JP2002509088A - ラッカーゼを含む染色組成物とこれを用いるケラチン繊維の染色方法 - Google Patents

ラッカーゼを含む染色組成物とこれを用いるケラチン繊維の染色方法

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JP2002509088A JP2000539812A JP2000539812A JP2002509088A JP 2002509088 A JP2002509088 A JP 2002509088A JP 2000539812 A JP2000539812 A JP 2000539812A JP 2000539812 A JP2000539812 A JP 2000539812A JP 2002509088 A JP2002509088 A JP 2002509088A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ケラチン繊維の染色に適した支持体中に、(a)少なくとも1種のラッカーゼのような酵素;(b)少なくとも1種の特定のアルカリ化剤;(c)少なくとも1種の酸化着色剤を含有する、ケラチン繊維の酸化染色のための化粧品組成物、並びに該組成物を使用する染色方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、少なくとも1種のラッカーゼ型酵素、少なくとも1種の酸化染料及
び少なくとも1種の特定のアルカリ化剤を含有する、ケラチン繊維の酸化染色の
ための組成物、並びにこの組成物を使用するケラチン繊維、特にヒトの毛髪を染
色する方法に関する。
【0002】 ケラチン繊維、特にヒトの毛髪を、一般に「酸化ベース(oxidation bases)」 と呼ばれている一又は複数の酸化染料前駆物質、特にオルト-又はパラ-フェニレ
ンジアミン類、オルト-又はパラ-アミノフェノール類、複素環ベースを含有する
染色組成物で染色することが行われている。酸化染料前駆物質又は酸化ベースは
、酸化製品と組み合わされて酸化縮合プロセスにより着色した化合物及び染料を
生じうる無色か僅かに着色した化合物である。
【0003】 これらの酸化ベースにより得られる色調は、酸化ベースをカップラー又は調色
剤と組み合わせることにより変化させることができることもまた知られており、
このカップラーは特に芳香族メタ-ジアミン類、メタ-アミノフェノール類、メタ
-ジフェノール類及びある種の複素環化合物から選ばれる。 酸化ベース及びカップラーとして使用される広範な分子により幅広い色彩を得
ることが可能になる。
【0004】 これら酸化染料により得られる、いわゆる「永久的な」着色は、更にいくつか
の要求を満足させるものでなくてはならない。しかして、毒物学的な欠点がなく
、所望の強さの色調を生じることが可能で、外的要因(光、悪天候、洗浄、パー マネントウエーブ処理、発汗及び擦過)に対して良好な持続力を有していなけれ ばならない。
【0005】 また、染料は、白髪をカバーすることができなければならず、よって、可能な
限り、非選択的であること、すなわち、実際には髪の先端と末端の間で異なった
程度に敏感化されている(すなわちダメージを受けている)であろう同じケラチン
繊維の長さに沿って可能な限り着色差が小さくなるようにしなければならない。
【0006】 ケラチン繊維の酸化染色は、過酸化水素の存在下でアルカリ性媒体中において
一般に行われる。しかし、過酸化水素の存在下でアルカリ性媒体を使用すると、
繊維がかなり劣化してしまう上、必ずしも望ましくはないケラチン繊維の脱色が
生じてしまうという欠点がある。
【0007】 また、ケラチン繊維の酸化染色は、過酸化水素とは異なる酸化系、例えば酵素
系を使用して行うこともできる。しかして、米国特許第3251742号、仏国
特許出願公開第2112549号、同第2694018号、欧州特許出願公開第
0504005号、国際公開第95/07988号、同第95/33836号、
同第95/33837号、同第96/00290号、同第97/19998号及
び同第97/19999号においては、少なくとも1種の酸化染料をラッカーゼ
型酵素と組み合わせて含有する組成物でケラチン繊維を染色することが既に提案
されており、この組成物は大気中の酸素と接触せしめられる。これらの染色処方
物は、過酸化水素の存在下で使用される染料により引起こされる劣化に匹敵する
程にはケラチン繊維の劣化は生じない条件下で使用されているが、繊維に沿って
分布する色彩の均一性(一致性)の観点と、色度(明度)と染色力の観点の双方にお
いてなお不十分であった。
【0008】 本発明の目的は上述の課題を解決することにある。 しかして、本出願人は、驚いたことに、酸化系として、少なくとも1種のラッ
カーゼ型酵素と以下に詳細に定義する少なくとも1種の特定のアルカリ化剤を含
有する新規な染色用組成物であって、ケラチン繊維の顕著な劣化又は脱色を生じ
せしめないで、比較的選択的でなく、繊維が被るであろう様々な攻撃に対して非
常に耐性がある均一でより強く大なる色度の色彩を付与する使用準備が整った染
色用組成物を、酸化染料の存在下で構成することができるものを発見した。 これらの発見が本発明の基礎となっている。
【0009】 よって、本発明の第1の主題は、ケラチン繊維の染色に適した担体中に、 −(a) 少なくとも1種のラッカーゼ型酵素; −(b) (i) 塩基性アミノ酸; (ii) 次の式(A): X(OH) [上式中、n=1の場合、XはK、Li;n=2の場合、XはMg、Ca;n= 1の場合、Xは、N(R、R、R、Rは同一でも異 なっていてもよく、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル又
はC-Cポリヒドロキシアルキル基を表す)を表す]の化合物; (iii) 次の式(B): [上式中、RはC-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル又は C-Cポリヒドロキシアルキル基を表し;R、Rは同一でも異なってい てもよく、水素原子、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル
又はC-Cポリヒドロキシアルキル基を表し; 但し、 ・R、R、Rは同時にはCβ-ヒドロキシアルキル基を表さず、 ・RとRが同時にHを示す場合は、RはCモノヒドロキシアルキル又は
分枝状Cモノヒドロキシアルキル基を表さず、 ・Rが水素又はC-Cアルキル基を示し、同時にRがC-Cアルキル
基を示す場合は、RはH又はC-Cアルキル基を表さない]の化合物; (iv) 次の式(C): [上式中、Wはヒドロキシル基又はC-Cアルキル基で置換されていてもよい
プロピレン残基であり;R、R、R10及びR11は同一でも異なっていて
もよく、水素原子、C-Cアルキル又はC-Cヒドロキシアルキル基を表
す] の化合物; からなる群から選択された少なくとも1種のアルカリ化剤; −(c) 自己酸化性インドール染料以外の少なくとも1種の酸化染料; を含有することを特徴とする、ケラチン繊維、特に毛髪のようなヒトのケラチン
繊維の酸化染色のための使用準備が整った組成物にある。
【0010】 本発明に係る使用準備が整った染色用組成物において使用されるラッカーゼ( 類)は、特に植物由来、動物由来、真菌由来(酵母、カビ及び真菌)又は細菌由来 のラッカーゼ類から選択され、由来する生物は単又は多細胞でありうる。本発明
に係る使用準備が整った染色用組成物において使用されるラッカーゼ(類)はまた
生物工学により得ることもできる。
【0011】 本発明において使用することができる植物由来のラッカーゼ類としては、仏国
特許出願公開第2694018号に示されているもののような、クロロフィル合
成を行う植物により産生されるラッカーゼ類、例えば、アナカルジアセアエ(Ana
cardiaceae:ウルシ科)の抽出物、例えばマグニフェラ・インディカ(Magnifera
indica)、シュイナス・モレ(Schinus molle)又はプレイオジニウム・ティモリエ
ンス(Pleiogynium timoriense)の抽出物、ポドカルパセアエ(Podocarpaceae:マ
キ科)、ロスマリヌスoff.(Rosmarinus off.:ローズマリー(マンネンロウ))、ソ
