JP2002533718A - ナノトモグラフィ(断層撮影装置及び方法) - Google Patents
ナノトモグラフィ(断層撮影装置及び方法)Info
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Abstract
Description
することが可能な新規な装置及び新規な方法である。同時に、物質の複数の相違
する特徴を調査することが出来る。しかし、これは選択した顕微鏡の特定な基本
的方法により実質的に制限を受けることがある。原則的に、本発明による方法に
より、空間解像度は原子範囲(100ピコメートル)となる。
法は、光学顕微鏡を使用した方法であり、その解像力は、原則的に数百ナノメー
トルの範囲に限られる。現存するあらゆる種類の電子顕微鏡により、かなり高度
な解像力を得ることが出来る。電子顕微鏡により、数ナノメートルの範囲内で解
像度を得ることはごく普通のことである。ここ15年の内に、顕微鏡による方法
が更に増え、その最も優れたものは所謂走査型プローブ顕微鏡による方法であり
、該顕微鏡により特殊なプローブを用いると原子における解像度が可能となる。
また、該顕微鏡は、物質の複数の特性に対して感度がよい。例えば、鋭利な金属
チップ、カンチレバ(外力により湾曲するうすい梁)上の鋭利なチップ、或いは
光学導波管の伸長チップがプローブの機能を果たす。通常これらのプローブは、
サンプルに向けて至近距離(数ナノメートル以下)で作動する(サンプルをスキ
ャンする)と共に、ある物質的パラメータを調べる。例えば、サンプル表面とチ
ップ間の電流、カンチレバの機械的ゆがみやねじれ、導波管によって遮断された
陽子の数、またプローブの機械的振動の減衰でさえ、該サンプルとチップ間の空
間を制御する制御パラメータの役割を果たす。
対象物の2次元画像を形成するだけである。検査するサンプルの空間的構造に興
味を持つ人にとっては、利用できる調査方法の数は非常に制限されている。 数多くの構造測定方法によっても直接サンプルの空間的構造を調査出来るもの
ではなく、所謂散乱技術(例えば、X線の散乱、中性子の散乱)を利用して回り
道をしている。しかしながら、これら散乱方法は、基本的に規則的な構造を有す
る物体に使うことになっている。従って、散乱方法は特に結晶構造の測定には向
いているが、不揃いの構造を有するサンプルに対しては使用しない、若しくは、
厳密な制限の下でのみ使用される。
法の多くは、サンプルの容量が一連の層に分割され、関心のある特性のマップが
各層について構築されているという事実に基づいている。従って、関心のある特
性の空間分布は、適宜な数理的方法により、該マップの塊から再構築される。幾
つかの方法は、この原則に基づいて作用するが、調査した特性の像を形成する方
法(対比法)、及びサンプルの容量を独立した層に分割する方法、又関心のある
特性のマップを各層について構築する方法においてこの原則と相違する。
る。この2つの方法では、適宜な測定技術により、サンプル容量のたった1つの
薄い層も破壊しないで測定することが出来、関心のある特性のマップを、数理的
な方法により、あらゆる角度から取った層の多数の投影から、この層に構築する
。この2つの方法により、数マイクロメートルの空間的解像度を達成することが
出来る。共焦顕微鏡は、これと同一のクラスに属し、該共焦顕微鏡により焦点面
の画像を、解像度深さを殆どもたない形で形成することが可能である。しかしな
がら、共焦顕微鏡では、空間解像度は利用する光線の波長により、数ナノメート
ルに限定され、光学的に透明な試験片が調査出来るだけである。
り一連の薄い独立した層に機械的に分割される。ここで、調査対象の空間形状を
再構築可能な光学顕微鏡を使用して、一連のマップをこれら薄い断面から構築す
る。現在では、ウルトラミクロトームにより薄い層を数個、これは数ナノメート
ルの薄さだが、形成することが出来、走査型電子顕微鏡で横方向の高度解像度で
(x−y平面で)これを研究することが出来る(数ナノメートルを達成可能)。
しかしながら、この方法では、解像度の深さ(z方向で)は、使用する薄い断面
の厚みにより制限を受ける。該厚さはまた、調査した物質の機械的安定性により
数ナノメートルに限定される。この方法の大きな欠点は、時間と人間を多く必要
とすることである。これは、極端に薄い連続した断面の製造、操作、調査に関し
信頼性を高めるためには多くの経験を必要とし、また大部分においてこれらを手
作業に頼っているからである。加えて、このように薄い断面を全ての物質から作
ることは不可能で、金属、セラミックス、半導体、また他の多数の重要な素材は
、この方法では研究することが出来ないのである。
、たった1つの調査層で、あらゆる角度から取った多数の投影から再構築するた
めに、数学的方法を広く使用している。電子顕微鏡を用いて同じような方法を用
いてもよい。特別な場合では、ナノメートルの範囲で解像度を達成することが可
能である。この細い断面においては、これはこの目的のために要求されるように
数ナノメートルの厚さであるが、薄い断面1つが、電子光線により破壊されるま
で耐えることが出来る電子を作用させる最大時間は限られており、この限られた
電子を作用させる全時間は、この結果として、それぞれの投射について分散され
なければならない。これにより、独立した投射における画像品質は必然的に厳し
く制限される。こうした理由により、像を再構築する目的で、ナノメートルの範
囲での解像度を達成するために、サンプルのシンメトリに関するモデル仮説をた
てなければならない。従って、不規則サンプル構造は、このような高い空間解像
度で測定することが不可能である。
毎に除去する方法によって回避する。問題となる特性の分布は、各除去の後露出
面上で測定する。ダイナミック二次イオン質量分光学(SIMS)の技術は、こ
の方法に従って作用する。しかしながら、横方向からの解像度(x−y平面で)
は二次イオンを発生させるイオン光線の直径によって制限され、これはせいぜい
およそ50nmの大きさである。ダイナミックSIMSでは、達成可能な解像度
深さ(z方向で)は、イオン光線が物質に浸透する深さ(およそ10nm以上)
及び除去前、より詳しくは除去中のサンプル表面の粗さにより制限される。多く
の場合、特に不均一なサンプルでは、物質は一様には除去されない。これは、除
去率は物質に依存する特性であり、これによりサンプルの表面が調査中に粗くな
るからである。その結果、特性(即ち、ある要素の濃度)を検出することは、同
時に種々の深さをサンプルに生じさせ、これがダイナミックSIMSの解像度深
さを強烈に損なうことになる。こういった理由から、ダイナミックSIMSに適
する平坦な除去に対する手順が、このようなサンプルでは知られていないため、
多くの(不均質故に)興味有るサンプルはこの方法では調査することが出来ない
。サンプルが粗かったり、除去率が不規則だったりすると、走査型電子顕微鏡等
の別の高い側面解像度法と層毎に除去する技術を組み合わせたとしても、不均質
なサンプル構造を高い空間解像度で調査することは出来ない。
、興味対象の特性の平面2次元マップを各層に構築する。連続断面の方法では、
