JP2002521313A - ペルオキシ酢酸およびリン化合物の相乗的抗菌組成物 - Google Patents

ペルオキシ酢酸およびリン化合物の相乗的抗菌組成物

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JP2002521313A JP2000560781A JP2000560781A JP2002521313A JP 2002521313 A JP2002521313 A JP 2002521313A JP 2000560781 A JP2000560781 A JP 2000560781A JP 2000560781 A JP2000560781 A JP 2000560781A JP 2002521313 A JP2002521313 A JP 2002521313A
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Abstract

(57)【要約】 有効量の過酢酸(PAA)並びにテトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムスルフェート(THPS)、テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムホスフェート(THPP)、およびテトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムクロリド(THPC)からなる群から選択した有効量のリン化合物を含む相乗的抗菌組合せ剤が開示される。これらの相乗的抗菌組合せ剤を使用した微生物の増殖法も開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、例えば、多種多様な工業用途に関連した水性系など、微生物の増殖
が見られるあらゆる場所での微生物の増殖を阻止するのに一般的に有用である相
乗的抗菌組成物に関する。より具体的には、本発明は、ペルオキシ酢酸およびリ
ン化合物の相乗的混合物に関する。その使用法も開示する。
【0002】 発明の背景 本明細書でそれぞれPAAおよびTHPSと呼ぶ、ペルオキシ酢酸(時に過酢
酸とも呼ばれる)並びにテトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムスルフェ
ートなどのあるリン化合物の両方が、個々に抗菌剤として知られている。本発明
の意外な発見は、組合せて使用すると相乗的であることである。本明細書に使用
した「相乗作用」および「相乗的」なる語は、PAAおよびTHPSなどの2つ
以上の殺生物剤を含む組成物の効力が、単独で得られる個々の成分の効力の合計
を超える場合を意味する。従って、相乗的殺生物剤の組合せ剤により、より低い
総濃度の殺生物剤の使用または同等な投与量における抗菌効果の増強の実現が可
能となり得る。
【0003】 ペルオキシ酢酸は、その抗菌特性で知られ、抗菌剤としてのその使用は、米国
特許第5,368,749号、第5,494,588号、第5,624,575
号、第5,658,467号および第5,670,055号に開示されている。
また、ペルオキシ酢酸およびある殺生物剤の相乗的混合物並びにその使用法も開
示されている。
【0004】 同様に、テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムスルフェート(THP
S)および関連化合物を含む、あるリン化合物の抗菌剤としての使用が知られ、
米国特許第4,673,509号および第5,670,055号に開示されてい
る。しかしながら、PAAおよびTHPS関連化合物の相乗的組合せ剤は、当分
野で開示または示唆されていない。
【0005】 本明細書に使用した「抗菌」、「殺生物性」、および「微生物増殖を阻止」な
る語句は、細菌、酵母、カビおよび/または藻類の増殖の殺滅、阻止、または制
御を意味する。多くの重要な工業が、使用する原材料上で、そのプロセス水で、
その製造プロセスの様々な成分上で、および製造する最終製品で、該微生物の増
殖の作用に由来する重度の有害な作用を受けている。かかる工業は、ペンキ、木
材、織物、化粧品、皮革、タバコ、毛皮、ロープ、紙、パルプ、プラスチック、
燃料、石油、ゴム、および機械工業を含む。
【0006】 循環水または水性媒体を利用する系は、微生物に汚染され、微生物の沈着が系
に確立すると、その効力はかなり損なわれる。沈着物は、使用するタンクおよび
他の容器の壁および任意の機械またはプロセス装置を覆い、パイプおよびバルブ
に妨害物をもたらす。沈着物はまた、製造する製品に変色および他の不完全性を
