能にするように配向されるワイヤ部分を有する。本発明の取付け装置によって提
供される追加の運動範囲は、過大な量の応力が、口腔内のブラケット、頬面チュ
ーブ、アーチワイヤまたは他の歯列矯正要素に加えられる可能性を低減する。そ
の結果、治療コース中の種々の要素の破損または他の不具合の可能性が実質的に
低減される。さらに、このような構造は、種々の歯列矯正要素によって患者の顎
の開口運動にもたらされる抵抗の量を減少させ、その結果より大きな快適さを患
者に提供する。
【0024】 より詳細には、本発明は、1つの態様では、一組のブラケットと、各ブラケッ
トに接続されたアーチワイヤとを有する歯列矯正システムを具備する歯列矯正組
立体に関する。組立体は、上側歯列弓に対して下側歯列弓を再配置するための歯
列弓間器具を有し、歯列弓間器具は連結具をさらに有する。組立体はまた、シス
テムに接続された取付け装置を有し、取付け装置はワイヤ部分を有する。歯列弓
間器具の連結具は、ワイヤ部分の長手方向に沿った摺動運動のためのワイヤ部分
に接続される。ワイヤ部分は、患者の顎が開かれるときに、歯列弓間器具の連結
具がアーチワイヤを通過して運動可能であるように、ワイヤ部分とアーチワイヤ
との間に十分な空間を有してアーチワイヤの唇側面を横切る。
【0025】 本発明の他の態様はまた、歯列矯正組立体に関する。この態様では、組立体は
、一組の上顎ブラケットと、各上顎ブラケットに接続された上顎アーチワイヤを
と有する上顎歯列矯正システムを具備する。組立体は、一組の下顎ブラケットと
、各下顎ブラケットに接続された下顎アーチワイヤとを有する下顎歯列矯正シス
テムをさらに有する。組立体はまた、上顎歯列弓に対して下顎歯列弓を再配置す
るための歯列弓間器具を有する。歯列弓間器具は上顎システムに接続された上端
部を有し、歯列弓間器具はまた連結具を有する下端部を有する。組立体は下顎シ
ステムに接続された取付け装置をさらに有し、取付け装置はワイヤ部分を有する
。歯列弓間器具の連結具は、ワイヤ部分の長手方向に沿った摺動運動のためのワ
イヤ部分に接続される。ワイヤ部分は、患者の顎が開かれるときに、歯列弓間器
具の連結具が下顎アーチワイヤを通過して運動可能であるように、ワイヤ部分と
下顎アーチワイヤとの間に十分な空間を有して下顎アーチワイヤの唇側面を横切
る。
【0026】 本発明はまた歯列矯正連結ピンに関する。ピンは、シャンクと、シャンクに接
続されたリンケージを具備する。リンケージは関節状に連結される。
【0027】 本発明のさらなる詳細が請求の範囲の特徴に規定されている。
【0028】 好適な実施形態の詳細な説明 本発明の1つの実施形態による歯列矯正組立体が、図1に示され、全体として
数字10によって示されている。組立体10は口腔内で用いられ、特に患者の上
側または上顎歯列弓12ならびに下側または下顎歯列弓14に取り付けられる。
上側歯列弓12は一組の上側または上顎歯16を有し、下側歯列弓14は1組の
下側または下顎歯18を有する。
【0029】 一組の上顎歯列矯正ブラケット20は、患者の上側歯16に装着され、図面に
示したような第1大臼歯のような患者の上側大臼歯16’の1つに装着されたバ
ンドに固定される上顎頬面チューブブラケット20’を有する。図1ならびに残
りの図面に示したブラケット20は、適切なブラケットの実施形態であり、この
場合ブラケット20は1対のタイウイングブラケットである。しかし、単一のタ
イウイングブラケット、自己結紮ブラケットあるいは他のブラケットのような他
の構造の種々の代替的なブラケットも使用し得る。ブラケットは金属、セラミッ
ク、プラスチックまたは関連技術で公知の他の任意の適切な材料から造り得る。
【0030】 組立体10はまた、患者の下側歯18に接続された一組の下顎ブラケット22
を有する。ブラケット22は、上述のブラケット20と同様であるか、あるいは
異なり得る。ブラケット22は、それぞれの下側大臼歯18’に各々が装着され
たバンドに固定される2つの頬面チューブブラケット22’(1つのみ図示)を
有する。
【0031】 図1に示したように、頬面チューブブラケット20’、22’は、説明の目的
のためにバンドに装着され、好ましくは患者の大臼歯16’、18’それぞれを
取り囲むバンドに溶接される。しかし、他の選択肢として、頬面チューブ20’
、22’は、望むなら患者の大臼歯16’、18’の外面に直接接合し得る。頬
面チューブブラケット用のバンドの使用は多くの矯正医に好まれているが、これ
は、バンドが、頬面チューブブラケットのために確実な装着位置を提供し、関連
した歯からの頬面チューブブラケットの自然発生的な意図しない分離の可能性を
実質的に低減するからである。バンドは残りの図面では省略されている。
【0032】 ブラケット20の各々は、略近−遠心方向に延在するアーチワイヤスロットを
有する。上顎アーチワイヤ24は、各上顎ブラケット20のスロットにも、上顎
頬面チューブブラケット20’の通路にも配置される。アーチワイヤ24は、本
例ではOリングの形状を有する小さなエラストマの結紮具である結紮具26によ
ってブラケット20の各々に位置保持される。代わりに、撚合された端部を有す
るワイヤ結紮具を使用して、アーチワイヤ24をブラケット20に結紮し得る。
ブラケット20、20’とアーチワイヤ24は上顎歯列矯正システムを構成する
【0033】 同様に、下顎ブラケット22の各々はアーチワイヤスロットを有し、また下顎