解像度深さは、薄い断面の厚さにより制限され、数ナノメートルに達する。更に
、多くの物質は連続断面を製造するのに適していない。層を除去する方法では、
解像度深さは多くの場合、不規則な除去率により厳しく制限を受け、これにより
サンプル表面が粗くなる要因となる。
規な装置、及び、本発明による装置を用いて、検査対象のサンプル特性の空間分
布を、原子解像度まで掘り下げた空間解像度で、空間のあらゆる3方向から調査
することが可能な方法である。電子顕微鏡による調査は、直接的には局部空間に
対するものであり、散乱を用いた迂回方法は必要としないので、特に規則的な内
部構造を持たないサンプルを調査することが出来る。
に検出するために使用する顕微鏡、表面nの凸凹形状Zn(x、y)に関し空間
的に解像した試験片の特性Pj(j=1、、、、、m)を1個以上検出するプロ
ーブ、反応ガス又は反応液を用いてエッチングを行う、あるいは機械化学的研磨
を行う、例えばプラズマエッチング装置等の除去装置(該除去装置には制御部が
設けられ、これにより除去手順An、n+1においてサンプルの表面nから層を
取り除く)、サンプルにおける特性Pjの空間分布の3次元画像を、一連の表面
凸凹形状zn(x、y)からzn+m(x、y)及びこれら表面凸凹形状上に検
出された特性Pj(zn(x、y))からPj(zn+m(x、y))から、形
成するのに適したコンピュータ支援画像処理装置、これらを新規に組み合わせて
進む。
走査型プローブ顕微鏡技術に、サンプルに対して全体に、若しくは局部的に作用
し、意図的にサンプルの表面から層を除去可能な、適宜な除去方法、原子範囲か
ら始まってそれよりさらに小さい範囲に亘る除去層の厚みを新規に組み合わせて
進む。検査対象のサンプルの空間構造は、一連の個々のステップにより調査され
る。検査対象のサンプルの表面nの表面凸凹形状zn(x、y)を、走査型プロ
ーブ顕微鏡の方法によりかなり高度な空間解像度で測定する。加えて、サンプル
の興味のある特性Pjは、プローブにより、その表面凸凹形状zn(x、y)が
知られている表面n上に局部的に検出される。このような特性の例としては、硬
さ、弾性、摩擦係数、伝導性、帯磁、電子密度等であり、これらは凸凹形状の測
定の際同時に検出することが出来ることが多く、特に走査型プローブ顕微鏡技術
を利用した際、検出することが出来る。表面nの3次元マップSnは、表面nの
凸凹形状zn(x、y)及び、その上に局部的に検出された特性Pj(x、y)
から構築し、局部的に測定されたサンプルの特性は前述したマップに記録される
。従って、マップSnは、凸凹形状zn(x、y)を、これに記録された特性P j (x、y)を有した形で再度作成され、そしてPj(zn)で表す。
いないことであり、実際の凸凹形状zn(x、y)はむしろ構築した3次元マッ
プSnの基礎と考えられる。それ故、各単一のマップSnは通常、空間の湾曲し
た領域を示す。
的に取り除かれる。検査対象のサンプルにより左右されるが、利用可能な除去手
順は、例えば、反応ガスや反応液を用いたエッチング、イオンを用いたエッチン
グ(プラズマエッチング)、機械化学的研磨等である。こうして生成された調査
対象のサンプルの新しい表面n+1に、走査型プローブ顕微鏡技術により再び特
性が付与される。即ち、その凸凹形状が測定され、試験片の関心のある特性がそ
の上に局部的に検出される。そしてまた、除去手順An、n+1により生成され
た表面n+1の3次元マップSn+1が表面n+1の凸凹形状zn(x、y)及びそ
の上に局部的に検出された特性Pjから構築され、該局部的に測定されたサンプ
ルの特性Pjが、前記マップに記録される。即ち、サンプルの局部特性Pjの新
しい3次元マップSn+1が作られる。
た表面に続けて特性を与えることにより形成される。各除去後の各層kを、空間
的に解像測定したサンプルの特性Pjで表わしている、得られたマップSkの塊
から、調査したサンプルの特性の3次元画像を構築することが可能である。一連
の連続除去並びに特性づけステップにより、徐々に空間構造を決定することが出
来る。特に、検査するサンプルの特性Pjの空間的分布を調べることが可能であ
る。
による、より詳しくは、走査型プローブ顕微鏡法による横方向の解像度により制
限を受ける。即ち、それは原子の範囲である。新しく作られた表面の凸凹形状が
測定され、加えて、関心のある特性が空間的に解像検出される。z方向における
解像度はここで、顕微鏡法、より詳しくは、走査型プローブ顕微鏡法のz方向に
おける解像度によって制限を受けるだけである。よって、この方向においても原
子解像度を難なく達成することが可能である。
平均間隔ak、k+1により実質的に決定される。
数ナノメートルの範囲で制御した形の除去が可能な、他の複数の除去法が利用で
きる。従って、空間3次元におけるサンプル表面の凸凹形状を検出する際使用す
ることとなっている顕微鏡法を、より詳しくは、走査型プローブ顕微鏡法を前記
除去法と組み合わせることにより、横方法の解像及び深さ方向の解像が可能とな
り、これにより解像度が原子範囲になる(即ち、100ピコメートルの範囲)。
性Pjの分布もまた、適宜な顕微鏡法により、マイクロメートルの大きさ、また
はそれ以上の大きさの尺度で研究される。選択方法は、特に光学顕微鏡法及び、
特にこの目的から生まれた走査型顕微鏡法である。
べる顕微鏡による除去方法と対比してみると、また、従来技術から公知ではある
が、サンプルの表面の粗さrによっては制限を受けることは無い。本発明による
方法の深さ方向の解像度は、サンプル表面の粗さとは関係無く、完全に全体的に
達成されているので、それが以前公知な方法による場合であっても、実質的に平
坦で、滑らかな表面に適用する際制限を受けることがない。
つ滑らかな表面が存在することによって進められる。現時点の技術と対比すると
、本発明による方法を用いると、ナノメートルに近い範囲に存在する解像度深さ
は、たとえかなり不均一な表面であっても、サンプルの調査すべき全ての深さに
亘って達成することが出来る。現在技術と完全に対比した場合、本発明による方
法は、かなり強く湾曲した表面を有するたった1つの物体も、空間のあらゆる3
方向で高い空間解像度で調査することが出来る。
は、該方法がかなり不均一なサンプルに使用可能であることを意味しているが、
その方法では、サンプルが不均一故に除去した物質の品質は強く局部的に変化す
ることもある。それはまた、均質な除去法が知られていないサンプルに使用する
ことが可能である。現在技術によると、連続的に除去し、それに続けて表面に特
性を与えても、このようなサンプルを高い解像度深さで検査することが出来ない
が、これらのサンプルは、高度解像度深さであっても、本発明による方法に十分
に適している。
出来ることである。この除去率は、通常、物質に対して特定の意味をもっている
。従って、それは、サンプルの2次元若しくは3次元画像を形成する新規な対比
メカニズムとして使っても良く、該メカニズムにより、特にサンプルにおける種
々の物質を区別することが可能である。
。顕微鏡、より詳しくは走査型プローブ顕微鏡による方法を用いて全自動で表面