ラヌム・ツベロスム(Solanum tuberosum:ジャガイモ)、イリスsp.(Iris sp.: アヤメ科の種)、コフィアsp.(Coffea sp.:コーヒーノキの種)、ダウクス・カロ
ッタ(Daucus carrota:ニンジン)、ビンカ・マイナー(Vinca minor:ヒメツルニ
チニチソウ)、ペルシア・アメリカーナ(Persea americana:アボカド)、キャサ レンサス・ロゼウス(Catharenthus roseus)、ムサsp.(Musa sp.:バナナ)、マル
ス・プミラ(Malus pumila)、ギンコ・ビロバ(Gingko biloba:イチョウ)、モノ トロパ・ヒポピシス(Monotropa hypopithys(インディアン・パイプ:Indian pip
e)、イチヤクソウ科シャクジョウソウ属)、アエスキュルスsp.(Aesculus sp.: トチノキ科の種)、アセル・シュードプラタヌス(Acer pseudoplatanus:西洋カ ジカエデ)、プルヌス・ペルシカ(Prunus persica:モモ)又はピスタシア・パラ エスティナ(Pistacia palaestina)の抽出物に存在するラッカーゼ類を挙げるこ とができる。
【0012】 本発明において使用することができる生物工学により得てもよい真菌由来のラ
ッカーゼ類は、フランス国特許出願公開第2112549号および欧州特許出願
公開第504005号に示されているように、ポリポラス・ベルシカラー(Polyp
orus versicolor)、リゾクトニア・プラティコラ(Rhizoctonia praticola)及び ラス・ベルニシフェラ(Rhus vernicifera)から得られたラッカーゼ(類);国際公
開95/07988号、国際公開95/33836号、国際公開95/3383
7号、国際公開96/00290号、国際公開97/19998号及び国際公開
97/19999号(これらの内容は本明細書の一部を構成する)に開示されたも
の、例えばシタリディウム(Scytalidium)、ポリポラズ・ピンシトゥス(Polyporu
s pinsitus)、ミセリオフトラ・サーモフィラ(Myceliophtora thermophila)、リ
ゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)又はピリキュラリア・オリザエ(Pyric
ularia orizae)、又はその変異体から得られるものを挙げることができる。また
、トラマテス・ベルシカラー(Tramates versicolor)、フォメス・フォメンタリ ウス(Fomes fomentarius)、カエトミウム・サーモフィレ(Chaetomium thermophi
le)、ニューロスポラ・クラッサ(Neurospora crassa)、コロリウス・ベルシコル
(Colorius versicol)、ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)、リジドポ ルス・リグノサス(Rigidoporus lignosus)、フェリヌス・ノキシウス(Phellinus
noxius)、プリューロータス・オストリータス(Pleurotus ostreatus)、アスペ ルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans)、ポドスポラ・アンセリナ(Pod
ospora anserina)、アガリクス・ビスポルス(Agaricus bisporus)、ガノデルマ ・ルシドゥム(Ganoderma lucidum)、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingu
lata)、ラクタリウス・ピペラトゥス(Lactarius piperatus)、ルッスラ・デリカ
(Russula delica)、ヘテロバシディオン・アノサム(Heterobasidion annosum)、
テレフォラ・テレストリス(Thelephora terrestris)、クラドスポリウム・クラ ドスポリオイデス(Cladosporium cladosporioides)、セレナ・ユニカラー(Cerre
na unicolor)、コリオルス・ハースタス(Coriolus hirsutus)、セリポリオプシ ス・サブヴェルミスポラ(Ceriporiopsis subvermispora)、コプリヌス・シネレ ウス(Coprinus cinereus)、パナエオルス・パピリオナセウス(Panaeolus papili
onaceus)、パナエオルス・スフィンクトリヌス(Panaeolus sphinctrinus)、シゾ
フィラム・コムネ(Schizophyllum commune)、ディコミティウス・スクアレンス(
Dichomitius squalens)及びそれらの変異体から得られるものを挙げることがで きる。 生物工学により得られてもよい真菌由来のラッカーゼ類がより好適に選択され
る。
【0013】 その基質のなかにシリンガルダジン(syringaldazine)を有する本発明のラッカ
ーゼ類の酵素活性は、好気性条件下でのシリンガルダジンの酸化により定義する
ことができる。1lacu単位は、30℃の温度とpH5.5で1分当り1mm
olのシリンガルダジンの転換を触媒する酵素量に対応する。1u単位は30℃
及びpH6.5で基質としてシリンガルダジンを使用して530nmの波長で1
分当り0.001のデルタ吸光係数をつくりだす酵素の量に対応する。 本発明のラッカーゼ類の酵素活性はまたパラ-フェニレンジアミンの酸化によ り定義することもできる。1ulac単位は、30℃、pH5で基質としてパラ
-フェニレンジアミン(64mM)を使用して496.5nmの波長で1分当り0 .001のデルタ吸光係数をつくりだす酵素の量に対応する。本発明において、
酵素活性をulac単位で測定することが好ましい。
【0014】 本発明の組成物において使用されるラッカーゼの量は、選ばれるラッカーゼの
性質に応じて変化する。好ましくは、この量は、組成物100g当たり、0.5
〜2000lacu、あるいは1000〜4x10u単位、又は20〜2x1
ulac単位と変化する。
【0015】 本発明の目的に対して、つまりこれまでの説明と以下の説明において、「塩基
性アミノ酸」は、(i)カルボキシル基に対してα位に位置するアミン官能基に加
えて、更なるカチオン性(又は塩基性)基を有するアミノ酸;又は(ii)カチオン
性(又は塩基性)(親水性)側鎖を有するアミノ酸;又は(iii)窒素性(nitrogeno
us)塩基からなる側鎖を担持するアミノ酸の何れかと定義される。これらの定義 は一般に知られており、一般的な生化学の本、例えばJ.H. WEIL (1983)の5頁と
次の頁、Lubert STRYER (1995)の22頁、A. LEHNINGER(1993)115−116 頁、DE BOECK-WESMAEL(1994)57−59頁に出版されている。
【0016】 本発明に係る塩基性アミノ酸は、好ましくは、次の式(D): [上式中、R12が、 から選択される基を表す] に相当するものから選択される。 式(D)に相当する化合物は、ヒスチジン、リジン、オルニチン、シトルリン、
アルギニンである。
【0017】 本発明に係る式(A)又は(B)の化合物において、アルキル基は、直鎖状でも分
枝状でもよく、ポリヒドロキシアルキル基は2〜6のヒドロキシル基、好ましく
は2〜4のヒドロキシル基を含む基を表す。 本発明において、式(B)の化合物は、好ましくは、ジエタノールアミン、モノ
イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールア
ミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-エチル-1
,3-プロパンジオール、2-アミノ-1-n-ブタノール、1-ジエチルアミノ-2, 3-プロパンジオール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、エチルモノエ タノールアミンから選択される。
【0018】 本発明に係る組成物は、組成物の全重量に対して0.001〜20%、好まし
