JP2002509585A - 抄紙に使用するための基質に樹脂を施す方法 - Google Patents

抄紙に使用するための基質に樹脂を施す方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は抄紙装置の脱水用フェルトのような基質に、感光性樹脂のような硬化性樹脂を施すための方法を有する。この方法は硬化性樹脂を供給する工程、第1面及び第2面を有する基質を供給し、基質の第1および第2面の間に空隙を形成し、この基質が硬化性樹脂とは異なる第2材料を有し、この第2材料が少くともある程度の繊維をコーティングし、ここにおいて、コーティングされた繊維の近傍の空隙が基質の第1面から第2面まで、流体の連通を形成する工程;少くともある程度の繊維をコーティングする第2材料の少くともある程度を除去する工程;硬化性樹脂を基質に施す工程;及び基質に樹脂層を設けるために少くともある程度の樹脂を硬化させる工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 抄紙に使用するための基質に樹脂を施す方法 発明の分野 本発明は基質に硬化性樹脂を施すための方法に係り、より詳細には、抄紙に使 用するためのウエブ模様付け装置を形成するために、基質に感光性樹脂を施すた めの方法に関する。 発明の背景 基質に対する樹脂コーティング及び発泡コーティングの様なコーティングの応 用は、抄紙技術において公知である。例えば、感光性樹脂を多孔質部材に、抄紙 作業で使用するための予め選定された模様で施すことは公知である。空隙の容積 及び透気性を制御し得るようにするために、発泡コーティングの様なコーティン グで抄紙用押圧繊維を形成することも公知である。以下の文書は、抄紙装置の製 造の際に樹脂、充填剤、発泡、層状構造、又はその他のコーティングを使用する ことを記載しており;その文書は1970年12月22日発行のベンズ(Benz) の米国特許第3,549,742号明細書、エクランド(Eklund)の米国特許第 4,446,187号明細書;1985年4月30日発行のジョンソン(Johnson )等の米国特許第4,514,345号明細書;1987年1月20日発行のト ロクハン(Trokhan)の米国特許第4,637,859号明細書;1989年1 月3日発行のボイヤ(Boyer)等の米国特許第4,795,480号明細書;1 992年3月24日発行のスマルコスキー(Smurkoski)等の米国特許第5,0 98,522号明細書;1994年9月13日発行のバーンウォール(Barnewal l)の米国特許第5,346,567号明細書;1994年8月2日発行のトロ クハ ン(Trokhan)等の米国特許第5,334,289号明細書;及び1991年1 0月3日出版のセイヤーズ(Sayers)等の名義のPCT公報番号WO91/14 558号である。 また、縫製した繊維のマットやフェルト材の様な織編物に、樹脂及び充填剤を 含滲させることも公知である。次の文書は織物に樹脂又は充填剤を使用すること を記載しており、この文書は、マッツェンバーグ(Mutzenberg)等の米国特許第 4,250,172号明細書、ウッド(Wood)の米国特許第4,390,574 号明細書;ドスト(Dost)等の来国特許第4,464,432号明細書;スミイ (Sumii)等の米国特許第5,217,799号明細書;ランディース(Landis)等 の米国特許第5,236,778号明細書;及び1988年7月12日に発行の ウー(Woo)の再発行特許第32,713号明細書である。 抄紙装置形成のために基質に樹脂の一部分を硬化させた後に、未硬化の樹脂を 基質から除去するのが望ましい。未硬化樹脂を基質から除去することは、抄紙装 置が特定の抄紙の応用のために所望の特性を有することになるので重要である。 この様な特性には、装置の可撓性、装置の被圧縮性、装置の耐久性、装置の透気 性、及び、装置の透水性があるが、これらに限定されない。未硬化樹脂の除去は 、開口部のある模様付樹脂面を有し、紙のウエブの形成又は乾燥の際に、この開 口部から空気及び(又は)水が運ばれる抄紙装置においては特に重要である。基 質に残留した未硬化樹脂は基質の透気性を減少させることがあり、それによって 模様のある樹脂面の開口部を通る流れが減少する。 末硬化樹脂を除去するための1つの方法として、基質から末硬化樹脂を洗い落 すことがある。例えば、上掲の参照した米国特許第4,514,345号明細書 は、織物で作った多孔質部材から未硬化の樹脂を洗い流し、続いて、この多孔質 部材から、残留している洗浄液及び未硬化樹脂を真空で引くことを開示している 。しかしながら、洗浄又は真空吸引単独では全ての未硬化樹脂を取り除くのに効 率 が悪い。 フェルト又はセル開放形発泡基質は多数の比較的小さい内部空隙の空洞を有し 、この空洞が未硬化樹脂を捕捉することがある。このような捕捉された未硬化樹 脂は、既述のように、抄紙装置の性能を低下させることがある。更に、この様な 捕捉された樹脂は基本的には廃棄され、樹脂のキャスト工程の費用に付加される 。洗浄及び真空吸引の回数を増やして、捕捉された樹脂を除去しても、工程の費 用が増加する。 更に、ある種の応用例では、樹脂が基質に滲透する深さを制御するのが望まし いであろう。例えば、基質の可撓性及び基質の空気及び水に対する透気性を維持 するが、基質に対して樹脂を許容可能に結合させるために、基質の厚さの予め決 めた部分に滲透する硬化樹脂層を有することが望まれる。 1970年12月22日発行のベンズ(Benz)の米国特許第3,549,74 2号明細書は、最終的には排水のために開かれる排水部材の穴に充填材を挿入し 、その後に、排水部材を通る流体の流れを防ぐべき、予め決められた面積の中の 排水部材の残余の孔に硬化性材料を挿入することを開示している。この硬化性樹 脂は、固定又は硬化され、その後に充填材が排水部材から除去される。ベンズは 充填材が排水部材に施される前に予め定められたパターンに配置されること、及 び、排水部材の予め定められた範囲か自由な充填材を残すので、充填材を排水部 材の中に圧入しなければならないという短所を有する。従って、硬化性樹脂を排 水部材に固定できる模様は、排水部材の自由な充填材を残す予め定められた面積 によって限定される。 また、ベンズは充填材を排水部材の中に機械的に強制挿入するために圧力を用 いている。基質に充填材を圧入することは、もしも基材が多くの非常に小さい細 隙空隙を有し、また、基材が比較的圧縮され易く、その基材に圧力を加えると基 材が潰れるか、又は基質のある程度の空隙が閉じ、それによって充填材による基 質の滲透が困難になるという短所に悩まされることがある。 更に、充填材をフェルト層の中に圧入することは、フェルトの、硬化性樹脂に 対して開いた状態に残されることを意味する部分に、充填材が横に流れ込むとい う結果になることがある。それ故、ベンズ開示した方法は、フェルト層に硬化性 樹脂を施すのに使用するのは望ましくない。 マックファーランド(McFarland)等の米国特許出願第08/388,948 号明細書は、抄紙装置を形成するために基質に硬化性樹脂を施す方法を開示して いる。マックファーランド等の方法は目視認知可能の模様を有するウエブを作る のに適当なウエブ模様付け装置から除去する必要がある未硬化の感光性樹脂の量 を減少させる。マックファーランドのこの教示は参照によって本明細書に取り込 まれている。 マックファーランド等は、基材の中のある程度以上の空隙を占めるように基質 に充填材を施し、基質に硬化性樹脂を施し、基質に樹脂層を設けるためにある程 度以上の樹脂を硬化させ、その後に、基質からある程度以上の充填材を除去して 、基質を流体透過性があり、脱水フェルトとして適当なものにする方法を開示し ている。 マックファーランド等のこの方法は、フェルト又はセルの開いた発泡基材を有 する抄紙装置を形成することには成功したが、1つの顕著な欠点を有する。硬化 性樹脂を基材の表面に施すことによって、空気が硬化性樹脂と空隙が充填されて いる基質との間に捕捉される。基質の空隙の中の充填材は捕捉された空気が逃げ るのを阻止する。そこでこの空気は樹脂の中に移行又は浮上して、樹脂の中に気 泡を形成する。樹脂の一連の硬化は気泡を捕捉して、硬化された樹脂の構造の結 合性を低下させる。 硬化した樹脂の中に気泡が存在することは、抄紙装置の最終的な耐久性に悪影 響を及ぼす。抄紙装置をより耐久的にすることによって、コストが下がり、より 良い紙製品をより安定に製造することができる。樹脂の中の気泡を排除すること は、耐久性に具体的な衝撃を与えるためだけでなく、気泡が抄紙装置の製造工程 に制御不能の変更を存在させるから、望ましいことである。 従って、本発明の1つの目的は、視覚的に認知可能の模様を有する紙を作るの に適当なウエブ模様付け装置のための硬化性樹脂に捕捉される気泡の量を減少さ せる方法を提供することにある。 更に他の目的は、脱水用フェルト層と実質的に気泡がなく模様の付いている感 光性樹脂の層とを有し、この樹脂がフェルト層の表面に滲透して、フェルト層の 表面から延びるウエブ模様付け装置を形成するための方法を提供することにある 。 発明の概要 本発明は基質に硬化性樹脂を施す方法を提供する。