JP2002538826A - カエノラブジチス・エレガンス由来の多飽和脂肪酸(pufa)エロンガーゼ - Google Patents

カエノラブジチス・エレガンス由来の多飽和脂肪酸(pufa)エロンガーゼ

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JP2002538826A JP2000605748A JP2000605748A JP2002538826A JP 2002538826 A JP2002538826 A JP 2002538826A JP 2000605748 A JP2000605748 A JP 2000605748A JP 2000605748 A JP2000605748 A JP 2000605748A JP 2002538826 A JP2002538826 A JP 2002538826A
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エー. ネイピア,ジョナサン
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Abstract

(57)【要約】 機能性の長鎖多不飽和脂肪酸(PUFA)エロンガーゼを含む単離されたポリペプチド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、多不飽和脂肪酸(PUFA)エロンガーゼに関する。さらに明確に
は、本発明はPUFAエロンガーゼをコードしているシー.エレガンス(C.eleg
ans)由来のDNA配列に関する。
【0002】 不飽和脂肪酸は正常な細胞機能に必要な必須の成分であり、膜の流動性からシ
グナル分子としての作用におよぶ数多くの役割に深くかかわっている(Gill, I
Valivety, R.(1997).Trends Biotechnol. 15, 401 - 409;Broun, P. ら、(
1999)Ann. Rev. Nutr. 19, 197 - 216)。特に、多不飽和脂肪酸(PUFA)
として知られる脂肪酸の種類は、薬剤および栄養剤化合物として多大な興味を引
いてきた(Broun上記;Horrobin, D.F.(1990)Reviews in Contemp Pharmacoth
erpy 1, 1 - 45)。
【0003】 PUFA、すなわち18炭素またはそれより長く、かつ二つまたはそれより多
い二重結合を含む脂肪酸の合成は、種々の生物において特異的な脂肪酸エロンガ
ーゼにより触媒されると考えられている。このエロンガーゼは18炭素PUFA
への2個の炭素の付加を成し、結果として20炭素脂肪酸を生じる。この反応の
実例は、γ−リノレン酸(GLA;18:3Δ6,9,12)のジホモ−γ−リノレン
酸(DHGLA;20:3Δ8,11,14)への伸長であり、ここでは3価不飽和1
8炭素脂肪酸が2個の炭素の付加によって伸長されて、3価不飽和20炭素脂肪
酸を生じる。鎖長が18炭素を超える長鎖PUFAの製造には大いに興味が持た
れており、たとえばアラキドン酸およびエイコサペンタエン酸(eicosapentaeno
ic acid)については、この酵素の同定は学術上ならびに商業上の双方の興味が
持たれている。
【0004】 現在、PUFAエロンガーゼをコードする遺伝子が同定されたという実例はな
いが、脂質合成の他の面に深くかかわっていると考えられる酵素をコードしてい
る多数の遺伝子が同定されている。たとえば、シロイヌナズナの遺伝子(FAE
1)は、非常に長鎖である1価不飽和脂肪酸(エルカ酸;20:1Δ11など)の
合成に必要とされることが示されている(James, D.W.ら、(1995)Plant Cell
7, 309 - 319)。しかしながら、この酵素は2価および3価の不飽和18炭素脂
肪酸、たとえばリノール酸、18:2Δ9,12またはα−リノール酸、18:3Δ 9, 12,15 を、各々基質として認識せず、したがって長鎖のPUFAの合成には深
くかかわっていないことは明らかである(MillerおよびKunst(1997)Plant Jou
rnal 12, 121 - 131)。このことはそれ自体驚くべきことではないが、それは植
物界では、ニセツリガネゴケ(Physcomicotrella patens)(Girkeら、(1998
), Plant J. 15:39 - 48)といったセン類などのごく少数の下等な植物種のみ
が長鎖のPUFAの合成が可能であり、したがってシロイヌナズナがこのような
酵素を含むことは期待されないからである(Napierら、(1997), Biochem J. 3
28:717 - 720;Napierら、(1999)Trends in Plant Sci 4, 2 - 5)。
【0005】 PUFA製造の一般経路を表している概要図を図1に示す。哺乳類の伸長シス
テム(とりわけ肝臓のミクロソームから)における生化学的な特徴は、哺乳類の
エロンガーゼが縮合酵素、β−ケトレダクターゼ、デヒドラーゼ、およびエノイ
ルレダクターゼで構成される4つのサブユニットから成ることであるということ
が示されている(Cinti, D.L.,ら(1992)Prog. Lipid Res. 31, 1 - 15に総説
)。シロイヌナズナのFAE1遺伝子産物は、56kDaのポリペプチドをコー
ドしたものであり、それはカルコンシンターゼおよびスチルベンシンターゼとい
った縮合酵素に対しごくわずかな相同性を示す(James, D.W. 上記)。FAE1
は正常には種子組織においてのみ発現されるが、非種子組織における(または異
種のものとしては酵母における)異所的な発現は、FAE1がエルカ酸の合成を
導くことができることを示した(Millar, A.A., Kunst, L.(1997)Plant J. 12
, 121 - 131)。
【0006】 三つの脂肪酸エロンガーゼの活性は、パン酵母(S. cerevisiae)から特徴づ
けられてきた。重ねて、この微生物はPUFAを合成せず、それゆえにPUFA
エロンガーゼをコードしている遺伝子を含んでいない。1つの遺伝子ELO1は
、14炭素鎖(すなわち中鎖)飽和脂肪酸の伸長に欠損のある突然変異体を単離
するためのスクリーニングを基に同定された(TokeおよびMartin(1996)J. Bio
l Chem 271, 18413 - 18422)。elo1突然変異体の相補性は生存力を回復さ
