JP2002535239A - 改善されたスプレー型耐火材組成物 - Google Patents

改善されたスプレー型耐火材組成物

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Abstract

(57)【要約】 スプレー塗工した場合、組成物の膨れあるいは縮みを生じたり、組成物上に塩層を生じさせることのない、軽量の骨材と上記組成物の固化を少なくとも24時間、好ましくは72−96時間遅延させるのに有効な量の固化遅延剤を含んでなる改善されたスプレー型石膏ベースの耐火材組成物。この耐火材組成物は、慣用のスプレーホース中で一夜流動性を維持することができ、翌日あるいは続く日に基材上にスプレー塗工する場合、硫酸アルミニウム等の固化促進剤を注入することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、この組成物の固化を少なくとも24時間、好ましくは少なくとも7
2時間遅延するのに充分な量でしかるべき固化遅延剤を持つ、スプレー塗工し得
る、石膏ベースの耐火材組成物であって、それにも拘らず、固化促進剤と組み合
わせてスプレー塗工され、有効な耐火材組成物、すなわち優れた懸架性と歩留ま
りと合せてポンプ移送可能な、スプレー塗工し得る組成物をもたらすものに関す
る。
【0002】 本発明の例示の新規組成物は、少なくとも24時間、好ましくは少なくとも7
2−96時間あるいはそれ以上この耐火材組成物の固化を遅延するのに充分な量
でヒドロキシカルボン酸、ポリカルボン酸、リン酸、またはこれらの塩あるいは
誘導体を含んでなる、石膏ベースのバインダーと固化遅延剤を使用する。本発明
のもう一つの例示の新規組成物は、石膏ベースのバインダーと耐火材組成物中の
バインダーの重量基準で0.4−7.5%の量であって、それにより固化が少な
くとも24時間遅延する量でタンパク質性固化遅延剤を使用することを含んでな
る。
【0003】 本発明は、また、次の日に硫酸アルミニウム等の注入型の固化促進剤によるス
プレー塗工性を維持する一方で、スプレー装置中で石膏ベースの耐火材組成物を
一夜流体状態に保つために遅延剤を使用する方法にも関する。
【0004】 (発明の背景) 耐熱性コーティングを施すために、金属構造部材及び他の建物の表面に耐火材
スラリーをスプレー塗工することはよく知られている。引用によりここに入れて
ある、米国特許3,719,513及び3,839,059は、石膏バインダー
に加えて、バーミキュライト等の軽量無機骨材、セルロース等の繊維状材料、及
び空気同伴剤を含む石膏ベースの配合物を開示した。
【0005】 引用によりここに入れてある、米国特許4,751,024は、耐火材組成物
中に細断したポリスチレンを軽量骨材として含むスプレー型耐火材組成物を開示
した。
【0006】 通常、耐火材組成物は、建築現場に乾燥混合物として運送され、適当な量の水
の添加時にスラリーに形成されるので、調合と塗工プロセスは多くの時間にわた
るかもしれない。このように、このミックスの固化時間は、概ね重度に遅延され
て、許容し得るフィールドポットライフをもたらす。ミキサー中でのこの遅延は
、スプレー塗工時の望まれる急速な固化時間と矛盾する。スプレー塗工時に組成
物における急速な固化時間を達成して、耐火材に粘性を与えることが極めて望ま
しい。従って、遅延剤と促進剤の使用の間のデリケートなバランスが望ましいが
、達成することが難しい。明らかに、混合物がホッパーまたはミキサー中で実質
的に硬くなる場合には、これは、ポンプ移送不能となり、それゆえ、意図する用
途には役に立たないであろう。
【0007】 このような耐火材スラリーは、概して1階で製造され、塗工点にポンプ移送さ
れ、そこで基材にスプレー塗工される。時には、塗工地点は、高層建築が含まれ
る場合には、20あるいは30階を超える。引用によりここに入れられている米
国特許4,934,596及び5,520,332は、各々ホースとノズルによ
り耐火材組成物のスプレー塗工に使用されてよい方法と装置を開示している。促
進剤の流体が注入により導入され、流動性スラリー内に均等に分布されて、塗工
時にスプレー塗工された耐火材組成物の固化を促進する。
【0008】 それゆえ、スプレー型耐火材スラリー中に固化遅延剤と固化促進剤を含むこと
は、偶然的なあるいは直感的な選択の問題ではない。このような耐火材スラリー
の配合と製造は、ポンプ移送可能性が決定的な特性であるという事実により複雑
化される。この配合組成物は、容易に高所迄ポンプ移送可能とせしめる大量の水
を保持しなければならないが、しかし、これらは、構成成分の偏析または沈降を
妨げ、所定の厚さで適切な基材の歩留まりまたは被覆を可能にするのに充分な稠
度を維持しなければならない。この組成物は、慣用の耐火材スプレー装置でポン
プ移送されるために、安定な性質の空気を同伴する能力がなければならない。こ
のコーティングミックスは、スラリー状態及び乾燥状態の双方で基材に付着しな
ければならない。また、このミックスは、結果として、乾燥コーティングの絶縁
性を深刻に損なうクラックを形成させる過度の膨張または収縮なしで固化しなけ
ればならない。
【0009】 通常、ミキサー、ポンプ、ホース、ノズル、及び他の補助装置を含むスプレー
装置は、塗工作業の終わりで水ポンプ移送してきれいにされ、このスプレー型組
成物が一夜で硬化し、装置を詰まらせる機会を確実に与えないようにする必要が
ある。このように、毎日の作業の終わりに、塗工者は、装置を空にし、きれいに
するために時間を取る必要がある。更には、また、ミキサーとホースから排出さ
れる非使用のスラリーも環境問題となる。このように、現状の耐火材調合物によ
ると、製造時間がロスし、廃棄物が作り出される。現状のポンプ移送可能な耐火
材スラリーは、スラリーの固化をほぼ4から12時間遅延する、組成物中のバイ
ンダーの重量基準で0.2−.25%の量でタンパク質ベースの材料(例えば、
馬蹄)を包含する。
【0010】 しかしながら、本発明迄、固化を少なくとも24時間から72−96時間迄遅
延する能力のある、スプレー塗工用の石膏ベースの耐火材組成物を得ることが耐