もたらし、費用のかかる操業停止が余儀なくされる。微生物の制御は、水性媒体
に粒子または微粒子を分散させた水性媒体、例えば、製紙での分散セルロース繊
維および分散賦形剤および色素、およびペンキ製造での分散色素に特に重要であ
る。
【0007】 製紙プロセスでのスライム制御は特に重要である。様々な稠度の製紙繊維の水
性分散液を含む、パルプおよび製紙工場の水系での細菌および真菌の制御は、殊
に重大である。細菌および真菌の蓄積により生じた制御されていないスライムの
確立は、オフグレード製造、休止時間および清掃頻度の増加による製造低下、原
料使用量の増加、および維持コストの増加を引き起こし得る。スライム沈着の問
題は、紙工業での閉鎖白濁水系の広範な使用に鑑みて特に重要である。
【0008】 細菌および真菌の増殖を制御するために良好な抗菌組成物の使用を必要とする
別の重要な領域は、粘土および色素スラリーである。これらのスラリーは、様々
な粘土(例えばカオリン)および色素(例えば、炭酸カルシウムおよび二酸化チ
タン)を含み、通常、最終使用用途とは別の位置で製造される。これは、それら
が一般的に、適用部位で後に使用するために輸送され貯蔵されることを意味する
。かかるスラリーが使用される紙およびペンキ製品の品質水準は高いので、これ
らの粘土または色素スラリーは、サンプル1gあたりの微生物数が非常に少ない
ことが不可欠である。
【0009】 従って、工業水性系および製造物品上での微生物増殖を効果的に制御および/
または阻止できる抗菌組成物が依然として非常に現実的かつ実質的に必要である
。環境規則の増加のために、従来使用されていたよりも低い用量で効果のある抗
菌作用の増強した殺生物性組成物を提供するさらなる必要が依然としてある。よ
り低用量の殺生物剤の使用は、環境に好ましい影響を与え、使用者はかなりの費
用節減の実現が可能となる。
【0010】 さらに、比較的高いレベルでも環境に安全な抗菌組成物が依然として実質的に
必要である。
【0011】 発明の要約 本発明に記載の相乗的抗菌組合せ剤は、有効量のペルオキシ酢酸(PAA)並
びにテトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムスルフェート(THPS)、
テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムホスフェート(THPP)、およ
びテトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウムクロリド(THPC)からなる
群から選択した有効量のリン化合物を含む。このPAAおよびリン化合物の量は
、抗菌効果を与える任意の量であり得る。好ましくは、この量は、系にはるかに
高い量で添加しても、一部の殺生物剤の分解後に1未満の相乗係数(K値)が得
られる量である。
【0012】 本発明に記載の相乗的抗菌組合せ剤はまた、a)PAAおよびb)THPS、
THPP、およびTHPCからなる群から選択したリン化合物を含み、ここでの
a)対b)の重量比は、活性基準で、約1000:1から1:1000の範囲で
ある。
【0013】 本発明に記載の相乗的抗菌組合せ剤はまた、a)約0.0001〜約0.1重
量%のPAA;b)THPS、THPP、およびTHPCからなる群から選択し
た、約0.0001〜約0.1重量%のリン化合物;およびc)残りの水(およ
び処理する系の他の原料)を含む水性濃縮液にあり得;ここでのa)対b)の重
量比は、活性基準で、約1000:1から1:1000の範囲である。
【0014】 本発明はまた、かかる増殖を起こし易い水性系および製造物品上の微生物増殖
を阻止する方法を提供し、有効量の上記の相乗的抗菌組合せ剤を上記の系に添加
または上記の物品に適用することを含む。
【0015】 発明の詳細な説明 PAAおよびリン化合物(THPS、THPP、および/またはTHPC)の
組合せは、この組合せが一般的に、多くの用途について記載の抗菌必要性を満た
す点で、相乗的抗菌組合せ剤であることが意外にも発見された。この相乗的組合
せは、環境に対する有害な影響の危険性を少なくするためにハロゲンの使用を控
えたいといういくつかの工業の願望のためにさらにより価値がある。
【0016】 本明細書に使用した「有効量」なる語は、水性系または処理する物品上の微生
物の増殖の所望のレベルの阻止または制御の達成に必要な、PAAおよびリン化
合物を含む組成物の量を意味する。
【0017】 本発明の相乗的ブレンドに使用したリン化合物は、米国特許第4,673,5
09号に開示され、その開示は、本明細書に参考としてその全体を取込む。リン