せ、その結果ELO1遺伝子産物が14:0脂肪酸の16:0脂肪酸への特異的
な伸長を成すポリペプチドをコードするものであることが示された。
【0007】 また二つの関連した遺伝子がパン酵母のゲノムに検出されており、それらの機
能は破壊により決定された。これらの二つの遺伝子は、後にELO2およびEL
O3と名付けられたが、スフィンゴ脂質分子に見られる非常に長鎖の飽和脂肪酸
の伸長に深く関与していることが示された(Ohら、(1997), J. Biol Chem 27
2, 17376 - 17384)。特に、ELO2は24炭素までの脂肪酸の伸長に必要であ
り、ELO3は24炭素脂肪酸の26炭素への伸長に必要であった。しかしなが
ら、いずれの遺伝子も生存力には必須ではなかった。これら三つの脂肪酸エロン
ガーゼの検査により、ポリペプチド配列の中心へ向かう保存的「ヒスチジンボッ
クス(histidine box)」モチーフ(Shanklinら、(1994)Biochemistry, 33, 1
2787 - 12794)(His−X−X−His−His、Xはアミノ酸である)の存
在を明らかにした。重要なことに、酵母のエロンガーゼ(ELO1、2、3)と
植物の非常に長鎖の1価不飽和脂肪酸エロンガーゼ(FAE1)との間に相同性
は検出できなかった(Ohら、上記)。
【0008】 PUFAエロンガーゼをコードしている遺伝子を同定するためには、PUFA
の合成が充分に実証されている系を研究することが必要である。この良い実例が
モデル動物系シー.エレガンス(C. elegans)であり、小型の非寄生蠕虫である
(Tanakaら、(1996), Lipids 31, 1173 - 1178)。シー.エレガンスはほとん
どの他の動物と同様に、また高等植物とは対照的に、エイコサノイドとして知ら
れる前駆体としてのアラキドン酸(AA;20;4Δ5,8,11,14)などのPUF
Aを合成し、そしてそれはプロスタグランジンおよびロイコトリエンといった化
合物の前駆体として利用される。(Horrobin,(1990), Reviews in Contemp Ph
armacotherpy;1 : 1 - 45)。シー.エレガンスにおけるAAおよび他の長鎖多
不飽和脂肪酸の存在は、充分実証されている(Tanakaら、(1996), Lipids 31,
1173 - 1178)。線虫類のゲノムの完全な配列は、現在公に入手することができ
る(The C. elegans consortium, 1998, Science 282, 2012 - 2018 : データベ
ースhttp://www.sanger.ac.uk/Projects/C_elegans/blast_server.shtml)。
【0009】 本発明の目的は、単離されたPUFAエロンガーゼを提供することである。
【0010】 本発明者らは、上述のシー.エレガンズのゲノム配列を適当なサーチストリン
グ(search strings)と共に用いることにより、PUFAエロンガーゼをコード
している8つの関連した推定されるオープンリーディングフレーム(ORF)を
同定した。脂肪酸エロンガーゼ活性をもつポリペプチドをコードしていると思わ
れる多数の(ORF)を同定するため、いくつかの異なる検索基準が用いられた
。これらのORFは次に、酵母における異種性の発現により機能的に特徴づけら
れ、PUFAエロンガーゼの同定が可能となるようにした。
【0011】 したがって、本発明の第1の態様は、機能性の長鎖多不飽和脂肪酸(PUFA
)エロンガーゼを含む単離されたポリペプチド、すなわち18炭素PUFAの鎖
長を20炭素長に延長する機能を有するポリペプチドを提供する。このポリペプ
チドは動物におけるPUFAのレベルを上昇させるべく用いることが可能であり
、それによりPUFAの便利な供給源を提供する。
【0012】 当該ポリペプチドは真核生物に由来してよい。
【0013】 当該ポリペプチドは配列番号15に示されたアミノ酸の少なくとも一部か、ま
たはその変異体を含んでよい。
【0014】 本願の目的のためには、ある配列に関係した「変異体」という用語は、一つま
たはそれより多いアミノ酸残基の挿入または欠失か、あるいは一つまたはそれよ
り多いアミノ酸残基の、同様な性質を有しているアミノ酸残基による置換、たと
えばある極性アミノ酸残基の、別の極性アミノ酸残基を用いた置換、あるいはあ
る非極性アミノ酸残基の、別の非極性アミノ酸残基を用いた置換、を通して当該
配列から由来するタンパク質またはポリペプチドを意味する。いずれの場合にも
、変異体は本文に定義されたようなエロンガーゼ機能を有していなければならな
い。
【0015】 本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様によるポリペプチドに対して少な
くとも60%の相同性を有しているポリペプチドを提供する。当該ポリペプチド
は、本発明の第一の態様によるポリペプチドに対し、少なくとも80%か、また
は90%もの、あるいはそれよりも高い相同性を有してもよい。
【0016】 本発明のいずれかの態様によるポリペプチドは、小胞体(ER)の保持を担う
配列モチーフを含んでよい。このことは、当該ポリペプチドが細胞のERに特異
的に局在化または標的化されることを可能にする。
【0017】 当該ポリペプチドはまたパルミトレイン酸(PA;16:1Δ9)の、バクセ
ン酸(vacceric acid)(VA;18:1Δ11)への伸長を可能にしてもよい。し
たがって、当該ポリペプチドはまたΔ9−1価不飽和16炭素脂肪酸を伸長する
こともできる。
【0018】 好ましくは、当該ポリペプチドは動物由来であり、さらに好ましくは当該動物
は蠕虫などの無脊椎動物である。当該動物が蠕虫である場合には、それは好まし
くはシー.エレガンスである。別法として、当該動物は脊椎動物であり、好まし
くはヒト、ラット、または、マウスなどの哺乳類である。
【0019】 本発明の第3の態様は、単離されたDNA配列、好ましくは本発明の第1また
は第2の態様のポリペプチドをコードするcDNA配列を提供する。当該DNA
配列はトランスジェニック生物を操作するべく用いられてよい。
【0020】 好ましくは、当該DNA配列は配列番号7に示された配列か、または、たとえ
ば塩基の置換、欠失、および/または付加による当該配列の変異体を含む。
【0021】 本発明の第4の態様は、本発明の第1または第2の態様によるポリペプチドを
発現するべく操作されたトランスジェニック動物などの、操作された生物を提供