火材業界において教示あるいは示唆されたことはなかった。本発明者らは、なか
んずく、一夜(例えば、16から24時間)または更には週末を越えて耐火材組
成物の固化を遅延するのに充分な量でタンパク質ベースの固化遅延剤を使用する
ことができ、また高レベルのタンパク質性固化遅延剤は極めて不快な臭いを生じ
ることを個人的に推測した。更には、美観が重要である場合には、多量のこのよ
うなタンパク質含有固化遅延剤は、塗工され、その場で固化される耐火材コーテ
ィングを汚す点で、有害な影響を及ぼすかもしれない。
【0011】 しかしながら、これ以降に説明するように、内部試験を完了して始めて、本発
明者は、石膏ベースの耐火材組成物の耐火材能を駄目にすることなく遅効性の固
化遅延剤を使用することについての以前の個人的な推測が如何に発明性であるか
を実感した。
【0012】 (発明の要約) 従来技術の難点を克服する場合、本発明は、水と組み合わされて、スプレー型
スラリーを形成する場合に、慣用のスプレー装置中で一夜(または週末)流動性
を維持するが、次の日に注入した固化促進剤と共に使用する場合スプレー塗工性
を維持(上記の背景で説明したように)することが可能である、改善された石膏
ベースの耐火材組成物を提供する。このように、本発明はスプレー塗工操作時の
「遅延固化」能を含む耐火材組成物と方法に関する。
【0013】 本発明の例示の耐火材組成物は、石膏ベースのバインダーと、立方フィート当
たり0.4−10ポンド(6.4−160kg/立方メートル)の嵩密度を持つ
少なくとも一つの軽量骨材とを含んでなり、また(a)ヒドロキシカルボン酸あ
るいはこれらの塩または誘導体、ポリカルボン酸あるいはこれらの塩または誘導
体、リン酸あるいはこれらの塩または誘導体から選ばれる合成固化遅延剤と、ま
たは(b)耐火材組成物中の全バインダーの乾燥重量基準(35−150°F)
で少なくとも0.4%、更には好ましくは0.4−7.5%(最も好ましくは0
.5−5.0%)の範囲の量でタンパク質性固化遅延剤とを更に含んでなる。
【0014】 好ましい固化遅延剤は、耐火材組成物(通常、次に水と混合されるバインダー
と骨材を含む粉末の形で供給される)の水性スラリーの環境に入れた場合、ポリ
アクリル酸を生成するポリアクリル酸ナトリウムを含んでなる。好ましくは、ポ
リアクリル酸ナトリウムは、耐火材組成物中のバインダー成分の全乾燥重量基準
で少なくとも0.25−4.5%の量で使用される。
【0015】 石膏ベースの耐火材組成物の固化を遅延させる例示の方法は、この組成物中に
立方フィート当たり0.4−10ポンド(6.4−160kg/立方メートル)
の嵩密度を持つ少なくとも一つの軽量骨材及び(a)ヒドロキシカルボン酸ある
いは塩またはこれらの誘導体、ポリカルボン酸あるいはこれらの塩または誘導体
、リン酸あるいはこれらの塩または誘導体から選ばれる合成固化遅延剤と、また
は(b)耐火材組成物中の全バインダーの乾燥重量基準で少なくとも0.4%、
更には好ましくは0.4−7.5%(最も好ましくは0.4−4.0%)の範囲
の量(35−150°Fの範囲の典型的な耐火材スプレー塗工温度に対して)で
タンパク質性固化遅延剤とを更に含んでなる固化遅延剤を包含させることを含ん
でなる。
【0016】 本発明の新規性と発明性は、引用によりここに入れてある、例えば、米国特許
4,904,503、4,934,596、または5,520,332で記述さ
れているように、特に記述した固化遅延剤が慣用のスプレー装置と方法を用いて
慣用の石膏ベースの耐火材組成物で使用されてよい点で示され得る。
【0017】 例示の耐火材の方法は、(a)タンパク質性固化遅延剤を含んでなり、この固
化遅延剤をバインダー成分の乾燥重量基準で0.4%よりもかなり以下の量で使
用する第1の石膏ベースの耐火材組成物をミキサーとホースによりスプレー塗工
し、(a)ヒドロキシカルボン酸あるいはこれらの塩または誘導体、ポリカルボ
ン酸あるいはこれらの塩または誘導体、リン酸あるいはこれらの塩または誘導体
から選ばれる合成固化遅延剤、または(b)引き続いて、この組成物中のバイン
ダーの乾燥重量基準で0.4−7.5%(更には好ましくは0.4−4.0%)
の量のタンパク質性固化遅延剤を含んでなる第2の石膏ベースの耐火材組成物を
同じミキサーと同じホース中に導入することを含んでなる。
【0018】 第2の石膏ベースの耐火材組成物は、場合によっては、着色剤、染料、または
顔料を含んで、操作者がこの2つの耐火材組成物を肉眼で識別するのを可能とし
それゆえ、操作者は、一夜あるいは場合によっては週末を越えたシャットダウン
が安全であるように、第2の組成物がスプレー装置を完全に充填した場合に肉眼
的に確認できる。次の日は、操作者は注入された固化促進剤を用いて、スプレー
塗工を再開することができ、場合によっては、(低レベルの固化遅延剤を持つ)
第1の耐火材組成物に戻ることができる。本発明の更なる特徴と利点は、これ以
降に詳細に説明される。
【0019】 (例示の態様の詳細な説明) 特記しない限り、ここに示すすべてのパーセンテージと比率は、耐火材スラリ
ーを製造するのに使用される、乾燥(粉末)ミックス中の全重量固体基準の重量
による。それゆえ、本発明は、それが乾燥粉末形(それに水を添加して、スラリ
ーを提供することができる)並びに塗工サイト(水和型石膏ベースの耐火材の様
態で効果的にポンプ移送可能で、スプレー塗工し得るスラリーを得る)で水を添
加することにより得られるスラリー形である場合の組成物に関する。
【0020】 ここで使用されるように、「石膏ベースの耐火材組成物」という用語は、1次
バインダーとして石膏を含んでなり(例えば、全耐火材組成物中で少なくとも5
1重量%、更に好ましくは少なくとも80重量%のバインダー成分または構成要
素を含んでなる)、そして、スラリー形では、慣用のスプレー塗工装置を用いて
、ポンプ、ホース、及びノズルにより金属構造部材または基材(例えば、鋼のビ
ームまたはパネル)上にスプレー塗工されて、火炎と熱に対しての絶縁性保護を
設けることができる組成物(乾燥あるいはスラリーの形で)を意味する。金属構
造部材の保護は、高温条件下で金属が座屈あるいは反る傾向の実質的な減少によ