特に、この方法は、織物ま たは紙のウエブの乾燥織物を形成する紙のウエブの様な抄紙装置を形成するため に、基質に気泡のない硬化性樹脂を施すために使用することができる。1つの実 施例では、本発明の方法は、ウエブに模様付けと脱水を得ない得る抄紙装置を提 供するために、脱水用フェルト層に実質的に気泡のない感光性樹脂を施すのに使 用することができる。 このようにして得られる抄紙装置は、第1の高さでウエブに対面する第1フェ ルト面、及び、これとは反対側を向く第2フェルト面、及び実質的に気泡を含ま ない感光性樹脂を有するウエブ模様付け層を提供することができる。脱水用フェ ルト層は概ね、フィラメント及び細隙空隙を形成する繊維を有する。模様付け層 はフェルトの第1面に滲透し、このフェルトの第1面から延びて、フェルトの第 1面の高さとは異なる第2の高さに、ウエブが頂部表面に接触する面を形成する 。 本発明に基く方法は、硬化性樹脂とは異なり、基質の細隙空隙を実質的に充填 し、フェルトの繊維を実質的にコーティングするために施される第2材料を提供 する。全てではなくある程度の第2材料が、硬化性樹脂を施す前に、ウエブ側を 向いているフェルトの第1面と、その反対側を向いているフェルトの第2面との 間に流体連絡を形成するために除去される。このような流体連絡は、硬化性樹脂 を第1面に施すことによって、樹脂の下側にある細隙空隙の中の空気を基質の厚 さを通して移行させ、基質の第2面から逃がすことができる。1つの実施例では 、この方法は、 硬化性樹脂を供給する工程; 第1面及び第2面を有する基質であり、この基質か第1面と第2面の間に空隙 を形成する繊維を有し、この基質が硬化性樹脂とは異なる第2材料を有し、この 第2材料が少くともある程度の繊維をコーティングする工程; この工程で、コーティングされた繊維の近傍の空隙が基質の第1面から、この 基質の第2面までの流体連絡を形成し; 少くともある程度の繊維をコーティングした少くともある程度を除去する第2 材料工程; 少くともある程度の第2材料を除去する工程の後に基質に硬化性液状樹脂を施 す工程;及び 基質に樹脂の層を形成するために少くともある程度の硬化性液状樹脂を硬化す る工程を有している。 第2材料のコーティングの一部分が少くともある程度の繊維から除去された後 に、硬化性樹脂を、第1面から基質の中に滲透させるため、及び、基質の外の方 向に向って、第1面から予め決められた距離延ばすために、基質の第1面に施す ことができる。流体連絡が基質の第1面から基質の第2面までとれているので、 硬化性樹脂を基質の第1面に施すことによって、空気が、捕捉された気泡として 樹脂の中に移行するよりも、基質を通って自由に逃げることができる。 図面の説明 本明細書は、本発明の詳細な説明と、明確な権利主張を行なう請求の範囲を末 尾に付しているが、本発明は関連図面と連係させ、類似の要素に同じ符号を与え た、以下の説明によって、より良く理解されるであろう。 図1は本発明の方法に基いて作られた装置の平面図である。 図2は図1の装置の断面図である。 図3は本発明の方法に基いて作られたウエブ型模様付け装置を用いた抄紙工程 の説明図である。 図4Aないし4Iは本発明の方法に基くウエブ模様付け装置のための工程の概 念図である。 図5はフェルトの脱水層と、感光性樹脂で形成されたウエブ型模様層を有する 型模様付け装置を作るための、本発明に基く方法の概念図である。 発明の詳細な説明 図1及び2は抄紙用ウエブ支持装置200の説明図であり、この装置は本発明 の方法を用いて作ることができる。この装置200は脱水用のフェルト層220 の様な基質と、フェルト層220の表面に結合される硬化性樹脂のウエブ模様付 け層250を有する。図3は図1及び2に示した装置200を使用するウエブ抄 紙工程を説明している。図4Aないし4Iは基質の表面の感光性樹脂を硬化させ ることによってウエブ模様付け装置200を作るための、本発明に基く工程を説 明している。図5は本発明の方法の1つの実施例の概念図である。 ウエブ支持装置 図1,2及び4Iはウエブ支持装置200を示しており、この装置は、紙のウ エブを乾燥させると共にそのウエブに模様を付けるための連続乾燥ベルトを有す る。ウエブ支持装置200はウエブに対面する第1側部202と、反対側を向く 第2側部204を有する。ウエブ支持装置200は、ウエブに対面する第1側部 202と共に、図1を見る人の方向に延びるように表わされている。 ウエブ支持装置200は基質を有し、この基質はこの基質の第1及び第2の面 の間に細隙空隙を有する。例えば、基質は脱水用フェルト層220を有すること ができ、このフェルト層220は第1立面231(図2)に配置されてウエブ側 を向いた第1フェルト面230と、反対側を向いた第2フェルト面232を有す る。フェルト層220は、第1面230と第2面232の間の空隙を形成する複 数のフィラメント244及び繊維245を有する。ウエブ支持装置200はウエ ブ側を向いている第1面230に結合されているウエブ模様付け層250をも有 している。ウエブ模様付け層250は、図に示すように、第1フェルト面230 から延びて、第1立面231とは異なる第2立面261に、ウエブに接触する頂 面260を形成している。第1立面231と第2立面261との差は約0.05 ミリメートル以上にすることができ、1つの実施例では、約0.1ないし約2. 0ミリメートルである。 脱水用フェルト層220は透水性であり、抄紙用繊維の湿潤ウエブから押し出 された水を受容し包含する能力を有する。ウエブ模様付け層250は防水性であ り、抄紙用繊維のウエブから押し出される水分を受容し又は包含することはしな い。ウエブ模様付け層250は、この層を貫く複数の独立開口部270を有して 、図1に示すように第1フェルト面230に連続網状構造を形成することができ る。代替的に、ウエブ模様付け層は不連続又は半連続的にすることができる。 ウエブ模様付け層250は硬化性樹脂を有し、この樹脂は基質の表面に液体の 様に堆積し、その後にウエブ模様付け層が基質の表面を貫くように硬化すること かできる。特に、ウエブ模様付け層250は感光性樹脂を有することかでき、こ の樹脂は第1面230上に液体のように堆積可能であり、この樹脂が模様付け層 250の一部分がくい込むように放射線で硬化され、これによって第1フェルト 面230に強く結合される。ウエブ模様付け層250は、好ましくは、フェルト 層220の厚さを全て貫いて延びず、その代わりに、ウエブ支持装置200の可 撓性と圧縮性、特にフェルト層220の可撓性と圧縮性を維持するために、フェ ルト層220の厚さの半分未満を貫いて延びている。 適当な脱水用フェルト層220は、図4Aに示すように、フィラメント織物2 44で形成された支持構造体に、例えば縫合等によって結合されている、天然又 は合成繊維のバット240を有する。バット240を作る適当な材料はウールの 様な天然繊維、及びポリエステルやナイロンの様な合成繊維を含むように形成さ れているが、これらの材料に限定されるものではない。バット240を作る繊維 245は、フィラメントの長さ9000m当り約1ないし40グラムのデニール を有し得るように作られる。 フェルト層220は層状構造を有し得るし、繊維のタイプ及び寸法の混合物を 有することができる。フェルト層220は、第1フェルト面230に隣接配置さ れた、より細く、比較的密に詰められた繊維を有することができる。1つの実施 例では、フェルト層220は、第2フェルト層232に隣接したフェルト層22 0の密度及び孔の寸法に較べれば、比較的高密度で孔の寸法が比較的小さく、隣 接した第1フェルト面230を有することができる。 脱水用フェルト層220は、厚さを約2mmないし約5mm、坪量を約800 ないし約2000グラム毎平方メートル、平均密度(坪量を厚さで除した値)を 約0.16グラム毎立方センチメートルないし約1.0グラム毎立方センチメー トル、及び、透気度を約0.146ないし8.496m3毎分(約5ないし30 0標準立方フィート毎分(scfm))にすることができ、ここに、scfm表示の透 気度は0.0929平方メートル(1平方メートル)のフェルト層220を、こ のフェルト層220の厚さ方向に、約1.27cm(約0.5インチ)の圧力低下 で通過する空気の立方フィート毎分の量の測定値である。この透気度はフィンラ ンド国パンシオのバルメット・コープス社から入手できるバルメット透気測定装 置(ウィゴ・タイフン型のタイプ1000)を用いて測定される。ウエブ支持装 置200の透気性はフェルト層220の透気度以下である。 適当なフェルト層220は、ウィスコンシン州アップルトンのアップルトン・ ミルズ・カンパニー社が製造しているアムフレックス2・プレス・フェルトであ る。この様なフェルト層220は約3mmの厚さ、約1400g/m2の坪量、 約20ないし30scfmの透気度を有することができ、かつ、二重の層の支持 構造を有し、この支持構造は3層の多フィラメントの頂部及び底部ワープと、4 層の懸吊された単フィラメントの横糸を有する。バット240はナイロン繊維を 有することができ、このナイロン繊維は第1面230で約3デニール、第1面2 30の下側にあるバットの基質では約10ないし15デニールを有することがで きる。