に特性を与えるにあたって、複数の商業的な機械を利用することが可能である。
除去法によりサンプルの表面から層を自動的に除去することも、従来技術である
。走査型プローブ顕微鏡による多くの方法は、横方向の解像度を達成し、これは
走査型電子顕微鏡を用いて達成したものと匹敵し、またこれよりいっそう良いも
のである。それ故、本発明による方法により、従来は連続断面方法及び電子顕微
鏡法により、かろうじて高い空間解像度で検査出来ただけだったが、従来と匹敵
するか、多くの場合、いっそう高度な空間解像度でサンプルを調査することが可
能である。
な人間をかなり削減し、それ故、かかるコストをかなり減じた形で、サンプルの
3次元構造及び特性を測定することが可能となる。これにより、産業的にも広く
適用させることに適するようになる。
方法、より詳しくは、走査型プローブ顕微鏡による方法とは、真空状態を必要と
しないという事実は、本発明による方法を解釈するにあたって、不規則な空間構
造を有するサンプルを、検査する空間及び高い空間解像度を運用する公知の方法
に比べて費用が安くすむ。
ルの表面を横方向における高度解像度で検出出来ただけだったが、本発明による
最初で重要な装置及び方法により、サンプルの特性を空間のあらゆる3方向にお
いて高い空間解像度で3次元空間を検出することが可能である。その結果として
、走査型プローブ顕微鏡によるこれらの方法は、走査型プローブ顕微鏡で高い空
間解像度を維持しながらも、空間における第3方向にまで範囲が広がった。硬さ
、弾性、帯磁、伝導性等のこれら多くの特性は、これまで全く空間的に検出する
ことが出来なかったか、若しくは、かなり解像度が悪い状態で検出していたに過
ぎず、これら特性を高い空間解像度で検出することが出来る本発明による方法に
感謝するだけである。
置及び本発明による方法は、科学及び技術の多くの分野に適用することが可能で
ある。その適用の例としては、次のものがある。 あらゆる種類の合金(金属、セラミック、重合体物質)を構成する物質及び合
成物質の構造を検出すること 物質検査すること、より詳しくは、割れ目並びに他の欠陥を特定すること並び
に測定すること 自己組織化高分子の3次元空間構造の研究すること、 これまで達成不可能な空間解像度で半導体及び半導体の構成部品における電荷
担体及びドーパントアトム濃度を空間的に検出すること、原則に従って、半導体
の個々のドーパントの位置を、原子精度で検出することが可能である。 かなり小さい空間における種々の物質の複雑な空間配列から通常構成される、
半導体の構成部品の空間構造を研究すること、 細胞、ウイルス等の超微細構造等の生物サンプルを調査すること、必要に応じ
て、ここで浸染をやめ、これまで空間的に検出することが出来なかったサンプル
の特性を検査する。
らかになるが、これは発明の範囲を制限するものではない。また、これらを図面
を参照してより詳細に説明する。
示す図である。 図3は、本発明による別の装置の概要図である。 図4は、二つの連続したn面及びm面を示す図である。 図5は、サンプルの絶対的表面位置を検出するためにマーカーを用いた場合に
おける幾何学的状態を示す図である。 図6は、本発明による方法をサンプルに適用した場合における幾何学的状態を
示す別の図である。
参照)の凸凹形状Zn(x、y)を、制御部21に設けられた顕微鏡2により検
出する。凸凹形状Zn(x、y)は、より厳密に言えば、図2に示すベクトルS n (x、y、z)のz成分として得らえる。制御部21により、表面nの凸凹形
状Zn(x、y)を後続の工程に利用することが可能となり、また制御部21は
、より詳しくは、凸凹形状Zn(x、y)を格納している。 特殊光学顕微鏡は例えば、凸凹形状Zn(x、y)を検出するのに適している
。顕微鏡2として光学位相干渉顕微鏡を使用すると、利用する波長の範囲におい
て、横方向からの(x−y平面上)解像が可能となる。解像はナノメートルの範
囲であり、z方向ではこれより解像度が良い。共焦レーザ走査型顕微鏡を用いる
と、z方向における解像度は低減するが、横方向の解像度を高めることが可能で
ある。光学顕微鏡によって、より大きな縮尺における構造を数マイクロメートル
からミリメートルの範囲において測定することが可能である。
査型プローブ顕微鏡を用いてもよい。サンプル1(より詳しくは、透明度、帯磁
、伝導性等の、サンプルの特性)及び要求される解像度能力に応じて、STM方
式(「走査型トンネル顕微鏡」)、AFM方式(「原子力顕微鏡」)、SNOM
方式(「近視野光学走査型顕微鏡」)、SMNM方式(「近視野磁気走査型顕微
鏡」)及び、これら方式から派生したの多数の走査型プローブ顕微鏡の変形版、
或いは他の走査型プローブ顕微鏡を使用してもよい。使用する顕微鏡の種類に応
じて、走査型プローブ顕微鏡により数マイクロメートルと数ピコメートル間の構
造を検出することが可能である。これら全ての走査型プローブ顕微鏡は、一般に
、サンプル表面の凸凹形状Zn(x、y)を検出し、該検出された凸凹形状を後
続の工程に利用可能にする。また、より詳しくは該凸凹形状を格納する。
3は制御部31に設けられており、該制御部31により、検出した特性PjZn (x、y)を後続の工程に利用することが出来、より詳しくは検出した特性を格
納することが出来る。プローブ3として、例えば高度解像度SIMS(「二次イ
オンマス分光器」)を利用してもよい。
い(特に図3参照)。例えば、STM方式によって局部的電子密度を、AFM方
式によって、物質の摩擦係数(摩擦力顕微鏡)や物質の相違点を(力顕微鏡の商
標名「TappingMode(タッピングモード)」)、SNOM方式によっ
て、誘電率等の局部的な光学特性を、SMNM方式によって、帯磁や磁気感受率
等の局部的磁気特性を検出することが出来る。走査型プローブ顕微鏡20を使用
すると、サンプルnの凸凹形状Zn(x、y)及びその特性PjZn(x、y)
を1台の装置だけで検出することが出来、また多くの場合において同時に又は1
回のステップでこれらを検出することが出来るという利点がある。この場合、走
査型プローブ顕微鏡20の制御部201は特に、プローブ制御部31として機能
してもよい。
い。本実施例においては、本発明による装置を、特に不均質なサンプルの除去率
を示すパラメータの空間的な分布を決定するために使用することを目的としてい
る。
、又は除去手順An、n+1(図4参照)において、サンプル1の表面nから平
均厚さan、n+1の層を除去することが出来る。この除去は、例えばプラズマ
エッチング装置、反応ガスや反応液を用いたエッチング装置、若しくは電気化学
的研磨装置により行ってもよい。特に、個々のプロセスパラメータを制御するこ
とにより、所定の平均厚さan、n+1の層を意図的に除去することが出来るよ
うになっている。ここで話す層の厚さは、全体的に除去した層の厚さである。即
ち、サンプル表面nのある特定の領域又は、サンプル表面n全体に亘って局部的
に除去した層の厚さの平均が取られる。制御部41により、除去手順のプロセス
パラメータ、より詳しくは、平均除去層厚さan、n+1(利用可能であれば)
を後続の工程に利用することが出来、また詳しくは、これらを格納することが出
来る。
