JP2002532907A - 利得結合分布帰還半導体レーザ - Google Patents

利得結合分布帰還半導体レーザ

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JP2002532907A
JP2002532907A JP2000588867A JP2000588867A JP2002532907A JP 2002532907 A JP2002532907 A JP 2002532907A JP 2000588867 A JP2000588867 A JP 2000588867A JP 2000588867 A JP2000588867 A JP 2000588867A JP 2002532907 A JP2002532907 A JP 2002532907A
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coupled
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ホン・ジン
マキノ・トシヒコ
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/10Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region
    • H01S5/12Construction or shape of the optical resonator, e.g. extended or external cavity, coupled cavities, bent-guide, varying width, thickness or composition of the active region the resonator having a periodic structure, e.g. in distributed feedback [DFB] lasers
    • H01S5/1228DFB lasers with a complex coupled grating, e.g. gain or loss coupling

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Abstract

(57)【要約】 高次格子構造を有する利得結合DFB半導体レーザが提供される。格子の次数およびデューティサイクル、並びに溝の形状を変えることによって、あらかじめ決められた比率の利得対インデックス結合係数が得られる。レーザは、多重量子井戸構造を含み、その格子は、活性領域の量子井戸に直接的にエッチングされることが有利である。深いエッチングは、レーザにおける強利得結合を確実にする一方で、高次格子の使用は、エッチングに関連するインデックス結合を低減させる。結果として、安定で、高歩留まり、高パワー、および単一モード動作のDFBレーザが実現される。特定の回折次数、デューティサイクル、溝の形状、およびエッチング深さからなる格子に対して、インデックス結合は、実質的に低減されるか、または無くされることができる。それに対応して、純利得結合DFBレーザを得ることができる。より大きな製造上の許容誤差を可能とするより大きな格子周期に起因して、高次DFBレーザを製造することも容易である。あらかじめ決められた利得対インデックス結合を有する複素結合DFB半導体レーザを製造する方法、および純利得/損失結合半導体DFBレーザを得る方法も提供される

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の属する技術分野 本発明は、半導体レーザに関連し、具体的には、あらかじめ決められた比率の
利得対インデックス結合を有する複素結合分布帰還(distributed feedback;D
FB)半導体レーザ、あらかじめ決められた比率の利得対インデックス結合を有
する複素結合DFB半導体レーザを製造する方法、および純利得/損失結合DF
B半導体レーザ(purely gain/loss coupled DFB semiconductor laser)に関連
する。
【0002】従来の技術 ファイバ光通信システムは、1.30〜1.56μmの波長範囲において、単
一モード(single-mode)の、調整可能な(tunable)、細い線幅の発光を生成す
ることができる小型の発光源を必要とする。既存の半導体レーザのいくつか、例
えばInGaAsP型のDFBレーザは、高出力および適正な波長のための要求
事項を満たすことができるが、高い動的単一モードの歩留まり(high dynamic s
ingle mode yield)は、実現することが困難である。従来技術のインデックスの
凹凸(index corrugation)を用いるインデックス結合(index coupling)DF
Bレーザは、低品位の単一モード性能をもたらす等しきい値利得(equal thresh
old gain)を有する2つの縦モードの存在における固有の問題を有する。例えば
それは、H.KogelnikおよびC.V.Shankによる論文「Coupled-
mode theory of distributed feedback lasers(J. Appl. Phys. , vol.43, no.
5, pp.2327-2355, 1972.)」に示される。複素結合DFBレーザでは、レーザ共
振器(lase cavity)に沿った従来技術のインデックスの凹凸があろうとなかろう
と周期的な光学的利得または損失の変調が、DFBレーザのストップバンド(st
op band)周辺の2つのブラッグモード(Bragg mode)間のモード縮退(mode de
generacy)を効果的に壊す。これにより従来技術のインデックス結合DFBレー
ザに対する深刻な固有の問題が避けられる。これは、Y.Luo、Y.Naka
o、K.Tadaらによる発表「Purely gain-coupled distributed feedback s
