JP2002535396A - セロトニン(5−ht(2c))アゴニストとしてのアミノアルキルベンゾフラン類 - Google Patents

セロトニン(5−ht(2c))アゴニストとしてのアミノアルキルベンゾフラン類

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シュ・ヤンピン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式I(式中、R、R、R、R、R、R'、R、R'およびR12は明細書中で記載される通りである)で示されるセロトニン作動性アミノアルキルベンゾフランを提供する。 【化16】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 神経伝達物質セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン、5−HT)は、少なく
とも7つの受容体(レセプター)クラスの異種性集団から生じる豊富な薬理作用
を持っている。セロトニン5−HTクラスは、さらに少なくとも3つのサブタ
イプ(具体的に示すと5−HT2a、5−HT2bおよび5−HT2c)に細分
される。5−HT2c受容体は分離および特徴づけがされており(Julius, et a
l., 米国特許第4, 985, 352号)、5−HT2c受容体を欠損した形質転換(ト
ランスジェニック)マウスに発作および食物の消費が増加する摂食障害が現れる
と報告されている(Julius, et al., 米国特許第5, 698, 766号)。5−HT
受容体に対して選択的な化合物は、現在の治療に付随する副作用を伴わない発
作および摂食障害の処置のための有用な治療を提供するだろう。
【0002】 本発明は、式Iのアミノアルキルベンゾフラン:
【化6】 [式中: Aは−CHR13−または単結合であり; Rは水素、ハロ、シアノ、−C(O)NR、C−Cアルキル、C
アルコキシカルボニル、カルボキシ、またはハロ、C1−C4アルキルおよび
1−C4アルコキシを含む群から選択される1つまたは2つの置換基で置換され
ていてもよいフェニルであり; Rは水素、ハロ、シアノ、カルボキサミド、ホルミル、トリメチルシリル、
トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルまたはC−C6アルキルであり; RおよびRは独立して水素、ハロ、アミノ、ニトロ、C−C4アルコキ
シ、シアノ、カルボキサミド、−C(O)NR、−NR1011、−NH
C(O)NHR14、C−Cアルコキシカルボニル、カルボキシル、トリフル
オロメチル、またはC−Cアルコキシ、ヒドロキシ、フェノキシおよびフェ
ニルを含む群から選択される置換基で置換されていてもよいC−Cアルキル
であり; RおよびR’は独立して水素、C−Cアルキルまたはベンジルである
か;またはRおよびR’はそれらが結合している炭素原子と共にシクロプロ
ピル部分を形成し; Rは水素、C−Cアルキルまたはベンジルであり; R'は水素であるか、またはRおよびR'はそれらが結合している炭素原
子と共にシクロプロピル部分を形成し; RおよびRは独立して水素またはC−Cアルキルであり; Rは水素またはC−Cアルキルであり; RはC−Cアルキルであり、ここにそのアルキル鎖はカルボキシ、フェ
ニルまたはピリジル(当該フェニルまたはピリジル置換基は、ハロ、C−C
アルキルまたはC−Cアルコキシを含む群から選択される1つまたは2つの
置換基で置換されていてもよい)を含む群から選択される置換基で置換されてい
てもよく; R10は水素またはC−Cアルキルであり; R11はC−CアルキルまたはC−Cアシルであり; R12は水素、ハロまたはC−Cアルキルであり; R13は水素、C−Cアルキルまたはベンジルであり; R14は水素、C−Cアルキル、またはハロ、C−Cアルキルおよび
−Cアルコキシを含む群から選択される置換基で置換されていてもよいフ
ェニルである] で示される化合物または医薬的に許容されるそれらの酸付加塩を提供する。
【0003】 また、本発明は医薬的に許容される担体、希釈剤または賦形剤と共に式Iの化
合物を含む医薬製剤を提供する。
【0004】 本発明は、哺乳動物(哺乳類)の5−HT2c受容体の活性を増加(増大)さ
せる方法であって、そのような活性化を必要とする哺乳動物に、医薬的有効量の
式Iの化合物を投与することによる方法を提供する。
【0005】 さらに本発明の他の態様では、哺乳動物におけるセロトニンの神経伝達の減少
に関連する種々の疾患を処置するための5−HT2c受容体の活性を増加させる
方法を提供する。これらの疾患にはうつ病、肥満症、過食症、月経前症候群また
は黄体後期症候群、アルコール依存症、タバコ乱用、パニック障害、不安症、脳
外傷後症候群、健忘症、老人性痴呆、社会恐怖症、注意欠陥過活動性障害、破壊
的行動障害、欲求制御障害、境界性人格障害、強迫異常症、慢性疲労症候群、早
漏、***障害、拒食症、睡眠障害、自閉症、不安症、発作障害、無言症が含まれ
る。これらの方法全てに、式Iの化合物を用いる。
【0006】 また、本発明は肥満症処置用の医薬品製造に関する式Iの化合物の使用を提供
する。加えて、本発明は式Iの化合物を含む肥満症の処置に適した医薬製剤を提
供する。さらに、本発明は有効量の式Iの化合物を投与することを含む肥満症の
処置方法を提供する。
【0007】 上記式中で用いる一般的化学用語は、それらの通常の意味を持つ。例えば、「
アルキル」という用語はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの基を含む。「アルコキシ
」という用語はメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシな
どを含む。「アシル」という用語はホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、2−メチルプロピオニルなどの基を含む。「ハロ」という用語はフルオロ、
クロロ、ブロモおよびヨードを含む。
【0008】 本発明の化合物はアミンであるために、それらは性質上塩基性であり、それに
よって多くの無機酸および有機酸と反応し、医薬的に許容される酸付加塩を形成
する。本発明の化合物である遊離アミンの幾つかは、典型的に室温で油状物であ
るので、この遊離アミンを、取り扱いやすく、投与しやすい医薬的に許容される
それらの酸付加塩(通常室温で固体である)に変換することが好ましい。そのよう
な塩の形成に一般的に用いられる酸は塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、
リン酸などの無機酸、およびp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、シュ
ウ酸、p−ブロモフェニルスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、
酢酸などの有機酸である。
【0009】 このような医薬的に許容される塩の例としては硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素
塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、リン酸塩、単水素リン酸塩、二水素リン酸塩、メ
タリン酸塩、ピロリン酸塩、クロライド、ブロマイド、ヨーダイド、アセテート
、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪
酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオル酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩
、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチ
ン−1,4−二酸塩、ヘキシン−1,6−二酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩
、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安
息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニルアセテ
ート、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、β−ヒ
ドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンス
ルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、
マンデル酸塩などがある。好ましい医薬的に許容される塩は、塩酸と形成された
ものである。
【0010】 本発明の特定の化合物が、少なくとも1つのキラル炭素を持ち、それゆえラセ
ミ化合物として、個々のエナンチオマーおよびジアステレオマーとして、および
個々のエナンチオマーおよびジアステレオマーの混合物として存在し得ることは
、当業者であれば理解されよう。例えば、R'およびR'が水素であり、そし
てRおよびRの1つが水素である本発明の化合物の個々のエナンチオマーは
以下の構造式:
【化7】 で示されるものである。 個々のジアステレオマー、例えば式中のR'およびR'が水素であり、そして
およびRの両方が水素以外である本発明の化合物は以下の構造式:
【化8】 で示されるものである。 式中の意義Aが−CHR13−であり、R13が水素以外である本発明の化合物
、および式中のRおよびR'が同じでない本発明の化合物は、さらなる非対
称中心をその分子中に導入することで、上に記載したさらなる光学異性体を作り
出すことが当業者には理解されよう。
【0011】 本発明の化合物が単一エナンチオマーまたはジアステレオマーとして存在し、
製剤化され、使用されることは本発明の好ましい態様である一方、また本発明で
は、本発明の化合物がラセミ体、ならびに個々のエナンチオマーおよびジアステ
レオマーの混合物として存在することも考えられる。また本発明の方法および製
剤化では、ラセミ体、ならびに個々のエナンチオマーおよびジアステレオマーの
混合物としての本発明化合物の使用および製剤化も考慮される。
【0012】 個々のエナンチオマーおよびジアステレオマーは、ラセミまたはエナンチオマ
ー的若しくはジアステレオマー的に有利な遊離アミンをキラルクロマトグラフィ
ーによって、またはラセミまたはエナンチオマー的若しくはジアステレオマー的
に有利な遊離アミンおよびキラル酸から得られる塩の分別晶出によって調製する
ことができる。もう1つの方法として、遊離アミンをキラル補助基と反応させ、
そのエナンチオマーまたはジアステレオマーをクロマトグラフィーで分離した後
、キラル補助基を除去し、遊離アミンを再び生じさせる。さらに、エナンチオマ
ーまたはジアステレオマーの分離は、本発明の化合物合成の都合のよい任意の点
で行なうことができる。また、本発明の化合物はキラル合成の使用によっても調
製することができる。
【0013】 式Iのアミノアルキルベンゾフランは全て、有用な5−HT2cアゴニストで
あるが、その化合物の特定のクラスが好ましい。以下の段落はその好ましいクラ
スを示す: aa) Aは単結合である; ab) Aはベンゾフラン環の第4位で結合しているものである; ac) Aはベンゾフラン環の第5位で結合しているものである; ad) Aはベンゾフラン環の第6位で結合しているものである; ae) Aはベンゾフラン環の第7位で結合しているものである; af) Rは水素である; ag) Rはハロである; ah) Rはシアノである; ai) Rは−C(O)NRである; aj) RはC−Cアルキルである; ak) RはC−Cアルコキシカルボニルである; al) Rはカルボキシである; am) Rはハロ、C−CアルキルおよびC−Cアルコキシを含む群か
ら選択された1つまたは2つの置換基で置換されていてもよいフェニルである; an) Rは水素である; ao) Rはハロである; ap) Rはシアノである; aq) Rはカルボキサミドである; ar) Rはトリフルオロメチルである; as) RはC−Cアルキルである; at) Rは水素である; au) Rはハロである; av) Rはフルオロである; aw) Rはアミノである; ax) RはC−Cアルコキシである; ay) RはC−Cアルコキシ、ヒドロキシ、フェノキシおよびフェニル
を含む群から選択された置換基で置換されていてもよいC−Cアルキルであ
る; az) Rは−C(O)NRである;
【0014】 ba) Rは−NR1011である; bb) Rはトリフルオロメチルである; bc) Rは水素である; bd) Rはハロである; be) Rはフルオロである; bf) Rはトリフルオロメチルである; bg) RはC−Cアルコキシ、ヒドロキシ、フェノキシ、フェニルを含
む群から選択された置換基で置換されていてもよいC1−C4アルキルである; bh) Rは−NR1011である; bi) Rは水素である; bj) RはC−Cアルキルである; bk) Rはメチルである; bl) R'は水素である; bm) R'はC−Cアルキルである; bn) R'はメチルである; bo) RおよびR'はそれらが結合している炭素と共にシクロプロピル部
分を形成している; bp) Rは水素である; bq) RはC−Cアルキルである; br) Rはメチルである; bs) R'は水素である; bt) Rは水素である; bu) RはC−Cアルキルである; bv) Rはメチルである; bw) Rは水素である; bx) RはC−Cアルキルである; by) Rはメチルである; bz) Rは水素である;
【0015】 ca) RはC−Cアルキルである; cb) Rはメチルである; cc) R10は水素である; cd) R10はC−Cアルキルである; ce) R10はメチルである; cf) R11はC−Cアルキルである; cg) R11はメチルである; ch) R11はC−Cアシルである; ci) R12は水素である; cj) R12はC−Cアルキルである; ck) R12はメチルである; cl) R12はハロである; cm) R12はクロロである; cn) R12はフルオロである; co) その化合物は遊離塩基である; cp) その化合物は塩である; cq) その化合物は塩酸塩である; cr) その化合物はラセミ体である; cs) その化合物は単一エナンチオマーである; ct) その化合物は1つのキラル中心を持ち、立体配置は(R)である; cu) その化合物は1つのキラル中心を持ち、立体配置は(S)である; cv) その化合物は単一ジアステレオマーである; cw) その化合物は2つのキラル中心を持ち、そのどちらの立体配置も(R)で
ある; cx) その化合物は2つのキラル中心を持ち、その1つの立体配置が(R)であ
り、他方の立体配置が(S)である; cy) その化合物は2つのキラル中心を持ち、そのどちらの立体配置も(S)で
ある; cz) Aはベンゾフリル部分の第7位で結合し、R、RまたはR12の1
つだけが水素以外である;
【0016】 da) Aはベンゾフリル部分の第7位で結合し、R、RおよびR12の2
つだけが水素以外である; db) Aはベンゾフリル部分の第7位で結合し、R、RおよびR12の3
つ全てが水素以外である。 上記クラスを組み合わせて、さらなる好ましいクラスを形成させ得ることが理解
されよう。
【0017】 また、本発明は哺乳動物の5−HT2c受容体の活性化を増加させる方法であ
って、そのような活性化を必要とする哺乳動物に、医薬的に有効量の式Iの化合
物を投与することによる方法を提供する。好ましい哺乳動物はヒトである。
【0018】 以下の群は本発明の範囲内において考慮されるアミノアルキルベンゾフランの
例示である: 1−(2−ペンタフルオロエチル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−
アミノプロパン; 1−(2−(3−フルオロフェニル)−5−クロロベンゾフラ−7−イル)−2−
アミノプロパン; 1−(3−(4−イソプロピルフェニル)ベンゾフラ−5−イル)−2−アミノプ
ロパンメタンスルホン酸塩; (R)−1−(3−(2−メトキシフェニル)−7−トリフルオロメチルベンゾフ
ラ−6−イル)−2−アミノプロパン; 1−(4−(1−フェニルエタ−2−イル)ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノ
プロパン 2−ナフタレンスルホン酸塩; 1−(5−(4−フェノキシペンタ−1−イル)ベンゾフラ−4−イル)−2−ア
ミノプロパン安息香酸塩; 3−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1−アミノブタン塩酸塩; 3−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−6−イル)−1−アミノブタンヒド
ロブロマイド; 3−(7−メチルベンゾフラ−4−イル)−1−アミノブタンマレイン酸塩; (S)−1−(5−([N'−メチル−N'−(1−(2−クロロフェニル)エタ−2−
イル)]カルボキサミド)ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン; 1−(5−([N'−(5−(2,4−ジメトキシフェニル)ペンタ−1−イル)]カ
ルボキサミド)ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン; 1−(5−([N'−(5−(3−クロロ−4−メチルフェニル)ヘキサ−2−イル)
]カルボキサミド)ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンフマル酸塩; 1−(5−([N'−イソプロピル−N'−(4−(3−ブロモピリジン−2−イル)
ブタ−1−イル)]カルボキサミド)ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン
プロピオン酸塩; 1−(4−([N'−(3−(4−メトキシピリジン−3−イル)ヘプタ−2−イル)
]カルボキサミド)ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンコハク酸塩; 1−(5−([N'−(3−(2−クロロ−6−メトキシピリジン−4−イル)プロ
パ−1−イル)]カルボキサミド)ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン
4−クロロ安息香酸塩; 1−(2−アミノエチル)−1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)シクロプ
ロパン; 1−アミノ−1−(5−クロロ−6−トリフルオロメチルベンゾフラ−4−イ
ル)シクロプロパン安息香酸塩。
【0019】 意義Aが単結合である本発明の化合物は、以下の反応式:
【化9】 [式中の意義R,R,R,R,R,R'およびRは上で定義された通りで
ある] に示されるようにして、適当に置換されたベンゾフランを出発物質として製造す
る。ブロモベンゾフランを、パラジウム(II)クロライド、トリ(o−トリル)ホス
フィンおよびトリブチルスズメトキシド存在下で適当なエノールアセテートとカ
ップリングさせることで対応するケトン化合物を得る。その後、このケトン化合
物を標準的な条件下で還元的にアミノ化、例えば酸の存在下でケトン化合物を酢
酸アンモニウムおよびシアノホウ化水素ナトリウムで処理することで、本発明の
第一級アミン化合物を得る。
【0020】 もう1つの方法として、そのブロモベンゾフランをマグネシウムで処理し、対
応するグリニャール試薬を得る。その後、この化合物を臭化銅(I)と反応させた
後、適当なN−保護アジリジンと反応させ、対応するN−保護アミン化合物を得
る。その後、そのアミン化合物を脱保護することで本発明の化合物を得る。ベン
ゾフラン環上の置換基の性質が都合よく除去できる保護基を決定することは、当
業者であれば理解できよう。一般的に用いられる保護基はtert−ブトキシカルボ
ニル基であり、その後それを酸(典型的には塩酸)で処理することによって除去す
る。
【0021】 意義Aが−CHR13−である本発明の化合物は、以下の反応式:
【化10】 [式中の意義R,R,R,R,R,R,R12およびR13は上で定義され
た通りである] に記載されているように製造する。ブロモベンゾフランをパラジウム(II)アセテ
ートおよびトリフェニルホスフィンまたはトリ(o−トリル)ホスフィンなどの適
当なトリアリールホスフィンの存在下で、適当なアリル型アルコールとカップリ
ングし、対応するケトン化合物を得る。その後、このケトン化合物を標準的な条
件下で還元的にアミノ化することで、本発明の化合物を得る。上記で生成したケ
トン化合物を適当なアルキル化剤と標準的な条件下で反応させることによってR '部分を導入し得ることは、当業者であれば理解できよう。
【0022】 必要なベンゾフラン中間体は、商業的に入手するか、以下の反応式:
【化11】 [式中の意義R,RおよびR12は、上に定義された通りである] に示されるような当分野に周知の方法によって、適当に置換されたフェノールか
ら製造できる。
【0023】 適した溶媒(典型的には、ジメチルホルムアミド)中の適当に置換されたフェノ
ールの溶液を塩基で処理し、対応するフェノキシドを製造する。この反応に有用
な塩基は、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどのヒドリド源、またはカ
ルボン酸ナトリウム若しくはカルボン酸カリウムなどのカルボン酸塩を含む。そ
の後、そのフェノキシド溶液をサイクリックまたはジアルキルアセタールとして
保護されたクロロアセトアルデヒドまたはブロモアセトアルデヒドで処理する。
ブロモアセトアルデヒドジエチルアセタールは、この反応に特に有用である。こ
の手法で生成したフェノキシアセトアルデヒドアセタールを、適した溶媒中で酸
源と反応させ、望むベンゾフランを得る。適した溶媒はトルエン、キシレン、ベ
ンゼンおよびクロロベンゼンのようなハロベンゼンなどの芳香族溶媒を含む。適
した酸は、濃縮された硫酸、ポリリン酸およびAmberlyst 15(登録商標)のよ
うな酸性樹脂を含む。
【0024】 もう1つの方法として、フェノキシド溶液をアリルブロマイドまたはアリルク
ロライドで処理し、標準的な分離および精製手法を用いた後に、対応するアリル
エーテルを得る。この精製したエーテルをオルト−クライゼン転位させるのに十
分な温度にまで加熱し、対応するo−アリルフェノールを得る。この転位で用い
られるアリルエーテルは、ジメチルホルムアミド残留物を実質的に含まないこと
が非常に重要である。RおよびRの置換基の位置および性質に応じて、転位
で2つの異性体生成物の混合物が得られることは、当業者であれば理解されよう
。これらの異性体は合成手順中のこの段階または後の段階(都合がよいか、ある
いは所望の段階)で分離することができる。その分離はクロマトグラフィー、蒸
留または結晶化によって行なうことができる。その後、o−アリルフェノールを
適当な溶媒(この段階ではジクロロメタンおよびメタノールが有用な溶媒である)
中で過剰のオゾンで処理する。
【0025】 その後、反応混合液のオゾンをパージし、そのオゾン化物を還元条件下で処理
(典型的には、トリフェニルホスフィンまたはジメチルスルフィドで処理)し、対
応するフェニルアセトアルデヒドを得る。フェノールヒドロキシル基に関するア
ルデヒドの配向性が、遊離ヒドロキシアルデヒドを伴う平衡混合物中に存在する
サイクリックヘミアセタールの形成を生じさせることは、当業者であれば理解さ
れよう。適した溶媒 (トルエンなど) 中の平衡混合物の溶液を、触媒量の適当な
酸(硫酸など)で処理し、望むベンゾフランを得る。
【0026】 第2位および/または第3位が置換されたベンゾフランを、反応式IIIに記載さ
れている化学反応を修正することで製造し得ることは、当業者であれば理解され
よう。例えば、フェノールを適したハロケトンでアルキル化した後、環化するこ
とで置換されたベンゾフランを得ることができる。もう1つの方法として、本発
明の化合物の合成中、都合のよい任意の時点で、当業者に周知の方法によって、
ベンゾフラン部分の第2位または第3位を置換することもできる。
【0027】 また、必要なベンゾフランは以下の反応式:
【化12】 [式中の意義R,RおよびR12は上で定義された通りである] で示されるように適当に置換されたフェノールから製造し得る。適当なフェノー
ルおよびヘキサメチレンテトラミンの混合液を適当な酸(トリフルオロ酢酸など)
で処理し、水で処理した後に対応するo−ホルミルフェノールを得る。その後、
このo−ホルミルフェノールを(ブロモメチル)トリフェニルホスホニウムブロマ
イドで処理した後、適当な塩基(カリウムtert−ブトキシドなど)で処理すること
で、望むベンゾフランを得る。
【0028】 また、R,R'およびRが水素以外である本発明の化合物は反応式V:
【化13】 [式中の意義R,RおよびR12は上で定義された通りである] で記載されているように製造することができる。
【0029】 適当なブロモベンゾフランをマグネシウム元素で処理することで、対応するグ
リニャール試薬を得る。このグリニャール試薬を炭酸ジエチルでクエンチし、得
られた付加生成物を連続的にホウ化水素ナトリウムおよび無水酢酸で処理する。
その後、α−アセトキシエステルをヨウ化サマリウムで処理し、α−ベンゾフリ
ル酢酸エチルを得る。そのアニオンを生じさせた後、適当なアルキル化剤(R
−LG)でクエンチする。得られたα−アルキルエステルを、このような官能基
の変換のための標準的な方法によってα−アルキルアミンに変換する。α−アル
キルエステルのアニオンを生じさせ、同種のまたは異なるアルキル化剤でクエン
チした後に、このエステルを対応するアミン化合物に変換することで、その分子
に第2の置換基を導入できることは当業者であれば理解されよう。
【0030】 RおよびR'がそれらが結合している炭素原子と共にシクロプロピル部分を
形成している本発明の化合物は反応式VI:
【化14】 [式中のR,R,R,RおよびR12は上で定義した通りである] で示されるように製造し得る。
【0031】 適当に置換されたブロモベンゾフランをマグネシウム金属で処理し、対応する
グリニャール試薬を得るか、または低温下、アルキルリチウムで処理し、ハロゲ
ン金属交換を行なうかのどちらかで処理する。その後、これらの試薬のどちらか
を適当な試薬(例えば、ジメチルホルムアミド)で処理し、対応するホルミルベン
ゾフランを得る。このホルミルベンゾフランを標準的なヒドリド還元条件下(例
えば、エタノール中のホウ化水素ナトリウム)で還元し、対応するアルコール化
合物を得る。その後、そのアルコール化合物をまず対応するハライドに変換し、
シアニドアニオン源で置きかえるか、またはアルコール化合物をヨウ化ナトリウ
ム触媒の存在下でジメチルホルムアミドおよびアセトニトリルの混合液中のトリ
メチルシリルクロライドおよびシアン化ナトリウムと反応させることによって、
直接ニトリルに変換する(Dans et al. (Journal of Organic Chemistry, 46, 29
85 (1981)に記載されているように)のどちらかによって対応するニトリル化合物
に変換する。
【0032】 また、適当なベンゾフリル酢酸エステル(ベンゾフリル酢酸エチルなど)を出発
物質として、必要なニトリル化合物を製造することができる。ベンゾフリル酢酸
エステルを適当な塩基(ナトリウムメトキシドなど)の存在下でホルムアミドと反
応させることで、対応するベンゾフリルアセトアミドを生成させる。その後、こ
のアセトアミドを脱水し、適当な脱水剤(ピリジンの存在下、トリフルオロ無水
酢酸など)と反応させることで望むニトリル化合物を得る(Campagna, et al. Tet
rahedron Letters, 1813 (1997)に記載されているように)。
【0033】 このニトリル化合物をSychkovaおよびShabarov(Zh. Org. Khim., 16, 2086 (1
980))に記載の条件下、相間移動触媒(ベンジルトリエチルアンモニウムクロライ
ドなど)の存在下で1,2−ジブロモエタンおよび水性水酸化ナトリウムと反応さ