アーチワイヤ28は各ブラケット22のスロットに配置される。アーチワイヤ2
8の端部は、頬面チューブブラケット22’(図面に1つのみ図示)の通路を通
して延在する。アーチワイヤ28は、結紮具26と同様の結紮具(図1には示し
ているが、図2では省略)によってブラケット22に結紮される。各アーチワイ
ヤの遠心端24、28は、図1に示したように曲げられて、それぞれの頬面チュ
ーブブラケット20’、22’の通路にアーチワイヤ24、28をそれぞれ保持
するのを補助する。ブラケット22、22’とアーチワイヤ28は下顎歯列矯正
システムを構成する。
【0034】 組立体10はまた、上顎歯列弓12に対して下顎歯列弓14を再配置するため
の歯列弓間器具30を有する。説明の目的のため、図1と図2に示した歯列弓間
器具30は、参考として本出願に組み込まれた米国特許第5,651,672号
に記述された器具と本質的に同一である。しかし、上述の取り外しできない他の
口腔内装置のいずれも、米国特許第4,708,646号、第5,352,11
6号および第5,435,721号に記述されているような可撓性部材を有する
器具を含めて、代替装置として使用し得る。歯列弓間器具30はまた、顎が開か
れるときに入れ子式部材が互いに取り外されない限り、米国特許第3,798,
773号、第4,462,800号、第4,551,095号、第5,562,
445号および第5,711,667号に記述された器具のような入れ子式チュ
ーブ組立体と共に使用し得る。
【0035】 歯列弓間器具30は、連結具34を有する下端部32を有する。歯列弓間器具
30はまた、連結具38を有する上端部36を有する。この場合、連結具34、
38は円形の穴または開口部を具備するが、ワイヤループ、クリンプ可能なコネ
クタ等を有する他の種類の連結具も使用し得る。
【0036】 歯列弓間器具30はまた、プラスチック製シースによって覆われた中央部40
を有することが好ましい。部分32、36、40は、前述の米国特許第5,65
1,672号に記述された材料のような一体成形の薄いバンド材料から造ること
が好ましい。歯列弓間器具は、顎が閉じられているときに一方の顎を他方の顎に
対して押圧するための矯正力を提供するために、正規の真っ直ぐな方向に向かっ
て中央部40を付勢する傾向がある固有バイアスを有する。
【0037】 組立体10は、図面に示したようなブラケット22、22’とアーチワイヤ2
8とを具備する下顎歯列矯正システムのような歯列矯正システムの1つに歯列弓
間器具30を連結するための取付け装置42を有する。取付け装置42は、近心
端部46と、遠心端部48と、端部部分46、48の間に配置された中間部50
とを有するワイヤ部分44を有する。近心端部46の最上部の終端部は、遠心方
向に延在し、また下顎アーチワイヤ28を受容するように適合されたクリンプ可
能なコネクタ52に固定される。
【0038】 クリンプ可能なコネクタ52は、周囲に延在して、部分的に通路を画定する1
対の対向した略「C」状の壁部54を有する。通路は、対向開口端部(すなわち
、開口した近心端および遠心端)と、図3と図4に示したような当初は開口して
いる側面とを有する。コネクタ52の開口側面は、本実施形態ではその底部また
は歯肉側面に沿って延在するが、他の構造も可能である。壁部54は、下顎アー
チワイヤ28に確実に、回転不可能に接続するためにコネクタ52の通路に向か
う方向に変形可能である。
【0039】 近心端部46は、コネクタ52から下方または歯肉方向に、また図3と図4に
示したように好ましくは僅かに前方または近心方向に延在する。近心端部46は
、頬の唇または顔面方向に外側方向にも傾斜している。近心端部46の下端は中
間部50の下端に接続される。近心端部46から、中間部50は、上方(すなわ
ち、咬合方向)および後方(すなわち遠心方向)方向に傾斜し、また図1と図2
に示したように下顎アーチワイヤ28の唇側面を横切る。
【0040】 中間部50の上端は遠心端部48の上端に一体接続される。中間部50から、
遠心端部48は、下方および近心に傾斜した方向に、次に舌方向に、次に遠心方
向に延在する。遠心端部48の最外側の終端部は、上方に、次に頬面チューブブ
ラケット22’の周囲に近心に延在する。好ましくは、遠心端部48は、頬面チ
ューブブラケット22’のタイウイング、フランジまたは他の構造の後ろの溝ま
たは凹部に受容され、また頬面チューブブラケット22’から遠心の位置に下顎
アーチワイヤ28の舌側面を通過する。選択的に、ワイヤ結紮具55は、取付け
装置42を頬面チューブブラケット22’に確実に固定するために、遠心端部4
8の周囲に、また頬面チューブブラケット22’の部分の周囲に延在する。
【0041】 歯列弓間器具30の下側連結具34はワイヤ部分44に接続される。より詳し
くは、ワイヤ部分44の中間部50は下側連結具34の開口部を通して延在し、
下端部32は、中間部50の延長部全体に沿って摺動可能であることが好ましい
。このような摺動運動の範囲は、有効に、近心端部46が中間部50に接続する
所のワイヤ部分44の下方湾曲部から、中間部50が遠心端部48に接続する所
のワイヤ部分44の上方湾曲部までの距離に及ぶ。その結果、本発明の取付け装
置42は、下側歯列弓14、下顎ブラケット22および下顎アーチワイヤ28に
対し、公知の装置と比較して強化された範囲の下側連結具34の摺動運動を提供
