JP2002518062A - 生物流体中のβ−ラクタム環を含む抗生物質を測定するための方法 - Google Patents
生物流体中のβ−ラクタム環を含む抗生物質を測定するための方法Info
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Abstract
Description
タム環を含む抗生物質に対して感受性であるレセプターを用いて、生物流体中の
β−ラクタム環を含む抗生物質を測定するための新規、迅速かつセンシティブな
方法に関する。本発明は、これらの方法を行うためのキットにも関する。
治療剤としてばかりでなく、食物を保存するための剤として及び成長を刺激する
ための動物飼料中の添加物としても極めて広範囲に用いられている。従って、複
合生物流体、例えばミルク、尿、血液、血清、唾液、肉抽出物、発酵液又は緩衝
化水性媒体中で極めて低い濃度でさえ抗生物質の存在を検出することができる必
要性が次第に感じられている。
するために抗生物質を用いることは公知であるからである。 しかしながら、明らかな医学的理由のため、ヒトの消費を意図したミルクは原
則として、いずれの微量の抗生物質も含んではならない。更に、0.005I.V.
/ml又はそれ未満のペニシリン濃度は、チーズ、ヨーグルト等のようなミルクベ
ースの製品の製造の間に有害な効果を有し得る。
に農場で抗生物質の存在を検出するために、極めて迅速(5分未満)かつ簡単な
テストが優先される。例えば処理のために用いられている抗生物質が既知である
場合、及び更にこのテストが法的基準で問題の抗生物質の検出を許容する場合、
このような迅速なテストを用いることを考えることもできる。第2の場合、速度
が強調されない場合、法的基準で全てではないがほとんどの抗生物質を検出する
ことが重要である。
例えば、US当局は、以下の6種の抗生物質のミルク中の濃度が極めて特定の値
を超えないことを要求とする:ペニシリン、5ppb ;アンピシリン、10ppb ;
アモキシシリン、10ppb ;シクロキサシリン、10ppb ;セファピリン、20
ppb ;セフチオフル、50ppb 。ヨーロッパ共同体は、以下の質的基準を強いる
:ペニシリン、4ppb ;アモキシシリン、4ppb ;アンピシリン、4ppb ;シク
ロキサシリン、30ppb ;ジシクロキサシリン、30ppb ;オキサシリン、30
ppb ;セファピリン、10ppb ;セフチオフル、100ppb ;セフキノン、20
ppb ;ナフシリン、30ppb ;セファゾリン、50ppb 。
セスすることが有利であり得る。更に、乳業において、速度、感度及び簡単さの
特徴全てを有するテストの欠如下で、これら3つのパラメータの最も優れた組合
せを許容するテストが、それらが全体としてカバーされないなら、有利であろう
と考えることができる。
が既に提案されている。 これらのテストは一般に、抗生物質又はこの抗生物質のアナログを特異的に認
識する認識剤(レセプター又は抗体)、及びラベリング剤(放射性元素、酵素、
蛍光剤等)を用いる検出方法を利用する。ここでこれらの剤は、以後、検出剤と
呼ぶ。選択した要素により、ラジオイムノアッセイ(RIA)、ラジオレセプタ
ーアッセイ(RRA)、酵素イムノアッセイ(EIA)等が用いられる。それら
の一般的な原理において、これらのテストは、その値が存在する被検体の質を示
す結果を得ることを可能にするであろう上述の2つの要素(検出試薬)の最小の
組合せを用いる。
、抗生物質に、又は抗生物質のアナログ物質にかわりに結合させることができる
ことに注意すべきである。認識剤、抗生物質又は抗生物質のアナログ物質は固有
的にラベリング剤を含む(例えば放射性標識化被検体)方法もある。 乳製品のために、最も広く記述される被検体検出テストは抗生物質の検出に関
する。
中での検出のための微生物学的方法を記載する。この方法によれば、ミルクのサ
ンプルは最初に、抗生物質に対して極めてセンシティブである微生物、特にバチ
ルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus )の細胞部分の
存在下で、そして2番目に放射性元素で又は酵素で標識化(“タグ”)された抗
生物質の存在下でインキュベートされる。そのインキュベーションは、サンプル
中に存在するなら、抗生物質及び標識化抗生物質が細胞部分に結合するのを許容
する条件下で行われる。
れる。次に、細胞部分に結合した標識化抗生物質の量が決定され、標準と比較さ
れる。細胞部分に結合した標識化抗生物質の量は分析するミルクサンプル中に存
在する抗生物質の濃度に逆比例する。 この方法は、特に混合物から細胞部分を分離する段階に、かなりきめ細かい取
扱いを要求する。更に、ミルク中に0.01I.V./mlまで及び0.001I.V./
mlまでさえのペニシリンGの検出を許容する最もセンシティブな型において、こ
の方法は放射性元素(14C又は 125I)で標識された抗生物質を用いる。この場
合において、存在する又はさもなければミルク中に存在する抗生物質の量の測定
は、例えばシンチレーションカウンターのような特別の装置の使用を必要とする
。更に、極めて小量でさえ放射性物質を取り扱うことは、分析を行う人について
の危険性を完全になくさない。
法を記載する。この方法は、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus ste arothermophilus )のような抗生物質感受性微生物から単離されたタンパク質を