くは0.01〜5%、より好ましくは0.05〜3%の範囲の量で上述の特定の
アルカリ化剤を含有する。
【0019】 使用準備が整った染色用組成物において使用される酸化染料(類)(酸化ベース 類及び/又はカップラー類)の性質は臨界的な重要性は持たない。 酸化ベース類は、特にパラ-フェニレンジアミン類、複ベース類(double bases
)、パラ-アミノフェノール類、オルト-アミノフェノール類及び複素環酸化ベー ス類から選択することができる。
【0020】 本発明に係る染色組成物における酸化ベースとして使用することができるパラ
-フェニレンジアミン類としては、以下の式(I): [ここで、 − Rは、水素原子、C-Cアルキル基、モノヒドロキシ(C-Cアル キル)基、ポリヒドロキシ(C-Cアルキル)基、(C-C)アルコキシ(C -C)アルキル基、窒素含有基で置換されたC-Cアルキル基、フェニル基 又は4'-アミノフェニル基を表し; − Rは、水素原子、C-Cアルキル基、モノヒドロキシ(C-Cアル キル)基、ポリヒドロキシ(C-Cアルキル)基、(C-C)アルコキシ(C -C)アルキル基又は窒素含有基で置換されたC-Cアルキル基を表し; − Rは、水素原子、ハロゲン原子、例えば塩素、臭素、ヨウ素又はフッ素原
子、C-Cアルキル基、モノヒドロキシ(C-Cアルキル)基、ヒドロキシ
(C-Cアルコキシ)基、アセチルアミノ(C-Cアルコキシ)基、メシルア
ミノ(C-Cアルコキシ)基又はカルバモイルアミノ(C-Cアルコキシ)基
を表し; − Rは、水素又はハロゲン原子又はC-Cアルキル基を表す] の化合物、及びその酸との付加塩類が挙げられる。
【0021】 上述の式(I)の窒素含有基としては、特にアミノ、モノ(C-C)アルキル アミノ、(C-C)ジアルキルアミノ、(C-C)トリアルキルアミノ、モノ
ヒドロキシ(C-C)アルキルアミノ、イミダゾリニウム及びアンモニウム基 を挙げることができる。
【0022】 上述した式(I)のパラ-フェニレンジアミン類としては、特に、パラ-フェニレ
ンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、
2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレン
ジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パラ-
フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエ
チル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-パラ-フェニレンジアミン 、4-アミノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシ
エチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミ
ノ-2-メチルアニリン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-クロ ロアニリン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-フルオロ-
パラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、N-(β
-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ- フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-パラ-フェニレンジアミン、 N,N-(エチル-β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジ
ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(4'-アミノフェニル)-パ ラ-フェニレンジアミン、N-フェニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロ
キシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2-β-アセチルアミノエチルオキ
シ-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-メトキシエチル)-パラ-フェニレンジアミ
ン、及びこれらの化合物の酸付加塩類を挙げることができる。
【0023】 上述した式(I)のパラ-フェニレンジアミン類としては、パラ-フェニレンジア
ミン、パラ-トルイレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、
2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオ
キシ-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、 2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル
)-パラ-フェニレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、2-β-アセ
チルアミノエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン及びこれらの酸付加塩類が最
も好適である。
【0024】 本発明において、「複ベース」は、アミノ及び/又はヒドロキシル基が担持さ
れた少なくとも2つの芳香環を含む化合物を意味するものと理解される。 本発明に係る染色組成物における酸化ベースとして使用することができる複ベ
ース類としては、以下の式(II): [上式中、 − Z及びZは、同一でも異なっていてもよく、結合手Y又はC-Cア ルキル基で置換されうるヒドロキシル又は-NH基を表し; − 結合手Yは、一又は複数のヒドロキシル又はC-Cアルコキシ基で置換 されていてもよく、一又は複数のへテロ原子、例えば酸素、硫黄又は窒素原子及
び/又は一又は複数の窒素含有基が挿入されるか又はこれを末端に有していても
よい、1〜14の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキレン鎖を表し; − R及びRは、水素又はハロゲン原子、C-Cアルキル基、モノヒド ロキシ(C-Cアルキル)基、ポリヒドロキシ(C-Cアルキル)基、アミノ
(C-Cアルキル)基又は結合手Yを表し; − R、R、R、R10、R11及びR12は、同一でも異なっていても
よく、水素原子、結合手Y又はC-Cアルキル基を表し; 一分子当り単一の結合手Yのみを有すると理解されるもの] に相当する化合物及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。
【0025】 上述した式(II)の窒素含有基として、特に、アミノ、モノ(C-C)アル キルアミノ、(C-C)ジアルキルアミノ、(C-C)トリアルキルアミノ、
モノヒドロキシ(C-C)アルキルアミノ、イミダゾリニウム及びアンモニウ ム基を挙げることができる。 上述した式(II)の複ベース類としては、特に、N,N'-ビス(β-ヒドロキシ
エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N
,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)エチレン
ジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'
-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレン
ジアミン、N,N'-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、 N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エチレン
ジアミン、1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,5-ジオキサオクタン