化合物は好ましくは、THPS、THPP、およびTHPCからなる群から選択
し、THPSが最も好ましい。THPSは、ハロゲン化殺生物剤ではないという
事実と共に、効力および利用性が証明されたために最も好ましい。
【0018】 本明細書に開示した、PAAおよびリン化合物の相乗的混合物、およびその使
用法は、微生物の増殖阻止が望ましく、適合性問題のない、実質的に任意の水性
系または任意の製造物品または製品に有用であると考えられる。本発明の相乗的
抗菌組合せ剤の示唆される用途は、例えば、水性ペンキ、接着剤、ラテックスエ
マルション、インク、接合剤、およびコーキングコンパウンドにおける細菌およ
び真菌の増殖阻止;木材の保存;切削油および金属加工液の保存;パルプおよび
紙工場および冷水塔の、酵母およびカビを含む、スライム産生細菌および真菌の
制御;カビ増殖を防ぐための織物および皮革の噴霧または浸漬処理として;汚損
生物の付着を防ぐための抗汚損ペンキの成分として;ペンキフィルムの風化中に
起こる真菌による攻撃からの、ペンキフィルム、特に外装ペンキの保護;甘蔗糖
および甜菜糖、食物、栄養素および食物添加物の製造中のスライム沈着物からの
プロセス装置の保護;空気清浄器または洗浄機系および工業用新鮮水供給系での
微生物の確立および沈着の防止;閉ループおよび再循環水冷却系での微生物汚染
の制御;油田掘穿液およびマッド、および二次石油回収プロセスでの微生物汚染
および沈着物の制御;紙加工の品質に有害な影響を及ぼし得る紙加工プロセスで
の細菌および真菌増殖の防止;ダンボール、パーチクルボードおよび食品用ボー
ドなどの様々な特色のボードの製造中の細菌および真菌増殖および沈着物の制御
;様々な種類の新しく切った木材上での樹液の染みの変色の防止;紙加工および
ペンキ製造で後に使用するために製造され、貯蔵および輸送中に微生物による分
解を受け易い様々な種類の粘土および色素スラリーにおける細菌および真菌増殖
の制御;壁、床等の細菌および真菌の増殖を防止する硬表面消毒薬として;スイ
ミングプールで緑藻類および藍色細菌(藍藻植物)を含む藻類増殖を防ぐこと;
および様々な化粧品での細菌および真菌増殖を制御することを含む。さらに、本
発明の相乗的混合物は、様々な種類の非水性系にも同様に有用であると考えられ
る。
【0019】 本発明に開示した相乗的抗菌組成物は、製紙プロセスでの微生物スライム制御
に特に適用可能である。様々な稠度の製紙繊維の水性分散液を含む、パルプおよ
び製紙工場の水系での細菌および真菌を制御する必要は上記に開示している。
【0020】 本発明の抗菌組成物が特に有用である別の重要な領域は、上記に開示した、粘
土および色素スラリーでの細菌および真菌増殖の制御にある。これらの粘土また
は色素スラリーは、サンプル1gあたりの微生物数が非常に少ないことが不可欠
である。
【0021】 さらに、本発明の相乗的組合せ剤およびその使用法は、水または水性媒体での
微生物の有害な効果の制御に特に有用であることが判明した。微生物を制御する
ために本発明の使用を必要とする水性系の具体的な例は、化学工業および発電に
使用される冷却水、公営および工業プラントからの廃水処理、並びに、食品およ
び飲料工業の滅菌系を含む。
【0022】 上記に開示したように、循環水または水性媒体を利用するいずれも系も、微生
物により汚染され、系に微生物沈着が確立した場合にその効力の実質的な低減が
起こり、本発明に従って処理できる。本発明による水性媒体中の微生物の制御は
、水性媒体に分散された粒子または微粒子、例えば、製紙における分散されたセ
ルロース繊維および分散された賦形剤および色素、およびペンキ製造における分
散された色素が存在する場合には特に重要である。
【0023】 本発明は、a)PAAおよびb)THPS、THPP、およびTHPCからな
る群から選択したリン化合物を含む相乗的抗菌組成物に関し、ここでのa)対b
)の重量比は、活性基準で、好ましくは約1000:1から1:1000の範囲
である。本発明はさらに、かかる増殖を起こし易い水性系および製造物品上の微
生物増殖を阻止する方法に関し、上記方法は、a)PAAおよびb)THPS、
THPP、およびTHPCからなる群から選択したリン化合物を含む有効量の抗
菌組成物(ここでの、a)対b)の重量比は、活性基準で、約1000:1から
1:1000の範囲である)で上記の系または上記の物品を処理することを含む
【0024】 本発明により、相乗的組合せ剤の2成分の重量比は、各最終使用用途に関連し
て、100%活性成分に基づき、相乗作用を示す各成分の用量レベルにより決定
される。典型的には、成分a)のPAA、および成分b)のリン化合物の重量比
は、活性基準で、約1000:1から1:1000、好ましくは約100:1か