用いる。このタンパク質は、ペルオキシダーゼのような酵素で更に標識される。 テストは次の通り行われる:ミルクのサンプルを標識化タンパク質の存在下で
チューブ内でインキュベートし;インキュベーションの後、ミルクを、その壁に
参照抗生物質が固定されている第2のチューブに移し;第2のインキュベーショ
ンを行い、そして次にそのチューブの内容物を除去し;この第2のチューブの壁
を洗浄液で3回、洗い、それ自体を除去し、そして次に第2のチューブ中に存在
する残留物を吸収性紙の断片に移し;次にその第2のチューブに有色物質を加え
、それを再び1回、インキュベートし、そして次にその色の発達を遅らせる溶液
を加え;そのチューブの色を抗生物質の標準サンプルで平行に行った同一のテス
トの色と比較する。支持体上に固定された標識化タンパク質の量、及びそれゆえ
色の強度は分析したミルクサンプル中に存在する抗生物質の量に逆比例する。
ダーの濃度まで検出することを可能にし、アモキシシリン(5ppb )、アンピシ
リン(10ppb )、セファピリン(5ppb )及びセフチオフル(5ppb )を検出
することを可能にする。このテストは、ヨーロッパの規制により強いられるレベ
ルまでペニシリン、アモキシシリン及びアンピシリンの検出を許容せず、他方、
このテストはむしろ複雑であり;それは本発明の文脈に見い出される感度及び簡
単さの基準を全体的に満足しない。
る。実際、このテストは、1つの容器から別の容器に液体及び残留物を移すステ
ップ、及びいくつかのゆすぎステップを含む多数のステップを含む。このテスト
に要求されるステップの数及び型を仮定すれば、信頼できる結果を得ることは、
ひどく、作業者の実験上のノウハウに依存する。
りその作業を増加させ更に複雑にする。 他の型の酵素的方法も開示されており、それは、アクチノマデュラR39(Ac tinomadure R39 )により生産される特定の酵素、即ち可溶性細胞外D−アラニル
−D−アラニンカルボキシペプチダーゼ(以後、“酵素R39”と呼ぶ)の使用
に基づく、ミルク内の低濃度の抗生物質を測定することを可能にする(J.M.Frer
eら、Antimicrobial Agents and Chemotherapy, 18(4), 506-510(1980) 、並び
に特許EP 85 667及びEP 468 946)。酵素R39は種々のペ
プチドのD−アラニル−D−アラニン基を加水分解する比活性を有し、特定のチ
オエステルを加水分解することもできる。
に、不活性かつ実質的に不可逆性である等モルの酵素−抗生物質複合体を形成す
る。 このテストの最新型(EP 468 946)においては、検査すべき予め決
められた容量のサンプルが、予め決められた量の酵素R39と、サンプル中に存
在し得るβ−ラクタム抗生物質が酵素と反応して不活性かつ実質的に不可逆性で
ある等モルの酵素−抗生物質複合体を形成するのを許容する条件下でインキュベ
ートされる。
第1のインキュベーションの過程で抗生物質と複合体形成していない残存酵素R
39により基質が加水分解される条件下でインキュベートする。これにより形成
されたメルカプトアルカン酸は、次にそのメルカプトアルカン酸の遊離SH基と
の反応により色を形成することができる試薬の助けで比色アッセイにより測定さ
れる。その色の強度は既知の量の抗生物質を含むサンプルから事前に確認された
標準と比較される。定量的測定は、分光光度計での測定により行うことができ;
ミルクの場合、事前にサンプルを浄化することが必要になり得る。
分の全インキュベーション時間でペニシリンG 10ppb を、15分の全インキ
ュベーション時間でペニシリンG約2.5ppb を測定することを可能にする。 食品中の抗生物質を検出するための方法のために必要とされる速度、簡単さ及
び感度の基準を仮定すれば、その出願人は、生物流体中の抗生物質を検出するた
めの新規なより有効な方法を研究する目的を主張する。特に、出願人は、1回の
テストで、ヨーロッパ及びUS当局によりその含有が規制される抗生物質のほと
んどを検出するための方法を研究する目的を主張する。更に、その研究した方法
は、好ましくは資格のない人が行うことができる限られた数のステップでこの結
果を得ることを可能にするはずである。その出願人は、現在の方法より短いイン
キュベーション時間でこれらの目的を達成するための方法も研究した。
流体中のβ−ラクタム環を含む抗生物質を検出するための新規方法を発見した。 従って、本発明は、生物流体中のβ−ラクタム環を含む抗生物質を検出するた
めの新規な方法であって、 a)決められた量の前記生物流体を、所定量の認識剤に接触させ、そして得ら
れた混合物を、前記生物流体中に存在し得る前記抗生物質の前記認識剤との複合
体形成を許容する条件下で、インキュベートし; b)ステップa)で得られた混合物を、支持体上に固定された少くとも1の参
照抗生物質と、ステップa)で反応していない量の認識剤との前記参照抗生物質
との複合体形成を許容する条件下で接触させ;そして c)前記支持体に結合した認識剤の量を決定すること を含み、ここで、前記認識剤が、バチルス・リケニホルミス(Bacillus licheni formis )から得られたβ−ラクタム環を含む抗生物質に対して感受性であるレセ
プターを含むことを特徴とする方法に関する。
ルス・リケニホルミスから得られるβ−ラクタム環を含む抗生物質に対して感受
性であるレセプター、即ちその単離及びペプチド配列がY.Zhu ら、J.Bacteriol.