及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。
【0026】 これら式(II)の複ベース類の中でも、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-
N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール及び1,8- ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,5-ジオキサオクタン又はそれらの酸付 加塩類の1つが特に好ましい。
【0027】 本発明に係る染色組成物における酸化ベースとして使用することができるパラ
-アミノフェノール類としては、特に次の式(III): [上式中、 − R13は、水素又はハロゲン原子又はC-Cアルキル、モノヒドロキシ(
-Cアルキル)、(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル、アミノ(C -Cアルキル)又はヒドロキシ(C-C)アルキルアミノ(C-Cアルキ ル)基を表し; − R14は、水素又はハロゲン原子、C-Cアルキル、モノヒドロキシ(C -Cアルキル)、ポリヒドロキシ(C-Cアルキル)、アミノ(C-Cア ルキル)、シアノ(C-Cアルキル)又は(C-C)アルコキシ(C-C)ア
ルキル基を表し、 R13又はR14の少なくとも1つは水素原子である] の化合物、及びその酸との付加塩類を挙げることができる。
【0028】 上述した式(III)のパラ-アミノフェノール類としては、特に、パラ-アミノ
フェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノー
ル、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メチルフェノー
ル、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチル
フェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(β-ヒドロ
キシエチルアミノメチル)フェノール、4-アミノ-2-フルオロフェノール及びそ
れらの酸付加塩類を挙げることができる。
【0029】 本発明に係る染色組成物において酸化ベースとして使用することができるオル
ト-アミノフェノール類としては、特に2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メ チルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール、5-アセタミド-2-アミノフ
ェノール、及びその酸付加塩類が挙げられる。 本発明に係る染色組成物において酸化ベースとして使用することができる複素
環ベース類としては、特にピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラゾール誘導
体、ピラゾロピリミジン誘導体及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。
【0030】 ピリジン誘導体としては、特に例えば英国特許第1026978号及び同第1
153196号に開示されている化合物、例えば2,5-ジアミノピリジン、2-
(4-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキ
シピリジン、2-(β-メトキシエチル)アミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、
3,4-ジアミノピリジン、及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。
【0031】 ピリミジン誘導体としては、特に、独国特許第2359399号又は日本国特
許第88-169571号及び同第91-333495号、又は国際公開第96/
15765号に開示されている化合物、例えば2,4,5,6-テトラアミノピ リミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ- 4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリ
ミジン、2,5,6-トリアミノピリミジン、及びその酸付加塩類を挙げること ができる。
【0032】 ピラゾール誘導体としては、特に、独国特許第3843892号、同第413
3957号及び国際公開第94/08969号、同第94/08970号、仏国
特許出願公開第2733749号及び独国特許第19543988号に開示され
ている化合物、例えば4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、3,4-ジアミノ
ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジ
アミノ-1,3-ジメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-フェニル ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾール、4-アミノ- 1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾール、1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3-
メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-tert-ブチル-1-メチルピラゾール、4
,5-ジアミノ-1-tert-ブチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β
-ヒドロキシエチル)-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メ チルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(4'-メトキシフェニル)ピラ ゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-ヒドロキシメチルピラゾール、4,5-
ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒ ドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1- イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)アミノ-1,3-ジ メチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾール、1-メチル-3,4,5-
トリアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1-メチル-4-メチルアミノピラゾー ル、3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-1-メチルピラゾール、
及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。
【0033】 ピラゾロピリミジン誘導体としては、次の式(IV): [上式中、 − R15、R16、R17及びR18は、同一でも異なっていてもよく、水素
原子、C-Cアルキル基、アリール基、C-Cヒドロキシアルキル基、C -Cポリヒドロキシアルキル基、(C-C)アルコキシ(C-Cアルキル
)基、C-Cアミノアルキル基(アミンはアセチル、ウレイド又はスルホニル 基で保護することが可能)、(C-C)アルキルアミノ(C-Cアルキル)基 、ジ-[(C-C)アルキル]アミノ(C-Cアルキル)基(ジアルキル基は炭素
含有環又は5員又は6員複素環を形成可能)、ヒドロキシ(C-C)アルキル- 又はジ-[ヒドロキシ(C-C)アルキル]-アミノ(C-Cアルキル)基を表し
