JP2002518562A - 高い剛性と靭性を有する耐衝撃性ポリスチレン - Google Patents
高い剛性と靭性を有する耐衝撃性ポリスチレンInfo
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Abstract
Description
リスチレンと、その製造法に関する。
イム1992, P.615-625に記載されているように、耐衝撃性ポリスチレン製造用の
、溶液または懸濁液における種々の連続法およびバッチ法がある。これらの方法
では、ゴム、通常はポリブタジエンをモノマー状のスチレンに溶解し、このスチ
レンを熱開始または過酸化物開始により、フリーラジカル重合する。スチレンの
単独重合の他に、スチレンをポリブタジエンにグラフト重合させる方法も行われ
ている。ポリスチレンの製造に伴うモノマー状スチレンの消費は、「転相」を生
ずる。耐衝撃性ポリスチレンの性質は、形態(モルホルジー)、すなわち分散し
たゴム粒子の粒径と粒径分布により測定される。これらは製造における種々のパ
ラメータ、例えばゴム溶液の粘度および攪拌中の剪断力等により依存して変化す
るものである。
ン重合による熱可塑性成形組成物の製造法は、例えばDE-A4235978号公報、WO 96
/18666号公報および米国特許第4153647号明細書に記載されている。得られた耐
衝撃性生成物は、フリーラジカル重合により得られた生成物の場合よりも残留モ
ノマー、オリゴマー成分の含有率が低い。しかしながら、陰イオン重合により得
られた生成物は、一般に靭性が不十分である。
成物の連続的製造法が記載されている。このゴムは遅延添加剤、例えばアルカリ
土類金属、鉛、アルミニウムの各アルキル化合物を用い、溶媒としてのスチレン
中で陰イオン重合して得られたものである。しかしながら、この場合のブタジエ
ンブロックは、常に、少量の共重合状のスチレンを含む。
するため、耐衝撃性ポリスチレンのフリーラジカル製造用として公知のプロセス
パラメータは、ゴムの存在下におけるスチレンの陰イオン重合に直接転用される
ものではない。例えば、ポリブタジエン単独重合体のみの使用では、スチレンの
陰イオン重合においてグラフト反応が起こらないため、不可能である。
ポリスチレンを提供することを、その目的とする。耐衝撃性ポリスチンにおいて
は、残留モノマーおよび残留オリゴマーが少なく、エチルベンゼン含有率が低く
されるべきである。更に、本発明は、気泡粒子の形態を有する、陰イオン重合に
より得られる耐衝撃性ポリスチレン、およびその製造法を提供することを、目的
とする。
により23℃で測定された降伏歪が、少なくとも24MPaであり、DIN53
753により23℃で測定された、ホールノッチ付き衝撃強さが少なくとも11
kJ/m2である、陰イオン重合により製造された、耐衝撃性ポリスチレンによ
り達成されることを、本発明者等が見出した。
3℃で測定された降伏歪が、少なくとも27MPa、好ましくは30〜50MP
a、DIN53753により23℃で測定された、ホールノッチ付き衝撃強さが
少なくとも13kJ/m2、好ましくは15〜30kJ/m2である。降伏歪の値
は、圧縮成形片の場合(例えばDIN16770、第1部)、射出成形片につい
ての場合よりも、通常20〜30%低く、ホールノッチ付き衝撃強さの値は、通
常30〜40%低い。
、好ましくは少なくとも2の数値を示す。
共重合体を含み、気泡粒子形態を有する。
により得られる。ここで使用されるゴムは、スチレン含有率5〜75質量%、好
ましくは25〜50質量%のスチレン−ブタジエン−スチレン三元ブロック共重
合体、またはスチレン−ブタジエン二元ブロック共重合体もしくはスチレンブタ
ジエン二元共重合とブタジエン単独重合体との混合物であり、スチレン−ブタジ
エン二元ブロック共重合体もしくはスチレンブタジエン二元共重合とブタジエン
単独重合体の、スチレン−ブタジエン二元ブロック共重合体または混合物のスチ
レン含有率は25〜75質量%、好ましくは30〜75質量%とされる。
合体、S1−B−S2を含有するのが特に好ましい。ここでS1は平均分子量Mw
5000から100000g/mol、特に10000から40000g/mo
lのスチレンブロックであり、Bは重量平均分子量Mw12000から5000
00g/mol、特に70000から250000g/molのブタジエンブロ
ック、S2は重量平均分子量Mw30000から300000g/mol、特に
50000から200000g/molのスチレンブロックである。
体のブタジエンの残留量は、200ppm以下、好ましくは50ppm以下、特
に5ppm以下とすべきである。
が有用である。
し、好ましくは99%を超過する。原則的には、加工によっても完全な転化率を
もたらし得る。
のために、スチレンの代わりに他のビニル芳香族化合物を使用することもできる
。他の適当な化合物としては、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、エチ
ルスチレン、tert−ブチルスチレン、ビニルトルエン、1,2−ジフェニル
エチレンおよび1,1−ジフェニルエチレンおよびこれらの混合物であり、特に
好ましいのはスチレンを使用することである。
,3−ジメチルブタジエン、イソプレンまたはこれらの混合物を含有していても
よい。
の、アルカリ金属のアルキル、アリールまたはアリールアルキル化合物である。
有用な化合物は、エチル−、プロピル−、イソプロピル−、n−ブチル−、se
c−ブチル−、tert−ブチル−、フェニル−、ジフェニル−、ヘキシル−、
ヘキサメチレン−、ブタジエニル−、イソプレニル−およびポリスチリルリチウ
ムのような有機リチウム化合物、または1,4−ジリチオブタン、1,4−ジリ
チオ−2−ブテンまたは1,4−ジリチオベンゼンの多官能化合物である。有機
アルカリ金属化合物の必要量は、所望の分子量、質量、他の使用される有機金属
化合物の性質、使用量、および重合温度により決定される。一般的には、モノマ
ーの総量に対して0.002から5mol%である。重合は溶媒を使用して、ま
たは使用しないで行なってもよい。重合は脂肪族、同素環式もしくは芳香族炭化
水素、例えばベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、クメン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタンまたはシクロヘキサン中で行なわれるの有用である。沸
点95℃以上の触媒、特にトルエンを使用するのが好ましい。
添加剤を、反応速度を抑制するために添加してもよい。適当な遅延剤の例として
は、周期表の第二、第三主族元素、もしくは第二遷移族の有機金属化合物が挙げ
られる。使用され得る有機化合物は、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、B、Al
、Ga、In、Tl、Zn、Cd、Hgなどの元素である。マグネシウムおよび
アルミニウム有機化合物を使用するのが好ましい。本発明で用いる、有機化合物