, 1137-1141, (1990) に記載されるBlaRタンパク質、又はその単離及びペプ
チド配列がB.Joris ら、FEMS Microbiology Letters, 107-114, (1990)に記載さ
れるBlaRのカルボキシ末端領域であるBlaR−CTDポリペプチドを含む
。
aR−CTDレセプターの使用は、以前に用いられる認識剤よりかなりの利点を
有する。この理由は、BlaR及びBlaR−CTDレセプターは、極めて迅速
に極めて多数の抗生物質と複合体を形成することができ、そして既知の認識剤、
例えばバチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus )か
ら得られるレセプターのために要求されるのより短いインキュベーション時間で
それを行うことができるからである。
物質がある:ベンジルペニシリン(又はペニシリンG)、アンピシリン、アモキ
シシリン、カルベニシリン、メチルシリン、クロキサシリン、6−APA、モノ
ラクタム、アズトレオナム、メシリナム、セファレキシン、セファログリシン、
セファロリジン、ニトロセフィン、セファトキシム、セフオロキシム、セフチオ
フル、セファピリン、7−ACA。特に、本発明による方法は、US及びヨーロ
ッパ当局により支配される全ての抗生物質を、許容される限界域値上で検出する
ことを可能にする。
出液、発酵液又は緩衝水性媒体中のβ−ラクタム環を含む抗生物質の検出を許容
する。 本発明の好ましい実施形態によれば、認識剤はラベリング剤と結合した形態で
用いられる。このラベリング剤は、異なる性質のものであってよい。ラベリング
剤は、特定の型のもの、例えば金属コロイド粒子(プラチナ、金、銀等)、セレ
ン、炭素、硫黄もしくはテルルのコロイド粒子、又は有色合成ラテックスのコロ
イド粒子であり得る。ラベリング剤は、蛍光物質、例えば活性化フルオレセイン
(Boeringher-Mannheim Biochemicaから利用できる)、フルオレセインイソシア
ネート、ロダミンテトラメチルイソシアネート又は当業者に知られたいずれかの
他の蛍光物質でもあり得る。ラベリング剤は、酵素、例えばβ−ラクタマーゼ、
ペルオキシダーゼ、ホスファターゼ等であってもよい。この場合、BlaR又は
BlaR−CTDレセプターは化学的に又は遺伝学的にこの酵素ラベリング剤と
結合されて融合タンパク質を形成する。
ことができる。認識剤は、ラベリング剤に直接結合させても、中間複合体の形成
を介して結合させてもよい。認識剤とラベリング剤との間の結合は、本発明の方
法を行う間の異なる時間に行うことができる。第1の実施形態によれば、認識剤
とラベリング剤との間の結合は、認識剤を分析すべき生物流体に接触させる前に
行われる。本発明の方法の他の実施形態によれば、認識剤とラベリング剤との間
の結合は、認識剤を生物流体のサンプルに接触させる時又はその後に行うことが
できる。好ましくは、認識剤のラベリングはその認識剤を分析すべきサンプルに
接触させる前に行われる。
の認識剤に接触させ、そして得られた混合物を、生物流体中に存在し得る。抗生
物質の認識剤との複合化を許容する条件下でインキュベートすることからなる。 生物流体は、BlaR又はBlaR−CTDレセプターと共に、4〜60℃の
温度範囲でインキュベートすることができる。好ましくはこの温度は約47℃で
ある。インキュベーション温度の増加はその継続時間を減少させる効果を有する
であろうし、その逆も同じであろう。従って、その温度を増加させることにより
その方法の時間を減少させることが常に可能である。
合物は、支持体上に固定された少くとも1の参照抗生物質と接触させる。 本発明により用いることができる支持体は、極めて多様な型のものであり得る
。それらは、固体支持体、例えば参照抗生物質調製物でコートされたチューブ、
プレート又はロッドであり得る。それは、膜が結合している固体支持体の形態の
テスト装置であって、1又は複数の捕獲物質が決められた検出ゾーンにあるもの
であり得る。それらは、ゲルを形成することができ、参照抗生物質が固定されて
いる磁石又は非磁石ビーズの形態(アガロース、ポリスチレン等)の支持体であ
り得る。
を介した支持体への共有結合又は非共有結合吸着により、支持体上に固定するこ
とができる。 本発明の特定の実施形態によれば、ステップa)及びb)は同時に行うことが
できる。
したレセプターを測定することからなる。この測定のために用いる方法は、用い
るラベリング剤の型に直接、関連する。ラベリング剤が酵素によるなら、測定ス
テップは、例えば所定の色の形成を伴う、関連するこの酵素に特異的な反応に関
するであろう。ラベリング剤が蛍光によるなら、測定は単に支持体の蛍光を測定
することにより行われるだろう。金属粒子又は有色ラテックスの場合、支持体に
結合したレセプターの存在は、その強度が支持体に結合したレセプターの数に直
接、比例する色によって反映される。用いるラベリング剤の型と関係なく、検出
するシグナルの強度は、分析するサンプル中に存在する抗生物質の量に逆比例す
る。
チルス・リケニホルミスから得られるβ−ラクタム環を含む抗生物質に対してセ
ンシティブであるレセプターを含む少くとも1の認識剤、及び支持体上に固定さ
れた少くとも1の参照抗生物質を含むキットにも関する。 以下の例は本発明を行うための種々の態様及び方法を詳述するが、その範囲を
限定するものではない。
む抗生物質のミルク中での測定を示す。この例に記載されるテストは、ラベリン
グ剤として機能する金のビーズに結合したBlaR−CTDレセプターを用い、
膜が結合している固体支持体を含むテスト装置の形態の支持体を用いる。