せることによって、シクロプロピル部分を導入する。適当なヒドリド還元剤(例
えば、水素化アルミニウムリチウムまたはボラン ジメチルスルフィド複合体)で
対応するシクロプロピルアミドを還元し、本発明の化合物を得る。
【0034】 もう1つの方法として、ベンゾフリル酢酸エステルを過剰量の適当な塩基(リ
チウム ジイソプロピルアミドなど)の存在下で、1,2−ジブロモエタンと反応
させることで、1−ベンゾフリル−1−カルボキシシクロプロパンの対応するエ
ステルを製造することができる。その後、そのエステル部分を上で記載された官
能基変換によって必要なアミノメチル部分に変換する。
【0035】 RおよびR'がそれらが結合している炭素原子と共にシクロプロピル部分
を形成している本発明の化合物は反応式VII:
【化15】 [式中のR,R,R,RおよびR12は上に記載された通りであり、BOCは
tert−ブトキシカルボニルである] で示されるように製造し得る。
【0036】 適当に置換されたブロモベンゾフランを上に記載のように対応するアルデヒド
化合物に変換する。その後、このアルデヒド化合物を1−tert−ブトキシカルボ
ニルシクロプロピルリチウムと反応させること(本質的にHaener et al. (Helvet
ica Chimica Acta, 69, 1655−65 (1986))に記載されているように)で、対応す
る1−tert−ブトキシカルボニル−1−(ベンゾフリル)ヒドロキシメチルシクロ
プロパンを得る。上に記載のように対応するアセテートをヨウ化サマリウム(II)
で処理し、このアルコール化合物をメチレンに還元する。得られたtert−ブチル
エステルを標準的なクルチウス転位条件に付することで、N−tert−ブトキシカ
ルボニル 1−アミノ−1−(ベンゾフリル)メチルシクロプロパンを得る。この
化合物を酸で処理することによって脱保護し、本発明の化合物を得る。必要であ
るか、または所望であれば、アルデヒドを出発物質として、対応するアルコール
に還元した後、対応するブロモメチルベンゾフランに変換する。その後、この反
応物を1−tert−ブトキシカルボニルシクロプロピルリチウムと反応させ(本質
的にHaenerに記載されるように)、1−tert−ブトキシカルボニル−1−(ベンゾ
フリル)メチルシクロプロパンを得た後、それを上に記載の一連のクルチウス転
位/脱保護に付し、本発明の化合物を得る。
【0037】 もう1つの方法として、ブロモベンゾフランを出発物質として、標準的な条件
下でマグネシウム金属と反応させ、対応するグリニャール試薬、ベンゾフリルマ
グネシウムブロマイドを得る。その後、このグリニャール試薬をWeinrebアミド
、N−メチル N−メトキシ 1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロ
パン−1−カルボキサミドと反応させ、1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)
−1−(ベンゾフリルカルボニル)シクロプロパンを得る。その後、このケトン化
合物を標準的な条件下(典型的に、メタノールまたはエタノール中のホウ化水素
ナトリウム)で還元し、1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(ベンゾフ
リル(ヒドロキシメチル))シクロプロパンを得る。その後、このアルコール化合
物を対応するアセテートに変換し、上に記載のようにヨウ化サマリウムで処理す
ることで対応するメチレンに還元する。得られた1−(tert−ブトキシカルボン
−イル)−1−(ベンゾフリルメチル)シクロプロパンを標準的な条件下、酸で処
理することで、本発明の化合物を得る。必要であるか、または所望であれば、本
質的にFehrentzおよびCastro (Synthesis, 676 (1983))に記載されているように
、Weinrebアミドを水素化アルミニウムリチウムと反応させることによって還元
し、対応するアルデヒド化合物を得る。その後、このアルデヒド化合物を上記グ
リニャール試薬と反応させることで、1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−
1−(ベンゾフリル(ヒドロキシメチル))シクロプロパンを製造した後、それを上
で記載した反応条件に付し、本発明の化合物を得る。必要なWeinrebアミド、N
−メチル N−メトキシ 1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロパン
−1−カルボキサミドを商業的に入手可能な1−アミノ−1−カルボキシシクロ
プロパンから、当分野で周知の標準的な方法によって製造し得る。
【0038】 全てではないが、置換基が本発明の化合物の製造に用いられる反応条件と混合
しても化学反応を起こさないことは、当業者であれば理解されよう。これらの条
件に合わない置換基は、より都合のよい合成の時点で導入するか、あるいは当業
者に周知の官能基置換によって調製することができる。さらに、本発明の化合物
の多くは、それ自体有用な5−HT2Cアゴニストであるが、本発明の他の化合
物を製造するために有用な中間体でもある。エステル官能基を持つ本発明のこれ
らの化合物を、例えば標準的な条件下で加水分解させ、対応するカルボン酸化合
物を得ることができる。その後、これらの酸を標準的なペプチドカップリング条
件下でアミンと反応させることで、対応するアミド化合物を得る。もう1つの方
法として、そのエステルを還元し、対応するアルコール化合物を得る。さらに、
アルコキシ基を開裂させ、対応するフェノールを得て、第一級アミン化合物をジ
アゾ化し、置換することで、対応するハロゲン化化合物を得る。
【0039】 以下の製造例および実施例は、本発明の化合物の合成に有用な方法を例示した
ものである。
【0040】 製造例I 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 2−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセター
ル ジメチルフォルムアミド211mL中の2−ブロモ−4−フルオロフェノール2
0gm(105mMol)の溶液にブロモアセトアルデヒドジエチルアセタール15.8m
L(105mMol)を加えた後、無水炭酸カリウム14.5gm(105mMol)を加えた。
その後、この混合液を窒素大気下で約18時間、加熱還流した。その後、その反応
混合液を減圧下で濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル200mLおよび1N水酸
化ナトリウム200mL間に分配した。その相を分け、酢酸エチル相を水200mL
で洗浄し、乳状液を生じさせた。さらに酢酸エチル100mLおよび水20mLを乳
状液に加えた。分けた酢酸エチル相および乳状液を取り出し、保存した。その酢
酸エチル相を再び水200mLで洗浄した。この新たな乳状液を元の乳状液および
水相に合わせた。その混合液を酢酸エチル700mLおよび水780mL間に分配し
た。乳状液および水層(1600mL)を取り出した。その有機相を硫酸マグネシウ
ムで脱水し、減圧下で濃縮し、琥珀色の油状物として望む物質26.4gm(82%
)を得た。その残しておいた乳状液および水相をトルエン1Lで洗浄した。その相
を分け、有機相を硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し、さらに琥珀色の
油状物として望む化合物4.67gmを得た。望む生成物の最終回収は31.1g(9
6.7%)であった。
【0041】 環化 クロロベンゼン707mL中のアンバーリスト−15(Amberlyst-15) 109.
4gmの混合液を加熱還流し、共沸蒸留によって水を除去した。そのポットに残る
容量が約500mLになるまで蒸留した。その後、この混合液にクロロベンゼン4
060mL中の2−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)アセトアルデヒドジエ
チルアセタール109.4gm(356mMol)溶液を2時間、滴加処理した。その混合
液を一定の水除去を伴いながら還流温度で攪拌した。共沸混合蒸留物中に水を観
測できなくなれば、その反応混合液を室温にまで冷ました。濾過ケーキをジクロ
ロメタン400mLで洗浄し、濾液と合わせ、減圧下で濃縮し、無色の油状物10
2gmを得た。この油状物をヘキサン500mLで希釈し、シリカゲルクロマトグラ
フィーにかけ、ヘキサンで溶出した。望む生成物を含んだ画分を合わせ、減圧下
で濃縮し、標題化合物39.6gm(52%)を得た。 H−NMR(CDCl):δ 7.75 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.27 (dd, JH,H = 2.5 Hz,
JH,F = 8.8 Hz, 1H), 7.25 (dd, JH,H = 2.5 Hz, JH,F = 8.3 Hz, 1H), 6.85 (d
, J = 2.2 Hz, 1H)。
【0042】 製造例II 4−メトキシ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−5−メトキシフェノールおよび4−ブロモ−5−メトキシフェノー
ル アセトニトリル1L中の3−メトキシフェノール40.0gm(322.2mMol)溶
液を窒素大気下で0℃にまで冷却した。この冷却した溶液に、反応混合液を0℃
に保つ割合(およそ2時間)でアセトニトリル500mL中のN−ブロモスクシンイ
ミド57.35gm(322.2mMol)溶液を滴加処理した。その処理が完了した後、
その反応混合液を0℃で約1時間攪拌し、減圧下で濃縮した。その残留物を四塩
化炭素で処理し、形成した固形物を濾過して取り除いた。その濾液を減圧下で濃
縮し、赤い油状物として臭素化異性体混合物を得た。
【0043】 この油状物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、0−30%酢酸エチルを
含むヘキサン濃度勾配系で溶出した。最初の溶出化合物を含む画分を合わせ、減
圧下で濃縮し、透明な液体として2−ブロモ−5−メトキシフェノール18.1g
m(28%)を得た。 H−NMR (CDCl) : δ 7.31 (d, 1H), 6.6 (d, 1H), 6.41 (dd, 1H), 5.5 (s,
1H), 3.77 (s, 3H)。
【0044】 後に溶出した化合物を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮した。この残留物をシ
リカゲルクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンで溶出した。実質的に純粋
な4−ブロモ−5−メトキシフェノールを含む画分を合わせ、減圧下で濃縮し、
白色結晶の固形物24.1g(37%)(融点 = 68−69℃)を得た。 H−NMR (CDCl) : δ 7.34 (d, 1H), 6.45 (d, 1H), 6.33 (dd, 1H), 4.9 (b
r s, 1H), 3.85 (s, 3H)。
【0045】 2−(2−ブロモ−5−メトキシフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセター
ル ジメチルホルムアミド300mL中の2−ブロモ−5−メトキシフェノール16
.0gm(78.8mMol)、炭酸カリウム10.9gm(78.8mMol)およびブロモアセト
アルデヒドジエチルアセタール15.5gm(78.8mMol)の混合液を16時間、1
42℃で加熱した。その後、その反応混合液を室温にまで冷却し、2N水酸化ナ
トリウム100mLで希釈し、続いて酢酸エチル500mLで希釈した。この混合液
を水1Lで2回洗浄した。その水性の洗浄液を合わせたものを酢酸エチル300
mLで2回抽出した。有機相の全てを合わせ,水1Lで洗浄し、塩化ナトリウム飽
和水溶液1Lで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し、暗い琥珀
色油状物として望む化合物を得た。
【0046】 環化 クロロベンゼン500mL中のポリリン酸17gmの混合液を攪拌しながら80℃
にまで加熱した。この混合液にクロロベンゼン100mL中の2−(2−ブロモ−
5−メトキシフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタール16gm(50.1
3mMol)溶液を30分に渡って滴加処理した。得られた混合液を80℃で5時間
攪拌し、120℃で2時間攪拌した。この反応混合液を室温にまで冷却し、クロ
ロベンゼン溶液をポリリン酸相から移動させた。その残った残留物をジエチルエ
ーテル200mLで5回洗浄した。その有機相全てを合わせ、減圧下で濃縮し、濃
い琥珀色油状物を得た。この油状物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、酢
酸エチル0−5%を含むヘキサン濃度勾配で溶出した。生成物を含む画分を合わ
せ、減圧下で濃縮し、白色結晶の固形物として標題化合物11.3gm(99%)(融
点 = 60−62℃)を得た。 元素分析: CBrOとして計算した: 理論値: C, 47.61; H,
3.11 実測値: C, 47.40; H, 3.37。
【0047】 製造例III 5−ブロモ−6−メトキシベンゾフラン 4−ブロモ−5−メトキシフェノール23gm(113.3mMol)を出発物質として
、本質的に製造例IIの手法によって白色結晶の固形物として標題化合物16.2g
mを製造した。
【0048】 製造例IV 4−ブロモベンゾフランおよび6−ブロモベンゾフラン 2−(3−ブロモフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタール ジメチルホルムアミド25mL中の3−ブロモフェノール10gm(57.8mMol)
溶液をジメチルホルムアミド30mL中の水素化ナトリウム(鉱油中に60%懸濁)
2.8gm(70mMol)の混合液に滴加処理した。その処理が完了した後、反応混合
液を1時間攪拌した。その後、その反応混合液にブロモアセトアルデヒドジエチ
ルアセタール9.7mL(64.5mMol)を加え、得られた混合液を153℃で2時間
攪拌した。その反応混合液を室温にまで放冷し、ジエチルエーテル300mLで希
釈した。その後、この混合液を水150mLで2回洗浄し、塩化ナトリウム飽和水
溶液50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し、望む化合物
を約17gm得た。 H−NMR (CDCl): δ 7.15−7.05 (m, 2H), 6.85 (dd, 1H), 4.8 (t, 1H), 3.
95 (d, 2H), 3.8−3.55 (m, 4H), 1.25 (t, 6H)。
【0049】 環化 クロロベンゼン400mL中の2−(3−ブロモフェノキシ)アセトアルデヒドジ
エチルアセタール17gm(57.8mMol)およびポリリン酸17.5gmの混合液を2
時間、80℃で加熱した。その反応混合液を室温にまで冷却し、そのクロロベン
ゼンをポリリン酸から移動させた。そのポリリン酸をジエチルエーテル150mL
で2回洗浄した。その有機相全てを合わせ、減圧下で濃縮した。その残留物をジ
エチルエーテルで再溶解し、その有機相を炭酸水素ナトリウム飽和溶液、水およ
び塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮
した。その残留油状物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘキサンで溶出
した。
【0050】 最初の溶出異性体を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮し、4−ブロモベンゾフ
ラン1.7gm(15%)を得た。 元素分析 : CBrOとして計算した : 理論値 : C, 48.77 ; H, 2.56
実測値 : C, 48.89 ; H, 2.72。
【0051】 後の溶出異性体を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮し、6−ブロモベンゾフラ
ン2.5gm(22%)を得た。 元素分析 : CBrOとして計算した : 理論値 : C, 48.77 ; H, 2.56
実測値 : C, 48.89 ; H,2.67。
【0052】 製造例V 5−ブロモベンゾフラン 4−ブロモフェノール10gm(57.8mMol)を出発物質として、本質的に製造
例IVに記載の手順を用いて標題化合物4.2gm(38%)を得た。 元素分析 : CBrOとして計算した : 理論値 : C, 48.77 ; H, 2.56
実測値 : C, 48.51 ; H, 2.46。
【0053】 製造例VI 7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモフェノール10gm(57.8mMol)を出発物質として、本質的に製造例IVに記
載の手順を用いて標題化合物5gm(45%)を得た。 元素分析 : CBrOとして計算した : 理論値 : C, 48.77 ; H, 2.56
実測値 : C, 49.02 ; H, 2.82。
【0054】 製造例VII 5−メトキシ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−4−メトキシフェノール 二硫化炭素10mL中の臭素2.6mL(100mMol)溶液を、0℃で30分に渡っ
て二硫化炭素20mL中の4−メトキシフェノール12.4gm(100mMol)溶液に
滴加処理した。30分後、さらに二硫化炭素10mL中の臭素1mLを滴加処理した
。その後、その反応混合液を減圧下で濃縮し、その残留物をジエチルエーテルで
溶解した。この溶液を連続的に水100mLで洗浄し、塩化ナトリウム飽和水溶液
100mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮した。その残留物
をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル0−20%を含むヘキサン
濃度勾配を用いて溶出した。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮し、結晶
の固形物として望む化合物11.6gm(57%)を得た。 H−NMR (CDCl) : δ 7.0 (d, 1H), 6.95 (d, 1H), 6.8 (dd, 1H), 5.15 (s,
1H), 3.75 (s, 3H)。
【0055】 2−ブロモ−4−メトキシフェノール11.5gm(56.9mMol)を出発物質とし
て、本質的に製造例IVに記載の手順を用いて、標題化合物4.5gm(35%)を得
た。 元素分析 : CBrOとして計算した : 理論値 : C, 47.61 ; H,3.1
1 実測値 : C, 47.79 ; H, 3.13。
【0056】 製造例VIII 6−メトキシ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−3−メトキシフェノール ジヒドロピラン30mL中の3−メトキシフェノール22gm(177.4mMol)溶
液を氷浴/水浴中で冷却しながらジヒドロピラン10mL中のp−トルエンスルホン
酸一水化物100mg(0.525mMol)溶液に滴加処理した。1時間攪拌したその
反応混合液をジエチルエーテル300mLで希釈した後、連続的に0.1N水酸化
ナトリウム100mLで洗浄し、塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。残った有
機相を硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮した。得られた油状物を蒸留し
た。110−130℃で蒸留した画分を集めた後、5N水酸化ナトリウムおよび
ジエチルエーテル間に分配した。その有機相を分け、連続的に水および塩化ナト
リウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し、テト
ラヒドロピラン−2−イル 3−メトキシフェニルエーテル27.1gm(73%)
を得た。 H−NMR(CDCl) : δ 7.18 (t, 1H), 6.65−6.60 (m, 2H), 6.50 (dd, 1H), 5
.4 (t, 1H), 3.95−3.90 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.62−3.55 (m, 1H), 2.0−1
.6 (m, 6H)。
【0057】 n−ブチルリチウム(ヘキサン中の1.6M)33mL(52.8mMol)を15分に渡
ってテトラヒドロフラン100mL中のテトラヒドロピラン−2−イル 3−メト
キシフェニルエーテル10gm(48.1mMol)溶液に滴加処理した。室温で2.5時
間攪拌した後、その反応混合物を0℃にまで冷却した後、1,2−ジブロモエタ
ン4.6mL(53.2mMol)を滴加処理した。その後、その反応混合液を約14時間
室温で攪拌した。その反応混合液を1N塩酸50mLで希釈し、1時間攪拌した。
その水相をジエチルエーテル100mLで3回抽出した。その有機相を合わせ、5
N水酸化ナトリウムでよく抽出した。これらの塩基性水性抽出液を合わせ、氷浴
/水浴中で冷却した。この水性溶液のpHを5N塩酸で約1に合わせた後、ジエ
チルエーテル100mLで3回抽出した。これらのエーテル抽出液を合わせ、塩化
ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水(乾燥)し、減圧下で
濃縮した。得られた残留物をシリカゲルにかけ、0−10%酢酸エチルを含むヘ
キサン濃度勾配で溶出した。望む化合物を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮し、
残留物2.91gm(30%)を得て、放置して結晶化させた。 元素分析 : CBrOとして計算した : 理論値 : C, 41.41 ; H, 3.4
8 実測値 : C, 41.81 ; H, 3.46。
【0058】 2−ブロモ−3−メトキシフェノール6.9gm(34mMol)を出発物質として、
本質的に製造例IVに記載の手順を用いて白色でふわふわした固形物として標題化
合物3.2gm(41%)を得た。 高分解能MS : CBrOとして計算した : 理論値 : 225.9629 実測値 : 225.9626。
【0059】 製造例IX 4−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−5−フルオロフェノール5gm(26mMol)およびブロモアセトアルデ
ヒドエチレングリコールアセタール6.5gm(39mMol)を出発物質として、本質
的に製造例IVに記載の手順を用いて標題化合物3.3gm(59%)を得た。 元素分析 : CBrFOとして計算した : 理論値 : C, 44.69 ; H, 1.8
8 実測値 : C, 44.44 ; H, 1.91。
【0060】 製造例X 5−ブロモ−7−フルオロベンゾフラン 2−フルオロ−4−ブロモフェノール20.5gm(108mMol)を出発物質とし
て、本質的に製造例Iに記載の手順を用いて、標題化合物3.0gm(13%)を得た
H−NMR (CDCl) : δ 7.65 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 1.5 Hz, 1H
), 7.19 (dd, JH = 1.5 Hz, JF = 8.3 Hz, 1H), 6.76 (m, 1H)。
【0061】 製造例XI 6−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−3−フルオロフェノール7.5gm(39.3mMol)を出発物質として
、本質的に製造例IVに記載されているように2−(2−ブロモ−3−フルオロフ
ェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタール10.83gm(90%)を製造した
【0062】 2−(2−ブロモ−3−フルオロフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタ
ール5.0gm(16.3mMol)を出発物質として、本質的に製造例IVに記載されてい
るように標題化合物2.2gm(63%)を製造した。
【0063】 製造例XII 5−クロロ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−4−クロロフェノール25gm(120.5mMol)を出発物質として、
本質的に製造例IVに記載されているように2−(2−ブロモ−4−クロロフェノ
キシ)アセトアルデヒドジエチルアセタール粗生成物41.16gmを得た。この粗
生成物の試料をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、分析用の試料を得た。 元素分析 : C1216BrClOとして計算した : 理論値 : C, 44.54 ;
H, 4.98 実測値 : C, 44.75 ; H, 4.97。
【0064】 2−(2−ブロモ−4−クロロフェノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタール
20gm(61.8mMol)を出発物質として、本質的に製造例Iに記載されているよう
に結晶の固形物として標題化合物4.48gm(31%)を得た。 元素分析 : CClOとして計算した : 理論値 : C, 41.51 ; H, 1.74
実測値 ; C, 41.67 ; H, 1.78。
【0065】 製造例XIII 4,5−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン 2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェノール5gm(23.9mMol)を出発物質とし
て、製造例IVに記載されているように2−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェ
ノキシ)アセトアルデヒドジエチルアセタール7.05gm(91%)を製造した。 元素分析 : C1215BrFとして計算した : 理論値 : C, 44.33 ;
H, 4.65 実測値 : C, 44.34 ; H, 4.41。
【0066】 2−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェノキシ)アセトアルデヒドジエチル
アセタール6.60gm(20.3mMol)を出発物質として、本質的に製造例Iに記
載されているように結晶の固形物として標題化合物0.42gm(9%)を製造した
。 元素分析 : CBrFOとして計算した : 理論値 : C, 41.24 ; H, 1
.30 実測値 : C, 41.20 ; H, 1.51。
【0067】 製造例XIV 3−メチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 1−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2−プロパノン テトラヒドロフラン100mL中の2−ブロモ−4−フルオロフェノール1.9g
m(10mMol)、ヨー化カリウム0.1gmおよび炭酸カリウム1.4gm(10mMol)の
混合液を4時間、加熱還流した。その混合液を減圧下で濃縮し、その残留物をジ
クロロメタンおよび1N水酸化ナトリウム間に分配した。その相を分け、水相を
ジクロロメタンでよく抽出した。その有機相を合わせ、1N水酸化ナトリウムで
洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。その残留物をシリカゲル
クロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル20%を含むヘキサンで溶出した。生成物
を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮し、白色固形物として望む化合物2.7gm(1