は少なくとも1つの金属−炭素δ結合を有する有機金属化合物、特にアルキルま
たはアリール化合物である。有機金属化合物は、金属上に水素、ハロゲン、また
はヘテロ原子を介して結合された有機基、例えばアルコラート、フェノラートを
含有してもよい。この後者の有機基は、部分的もしくは完全な加水分解、アルコ
ール分解、アミノ分解などによって得ることができる。また、相違する有機金属
化合物の混合物を使用することも可能である。
に、水素、ハロゲン、C1−C20アルキルまたはC6−C20アリールを示す。好ま
しいのはジアルキルマグネシウム化合物、特にエチル、プロピル、ブチル、ヘキ
シルまたはオクチル化合物であり、これらは購入可能である。(n−ブチル)s
ec−ブチルマグネシウムを使用するのが特に好ましく、これは炭化水素中に溶
解する。
ぞれ独立に水素、ハロゲン、C1−C20アルキルまたはC6−C20アリールを意味
する。好ましい有機アルミニウム化合物は、トリエチルアルミニウム、トリイソ
ブチルアルミニルム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミ
ニウムおよびトリ−n−ヘキシルアルミニウムのようなトリアルキルアルミニウ
ム化合物である。特にトリイソブチルアルミニウムを使用するのが好ましい。他
の使用され得る有機アルミニウム化合物は、部分的もしくは完全な加水分解、ア
ルコール分解、アミノ分解により、またはアルキルアルミニウムもしくはアルミ
ニウム化合物の酸化により製造されるものである。これらの例としては、ジエチ
ルアルミニウムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムエトキシド、ジイソブチ
ル(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)アルミニウム(C
AS No.56252−56−3)、メチルアルミノキサン、イソブチル化メ
チルアルミノキサン、イソブチルアルミノキサン、テトライソブチルジアルミノ
キサンおよびビス(ジイソブチル)アルミニウムオキシドが挙げられる。
ネシウム化合物の存在下に行なわれるのが特に好ましい。
がら、ゴム溶液を直接的に使用し、陰イオン重合開始剤を用いた陰イオン重合に
より反応が開始され、次いで連鎖停止反応および/またはカップリングによって
反応が停止される硬質マトリックスの重合は、他の陰イオン重合開始剤を添加せ
ずに行ってもよいことがわかっている。他の場合には遅延剤としてのみ作用する
アルキル金属化合物が、この場合は硬質マトリックス重合を開始させ得る。これ
により開始剤/遅延剤混合物を使用する場合よりも計量給送と制御がより容易に
なる。
グネシウム含有率および/または0.01から50mmol/kgのアルミニウ
ム含有率とすると、一般的には機械特性を大きく損なうことはない。
ンに対し、0.1から10重量%、好ましくは0.5から5重量%の鉱油を添加
してもよい。
るような撹拌反応器、循環反応器、管状反応器、搭状反応器、回転ディスク反応
器中でバッチ式または連続的に行なわれる。
以下、好ましくは10ppm以下、スチレンダイマーおよびスチレントライマー
の含有量は500ppm以下、好ましくは200ppm以下、特に100ppm
以下であるのが好ましい。エチルベンゼン含有量は5ppm以下であるのが好ま
しい。
過酸化物を添加することによりゴム分子の架橋を達成することも有用である。こ
の場合は、ジクミルパーオキシドのような高い分解温度を持つものが好ましい。 この新規重合体に、他の慣用の助剤、例えば安定剤、滑剤、難燃剤、帯電防止
剤を添加してもよい。
に適している。
と分子量分布を測定し、ポリスチレンまたはポリブタジエンの検量線を用いて得
られたクロマトグラムを評価した。
磁気共鳴スペクトルデータの評価により測定した。
第1部)と射出成形(ISO3167)による各試験片を製造した。降伏歪と破断点伸
びを、DIN53455により、23℃で測定した。ホールノッチ付き強度を、
50×6×4mmの寸法(ホール直径:3mm)の圧縮成形試験片または80×
10×4mmの寸法の射出成形試験片を用い、DIN53753により、23℃
で測定した。以下の試験は、特別の記載のない限り、圧縮成形により得られた試
験片について行われたものである。
610gのブタジエンと攪拌下に混合した。得られた混合物を40℃に加熱し、
同温度で1.5Mのsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液19.4gと
混合した。重合を開始すると、内部温度は最高72℃に上昇した。17分後、更
に2168gのブタジエンを、内部温度66〜77℃で15分間で添加し、得ら
れた混合物を、65℃で更に30分間攪拌した。次いで2222gのスチレンを
添加した。この時点で内部温度は71℃に上昇した。60分後、1.6gのイソ
プロパノールを反応停止のために用いた。溶液の固形分は30質量%であった。
20kgのスチレンを添加すると、固形分17.5質量%のゴム溶液が得られた
。
000g/mol、多分散性Mw/Mnは1.09であった(ゲル透過型クロマ
トグラフィー、GPC、ポリスチレン校正により測定)。ブタジエン残留率は1
0ppm未満であった。スチレン含有率は37%であり、ゴムのブタジエン画分
の9%は、1,2−ビニル型であった(1H核磁気共鳴スペクトルにより測定)
。この、ゴムの5.43%濃度のトルエン溶液の溶液粘度は42mPasであっ
た。
独重合体)] 容量50リットルの攪拌槽型反応器に、14kgの乾燥トルエンを装填し、1
612gのブタジエンと攪拌下に混合した。得られた混合物を32℃に加熱し、
同温度で1.33Mのsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液17.4g
と混合した。この溶液を20分間で62℃に加熱した。更に2813gのブタジ
エンを、内部温度62〜79℃で25分間で添加し、得られた混合物を、65℃
で更に30分間攪拌した。次いで得られたブタジエンブロックの一部を、2質量
%濃度の酢酸エチル溶液52mlを用いてカップルさせ、次いで1575gのス
チレンを添加した。この時、温度が69℃に上昇した。60分後、1.4mlの
イソプロパノールを反応停止のために用いた。溶液の固形分は30質量%であっ
た。20kgのスチレンを添加すると、固形分17.5質量%のゴム溶液が得ら
れた。得られたポリマー混合物は、主分子量ピークMp=329000/mol
、他のピークMp=166000g/mol(GPC、ポリブタジエン検量線)
の2モード分布を示した。ブタジエン残留率は10ppm未満であった。単離さ
れたゴムのスチレン含有率は26%であり、ゴムのブタジエン画分の12%は、
1,2−ビニル型であった(1H NMR)。この、ゴムの5.43%濃度のト
ルエン溶液の溶液粘度は97mPasであった。
ピン酸ジエチルをカップリング剤として用い、同様の方法で行った。ゴム溶液の
パラメータと結果を、表1に示す。
重合体との混合物)] 容量50リットルの攪拌槽型反応器に、20kgの乾燥トルエンを装填し、1