酸ナトリウム緩衝液20mM pH7にとる。次にこのBlaR−CTDの溶液に、
41.71mlの重炭酸緩衝液(0.1M重炭酸ナトリウム、pH9)及び2.23
mg/mlの重炭酸緩衝液を含むN−ヒドロキシスクシニミド6−(ビオチンアミド
)カプロン酸エステルの2mlの溶液を加える。この溶液を環境温度で光なしで、
2時間、2回転/分の速度で(VEL, Belgiumから利用できる)回転軸上のチュー
ブについてのLABINCOスターラーで静かに撹拌する。2.5mlのTris
緩衝液、1M pH8の溶液を30分、同じ条件下で反応混合物と共にインキュベ
ートする。得られた溶液をHNM緩衝液(Hepes 100mM、pH8、NaC
l 100mM、MgCl2 50mM)に対して24時間、透析する。この方法に
おいて、ビオチニル化BlaR−CTD溶液を得てそれをHNM−BSA緩衝液
(Hepes 500mM、pH8、NaCl 500mM、MgCl2 250mM、
BSA 10mg/ml)で緩衝液1ml当り250mgのビオチニル化BlaR−CT
Dの濃度に希釈する。
40)から利用できる)0.1%のアジ化ナトリウムにより安定化したpH7.2の
テトラホウ酸ナトリウム水溶液中の懸濁液の形態で析出している40nmの直径を
有する金の粒子を用いる。これら懸濁液の520nmでの光学密度は約10であり
タンパク質濃度は約24mg/mlである。
BSA緩衝液(Hepes 500mM、pH8、NaCl 500mM、MgCl2
250mM、BSA 10mg/ml)で114.7倍に希釈する。室温で、この希
釈ビオチニル化BlaR−CTD溶液22.5容量部、HNM−BSA緩衝液7
.5容量部、ビオチニル化BlaR−CTDを標識するために用いる金の粒子懸
濁液9.27容量部、及び参照金粒子懸濁液6容量部を混合する。
を可能にするバンドを供給する参照物質を用いる。 この目的のために、ヤギ抗ウサギイムノグロブリン抗体が析出している金の4
0nm粒子を用いた。これらの粒子は0.1%アジ化ナトリウムにより安定化した
pH7.2の2mMテトラホウ酸ナトリウム水溶液中の懸濁液の形態でBritish Bioc
ell (Ref. GAR40)から利用できる。これらの懸濁液の520nmにおける光学密度
は約3であり、タンパク質濃度は約6mg/mlである。
の端を有する固体支持体(1)、 分析する流体を精製するための膜(2)、 2種の捕獲物質(参照抗生物質及び独立した参照物質に結合することができる
物質)が固定されている膜(3)、及び 吸収膜(4) を含む。
って(BioDot, Inc.から利用できる)Clamshell laminator 型のラミネーターを
用いてアセンブルする: (Adhesive Research から利用できる)型ArCare8565の長方形のプ
ラスチック支持体を300×76.2mmを測定して切断する(固体支持体(1)
)。次に、300×20mmの大きさの(Pall Gelman Sciencesから利用できる)
長方形のLeukosorb LK4膜(膜(2))、300×25mmの大きさ
の(Millipore から利用できる)長方形のHi−Flow SX膜(膜(3))
、300×40mmの大きさの(Whatman から利用できる)長方形の3mmセルロー
ス膜(膜(4))を切断する。
の位置におく。接着剤で包んだ固体支持体(1)を、その部分を、接着剤面が空
気に露出するように装置のカバー内に保持する。下側の鋳型においた膜を、ラミ
ネーターを閉じることにより接着支持体に接触させ;その膜を真空ポンプからの
空気吸引により正確な場所に保持する。真空をなくした時に、膜(2),(3)
及び(4)がその上に固定された固体支持体(1)からなるカードを得る。
ドNo. 1;遠位側:第2の捕獲物質;バンドNo. 2。これらの捕獲物質をBioDot
IncからのX-Y Platform Biojet Quanti-3000タイプの“Dispenser”
を用いて析出させる。 その析出した溶液を、カード全体を1分間、60℃の熱い強制空気下におくこ
とにより直ちにエバポレートする。
でストリップに切断する(BioDot, Kinematic 又はAkzoから利用可)。その端の
ストリップを除去し、他のストリップを直ちに用いる。 図1はこのようなアッセイ装置を示す。 それらを保護するために、アッセイ装置はデシカント(Silgelac, France)の
存在下で不透明な密閉した容器に入れる。
ン(G4386、Sigma )及び8.6mgの2−イミノ−チオランヒドロクロライ
ド(Aldrich 、33056−6)を含む8mlの溶液を25℃で1時間、インキュ
ベートする。
スポリンC及び54mgのスルホスクシニミジル4−(N−マレイミドメチル)シ
クロヘキサン−1−カルボキシレート(sSMCC、22322 Pierce)を含
む20mlの溶液を25℃で1時間、インキュベートする。 次に先に調製した2つの溶液を混合する。得られた溶液のpHを3mlのNaH2
PO4 500mMを加えることにより7.1に調節し、その溶液を25℃で2時
間、インキュベートする。インキュベーション後に得られた混合物を1Lのリン
酸ナトリウム緩衝液(10mM、pH7.5)に対して3回、透析する。得られた溶
液を0.22mmフィルターを介してろ過し、次にアリコートに分けて使用まで−
20℃で凍結する。
も示すように、それらを膜上に析出させる前に、それらに食品着色剤を加える。 第1の捕獲物質はサンプル中に存在する抗生物質の量に対して過剰に金粒子に