ら1:100、より好ましくは約10:1から1:10の範囲である。しかしな
がら、当業者により理解されるように、2成分の相乗的重量比は、一般に、用途
および制御する微生物によってある程度変化する。例えば、リン化合物に対して
PAAの比を高くすると、ある用途にはより効力があり得るが、PAAに対して
リン化合物の比を高くすると、別の用途でより効力があり得る。PAA/リン化
合物の組成物は、約5:1から1:5の重量比で使用する場合に細菌に対して特
に効力があることが判明した。
【0025】 PAAおよびリン化合物の相乗的組成物で処理した水性系では、存在する各殺
生物剤の量は、約0.05百万分率(ppm)から約200ppmの範囲であり
得る。好ましくは、処理する系の水の重量に基づき約1ppmから約100pp
m、より好ましくは約2ppmから60ppmの各殺生物剤を加える。しかしな
がら、有効量の本発明の相乗的組合せ剤を、たとえ非常に少量の1つの殺生物剤
と大量のその他が存在する場合でも、処理する水系に添加しなければならない。
本発明の相乗的組成物のこの量は、処理する系の水の重量に基づき少なくとも約
0.1ppm、好ましくは少なくとも1ppm、より好ましくは少なくとも10
ppmとする。
【0026】 各成分の上限および本発明の全相乗的組合せ剤の上限は、経済的および環境的
関心に依存する。水系に存在する本発明の相乗的殺生物剤組合せ剤の全量は、約
300ppm以下、好ましくは約200ppm以下、より好ましくは約150p
pm以上とし、約100ppm以下の量が最も好ましい。しかしながら、系のサ
イズ、系のpH、存在する生物の種類および所望の制御量を含むがこれに限定さ
れない、様々な系パラメータに基づき、ある系の殺生物剤の有効量を決定するこ
とは当分野の通常の熟練者の技術範囲内である。
【0027】 さらに、ある用途では、全比率のより高い殺生物剤が微生物の制御または死滅
に必要である。これらの用途では、測定可能な相乗効果を維持しつつ、より高い
量の各殺生物剤を添加できる。従って、組合せ剤の相乗作用の上限は、用途に応
じて変化する。保存用途では、例えば、ブレンド中の各殺生物剤は、約0.05
ppmから1000ppmまでの高さの範囲の濃度で存在し得る。
【0028】 はるかにより高い量の一方または両方の殺生物剤を系に添加して、微生物増殖
からの保護を提供できる。なぜなら、全系を通じての濃度は必ずしも同一ではな
く、局所比は非常に広く変化し得るからである。また、最初により高い量を、一
方または両方の殺生物剤が時間を経て品質低下または分解して上記の範囲内にな
ると期待して添加できる。上記よりも高い量を、処理する系に添加するが、重要
なのは局所量または時間分解量が、ある時間点で記載の範囲内に該当することで
あり、よって系の微生物が制御され相乗的組合せから利点が得られる。
【0029】 さらに、本殺生物剤ブレンドの2つの殺生物剤の1つを、比較的高濃度(例え
ば200ppmまたはそれ以上)で添加する場合、第二殺生物剤の添加で依然と
して相乗的効果があるが、その効果は、系に存在する全殺生物剤の全体の高濃度
によりマスクされる。例えば、リン化合物THPSを、PAA量を添加したと同
時に、E.コリを含む系に、200ppm以上の量で添加する場合、殺滅速度は
、THPS単独よりも速いだろう。しかしながら、最終殺滅または阻止効果は、
全てのE.コリ細菌が最終的に200ppmのTHPSのみにより殺滅されるた
め、有意に異なるだろう。
【0030】 PAAおよびリン化合物の相乗的組合せ剤の有効量も、処理する製造物品に適
用できる。一般に、少なくとも0.1ppmの濃度をもつ上記の相乗的抗菌組合
せ剤溶液を、細菌、カビ、酵母または藻類の増殖を防止するために、処理する基
質に、取込むか、噴霧するかまたは注ぐか、浸漬に使用するか、例えば浸漬また
は沈水により別様に適用する。ここでも、処理する特定の製造物品に適用するに
有効な量の殺生物剤の決定および適切な適用形態の決定は当分野の通常の熟練者
の技術内である。
【0031】 本発明の相乗的抗菌組成物の活性成分はまた、多種多様の製剤;細かく分割し
た粉末および顆粒物質を含む固体;並びに、溶液、エマルション、懸濁液、濃縮
液、乳化可能な濃縮液、スラリー等などの液体に、目的の用途および所望の製剤
媒体に応じて使用され得る。さらに、相乗的抗菌組合せ剤が液体である場合、ニ
ートで使用しても、様々な製剤(固体および液体の両方)に、タルク、粘土、珪
藻土等、または、水または低級アルカノール、ケロセン、ベンゼン、トルエンお
よび他の石油蒸留画分またはその混合物などの様々な有機液体といった適切な不