フェルト層は感光性樹脂の硬化を支援するために比較的高い紫外線吸収力 を有してもよい。このようなフェルトはアンプルスキー(Ampulski)等の米国特 許出願第08/640,452号明細書に開示されており、参照によって本明細 書に取り込まれている。 適当な感光性樹脂は1985年4月30日発行のジョンソン(Johnson)等の 米国特許第4,514,345号明細書、及び1994年4月2日発行のトロク ハン(Trokhan)等の米国特許第5,334,289号明細書に開示されており 、これらの特許明細書は参照によって本明細書に取り込まれている。この樹脂は 、硬化した時に、ショアーDスケールで約60以下の硬度を有することができる 。この硬度は、無模様の感光性ポリマー樹脂の方形の試験片を用いた5つの測定 値の平均値であり、この方形の試験片はウエブの無模様層250と同じ条件で硬 化されて、約25.4mm×50.8mm(約1インチ×2インチ)×厚さ0. 635mmを測定するものである。この硬度測定は25℃で行なわれ、ショアー 硬度計Dスケール・デューロメータのプローブが樹脂に最初に係合した時から1 0 秒後の読みである。硬化によって、このような硬度を有する樹脂は、ウエブ模様 付け層250をある程度可撓で変形可能にするのに好まれる。硬化した樹脂は抗 酸化性であるのが好ましい。未硬化樹脂は、硬化前に樹脂によるフェルト層22 0の滲透を行なうために、21.1℃(70°F)で約5000ないし約250 00センチポイズの粘度を有することができる。適当な液状の感光性樹脂はデラ ウェア州ウイルミントンのマックダーミット・インク社製のメリグラフ・シリー ズの樹脂に含まれており、この樹脂は前掲の参照米国特許第5,334,289 号明細書に開示されたような抗酸化物を含有している。適当な液状感光性樹脂は 、デラウェア州ウィルミントンのマック・ダーミッド・インク社が、メリグラフ ・シリーズの樹脂の一部として市販しているMEH−1000樹脂である。 抄紙に対するウエブ支持装置の使用 図3に紙のウエブ20を作る時の装置200の使用を示している。セルロース 系木質パルプ繊維のようなスラリー状の抄紙用繊維は、成形ベルト542で支持 された抄紙用繊維の初期ウエブを形成するために、ヘッドボックス500から多 孔質の液体透過性成形ベルト542上に堆積される。成形ベルト542は連続長 網ワイヤを有することができ、又は代替的に、従来公知の任意の形状の各種ツイ ン・ワイヤ・フォーマにすることができる。その後にウエブ543は成形ベルト 542からウエブ支持装置200に、ウエブ支持装置200の第1側部202上 にある初期ウエブ543と共に移される。 初期ウエブ543をウエブ支持装置200に移行させる工程は、同時に、非単 面ウエブ545を形成するために、ウエブ543の一部分をウエブ模様付け層2 50の開口部270の中に曲げる工程を含むことができる。初期ウエブ543を ウエブ支持装置200に移行させる工程及び初期ウエブ543の一部分を曲げる 工程は、真空装置600を用いて、初期ウエブ543に異なる流体圧力を加える ことによって、少なくとも部分的に、実現可能である。1つ以上の追加の真空装 置620を、初期ウエブ移行点の下流に設けることもできる。 非単一面のウエブ545を形成するために初期ウエブ543を移行させて曲げ た後、このウエブ545は、ヤンキー乾燥機の乾燥ドラム880とローラ900 の間に設けられたニップ800を通ってウエブ支持装置200に運ばれる。この ウエブは、ドラム880の表面875に移されて、ここで乾燥され、その後に、 クレープ加工されたウエブ20の形成のためにドクターブレード1000を用い て表面875から剥ぎ取られる。ウエブ545を乾燥ドラム880に移す前に、 このウエブは、例えば押圧により、又は風乾等によって、更に脱水されることも 可能である。例えば、アンプルスキー(Ampulski)等の名義で1994年12月 19日に受理された米国特許出願第08/358,661号「湿潤押圧紙ウエブ 及びその製造方法」明細書に開示されているように、ウエブ支持装置200と分 離型脱水フェルト712の間のプレス・ニップ700の中で押圧可能である。以 下に挙げる特許等明細書、即ち1985年7月16日発行のトロクハン(Trokha n)の米国特許第4,529,480号明細書、1994年6月29日受理のト ロクハン(Trokhan)等の名義の米国特許出願第08/268,154号、発明 の名称「フェルト層と感光性樹脂層を有するウエブ模様付け層」明細書;1994 年6月29日受理のトロクハン(Trokhan)等の名義の米国特許出願第08/2 68,213号、発明の名称「異る高さで配置された比較的薄い区域を連結する 移行区域を含めて3つ以上の区域を有する紙構造、及び、その製造のための装置 と方法」;及び、1994年12月19日受理のアンプルスキー(Ampulski)等の 名義の米国特許出願第08/358,661号、発明の名称「湿潤押圧された紙 ウエブ及びその製造方法」明細書は、模様付きウエブ20の製造法開示のために 参照によって本明細書に全部が取り込まれている。 フェルト層で硬化される感光性樹脂を有するウエブ支持装置の製造 ウエブ支持装置200は、本発明に基き、図4Aないし4Iに示した工程を用 いて作ることができる。基質には第1面、第2面、及び厚さが設けられ、この基 質は第1面及び第2面の間に細隙空間を有する。液状の感光性樹脂、及び、この 感光性樹脂と異なる第2の材料も供給される。 図4Aでは、基質に脱水用フェルト層220が設けられている。このフェルト 層220は、第1面230と第2面232の間の細隙空隙247を形成するため の複数のフィラメント244と繊維245を有する。 図4Bを参照すれば、本発明は、符号2000を付与した第2材料をフェルト 層220に適用する工程を有する。フェルト層220は図4Bに矢印で示す方向 に送られる。1つの実施例では、フェルト層220は、第2材料をフェルト層2 20に使用する前に、フェルト層220の第1フェルト面230に隣接して配置 された赤外線加熱ランプ2310に隣接するように搬送されることができる。こ の加熱ランプ2310はフェルト層220の加温に使用可能である。加熱ランプ 2310は選択的なものであって、必需品ではない。 フェルト層220は、次いで、フェルト層220の第2面232に隣接した位 置にあるヘッダ・パイプ2410に隣接するように搬送される。ヘッダ・パイプ 2410は開口部を有し、この開口部によって第2材料2000がフェルト層2 20の第2面232に案内される。代替的に、第2材料を浸漬槽構造体に使用し ても良く、これによって、フェルト層が液状の第2材料に案内されて、この第2 材料に浸漬される。 図4Bでは、第2材料は、表面230及び232の間のフェルト層の全厚に浸 透してフェルト層220の中の実質的に全ての空隙を占めるように、フェルト層 200に使用される。第2材料が堆積されたフェルト層220は、ローラー24 72の間のニップ2470によって案内されて、面230及び232の間のフェ ルト層の全厚の全体に第2材料を確実に分配することができる。代替的に、第2 材料2000はフェルト層220の第1面230に使用可能である。第2材料は フェルト層220の中の空隙を実質的に充填し、それによって、バット240の 天然又は合成繊維245及びフィラメント編物244を実質的にコーティングす る。 第2材料は、好ましくは、繊維245及びフィラメント244を完全に被覆す るように基質に対して容易に使用され、かつ、好ましくは、硬化性樹脂をフェル ト層220に使用する前に、第1ウエブ表面230から第2の反対側を向いたフ ェルト面232まで流体通路を形成するために、フェルト層220の細隙空隙か ら容易に除去される。 図4Cを参照すれば、本発明は、例えば真空ヘッダ2610を用いて被覆され た繊維246の間の空気の入った空隙の範囲を除去するような、第2材料の部分 的に除去する工程を含んでいる。残留する第2材料は実質的に均一であってもな くても良く、繊維245を充分に被覆してもしなくても差し支えない。必要なこ とは、硬化性樹脂がフェルト層220に使用される前に、空気で流された細隙空 間範囲247が、第1ウエブ面230からこれとは反対側を向いた第2フェルト 面232まで、流体通路を形成するように、充分な第2材料が除去されることだ けである。好ましい実施例では、被覆された繊維246が第2材料によって実質 的に充分に被われ、実質的に全ての第2材料が細隙空間から除去される。 基材への硬化性樹脂の使用前に、バット240の繊維245及びフィラメント 織物244に残留している第2材料は、例えば第2材料の粘度の増加すること; 第2材料の少なくとも一部分が液体から固体に相変化すること;硬化性樹脂に対 して流体通路遮断を形成するために第2材料の流動成分を蒸発させること;又は 第2材料の液状反応成分を高粘度又は固体の反応生成物に変化させるような化学 反応を行なわせること等によって、相対的に動かないように変化させ得るもので あることが好ましい。図4Bないし4Iはゲルを形成する第2材料を参照して説 明しているが、第2材料の他の適当な材料を以下に提供する。 1つの実施例では、本発明は、フェルト層220に使用された第2材料200 0の相を変化させる工程を有している。