000gのブタジエンと攪拌下に混合した。得られた混合物を40℃に加熱し、
0.24Mのsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液20.8mlと混合
した。この溶液を64℃に加熱した。100分後、0.76mlのイソプロパノ
ールを反応混合物に添加した。
.24Mのsec−ブチルリチウム溶液の溶液を、内部温度68℃で添加した。
この混合物を60〜65℃で更に128分攪拌し、次いで反応混合物に1.7m
lのイソプロパノールを添加した。この際の溶液の固形分は20質量%であり、
8.3kgのスチレンを添加して固形分15質量%に希釈した。得られたゴム混
合物のGPC分析では、主分子量ピークMp=370000g/mol、他のピ
ークMp=210000g/molの2モード分布が示された。各ブロック長は
210000、210000/160000であった。ブタジエン残留率は10
ppm未満であった。1H NMRにより、ゴムのブタジエン画分は、12%、
1,2−ビニル型であることがわかった。この、ゴムの5.43%濃度のトルエ
ン溶液の溶液粘度は88mPasであった。
独重合体の混合物)] 容量50リットルの攪拌槽型反応器に、20kgの乾燥トルエンを装填し、1
300gのブタジエンと攪拌下に混合した。得られた混合物を40℃に加熱し、
0.24Mのsec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液20.8mlと混合
した。この溶液を66℃に加熱した。100分後、0.76mlのイソプロパノ
ールを反応混合物に添加した。
.24Mのsec−ブチルリチウム溶液の溶液を、内部温度64で添加した。こ
の混合物を60〜63℃で更に128分攪拌し、次いで反応混合物に1.7ml
のイソプロパノールを添加した。この際の溶液の固形分は20質量%であり、8
.3kgのスチレンを添加して固形分15質量%のゴム溶液を得た。得られた重
合体混合物のGPC分析では、主分子量ピークMp=310000g/mol、
他のピークMp=260000g/molの2モード分布が示された。各ブロッ
ク長は、260000、190000/120000g/molであった。ブタ
ジエン残留率は10ppm未満であった。1H NMRにより、ゴム中のブタジ
エン画分は、11%、1,2−ビニル型であることがわかった。ゴムの5.43
%濃度のトルエン溶液の溶液粘度は81mPasであった。
、228gのスチレンおよび14.2mlの1.33Mのsec−ブチルリチウ
ムのシクロヘキサン溶液と、攪拌下に混合した。得られた溶液を50℃に15分
間加熱した。次いで、3570gのブタジエンを25分間で添加し、これにより
内部温度が74℃に上昇した。得られた混合物を65℃にて、更に30分攪拌し
、次いで2100gのスチレンを添加した。これにより温度が70℃まで上昇し
た。60分後、1.4mlのイソプロパノールを反応混合物に添加した。この際
の溶液の固形分は30質量%であり、混合物にスチレンを添加して固形分15質
量%に調整した。得られた重合体混合物のGPC分析では、ブタジエン検量線を
用い、主分子量ピークMp=296000g/mol、ショルダーMp=225
000g/molの2モード分布が示された。ブタジエン残留率は10ppm未
満であった。1H NMRにより、単離されたゴムのスチレン画分は、39%で
あることが示された。このゴムのブタジエン画分は11%、1,2−ビニル型で
あることがわかった。5.43%濃度のトルエン溶液の溶液粘度は54mPas
であった。
重合体)] 容量50リットルの攪拌槽型反応器に、13.8kgの乾燥トルエンを装填し
、40℃に加熱し、同温度で119.9mlの0.24Mのsec−ブチルリチ
ウムのシクロヘキサン溶液と混合した。得られた溶液を287gのスチレンと攪
拌下に混合し、45℃に60分間加熱した。次いで、3230gのブタジエンを
、内部温度52.5℃で39分間で添加した。得られた混合物を52.5℃にて
、更に51分攪拌した。次いで2200gのスチレンを添加した。この時点まで
に、温度が56℃まで上昇した。93分後、2.2mlのイソプロパノールを反
応混合物に添加した。この際の溶液の固形分は30質量%であり、混合物に30
kgのスチレンを添加して固形分11.5質量%に調整した。得られた重合体混
合物のGPC分析では、主分子量ピークMp=230000g/mol、の分布
が示された。各ブロック長は、100000/150000/70000g/m
olであった。ブタジエン残留率は10ppm未満であった。1H NMRによ
り、ゴムのブタジエン画分は12%、1,2−ビニル型であることがわかった。
5.43%濃度のトルエン溶液の溶液粘度は39.3mPasであった。
ク共重合体)] 容量50リットルの攪拌槽型反応器に、13.8kgの乾燥トルエンを装填し
、42℃に加熱し、同温度で91mlの0.24Mのsec−ブチルリチウムの
シクロヘキサン溶液と混合した。得られた溶液を320gのスチレンと攪拌下に
混合し、42℃に68分間加熱した。次いで、3570gのブタジエンを、内部
温度44℃で80分間で添加した。得られた混合物を65℃にて、更に8分攪拌
した。次いで2008gのスチレンを添加した。この時点までに、温度が46℃
まで上昇した。73分後、1.7mlのイソプロパノールを反応混合物に添加し
た。この際の溶液の固形分は30質量%であり、17.2kgのスチレンを添加
して固形分16質量%のゴム溶液を得た。得られた重合体混合物のGPC分析で
は、主分子量ピークMp=305000g/molの分布が示された。各ブロッ
ク長は、15000/180000/110000g/molであった。ブタジ
エン残留率は10ppm未満であった。1H NMRにより、ゴムのブタジエン
画分は11%、1,2−ビニル型であることがわかった。5.43%濃度のトル
エン溶液の溶液粘度は57.0mPasであった。
ク共重合体)] 容量50リットルの攪拌槽型反応器に、13.8kgの乾燥トルエンを装填し
、40℃に加熱し、同温度で86.9mlの0.24Mのsec−ブチルリチウ
ムのシクロヘキサン溶液と混合した。得られた溶液を300gのスチレンと攪拌
下に混合し、41℃に67間加熱した。次いで、3570gのブタジエンを、内
部温度46にて65分間で添加した。得られた混合物を65℃にて、更に30分
攪拌した。次いで2028gのスチレンを添加した。この時点までに、温度が4
6℃まで上昇した。117分後、1.6mlのイソプロパノールを反応混合物に
添加した。この際の溶液の固形分は30質量%であり、17.2kgのスチレン
を添加して固形分16質量%のゴム溶液を得た。得られた重合体混合物のGPC
分析では、主分子量ピークMp=320000g/molの分布が示された。S
−B−S各ブロック長は、15000/175000/130000g/mol
であった。ブタジエン残留率は10ppm未満であった。1H NMRにより、
ゴムのブタジエン画分は11%、1,2−ビニル型であることがわかった。5.