活性担体上の吸着物質として取込み得る。
【0032】 PAAおよびリン化合物の相乗的組合せ剤の量は、固体単一成分としてまたは
乾燥ブレンドとして処理する水性系に添加できる。しかしながら、相乗的組合せ
剤は、好ましくは、インシチュで上記の量に希釈される水性懸濁液である溶液と
して添加する。この相乗的組合せ剤は、好ましくは、インシチュでブレンドおよ
び希釈する2つの別々の単一成分溶液として添加する。この別々の添加は、分解
による時間経過によるブレンド溶液の不安定性のために好ましい。PAAは酸化
殺生物剤であり、リン化合物は非酸化殺生物剤である。従って、時間を経てPA
Aは、リン化合物(THPS、THPP、および/またはTHPC)を品質低下
し酸化するにつれて、溶液ブレンド中で品質低下する。
【0033】 相乗的抗菌組合せ剤に使用する各単一成分溶液の水性濃縮液は、最終処理水性
系に存在するよりもはるかに高い量の各殺生物剤を含み、当分野の通常の熟練者
の技術内である。この濃縮液は、インシチュでの混合を最小限とした適用し易さ
を維持しつつ、水の量の減少と共に所望する軽量化に応じて幅広く変化し得る。
重要なのは、処理する水性系の各殺生物剤の比および最終濃度である。これらは
上記の限界内とすべきである。各濃縮液は、他の標準的な成分を含み得、特定の
水性系に使用した他の標準的な添加剤と組合せて添加できる。
【0034】 PAAは、液体形で、English China Clays Inc./
Calgon Corporation(ECC/Calgon)、ピッツバー
グ、ペンシルバニア州から、12%活性PAA、CH3COOOHであるメタソ
ール(登録商標)PAAとして市販で入手できる。この製品はまた、約18%の
過酸化水素、約20%の酢酸および約50%の水を含む。THPSも、ECC/
Calgon、ピッツバーグ、ペンシルバニア州から市販で入手でき、水溶液中
で35%活性THPSであるメタソール(登録商標)LTとして液体形である。
【0035】 本発明下で2つの相乗的組成物溶液を調製するために、有効量の各活性成分を
、水、有機溶媒等の適切な担体中で合わせる。該組成物の調製は、当分野の通常
の熟練者の技術内である。
【0036】 本明細書に開示した相乗的抗菌組合せ剤は、他の抗菌物質と組合せて使用し得
ることも当業者に理解される。例えば、この組合せ剤は、他の殺真菌剤および殺
菌剤と適切な濃度および適切な場合に組合せて、各々の作用を合わせ、特に有用
な結果を得ることができる。かかる組合せ剤は、殺菌石鹸の調製、化粧品および
水性コーティングの製造、および製紙工場微生物スライム蓄積の駆除に特に用途
を見出し得る。また、本発明の相乗的抗菌組合せ剤は、同様に他の殺藻剤と組合
せることができる。
【0037】 本発明により、以下:細菌、酵母、カビおよび藻類の少なくとも1つの増殖を
阻止する方法がさらに提供される。本発明の方法により、この増殖は、かかる増
殖を起こし易い水性系または製造物品または製品上で阻止される。これらの方法
は、水性系に添加するか、または上記細菌、酵母、カビおよび/または藻類を含
む物品または製品を、PAAおよびリン化合物(例えばTHPS)の相乗的組合
せの有効量で処理することを含む。この添加は、単一混合物として成分を共に単
に添加することにより、または、2つの成分を別々に好ましく添加することによ
り達成できる。かかる分離投与は、同時でも異なる時間でもよい。正味の効果は
同じであり、処理する系、物品または製品は、最終的にそこに取込まれるか、ま
たはそこへ所望の用量濃度の各成分を適用する。
【0038】 さらに、本発明の組成物は、適用法に関わらず効果的であると信じられている
(ブレンドが添加前に長時間貯蔵されていない場合)。例えば、本明細書に記載
の抗菌組成物は、処理する系に、2つの別々な流れまたは1つの流れとして、低
レベルの連続的な供給、半連続的供給を介してまたは塊の供給を通じて添加でき
る。これらの全供給を、当業者は熟知している。塊での供給は特に効果的であり
、それ故、本発明の方法を実施するに好ましい方法である。この種類の供給では
、使用者による系の微生物濃度のモニタリングが可能となり、微生物濃度が増加
した場合にのみ製品を供給できる。使用者は、必要時にのみPAAおよびリン化
合物の有効量を供給することにより、費用節減を実現する。
【0039】 上記したように、本発明は、ある種類のリン化合物と組合わせたPAAの使用
により相乗的な結果がもたらされ、様々な工業的および他の用途における、細菌
、酵母、カビおよび藻類の増殖の制御に効果的であるという発見に基づく。本明
細書に開示した相乗的抗菌組合せ剤の有用性は、適用できる数多くの工業並びに