00%)を得た。
【0068】 環化 1−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)−2−プロパノン2.7gm(10mM
ol)およびポリホスホン酸15gmを出発物質として、本質的に製造例IIに記載さ
れているように黄色結晶の固形物として標題化合物2.03gm(81%)を生成し
た。
【0069】 製造例XV 2−メチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン エチル 2−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)プロピオネート 2−ブロモ−4−フルオロフェノール15gm(78.5mMol)、エチル 2−ブ
ロモプロピオネート11.2mL(86.4mMol)および炭酸カリウム13gm(94.2
%)の混合液を3時間、加熱還流した。この時点で、ヨー化カリウム0.1gmを加
え、さらに2時間続けて還流した。その反応混合液を水および酢酸エチル間に分
配した。その相を分け、水相を酢酸エチルでよく抽出した。その有機相を合わせ
、塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮
した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル5%を含
むヘキサンで溶出した。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮し、透明な油
状物として望む化合物19.8gm(87%)を得た。
【0070】 2−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)プロピオンアルデヒド トルエン400mL中のエチル 2−(2−ブロモ−4−フルオロフェノキシ)プ
ロピオネート19.4gm(66.7mMol)溶液を−78℃にまで冷却し、この時点で
ジイソブチルアルミニウムヒドリド(トルエン中の1M)100mL(100mMol)を
35分に渡って滴加処理した。その処理が完了した後、その反応混合液をさらに
20分間−78℃で攪拌し、次いでメタノールを加えて反応を止めた(クエンチ
した)。その反応混合液を室温にまで温めた後、炭酸ナトリウムカリウム飽和水
溶液で処理した。その混合液を30分間攪拌した後、酢酸エチルでよく抽出した
。その有機相を合わせ、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮し、望む化合物
の粗生成物16.9gmを得た。
【0071】 環化 粗生成物アルデヒド16.5gmを出発物質として、本質的に製造例IIに記載さ
れているように標題化合物5.2gm(還元および環化に適した34%)を製造した
【0072】 製造例XVI 5−ニトロ−7−ブロモベンゾフラン カリウム 5−ニトロ−7−ブロモベンゾフラン−2−カルボキシレート 2−ブタノン55mL中の2−ヒドロキシ−3−ブロモ−5−ニトロベンズアルデ
ヒド11.0gm(44.7mMol)、炭酸カリウム5.56gm(40.24mMol)およびジ
エチルブロモマレイン酸塩8.0mL(46.95mMol)を5時間、加熱還流した。そ
の反応混合物を室温にまで冷却し、減圧下で濃縮した。その残留物をジエチルエ
ーテル450mLおよび水250mL間に分配し、その水相をさらに希硫酸でpHを
約1に合わせた。その相を分け、水相をジエチルエーテル150mLで2回抽出し
た。その有機相を合わせ、塩化ナトリウム飽和水溶液50mLで洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで脱水し、減圧下で濃縮した。その残留固形物をエタノール200mL中
に溶解し、それに水酸化カリウム4.8gm(85.5mMol)を加えた。得られた懸濁
液を1時間スチームバスで温めた。その後、その懸濁液を室温にまで冷却した。
約18時間後、その混合液を濾過し、減圧下で脱水し、オレンジ色固形物として
望む化合物14.1gm(98%)を得た。13 C−NMR (DMSO−d) : δ 160.3, 159.8, 154.0, 143.9, 129.7, 122.2, 11
7.7, 108.0, 103.8。
【0073】 5−ニトロ−7−ブロモベンゾフラン−2−カルボン酸 メタノール1.6L中の5−ニトロ−7−ブロモベンゾフラン−2−カルボン
酸カリウム11.5gm(35.5mMol)およびDowex 50WX8−200 樹脂36gmの混合
液を1時間室温で攪拌した。その混合液を濾過し、その濾液を減圧下で濃縮した
。その残留物をメタノール約80mLで希釈し、攪拌しながらスチームバスで加熱
した。その混合液を室温にまで冷却し、濾過した。その残留固形物を真空下で乾
燥させ、金色固形物として望む化合物6.7gm(66%)を得た。 融点 = 257℃(分解) MS(FD): m/e = 285, 287 (M) 元素分析 : CNOBrとして計算した : 理論値 : C, 37.79 ; H, 1
.41 ; N, 4.90 実測値 : C, 37.81 ; H, 1.55 ; N, 4.77。
【0074】 脱炭酸 新たに希釈したキノリン10mL中の5−ニトロ−7−ブロモベンゾフラン−2
−カルボン酸および銅粉末0.085gの混合液を7分間窒素下で185℃にまで
加熱した。その反応混合液を室温にまで冷却し、濾過した。その取り出した固形
物をジクロロメタン20mLで2回洗浄し、これらの洗浄物を濾液と合わせた。そ
の後、その濾液をジクロロメタン70mLで希釈し、連続的に1N塩酸100mLで
2回洗浄し、塩化ナトリウム飽和水溶液:5N水酸化ナトリウム(4:1)50mL
で洗浄した。残った有機物を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。その
残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル10%を含むヘキサ
ンで溶出した。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮した。その残留物の固
形物をヘキサンから結晶化させ、細い、明オレンジ色ニードルとして標題化合物
0.15gm(42%)を得た。 融点 = 90−92℃ MS(FD) : m/e = 241, 243 (M) 元素分析 : CNOBrとして計算した : 理論値 : C, 39.70 ; H, 1
.67 ; N, 5.79 実測値 : C, 40.50 ; H, 2.03 ; N, 5.67。
【0075】 製造例XVII N−tert−ブトキシカルボニル−2−メチルアジリジン ジクロロメタン300mLおよび炭酸水ナトリウム飽和水溶液300mL中の2−
メチルアジリジン11mL(0.142mMol)を含む混合液を0℃にまで冷却した。
その混合液にジ−tert−ブチルジカルボネート30.9gm(0.142mMol)を加え
、徐々に室温にまで加温し続けながら、18時間攪拌し続けた。その相を分け、
有機相を水200mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し、標
題化合物22.6gmを得た。 H−NMR (CDCl) : δ 2.45−2.35 (m, 1H), 2.20 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 1.8
4 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 1.42 (s, 9H), 1.23 (d, J = 5.9 Hz, 3H)。
【0076】 製造例XVIII (R)−N−tert−ブトキシカルボニル−2−メチルアジリジン (R)−N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノ−1−プロパノール テトラヒドロフラン500mL中の(R)−2−アミノ−1−プロパノール10gm
(133mMol)およびトリエチルアミン14.8gm(146.5mMol)の溶液を0℃に
まで冷却した。この溶液に一度にジ−tert−ブチルジカルボネート30gm(13
3mMol)を全て加えた。その反応混合物を室温で約18時間攪拌した。その後、
その反応混合液を減圧下で濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル300mLで溶解
した。この溶液を水200mLで2回洗浄し、もう一度塩化ナトリウム飽和水溶液
200mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し、黄色の油状物
として望む化合物22gm(94%)を得た。 H−NMR (CDCl) : δ 4.71 (m, 1H), 3.72 (m, 1H), 3.59−3.46 (m, 2H), 2
.86 (m, 1H)。
【0077】 (R)−N−tert−ブトキシカルボニル−О−メタンスルホニル−2−アミノ−1
−プロパノール ジクロロメタン450mL中の(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−2−アミ
ノ−1−プロパノール22.0gm(125.6mMol)およびジイソプロピルエチルア
ミン19.5gm(150.7mMol)の溶液を0℃にまで冷却した。反応混合液の温度
を0℃から10℃に保つような割合で、この溶液にメタンスルホニルクロライド
10.7mL(138.2mMol)を滴加処理した。一旦その処理が完了して、その反応
混合液を0℃で約1時間攪拌した。その反応混合液を水200mLで2回洗浄し、
再び塩化ナトリウム飽和水溶液200mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、
減圧下で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘキサ
ン:酢酸エチル(1:1)で溶出した。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮
した。その残留物をヘキサンおよび酢酸エチルから結晶化し、2回の収量で望む
化合物19.4gm(61%)(融点 = 65−68℃)を得た。 H−NMR (CDCl) : δ 4.59 (m, 1H), 4.20 (m, 1H), 4.14, 4.12 (dd, 1H),
3.95 (m, 1H), 3.01 (s, 3H), 1.42 (s, 9H), 1.21 (d, 3H), 1.41 (s, 9H), 1.
08 (d, 2H)。
【0078】 環化 テトラヒドロフラン100mL中の(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−O−
メタンスルホニル−2−アミノ−1−プロパノール5gm(19.7mMol)の溶液を
窒素大気下で−78℃にまで冷却した。この溶液にリチウムビス(トリメチルシ
リル)アミド(テトラヒドロフラン中1.0N)19.94mL(19.94mMol)を滴加
処理した。その反応混合液を約18時間に渡って室温にまで徐々に温めた。その
反応混合液をジエチルエーテルで希釈し、得られた溶液を水で洗浄し、塩化ナト
リウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し、黄色
の油状物として標題化合物を得た。 旋光度 : [α] 20 = −22.86° (c = 1.03, CHCl)
【0079】 製造例XIX (S)−N−tert−ブトキシカルボニル−2−メチルアジリジン (S)−2−アミノ−1−プロパノールから出発してを出発物質として、本質的
に製造例XVIIIに記載されているように標題化合物を得た。 旋光度 : [α] 20 = +34.95° (c = 1.03, CHCl)。
【0080】 製造例XX 3−トリフルオロメチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン ジクロロメタン25mL中の1−トリフルオロメチルプロパ−1−エン−3−
オール2.10gm(16.7mMol)、2−ブロモ−4−フルオロフェノール3
.19gm(16.7mMol)およびトリフェニルホスフィン4.81gm(18
.4mMol)の溶液を0℃に冷却し、次いでジエチルアゾジカルボキシラート2.
9mL(18.4mMol)を加えた。この反応混合物を室温で1時間攪拌し、次い
で反応混合物を直接フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル(20:1)で溶出)に付した。生成物を含むフラクションをまとめ、減
圧下で濃縮し、粗製の1−(1−トリフルオロメチルプロパ−1−エン−3−イ
ルオキシ)−2−ブロモ−4−フルオロベンゼン6gmを得た。 1−(1−トリフルオロメチルプロパ−1−エン−3−イルオキシ)−2−ブロ
モ−4−フルオロベンゼン1.0gm(3.34mMol)を250℃で3時間加熱
した。主として2−(3−トリフルオロメチルプロパ−1−エン−3−イル)−4
−フルオロ−6−ブロモフェノールを含む反応混合物をジクロロメタンで希釈し
、溶液を−78℃に冷却した。次いでこの溶液を過剰のオゾンで処理し、2−(
3−トリフルオロメチルプロパ−1−エン−3−イル)−4−フルオロ−6−ブ
ロモフェノールの消費が薄層クロマトグラフィーで測定されるまで−78℃で攪
拌した。この時点で酸素を用いて反応物からオゾンをパージした後、トリフェニ
ルホスフィン0.88gm(3.34mMol)を加えた。この混合物を−20℃で
約64時間保存した。次いでこの反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をフラッ
シュシリカゲルクロマトグラフィー(10%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出)
に付した。所望の化合物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、2−ヒ
ドロキシ−3−トリフルオロメチル−5−フルオロ−7−ブロモ−2,3−ジヒ
ドロベンゾフランを得た。トルエン10mL中のこのジヒドロベンゾフランの溶
液を4滴の硫酸で処理し、還流温度で10分間攪拌した。この反応混合物を室温
に冷却し、次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を分離し、減
圧下で濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
で溶出)に付した。生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮して標題
化合物を得た。
【0081】 製造例XXI 5−メトキシカルボニル−7−ブロモベンゾフラン メチル 3−ブロモ−4−アリルオキシベンゾエートで出発し、本質的に製造
例XXに記載のように標題化合物を製造した。
【0082】 製造例XXII N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−カルボキシベンゾフラ−7−イル)−
2−アミノプロパン エタノール2mLおよび水0.5mL中のN−tert−ブトキシカルボニル 1
−(5−メトキシカルボニルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン(実施
例41)0.341gm(1.02mMol)および水酸化ナトリウム0.204g
m(5.1mMol)の混合物を室温で18時間攪拌した。この反応混合物を減圧下
で濃縮し、残留物を水に溶解した。この水溶液を酢酸エチルで洗浄し、有機相を
廃棄した。硫酸水素カリウム水溶液を加えて残りの水相を酸性にした。この水相
を酢酸エチルで再抽出した。この有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で
濃縮した。残留物をクロロホルムとヘキサンの混合物から結晶化し、二回の収量
で標題化合物0.300gm(92%)を白色結晶性固形物として得た。 元素分析(C1721NOとして) 理論値:C,63.94;H,6.63;N,4.39. 実測値:C,63.78;H,6.75;N,4.34.
【0083】 製造例XXIII 3−エチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン ペンタ−2−エン−1−イル 2−ブロモ−4−フルオロフェニルエーテルで
出発し、本質的に製造例XXに記載のように標題化合物を製造した。
【0084】 製造例XXIV 3−イソプロピル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 4−メチルペンタ−2−エン−1−イル 2−ブロモ−4−フルオロフェニル
エーテルで出発し、本質的に製造例XXに記載のように標題化合物を製造した。
【0085】 製造例XXV 3,4−ジメチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン ブタ−2−エン−1−イル 2−ブロモ−4−フルオロ−5−メチルフェニル
エーテルで出発し、本質的に製造例XXに記載のように標題化合物を製造した。
【0086】 製造例XXVI 4−クロロ−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン 臭素化 二硫化炭素20mL中の3−クロロ−4−フルオロフェノール5gm(34.
1mMol)および臭素1.76mL(34.1mMol)の混合物を室温で18時間攪
拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をジクロロメタンに溶解し、
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、2−ブロモ−4−フル
オロ−5−クロロフェノールと2−ブロモ−3−クロロ−4−フルオロフェノー
ルの混合物を得た。 エーテル形成 臭素化異性体のこの混合物を、ジメチルホルムアミド90mL中のアリルブロ
ミド12gmおよび炭酸カリウム13.6gmと混合した。室温で2.5時間攪
拌した後、この混合物をジクロロメタンと水に分配した。有機相をまとめ、硫酸
ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、アリルエーテル異性体の混合物9.7g
mを得た。 転位/オゾン分解/脱水 アリルエーテルの混合物を製造例XXに記載のように反応させ、標題化合物0
.49gmを白色結晶性固形物として得た。 m.p.=84〜85℃ H−NMR(300MHz,CDCl):δ7.73(d,J=2.1Hz
,1H;7.29(d,J=8.8Hz,1H);6.92(d,J=2.1H
z,1H).
【0087】 製造例XXVII 4−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン 4−トリフルオロメチルフェノールで出発し、本質的に製造例XXVIに記載
のように標題化合物を製造した。
【0088】 製造例XXVIII 5−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン 5−トリフルオロメチルフェノールから出発して、本質的に製造例XXVIに
記載のように標題化合物を製造した。
【0089】 製造例XXIX 4,5,6−トリフルオロ−7−ブロモベンゾフラン 3,4,5−トリフルオロフェノールから出発し、本質的に製造例XXVIに
記載のように標題化合物を製造した。
【0090】 製造例XXX 4,6−ジメチル−5−クロロ−7−ブロモベンゾフラン 3,5−ジメチル−4−クロロフェノールから出発して、本質的に製造例XX
VIに記載のように標題化合物を製造した。
【0091】 製造例XXXI 4,5−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン−2−ブロモ−4,5−ジフルオ
ロフェニルアリルエーテルの別合成 ジメチルホルムアミド200mL中の2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェノ
ール79.4gm(0.38mole)および炭酸カリウム79gm(0.57mole
)の混合物を室温で30分間攪拌した。この時点でアリルブロミド33mL(0
.38mMol)を加え、得られた混合物を室温で18時間攪拌した。次いでこの反
応混合物をジエチルエーテルで希釈し、水、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で
洗浄した。残りの有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、所望の
化合物90gm(96%)を得た。
【0092】 2−アリル−3,4−ジフルオロ−6−ブロモフェノール 2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェニルアリルエーテル15gm(60.5
mMol)を、窒素雰囲気下、200℃で2時間加熱した。この反応混合物を室温に
冷却し、セライト床を通してろ過した。このセライト床をヘキサン500mLで
洗浄し、ろ液を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラ
フィー(ヘキサンで溶出)に付した。生成物を含むフラクションをまとめ、減圧
下で濃縮し、所望の化合物9.7gm(65%)を得た。
【0093】 (2−ヒドロキシ−3−ブロモ−5,6−ジフルオロフェニル)アセトアルデヒ
ド ジクロロメタン100mLおよびメタノール20mL中の2−アリル−3,4
−ジフルオロ−6−ブロモフェノール7.8gm(31.45mMol)の溶液を−
78℃に冷却し、次いでオゾンで飽和させた。20分後、この反応混合物を窒素
で10分間パージし、次いでジメチルスルフィド5mLで処理した。この反応混
合物を室温にゆっくりあたためた。15時間後、この反応混合物を減圧下で濃縮
し、標題化合物を得た。 環化 クロロベンゼン150mL中の Amberlyst 15(登録商標)樹脂7.5gmの
混合物を160℃で加熱し、溶媒を蒸留し、水を除去した。この反応混合物を1
20℃に冷却した後、クロロベンゼン中の(2−ヒドロキシ−3−ブロモ−5,
6−ジフルオロフェニル)アセトアルデヒド31.45mMolの溶液を滴加した。
温度を再び160℃に上げ、溶媒を蒸留した。1.5時間後、この反応混合物を
ろ過し、ろ液を減圧下で濃縮した。この残留物をシリカゲルクロマトグラフィー
(ヘキサンで溶出)に付した。生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃
縮し、標題化合物3.9gm(53%)を白色固形物として得た。 m.p.=46.5〜48℃
【0094】 製造例XXXII 5−ヒドロキシメチル−7−ブロモベンゾフラン トルエン10mL中の5−メトキシカルボニル−7−ブロモベンゾフラン0.
63gm(2.46mMol)の溶液を−78℃に冷却した。物質が沈殿した後、ジ
クロロメタン5mLを得られた溶液に加えた。次いでこの溶液に水素化ジイソブ
チルアルミニウム1.5mL(8.6mMol)をゆっくり加え、反応混合物を室温
にゆっくりあたためた。10分後、メタノール、次いでフッ化ナトリウム1.5
gmおよび水50mL、次いでロッシェル塩溶液を加えてこの反応物をクエンチ
した。この混合物を追加のジクロロメタンで希釈し、約1時間強く攪拌した。相
を分離し、水相を酢酸エチルで十分抽出した。有機相をまとめ、減圧下で濃縮し
た。残留物をヘキサンおよびジクロロメタンから結晶化し、標題化合物0.46
gm(82%)を白色結晶性固形物として得た。
【0095】 製造例XXXIII 5−メトキシメチル−7−ブロモベンゾフラン テトラヒドロフラン中の5−ヒドロキシメチル−7−ブロモベンゾフラン0.
372gm(0.40mMol)の溶液を、テトラヒドロフラン2mL中の水素化ナ
トリウム(鉱油中60%懸濁物)1.80mMolの混合物に加えた。室温で1時間
攪拌した後、ヨードメタン204μLを加え、攪拌を2.5時間継続した。水を
加えてこの反応混合物をクエンチし、得られた混合物を酢酸エチルで十分に抽出
した。有機相を減圧下で濃縮し、ほぼ定量的収量の標題化合物を得た。
【0096】 製造例XXXIV 5−[N,N−ジメチル]カルボキサミド−7−ブロモベンゾフラン エタノール4mL中の5−メトキシカルボニル−7−ブロモベンゾフラン0.
52gm(2.03mMol)および水酸化ナトリウム0.41gm(10.13mM
ol)の溶液を室温で攪拌し、すべての出発物質を消費した。この反応混合物を減
圧下で濃縮し、残留物を水に溶解した。次いで1N水酸化ナトリウムを加えてこ
の溶液を塩基性にし、酢酸エチルで十分に抽出した。残りの水相を硫酸水素カリ
ウムで処理して酸性(pH約2)にし、得られた固形物をろ過によって除去した
。水相を酢酸エチルで十分に抽出し、有機相をまとめ、減圧下で濃縮し、5−カ
ルボキシ−7−ブロモベンゾフラン0.40gm(82%)をオフホワイト色固
形物として得た。 MS(FD):m/e=240(M−1) ジクロロメタン1mL中の5−カルボキシ−7−ブロモベンゾフラン0.22
gm(0.92mMol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド塩酸塩0.19gm(1.01mMol)、ジメチルアミン塩酸塩0.07
4gm(0.92mMol)およびトリエチルアミン0.38μL(2.75mMol)
の混合物を室温で18時間攪拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水
酸化ナトリウム希釈水溶液でクエンチした。相を分離し、水相を酢酸エチルで十
分に抽出した。有機相をまとめ、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で連続洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマト
グラフィー(20%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出)に付した。生成物を含む
フラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、標題化合物を得た。
【0097】 製造例XXXV 4−ブロモ−5−フルオロ−、および5−フルオロ−6−ブロモベンゾフラン O−アセチル 3−ブロモ−4−フルオロフェノール ジクロロメタン15mL中の3−ブロモ−4−フルオロアセトフェノン1.0
9gm(5mMol)およびm−クロロ過安息香酸3.45gm(20mMol)(70
%)の溶液を18時間加熱還流した。m−クロロ過安息香酸をさらに3.45g
m加え、約12時間還流を継続した。この時点でm−クロロ過安息香酸をさらに
1.4gm加え、18時間還流を継続した。反応混合物を室温に冷却した後、ジ
エチルエーテル50mLで希釈した。得られた混合物を0℃に冷却した後、20
%チオ硫酸ナトリウム水溶液15mLで処理した。得られたスラリーを約1時間
攪拌した後、相を分離した。有機相を20%チオ硫酸ナトリウム水溶液3×20
mL、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液3×20mLで連続洗浄した。次いで有
機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル(10:1)で溶出)に付した。生
成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物68%を得た
【0098】 3−ブロモ−4−フルオロフェノール メタノール中の6% ジイソプロピルエチルアミン10mL中のO−アセチル
3−ブロモ−4−フルオロフェノール0.80gm(3.43mMol)の溶液を室
温で8時間攪拌した。この反応混合物を減圧下、0℃で濃縮し、所望の化合物を
得た。
【0099】 3−ブロモ−4−フルオロフェニルアリルエーテル アセトン6mL中の3−ブロモ−4−フルオロフェノール0.65gm(3.