ッチング工程の場合)か、或いは単にプローブ3近傍か、どちらかに作用するよ
うに設計されている。プローブの近傍とは、より詳しくは、表面Msの幾つかの
範囲からなる直径の領域をさしている。これによりプローブ3はサンプルの平均
的特性Pjを検出している。局部的に効率の良い除去装置4は、例えば、電気化
学的反応、より詳しくは電気化学的エッチングがチップの(即ち、プローブ3の
)近傍で起こるようなパラメータ及び環境で運転するSTM方式がある。
an、n+1は、制御部51に設けられた層厚さ測定装置5によって検出しても
よい。このような装置は、サンプルの構造に応じて、偏光解析装置やX線反射器
でもよい。また、除去ステップAn、n+1の前後でサンプルの重さを量り、除
去した物質の量(質量)から除去した層の厚さan、n+1を決めることも可能
である。除去するために電気化学的エッチング法を用いる場合には、物質の除去
量及び、その結果として除去層の平均的厚さを、1回の除去ステップ中に消えう
せた電荷Qから決めることが可能である。層厚さ測定装置5の制御部51により
、除去した平均的層厚さan、n+1を後続の工程に利用することが出来、より
詳しくは、この厚さを格納することが出来る。
れ、また特に、制御部61、ディスプレイ62、プリンタ63、格納媒体64が
設けられたコンピュータ支援画像処理装置6は、顕微鏡2により検出した一連の
表面凸凹形状zn(x、y)からzn+m(x、y)及び、プローブ3によって
これら凸凹形状上に検出された特性Pj(zn(x、y))からPj(zn+m (x、y))から、またはおそらく、除去装置4の制御部41により検出された
除去手順An+i、n+i+1のプロセスパラメータから、また例えば除去装置4
の制御部41或いは層厚さ測定装置5の制御部51により検出された各平均除去
層厚さan+i、n+i+1から、サンプル1の3次元画像を形成するのに適して
いる。この画像は、より詳しくは、ディスプレイ・スクリーン62上に表示され
、プリンタ63で印刷され、格納媒体64に保存される。本発明による装置の改
良点は、コンピュータ支援画像処理装置6の制御部61が、顕微鏡2の制御部2
1に統合され、より詳しくは走査型プローブ顕微鏡20の制御部201に統合さ
れたことである。
2の制御部21に統合され、より詳しくは走査型プローブ顕微鏡20の制御部2
01に統合されたことである。
、走査型プローブ顕微鏡20の制御部201、プローブ3の制御部31、除去装
置4の制御部41、平均的層厚さak、k+1を測定する測定装置5の制御部5
1、画像処理装置6の制御部61、或いはこれら制御部の一部が中央制御部7に
連結され、より詳しくは、これらが中央制御部7に統合されたことである。
発明による方法において使用することが出来る。この方法は以下のステップから
なる。即ち、 a) 顕微鏡2、より詳しくは、走査型プローブ顕微鏡20により、z=zn でx−y平面に平行な平面に実質的に伸延したサンプル1の表面nにおける凸凹
形状zn(x、y)を得ること、またプローブ3、より詳しくは走査型プローブ
顕微鏡20によりこれら形状上の1個以上の特性Pj(zn(x、y))を得る
こと、 b) 除去装置4により、1回の除去手順An、n+1で、実質的にz方向に
おいてサンプル1の表面nから層を除去すること、新しい表面n+1が現れる、 c) a)、b)のステップをm回繰り返す。現れるサンプル表面n+i、i
=1、・・・・m、は、除去手順An+i、n+i+1において、サンプル1の表
面n+iから更に層を除去する工程におけるものである。回数mは、特徴付ける
べきサンプルの領域の大きさ及び所望する分析深さにより決まる。mは、より詳
しくは10から1000までの範囲である。 d) コンピュータ支援画像処理装置6により、表面凸凹形状zn(x、y)
からzn+m(x、y)及び特性Pj(zn(x、y))からPj(zn+m(
x、y))より、サンプル1の特性Pjの3次元画像を形成することである。
、y)からzn+i+1(x、y)のみを検出し、これらから、サンプル1の局部
除去率を特性付けるパラメータの、サンプル1における空間的な分布を決定する
ことである。この改良方法は、以下のステップからなる。即ち、 a) 顕微鏡2、より詳しくは、走査型プローブ顕微鏡20により、z=zn でx−y平面に平行な平面に実質的に伸延したサンプル1の表面nにおける凸凹
形状zn(x、y)を得ること、 b) 除去装置4により、1回の除去手順An、n+1で実質的にz方向にお
いてサンプル1の表面nから膜を除去すること、新しい表面n+1が現れる、 c) a)、b)のステップをm回繰り返すこと、現れるサンプル表面n+i
、i=1、・・・・m、は除去手順An+i、n+i+1において、サンプル1の
表面から更に層を除去する工程におけるものである。回数mは、特徴付けるべき
サンプルの領域の大きさ及び所望する解像度深さにより決まる。mは、望ましく
は、5から1000までの範囲である。より詳しくはmは、10から500まで
の範囲である。 d) 除去手順An+i、n+i+1において、局部的に除去した層厚さan
+i、n+i+1(x,y,z)を決定すること(図4参照)、またコンピュー
タ支援画像処理装置6により、局部的に除去した層厚さan+i、n+i+1(
x,y,z)の3次元画像を形成すること、或いは、これによって引き出された
、サンプルの局部除去率を示すパラメータの3次元画像を形成することである。
る。即ち、表面nの局部的な絶対z位置znは、この表面の平均位置z nから決
める。その平均値は、適宜な領域について規定される。また、顕微鏡2、より詳
しくは、走査型プローブ顕微鏡20により、平均位置z nからの距離△znから
決める(図4参照)。
ら決めることが出来る。その平均値は、適宜な領域について規定される。また、
平均位置zmは、除去した平均層厚さak-1、kを決定するための測定装置5に
より決められる、中間除去手順An、n+1からAm-1、mにおいて除去した層の
合計の厚さan、n+1からam-1、mより決めることが出来る。
ロセスステップの組み合わせにより決まる。また、これらの位置から、除去手順
Ak、k+1において局部的に除去した層厚さak、k+1(x、y、z)が決ま
る。
面nの平均位置z nは、この平均値は適宜な領域について定義されているのだが
、残っている1個以上のマーカ7により1個以上の参照マークを設定することによ
り決定することが可能である。この1個以上のマーカ7は、除去段階中で、実質
的に変化しない、より詳しくは、その寸法が実質的に変化しない。それ故、参照
マークを参照して、局部的な絶対z位置を全て測定することが可能である。表面
nの平均位置znを決定するために、サンプルの中にある、またこの目的のため
にサンプルに追加した物体(マーカ)7、例えば溝、球、サンプルキャリア等か
らz方向の距離dMを使ってもよい。その空間寸法及び位置は、表面nを除去す
る前に知られており、また除去手順の最中で変化しないか、公知の手法を用いる
ことにより変化しないように出来るものである。これを図5に示す。
隣接する表面nとn+1のある部分のx方向及びy方向における相対的な横位置は