emiconductor lasers (Appl. Phys. Lett. , vol. 56, pp. 1620-1622, 1990 )
」、およびG.P.Li、T.Makino、R.Mooreらによる発表「Pa
rtly gain-coupled 1.55um strained layer multi-quantum well DFB Laser (IE
EE J. Quantum Electronics, vol. QE-29, pp. 1736-1742, 1993.)」に示される
。ほんの小さな量の利得または損失結合の導入で、複素結合DFBレーザの動的
単一モードの歩留まりは、インデックス結合があるかどうかに関わらず急激に増
大する。それは、知られていないレーザ・ファセット位相(laser facet phase
)のランダムな分布に関わらず、ストップバンド周辺の当初の2つの劣化したも
のの間にある好ましい固定したブラッグモード上で、優勢なレージング(lasing
)を効果的に提供する。同相利得結合(in-phase gain coupled)DFBレーザ
においては、格子周期内の高インデックス領域(high index region)は、より
高い光学的モーダル利得(optical modal gain)を有し、主として右側のブラッ
グモード(right Bragg mode)をもたらして、レージング波長は、ブラッグ波長
より長くなる。理論と実験の両方がこの結論を確認した。逆位相損失結合(anti
-phase loss coupled)DFBレーザでは、格子周期内のより高いインデックス
領域は、より高い光学的損失を経験し、主として左側のブラッグモード(left B
ragg mode)のレージングをもたらして、レージング波長は、ブラッグ波長より
短くなる。
【0003】 DFBレーザにおける利得結合を実施するための有望なアプローチの一つは、
活性多重量子井戸領域(active multi quantum well region)に直接的にエッチ
ングを行って、共振器の方向に沿った効果的なモーダル利得の分布周期変調(di
stributed periodic modulation)を提供する格子を形成することである。例え
ば、これは、J.Hongらの「Strongly gain-coupled coolerless(-40〜85℃
)DFB laser、(OECC’98, Chiba, Japan)」に示される。量子井戸が格子周期のあ
る部分内でエッチングされればされるほど、その部分の光学的利得および光の閉
じこめ(optical confinement)が高くなり、結果として有効モーダル利得が高
くなる。
【0004】 残念ながら、全ての種類の利得/損失結合DFBレーザは、ある程度インデッ
クス結合の存在の影響を被る。原則として、強利得結合(strong gain coupling
)も、強インデックス結合(strong index coupling)によって成し遂げられる。
例えば、レーザの活性化領域にエッチングされた格子構造を有するDFBレーザ
において、QWがエッチングされればされるほど、格子周期のエッチングされた
部分とエッチングされない部分との間の屈折率(index of refraction)のコン
トラストが高くなり、これによりインデックス結合が強くなる。強インデックス
結合は、多くのネガティブな効果の原因となる。第1に、レーザパワーを制限す
る共振器内の縦方向の空間的ホールバーニング(longitudinal spatial hole bu
rning)をもたらす。第2に、単一モードの歩留まりおよび利得/損失結合DF
Bレーザの特性を判断する重要なパラメータである利得対インデックス結合係数
の比率を減少させる。例えばこれは、J.Hongらによる「Impact of random
facet phases on the modal properties of gain-coupled DFB lasers, (IEEE
Journal of Selected Topics in Quantum Electronics, pp. 555-568, vol.3, n
o.2, 1997)」に示される。結果として、高い効率の単一モード動作は、実現する
のが困難である。
【0005】 たくさんのアプローチがDFBレーザにおける強インデックス結合を無くす、
または低減するために使用されてきた。それらは以下のようなものである。
【0006】 1.少数のQWにエッチングする。例としては、J.Hongらによる「Impa
ct of random facet phase on modal properties of partly gain-coupled DFB
lasers(J.Selected Topics on Quantum Electron., pp. 555-568 , vol.3 , no
.2 , April 1997)」に示される。
【0007】 2.上部の光閉じこめ層の厚さを減少する。例としては、J.Hongらによ
る「Strongly gain-coupled coolerless DFB lasers (OECC’98, Chiba, Japan,
1998)」に示される。
【0008】 3.第1の再生材料(regrowth material)として4成分材料(quaternary ma
terial)を使用して、格子の2つの部分の間の屈折率の違いを補償する。
【0009】 4.短い共振器のDFBレーザを使用する。
【0010】 各アプローチは、DFBレーザの性能にかなり影響を与える欠点を有する。第
1のアプローチにおいては、格子構造は、十分なモーダル利得の差を提供するこ
とができず、その結果、高い利得結合効果(high gain coupling effect)とな
る。第2のアプローチにおいては、光閉じこめ層の薄さおよび低い閉じこめ因子
(lower confinement factor)に起因して、レーザしきい値が増大し、レーザの
高温特性が犠牲になる。その一方で、インデックス結合は、部分的にしか減らさ