43mMol)、アリルブロミド0.60mL(6.86mMol)および炭酸カリウム
0.71gm(5.15mMol)の混合物を還流温度で13時間攪拌した。反応混
合物を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサンで溶
出)に付した。生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化
合物61%を得た。
【0100】 Claisen 転位 3−ブロモ−4−フルオロフェニルアリルエーテルを密封試験管中に入れ、液
状物を通して窒素をバブルすることにより脱酸素した。この試験管を密封した後
、230℃で3時間加熱した。室温に冷却した後、混合物をシリカゲルクロマト
グラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル(8:1)で溶出)に付した。早く溶
出した生成物異性体は2−アリル−4−フルオロ−5−ブロモフェノールであっ
た。遅く溶出した異性体は2−アリル−3−ブロモ−4−フルオロフェノールで
あった。この異性体をそれぞれ3:2の割合で単離した。
【0101】 4−ブロモ−5−フルオロベンゾフラン 2−アリル−3−ブロモ−4−フルオロフェノール3gm(13mMol)で出発
し、トルエン中の硫酸を用いて環化/脱水工程を行うことを除き、本質的に製造
例XXXIに記載の手法によって、標題化合物を98%収率で製造した。
【0102】 5−フルオロ−6−ブロモベンゾフラン 2−アリル−4−フルオロ−5−ブロモフェノール3.5gm(15mMol)で
出発し、トルエン中の硫酸を用いて環化/脱水工程を行うことを除き、本質的に
製造例XXXIに記載の手法によって、標題化合物を90%収率で製造した。
【0103】 製造例XXXVI 4−クロロ−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランの別合成 (10% 2−ブロモ−3−クロロ−4−フルオロフェノールを含む)2−ブ
ロモ−4−フルオロ−5−クロロフェノール90.4gm(0.40mole)およ
びヘキサメチレンテトラアミン64gm(0.45mole)の混合物を氷浴中で冷
却した。この冷却された混合物にトリフルオロ酢酸306mLを加えた。約0℃
で15分間攪拌した後、この反応混合物を1.5時間加熱還流した。次いでこの
反応混合物を氷浴中で冷却し、水439mL、次いで50%硫酸220mLで処
理した。この反応混合物を2時間冷却せずに攪拌した。次いでこの反応混合物を
水500mLで希釈し、得られた固形物をろ過によって集めた。洗浄物が中性(
pH約7)になるまで固形物を水で洗浄した。この固形物を減圧下で乾燥した後
、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜2%酢酸エチルを含むヘキサンの濃度勾
配で溶出)に付した。所望の化合物を含むフラクションをまとめ、減圧下で乾燥
し、2−ヒドロキシ−3−ブロモ−5−フルオロ−6−クロロベンズアルデヒド
57gm(62%)を得た。
【0104】 テトラヒドロフラン230mL中の2−ヒドロキシ−3−ブロモ−5−フルオ
ロ−6−クロロベンズアルデヒド49.2gm(0.19mole)および(ブロモ
メチル)トリフェニルホスホニウムブロミド127gm(0.29mole)の懸濁
液を、窒素雰囲気下、0℃に冷却した。これにカリウム tert−ブトキシド(テ
トラヒドロフラン中1M)330mL(0.33mole)を3時間かけて滴加した
。次いでさらにカリウム tert−ブトキシド(テトラヒドロフラン中1M)90
mL(0.09mole)を加え、残りの出発物質を反応させた。この反応混合物を
ヘキサン700mLで希釈し、得られた沈殿をろ過によって取り出した。回収し
た固形物をヘキサン300mL中でスラリー化し、4回ろ過した。ろ液をまとめ
、水2×500mL、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液500mLで洗浄した。
残りの有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、残留固形物を得た
。この固形物をスラリー化し、ジエチルエーテル4×300mLでろ過し、トリ
フェニルホスフィンオキシドを除去した。ろ液を濃縮し、残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィー(ヘキサンで溶出)に付した。生成物を含むフラクションをま
とめ、減圧下で濃縮し、標題化合物40gm(83%)を白色固形物として得た
【0105】 製造例XXXVII 4,6−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン 二硫化炭素20mL中の3,5−ジフルオロフェノール2.6gm(20mMol
)の溶液を0℃に冷却し、次いで二硫化炭素10mL中の臭素1.02mL(2
0mMol)の溶液を30分かけて滴加した。さらに30分間攪拌した後、反応混合
物を室温にあたため、1.5時間攪拌した。この反応混合物をジエチルエーテル
200mLで希釈し、メタ重亜硫酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム
水溶液で連続洗浄した。次いで有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮
した。残留物を減圧蒸留し、2−ブロモ−3,5−ジフルオロフェノール2.5
gm(60%)を得た(b.p.=65℃(5mmHg))。 2−ブロモ−3,5−ジフルオロフェノールで出発し、本質的に製造例XXI
Iに記載のように標題化合物を製造した。 HRMS:計算値(COBrFとして):231.9335.実測値:
231.9342.
【0106】 実施例1 1−(ベンゾフラ−5−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 1−(ベンゾフラ−5−イル)−2−プロパノン トルエン55mL中の5−ブロモベンゾフラン1.90gm(10mMol)、ト
リ(o−トリル)ホスフィン183mg(0.6mMol)、トリブチルスズメトキシ
ド4.3mL(15mMol)および酢酸イソプロペニル1.7mL(15.4mMol
)の混合物を窒素で15分間スパージ(sparge)した。この混合物に塩化パラジ
ウム(II)54mg(0.3mMol)を加え、混合物を3時間100℃に加熱し
た。この反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル1
00gmの床を通してろ過(ヘキサン:酢酸エチル(1:1)1Lで溶出)した
。粗製の生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮した。残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィー(0〜20%酢酸エチルを含むヘキサンの濃度勾配で
溶出)に付した。生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の
化合物約1.8gmを油状物として得た。これは徐々に結晶化した。 高分解能MS:C1111として計算:理論値:175.0759.実測
値:175.0756.
【0107】 還元的アミノ化 メタノール60mL中の1−(ベンゾフラ−5−イル)−2−プロパノン1gm
(5.7mMol)、酢酸アンモニウム8.9gm(115mMol)および粉末化3A
モレキュラーシーブ2.8gmの混合物を室温で1時間攪拌した。次いでこの混
合物に、シアノホウ水素化ナトリウム(テトラヒドロフラン中1.0M)5.8
mL(5.8mMol)を加え、窒素雰囲気下、室温で混合物をさらに5時間攪拌し
た。セライト床を通してこの反応混合物をろ過し、この床をメタノール200m
Lおよびジクロロメタン200mLですすいだ。ろ液をまとめ、減圧下で濃縮し
、得られた残留物をジクロロメタン200mLと水20mLに分配した。この混
合物を25mLの5N水酸化ナトリウムで2回洗浄した。水性抽出物をまとめ、
100mLのジクロロメタンで3回抽出した。すべての有機相をまとめ、0.1
N 水酸化ナトリウム25mL、次いで水25mLで洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(6%メ
タノールを含むジクロロメタンから9%メタノールおよび9%濃水酸化アンモニ
ウムを含むジクロロメタンの濃度勾配で溶出)に付した。生成物を含むフラクシ
ョンをまとめ、減圧下で濃縮し、1−(ベンゾフラ−5−イル)−2−アミノプロ
パン0.498gm(49%)を得た。 このアミン化合物を酢酸エチル20mLに溶解した後、ジエチルエーテル中の
1N塩酸溶液を滴加した。得られたスラリーをろ過し、固形物を酢酸エチル3m
Lで洗浄し、この固形物を減圧下で乾燥し、標題化合物0.548gm(91%
)を得た。 m.p.=166〜168℃ 元素分析:計算値(C1113NO−HClとして):C,62.41;H,
6.67;N,6.62.実測値:C,62.19;H,6.49;N,6.6
0.
【0108】 実施例2 1−(ベンゾフラ−4−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 4−ブロモベンゾフラン1.50gm(7.65mMol)で出発し、本質的に実
施例1に記載のように、1−(ベンゾフラ−4−イル)−2−プロパノン0.89
8gm(67%)を製造した。 高分解能MS:C1111として計算:理論値175.0759.実測値
:175.0756. 本質的に実施例1に記載のように、このケトン化合物を1−(ベンゾフラ−4
−イル)−2−アミノプロパン0.637gm(48%)に変換した。このアミ
ン化合物を塩酸塩に変換し、標題化合物を得た。 元素分析:計算値(C1113NO−HClとして):C,62.41;H,
6.67;N、6.62.実測値:C,62.11;H,6.47;N,6.5
8.
【0109】 実施例3 1−(ベンゾフラ−6−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 6−ブロモベンゾフラン1.96gm(10mMol)で出発し、本質的に実施例
1に記載のように1−(ベンゾフラ−6−イル)−2−プロパノン1.48gm(
85%)を製造した。 高分解能MS:C1111として計算:理論値:175.0759.実測
値:175.0756. 本質的に実施例1に記載のように、このケトン化合物1.0gm(5.7mMol
)を1−(ベンゾフラ−6−イル)−2−アミノプロパン0.32gm(37%)
に変換した。このアミン化合物を塩酸塩に変換し、標題化合物を得た。 元素分析:計算値(C1113NO−HClとして):C,62.41;H,
6.67;N,6.62.実測値:C,62.49;H,6.65;N,6.6
3.
【0110】 実施例4 1−(ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 7−ブロモベンゾフラン1.96gm(10mMol)で出発し、本質的に実施例
1に記載のように1−(ベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノン1.80gm(
100%)を製造した。 高分解能MS:C1111として計算:理論値:175.0759.実測
値:175.0760. 本質的に実施例1に記載のように、このケトン化合物を1−(ベンゾフラ−7
−イル)−2−アミノプロパン0.83gm(47%)に変換した。このアミン
化合物を塩酸塩に変換し、標題化合物を得た。 元素分析:計算値(C1113NO−HClとして):C,62.41;H,
6.67;N,6.62.実測値:C,62.19;H、6.63;N,6.9
3.
【0111】 実施例5 1−(4−メトキシベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 4−メトキシ−7−ブロモベンゾフラン0.27gm(1.18mMol)で出発
し、本質的に実施例1に記載のように1−(4−メトキシベンゾフラ−7−イル)
−2−プロパノン0.18gm(76%)を製造した。 m.p.=82〜83℃ 元素分析:C1212として計算:理論値:C,70.58;H,5.9
2.実測値:C,70.70;H、5.77. 本質的に実施例1に記載のように、このケトン化合物0.15gm(0.74
mMol)を1−(4−メトキシベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.0
74gm(49%)に変換した。このアミン化合物を塩酸塩に変換し、標題化合
物を得た。 元素分析:計算値(C1215NO−HClとして):C,59.63;H
,6.67;N,5.79.実測値:C,59.53;H,6.41;N,5.
54.
【0112】 実施例6 1−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 5−メトキシ−7−ブロモベンゾフラン2.26gm(10mMol)で出発し、
本質的に実施例1に記載のように1−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)−2
−プロパノン1.75gm(86%)を製造した。本質的に実施例1に記載のよ
うに、このケトン化合物1.0gm(4.9mMol)を1−(5−メトキシベンゾ
フラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.55gm(54%)に変換した。こ
のアミン化合物を塩酸塩に変換し、標題化合物を得た。 m.p.=166〜168℃ 元素分析:計算値(C1215NO−HClとして):C,59.63;H
,6.67;N,5.79.実測値:C,59.84;H,6.62;N,5.
77.
【0113】 実施例7 1−(6−メトキシベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 6−メトキシ−7−ブロモベンゾフラン1.0gm(4.4mMol)で出発し、
本質的に実施例1に記載のように1−(6−メトキシベンゾフラ−7−イル)−2
−プロパノン0.86gm(95%)を製造した。 高分解能MS:C1213として計算:理論値:205.0865.実測
値:205.0866. 本質的に実施例1に記載のように、このケトン化合物0.82gm(4.0mM
ol)を1−(6−メトキシベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.62
gm(75%)に変換した。このアミン化合物を塩酸塩に変換し、標題化合物を
得た。 m.p.=144〜146℃ 元素分析:計算値(C1215NO−HClとして):C,59.63;H
,6.67;N,5.79.実測値:C,59.44;H,6.50;N,6.
02.
【0114】 実施例8 1−(6−メトキシベンゾフラ−5−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 5−ブロモ−6−メトキシベンゾフラン1.0gm(4.4mMol)で出発し、
本質的に実施例1に記載のように、1−(6−メトキシベンゾフラ−5−イル)−
2−プロパノン0.81gm(90%)を製造した。 高分解能MS:C1213として計算:理論値:205.0865.実測
値:205.0862. 本質的に実施例1に記載のように、このケトン化合物0.85gm(4.2mM
ol)を1−(6−メトキシベンゾフラ−5−イル)−2−アミノプロパン0.43
gm(50%)に変換した。このアミン化合物を塩酸塩に変換し、標題化合物を
得た。
【0115】 実施例9 1−(4−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン蓚酸塩 4−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン0.30gm(1.4mMol)で出発し
、本質的に実施例1に記載のように1−(4−フルオロベンゾフラ−7−イル)−
2−プロパノン0.14gm(50%)を製造した。 本質的に実施例1に記載のように、このケトン化合物を1−(4−フルオロベ
ンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.73gm(54%)に変換した
。このアミン化合物を蓚酸塩に変換し、標題化合物を得た。 m.p.=172〜174℃ MS(FD):m/e=194(M+1)
【0116】 実施例10 1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2
−アミノプロパン ジエチルエーテル300mL中の5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン19
gm(88.8mMol)およびマグネシウムターニング(magnesium turnings)4
.7gm(193.3mMol)の混合物を40℃で攪拌しながら、1,2−ジブロ
モエタン7.6mL(88.2mMol)を15分間かけて滴加した。添加完了30
分後、この反応混合物を−10℃に冷却した。次いでこの冷却混合物に臭化銅(
I)−ジメチルスルフィド複合体6.76gm(32.8mMol)を一度に加えた
後、N−tert−ブトキシカルボニル−2−メチルアジリジン13gm(82.8
mMol)およびジエチルエーテル20mLを滴加した。得られた混合物を−10〜
0℃で2時間攪拌した。次いでこの反応混合物を酢酸エチル1.5Lおよび水1
50mLで希釈した。セライト床を通して、得られたスラリーをろ過し、このセ
ライト床を酢酸エチル150mLで2回洗浄した。ろ液を分離し、有機相を水2
00mLで2回、飽和塩化ナトリウム水溶液200mLで1回抽出した。次いで
残りの有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。20%酢酸エチ
ルを含むヘキサンから残留物を結晶化した。この固形物をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(0〜20%酢酸エチルを含むヘキサンの濃度勾配で溶出)に付した。
生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮した。残留物をヘキサンから
結晶化し、所望の化合物13.5gm(56%)を得た。 H−NMR(CDCl):δ7.63(d,J=2.2Hz,1H),7.
10(dd,J=2.6Hz,J=8.1Hz,1H),6.83(dd,J=
2.6Hz,J=9.9Hz,1H),6.71(d,J=2.2Hz,1H)
,4.44(bs,1H),4.07(bs,1H),2.99(m,2H),
1.37(s,9H),1.11(d,J=6.6Hz,3.3H).
【0117】 脱保護 ジオキサン中の4N 塩酸6mL中のN−tert−ブトキシカルボニル 1−(5
−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.50gm(1.7m
Mol)の混合物を室温で1時間攪拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、残
留物をジエチルエーテル70mLに懸濁した。この懸濁物を室温で16時間攪拌
し、ろ過し、標題化合物0.37gm(95%)を得た。 元素分析:計算値(C1112NOF−HClとして):C,57.72;H
,5.71;N,6.10.実測値:C,57.40;H,5.66;N,5.
92.
【0118】 実施例11 (S)−1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 (S)−N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル
)−2−アミノプロパン 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン0.94gm(4.4mMol)および(
S)−(+)−N−tert−ブトキシカルボニル−2−メチルアジリジン0.63m
g(4mMol)で出発し、本質的に実施例10に記載のように所望の化合物0.5
34gm(46%)を製造した。 m.p.=120〜121℃ H−NMR(CDCl):δ7.63(d,J=2.2Hz,1H),7.
10(dd,J=2.6Hz,J=8.1Hz,1H),6.83(dd,J=
2.6Hz,J=9.9Hz,1H),6.71(d,J=2.2Hz,1H)
,4.44(bs,1H),4.07(bs,1H),2.99(m,2H),
1.37(s,9H),1.11(d,J=6.6Hz,3H). MS(FD):m/e=294(M+1) 元素分析:計算値(C1620NOFとして):C,65.51;H,6.
87;N,4.77.実測値:C,65.75;H,7.10;N,4.84.
OR:[α] 20=+24.79°(c=1.03,CHCl
【0119】 脱保護 (S)−N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イ
ル)−2−アミノプロパン0.50gm(1.7mMol)で出発し、本質的に実施
例10に記載のように標題化合物0.37gm(95%)を製造した。 元素分析:計算値(C1112NOF−HClとして):C,57.72;H
,5.71;N,6.10.実測値:C、57.44;H,5.42;N,6.
28. OR:[α] 20=+11.64°(c=1.03,CHOH)
【0120】 実施例12 (R)−1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 (R)−N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル
)−2−アミノプロパン 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン5.7gm(26.6mMol)および(
R)−(−)−N−tert−ブトキシカルボニル−2−メチルアジリジン3.9gm
(24.8mMol)で出発し、本質的に実施例10に記載のように所望の化合物3
.22gm(44%)を製造した。 MS(FD):m/e=294(M+1) OR:[α] 20=−28.99°(c=1.03,CHOH)
【0121】 脱保護 (R)−N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イ
ル)−2−アミノプロパンで出発し、本質的に実施例10に記載のように標題化
合物0.37gm(95%)を製造した。 元素分析:計算値(C1112NOF−HClとして):C,57.52;H
,5.71;N,6.10.実測値;C,57.75;H,5.50;N,6.
26.
【0122】 実施例13 1−(7−フルオロベンゾフラ−5−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 5−ブロモ−7−フルオロベンゾフラン(1.3mMol)で出発し、本質的に実
施例1に記載のように1−(7−フルオロベンゾフラ−5−イル)−2−プロパノ
ン0.26gm(100%)を製造した。 H−NMR(CDCl):δ7.64(d,J=2.1Hz,1H),7.
18(s,1H),6.89(d,J=11.3Hz,1H),6.76(m,
1H),3.75(s,2H),2.17(s,3H). 本質的に実施例1に記載のように、このケトン化合物を1−(7−フルオロベ
ンゾフラ−5−イル)−2−アミノプロパン0.082gm(32%)に変換し
た。このアミン化合物を塩酸塩に変換し、標題化合物を得た。 H−NMR(DMSO−d):δ8.07(s,1H),7.94(br
s,2H),7.33(s,1H),7.15(d,J=11.8Hz,1H)
,7.02(s,1H),3.44(m,1H),2.99(dd,J=6.2
,13.4Hz,1H),2.77(dd,J=8.1,13.2Hz,1H)
,1.11(d,J=6.2Hz,1H).
【0123】 実施例14 1−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン蓚酸塩 6−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン0.44gm(2.05mMol)で出発
し、本質的に実施例1に記載のように1−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)
−2−プロパノンを製造した。本質的に実施例1に記載のように、このケトン化
合物を1−(6−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.18
gm(37%)に変換した。このアミン化合物を蓚酸塩に変換し、標題化合物を
得た。 m.p.=200〜202℃ MS(FD):m/e=194.3(M+1) 元素分析:計算値(C1112NOF−Cとして):C,55.1
2;H,4.98;N,4.94.実測値:C,55.40;H,5.17;N
,5.05.
【0124】 実施例15 1−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 5−クロロ−7−フルオロベンゾフラン1.00gm(4.32mMol)で出発
し、本質的に実施例1に記載のように1−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−
2−プロパノン0.81gm(90%)を製造した。 高分解能MS:C1110Clとして計算:理論値:209.0369.
実測値:209.0367. 本質的に実施例1に記載のように、このケトン化合物(0.70gm、3.3
5mMol)を1−(5−クロロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.6
9gm(99%)に変換した。このアミン化合物を塩酸塩に変換し、標題化合物
を得た。 元素分析:計算値(C1112NOCl−HClとして):C,53.68;
H,5.32;N,5.69.実測値:C,53.92;H,5.34;N,5
.62.
【0125】 実施例16 1−(2−ブロモ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩
酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−ブロモ−5−フルオロベンゾフラ−7
−イル)−2−アミノプロパン −78℃のテトラヒドロフラン17mL中のN−tert−ブトキシカルボニル
1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.50gm(
1.71mMol)の溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M)2.4m
L(3.84mMol)を滴加した。得られた混合物を1.5時間攪拌し、次いでジ
ブロモエタン0.16mL(1.86mMol)を加えた。さらに1時間攪拌した後
、この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液25mLおよびジエチルエーテ
ル50mLの混合物に注いだ。相を分離し、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液
で洗浄した。水相をすべてまとめ、ジエチルエーテル50mLで抽出した。有機
相をすべてまとめ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜15%
酢酸エチルを含むヘキサンの濃度勾配で溶出)に付した。生成物を含むフラクシ
ョンをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物0.53gm(0.89%)を得
た。 元素分析:C1619BrFNOとして計算:理論値:C,51.63;H
,5.14;N,3.76.実測値:C,51.51;H,4.96;N,3.
70.
【0126】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−ブロモ−5−フルオロベンゾフラ−
7−イル)−2−アミノプロパン0.35gm(0.94mMol)で出発し、本質
的に実施例10に記載のように標題化合物0.15gm(59%)を製造した。 MS(FD):m/e=272,274(M+1) 元素分析:計算値(C1111NOBrF−HClとして):C,42.82
;H,3.92;N,4.54.実測値:C,43.11;H,4.09;N,
4.47.
【0127】 実施例17 (S)−1−(2−ブロモ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロ
パン塩酸塩 (S)−N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−ブロモ−5−フルオロベンゾフ
ラ−7−イル)−2−アミノプロパン (S)−N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イ
ル)−2−アミノプロパン0.29gm(1.0mMol)で出発し、本質的に実施
例16に記載のように所望の化合物0.18gm(48%)を製造した。 元素分析:C1619BrFNOとして計算:理論値:C,51.63;H
,5.14;N,3.76.実測値:C,51.83;H,5.19;N,3.
81.
【0128】 脱保護 (S)−N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−ブロモ−5−フルオロベンゾ
フラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.18gm(0.48mMol)で出発し
、本質的に実施例10に記載のように標題化合物0.12gm(82%)を製造
した。 m.p.=202〜205℃ MS(FD):m/e=272,274(M+1) 元素分析:計算値(C1111NOBrF−HClとして):C,42.82
;H,3.92;N,4.54.実測値:C,44.28;H,4.24;N,
4.34.