、より大きな1個以上の構造物若しくは、より大きな1個以上の物体(マーカ)7
のx方向及びy方法における位置が手助けとなって決定される。これは、これら
の、より大きな構造物若しくは、より大きな物体7は、通常サンプル1の中に存
在するか、またはこの目的のために加えられ、これらの空間寸法及び位置は、表
面nを除去する前に知られているか、また除去手順の最中で変化しないか、或い
は除去手順の最中で公知の方法を用いることにより変化しないようにされている
。
1を実行するためにサンプル1を顕微鏡2、より詳しくは走査型プローブ顕微鏡
20の作業位置から取り外さなければならない時、特に都合が良い。 除去手順An、n+1は除去装置4により行われる。この除去手順An、n+1 のために、サンプルを顕微鏡2、より詳しくは走査型プローブ顕微鏡20の作業
位置から取り外し、除去装置4の作業位置に置く。除去手順An、n+1が終了
すると、サンプルを除去装置から取リ外し、顕微鏡2、より詳しくは走査型プロ
ーブ顕微鏡20の作業位置に戻す。
これは、通常、上述した除去方法、即ち、反応ガス、反応液を用いたエッチング
、プラズマエッチング、機械化学的研磨等を用いた場合である。
た都合が良い場合もある。この場合においては、局部的に作用させ、より詳しく
は、プローブ3の近接部分に作用させる除去手順を利用してもよい。電気化学的
エッチングをこの例として挙げなければならない。また、例えば、これに、ST
M方式のイナートチップを組み合わせて実現する。
によって、種々のサンプルの構造をどのように分析するかを詳述する。
成分の特性が混ざり合っている。また、新しい特性や注文された特性を有する物
質が作り出される。例えば、熱塑性エラストマSBR(スチレンブタジエンゴム
)は、ハードポリスチレン(PS)とソフトポリブタジエン(PB)を混合して
構成され、電子対結合は、個々のスチレン及びブタジエン成分間で、より大きい
高分子を形成するためになされる。分子構造及び混合率に左右されるが、数ナノ
メートルの大きさのハードPSのドメインは、PBのソフト(弾性)母型(マト
リックス)の中で固体で形成する。PSとPBドメインの大きさ、形状、空間分
布は、物質SBRの機械的特性に決定的な影響力がある。
標)」という走査型力顕微鏡により、高い横方向の解像度(数ナノメートル)で
像が形成される。この方法では、チップの位置と、駆動振動に対するチップの振
動の位相位置を同時に記録しながら、機械的に振動するチップを、サンプルに近
接させて、より詳しくは、サンプルから一定の距離をおいて、サンプル表面を横
切るように動かす。この位相位置の助けを借りて、サンプルの表面で種々の柔ら
かさ(又は硬さ)の部位を区別し、これらの部位のマップを構築する。室温では
PBはPSより柔らかいので、物質の2成分は互いに区別がつき、サンプル表面
上のPSとPBの横方向の分布は高い(横方向)空間的解像度で測定出来る。こ
のようにして、サンプル表面nの凸凹形状、即ち表面の柔らかさマップと同様、
位置(x、y)の機能としての高さzn、即ち、所謂位相画像、即ち、位置(x
、y)の機能としての位相位置Nnを得る。凸凹形状Zn(x、y)及び位相画
像Nn(x、y)を、サンプル表面上のPSとPBの局部混合率のマップSnと
して解釈することの出来る位相位置Nn(x、y、z)の3次元マップに対して
組み合わせてもよい。(図2)
各除去ステップで生成された新しい表面を、走査型力顕微鏡により研究する。S
BRの場合においては、除去は、薄い層を、ドライエッチング法によりエッチン
グして行われる。例えば、有機不純物から光学性成分を清浄するために利用する
プラズマ清浄装置によるex−situ法などである。このようにして、平均厚
さ5nmの層を約20秒以内で検査すべきサンプルから除去することが出来る。除
去して、新しく生成されたサンプル表面は、再び走査型力顕微鏡法により研究し
、今まさに現れたこの新しい表面上の新しい位相位置の3次元マップが描かれる
。エッチングするために、サンプルを力顕微鏡から取り除くと、精密にエッチン
グした後、走査型力顕微鏡により、以前研究したサンプル個所が再び見つかり、
その画像が形成されるのは、本発明による方法にとって決定的に重要なことであ
る。これは種々の方法によって達成される。サンプルは、走査型力顕微鏡から取
り外し、要求される精密度に従って、再び該顕微鏡に挿入することが出来るサン
プルキャリアに取り付けられているか、或いは、サンプルは、シフトテーブルに
より走査型力顕微鏡の中で移され、検査すべき個所を再び走査型力顕微鏡のチッ
プの下に置く。サンプルを元の位置に戻し、再び同一の個所を見つけるためには
、サンプルとチップとの相対的位置を観察することが出来る光学顕微鏡を利用し
てもよい。加えて、サンプルの画像を力顕微鏡により生成することも可能である
。この2つの場合において、サンプルのより大きい尺度上の構造物を助けにして
、即ち、特有の形状、溝、山、埃粒子の個所、若しくは特有の配列を有する欠陥
、またこの位置決めの目的のために作られた引っかき傷等のマークの個所を助け
にして、サンプルを位置決めすることが可能である。このようにして、サンプル
上の定位置を、数ナノメートルの精密度で簡単に再び見つけることが出来る。こ
の再位置決め法は、公知の電子的記録及び画像処理法を用いて完全自動化が可能
である。
ることができる。この精度は、0.01ナノメートルまで達成可能である。これ
と対比してみると、走査型力顕微鏡では、z方向における表面の絶対位置はそう
簡単には測定することが出来ない。現われた表面n+1の絶対位置をz方向で測
定するためには、種々の方法が使われる。隣接する表面間の平均間隔a n、n+ 1 (x,y,z)(この平均値は、おそらく個々の領域について計算される)は
除去層an、n+1の平均厚さに相当するので、例えば、前の表面nに従ってプ
ローブをオリエントし、新しい表面n+1のZ位置Zn+1を測定することが可能
である。(図4)
。例えば、重さを量ることにより、除去物質の全体的な容量から、又は、寸法及
び位置が公知であり、除去中に変化しない若しくは除去中に公知の方法を用いる
ことにより変化しないサンプル上の固定参照点から求められる表面n及びn+1
間の距離(必要であれば、その平均値はより大きな領域について定義してもよい
)から、即ち、山の高さから、若しくは薄い層では、基板にまで伸延した溝の深
さから、測定可能である(図5)。薄い層では、層厚さ、その平均値は大きな領
域について定義されたのであるが、従って平均除去率も同様だが、偏光解析法や
干渉計により測定可能である。 興味のあるサンプル部位が徐々に除去されるまで、またこうして現われた表面
を走査型力顕微鏡により検査するまで、同一の手順を実行する。こうして、調査
した特性、この場合位相位置Nであるが、これが記録された、一連の3次元マッ
プSnを得る(図2)。位相位置の空間分布、及びその結果として、サンプルに
おけるPSとPBの分布が、適宜な数学的方法により測定することが出来る。 サンプルを層毎に検出する他の方法に類似するものでは、例えば、コンピュー
タを使用した断層撮影法のように、連続的なマップが、共通の特徴点及び共通の