結合したBlaR−CTDを固定することを可能にする。 1.2.3.第2の捕獲物質。独立した参照物質を固定することができる物質 第2の捕獲物質のために、10mMリン酸ナトリウムpH7.5、ヒトガンマグロ
ブリン5mg/ml緩衝液中0.5mg/mlのイムノグロブリン濃度を有するウサギイ
ムノグロブリン溶液(Sigma I 5006)を用いる。この第2の捕獲物質は、
液体がアッセイ装置を超えてマイグレートする時に参照物質を停止させる。
7つのサンプルを調製する。次にこれらの溶液各々を以下の方法で分析する: ミルクの200μlアリコートサンプル及び実施例1.1.3で調製した45
.27μlの溶液をとり、ガラスフラスコに入れる。この混合物を1分間、47
℃でインキュベートする。テスト装置をとって、そのテスト装置の第1の端が混
合物に接触するように、及び第2の端がガラスフラスコの壁に横たわるように、
ガラスフラスコ内に垂直におく。その混合物を、47℃で2分、そのアセンブリ
ーをインキュベートしながらテスト装置上をマイグレートさせる。
0〜10の範囲の強度値は検出されるバンドに起因し、ここで10の値は最も大
きい強度のバンドを与え、0の値は最も小さな強度のバンドを与える。このスケ
ールによれば、6の値は参照バンドに割り当てられる。第1のバンドで観察され
たシグナルの強度はサンプル中に存在するペニシリンGの量に反比例する。
テストは陽性であると考えられる。表1に示す結果は、このテストが3分で、ミ
ルクのサンプル中の4ppb 未満のペニシリンGの検出を許容することを示す。 同じ条件下でβ−ラクタム環を含む他の抗生物質でもテストを行った。この3
分間、行ったテストは、5ppb までのアモキシシリン、5ppb までのアンピシリ
ン、10ppb 未満までのシクロキサシリン、20ppb 未満までのジシクロキサシ
リン、20ppb 未満までのオキサシリン及び20ppb までのセファピリンのミル
クのサンプル中での検出を許容する。
の6のサンプルを調製する。次に、これらの溶液の各々を以下の方法で分析する
: ミルクの200μlアリコートサンプル及び実施例1.1.3で調製した45
.27μlの溶液をとり、ガラスフラスコに入れる。この混合物を3分間、47
℃でインキュベートする。テスト装置をとって、そのテスト装置の第1の端が混
合物に接触するように、及び第2の端がガラスフラスコの壁に横たわるように、
ガラスフラスコ内に垂直におく。その混合物を、47℃で2分、そのアセンブリ
ーをインキュベートしながらテスト装置上をマイグレートさせる。
0〜10の範囲の強度値は検出されるバンドに起因し、ここで10の値は最も大
きい強度のバンドを与え、0の値は最も小さな強度のバンドを与える。このスケ
ールによれば、6の値は参照バンドに割り当てられる。第1のバンドで観察され
たシグナルの強度はサンプル中に存在するシクロキサシリンの量に反比例する。
テストは陽性であると考えられる。表2に示す結果は、このテストが5分で、ミ
ルクのサンプル中の4ppb 未満のシクロキサシリンの検出を許容することを示す
。 同じ条件下でβ−ラクタム環を含む他の抗生物質でもテストを行った。この5
分間、行ったテストは、3ppb までのペニシリンG、4ppb までのアモキシシリ
ン、4ppb までのアンピシリン、8ppb までのジシクロキサシリン、8ppb まで
のオキサシリン、16ppb までのセファピリン、100ppb までのセフチオフル
、20ppb 未満までのセフキノン、20ppb までのナフシリン、及び60ppb ま
でのセファゾリンのミルクのサンプル中での検出を許容する。
に適している。 1.3.3.9分テスト 各々0;4;6;8;10及び12ppb のセファピリンを含む新しいミルクの
6のサンプルを調製する。次に、これらの溶液の各々を以下の方法で分析する。
.27μlの溶液をとり、ガラスフラスコに入れる。この混合物を7分間、47
℃でインキュベートする。テスト装置をとって、そのテスト装置の第1の端が混
合物に接触するように、及び第2の端がガラスフラスコの壁に横たわるように、
ガラスフラスコ内に垂直におく。その混合物を、47℃で2分、そのアセンブリ
ーをインキュベートしながらテスト装置上をマイグレートさせる。
0〜10の範囲の強度値は検出されるバンドに起因し、ここで10の値は最も大
きい強度のバンドを与え、0の値は最も小さな強度のバンドを与える。このスケ
ールによれば、6の値は参照バンドに割り当てられる。第1のバンドで観察され
たシグナルの強度はサンプル中に存在するセファピリンの量に反比例する。
テストは陽性であると考えられる。表3に示す結果は、このテストが9分で、ミ
ルクのサンプル中の6ppb 未満のセファピリンの検出を許容することを示す。 同じ条件下でβ−ラクタム環を含む他の抗生物質でもテストを行った。この9
分間、行ったテストは、3ppb までのペニシリンG、4ppb までのアモキシシリ
ン、4ppb までのアンピシリン、4ppb までのシクロキサシリン、8ppb 未満ま
でのジシクロキサシリン、8ppb 未満までのオキサシリン、80ppb までのセフ
チオフル、20ppb 未満までのセフキノン、20ppb 未満までのナフシリン、及
び45ppb までのセファゾリンのミルクのサンプル中での検出を許容する。
されている全ての抗生物質の、これらの当局により強制される法的限界までの検
出を許容する。 1.3.4.20分テスト 各々0;20;30;40;50及び60ppb のセフチオフルを含む新しいミ
ルクの6のサンプルを調製する。次にこれら溶液の各々を以下の方法で分析する
。
.27μlの溶液をとり、ガラスフラスコに入れる。この混合物を18分間、4
7℃でインキュベートする。テスト装置をとって、そのテスト装置の第1の端が