する。
【0042】 好ましくは、取付け装置40の中間部42は、下顎ブラケット22から十分に
離間され、特に、患者の下側小臼歯に装着された下顎ブラケット22から十分に
離間され、この結果、患者の顎が開閉されるにつれ、下側連結具34を有する歯
列弓間器具30は、下顎ブラケット22または下顎アーチワイヤ28に接触しな
い。(図面を明確にするために、下側小臼歯ブラケット22は図2に示していな
い)。さらに、中間部50の傾斜は、好ましくは完全閉鎖位置から完全開口位置
までの顎の運動の範囲全体の間に、上側連結具38と中間部50の下端との間に
延在する仮想基準線の傾斜の方向に等しいか、あるいは少なくともそれに近似す
るように選択され、この結果、下側連結具34は、顎が開かれるか、または閉じ
られるとき、中間部50に沿った摺動運動から非常にわずかな抵抗しか受けない
。その結果、上側および下側の顎の両方の開閉運動は甚だしく制限されない。
【0043】 好ましくは、患者の歯列弓12、14が完全に閉じられるとき、クリンプ可能
なコネクタ52は、隣接したブラケット22から離間され、この結果、歯列弓間
器具30によって提供される復元力は、コネクタ52の近心に配置されたブラケ
ット22に対して方向付けられない。その代わりに、歯列弓間器具30によって
提供される矯正力は頬面チューブブラケット22’に方向付けられる。使用時、
顎が閉じられ、下側連結具34が中間部50の下端に到達するとき、歯列弓間器
具30は取付け装置42を近心方向に付勢する。遠心端部48は頬面チューブブ
ラケット22’に固定され、その遠心側に係合するので、その結果患者の下顎は
前方に付勢される。典型的に、患者の大臼歯の根元は、患者の顎を再配置するた
めに、例えば患者の犬歯の根元よりも強い固定を提供し、この結果、下顎全体は
、取り付けられた歯の顎に対する運動を引き起こすよりもむしろ、前方方向に移
動する傾向を有する。さらに、頬面チューブブラケット22’を患者の大臼歯に
固定するためのバンドを設けることは、患者の大臼歯に対する頬面チューブブラ
ケット22’の確実な固定維持の保証に役立つ。
【0044】 本発明の取付け装置42はまた、ブラケット20、22およびアーチワイヤ2
4、28を有する他の歯列矯正要素に及ぼされる力または応力の量を減らす。そ
の結果、本発明は、ブラケット20、22が、患者の顎の普通の開閉運動中に、
例えば食事中または話し中に下の歯表面から自然に離れる可能性を減らす。歯列
弓間器具30の連結具34、38に加えられる応力もより小さく、その結果、使
用時の器具30の破損の可能性も低減される。
【0045】 望むなら、クリンプ可能なボールストッパまたはクリンプ可能なカラーのよう
なストッパを、中間部50の下方部の位置に、例えば近心端部46に隣接した位
置に取り付けることが可能である。ストッパは、治療コース中の任意の時点に使
用して、中間部50に沿った歯列弓間器具30の下方方向の行程範囲を短縮し得
る。例えば、治療コース中のある時間に、歯列矯正医が、顎が閉じられていると
きに患者の顎に対し歯列弓間器具30によって加えられる力の量を増大したいと
思うならば、連結具34と中間部50の下端との間にストッパを取り付けて、歯
列弓間器具30をより小さい曲率半径に湾曲させ、これによって、患者の顎が閉
じられているときに力の量の増大を保証することができる。
【0046】 患者の顎の運動中に歯列弓間器具30によって加えられる力により十分に耐え
るために、ワイヤ部分44の横断方向の断面積は、下側アーチワイヤ28の断面
積よりも大きいことが好ましい。例えば、ワイヤ部分44は0.028インチ(
0.7mm)の直径の円形断面構造を有し得る。ワイヤ部分44は、シリーズ3
00型ステンレス鋼のような任意の適切な金属材料から構成し得る。ワイヤ部分
44は、引抜きワイヤまたは鋳造、機械加工または金属射出成形工程によって製
造されるワイヤであり得る。コネクタ52は、溶接、ろう付けまたは他の任意の
適切な方法によってワイヤ部分44に固定し得る。
【0047】 他の選択肢として、ワイヤ部分44は長方形、正方形等のような非円形の断面
構造を有することが可能であり、また下側連結具34の開口部は係合構造を有し
得る。ワイヤ部分44の非円形構造および下側連結具34の開口部は、歯列弓間
器具30の枢着運動を防止するように機能して、顎が開かれるか、あるいは閉じ
られ、ある矯正医はこのことを好むかもしれない。
【0048】 図1に示したように、連結ピン56は、歯列弓間器具30を上顎ブラケット2
0の1つに、特に上顎頬面チューブブラケット20’に接続するために設けられ
る。連結ピン56はボール状の拡大ヘッド58と、ヘッド58に固定されたシャ
ンク60とを有する。図示した実施形態では、シャンク60は、上顎頬面チュー
ブブラケット20’の通路に挿入され、またシャンク60の外端または近心端は
、頬面チューブブラケット20’との連結関係でピン56を保持する角度で曲げ
られる。
【0049】 好ましくは、ピンシャンク60の外端部(すなわち、拡大ヘッド58から遠い
端部部分)は、ピンシャンク60の中間部の降伏応力よりも小さい降伏応力を有
する。このような構造は、中間部を変形するために必要とされる努力よりも少な
い努力で外端部の永久的な変形を可能にし、また外端部を焼きなましするか、あ
るいは部分的に焼きなましすることによって得ることができる。さらなる詳細と