形状の助けを借りて、高精度に重ね合わされ、また必要に応じて、平準化される
(画像記録)。
は、この湾曲を考慮にいれることは、本発明による方法の特別な特徴であり、ま
たz方向で高度な空間解像度を達成する上で、非常に重要なことである(図6)
。対比してみると、例えば、コンピュータを使用した断層撮影法や共焦顕微鏡に
よる他の方法では、沢山の平面や検出した特性の等距離マップを製造し、使用す
る。これらの場合において生成された空間的な再構築及び空間表現による数学的
方法を、本発明に適用できるようにするには、例えば、適宜な幾何学格子上で補
間法により、湾曲領域Snに記録された特性Pjの画像を形成する。
る。この場合においては、チップの半径により決定される。現在の標準的なチッ
プは半径が約10nmであるが、2nmだけしかない半径のチップも利用するこ
とが出来る。z方向における解像度が、実質的に隣接する2つの表面の局部空間
により、即ち、1回の除去ステップAk、k+1中で除去した層の平均厚さan
、n+1により、決定される(図6参照)。この厚さは、多大な費用をかけない
で2nmにまで達する。その結果、重合体物質における別々の成分、例えばSB
R中のPSとPBの空間分布が、本発明による装置及び方法により、空間のあら
ゆる3方向で2nmまでの空間解像度で検出できる可能性が出てきた(図6参照
)。
子顕微鏡で分析するためには、多くの場合、サンプルを樹脂に埋め込む。これら
の樹脂は通常ポリマなので、この薄い断面は、本発明による方法により、本発明
による装置を使用して、すぐに調査するのに適している。
て、重合反応により比較的長い鎖状ポリマ(樹脂)を形成する。細胞の種々の個
所(膜組織、細胞核、細胞小器官等)は、単量体に含浸させられる程度が異なり
、また、細胞の種々の個所は、通常相違する化学的構成物を有しているので、種
々の細胞合成物が存在する。このため、細胞の色々な個所における単量体の重合
反応は異なる順序で生じ、この重合反応により種々の結果がもたらされる。従っ
て、細胞の色々な個所は通常、埋め込んだ後、硬さ、着色、蛍光性等の、相違す
る機械的、化学的特性を有している。本発明による方法により、本発明による装
置で、その特性の空間的な分布を高度の空間解像度(数ナノメートル)で検出出
来る。
トラスティングも必要としない。薄い断面を生成する必要が無いので、埋め込み
剤の機械的安定性に対する要求も高くない。これまで単にサンプル表面において
、横方向において高い解像度で使われてきた走査型プローブ顕微鏡における沢山
の新しい対比メカニズムと共に、埋め込み技術を用いた本発明による方法と、従
来の技術及びこれによく似たまだ開発途中の技術を組み合わせることにより、空
間のあらゆる3次元で数ナノメートルの解像度で、細胞の3次元空間構造を完璧
に新しく洞察することが見込める。
が出来るので、生物サンプル及び複合流体(例えば、コロイド粒子の分散及び浮
遊)を準備し、本発明による装置を用いて本発明による方法により、破面領域か
ら始めて、サンプルを分析することが出来る可能性が出てきた。それ故、走査型
プローブ顕微鏡を低温で操作する必要性は、この技術分野では普通のことであり
、また結晶破面領域を低温で準備し、分析するのもまた普通のことである。
プル表面に対して始める。サンプルの内部も、(例えば、凍結した破面からでき
た)破面領域から始めて検査することが出来る。他の可能性としては、これまで
固い基層が用いられてきた物質の、薄い断面を検査することである。薄い断面を
切断する際に、おそらく傷ついた表面近傍の層は、工程の最中で除去されるため
、この方法の価値を減じるものではない。加えて、表面近傍の構造は、薄い断面
内の構造と比較することが出来るため、表面近傍で起こる損傷や、人工物を見つ
けることが出来る。
能なガラスや基礎材料(例えば、基礎材料は電子を透過しないし、また薄い断面
に処理を施すことが出来ないので、)などの薄膜構造の研究に適している。
種々の相違する物質の精巧な空間的配置からなる半導体構成要素の空間構造を(
数100ナノメートルの)最小空間で調査するのにも適している。この種の構成
要素における種々の物質の空間分布は、これまでの公知の方法では、空間的に検
出することが出来ない。何故ならば、それらは電子を十分に透過しないし、また
電子顕微鏡で十分に映像化出来ないからである。例えば、ダイナミックSIMS
等の除去方法では、層を均一に除去する適宜な方法が無いので、それらを検査す
ることが出来ない。表面が粗かったり、除去率が不規則であっても、本発明によ
る方法の妨げにはならないので、この種の半導体構成要素は、本発明による方法
で高い空間解像度で検査することが可能である。除去するために、半導体技術に
おける種々のエッチング方法を利用してもよい。特に、物質に全く無関係にエッ
チングを行うことが出来る反応イオンドライエッチングが有望であるかもしれな
い。粗すぎる表面を避ける為に、連続する二つの除去手順で、比較的均一に除去
するために、相違する2つのエッチング方法を使用してもよい。
金属と合成物質等を区別することが出来るようにするためには、走査型プローブ
顕微鏡による色々な方法を利用することが可能である。例1のように、例えば物
質の硬さによる相違を使ってもよい。物質間の摩擦の相違、またプローブのチッ
プ間の摩擦の相違も検出される。別の可能性としては、局部導電率を測定するこ
とが挙げられる。静電容量式走査型顕微鏡(ScaM)もまた、局部的な電荷担
体濃度を測定することが出来、電気力顕微鏡(EFM)は誘電率における横方向
の相違を測定することが出来る。上述した方法に加えて、走査型プローブ顕微鏡
における様々な方法や対比メカニズムが近年開発され、サンプル表面の特性を横
方向におけるある程度の高度解像度で測定することが出来るようになってきた。
本発明による装置及び方法により、これら新規な対比メカニズムを、特に均一な
除去方法を必要としないでも、対応する特性を同様に高い空間解像度で空間検出
する際に使うことが可能になる。
ある。これは、例えば、走査型トンネル顕微鏡を用いて流体においても可能であ
る。適宜な装置が、商業的に利用すること出来る。この種の装置を、例えば、電
気化学的エッチング等の適宜なエッチング方法と組み合わせることで、半導体に
おける個々のドーパント原子の空間位置を原子解像度で決定することが可能であ
る。電気化学的エッチングでは、1回の除去ステップ中に消えうせた電荷を、物
質の除去量の大きさ、またその結果として、z方向における表面nの平均位置の
大きさとして利用することが出来る。この方法では、原子を確実に見逃さないよ
うにするために、原子のたった1つの層も除去する。原子島或いは単一層のふち
等、より大きな寸法の物体の助けを借りて、隣接する2つの表面が同時に同一の
空間を占めてもよい。このようにして決定された、2つの隣接する表面間(x、
y方向)の横方向空間は、そのように小さい寸法及びそのように長時間における
観察で無視することが出来ない熱移動を補償するために使うことが出来る。1回
の除去ステップで単量体の、例えば10%の、低い除去の場合では、隣接する2
