JP2002515853A - 低投与量の▲ii▼型コラーゲンによる慢性関節リウマチの治療 - Google Patents

低投与量の▲ii▼型コラーゲンによる慢性関節リウマチの治療

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エル ウェイナー,ハワード
エー ハフラー,デイヴィッド
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オートイミューン インク
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Abstract

(57)【要約】 本発明は低投与量のII型コラーゲンを使用する自己免疫関節炎および/または慢性関節リウマチの治療に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 低投与量のII型コラーゲンによる慢性関節リウマチの治療技術分野 本発明はヒトの自己免疫関節炎の治療に関するものである。特に、本発明は慢 性関節リウマチに関わる自己免疫応答の特異的抑制を誘発するためにヒトに低投 与量のII型コラーゲンを経口投薬することに関するものである。本発明はまたII 型コラーゲンを含むヒトの関節炎の治療において有用な経口投薬剤形に関するも のである。発明の背景 コラーゲンはヒトまたは哺乳類の身体の構造的支持体として最も共通の蛋白質 である。コラーゲンの基本構成要素単位はトロポコラーゲン蛋白である。トロポ コラーゲンは同じサイズを有する3つのポリペプチド鎖より構成されている。こ れらの鎖は互いに巻きついて高次螺旋状ケーブルまたは3重螺旋棒を形成する。 トロポコラーゲンの3本鎖はそれぞれ約千個のアミノ酸残基から成る。 いくつかの異なる型のコラーゲン蛋白は、現在はっきりと識別され、アミノ酸 の組成および長さが異なる。I型コラーゲンは2個のα-1(I)および1個のα-2 のポリペプチド鎖から構成されている。I型コラーゲンは大抵皮膚組織、腱、骨 および目の角膜において認められる。II型コラーゲンはα-1(II)型の3個のポリ ペプチド鎖が含まれ、主として関節の軟骨、椎間円板の内部、および目の内部の 硝子体において認められる。III型コラーゲンは3個のα-1(III)ポリペプチド鎖 から成り、例えば、胎児の皮膚、心臓血管系および目の内部の網状線維などの組 織において認められる。IV型コラーゲンは2個のα-1(IV)型および1個のα-2(I V)型のポリペプチド鎖の混合物を有し、主として基底膜に認められる。V型コラ ーゲンは2個のα-1(V)型および1個のα-2(V)型のポリペプチド鎖を有し、例え ば、胎盤および皮膚において認められる。他の型のコラーゲンは別の型のコラー ゲンから区別できる構造上の相違点を有する。 慢性関節リウマチは細胞媒介の自己免疫疾患、すなわち免疫系が身体の自己の 組織を誤って異物と認識し、それに対し異常な免疫応答を起こすものである。慢 性関節リウマチは、持続性炎症性滑膜炎により、軟骨の破壊および骨の侵食を引 き起こし、末梢関節に構造上奇形をもたらすこと特徴とする。II型のコラーゲン が主要成分である関節の軟骨を含む接合部分は特に影響を受けやすい。 慢性関節リウマチは関節の腫脹、炎症、こわばり、特に曲げる際の痛みを伴う 。関節炎が進行した段階では、関節を僅かに動かしただけでも衰弱させるような 痛みが起こる。苦しめられている患者のほとんどは特にコラーゲンと反応するCD 4+型のT細胞を有し、および/またはコラーゲンに対する異常な体液性応答を 有する。 現在の関節炎の治療は非特異的細胞障害性免疫抑制薬を使用する。これらの薬 は免疫系全体を抑制し、異常な自己免疫応答を選択的に抑制することができない 。この免疫系の包括的な抑制が感染病の危険を増大している。このような免疫抑 制薬の非限定的な例として、メトトレキセート、シクロホスファミド、イムラン (アザチオプリン)およびシクロスポリンAが挙げられる。 さらに、これらの非特異性細胞障害性免疫抑制薬は必然的に有毒な副作用を伴 うが、例えば、いくつか悪性腫瘍、腎不全、骨髄抑制、糖尿病および肝機能障害 などを発生させる傾向を増大させることなどが挙げられる。さらに、細胞障害免 疫抑制薬での治療は単に病気の進行を遅らせるだけで、その治療が中断されると 加速的に進行し始める。例えば、このような薬が中断されて約6週間後に、患者 は治療が開始される前と同じ段階まで悪化する。さらに、これらの薬の有効性は 自己限定的である。すなわち、約2-5年後には徐々に効果が失われていく。 プレドニゾンおよびメチルプレドニゾロンなどのステロイド化合物(これらも 非特異性免疫抑制性および抗炎症剤である)も症候の軽減に使用される。ステロ イド類も長期間使用すると有意で有毒な副作用が伴う。 