する。操作された生物は、増進されたレベル(level)で当該ポリペプチドを発現
するべく操作されてよく、それにより、使用されねばならない生物の数が減じら
れるため、ポリペプチドの供給を減じられたコストにて提供する。
【0022】 好ましくは、当該操作された生物はラット、マウス、またはサルなどの哺乳類
である。
【0023】 本発明の第5の態様は、本発明の第1または第2の態様によるポリペプチドの
製造のための合成経路を含む操作された生物を提供する。このことは、当該経路
によるPUFAの製造について、生物によるさらに充分な制御を可能にするとい
う利点をもつ。
【0024】 当該経路はΔ5−脂肪酸デサチュラーゼ、および/またはΔ6−脂肪酸デサチュ
ラーゼを含んでよい。
【0025】 本発明の第4または第5の態様による操作された生物は、酵母などより下等な
真核生物でよい。一方、トランスジェニック生物は魚でもよい。
【0026】 本発明の第6の態様は、本発明の第1の態様によるポリペプチドを発現するべ
く操作されたトランスジェニック植物を提供する。
【0027】 本発明の第7の態様は、本発明の第3の態様によるDNA配列を含むトランス
ジェニック植物を提供する。
【0028】 本発明の第8の態様は、本発明の第1または第2の態様によるポリペプチドに
より触媒されるエロンガーゼ反応を実行することを含むPUFAの製造法を提供
する。
【0029】 当該PUFAは、ジホモ−γ−リノール酸(20:3Δ8,11,14)、アラキド
ン酸(20:4Δ5,8,11,14)、エイコサペンタン酸(20:5Δ5,8,11,14,17
)、ドコサトリエン酸(22:3Δ3,16,19)、ドコサテトラエン酸(22:4
Δ7,10,13,16)、ドコサペンタエン酸(22:5Δ7,10,13,16,19)、またはド
コサヘキサエン酸(22:6Δ4,7,10,13,16,19)でよい。
【0030】 PUFAは少なくとも4つの二重結合をもつ24炭素脂肪酸でもよい。
【0031】 本発明の第9の態様は、本発明の第8の態様による方法によって製造されるP
UFAを提供する。
【0032】 PUFAは食料品、補助食品、または薬剤組成物に使用されてよい。
【0033】 本発明の第10の態様は、本発明の第5の態様によるPUFAを含む食料品を
提供する。当該食料品は動物に与えることが可能である。
【0034】 本発明の第11の態様は、本発明の第5の態様によるPUFAを含む補助食品
を提供する。当該補助食品は、動物にそのPUFAレベルを増大するべく供給さ
れることが可能である。
【0035】 本発明の第12の態様は、本発明の第1または第2の態様によるポリペプチド
かまたは本発明の第9の態様によるPUFAを含む薬剤組成物を提供する。
【0036】 好ましくは、当該薬剤組成物は薬剤学上許容される希釈剤、担体、賦形剤、ま
たは増量剤を含む。このことは当該組成物が、問題となっている薬剤学的適用に
最も適した形状で供給されることを可能にする。たとえば、局所適用は好ましく
はクリームまたはローションであろうが、もし当該組成物が摂取されるものであ
れば、異なる形状がより適しているであろう。
【0037】 本発明の第13の態様は、本発明の第3の態様によるDNA配列か、本発明の
第10の態様による食料品か、本発明の第11の態様による補助食品か、本発明
の第12の態様による薬剤組成物か、または本発明の第9の態様によるPUFA
を動物または植物に供給することを含む、哺乳類などの動物かまたは植物の治療
法を提供する。
【0038】 好ましくは、当該動物はヒトである。 本発明は、配列番号1〜16および図2〜11を、単なる例として参照しなが
らここでさらに説明されるであろう: 配列番号1〜8は、PUFAエロンガーゼ、AからHを各々コードしている推
定されるORFを示しており; 配列番号9〜16は、各々配列番号1〜8の推定されるORFの、推測される
アミノ酸配列を示しており; 図2〜9は、各PUFAエロンガーゼA〜Hの各々についての疎水性プロット
を示している。 図10は、シー.エレガンスのORF F56H11.4(Z68749)を
、関連する配列と比較したアミノ酸配列の整列を示す。 図11は、形質転換された酵母からの脂肪酸メチルエステルのクロマトグラム
を示す。
【0039】 (全体的な戦略についての序) 最初シー.エレガンスのデータベースは、酵母のELO遺伝子(ELO2およ
びELO3)に対して低いレベルの相同性を示した配列について、TBLAST
Nプログラムを用いて検索された。同様の検索は、3つのELOポリペプチド配
列の間に保存されていたELO遺伝子の短い(20〜50アミノ酸)ストレッチ
(stretches)を用いて行なわれた。この方法により同定されたシー.エレガンス
の配列は、次にそれら自身が検索プローブとして、初めに酵母の配列を用いた検
索において同定されなかった関連するシー.エレガンスの遺伝子を同定するべく
用いられた。このことは、酵母のELO遺伝子と蠕虫の遺伝子との間の相同性の
レベルが常に低いことから必要であった(後出のBLASTスコア参照)。蠕虫
の配列についてさらに高感度の検索を可能にするため、BLASTプログラムを
用いた検索の主要な欠点を巧みに回避するべく新規なアプローチが適用された、
すなわち検索ストリング(すなわち入力検索モチーフ)は作動するためのアルゴ
リズムについて15文字より長くなければならないということである。したがっ
て、短いモチーフ(ヒスチジンボックスのような)を検索することを望んでいた
なら、BLASTプログラムではこれを行なうことができなかったであろう。シ
ー.エレガンスゲノムに存在するすべての予測されるORFの完全なリストは、
Wormpepと呼ばれるデータベースとして存在しており、それはSange
r WWW サイト(http://www.sanger.ac.uk/Pr
ojects/C_elegans/webace_front_end.sh
tml)から無料で入手できる。Wormpepの最新バージョンは、ペンティ