効果的な数多くの微生物の両方における多能性に由来する。特に、系の様々な部
分で、細菌および真菌スライムの蓄積により引き起こされる製紙操作での大きな
経済的損失は、本明細書に記載した相乗的組合せ剤の使用によりかなり排除でき
る。
【0040】 PAAおよびリン化合物の相乗的抗菌組合せ剤の優れた抗菌活性は、標準的な
実験技法を使用して確認された。抗菌組合せ剤は、例えば、クレブシエラ・ニュ
ーモニエおよびエシェリヒア・コリを含むがこれに限定されない細菌増殖の阻止
に効果的であることが判明し、シュードモナス・アエルギノーザに対して特に効
果的であることが判明した。この組合せ剤はまた、バシラス属、ブドウ球菌、フ
ラボバクテリウム属、エンテロバクター属、キサントモナス属などの他の好気性
細菌、嫌気性細菌、糸状菌などの淡水生物、様々な種のカンジダ属および酵母菌
属を含むがこれに限定されない真菌、白色およびピンク酵母、カビ、および様々
な種の緑藻類および藍藻類に対して効果的であると信じられている。
【0041】 実施例 以下の実施例は、本発明を説明するために示され、いずれにしても本発明を限
定するものとは捉えない。
【0042】 実施例1 本発明の抗菌組成物のマイクロタイター試験の生物効力を以下に実証する。3
つの異なる細菌株、クレブシエラ・ニューモニエ、エシェリヒア・コリ、シュー
ドモナス・アエルギノーザ、並びに全3株の混合物を使用した。
【0043】 3つの各細菌を、スタンダード・メソッズ・アガー(STM)プレート上で別
々に増殖させ、37℃で約24〜48時間インキュベートした。各種の細菌を、
無菌綿棒を使用して約25mlのアレン培地を含む小組織フラスコに接種した。
次いで、10mlの細菌懸濁液を、90mlの新鮮なアレン培地に添加すること
により培養液を希釈した。全3つの生物の混合培養液を調製するために、等量の
約20mlの各希釈培養液を、大きな組織培養フラスコに共に混合した。次いで
、混合物および個々の細菌懸濁液のサンプルをマイクロタイター試験に使用した
【0044】 THPSと組合せて使用するPAAの8×貯蔵溶液を、6.6gの12%活性
PAAを、約100mlの脱イオン水に溶かすことにより調製した。PAAと組
合せて使用するTHPSの4×貯蔵溶液を、同じ方法で、0.106gのTHP
S(35%活性THPS)を使用して調製した。単独で使用するTHPSの4×
貯蔵溶液を、同じ方法で、0.53gのTHPSを使用して調製した。THPS
と組合せて使用するPAA8×貯蔵溶液を、約6.6gの12%活性PAAを、
100mlの脱イオン水に溶かすことにより調製した。PAAと組合せて使用す
るTHPSの4×貯蔵溶液を、同じ方法で、0.05gのTHPSのみを使用し
て調製した。単独で使用するPAAの4×貯蔵溶液を、同じ方法で、3.3gの
PAAを使用して調製した。続いて、2つの他のプレートを、6.6gのPAA
および0.16gおよび0.26gのTHPSをそれぞれ使用して作成した。8
つのマイクロタイタープレートを実施例で使用し(PAAおよびTHPS単独の
プレートは計測していない)、各マイクロタイタープレートは8つの横列A−H
および12の縦列1−12を有する。8つのプレートの各ウェルの各殺生物剤の
量は以下に示す。
【0045】
【表1】
【0046】 上記の表に示されるように、プレート1〜9のウェルのPAAの量は、100
0ppm活性から2ppm活性の範囲の連続希釈シリーズで変化したが、別の成
分(THPS)の濃度は、200、100、300、500、および0ppm活
性で一定に維持した。プレート10は、連続希釈シリーズでTHPS単独の使用
を示した。プレート9および10は、各殺生物剤単独の使用を示し、単独で使用
した場合に、微生物の増殖を阻止するであろう各殺生物剤の最小量を決定するた
めに使用した。どのプレートの縦列12のウェルにも殺生物剤は添加せず、これ
は生物対照すなわち陽性対照を示した。この陽性対照は、生物が与えられた環境
で増殖できることを確認するために実施した。どのプレートの縦列11のウェル
にも細菌を添加せず、これはアレン培地対照すなわち陰性対照を示した。これは
、プレートに混入がないことを確認するために実施した。10の各マイクロタイ
タープレートに、シュードモナス・アエルギノーザを横列AおよびBに加え、ク
レブシエラ・ニューモニエを横列CおよびDに加え、エシェリヒア・コリを横列
EおよびFに加え、全3つの細菌の混液を横列GおよびHに加えた。
【0047】 プレート1〜4は、各細菌株に対する各殺生物剤組合せの最小阻止濃度(MI
C)を決定するために使用した。MICは、ウェル中の増殖を防止するのに必要
な殺生物剤の最小量であり、増殖は、培地中の濁度、または培地から出てきてウ