混合物に接触するように、及び第2の端がガラスフラスコの壁に横たわるように
、ガラスフラスコ内に垂直におく。その混合物を、47℃で2分、そのアセンブ
リーをインキュベートしながらテスト装置上をマイグレートさせる。
0〜10の範囲の強度値は検出されるバンドに起因し、ここで10の値は最も大
きい強度のバンドを与え、0の値は最も小さな強度のバンドを与える。このスケ
ールによれば、6の値は参照バンドに割り当てられる。第1のバンドで観察され
たシグナルの強度はサンプル中に存在するセフチオフルの量に反比例する。
テストは陽性であると考えられる。表4に示す結果は、このテストが20分で、
ミルクのサンプル中の30ppb までのセフチオフルの検出を許容することを示す
。 これにより、20分でのこのテストは、ヨーロッパ及び米国当局により現在規
制される全ての抗生物質の、これらの当局により強制される法的限界までの検出
を許容する。
ルク中での検出を示す。この例に記載されるテストはβ−ラクタマーゼとの融合
タンパク質の形態でBlaR−CTDレセプターを用い、磁気ビーズの形態で支
持体を用いる。
セプター(B.Joris ら、FEMS Microbiology Letters, 107〜114, 1990 )とバチ
ルス・セレウス(Bacillus cereus )からのZnβ−ラクタマーゼ(M.Hussain
ら、1985, J.Bact., 164: 1, 223〜229, 1985 )との間の遺伝子カップリングに
より得る。
プリングを行った。β−ラクタマーゼをコードする遺伝子を同時にBlaR−C
TD遺伝子の後に導入した。その遺伝子融合を有するプラスミドは、カナマイシ
ンに対する耐性を示す。その融合タンパク質を以後、Fuslと呼ぶ。
ドを有するクローンをLB+Km(50μg/ml)上で選択する。 選択:放射性抗生物質での細胞抽出物のラベリング、次の変性ポリアクリルア
ミドゲルでの電気泳動は、そのタンパク質のほとんどが、その分子量が約50,
000である融合タンパク質の形態で生産されることを示す。しかしながら、翻
訳後タンパク質分解が極めて小さい割合(2%)のこれらの分子を2つの別個の
活性に解離させるようである。
え細胞を用いて接種する。そのプレカルチャーを37℃でインキュベートし、2
25rpm で一晩、撹拌する。18リッターのLB+Km培地(50μg/ml)に
500mlのこのプレカルチャーを接種する。その600nmでの光学密度は4であ
る。その18リッター培養を、光学密度が6の値に達した時に停止させる。
ペレットからの上清を維持する。それは融合タンパク質FUSIを含む。 2.1.4.精製: 用いる緩衝液: ・緩衝液A:20mM pH8.0 Tris、10%エチレングリコール、50μ
m DTT; ・緩衝液B:緩衝液A+1M NACl 融合タンパク質を、イオンクロマトグラフィーにより及び分子ふるいで部分精
製する。その抽出物を析出させ、緩衝液A中でQSFFカラム(Pharmacia, Ups
ala )で洗浄した後、FUSIを緩衝液Bの直線勾配で溶出する。次にその活性
画分(±0.25M NaCl)を組み合わせG−100分子ふるい(Pharmaci
a, Upsala )に析出し;それらを緩衝液Aで溶出する。回収したバッチの平均比
活性は30%であると評価される。
/10容量)と共にインキュベートする。その阻害を、10mM pH6.0カコジ
ル酸緩衝液中ニトロセファイン(nitrocefine )を用いて検査する。Znの存在
又は欠如下で、シグナルは各々陽性又は陰性であるはずである。阻害の後、β−
ラクタマーゼ活性に基づいて測定した有効な濃度は7.74pmol/μlである。
できる)BioMag 4100粒子を用いる。そのNH2 端は以下の方法でグ
ルタルアルデヒトで活性化されている。 BioMag 4100粒子の開始溶液1容量を5容量の0.01M pH6.
0ピリジン緩衝液で4回、ゆすぐ。その粒子をピリジン緩衝液中5%で2.5容
量のグルタルアルデヒトにとり、室温で3時間、回転させて撹拌する。次にそれ
らを2容量の0.01M pH7.0 Kpi緩衝液で10回、ゆすぐ。次にその
粒子をKpi緩衝液中0.1MセファロスポリンCの1容量に再度懸濁し、+4
℃で一晩、回転させて撹拌する。最後のゆすぎを、セファロスポリンCが0.1
M pH7.0 Kpi緩衝液から完全に除去されるまで行う。
リン、シクロキサシリン、セファピリン及びセルチオフルの測定 2.3.1.用いる溶液: 溶液1:100mM、pH8 Tris、1mg/ml BSA、50mM EDTA、
50μm DTT中に凍結乾燥した融合タンパク質700ピコモルを5mlのMi
lli−Q水で再び水和する。この溶液50μlが測定を行うために必要とされ
る。
セファロスポリンC粒子2ml;測定を行うために20μlが要求される。 溶液3:凍結乾燥し、Milli−Q水500mlで再び水和した10mM、pH6
カコジル酸緩衝液。 溶液4:DMF中10mMニトロセファインの400mlを溶液3で40mlに希釈
する。検出のために400μlが要求される。
れ、47℃で2分、インキュベートする。20μlの溶液2をそのミルクに懸濁
し、それを47℃で2分、再びインキュベートする。その粒子を常磁性磁石を用
いて容器の壁に引きつけながら、上清をチューブからとる。その粒子を溶液3で
2回、ゆすぎ、磁石で同じ方法を行う。最後に400μlの溶液4を47℃で3
分、その粒子の存在下でインキュベートする。次に、482nmでの残存溶液の吸
光度をニトロセファイン(nitrocefine)溶液に対して測定する。