従って、関節炎の現在の治療は効力が限られており、有意で有毒な副作用が伴 い、長期間にわたり連続的に使用できないのでさらにその効力が限定される。慢 性関節リウマチは既定の事実として、アメリカ合衆国では200万人以上の人々 を苦しめている。従って、上述のような欠点が1つでもまたはそれ以上少なくし 、ヒトの慢性関節リウマチのための新規な治療および新規な治療組成物の必要性 が高くなる。 代わりの関節炎治療として、本発明者が、経口抗原寛容化治療を提案した。そ れは特別な自己免疫疾患の原因になる自己免疫応答を特異的に抑制する能力を有 する1個以上の組織特異性抗原(すなわち、自己免疫攻撃下にある組織において だけ発生する抗原)の経口投与を伴うもので、このほかの免疫機能は本来のまま で損なわれない。 この方法で有用な抗原は一般に自己抗原、すなわち自己免疫の攻撃の対象であ る組織特異性抗原が挙げられる。純粋なバイスダンダー抗原も組織特異的である が(しかし自己免疫攻撃の標的ではない)、患部組織を標的とするサプレッサー T細胞を誘発する能力を有するため、そこでT細胞は例えば形質転換成長因子- β(TGF-β)、インターロイキン-4、またはインターロイキン-10などの免疫調節 物質を放出し、それを媒介に免疫抑制活性を作用させる。これらの免疫調節物質 は患部組織の付近に集中した全ての免疫細胞を調節して、局所的に免疫応答を抑 制する。バイスダンダー抗原には、(i)それら自身自己免疫攻撃の標的でなく、 そして(ii)サプレッサーT細胞を誘発することによって必要な抑制活性を与える 、すなわち宿主のT細胞により認識される自己抗原の部分を制限しないことを含 む。 本発明者らの試験に先立って、関節炎に対する経口抗原寛容治療は動物におい て人工的に誘発された擬関節炎に対してだけ試みたことがある(アジュバント関 節炎およびコラージュ誘発の関節炎)。 齧歯類モデルにおいて、コラーゲンは病気の誘発を防ぐ誘導だけが示され、プ レー誘発された病気に対して何の効果もまたは最小限の効果もなかった。経口抗 原寛容の付与に関し、関節炎に苦しむ人々には試みられたことはなかった。 Weinerらの米国特許第5399347号は、ヒトの関節炎を治療するた めに1日当たり50μgから10mgまでの範囲、好ましくは100μgから50 0μgまでの範囲のII型コラーゲンを経口投与することを開示している。米国特 許第5399347号の発明がなされた時点で、1日当たり50μgは慢性関節 リウマチの効果的な治療のためにヒトに投与するには並外れて少量の活性成分で あると考えられた。現在では、慢性関節リウマチ患者のさらに効果的で改良され た治療は、II型コラーゲンを1日当たり5μgほどの少量、典型的には10−2 5μg、好ましくは1日当たり20μgの経口投与により達成されることが発見さ れた。 慢性関節リウマチの治療にとって、1日当たり20μgのII型コラーゲンが投 与量を増加させた場合よりもさらに効果的であるという発見は全く驚くべき意外 なことである。古典的な薬理学は、薬剤の投与量を増加させるにつれて反応はプ ラトーに達するまで増大するという薬用量反応相関が存在すると断定している。 投与量を減少させると反応は小さくなり大きくはならないはずである。これは特 に蛋白質の経口投与を伴う本発明の場合に当てはまることが予想される。ほとん どの蛋白製剤は、ヒトの消化系の強力な酸性の環境を通過すると蛋白質が破壊さ れることは周知のことで、注射(例えば、インスリン)により投与しなければな らない。従って、II型コラーゲンの経口投与量を減らす(約5μgまたは10か ら25μgまで)と慢性関節リウマチの治療に有用であるという知見は、全く驚 くべきことであり、予期せぬことであった。 発明の目的 本発明の目的は、あらゆる慢性関節リウマチを含んだヒトの自己免疫関節炎の 治療を提供することである。 本発明の別の目的は、ヒトの軟骨を攻撃し、肋軟骨下の悪化を起因する異常な 免疫応答を特異的に抑制することである。 本発明の別の目的は、従来の治療法に伴う望んでいない1つ以上の副作用がな い慢性関節リウマチの臨床治療を提供することである。 本発明のさらなる別の目的は、関節の腫脹、炎症、こわばりおよび痛みなど1 つ以上の関節炎に伴う症状を有意に軽減することである。 本発明の別の目的は、ヒトの慢性関節リウマチの治療に有意である製剤を提供 することである。 本発明の別の目的は、慢性関節リウマチの治療に伴う、患者に1日当たり5μ gから25μgまで、好ましくは10μgから25μgまでのII型コラーゲンを経口 投与することによりヒトの慢性関節リウマチを治療する方法である。 発明の概略 コラーゲン蛋白と共同薬の有効量、または共同薬なしの場合のコラーゲン蛋白 の有効量から成る製剤および投薬形態を提供することにより、また前記製剤の有 効量を患者に経口投与することを含む自己免疫関節炎を治療する方法を提供する ことにより、ヒトの自己免疫関節炎の治療についての前述の目的の1つ以上が、 達成される。 