れない。第3のアプローチにおいては、材料のオーバー・グロース(over-growt
h)が制御困難である。結果として、格子をうまく規定して維持することができ
ず、レーザの信頼性を低下させる危険をまねく。第4のアプローチは、レーザ共
振器内部の低い温度放散(thermal dissipation)からの不利をまねく。これは
、高出力および/または高温動作のために受け入れられない。
【0011】 したがって、低減されたインデックス結合およびあらかじめ決められた単一モ
ード動作特性を提供するDFB半導体レーザの代替的な構造の開発のための工業
的な要求がある。
【0012】 発明の概要 したがって、本発明は、先に述べた問題を回避しうる分布帰還複素結合半導体
レーザ、およびそのようなレーザの製造方法を提供する。
【0013】 したがって、本発明の一つの側面によれば、複素結合分布帰還半導体レーザが
提供される。そのレーザは、(a)基板、(b)そこに形成される活性領域、(
c)基板上に形成された高次の複素結合格子であって、共振器長方向に沿った溝
を有し、活性領域における利得/損失変調を提供する格子、および(d)活性領
域をポンピングするための励起手段、を含む。溝の形状、格子の次数およびデュ
ーティサイクルは、あらかじめ決められた比率の利得/損失対インデックス結合
係数を提供するように規定される。
【0014】 このようにして、あらかじめ決められた比率の利得/損失対インデックス結合
を有する複素結合半導体レーザが提供される。レーザは、多重量子井戸構造を含
む活性領域を有することが有利である。格子は、活性領域に直接的に溝をつけら
れてエッチングすることによって形成される。DFBレーザは、利得結合格子を
含む利得結合レーザか、または損失結合格子を含む損失結合レーザのいずれかで
ある。格子の溝は、共振器長方向に沿ってエッチングされる。格子は、2次の均
一格子、またはチャープ格子であることが都合がよい。もう1つの方法として、
それは、3次格子または高次の格子であってよい。格子は、V形溝を有すること
が都合がよい。もう1つの方法として、溝は、長方形および台形の横断面を有し
てよい。理論は、特定の回折次数、デューティサイクル、および溝の形状からな
る格子に対するインデックス結合が、ある条件下で無くされることができること
を示す。実際には、それは、それが1次格子構造と比較して実質的に低減される
ことができることを意味し、結果として純利得/損失結合DFBレーザを実施す
ることが可能であることを意味する。たとえば2次ブラッグ格子に対してこれを
生じさせるためには、格子の溝は、0.5に等しいデューティサイクルを有する
長方形の横断面からならなければならない。すなわち、高および低屈折率を有す
る格子周期の部分は、共振器長方向に沿った長さに等しくなければならない。2
次および3次格子を含む他の既知の種類の高次格子は、先に記載されたDFBレ
ーザにおいて使用されて、そのようなレーザにおけるインデックス結合を低減さ
せることもできる。
【0015】 レーザをポンピングするための励起手段は、レーザの活性領域への電流注入の
ために電気的接点を含む。もう1つの方法として、半導体レーザは、分布の反転
を生成する外部の光学的ポンピング源に結合することができてよい。電極は、レ
ーザの電流制限領域の上および基板の底部に形成されることが有利である。電流
制限領域は、好ましくはリッジ導波路または埋込ヘテロ構造である。
【0016】 対応する半導体材料の選択、並びに基板および電流制限リッジのためのドーピ
ングの種類によって、レーザは、ある波長範囲内で光を発生するように調整され
る。好ましくは、それらは、基板材料として利用されるInPおよびGaAs合
金に対してそれぞれ1.3〜1.56μmおよび0.8〜0.9μmである。
【0017】 さらに、レーザは、レージング・モード周辺のレーザ波長を調整するための手
段を含むことが有利である。
【0018】 本発明の別の側面によれば、あらかじめ決められた比率の利得対インデックス
結合を有する複素結合DFB半導体レーザを生成する方法が提供される。その方
法は、基板に高次複素結合格子を形成するステップを含み、その格子は、共振器
長方向に沿った溝を有し、活性領域における利得/損失変調を提供する。溝の形
状、格子の次数およびデューティサイクルは、あらかじめ決められた比率の利得
/損失対インデックス結合係数を提供するように定められる。
【0019】 格子が活性領域に溝をエッチングすることによって形成されて、あらかじめ決
められた比率の利得/損失対インデックス結合がエッチングの深さによってさら
に定められることが有利である。
【0020】 本発明のさらに別の観点によれば、純利得/損失結合半導体DFBレーザを得
る方法が提供される。その方法は、レーザの活性領域に溝をエッチングすること
によって、高次複素結合格子を形成するステップを含む。格子の次数およびデュ
ーティサイクル、溝の形状、並びにエッチングの深さは、レーザ内のインデック
ス結合を実質的に無くすように定められる。
【0021】 このようにして、あらかじめ決められた比率の利得/損失対インデックス結合
係数を有する複素結合DFB半導体レーザ、およびそのようなレーザを製造する
方法が提供される。
【0022】 本発明の実施形態の利点は、以下のようなものである。あらかじめ決められた
比率の利得対インデックス結合を提供することによって、有意なあらかじめ決め
られた特性(すなわち、効率、歩留まり、単一モード動作、およびサイドモード
抑圧比(SMSR))を有するDFBレーザを製造することが可能になる。必要
に応じて、強インデックス結合(たとえば活性領域のMQWに深くエッチングす
ることに関連して)は、実質的に低減されるか、または無くされることができる
。結果として、純利得結合DFBレーザが得られることができる。格子の周期が
大きいので高次レーザを製造することは、容易である。
【0023】 好ましい実施形態の詳細な説明 構造 本発明の第1の実施形態に従う分布帰還単一モード複素結合レーザ10の模式
的断面図が図1に示される。素子10は、第1の閉じこめ領域を提供する基板1
