JP2002535666A - 生物学的流体中のアナライト測定用診断テスト - Google Patents

生物学的流体中のアナライト測定用診断テスト

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Abstract

(57)【要約】 生物学的流体(例えば、全血)試料中のアナライト(例えば、ALT)濃度を測定するためのバイオセンサーは、(a)ベース層、(b)参照電極及び作用電極からなり、前記作用電極の導電性部分の表面が低濃度(例えば、1mM未満)で存在するアナライトの濃度を測定し得るように十分に平滑である検出層、(c)前記電極の上にある乾燥試薬を含む層、及び(d)測定中試料の凝固を防止する位置に設けられている抗凝固剤を含む。前記バイオセンサーは好ましくは、更に試料の試料適用ゾーンから電極へのデリバリーを助ける流体輸送層を含む。前記バイオセンサーは好ましくは、更にアッセイ中の試料の蒸発を抑え且つ流体輸送路及び検出層上の流体容量を規定するのを助けるための電極の上にある被覆層を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 1.発明の分野 本発明は、生物学的流体中のアナライト濃度を測定するためのバイオセンサー
、例えば全血中のアラニンアミノトランスフェラーゼ活性を測定するためのバイ
オセンサーに関する。
【0002】 2.従来技術の説明 アラニンアミノトランスフェラーゼ(以下、“ALT”)は、主に肝に存在し
、肝が損傷したときに血液中に遊離する酵素である。ALTは重要なアナライト
であり、その濃度は殆どすべての肝障害で高い。ALT測定は肝障害または肝損
傷(例えば、肝炎、毒素または医療用医薬品の副作用)の診断を助けるために使
用されている。1994年に米国で薬の副作用に起因すると推定される死亡数は
100,000人を越え、薬の副作用は米国における死亡原因の5番目となって
いる。米国での薬の副作用の推定コストは770億ドル/年を越える。1回のA
LT測定では肝損傷が進行しているかが分からない。そのため、一連のALT測
定が肝障害の診断を助け、その進行をフォローするために頻繁に使用されている
【0003】 従来技術のALTアッセイでは、通常人から針を腕に刺し、真空チューブに集
め、血清または血漿を得るために遠心して処理した血液を使用している。次いで
、前記血清または血漿のALT活性は専門技術者により通常少なくともパーソナ
ルコンピューターと同じ大きさの装置を用いる検査システムで調べられる。この
ALTアッセイに使用されている試薬は通常、周囲温度及び高温での安定性に乏
しい。従って、試薬は通常前記装置とは離れた場所において低温条件下で保存し
なければならない。液体試薬を使用するアッセイでは、正確なALT測定値を得
るためには通常血清または血漿に試薬を正確に添加し、添加した試薬を血清また
は血漿と混合しなければならない。
【0004】 現在利用されているALTアッセイは複雑であるために、当該アッセイは専門
技術者が実施しなければならない。更に、アナライザーが大型であるためにシス
テムを携帯することができない。これらの理由により、患者はALTアッセイを
受けるために患者ケア施設に行かなければならない。患者によっては、担当医が
ALTレベルを数ヶ月または数年間も定期的にモニターしなければならない。
【0005】 自己モニタリングの技術は糖尿病の分野では十分確立されている。血中グルコ
ースレベルを測定するための自己モニタリングデバイスは1980年半ばから患
者に提供されている。前記デバイスは全血を得るためにフィンガースティックを
使用し、操作が非常に簡単である。患者が患者ケア施設に行く必要はなく患者自
身が実施し得るように十分簡単なALTアッセイの開発が望まれている。
【0006】 米国特許第5,705,045号明細書は、ALT及びアスパルテートアミノ
トランスフェラーゼ(AST)を同時に測定し得るバイオセンサーを記載してい
る。前記バイオセンサーは2組の電極を含み、その各々が別々の肝酵素に感受性
である。各電極は炭素、酵素及び結合剤を含有するスクリーン印刷層からなる。
この層の上に、試薬及び結合剤を含有するスクリーン印刷層がある。前記バイオ
センサーを使用するアッセイでは、ALTまたはASTを含む生物学的流体をバ
イオセンサー上に載せる。ALTまたはASTは試薬と反応してペルオキシドま
たはNADHを生成し、その後生じたペルオキシドまたはNADHは酸化を受け
て、測定対象の肝酵素の濃度に比例した電流が生ずる。前記特許明細書は、肝酵
素を測定するための2つの異なる化学反応を記載している。1つの化学反応でペ
ルオキシド、他の化学反応でNADHが生ずる。ALTを検出するためにNAD
Hを使用するシステムは高価で不安定であるNADを必要とする。ALTを検出
するためにペルオキシドを使用するシステムはNADを必要とせず、よってより
安価で、より安定である。前記センサーは、試料を試料適用ゾーンから電極に移
動させるための毛管ゾーンを形成するカバーを有する。前記センサーは結合剤に
混合した試薬を含む。前記試薬及び前記結合剤は試料に接触すると溶解する。前
記システムでは、電極を試料に接触させた直後にアナライト測定を実施しなけれ
ばならない。なぜならば、化学反応生成物及び炭素が電極の表面から拡散し、よ
って長い反応時間では信号がかなり低下するからである。ヒト中のALT濃度は
非常に低い。米国特許第5,705,045号明細書のALT反応経路は、測定
可能量のHを生成させるために数分の反応時間を要する。従って、このA
LT測定方法は可溶性結合系を用いては機能しない。
【0007】 米国特許第5,705,045号明細書には、全血を好適試料として挙げられ
ていない。全血を試料として使用した場合には、試料が反応時間中にセンサー上
で凝固するであろう。全血試料はバイオセンサーとは離れた場所で抗凝固剤で処
理しなければならない。フィンガースティックからの毛細管血は使用できない。
なぜならば、毛細管血に抗凝固剤を添加することが容易でないからである。この
欠点により、毛細管血は患者から入手可能な唯一の試料であるので、センサーを
家庭での検査のために使用できない。
【0008】 バイオセンサーによるALT及びASTの測定は、Cooperら,Anal
ytica Chimica Acta,245,57−62(1991)に記
載されている。Cooperらは白金化炭素から作成した電極を使用している。
測定前に、血清試料を液体試薬で希釈する。液体試薬はアッセイの開始前に試料
と混合しなければならないので望ましくない。液体試薬は、通常乾燥試薬よりも
不安定である。試料に液体試薬を添加すると試料が希釈され、その結果試料中の
ALT濃度が低下する。これは、未希釈試料中の高濃度のALTよりも測定する
のが難しい。液体試薬の試料への添加は、正確な結果を得るためには定量的に実
施されなければならない。前記システムは複雑であり、よって家庭での使用には
適さない。
【0009】 患者自身が実施することができる患者にとって便利なALTアッセイは現在の
ところない。既存のALTアッセイの場合、結果を得ることができるまでに多く
の時間及び手間のかかるステップを要する。通常、患者はアッセイを受けるため
に医院、病院または患者ケア施設に行かなければならない。多くのALTアッセ
イは試料として血清が必要であり、そのため採血専門家が患者から不快な静脈処
置により試料を得なければならない。その後、血液試料を遠心処理して、血清ま
たは血漿試料を得なければならない。多くのALTアッセイは、冷温条件下で保
存しなければならない液体試薬を使用している。アッセイを実施する場合、液体
試薬を検査システムに添加しなければならない。アッセイまたは検査システムが
複雑であるために、通常専門技術者が必要である。更に、血中ALT濃度が低く
、そのためALT濃度を正確に測定することは難しい。
【0010】 (発明の要旨) 本発明は生物学的流体(例えば、全血)試料中のアナライト(例えば、ALT
)濃度を測定するためのバイオセンサーを提供し、前記バイオセンサーは (a)ベース層、 (b)参照電極及び作用電極からなり、前記作用電極の導電性部分の表面が低濃
度(例えば、1mM未満)で存在するアナライトを測定し得るように十分に平滑
である検出層、 (c)前記電極の上にある乾燥試薬を含む層、及び (d)測定中試料の凝固を防止する位置に設けられている抗凝固剤 を含む。
【0011】 ベース層は、バイオセンサー中のすべての他の層を機械的に支持する。検出層
により、アナライト(例えば、ALT)の化学反応により遊離した生成物のパラ
メータを測定可能な電流に変換することができる。検出層は参照電極及び作用電
極からなる。作用電極は、低濃度(例えば、1mM未満)で存在するアナライト
の濃度を測定することができるように十分な平滑度を有する導電性表面を有して
いなければならない。前記電極は、(1)純粋な金属そのもの、(2)表面をレ
ドックスポリマーでコートした純粋な金属または炭素、(3)酵素含有炭素を含
めた材料から作られるが、材料はこれらに限定されない。試薬層は、生物学的流
体中のアナライト(例えば、血中ALT)と反応し、検出層で測定し得る生成物
を生成するのに必要な化学物質を備えている。ALTとの反応用試薬及びALT