図面の簡単な説明 図1は、治療を目的とする母集団において、II型コラーゲンの一定の範囲の投 薬量で24週間にわたり行われた治療に対し応答があった患者の百分率を示すグ ラフである。 図2は、治療を目的とする母集団において、II型コラーゲンの一定の範囲の投 薬量で24週間にわたり行われた治療に対し応答がなかった患者の百分率を示す グラフである。 図3は、治療を目的とする母集団において、24週間にわたるII型コラーゲン の一定の範囲の投薬量に対し応答があった圧痛のある関節数の基準線からの平均 的変化を示すグラフである。 図4は、治療を目的とする母集団において、II型コラーゲンの一定の範囲の投 薬量で24週間にわたり治療し、内科医の総合的評価点により改善された患者の 割合を示すグラフである。 図5は、治療を目的とする母集団において、II型コラーゲンの一定の範囲の投 薬量で24週間にわたり治療し、患者の総合的評価点により改善された患者の割 合を示すグラフである。 発明の詳細な説明 この明細書において引用された全ての特許、特許出願および参考文献はそれら 全体を参照することにより取り入れる。不一致の場合は、ここに含まれる定義お よび解釈を含む本明細書の記載が優先する。 定義 この明細書に用いられる下記の用語は、それぞれ下記の意味を有する。 「治療」とは、関節炎の開始と出現を防止するばかりでなく、関節炎をかかっ ている身体自己の軟骨に対する異常な免疫応答の開始と出現を防止する両方の予 防手段を含む。この用語はまた身体自己のコラーゲンまたはさらに一般的に軟骨 に対する異常な(細胞および/または体液)免疫応答の抑制または緩和ばかりで なく、自己免疫関節炎の開始(臨床上の発現)後の臨床における症状の緩和、阻 止または除去をも含む。 「哺乳動物」とは、免疫系を有し、自己免疫疾患になり易い生体のことである 。この用語にはヒトも含まれる。 「自己免疫疾患」とは、哺乳動物の免疫系の機能不全と定義されるが、その病 気では免疫系は哺乳動物内部の異物および/または哺乳動物内部の自己の組織ま たは物質および/または自己の組織または物質を識別できない結果、自己の組織 と物質とをまるで異物であるかのように取り扱い、それらに対して免疫応答をす る。 T細胞媒介またはT細胞依存性自己免疫疾患は、T細胞による免疫攻撃または T細胞が構成要素となる疾患である。この二つの疾患は、それぞれ器官または組 織の患部の炎症を特徴とする。 「共同薬」とは、コラーゲン蛋白質の投与と共に経口投与されると、関節炎の 臨床上および/または組織構造上の発現の抑制を増加または増大させる物質であ ると定義される。前の文で使用され、この明細書の他の箇所でも使用されている ように、「と共に」(またここでは伴ってともいえるが)はII型コラーゲン蛋白 質の経口投与の前、実質的には同時にまたは後でを意味する。当然、共に加えら れた物質の投与はコラーゲンの投与の前とかまたは後とか間隔が長くあかないの で最初に投与された物質の関連効果は徐々になくなる。従って、共同薬は通常コ ラーゲン蛋白の前または後約24時間以内、好ましくは約1時間以内に投与され るべきである。 「経口」投与とは、経口投与、腸内投与、または胃内投与を意味する。好まし くは胃を迂回しない経口投与である。 本発明は、極めて低投与量のII型コラーゲンの経口投与がヒトの慢性関節リウ マチを治療し抑制する特に効果的な手段であるという発見および確認に基づく。 従って、下記に実証するように、II型コラーゲンの1日当たり5μgから25μg までの経口投与はヒトの慢性関節リウマチの効果的な治療法である。本発明の組 成物および方法は、前述の先行技術の治療または緩和剤および方法に伴うような 欠点を有しない。 慢性関節リウマチにおける人体のコラーゲンに対する免疫応答の抑制を達成す る好ましい方法は、精製されたまたは高度に精製され溶解されたII型コラーゲン 蛋白を1日当たり約5−25μgの量、好ましくは10−25μgの量を経口投与 することであることが判明した。本発明において有用であるコラーゲンはII型コ ラーゲンである。好ましくは、周知の技術で溶解させたII型コラーゲンが本発明 の実施に使用される。溶解されたコラーゲンは、得られた生成物が生理的に許容 される酸性のpHで溶解できるように調製される。このような材料の一つはシグ マ・ケミカル社(ミズリー州セントルイス)により「鶏の胸骨の軟骨由来のシグ マ細胞培養コラーゲンII型」という表示の下に提供されている。コラーゲンの投 与は1回または複数回の投与形態で達成される。好ましくは、II型コラーゲン蛋 白質は1日当たり20μgの投薬量で経口投与される。 さらに、共同薬はII型コラーゲンの効果を増大するために治療で共に使用でき る。共同薬は免疫反応をTh−2型の方へ片寄らせる物質、すなわちT細胞をT h−2型T細胞の方へと優先的に分化するように誘導する物質である。