り通常明らかにされる。
【0021】 「石膏」という用語は、非水和及び水和の焼石膏の双方と殆どが硫酸カルシウ
ムを含んでなるバインダーを意味する。このように、「石膏」は、水添加に先立
ち例えば乾燥ミックス中に存在するような焼石膏(非水和)並びに石膏それ自体
(水和の焼石膏)を含む。例えば、「石膏」という用語は、また、半水和硫酸カ
ルシウム、並びに完全水和硫酸カルシウムであるスタッコも含む。「石膏ベース
のバインダー(またはバインダー成分)」という用語は、少量のポルトランドセ
メント(例えば、セメントまたは他のバインダーよりも石膏が多い)と混合した
石膏等の使用した全バインダーを指す。
【0022】 それゆえ、本発明の例示の石膏ベースの耐火材組成物においては、使用バイン
ダー成分の全量は、組成物中の固体の乾燥全重量基準で25−95%、組成物中
で更に好ましくは少なくとも30−90重量%、最も好ましくは少なくとも60
−85重量%の全固体の範囲で使用されてよい。
【0023】 本発明は、(a)ヒドロキシカルボン酸あるいはこれらの塩または誘導体、ポ
リカルボン酸あるいはこれらの塩または誘導体、リン酸あるいはこれらの塩また
は誘導体から選ばれる合成固化遅延剤、または(b)この組成物中の全バインダ
ーの乾燥重量基準で0.4−7.5%の量のタンパク質性固化遅延剤を含んでな
ることができる固化遅延剤を、石膏ベースの耐火材組成物で使用して、少なくと
も24時間(例えば、一夜)または72−96時間(例えば、週末)固化を成功
裏に遅延することができるという驚くべき発見に由来する。この耐火材組成物は
、翌日硫酸アルミニウム(ホースまたはノズル中に注入された)等の慣用の固化
促進剤によりスプレー塗工され、それにも拘らず、スプレー塗工型耐火材として
有効性を保持する。
【0024】 本発明の好ましい固化遅延剤は、ポリアクリル酸ナトリウム(スラリーで)ま
たはポリアクリレート(粉末の塩形で)、ポリアクリル酸カリウムまたはポリア
クリレート、及びリン酸ナトリウムまたは(ポリ)ホスフェート等の酸あるいは
塩形であってよい。遅延固化挙動、例えば、少なくとも24から96時間迄の間
の流動性を得るためには、好ましくは耐火材組成物中のバインダーの乾燥重量基
準で0.1−4.5%の量で、あるいは、組成物の全固体のパーセンテージを計
算するならば、更に好ましくは0.2−1.0%の量で、ポリアクリル酸または
その塩(ポリアクリル酸ナトリウム等の)を使用(35°−150°Fの通常の
スプレー塗工温度で)することができる。ポリリン酸塩は遅延固化遅延剤として
効果が低いので、リン酸またはポリリン酸ナトリウム等の塩に対しては、好まし
い量は、ポリアクリレートのそれのほぼ2倍となるかもしれない。
【0025】 本発明他の例示の態様においては、驚くべきことには、本発明者らは、また、
タンパク質性固化遅延剤の量を2倍あるいは更に3倍にすることにより、石膏ベ
ースの組成物の固化が少なくとも24時間あるいはそれ以上の点迄遅延され得る
ことも見出した。このタンパク質性固化遅延剤は、耐火材組成物中のバインダー
の乾燥重量基準で0.4−7.5%、更に好ましくは0.4−4.0%の量で使
用されなければならない。
【0026】 本発明者らは、増大した量のタンパク質ベースの固化遅延剤を石膏ベースの耐
火材中に入れることはできるが、高添加レベルのタンパク質性固化遅延剤につい
て実験室の試験を行って始めて、このアプローチの新規性を評価したと個人的に
推量した。遅効性の固化遅延は固化遅延剤の添加の自然の成り行きであると考え
られようが、このことはそれ自体では明白なことでなく、あるいはスプレー塗工
型の耐火材組成物の有効性を維持するためには、多くの要件があるために、スプ
レー塗工した石膏ベースの耐火材の文脈で試みることは明白であると、本発明者
は確信した。この組成物は、混合され、慣用の耐火材塗工装置を用いて時には、
30階あるいはそれ以上迄長い、細いホースによりポンプ移送され、そして、ス
プレー塗工地点で、あるいはその近くで固化促進剤により注入される必要がある
。このように、本発明者らは、当初、タンパク質性固化遅延剤の使用に比較して
汚れと臭いを回避する利点を提供する合成固化遅延剤に焦点を当てたが、タンパ
ク質性固化遅延剤でも、遅延固化(24時間あるいはそれ以上の流動性)を達成
できたことは、事実、石膏耐火技術においては新規で発明性があることを認識し
た。
【0027】 ヒドロキシカルボン酸、ポリカルボン酸、及びリン酸タイプの固化遅延剤につ
いても、本発明者らは、スプレー塗工時に混合、ポンプ移送、そして固化促進剤
による注入を受ける石膏ベースの耐火材に適用される固化遅延剤のルーチンな選
択を行うことは困難であると考える。
【0028】 本発明者らは、(1)この耐火材組成物は所望の延長期間固化してはならない
、(2)固化遅延剤の添加により、空気を同伴し、小さい空気のボイドをスラリ
ー中に安定に保つこの組成物の能力が損なわれてはならない(さもないと、慣用
の耐火材スプレー装置でポンプ移送可能でなくなる)、(3)5−30階あるい
はそれ以上迄垂直に配設されたホース中に放置された場合、この固化遅延剤を含
む組成物は、偏析または膨れを示してはならない、(4)スプレー塗工時に慣用
の固化促進剤を注入された場合、この組成物が「目を覚ます」あるいは、言い換
えれば、基材表面(例えば、鋼のビーム及びパネル)上に懸架することができる
能力、そして(5)この組成物がなお発泡を起こさせる(得られた耐火材コーテ
ィングの断熱性を向上させる)等の、石膏ベースの耐火材組成物の有効性を特別
な固化遅延剤が維持するように「動作」することを確認するために、多数の要請
が存在することを発見している。
【0029】 偏析が起こる場合には、隔離された固体は、ホースとスプレーノズルを詰まら
せる傾向がある。ミックス組成物の膨れ(または膨張)が起こる場合には、詰ま
りも起こり、組成物の密度が低下する場合には、この組成物は、「ふわふわ」と
なり、スラリー状態である場合効率的にポンプ移送できない。
【0030】 一部の市販の石膏(プラスターまたはスタッコバインダー等の)は、製造時に
入れられた最少量(通常、石膏ベースの組成物中のバインダーの重量基準で0.