2、多重量子井戸構造16およびそこに定められる2次格子構造(second order
grating structure)を含む活性領域14、並びにオーバライング閉じこめ領域
(overlying confinement region)20を含む。そこに形成されるレーザ素子の
励起のための手段は、基板への接点、電流制限リッジ(current confining ridg
e)22、並びに素子構造に電流を注入するためにリッジ上および基板12底面
のそれぞれに定められる接点電極(contact electrode)24、26を含む。レ
ーザの構造は、活性領域14のMQWに直接的にエッチングされ、あらかじめ決
められたパラメータを有する高次の格子(high order grating)を有する。これ
は、下で詳細に説明されるようなあらかじめ決められた比率の利得結合対インデ
ックス結合係数を有する。
【0024】 図2により詳細に構造を示す。これは、レーザ構造10の斜め横断面を示す。
DFB半導体レーザ素子10は、III―V属の半導体材料から作られ、重Nドー
プInP基板12からなる。この上に、1.5μmの厚さのNドープInPバッ
ファ層34が定められる。第1の分離閉じ込め領域35がNドープInGaAs
Pの4つの閉じ込め層36、38、40、および42を含み、エネルギバンドギ
ャップが1.0μm、1.1μm、1.2μm、および1.3μmの波長にそれ
ぞれ対応する。第1の分離した閉じ込め領域35は、バッファ層34上に提供さ
れる。各閉じ込め層の厚さは、20nmであり、1.0μmの波長に対応する閉
じ込め層36は、バッファ層34に隣接する。活性領域14は、閉じ込め領域3
5の上に横たわり、多重量子井戸(MQW; multiple quantum well)構造16
からなる。このMQWは、いくつかのNドープまたは非ドープInGaAsPの
無ひずみ障壁(unstrained barrier)46によって分離される4から8層の1%
圧縮ひずみ型Nドープまたは非ドープInGaAsP量子井戸44を含み、それ
ぞれ5nmの厚さである。バンドギャップは、1.20μmの波長に対応する。
それぞれの障壁は、10nmの厚さを有する。MQW構造16の合金組成および
層の厚さは、必要とされる波長でのレージングを与える特定のバンドギャップエ
ネルギを有するように仕立てられる。量子井戸の数の増加は、レーザ共振器の単
位長さ当りの高い利得を提供する。先に説明された量子井戸構造のバンドギャッ
プは、約1.55μmのレージング波長の素子を提供する。第2の分離閉じ込め
領域47は、2つのPドープInGaAsP閉じ込め層48および50を含み、
1.1μmおよび1.2μmの波長にそれぞれ対応するエネルギバンドギャップ
を有する。第2の分離閉じ込め領域47は、MQW活性領域の上部で成長する。
各層の厚さは、20nmの厚さである。
【0025】 格子構造18は、共振器長方向に沿って活性領域14に周期的に直接的にエッ
チングされた溝によって定められる。格子構造18の溝が台形の横断面を持ち、
領域14の量子井戸の総数の約50%がエッチングされる。他の実験においては
、エッチングされるQWの部分は、レーザ性能の要求事項に依存して約30%か
ら80%まで様々であった。溝のピッチ(すなわち格子の周期)は、〜200n
mから〜250nmまでの範囲にあるレージング波長のための2次格子を定める
ように選択される。高次の格子に対して、その周期は、1次格子の周期の倍数と
なり、ここで、その倍数の整数は、格子の次数に等しい。したがって、2次格子
に対して、格子の周期は、(200〜250)nm×2=(400〜500)n
mに等しい。格子のデューティサイクルは、格子の周期17の総長さに対する、
高い平均屈折率を有する周期部分15の長さの比として定められ、0.25に等
しい。したがってデューティサイクルの値は、常に0と1の間にある。
【0026】 PドープIn層52は、量子井戸のバンドギャップ波長より小さいバンドギャ
ップ波長を有し、溝を充填する。3nmの厚さのPドープInGaAsPのエッ
チングストップ層54は、底側でPドープInPバッファ層56、および上側で
次に形成されるP型ドープInPバッファ層58によって囲まれる。バッファ層
は、それぞれに対応して100nmおよび200nmの厚さである。上部のP型
InPの被覆層60は、接触を増やすためにInGaAsの高ドープP型キャッ
ピング層62によって続けられ、構造を完了する。それらは、それぞれに対応し
て1600nmおよび200nmの厚さを有する。レーザ波長を調整するために
、電流注入を制御可能に変化させ、レーザ温度を変えるための手段(図示せず)
が提供される。
【0027】 このようにしてレーザ10の活性領域14において利得を変調する高次格子1
8を有するDFB半導体レーザが提供される。
【0028】 先に述べたレーザ素子は、レーザ10の活性領域14のMQWに直接的にエッ
チングすることによって形成される格子18を有するが、レーザは、必要とされ
るパラメータを有して活性領域において利得/損失変調を提供する他のどのよう
な既知の種類の格子でも含むことができると考えられる。格子は、その近傍にお
ける活性領域の上または下のいずれかに形成されることができ、工業的に知られ
るどのような技術によっても作られることができる。
【0029】 先に述べたレーザ素子は、N型基板ウェーハ上に作られる。もう1つの方法と
して、相補的な構造がP型ウェーハ上に作られてもよい。
【0030】 先に述べたレーザ素子10が製造される基板12は、1.3〜1.56μmの
範囲内でレーザ光を発生することになるInP材料から作られ、この材料の透過
性の窓(transparency window)に対応する。この実施形態の改良では、基板は
、GaAs材料から作られてもよく、0.8〜0.9μmの短波長範囲における
透過性の窓を有する。これは、この波長範囲で光を発生することになる。レージ
ング波長のより正確な計算は、活性領域および格子構造の特性にも依存する。