本発明で 使用する共同薬の非限定的実施例として、広く多様なグラム陰性菌、例えばE.co li及びサルモネラ菌の多様なサブタイプ、(LPS、Sigma Chemical Co.,St.Louis ,MO;Difco,Detroit,MI;BIOMOL Res.Labs.,Plymouth,PA)、LipidA(Sigma C hemical Co.,St.Louis,MO;ICN Biochemicals,Cleveland,OH;Polysciences, Inc.,Warrington,PA)および免疫調節リポ蛋白質、例えば、Braun,V.,Biochi m,Biophys,Acta 435:-337,1976に開示された方法によって得られるトリパル ミトイル−S−グリカリルシステイニル−セリル−セリン(P3C55)と共有結合した ペプチド類、が挙げられる。LPSは好ましく、LipidAは特に好ましい。Lipid A は全LPS分子より毒性が少ないので本発明で使用するのが特に好ましい。本発明 で使用するためのLPSはグラム陰性細菌から抽出され、Garanesら(Eur. J.Biochem.9:245,1969)およびSkelly,R.R.ら(Infect.Immun.23:287,1979) の方法によって精製される。本発明を実施する場合に使用できる別の共同薬はイ ンターフェロンI型、インターロイキン-4、およびインターロイキン-10である( PCT US95/04120およびPCT US95/04512に開示されているとおりで、その開示内容 はここに引例により取り入れられ、対応する米国出願番号は08/420980および08/ 420979)。 製剤 本発明は、経口用製剤および、約5μgから25μgまで、および好ましくは1 0μgから25μgまでのII型コラーゲンまたは酸溶解されたII型コラーゲンをカ プセル、錠剤、粉末または液体の形態を含んでなる投薬量、を含む。鶏II型コラ ーゲン蛋白は、酸性pHの水に溶解できるが、商業的に入手できる(Sigma Chem ical Co.,St.Louis,M0)またはTrentham,D.et al.,J.Exp.Med.146:857,1 977の方法により精製できる。製剤は任意にさらに前述の同時係属米国特許出願 に開示されているように共同薬を関節炎の臨床的徴候を治療するのに有効な量を (本発明の寛容化抗原と共に)含有する。共同薬は、II型コラーゲンと共に投与 される場合、免疫攻撃下にあるコラーゲン組織の付近において、例えば、PGE( プロスタグランジン-E)、TGF-β、インターロイキン-4、およびインターロイキ ン-10などの抑制性サイトカインをさらに増加させる。酸性pHで溶解性II型コ ラーゲンを含有する水性液体製剤(例えば、0.1Mの酢酸に溶解したII型コラ ーゲン)が好ましい。pH調整剤はどんな製薬上許容される酸性剤であり、緩衝 液も含まれる。好ましいpHの範囲は、2.5から5.0までである。固体の組 成物も、好ましくは、例えば、0.1Mのクエン酸などの製薬上許容される酸性 水溶性媒体に溶解された後で投与できる。 この明細書全体を通して、本発明の治療法に従って関節炎の1つの症状でも臨 床的にまたは統計的に有意に軽減することは発明の範囲内であることは明らかで ある。このような症状として、関節の圧痛(痛みのある関節)、関節の腫脹、A Mこわばり、握力の低減、歩行速度の低下などが挙げられる。正常な個人の場合 、前述の最初の3つの徴候がない場合、50フィート歩くのに9秒未満かかるはず で あり、成人の握力は200mmHgであるはずである(握力は年齢、性別および 身体的条件で変動するが)。臨床的に有意に軽減するということは患者に知覚で きる(圧痛または一般的な満足のいく状態の場合のように)および/または内科 医が気付くこと(関節の腫脹の場合)を意味する。例えば、1つの関節炎の関節 においてさえも腫脹または圧痛の違いに気付くことは有意である。以前に関節炎 に冒された関節に腫脹または圧痛がないことは非常に有意である。測定可能であ るこれらのパラメーターについて、50フィート歩く場合の1秒の差、または握 力の場合の5mmHgの差、またはAMこわばりの15分の差は有意である。 さらに、細胞障害薬または他の抗炎症剤の投与を控えることができることも有 意である。従って、患者がよくならなかったとしても、その患者はなお細胞障害 薬の有意な恩恵を受けていたと思われ、および/または抗炎症剤投与は再開する 必要はなかったのであり、そしてその患者は従来の薬剤を使った場合と同じ状態 または同じ進行性病状に維持されている。 本発明のII型コラーゲンは経口投薬の形態で経口により投与される。好適な経 口投薬の形態として、錠剤、カプセル、および粉末が挙げられる。5−25μg 、好ましくは10−25μgのII型コラーゲンの溶液または懸濁液含んでなる液 体(生理学的に認容される酸性pH)投薬量も使用できる。