4%未満の)のタンパク質性固化遅延剤(動物の副生物由来の)を持つことを観
察しなければならない。しかしながら、この量のタンパク質性固化遅延剤は、組
成物の固化を24時間あるいはそれ以上遅延させるには充分でない。本発明の目
的には、「タンパク質性固化遅延剤」という用語は、少なくとも35−95%の
動物ベースのタンパク質含量(残りは充填剤材料または他の添加剤である)を持
つ組成物を意味し、指すものとする。
【0031】 本発明の例示の耐火材組成物は、この組成物の耐火有効性が損なわれない限り
、当業界で以前から既知の他の添加剤と構成要素、例えば、空気同伴剤、ファイ
バー材料、及び骨材材料を含んでよい。注入固化促進剤を使用して、本発明のカ
ルボン酸含有石膏ベースの耐火材組成物のスプレー塗工を再開することが可能で
ある限り、この組成物は、本発明を減損せずに、ポルトランドセメント(概ね、
石灰、アルミナ、シリカ、及び酸化鉄の混合物である)等の水和セメント、アル
ミナセメント、または他の非石膏セメントを更に含んでよい。
【0032】 本発明の好ましい例示の組成物は、石膏バインダー、少なくとも一つの軽量骨
材、空気同伴剤、及びファイバー成分を含んでなる。
【0033】 「軽量骨材」という用語は、ここで使用されるように、立方フィート(lbs
/ft3)当たり0.4−10.0ポンドまたは(6.4−160kg/立方メ
ートル)の嵩密度を持つ材料を意味し、これは、発泡バーミキュライト、発泡パ
ーライト、発泡粘土小球、ガラスビーズ、鉱滓綿、細断した紙(新聞紙等の)、
細断した発泡ポリスチレン、またはこれらの混合物を含む。「軽量」という用語
は、また、本発明での使用にここで考慮される骨材をコンクリート技術(例えば
、即席混合のコンクリート)で使用されるような細かい骨材(例えば、砂)また
は粗い骨材(例えば砂利、小石)と区別するためにも使用される。軽量骨材の量
は、骨材の密度、組成物中に存在する他の材料、及び所望の物理的性質に依存し
て広い限界内で変り得るが、この軽量骨材は、全固体の乾燥重量基準で1重量%
もの少ない量から80重量%あるいはそれ以上もの多い量で存在してよい。
【0034】 細断した発泡ポリスチレンは、耐火材の歩留まりと金属基材への接着の点で有
益な増加をもたらすことが見出されたために、好ましい軽量骨材である。また、
細断した新聞紙も単独であるいは上述の他の軽量骨材のいずれかと共に使用され
てよい、例示の軽量骨材材料を提供する。本発明での使用に好適であると考えら
れる好ましい耐火材組成物は、完全に引用によりここに入れられている、例えば
、Larry Shuらの米国特許4,751,024で開示されている。もう
一つの好適な組成物が完全に引用によりここに入れられている、Dennis
M.Hiltonの米国特許4,904,503で開示されている。乾燥形で販
売され、塗工サイトで水と混合して、スプレー型スラリーを得る、好適な石膏ベ
ースの耐火材組成物は、Grace Construction Product
s(Cambridge、Massachusets)により、商品名MK−6
Rの下で販売されている。
【0035】 本発明の例示の組成物は、厚さまたは歩留まりを増加させる目的で空気同伴剤
を更に含んでよい。例えば、慣用の空気同伴剤は、アルファオレフィンスルホネ
ートまたはラウリルスルホン酸ナトリウムを含む。この空気同伴剤は、場合によ
っては、しかし好ましくは、本発明の耐火材組成物中に全固体基準で0.1から
0.4乾燥重量の量で存在してよい。
【0036】 本発明の例示の合成固化遅延剤の一つの利点は、これらの助けにより、耐火材
組成物の固化を等しい長さの時間だけ遅延させるのに充分な量使用した場合、慣
用のタンパク質性固化遅延剤の添加量のほぼ4分の1から3分の1の添加量で、
石膏ベースの耐火材組成物(スラリーとされた場合)が一夜の「眠っている」(
流動状態を維持)性能を獲得することができることである。また、合成固化遅延
剤は、ヒドロキシカルボン酸、ポリカルボン酸、及びリン酸ベースの固化遅延剤
は、タンパク質性固化遅延剤の使用と対照的に慣用の石膏ベースの耐火材組成物
に入れた場合に不快な臭いまたは汚れを生じないために、スプレー塗工された耐
火材が人目に曝される場合に使用され得る。対照的に、タンパク質性固化遅延剤
をこの組成物中のバインダーの重量基準で0.4%及びそれ以上(更に好ましく
は少なくとも1.0%)の好ましい量で使用する場合、耐火材組成物を被覆して
、変色を隠すことが好ましいであろう。また、慣用の臭い抑制剤、吸収剤、また
は空気清浄剤または隠蔽剤を耐火材組成物の中あるいは上に添加するか、あるい
は壁または他の視界障壁の背後にそれを被覆する必要があるかもしれない。
【0037】 本発明の例示の方法は、少なくとも一つの軽量骨材及び場合によっては上述の
他の添加剤を含んでなる石膏ベースの耐火材組成物中に合成あるいはタンパク質
性固化遅延剤をこの組成物の固化を少なくとも24時間遅延するのに有効な量で
入れることからなる。更なる段階は、基材へのスプレー塗工時に上記組成物に耐
火材技術で既知であるような明礬固化促進剤材料等の固化促進剤を注入すること
を含む。この使用のための好ましい固化遅延剤は、好ましくはこの耐火材組成物
中のバインダーの乾燥重量基準で少なくとも約0.1%の量で使用される、ポリ
アクリル酸ナトリウムである。
【0038】 本発明の更なる例示の方法によれば、完了するのに1日以上必要とする、スプ
レー装置(例えば、ポンプ、ミキサー、ホース、ノズルなど)を空にし(パージ
)、クリーニング(リンス)なければならないジョブを回避することを望む場合
には、操作者は、上述の新規な石膏ベースの耐火材組成物を使用することが可能
になる。例えば、操作者は、慣用のスプレー塗工装置と慣用の石膏ベースの耐火
材配合物(石膏ベースの組成物中のバインダーの乾燥重量基準で0.2−0.2
5%の量のタンパク質性固化遅延剤を持つもの)を使用し、1日の終わりでは、
通常のタンパク質性固化遅延剤を(1)この組成物中のバインダーの重量基準で
0.4−7.5%の増大した量のタンパク質性固化遅延剤、または(2)ヒドロ