準未満の濃度で、即ちペニシリンを5ppb 、アンピシリンを10ppb 、アモキシ
シリンを10ppb 、シクロキサシリンを10ppb 、セファピリンを20ppb 及び
セフチオフルを50ppb での検出を許容する。 実施例3.ミルク中の3種の抗生物質(ペニシリンG、シクロキサシリン、セ
フチオフル)の測定 この例はヘルス・オーソリティーにより規制されるμ−ラクタム環を含む3種
の抗生物質のミルク中での検出を示す。この例に記載されるテストは、アルカリ
ホスファターゼ及びペルオキシダーゼ各々との2つの融合タンパク質の形態のB
laR−CTDレセプターを用い、マイクロプレートの形態の支持体を用いる。
TDレセプター(B Joris ら、FEMS Microbiology Letters, 107〜114 (1990))
とリフェレンス1464752としてBoehringer-Mannheim Biochemicaから利用
できる活性化アルカリホスファターゼとの間の化学的カップリングにより得る。
ーゼをpH9.8で100mM炭酸ナトリウム/重炭酸緩衝液中で透析する。15ナ
ノモルのBlaR−CTDを25℃で2時間、100μlの活性化アルカリホス
ファターゼ(20mg/ml)の存在下でインキュベートする。
次に50μlの200mMホウ化水素ナトリウム溶液を加える。その混合物を30
分、+4℃でインキュベートする。次に25μlの2mM、pH8トリエタノールア
ミン溶液を加え、その後、その混合物を+4℃で2時間、再びインキュベートす
る。
を加える。 3.1.4.保存緩衝液に移す:その反応混合物(約300μl)を3回、8
時間、0.5Lの50mM、pH7.6トリエタノールアミン緩衝液、150mM N
aCl、1mM MgCl2 、0.5mM ZnCl2 、10mMグリシンに対して+
4℃で透析する。
約50pmolの活性BlaR−CTDである。 3.2.BlaR−CTD−ペルオキシダーゼ融合タンパク質 BlaR−CTD−ペルオキシダーゼ融合タンパク質を、BlaR−CTDレ
セプター(B.Joris ら、FEMS Microbiology Letters, 107〜114, (1990) )とリ
ファレンス1428861としてBoehringer-Mannheim Biochemicaから利用でき
る活性化ペルオキシダーゼとの間の化学的カップリングにより得る。
100mM、pH9.8炭酸ナトリウム/重炭酸緩衝液中で透析する。40ナノモ
ルのBlaR−CTDを100μlの活性化ペルオキシダーゼ(16mg/ml)の
存在下で2時間、25℃でインキュベートする。
次に50μlの200mMホウ化水素ナトリウム溶液を加える。その混合物を30
分、+4℃でインキュベートする。次に25μlの2mM、pH8トリエタノールア
ミン溶液を加え、その後、その混合物を+4℃で2時間、再びインキュベートす
る。
を加える。 3.2.4.保存緩衝液に移す:その反応混合物(約460μl)を3回、8
時間、0.5Lの10mM、pH7.5 リン酸カリウム緩衝液、200mM NaC
l、10mMグリシンに対して+4℃で透析する。
約100pmolの活性BlaR−CTDである。 3.3.固体支持体:マイクロプレート−セファロスポリンC 3.3.1.参照抗生物質溶液の調製 炭酸ナトリウム緩衝液(100mM、pH9)中に213mgのヒトγ−グロブリン
(G4386、Sigma )及び8.6mgの2−イミノチオランヒドロクロライド(
Aldrich 、33056−6)を含む8mlの溶液を1時間、25℃でインキュベー
トする。
ロスポリン−C及び54mgのスルホスクシニミジル4−(N−マレイミドメチル
)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(sSMCC、22322 Pierce)
を含む20mlの溶液を25℃で1時間、インキュベートする。 次に、先に調製した2つの溶液を一緒に混合する。得られた溶液のpHを、3ml
の500mM NaH2PO4を加えることにより7.1に調節し、その混合物を2
時間、25℃でインキュベートする。インキュベーション後に得られた混合物を
、1Lのリン酸ナトリウム緩衝液(10mM、pH7.5)に対して3回、透析する
。得られた溶液を0.22μmフィルターを介してろ過する。
INER(microlon 600, reterence 705071)の、高タンパク質吸着のポリスチ
レンマイクロプレートを用いる。マイクロプレートキュベットを150mM、pH7
.2 PBS緩衝液で洗う。次に、実施例3.3.1.で調製した溶液のアリコ
ートを24時間、4℃でそのキュベット中でインキュベートする。インキュベー
ションの後、そのキュベットを3回、150mM、pH7.2 PBS緩衝液、0.
1% Tween−20で洗う。次にチューブを2時間、20℃で150mM、pH
7.2 PBS飽和緩衝液、5% BSAで満たす。洗浄液で3回、洗った後、
そのチューブを乾燥させ、水分を遠ざけて4℃で保存する。
めに、用いる洗浄液は1M、pH9.8ジエタノールアミン、0.5mM MgCl 2 であり;BlaR−CTD−ペルオキシダーゼ認識剤を意図したキュベットの
ために、用いる洗浄緩衝液は50mM、pH5リン酸カリウムである。 3.4.ミルク中の3種の抗生物質の測定 1.4ピコモルの標識化認識剤を47℃で5分、100μlのドープトミルク
の存在下でインキュベートする。そのミルクをピペットを用いて、実施例2.3
.に示すようにプレ処理したキュベットに移す。次にそのミルクを2分、47℃
でインキュベートする。ミルクを除去した後、洗浄液で2回、洗い(実施例2.