測定用の化学反応は米国特許第5,705,045号明細書に詳細に記載されて
いる。抗凝固剤により、測定前及びその間の生物学的流体試料(例えば、血液試
料)の凝固が防止される。
【0012】 グルコースをモニターするためのバイオセンサーのように全血試料を用いるバ
イオセンサーでは、所要の化学反応を短時間、通常1分以内で実施する。従って
、抗凝固剤を必要としない。血中ALT濃度は低いので、測定可能な信号を発生
させるために数分の反応時間を要する。血液は約1分で凝固し始めるので、AL
Tアッセイを実施するためには血液試料に抗凝固剤を添加しなければならない。
本発明のバイオセンサーでは、抗凝固剤はバイオセンサーに収容されており、血
液試料がバイオセンサーに流れると血液と混合される。
【0013】 好ましくは、バイオセンサーは更に、試料を試料適用ゾーンから電極にデリバ
リーするのを助けるために流体輸送層を含む。流体輸送層は試料を電極上に均一
に移動させ、試料により電極表面を十分に湿らすことができる。流体輸送層は、
界面活性剤をコートしたメッシュ材料からなり得、更にALTアッセイのための
1つ以上の試薬及び抗凝固剤を含んでいてもよい。
【0014】 好ましくは、バイオセンサーは更に、アッセイ中試料の蒸発を抑え且つ流体輸
送路及び検出層上の流体容量を規定するのを助けるために電極領域の上に被覆層
を含む。ALTアッセイが比較的長い反応時間を要するので、ALTアッセイで
は被覆層が非常に望ましい。
【0015】 バイオセンサーは、しばしば体が虚弱で、不器用な素人でも持ち上げて、モニ
ターデバイスに挿入することができるような大きさを有する。
【0016】 バイオセンサーは更に、作用電極の表面をコートしたレドックスポリマーを含
み得、ペルオキシダーゼのような酵素がレドックスポリマーに共役結合されてい
る。前記レドックスポリマーを使用する電極は高感度を有し、低い作用電圧(0
〜100mV)で作動し得、よってシステムの電気化学干渉物質に対する感度が
低下する。検出層は更に、米国特許第5,755,953号明細書に記載されて
いるように作用電極に組み込まれている酵素を含み得る。組み込まれた酵素を使
用する電極は高感度を有し、低い作用電圧(0〜100mV)で作動し得、よっ
てシステムの電気化学干渉物質に対する感度が低下する。
【0017】 本発明は幾つかの利点を与える。ALTアッセイは、患者自身が行うことがで
きるほどに十分に簡単である。バイオセンサーが抗凝固剤を含んでいるので試料
の予備処理は必要でない。結果を得るために必要なステップ数が少ない。ALT
アッセイは針を用いて抜き取った血液試料の代わりにフィンガースティック試料
からの全血を使用し得るので、検査を患者ケア施設の外部(例えば、自宅)で患
者が実施することができる。ALTアッセイは通常約3.5〜約20μlの試料
容量を必要とする。この量はフィンガースティック試料から容易に得ることがで
きる。システムは携帯できる。更に、結果を数分以内に記録することができる。
本発明の別の利点は、バイオセンサーが乾燥試薬を使用しているので、アッセイ
が液体試薬を要する場合に比してより長い貯蔵安定性が得られる。加えて、バイ
オセンサーは低温条件下で貯蔵する必要がない。
【0018】 本発明のバイオセンサーにより、殆ど訓練を受けていない患者でも実施できる
全血を用いる迅速且つ簡単なALTアッセイが提供される。血液は、訓練を受け
た医療従事者がいない施設でフィンガースティックから集めることができる。
【0019】 (図面の簡単な説明) 図1Aは、本発明で使用するのに適したバイオセンサーの分解斜視図である。 図1Bは、本発明で使用するのに適したバイオセンサーの分解斜視図である。 図2は、実施例2、4、5及び6のデータを作成するために使用したタイプの
バイオセンサーの平面図である。 図3は、グルコースの酵素反応から生成したペルオキシドの量及びALTの酵
素反応から生成したペルオキシドの量を比較したグラフである。 図4は、ペルオキシド濃度に対する信号が直線であることを示すグラフである
。 図5は、各種濃度のALTについて時間に対する信号を示すグラフである。 図6は、ALT濃度に対する信号を示すグラフである。 図7は、血清中のALT濃度に対する信号を示すグラフである。 図8は、作用電極の表面の粗度に対するバックグラウンド信号を示すグラフで
ある。
【0020】 (詳細説明) 本明細書中、用語「導電性部分」は電子が流れ得る電極の部分を意味する。こ
の部分は、電子が流れない電極部分、例えばレドックスポリマーコーティングと
対比される。「レドックスポリマー」は酸化・還元され得るポリマーを意味する
。レドックスポリマーは、還元及び酸化され得る1つ以上の機能を有し得る。ま
た、用語「レドックスポリマー」は1つ以上のレドックス中心を含むポリマーを
意味し、「レドックス中心」は電子を受容したり電子を移動する化学機能を意味
する。
【0021】 本発明は、全血試料中のALTを測定するためのバイオセンサーを提供する。
前記バイオセンサーは、 (a)ベース層、 (b)参照電極及び作用電極からなり、前記作用電極の導電性部分の表面が低濃
度(例えば、1mM未満)で存在するアナライトの濃度を測定し得るように十分
に平滑である検出層、 (c)前記電極の上にある乾燥試薬を含む層、及び (d)測定中試料の凝固を防止する位置に設けられている抗凝固剤 を含む。
【0022】 図1A及び1Bは本発明で使用するのに適したバイオセンサーの分解図である
。ここで図1Aを参照すると、バイオセンサーは多層素子100の形態であり、
作用電極104及び参照電極106からなる検出層102を有する。作用電極1
04の導電性部分の表面は十分平滑であり、低濃度(例えば、1mM未満)で存
在するアナライトの濃度を測定できる。本発明において、作用電極の表面は算術
平均粗度(Ra)が50,000Åを越えない、好ましくは30,000Åを越
えない、より好ましくは10,000Åを越えないときに十分平滑である。電極
は非導電性ベース層108の上に配置されている。ベース層108は検出層10
2及びバイオセンサー100の他のすべての層を支持する。多層素子100の非
導電性ベース層の電極104,106から端部112までの導電性トラック11
0a,110bにより、メーター(図示せず)に電気的に接続している。ベース
層108はメーター接触可能層ともしはしば称される。ベース層及びメーター接
触可能層の名称は互換可能に使用される。
【0023】 検出層102は、メーター接触可能層108の大表面上に配置され得る。検出
層102はメーター接触可能層108に沿って延びている第1導電性トラック1
10a及び第2導電性トラック110bを含み、更に測定ディスプレーを有する
回路への接続手段をも含む。接続手段は電気接点113a,113bである。検
出層102の電気接点113a,113bは、発生した電流を目視表示し得るメ
ーターに挿入され得る。作用電極104は液体血液試料及び第1導電性トラック
110aと接触するように配置されており、ALTと試薬層114中の試薬との
反応の結果電流が生じ得る純粋な金属または炭素からなる。参照電極106は液
体血液試料及び第2導電性トラック110bと接触するように配置されている。
【0024】 本発明の多層素子は、複数のアナライトの濃度を測定するために使用され得る
。しかしながら、前記素子は全血中のALT濃度を測定するために特に有用であ
る。従って、試薬の説明は主に全血中のALT濃度を測定するために有用な試薬
に向けられている。
【0025】 試薬層114は検出層102の上にあり、生物学的流体中のアナライトと反応
して、作用電極104で検出される反応生成物を生成するのに必要な試薬を含む
。ALTの場合、反応生成物は通常過酸化水素であるが、グルタメートであって
もよい。試薬層114は生物学的流体と接触すると溶解し得る。試薬層114は
、(1)ALTと反応する少なくとも1つの基質、及び任意に(2)ALTと基
質の反応生成物と反応する少なくとも1つの酵素からなる試薬混合物を含む。A
LTと反応する基質にはL−アラニン及びα−ケトグルタレートが含まれるが、
これらに限定されない。ALTと基質の反応生成物と反応する酵素にはグルタメ
ートオキシダーゼ及びピルベートオキシダーゼが含まれるが、これらに限定され
ない。ALT酵素を活性化するのを助ける補助因子には5’−リン酸ピリドキサ
ルが含まれるが、これに限定されない。試薬層114はまた抗凝固剤をも含み得
る。抗凝固剤にはヘパリン、オキサレート、サイトレート及びEDTAが含まれ
るが、これらに限定されない。抗凝固剤は測定中血液試料が凝固するのを防止す
るのに十分な量存在しなければならない。試薬層114を作成するための典型的
な組成物は、血液中に溶解したときの最終濃度に基づいて、0.5M/LのL−
アラニン、10mM/Lのα−ケトグルタレート、13μM/Lの5’−リン酸
ピリドキサル、2U/mlのグルタメートオキシダーゼ及び10mM/Lのトレ
ハロースを含む。
【0026】 好ましい実施態様では、通常界面活性剤をコートしたメッシュ層からなる流体
輸送層116を検出層102の上に配置し得る。流体輸送層116により、試料
の電極への化学的吸上作用が助けられる。流体輸送層116は被覆層120の試
料適用ゾーン118までの延びている。試料適用ゾーン118の特徴は、試料を