「第2材料の相の変化」という用語は、第 2材料のある特性が、決められた温度及び圧力で、不連続的に変化することを意 味している。第2材料の相変化には、気相の第2材料を液相又は固相に変化させ ること、液相の第2材料を気相又は固相に変化させること、及び固相の第2材料 を気相又は液相に変化させることがある。第2材料の相変化の例は、第2材料の 液化、第2材料の昇華、及び第2材料の凍結又はゲル形成による第2材料の固体 化を含んでいるが、これらに限定されるものではない。 1つの実施例では、第2材料は、硬化した樹脂の品質劣化温度より低い(すな わち硬化した樹脂の溶融温度又は分解温度より低い)温度で、より好ましくは、 約10℃(約50°F)ないし約65.6℃(約150°F)で、固相から液相 への相変化を行なう。 1つの実施例では、第2材料は、上昇した温度で水とゲル化剤の液状混合物と して、フェルト層220に使用し得る。第2材料の一部分を基質から除去した後 に、水とゲル化剤の液状混合物は、繊維245に固相のゲルの被覆を形成するた めに、フェルト層220上で冷ますことができる。 図4Dを参照すれば、本発明は、更に、フェルト層220の第1面230の近 傍から殆んど全ての第2材料を除去する工程を含み、これによって、フェルト層 220の厚さの一部分を、第1面230の近傍の繊維245の被覆も含めて、第 2材料を実質的に含有しないようにすることができる。第2材料がゲルを有する 所では、フェルト層220の第1面230の近傍の第2材料の層は、水のシャワ ー2510で除去することができる。代替的に、第2材料の層は、機械的にブラ シをかけて、フェルト層220から除去することができる。第1面230の付近 の第2材料の層の除去によって、フェルト層220の厚さの予め定められた部分 を任意の第2材料を殆んど含まないようにし、この部分に硬化性樹脂を使用して 、 限度一杯まで硬化させることができる。 図4Eを参照すれば、本発明は硬化性樹脂を基質に使用する工程を有する。図 示の実施例では、液状感光性樹脂の層2010は、第2材料が水のシャワー25 10によって面230からある程度除去された後に露出したフェルト層220の 面230に使用される。マスク3010は不透面区域3012と透明区域301 4を有する。ニップローラー3100はフェルト層220上に堆積した層201 0の深さを制御する。その深さdは、硬化される樹脂の層250の面260とフ ェルト面260とフェルト面230(図4H)の所望の高低差262に、図4D でフェルト層から除去される第2材料2000の層の厚さを加えた値に、ほぼ等 しくなるように選定される。 硬化性樹脂がフェルト層220の露出した第1面230に使用されるので、第 1面230の付近の樹脂の中の細隙空隙の中の空気は、基質の細隙空隙の中に自 由に移行する。移行した空気は透気性フェルト層220の第2面232を通って 、最終的に自由に逃げる。透気性経路を逃気可能にすることによって、気泡が樹 脂と基質の間で形成されることも捕捉されることもなく、未硬化樹脂の中に浮上 することができる。この気泡は、他の方法では、硬化が完全な樹脂よりも密度の 小さい弱い範囲を生じさせるように硬化する樹脂の中に永久的に捕捉されるよう になる。 図4Fを参照すれば、本発明は基質に使用される樹脂の少なくともある程度を 硬化する工程を有する。本発明の1つの実施例では、液状の感光性樹脂は基質上 に模様付き樹脂の層を形成するように選択的に硬化される。図4Fでは、樹脂硬 化用ランプ3150が、フェルト層220に堆積した液状感光性樹脂の層201 0を少なくとも部分的に硬化させるための第1硬化工程で、化学線放射源となる 。マスク3010はランプ3150と液状感光性樹脂の層2010の間に配置さ れる。液状の感光性樹脂は、マスク3010の透明な範囲3014で位置決めさ れ て、感光性樹脂の硬化の誘発のために、マスク3010を通して、化学線に選択 的に露出される。第1硬化工程は模様付き樹脂の層250を作り、この層がフェ ルト層220の第1面230で、少なくとも部分的に硬化される。 図4Hを参照すれば、本発明は、図4Fに示した第1硬化段階の後に、基質か ら未硬化の樹脂を除去する工程を有する。図4Gでは、未硬化樹脂は参照符号2 010Aで示してある。マスク3010は模様付き樹脂層250から取り除かれ る。次に、未硬化樹脂2010Aは水のシャワー2530によって除去できる。 この水のシャワーは模様付き樹脂層250の開口部270から未硬化樹脂を除去 するために傾斜させることができる。フェルト層220の繊維及びフィラメント を被覆して残留している第2材料は、未硬化樹脂がフェルト層220の厚さ全体 に滲透するのを予防し、フェルト層220の第1面230の近くに末硬化樹脂を 維持する。従って、未硬化樹脂2010Aは、水のシャワー2530で、樹脂層 250の開口部270から比較的容易に除去される。 図4Gを参照すれば、本発明は、樹脂が基質に使用された後に、基質から、残 留している第2材料2000を少なくともある程度除去する工程を有している。 第2材料が、例えばゲル化によって固化される実施例では、第2材料2000は 、この第2材料をゲル化温度より高い温度まで加熱し、それによってゲル化した 第2材料を液状化することによって、除去することができる。図4Hでは、フェ ルト層220は、フェルト層220の第1面230の近傍に取り付けられた赤外 線加熱ランプ3170の近くに運ばれる。第2材料2000は、この第2材料を 液状にするための赤外線加熱ランプ3170で加熱することができる。そうすれ ば、フェルト層220は温水シャワー2550で洗浄されるし、第2真空箱25 70の上に導かれて、液状化された第2材料も、更に任意の残留している未硬化 感光性樹脂も、除去することができる。図4Hでは、温水シャワー2550は、 フェルト層220の第1面230に対して噴霧する。真空箱2570は液状化し た第 2材料を第2面232から除去するために、フェルト層220の第2面230を 真空にする。シャワーを浴びせたり真空にすることは、フェルト層220から液 状化した第2材料を除去するために、必要に応じて、繰り返すことができる。 図4G及び4Hでは、未硬化の液状樹脂は、フェルト層220に残留している 第2材料の除去前に洗い流される。代替的に、全ての第2材料2000は、フェ ルト層220から未硬化の液状樹脂が洗浄された後に、フェルト層220から除 去することができる。 図4Iを参照すれば、本発明に基く方法は、実質的に全ての未硬化液状樹脂2 010Aと実質的に全ての第2材料2000がフェルト層220から除去された 後に行なわれる後硬化工程を有することができる。樹脂後硬化用ランプ3180 の様な化学線源は、樹脂層250の硬化を完全に行なうために、樹脂層の上方に 配置されている。ランプ3180による樹脂層250の最終硬化の前に、基質か ら全ての第2材料及び全ての未硬化液状樹脂を除去することは、透気性及び透水 性が望まれるフェルト層220の部分における樹脂の偶発的硬化を予防するため に好ましい。後硬化工程は、感光性樹脂の完全な反応を促進するために、水浴1 620に浸漬した樹脂層250を用いて、以下に述べるように実施することがで きる。 得られるウエブ支持装置200は、実質的に気泡のない硬化樹脂層250を有 し、この樹脂層は、フェルト層220の第1面230に滲透して、第1面230 及び第2面232の間で延びている。硬化された樹脂層250も、第1面230 の高さとは異なる第2の高さでウエブが接触する頂部表面260を有するために 、第1面230から延びている。ウエブ支持装置は、実質的に無気泡にされるこ とにより耐久性が増し、それによって製造及び運転の費用が節約される。 特定の如何なる理論にも縛られるのは望まないが、本発明の方法の成功は要素 の数に基因すると確信している。第1に、流体透過可能の基質に残留している第 2材料が、バリアとして作用する。この場合に、基質の細隙空隙から第2材料が ある程度除去された後でも、樹脂がフェルトの中に深く容易に吸い込まれないよ うに充分に空隙を遮断するために充分な第2材料が残留している。代替的に、ゲ ルが化学的な障害を形成することができ、その表面エネルギーが第2材料の間で 異なり、樹脂が被覆された繊維の濡れを抑制することができ、それによって、樹 脂層が基質に深く滲透するのを防いでいる。もしも第2材料として界面活性剤が 使用される場合には、本発明の他のメカニズムが、基質の第1面での樹脂の硬化 の後に、基質の最終洗浄の時に、第2材料が樹脂の分散と洗い流しを容易にでき るように支援することができる。 基質の中の空隙を充填するための第2材料の例 基質の厚さ全体に液状樹脂が滲透するのを予防する目的で、基質の中の空隙を 充填するための第2材料2000として使用するために適当な材料は多い。好ま しくは、第2材料は、液状樹脂を基質に使用する前に、基質に加えられる。以下 の例は、説明のためのものであって、これに限定されるものではない。 1つの実施例では、第2材料は、フェルト層220に使用された時のその粘度 と比較すれば実質的に増加した粘度を有するように変えることができる。第2材 料の粘度を実質的に増加させることは、第2材料の粘度が最低10、好ましくは 最低100の要素で増加することを意味する。