代替的な連結ピンは、1998年11月20日出願の係属中の米国特許出願通し
番号第09/197,309号、表題「歯列矯正連結ピン」に記述されている。
【0050】 図面には示してないが、同様の構造が患者の歯列弓12、14の反対側に設け
られる。より詳しくは、器具30と同様の第2の歯列弓間器具および取付け装置
42と同様の第2の取付け装置が反対側に設けられ、この結果、患者の顎が閉じ
られるにつれ、バランスがとれた関係で矯正力が下側アーチの両側に設けられる
【0051】 本発明の代替実施形態による取付け装置42aを有する歯列矯正組立体10a
が、図5に示されている。取付け装置42aはワイヤ部分44aを有し、このワ
イヤ部分は、上述の近心端部46およびコネクタ52と同一の近心端部46aお
よびコネクタ52aを有する。取付け装置42aはまた、中間部50と幾分同様
であるが、中間部50よりも幾分大きな遠心方向距離にわたって延在する中間部
50aを有する。特に、中間部50aは、頬面チューブブラケット22’の近心
側面を通過して延在し、その近心側面で前記中間部は、遠心端部48aの上方部
に接続する。
【0052】 本実施形態では、遠心端部48aは下方に、また中間部50aから近心方向に
、次に舌方向に、次に頬面チューブブラケット22’の通路を通して遠心方向に
延在する。遠心端部48aの外端部は、取付け装置42aを頬面チューブブラケ
ット22’に固定するために、矯正医によって図5に示したような円弧に曲げら
れる。このような構造は、図1と図2に関連して説明した結紮具55のような結
紮具の必要性をなくす。選択的に、上述のようなピンシャンク60の外端部の焼
きなましと同様の方法で、矯正医によって容易に曲げることができるより扱いや
すい構造を提供するために、遠心端部48aの外端部は焼きなましするか、ある
いは部分的に焼きなましされる。
【0053】 本発明の他の実施形態による歯列矯正組立体10bは、図6に示され、またそ
れぞれ上述した近心端部46およびコネクタ52と同一の近心端部46bおよび
コネクタ52bを有する取付け装置42bを有する。取付け装置42bは、中間
部50と幾分同様である中間部50bを有するが、この場合中間部50bは頬面
チューブブラケット22’の遠心側に対し遠心方向に延在する。取付け装置42
bは、中間部50bの上端に接続された遠心端部48bを有し、またその箇所か
ら、アーチワイヤ28の舌側面に沿って下方方向に、次に頬の唇方向に、次に上
方または咬合方向に、最後に舌方向に延在する。ワイヤ結紮具55bは、頬面チ
ューブブラケット22’の通路を通して、遠心端部48bの周囲に延在し、また
結紮具55bの端部は、遠心端部48bを頬面チューブブラケット22’に固定
するために撚合される。
【0054】 選択的に、遠心端部48bの外端部は、アーチワイヤ28を完全に取り囲むた
めに十分な円弧に曲げられる。遠心端部48bの外端部は、曲げを促進するため
、遠心端部48aに関連して上述したように選択的に焼きなましされるか、ある
いは部分的に焼きなましされる。
【0055】 本発明の他の実施形態が図7に示され、この実施形態では、歯列矯正組立体1
0cは、それぞれ上述した近心端部46およびコネクタ52と同一の近心端部4
6cおよびコネクタ52cを有する取付け装置42cを有する。取付け装置42
cはまた、中間部50aと幾分同様の中間部50cを有する。
【0056】 取付け装置42cの遠心端部48cは、中間部50cの上端から下方および近
心に傾斜した方向に、次に舌方向に、最後に上方または咬合方向に延在する。近
心端部48cの舌方向に延在する部分は、フック62cの開口を通過する。フッ
ク62cは、頬面チューブブラケット22’の通路を通して延在するシャンクを
有し、またフック62cの遠心外端は、フック62cと取付け装置42cとを頬
面チューブブラケット22’に固定するために、図7に示したように曲げられる
【0057】 フック62cは図8のみに示されている。好ましくは、フック62cのシャン
クは、頬面チューブブラケット22’の通路の長方形または正方形の断面形状に
適合する長方形または正方形の断面構造を有する。その結果、フック62cは、
その縦軸を中心とする円弧で頬面チューブブラケット22’に対して回転不可能
である。選択的に、フック62cのシャンクの外端部は、上述のような連結ピン
56の焼きなましと同様の方法で焼きなましされるか、あるいは部分的に焼きな
ましされる。
【0058】 図9は本発明のさらに他の実施形態を示しており、この実施形態では、取付け
装置42dが、コネクタ52aとは幾分異なるコネクタ52dを有することを除
いて、歯列矯正組立体10dは、上述および図5に示した取付け装置42aと同
一である取付け装置42dを有する。より詳しくは、コネクタ52dは取付け装
置42dの近心端部46dに一体接続され、下顎アーチワイヤ28を中心にして
閉ループ内に延在する。アーチワイヤ28をブラケット22から取り外すことな
く、下側アーチワイヤ28への取付け装置42dの取付けを可能にするため、コ
ネクタ52dは、当初、部分的に開ループの形状を有することが好ましい。次に
、取付け装置42を下側アーチワイヤ28に固定するために、プライヤまたは他
の同様の工具を用いて、矯正医によって、ループは共に締め付けられて、閉鎖さ
れる。
【0059】 実際には、取付け装置42dは、所望の構造に形成される単一のワイヤ部分か