キシカルボン酸あるいは塩またはこれらの誘導体、ポリカルボン酸あるいは塩ま
たはこれらの誘導体、リン酸あるいは塩または誘導体から選ばれる合成固化遅延
剤で置き換えることができる。次に、このスプレー装置を簡単にシャットダウン
し、この耐火材組成物を固化し、スプレー装置を詰まらせる恐れなしにミキサー
とホース中で「眠らせる」ことができる。次の日(週末に続く月曜日)、操作者
は、耐火材の塗工(注入された固化促進剤を用いて)を直ちに再開し、場合によ
っては段階(1)の慣用の耐火材組成物に切り換えることができる。
【0039】 遅効性固化遅延剤を持つ耐火材組成物においては、場合によっては、着色剤、
染料、または顔料を含んで、混合装置(及びホースとノズル)中の慣用の配合物
を完全に置き換え、結果としてスプレー装置を一夜あるいは更には恐らく週末を
越えてシャットダウンすることができる場合に操作者が肉眼的に検出することが
できる。
【0040】 このように、本発明の更なる例示の方法は、(i)0.2−0.25乾燥重量
%の量(この組成物中の石膏の重量基準で)でタンパク質性固化遅延剤と軽量骨
材を持つ第1の耐火材組成物をミキサーとホースによりスプレー塗工し、そして
、(2)ヒドロキシカルボン酸、ポリカルボン酸、リン酸あるいは塩または誘導
体から選ばれる合成固化遅延剤、またはこの組成物中のバインダーの乾燥重量基
準で0.4−7.5%の量のタンパク質性固化遅延剤と、好ましくは組成物の乾
燥重量で1−80%の範囲の少なくとも一つの軽量骨材とを含んでなる(第1と
異なる)第2の石膏ベースの耐火材組成物を同じミキサーと同じホースに導入す
るを含んでなる。好ましくは、段階(2)中の固化遅延剤は、ポリアクリル酸ナ
トリウムあるいはカリウム等のアクリル酸の誘導体(例えば、塩)を含んでなる
。段階(2)用のもう一つの好ましい固化遅延剤はポリリン酸ナトリウムである
。次に、スプレー装置は一夜あるいは週末を越えてシャットダウンされ得る。次
の日、操作者は、慣用的に知られているように、ホースまたはノズル中に注入さ
れた硫酸アルミニウム等の固化促進剤を用いてスプレー塗工を再開することがで
きる。好ましくは、第2の耐火材組成物は、第1の耐火材組成物と異なる色を有
し、スプレー装置の操作者は、第2の組成物がスプレー装置中の第1の組成物を
完全に置き換えた場合に、肉眼的に検出することができる。この異なる着色は着
色剤、染料または顔料を用いて得てよく、これによって、操作者は第2の耐火材
組成物がミキサーとホースを完全に充填して、この組成物が硬化し、装置を詰ま
らせる恐れなしにスプレー塗工装置をシャットダウンすることができることを肉
眼的に確かめることができる。例示の着色剤、染料、または顔料は、ROMA
Color、Inc.(FallRiver、Massachusetts)か
ら市販されているもの等のフタロシアニンブルーを含むことができる。代替物の
、STRAIT−LINETMの商品名で販売されている着色剤は、Ameri
can Tool Companies、Inc.(Wilmington、Oh
io)から市販されている。次の日(または週末または休日に続く日)に、ミキ
サーとホース中で「眠っている」第2の耐火材(スラリー)組成物を既知の方法
によりスラリー組成物中にスプレー塗工(例えば、注入された固化促進剤と組み
合わされて)することができる(例えば、引用によりここに入れている、米国特
許4,904,503、4,934,596、または5,520,332に記述
されているようなスプレー塗工方法)。
【0041】 更なる例示の方法においては、操作者は、多分もっと安価であり、速い固化特
性を持つ第1の耐火材組成物(段階(a)に使用されている)に戻ることができ
、残る仕事のコストを最少にすることができる。アクリル酸の誘導体を含んでな
る新規な合成固化遅延剤(オプションの着色剤、染料、または顔料を含む)の使
用は、このようにして廃棄物を減らす一方で、人件コストと材料コストを節約す
る。
【0042】 本発明の次の更なる例示の組成物と方法において、本発明者らは、ヒドロキシ
カルボン酸、ポリカルボン酸、リン酸(またはこれらの塩あるいは誘導体)、あ
るいは更には0.4−7.5%(乾燥重量バインダー基準で)ものタンパク質性
固化遅延剤を含んでなる本発明の遅効性の固化遅延剤を、オプションの着色剤、
染料、または顔料とパッケージし、塗工サイトで石膏ベースの耐火材組成物中に
導入することができると考えている。このように、例えば、ポリアクリレートと
着色剤を、開封あるいはミキサー中に直接に投入することができる水溶性あるい
は水不溶性(例えば、クラフトペーパー)容器中にパッケージするか、あるいは
塗工サイトで開封あるいはミキサー中に注入することができる瓶または箱等の容
器中の流動性液体の形で提供することができる。
【0043】 次の更なる態様においては、慣用の石膏ベースの耐火材組成物は、粉末の形(
遅効性の固化遅延剤(例えば、ナトリウム(ポリ)アクリレート、ナトリウム(
ポリ)ホスフェート)が適切に添加され、操作者がスプレー装置を次の日迄シャ
ットダウンすることを所望する場合には、耐火材組成物中に導入され得るパッケ
ージシステムの一部として、別にパッケージした遅効性の固化遅延剤(オプショ
ンの着色剤、染料、または顔料を含む)と共に一つあるいはそれ以上の袋中に、
石膏バインダー、少なくとも一つの軽量骨材を含んでなる)で販売され得る。
【0044】 それゆえ、本発明の例示の方法は、通常の量(バインダー成分の重量基準で0
.2−0.25%)のタンパク質性固化遅延剤を含む、慣用の石膏ベースの耐火
材組成物をスプレー塗工し、その後、組成物がポンプ及びスプレー装置中で少な
くとも24時間硬化しないようにさせるのに充分な量で、合成固化遅延剤(例え
ば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム)またはバインダーの重
量基準で0.4−4.0%の量のタンパク質性固化遅延剤をこの組成物中に導入
することを含んでなる。
【0045】 次の実施例は、例示の目的のみで示され、本発明の範囲を限定するために示さ
れたものでない。