例えば、第2材料は、水と水溶性 成分の混合物のような、溶媒と溶質を有する。水溶性成分は高温低濃度でフェル ト層に加えられるポリビニルアルコールの様な水溶性樹脂を有することができる 。「水溶性」という語は、その成分が25℃で、約1.0%以上の程度で、脱イ オン水に溶解することを意味している。 具体的には、第2材料はエルバノール・HV(デラウエア州ウイルミントンの デュポン社から入手可能)の8重量%水溶液を含有することができる。この第2 材料は基質に温度約71.1℃(約160°F)で加えることができる。このよ うな溶液は、約250センチポイズの粘度を有し、フェルト層220の中の空隙 を容易に満たす。溶液の濃度は水分の蒸発によって約14%迄増加することがあ り、溶液の温度は、第2材料の粘度が約35,000センチポイズに増加するた めに約21.1℃(約70°F)低下することがある。感光性樹脂が加えられて 硬化された後に、エパノールは、好ましくは熱水を用いて、再溶解可能にするこ とができる。 他の実施例では、第2材料は水に溶解する水溶性ガムを有することができる。 好ましいガムは擬似可塑性挙動(剪断減粘性)を示す。「剪断減粘性」は、その材 料が剪断力を受けた時に、材料の粘度が減少することを意味する。1つの実施例 では、高粘度シュガーガムの1ないし3%水溶液は、ガムと水の溶液が剪断速度 と温度上昇を受けている時に、空隙内蔵の基質に加えられる。約10毎分過剰の 剪断速度と、約60℃以上の温度で、ガム水溶液の粘度は、フェルト層220を ガム水溶液で容易に満たすのに充分な程度に減少する。そうなれば、ガム水溶液 の剪断速度が除かれて、その水溶液が約50,000センチポイズ以上の粘度に するために約21.1℃(約70°F)まで冷まされる。ガム水溶液の増加した 粘度は、ガム水溶液が硬化性液状樹脂によってフェルト層220から移動するこ とを予防する。R.L.ダビッドソン(R.L.Davidson)がマグローヒル社から、1 980年に出版した「水溶性ガム及び樹脂便覧」の第6頁第1行ないし第6頁第 8行は、適当な水溶性ガム及び剪断速度の使用と測定の開示の目的で、参照によ って本明細書に取り込まれている。 他の実施例では、第2材料は水と第2成分の混合物を有し、この混合物から水 を乾燥又は蒸発等によって除去することができる。例えば第2材料はフェルト層 220に加えることができ、水は基質の感光性樹脂滲透を遮断するために、蒸発 等により、第2材料から除去することができる。このようにすれば、この遮断は 、基質から遮断を洗い落すために基質に水のシャワーを掛けることによって、基 質 から除去することができる。例えば、第2材料は、グリセロールで可塑性を付与 された高分子量ポリビニルアルコールの水溶液を有することができる。このよう な溶液は約21.1℃(約70°F)で液状になり得るし、溶液は蒸発した時に、 水の様なフィルムになる。適当なポリビニルアルコールはエルバノール・90− 50とエルバノール・71−30(デラウエア州ウィルミントンのデュポン社か ら入手可能)を有する。適当な水溶液は約6ないし8重量%のポリビニルアルコ ールを有する。ポリビニルアルコールを水に混ぜる前に、ポリビニルアルコール は、約90ないし95%のポリビニルアルコールと、約5ないし10重量%のグ リセロールの混合物を作ることにより、可塑化することができる。ポリビニルア ルコールとグリセロールの混合物は、次に、ポリビニルアルコール濃度が約6な いし8重量%の水溶液を形成するために、水に加えることができる。他の実施例 では、第2材料が液体に分散した固体を有することができる。例えば、第2材料 は、水に分散した、ガラス転移温度の低いラテックスを有することができる。こ の分散液は、水に約40重量%のポリアクリレートラテックス樹脂を有すること ができる。このポリアクリレートラテックス樹脂は、ローム・アンド・ハース社 から入手可能のポリアクリレートラテックス樹脂ロープレックスTR−520を 有することができる。分散液中の水の蒸発によって、固体のラテックス球は凝集 してゴム状フィルムになり、このフィルムは、このフィルムの温度をラテックス ゴムの架橋温度より低く維持する水で容易に再分散される。代替的に、加熱によ ってガスを発生させる発泡剤を分散液に加えることができる。例えば、ジアゾア ルバドは、加熱で窒素を発生させるために、ラテックス樹脂と水の分散液に加え ることができ、これにより、分散液中の水を蒸発させてフォームラバーを作るこ とができる。 1つの実施例では、第2材料かつ水溶性のワックス類似の材料、例えばポリオ キシエチレングリコール(PEG)等を有することができる。PEGは硬化性感 光性樹脂の崩壊温度より低い融点を有するので、第2材料は約21.1℃(約7 0°F)又はその近くの温度で固体であり、硬化性感光性樹脂の崩壊温度より低 い温度で液状化することができる。例えば、分子量が約600を超えるPEGが 適当である。より具体的には、第2材料は、融点が約46℃のPEG1500、 融点が約56℃のPEG4000、融点が約60℃のPEG6000、及び、こ れらの混合物を有する。代替的に、第2材料は比較的低分子量のPEG、例えば PEG400を有することができ、これは感光性樹脂の応用及び硬化の際に液状 のままであることができる。 第2材料2000は水溶性界面活性剤及び水分散性界面活性剤の系を有するこ とができる。例えば、第2材料はアニオン及びカチオン界面活性剤、エチルアル コール分散剤、及び水を有する洗浄剤溶液の様な液状洗浄剤を有することができ る。分散剤溶液は、基材に樹脂を使用する前に、基材に使用することができる。 このような洗浄剤溶液は、オハイオ州シンシナチのプロクター・アンド・ギャン ブル社から、ジョイ・ブランド・ディッシュウォッシング・リキッドとして市販 されている。 第2材料2000は水溶性界面活性剤又は水分散性界面活性剤の系を有するこ とができ、これは約21.1℃(約70°F)より低い温度では固体である。水 溶性界面活性剤の例はスルフォサクシニック酸のアニオン系誘導体を有する。こ れらの材料は水溶液として使用され、乾燥すると、液状感光性樹脂による基材の 滲透を阻止するのに適当な可撓性遮断フィルムになる。アニオン系界面活性剤の 例は、エアロゾル・OT−75(アメリカン・シアナミド社から入手可能)があ る。エアロゾル・OT界面活性剤はスルフォサクシニック酸ナトリウムのジオク チル・エステルである。 適当な水分散系の例は、鎖の長いアルキル系第4界面活性剤とポリオキシエチ レングリコール400又はグリセリンの混合物を有する。より具体的には、約7 0重量%のジジメチル塩化アンモニウムと約30重量%のPEG400(これは 約21.1℃(約70°F)でペースト状ワックスであり、約65.6℃(約1 50°F)で液状である)の混合物が、第2材料2000を形成するのに使用す ることができる。 他の実施例では、第2材料は反応成分を有することができ、この反応成分は室 温で液体であるか、又は水溶性であり、分子量のより大きい水溶性固体又は高粘 度ペーストになるように重合させることができる。例えば、第2材料はアクリル 酸約10重量%、アクリル酸ナトリウム約20重量%、水約10%、及びフリー ・ラジカルの反応開始剤の混合物を有することができる。このフリー・ラジカル の反応開始剤は熱でトリガーすることができる。フリー・ラジカル反応開始剤の 例は、テキサス州ダラスのワコー・ケミカル社から入手できるV−50,2,2 ’−アゾビス(2−アミジノ・プロパン)ジヒドロクロリドである。 他の実施例では、第2材料はゲル化剤を有することができる。適当なゲル化剤 は、ペクチンの様な野菜ゲル化剤、カラギーナン、アガー、動物蛋白質のゼラチ ン、ヒドロゲル形成用重合ゲル化剤、及び、石鹸ゲル化剤を有するが、これらに 限定されるものではない。 適当なヒドロゲル形成用ゲル化剤は、重合可能の、不飽和酸を含むモノマーを 用いて調整されて、少なくとも部分的に架橋されたポリマーを有し、これは、水 溶性であるか、又は加水分解によって水溶性になる。これらは、モノエチレン系 不飽和の化合物を有し、この化合物は、1つ以上の親水性ラジカルを有し、オレ フィン系不飽和酸及び無水物を含み、この無水物は1つ以上のオレフイン系の炭 素−炭素間二重結合を有している。1994年9月16日受理のトランダイ(Tr andai)等の名義の米国特許出願第08/307,951号「石鹸、重合性ヒド ロゲル形成用ポリマー、及び高水準の水を含有する温和なゲル消臭剤の組成」明 細書は;ゲル形成剤開示の目的で、その全文が参照によって本明細書に取り込 まれている。 適当な石鹸ゲル化剤は、約12ないし約40の炭素原子(C12ないしC40) を有する脂肪酸の単原子価金属の塩、より好ましくはC12ないしC22の脂肪 酸の塩を有する。これらのゲル化剤に使用するカチオンの形成に適当な塩には、 アルカリ金属、すなわちナトリウム及びカリウムのような金属の塩がある。1つ の実施例では、第2材料は脂肪酸のナトリウム塩、脂肪酸のカリウム塩、及びこ れらの組合せから成るグループから選択された脂肪酸塩を有する。 石鹸のゲルの形成剤の合成に有用な脂肪酸の例は、ミリスチン酸、パルミチン 酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、マーガリン酸、及び 、この様な酸の混合物を有する。