下の流体輸送層116に接近させる開口部にある。被覆層120は液体不透過性
である。流体輸送層116は、生物学的流体(例えば、血液)に曝される電極区
域を規定し且つ電気絶縁層として機能するオーバーコート層122により定位置
に維持される。被覆層120は、数分を要する測定中の試料蒸発を防止するため
に電極を包囲するようにも機能する。
【0027】 流体輸送層116は、好ましくはポリマー材料、セルロース材料、天然繊維材
料または均等材料から作成される。本発明の流体輸送層に適したポリマー材料の
代表例にはアミドモノマー単位を含むポリマー(例えば、ナイロン)、エステル
モノマー単位を含むポリマー、アルキレンモノマー単位を含むポリマー(例えば
、ポリプロピレン、ポリエチレン)、セルロースモノマー単位を含むポリマー及
びその組合せが含まれるが、これらに限定されない。流体輸送層はメッシュであ
ってもよい。メッシュは、好ましくはポリマー材料の細目ストランドから構成さ
れる。しかしながら、血液が蒸発または凝固する前に流体輸送層が血液を検出層
102に輸送するならば、任意の織材料または不織材料を使用し得る。本発明の
多層素子に適した細メッシュは約40〜約45%の孔面積率、約95〜約115
繊維/cmのメッシュ数、約20〜約40μmの繊維直径及び約40〜約60μ
mの厚さを有する。特に好ましいメッシュは、スイス国Ruschilkon,
CH−8803に所在のSefer(旧ZBF)から入手可能なNY64 HC
メッシュである。本発明の多層素子に適した粗メッシュは約50〜約55%の孔
面積率、約45〜約55繊維/cmのメッシュ数、約55〜約65μmの繊維直
径及び約100〜約1000μmの厚さを有する。好ましいメッシュは、スイス
国Ruschilkon,CH−8803に所在のSefer(旧ZBF)から
入手可能なNY151 HCメッシュである。メッシュの特性は、援用により本
明細書に含まれるとする米国特許第5,628,890号明細書に更に記載され
ている。
【0028】 流体輸送層116は化学的吸上作用により血液を輸送する。本明細書中、「化
学的吸上作用(chemically aided wicking action)」は、 (a)それ自体親水性である材料(例えば、セルロース)に沿った流体の流れ、
(b)その表面に少なくとも1つの化学物質が適用されている材料(例えば、界
面活性剤をコートしたナイロン)に沿った流体の流れ、または (c)化学的または物理的方法(例えば、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎
処理等によるポリエステル処理)により親水性とされた材料に沿った流体の流れ
のいずれかを指す。
【0029】 流体輸送層116の材料の表面に適用される少なくとも1つの化学物質の目的
は、材料の表面に沿った流体の流れを促進させることにある。前記目的に適した
化学物質は、通常界面活性剤と称される化合物類に属する。界面活性剤は、該界
面活性剤がコートされている表面の表面張力を低下させ、コートした表面により
流体は撥水されるよりもむしろ引きつけられる。本発明で使用するのに適した市
販されている界面活性剤は、ミネソタ州セントポールに所在のMinnesot
a Mining and Manufacturing Comparnyか
ら入手可能な商品名「FC 170C FLUORAD」のフルオロケミカル界
面活性剤である。この界面活性剤はフルオロ脂肪族オキシエチレン付加物、低級
ポリエチレングリコール、1,4−ジオキサン及び水を含む溶液である。流体輸
送層1mgあたり約1〜10μgの界面活性剤が好ましいことが判明した。好ま
しい界面活性剤添加量は使用する流体輸送層の材料及び界面活性剤の種類に応じ
て異なり得る。好ましい量は、異なる量の界面活性剤を添加した流体輸送層に沿
った試料の流れを観察することにより実験的に決定され得る。界面活性剤は、メ
ッシュが親水性材料からなる場合には必要でないことがある。流体輸送層116
の材料の厚さ及び性質によりその強度が決まる。
【0030】 流体輸送層116により、蒸発または凝固により試料の大きさが妥当な時間(
例えば、最高5分)内にアナライトレベルを測定するのに不十分になる前に十分
量(例えば、0.1〜10μl、好ましくは5μlまで、より好ましくは3.5
μlまで)の流体(例えば、血液)が検出層102に達するのに十分な速度で十
分量の流体を該層に均一に流すことができる。流体輸送層116は、メーター接
触可能層108に面する被覆層120の大表面上にホットメルト接着剤により被
覆層120に接着され得る。
【0031】 被覆層120は、好ましくは疎水性材料から形成される。被覆層120が多層
素子100の残りの層に適合するように十分可撓性であることが好ましい。被覆
層120を作成するのに適した材料の代表例にはポリマー材料(例えば、ポリエ
ステル、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ
アクリル及びその組合せ)が含まれるが、これらに限定されない。
【0032】 被覆層120の厚さは臨界的でないが、好ましくは約0.005〜約2.0m
mの範囲である。この層の表面寸法は臨界的でないが、大表面寸法は好ましくは
約5〜約60mm、小表面寸法は好ましくは約2〜約30mmの範囲である。層
を細長い長方形に図示しているが、他の形状、例えば円形、楕円形、三角形、四
角形及び他の形も好適である。図1Aの具体例は被覆層を有しているが、好まし
くはないが被覆層を完全になくしてもよい。
【0033】 好ましくは、被覆層120及び流体輸送層116は、血液が流体輸送層に到達
するのを被覆層により妨げられないように配置されている。流体輸送層116は
、被覆層120とメーター接触可能層108の間に配置されている。
【0034】 検出層120により、ALTと試薬層中の成分の反応により生ずるH
たはグルタメートが検出される。作用電極は、好ましくは炭素、白金、金、パラ
ジウム、塩基銀及び銀からなる群から選択される部材からなる。作用電極が酵素
(例えば、ペルオキシダーゼまたはグルタメートオキシダーゼ)をその表面層上
に固定化したり堆積させて有していてもよい。上記したように、典型的な検出層
は支持体に沿って延びる第1導電体及び第2導電体を含み、更に測定値を表示す
るための回路に接続するための手段を含む。作用電極は液体血液試料及び第1導
電体と接触するように配置されている。血液試料中のALTが試薬層114中の
試薬と反応すると、作用電極104で検出される生成物が生ずる。電子は酵素触
媒反応と第1導電体の間を移動して、電流が発生する。参照電極106は液体血
液試料と第2導電体と接触するように配置されている。参照電極106は電気回
路を完成する。
【0035】 本発明の多層素子のための検出層102の1つの好ましい具体例では、レドッ
クスポリマーを作用電極104上に被覆する。別の好ましい具体例では、作用電
極104は、血液により溶解し得ないぺルオキシダーゼ酵素/炭素混合物からな
る。検出層の別の好ましい具体例では、電子メディエーター(例えば、フェロセ
ン)を電子を移動させるために作用電極堆積物中に含める。作用電極104及び
参照電極106はメーター接触可能層108に対してコートされている。例えば
、作用電極104は導電性化合物を含むインキで印刷(例えば、スクリーン印刷
)して形成される。ALT反応生成物と反応させなければならない酵素(例えば
、グルタメートオキシダーゼ)は作用電極104に適用されるか、または作用電
極104上に堆積される試薬層の一部であってもよい。この試薬層はアラニン、
α−ケトグルタレート、5’−リン酸ピリドキサル及び抗凝固剤を含み得る。参
照電極106も印刷(例えば、スクリーン印刷)して形成される。表示回路に接
続させるための手段はメーター接触可能層108の1端に対して配置され、電極
はその端部から離れて配置されている。上記具体例の別の変更は上掲した米国特
許第5,682,884号明細書に記載されている。
【0036】 メーター接触可能層108は、好ましくはポリマー材料から作成される。メー
ター接触可能層を作成するのに適したポリマー材料の代表例にはアクリル酸モノ
マー単位、メタクリル酸モノマー単位、アクリレートモノマー単位、メタクリレ
ートモノマー単位、塩化ビニルモノマー単位及びその組合せからなるポリマーが
含まれるが、これらに限定されない。メーター接触可能層を作成するのに適した
他のポリマーにはポリエステルが含まれる。メーター接触可能層の機能は、(1
)検出層102を印刷するための表面を与えること、(2)多層素子100の検
出層102からの信号を読む目的で多層素子100とメーターとの接触を与える
こと、及び(3)多層素子100が容易に持ち上げられ得、メーターと接触して
配置され得るように硬質層を与えることである。
【0037】 本発明の多層素子の各層の寸法に関する好適範囲を下表に示す。本発明の多層
素子の各層の寸法を下表に示す範囲に限定するつもりはない。
【0038】
【表1】
【0039】 流体輸送層116の表面寸法、例えば長さは、メーターに容易に挿入されるべ
く検出層102上の電気接点113a,113bが露出されているように検出層
102が印刷される層の表面寸法よりも短いことが好ましい。