ェルの底に沈殿した細胞の「ペレット」として定義する。
【0048】 次いで、プレート5〜8を、殺生物剤添加の24時間後に、それぞれプレート
1〜4から継代培養した。継代培養は、最小殺生物濃度(MBC)を決定するた
めに実施した。MBCは、継代培養および続くインキュベート後に増殖を引き起
こさない殺生物剤の最小濃度である。
【0049】 MICプレートおよびMBCプレートを含む全てのマイクロタイタープレート
を、24時間37℃でインキュベートした。24時間のインキュベート期間後、
プレートの各ウェルの増殖の有無を決定した。マイクロタイタープレートでの増
殖は、各マクロタイターウェルから拾ってプレートを固体寒天プレート上で継代
培養することにより決定した。次いで、プレートを37℃で24時間インキュベ
ートした。次いで、各ウェル中の増殖の有無は、各ウェルの殺生物剤の濃度と共
に使用して、殺生物性組合せ剤の相乗的特性を決定した。相乗的特性は、Kul
l値/K値の決定により評価し;K値は、試験した各細菌について決定した。K
値の計算法は、当業者には公知である。この実施例で、K値は、以下の式:
【0050】
【数2】
【0051】 式中、「組合せ[PAA]」は、THPSとの組合せで使用する場合に、微生
物の増殖阻止をもたらすPAAの濃度を意味し;「組合せ[THPS]」は、P
AAとの組合せで使用する場合に、微生物の増殖阻止をもたらすTHPSの濃度
を意味し;「[PAA]単独」は、単独で使用する場合に、微生物の増殖阻止を
もたらすPAAの濃度を意味し;「[THPS]単独」は、単独で使用する場合
に、微生物の増殖阻止をもたらすTHPSの濃度を意味する; により決定した。
【0052】 1未満のK値は、2つの殺生物剤間の相乗作用を示し、1以上のK値は、2つ
の殺生物剤間の拮抗作用を示し、1に等しいK値は、2つの殺生物剤の相加効果
を示す。
【0053】 実施例に使用した各生物について決定したK値は、表2〜9に記録する。
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
【0058】
【表6】
【0059】
【表7】
【0060】
【表8】
【0061】
【表9】
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月23日(2001.1.23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【数1】 式中、THPSは、リン化合物を示し、「組合せ(PAA)」は、THPSとの
組合せで使用する場合に、微生物の増殖阻止をもたらすPAAの濃度を意味し;
「組合せ(THPS)」は、PAAとの組合せで使用する場合に、微生物の増殖
阻止をもたらすTHPSの濃度を意味し;「(PAA)単独」は、単独で使用す
る場合に、微生物の増殖阻止をもたらすPAAの濃度を意味し;「(THPS)
単独」は、単独で使用する場合に、微生物の増殖阻止をもたらすTHPSの濃度
を意味する; により決定したところ、1未満の相乗係数(K値)をもたらす量である、請求項
1に記載の抗菌組合せ組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (71)出願人 One Nelco Center, N aperville, Illinois 60563−1198, United Sta tes of America (72)発明者 ミラー,パトリック,シー. アメリカ合衆国,15020 ペンシルヴェニ ア州,ウェックスフォード,ロイヤル オ ーク ドライヴ 1375 Fターム(参考) 4H011 AA02 BA01 BA06 BB06 BB17 BC18 DA16 DD01 DF06

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効量の過酢酸(PAA)並びにテトラキス(ヒドロキシメ
    チル)ホスホニウムスルフェート(THPS)、テトラキス(ヒドロキシメチル
    )ホスホニウムホスフェート(THPP)、およびテトラキス(ヒドロキシメチ
    ル)ホスホニウムクロリド(THPC)からなる群から選択した有効量のリン化
    合物を含む抗菌組合せ剤。
  2. 【請求項2】 上記の量の過酢酸およびリン化合物は、THPSがリン化合
    物を示す以下の式: 【数1】 式中、「組合せ(PAA)」は、THPSとの組合せで使用する場合に、微生物
    の増殖阻止をもたらすPAAの濃度を意味し;「組合せ(THPS)」は、PA
    Aとの組合せで使用する場合に、微生物の増殖阻止をもたらすTHPSの濃度を