【0031】 第1の実施形態の格子構造18は、台形の横断面、および0.25に等しいデ
ューティサイクルを有する溝を持つが、代替的な実施形態においては、先に述べ
た格子構造は、他のどのような形状(例えば、長方形、三角形(V型))の溝、
および/または異なるデューティサイクルも有することができると考えられる。
【0032】 図3に示す第2の実施形態に従う半導体レーザ100は、格子の次数およびデ
ューティサイクルを除いては、第1の実施形態のそれと同様のものである。第1
の実施形態における2次格子の代わりに、第2の実施形態は、1:3のデューテ
ィサイクルを有する3次格子を含む。すなわち高屈折率である格子周期115の
部分の長さは、全格子の周期117の1/3に等しい。溝は、先に述べたのと同
様のやり方で活性領域114にエッチングされる。3次格子の周期は、600〜
750nmの範囲内にあり、これは、1次格子の周期(またはそれに対応して選
択されるレージング波長)の3倍である。格子の溝の形状は、台形の横断面であ
り、QWの総数の約50%がエッチングされる(他の実験においては、エッチン
グされるQWの割合は、30%から80%まで様々である)。図1と簡単に比較
するために、図3に示す構造に対応する層を、同じ参照番号に100を増分して
記載する。
【0033】 先に記載の実施形態の半導体レーザは、半導体ダイオード・レーザ構造である
。すなわち電流注入による活性領域の電気的励起のために接点24および26を
有する。図4に示すような第3の実施形態の半導体レーザ素子200が、(たと
えば基板上の別の光源への適当な光学的結合で分布の反転(population inversi
on)を提供することによって)第1の実施形態に対応する電気的接点24および
26に置き換わる光学的なポンピング手段230で提供されることがあることも
考えられる。第3の実施形態に従うレーザ200は、レーザの活性領域214の
ポンピングをするための励起手段230、および左側および右側のブラッグモー
ド(図示せず)周辺のレーザ波長をそれに対応して調整するための手段を有する
。それは、第1の分離閉じこめ領域を提供する基板212、MQW構造216お
よびそこに定められる高次格子構造218を含む活性領域214、オーバライン
グ閉じこめ領域220、並びに閉じこめリッジ222を含む。格子構造218は
、第1の実施形態において説明されたような2次格子か、または第2の実施形態
において説明されたような3次格子構造を含んでよい。もう一つの方法として、
それは、適当なパラメータを有する任意の既知の種類の高次の格子を含んでもよ
く、その格子は、均一か、またはチャープ(chirped)である。
【0034】 先に述べた実施形態において、半導体レーザは、リッジ導波路レーザ素子(ri
dge waveguide laser device)である。代替的な実施形態における半導体レーザ
素子が、埋込ヘテロ構造(buried heterostructure)素子であってよいことも考
えられる。埋込ヘテロ構造レーザは、先に言及した高次の格子も含んでもよく、
その格子は、均一か、またはチャープである。
【0035】動作 動作原理は、第1の実施形態の複素結合DFBレーザ10で実際に説明され、
以下のようなものである。
【0036】 複素結合DFBレーザの場合、レーザ効率は、インデックス結合の増大につれ
て減少する。これは、おもにDFBレーザ共振器内部に存在する空間的ホールバ
ーニング(spatial hole burning)の効果が原因である。インデックス結合が高
くなればなるほど空間的ホールバーニングが大きくなり、結果としてレーザの外
部効率が低くなる。図5の曲線70は、インデックス結合係数の関数として1次
格子を有するDFBレーザの出力ファセット(output facet)の効率を示す。共
振器長と利得結合の積が、KL=0.6に等しく、レーザが前および背面ファ
セットの両方からの2%の反射を有し、0のファセット位相(zero facet phase
)であると考える。図5から、インデックス結合が4〜6の大きさに達するとき
、AR/ARコート型DFBレーザ(AR/AR coated DFB Laser)の効率が0.2
以下に落ちることがわかる(これは、エッチングされたいくつかのQWを有する
1次格子レーザに対して共通のことである)。それに対応して、レーザ性能は、
実質的に低下する。
【0037】 長方形の格子に対して、m次のインデックス結合係数Kが、1次インデック
ス結合係数K、およびブラッグ散乱次数(Bragg scattering order)mに関連
する倍数因子(multiple factor)によって定められることが証明されている。
これを下記の(数1)に示す。これは、「Coupling coefficient for distribut
ed feedback single- and double-heterostructure diode laser (IEEE J. of Q
uantum Electronics, vol. QE-11, No.11, pp. 867-873, 1975)」において、W
.Streifer、D.R.Scifres、およびR.Burnhamによ
って示された。(数1)において、Wは、図1、3、および4にそれぞれ対応す
る参照番号15、115、および215によって指定される高い平均屈折率を有
する格子周期の部分を表し、Λは、図における参照番号17、117、および2
17によって指定される格子周期を表している。したがって、W/Λは、格子の
デューティサイクルである。
【0038】
【数1】 K=K*sin(mπW/2Λ)/m
【0039】 溝の任意の形状の格子およびデューティサイクルのために、工業的に知られるさ
まざまな計算方法を使用して計算がなされる。
【0040】 用語「複素結合係数(complex coupling coefficient)」(その実数および虚
数部としてインデックスおよび利得結合係数を含む)が、1次格子レーザに通常
関連することは、留意されることである。それは、レーザ共振器内の発光無しに