【0040】 メーター接触可能層108の表面寸法、例えば長さは、メーターに容易に挿入
されるべく電気接点が露出されているように被覆層120の表面寸法よりも長い
ことが好ましい。
【0041】 多層素子100は、好ましくは使用者が容易に取り扱い得るように十分に剛性
である。好ましい具体例では、メーター接触可能層108は、流体輸送層116
及び被覆層120を支持するのに十分に剛性である材料から作成される。後記し
た2つの層は高度の可撓性及び最小の剛性を有し得る。
【0042】 多層素子100の層の多孔度は層の位置及び機能に依存する。被覆層120及
びメーター接触可能層108は、血液に対する壁またはチャンバを形成するため
に十分に非多孔質であることが好ましい。流体輸送層116は、血液を孔を介し
て検出層102に均一且つ迅速に流すことができるように十分に多孔質であるこ
とが好ましい。
【0043】 上記したように、任意のオーバーコート層122(図1A参照)を、流体輸送
層中の血液の流れを制限するために被覆層120とメーター接触可能層108の
間に介在させることができる。オーバーコート層122は、当初は液体形態であ
るかまたはメッシュの間隙を貫通することができる形態の材料で作成され得る。
この材料は、好ましくは疎水性の電気絶縁性インキである。前記材料は、好まし
くは流体輸送層116(好ましくは、メッシュの形態である)の周辺部分にスク
リーン印刷され、こうして血液試料が流体輸送層116と接する点から検出層1
02に移動するための適当な路が包囲され、規定される。オーバーコート層がメ
ッシュ層を圧迫し、適所に固定する方法に関する追加情報は米国特許第5,62
8,890号明細書を参照されたい。オーバーコート層122及び流体輸送層1
16は実質的に共平面にある。本明細書中、用語「共平面」は2つの材料の各々
の少なくとも1表面が同一平面にあることを意味する。これらの層が共平面に配
置されていることが好ましい。なぜならば、流体輸送層116により液体があら
ゆる方向に拡散するからである。多層素子の望ましくない区域における血液の拡
散を制限するために、オーバーコート層122は流れる血液に対するバリヤとし
て働く。流体輸送層118は、流体輸送層116の端部をオーバーコート層12
2で埋没させることによりメーター接触可能層108に結合させる。本明細書中
、用語「実質的に共平面」はオーバーコート層122の少なくとも1つの大表面
及び流体輸送層116の少なくとも1つの大表面が同一平面上にある状況及びオ
ーバーコート層122の少なくとも1つの大表面が流体輸送層116の少なくと
も1つの大表面を越えて僅かに延びている状況の両方を含む。真の共平面性、す
なわち前者の状況は、主に製造条件のために達成不可能である。実質的共平面性
、すなわち後者の状況については、実際の製造条件下で達成される可能性がより
高い。しかしながら、抜き取る血液の容量ができるだけ少なくて済むようにオー
バーコート層122及び流体輸送層116ができるだけ真の共平面性に近づくこ
とが好ましい。援用により本明細書に含まれるとする国際特許出願公開第98/
24366号パンフレット参照。
【0044】 図1Bは、本発明のバイオセンサーの別の具体例を図示する。図1Bは、試料
適用ゾーン118を有するメーター接触可能層108、被覆層120、試薬層1
14、流体輸送層116及びオーバーコート層122を含むバインセンサーを示
す。図1Bには検出層が示されていない。図1Bには存在するが隠れている検出
層は、オーバーコート層122と面するメーター接触可能層108の大表面上に
配置されている。図1Aに示すバイオセンサーと同様に、図1Bのバイオセンサ
ー100の検出層は作用電極、参照電極、導電性トラック及び電気接点を含む。
図1Bでは、試薬層114が流体輸送層116とメーター接触可能層108の大
表面の間に配置され、メーター接触可能層108はオーバーコート層と面してい
る。図1Bのバイオセンサー100の各構成部品、すなわち図示されている構成
部品及び隠れている構成部品は図1Aの対応構成部品と同一の機能及び同一材料
を有する。このために、図1Bにおける構成部品の参照番号は図1Aにおける対
応構成部品の参照番号と同一である。
【0045】 本発明のALTセンサーは複数のタイプの化学反応を利用し得る。ALTバイ
オセンサーのための化学反応の5つの代表例を以下に示す。
【0046】 反応例1:電極表面でのHの酸化 作用電極は金属からなる。作用電極の上にある試薬層は試薬L−アラニン、α
−ケトグルタレート及びグルタメートオキシダーゼを含む。
【0047】
【化1】 反応(1)において、血液中のALTは、基質L−アラニンからのアミノ基が
α−ケトグルタレートに移動して生成物ピルベート及びL−グルタメートを生成
する反応を触媒する。反応(1)は可逆的である。反応(2)において、グルタ
メートオキシダーゼは反応(1)で生成したL−グルタメートを酸化して、α−
ケトグルタレート、NH及びH(過酸化水素)を形成する。反応(3)
において、反応(2)で生成したHが電極表面でO及び2Hに酸化さ
れる。Hの酸化は、酸化電位で釣り合っている電極の金属表面により触媒
される。2つの電子がこの反応により遊離して、電流が発生する。電極で発生し
た電流の量は反応(2)で生成したHの量に比例し、Hの量は反応
(1)で生成したグルタメートの量に比例し、またグルタメートの量は血液試料
中のALTの量に比例する。
【0048】 反応例2:ペルオキシダーゼレドックスポリマーを含む電極 作用電極は金属または炭素電極及びレドックスポリマーコーティングからなる
。レドックスポリマーコーティングは、ペルオキシダーゼ(HRP)を該ポリマ
ー中に固定して有する架橋構造である。レドックスポリマーは、電子を受容し、
電子をポリマーコーティングに供与し得る金属中心、例えばオスミウム(Os)
をも含む。電子はOs金属中心とペルオキシダーゼ酵素間のレドックスポリマー
コーティング内を効率的に移動し得る。レドックスポリマーコーティングは電気
的にペルオキシダーゼを金属または炭素電極表面に結合する。即ち、電子はペル
オキシダーゼと電極表面の間を効率的に移動し得る。作用電極の上にある試薬層
は試薬L−アラニン、α−ケトグルタレート及びグルタメートオキシダーゼを含
む。
【0049】
【化2】 反応(1)において、血液中のALTは、基質のL−アラニンからのアミノ基
がα−ケトグルタレートに移動して生成物ピルベート及びL−グルタメートが生
ずる反応を触媒する。反応(1)は可逆的である。反応(2)において、グルタ
メートオキシダーゼは反応(1)で生成したL−グルタメートを酸化して、α−
ケトグルタレート、NH及びH(過酸化水素)を形成する。反応(3)
において、Hはレドックスポリマー中のペルオキシダーゼを酸化する。次
いで、ペルオキシダーゼはOs中心から供与された電子により還元される。この
反応により、ポリマー中のOs中心はOsIIからOsIIIに酸化される。次
いで、酸化されたOs中心は適正な電圧(0〜200mV)で電極で生ずる電子
により再還元される。Os中心、その結果ペルオキシダーゼが再還元されると、
電流が発生する。電極で発生した電流の量は反応(2)で生成したHの量
に比例し、Hの量は反応(1)で生成したグルタメートの量に比例し、ま
たグルタメートの量は血液試料中のALTの量に比例する。
【0050】 反応例3:グルタメートオキシダーゼレドックスポリマーを含む電極 作用電極は金属または炭素及びレドックスポリマーコーティングからなる。レ
ドックスポリマーコーティングは、グルタメートオキシダーゼ(GLOX)を該
ポリマー中に固定して有する架橋構造である。レドックスポリマーは、電子を受
容し、電子をポリマーコーティングに供与し得る金属中心、例えばオスミウム(
Os)をも含む。電子はOs金属中心とGLOX間のレドックスポリマーコーテ
ィング内を効率的に移動し得る。レドックスポリマーコーティングはGLOXを
電極表面の金属または炭素に電気的に結合させる。すなわち、電子はGLOXと
電極表面間を効率的に移動し得る。作用電極の上にある試薬層は試薬L−アラニ
ン及びα−ケトグルタレートを含む。
【0051】
【化3】 反応(1)において、血液中のALTは、基質のL−アラニンからのアミノ基
がα−ケトグルタレートに移動して生成物ピルベート及びL−グルタメートが生
ずる反応を触媒する。反応(1)は可逆的である。反応(2)において、グルタ
メートはレドックスポリマー中のGLOXを還元する。次いで、GLOXはOs
金属中心により酸化される。この反応により、ポリマー中のOs中心はOsII からOsIIに還元される。次いで、還元したOs中心は適正な電圧(100
〜300mV)で電極表面で電子を遊離すると再還元される。Os中心、その結
果GLOX酵素が再酸化されると、電流が発生する。電極で発生した電流の量は
反応(1)で生成したグルタメートの量に比例し、グルタメートの量は血液試料
中のALTの量に比例する。
【0052】 反応例4:メディエータを含む電極 作用電極は金属または炭素からなる。作用電極の上にある試薬層は試薬L−ア
ラニン、α−ケトグルタレート、DLOX及びメディエータを含む。メディエー
タは電子を非電気化学活性種(GLOX)から電気化学的活性成分(電極)に移