43%濃度のトルエン溶液の溶液粘度は82.2mPasであった。
共重合体)] 容量50リットルの攪拌槽型反応器に、13.8kgの乾燥トルエンを装填し
、40℃に加熱し、同温度で75.4mlの0.24Mのsec−ブチルリチウ
ムのシクロヘキサン溶液と混合した。得られた溶液を260gのスチレンと攪拌
下に混合し、40℃に73分間加熱した。次いで、3570gのブタジエンを、
内部温度44℃、40分間で添加した。得られた混合物を45℃にて、更に45
分攪拌した。次いで2068gのスチレンを添加した。この時点までに、温度が
56℃まで上昇した。110分後、1.4mlのイソプロパノールを反応混合物
に添加した。この際の溶液の固形分は30質量%であり、このゴム溶液を、17
.2kgのスチレンを添加して固形分15.9質量%に希釈した。得られた重合
体混合物のGPC分析では、主分子量ピークMp=339000g/molの分
布が示された。各ブロック長は、14000/230000/95000g/m
olであった。ブタジエン残留率は10ppm未満であった。1H NMRによ
り、ゴムのブタジエン画分は11%、1,2−ビニル型であることがわかった。
5.43%濃度のトルエン溶液の溶液粘度は57.0mPasであった。
共重合体)] 容量50リットルの攪拌槽型反応器に、13.8kgの乾燥トルエンを装填し
、40℃に加熱し、同温度で119.9mlの0.24Mのsec−ブチルリチ
ウムのシクロヘキサン溶液と混合した。得られた溶液を425gのスチレンと攪
拌下に混合し、45℃に60分間加熱した。次いで、3450gのブタジエンを
、内部温度52.5℃で39分間で添加した。得られた混合物を52.5℃にて
、更に51分攪拌した。次いで2022gのスチレンを添加した。この時点まで
に、温度が56℃まで上昇した。93分後、2.2mlのイソプロパノールを反
応混合物に添加した。この際の溶液の固形分は30質量%であり、17.2kg
のスチレンを添加して固形分16.0質量%のゴム溶液を得た。得られた重合体
混合物のGPC分析では、主分子量ピークMp=205000g/molの分布
が示された。S−B−S各ブロック長は、15000/120000/7000
0g/molであった。ブタジエン残留率は10ppm未満であった。1H N
MRにより、ゴムのブタジエン画分は12%、1,2−ビニル型であることがわ
かった。5.43%濃度のトルエン溶液の溶液粘度は28.7mPasであった
。
合用に用いた。この反応器は圧力60バール用に設計されており、恒温重合用の
熱媒体を使用して温度制御がなされている。
、0.16Mの(n−ブチル)(sec−ブチル)マグネシウムのヘプタン/ト
ルエン(1:4質量部)溶液を17g/時間で、100rpmで攪拌しながら連
続的に、上述の攪拌槽型反応器に計量給送し、反応混合物を一定温度79℃で攪
拌した。
ルの塔式反応器中に搬送した。第一の塔式反応器を内部温度92℃で運転した。
第二の塔式反応器では、第一の帯域の端部における内部温度が124℃に、第二
の帯域の端部における内部温度が158℃となるように、同様の長さの加熱2帯
域が直列に配置されることにより温度調整した。塔式反応器の出口で、重合混合
物を、5g/時間のメタノールと混合器中で混合し、260℃に加熱した環状部
を通過させ、減圧下に、圧力制御弁を経て、25ミリバールに維持された低圧反
応域に導入した。この溶融体をスクリューを用いて放出し、ペレット化した。
ての圧力低下は2.9バールであった。固形分は、攪拌槽型反応器の出口で26
質量%、第一の塔式反応器の出口で58質量%、第二の塔式反応器の出口で73
質量%であり、モノマー転化率100%に相当する。ポリスチレンマトリックス
の分子量Mwは164500g/mol、多分散性Mw/Mnは2.95であっ
た。分散は単一モードによるものであった。この耐衝撃性ポリスチレンに関する
測定により、スチレン含有率5ppm未満、エチルベンゼン含有率5ppm未満
、トルエン含有率83ppmであった。この耐衝撃性ポリスチレンの降伏歪は2
7N/mm2、破断点伸び25%、ホールノッチ付き衝撃強さ12kJ/m2であ
った。
。
、0.16Mの(n−ブチル)(sec−ブチル)マグネシウムのヘプタン/ト
ルエン(1:4質量部)溶液を17.4g/時間で、100rpmで攪拌しなが
ら連続的に、攪拌槽型反応器に計量給送し、反応混合物を一定温度86℃で攪拌
した。
の二重壁管状反応器中に搬送した。管状反応器は、100バール以下の圧力と、
350℃以下の圧力用に設計されている。管状反応器は、並流伝導熱媒体により
温度制御され、重合体混合物の温度は反応経路に均一に配置された3個の温度セ
ンサーにより決定されている。管状反応器の入口での熱媒体の温度は105℃で
ある。重合体溶液の最高温度は、管状反応器の端部で184℃に達している。
トルエン溶液をHPLCポンプを用いて10ml/時間の割合で添加し、静的混
合器を具備する下流の管状部を混合物を均質化するために用いた。重合体溶融物
を、減圧下に、調整弁を経て、20ミリバールに維持された低圧反応域に導入し
た。この溶融体をスクリューポンプを用いて放出し、ペレット化した。
圧力低下は2.2バールであった。固形分は、攪拌槽型反応器の出口で41質量
%、塔式反応器の出口で79質量%であり、モノマー転化率100%に相当する
。ポリスチレンマトリックスの分子量Mwは169000g/mol、多分散性
Mw/Mnは2.62であった。測定により、スチレン含有率5ppm未満、エ