【0129】 実施例18 1−(3−ブロモ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩
酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2,3−ジブロモ−2,3−ジヒドロ−5
−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン 二硫化炭素17mL中のN−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−フルオロベ
ンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.50gm(1.7mMol)の溶液
に臭素50μL(0.97mMol)を加え、反応混合物を室温で4時間攪拌した。
さらに50μLの臭素を加え、攪拌を16時間継続した。この反応混合物を減圧
下で濃縮し、所望の化合物0.75gm(98%)を得た。
【0130】 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(3−ブロモ−5−フルオロベンゾフラ−7
−イル)−2−アミノプロパン この二臭素化物質をジメチルスルホキシド15mLに溶解した後、1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン0.51mL(3.41mMol)
を滴加した。窒素雰囲気下、室温で4時間攪拌した後、反応混合物を酢酸エチル
200mLで希釈し、0.1N 塩酸25mLで2回抽出した。有機相を飽和重
炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で連続洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(
1%ジエチルエーテルを含むクロロホルムで溶出)に付した。主に所望の化合物
を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮した。残留物をヘキサンから結晶化
し、結晶性固形物として所望の化合物を得た。 別法では、エタノール50mL中の二臭化物4.09mMolの溶液を0℃に冷却
した。この溶液に水酸化カリウム(エタノール中1M)6.54mL(6.54
mMol)を滴加した。反応混合物を室温にゆっくりあたためた。この反応混合物を
減圧下で濃縮することにより、所望の化合物を回収した。 H−NMR(CDCl):δ7.70(s,1H),7.08(dd,1H
),6.95(dd,1H),4.4(br s、1H),4.05(br m,
1H),3.05(m,2H),1.4(s,9H),1.15(d,3H).
【0131】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(3−ブロモ−5−フルオロベンゾフラ−
7−イル)−2−アミノプロパン0.37gm(0.98mMol)で出発し、本質
的に実施例10に記載のように標題化合物0.16gm(53%)を製造した。
元素分析:計算値(C1111NOBrF−HClとして):C,42.82
;H,3.92;N,4.54.実測値:C,42.60;H,3.92;N,
4.60.
【0132】 実施例19 1−(2−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩
酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7
−イル)−2−アミノプロパン N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−フルオロベンゾフラー7−イル)−
2−アミノプロパン0.29gm(1.0mMol)およびN−クロロスクシンイミ
ド0.16gm(1.20mMol)で出発し、本質的に実施例16に記載のように
所望の化合物0.14gm(43%)を製造した。 m.p.=133〜135℃ MS(FD):m/e=327,329(M) 元素分析:C1619ClFNOとして計算:理論値:C,58.63;H
,5.84;N,4.27.実測値:C,58.80;H,5.94;N,4.
28.
【0133】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−
7−イル)−2−アミノプロパン0.12gm(0.38mMol)で出発し、本質
的に実施例10に記載のように標題化合物0.088gm(88%)を製造した
。 m.p.=188℃ 元素分析:計算値(C1111NOClF−HClとして):C,50.02
;H,4.58;N,5.30.実測値:C,49.83;H,4.53;N,
5.13.
【0134】 実施例20 1−(3−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩
酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2,3−ジクロロ−2,3−ジヒドロ−5
−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン 窒素雰囲気下、0℃のジエチルエーテル10mL中のN−tert−ブトキシカル
ボニル 1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.5
0gm(1.70mMol)の攪拌溶液に、塩素(ジエチルエーテル中0.4M)4
.6mL(1.8mMol)を加え、この混合物を0℃で1時間攪拌した。塩素溶液
をさらに2mL(0.8mMol)加え、反応混合物を室温でさらに30分間攪拌し
た。塩素溶液をさらに2mL(0.8mMol)を加え、攪拌をさらに1時間継続し
た。最後に4mL(1.6mMol)の塩素溶液を加え、この混合物を0℃で16時
間攪拌した。この反応混合物をジエチルエーテル40mLで希釈し、1N チオ
硫酸ナトリウム30mL、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液10mLで洗浄した
。この反応混合物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィー(7%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出)に付した。
生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物0.30g
m(48%)を白色固形物として得た。この物質は不安定であり、すぐに用いな
ければならない。
【0135】 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(3−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7
−イル)−2−アミノプロパン tert−ブタノール中の1M カリウム tert−ブトキシド6.5mL中のN−te
rt−ブトキシカルボニル 1−(2,3−ジヒドロ−2,3−ジヒドロ−5−フル
オロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.30gm(0.82mMol
)および18−クラウン−6 0.135gmの混合物を35℃で1時間攪拌し
た。この反応混合物をtert−ブタノール4mLで希釈し、さらに2.5時間継続
した。この反応混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル50mL、次いで水5
mLおよび飽和塩化アンモニウム水溶液20mLで希釈した。相を分離し、水相
をジエチルエーテル25mLで抽出した。有機相をまとめ、硫酸ナトリウムで乾
燥し、減圧下で濃縮し、オフホワイト色固形物を得た。この固形残留物をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(7%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出)に付した。所
望の化合物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物0.1
51gm(56%)を白色固形物として得た。 m.p.=127〜129℃ MS(FD):m/e=327,329(m) 元素分析:計算値(C1619NOClFとして):C,58.63;H,
5.84;N,4.27.実測値:C,58.83;H,5.54;N,4.1
0.
【0136】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(3−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−
7−イル)−2−アミノプロパン0.14gm(0.42mMol)で出発し、本質
的に実施例10に記載のように標題化合物0.10gm(90%)を製造した。 m.p.=172〜174℃ 元素分析:計算値(C1111NOClF−HClとして):C,50.02
;H,4.58;N,5.30.実測値:C,50.19;H,4.79;N,
5.32.
【0137】 実施例21 1−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 4,5−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフラン0.38gm(1.61mMol)
で出発し、本質的に実施例1に記載のように1−(4,5−ジフルオロベンゾフ
ラ−7−イル)−2−プロパノン0.31gm(92%)を製造した。 高分解能MS:C11として計算:理論値:211.0571.実
測値:211.0573. 1−(4,5−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノン0.26g
m(1.25mMol)で出発し、本質的に実施例1に記載のように1−(4,5−
ジフルオロベンゾフラ−5−イル)−2−アミノプロパン0.14gm(51%
)を製造した。このアミン化合物を塩酸塩に変換し、標題化合物を得た。 元素分析:計算値(C1111NOF−HClとして):C,53.35;
H,4.88;N,5.66.実施例:C,53.18;H,4.77;N,5
.60.
【0138】 実施例22 1−(3−メチル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン蓚
酸塩 3−メチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン1.0gm(4.37mM
ol)で出発し、本質的に実施例1に記載のように粗製の1−(3−メチル−5−
フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノン1.1gmを製造した。 1−(3−メチル−4−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノン1.
0gm(4.85mMol)で出発し、本質的に実施例1に記載のように1−(3−
メチル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.37g
m(37%)を製造した。このアミン化合物を蓚酸塩に変換し、標題化合物を得
た。 m.p.=201〜202℃ MS(FD):m/e=208(M+1) 元素分析:計算値(C1214NOF−Cとして):C,56.5
6;H,5.43;N,4.71.実測値:C,56.57;H,4.66;N
,4.96.
【0139】 実施例23 1−(2−メチル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン蓚
酸塩 2−メチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン0.75gm(3.27
mMol)で出発し、本質的に実施例1に記載のように粗製の1−(2−メチル−5
−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノン0.76gmを製造した。 1−(2−メチル−4−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノン0.
67gm(3.25mMol)で出発し、本質的に実施例1に記載のように1−(2
−メチル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.31
gm(47%)を製造した。このアミン化合物を蓚酸塩に変換し、標題化合物を
得た。
【0140】 実施例24 1−(3−シアノ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩
酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(3−シアノ−5−フルオロベンゾフラ−7
−イル)−2−アミノプロパン ジメチルホルムアミド10mL中のN−tert−ブトキシカルボニル 1−(3−
ブロモ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.20g
m(0.54mMol)、ヨウ化銅(I)0.95gm(5mMol)およびシアン化銅
(I)0.43gm(4.78mMol)の混合物を窒素で15分間パージした。次
いでこの混合物を120℃で加熱した。さらに等量のヨウ化銅(I)およびシア
ン化銅(I)を加え、反応を120℃で約16時間継続した。室温に冷却した後
、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、次いでシリカゲルを加えた。溶媒を減
圧下で除去し、残留した乾燥シリカゲルをシリカゲルカラムの上にロードした。
次いでこのカラムを17%〜20%酢酸エチルを含むヘキサンの濃度勾配で溶出
させた。生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物0
.010gm(6%)を得た。 高分解能MS:C1720Fとして計算:理論値:319.1458
.実測値:319.1461.
【0141】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(3−シアノ−5−フルオロベンゾフラ−
7−イル)−2−アミノプロパン0.010gm(0.03mMol)で出発し、本
質的に実施例10に記載のように標題化合物0.0075gm(98%)を製造
した。 高分解能MS:C1211Fとして計算:理論値:219.0933
.実測値:219.0434.
【0142】 実施例25 1−(2−カルボキサミド−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプ
ロパン塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(3−カルボキシ−5−フルオロベンゾフラ
−7−イル)−2−アミノプロパン テトラヒドロフラン35mL中のN−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−フ
ルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.20gm(0.68mMo
l)の溶液を、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。次いでこの溶液にn−ブチ
ルリチウム(ヘキサン中1.6M)0.96mL(1.53mMol)を滴加し、オ
レンジ色溶液を得た。15分後、二酸化炭素ガスを反応混合物にバブルすると、
すぐにオレンジ色が消えた。この反応混合物を酢酸エチル200mLで希釈し、
水100mLおよび飽和塩化ナトリウム水溶液100mLで連続洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留固形物をジエチルエーテル中でス
ラリー化し、ろ過し、2回の収量で0.14gm(60%)の所望の化合物を得
た。 元素分析:計算値(C1720NOFとして):C,60.53;H,5.
98;N,4.15.実測値:C,60.47;H,5.84;N,4.02.
【0143】 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−カルボキサミド−5−フルオロベンゾ
フラ−7−イル)−2−アミノプロパン テトラヒドロフラン30mLおよびジクロロメタン10mL中のN−tert−ブ
トキシカルボニル 1−(2−カルボキシ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)
−2−アミノプロパン0.20gm(0.59mMol)の溶液に1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール0.09gm(0.65mMol)およびジイソプロピルエチルア
ミン0.11mL(0.65mMol)を連続で加えた。この反応混合物を0℃に冷
却した後、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸
塩0.12gm(0.62mMol)。次いでこの反応混合物を3時間攪拌し、この
時点で水酸化アンモニウム0.03mL(0.77mMol)を加えた。室温で約2
0時間攪拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル300
mLで希釈し、2N水酸化ナトリウム100mL、飽和塩化アンモニウム水溶液
200mL、水100mLおよび飽和塩化ナトリウム水溶液100mLで連続洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル(1:1)で溶出)に付した。生成物を
含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の生成物0.055gm(2
8%)を得た。
【0144】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−カルボキサミド−5−フルオロベン
ゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.05gm(0.149mMol)で出
発し、本質的に実施例10に記載のように標題化合物を製造した。 高分解能MS:C1213Fとして計算:理論値:237.1039
.実測値:237.1036.
【0145】 実施例26 1−(2−ホルミル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン
塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−ホルミル−5−フルオロベンゾフラ−
7−イル)−2−アミノプロパン テトラヒドロフラン75mL中のN−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−フ
ルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.50gm(1.7mMol
)の溶液を、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。次いでこの溶液にn−ブチル
リチウム(ヘキサン中1.6M)2.4mL(3.81mMol)を滴加し、オレン
ジ色溶液を得た。5分後、ジメチルホルムアミド0.66mL(8.52mMol)
を滴加した。室温で18時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液20mL
を加えて反応混合物をクエンチした。この反応混合物を酢酸エチル300mLと
水300mLに分配した。相を分離し、水相を酢酸エチル200mLで2回抽出
した。有機相をまとめ、水200mLで2回、飽和塩化ナトリウム水溶液200
mLで1回連続洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物
をシリカゲルクロマトグラフィー(20%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出)に
付した。生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物0
.38gm(69%)を黄色固形物として得た。
【0146】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−ホルミル−5−フルオロベンゾフラ
−7−イル)−2−アミノプロパン0.20gm(0.62mMol)で出発し、本
質的に実施例10に記載のように標題化合物を製造した。
【0147】 実施例27 1−(2−トリメチルシリル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノ
プロパン塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−トリメチルシリル−5−フルオロベン
ゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン テトラヒドロフラン10mL中のN−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−フ
ルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.20gm(0.68mMo
l)の溶液を、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。次いでこの溶液にn−ブチ
ルリチウム(ヘキサン中1.6M)0.96mL(1.53mMol)を滴加し、オ
レンジ色溶液を得た。50分後、トリメチルシリルイソシアネート0.14mL
(1.02mMol)を滴加した。15分後、飽和塩化アンモニウム水溶液2mLを
加えてこの反応混合物をクエンチし、次いで室温にまであたためた。この反応混
合物を酢酸エチル150mLと水150mLに分配した。相を分離し、有機相を
水150mLと飽和塩化ナトリウム水溶液150mLで連続洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(
ヘキサン:酢酸エチル(10:1)で溶出)に付した。生成物を含むフラクショ
ンをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物を得た。 MS(FD):m/e=365(M) 元素分析:計算値(C1928NOFSiとして):C,62.43;H,
7.72;N,3.83.実測値:C,62.68;H,7.65;N,3.8
3.
【0148】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−トリメチルシリル−5−フルオロベ
ンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.13gm(0.34mMol)で出
発し、本質的に実施例10に記載のように標題化合物を製造した。
【0149】 実施例28 1−(2−[N'−フェニル]カルボキサミド−5−フルオロベンゾフラ−7−イル
)−2−アミノプロパン塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−[N'−フェニル]カルボキサミド−5
−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン テトラヒドロフラン10mL中のN−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−フ
ルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.20gm(0.68mMo
l)の溶液を、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。次いでこの溶液にn−ブチ
ルリチウム(ヘキサン中1.6M)0.96mL(1.53mMol)を滴加し、オ
レンジ色溶液を得た。30分後、フェニルイソシアネート0.11mL(1.0
2mMol)を滴加した。約1.5時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液2mLを加
えてこの反応混合物をクエンチし、次いで室温にあたためた。この反応混合物を
ジクロロメタンで希釈した後、シリカゲルを加えた。揮発性物質を減圧下で除去
し、この乾燥シリカゲルをシリカゲルカラムの上に加えた。次いでこのカラムを
ヘキサン:酢酸エチル(6:1)で溶出させた。生成物を含むフラクションをま
とめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物0.096gm(34%)を白色固形物と
して得た。 m.p.=154〜156℃
【0150】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(2−[N'−フェニル]カルボキサミド−
5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.80gm(0.
19mMol)で出発し、本質的に実施例10に記載のように標題化合物0.055
gm(81%)を白色固形物として製造した。 m.p.>260℃ 元素分析:計算値(C1817F−HClとして):C,61.98
;H,5.20;N,8.03.実測値:C,61.83;H,5.28;N,
7.90.
【0151】 実施例29 1−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−3−アミノブタン塩酸塩 N−メチルピロリジノン35mL中の5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン
1.0gm(4.65mMol)、3−ブテン−2−オール0.61mL(6.98
mMol)、トリ(o−トリル)ホスフィン0.057gm(0.186mMol)および
重炭酸ナトリウム0.47gm(5.58mMol)の混合物に窒素を10分間バブ
ルした。次いでこの混合物に酢酸パラジウム(II)0.021gm(0.09
3mMol)を加え、反応混合物を3時間、140℃に加熱した。この反応混合物を
室温に冷却し、酢酸エチル500mLで希釈した。有機相を水500mL(3回
)および飽和塩化ナトリウム水溶液500mLで連続洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜2
0%酢酸エチルを含むヘキサンの濃度勾配で溶出)に付した。生成物を含むフラ
クションをまとめ、減圧下で濃縮し、4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)
−2−ブタノン0.73gm(76%)を黄色油状物として得た。 元素分析:計算値(C1211Fとして):C,69.89;H,5.3
8.実測値:C,69.76;H,5.29. 4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−ブタノン0.63gm(3.
05mMol)で出発し、本質的に実施例1に記載のように1−(5−フルオロベン
ゾフラ−7−イル)−3−アミノブタンを製造した。このアミン化合物0.36
gm(1.73mMol)を塩酸で処理し、標題化合物0.32gm(76%)を白
色固形物として得た。 元素分析:計算値(C1214NOF−HClとして):C,59.14;H
,6.20;N,5.75.実測値:C,59.36;H,6.18;N,5.
79.
【0152】 実施例30 1−(5−ニトロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 5−ニトロ−7−ブロモベンゾフラン3.8gm(15.7mMol)で出発し、
本質的に実施例1に記載のように1−(5−ニトロベンゾフラ−7−イル)−2−
プロパノン2.4gm(70%)を淡黄色固形物として製造した。 1−(5−ニトロベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノン0.28gm(1.
28mMol)で出発し、本質的に実施例1に記載のように1−(5−ニトロベンゾ
フラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.15gm(53%)を明黄色の蝋質
固形物として製造した。このアミン化合物を塩酸塩に変換し、標題化合物を得た
。 m.p.=216〜217℃ MS(FD):m/e=221(M+1) 元素分析:計算値(C1112O−HCl−0.1HOとして);C,
51.11;H,5.11;N,10.84.実測値:C,50.95;H,4
.93;N,10.67.
【0153】 実施例31 1−(5−アミノベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン二塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−ニトロベンゾフラ−7−イル)−2−
アミノプロパン ジクロロメタン60mL中の1−(5−ニトロベンゾフラ−7−イル)−2−ア
ミノプロパン1.60gm(7.27mMol)、トリエチルアミン1.01mL(
7.27mMol)およびジ−tert−ブチル ジカルボナート1.59gm(7.2
7mMol)の混合物を室温で18時間攪拌した。この反応混合物をジクロロメタン
60mLで希釈した後、0.1N 塩酸50mL(2回)、2.5N 水酸化ナト
リウム50mLおよび飽和塩化ナトリウム水溶液25mLで連続洗浄した。次い
で残りの有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をジエチ
ルエーテルから結晶化し、所望の化合物1.72gm(74%)を白色結晶性固
形物として得た。 m.p.=131−132℃ 元素分析:計算値(C1620として):C,59.99;H,6.
29;N,8.75.実測値:C,60.15;H,6.35;N,8.83.
【0154】 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N'−tert−ブトキシカルボニル]ア
ミノベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン 氷酢酸20mL中の粗製のN−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−ニトロベ
ンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.43gm(1.34mMol)およ
び亜鉛末0.89gm(13.4mMol)の混合物を室温で75分間攪拌した。セ
ライト床を通して反応混合物をろ過し、フィルター床をジクロロメタン40mL
で4回洗浄した。ろ液をまとめ、氷冷5N 水酸化ナトリウム100mLを加え
て中和した。相を分離し、水相をジクロロメタン40mLで抽出した。有機相を
まとめ、飽和塩化ナトリウム水溶液:5N 水酸化ナトリウム(3:1)40m
Lで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル(1:1)で溶出)に付した。生成
物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物0.20gmを
淡黄色油状物として得た。 MS(イオンスプレー):m/e=391(M+1)
【0155】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N'−tert−ブトキシカルボニル]
アミノベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.20gm(0.51mMo
l)で出発し、本質的に実施例10に記載のように標題化合物0.10gm(7
4%)をオフホワイト色固形物として得た。 高分解能MS:C1115Oとして計算:理論値:191.1184.実
測値:191.1182.
【0156】 実施例32 1−(5−[N'−アセチル]アミノベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン
塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−アミノベンゾフラ−7−イル)−2−
アミノプロパン ジクロロメタン5mL中のN−tert−ブトキシカルボニル−1−(5−アミノ
ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.23gm(0.78mMol)、
トリエチルアミン163μLおよび無水酢酸88μL(0.93mMol)の混合物
を、窒素雰囲気下、室温で18時間攪拌した。この反応混合物をジクロロメタン
35mLで希釈し、0.5N 塩酸15mL、1.0N 水酸化ナトリウム15m
Lおよび飽和塩化ナトリウム水溶液5mLで連続洗浄した。残りの有機相を硫酸
ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:ヘキサン(6:4)で溶出)に付した。生成物を含むフラクシ
ョンをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物0.21gm(80%)を淡黄色
泡沫として得た。 高分解能MS:C1825として計算:理論値:333.1814.
実測値:333.1811.
【0157】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N'−アセチル]アミノベンゾフラ
−7−イル)−2−アミノプロパン0.049gm(0.15mMol)で出発し、
本質的に実施例10に記載のように標題化合物0.027gm(68%)を淡黄
色固形物として製造した。 m.p.=229〜233℃(分解) 元素分析:計算値(C1316−HCl−0.5HOとして):C
,56.22;H,6.53;N,10.09.実測値:C,56.23;H,
6.27;N,9.94.
【0158】 実施例33 1−(5−[N'−アセチル N'−メチル]アミノベンゾフラ−7−イル)−2−ア
ミノプロパン塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N'−アセチル N'−メチル]アミノ
ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン テトラヒドロフラン4mL中のN−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N'
−アセチル]アミノベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.15gm(
0.45mMol)の溶液に水素化ナトリウム(鉱油中60%)0.018gm(0
.45mMol)を加えた。この反応混合物を窒素雰囲気下、室温で10分間攪拌し
、この時点でヨードメタン0.15mLを加えた。この反応混合物を室温で1.
5時間攪拌し、次いで飽和塩化アンモニウム水溶液1mLでクエンチした。この
反応混合物を酢酸エチル25mLで希釈し、強く攪拌した。有機相をデカンテー
ションして取り出し、処理を繰り返した。有機抽出物をまとめ、減圧下で濃縮し
た。残留した油状固形物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(4%メタ
ノールを含むジクロロメタンで溶出)に付した。所望の生成物を含むフラクショ
ンをまとめ、減圧下で濃縮し、黄色油状物を得た。この油状物をジエチルエーテ
ルに溶解した後、溶液を減圧下で濃縮し、所望の化合物0.121gm(78%
)をオフホワイト色泡沫として得た。
【0159】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N'−アセチル N'−メチル]アミ
ノベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.040gm(0.12mMol
)で出発し、本質的に実施例10に記載のように標題化合物0.019gm(5
8%)を製造した。 MS(イオンスプレー):m/e=247(M
【0160】 実施例34 1−(5−[N'−メチル]アミノベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩
酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N'−メチル]アミノベンゾフラ−7
−イル)−2−アミノプロパン N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N'−アセチル N'−メチル]アミ
ノベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.081gm(0.023mMo
l)、水酸化カリウム0.065gm(1.17mMol)、メタノール2mLおよ
びテトラヒドロフラン2mLの混合物を還流温度で2.5時間攪拌した。次いで
この反応混合物を室温で約18時間攪拌し、この時点で還流温度で9時間、次い
で室温で約18時間加熱した。次いでこの混合物に50%水酸化ナトリウム水溶
液0.5mLおよびジオキサン2mLを加え、得られた混合物を室温で約18時
間攪拌した。この反応混合物を水2mLとジエチルエーテル25mLに分配した
。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留した油状
物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(30%酢酸エチルを含むヘキサ
ンで溶出)に付した。所望の生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮
し、所望の化合物0.042gm(60%)を無色の油状物として得た。 高分解能MS:C1725として計算:理論値:305.1865.
実測値:305.1868.
【0161】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N'−メチル]アミノベンゾフラ−
7−イル)−2−アミノプロパン0.039gm(0.13mMol)で出発し、本
質的に実施例10に記載のように標題化合物0.014gm(39%)をオフホ
ワイト色固形物として製造した。 高分解能MS:C1217Oとして計算:理論値:205.1341.実
測値:205.1340.