動させることができる。
【0053】
【化4】 反応(1)において、血液中のALTは、基質のL−アラニンからのアミノ基
がα−ケトグルタレートに移動して生成物ピルベート及びL−グルタメートが生
ずる反応を触媒する。反応(1)は可逆的である。反応(2)において、グルタ
メートはGLOXを還元する。次いで、GLOXはメディエータのフェリシアニ
ドと反応することにより酸化される。この反応により、フェリシアニドはフェロ
シアニドに還元する。次いで、フェロシアニドは適正な電圧(300〜500m
V)で作用電極と反応するとフェリシアニドに再酸化される。この反応で電子が
遊離し、電流が発生する。電極で発生した電流の量は反応(1)で生成したグル
タメートの量に比例し、グルタメートの量は血液試料中のALTの量に比例する
。メディエータはフェリシアニドに限定されないと留意すべきである。
【0054】 反応例5:平滑面電極におけるペルオキシダーゼ 作用電極は、ペルオキシダーゼ酵素を含有する炭素電極からなる。電子は、電
極を構成する炭素粒子と電極内に含有されているペルオキシダーゼの間を効率的
に移動し得る。作用電極の上にある試薬層は試薬L−アラニン、α−ケトグルタ
レート及びDLOXを含む。
【0055】
【化5】 反応(1)において、血液中のALTは、基質のL−アラニンからのアミノ基
がα−ケトグルタレートに移動して生成物ピルベート及びL−グルタメートが生
ずる反応を触媒する。反応(1)は可逆的である。反応(2)において、グルタ
メートオキシダーゼは反応(1)で生じたL−グルタメートを酸化して、α−ケ
トグルタレート、NH及びH(過酸化水素)を形成する。反応(3)に
おいて、Hは作用電極内に含まれているペルオキシダーゼ(Per)を酸
化する。次いで、ペルオキシダーゼは適正な電圧(0〜100mV)で電極で生
ずる電子により再還元される。この結果、電流が発生し、電流の量は反応(2)
で生成したHの量に比例し、Hの量は反応(1)で生成したグルタ
メートの量に比例し、またグルタメートの量は血液試料中のALTの量に比例す
る。
【0056】 多層素子の作成方法 多層素子は好ましくは大量生産される。しかしながら、多層素子1つを作成す
るために以下の方法を使用することができる。
【0057】 メーター接触可能層180をシート状で用意し得る。典型的な構成では、メー
ター接触可能層108はポリ塩化ビニルシートであり得る。導電性トラック11
0a,110bはメーター接触可能層上にスパッタリングされ得るか、または別
の方法(例えば、スクリーン印刷)で適用され得る。電極104,106はメー
ター接触可能層108上にスクリーン印刷され得る。レドックスポリマーを含む
電極は次のようにして作成し得る。まず、界面活性剤含有溶液を作用電極上に分
配し、乾燥させる。液体形態で用意したレドックスポリマーを作用電極上の乾燥
界面活性剤層の上に0.07μl/mmの容量で分配し、周囲条件下で一晩硬
化させる。次いで、試薬層114を適当なコーティング法(例えば、ドロップコ
ーティング)を用いて検出層102上に堆積させ得る。
【0058】 次に、流体輸送層116を、該層が検出層102と流体連通するような位置に
配置する。その後、被覆層120をホットメルト接着剤を用いて流体輸送層11
6及びメーター接触可能層108に接着させ得る。
【0059】 抗凝固剤は、電極上に広がっている流体輸送層116にコートしても、電極上
に分配しても、血液適用域に配合してもよく、または前記を組み合わせてもよい
【0060】 操作 図1A及び1Bは、多層素子の各構成部品を詳細に示す。血液をバイオセンサ
ーの試料適用ゾーン118に集め、化学的吸上作用により流体輸送層を介して電
極104,106に輸送し得る。
【0061】 試料(例えば、血液)は流体接触層116と接触し、流体輸送層116に沿っ
て流れ、試薬層114に達する。試薬層114は血液試料と接触すると溶解し、
その結果検出層120が試料に曝される。検出層120で化学反応が起こる。化
学反応の出力は検出層102の電気接点113a,113bで読み取ることがで
きる。
【0062】 メーター接触可能層108は、センサー、すなわち検出層102を有し、例え
ば電気コネクタに挿入することによりメーターと電気的に接触させるためにメー
ター(図示せず)と物理的に接触しなければならない。
【0063】 好ましくはないが、流体輸送層116を省いた作動可能な多層素子を用意する
ことも可能である。流体輸送層116を省くためには、メーター接触可能層10
8及び被覆層120は、血液が毛管作用によりその間を通り検出層102に流れ
得るように配置され得る。毛管作用による流れを含む1つの具体例では、被覆層
120の大表面と面するメーター接触可能層108の大表面及びメーター接触可
能層の大表面と面する被覆層120の大表面は親水性でなければならない。前記
した大表面の少なくとも1方、好ましくは前記大表面の両方を親水性材料から作
成するかまたは親水性材料(例えば、界面活性剤)でコートし得る。前記層の親
水性により、試料適用ゾーン118に適用した流体はメーター接触可能層108
と被覆層120の間の空間を通り検出層120に流れる。こうして、流体輸送層
116を省くことができることは明白である。この具体例では、メーター接触可
能層108は、メーター接触可能層108と被覆層120の間に毛管チャネルが
形成され得るように十分な長さを有していなければならない。毛管チャネルは、
実際にはオーバーコート層122により形成され得、こうして毛管幅の空間がメ
ーター接触可能層108と被覆層120の間に形成される。
【0064】 本発明の多層素子100を使用することにより、患者の肝機能を検査するため
にALTアッセイを非常に効率的に実施することができる。この迅速且つ簡単な
アッセイを使用し得る用途には以下のものが含まれる: (1)肝機能の定期的検査が必要な薬物療法を受けている患者をモニターする、
(2)新規薬物の臨床トライアル中に肝機能をモニターする、 (3)肝炎感染の兆しであり得る高い肝酵素について潜在的血液ドナーをスクリ
ーニングする、 (4)肝炎、他の肝疾患及び心疾患を患っている患者を診断及び治療する、及び
(5)肝を損傷する物質に曝される恐れのある作業者を調べたりモニターする。
【0065】 本発明のバイオセンサーは、化学反応中に血液が凝固するのを防止するために
抗凝固剤を含む。血液中のALT濃度は非常に低いので、測定可能な信号を発生
させるためには数分の反応時間が必要である。しかしながら、血液は約1分で凝
固し始める。米国特許第5,705,045号明細書(Park)で使用されて
いる試薬はセンサー上にスクリーン印刷した層に限定されており、その結果試薬
は血液試料の凝固を防止するために使用できない。本発明のバイオセンサーは、
フィンガースティックからの全血を直接バイオセンサーに適用し得るように特別
に設計されており、これにより採血の専門家が必要でなくなり、アッセイが非常
に簡単になり、患者が自分自身で実施できるようになる。
【0066】 米国特許第5,705,045号明細書(Park)のバイオセンサーのペル
オキシド信号を改善するために、炭素の平滑層よりも大きな表面積を有するスク
リーン印刷した多孔質炭素層を使用した。多孔質表面により、ペルオキシドが接
触する表面積は平滑表面よりも大きくすることができ、その結果より大きなマグ
ニチュードを有する信号が発生する。残念ながら、表面積が大きいとバックグラ
ウンド信号も大きくなる。多孔質炭素層は信号を100倍増加させ得るが、電極
のバックグラウンド信号を安定化させるために必要な時間が数秒から数分に延長
する。純粋な金属から作成した平滑な導電性電極は非常に迅速に安定化させ、よ
ってアッセイ時間が短縮する。
【0067】 低濃度で存在するアナライト(例えば、ALT)の測定誤差の主原因の1つは
、検出層の全部または一部を形成する導電性表面の表面粗度が変化することにあ
る。流体と接触している導電性表面に電圧を印加すると、電流が発生する。この
電流は二重層充電電流と称される。接触している金属表面と溶液により、印加電
圧に応じて反対の極性が生ずる。金属上の過剰の電荷がその表面上に残る。溶液
は、その電荷を金属上の電荷と反対に配向するイオンの多くの秩序層上に散逸さ
せた。金属は金属の伝導バンドに大量の移動可能な電子を供給するので、金属は
殆ど直ぐにその電圧に達する。溶液キャパシタンスは、溶液中のイオンの拡散に
頼っているのでよりゆっくり形成される。電極の表面は電解コンデンサーと同様
に働く。このコンデンサーを充電するのに必要な電流は下記式により表される:
【0068】
【数1】 式中、i=二重層充電電流、E=印加電圧、R=バイオセンサー及び溶液の抵抗
、t=時間、及びC=二重層キャパシタンスである。
【0069】 印加電圧Eは各測定毎に固定されており、通常測定の間一定に保たれる。抵抗
も通常測定の間一定である。しかしながら、二重層キャパシタンスは電極表面の
粗度に直接比例する。溶液と接触する金属の全表面は同一電圧下にある。表面が
より粗度になると、より多くの溶液が表面と直接接触し、充電されるようになる
はずである。その場合、充電電流は電極の粗度に直接影響される。
【0070】 血液中に低濃度で存在するアナライト(例えば、ALT)の濃度の測定は、再