チルベンゼン含有率5ppm未満、トルエン含有率102ppmであることが示
された。この耐衝撃性ポリスチレンの降伏歪は29N/mm2、破断点伸び20
%、ホールノッチ付き衝撃強さ11kJ/m2であった。
。
器は、100バール以下の圧力と、350℃以下の圧力用に設計されている。こ
の管状反応器は、同じ長さの二帯域に分割され、各帯域とも並流伝導熱媒体によ
り温度制御されている。重合体混合物と熱媒体の温度は、反応経路に均一に配置
された3個の温度センサーによりそれぞれ決定されている。
、開始剤溶液を17.5g/時間で、管状反応器に連続的に給送した。開始剤溶
液100gは、24gの、0.8Mの(n−ブチル)(sec−ブチル)マグネ
シウムのヘプタン溶液、1gの、1.6Mのsec−ブチルリチウムのシクロヘ
キサン溶液、および75gのトルエンから構成されている。第一の反応部分への
入口における熱媒体の温度は100℃であった。第一の管状反応器部分の端部で
の重合体溶液の温度は134℃であった。第二反応部への入口での熱媒体の温度
は80℃であった。第二の管状反応器部分の端部での重合溶液の温度の平均は1
83℃であった。
トルエン溶液をHPLCポンプを用いて10ml/時間の割合で添加し、静的混
合器を具備する下流の管状部を混合物を均質化するために用いた。重合体溶融物
を、減圧下に、調整弁を経て、17ミリバールに維持された低圧反応域に導入し
、この溶融体をスクリューを用いて放出し、押出し、ペレット化した。
圧力低下は2.1バールであった。固形分は、管状反応器の第一の部分の端部で
31質量%、管状反応器の出口で80質量%であった。ポリスチレンマトリック
スの分子量Mwは185000g/mol、多分散性Mw/Mnは2.12であ
った。測定により、スチレン含有率12ppm、エチルベンゼン含有率5ppm
未満、トルエン含有率87ppmであることがわかった。この耐衝撃性ポリスチ
レンの降伏歪は26N/mm2、破断点伸び23%、ホールノッチ付き衝撃強さ
11kJ/m2であった。
。
で、100rpmで攪拌しながら連続的に、加圧下に稼動し、固定攪拌子を具備
する3リットル攪拌槽型反応器に計量給送した。これとは別に、0.32Mのs
ec−ブチルリチウムのシクロヘキサン/トルエン(質量比1:4)溶液を25
g/時間、4質量%濃度のトリイソブチルアルミニウムのトルエン溶液を24g
/時間で、反応器に給送した。この混合物を製造するために、各成分を容量12
.5mlの管状部で連続的に混合し、反応器に導入した。サーモスタットを用い
て、攪拌槽型反応器の内部温度を109℃に調整した。
に搬送した。反応器から放出された材料を、同サイズの二加熱帯域を具備する4
リットルの塔式反応器に導入した。第一の帯域の内部温度を121℃に、第二の
帯域の内部温度を158℃に調整した。反応器から放出された材料を、20g/
時間の、10質量%のメタノールのトルエン溶液と混合し、混合器、次いで26
0℃に加熱された管状部分を通過させ、減圧下に圧力制御弁を経て、25ミリバ
ールで稼動する低圧容器に給送した。得られた溶融体をスクリューを用いて放出
し、ペレット化した。
一の反応器の出口で29質量%、第一の塔式反応器後部で56質量%であった。
この連続する系の出口では定量的な転化率が観測された。系全体での圧力低下は
2.3バールであった。ポリスチレンマトリックスの分子量Mwは162400
g/mol、多分散性Mw/Mnは2.68であった。分散は単一モードによる
ものであった。測定により、スチレン含有率5ppm未満、エチルベンゼン含有
率5ppm未満、トルエン含有率112ppmであった。この耐衝撃性ポリスチ
レンの降伏歪は17N/mm2、破断点伸び35%、ホールノッチ付き衝撃強さ
14kJ/m2であった。
。
間で、100rpmで攪拌しながら連続的に、加圧下に稼動し、固定攪拌子を具
備する3リットル攪拌槽型反応器に計量給送した。これとは別に、0.32Mの
sec−ブチルリチウムのシクロヘキサン/トルエン(質量比1:4)溶液を3
7g/時間、8質量%濃度のトリイソブチルアルミニウムのトルエン溶液を18
g/時間で、反応器に給送した。このため、各成分を容量12.5mlの管状部
で連続的に混合し、反応器に導入した。サーモスタットを用いて、攪拌槽型反応
器の内部温度を112℃に調整した。
器に導入した。第一の帯域の内部温度を125℃に、第二の帯域の内部温度を1
72℃に調整した。反応器から放出された材料を、20g/時間の、10質量%
のメタノールのトルエン溶液と混合し、混合器、次いで260℃に加熱された管
状部分を通過させ、減圧下に圧力制御弁を経て、25ミリバールで稼動する低圧
容器に給送した。得られた溶融体をスクリューを用いて放出し、ペレット化した
。
6質量%であった。この連続する系の出口では定量的な転化率が観測された。ポ
リスチレンマトリックスの分子量Mwは171000g/mol、多分散性Mw
/Mnは2.83であった。分散は単一モードによるものであった。測定により
、スチレン含有率5ppm未満、エチルベンゼン含有率5ppm未満、トルエン
含有率96ppmであった。この耐衝撃性ポリスチレンの降伏歪は20N/mm 2 、破断点伸び36%、ホールノッチ付き衝撃強さ15kJ/m2であった。
。
続重合用に用いた。この反応器は圧力25バール用に設計されており、恒温重合
用の熱媒体を使用して温度制御がなされている。スチレンを545g/時間、実
施例K6で得られたゴム溶液を625g/時間、0.8Mの(n−ブチル)(s
ec−ブチル)マグネシウムのヘプタン(質量比1:4にトルエンで希釈したも