【0046】 (実施例) 実施例1 慣用の耐火材組成物の本発明の新規な組成物との比較試験は、固化遅延能を達
成する点での優れた性能を明らかにする。石膏(例えば、全乾燥重量固体の25
−95%)、細断した発泡ポリスチレン等の軽量骨材(約0.5−4重量%)、
空気同伴剤(多数の慣用の発泡性界面活性剤が動作する)、もう一つの軽量骨材
として細断した新聞紙(約1−6重量%)、及びタンパク質性固化遅延剤(約0
.2−.25重量%のバインダー)からなる固化遅延剤を組み合わせることによ
り、慣用の耐火材組成物を製造することができる。例えば、市販のタンパク質性
固化遅延剤は、National GypsumからREDTOPRの商品名で
入手できる。
【0047】 バインダー基準で0.1−2.0乾燥重量%の量のポリアクリル酸ナトリウム
を既述のタンパク質性固化遅延剤に置き換えたことを除いて、上記と類似して第
2の耐火材組成物を製造することができる。
【0048】 第1及び第2の組成物は、この組成物をミキサー中に入れ(パドル、リボン、
連続あるいはバッチ形ミキサーとすることができる)、次に25−100フィー
トあるいはそれ以上のホースにより、ほぼ4分の3から3インチ厚さにポンプ移
送し、硫酸アルミニウム固化促進剤を注入し、そして圧搾空気駆動のスプレーノ
ズルから鋼基材にスプレーすることにより、各々別々に塗工、評価される。これ
らのスプレー型耐火材組成物の比較すると、ポリアクリル酸ナトリウムを持つ第
2の組成物は、ミキサーとホース中で1日から3日あるいはそれ以上流体(例え
ば「眠った」)のままで存在でき、それでも硫酸アルミニウムの注入によりスプ
レー塗工され得、そしてなお耐火材能を持つことが観察されるであろう。他方、
タンパク質性固化遅延剤を持つ第1の組成物は、ミキサーとホース中で硬化し、
スプレー装置を一夜シャットダウンしなければならない場合にはスプレー装置か
らパージ、洗浄される必要がある。
【0049】 実施例2 本発明の目的には、薬品は、水と混合して、スプレー塗工型スラリーを形成し
た後少なくとも72時間後に充分に流動性のスラリー(12あるいはそれ以上の
ビカート(vicat)、ASTM472−93を参照)を維持しない場合には
、石膏ベースの耐火材組成物に有用な遅効性の固化遅延剤と考えられないであろ
う。
【0050】 次の薬品成分を混合して、標準の石膏ベースの耐火材組成物となし、70°F
でプラスチック試料カップ(水の蒸発を防止するためにシールされている)中で
試験し、そして遅効性の固化遅延剤としてのこれらの相対的な成功(固化の遅延
を延ばし、硫酸アルミニウム等の慣用の固化促進剤と組み合わせた場合、発泡と
固化を可能とした)を下記の表1に記した。耐火材組成物の全乾燥重量基準の各
薬品成分の量もまた記されている。
【0051】
【表1】
【0052】 前出のデータは、石膏ベースの耐火材組成物の固化を72時間遅延する固化遅
延剤の本発明の選択がルーチン実験の問題でないことを示唆する。
【0053】 実施例3 石膏(25−90重量%全固体)、軽量骨材(1−50重量%全固体)、及び
水を含んでなる耐火材組成物を用いて、更なる試験を行った。慣用の固化遅延剤
を使用して、固化遅延剤の使用量と石膏ベースの耐火材組成物が固化を起こさな
い継続時間の間に直線的な相関が存在しないという驚くべき事実を示した。事実
、一部の慣用の固化遅延剤は、高濃度で、この耐火材組成物に極めて有害なであ
ることが見出された。
【0054】 慣用的に知られている固化遅延剤は、ボラックス、EDTAナトリウム、クエ
ン酸ナトリウム、及び酒石酸を含む。また、カルボン酸基を持つために、グルコ
ン酸とリンゴ酸もこの群の既知の石膏遅延剤により試験した。
【0055】 2%(耐火材組成物の重量で)では、ボラックス、石膏の既知の固化遅延剤は
、耐火材組成物の固化を遅延するために、有効でなかった。10%では、ボラッ
クスはこの組成物の固化を遅延しなかったが、流体組成物の体積は空気の不安定
性により収縮した。また、塩の膜が乾燥時に組成物の表面に生成し、これにより
、耐火材組成物の外観が劣化し、製品がダストを生じ、そして凝集強さが減少し
た。
【0056】 2%では、EDTAナトリウムは、石膏組成物の固化遅延を24時間以上遅効
させない。この量を組成物の10重量%迄増加すると、それにも拘らず、この組
成物も72時間未満で固化する。この組成物は、体積が増加することが観察され
、固化遅延剤の量を増すと、発泡を起こすことが示唆された。これは、ポンプ移
送可能でない。このような体積増加により、スプレー塗工時ホースが破裂するこ
とがあり得る。
【0057】 また、クエン酸ナトリウムも既知の石膏固化遅延剤である。組成物の10重量
%の量でこれを使用する場合、この組成物は72時間未満で固化する。また、こ
の組成物の乾燥時塩層も生成した。
【0058】 酒石酸は既知の石膏固化遅延剤であるが、この固化遅延剤を10重量%で使用
すると、結果として、組成物の極めて有害な膨張を生じる。この組成物は72時
間未満で固化し、また耐火材の凝集強さを減少させる、大きな空気ボイドも示し
た。
【0059】 既知のセメント固化遅延剤であるグルコン酸を用いて、試験を行った。この試
料もまた72時間未満で固化し、結果として、体積が膨張し、大きな空気ボイド
を持ち、そして塩層を持つ組成物を生じる。
【0060】 リンゴ酸は、この石膏耐火材組成物の72時間未満の固化を起こし、また、こ
の組成物の収縮も起こすことが観察された。この空気は不安定になり、つぶれた
。これにより、ポンプ移送可能な耐火材組成物が生成しない。
【0061】 それゆえ、前出の固化遅延剤は、単に、この固化遅延剤を入れ換え及び/また
は変成することにより所望の耐火材を維持する一方で、遅効性の固化特性を達成
することは、変成の石膏耐火材組成物には明白でないことを示した。
【0062】 対照的に、このバインダーの約0.25重量%の量のポリアクリル酸ナトリウ
ムの使用及びこのバインダーの1重量%の量のタンパク質性固化遅延剤の使用は
、耐火材組成物の膨張または収縮を起こさず、72時間後迄固化を遅らせる能力
を示し、更には、これらは大きな空気ボイドまたは塩層(白っぽい膜として視認