つの表面の局部空間を、個々の原子の助けを借りて、原子毎に数えることが可能
である。
状Zn(x、y)の測定と同様に、サンプル表面n上の興味有る特性Pを検出す
るために、別の顕微鏡による方法を用いてもよい。例えば、空間解像された興味
のある特性Pj(例えば、反射、蛍光性、ラマン散乱等)を光学顕微鏡を用いて
検出してもよい。例えば、凸凹形状Zn(x、y)を、走査型プローブ顕微鏡で
も、また位相干渉顕微鏡でも、また共焦レーザ走査型顕微鏡でさえも測定するこ
とが出来る。このようにして、透過不能な不均質サンプルの特性を100nmま
での解像度で光学的方法により空間的に検出することが可能である。更に、該方
法は簡単に自動化することが出来、均一に除去する必要が無いので、通常不均一
サンプルでは不均一となる、簡単かつ速いウエットケミカルエッチングを利用す
ることが出来る。本発明による方法は、特に、新規な物質を用いた際、時間的な
強みを有する可能性をもつ。これは、該新規な物質に対して特別に均一な除去手
順を開発する必要が無いからである。本発明による方法の別な利点は、この目的
の為に(例えば、一体型光学顕微鏡を用いた走査型力顕微鏡、共焦レーザ走査型
顕微鏡、位相干渉顕微鏡等)現存する装置に変更を加える必要が無いこと、若し
くは変更があったとしても、かなり小さい範囲で済むことである。この種の最新
装置は、既に完全に自動化され、コンピュータ制御されているので、検査する物
質に適した除去装置を追加し、制御及び解釈にソフトウエアを追加することで十
分である。
領域も含む。本発明による幾つかの測定方法では、2次元表面以下の容量、例え
ばその伝導率、容量等もまた重要である。サンプルの少なくとも1つの特性を検
出するという意味は、検出測定した変数、若しくはそこから派生した信号も含む
。表面の凸凹形状上にあるサンプルの少なくとも1つの特性を検出するというこ
とを話題にするときは、凸凹形状近傍における少なくとも1つの特性を検出する
という意味も含んでいる。
合わせる。このようにして、表面の、若しくは表面近傍における検出した特性の
空間的な変更を測定することが可能である。このことは、容量が測定信号に大き
く貢献する際に有利であり、これは局部伝導性や電荷担体濃度を測定する場合と
同様である。このようにして、容量の貢献を導き出すことが出来、例えば、表面
に極めて接近した伝導性等の、実際の興味の特性における深さ方向の解像度をか
なり強めることが出来る。こういったことは、例えば、半導体のセクタに適用す
るにあたって重要なことである。
400ナノメートル以下の構造を、また好ましくは200ナノメートル以下の構
造を検出することが可能である。半導体の3次元ドーピングカーブを測定するこ
とも出来る。
Claims (19)
- 【請求項1】 特に不均一サンプル(1)の特性の空間的な分布を検出する装置において、 サンプル(1)の表面nの凸凹形状Zn(x、y)を3次元検出する顕微鏡
(2)を、制御部(21)に設け、 表面nの凸凹形状Zn(x、y)上におけるサンプル(1)の1個以上の特
性Pjを空間的に解像検出するプローブ(3)を、制御部(31)に設け、 例えばプラズマエッチング装置、反応ガス又は反応液を用いたエッチング装
置、機械化学的研磨装置等の除去装置(4)を、制御部41に設け、該除去装置
によりサンプル(1)の表面nの層は1回の除去手順An、n+1で除去可能で
あり、 一連の表面凸凹形状zn(x、y)からzn+m(x、y)及び、顕微鏡に
よってこれら凸凹形状上に検出された特性Pj(zn(x、y))からPj(z n+m (x、y))から、サンプルの3次元画像を形成するのに適したコンピュ
ータ支援画像処理装置(6)を設けて構成した装置。 - 【請求項2】 特に不均一サンプル(1)の特性の空間的な分布を検出する装置において、 走査型プローブ顕微鏡(20)、例えばSTM方式(走査型トンネル顕微鏡
)、AFM方式(原子力顕微鏡)、SNOM方式(近視野光学走査型顕微鏡)及
びこれらから派生した走査型プローブ顕微鏡を制御部(201)、顕微鏡(20
2)のヘッド部、プローブ(203)に接続して設け、前記走査型プローブ顕微
鏡(20)は、サンプルの表面nの凸凹形状zn(x、y)及び、前記凸凹形状
zn(x、y)上の、例えば、電気伝導率、電荷密度、摩擦係数、弾性、誘電率
、帯磁等のサンプルの特性Pjを1個以上空間解像検出することが可能に設けら
れており、 例えばプラズマエッチング装置、反応ガス又は反応液を用いたエッチング装
置、機械化学的研磨装置等の除去装置(4)を、制御部41に設け、該除去装置
によりサンプル(1)の表面nの層は1回の除去手順An、n+1で除去可能で
あり、 一連の表面凸凹形状zn(x、y)からzn+m(x、y)及び、前記走査
型プローブ顕微鏡(20)によってこれら凸凹形状上に検出された特性Pj(z n (x、y))からPj(zn+m(x、y))より、サンプル(1)の3次元
画像を形成するのに適したコンピュータ支援画像処理装置(6)を設けて構成し
た装置。 - 【請求項3】 特に不均一サンプル(1)の除去率に特性を与えるパラメータの空間的な分
布測定装置において、 走査型プローブ顕微鏡(20)、例えばSTM方式(走査型トンネル顕微鏡
)、AFM方式(原子力顕微鏡)、SNOM方式(近視野光学走査型顕微鏡)及
びこれらから派生した走査型プローブ顕微鏡を制御部(201)、顕微鏡(20
2)のヘッド部、プローブ(203)に接続して設け、前記走査型プローブ顕微
鏡(20)は、サンプル表面nの凸凹形状zn(x、y)を空間解像検出するこ
とが可能に設けられており、 例えばプラズマエッチング装置、反応ガス又は反応液を用いたエッチング装
置、機械化学的研磨装置等の除去装置(4)を、制御部41に設け、該除去装置
によりサンプル(1)の表面nの層は1回の除去手順An、n+1で除去可能で
あり、 除去手順Ak,k+1、k=n....,n+m-1中で局部的に除去した物質
の量、特に、局部的に除去された層の厚さAk,k+1(x、y、z)を、一連の
表面凸凹形状zn(x、y)からzn+m(x、y)及び、走査型プローブ顕微
鏡(20)によってこれら凸凹形状上に検出された特性Pj(zn(x、y))
からPj(zn+m(x、y))から測定し、そこから局部的な除去率に特性を
与えるサンプル1のパラメータの分布の3次元画像を形成し、また特に局部的な
除去率自身の画像を形成するのに適したコンピュータ支援画像処理装置(6)を
設けて構成した装置。 - 【請求項4】 除去装置(4)により、1回の除去手順Ak,k+1でサンプル表面から除去
した平均層厚さak,k+1を測定する測定装置(5)を、制御部(51)に設け
、前記測定装置(5)は、好ましくは除去装置(4)或いは顕微鏡(2)、特に
、走査型プローブ顕微鏡(20)に統合することが可能である、請求項1、2、
3記載のサンプル(1)の1個以上の特性の空間分布測定装置。 - 【請求項5】 顕微鏡(2)の制御部(21)、特に走査型プローブ顕微鏡(20)の制御
部(201)、プローブ(3)の制御部(31)、除去装置(4)の制御部(4
1)、1回の除去手順Ak,k+1で除去した平均層厚さak,k+1を測定する測