アム(登録商標)(Pentium)PCのハードディスクへダウンロードされ 、マイクロソフト・ワード(Microsoft Word)6文書として再フ ォーマットされ、結果として3,500頁の文書を得た。これは次いで、検索モ チーフに「ワイルドカード」文字を導入することも可能なワード6の「Sear ch & Replace(検索および置き換え)」機能を用いて検索された。 したがって、たとえば、このモチーフを含むWormpepの3,500頁の文 書の中に存在する予測された蠕虫のORFを同定する短いテキストストリングH PGGについて検索することもできれば、またその代わりにHPGX(Xはワイ ルドカード文字)を用いて検索することもできる。明らかに、3,500頁の文 書についてのこのような(手作業の)検索は、非常に時間がかかり、かつ過酷で あり、また同定されたORFの各々およびすべてについての視覚による検査も必 要とする。たとえば、HXXHHのようなモチーフを用いた検索は、300を超 える異なるORFを同定する。しかしながら、いくつかの短いサーチストリング (以下に概説されるような)を用いることにより、またこれらを推定上のエロン ガーゼ酵素を同定するための他の方法と結び付けることにより、いくつかのOR Fの候補が同定されている。
【0040】 (FAE1ポリペプチド配列を用いたデータベース検索) ネガティブコントロールとして、FAE1遺伝子配列がPUFAエロンガーゼ
をコードするシー.エレガンスの配列の同定において有用な検索配列を提供する
ことはないことを証明するため、 関連する遺伝子または発現された配列転写物
(EST)を同定するべく、シロイヌナズナのFAE1ポリペプチド配列を用い
てGenBankデータベース(http://www.ncbi.nlm.n
ih.gov/Web/Search/index.html)が検索された。
GenBankはNIHの遺伝子配列データベースであり、公に入手できるすべ
てのDNA配列の注釈付のコレクションである(Nucleic Acid Research(1998
)26, 1 - 7)。1998年12月現在で、3,044,000配列中の約2,
162,000,000塩基が記録されている。検索はBLAST2(Basi
c Local Alignment Search Tool)アルゴリズム
(Altschulら、(1990)J. Mol Biol 215, 403, 410 )を用いて行なわれた。
いくつかの植物のORFおよびESTが関連していると報告されたが、この検索
では動物の配列は何ら同定されず、FAE1がPUFAエロンガーゼの検索テン
プレートとして適切な候補ではなさそうであるという観察が確証された。
【0041】 (酵母のELO配列を用いたデータベース検索) 酵母の3つの脂肪酸エロンガーゼ配列(ELO 1、2、3)をプローブとし
て用いて、シー.エレガンスのゲノム配列データベースを形成しているシー.エ
レガンス由来のコスミド配列のDNAにおけるいくつかの推定されるORFが同
定された。さらに、Wormpepデータベース(ftp://ftp.san
ger.ac.uk./pub/databaes/wormpep)のダウン
ロードされたコピーについての、MSワード6の手作業による検索ストリングを
用いた広範囲にわたる、かつ時間のかかる検索は、推定されるヒスチジンボック
スを含んだいくつかのシー.エレガンスORFを同定した。Wormpepはシ
ー.エレガンスゲノム配列(シーケンス)プロジェクトから予測されるタンパク
質を含んでおり、それは英国ケンブリッジのサンガーセンター(Sanger Center
)と、合衆国セントルイスのゲノムシーケンシングセンター(Genom Sequencing
Center)とにより共同で行なわれている。現在のWompepデータベース、
Wormpep16は、16,332のタンパク質配列(7,120,115残
基)を含む。使用されたサーチストリングは、[HXXHH]、[HXXXHH
]、[QXXHH]、および[YHH]を含む。二つの異なる検索からのデータ
の比較は、候補のエロンガーゼとして少数(<10)の推定されるORFを示し
た。ヒスチジンボックスモチーフは、配列番号9〜16に肉太活字で示されてい
る。
【0042】 (疎水性プロット分析) 脂肪酸エロンガーゼ反応は内膜系の細胞質ゾル表面において行なわれるため(
TokeおよびMartin(1996)、上記;Ohら、(1997)、上記)、推定されるシー.
エレガンスのORFは、kyteおよびDoolittleの疎水性プロットにより(J. Mol
Biol.(1982), 157, 105 - 132)、膜にかかっている潜在性のドメインについ
て調査された。これは膜にかかっている潜在性のドメインをもついくつかのOR
Fを明らかにし、またいくつかの同定されたORFの二次構造にある程度の類似
性を示した。
【0043】 (ER保持シグナル配列についてのスクリーニング) 本発明者らは、脂肪酸エロンガーゼが小胞体(ER)の膜タンパク質であると
予想されることから、それらが「ER−保持」を担うペプチドシグナルをもつこ
とが期待されると仮定した。ERの膜タンパク質の場合には、このシグナルはし
ばしばC−末端モチーフ[K−K−X2.3−Stop]か、またはそれらの類似
した変異体の形状をとる(Jacksonら、(1990), EMBO J. 9, 3153 ? 3162)。
シー.エレガンスの推定上のエロンガーゼのさらなる配列分析は、4つのORF
(F41H10.7、F41H10.8、F56H11.4、Y53F4B.c
)がこの検索パターンに正確に合致したC−末端モチーフをもつこと、およびさ
らなる2つのORF(F11E6.5、C40H1.4)が関連した配列をもつ
ことを明らかにした。これらの配列モチーフは、配列番号9〜13、15、およ
び16において下線が付されている。
【0044】 (染色体地図作成) 本発明者らは先に、PUFA合成に深くかかわっているシー.エレガンス遺伝
子がタンデムに存在してよいことを観察しているため(たとえば、各々AAおよ
びGLA合成に必要なΔ5およびΔ6デサチュラーゼは、第IV染色体上で<1
kB離れている(Michaelsonら、(1998), FEBS Letts 439, 215 - 218))、
推定されるシー.エレガンスのエロンガーゼのORFの位置が、サンガーセンタ
ーのWebAce C.elegans サーバー(http://www.s
anger.ac.uk/Projects/C_elegans/webac
e_front_end.shtml)を用いて決定された。これは、2対の推
定されるのエロンガーゼが、シー.エレガンスの第IV染色体上で互いに密に近
接していたことを示している。
【0045】 F41H10.7およびF41H10.8は、第IV染色体上で約10Kb離
れて同定され、またF56H11.3およびF56H11.4は第IV染色体上
で約2Kb離れて同定された。