される)を耐火材組成物上に生じない。従って、遅効性の固化遅延剤を持つ本発
明の耐火材組成物の例示の特徴は、これらが臭いあるいは体積の収縮なしで、ま
た塩層または白っぽい層の形成なしで耐火効果を提供することである。
【0063】 前出の議論及び実施例は例示の目的で提示されたものであり、クレームされて
いるような本発明の範囲を限定することを意図するものでない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 1/94 E04B 1/94 T (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ペリト,リチヤード・ピー アメリカ合衆国マサチユセツツ州02148マ ルドン・フエルズメアロード91 Fターム(参考) 2E001 DE01 HF12 4G012 MB06 PA06 PA07 PA08 PA09 PA18 PA22 PA23 PB10 PB16 PB21 PB32 PC05 PC15

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石膏ベースのバインダーと、0.4−10pcf(6.4−
    160kg/立方メートル)の嵩密度を持つ少なくとも一つの軽量骨材とを含ん
    でなり、また(a)ヒドロキシカルボン酸あるいはこれらの塩または誘導体、ポ
    リカルボン酸あるいはこれらの塩または誘導体、リン酸あるいはこれらの塩また
    は誘導体から選ばれる合成固化遅延剤、または(b)この組成物中のバインダー
    の乾燥重量基準で少なくとも0.4%の量でタンパク質性固化遅延剤を更に含ん
    でなる耐火材組成物。
  2. 【請求項2】 上記固化遅延剤がタンパク質性固化遅延剤を上記組成物中の
    乾燥重量基準で0.4%−7.5%の量で含んでなる請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 上記タンパク質性固化遅延剤が上記組成物中の石膏の重量基
    準で少なくとも1.0%−3.0%を構成する請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 上記固化遅延剤がヒドロキシカルボン酸あるいはこれらの塩
    または誘導体、ポリカルボン酸あるいはこれらの塩または誘導体、リン酸あるい
    はこれらの塩または誘導体から選ばれる合成固化遅延剤を含んでなる請求項1に
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】 上記固化遅延剤が合成の遅延剤を上記石膏ベースの耐火材組
    成物中のバインダーの乾燥重量で少なくとも0.05%の量で含んでなる請求項
    4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 上記固化遅延剤が15,000を超えない平均分子量を持つ
    請求項4に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 上記固化遅延剤がポリアクリル酸ナトリウムである請求項1
    に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 上記固化遅延剤がリン酸あるいは塩またはこれらの誘導体で
    ある請求項1に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 上記固化遅延剤がポリリン酸ナトリウムである請求項8に記
    載の組成物。
  10. 【請求項10】 上記軽量骨材が組成物中の固体の乾燥重量で1−80%の
    量で存在する請求項1に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 上記少なくとも一つの軽量骨材が発泡バーミキュライト、
    発泡パーライト、発泡粘土小球、ガラスビーズ、鉱滓綿、細断した紙、または細
    断した発泡ポリスチレンを含んでなる請求項1に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 上記少なくとも一つの軽量骨材が細断した発泡ポリスチレ
    ンを含んでなり、そして上記組成物が細断した紙を含む第2の軽量骨材を更に含
    んでなる請求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 上記固化遅延剤がポリアクリル酸ナトリウムを石膏ベース
    の組成物中のバインダーの乾燥重量基準で0.1%−4.5%の量で含んでなる
    請求項1に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 上記固化遅延剤が固化を少なくとも24時間遅延させるの
    に動作する量で使用され、慣用の固化促進剤を用いてスプレー塗工した場合、実
    質的に膨れあるいは体積収縮せず、耐火材組成物の表面に肉眼で見える塩層を形
    成しない耐火材組成物をもたらすのに有効である請求項13に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 上記ポリアクリル酸ナトリウムが1000−15、000
    の分子量を持つ請求項14に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 上記組成物が水を添加して、ポンプ移送可能なスラリーを
    得ることができる乾燥粉末の形である請求項1に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 上記組成物が水を更に含んでなり、ポンプ移送可能なスラ
    リーの形である請求項1に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 空気同伴剤を更に含んでなる請求項1に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 タンパク質性固化遅延剤を更に含んでなる請求項4に記載