ら製造される。取付け装置42dの残りの要素および観点は、以前に説明した取
付け装置42aの要素および観点と同様であり、読者は、望むなら、さらなる詳
細に関するその説明を参照されたい。
【0060】 図10は、本発明のさらなる実施形態を示し、この実施形態では、取付け装置
42eが、コネクタ52eから近心および歯肉方向にある角度で延在する近心端
部46eを有することを除いて、歯列矯正組立体10eは、取付け装置42dと
本質的に同一の取付け装置42eを有する。さらに、遠心端部48eは、図1と
図2に示した遠心端部48と幾分同様の形状を有する。
【0061】 図11に示した本発明の実施形態は、上述の取付け装置42eと本質的に同一
の取付け装置42fを有する歯列矯正組立体10fに関する。しかし、取付け装
置42fは、この場合、頬面チューブブラケット22’のフック64fの周囲に
延在する遠心端部48fを有する。図面には示してないが、遠心端部48fをフ
ック64fに固定するために、ワイヤ結紮具のような結紮具を使用し得る。
【0062】 本発明の他の実施形態による歯列矯正組立体10gは、図12に示され、図1
0に示した取付け装置42eと同一の取付け装置42gを有する。しかし、組立
体10gは上述の連結ピン56と幾分異なる連結ピン56gを有する。
【0063】 より詳しくは、連結ピン56gは、上顎頬面チューブブラケット20’の通路
に挿入されるシャンク60gを有し、またシャンク60gの外端または近心端は
、頬面チューブブラケット20’との連結関係でピン56gを保持する角度で曲
げられる。ピン56gはまた、図面に示したような閉ループの形状の遠心端部6
6gを有する。頬面チューブブラケット20’から、遠心端部66gは、最初に
歯肉方向に、次に遠心方向に、次に門歯方向に、次に近心方向に延在し、次に、
門歯方向に向かって、次に舌方向に、最後に歯肉方向に曲がって、そのループ形
状の構造を形成する。選択的に、閉鎖構造にループを保持するのを補助するため
に、ろう付けまたはタック溶接を行うことができるであろう。選択的に、シャン
ク60gの外端部は、上述のような連結ピン56の焼きなましと同様の方法で焼
きなましされるか、あるいは部分的に焼きなましされる。
【0064】 本発明の他の実施形態による歯列矯正組立体10h(図13)は、取付け装置
42eと同一の取付け装置42hを有する。組立体10hはまた、連結ピン56
gと幾分異なる連結ピン56hを有する。
【0065】 より詳しくは、連結ピン56hの遠心端部66hの一部が幾分異なる方向に傾
斜していることを除いて、連結ピン56hは連結ピン56gと本質的に同一であ
る。この傾斜部は、図13に示したように穴あるいは歯列弓間器具30の上側連
結具を通して延在し、また図12に示した構造と比較して製作が幾分より容易で
ある。
【0066】 本発明の他の代替的な連結ピン56jが図14に示されている。連結ピン56
jは、シャンク60jと、それに一体接続される湾曲端部またはアイレット57
jを有する。連結ピン56jはまた、アイレット57jを通過するループ59j
を有する。ループ59jはアイレット57jに固定連結されるが、チェーンリン
クの運動と同様の方法でアイレット57jに対して運動可能である。
【0067】 ループ59jは、歯列弓間器具30の上端部36の連結具38を通過する。1
つの選択肢として、ループ59jは、製造業者によって連結具38に、ならびに
アイレット57jに取り付けられる。選択的に、ループ59jは、楕円形に形成
されるワイヤ部分から造られ、またワイヤ部分の端部は共に溶接されるか、ある
いはろう付けされて、ループ59jが治療コース中に開かないように保証する。
他の選択肢として、製造業者は、部分的開口して、最初にアイレット57jから
取り外した状態でループ59jを販売することが可能であり、また矯正医は、シ
ャンク60jを頬面チューブブラケット20’に挿入した後に、ループ59jを
アイレット57jに連結し得る。
【0068】 ループ59jは、シリーズ300型ステンレス鋼のようないくつかの適切な金
属材料の任意の1つから製造し得る。好ましくは、ループ59j、アイレット5
7jおよびシャンク60jは、使用時の伸びに耐えるために十分に剛性である。
選択的に、1つ以上の追加ループを設け、ループ59jに連続チェーン形態で接
続し得る。
【0069】 好ましくは、ピンシャンク60jの外端部(すなわち、アイレット57jから
遠い端部部分)は、上述のようなピンシャンク60の外端部の構造と同様に、ピ
ンシャンク60jの中間部の降伏応力よりも小さい降伏応力を有する。シャンク
60jは当初は真っ直ぐである。シャンク60jが頬面チューブブラケット20
’の通路に一旦配置されると、頬面チューブブラケット20’と確実に接続され
る関係で連結ピン60jを保持するために、ピンシャンク60jの外端部は図1
0に示したように円弧に曲げられる。
【0070】 連結ピン56jは、ループ59jとアイレット57jとの組合せが、使用時の
歯列弓間器具30の運動を補強する点で、利点である。ループ59jとアイレッ
ト57jとの間の移動度は、顎が開かれるときに器具30が下方に移動し、必要
に応じて枢着するのを可能にする。その結果、患者は、顎を完全開口位置により
容易に拡げることができ、このような開口運動中に患者の快適さが増大される。