【0162】 実施例35 1−(5−[N',N'−ジメチル]アミノベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロ
パン塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N',N'−ジメチル]アミノベンゾフ
ラ−7−イル)−2−アミノプロパン アセトニトリル2mL中の1−(5−アミノベンゾフラ−7−イル)−2−アミ
ノプロパン0.14gm(0.48mMol)、ホルムアルデヒド(37%水溶液)
0.38mL(5mMol)およびシアノホウ水素化ナトリウム0.091gmの攪
拌混合物に氷酢酸50μLを3分間かけて滴加した。この混合物を室温で2時間
攪拌し、この時点でさらに50μLの氷酢酸を加えた。室温で1.5時間攪拌し
た後、ホルムアルデヒド(37%水溶液)0.38mL(5mMol)およびシアノ
ホウ水素化ナトリウム0.091gm、アセトニトリル2mLおよび氷酢酸50
μLをさらに加えた。室温で1時間攪拌した後、さらに50μLの氷酢酸を加え
た。さらに30分間攪拌した後、反応混合物をジエチルエーテル50mLで希釈
し、1N水酸化ナトリウム2×15mLおよび飽和塩化ナトリウム水溶液1×1
5mLで連続洗浄した。有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃
縮した。残留した油状物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
:酢酸エチル(1:1)で溶出)に付した。生成物を含むフラクションをまとめ
、減圧下で濃縮し、所望の化合物0.087gm(62%)を白色泡沫として得
た。 高分解能MS:C1827として計算:理論値:319.2022.
実測値:319.2018.
【0163】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N',N'−ジメチル]アミノベンゾ
フラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.040gm(0.13mMol)で出発
し、本質的に実施例10に記載のように標題化合物0.011gm(29%)を
オフホワイト色固形物として製造した。 m.p.=222〜225℃(分解) 高分解能MS:C1319Oとして計算:理論値:219.1497.実
測値:219.1499.
【0164】 実施例36 N−ベンジル N'−(7−(2−アミノプロパ−1−イル)ベンゾフラ−5−イル)
尿素塩酸塩 N−ベンジル N'−(7−(N"−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノプロパ
−1−イル)ベンゾフラ−5−イル)尿素 ジクロロメタン4mL中の1−(5−アミノベンゾフラ−7−イル)−2−アミ
ノプロパン0.10gm(0.34mMol)およびベンジルイソシアネート0.4
3μL(0.34mMol)の混合物を室温で約18時間攪拌した。白色懸濁物をジ
エチルエーテル3mLで希釈し、これをろ過した。固形物を収集し、ジエチルエ
ーテル2×1mLで洗浄し、減圧下で乾燥し、所望の化合物0.101gm(7
0%)を白色固形物として得た。 m.p.=167〜168℃ 元素分析:計算値(C2429として):C,68.07;H,6.
90;N,9.92.実測値:C,68.06;H,7.01;N,9.98.
【0165】 脱保護 N−ベンジル N'−(7−(N"−tert−ブトキシカルボニル−2−アミノプロ
パ−1−イル)ベンゾフラ−5−イル)尿素0.082gm(0.19mMol)で出
発し、本質的に実施例10に記載のように白色固形物として標題化合物0.05
4gm(79%)を製造した。 m.p.=215〜217℃(分解) 元素分析:C1921−HClとして計算:C,63.42;H,6
.16;N,11.68.実測値:C,63.21;H,6.33;N,11.
60.
【0166】 実施例37 1−(5−[N'−メトキシアセチル]アミノベンゾフラ−7−イル)−2−アミノ
プロパン塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N'−メトキシアセチル]アミノベン
ゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン テトラヒドロフラン2mL中のメトキシ酢酸24μL(0.31mMol)および
カルボニルジイミダゾール0.050gm(0.31mMol)の溶液を、窒素雰囲
気下、室温で45分間攪拌した。この時点でテトラヒドロフラン1mL中の1−
(5−アミノベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.090gm(0.
31mMol)の溶液を加え、この反応混合物を室温で約18時間攪拌した。次いで
この反応混合物を5時間加熱還流した後、ジクロロメタン50mLで希釈した。
次いでこの溶液を2N 水酸化ナトリウム1×15mL、1N 塩酸2×15mL
および飽和塩化ナトリウム水溶液1×15mLで連続洗浄した。残りの有機物を
硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留した油状物をフラッシュシリ
カゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル(1:1)で溶出)に付した
。生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物0.06
0gm(54%)を黄色−オレンジ色泡沫として得た。 高分解能MS:C1927として計算:理論値:363.1920.
実測値:363.1918.
【0167】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−[N'−メトキシアセチル]アミノベ
ンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.058gm(0.16mMol)で
出発し、本質的に実施例10に記載のように標題化合物0.036gm(75%
)を製造した。 m.p.=240℃(分解) 元素分析:C1921−HCl−0.5HOとして計算:C,54
.64;H,6.55;N,9,10.実測値:C,54.64;H、6.38
;N,8.85.
【0168】 実施例38 1−(5−ヒドロキシベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−メトキシベンゾフラ−7−イル)−
2−アミノプロパン0.73gm(2.38mMol)およびピリジン塩酸塩3.3
0gm(28.52mMol)の混合物を、密封試験管中、170℃で15時間加熱
した。この混合物を冷却し、残留物を10%メタノールおよび1%水酸化アンモ
ニウムを含むジクロロメタンに溶解した。この溶液を減圧下で濃縮し、この残留
物を水で希釈し、3回濃縮することにより、残留物中に残っているピリジンを共
沸除去した。残留物をエタノール:ジエチルエーテルから結晶化した。2回目の
収量およびろ液中、1−(5−ヒドロキシベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプ
ロパンを回収した。0.045gm(0.24mMol)をジエチルエーテル中の塩
酸で処理し、標題化合物を得た。 MS:m/e=192(M+1) H−NMR(DMSO−d):δ9.2(s,1H),8.07(br s
,3H),7.86(d,J=2Hz,1H),6.84(d,J=2.4Hz
,1H),6.78(d,J=2.0Hz,1H),6.6(d,J=2.4H
z,1H),3.5(br m,1H),3.12(dd,J=5.4,13.
7Hz,1H),2.87(dd,J=9.3,13.2Hz,1H),1.0
8(d,J=6.4Hz,3H).
【0169】 実施例39 1−アミノ−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)プロパン エチル 2−オキソ−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)アセテート ジエチルエーテル1mL中の5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン1.01
gm(4.72mMol)、マグネシウム(0)0.15gm(6.14mMol)およ
び2滴の1,2−ジブロモエタンの混合物を、グリニャール形成が開始されるま
で室温で攪拌した(約5〜10分間)。次いでこの混合物をジエチルエーテル8
mLで希釈し、30分間加熱還流した。次いでこの混合物を、−10℃のテトラ
ヒドロフラン3mL中の蓚酸ジエチル1.38gm(9.44mMol)の溶液に滴
加した。添加完了後、反応混合物を室温にあたため、次いで室温で30分間攪拌
した。この反応混合物を20容量の酢酸エチルで希釈し、1N 塩酸、水および
飽和塩化ナトリウム水溶液で連続洗浄した。残りの有機物を減圧下で濃縮した。
残留物をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(30%酢酸エチルを含むヘ
キサンで溶出)に付した。所望の生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で
濃縮し、所望の化合物0.894gm(80%)を得た。
【0170】 エチル 2−アセトキシ−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)アセテート エタノール5mL中のエチル 2−オキソ−2−(5−フルオロベンゾフラ−7
−イル)アセテート0.894gm(3.78mMol)およびホウ水素化ナトリウ
ム0.143gm(3.78mMol)の混合物を室温で1時間攪拌した。水を滴加
してこの反応物をクエンチし、次いで減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルに
溶解し、水で洗浄し、有機相を減圧下で濃縮した。残留した油状物をフラッシュ
シリカゲルクロマトグラフィー(2%メタノールを含むクロロホルムで溶出)に
付した。エチル 2−ヒドロキシ−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ア
セテートを含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮した。この残留物をピリジ
ン2.5mLおよび無水酢酸2.5mLに溶解し、室温で1時間攪拌した。次い
でこの反応混合物を25容量の酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、減圧下で濃縮
し、所望の化合物0.675gm(64%)を得た。 MS:m/e=281(M+1)
【0171】 エチル 2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)アセテート エチル 2−アセトキシ−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)アセテー
ト1.43gm(5.10mMol)、ヘキサメチルホスホルアミド7.31gm(
40.8mMol)、メタノール0.20gm(6.12mMol)およびヨウ化サマリ
ウム(II)テトラヒドロフラン複合体(テトラヒドロフラン中0.1M)15
3mL(15.3mMol)の混合物を、窒素雰囲気下、室温で15分間攪拌した。
次いでこの反応混合物を酢酸エチルで10倍希釈し、水で洗浄し、減圧下で濃縮
し、所望の化合物1.09gm(96%)を得た。
【0172】 エチル 2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)プロピオナート テトラヒドロフラン5mL中のエチル 2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イ
ル)アセテート1.09gm(4.90mMol)の溶液を−78℃に冷却した。こ
の溶液にリチウムジイソプロピルアミド(テトラヒドロフラン中1.0M)6.
1mL(6.13mMol)をゆっくり加え、混合物を−78℃で1時間攪拌した。
次いでこの溶液にヨードメタン0.76mL(12.25mMol)を加え、この混
合物を1時間かけて室温にあたためた。次いでこの反応混合物を酢酸エチルで希
釈し、得られた溶液を水、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウ
ム水溶液で連続洗浄した。残りの有機相を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュ
シリカゲルクロマトグラフィー(20%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出)に付
した。生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物0.
723gm(62%)を得た。
【0173】 2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)プロピオンアミド ジメチルホルムアミド4mL中のエチル 2−(5−フルオロベンゾフラ−7−
イル)プロピオナート0.27gm(1.15mMol)の溶液に、新たに蒸留した
ホルムアミド0.16mL(3.91mMol)およびナトリウムメトキシド(メタ
ノール中1M)0.81mL(0.80mMol)を連続して滴加し、得られた混合
物を100℃で45分間加熱した。この反応混合物を室温に冷却した後、25容
量の酢酸エチルで希釈した。次いでこの混合物を水および飽和塩化ナトリウム水
溶液で連続洗浄し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルクロマト
グラフィー(酢酸エチル:ヘキサン(2:1)で溶出)に付した。生成物を含む
フラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物0.060gm(25%
)を得た。 MS:m/e=208(M+1)
【0174】 アミド化合物の還元 テトラヒドロフラン1.5mL中のエチル 2−(5−フルオロベンゾフラ−7
−イル)プロピオンアミド0.06gm(0.29mMol)の溶液にボラン テトラ
ヒドロフラン複合体(テトラヒドロフラン中1.0M)0.87mL(0.87
mMol)を加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し、次いで2時間加熱還流
した。この反応混合物を室温に冷却した後、減圧下で濃縮した。残留物をメタノ
ールと1N塩酸の1:1混合物で1時間処理し、再度減圧下で濃縮した。残留物
を水に溶解し、5N 水酸化ナトリウムで塩基性にし、酢酸エチルで十分に抽出
した。有機相をまとめ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(5%メタノールおよび5%トリエチルアミンを含む酢酸エチルで溶出)に
付した。生成物を含むフラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、標題化合物を得
た。 MS:m/e=195(M+2)
【0175】 実施例40 1−(3−トリフルオロメチル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミ
ノプロパン蓚酸塩 3−トリフルオロメチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン0.10g
m(0.35mMol)で出発し、本質的に実施例1に記載のように1−(3−トリ
フルオロメチル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノンを製造
した。 本質的に実施例1に記載のように、このケトン化合物(0.042gm、0.
17mMol)を1−(3−トリフルオロメチル−5−フルオロベンゾフラ−7−イ
ル)−2−アミノプロパン0.018gm(42%)に変換した。このアミン化
合物を蓚酸塩に変換し、標題化合物を得た。 MS:m/e=263(M+2)
【0176】 実施例41 1−(5−メトキシカルボニルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン蓚酸
塩 5−メトキシカルボニル−7−ブロモベンゾフラン1.00gm(4.12mM
ol)で出発し、本質的に実施例1に記載のように1−(5−(メトキシカルボニル
)ベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノン0.50gm(55%)を製造した。 本質的に実施例1に記載のように、このケトン化合物を1−(5−メトキシカ
ルボニル)ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.38gm(75%)
に変換した。このアミン化合物を蓚酸塩に変換し、標題化合物を得た。
【0177】 アミド化合物の標準的製造方法 ジクロロメタン中の1当量のn−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−カルボ
キシベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン、1.2当量の1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩および1.2当量の適
当なアミン化合物の混合物を室温で約18時間攪拌した。次いでこの反応混合物
を水で洗浄し、減圧下で濃縮した。次いで残留物をヘキサンおよび酢酸エチルの
混合物から結晶化し、N−tert−ブトキシカルボニル 1−(N'−[置換]5−カ
ルボキサミドベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンを得た。次いでこの
物質をトリフルオロ酢酸、次いで1N 塩酸で処理し、2−アミノ基を脱保護し
た。凍結乾燥し、所望のアミド化合物の塩酸塩を得た。この手法を実施例42〜
45の化合物の製造に適用した。
【0178】 実施例42 1−(N'−[ブチル]5−カルボキサミドベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプ
ロパン塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−カルボキシベンゾフラ−7−イル)
−2−アミノプロパン0.050gm(0.16mMol)およびブチルアミン0.
013gm(0.17mMol)で出発し、前記のように標題化合物を製造した。 MS:m/e=276(M+2)
【0179】 実施例43 1−(N'−[ベンジル]5−カルボキサミドベンゾフラ−7−イル)−2−アミノ
プロパン塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−カルボキシベンゾフラ−7−イル)
−2−アミノプロパン0.050gm(0.16mMol)およびベンジルアミン0
.018gm(0.17mMol)で出発し、前記のように標題化合物を製造した。 MS:m/e=308(M+2)
【0180】 実施例44 1−(N'−[1−フェニルエタ−2−イル]5−カルボキサミドベンゾフラ−7−
イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−カルボキシベンゾフラ−7−イル)
−2−アミノプロパン0.050gm(0.16mMol)およびフェネチルアミン
0.021gm(0.17mMol)で出発し、前記のように標題化合物を製造した
。 MS:m/e=322(M+1)
【0181】 実施例45 1−(N'−[1−(ピリジン−2−イル)エタ−2−イル]5−カルボキサミドベン
ゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン二塩酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−カルボキシベンゾフラ−7−イル)
−2−アミノプロパン0.050gm(0.16mMol)および1−(ピリジン−
2−イル)エタ−2−イルアミン0.021gm(0.17mMol)で出発し、前
記のように標題化合物を製造した。 MS:m/e=325(M+1)
【0182】 実施例46 1−(N'−[1−(ピリジン−2−イル)エタ−2−イル]5−カルボキサミドベン
ゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン蓚酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(N'−[1−(ピリジン−2−イル)エタ−2
−イル]5−カルボキサミドベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン ジクロロメタン5mL中のN−tert−ブトキシカルボニル 5−カルボキシベ
ンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.175gm(0.55mMol)、
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩0.11
6gm(0.60mMol)、2−(2−エチルアミノ)ピリジン66μL(0.55
mMol)および微量のジメチルアミノピリジンの混合物を室温で攪拌し、すべての
出発物質を消費させた。次いでこの反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液お
よび飽和塩化ナトリウム水溶液で連続洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下
で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(アンモニアで飽和させた
1%メタノールを含むジクロロメタンで溶出)に付した。所望の生成物を含むフ
ラクションをまとめ、減圧下で濃縮し、所望の化合物0.164gm(70%)
を白色固形物として得た。 MS:m/e=424(M+1)
【0183】 脱保護 N−tert−ブトキシカルボニル 1−(N'−[1−(ピリジン−2−イル)エタ−
2−イル]5−カルボキサミドベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.
153gm(0.36mMol)およびトリフルオロ酢酸3mLの混合物を室温で約
1.5時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水にとった。水酸
化ナトリウム水溶液を加えてこの水溶液を塩基性にした。この溶液を酢酸エチル
で十分に抽出した。この溶液を酢酸エチル中の蓚酸溶液で処理し、固形物を収集
し、標題化合物を得た。 MS:m/e=324(M
【0184】 実施例47 1−(N'−[1−(ピリジン−3−イル)エタ−2−イル] 5−カルボキサミドベ
ンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンジヒドロクロライド N−tert−ブトキシカルボニル 5−カルボキシベンゾフラ−7−イル)−2
−アミノプロパンおよび3−(2−エチルアミノ)ピリジンを出発物質として、標
題化合物を実質的に実施例46に記載のように製造した。 MS: m/e = 324 (M)
【0185】 実施例48 1−(N'−[1−(ピリジン−4−イル)エタ−2−イル] 5−カルボキサミドベ
ンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンジヒドロクロライド N−tert−ブトキシカルボニル 5−カルボキシベンゾフラ−7−イル)−2
−アミノプロパンおよび4−(2−エチルアミノ)ピリジンを出発物質として、標
題化合物を実質的に実施例46に記載のように製造した。 MS: m/e = 324 (M)
【0186】 実施例49 1−(N'−[カルボキシメチル] 5−カルボキサミドベンゾフラ−7−イル)−
2−アミノプロパントリフルオロ酢酸塩 N−tert−ブトキシカルボニル 5−カルボキシベンゾフラ−7−イル)−2
−アミノプロパンおよびグリシンtert−ブチルエステルヒドロクロライドを出発
物質として、標題化合物を実質的に実施例46に記載のように製造した。
【0187】 実施例50 1−(5−カルボキサミドベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンヒドロク
ロライド N−tert−ブトキシカルボニル 5−カルボキシベンゾフラ−7−イル)−2
−アミノプロパンおよび水酸化アンモニウムを出発物質として、標題化合物を実
質的に実施例46に記載のように製造した。 MS: m/e = 219 (M+1)
【0188】 実施例51 1−(N'−[メチル] 5−カルボキサミドベンゾフラ−7−イル)−2−アミノ
プロパンジヒドロクロライド N−tert−ブトキシカルボニル 5−カルボキシベンゾフラ−7−イル)−2
−アミノプロパンおよびメチルアミンヒドロクロライドを出発物質として、標題
化合物を実質的に実施例46に記載のように製造した。 MS: m/e = 233 (M) 元素分析: C1317-HCl-0.2 HOとして計算した C, 5
7.33; H, 6.44; N, 10.29. 実測値: C, 57.20; H, 6.34; N, 9.97。
【0189】 実施例52 1−(N'−[イソプロピル] 5−カルボキサミドベンゾフラ−7−イル)−2−
アミノプロパンジヒドロクロライド N−tert−ブトキシカルボニル 5−カルボキシベンゾフラ−7−イル)−2
−アミノプロパノンおよびイソプロピルアミンを出発物質として、標題化合物を
実質的に実施例46に記載のように製造した。 MS: m/e = 261 (M) 元素分析: C1521-HCl-0.5 HOとして計算した C, 5
8.91; H, 7.25; N, 9.16. 実測値: C, 58.88; H, 7.46; N, 9.13。
【0190】 実測値53 1−(5−イソプロピルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンヒドロクロ
ライド 1−(5−イソプロピルベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノン0.33gm(1
.5mMol)、1−(5−イソプロピルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン
0.22gm(66%)を実質的に実施例1に記載のように製造した。このアミンを
ヒドロクロライド塩(塩酸塩)に変換し、標題化合物を得た。 MS(FD): m/e = 218(M+1) 元素分析: C1419NO−HCl: C, 66.26; H, 7.94; N, 5.52. 実測値
: C, 66.29; H, 8.04; N, 5.77。
【0191】 実施例54 1−(5−sec−ブチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンヒドロクロ
ライド 1−(5−sec−ブチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパノン0.32
gm(1.4mMol)を出発物質として、1−(5−sec−ブチルベンゾフラ−7−イル)
−2−アミノプロパンを実質的に実施例1に記載のように製造した。このアミン
をヒドロクロライド塩に変換し、標題化合物を得た。 MS(FD): m/e = 232 (M+1)
【0192】 実施例55 1−(5−tert−ブチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンヒドロクロ
ライド 2.0mMol 1−(5−tert−ブチルベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノンを
出発物質として、1−(5−tert−ブチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプ
ロパンを実質的に実施例1に記載のように製造した。このアミンをヒドロクロラ
イド塩に変換し、標題化合物を得た。 MS(FD): m/e = 232 (M+1) 元素分析: C1419NO−HCl−0.12 HOとして計算した: C, 66
.74; H, 8.30; N, 5.19. 実測値: C, 66.75; H, 8.36; N, 5.63。
【0193】 実施例56 1−(5−シアノベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンヒドロクロライド 1−(5−シアノベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノノン0.142gm(0.
71mMol)を出発物質として、1−(5−シアノベンゾフラ−7−イル)−2−ア
ミノプロパンを実質的に実施例1に記載のように製造した。このアミンをヒドロ
クロライド塩に変換し、標題化合物を得た。 MS(FD): m/e = 201 (M+1)。
【0194】 実施例57 1−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンヒド
ロクロライド 4−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン0.47gm(1.77mMol)を
出発物質として、1−(4−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−2−プ
ロパノン0.28gm(66%)を実質的に実施例1に記載のように製造した。 このケトンを実質的に実施例1に記載のように1−(4−トリフルオロメチル
ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンに変換した。このアミンをヒドロ
クロライド塩に変換し、標題化合物0.13gm(39%)を得た。
【0195】 1−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンヒド
ロクロライド 5−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン0.47gm(1.77mMol)を
出発物質として、1−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−2−プ
ロパノンを実質的に実施例1に記載のように製造した。 このケトンを実質的に実施例1に記載のように1−(5−トリフルオロメチル
ベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンに変換した。このアミンをヒドロ
クロライド塩に変換し、標題化合物0.12gm(51%)を得た。 元素分析: C1212NOF−HClとして計算した: C, 51.53; H, 4.6
9; N, 5.01. 実測値: C, 51.68; H, 4.64; N, 5.01。
【0196】 実施例59 (R)−1−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパ
ンヒドロクロライド (R)−N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−トリフルオロメチルベンゾフ
ラ−7−イル)−2−アミノプロパン 5−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン0.256gm(0.97mMol)
および(R)−(−)−N−tert−ブトキシカルボン−イル−2−メチルアジリジン
0.142gm(0.90mMol)を出発物質として、望む化合物0.077gm(23%)
を実質的に実施例10に記載のように製造した。 脱保護 (R)−N−tert−ブトキシカルボニル 1−(5−トリフルオロメチルベンゾフ
ラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.077gm(0.22mMol)を出発物質とし
て、標題化合物0.018gm(28%)を実質的に実施例10に記載のように製造
した。
【0197】 実施例60 1−(5−ヒドロキシメチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンヒドロ
クロライド ジメチルフォルムアミド1mL中の5−ヒドロキシメチル−7−ブロモベンゾフ
ラン0.12gm(0.52mMol)、イミダゾール0.070gm(1.03mMol)および0
.078gm(0.52mMol), イミダゾール0.070gm(1.03mMol)およびtert―
ブチルジメチルシリルクロライド0.078gm(0.52mMol)の混合液を室温で1
8時間攪拌した。その反応混合液をヘキサンで希釈し、水でよく洗浄した。その
残りの有機物を硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し、5−tert−ブチル
ジメチルシリルオキシメチル−7−ブロモベンゾフラン0.41gm(82%)を得
た。この化合物を実質的に実施例1に記載のように反応させ、1−(5−tert−
ブチルジメチルシリルオキシメチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパ
ン0.085gm(24%)を得た。この化合物をテトラヒドロフラン中のテトラブ
チルアンモニウムフルオライドと室温で1時間処理した。その反応混合物を酢酸
エチルおよび水間に分配した。その層を分離し、その有機層を水でよく洗浄した
。その残りの有機物を減圧下で濃縮し、その残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーにかけ、アンモニアで飽和した2%メタノールを含むジクロロメタンで溶出
した。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮し、1−(5−ヒドロキシメチ
ルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン0.028gm(50%)を得た。標
題化合物はこのアミンを塩酸と反応させることで製造した。 MS(FD): m/e = 207 (M+2)。
【0198】 実施例61 1−(5−メトキシメチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンヒドロク
ロライド 5−メトキシメチル−7−ブロモベンゾフラン0.40gm(1.64mMol)を出発
物質として、1−(5−メトキシメチルベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノン
を実質的に実施例1に記載のように製造した。 このケトンを実質的に実施例1に記載のように1−(5−メトキシメチルベン
ゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンに変換した。このアミンを塩酸塩に変
換し、標題化合物を得た。 MS(FD): m/e = 220 (M+1)
【0199】 実施例62 1−(5−[N,N−ジメチル]カルボキサミドベンゾフラ−7−イル)−2−アミ
ノプロパンヒドロクロライド 5−[N,N−ジメチル]カルボキサミド7−ブロモベンゾフラン0.10gm(0.