定められ、格子および材料の利得/損失変調のパラメータに依存する。この様に
して規定される結合係数は、レーザ構造に存在するインデックスおよび利得変調
によってのみ引き起こされるレーザ共振器内の前方と後方波との間の結合を記述
する。しかしながら、高次DFBレーザに存在する発光モードは、その波の間の
付加的な結合をもたらす。これは、通常複素数である。したがって高次の格子レ
ーザのための複素結合係数は、2種類の結合係数の合計によって規定されるべき
である。すなわち、その一つは、インデックスおよび利得変調によってもたらさ
れ、もう一つは、発光モードを通じた結合によってもたらされる。それらは、両
方とも複素数である。発光モードに起因する付加的な結合は、結果としてインデ
ックスおよび利得結合係数への対応する入力となり、この効果は、1次格子にお
けるインデックスおよび利得/損失結合と同様のものである。明細書全般を通じ
ての専門用語における統一性のために、用語「複素結合係数」、「インデックス
結合係数」および「利得/損失結合係数」が高次の格子に関して使用されるとき
は、発光モードによってもたらされる付加的な結合を考慮に入れる。
【0041】 DFBレーザにおける1次、2次、および3次の格子のための格子デューティ
サイクルの関数としてのインデックス結合係数の計算結果は(それぞれ対応する
曲線72、74、76)、図6に示される。格子溝の形状は、長方形の横断面か
らなると考える。図6から、インデックス結合が、高次の格子構造を導入するこ
とによってかなり低減されることがわかる。デューティサイクルの現実的な範囲
内(0.1<W/Λ<0.9)では、インデックス結合は、2次および3次格子
(曲線74、76)と比較すると1次格子(曲線72)の方がずっと高く、さら
にそれは、決して0にはならない。2次および3次の格子の使用は、インデック
ス結合を数回低下させ、特定の条件下で、理論的にそれを完全に無くすことがあ
る(図6においてインデックス結合が0に達するA、B、C点を参照)。実際の
用途に対する、長方形の横断面およびその他の限定要因からの格子形状のずれを
考慮に入れれば、それは、インデックス結合が実質的に低減することを意味する
。例えば(数1)および図6(曲線74)からわかるように、0.5のデューテ
ィサイクルを有する2次格子の場合、インデックス結合係数は、偶次数のブラッ
グ散乱プロセスに対して0(点B)であり、奇次数のブラッグ散乱プロセスに対
してはブラッグ次数mに反比例する。長方形の格子構造を定められた井戸は、工
業的に広く知られるドライエッチング技術によって、うまく得られることできる
。結果として、インデックス結合は、効率的に低減されるか、または無くされる
ことができ、純利得結合DFBレーザ(purely gain coupled DFB laser)を容
易に製造することができる。
【0042】 図7は、長方形の横断面の溝を有する2次格子のための格子のデューティサイ
クルに対して計算されたインデックス結合係数の依存性を示す。曲線80、82
、84、および86は、それぞれ0、400、800、および1200(1/c
m)に等しい活性領域内の材料利得に対応する。活性領域における利得が高くな
ればなるほど、レーザにおけるインデックス結合が低くなることがわかる。これ
は、高い材料利得を有する活性領域QWへのキャリア注入(carrier injection
)によってもたらされる格子周期の2つの部分の間の減少した屈折率のコントラ
ストに起因する。図7から、高次のDFBレーザにおいては、格子のデューティ
サイクルを変えることによって、活性領域における材料利得よりインデックス結
合を効果的に低減させることができることもわかる。
【0043】 図8は、長方形の横断面の溝を有する2次格子を有するDFBレーザのための
利得結合係数に対するデューティサイクルの依存性を示す。曲線90、92、9
4、および96は、それぞれ0、400、800、および1200(1/cm)
に等しい活性領域における材料利得に対応する。十分な利得結合係数が存在する
ことがわかり、これは、1次DFBレーザにおける利得結合または損失結合の効
果と同様の増加した単一モードの歩留まりおよび改善されたSMSRを導く。図
7および図8から、利得対インデックス結合係数の比率が、デューティサイクル
および共振器に沿った材料利得変調の両方に依存することもわかる。したがって
、インデックス結合係数を低減し、高い利得対インデックス結合比(これは、D
FBレーザのための重要なパラメータである)を得ることが可能である。利得対
インデックス結合比を高くすればするほど、レーザにおける単一モードの歩留ま
りおよびサイドモード抑圧比 (SMSR;side mode suppression ratio)が高く
なる。
【0044】 図9は、3次DFBレーザのための格子デューティサイクルに対してのインデ
ックス結合係数の依存性を図示している。格子が長方形の横断面の溝を有し、曲
線150、152、154、および156が、それぞれ0、400、800、お
よび1200(1/cm)に等しい活性領域における材料利得に対応する。3次
格子DFBレーザに対する図9の結果は、2次格子DFBレーザに対しての図7
のそれと同様のものである。すなわち、活性領域における利得が高ければ高いほ
ど、レーザのインデックス結合が低くなる。
【0045】 図7と比較して、結合係数がその符合を変える、3次格子のためのデューティ
サイクルの2つの値(図9におけるDおよびF点)が存在する。これは格子周期
に伴う2つの隣接する不連続点によってもたらされる部分的に反射された波の構
造的(constructive)および破壊的(destructive)干渉に主に起因する。格子の
次数が高くなればなるほど、デューティサイクルの増加と共に結合係数がその符
合を変える頻度も高くなる。3次格子の周期は大きく、このためインデックス結
合対利得結合係数の比率は、製造の観点から制御するのが容易となる。しかしな
がら重要な違いは、インデックス結合の大きさにある。3次格子は、2次格子D