ループ59jとアイレット57jとの組合せは、器具30の上端部36に及ぼさ
れるトルク応力の量を減少させ、これによって、治療コース中の器具30または
他の要素の破損の可能性を減少させる。
【0071】 選択的に、連結ピン56jと同様の第2の連結ピンを歯列弓間器具30の下端
部に設けることが可能である。その場合、第2の連結ピンのシャンクはループ内
に曲げられ、取付け装置(取付け装置42のような)に接続される。
【0072】 図15は、本発明の他の実施形態による連結ピン56kを示している。連結ピ
ン56kは、シャンク60kと、シャンク60kに接続されたリンケージ68k
とを有する。リンケージ68kは関節状に連結される。
【0073】 より詳細には、リンケージ68kは、シャンク60kに一体接続されたボール
70kと、ボール70kに運動可能に接続された半球形のソケット72kとを有
する。ボール70kは、ボールとソケットジョイントと同様の方法でソケット7
2kの中に捕捉される。ロッド74kはソケット72kに一体接続され、歯列弓
間器具30の上部連結部38を通過する。拡大ヘッド76kはロッド74kに一
体接続されて、連結部38をロッド74kに保持する。
【0074】 本発明の他の実施形態による連結ピン56mが図16に示されている。連結ピ
ン56mは、シャンク60mと、シャンク60mに接続されたリンケージ68m
とを有するという点で、連結ピン56kと幾分同様である。しかし、リンケージ
68mは、連結ピン56kの単一の関節部とは異なって3つの関節部を有する。
【0075】 より詳しくは、リンケージ68mは、3つのボール70mと、それぞれのボー
ル70mに接続された3つのソケット72mとを有する。ボール70mおよびソ
ケット72mは、構造において、宝石、個人のアクセサリおよび他の製品用によ
く売られている周知のボールチェーンと同様である。最外側のソケット72mは
、歯列弓間器具30の上方連結部38を通過するアイレット78mに接続される
【0076】 図17では、本発明の他の実施形態による連結ピン56nは、ボールヘッド7
0nに一体接続されたシャンク60nを有する。シャンク60nは、第1のルー
プ80nの平坦端部の開口を通して延在する。第2のループ82nは第1のルー
プ80nを通過し、また歯列弓間器具30の上方連結部38も通過する。
【0077】 連結ピンおよび上述のようなその種々の実施形態は、同様に他の型式の構造を
有し得る。例えば、リンケージは、ビードチェーン、ボックスチェーンまたは関
連技術で公知のチェーンと同様の他の任意の型式の適切な小さなチェーンを具備
し得る。チェーンは、任意の型式の一連の可撓性接合リンクを有することができ
る。このような構造は、使用時の歯列弓間器具30の運動を補強し、また連結ピ
ン56jに関連して上述したような方法で患者の快適さを増大する。
【0078】 図2、図5〜図7および図9〜図10では、患者の小臼歯に接合されたブラケ
ットは、本発明をより明瞭に示すため図示しない。しかし、取付け装置は、本発
明のその種々の実施形態において、所定の位置で、また使用時に小臼歯ブラケッ
トと共に良く機能し、また正規の使用において、歯列弓間器具が取付け装置の中
間部に沿って摺動するとき、それらのブラケットは歯列弓間器具(歯列弓間器具
30のような)のコネクタに接触しない。本発明は、歯列弓間器具を使用してい
る間に、それによる干渉を避けるために、このような小臼歯ブラケットがしばし
ば歯から取り外される従来技術実施とは異なって、このような小臼歯ブラケット
が、治療コース中に必要とされ得るように、所定の位置に留まり、関連した歯の
矯正運動を促進できるという点で、利点である。
【0079】 当業者は、本発明の精神から逸脱することなしに、上述した本発明の好適な実
施形態に種々の修正と追加が可能であることを認識することができる。一実施形
態として、歯列弓間器具30は、上に参照した特許に述べられているような入れ
子式チューブ組立体のあるものを有する、他の歯列弓間器具に置き換えることが
可能である。さらに、取付け装置には、アーチワイヤに、または小臼歯ブラケッ
トのような1つ以上のブラケットに連結するための他の型式のコネクタを設ける
ことが可能である。したがって、本発明は、上に詳述した実施形態によって限定
されると見なされるべきでなく、それらの等価物と共に従う公正な請求の範囲の
みによって限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1つの実施形態に従って構成された歯列矯正組立体の側面図であり、
組立体は、模範的な目的のために歯列矯正治療を受けている患者の上側および下
側歯列弓に接続して示されている。
【図2】 代表的な下顎歯、下顎ブラケットおよびブラケットに接続された下顎アーチワ
イヤと共に、図1に示した組立体の取付け装置の拡大側面図であり、大臼歯ブラ
ケットバンドおよびブラケットのあるものは説明の目的のために取り外されてお
り、図面は平坦状である(すなわち、歯列弓の長手方向に沿った方向の湾曲は取
り除かれている)。
【図3】 図1と図2に示した取付け装置のみの歯肉方向で見た拡大平面図であり、取付
けの前に本来見られるクリンプ可能なコネクタおよび装置の遠心端部を示してい
る。
【図4】 図3に示した装置の端部立面図である。
【図5】 図2に多少類似しているが、本発明の他の実施形態による図面である。