の)溶液を15g/時間で、100rpmで攪拌しながら連続的に、攪拌槽型反
応器に計量給送し、反応混合物を一定温度96.6℃で攪拌した。
。第一の帯域の内部温度を125.7℃に、第二の帯域の内部温度を160.2
℃に調節した。反応器から放出された材料を、11g/時間の、50質量%濃度
のメタノールの水溶液と混合し、混合器を通過させ、次いで240℃に加熱した
管状部分を通過させ、次いで減圧下に、圧力調整弁を経て、10ミリバールで稼
動する低圧容器に導入した。溶融体をスクリューを用いて放出し、ペレット化し
た。
38質量%であった。この連続する系の出口で定量的転化が観測された。ポリス
チレンマトリックスの分子量Mwは171000g/mol、多分散性Mw/M
nは3.34であった。分散は単一モードによるものであった。
。材料の降伏歪は24N/mm2、ホールノッチ付き衝撃強さ11.1kJ/m2 、加熱撓み温度(ビカーB/50)91.6℃、200℃におけるメルトフロー
インデックス6.2cm3/10分であった。
続重合用に用いた。この反応器は圧力25バール用に設計されており、恒温重合
用の熱媒体を使用して温度制御がなされている。スチレンを530g/時間、実
施例K7で得られたゴム溶液を662g/時間、および15g/時間の、0.8
Mの(n−ブチル)(sec−ブチル)マグネシウムのヘプタン(質量比1:4
にトルエンで希釈したもの)溶液を100rpmで攪拌しながら連続的に、攪拌
槽型反応器に計量給送し、反応混合物を一定温度93.2℃で攪拌した。
。第一の帯域の内部温度を125.7℃に、第二の帯域の内部温度を160.2
℃に調節した。反応器から放出された材料を、50質量%濃度のメタノールの水
溶液と、11g/時間で混合し、混合器を通過させ、次いで240℃に加熱した
管状部分を通過させ、次いで減圧下に、圧力調整弁を経て、10ミリバールで稼
動する低圧容器に導入した。溶融体をスクリューを用いて放出し、ペレット化し
た。
35質量%であった。この連続する系の出口で定量的転化が観察された。ポリス
チレンマトリックスの分子量Mwは166000g/mol、多分散性Mw/M
nは3.30であった。分散は単一モードによるものであった。
。材料の降伏歪は25N/mm2、ホールノッチ付き衝撃強さ12kJ/m2、加
熱撓み温度(ビカーB/50)89℃、200℃におけるメルトフローイ5.5
cm3/10分であった。
続重合用に用いた。この反応器は圧力60バール用に設計されており、恒温重合
用の熱媒体を使用して温度制御がなされている。
、および0.16Mの(n−ブチル)(sec−ブチル)マグネシウムのヘプタ
ン/トルエン(質量比1:4)溶液を19g/時間で、100rpmで攪拌しな
がら連続的に、攪拌槽型反応器に計量給送し、反応混合物を一定温度94℃で攪
拌した。
送した。第一の塔式反応器を内部温度102℃で運転した。第二の塔式反応器で
は、第一の帯域の端部における内部温度が122℃に、第二の帯域の端部におけ
る内部温度が160℃となるように、同様の長さの加熱2帯域を直列に配置する
ことにより温度調整した。塔式反応器の出口で、重合混合物を、5g/時間で、
1:1のメタノール/水混合物と混合器中で混合し、260℃に加熱した環状部
を通過させ、減圧下に、圧力制御弁を経て、25ミリバールに維持された低圧反
応域に導入した。この溶融体をスクリューを用いて放出し、ペレット化した。
ての圧力低下は2.8バールであった。固形分は、攪拌槽型反応器の出口で37
質量%、第一の塔式反応器の出口で58質量%であった。第二の塔式反応器の出
口では定量的な転化が観測された。ポリスチレンマトリックスの分子量Mwは1
52000g/mol、多分散性Mw/Mnは2.62であった。分散は単一モ
ードによるものであった。スチレン含有率5ppm未満、エチルベンゼン含有率
5ppm未満、トルエン含有率52ppmの測定結果を得た。この耐衝撃性ポリ
スチレンの降伏歪は28N/mm2、ホールノッチ付き衝撃強さ13kJ/m2、
加熱撓み温度(ビカーB/50)94℃、200/5におけるメルト・ボリュー
ム・レート(MVR)(ISO)3.9cm3/10分であった。電子顕微鏡写
真により、気泡粒子形態が示された。平均粒径は3.2μmであった。
続重合用に用いた。この反応器は圧力25バール用に設計されており、恒温重合
用の熱媒体を使用して温度制御がなされている。スチレンを71g/時間、実施
例K9で得られたゴム溶液を668g/時間、0.8Mの(n−ブチル)(se
c−ブチル)マグネシウムのヘプタン(質量比1:4にトルエンで希釈したもの
)溶液を15g/時間で、100rpmで攪拌しながら連続的に、攪拌槽型反応
器に計量給送し、反応混合物を一定温度93.0℃で攪拌した。
。第一の帯域の内部温度を121℃に、第二の帯域の内部温度を161℃に調節
した。反応器から放出された材料を、11g/時間の、50質量%濃度のメタノ
ールの水溶液と、混合し、混合器を通過させ、次いで240℃に加熱した管状部
分を通過させ、次いで減圧下に、圧力調整弁を経て、10ミリバールで稼動する
低圧容器に導入した。溶融体をスクリューを用いて放出し、ペレット化した。
35質量%であった。この連続する系の出口では定量的な転化率が観測された。
ポリスチレンマトリックスの分子量Mwは187000g/mol、多分散性M
w/Mnは2.83であった。分散は単一モードによるものであった。
。この耐衝撃性ポリスチレンの降伏歪は25.4N/mm2、破断点伸び18.