従って、好ましい実 施態様の1つとして、20μgのII型コラーゲンを0.1Mのクエン酸に溶解し たものを製薬に適する容器に入れて成り、これは開封されて中身をオレンジジュ ースまたは同様に酸性ジュースに分散させ、患者に摂取される。 本発明の各経口製剤は、5−25μg、好ましくは10−25μgのII型コラー ゲンのほかに、周知の技術のような、製薬学的に許容される担体、希釈液、賦形 剤、可溶化剤または乳化剤、および塩類などを含む不活性構成成分を含有しても よい。例えば、錠剤は固体担体を使用する従来の周知の技術に従って調製される 。本発明で使用されるカプセルは、例えばゼラチンまたはセルロース誘導体など の製薬学的に認容される材料から作られる。徐放経口分配系および/または経口 投薬形態のための腸溶性被膜も、例えば、1985年12月3日に発行された米国特許 第4556552号;1982年1月5日に発行された米国特許第4309404号;および1982年1 月5日に発行された米国特許第4309406号に記載されているものなどがある。 固体担体の例としては、澱粉、蔗糖、ベントナイト、シリカ、および他の一般 に用いられる担体が挙げられる。さらに、本発明の製剤に使用できる担体および 希釈剤の非限定的の例として、生理食塩水、シロップ、ブドウ糖、および水が挙 げられる。 各投薬形態の1回毎の用量に含まれる活性成分II型コラーゲンの単位含有量は それ自体で有効量を構成する必要はない。必要な有効量は複数の投薬単位(例え ば、カプセルまたは錠剤またはそれらの組み合わせなど)を投与することによっ て達成できるからである。有効な投薬量の投与は1回の用量の形態または複数の 投薬の形態でもよく、腸溶性の被膜および/または例えば分解性のマトリックス または貯蔵器などの徐放機構で提供できる。 II型コラーゲンは経口投与または腸溶性投与される場合、他の摂取可能な物と 混合され、固体、半流動性溶液、懸濁液、または乳化液の形態で消費される。ま た、製薬学的に許容される担体、香味増加剤、水、懸濁剤および乳化剤と共にま たは代わるものとして混合されてもよい。 共同薬、例えば、LPSまたはLipid Aの有効量は、II型コラーゲンと共に投与さ れ、共同薬の量は1日当たり約0.01mgから100mgまで、好ましくは1 日当たり約0.1mgから10mgまでである。 慢性関節リウマチ患者由来のT細胞は、例えば末梢血から集めることができ、 CD8+型のT細胞を単離でき、クローン化できる。II型コラーゲンに反応するTG F-β、インターロイキン-4、またはインターロイキン-10を分泌するT細胞 が単離され、クローン化され、in vitro検定法においてコラーゲンのペプチド・ フラグメントにより(の存在下で)刺激された場合のTGF-β(および/また は別の抑制性サイトカイン)を分泌する能力を試験するために使用できる。T細 胞がTGF-β、インターロイキン-4、またはインターロイキン-10を分泌す る能力は、例えば市販の単クローン抗体を使って、ELISAにより評価できる 。T細胞を刺激し、TGF-β、インターロイキン-4、またはインターロイキン -10を分泌させ、コラーゲンペプチド・フラグメントは経口的に免疫寛容を生 じる。このような実験は、1992年2月28日に出願の米国特許出願番号843752ばか りでなく、Th−1およびTh−2の両方の免疫応答を抑制し、抗体生成を抑制 す るための経口寛容の使用という名称で、Chen、Friedman、およびWeinerという発 明者により、1995年6月5日に出願された米国特許出願にも記載されている。ヒト T細胞の単離およびクローン化の方法は、1990年3月30日に出願の米国特許出願 番号502559(および対応するPCT(7)US91/02218);米国特許出願番号08/046354( およびその対応するPCTのUS93/03365);1995年4月20日出願の米国特許出願番号 08/426784;およびAllegretta,M,et al.,Science 247:718-721,1990に記載 されている。 下記の実施例は本発明を説明するためのものであって、その範囲を限定するも のではない。 実施例1 下記に行われ、記載された実験は、患者の関節炎の状態が、例えば、患者が記 載するような、自覚的疼痛、総合的な解剖学的知見、身体の動きのタイミング、 および患者の自覚的な満足のいく状態の記載などのいくつかの異なる判定基準を 組み合わせて、利用して測定した。総合的な解剖学的知見にはAMこわばり、握 力強度および腫脹関節の数が含まれ、この知見はI型コラーゲン治療の前と治療 中の関節炎の関節について、内科医による毎月の診察を行い、治療前の同じ関節 と比較して判定した。 自覚的疼痛の測定データは、各関節炎の関節に内科医がそっと圧力を加え、患 者が痛みがあるかどうかを告げることによる。 