【図6】 図2に多少類似しているが、本発明のさらに他の実施形態の図面である。
【図7】 図2に多少類似しているが、本発明のなお他の実施形態の図面である。
【図8】 図7に示した取付け装置の、取付けの前に見られるようなフックのみの斜視図
である。
【図9】 図2に多少類似しているが、本発明のさらに他の実施形態の図面である。
【図10】 図2に多少類似しているが、本発明の追加実施形態の図面である。
【図11】 図1に多少類似しているが、本発明の他の実施形態の図面である。
【図12】 図1に多少類似しているが、本発明の別の追加実施形態の図面である。
【図13】 図1に多少類似しているが、本発明のなお他の実施形態の図面である。
【図14】 歯列弓間器具の上側連結具を上顎頬面チューブブラケットに接続するための本
発明の代替連結ピンの拡大部分側面図である。
【図15】 図14に多少類似しているが、本発明の他の連結ピンの図面であり、連結ピン
の部分は断面図で示されている。
【図16】 図15に多少類似しているが、本発明のなお他の連結ピンの図面である。
【図17】 図14に多少類似しているが、本発明のなお他の連結ピンの図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ワイリー,ウィリアム イー.ザ セカン ド アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ロッテ,ブライアン ダブリュ. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 Fターム(参考) 4C052 AA20 JJ02 JJ03

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一組のブラケットと、各ブラケットに接続されたアーチワイ
    ヤとを有する歯列矯正システムと、 下側の歯列弓を上側の歯列弓に対して再配置するための、連結具を有する歯列
    弓間器具と、 前記システムに接続された取付け装置であって、該取付け装置がワイヤ部分を
    有し、前記歯列弓間器具の前記連結具が、前記ワイヤ部分の長手方向に沿った摺
    動運動のために前記ワイヤ部分に接続され、患者の顎が開かれるときに、前記歯
    列弓間器具の前記連結具が前記アーチワイヤを通過して運動可能であるように、
    前記ワイヤ部分が、前記ワイヤ部分と前記アーチワイヤとの間に十分な空間を有
    して前記アーチワイヤの唇側面を横切る、取付け装置と、 を具備する歯列矯正組立体。
  2. 【請求項2】 前記歯列弓間器具が上側連結具を有し、該上側連結具から、
    前記ワイヤ部分に接続された前記連結具まで延在する基準線が、顎が閉じられた
    ときに前記アーチワイヤに対して任意角度で延在し、前記ワイヤ部分が、前記ア
    ーチワイヤに対して、前記任意角度とほぼ同一の角度で延在する、請求項1に記
    載の歯列矯正組立体。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤ部分が近心端部を有し、クリンプ可能なコネクタ
    が、前記アーチワイヤに接続するために前記近心端部に固定される、請求項1に
    記載の歯列矯正組立体。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤ部分が、一方の前記ブラケットの少なくとも一部
    分の周囲に延在する遠心端部を有する、請求項1に記載の歯列矯正組立体。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤ部分を少なくとも部分的に周囲に延在させる前記
    ブラケットが、頬面チューブブラケットである、請求項4に記載の歯列矯正組立
    体。
  6. 【請求項6】 前記ワイヤ部分の前記遠心端部を受容するための開口部であ
    って、該遠心端部を前記頬面チューブブラケットに連結するための開口部を有す
    るフックを備える、請求項5に記載の歯列矯正組立体。
  7. 【請求項7】 前記ワイヤ部分の前記遠心端部を前記頬面チューブブラケッ
    トに結紮するための結紮具を備える、請求項5に記載の歯列矯正組立体。
  8. 【請求項8】 前記ワイヤ部分が、略真っ直ぐな中間部を有し、患者の顎が
    完全閉鎖位置から完全開放位置に動かされるときに、前記連結具が前記中間部と
    接触し続ける、請求項1に記載の歯列矯正組立体。
  9. 【請求項9】 前記連結具が、前記ワイヤ部分を受容するための開口部を有
    する、請求項1に記載の歯列矯正組立体。
  10. 【請求項10】 前記一組のブラケットが頬面チューブブラケットを有し、
    患者の顎が閉じられるときに、前記頬面チューブブラケットが前記ワイヤ部分の
    運動を実質的に制限する、請求項1に記載の歯列矯正組立体。
  11. 【請求項11】 前記歯列弓間器具が、正規の真っ直ぐな方向に向かって固
    有バイアスを有する伸長形の弾性力モジュールである、請求項1に記載の歯列矯
    正組立体。
  12. 【請求項12】 シャンクと、該シャンクに接続されたアイレットと、該ア
    イレットを通過するループとを有する連結ピンを備え、前記ループが前記歯列弓
    間器具に接続される、請求項1に記載の歯列矯正組立体。