現性があり、バックグラウンド信号が低くなければならない。電極粗度が高くな
ると、二重層充電電流が上昇する。電極表面がかなり粗い場合には、ALT電流
の測定が以下の理由で困難になる: (1)大きな二重層充電電流と組合されている小さなALT電流を正確に測定す
ることは困難であろう、 (2)ALT電流の小さな変化が非常に大きな充電電流に重なっている場合には
ALT電流の小さな変化を検出することは困難であろう、 (3)大きな電流を検出するためには低感度の電子機器を使用しなければならな
いので大きな信号の小さな変化を検出することはしばしば困難である、 (4)低感度の電子機器は、二重層充電電流がALT電流に比して小さい場合に
使用され得る感度のより高い電子機器ほど正確には、小さな電流変化を検出でき
ない。
【0071】 電極の表面平滑度が非再現性であると、ALT信号も非再現性となる。測定信
号はALT電流と二重層充電電流の組合せであるので、二重層充電電流が非再現
性であると測定電流も非再現性となる。二重層充電電流がALT電流に対して大
きいと、問題はより深刻になる。従って、二重層充電のALT信号に対する影響
を少なくし、信頼性のあるALT測定値を得るためには表面は平滑でなければな
らない。
【0072】 低濃度で存在するアナライトから生ずる小さな電流を正確に検出するために必
要な金属表面の平滑度は、幾つかの因子により決定される。
【0073】 式1を精査することにより容易にわかるように、二重層充電電流は時間と共に
指数的に減衰する。アナライトに起因する電流は通常非常にゆっくりと経時的に
減衰したり、または実際経時的に上昇し得る。電流を印加し、比較的長時間待機
すると、二重層充電電流は減衰する。従って、アナライト測定を実施しなければ
ならない時間がどの程度電極を平滑にしなければならないかを決定する際の重要
な因子である。粗度及び二重層充電の問題は長い待機時間により解消され得るが
、この解決法は全血測定に対しては実際的でない。十分に長い時間を与えると、
全血は血漿と赤血球に分離する。細胞膜が漏れ始めてアナライト濃度が変化する
。細胞代謝はアナライト濃度を変化させ得る。全血試料の分析の場合、分析に利
用可能な時間は必ず短い時間である。
【0074】 アナライトの濃度は、正確な測定に必要な平滑度を決定する別の因子である。
アナライト濃度が低く、その結果アナライトにより発生する電流が低いと、電極
はより平滑でなければならない。
【0075】 必要な平滑度を決定する別の因子は、アナライト濃度の測定のために要求され
る精度レベルである。各アナライトについて、測定結果を意味あるものとするた
めには測定を或る精度レベルで実施する必要がある。これは、医学診断の分野で
のアナライトの例によりうまく理解される。アナライトがある医学的に決定され
る判定ポイントに達すると、医者は患者に対してある治療クールをとる。前記判
定ポイント付近のアナライト濃度の測定は、医者が自信を持って治療を決定する
ために比較的正確でなければならない。前記判定ポイントは各アナライトにより
変化するので、精度の要件は各アナライト毎に特定されなければならない。その
結果、平滑度レベルも、各判定ポイントについての精度要件を満たすために各ア
ナライト毎に特定しなければならない。二重層充電電流及びアナライトに起因す
る電流を定量するための最も簡単な因子は1方対他方の大きさである。二重層充
電電流の大きさがアナライトに起因する電流の大きさに近づくと、正確な測定が
困難となる。電流レベルが等しいと、二重層信号の10%変化により全電流は5
%変化する。信号が5%変化し、その結果アナライト測定誤差は多くの医学的ア
ナライトに関係がある。実施例6はALTアッセイに対する作用電極の表面平滑
度の影響を記載している。
【0076】 正確な測定を実施する際の二重層充電電流により生ずる問題は、溶解バインダ
ーを使用して作用電極を形成する場合には非常に重大である。作用電極に対する
溶解バインダー系は米国特許第5,705,045号明細書に基づく。溶解バイ
ンダーにより、アナライト測定中予め乾燥した金属は溶液に絶えず曝されている
。電流は各導電性粒子が溶液に曝されるにつれて該粒子により引き出される。
【0077】 従って、米国特許第5,705,045号明細書で提案されている溶解バイン
ダーのスキームはALTせンサーには好ましくない設計である。本発明の設計は
、溶解金属バインダーの必要が排除されているので米国特許第5,705,04
5号明細書に記載されているものより明らかに優れている。米国特許第5,70
5,045号明細書(Park)で提案されている2つの化学反応の1つから、
ALT反応でNADを使用することが示唆される。この化学システムは、NAD
が高価で不安定であるのでペルオキシドを生成するものより劣る。ペルオキシド
を生成する本発明の化学反応はNADを必要としないので好ましい。この反応は
試料を試料適用ゾーンから電極に輸送するために化学的吸上作用を使用する。米
国特許第5,705,045号明細書(Park)では試料を試料適用ゾーンか
ら電極に輸送するために毛管作用を利用している。測定可能な信号を発生させる
ためには試料を電極で試薬と数分間反応させなければならない。正確な測定値を
得るためには試料をこの間蒸発させてはならない。試料の蒸発を防止するように
試料を試料適用ゾーンから電極に輸送することが本発明方法において重要なステ
ップである。
【0078】 本発明では、試薬層のための試薬を電極上にペーストの形態でスクリーン印刷
する必要がない。試薬層の試薬は電極上に液体として垂らし、乾燥させればよい
。スクリーン印刷は電極上に液体を垂らすよりも複雑である。スクリーン印刷は
正確な結果を得るためにしっかりした耐性(tight tolerances)を必要とする。
本発明はしっかりした耐性を必要としない標準の液体分配法を使用し、従って簡
単な製造方法を提供する。
【0079】 本発明は、液体試薬の正確な添加を必要とせず、液体試薬の添加エラーに関連
する精度の問題を被らない。本発明は全血試料でうまく機能する。
【0080】 本発明は、試薬層中の試薬と肝酵素の反応により生ずるペルオキシドを測定す
るために平滑な、好ましくは純粋金属からなる導電性表面を有する作用電極を必
要とする。血液中の肝酵素濃度は非常に低いので、生成されるペルオキシドの量
は非常に少ない。低濃度のペルオキシドを検出するために、ペルオキシドの酸化
の点で非常に有効な金属表面が必要である。平滑表面を有する純粋な金属、例え
ば白金またはパラジウムが前記した表面を与える。白金はペルオキシドの酸化に
関して炭素よりも19倍良好である。白金または他の純粋金属から作成した作用
電極を有するALTバイオセンサーは、炭素からなる作用電極を有するALTバ
イオセンサーよりもはるかに優れている。平滑な導電性表面を形成するのに適し
た材料の他の例には金、銀及び塩化銀が含まれる。炭素からなり、平滑表面を有
する作用電極は、レドックスポリマーを添加したりまたは電極に酵素を配合する
ことにより使用され得る。レドックスポリマーの添加または酵素の配合により、
炭素電極の性能が改善され、その性能は純粋金属からなる電極の性能と同等であ
る。
【0081】 本発明の特徴を更に説明するために下記非限定的実施例を示す。
【0082】 (実施例) 実施例1 図3は、以下の反応経路を介するグルコースの酵素反応から生成したペルオキ
シドの量及びALT酵素反応から生成したペルオキシドの量を図示する。
【0083】
【化6】 上に示すグルコース反応経路は典型的には、市販されている電気化学的血液グ
ルコースアッセイで使用されている。5分間進行させたALTの酵素反応は、3
0秒進行させたグルコースの酵素反応から生じたペルオキシド濃度よりも最高ほ
ぼ2桁低いペルオキシドを生成する。前記データは、ALTが血中にグルコース
よりも非常に低い濃度で存在することを立証する。
【0084】 実施例2 本実施例は、過酸化水素に応答して電極から生じた電流は低い過酸化水素濃度
において再現性と直線性があることを立証する。ペルオキシドは、実施例1に示
すようにALT酵素反応の最終生成物である。炭素電極、補助電極及びAg/A
gCl参照電極を用いるセンサーは(#7101,ノースカロライナ州リサーチ
・トライアングル・パークに所在の)AndCareから購入した。図2を参照
すると、AndCareセンサー200はメーター接触可能層220及びオーバ
ーコート層204を含む。前記センサー200は更に作用電極206、補助電極
208及び参照電極210をメーター接触可能層202上に配置されて含む。電
極206,208,210から電気接点212,214,216まで導電性トラ
ック218,220,222が設けられている。オーバーコート層の下に配置さ
れている導電性トラック218,220,222はファントム画法で示している
。炭素電極を過酸化水素に対して感受性とすべく改質した。ある容量の界面活性
剤溶液(0.9μl、#CF−1075 WENZ,インディアナ州West
Lafayetteに所在のBioanalytical Systems)を
1μlシリンジを用いて炭素作用電極(直径4mm)上に分配しし、界面活性剤
を20分間乾燥させた。次に、ペルオキシダーゼレドックスポリマー(Pero
xidase Redox polymer,#80217,Bioanaly