朝のこわばりのデータは、関節炎の関節が物理的にしなやかになるのにどのく らい時間がかかったかについての患者の経験と報告に基づいた。さらに、各片手 の握力の強さは、毎月、20mmHgに膨張させた加圧帯で標準的な水銀血圧計 で測定された。最後に、患者は50フィート歩くのに何秒必要かを測定するため に時間を計った。 慢性関節リウマチに罹った人々にII型コラーゲンを経口投与する効果を3種類 の基準:すなわちパウルス反応基準(Paulus Response Criteria)、リウマチ学基 準のアメリカ大学(the American College of Rheumatology Criteria)、および プロトコル反応基準(the Protocol Response Criteria)を用いて評価した。プ ロトコル反応基準により、患者において圧痛および腫脹関節の数が改善された数 との間30%以上のスコアされた場合に、陽性反応(positive response)の得 点が達成される。 リウマチ学反応基準のアメリカ大学において、陽性反応の評点が達成されるの は以下の場合である: (a)圧痛および腫脹関節の数の改善が20%以上達せられる場合; (b)下記のいずれかの3つ以上において20%以上の改善が見られる場合: (1) 患者の総合評点 (2) 内科医の総合評点 (3) 患者の痛みの評点 (4) CLINHAQ(臨床健康評価質問表) (5) ESR(赤血球沈降速度) 下記の6つの基準の内4つが満足される場合に、パウルス反応基準の陽性反応の 評点が達成される: (a)下記において20%以上の改善: (1) 圧痛関節評点 (2) 腫脹関節評点 (3) 朝のこわばりの期間 (4) 赤血球沈降速度 (b)下記において40%以上の改善: (5) 内科医の総合評点 (6) 患者の総合評点 「治療を目的とする」母集団には、得られた効力のデータのpost-baselineの ため、無作為の患者が含まれている。この集団にある患者が治療を中断する場合 、その患者の反応データは、試験に続いている時点まで繰り越され、一定の集団 の被験者に関する平均的反応値を計算する場合に使用した。 「プロトコル当たり」母集団は、プロトコルを完了し、有意なプロトコル違反 を受けず、少なくとも75%の総合的プロトコル従順を示し、そのプロトコルの 期間にどんな禁止された薬物療法も行わず、どんなデータにも繰り越す必要のな い母集団のことである。 「ever-response」被験者とは、経口投与されたII型コラーゲンに対してかつ て反応を示した経口投与II型コラーゲンの臨床試験の参加者であり、その試験を 完了したとかまたは長期間にわたる反応を示したとかに関係のない参加者のこと である。 全体的評価は付随の内科医または被験者により主観的に行われた。 NSAIDは「非ステロイド性抗炎症薬」を表し;RFは「リウマチ因子」を 表し;ESRは「赤血球沈降率」を表し;HCTは「ヘマトクリット」を表し; bidは「1日に2回」を表し;gidとgdは「1日当たり」を表し;IAは 「関節内」を表す。 この試験には重症で活性的な慢性関節リウマチの患者が274名を含む。本試 験の患者の疾患の平均期間は11.2年であった。患者の中、腫脹関節が24で 、圧痛関節が27の平均を示した。患者の中、124名(45%)は病気緩和用 抗リウマチ薬(DMARDS)で治療されていたが、(どのDMARDが使用さ れたかにより期間が決められるが)8−12週間の範囲内の期間に、病気緩和用 抗リウマチ薬での投薬を打ち切った。メトトレキサート、免疫抑制剤類および関 節内ステロイド類についての洗浄期間は8週間であった。他の全ての病気緩和用 抗リウマチ薬および/または他の試験中の抗リウマチ治療について、洗浄期間は 12週間であった。非ステロイドの抗炎症薬(NSAIDS)および経口副腎皮 質ステロイド類の安定な投与量(1日当たり<10mg)が許可された。被験者 はプラセボまたはII型コラーゲンのいずれかを1日当たり20、100、500 、または2500μgで無作為に投与された。5つの集団のそれぞれの患者は5 3−57人であった。治療集団間間に統計的または臨床的に有意的な差はなかっ た。合計228名の患者(83%)が完全に6ヶ月間の治療期間を完了した。脱 落者の頻度は全ての治療集団にわたって同等であった。 鶏の胸骨から誘導されたII型コラーゲンは、ミズリー州セントルイスにあるシ グマ・ケミカル・カンパニから入手した。患者に、基準の訪問およびその後4週 間毎に1ヶ月分の盲検投薬が提供された。液体試験投薬は個々のポリスチレン製 チューブに毎日の各投与量を入れた患者キットの形態で提供された。試験投薬は 冷蔵が必要なので患者は薬を家まで運ぶのにクーラーが与えられ、キットを冷蔵 庫に保存するよう指導した。臨床試験材料は1日に1回経口投与された。は0. 