【0046】 (推定されるシー.エレガンス脂肪酸エロンガーゼ) シー.エレガンスゲノムにおける推定されるORFの位置は以下に、すなわち
染色体番号、およびセンチモルガンでの地図上の位置が、GenBankデータ
ベース受託番号と共に示されている。
【0047】 用いられた名称は、サンガーセンターのシー.エレガンスデータベースで使用
されているものと同一であり、すなわちORFC40H1.4はコスミドC40
H1上の配列4をコードしていると予測される。
【0048】
【表1】
【0049】 (シー.エレガンスの推定されるエロンガーゼORFの酵母遺伝子との比較
:) 酵母の3つのELOポリペプチドの各々は、すべての推定される蠕虫のエロン
ガーゼの翻訳されたORF配列と比較され、次いで類似性の順(BLASTスコ
アにより測定された)(Altschulら、(1990)、上記)に並べられた。
【0050】 この結果は以下に、最も似ているものから最も似ていないものへ並べられたO
RF配列を用いて示されており、BLASTスコアは括弧内に示されている。
【0051】 酵母ELO1 (14〜16炭素脂肪酸エロンガーゼ) G(262)>E(241)>D(225)>C(219)>A(216)>F
(215)>H(197)>B(172) 酵母ELO2 (24炭素スフィンゴ脂質エロンガーゼ) E(231)>C(226)>G(189)>A(181)>F(166)>D
(150)>H(141)>B(140) 酵母ELO3 (24〜26スフィンゴ脂質エロンガーゼ) D(171)>G(163)>F(154)>A(152)>E(150)>C
(131)>B(132)>H(128)
【0052】 BLASTスコアの数値から、当該配列には関連性があることは明らかである
が、相同性のレベルは低い。比較として、二つの関連した蠕虫タンパク質、Δ5
およびΔ6デサチュラーゼの間の相同性についてのBLASTスコアは500以
上である。
【0053】 (スフィンゴ脂質の可能性のある起源についての分析) 本発明者らは先に、脂肪酸Δ6デサチュラーゼと植物のスフィンゴ脂質デサチ
ュラーゼとの間の類似性に注目しており、しかも当該二つの別個の酵素は一つの
祖先遺伝子から生じた可能性があった。さらに、スフィンゴ脂質デサチュラーゼ
は脂肪酸デサチュラーゼより先に発生したと考えられ、実際に原始の祖先であっ
たかもしれない。したがって、アラキドン酸生合成経路における次の段階もまた
スフィンゴ脂質の代謝経路から進化したということはもっともらしい。それゆえ
シー.エレガンスORFの推定されるエロンガーゼのいくつかがスフィンゴ脂質
酵素に類似性をもつことは非常に意味深いものと考えられる。こうした理由から
、これらのORFはPUFAエロンガーゼの非常に明確な候補であると考えられ
る。以前、シー.エレガンスのΔ5およびΔ6脂肪酸デサチュラーゼは一つの祖
先遺伝子から進化したと考えられた(Michaelsonら、(1998), FEBS Letts 439
, 215 - 218)。シー.エレガンスの一対の推定されるエロンガーゼORF(F
およびG)は、Δ5/Δ6脂肪酸デサチュラーゼ遺伝子に近接して遺伝学的にマ
ップされ、双方の遺伝子対は第IV染色体の上端に位置することもまた意味深い
【0054】
【表2】
【0055】 (酵母発現ベクターにおけるデサチュラーゼおよびエロンガーゼ遺伝子のク
ローニング) 推定されるエロンガーゼ配列、F56H11.4およびF41H10.8は、
PCRによりpYES2ベクター(インヴィトロジェン(Invitrogen))へクロ
ーニングされた。シー.エレガンスの混在したな時期のcDNAライブラリーが
、PCRの鋳型として用いられた。F56H11.4はプライマー:
【0056】 56h114.前向き5´−GCGGGTACCATGGCTCAGCATC
CGCTC−3´および; 56h114.逆向き5´−GCGGGATCCTTAGTTGTTCTTC
TTCTT−3´、を用いて増幅された。 F41H10.8はプライマー: 41h108.前向き5´−GCGGGTACCATGCCACAGGGAG
AAGTC−3´および; 41h108.逆向き5´−GCGGGATCCTTATTCAATTTTT
CTTTT−3´、 を用いて増幅された。
【0057】 増幅された配列は次にKpnlおよびBamHIを用いて制限され(前向きお
よび逆向きのプライマーに各々下線を付した)、キアゲン(Qiagen)PCR精製
キットを用いて精製され、さらにKpnl/BamHIで切断されたpYes2
ベクターに連結された。
【0058】 モルティエレラ・アルピナ(Mortierella alpina)のΔ5−脂肪酸デサチュラ
ーゼをコードしているORF (Michaelson, L.V.ら、(1998)J. Biol. Chem.
273, 19055 - 19059)がプライマー:
【0059】 Mad5.前向き5´−GCGAATTCACCATGGGTACGGACC
AAGGA−3´および; Mad5.逆向き5´−GCGGAGCTCCTACTCTTCCTTGGG
ACG−3´
【0060】 を用いて増幅され、EcoRIおよびSacIを用いて制限され、記述されたよ
うにゲル精製され、さらにEcoRI/SacI切断されたpEST−TRPベ
クター(ストラタジーン(Stratagene))に連結してpESC/Δ5を生じた。
【0061】 ルリヂサのΔ6−脂肪酸デサチュラーゼをコードしているORF(Sayanova,
O.,ら、(1997)Proc. Natl. Acad. Sci USA 94, 4211 - 4216)は、pGEM
3からBamHIおよびXhoIを用いて制限され、BamHI/XhoI切断
されたpESC−TRPベクターに連結されてpESC/Δ6を生じた。
【0062】 また二重構築物も、BamHI/XhoIルリヂサΔ6挿入断片を、先に述べた
pESC/Δ5構築物に連結し、pESC/(Δ5、Δ6)を生じることにより生
成された。
【0063】 (酵母における機能性の特徴づけ) エロンガーゼおよびデサチュラーゼ構築物は、酢酸リチウムを主体とする方法
(Elble, R.(1972)Biotechniques 13, 18 - 20)によりパン酵母(Saccharomy
ces cerevisiae)W303−1Aに導入され、トランス遺伝子の発現はNapi
erら(Napier, J.A. ら、(1998)Biochem J 330, 611 - 614;Michaelson L.