37mMol)を出発物質として、実質的に実施例1に記載のように1−(5−[N,N
−ジメチル]カルボキサミドベンゾフラ−7−イル)−2−プロパノン0.077g
m(85%)を製造した。 このケトンを実質的に実施例1に記載のように1−(5−[N,N−ジメチル]カ
ルボキサミドベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンに変換した。このア
ミンを塩酸塩に変換し、白色固体として標題化合物を得た。 MS(FD): m/e = 247 (M+1)
【0200】 実施例63 1−(4,6−ジクロロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンヒドロクロ
ライド 4,6−ジクロロ−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、標題化合物を
実質的に実施例1に記載のように製造した。 MS(FD): m/e = 244 (M) 元素分析: C1110NOCl−HClとして計算した: C, 47.09; H, 4.3
1; N, 4.99. 実測値: C, 47.29; H, 4.01; N, 4.91。
【0201】 実施例64 1−(5−[4−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロ
パンヒドロクロライド 4−クロロ−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン0.24gm(0.95mMol)
を出発物質として、1−(4−クロロ−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2
−プロパノン0.14gm(65%)を実質的に実施例1に記載のように製造した。 このケトンを実質的に実施例1に記載のように1−(4−クロロ−5−フルオ
ロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンに変換した。このアミンを塩酸
塩に変換し、白色固体として標題化合物0.080gm(49%)を得た。
【0202】 実施例65 1−(4,5,6−トリフルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンシュ
ウ酸塩 4,5,6−トリフルオロ−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、標題化
合物を実質的に実施例1に記載のように製造した。 MS(FD): m/e = 229 (M)
【0203】 実施例66 1−(3−メチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンシュウ酸塩 3−メチル−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、標題化合物を実質的
に実施例1に記載のように製造した。 MS(FD): m/e = 190 (M+1)
【0204】 実施例67 1−(3−エチル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンシ
ュウ酸塩 3−エチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、標題
化合物を実質的に実施例1に記載のように製造した。 MS(FD): m/e = 222 (M+1)
【0205】 実施例68 1−(3−イソプロピル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロ
パンシュウ酸塩 3−イソプロピル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランを出発物質として
、標題化合物を実質的に実施例1に記載のように製造した。 MS(FD): m/e = 236 (M+1)
【0206】 実施例69 1−(3−フェニル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン
シュウ酸塩 3−フェニル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、標
題化合物を実質的に実施例1に記載のように製造した。 MS(FD): m/e = 252 (M+1)
【0207】 実施例70 1−(3,4−ジメチル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロ
パンシュウ酸塩 3,4−ジメチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランを出発物質として
、標題化合物を実質的に実施例1に記載のように製造した。 MS(FD): m/e = 222 (M+1)
【0208】 実施例71 1−(4,5,6−トリメチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパンシュウ
酸塩 4,5,6−トリメチル−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、標題化合
物を実質的に実施例1に記載のように製造した。 MS(FD): m/e = 218 (M+1)
【0209】 実施例72 1−(4,6−ジメチル−5−クロロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパ
ンシュウ酸塩 4,6−ジメチル−5−クロロ−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、
標題化合物を実質的に実施例1に記載のように製造した。
【0210】 実施例73 2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1−アミノエタンシュウ酸塩 2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)プロピオンアミド(実施例39)を出
発物質として、2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1−アミノエタンを
実質的に実施例39に記載のボラン還元を用いて製造した。このアミンをシュウ
酸で処理し、標題化合物を得た。 MS: m/e = 181 (M+2)
【0211】 実施例74 2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1−アミノブタンシュウ酸塩 5−フルオロベンゾフラ−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、2−(
5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1−アミノブタンを実質的に実施例39
に記載のように製造した。このアミンをシュウ酸で処理し、標題化合物を得た。
【0212】 実施例75 2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−3−フェニルプロパ−1−イルアミ
ンシュウ酸塩 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、2−(5−フルオ
ロベンゾフラ−7−イル)−3−フェニルプロパ−1−イルアミンを実質的に実
施例39に記載のように製造した。このアミンをシュウ酸で処理し、標題化合物
を得た。 MS: m/e = 270 (M+1)
【0213】 実施例76 2−メチル−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−1−アミノプロパンヒ
ドロクロライド 2−メチル−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)プロピオン酸エチル テトラヒドロフラン2.5mL中の2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)プ
ロピオン酸エチル(実施例39)を−78℃に冷却した。この溶液にリチウムビス
(トリメチルシリル)アミド(ヘキサン中1.0M)0.89mL(0.89mMol)を添加し
た。−78℃で1時間攪拌した後、その反応混合液に、(2.13mMol)ヨードメ
タン0.13mLを添加することでクエンチした。その反応混合液を室温にまで温
め、酢酸エチルで希釈した。その後、この混合液を連続的に水、飽和水性炭酸水
素ナトリウムおよび飽和水性塩化ナトリウムで洗浄した。その残りの有機物を減
圧下で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、20%酢
酸エチルを含むヘキサンで溶出した。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮
し、望む化合物0.16gm(90%)を得た。
【0214】 2−メチル−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)プロピオンアミド ジメチルホルムアミド3mL中の2−メチル−2−(5−フルオロベンゾフラ−
7−イル)プロピオン酸エチル0.156gm(0.62mMol)、ホルムアミド0.09
5gm(2.12mMol)およびナトリウムメトキシド(メタノール中1.0M)0.44mL
(0.44mMol)の混合液を100℃で45分間加熱した。その反応混合物を酢酸
エチルで希釈し、その有機物を連続的に水および飽和水性塩化ナトリウムで洗浄
した。その後、その有機物を減圧下で濃縮し、その残留物をシリカゲルクロマト
グラフィーにかけ、ヘキサン:酢酸エチル(2:1)で溶出した。生成物を含む画
分を合わせ、減圧下で濃縮し,望む化合物0.060gm(25%)を得た。
【0215】 還元 テトラヒドロフラン2mL中の2−メチル−2−(5−フルオロベンゾフラ−7
−イル)プロピオンアミド0.11gm(0.49mMol)および水素化アルミニウムリ
チウム0.02gm(0.49mMol)の混合液を室温で1時間攪拌した。その後、その
反応混合液を連続的に水38μL、15%水酸化ナトリウム38μLおよび水0.
11μLで処理した。その反応混合液を1時間激しく攪拌した後、濾過した。その
濾液を減圧下で濃縮し、2−メチル−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)
−1−アミノプロパン0.018gm(18%)を得た。その塩酸塩を製造し、標題
化合物を得た。
【0216】 実施例77 syn−3−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノブタン
シュウ酸塩 3−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−2−ブタノン トルエン2.5mL中の5−トリフルオロメチル−7−ブロモベンゾフラン0.2
7gm(1.03mMol)、メトキシ(tri−n−ブチル)スズ0.50gm(1.55mMol)、
2−アセトキシ−2−ブテン0.18gm(1.55mMol)およびビス[tri−o−トリ
ルホスフィン]パラジウム(II)0.08gm(0.10mMol)の混合液を100℃で1
時間加熱した。その反応混合物を室温にまで冷却し、セリット緩衝材に通し濾過
した。その濾液を減圧下で濃縮し、その残留物をシリカゲルクロマトグラフィー
にかけ、ヘキサン中の10%酢酸エチルで溶出した。生成物を含む画分を合わせ、
減圧下で濃縮し、望む化合物0.090gm(34%)を得た。
【0217】 3−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−2−ブタノール エタノール中の3−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−2−ブ
タノン0.09gm(0.35mMol)の溶液を0℃に冷却した。この溶液にホウ化水素
ナトリウム0.013gm(0.35mMol)を添加し、その結果得られた混合液を30
分間攪拌した。その後、その反応混合液を室温にまで温め、減圧下で濃縮した。
その残留物を酢酸エチル中に採り、連続的に0.1N塩酸、水および飽和水性塩
化ナトリウムで洗浄した。その残りの有機層を減圧下で濃縮し、その残留物をシ
リカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘキサン中の30%酢酸エチルで溶出した
。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮し、望む化合物0.041gm(45%
)を得た。
【0218】 syn−3−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−2−アジドブタン トルエン2mL中の3−(5−トリフルオロメチルべンゾフラ−7−イル)−2−
ブタノール0.103gm(0.40mMol)およびトリフェニルホスフィン0.21gm(
0.80mMol)の溶液にZnN−(ピリジン)0.092gm(0.299mMol)を
添加した後、ジイソプロピルアゾジカルボン酸塩0.16gm(0.80mMol)を滴加
処理した。その反応混合液を室温で2時間攪拌した後、セライト床に通し濾過し
た。その濾液を減圧加で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにかけ、ヘキサ
ンで溶出した。生成物を含む画分を合わせ、減圧加で濃縮し、望む化合物0.0
40gm(35%)を得た。
【0219】 還元 syn−3−(5−トリフルオロメチルベンゾフラ−7−イル)−2−アジドブタ
ン0.040gm(0.14mMol)を出発物質として、還元を実質的に実施例76に記
載のように行ない、標題化合物を得た。
【0220】 実施例78 1−(5−フルオロベンゾフラ−6−イル)−2−アミノプロパンフマル酸塩 5−フルオロ−6−ブロモベンゾフランを出発物質として、標題化合物を白色
結晶固体として実質的に実施例1に記載のように製造した。 MS: m/e = 194 (M+1)
【0221】 実施例79 1−(5−フルオロベンゾフラ−4−イル)−2−アミノプロパンフマル酸塩 5−フルオロ−4−ブロモベンゾフランを出発物質として、標題化合物を白色
結晶固体として実質的に実施例1に記載のように製造した。 MS: m/e = 194 (M+1)
【0222】 実施例80 2−アミノ−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ブタン塩酸
塩 3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−)ペンタン−2−オン ヘキサメチルリンアミド5mL中の5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン1gm
(4.65mMol)、2−メチル−3−ヒドロキシブタ−1−エン0.54ml(5.23
mMol)、パラジウム(II)酢酸塩9mg(0.04mMol)、トリフェニルホスフィン0.
021gm(0.08mMol)および炭酸水素ナトリウム0.44gm(5.23mMol)の混
合液を130℃で3.5時間加熱した。その反応混合物を室温にまで冷却した後
、ジエチルエーテル100mLで希釈した。その有機層を連続的に水20mLで2回
洗浄し、続いて飽和水性塩化ナトリウム20mLで2回洗浄した。その残留有機物
を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧加で濃縮した。その残留物をシリカゲルクロマ
トグラフィーにかけ、ヘキサン:ジエチルエーテル(10:1)で溶出した。望む
生成物を含む画分を合わせ、減圧下で濃縮し、収率81%で無色の油状物として
望む生成物を得た。
【0223】 還元的アミノ化 3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ペンタン−2−オン0
.34gm(1.55mMol)を出発物質として、標題化合物を実質的に実施例1に記載
のように製造した。 MS: m/e = 222 (M)
【0224】 実施例81 2−アミノ−4−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)ペンタンフマル酸塩 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン2gm(9.3mMol)および4−ヒドロキ
シペンタ−2−エン1.07mL(10.47mMol)を出発物質として、標題化合物を
白色結晶固体として実質的に実施例80に記載のように製造した。 MS: m/e = 222 (M+1) 元素分析: C1316NOF−Cとして計算した: C, 60.53; H, 5
.98; N, 4.15. 実測値: C, 60.30; H, 6.14; N, 4.00。
【0225】 実施例82 2−アミノ−3−メチル−4−(5−フルオロベンゾフラ−6−イル)ブタンフマ
ル酸塩 5−フルオロ−6−ブロモベンゾフラン0.50gm(2.3mMol)および2−メチ
ル−3−ヒドロキシブタ−1−エン0.27mL(2.62mMol)を出発物質として、
標題化合物を白色結晶固体として実質的に実施例80に記載のように製造した。 MS: m/e = 222 (M)
【0226】 実施例83 2−アミノ−4−(5−フルオロベンゾフラ−6−イル)ペンタンフマル酸塩 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフラン0.33gm(1.53mMol)および4−ヒ
ドロキシペンタ−2−エン0.18mL(1.73mMol)を出発物質として、標題化合
物を白色結晶固体として実質的に実施例80に記載のように製造した。
【0227】 実施例84 1−(4,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン塩酸塩 4,6−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、標題化合物
を実質的に実施例1に記載のように製造した。 MS: m/e = 212.1 (M+1)
【0228】 実施例85 1−(4,6−ジフルオロベンゾフラ−7−イル)−2−メチル−アミノブタン塩
酸塩 4,6−ジフルオロ−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、標題化合物
を実質的に実施例29に記載のように製造した。 MS: m/e = 240.3 (M+1)
【0229】 実施例86 シス−およびトランス−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−3−アミノ
ブタンシュウ酸塩 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランおよび2−アセトキシブタ−2−エン
を出発物質として、標題化合物を実質的に実施例1に記載のように製造した。
【0230】 実施例87 トランス−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−3−アミノブタン塩酸塩 シス−およびトランス−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−3−アミ
ノブタンの混合液を、高圧液体クロマトグラフィーにかけ標題化合物を得た。 MS: m/e = 208.1 (M+1)
【0231】 実施例88 シス−2−(5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−3−アミノブタン塩酸塩 5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランおよび2−アセトキシ−2−ブテンを
出発物質として、標題化合物を実質的に実施例77に記載のように製造した。 ISMS: m/e = 208 (M+1)
【0232】 実施例89 1−(3−エチル−4,6−ジメチル−5−クロロベンゾフラ−7−イル)−2−
アミノプロパン塩酸塩 3−エチル−4,6−ジメチル−5−クロロ−7−ブロモベンゾフランを出発
物質として、標題化合物を実質的に実施例1に記載のように製造した。 ISMS: m/e = 266.1 (M+1)
【0233】 実施例90 1−(3−ペンチル−5−フルオロベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン
シュウ酸塩 3−ペンチル−5−フルオロ−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、標
題化合物を実質的に実施例1に記載のように製造した。 ISMS: m/e = 264.1 (M+1)
【0234】 実施例91 1−(4−クロロ−5−メトキシカルボニルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノ
プロパンシュウ酸塩 4−クロロ−5−メトキシカルボニル−7−ブロモベンゾフランを出発物質と
して、標題化合物を実質的に実施例1に記載のように製造した。 ISMS: m/e = 268 (M+1)
【0235】 実施例92 1−(5−フルオロ−6−メチルベンゾフラ−7−イル)−2−アミノプロパン 5−フルオロ−6−メチル−7−ブロモベンゾフランを出発物質として、標題
化合物を実質的に実施例1に記載のように製造した。 MS: m/e = 208 (M+1)
【0236】 実施例93 1−(3−メチルベンゾフラ−4−イル)−2−アミノプロパン 3−メチル−4−ブロモベンゾフランを出発物質として、標題化合物を実質的
に実施例1に記載のように製造した。 MS: m/e = 190 (M+1) 5−HT2C受容体サブタイプと結合する本発明の化合物の機能(能力)は、
本質的にWainscott(Wainscott, et al., Journal of Pharmacology and Experim
ental Therapeutics, 276, 720-727 (1996))に記載されるように測定した。
【0237】 膜調製 ヒト5−HT2C受容体を安定にトランスフェクトしたAV12セルを懸濁液
中で培養し、遠心分離によって回収し、50mM トリス−HCl(pH7.4)で再
懸濁し、−70℃で凍結させた。アッセイの日にアリコートのセルを解凍し、5
0mM トリス-HCl(pH7.4)を再懸濁し、4℃、39,800×gで10分間
遠心分離した。得られたペレットを再懸濁し、37℃で10分間インキュベート
し、内生的なセロトニンを除去した後、2回以上遠心分離した。
【0238】 5−HT2C受容体親和力決定用の[125I]−DOI結合 簡単に言うと、調製した細胞膜を、50mM トリス-HCl(pH7.4)、9.7
5mM MgCl、0.5mM EDTA、10μM パルギリン、0.1% アスコル
ビン酸ナトリウムおよび0.1nM [125I]−DOIを含む最終溶液中の化合物
の希釈液に、非特異的結合を定義する10μM ミアンセリンと共に添加した。全
て(800μL)を37℃で30分間インキュベートした後、0.5% ポリエチレ
ンイミンで事前に湿らせたGF/Cフィルターで回収し、冷却した50mM トリス
-HCl(pH7.4)1mLで4回洗浄し、ガンマカウンターで計数した。非線型回
帰分析をDeLean(DeLean, et al., Molecular Pharmacology, 21, 5-16 (1982))
に記載の4パラメーターロジスティック方程式を用いた濃度応答曲線で行なった
。IC50数値をCheng-Prusoff方程式(Cheng, et al., Biochem. Pharmacol.,
22, 3099-3108 (1973))で用いるK数値に変換した。 本発明の代表的な化合物は、本質的に上に記載の手順によって測定される5−
HT2C受容体に対する親和力を有することがわかった。
【0239】 5−HT2C受容体は、機能上Gタンパク質と対になる(カップリング)。G
タンパク質と対になった受容体のアゴニスト活性は、Gタンパク質のαサブユニ
ットからGDPを放出させ、続いてGTPを結合させる。安定な[35S]−GT
PγSアナログの結合は、この受容体活性の指標となる。
【0240】 [35S]−GTPγS結合 [35S]−GTPγS結合アッセイは、公開された条件(Wainscott, et al.,
European Jornal of Pharmacology, 352, 117-124 (1998))を変更した。インキ
ュベーション全てを、全量800μLで3通り行なった。化合物を水200μLで
希釈し、10mM MgCl、100mM NaCl、0.2mM EGTA、1μM G
DPおよび0.1nM [35S]−GTPγSを含む50mM トリス−HCl(pH7
.4)400μLに添加した。ヒト5−HT2C受容体を安定にトランスフェクト
したAV12セル由来の膜ホモジェネート(200μL)を添加し、そのチューブ
を30℃で60分間インキュベートした。インキュベートしたものを20mM N
で予め濡らしておいたGF/Bフィルターを冷却したもので真空濾
過することで反応を終わらせた。そのフィルターを素早く冷却しておいた50mM
トリス−HCl(pH7.4)4mLで洗浄した。フィルター上の[35S]−GTP
γSを液体シンチレーション分光アッセイによって決定する。データ分析は、以
上に記載するように10μM 5-HTを用いて行ない、最大刺激結合レベルを定
義した。
【0241】 本発明の代表的な化合物を[35S]−GTPγSアッセイで試験したところ、
5−HT2C受容体のアゴニストであることがわかった。 一般的な5−HT2C受容体のアゴニストおよび特に本発明化合物の肥満症処
置能は、摂食アッセイにおける試験により示される。
【0242】 絶食後摂食アッセイ(Fasted Feeding Assay) 雄ラットを、試験を行なう前に18時間絶食させた。まず、ラットを処置群ま
たは対照群(N=8)のどちらかに分けた後、重量を測定し、経口的に薬物または
ビヒクルを投与し、それぞれのケージに戻した。30分後、動物が食物を摂食で
きるようにした。食前、試験動物が食物を摂食できるようにした1時間後、2時
間後および4時間後にその食物とその食物を食するものの重量を測定した。Dunn
ett's post-hoc試験を用いてone-way ANOVAを使用して、処置動物が食した食物
の重さに食べこぼし分を合わせたものと、対象動物が食した食物の重さに食べこ
ぼし分を合わせたものを比較した。 本発明の代表的な化合物を摂食アッセイで試験することで、絶食ラットの食物
の消費が減少していることが分かった。
【0243】 本発明の方法において使用する化合物をいずれの製剤化もなく直接投与するこ