この様な脂肪酸の原料としては、ココナッツ油 、牛脂、ラノリン、魚油、蜜ろう、パーム油、落花生油、オリーブ油、綿実油、 大豆油、コーン油、ナタネ油、ロジン酸、グリース、キャスター・オイル、リン シード油、オイチシカ油、牛脚油、サフラワー油、ゴマ油、もろこし油、ひまわ り油、トール油、タン・オイル、バターの脂肪、養鶏グリース、鯨油、及び米ぬ かがあるが、これらに限定されるものではない。 好ましい脂肪酸石鹸のゲル形成剤としては、ラウレル酸ナトリウム、ミリスチ ン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ラウリン 酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウム、及びステアリン酸 カリウムがある。1つの実施例では、第2材料2000はミリスチン酸ナトリウ ムの水溶液を有する。適当な溶液は、ミリスチン酸ナトリウムを水に約5ないし 約30重量%、より好ましくは約5ないし約20重量%有する。この様な溶液は 、約32.2ないし48.9℃(約90ないし120°F)のゲル化温度を有する 。塩基と酸は完全に反応するために化学量論的に加えられる。NaOHは、水に 加えられ、約82.2℃(約180°F)に加熱される。次に、ミリスチン酸が 苛性ソーダ水溶液に徐々に加えられる。この反応は約1時間継続する。このよう に 形成されたミリスチン酸ナトリウムは、次に、フェルト層220に使用する前に 、約60ないし71.1℃(約140ないし160°F)に冷やされる。 この様な石鹸ゲル化剤と水の溶液は、樹脂が基質に使用される前に、この溶液 が温度約10ないし約65.6℃(約50ないし150°F)で、ゲル相になり 得るという長所を有する。それによって、このゲル相は、固形化のための冷凍装 置を必要とせずに、室温(約21.1℃(約70°F)で、液状の感光性樹脂の 移動を抑制することができる。その上、何よりもこの溶液は水(フェルト層22 0に加えられる時に約70重量%以上)である。従って、フェルト層220から 取り除いた第2材料を除去し廃棄するのが簡単であり、環境への影響が最少であ る。 フェルト層と模様付け樹脂層を有する連続型ベルトを形成する方法 図5は硬化性樹脂層250を有するフェルト層220を備えた連続型ベルトの 形のウエブ支持装置200を形成するための、本発明の1つの実施例に基く方法 の概念的に説明している。図5に示した実施例では、フェルト層220はウィス コンシン州アップルトンのアルペントン・ミルズ社から入手可能のフェルト、ア ムフレックス2を有することができ、感光性樹脂はマクダミット・インク社から 市販の樹脂MEH・1000を有することができる。 ドラムの形の形成装置1513には作用面1512が設けられている。この形 成装置1513は図示していない駆動装置で回転される。バッキング・フィルム 1503はロール1531から供給されて、ロール1532によって巻き取られ る。ロール1531および1532の間で、バッキング・フィルム1503が形 成装置1513の作用面に当てられる。バッキング・フィルムの機能は、形成装 置1513の作用面を保護すること、及び、形成装置1513から部分的に完成 したウエブ支持装置200を取り除くことである。バッキング・フィルム150 3は、非限定的例示としての厚さが約0.01ないし約0.1mmのポリプロピ レンのフィルムその他の任意の適当な材料で作ることができる。 図5に示したように、連続型のフェルトの脱水層220は、形成ドラム151 3と戻しロール1511の周囲を、閉じた経路に沿って搬送される。第2材料と 液状樹脂をフェルト層220に作用する前に、フェルト脱水層220はフェルト 層220の予熱のための赤外線加熱ランプ2310を通過するように搬送するこ とができる。 フェルト層220は、それから、第2材料を有するパイプ・ヘッダ2410の 付近を、約0.305ないし3.05メートル毎分(約1ないし10フィート毎 分)の速度で搬送される。ヘッダ2410は開口部を有し、第2材料はこの開口 部からフェルト層220の第2面232に堆積される。ヘッダ2410の開口部 はフェルト層220の第2面232と向き合う位置にある。ヘッダ2410から 出た第2材料はミリスチン酸ナトリウムの20重量%の水溶液で、約48.9な いし71.1℃(約120ないし160°F)である。代替的に、フェルト層を 、第2材料が入ったトレーに、長さで5.08cm(2インチ)以上、又は時間 で1秒以上浸漬するように、案内してもよい。 フェルト層220の表面積6.45cm2(1平方インチ)当り約0.9ない し1.2gの第2材料がフェルト層220上に堆積する。第2材料が堆積したフ ェルト層220は、2つのローラー2472の間のニップ2470を通って搬送 される。ローラ2472の間隙はニップをフェルト層220の厚さより約0.2 54mm(0.010インチ)未満少なくなるようにする。このニップ2470 は第2材料をフェルト層220の全域に確実に分配し、かつ、過剰の第2材料を フェルト層220から絞り取る。 フェルト層220に堆積した第2材料か冷める前に、フェルト層220が第1 真空ヘッダー2610の近くに移動し、ここで第2材料の一部分がフェルト層2 20の空気で満たされた細隙空隙から除去される残余の第2材料は約32.2℃ (約90°F)より低い温度に冷やされて固化する。第2材料の冷却によって、 フェルト層220の繊維245上に、コーティング用の安定なゲル相のミリスチ ン酸ナトリウムを形成して、被覆された繊維246を形成する。 安定なゲル相の第2材料が繊維245にコーティングとして形成された後に、 フェルト層220が約0.61ないし1.22m(約2ないし4フィート)の速 度で水シャワー2510の近くに運ばれる。この水のシャワーはノズルを有し、 このノズルはフェルト層の繊維245をコーティングするゲル化した第2材料の 全量ではなく一部分の除去に使用するため、フェルト層220の第1面230か ら約7.6cm(約3インチ)の位置にある。このノズルは重なるようにアレンジ された複数の扇形の噴霧パターンを作り出す。このシャワー2510は、フェル ト層220の表面積1平方メートル当り約61.1リットル(1平方フィート当 り約1.5ガロン)の水を噴霧する。このノズルはスプレー・システム・ティー ・ジェット印のノズルのモデル50015で、オリフィスの直径が約0.787 mm(約0.031インチ)である。このシャワー2510から噴霧されるスプ レーは温度約32.2℃(約90°F)であり、圧力約35.2kg/cm2( 約500psi)でノズルに送られる。 水のシャワー2510は、第1面230の付近の繊維をコーティングしている 第2材料の除去のために操作され、それによって、フェルト層220の厚さの一 部分に、このフェルト層220の繊維をコーティングしている第2材料が実質的 にないようにする。水のシャワー2510は厚さが約0.051ないし約5.0 8mm(約0.002インチないし約0.2インチ)のゲル化した第2材料の層 を除去するために使用することができる。この除去されるゲル化した第2材料は 、厚さがフェルト層の厚さよりも薄く、従って、フェルト層220の厚さの約7 5ないし約98%が、ゲル化された第2材料でコーティングされた繊維及びフィ ラメントと共に残留し、最も好ましくは、水シャワー2510による洗浄の後に 、 フェルト層220の厚さの約85ないし95%が、ゲル化した第2材料でコーテ ィングされた繊維及びフィラメントと共に残留する。第2の真空ヘッダー252 0は、液状化した第2材料と水のスプレーの除去のために、フェルト層220の 第1面230での真空度が約0.07ないし0.49kg/cm2(約1ないし 7psi)にされる。 樹脂のコーティングは、ノズル1520を用いて、フェルト層220の第1面 に対して行なわれる。フェルト層220はバッキング・フィルム1503の近傍 にあり、従って、バッキング・フィルム1503がフェルト脱水層220と形成 装置1513の間にあり、フェルト脱水層220の第2フェルト面232がバッ キング・フィルム1503の近くにある。液状感光性樹脂のコーティングは第1 フェルト面230に対して行なわれる。液状感光性樹脂1502のコーティング は任意の適当な方法で、第1フェルト面に対して行なわれる。図では、樹脂のコ ーティングは、フェルト層220に樹脂のプールを作るためのノズル1520を 用いて、ニップ・ロール3100で形成されたニップの上流に施される。 フェルト層220に施される樹脂の被覆の厚さは、第1フェルト面230の高 さと、ウエブ模様付け層250の頂面に接触するウエブの高さとの所望の高低差 262に対応する予め選定された値に制御される。図5では、樹脂のコーティン グの厚さは、ニップ・ロール3100と形成装置1513との間隙の機械的制御 によって制御される。ニップ・ロール3100は、マスク3010及びマスク案 内ロール1542と連繋して、樹脂の表面を滑らかにし、その厚さを制御する傾 向がある。コーティングされた繊維246上のゲル化した第2材料は、液状の感 光性樹脂が、フェルト層の厚さの一部分を滲透するのを予防する。 