1%、ホールノッチ付き衝撃強さ13kJ/m2、加熱撓み温度(ビカーB/5
0)92.4℃、200℃におけるメルトフローインデックス4.7cm3/1
0分であった。
続重合用に用いた。この反応器は圧力25バール用に設計されており、恒温重合
用の熱媒体を使用して温度制御がなされている。スチレンを381g/時間、実
施例K10で得られたゴム溶液を659g/時間、0.8Mの(n−ブチル)(
sec−ブチル)マグネシウムのヘプタン(質量比1:4にトルエンで希釈した
もの)溶液を13.6g/時間で、100rpmで攪拌しながら連続的に、攪拌
槽型反応器に計量給送し、反応混合物を一定温度95.2℃で攪拌した。
。第一の帯域の内部温度を129℃に、第二の帯域の内部温度を160℃に調節
した。反応器から放出された材料を、50質量%濃度のメタノールの水溶液と、
11g/時間で混合し、混合器を通過させ、次いで240℃に加熱した管状部分
を通過させ、次いで減圧下に、圧力調整弁を経て、10ミリバールで稼動する低
圧容器に導入した。溶融体をスクリューを用いて放出し、ペレット化した。
35質量%であった。この連続する系の出口では定量的な転化率が観測された。
ポリスチレンマトリックスの分子量Mwは173000g/mol、多分散性M
w/Mnは3.14であった。分散は単一モードによるものであった。
。 塔式反応器の混合器下流に添加する添加剤として鉱油を用い、実施例H8−
1およびH8−2を同様に行った。実験実施のパラメータと得られた重合体の性
質を、表2に示す。
続重合用に用いた。この反応器は圧力25バール用に設計されており、恒温重合
用の熱媒体を使用して温度制御がなされている。スチレンを376g/時間、実
施例K12で得られたゴム溶液を665g/時間、0.8Mの(n−ブチル)(
sec−ブチル)マグネシウムのヘプタン(質量比1:4にトルエンで希釈した
もの)溶液を14.5g/時間で、100rpmで攪拌しながら連続的に、攪拌
槽型反応器に計量給送し、反応混合物を一定温度100.5℃で攪拌した。
。第一の帯域の内部温度を120.9℃に、第二の帯域の内部温度を160℃に
調節した。反応器から放出された材料を、50質量%濃度のメタノールの水溶液
と、11g/時間で混合し、混合器を通過させ、次いで240℃に加熱した管状
部分を通過させ、次いで減圧下に、圧力調整弁を経て、10ミリバールで稼動す
る低圧容器に導入した。溶融体をスクリューを用いて放出し、ペレット化した。
35質量%であった。この連続する系の出口では定量的な転化率が観測された。
ポリスチレンマトリックスの分子量Mwは158000g/mol、多分散性M
w/Mnは3.40であった。分散は単一モードによるものであった。
。この耐衝撃性ポリスチレンの降伏歪は24.2N/mm2、ホールノッチ付き
衝撃強さ11.8kJ/m2、加熱撓み温度(ビカーB/50)84.7℃、2
00℃におけるメルトフローインデックス6.6cm3/10分であった。
続重合用に用いた。この反応器は圧力25バール用に設計されており、恒温重合
用の熱媒体を使用して温度制御がなされている。スチレンを376g/時間、実
施例K12で得られたゴム溶液を665g/時間、0.8Mの(n−ブチル)(
sec−ブチル)マグネシウムのヘプタン(質量比1:4にトルエンで希釈した
もの)溶液を14.5g/時間で、100rpmで攪拌しながら連続的に、攪拌
槽型反応器に計量給送し、反応混合物を一定温度100.5℃で攪拌した。
。第一の帯域の内部温度を120.9℃に、第二の帯域の内部温度を160℃に
調節した。反応器から放出された材料を、50質量%濃度のメタノールの水溶液
と、11g/時間で混合し、混合器を通過させ、次いで240℃に加熱した管状
部分を通過させ、次いで減圧下に、圧力調整弁を経て、10ミリバールで稼動す
る低圧容器に導入した。溶融体をスクリューを用いて放出し、ペレット化した。
35質量%であった。この連続する系の出口では定量的な転化率が観測された。
ポリスチレンマトリックスの分子量Mwは158000g/mol、多分散性M
w/Mnは3.40であった。分散は単一モードによるものであった。
。この耐衝撃性ポリスチレンの降伏歪は24.2N/mm2、ホールノッチ付き
衝撃強さ11.8kJ/m2、加熱撓み温度(ビカーB/50)84.7℃、2
00℃におけるメルトフローインデックス6.6cm3/10分であった。
続重合用に用いた。この反応器は圧力25バール用に設計されており、恒温重合
用の熱媒体を使用して温度制御がなされている。スチレンを361g/時間、実
施例K13で得られたゴム溶液を688g/時間、0.8Mの(n−ブチル)(
sec−ブチル)マグネシウムのヘプタン(質量比1:4にトルエンで希釈した
もの)溶液を14.5g/時間で、100rpmで攪拌しながら連続的に、攪拌
槽型反応器に計量給送し、反応混合物を一定温度93.6℃で攪拌した。
。第一の帯域の内部温度を122℃に、第二の帯域の内部温度を158.6℃に
調節した。反応器から放出された材料を、50質量%濃度のメタノールの水溶液
と、11g/時間で混合し、混合器を通過させ、次いで240℃に加熱した管状
部分を通過させ、次いで減圧下に、圧力調整弁を経て、10ミリバールで稼動す
る低圧容器に導入した。溶融体をスクリューを用いて放出し、ペレット化した。
35.9質量%であった。この連続する系の出口では定量的な転化率が観測され
た。ポリスチレンマトリックスの分子量Mwは188000g/mol、多分散
性Mw/Mnは2.98であった。分散は単一モードによるものであった。
。この耐衝撃性ポリスチレンの降伏歪は29.6N/mm2、ホールノッチ付き
衝撃強さ14.9kJ/m2、加熱撓み温度(ビカーB/50)92℃、200
℃におけるメルトフローインデックス4.6cm3/10分であった。
)により得られた試験片の測定における比較を示す。圧縮成形による試験片の降
伏歪の値は、射出成形により得られた試験片の値よりも全体に20〜30%低く
、破断点伸びの値は一般に10〜30%低い。圧縮成形により得られた試験片の
ホールノッチ付き衝撃強さは、射出成形により得られた試験片の場合よりも全体
に30〜40%低い。
7)により得られた各試験片の測定値の比較
するため、耐衝撃性ポリスチレンのフリーラジカル製造用として公知のプロセス
パラメータは、ゴムの存在下におけるスチレンの陰イオン重合に直接転用される
ものではない。例えば、ポリブタジエン単独重合体のみの使用では、スチレンの
陰イオン重合においてグラフト反応が起こらないため、不可能である。
ポリスチレンを提供することを、その目的とする。耐衝撃性ポリスチンにおいて
は、残留モノマーおよび残留オリゴマーが少なく、エチルベンゼン含有率が低く
されるべきである。更に、本発明は、気泡粒子の形態を有する、陰イオン重合に
より得られる耐衝撃性ポリスチレン、およびその製造法を提供することを、目的
とする。
ポリスチレンを得る。この場合、ゴムとしてスチレン含有率5〜75質量%、好
ましくは25〜50質量%のスチレン−ブタジエン−スチレン三元ブロック共重
合体を用いる。 ISO 3167により製造された試験片では、DIN53455により23℃で測定