V.、上記;Michaelson, L.V.,((1998)FEBS Letts 439, 215 - 218))に記述
されたようにガラクトースを2%(w/v)まで添加することによって誘導され
た。pYES2由来の構築物を含む酵母の形質転換物は、合成最少培地(SD、
この組成はSherman, F(1991)Methods in Enzymology 194, 3 - 21に定義され
ている)、ウラシルのない合成最少培地上で成育され、pESC由来の構築物は
トリプトファンを除くSD最少培地上で生育された。同時形質転換された酵母(
pYES2およびpESC派生物の双方を含む)は、ウラシルおよびトリプトフ
ァンのないSD最少培地上で生育された。誘導に先立ち、培養物は2%ラフィノ
ースの存在下に生育され、1%タージトール(tergitol)−(NP40)(シグ
マ)の存在下に0.5mMの適当な脂肪酸基質を補足された。次にすべての培養
物は、表示しない限りさらに48時間生育された。
【0064】 (脂肪酸分析) ジホモ−γ−リノレン酸(DHGLA;20:3Δ8,11,14)の、GLAから
の合成を引受けている伸長反応を同定するべく、後者の脂肪酸が(外来性の)基
質として与えられた。
【0065】 脂質は、形質転換および対照酵母から、MeOH−CHCl3中でのホモジェ
ナイゼーションにより、BlighおよびDyer(DickensonおよびLester(1
999)Biochim Biophys Acta 1426, 347 - 357)の変法を用いて抽出された。結
果として得られたCHCl3の相は窒素ガス下に乾燥状態まで蒸発され、さらに
試料はメタノール中の1MHClを用いて、80℃にて1時間メチル基転移され
た。脂肪酸メチルエステル(FAMES)はヘキサン中に抽出され、フロリジル
を詰めた小型のカラムを用いて精製された。FAMESの分析は、25M x
0.32mmのRSL−500BP固着毛管カラムと炎イオン検出器とを装備さ
れたヒューレット・パッカード(Hewlett Packard)5880Aシリーズガスク
ロマトグラフを用いて行なわれた。脂肪酸は、同一のGCで分離されたFAME
スタンダード(シグマ)との保持時間の比較により同定された。定量化は全積分
の合計として表された、ピーク高さの面積積分を用いておこなわれた(Bligh, E
.G. およびDyer, W.J.(1959)Can. J. Biochem. Physiol. 37, 911- 917)。 酵母培養物から抽出された全脂肪酸は、メチルエステル誘導体についてのガス
クロマトグラフィー(GC)により分析された。脂質は抽出され、メチル基転移
され、さらに脂肪酸メチルエステル(FAME)はSayanovaらによって
示されたたように分析された。
【0066】 図11は対照(空の)プラスミドpYES2を用いて(図11A)、またはp
YES2中のORF、F56H11.4(図11B)を用いてトランスフォーム
された酵母からの脂肪酸メチルエステルのクロマトグラムを示している。GLA
という形状での外来性基質が培養物に適用された。二つの新規なピークが(B)
において観察され;これらのピーク(20:3および18:1*と注釈を付され
ている)は、各々DHGLAおよびバクセン酸として(既知のスタンダードに対
して)同定された。検出は炎イオン化によった。
【0067】 この方法で検査された一つのcDNA ORFは、GLA基質上において高レ
ベルのエロンガーゼ活性を示し、44%をDHGLAに転換した。この伸長産物
の正体は、既知のスタンダード(使用されたスタンダードは、シグマケミカルズ
社からのDHGLA、AA、EPA、またはVAのいずれかのための既知のスタ
ンダードであった)との比較により、クラトス(Kratos)MS80RFAを使用
したGCMS分析(Napier, J.A.、上記;Michaelson, L.V.、上記;Michaelson
, L.V.、上記)を用いてDHGLAとして確認された。機能性のエロンガーゼク
ローンについて推測されるアミノ酸配列は、それがシー.エレガンス遺伝子F5
6H11.4によりコードされているものと同定し、酵母ELO遺伝子との比較
は、わずかな短いアミノ酸モチーフに限定された低い相同性を示した(図10参
照)。肝臓における褐色脂肪組織の補充に関係づけられてきたマウス遺伝子Ci
g30(Tvrdik, P.,(1977)J. Biol. Chem. 272, 31738 - 31746)とのいくつ
かの類似性は、染色体4q25 BAC 207d4に位置する遺伝子によって
コードされた潜在的なヒトとの相同物と同様に観察された。最も密に関係してい
るシー.エレガンスORF、F41H10.8(U61954)およびF56H
11.3(Z68749)も、染色体IV上に存在する関連するヒト遺伝子の一
部として示されている(BACクローンB207d4上に存在;AC00405
0)。GenBank受託番号は、すべての配列について与えられている。
【0068】 シー.エレガンスによって合成される脂肪酸は、多くの異なる伸長反応を必要
とする(Tanaka, T.,(1996)Lipids 31, 1173 - 1178)。そこで、F56H1
1.4PUFAエロンガーゼの基質特異性が、外から与えられたある脂肪酸を用
いて測定された。このことは、GLAが主要な基質であり、いくつかの他の脂肪
酸が低い効率で伸長されていることを明らかにした(表I参照)。これらの基質
のほとんどは多不飽和脂肪酸であるが、意外にもパルミトレオイックアシド(pa
rmitoleoic acid)(PA;16:1Δ9)もまたF56H11.4により伸長さ
れてバクセン酸(VA;18:1Δ11)を生じた。VAの生合成経路はわかって
いないが、このデータはそれがΔ9−1価不飽和16炭素脂肪酸の伸長によって
合成されてもよいことを示している。
【0069】 シー.エレガンスPUFAエロンガーゼORF56H11.4は、染色体IV
(4.32cMに)の上部に、1,824bp下流に位置する関連配列(F56
H11.3;51%類似性)と共にマップされる。もう一つのシー.エレガンス
遺伝子(F41H10.8)もまた観察され、それは染色体IV上に存在してお
り、PUFAエロンガーゼに対しF56H11.3よりもわずかに高いレベル(
53%)の類似性を示す(図10参照)。しかしながら、ORF F41H10
.8をコードしているPCR産物が、酵母においてF56H11.4に用いられ
たものと同等の方法で発現された時、前者は広範囲の基質の供給にもかかわらず
、どの脂肪酸の伸長にも寄与できなかった(表II参照)。
【0070】 PUFAの生合成経路を異種の系において再構築するため、PUFAエロンガ
ーゼF56H11.4が、先に本発明者により単離されかつ特徴づけられたΔ5
−またはΔ6−脂肪酸デサチュラーゼ(Napier, J.A.、上記;Michaelson, L.V.