    意味し;「(PAA)単独」は、単独で使用する場合に、微生物の増殖阻止をも
    たらすPAAの濃度を意味し;「(THPS)単独」は、単独で使用する場合に
    、微生物の増殖阻止をもたらすTHPSの濃度を意味する; により決定したところ、1未満の相乗係数(K値)をもたらす量である、請求項
    1に記載の抗菌組合せ組成物。
  3. 【請求項3】 a)PAAおよびb)リン化合物のTHPS、THPP、ま
    たはTHPCは、水性系に、活性基準で約1000:1から1:1000のa)
    対b)の重量比で存在する、請求項1に記載の抗菌組合せ組成物。
  4. 【請求項4】 組合せ剤は、a)約0.0001〜約0.1重量%のPAA
    ;b)約0.0001〜約0.1重量%のリン化合物;およびc)残りの水を含
    む水性濃縮液にあり、ここでのa)対b)の重量比は、活性基準で、約1000
    :1から1:1000の範囲である、請求項1に記載の抗菌組合せ組成物。
  5. 【請求項5】 組合せ剤は第一に、a)約0.0001〜約0.1重量%の
    PAA;およびb)約0.0001〜約0.1重量%のリン化合物を含む2つの
    分離した水性濃縮液にあり、各濃縮液の残りは水であり;ここでのa)対b)の
    重量比は、一旦合わせた活性基準で、約1000:1から1:1000の範囲で
    ある、請求項1に記載の抗菌組合せ組成物。
  6. 【請求項6】 a)過酢酸およびb)THPS、THPP、およびTHPC
    からなる群から選択したリン化合物を含む相乗的抗菌組合せ剤であって、ここで
    のa)対b)の重量比は、活性基準で、約1000:1から1:1000の範囲
    である、相乗的抗菌組合せ剤。
  7. 【請求項7】 リン化合物はTHPSであり、a)対b)の重量比は約10
    0:1から1:100の範囲である、請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1の有効量の相乗的抗菌組合せ剤を上記の系に添加す
    ることを含む、水性系での微生物増殖を阻止する方法。
  9. 【請求項9】 請求項6の有効量の相乗的抗菌組合せ剤を上記の系に添加す
    ることを含む、水性系での微生物増殖を阻止する方法。
  10. 【請求項10】 a)対b)の重量比は、約10:1から1:10の範囲で
    ある、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 過酢酸およびリン化合物は、単一の組成物として、処理す
    る系に共に添加する、請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 過酢酸およびリン化合物は、処理する系に別々に添加する
    、請求項9に記載の方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも0.1ppmの相乗的抗菌組成物を、製紙工場
    水系、粘土および色素スラリー系、冷却水系、および廃水処理系からなる群から
    選択した系に添加する、請求項9に記載の方法。
  14. 【請求項14】 約1ppm〜約100ppmの過酢酸および約1ppm〜
    約100ppmのリン化合物THPSを処理する系に添加する、請求項9に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 上記の物品に、有効量の請求項1の相乗的抗菌組合せ剤を
    適用することを含む、製造物品上での微生物の増殖を阻止する方法。
  16. 【請求項16】 上記の物品に、有効量の請求項6の相乗的抗菌組合せ剤を
    適用することを含む、製造物品上での微生物の増殖を阻止する方法。
  17. 【請求項17】 a)対b)の重量比は、約100:1から1:100の範
    囲である、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 過酢酸およびリン化合物は、単一の組成物として、処理す
    る物品に共に添加する、請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 過酢酸およびリン化合物は、処理する物品に別々に添加す
    る、請求項16に記載の方法。
  20. 【請求項20】 上記の相乗的抗菌組成物は、少なくとも0.1ppmの濃
    度である、請求項16に記載の方法。
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