; − X基は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、C-Cアルキル基、 アリール基、C-Cヒドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキ
ル基、C-Cアミノアルキル基、(C-C)アルキルアミノ(C-Cアル
キル)基、ジ-[(C-C)アルキル]アミノ(C-Cアルキル)基(ジアルキル 基は炭素含有環又は5員又は6員複素環を形成可能)、ヒドロキシ(C-C)ア
ルキル-又はジ-[ヒドロキシ(C-C)アルキル]-アミノ(C-Cアルキル) 基、アミノ基、(C-C)アルキル)基又はジ-[(C-C)アルキル]-アミノ 基;ハロゲン原子、カルボン酸基、スルホン酸基を表し; − iは0、1、2又は3に等しく; − pは0又は1に等しく; − qは0又は1に等しく; − nは0又は1に等しく; 但し、 − 合計p+qは0とは異なり; − p+qが2に等しい場合は、nは0に等しく、基NR1516及びNR 18は(2,3);(5,6);(6,7);(3,5)又は(3,7)位を占め; − p+qが1に等しい場合は、nは1に等しく、基NR1516(又はNR 1718)とOH基は(2,3);(5,6);(6,7);(3,5)又は(3,7)位を占
める] のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類、その酸又は塩基との付加塩類及び互変異性
平衡が存在する場合は互変異性形態を挙げることができる。
【0034】 上記の式(IV)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類が、窒素原子に対してα位
に2、5又は7位の1つにヒドロキシル基を含むような場合、例えば次の反応式
によって表される互変異性平衡が存在する。
【0035】 上記の式(IV)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類としては、特に、 − ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン; − 2,5-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン; − ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,5-ジアミン; − 2,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,5-ジアミン; − 3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オール; − 3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-オール; − 2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)エタノー ル; − 2-(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イルアミノ)エタノー ル; − 2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)(2-ヒドロキ シエチル)アミノ]エタノール; − 2-[(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)(2-ヒドロキ シエチル)アミノ]エタノール; − 5,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン; − 2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン; − 2,5,N7,N7-テトラメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3, 7-ジアミン; 及びそれらの酸付加塩類及び互変異性平衡が存在する場合にはそれらの互変異性
体を挙げることができる。
【0036】 式(IV)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類は次の文献: − 欧州特許第628559号 BEIERSDORF-LILLY − R.Vishdu, H.Navedul, Indian J. Chem., 34b(6),514,1995 − N.S.Ibrahim, K.U.Sadek, F.A.Abdel-Al, Arch. Pharm., 320,240,1987 − R.H.Springer, M.B. Scholten, D.E. O'Brien, T. Novinson, J.P. Miller,
R.K. Robins, J. Med. Chem., 25,235,1982 − T. Novinson, R.K. Robins, T.R. Matthews, J. Med. Chem., 20,296,1977 − 米国特許第3907799号 ICN PHARMACEUTICALS に記載された合成法に従ってアミノピラゾールからの環化により調製することが
できる。
【0037】 式(IV)のピラゾロ[1,5-a]ピリミジン類は、次の文献: − A. McKillop R.J. Kobibecki, Heterocycles, 6(9),1355,1977 − E. Alcade, J. De Mendoza, J.M. Marcia-Marquina, C. Almera, J. Elguer
o, J. Heterocyclic Chem., 11(3),423,1974 − K. Saito, I. Hori, M. Higarashi, H. Midorikawa, Bull. Chem. Soc. Jap
an, 47(2), 476, 1974 に記載された合成法に従って、ヒドラジンからの環化により調製することもでき
る。
【0038】 本発明における酸化ベース(類)は、好ましくは、使用準備が整った染色組成物
の全重量に対して約0.0005〜12重量%、より好ましくはこの重量に対し
て約0.005〜6重量%を占める。
【0039】 使用することができるカップラーは酸化染色組成物において一般的に使用され
るもの、つまり、メタ-フェニレンジアミン類、メタ-アミノフェノール類、メタ
-ジフェノール類、複素環カップラー、及びその酸付加塩類である。
【0040】 これらのカップラーは、特に、2-メチル-5-アミノフェノール、5-N-(β- ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルフェノール、3-アミノフェノール、1,3-
ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチルベンゼン、4-クロロ-1
,3-ジヒドロキシベンゼン、2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ) ベンゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メトキシベンゼン、
1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、 セサモール、α-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシインド ール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドール、6-ヒドロキシインドリン、2,6-
ジヒドロキシ-4-メチルピリジン、1-H-3-メチルピラゾール-5-オン、1-フ
ェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-b]-1,
2,4-トリアゾール、2,6-ジメチル[3,2-c]-1,2,4-トリアゾール、6- メチルピラゾロ[1,5-a]ベンズイミダゾール、及びその酸付加塩類から選択さ
れる。
【0041】 これらのカップラーは、好ましくは、使用準備が整った染色用組成物の全重量
に対して約0.0001〜10重量%、より好ましくはこの重量に対して約0.