、上記)と共に酵母において発現された。Δ6−脂肪酸デサチュラーゼとF56
H11.4との発現は、二つの異なる基質(LAまたはALA)の存在下に行な
われたが、一方Δ5−脂肪酸デサチュラーゼと当該エロンガーゼとはGLAのみ
の存在下に発現された。このことは、デサチュラーゼとエロンガーゼとを酵母に
おいて組合せて、有意な量の最終「産物」を生じることができたことを証明した
(表III参照)。エロンガーゼとΔ6−脂肪酸デサチュラーゼとの場合には、
反応はLA基質からの4.5%のDHGLAの産出という高い効率を証明した。
このことは、LA基質からGLAへの25%の不飽和化に起因したものであり、
それは次に同じようなレベルの効率(18%)でDHGLAへ伸長された。これ
は外来性に与えられた場合にGLAについて観察された%転換よりも低く(表I
参照)、伸長のためのインビボにおける基質の製造が律速であってもよいことを
示している。
【0071】 もしALAが基質として用いられた場合には、このうちの27%がまずΔ6
不飽和化されてオクタデカテトラエン酸(OTA;18:4Δ8,9,12,15)を生
じたが、その8%だけが続いて伸長されてエイコサテトラエン酸(20:4Δ8, 11,14,17 )を生じた。したがって、 最終的な20炭素のテトラエンPUFAへ
のALAの転換効率は、わずかに約2.2%であった。 DHGLAはn−6脂肪酸であるのに対し、OTA由来のエイコステトラエン
酸(eicostetraenoic acid)はn−3型であるため、このことはエロンガーゼが
必須脂肪酸の双方の種類を、たとえ効率は異なっても受入れることができること
を証明している。また、Δ6−デサチュラーゼは20:2または20:3基質に
対して何ら活性を示さなかったため、酵母の発現系において合成された20炭素
PUFAは18炭素基質のΔ6−不飽和化によって生じ、その後伸長されたとい
うことも証明された(表III参照)。
【0072】 Δ5−デサチュラーゼとエロンガーゼとの組合せはまた、これらの二つの酵素
がタンデムに作動することができることを証明したが、この全体的な転換の効率
は低く(GLAからは3.3%のAA)、それは先に観察されたΔ5−デサチュ
ラーゼ酵素自体の低い活性(Michaelson, L.V.、上記;Michaelson, L.V.、上記
)によるものであった。したがって、GLA基質のほぼ45%がDHGLAに伸
長されたとはいえ、このうちのわずか7.5%だけが次にAAに不飽和化された
にすぎない(表III参照)。
【0073】 最後に、酵母におけるAAまたはエイコサペンタエン酸(EPA;20:5Δ 5,8,11,14,17 )の、ジエンまたはトリエン18炭素基質からの産生が、3つの酵
素(二つのデサチュラーゼおよびF56H11.4PUFAエロンガーゼ)すべ
ての同時発現によって達成された。表IVに示したように、18炭素ジエン脂肪
酸LAが酵母に与えられた場合、少量ではあるが有意な量のAAが産生された。
【0074】 (GC−質量分光学(MS)による分析法) ピークの同定および確認は、クラトス(Kratos)MS80RFAを使用
し、 既知のスタンダード(シグマ)を用いたGC−MSにより行なわれた。こ
の20炭素PUFAの同定はGCMSにより確認され、LAからの転換効率は0
.65%であることが示された。基質としてALAが用いられた場合には、(Δ 6 −不飽和化されかつ伸長された)エイコサテトラエンn−3脂肪酸の12.5
%がΔ5−不飽和化され、全体としてはALA基質の0.3%がEPAに変換さ
れる結果となった(EPAの同定はGCMSにより確認された)。
【0075】 (植物におけるシー.エレガンスエロンガーゼの発現) シー.エレガンスのエロンガーゼを植物において発現させるためには、以下の
プロトコールが、トランスジェニック植物を作るために使用されることが可能な
プロセスの一例である。シー.エレガンスのORF配列は、ウイルス35Sプロ
モーターおよびNosターミネーターを含む植物の発現ベクターpJD330に
サブクローンされることが可能である。結果として得られるカセットまたはプロ
モーター/コード配列/ターミネーターは、次に植物のバイナリー形質転換ベク
ターpBin 19にサブクローニングされ、生じたプラスミドはアグロバクテ
リウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)に導入される。この
アグロバクテリウムの系統は、花部の真空浸潤法によりシロイヌナズナを形質転
換するべく用いられることが可能であり、種子はカナマイシンを含む選択培地上
にプレートされる。pBin 19はこの抗生物質に対する耐性を与えるため、
形質転換された植物材料のみが成育するであろう。したがって耐性の系統は同定
され、自家受粉されて同型接合の材料を生じる。葉の材料は、シー.エレガンス
エロンガーゼの発現について分析されることが可能である。
【0076】 脂肪酸メチルエステルは以前に記述したようにように分析された。
【0077】
【表3】
【0078】
【表4】
【0079】
【表5】
【0080】
【表6】
【0081】
【表7】
【0082】
【表8】
【0083】
【表9】
【0084】
【表10】
【0085】
【表11】
【0086】
【表12】
【0087】
【表13】
【0088】
【表14】
【0089】
【表15】
【0090】
【表16】
【0091】
【表17】
【0092】
【表18】
【0093】
【表19】
【0094】
【表20】
【0095】
【表21】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 PUFA製造の一般化された経路を表す略線図である。
【図2】 PUFAエロンガーゼAの各々についての疎水性プロットを示している。
【図3】 PUFAエロンガーゼBの各々についての疎水性プロットを示している。
【図4】 PUFAエロンガーゼCの各々についての疎水性プロットを示している。
【図5】 PUFAエロンガーゼDの各々についての疎水性プロットを示している。
【図6】 PUFAエロンガーゼEの各々についての疎水性プロットを示している。
【図7】 PUFAエロンガーゼFの各々についての疎水性プロットを示している。
【図8】 PUFAエロンガーゼGの各々についての疎水性プロットを示している。
【図9】 PUFAエロンガーゼHの各々についての疎水性プロットを示している。
【図10】 シー.エレガンスのORF F56H11.4(Z68749)を、関連する
配列と比較したアミノ酸配列の整列を示す。
【図11】 形質転換された酵母からの脂肪酸メチルエステルのクロマトグラムを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 38/00 C12N 1/19 4C084 A61P 43/00 105 9/00 4C206 C12N 1/19 C12P 7/64 9/00 C12N 15/00 ZNAA C12P 7/64 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4B018 MD10 MD11 MD12 MD13 ME04 4B024 AA01 AA05 BA07 CA03 DA02 DA03 DA12 HA17 4B050 CC01 CC03 CC08 DD11 KK06 LL01 LL02 LL05 4B064 AD12 BH07 BH20 CA19 CB30 CD07 CE08 CE10 DA01 DA10 4B065 AA72X AA90X AA90Y AA91X AB01 BB08 BD29 CA10 CA27 CA41 CA44 4C084 AA02 AA06 AA07 DC01 MA52 NA14 ZB212 ZC612 4C206 AA01 AA02 DA04 DA05 MA04 MA72 ZB21 ZC61