1Mの酢酸(プラセボ)または0.1Mの酢酸に溶解したII型コラーゲンを入れ た毎日の投与量を含んだ1回分の液体を充填したチューブの量で、オレンジジュ ース(または他の酸性ジュース)に加え、朝食の少なくとも20分前に摂取した 。 プロトコルでは、基準日(試験に入った日付)から2週間、4週間、8週間、 12週間、16週間、20週間、24週間毎に試験に参加している各被験者につ いて内科医による検査を要求した。各検査の間、内科医はパウルス反応、リウマ チ学反応のアメリカ大学、およびプロトコル反応評価の基準によって評価した。 内科医はそのデータを記録し、それは次に順序正しくまとめ、統計的分析した。 試験で集められたデータは表1および図1〜3に報告される。 図1は24週間の治療期間にわたるII型コラーゲンの多様な投与量の相対的効 力を示す。24週間で、治療に継続して反応があった1日当たり20μgの投与 量で投与された被験者の割合は、プラセボの投与によって反応する被験者の割合 より高かったが、24週の時点での差は有意でなかった。 しかし、下記の表1において、ever-response被験者は、1日当たり20μgの II型コラーゲン治療に反応を示したものが39%に対し、プラセボを投与された 被験者は19%であった。従って、プラセボ治療の反応より有意に大きい反応が パウルス基準による1日当たり20μgの投与量で認められた。ever-response被 験者らの線形回帰分析では、鎮痛剤、非ステロイド抗炎症薬、および副腎皮質ス テロイドを使用した被験者、1日当たり20μgのII型コラーゲンにより誘導さ れた反応した者とプラセボに比較した場合、両者間0.02のP値が得られ、1 日当たり20μgの投与とプラセボに反応する被験者の数に有意差が認められ、 実証された。 表1 治療を目的とした母集団における プラセボをコントロールとした慢性関節リウマチの 経口CCIIの投与量変動に対する治療集団の反応率 *積極的な治療集団をプラセボと比較するFisherの抽出試験 1日当たり20μgのII型コラーゲンはまたプラセボと比べて反応時間に関し て有意な利点を示した(P=0.03)。様々な投薬量により誘導された反応時間を表す グラフが図2に示されているが、1日当たり20μgの投与量はプラセボより反 応時間が速くなることが認められる。 図3は前記範囲のII型コラーゲン投与量を摂取する被験者集団の基準線からの 平均的変化を示す。1日当たり20μgの投与量は圧痛関節計数の最も大きな絶 対的減少を導き出したが、プラセボとは有意な差はなかった。しかし、基準線圧 痛関節数に対し有意差があった。同様に、1日当たり20μgの投与量は、病気 の活性に関する内科医の総合的評価(図4)および患者の総合的評価(図5)に おいて基準線に対し有意な改善を達成したが、これらの結果はプラセボに対する 差は有意でなかった。さらに、圧痛関節数および内科医と患者の総合的評価につ いて他の治療グループと比べ1日当たり20μgの治療グループの方が好ましい 数字的傾向が明らかである。 従って、この試験は、慢性関節リウマチの治療において、1日当たり20μg の投与量がさらに高い投与量レベルより有意に利点があることを明らかにした。 この投与量は、パウルス基準のever-responseの割合を使って、プラセボより有 意な利点を有することを証明し、試験で使用された4つの投与量レベルの中で最 高のever-responseの割合を導き出した。使用した全ての投薬量の内、1日当た り20μgの投与量が下記の効果測定値について基線より最高の改善を導き出した :すなわち、圧痛関節の数、腫脹関節の数、内科医の総合評点、患者の総合評点 、患者の痛みの得点および赤血球沈降率。1日当たり20μgの投与量はまたパ ウルス基準を使って、最も早い反応時間を示した。 安全性に関して、臨床試験材料に関係があると判定された重大な悪い副作用は 認められなかった。報告された副作用に関して、II型コラーゲンのどの投与量ま たはプラセボとの間に差は全くなかった。患者の高い完了率(83%)はII型コラー ゲンの許容性に対する立証を記録したことになる。 実施例2:II型コラーゲンによる慢性関節リウマチ患者の長期間治療 実施例1の試験に参加した最初の274人の重い関節炎患者の内の約140人 (すなわち、24以上の腫脹または圧痛関節を有する患者)は、18ヶ月から2 年までの間、経口によりII型コラーゲンの投与を継続した。これらの患者の内、 126人は1回の投与量で1日当たり20μgを投与される。これらの患者の関 節炎の徴候は1日当たり20μgの投与量により抑制されてきた。II型コラーゲ ン治療を継続してきた患者の内14人は投与量を増加させる必要があったので、 1日当たり100μgの投与量まで滴定された。試験を継続している患者の全て が18ヶ月から2年間までの間、例えば、メトトレキセイト、免疫抑制剤および関 節内ステロイド注射などの病気を緩和する抗リウマチ薬を投与されないまま過ご した。従って、1日当たり20μgのII型コラーゲンでの経口治療はこれらの重 い患者の慢性関節リウマチに対し満足な治療を18ヶ月以上も提供した。