tical Systems)0.9μlを界面活性剤層の上に適用し、ポリマ
ーを周囲条件下で一晩乾燥させた。電気化学的測定を当社製ポテンショスタット
で実施した。5つのセンサーを、リン酸緩衝液(50mM リン酸ナトリウム(
pH7.5)、100mM NaCl、1mM EDTA、0.05%w/v
Kathon CG(登録商標))中0、5、10、20、50及び100μM
の過酸化水素濃度で調べた。ペルオキシド試料(50μl)を電極区域上に分配
して、作用電極、参照電極及び補助電極を被覆し、100mVの電圧を60秒間
印加した。作用電極で発生した電流を0.5秒毎に測定した。最後の2.5秒の
測定中に得た電流を平均化し、図4に各センサーについてペルオキシド濃度に対
してプロットした。本実施例は、低レベルのペルオキシドからの電流はAndC
areセンサーで再現性と直線性があることを示す。AndCareセンサーは
平滑表面を有すると判明している。
【0085】 実施例3 本実施例は、幾つかのALT濃度でのALT反応の結果として純粋白金電極で
発生した電流を示す。直径1.6mmの白金作用電極(#MF−2013)、白
金ワイヤ補助電極(#MW−1032)及びAg/AgCl参照電極(#MF−
2063)はBioanalytical Systemsから購入した。実験
を始める前に、白金電極をアルミナ(#CF−1050,Bioanalyti
cal Systems)で磨いて新鮮な平滑表面を得た。電気化学測定を当社
製ポテンショスタットで実施した。ALT試薬を、0.5M アラニン、10m
M α−ケトグルタレート、13μM 5’−リン酸ピリドキサル、0.8U/
ml グルタメートオキシダーゼ、0.34mM トレハロース、0.049%
(w/v)ウシ血清アルブミン、50mM N−[2−ヒドロキシエチル]ピペ
ラジン−N’−[2−エタンスルホン酸](以下“HEPES”と略記する)(
pH7.4)、100mM 塩化ナトリウム及び0.05%(w/v) Kat
hon CG(登録商標)を混合して調製した。作用電極、補助電極及び参照電
極をALT試薬10mlを含むバイアルに導入した。ALTの濃厚ストック溶液
(#G8255,ミズーリ州セントルイスに所在のSigma)を、0.1%(
w/v)ウシ血清アルブミン含有HEPES緩衝液(50mM HEPES(p
H7.4)、100mM NaCl、0.05%(w/v)Kathon CG
(登録商標))中200U/mlの活性を有するように調製した。異なる容量の
ALTストック溶液またはHEPES緩衝液をバイアルに添加して、以下にリス
トするALT検査溶液を作成した。ALTストック溶液をALT試薬含有バイア
ルに添加した後、反応混合物を更に混合した、生じた混合物を室温において2.
5分間インキュベートした。システムに500mVの電圧を印加し、電流を2分
間2秒毎に測定した。上記手順を0、69、134、271、387U/LのA
LT濃度で全部で5回実施した。図5は、異なるALT濃度について2分間の測
定中の白金電極からの電流変化を示す。電流(nAmps)は各試験ランについ
て最後の10秒間について平均化し、試料中のALT濃度(U/L)に対してプ
ロットした。図6は、平滑な白金電極のALT用量応答曲線を示す。本実施例は
、ALTが平滑な白金電極で検出され得ることを示す。
【0086】 実施例4 本実施例は、乾燥試薬層及びレドックスポリマーを付着させた平滑面電極を用
いたヒト血清におけるALT用量応答曲線を示す。電極は実施例2と同様に作成
した。
【0087】 ALT試薬の調製 グルタメートオキシダーゼ(#7804,日本国のヤマサ醤油(株))をHE
PES緩衝液(50mM HEPES(pH7.4)、100mM NaCl、
0.05%w/v Kathon CG(登録商標))2ml中に溶解した。酵
素をSlide−A−Lyzerカセット(商標)(#66425,イリノイ州
ロックフィールドに所在のPierce)3mlを用いて2回バッファー交換し
た。グルタメートオキシダーゼ溶液をHEPES緩衝液中50U/mlに希釈し
、トレハロースを0.085M濃度で添加した。ALT試薬を調製し、溶解する
まで十分混合した。ALT試薬のアリコート(125μl)を微量管(microfuge
tube)に分配した。管を乾燥した真空チャンバに入れて、試薬を一晩乾燥した。
グルタメートオキシダーゼ溶液のアリコート(10μl)を乾燥ALT試薬含有
微量管に分配した。管を乾燥した真空チャンバに入れて、酵素溶液を乾燥した。
試料で再溶解したときのALT試薬成分の最終濃度は、0.5M アラニン、1
0mM α−ケトグルタレート、13μM 5’−リン酸ピリドキサル、2U/
ml グルタメートオキシダーゼ、3.4mM トレハロース、25mM HE
PES(pH7.4)、50mM 塩化ナトリウム、0.025%w/v Ka
thon CG(登録商標)であった。
【0088】 実験方法 実験を始める前に、すべての試薬及びヒト血清を室温に平衡化した。ALTス
トック溶液を、0.1%w/vウシ血清アルブミン含有HEPES緩衝液中で1
0U/mlに調製した。ALTストック溶液をヒト血清アリコート(1ml)に
加えて、93、174、259及び401U/Lの最終ALT濃度とした。内在
性血清ALTは28U/Lであった。試料のALT濃度をAbbott VIS
ION(商標)アナライザーにおいてSGOT(ALT)テストパック(#14
23,イリノイ州アボットパークに所在のAbbott Laboratori
es)を用いて複数回測定した。ALT血清試料(250μl)を乾燥ALT試
薬含有微量管に添加した。管を1分間軽く振盪した。反応を微量管において全部
で140秒間進行させ、この時点で試料−反応混合物50μlを作用電極、参照
電極及び補助電極を覆っているレドックスポリマー電極の電極区域に分配した。
全部で150秒間インキュベート後、電圧100mVを電極に印加し、電流を2
分間2秒毎にモニターした。異なる5つのALT濃度の各々について2回実験し
た。各ランの最後の10秒間に発生した電流を平均化した。複数回の実験からの
電流を平均化した。図7において、各ALT濃度で得た平均電流値を平均VIS
ION(商標)ALT結果に対してプロットした。ALT用量曲線は、乾燥試薬
及び平滑面電極を用いて実験した範囲(28〜401U/L)で直線であったこ
とが分かる。
【0089】 実施例5 本実施例の目的は、電極の表面粗度がALTアッセイのバックグラウンド電流
に対する影響を示すことである。バックグラウンド電流は、アナライトの非存在
下で電極から発生した電流である。バックグラウンド電流の1つのソースは二重
層充電電流である。比較的粗い表面を有する電極は、比較的平滑な表面を有する
電極に比してより多い二重層充電電流を有する。AndCare炭素電極(比較
的平滑な表面)及び当社製の印刷した炭素電極(比較的粗い表面)を本実験で使
用した。当社製電極は米国特許第5,755,953号明細書に従って作成した
。表面粗度は、Dektak表面プロフィール測定システム(カリフォルニア
州サンタバーバラに所在のVeeco Instruments)を用いて代表
的な平滑面電極及び粗面電極で測定した。算術平均粗度Raは、AndCare
電極で6,779Å、当社製電極で54,700Åであった。AndCare電
極及び当社製電極を、実施例2に記載されているように作用電極上に界面活性剤
溶液及びペルオキシダーゼレドックスポリマーを分配することにより改質した。
分配した容量はAndCare電極及び当社製電極でそれぞれ0.9μl及び2
.0μlであった。電流測定をHEPES緩衝液(50mM HEPES(pH
7.4)、100mM NaCl、1mM EDTAナトリウム)中100mV
で実施した。電流を2分間2秒毎にモニターした。平滑面電極及び粗面電極につ
いての電流密度の比較を図8に示す。図8から明らかなように、当社製電極はA
ndCare電極に比して有意に高いバックグラウンド電流を有する。更に、当
社製電極では電流の変動が大きかった。実施例6から明らかなように、バックグ
ラウンド電流が大きいために当社製電極では小さなALT信号の正確な測定がよ
り困難である。
【0090】 実施例6 本実施例の目的は、小さなALT電流を正確に検出するために作用電極が十分
に平滑でなければならないことを示すことである。AndCare炭素電極(比
較的平滑な表面)及び当社製の印刷した炭素電極(比較的粗い表面)には、実施
例5に記載されているようにレドックスポリマーがコートされている。AndC
are炭素電極及び当社製電極の電極面積はそれぞれ0.1257cm及び0
.0452cmであった。各タイプの電極についてバックグラウンド電流を実
施例5に記載のHEPES緩衝液(50mM HEPES(pH7.4)、10
0mM NaCl、1mM EDTA)で測定した。表Iに、各電極の表面粗度
及び電流バックグラウンド結果を示す。
【0091】
【表2】
【0092】 ALT試薬は、実施例4に記載のようにHEPES緩衝液を用いて調製した。
ALT試料はウシ血清アルブミン(0.1%w/v)含有HEPES緩衝液にお
いて調製した。試料中のALT濃度は、臨床的に正常なレベルの約28U/Lで
ある。ALT測定を実施例4に記載の電極を用いて実施した。ALT試料の電極