FBレーザにおけるそれと比較して、より小さな最大インデックス結合係数を示
す。
【0046】 図10は、長方形の横断面の3次格子を有するDFBレーザのためのデューテ
ィサイクルに対する利得結合係数の依存性を図示する。曲線160、162、1
64、および166は、それぞれ0、400、800、および1200(1/c
m)に等しい活性領域における材料利得に対応する。図10の結果は、インデッ
クス結合係数のピークが3次格子レーザのために小さくなることを除いて、2次
格子のための図8のそれと等しい。結果として、インデックス結合係数に対する
利得のピーク比が高くなり、これは、より高い単一モードの歩留まりおよびSM
SRを得るために有益である。
【0047】 したがってDFBレーザにおける高次格子の使用によって、インデックス結合
は、回折の特定の次数の格子、デューティサイクル、および溝の形状に対して実
質的に低減されるか、無くされることができる。結果として、あらかじめ決めら
れたインデックス結合対利得結合比が達せられ、これによりレーザは、高出力、
高温特性、および単一モード動作のために最適化されることができる。
【0048】製造 図1に示す第1の実施形態に従うDFB半導体レーザ10の製造は、以下の4
つのステージにおいて進行する。 1.基板および多重量子井戸構造の第1のエピタキシャル成長。 2.格子構造のパターニング。 3.オーバライング層の第2のエピタキシャル成長。 4.レーザ製造の完了(例えばリッジ形成、接点)。
【0049】 用意された基板12が商業的に利用可能なCVD成長漕にすばやく装填され、
第1の閉じこめ領域35が成長させられ、その後に4つのInGaAsP層を含
むInPのバッファ層14が成長させられる。7つのPドープInGaAsP無
ひずみ障壁46によって分離された8つの1%圧縮ひずみPドープInGaAs
P量子井戸44を含む活性領域14が成長させられる。
【0050】 次にウェーハは、成長漕から取り出され、活性領域14にエッチングされた周
期的な溝による第2の格子構造18を、フォトリソグラフィ的に形成するように
処理される。最初に、例えばSiOなどの誘電体が、ウェーハの表面に成長さ
せられて溝のパターンが誘電体層に作られる。溝は、反応性イオンエッチングま
たは湿式化学エッチング工程を使用してエッチングされる。それから残りの誘電
体が取り除かれる。既知の結晶成長技術(例えば金属酸化CVD(metal oxide
chemical vapor deposition))を使用して、InP層52は、溝に成長させら
れる。InGaAsPのエッチングストップ(etch stop)層54は、InPの
2つのバッファ層56と58との間で成長し、InPの被覆層60およびInG
aAsのキャッピング層62がこれに続き、構造が完成する。次にレーザの製造
は、標準的な工程を使用して完了する。例えば、格子構造18の溝に垂直な長方
形リッジ導波路22を形成するために、リッジマスク(ridge mask)が基板に提
供され、リッジがキャッピング層62および被覆層60を通ってエッチングされ
ることによって形成される、リッジは、2μmの公称幅である。上部電極24は
、メタライゼーション(metalization)ステップにおいて使用されるマスクによ
って定められ、リフト・オフ(lift-off)工程において作られる。複合複素結合
DFBレーザ(composite complex coupled DFB laser)の前方ファセットはA
Rコート(無反射コート)される。後方ファセットは、大きなストップバンド幅
を持つDFBレーザのためにARコートされるか、劈開されたままでもよい。さ
もなければ小さなストップバンド幅を有する効率的なDFBレーザのためにHR
コート(高反射コート)されてもよい。もう一つの方法として、第2の再成長の
後で、電流制限領域が活性領域上に形成されるときに埋込ヘテロ構造が成長され
てもよい。様々な次数の格子を含む先に説明されたレーザ素子の実施形態のため
に、湿式エッチング工程の代替えとして、電子ビーム(electron beam ; EB)
リソグラフィによって、またはウェーハ上にEBで直接書くことによって生成さ
れるフェーズマスク(phase mask)が使用されてもよい。格子構造は、ホログラ
フィック露光技術(holographic exposure technique)によって活性領域に隣接
する層に形成されてもよい。
【0051】 このように、ここに開示された構造は、2つのステップの有機金属CVD成長
(metal organic chemical vapor deposition growth)およびリッジ導波路処理
ステップ(ridge waveguide processing step)によって作られ、十分に低減さ
れたインデックス結合、およびあらかじめ決められた利得対インデックス結合比
を提供する。その一方で、複素結合DFBレーザに固有の優れた動的単一モード
動作を維持する。
【0052】 したがって本発明の特定の実施形態が上記に詳細に説明される一方で、この形
態の多くの変形および改良が請求項に述べる発明の範囲内にあることは正当に評
価されることである
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態にしたがうDFBレーザの模式的断
面図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施形態にしたがうDFBレーザの詳細な断
面図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施形態にしたがうDFBレーザの模式的断
面図である。
【図4】図4は、本発明の第3の実施形態にしたがうDFBレーザの模式的断
面図である。
【図5】図5は、DFBレーザにおけるインデックス結合係数の関数としての
出力レーザ効率の依存性を図示する。
【図6】図6は、DFBレーザにおける1次、2次、3次格子に対する格子の
デューティサイクルの関数としてのインデックス結合係数の依存性を図示する。