    の組成物。
  20. 【請求項20】 着色剤、染料、または顔料を更に含んでなる請求項1に記
    載の組成物。
  21. 【請求項21】 上記固化遅延剤がポリアクリル酸ナトリウムあるいはカリ
    ウムまたはこれらの塩または誘導体を含んでなる請求項1に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 上記固化遅延剤がタンパク質性固化遅延剤を上記石膏ベー
    スの組成物中のバインダーの乾燥重量基準で0.4−4.0%の量で含んでなり
    、そして、臭い遮蔽剤または吸収剤を更に含んでなる請求項2に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 0.4−10pcf(6.4−160kg/立方メートル
    )の嵩密度を持つ少なくとも一つの軽量骨材と上記耐火材組成物の固化を少なく
    とも24時間遅延するのに動作する有効量の固化遅延剤とを上記組成物に入れる
    ことからなる、石膏ベースの耐火材組成物の固化を遅延する方法。
  24. 【請求項24】 上記耐火材組成物が上記組成物を基材上にスプレー塗工動
    作時に上記組成物に固化促進剤を注入する段階を含んでなり、そして上記固化遅
    延剤が上記耐火材組成物の固化を少なくとも72時間遅延するのに有効な量で使
    用される請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 上記有効量の上記固化遅延剤を持たない耐火材組成物と比
    較した場合に、上記有効量の上記固化遅延剤が上記耐火材組成物の実質的な膨れ
    または体積収縮を起こさず、あるいは肉眼で見える塩層を上記耐火材組成物の表
    面に形成させない請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 上記固化遅延剤がポリアクリル酸ナトリウムである請求項
    25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 上記固化遅延剤がポリリン酸ナトリウムである請求項25
    に記載の方法。
  28. 【請求項28】 上記固化遅延剤がタンパク質性固化遅延剤を上記組成物中
    のバインダーの重量基準で少なくとも0.4%の量で含んでなり、それによって
    上記組成物の固化が少なくとも24時間遅延される請求項25に記載の方法。
  29. 【請求項29】 (a)タンパク質性固化遅延剤を含んでなる第1の石膏ベ
    ースの耐火材組成物をミキサーとホースによりスプレー塗工し、(b)(i)異
    なる固化遅延剤または(ii)段階(a)で使用されるよりも多い量の遅延剤を
    持つ第2の石膏ベースの耐火材組成物を同じミキサーと同じホース中に引続いて
    導入することを含んでなり、段階(b)の固化遅延剤が上記耐火材組成物の固化
    を少なくとも24時間遅延するのに有効な量で使用される耐火材の方法。
  30. 【請求項30】 上記第2の石膏ベースの耐火材組成物が着色剤、染料、ま
    たは顔料を更に含んでなり、塗工者が上記スプレー塗工時に上記第1及び第2の
    耐火材組成物を肉眼的に区別することを可能にする請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 上記第2の石膏ベースの耐火材組成物を上記ミキサーとホ
    ース中に一夜残留させ、次の日に上記組成物を引続いてスプレー塗工することが
    できるようにすることを更に含んでなる請求項29に記載の方法。
  32. 【請求項32】 タンパク質性固化遅延剤を上記組成物中のバインダーの重
    量基準で0.4%未満の量で含んでなる石膏ベースの耐火材組成物をスプレー塗
    工し、そして(i)上記組成物中にヒドロキシカルボン酸、ポリカルボン酸、リ
    ン酸あるいはこれらの塩またはの誘導体から選ばれる固化遅延剤を導入し、ある
    いは(ii)上記タンパク質性固化遅延剤の全量をこの組成物中のバインダーの
    重量基準で0.4%以上迄増加させることを含んでなり、それによって上記組成
    物の固化が少なくとも24時間遅延される方法。
  33. 【請求項33】 アクリル酸またはリン酸またはその塩または誘導体からな
    る合成固化遅延剤が使用される請求項29に記載の方法。
  34. 【請求項34】 双方とも第1のパッケージに入れられている石膏バインダ
    ーとタンパク質性固化遅延剤を含んでなる第1の耐火材組成物、そして上記第2
    の組成物の固化を少なくとも24時間遅延するのに有効な量の固化遅延剤を含ん
    でなる第2の耐火材組成物を含んでなり、上記第2の耐火材組成物が第2のパッ
    ケージに入れられている耐火材パッケージシステム。
  35. 【請求項35】 固化促進剤を入れた第3のパッケージを更に含んでなる請
    求項34に記載のパッケージシステム。
  36. 【請求項36】 上記組成物がスラリー形である場合、上記第2のパッケー
    ジが上記第1のパッケージに入れた耐火材組成物の色を変える動作をする着色剤
    、染料、または顔料を更に含んでなり、それにより第2の耐火材組成物が上記第
    1の耐火材組成物が肉眼的に区別可能になる請求項34に記載のパッケージシス
    テム。
  37. 【請求項37】 ヒドロキシカルボン酸、ポリカルボン酸、リン酸、または
    これらの塩または誘導体、及び着色剤、染料、または顔料を含んでなる、石膏ベ
    ースの耐火材を一夜遅延する組成物。
  38. 【請求項38】 上記組成物が石膏ベースの耐火材スラリー中で分散、開封
    される動作をするパッケージ中にパッケージされ、それにより、内容物がパッケ
    ージから放出され、スラリー中に分散される請求項37に記載の組成物。
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