005〜5重量%を占める。
【0042】 一般に、本発明の染色組成物(酸化ベース及びカップラー)において使用するこ
とができる酸付加塩類は、特に、塩酸塩類、臭化水素酸塩類、硫酸塩類及び酒石
酸塩類、乳酸塩類及び酢酸塩類から選択される。 本発明の染色組成物は、また、上述の酸化染料に加えて、光沢を増大させるた
めに直接染料を含有することができる。その場合、これらの直接染料は、特にニ
トロ、アゾ及びアントラキノン染料から選択することができる。
【0043】 また、本発明に係る使用準備が整った染色用組成物は、従来より毛髪の染色組
成物に使用されている様々なアジュバント類、例えば、アニオン性、カチオン性
、非イオン性、両性又は双性イオン性の界面活性剤又はそれらの混合物、ポリマ
ー類、増粘剤、酸化防止剤、本発明において使用されるラッカーゼ類以外の酵素
、例えばペルオキシダーゼ類又は2電子を含むオキシドレダクターゼ類、浸透(p
enetrating)剤、金属イオン封鎖剤、香料、分散剤、皮膜形成剤、スクリーニン グ剤、ビタミン類、防腐剤又は乳白剤を含有してもよい。
【0044】 言うまでもなく、当業者であれば、本発明に係る組成物に固有に伴う有利な特
性が、考えられる添加により損なわれないか、実質的に損なわれないように留意
しながら、この又はこれらの任意の付加的な化合物を選択するであろう。
【0045】 本発明の使用準備が整った染色用組成物は、種々の形態、例えば、加圧されて
いてもよい液体、クリーム又はゲルの形態、又はケラチン繊維、特にヒトの毛髪
の染色に適した任意の他の形態にすることができる。この場合、酸化染料(類)と
ラッカーゼ(類)は、同一の組成物中に存在し、従って、酸化染料(類)の酸化が決
して早まらないようにするため、酸素ガスを含んではいけない。
【0046】 また本発明の主題は、上述した使用準備が整った染色用組成物を使用する、ケ
ラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維の酸化染色方法にある。 この方法は、上述した少なくとも1つの使用準備が整った染色用組成物を、所
望の発色に十分な期間、ケラチン繊維に適用し、その後、繊維をすすぎ、場合に
よってはシャンプーで洗浄し、ついで乾燥させるものである。 ケラチン繊維の発色に十分な時間は、通常は3〜60分、より厳密には5〜4
0分である。
【0047】 本発明の特定の一実施態様では、本方法は、一方では、上述した少なくとも1
種の酸化染料を染色に適した媒体中に含有する組成物(A)と、他方では、少なく
とも1種のラッカーゼ型酵素と少なくとも1種の特定のアルカリ化剤を染色に適
した媒体中に含有する組成物(B)とを別個に保存しておき、ついで使用時にそれ
らを互いに混合することからなる予備段階を含み、その後、該混合物をケラチン
繊維に適用するものである。 本発明の特定の一実施態様では、アルカリ化剤は組成物(A)に導入することが
できる。
【0048】 本発明の他の主題は、多区画染色具又は染色「キット」又は任意の他の多区画
包装システムにあり、その第1の区画は上述した組成物(A)を含み、第2の区画
部は上述した組成物(B)を含む。これらの染色具は、毛髪に所望の混合物を塗布
する手段を具備せしめたものであってよく、このようなものとしては、例えば、
本出願人名義の仏国特許第2586913号に記載されているものを挙げること
ができる。
【0049】 本発明に係る使用準備が整った染色用組成物のケラチン繊維に適した媒体(又 は担体)は、一般に、水、又は水には十分に溶解しない化合物を溶解させるため の少なくとも1種の有機溶媒と水との混合物からなる。有機溶媒としては、例え
ばC-Cアルカノール、例えばエタノール及びイソプロパノール並びに芳香 族アルコール、例えばベンジルアルコール、類似の製品及びその混合物を挙げる
ことができる。 溶媒は、染色用組成物の全重量に対して好ましくは約1〜40重量%、より好
ましくは約5〜30重量%の割合で存在しうる。
【0050】 本発明に係る染色用組成物のpHは、ラッカーゼの酵素活性が損なわれないよ
うに選択される。pHは一般には約6〜11、好ましくは約6〜9である。 本発明を例証する具体的な実施例を以下に記載する。 以下の記載又はこれまでの記載において、特に明記しない場合、パーセントは
重量で表わすものである。
【0051】 次の実施例は、限定することなく本発明を例証する。染色実施例1 染色用組成物 次の使用準備が整った染色用組成物を調製した(含有量はグラム): − シグマ社市販の、180単位/mg含有 ラス・ベルニシフェラ由来のラッカーゼ 1.8g − セピック(SEPPIC)社のオラミックス(ORAMIX) CG110の名称で市販の60%活性物質(AS)含有 (C-C10)アルキルポリグルコシド水溶液 8.0g − パラフェニレンジアミン 0.254g − 2,4-ジアミノフェノキシエタノールジヒドロクロリド 0.260g − アルギニン pH6.5にするための適量 − 脱塩水 全体を100gにする量
【0052】 この使用準備が整った染色用組成物を、白髪を90%含む天然のグレーの髪の
束に、30℃の温度で40分間適用した。ついで、髪の束をすすぎ、標準的なシ
ャンプーで洗浄した後、乾燥させた。 青みを帯びた灰色を持つ毛髪の束が得られた。 この実施例において、シグマ社から販売されている180単位/mgのラス・
ベルニシフェラ由来のラッカーゼ1.8gは、I.C.N.社から販売されている 100単位/mgのピリキュラリア・オリザエ由来のラッカーゼ1.0gに置換
することができる。
【0053】実施例2 染色用組成物 次の使用準備が整った染色用組成物を調製した(含有量はグラム): − シグマ社市販の、180単位/mg含有 ラス・ベルニシフェラ由来のラッカーゼ 1.8g − セピック社のオラミックスCG110の 名称で市販の60%活性物質(AS)含有(C-C10) アルキルポリグルコシド水溶液 8.0g − パラフェニレンジアミン 0.254g − 2,4-ジアミノフェノキシエタノールジヒドロクロリド 0.260g − エタノール 20.0g − シトルリン pH8.0にするための適量 − 脱塩水 全体を100gにする量
【0054】 この使用準備が整った染色用組成物を、白髪を90%含む天然のグレーの髪の
束に、30℃の温度で40分間適用した。ついで、髪の束をすすぎ、標準的なシ
ャンプーで洗浄した後、乾燥させた。 青みを帯びた灰色を持つ毛髪の束が得られた。 この実施例において、180単位/mgのラス・ベルニシフェラ由来のラッカ