マスク3010は、不透明又は透明にできる任意の適当な材料で作ることがで きる。透明な部分はウエブ模様付け層250の所望のパターンに対応するパター ンになるようにアレンジされる。可撓性感光性フィルムの自然の材料が適当であ る。不透明部分は、写真印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷又は回転スクリーン 印刷の様な任意の適当な方法で、マスク3010に応用することができる。マス ク3010は無端ベルトにすることができ、又は代替的に、図5に示す様に、1 つの供給ロール3010から供給して巻取りロール3016に巻き取ることもで きる。図5に示す様に、マスク3010はロール3100、1542,3014 、及び3016を巡るように搬送される。ロール3100と1542の間で、マ スク3010がフェルト層220と共に形成装置1513の周囲を移動し、樹脂 と液状樹脂硬化に適当な化学線源との間のマスクと共に、液状樹脂の近くに来る 。 感光性樹脂は、マスク3010を通して活性化波長の化学線に曝され、それに よって、マスク3010の透明部分に対して位置決めされている樹脂層の一部分 にある樹脂の少なくとも部分硬化を誘起する。図5では、活性化用波長を有する 紫外線が第1硬化灯3150によって与えられる。活性化用波長は樹脂の特性で あり、水銀アーク放電灯、パルス化されたキセノン・ランプ、無電極ランプ、及 び蛍光灯等の適当な光源によって与えられる。MEH−1000に対しては、適 当な硬化用ランプ3150はF450フュージョン・ランプであり、このランプ は「D」又は「H」バルブに適当するもので、ミズリー州ロックビルのヒュージ ョン・システム・インク社が市販している。フェルト層220は硬化中に約0. 305ないし0.914メートル毎分(約1ないし3フィート毎分)の速度で硬 化ランプ3150の近くに送られる。 樹脂の部分硬化はマスク3010の透明部分に対して位置決めされた樹脂の固 化によって行なわれるが、マスク3010の不透明部分に対して位置決めされた 樹脂の未露光部分は液状のままである。フェルト層220上の樹脂の均一な初期 硬化を得るためには、感光性樹脂に対して紫外線を当てることによって与えられ るエネルギーは、フェルト層220の巾にわたって均一であるべきである。各硬 化ランプ3150からの出力は、相互に約5%以内で合致すべきである。硬化ラ ンプ3150は横方向(図5の面に直角)に横並びに位置すべきである。例えば 、3個の硬化ランプ3150は縦方向に横並びに配置すべきである。1対の有孔 板はランプ3150とフェルト層220の間に配置され、紫外線がランプ315 0からフェルト層220上にプールされた樹脂に届くようにするためのアパーチ ャ間隙を形成するために縦方向に間隔で離される。 フェルト層220に届く全エネルギーは、バージニア州スターリングに所在の エレクトロニック・インストルーメント・テクノロジー社製のEIT UVイン テクレーティング・ラジオメータ型式番号UR365CH1のような「ライト・ バグ」で測定できる。このライト・バグはフェルト層220に加えられる全エネ ルギーをミリジュール毎平方センチメートル単位で測定するためのキャスト用ド ラム1531に固定することができる。この測定をドラム1513の巾をよこぎ る方向に1.27cm(1/2インチ)毎に繰り返すことにより、ランプ315 0から感光性樹脂に加えられるエネルギーの分布を求めることができる。アパー チャ・プレートの間隔がドラム1513の巾に沿って均一ならば、エネルギー分 布は一般的ではない。アパーチャ・プレートの間隔は、ランプ3150がフェル ト層220上にプールされた樹脂に与えるエネルギー分布を均一にするために、 横方向の位置の関数として変化させることができる。 第1面230に加えられた樹脂の層の部分的硬化の後に、実質的に全ての未硬 化の液状樹脂は、フェルトの脱水層220から除去することができる。この未硬 化の液状樹脂は、フェルト層220に水又は代替的に水と界面活性剤の混合物の 高圧シャワーを掛けることによって、フェルト層220から除去することができ る。ロール1542の近傍の点で、マスク3010とバッキング・フィルム15 03はフェルト層220と部分的に硬化された樹脂層から分離される。複合フェ ルト層220と部分的に硬化された樹脂層は水のシャワー2530の近くに運ば れる。水のシャワー2530は模様付け樹脂層の開口部から未硬化の樹脂を除去 するために傾けることができる。 シャワー2530は、オリフィスの直径が約0.787mm(約0.031イ ンチ)のスプレー・システム・ティー・ジェット印のノズル、型式50015の ようなノズルから、約15.6ないし32.2℃(約60ないし90°F)の温 度でスプレーを送り出す。シャワーの噴出圧力は約35.2kg/cm2(約5 00psi)である。シャワー2530とフェルト層220は、筋になるのを防 ぎ、液状の樹脂をフェルト層220の巾にわたるように均一に除去するために、 相互に横に(図5の面に垂直に)動かすことができる。 複合フェルト層220と樹脂層は、次に、蒸留水又は脱イオン水のバス162 0に通される。この点で、ゲル化された第2材料の一部分がフェルト層220の 繊維とフィラメントに未だ存在している。バス1620の上方にある後硬化ラン プ3180は、複合フェルト層220と樹脂層がバス1620を最初に通った時 に消灯される。この後硬化ランプは以下に説明する最終硬化工程で点灯される。 複合フェルト層220と樹脂層は、バス1620から出された後に、赤外加熱 ランプ3170と真空ヘッダー2560の間を、毎分約0.31ないし0.91 m(約1ないし3フィート)の速度で送られる。加熱ランプ3170はゲル化し た第2材料を約60℃(約140°F)の温度まで加熱し、この温度は第2材料 のゲル化温度より高いので、実質的に全ての第2材料がフェルト層220からの 除去のために液状にされる。加熱ランプ3170は第1フェルト面230の近く にあり、真空ヘッダー2560は第2フェルト面232の近くにある。加熱ラン プ3170はフェルト層220から約7.6cm(約3インチ)の位置に置くこ とができる。適当な赤外線加熱ランプ3170はプロセス・サーマル・カンパニ ー社製のプロサーム加熱ランプであり、定格出力は約20アンペアである。真空 ヘッダー2560の真空度は第2フェルト面で約0.07ないしO.49kg/ cm2(約1ないし7psi)である。 複合フェルト層と樹脂層は、次に、水のシャワー2550と真空ヘッダー25 70の間を通される。熱水シャワー2550はフェルト層220の第1面に掛け られる。このシャワー2550は、ティー・ジェット印ノズルを用いて蒸留水を 温度約60℃(約140°F)で噴出させる。この噴出圧力は約3.52ないし 14.06kg毎平方センチメートル(約50ないし200psi)である。真 空ヘッダー2570は、第2面232から液状の第2材料と任意の未硬化の液状 樹脂を除去するために、フェルト層220の第2面232における真空度を約0 .07ないし0.35kg/cm2(約1ないし5psi)にする。 好ましくは、実質的に全ての第2材料は、加熱ランプ3170、水シャワー2 550)及び真空ヘッダ2560及び2570によって、フェルト層220から 除去される。必要ならば、複合フェルト層220と樹脂層は、加熱ランプ317 0、水シャワー2550、及び真空ヘッダ2560及び2570を多数回通過す るために、ローラー1517及びローラー1511で形成される閉鎖経路を巡る ようにすることができる。これは、もし、複合フェルト層220と樹脂層がフェ ルト層220から第2材料を除去するために閉鎖経路を多数回巡れば、この多数 回通過が、フェルト層220により多くの第2材料又は液状樹脂を加えることな く、紫外線ランプ3150及び3180を消して行なうことができると理解され る。 ウエブ支持装置200は、全ての未硬化液状樹脂と第2材料がフェルト層22 0から除去されたことを顕微鏡で確認することができる。代替的に、フェルト層 220の清浄度を、以下のような排出試験で測定することができる。ウエブ支持 装置200は、8.25cm(3.25インチ)の開口部を有する上下のプレキ シ・グラス製オリフィス板の間に設置することができる。この上のオリフィス板 は内径が約10.2cm(約4インチ)の直立シリンダに結合される。蒸留水が 、シリンダ内の水の深さを約10.2cm(約4インチ)に維持するために加え ら れる。装置200を通過する水の量は1分間の排出時間の間測定される。ウエブ 支持装置200の排水速度(立方センチメートル/秒/平方フィート)は、ウエ ブ支持装置200の異なる位置で測定された時に、ほぼ均一であるべきであり、 又、装置200の突出面積の、ウエブ模様付け層250で覆われない部分の割合 を、フェルト層220の排水速度に乗じた積に等しくなるべきである。 本発明実施の最終工程は、フェルト層220の第1面上の樹脂層の硬化を完了 するための第2後硬化工程に含めることができる。一旦、実質的に全ての第2材 料及び全ての未硬化液状樹脂がフェルト層220から除去されてしまえば、複合 フェルト層220及び樹脂はバス1620に通すことができる。