【図7】図7は、2次DFBレーザのための格子のデューティサイクルに対し
てインデックス結合係数の依存性を図示する。
【図8】図8は、2次DFBレーザのためのデューティサイクルに対して利得
結合係数の依存性を図示する。
【図9】図9は、3次DFBレーザのための格子のデューティサイクルに対し
てインデックス結合係数の依存性を図示する。
【図10】図10は、3次DFBレーザのためのデューティサイクルに対して
利得結合係数の依存性を図示する。
【符号の説明】
10 単一モード複素結合レーザ 12 基板 14 活性領域 16 多重量子井戸構造 18 格子構造 20 オーバライング閉じこめ領域 22 電流制限リッジ 24 接点電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マキノ・トシヒコ アメリカ合衆国95120カリフォルニア州サ ンノゼ、ハールストーン・レーン 956 Fターム(参考) 5F073 AA13 AA22 AA64 AA74 AA83 CA12 DA05 DA21 DA35 【要約の続き】 び純利得/損失結合半導体DFBレーザを得る方法も提 供される

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複素結合分布帰還半導体レーザであって、該半導体レーザが、 (a)基板と、 (b)そこに形成された活性領域と、 (c)基板上に形成された高次複素結合格子であって、共振器長の方向に沿っ
    た溝を有し、活性領域において利得/損失変調を提供する該格子と、 (d)活性領域をポンピングするための励起手段と、を含み、 溝の形状、次数、および格子のデューティサイクルが、あらかじめ決められた
    比率の利得/損失対インデックス結合係数を提供するように定められる前記半導
    体レーザ。
  2. 【請求項2】 活性領域が多重量子井戸構造を含む請求項1に記載のレーザ。
  3. 【請求項3】 活性領域に溝をエッチングすることによって形成される格子を
    有する請求項2に記載のレーザであって、あらかじめ決められた比率の利得/損
    失対インデックス結合が、エッチングの深さによってさらに定められる該レーザ
  4. 【請求項4】 レーザが利得結合格子を含む利得結合レーザである請求項1に
    記載のレーザ。
  5. 【請求項5】 レーザが損失結合格子を含む損失結合レーザである請求項1に
    記載のレーザ。
  6. 【請求項6】 格子が2次格子である請求項1に記載のレーザ。
  7. 【請求項7】 格子が3次格子である請求項1に記載のレーザ。
  8. 【請求項8】 格子が均一格子およびチャープ格子のうちの1つである請求項
    1に記載のレーザ。
  9. 【請求項9】 溝がV形状である請求項1に記載のレーザ。
  10. 【請求項10】 溝が長方形および台形の横断面の形状のうちの1つを有する
    請求項1に記載のレーザ。
  11. 【請求項11】 活性領域をポンピングするための手段が、活性領域への電流
    注入のために電気的接点を含む請求項1に記載のレーザ。
  12. 【請求項12】 電流制限領域が活性領域上に形成される請求項1に記載のレ
    ーザ。
  13. 【請求項13】 電流制限領域がリッジ導波路である請求項12に記載のレー
    ザ。
  14. 【請求項14】 電流制限領域が埋込ヘテロ構造である請求項12に記載のレ
    ーザ。
  15. 【請求項15】 活性領域をポンピングするための手段が外部の光学的ポンピ
    ング源を含む請求項1に記載のレーザ。
  16. 【請求項16】 基板がP型であり、リッジがN型である請求項13に記載の
    レーザ。
  17. 【請求項17】 基板がN型であり、リッジがP型である請求項13に記載の
    レーザ。
  18. 【請求項18】 基板がInPである請求項13のレーザ。
  19. 【請求項19】 1.3〜1.56μmの波長範囲で光を発生することができ
    る請求項18に記載のレーザ。
  20. 【請求項20】 基板がGaAsである請求項13に記載のレーザ。
  21. 【請求項21】 0.8〜0.9μmの波長範囲で光を発生することができる
    請求項20に記載のレーザ。
  22. 【請求項22】 レージング・モードの周辺でレーザ波長を調整するための手
    段をさらに含む請求項1に記載のレーザ。
  23. 【請求項23】 2次格子が、高い屈折率の部分および低い屈折率の部分を含
    み、該部分が、長方形の横断面を有し、共振器長方向に沿った長さに等しい請求
    項6に記載のレーザ。
  24. 【請求項24】 あらかじめ決められた比率の利得対インデックス結合を有す
    る複素結合DFB半導体レーザを製造する方法であって、該方法が、基板に高次
    複素結合格子を形成するステップを含み、格子が、共振器長方向に沿った溝を有
    し、活性領域において利得/損失変調を提供し、溝の形状、次数、および格子の
    デューティサイクルが、あらかじめ決められた比率の利得/損失対インデックス
    結合係数を提供するように定められる該半導体レーザを製造する方法。
  25. 【請求項25】 格子が活性領域に溝をエッチングすることによって形成され
    、あらかじめ決められた比率の利得/損失対インデックス結合がエッチングの深
    さによってさらに定められる請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 純利得/損失結合半導体DFBレーザを得るための方法であ
    って、該方法がレーザの活性領域に溝をエッチングすることによって高次複素結
    合格子を形成するステップを含み、格子の次数およびデューティサイクル、溝の
    形状、並びにエッチング深さが、実質的にレーザ内のインデックス結合を無くす
    ように定められる該半導体DFBレーザを得るための方法。
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