定装置(5)の制御部(51)、及び画像処理装置(6)の制御部(61)又は
これら制御部の一部分は中央制御部(7)に連結され、特に、中央制御部(7)
に統合されている、請求項1、2、3、4記載のサンプル(1)の1個以上の特
性の空間分布測定装置。 - 【請求項6】 画像処理装置(6)の制御部(61)は顕微鏡(2)の制御部(21)に統
合され、特に、走査型プローブ顕微鏡(20)の制御部(201)に統合されて
いる、請求項1、2、3、4記載のサンプル(1)の1個以上の特性の空間分布
測定装置。 - 【請求項7】 除去装置(4)の制御部(41)は顕微鏡(2)の制御部(21)に統合さ
れ、特に、走査型プローブ顕微鏡(20)の制御部(201)に統合されている
、請求項1、2、3、4記載のサンプル(1)の1個以上の特性の空間分布測定
装置。 - 【請求項8】 除去装置(4)は全体的に作用する、即ち、除去装置(4)により行われる
除去は、実質的に同時に検査すべきサンプル表面全体に実行される、請求項1、
2、3、4記載のサンプル(1)の1個以上の特性の空間分布測定装置。 - 【請求項9】 除去装置(4)はプローブ(3)に隣接する周囲に局部的に作用する、即ち
、除去装置(4)により行われる除去は、プローブ(3)の最も近い周囲でのみ
実行される、請求項1、2、3、4記載のサンプル(1)の1個以上の特性の空
間分布測定装置。 - 【請求項10】 a)z=znでx−y平面に平行な平面に実質的に伸延したサンプル1の表面
nの凸凹形状zn(x、y)をスキャンすること、また、プローブ3により、特
に、走査型プローブ顕微鏡20により、前記凸凹形状上の1個以上の特性Pj(
zn(x、y))を得ること、 b)1回の除去手順An、n+1で除去装置4により実質的にz方向において
サンプル1の表面nから層を除去すること、新しい表面n+1が現れる、 c)a)、b)のステップをm回繰り返すこと、現れるサンプル表面n+i、
i=1、・・・・m、は除去手順An+i、n+i+1において、サンプル1の表
面n+iから更に層を除去する工程におけるものである。回数mは、特徴付ける
べきサンプルの領域の大きさ及び所望する解像度により決まる。mは、望ましく
は、5から1000までの範囲である。より詳しくはmは、10から500まで
の範囲である。 d)コンピュータ支援画像処理装置6により、表面凸凹形状zn(x、y)か
らzn+m(x、y)及び特性Pj(zn(x、y))からPj(zn+m(x
、y))から、サンプル(1)の特性Pjの3次元画像を形成すること、 のステップからなる、サンプル(1)の特性Pjの空間分布測定装置。 - 【請求項11】 a)顕微鏡2により、特に、走査型プローブ顕微鏡20により、z=znでx
−y平面に平行な平面に実質的に伸延したサンプル1の表面nにおける凸凹形状
zn(x、y)を得ること、 b)1回の除去手順An、n+1で除去装置4により実質的にz方向において
サンプル(1)の表面nから層を除去すること、新しい表面n+1が現れる、 c)a)、b)のステップをm回繰り返すこと、各サンプル表面n+i、i=
1、・・・・m、は除去手順An+i、n+i+1において、サンプル1の表面か
ら更に膜を除去する工程におけるものである。数字mは、特性を与えるべきサン
プル(1)の部位の大きさ及び所望する深さ方向の解像度により決まる。mは、
望ましくは、5から1000までの範囲である。より詳しくはmは、10から5
00までの範囲である。 d)除去手順An+i、n+i+1において、局部的に除去した層厚さan+
i、n+i+1(x,y,z)を測定すること(図4参照)、 e)コンピュータ支援画像処理装置6により、局部的に除去した層厚さan+ i 、n+i+1(x,y,z)の3次元画像を形成すること、或いは、これによ
って引き出され、サンプル局部除去率に特性を与えるパラメータの3次元画像を
形成すること、 のステップからなる、サンプル(1)の局部的な除去率に特性を与えるサンプル
(1)におけるパラメータ空間分布測定方法。 - 【請求項12】 サンプル(1)の表面kの局部的な絶対z位置zkは、該表面k、若しくは
該表面の一部の平均位置z k及び顕微鏡(2)、特に、走査型プローブ顕微鏡(
20)により測定した前記平均位置z kからの局部的な距離△zkから決める、
請求項10、11記載の方法。 - 【請求項13】 サンプル(1)若しくはサンプル(1)の一部の表面kの平均位置z kを、
表面k−1の平均位置z kと中間除去手順Ak-1,kで除去された層厚さak-1 ,k から測定し、また、除去した平均層厚さ層厚さak-1,kを測定するために
測定装置(5)により測定する、請求項12記載の方法。 - 【請求項14】 サンプル(1)若しくはサンプル(1)の一部の表面kの平均位置z kを測
定するために、サンプル中に存在する、またこの目的のためにサンプルに加えた
物体(マーカ)(8)、例えば溝、球、サンプルキャリア等からz方向に向けた
距離dMを使い、該物体の空間寸法及び位置は、表面nを除去する前に知られて
いるか、また除去手順の中で変化しないか、除去手順の中で公知の方法を用いて
変化しないようになっている(図4参照)、請求項10、11記載の方法。 - 【請求項15】 サンプル(1)の隣接する2つの表面nとm及び、これら隣接する2つの表
面nとmの一部のx方向及びy方向における相対的な横位置は、より大きな寸法
の1個以上の構造体若しくは、より大きな寸法の1個以上の物体(マーカ)7のx
方向及びy方法における位置が手助けとなって測定され、より大きな寸法の1個
以上の構造体若しくは、より大きな寸法の物体7は、通常サンプル1の中に存在
するか、またはこの目的のために加えられ、これらの空間寸法及び位置は、表面
nを除去する前に知られているか、また除去手順の中で変化しないか、或いは除
去手順の中で公知の方法を用いて変化しないようになっている、請求項10、1
1記載の方法。 - 【請求項16】 特性を与えるべきサンプル(1)の表面から層を除去する際に使用する除去
装置(4)は、全体的に作用する、即ち、調査すべきサンプルの表面全体にわた
って作用する、請求項10、11記載の方法。 - 【請求項17】 特性を与えるべきサンプル(1)の表面から層を除去する際に使用する除去
装置(4)は、局部的に作用する、即ち、プローブ(3)、特に走査型プローブ
顕微鏡(20)のプローブ(203)に近接する周囲に作用する、請求項10、
11記載の方法。 - 【請求項18】 除去装置(4)によるサンプル表面からの層の除去は、本来の場所で実行さ
れる、即ち、サンプル(1)を顕微鏡(2)、特に走査型プローブ顕微鏡(20
)の作業位置から取り除く必要なく実行される、請求項10、11記載の方法。 - 【請求項19】 除去装置(4)によるサンプル表面からの層の除去は、本来の場所から離れ
て実行される、即ち、サンプル(1)を顕微鏡(2)、特に走査型プローブ顕微
鏡(20)の作業位置から取り除き、除去装置(4)の作業位置に挿入して実行
される、請求項10、11記載の方法。
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