ーゼ1.8gは、I.C.N.社から販売されている100単位/mgのピリキュ ラリア・オリザエ由来のラッカーゼ1.0gに置換することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C083 AA031 AA071 AA111 AB031 AC102 AC182 AC531 AC541 AC542 AC551 AC552 AC581 AC582 AC682 AC691 AC851 AD471 AD472 BB21 BB43 CC36 EE03 EE07 EE26 4H057 AA01 BA01 BA04 BA09 CA11 CA90 CB16 CB18 CC02 DA01 DA21 HA03 HA18

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染色に適した担体中に、 −(a) 少なくとも1種のラッカーゼ型酵素; −(b) (i) 塩基性アミノ酸; (ii) 次の式(A): X(OH) [上式中、n=1の場合、XはK、Li;n=2の場合、XはMg、Ca;n= 1の場合、Xは、N(R、R、R、Rは同一でも異 なっていてもよく、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル又
    はC-Cポリヒドロキシアルキル基を表す)を表す]の化合物; (iii) 次の式(B): [上式中、RはC-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル又は C-Cポリヒドロキシアルキル基を表し;R、Rは同一でも異なってい てもよく、水素原子、C-Cアルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル
    又はC-Cポリヒドロキシアルキル基を表し; 但し、 ・R、R、Rは同時にはCβ-ヒドロキシアルキル基を表さず、 ・RとRが同時にHを示す場合は、RはCモノヒドロキシアルキル又は
    分枝状Cモノヒドロキシアルキル基を表さず、 ・Rが水素又はC-Cアルキル基を示し、同時にRがC-Cアルキル
    基を示す場合は、RはH又はC-Cアルキル基を表さない]の化合物; (iv) 次の式(C): [上式中、WはC-Cアルキル基又はヒドロキシル基で置換されていてもよい
    プロピレン残基であり;R、R、R10及びR11は同一でも異なっていて
    もよく、水素原子、C-Cアルキル又はC-Cヒドロキシアルキル基を表
    す] の化合物; からなる群から選択された少なくとも1種のアルカリ化剤; −(c) 自己酸化性インドール染料以外の少なくとも1種の酸化染料; を含有することを特徴とする、ヒトの毛髪等のケラチン繊維の酸化染色のための
    使用準備が整った組成物。
  2. 【請求項2】 ラッカーゼが、植物由来、動物由来、真菌由来、細菌由来の
    ラッカーゼ又は生物工学技術により得られたラッカーゼから選択されることを特
    徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ラッカーゼが、クロロフィル合成を行う植物からつくられた
    ものから選択される請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 ラッカーゼが、アナカルジアセアエ(Anacardiaceae)又はポ ドカルパセアエ(Podocarpaceae)、ロスマリヌスoff.(Rosmarinus off.)、ソラヌ
    ム・ツベロスム(Solanum tuberosum)、イリスsp.(Iris sp.)、コフィアsp.(Coff
    ea sp.)、ダウクス・カロッタ(Daucus carrota)、ビンカ・マイナー(Vinca mino
    r)、ペルシア・アメリカーナ(Persea americana)、キャサレンサス・ロゼウス(C
    atharenthus roseus)、ムサsp.(Musa sp.)、マルス・プミラ(Malus pumila)、ギ
    ンコ・ビロバ(Gingko biloba)、モノトロパ・ヒポピシス(Monotropa hypopithys
    )、アエスキュルスsp.(Aesculus sp.)、アセル・シュードプラタヌス(Acer pseu
    doplatanus)、プルヌス・ペルシカ(Prunus persica)又はピスタシア・パラエス ティナ(Pistacia palaestina)の抽出物中に存在するラッカーゼから選択される 請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 ラッカーゼが、ピリキュラリア・オリザエ(Pyricularia ori
    zae)、ポリポラス・ベルシカラー(Polyporus versicolor)、リゾクトニア・プラ
    ティコラ(Rhizoctonia praticola)、ラス・ベルニシフェラ(Rhus vernicifera) 、シタリディウム(Scytalidium)、ポリポラス・ピンシトゥス(Polyporus pinsit
    us)、ミセリオフトラ・サーモフィラ(Myceliophtora thermophila)、リゾクトニ
    ア・ソラニ(Rhizoctonia solani)、トラマテス・ベルシカラー(Tramates versic
    olor)、フォメス・フォメンタリウス(Fomes fomentarius)、カエトミウム・サー
    モフィレ(Chaetomium thermophile)、ニューロスポラ・クラッサ(Neurospora cr
    assa)、コリオルス・ベルシコル(Coriolus versicol)、ボトリティス・シネレア
    (Botrytis cinerea)、リジドポルス・リグノサス(Rigidoporus lignosus)、フェ
    リヌス・ノキシウス(Phellinus noxius)、プリューロータス・オストリータス(P
    leurotus ostreatus)、アスペルギルス・ニデュランス(Aspergillus nidulans) 、ポドスポラ・アンセリナ(Podospora anserina)、アガリクス・ビスポルス(Aga
    ricus bisporus)、ガノデルマ・ルシドゥム(Ganoderma lucidum)、グロメレラ・