3.2を参照)、その後、顕在化基質を含む300μlの緩衝液を2分、キュベ
ット中でインキュベートする(BlaR−CTD−ペルオキシダーゼ認識剤のた
めの顕在化基質:50mM、pH5リン酸カリウム、9.1mM ABTS、0.00
2% H2O2;BlaR−CTD−アルカリホスファターゼ認識剤のための顕在
化基質:1M、pH9.8ジエタノールアミン、0.5mM MgCl2 、10mM
4−NPP)。次にそのプレートをELISAプレートのための自動分光光度計
に入れる。ここでその波長は405nmにセットする。
リンG、シクロキサシリン及びセフチオフルの検出を許容する(5ppb のペニシ
リンG、10ppb のシクロキサシリン及び50ppb のセフチオフル)。 実施例4.ミルク中の6種の抗生物質ペニシリンG、アンピシリン、アモキシ
シリン、シクロキサシリン、セファピリン及びセフチオフルの測定 この例は、US当局により規制されるβ−ラクタム環を含む6種の抗生物質の
、これらの当局により現在要求される基準以下までのミルク中での検出を示す。
この例に記載するテストは、アルカリホスファターゼ又はペルオキシダーゼとの
融合タンパク質の形態のBlaR−CTDレセプターを用い、コートしたチュー
ブの形態の支持体を用いる。
のポリスチレンチューブを用い、それを実施例3.3.2に示すような参照抗生
物質溶液で処理する。
lのミルクの存在下でインキュベートする。次に、そのミルクをピペットを用い
て、実施例3.2に記載されるように処理したチューブに移す。次にそのミルク
を47℃で2分、インキュベートする。ミルクを除去した後、チューブを2回、
1mLの1M、pH9.8ジエタノールアミン緩衝液、0.5mM MgCl2 で洗う
。次に、1M、pH9.8ジエタノールアミン、0.5mM MgCl2 、10mM
4−NPP顕在化基質を含む500μlの緩衝液を加え、その基質を2分、47
℃でインキュベートする。次にその上清の吸光度を、405nmに波長を設定した
分光光度計を用いて測定する。
容する:5ppb 未満のペニシリンG;10ppb 未満のアンピシリン;10ppb 未
満のアモキシシリン;10ppb 未満のシクロキサシリン;20ppb 未満のセファ
ピリン;50ppb 未満のセフチオフル。
型である。本発明により用いることができる支持体の型を示す。図1aはテスト
装置の正面図であり、図1bはテスト装置の縦断面図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 生物流体中のβ−ラクタム環を含む抗生物質を検出するため
の方法であって、 a)決められた量の前記生物流体を、所定量の認識剤に接触させ、そして得ら
れた混合物を、前記生物流体中に存在し得る前記抗生物質の前記認識剤との複合
体形成を許容する条件下で、インキュベートするステップと、 b)ステップa)で得られた混合物を、支持体上に固定された少くとも1の参
照抗生物質と、ステップa)で反応していない量の認識剤との前記参照抗生物質
との複合体形成を許容する条件下で接触させるステップと、 c)前記支持体に結合した認識剤の量を決定するステップと、 を含み、ここで、前記認識剤が、バチルス・リケニホルミス(Bacillus licheni formis )から得られたβ−ラクタム環を含む抗生物質に対して感受性であるレセ
プターを含むことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 前記β−ラクタム環を含む抗生物質に対して感受性であるレ
セプターがBlaRレセプター又はBlaR−CTDレセプターであることを特
徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 前記β−ラクタム環を含む抗生物質に対して感受性であるレ
セプターが、金属コロイド粒子、セレニウム、炭素、硫黄又はテルルのコロイド
粒子、及び有色合成ラテックスのコロイド粒子から選択されるラベリング剤に結
合していることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。 - 【請求項4】 前記β−ラクタム環を含む抗生物質に対して感受性であるレ
セプターが、蛍光物質から選択されるラベリング剤に結合していることを特徴と
する請求項1又は2に記載の方法。 - 【請求項5】 前記β−ラクタム環を含む抗生物質に対して感受性であるレ
セプターが、酵素、例えばアルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ及びβ−
ラクタマーゼから選択されるラベリング剤に結合していることを特徴とする請求
項1又は2に記載の方法。 - 【請求項6】 前記抗生物質に対して感受性であるレセプターが、化学的又
は遺伝学的に酵素ラベリング剤に結合していることを特徴とする請求項5に記載
の方法。 - 【請求項7】 前記β−ラクタム環を含む抗生物質に対して感受性であるレ
セプターが、ステップa)の前にラベリング剤に結合されることを特徴とする請
求項3〜6のいずれか一に記載の方法。 - 【請求項8】 前記β−ラクタム環を含む抗生物質に対して感受性であるレ
セプターが、ステップa)の間又は後にラベリング剤に結合されることを特徴と
する請求項3〜6のいずれか一に記載の方法。 - 【請求項9】 ステップa)又はb)を同時に行うことを特徴とする請求項
1〜8のいずれか一に記載の方法。 - 【請求項10】 ステッブb)に用いる支持体が、参照抗生物質でコートさ
れたチューブ、プレート又はロッドから選択されることを特徴とする請求項1〜
9のいずれか一に記載の方法。 - 【請求項11】 ステップb)に用いる支持体が、連続的につなげられた第
1の端から開始する第1及び第2の端を有する固体支持体(1)と、 分析する流体を精製するための膜(2)と、 1又は複数の捕獲物質が固定されている膜(3)と、 吸収膜(4)と、 を含むテスト装置であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一に記載の方
法。 - 【請求項12】 ステップb)に用いる支持体が、一セットの磁気又は非磁
気ビーズからなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一に記載の方法。 - 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか一に記載の方法により生物流体
中の抗生物質を検出するためのテストキットであって、バチルス・リケニホルミ
スから得られたβ−ラクタム環を含む抗生物質に対して感受性である少くとも1
の認識剤と、支持体上に固定された少くとも1の参照抗生物質と、を含むキット
。
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