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本文で定義される機能性の長鎖多不飽和脂肪酸(PUFA)
    エロンガーゼを含む単離されたポリペプチド。
  2. 【請求項2】 真核生物に由来することを特徴とする請求項1記載のポリペ
    プチド。
  3. 【請求項3】 配列番号15に示されたアミノ酸配列の少なくとも一部か、
    またはその変異体を有することを特徴とする請求項1または2に記載のポリペプ
    チド。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のポリペプチドに対し少なくとも60%の相同
    性を有し、かつPUFAエロンガーゼ機能を有するポリペプチド。
  5. 【請求項5】 少なくとも80%の相同性を有することを特徴とする請求項
    4記載のポリペプチド。
  6. 【請求項6】 少なくとも90%の相同性を有することを特徴とする請求項
    5記載のポリペプチド。
  7. 【請求項7】 小胞体(ER)の保持を担う配列モチーフ(motif)を含む
    ことを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載のポリペプチド。
  8. 【請求項8】 パルミトレイン酸(PA;16:1Δ9)を、バクセン酸(
    VA;18:1Δ11)へ伸長させることが可能であることを特徴とする先行する
    請求項のいずれかに記載のポリペプチド。
  9. 【請求項9】 動物由来であることを特徴とする先行する請求項のいずれか
    に記載のポリペプチド。
  10. 【請求項10】 前記動物が無脊椎動物であることを特徴とする請求項9記
    載のポリペプチド。
  11. 【請求項11】 前記無脊椎動物が蠕虫であることを特徴とする請求項10
    記載のポリペプチド。
  12. 【請求項12】 前記蠕虫がシー.エレガンス(C.elegans)であることを
    特徴とする請求項11記載のポリペプチド。
  13. 【請求項13】 前記動物が脊椎動物であることを特徴とする請求項9記載
    のポリペプチド。
  14. 【請求項14】 前記脊椎動物が哺乳類であることを特徴とする請求項13
    記載のポリペプチド。
  15. 【請求項15】 前記哺乳類がヒト、ラット、またはマウスであることを特
    徴とする請求項14記載のポリペプチド。
  16. 【請求項16】 先行する請求項のいずれかに記載のポリペプチドをコード
    するDNA配列。
  17. 【請求項17】 配列番号7に示される配列か、または当該配列についての
    塩基の置換、欠失、および/または付加による変異体を含むことを特徴とする請
    求項16記載のDNA配列。
  18. 【請求項18】 請求項1から15のいずれか1項に記載のポリペプチドが
    発現するように操作された***作生物。
  19. 【請求項19】 前記動物が哺乳類であることを特徴とする請求項18記載
    の操作された生物。
  20. 【請求項20】 前記哺乳類がラット、マウス、またはサルであることを特
    徴とする請求項19記載の操作された生物。
  21. 【請求項21】 請求項1から15のいずれか1項に記載のポリペプチドの
    合成経路を含む操作された生物。
  22. 【請求項22】 前記経路がΔ5−脂肪酸デサチュラーゼを含むことを特徴
    とする請求項21記載の操作された生物。
  23. 【請求項23】 前記経路がΔ6−脂肪酸デサチュラーゼを含むことを特徴
    とする請求項21または22記載の操作された生物。
  24. 【請求項24】 前記動物が下等真核生物であることを特徴とする請求項2
    1〜23のいずれか1項記載の操作された生物。
  25. 【請求項25】 前記下等な真核生物が酵母であることを特徴とする請求項
    24記載の操作された生物。
  26. 【請求項26】 前記動物が魚類であることを特徴とする請求項18記載の
    操作された生物。
  27. 【請求項27】 請求項1から15のいずれか1項に記載のポリペプチドを
    発現するべく操作されたトランスジェニック植物。
  28. 【請求項28】 請求項16または17記載のDNA配列を含むトランスジ
    ェニック植物。
  29. 【請求項29】 請求項1から15のいずれか1項に記載のポリペプチドに
    より触媒されるエロンガーゼ反応を行なうことを含むPUFAの製造法。
  30. 【請求項30】 前記PUFAがジホモ−γ−リノレン酸(20:3Δ8,11 ,14 )、アラキドン酸(20:4Δ5,8,11,14)、エイコサペンタン酸(20:5
    Δ5,8,11,14,17)、ドコサトリエン酸(22:3Δ3,16,19)、ドコサテトラエ
    ン酸(22:4Δ7,10,13,16)、ドコサペンタエン酸(22:5Δ7,10,13,16,1 9 )、またはドコサヘキサエン酸(22:6Δ4,7,10,13,16,19)であることを特
    徴とする請求項29記載の方法。
  31. 【請求項31】 前記PUFAが少なくとも4つの二重結合をもつ24炭素
    脂肪酸であることを特徴とする請求項29記載の方法。
  32. 【請求項32】 請求項29から31のいずれか1項記載の方法により製造
    されたPUFA。
  33. 【請求項33】 請求項32記載のPUFAを含む食料品。
  34. 【請求項34】 請求項32記載のPUFAを含む補助食品。
  35. 【請求項35】 請求項1から15のいずれか1項に記載のポリペプチドを
    含む薬剤組成物。
  36. 【請求項36】 請求項32記載のPUFAを含む薬剤組成物。
  37. 【請求項37】 製薬上許容される希釈剤、担体、賦形剤、または増量剤を
    含むことを特徴とする請求項35または36記載の薬剤組成物。
  38. 【請求項38】 動物または植物のPUFAレベルを高める方法であって、
    請求項1から15のいずれかに記載のポリペプチド、請求項16または17記載
    のDNA配列、請求項33記載の食料品、請求項34記載の補助食品、請求項3
    5から37のいずれかに記載の薬剤組成物、または請求項32記載のPUFAを
    、当該動物または植物に与える方法。
  39. 【請求項39】 前記動物が哺乳類であることを特徴とする請求項38記載
    の治療法。
  40. 【請求項40】 前記哺乳類がヒトであることを特徴とする請求項39記載
    の治療法。
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