  13. 【請求項13】 前記ワイヤ部分が中間部と遠心端部とを有し、該遠心端部
    が、前記一組のブラケットの頬面チューブブラケットに接続され、前記遠心端部
    および前記中間部の各々が、前記頬面チューブブラケットの近心側面の遠心に配
    置される共通位置に対して上方に延在する、請求項1に記載の歯列矯正組立体。
  14. 【請求項14】 一組の上顎ブラケットと、各上顎ブラケットに接続された
    上顎アーチワイヤとを有する上顎歯列矯正システムと、 一組の下顎ブラケットと、各下顎ブラケットに接続された下顎アーチワイヤと
    を有する下顎歯列矯正システムと、 前記上顎歯列弓に対して前記下顎歯列弓を再配置するための歯列弓間器具であ
    って、該歯列弓間器具が、前記上顎システムに接続された上端部と、連結具を有
    する下端部とを備える、歯列弓間器具と、 前記下顎システムに接続された取付け装置であって、該取付け装置がワイヤ部
    分を有し、前記歯列弓間器具の前記連結具が、前記ワイヤ部分の長手方向に沿っ
    た摺動運動のために前記ワイヤ部分に接続され、患者の顎が開かれるときに、前
    記歯列弓間器具の前記連結具が前記下顎アーチワイヤを通過して運動可能である
    ように、前記ワイヤ部分が、前記ワイヤ部分と前記下顎アーチワイヤとの間に十
    分な空間を有して前記下顎アーチワイヤの唇側面を横切る、取付け装置と、 を具備する歯列矯正組立体。
  15. 【請求項15】 最上端部が連結具を有し、該上端部の該連結具から前記下
    端部の前記連結具まで延在する基準線が、前記顎が閉じられたときに前記下顎ア
    ーチワイヤに対して任意角度で延在し、前記ワイヤ部分が、前記下顎アーチワイ
    ヤに対して前記任意角度とほぼ同一の角度で延在する、請求項14に記載の歯列
    矯正組立体。
  16. 【請求項16】 前記ワイヤ部分が、前記下顎アーチワイヤに接続するため
    のクリンプ可能なコネクタを有する近心端部を備える、請求項14に記載の歯列
    矯正組立体。
  17. 【請求項17】 前記ワイヤ部分が、一方の前記下顎ブラケットの少なくと
    も一部分の周囲に延在する遠心端部を備える、請求項14に記載の歯列矯正組立
    体。
  18. 【請求項18】 前記ワイヤ部分の前記遠心端部を受容するための開口部で
    あって、周囲に前記ワイヤ部分を少なくとも部分的に延在させる前記ブラケット
    に、前記遠心端部を連結するための開口部を有するフックを備える、請求項17
    に記載の歯列矯正組立体。
  19. 【請求項19】 周囲に前記ワイヤ部分を少なくとも部分的に延在させる前
    記下顎ブラケットに、前記遠心端部を結紮するための結紮具を備える、請求項1
    7に記載の歯列矯正組立体。
  20. 【請求項20】 前記ワイヤ部分が、略真っ直ぐな中間部を有し、患者の顎
    が完全閉鎖位置から完全開放位置に動かされるときに、前記連結具が前記中間部
    と接触し続ける、請求項14に記載の歯列矯正組立体。
  21. 【請求項21】 前記連結具が、前記ワイヤ部分を受容するための開口部を
    有する、請求項14に記載の歯列矯正組立体。
  22. 【請求項22】 前記歯列弓間器具が、正規の真っ直ぐな方向に向かって固
    有バイアスを有する伸長形の弾性力モジュールである、請求項14に記載の歯列
    矯正組立体。
  23. 【請求項23】 前記ワイヤ部分が中間部と遠心端部とを有し、該遠心端部
    が、前記一組の下顎ブラケットの頬面チューブブラケットに接続され、前記遠心
    端部および前記中間部の各々が、前記頬面チューブブラケットの近心側面の遠心
    に配置される共通位置に対して上方に延在する、請求項14に記載の歯列矯正組
    立体。
  24. 【請求項24】 前記歯列弓間器具の前記上端部を一方の前記上顎ブラケッ
    トに接続するための連結ピンを有し、該連結ピンが、シャンクと、該シャンクに
    一体的に接続されたアイレットと、前記上端部に接続されたループとを有し、該
    ループが前記アイレットを通過する、請求項14に記載の歯列矯正組立体。
  25. 【請求項25】 シャンクと、該シャンクに接続されたリンケージとを具備
    する歯列矯正連結ピンであって、前記リンケージが関節状に連結される、歯列矯
    正連結ピン。
  26. 【請求項26】 前記リンケージが、前記シャンクに一体接続されたアイレ
    ットと、歯列矯正器具に接続するためのループとを有し、該ループが前記アイレ
    ットを通過する、請求項25に記載の歯列矯正連結ピン。
  27. 【請求項27】 前記リンケージがチェーン部分を有する、請求項25に記
    載の歯列矯正連結ピン。
  28. 【請求項28】 前記チェーン部分がボールチェーンを具備する、請求項2
    7に記載の歯列矯正連結ピン。
  29. 【請求項29】 前記リンケージが、少なくとも2つの関節部を有する、請
    求項25に記載の歯列矯正連結ピン。
  30. 【請求項30】 前記シャンクが、中間部と外端部とを有し、該外端部が、
    前記中間部の降伏応力よりも小さい降伏応力を有する、請求項25に記載の歯列
    矯正連結ピン。
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