面積について補正した電流出力を表IIに示す。
【0093】
【表3】
【0094】 粗面電極の場合、面積について補正したバックグラウンド電流は平滑面電極に
比して16倍以上高かった(表I)。平滑面電極の場合のバックグラウンド電流
レベルはALT電流の3%未満であった(表II)。粗面電極のバックグラウン
ド電流レベルはALT電流の45%であった。粗面電極を用いて小さなALT電
流を正確に測定することは、バックグラウンド電流がALT電流に比してかなり
高いので難しい。本実施例において粗面電極の場合のバックグラウンド信号の変
動はALT試料の総電流測定において最高4.2%の変化をもたらし、このため
にALT測定において実質的な誤差が生ずる。平滑面電極では、バックグラウン
ド信号の変動はALT試料の総電流測定において最高0.4%の変化しかもたら
さない。粗面電極についてのALT電流の結果の変動係数(10.3%CV)は
、平滑面電極の場合(5%CV)に比して106%高かった。従って、平滑な作
用電極を有する多層素子により、粗な表面を有する作用電極を有する多層素子に
比してより正確な結果が得られることが分かる。
【0095】 本発明の各種変更及び改変は本発明の範囲及び思想を逸脱することなく当業者
に自明であり、本発明が本明細書に記載されている特定実施例に不当に限定され
ないと理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 本発明で使用するのに適したバイオセンサーの分解斜視図である。
【図1B】 本発明で使用するのに適したバイオセンサーの分解斜視図である。
【図2】 実施例2、4、5及び6のデータを作成するために使用したタイプのバイオセ
ンサーの平面図である。
【図3】 グルコースの酵素反応から生成したペルオキシドの量及びALTの酵素反応か
ら生成したペルオキシドの量を比較したグラフである。
【図4】 ペルオキシド濃度に対する信号が直線であることを示すグラフである。
【図5】 各種濃度のALTについて時間に対する信号を示すグラフである。
【図6】 ALT濃度に対する信号を示すグラフである。
【図7】 血清中のALT濃度に対する信号を示すグラフである。
【図8】 作用電極の表面の粗度に対するバックグラウンド信号を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/327 G01N 27/46 336N 33/483 27/30 353R 27/46 336G (72)発明者 クージノー,クリステン・エル アメリカ合衆国、イリノイ・60046、リン デンハースト、エルムウツド・ドライブ・ 1905 Fターム(参考) 2G045 AA13 AA25 BB05 BB34 CA25 CA26 DA20 FB05 GC20 JA02 4B029 AA07 BB16 CC11 FA13 4B063 QA01 QA19 QQ03 QQ26 QR02 QR03 QR49 QR50 QR84 QS02 QX04

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物学的流体試料中のアナライト濃度を測定するためのバイ
    オセンサーであって、 (a)ベース層、 (b)参照電極及び作用電極からなり、前記作用電極の導電性部分の表面が低濃
    度で存在するアナライトを測定し得るように十分に平滑である検出層、 (c)前記電極の上にある乾燥試薬を含む層、及び (d)測定中試料の凝固を防止する位置に設けられている抗凝固剤 を含むことを特徴とする前記バイオセンサー。
  2. 【請求項2】 作用電極が炭素、白金、金、パラジウム、塩化銀及び銀から
    なる群から選択される材料から作られていることを特徴とする請求の範囲第1項
    に記載のバイオセンサー。
  3. 【請求項3】 更に、流体輸送層を含むことを特徴とする請求の範囲第1項
    に記載のバイオセンサー。
  4. 【請求項4】 流体輸送層が親水性メッシュからなることを特徴とする請求
    の範囲第3項に記載のバイオセンサー。
  5. 【請求項5】 更に、検出層の上に生物学的流体の蒸発を抑えるための被覆
    層を含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のバイオセンサー。
  6. 【請求項6】 作用電極が更にレドックスポリマーを含むことを特徴とする
    請求の範囲第1項に記載のバイオセンサー。
  7. 【請求項7】 作用電極が更にペルオキシダーゼ酵素及び炭素を含むことを
    特徴とする請求の範囲第1項に記載のバイオセンサー。
  8. 【請求項8】 作用電極が約50,000Å以下の算術平均粗度を有するこ
    とを特徴とする請求の範囲第1項に記載のバイオセンサー。
  9. 【請求項9】 作用電極が約30,000Å以下の算術平均粗度を有するこ
    とを特徴とする請求の範囲第1項に記載のバイオセンサー。
  10. 【請求項10】 作用電極が約10,000Å以下の算術平均粗度を有する
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のバイオセンサー。
  11. 【請求項11】 作用電極が流体に接触したときに溶解しないことを特徴と
    する請求の範囲第1項に記載のバイオセンサー。
  12. 【請求項12】 流体輸送層が流体を複数の成分に分離し得ることを特徴と
    する請求の範囲第1項に記載のバイオセンサー。
  13. 【請求項13】 流体が全血であり、複数の成分が赤血球及び血漿を含むこ
    とを特徴とする請求の範囲第12項に記載のバイオセンサー。
  14. 【請求項14】 流体が血液であり、アナライトがALTであることを特徴
    とする請求の範囲第1項に記載のバイオセンサー。
  15. 【請求項15】 濃度が1mM未満であることを特徴とする請求の範囲第1
    項に記載のバイオセンサー。
  16. 【請求項16】 生物学的流体試料中のアナライト濃度の測定方法であって
    、 (1)(a)ベース層、(b)参照電極及び作用電極からなり、前記作用電極の
    導電性部分の表面が低濃度(例えば、1mM未満)で存在するアナライトを測定
    し得るように十分に平滑である検出層、(c)前記電極の上にある乾燥試薬を含
    む層、及び(d)測定中試料の凝固を防止する位置に設けられている抗凝固剤を
    含むバイオセンサーを用意するステップ、 (2)前記バイオセンサーに生物学的流体を導入するステップ、 (3)流体で前記乾燥試薬を溶解するステップ、 (4)前記検出層において化学反応が起るようにするステップ、及び (5)前記化学反応の出力を読んで、前記アナライトの濃度を測定するステップ
    を含む前記方法。
  17. 【請求項17】 作用電極が炭素、白金、金、パラジウム、塩化銀及び銀か
    らなる群から選択される材料から作られていることを特徴とする請求の範囲第1
    6項に記載の方法。
  18. 【請求項18】 更に、バイオセンサーが流体輸送層を含むことを特徴とす
    る請求の範囲第16項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 流体輸送層が親水性メッシュからなることを特徴とする請
    求の範囲第18項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 更に、検出層の上に生物学的流体の蒸発を抑えるための被
    覆層を含むことを特徴とする請求の範囲第16項に記載の方法。
  21. 【請求項21】 作用電極が更にレドックスポリマーを含むことを特徴とす
    る請求の範囲第16項に記載の方法。
  22. 【請求項22】 作用電極が更にペルオキシダーゼ酵素及び炭素を含むこと
    を特徴とする請求の範囲第16項に記載の方法。
  23. 【請求項23】 作用電極が約50,000Å以下の算術平均粗度を有する
    ことを特徴とする請求の範囲第16項に記載の方法。
  24. 【請求項24】 作用電極が約30,000Å以下の算術平均粗度を有する
    ことを特徴とする請求の範囲第16項に記載の方法。
  25. 【請求項25】 作用電極が約10,000Å以下の算術平均粗度を有する
    ことを特徴とする請求の範囲第16項に記載の方法。
  26. 【請求項26】 作用電極が流体に接触したときに溶解しないことを特徴と
    する請求の範囲第16項に記載の方法。
  27. 【請求項27】 流体輸送層が流体を複数の成分に分離し得ることを特徴と
    する請求の範囲第16項に記載の方法。
  28. 【請求項28】 流体が全血であり、複数の成分が赤血球及び血漿を含むこ
    とを特徴とする請求の範囲第27項に記載の方法。
  29. 【請求項29】 流体が血液であり、アナライトがALTであることを特徴
    とする請求の範囲第16項に記載の方法。
  30. 【請求項30】 濃度が1mM未満であることを特徴とする請求の範囲第1
    6項に記載の方法。
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