された降伏歪が、少なくとも24Mpaであり、DIN53753により23℃
で測定されたホールノッチ付き衝撃強さが少なくとも11kJ/m2である。
3℃で測定された降伏歪が、少なくとも27MPa、好ましくは30〜50MP
a、DIN53753により23℃で測定されたホールノッチ付き衝撃強さが少
なくとも13kJ/m2、好ましくは15〜30kJ/m2である。降伏歪の値は
、圧縮成形片の場合(例えばDIN16770、第1部)、射出成形片について
の場合よりも、通常20〜30%低く、ホールノッチ付き衝撃強さの値は、通常
30〜40%低い。
、好ましくは少なくとも2の数値を示す。
共重合体を含み、気泡粒子形態を有する。
共重合体)] 容量50リットルの攪拌槽型反応器に、13.8kgの乾燥トルエンを装填し
、40℃に加熱し、同温度で75.4mlの0.24Mのsec−ブチルリチウ
ムのシクロヘキサン溶液と混合した。得られた溶液を260gのスチレンと攪拌
下に混合し、40℃に73分間加熱した。次いで、3570gのブタジエンを、
内部温度44℃、40分間で添加した。得られた混合物を45℃にて、更に45
分攪拌した。次いで2068gのスチレンを添加した。この時点までに、温度が
56℃まで上昇した。110分後、1.4mlのイソプロパノールを反応混合物
に添加した。この際の溶液の固形分は30質量%であり、このゴム溶液を、17
.2kgのスチレンを添加して固形分15.9質量%に希釈した。得られた重合
体混合物のGPC分析では、主分子量ピークMp=339000g/molの分
布が示された。各ブロック長は、14000/230000/95000g/m
olであった。ブタジエン残留率は10ppm未満であった。1H NMRによ
り、ゴムのブタジエン画分は11%、1,2−ビニル型であることがわかった。
5.43%濃度のトルエン溶液の溶液粘度は57.0mPasであった。
共重合体)] 容量50リットルの攪拌槽型反応器に、13.8kgの乾燥トルエンを装填し
、40℃に加熱し、同温度で119.9mlの0.24Mのsec−ブチルリチ
ウムのシクロヘキサン溶液と混合した。得られた溶液を425gのスチレンと攪
拌下に混合し、45℃に60分間加熱した。次いで、3450gのブタジエンを
、内部温度52.5℃で39分間で添加した。得られた混合物を52.5℃にて
、更に51分攪拌した。次いで2022gのスチレンを添加した。この時点まで
に、温度が56℃まで上昇した。93分後、2.2mlのイソプロパノールを反
応混合物に添加した。この際の溶液の固形分は30質量%であり、17.2kg
のスチレンを添加して固形分16.0質量%のゴム溶液を得た。得られた重合体
混合物のGPC分析では、主分子量ピークMp=205000g/molの分布
が示された。S−B−S各ブロック長は、15000/120000/7000
0g/molであった。ブタジエン残留率は10ppm未満であった。1H N
MRにより、ゴムのブタジエン画分は12%、1,2−ビニル型であることがわ
かった。5.43%濃度のトルエン溶液の溶液粘度は28.7mPasであった
。
合用に用いた。この反応器は圧力60バール用に設計されており、恒温重合用の
熱媒体を使用して温度制御がなされている。
、0.16Mの(n−ブチル)(sec−ブチル)マグネシウムのヘプタン/ト
ルエン(1:4質量部)溶液を17g/時間で、100rpmで攪拌しながら連
続的に、上述の攪拌槽型反応器に計量給送し、反応混合物を一定温度79℃で攪
拌した。
Claims (14)
- 【請求項1】 ISO3167により製造された試料の、DIN53455
により23℃で測定した降伏歪が少なくとも24MPaであり、DIN5375
3により23℃で測定したホールノッチ付き衝撃強さが少なくとも11kJ/m 2 である、陰イオン重合による耐衝撃性ポリスチレン。 - 【請求項2】 気泡粒子形態の分散軟質相を有し、スチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体を含有する、請求項1に記載の耐衝撃性ポリスチレン。 - 【請求項3】 スチレン−ブタジエン二元ブロック共重合体またはスチレン
−ブタジエン二元ブロック共重合体とブタジエン単独重合体との混合物の存在下
に、スチレンを陰イオン重合に付すことにより得られ、前記各スチレン−ブタジ
エン二元ブロック共重合体、または混合物のスチレン含有率が25〜75質量%
である、請求項1または2に記載の耐衝撃性ポリスチレン。 - 【請求項4】 スチレン−ブタジエン−スチレン三元ブロック共重合体の存
在下に、スチレンを陰イオン重合に付すことにより得られ、スチレン含有率が5
〜75質量%である、請求項1または2に記載の耐衝撃性ポリスチレン。 - 【請求項5】 非対称スチレン−ブタジエン−スチレン三元ブロック共重合
体S1−B−S2の存在下のスチレンの陰イオン重合により得られ、S1が重量平
均分子量Mw5000〜100000g/molのスチレンブロックを、Bが重
量平均分子量Mw12000〜500000g/molのブタジエンブロックを
、S2が重量平均分子量Mw30000〜300000g/molのスチレンブ
ロックを意味する、請求項4に記載の耐衝撃性ポリスチレン。 - 【請求項6】 スチレンモノマーの含有率が50ppm未満であり、スチレ
ンダイマーおよびスチレントライマーの含有率が500ppm未満である、請求
項1〜5のいずれかに記載の耐衝撃性ポリスチレン。 - 【請求項7】 エチルベンゼンの含有率が5ppm未満である、請求項1〜
6のいずれかに記載の耐衝撃性ポリスチレン。 - 【請求項8】 耐衝撃性ポリスチレンに対して、マンガン含有率が0.1〜
100mmol/kgおよび/またはアルミニウム含有率が0.01〜50mm
ol/kgである、請求項1〜7のいずれかに記載の耐衝撃性スチレン。 - 【請求項9】 0.1〜10質量%の鉱油を含む、請求項1〜8のいずれか
に記載の耐衝撃性スチレン。 - 【請求項10】 ゴムとして、スチレン含有率5〜75質量%のスチレン−
ブタジエン−スチレン三元ブロック共重合体、またはスチレン−ブタジエン二元
ブロック共重合体、またはスチレン−ブタジエン二元ブロック共重合体もしくは
スチレンブタジエン二元共重合とブタジエン単独重合体との混合物を(スチレン
−ブタジエン二元ブロック共重合体または混合物のスチレン含有率が25〜75
質量%である)を用いる、ゴムの存在下にスチレンの陰イオン重合を行う、耐衝
撃性ポリスチレンの製造法。 - 【請求項11】 スチレンの重合を、トリアルキルアルミニウム化合物およ
び/またはジアルキルマグネシウム化合物の存在下に行う、請求項10に記載の
耐衝撃性ポリスチレンの製造法。 - 【請求項12】 重合を、溶媒としてのトルエン中で行う、請求項10また
は11に記載の耐衝撃性ポリスチレンの製造法。 - 【請求項13】 繊維、フィルムまたは成形体の製造用の、請求項1〜9の
いずれかに記載の耐衝撃性ポリスチレンの使用法。 - 【請求項14】 請求項1〜9のいずれかに記載の耐衝撃性ポリスチレンか
ら製造された繊維、フィルムまたは成形体。
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