【手続補正書】 【提出日】平成10年2月10日(1998.2.10) 【補正内容】 特許請求の範囲 1.II 型コラーゲンを1日当たり約5μgから25μgまでの投与量で含む、ヒト の慢性関節リウマチの経口投与治療薬。 2.投与量が1日当たり約20μgである請求項1に記載の治療薬。 3.前記II型コラーゲンが生理学的に許容された水性酸性媒体に溶解されている ことを特徴とする請求項1に記載の治療薬。 4.II 型コラーゲンを1日当たり5μgから25μgまでの投与量で含む、ヒトの 少なくとも1つの関節炎の症状の経口投与治療薬。 5.II 型コラーゲンを1日当たり約20μgの投与量で含む、ヒトの少なくとも 1つの関節炎の症状の経口投与治療薬。 6.II 型コラーゲンを1日当たり約5μgから25μgまでの投与量で含む、ヒト の少なくとも1つの痛みのある関節における自己免疫応答抑制薬。 7.II 型コラーゲンを1日当たり約20μgの投与量で含むことを特徴とする請 求項6に記載の自己免疫応答抑制薬。 8.製薬的に許容される容器に、生理学的に許容された酸に溶解された5μgか ら25μgまでのII型コラーゲンを含むことを特徴とする、ヒトの慢性関節リウ マチの治療用の投与剤。 9.コラーゲンの投与量が1日当たり10μgから25μgまでの範囲内であるこ とを特徴とする請求項1に記載の治療薬。 10.コラーゲンの投与量が1日当たり10μgから25μgまでの範囲内である ことを特徴とする請求項4に記載の治療薬。 11.コラーゲンの投与量が1日当たり10μgから25μgまでの範囲内である ことを特徴とする請求項6に記載の治療薬。 12.コラーゲンの投与量が1日当たり10μgから25μgまでの範囲内である ことを特徴とする請求項8に記載の投与剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,BR,CN,H U,IL,JP,KR,NO (72)発明者 トレンザム,デイヴィッド イー アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02171 ノース クインシー スタンディ ッシュ ロード 54

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.関節の圧痛、関節の腫脹、朝のこわばり、握力の強さ、および50フィート の歩行時間からなる部類から選ばれる少なくとも1つの臨床症状を軽減させるに 充分な期間にわたり治療が必要なヒトに、1日当たり約5μgから25μgまでの II型コラーゲンを経口投与するを含むことを特徴とするヒトの慢性関節リウマチ の治療方法。 2.前記ヒトに1日当たり約20μgのII型コラーゲンを投与することを含むこ とを特徴とする請求項1に記載の方法。 3.前記II型コラーゲンが生理学的に許容された水性酸性媒体に溶解されること を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 4.前記ヒトに1日当たり5μgから25μgまでのII型コラーゲンを経口投与す ることを含むことを特徴とする治療の必要なヒトの少なくとも1つの関節炎の症 状を治療する方法。 5.前記ヒトに1日当たり約20μgのII型コラーゲンを経口投与することを含 むことを特徴とする治療の必要なヒトの少なくとも1つの関節炎の症状を治療す る方法。 6.前記ヒトに1日当たり5μgから25μgまでのII型コラーゲンを経口投与す ることを含むことを特徴とする治療の必要なヒトの少なくとも1つの苦痛の関節 における自己免疫応答を抑制する方法。 7.前記ヒトに1日当たり20μgのII型コラーゲンを経口投与することを含む ことを特徴とする請求項6に記載の治療の必要なヒトの少なくとも1つの苦痛の 関節における自己免疫応答を抑制する方法。 8.生理学的に許容された酸に溶解された5μgから25μgまでII型コラーゲン の維持のための製薬的に許容される容器を含むことを特徴とするヒトの慢性関節 リウマチを治療する場合に使用するための投薬形態。 9.コラーゲンの投与量が1日当たり10μgから25μgまでの範囲内であるこ とを特徴とする請求項1に記載の方法。 10.コラーゲンの投与量が1日当たり10μgから25μgまでの範囲内である ことを特徴とする請求項4に記載の方法。 11.コラーゲンの投与量が1日当たり10μgから25μgまでの範囲内である ことを特徴とする請求項6に記載の方法。 12.コラーゲンの投与量が1日当たり10μgから25μgまでの範囲内である ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
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