とは可能であるが、その化合物は、通常、医薬的に許容され得る賦形剤、および
少なくとも1つの活性成分を含む医薬組成物の形態で投与する。これらの組成物
は、経口、直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内、および鼻内を含め、様々な経路
により投与することができる。本発明の方法において使用する化合物の多くは、
注射用組成物および経口組成物の両方として有効である。そのような組成物は、
医薬品業界においてよく知られている方法で製造し、少なくとも1つの活性化合
物を含む。例えば、REMINGTON'S PHARMACEUTICAL SCIENCES,(第16版、1980)を
参照。
【0244】 本発明において使用する組成物を製造する際には、活性成分を、通常、賦形剤
と混合するか、賦形剤で希釈するか、またはカプセル、サシェ、紙、もしくは他
の容器の形態となり得る担体内に充填する。賦形剤が希釈剤として働く場合、そ
れは、固体、半固体、または液体の物質であり得、これは、活性成分に対してビ
ヒクル、担体、または媒体としての役割を果たす。従って、その組成物は、錠剤
、丸剤、粉末剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、縣濁液剤、
エマルション剤、溶液剤、シロップ剤、エアゾール剤(固体としての、または液
体媒体中の)、例えば、活性化合物を10重量%まで含む軟膏剤、軟ゼラチンカ
プセル剤および硬ゼラチンカプセル剤、坐剤、無菌注射用溶液剤、並びに無菌包
装粉末剤の形態となり得る。
【0245】 製剤を製造する際には、他の成分と組み合わせる前に、活性化合物を摩砕して
、適当な粒子径を与えることが必要であり得る。その活性化合物が実質的には不
溶性であるならば、通常、粒径を200メッシュ未満まで摩砕する。その活性化合
物が実質的には水溶性であるならば、その粒径は、普通、実質的には、製剤中で
均一な分布(例えば、約40メッシュ)を与えるよう摩砕することにより調節する。
【0246】 適当な賦形剤の幾つかの例には、ラクトース、デキストロース、スクロース、
ソルビトール、マンニトール、デンプン、アラビアゴム、リン酸カルシウム、ア
ルギン酸塩、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微晶質セルロース、
ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、およびメチルセルロースが
含まれる。加えて、その製剤には、タルク、ステアリン酸マグネシウム、および
鉱油といったような滑沢剤;湿潤剤;乳化剤および沈殿防止剤;ヒドロキシ安息
香酸メチルおよびヒドロキシ安息香酸プロピルといったような保存剤;甘味料;
並びに香料が含まれ得る。当業界において知られている方法を使用することによ
り、本発明の組成物を、患者に投与した後、活性成分を速放、持続的な放出、ま
たは徐放として製剤化することができる。
【0247】 その組成物は、単位用量形態で製剤化するのが好ましく、各々の用量は、活性
成分を約0.05〜約100mg、より通常には、約1.0〜約30mg含む。「単位
用量形態」という用語は、ヒト被験者および他の哺乳動物のための単位的用量と
して適当な、物理的に独立した単位をいい、各々の単位は、適当な医薬品賦形剤
と共に、所望の治療効果をもたらすよう計算された、予め決定されている量の活
性物質を含む。
【0248】 活性化合物は、一般に、広い用量範囲にわたって有効である。例えば、1日あ
たりの用量は、普通、約0.01〜約30mg/kgの範囲内に入る。成人の処置にお
いては、単回用量または分割用量で、約0.1〜約15mg/kg/日の範囲がとりわ
け好ましい。しかし、実際に投与する化合物の量は、処置すべき状態、選択され
た投与経路、投与する実際の化合物、個々の患者の年齢、体重、および反応、並
びに患者の症状の重篤度を含め、関連した状況から考えて、医師により決定され
ること、その結果、上記の用量範囲は、本発明の範囲を何ら限定しようとするも
のではないことが理解されるであろう。前述の用量範囲の下限値よりも少ない用
量レベルがより適量である場合もあり得、一方、より多い用量を、有害な副作用
を伴わずに投与することもできるが、そのような多量の用量を投与する場合は、
1日を通じて投与するために、まず少量の用量ごとに分ける。
【0249】製剤例1 次の成分を含む硬ゼラチンカプセル剤を製造する。 成分 量(mg/カプセル) 実施例10の化合物 30.0 デンプン 305.0 ステアリン酸マグネシウム 5.0 上の成分を混合して、硬ゼラチンカプセルに340mg量を充填する。
【0250】製剤例2 以下の成分を使用して、錠剤を製造する。 成分 量(mg/錠剤) 実施例11の化合物 25.0 セルロース、微晶質 200.0 コロイド状二酸化ケイ素 10.0 ステアリン酸 5.0 各成分を混合し、圧縮して、各々の重量が240mgである錠剤を形成する。
【0251】製剤例3 以下の成分を含む乾燥粉末吸入剤を製造する。 成分 重量% 実施例12の化合物 5 ラクトース 95 活性成分をラクトースと混合し、混合物を乾燥粉末吸入装置に入れる。
【0252】製剤例4 活性成分30mgを含む各錠剤を以下のように製造する。 成分 量(mg/錠剤) 実施例76の化合物 30.0mg デンプン 45.0mg 微晶質セルロース 35.0mg ポリビニルピロリドン (10%水溶液) 4.0mg カルボキシメチルデンプンナトリウム 4.5mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg タルク 1.0mg 総量 120 mg 活性成分、デンプンおよびセルロースをNo.20メッシュ米国ふるいに通し、十
分に混合する。ポリビニルピロリドンの溶液を得られた粉末と混合し、次いで16
メッシュ米国ふるいに通す。このように製造した顆粒を50−60℃で乾燥し、
16メッシュ米国ふるいに通す。あらかじめNo.30メッシュ米国ふるいに通してお
いたカルボキシメチルデンプンナトリウム、ステアリン酸マグネシウムおよびタ
ルクを顆粒に加え、混合後、打錠機で圧縮成形して、各120mg重量の錠剤を製
造する。
【0253】製剤例5 薬物40mgを含む各カプセル剤を以下のように製造する。 成分 量(mg/カプセル) 実施例50の化合物 40.0mg デンプン 109.0mg ステアリン酸マグネシウム 1.0mg 総量 150.0mg 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムを混合し、No
.20メッシュ米国ふるいに通し、各150mg量を硬ゼラチンカプセルに充填する
【0254】製剤例6 活性成分を各々25mg含む坐剤を次のように製造する。 成分 実施例59の化合物 25mg 飽和脂肪酸グリセリドを加えて2,000mgとする 活性成分をNo.60メッシュ米国ふるいにかけ、必要最小限の熱を使用して予め溶
融しておいた飽和脂肪酸グリセリド中に懸濁させる。次いで、その混合物を呼称
2.0g容量の坐薬型に流し込んで、放冷する。
【0255】製剤例7 用量5.0mL当たり薬物50mgを含む各懸濁剤を以下のように製造する。 成分 実施例74の化合物 50.0mg キサンゴム 4.0mg カルボキシメチルセルロースナトリウム(11%) 微晶質ナトリウム(89%) 50.0mg スクロース 1.75mg 安息香酸ナトリウム 10.0mg 香料および着色料 適量 精製水を加えて5.0mL 薬物、スクロースおよびキサンゴムを混合し、No.10メッシュ米国ふるいに通
し、次いであらかじめ作成しておいた微結晶セルロースおよびカルボキシメチル
セルロースナトリウム水溶液と混合する。安息香酸ナトリウム、香料および着色
量を水で希釈し、攪拌しながら加える。その後十分な水を加え、必要容量を製造
する。
【0256】製剤例8 薬物15mgを含む各カプセル剤を以下のように製造する。 成分 量(mg/カプセル) 実施例17の化合物 15.0mg デンプン 407.0mg ステアリン酸ナトリウム 3.0mg 総量 425.0mg 活性成分、セルロース、デンプンおよびステアリン酸マグネシウムを混合し、
No.20メッシュ米国ふるいに通し、各425mg量を硬ゼラチンカプセルに充填す
る。
【0257】製剤例9 静脈内製剤を次のように製造することができる。 成分 実施例39の化合物 250.0mg 等張生理食塩水 1,000ml
【0258】 局所製剤を以下のように製造することができる。製剤例10 成分 実施例42の化合物 1−10g 乳化ワックス 30g 液状パラフィン 20g 白色パラフィンを加えて100g 白色軟パラフィンを溶融するまで加熱する。液状パラフィンおよび乳化ワックス
を含ませ、溶解するまで攪拌する。活性成分を加え、拡散するまで攪拌を継続す
る。その後、この混合物を固形化するまで冷却する。
【0259】製剤例11 活性成分10mgを含む各舌下剤または口内剤を以下のように製造することができ
る。 成分 量/錠剤 実施例57の化合物 10.0mg グリセロール 210.5mg 水 143.0mg クエン酸ナトリウム 4.5mg ポリビニルアルコール 26.5mg ポリビニルピロリドン 15.5mg 総量 410.0mg 攪拌を継続し、温度を約90℃で維持しながら、グリセロール、水、クエン酸ナ
トリウム、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンを混合する。ポリ
マーが溶液になったら、この溶液を約50−55℃にまで冷却し、薬物をゆっく
り加える。この均質な混合物を不活性物質で製造された型に注ぎ、厚さ約2−4
mmの薬物含有拡散基質を製造する。その後、この拡散基質をカットして、適当な
サイズの個々の錠剤を成形する。
【0260】 本発明の方法において使用する別の好ましい製剤は、経皮送出装置(「パッチ
」)を使用する。そのような経皮パッチを使用して、本発明の化合物の連続的な
注入または不連続的な注入を制御された量で与えることができる。医薬品の送出
のための経皮パッチの構築および使用は、当業界においてよく知られている。例
えば、1991年6月11日に発行された米国特許第5, 023, 252号(この米国特許に記
載されている内容は、本発明の一部を構成する)を参照。そのようなパッチは、
医薬品の連続的な送出、拍動的な(pulsatile)送出、または需要あり次第の(on d
emand)送出のために構築することができる。
【0261】 しばしば、医薬組成物を脳へ直接的に導入すること、または間接的に導入する
ことが望ましく、または必要であろう。直接技術は、通常、薬物送出カテーテル
を宿主の脳室システムに配置して、血液脳関門をバイパスする必要がある。身体
の特異的な解剖領域への生物学的因子の輸送に使用される、そのようなインプラ
ント用送出システムの1つは、1991年4月30日に発行された米国特許第5, 011, 4
72号(この米国特許に記載されている内容は、本発明の一部を構成する)に記載さ
れている。
【0262】 一般に好ましい間接技術は、通常、親水性薬物の脂溶性薬物またはプロドラッ
グへの転換により薬物潜伏性(latentiation)を与える組成物を製剤化することを
含む。潜伏性は、一般に、薬物に存在するヒドロキシ基、カルボニル基、スルフ
ェート基、および第一級アミン基をブロックし、その薬物をより脂溶性にして、
血液脳関門を介して輸送しやすくすることにより得られる。あるいはまた、親水
性薬物の送出は、血液脳関門を一時的に開くことができる高張溶液の動脈内注入
により高めることができる。
【0263】 本発明の方法において使用する化合物の投与に使用する製剤のタイプは、使用
する個々の化合物、投与経路および化合物から望まれる薬物動態プロフィールの
タイプ、並びに患者の状態により指図され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 307/81 C07D 307/81 307/82 307/82 307/84 307/84 405/12 405/12 // C07M 7:00 C07M 7:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ジョゼフ・ポール・バークハート アメリカ合衆国46168インディアナ州プレ インフィールド、アンドリューズ・ブール バード701番 (72)発明者 ティモシー・ポール・バークホルダー アメリカ合衆国46032インディアナ州カー メル、スプリングミル・ポンズ・サークル 13904番 (72)発明者 マシュー・ジョゼフ・フィッシャー アメリカ合衆国46158インディアナ州ムー アズビル、クエイル・リッジ・コート 10650番 (72)発明者 ウィリアム・ハーラン・グリットン アメリカ合衆国46077インディアナ州ザイ オンズビル、ドーチェスター・ドライブ 6739番 (72)発明者 ダニエル・ティモシー・コールマン アメリカ合衆国46113インディアナ州キャ ンビー、イースト・オールド・オットー・ コート6281番 (72)発明者 リアン・シドニー・シ アメリカ合衆国46038インディアナ州フィ ッシャーズ、ハリソン・パークウェイ8430 番 (72)発明者 ショーン・クリストファー・ミラー アメリカ合衆国46060インディアナ州ノー ブルズビル、ハーディン・オーク・ドライ ブ7359番 (72)発明者 ジェフリー・トーマス・マラニー アメリカ合衆国46236インディアナ州イン ディアナポリス、ウェルカー・ドライブ 6153番 (72)発明者 ヤオ−チャン・シュ アメリカ合衆国46038インディアナ州フィ ッシャーズ、ティンバー・スプリングズ・ ドライブ・イースト10815番 (72)発明者 シュ・ヤンピン アメリカ合衆国46038インディアナ州フィ ッシャーズ、バーネット・プレイス13832 番 Fターム(参考) 4C037 PA01 PA03 PA08 QA02 QA07 QA10 QA20 4C063 AA01 BB07 CC76 DD12 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BA06 BC17 GA02 GA08 MA01 MA04 NA14 ZA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中: Aは−CHR13−または単結合であり; Rは水素、ハロ、シアノ、−C(O)NR、C−Cアルキル、C
    アルコキシカルボニル、カルボキシ、またはハロ、C1−C4アルキルおよび
    1−C4アルコキシを含む群から選択される1つまたは2つの置換基で置換され
    ていてもよいフェニルであり; Rは水素、ハロ、シアノ、カルボキサミド、ホルミル、トリメチルシリル、
    トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルまたはC−C6アルキルであり; RおよびRは独立して水素、ハロ、アミノ、ニトロ、C−C4アルコキ
    シ、シアノ、カルボキサミド、−C(O)NR、−NR1011、−NH
    C(O)NHR14、C−Cアルコキシカルボニル、カルボキシル、トリフル
    オロメチル、またはC−Cアルコキシ、ヒドロキシ、フェノキシおよびフェ
    ニルを含む群から選択される置換基で置換されていてもよいC−Cアルキル
    であり; RおよびR’は独立して水素、C−Cアルキルまたはベンジルである
    か;またはRおよびR’はそれらが結合している炭素原子と共にシクロプロ
    ピル部分を形成し; Rは水素、C−Cアルキルまたはベンジルであり; R'は水素であるか、またはRおよびR'はそれらが結合している炭素原
    子と共にシクロプロピル部分を形成し; RおよびRは独立して水素またはC−Cアルキルであり; Rは水素またはC−Cアルキルであり; RはC−Cアルキルであり、ここにそのアルキル鎖はカルボキシ、フェ
    ニルまたはピリジル(当該フェニルまたはピリジル置換基は、ハロ、C−C
    アルキルまたはC−Cアルコキシを含む群から選択される1つまたは2つの
    置換基で置換されていてもよい)を含む群から選択される置換基で置換されてい
    てもよく; R10は水素またはC−Cアルキルであり; R11はC−CアルキルまたはC−Cアシルであり; R12は水素、ハロまたはC−Cアルキルであり; R13は水素、C−Cアルキルまたはベンジルであり; R14は水素、C−Cアルキル、またはハロ、C−Cアルキルおよび
    −Cアルコキシを含む群から選択される置換基で置換されていてもよいフ
    ェニルである] で示される化合物または医薬的に許容されるそれらの酸付加塩。
  2. 【請求項2】 製薬的に許容される担体、希釈剤または賦形剤とともに、式
    I: 【化2】 [式中: Aは−CHR13−または単結合であり; Rは水素、ハロ、シアノ、−C(O)NR、C−Cアルキル、C
    アルコキシカルボニル、カルボキシ、またはハロ、C1−C4アルキルおよび
    1−C4アルコキシを含む群から選択される1つまたは2つの置換基で置換され
    ていてもよいフェニルであり; Rは水素、ハロ、シアノ、カルボキサミド、ホルミル、トリメチルシリル、
    トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルまたはC−C6アルキルであり; RおよびRは独立して水素、ハロ、アミノ、ニトロ、C−C4アルコキ
    シ、シアノ、カルボキサミド、−C(O)NR、−NR1011、−NH
    C(O)NHR14、C−Cアルコキシカルボニル、カルボキシル、トリフル
    オロメチル、またはC−Cアルコキシ、ヒドロキシ、フェノキシおよびフェ
    ニルを含む群から選択される置換基で置換されていてもよいC−Cアルキル
    であり; RおよびR’は独立して水素、C−Cアルキルまたはベンジルである
    か;またはRおよびR’はそれらが結合している炭素原子と共にシクロプロ
    ピル部分を形成し; Rは水素、C−Cアルキルまたはベンジルであり; R'は水素であるか、またはRおよびR'はそれらが結合している炭素原
    子と共にシクロプロピル部分を形成し; RおよびRは独立して水素またはC−Cアルキルであり; Rは水素またはC−Cアルキルであり; RはC−Cアルキルであり、ここにそのアルキル鎖はカルボキシ、フェ
    ニルまたはピリジル(当該フェニルまたはピリジル置換基は、ハロ、C−C
    アルキルまたはC−Cアルコキシを含む群から選択される1つまたは2つの
    置換基で置換されていてもよい)を含む群から選択される置換基で置換されてい
    てもよく; R10は水素またはC−Cアルキルであり; R11はC−CアルキルまたはC−Cアシルであり; R12は水素、ハロまたはC−Cアルキルであり; R13は水素、C−Cアルキルまたはベンジルであり; R14は水素、C−Cアルキル、またはハロ、C−Cアルキルおよび
    −Cアルコキシを含む群から選択される置換基で置換されていてもよいフ
    ェニルである] で示される化合物または医薬的に許容されるそれらの酸付加塩を含む医薬製剤。
  3. 【請求項3】 哺乳類における5−HT2Cレセプターの活性化を増大させ
    る方法であって、その活性化を必要としている哺乳類に式I: 【化3】 [式中: Aは−CHR13−または単結合であり; Rは水素、ハロ、シアノ、−C(O)NR、C−Cアルキル、C
    アルコキシカルボニル、カルボキシ、またはハロ、C1−C4アルキルおよび
    1−C4アルコキシを含む群から選択される1つまたは2つの置換基で置換され
    ていてもよいフェニルであり; Rは水素、ハロ、シアノ、カルボキサミド、ホルミル、トリメチルシリル、
    トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルまたはC−C6アルキルであり; RおよびRは独立して水素、ハロ、アミノ、ニトロ、C−C4アルコキ
    シ、シアノ、カルボキサミド、−C(O)NR、−NR1011、−NH
    C(O)NHR14、C−Cアルコキシカルボニル、カルボキシル、トリフル
    オロメチル、またはC−Cアルコキシ、ヒドロキシ、フェノキシおよびフェ
    ニルを含む群から選択される置換基で置換されていてもよいC−Cアルキル
    であり; RおよびR’は独立して水素、C−Cアルキルまたはベンジルである
    か;またはRおよびR’はそれらが結合している炭素原子と共にシクロプロ
    ピル部分を形成し; Rは水素、C−Cアルキルまたはベンジルであり; R'は水素であるか、またはRおよびR'はそれらが結合している炭素原
    子と共にシクロプロピル部分を形成し; RおよびRは独立して水素またはC−Cアルキルであり; Rは水素またはC−Cアルキルであり; RはC−Cアルキルであり、ここにそのアルキル鎖はカルボキシ、フェ
    ニルまたはピリジル(当該フェニルまたはピリジル置換基は、ハロ、C−C
    アルキルまたはC−Cアルコキシを含む群から選択される1つまたは2つの
    置換基で置換されていてもよい)を含む群から選択される置換基で置換されてい
    てもよく; R10は水素またはC−Cアルキルであり; R11はC−CアルキルまたはC−Cアシルであり; R12は水素、ハロまたはC−Cアルキルであり; R13は水素、C−Cアルキルまたはベンジルであり; R14は水素、C−Cアルキル、またはハロ、C−Cアルキルおよび
    −Cアルコキシを含む群から選択される置換基で置換されていてもよいフ
    ェニルである] で示される化合物または医薬的に許容されるそれらの酸付加塩の医薬的有効量を
    投与することを含む方法。
  4. 【請求項4】 哺乳類における肥満症を処置する方法であって、その処置を
    必要としている哺乳類に式I: 【化4】 [式中: Aは−CHR13−または単結合であり; Rは水素、ハロ、シアノ、−C(O)NR、C−Cアルキル、C
    アルコキシカルボニル、カルボキシ、またはハロ、C1−C4アルキルおよび
    1−C4アルコキシを含む群から選択される1つまたは2つの置換基で置換され
    ていてもよいフェニルであり; Rは水素、ハロ、シアノ、カルボキサミド、ホルミル、トリメチルシリル、
    トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルまたはC−C6アルキルであり; RおよびRは独立して水素、ハロ、アミノ、ニトロ、C−C4アルコキ
    シ、シアノ、カルボキサミド、−C(O)NR、−NR1011、−NH
    C(O)NHR14、C−Cアルコキシカルボニル、カルボキシル、トリフル
    オロメチル、またはC−Cアルコキシ、ヒドロキシ、フェノキシおよびフェ
    ニルを含む群から選択される置換基で置換されていてもよいC−Cアルキル
    であり; RおよびR’は独立して水素、C−Cアルキルまたはベンジルである
    か;またはRおよびR’はそれらが結合している炭素原子と共にシクロプロ
    ピル部分を形成し; Rは水素、C−Cアルキルまたはベンジルであり; R'は水素であるか、またはRおよびR'はそれらが結合している炭素原
    子と共にシクロプロピル部分を形成し; RおよびRは独立して水素またはC−Cアルキルであり; Rは水素またはC−Cアルキルであり; RはC−Cアルキルであり、ここにそのアルキル鎖はカルボキシ、フェ
    ニルまたはピリジル(当該フェニルまたはピリジル置換基は、ハロ、C−C
    アルキルまたはC−Cアルコキシを含む群から選択される1つまたは2つの
    置換基で置換されていてもよい)を含む群から選択される置換基で置換されてい
    てもよく; R10は水素またはC−Cアルキルであり; R11はC−CアルキルまたはC−Cアシルであり; R12は水素、ハロまたはC−Cアルキルであり; R13は水素、C−Cアルキルまたはベンジルであり; R14は水素、C−Cアルキル、またはハロ、C−Cアルキルおよび
    −Cアルコキシを含む群から選択される置換基で置換されていてもよいフ
    ェニルである] で示される化合物または医薬的に許容されるそれらの酸付加塩の有効量を投与す
    ることを含む方法。
  5. 【請求項5】 哺乳類におけるうつ病を処置する方法であって、その処置を
    必要としている哺乳類に式I: 【化5】 [式中: Aは−CHR13−または単結合であり; Rは水素、ハロ、シアノ、−C(O)NR、C−Cアルキル、C
    アルコキシカルボニル、カルボキシ、またはハロ、C1−C4アルキルおよび
    1−C4アルコキシを含む群から選択される1つまたは2つの置換基で置換され
    ていてもよいフェニルであり; Rは水素、ハロ、シアノ、カルボキサミド、ホルミル、トリメチルシリル、
    トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルまたはC−C6アルキルであり; RおよびRは独立して水素、ハロ、アミノ、ニトロ、C−C4アルコキ
    シ、シアノ、カルボキサミド、−C(O)NR、−NR1011、−NH
    C(O)NHR14、C−Cアルコキシカルボニル、カルボキシル、トリフル
    オロメチル、またはC−Cアルコキシ、ヒドロキシ、フェノキシおよびフェ
    ニルを含む群から選択される置換基で置換されていてもよいC−Cアルキル
    であり; RおよびR’は独立して水素、C−Cアルキルまたはベンジルである
    か;またはRおよびR’はそれらが結合している炭素原子と共にシクロプロ
    ピル部分を形成し; Rは水素、C−Cアルキルまたはベンジルであり; R'は水素であるか、またはRおよびR'はそれらが結合している炭素原
    子と共にシクロプロピル部分を形成し; RおよびRは独立して水素またはC−Cアルキルであり; Rは水素またはC−Cアルキルであり; RはC−Cアルキルであり、ここにそのアルキル鎖はカルボキシ、フェ
    ニルまたはピリジル(当該フェニルまたはピリジル置換基は、ハロ、C−C
    アルキルまたはC−Cアルコキシを含む群から選択される1つまたは2つの
    置換基で置換されていてもよい)を含む群から選択される置換基で置換されてい
    てもよく; R10は水素またはC−Cアルキルであり; R11はC−CアルキルまたはC−Cアシルであり; R12は水素、ハロまたはC−Cアルキルであり; R13は水素、C−Cアルキルまたはベンジルであり; R14は水素、C−Cアルキル、またはハロ、C−Cアルキルおよび
    −Cアルコキシを含む群から選択される置換基で置換されていてもよいフ
    ェニルである] で示される化合物または医薬的に許容されるそれらの酸付加塩の有効量を投与す
    ることを含む方法。
  6. 【請求項6】 該哺乳類がヒトである請求項3、4または5のいずれかに記
    載の方法。
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