バス1620の 上に位置する後硬化ランプ3180は、樹脂層の最終硬化を行なう。複合フェル ト層220及び樹脂層はバス1620に浸漬され、このバスには好ましくは水と この水に溶け込んでいる酸素を除去するための亜硫酸ナトリウムのような還元剤 が入っており、この溶解している酸素は還元剤がなければバス1620の中での フリー・ラジカルによる硬化反応を阻害する。 複合フェルト層と樹脂層250は、後硬化ランプ3180が点灯されると、毎 分0.31ないし0.91メートル(1ないし3フィート)の速度で、バス16 20に通される。適当な後硬化ランプ3180は前掲のF450ランプである。 バス1620の中の水は、フリー・ラジカルによる重合反応を打消す可能性のあ る酸素を排除するが、化学線を後硬化ランプ3180から樹脂層1521まで通 すことができる。バス1620の水の深さは約2.54ないし10.2cm(約 1ないし4インチ)にすることができる。複合状220と樹脂層250(図4I )は、フェルト層220から水を取り除くために真空ヘッダーの上を移動させる ことができる。 後硬化ランプ3180を点灯して、複合フェルト層220と樹脂層をバス16 20に通すという順序の後硬化は、樹脂層250が粘着性を失なうまで、1ない し3回繰り返すことができる。この時点で、フェルト層220と硬化した樹脂は 、共に、充分に硬化したウエブ模様付け層250を有するウエブ支持装置200 を形成する。もし、後硬化の順序が反覆されると、複合フェルト層220と樹脂 層は、ローラー1513及び1511で形成された回路を、ランプ3150の消 灯後、1ないし3回通ることができる。 1つの実施例では、マスク3010は連続網状模様形成の時に透明部分で作る ことができる。このようなマスクは、図1に示したように、ウエブ模様付け層2 50を有し、この層250が連続網状構造ウエブ接触頂面260を有し、この頂 面260が複数の不連続開口部270を内蔵しているウエブ支持装置200を作 ることかできる。不連続の各開口部270はウエブ・パターニング層250の中 に形成された回路を経て第1フェルト面230に通じている。開口部270のた めの適当な形状は、円形、縦(図5に符号MDで示す)に長い楕円形、多角形、 不規則な形、又はこれらを混合した形があるが、これらに限定されるものではな い。連続網状構造の頂面260の突出部の表面積は、図1に示したようなウエブ 支持装置200の突出部の表面積の約5ないし約75%、好ましくは、図1に示 したようなウエブ支持装置200の突出部の表面積の約20ないし約60%にす ることができる。 図1に示した実施例では、連続網状構造の頂面260は、ウエブ支持装置20 0の突出部の表面積の1平方センチメートル当り108個(1平方インチ当り7 00個)未満の不連続開口部270、好ましくは、図1に示したようなウエブ支 持装置の突出部の表面積1平方センチメートル当り10.85ないし108.5 個(1平方インチ当り70ないし700個)の不連続開口部270を有すること ができる。連続網状構造の頂部表面にある不連続の各開口部270は、約0.5 ないし約3.5mmの有効片持支持長さを有し、この有効片持支持長さは開口部 270の面積を開口部270の周囲長さの1/4で除した値として定義される。 この有効片持支持長さは、高低差262の約0.6ないし6.6倍にすることが できる。このようなパターンの開口部270を有する装置は、連続網状構造区域 を有する模様付き紙構造を作るための乾燥ベルト又は押圧織物として使用可能で あり、この連続網状構造区域は、ウエブ接触面260及び概ね非圧縮の複数のド ームに対応した、コンパクトで比較的高密度の区域にすることができ、このドー ムは連続網状構造区域全体に分散して、面260の開口部270の位置に対応し ている。不連続開口部270は、好ましくは、1987年1月20日発行の米国 特許第4,637,859号明細書に記載のように、縦(MD)横(CD)の二 方向にずらしてあり、この明細書は参照によって本明細書に取り込まれている。 図1に示した実施例では、開口部270は、その開口部の寸法に応じて重なり、 両方向にずらされており、また、縦及び横方向に開口部270の縦が相交によぎ って延び、縦又は横方向に平方に引いた任意の線が少なくとも幾つかの開口部2 70を通るような間隔である。 ウエブ支持装置の高さの測定 フェルトの第1面230の高さ231(図2)とウエブ接触面260の高さ2 61との高低差262は、次の手順で測定される。ウエブ支持装置は平らな水平 面上に、ウエブ模様付け層を上に向くように支持される。約1.3mm2の円形 の接触面と約3mmの垂直方向の長さを有する針が、ロードアイランド州のプロ ビデンスのフェデラル・プロダクツ社製のフェデラル・プロダクツ・ジメンショ ン・ゲージ(ブレークアウエイ・プローブEMD−4321W1と共に使用する ために改良された型番432B−81の増巾器)に装着される。この計器は既知 の高低差を表わす既知の厚さの2個の精密シムの間の電圧差を求めて校正する。 この計器は針の無制限移動を保証するために、フェルトの第1面230よりも若 干低い高さでゼロになる。この針は計器の高さより上に設定されて、測定を行な うために下げられる。この針は測定点に0.24g/mm2の圧力を加える。各 高さで3回以上の測定を行なわれる。各高さ231及び261の平均測定値の差 が高低差262として採用される。 以上説明した実施例では、基質は脱水用フェルト層220を有する。しかしな から、本発明の方法は、他の基質に模様付け樹脂層の形成に使用することもでき る。例えば、その基質は、フィラメントを織って作り透気度が約300ないし1 ,500scfmの繊維を形成又は乾燥する抄紙に使用可能である。代替的基質 の非限定的な例は、参照によって本明細書に取り込まれているトロクハン(Tro- khan)の次の米国特許明細書、すなわち1980年3月4日発行の米国特許第4 ,191,609号明細書、及び、1980年12月16日発行の米国特許第4 ,239,065号明細書に記載されている。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 硬化性液状樹脂を供給する工程; 第1面及び第2面を有する基質であり、該基質が第1面と第2面の間に空隙を 形成する繊維を有し、該基質が硬化性液状樹脂とは異なる第2材料を有し、該第 2材料が少くともある程度の繊維をコーティングする基質を供給する工程; 該工程でコーティングされた繊維の近くの空隙が基質の第1面から基質の第2 面まで流体通路を形成し、 少くともある程度の繊維をコーティングしている少くともある程度の第2材料 を除去する工程; 少くともある程度の第2材料の除去の工程の後に基質に硬化性樹脂を施す工程 ;及び 基質に樹脂層を形成するために少くともある程度の硬化性樹脂を硬化させる工 程 を有して成る基質に硬化性樹脂を施す方法。 2. 第1面、第2面、及び厚さを有し、かつ、第1面と第2面との間に空隙を 形成する繊維を有する基質を供給する工程; 硬化性樹脂を供給する工程; 硬化性樹脂とは異なる第2材料を供給する工程; 基質の少くともある程度の繊維を第2材料でコーティングし、コーティングさ れた繊維の近くの空隙が基質の第1面から基質の第2面への流体通路を形成する 工程; 少くともある程度の第2材料の除去の後に硬化性樹脂を基質に施す工程;及び 基質に樹脂層を形成するために少くともある程度の硬化性液状樹脂を硬化させ る工程 を有して成る基質に硬化性樹脂を施す方法。 3. 前記コーティング工程が更に、 全ての空隙を占めるために基質に第2材料を施す工程;及び 基質の第1面と基質の第2面との間の流体の連通を可能にするために、 基質内の少くともある程度の空隙から第2材料の一部分を除去する工程 を有して成る請求の範囲第2項記載の方法。 4. 更に、硬化性樹脂を施す前に基質の第1面の近くに少くともある程度の第 2材料を有して成る請求の範囲第3項記載の方法。 5. 前記硬化性樹脂が液状の感光性樹脂であり、 更に化学線源を供給する工程; 少くともある程度の液状の感光性樹脂を化学線に曝す工程;及び 基質に樹脂層を設けるために少くともある程度の液状感光性樹脂を硬化させる 工程を有して成る請求の範囲第1項、第2項、第3項又は第4項記載の方法。 6. 前記基質が抄紙機の脱水用フェルトからなる請求の範囲第1項、第2項、 第3項、第4項又は第5項記載の方法。 7. 前記第2材料が水に可溶の成分からなる請求の範囲第1項、第2項、第3 項、第4項、第5項又は第6項記載の方法。 8. 前記第2材料が界面活性剤からなる請求の範囲第1項、第2項、第3項、 第4項、第5項又は第6項記載の方法。 9. 前記第2材料が炭素数12ないし22の脂肪酸の塩からなる請求の範囲第 1項、第2項、第3項、第4項、第5項又は第6項記載の方法。 10. 更に、硬化性樹脂を基質に施す前に、基質に施す少くともある程度の第 2材料の相を変化させる工程を有する請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4 項、第5項、第6項、第7項、第8項又は第9項記載の方法。
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