    シングラタ(Glomerella cingulata)、ラクタリウス・ピペラトゥス(Lactarius p
    iperatus)、ルッスラ・デリカ(Russula delica)、ヘテロバシディオン・アノサ ム(Heterobasidion annosum)、テレフォラ・テレストリス(Thelephora terrestr
    is)、クラドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosporium cladosporioides
    )、セレナ・ユニカラー(Cerrena unicolor)、コリオルス・ハースタス(Coriolus
    hirsutus)、セリポリオプシス・サブヴェルミスポラ(Ceriporiopsis subvermis
    pora)、コプリヌス・シネレウス(Coprinus cinereus)、パナエオルス・パピリオ
    ナセウス(Panaeolus papilionaceus)、パナエオルス・スフィンクトリヌス(Pana
    eolus sphinctrinus)、シゾフィラム・コムネ(Schizophyllum commune)、ディコ
    ミティウス・スクアレンス(Dichomitius squalens)及びその変異体から得られる
    ラッカーゼから選択される請求項2に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 ラッカーゼが、組成物100g当たり0.5から2000l
    acuまで、又は1000から4x10、あるいは20から2x10ula
    c単位までの範囲の量で提供されることを特徴とする請求項1ないし5の何れか
    1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 塩基性アミノ酸が次の式(D): [上式中、R12が、 から選択される基を表す] に相当することを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 式(B)の化合物が、ジエタノールアミン、モノイソプロパノ
    ールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2-ア ミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパ ンジオール、2-アミノ-1-n-ブタノール、1-ジエチルアミノ-2,3-プロパン
    ジオール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、エチルモノエタノールアミ
    ンから選択されることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】 アルカリ化剤が組成物の全重量に対して0.001〜20%
    、好ましくは0.01〜5%、より好ましくは0.05〜3%の量で使用される
    ことを特徴とする請求項1ないし8の何れか1項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 酸化ベースが、オルト-又はパラ-フェニレンジアミン類、
    ビス-フェニルアルキレンジアミン類、オルト-又はパラ-アミノフェノール類、 及び複素環ベース類、並びにこれら化合物の酸付加塩類から選択されることを特
    徴とする請求項1ないし9の何れか1項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 酸化ベースが、組成物の全重量に対して0.0005〜1
    2重量%を占めることを特徴とする請求項10に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 酸化染料が、メタ-フェニレンジアミン類、メタ-アミノフ
    ェノール類、メタ-ジフェノール類、複素環カップラー、及びこれら化合物の酸 付加塩類から選択されるカップラーであることを特徴とする請求項10に記載の
    組成物。
  13. 【請求項13】 カップラーが、染色用組成物の全重量に対して0.000
    1〜10重量%を占めることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 酸化染料の酸付加塩類が、塩酸塩類、臭化水素酸塩類、硫
    酸塩類、酒石酸塩類、乳酸塩類及び酢酸塩類から選択されることを特徴とする請
    求項10ないし13の何れか1項に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 直接染料を更に含有することを特徴とする請求項1ないし
    14の何れか1項に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 ケラチン繊維の染色に適した媒体(又は担体)が、水又は水
    と少なくとも1種の有機溶媒の混合物からなることを特徴とする請求項1ないし
    15の何れか1項に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 有機溶媒が、組成物の全重量に対して約1〜40重量%、
    好ましくは約5〜30重量%の割合で存在することを特徴とする請求項16に記
    載の組成物。
  18. 【請求項18】 約4〜11、好ましくは約6〜9のpHを有することを特
    徴とする請求項1ないし17の何れか1項に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 界面活性剤、ポリマー類、増粘剤、酸化防止剤、ラッカー
    ゼ類以外の酵素、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、分散剤、皮膜形成剤、スク
    リーニング剤、ビタミン類、防腐剤又は乳白剤からなる群から選択される、毛髪
    染色用組成物に通常使用される少なくとも1種の化粧用アジュバントを更に含有
    することを特徴とする請求項1ないし18の何れか1項に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 ヒトの毛髪等のケラチン繊維の染色方法において、所望の
    発色を行わしめるのに十分な時間の間、請求項1ないし19の何れか1項に記載
    の少なくとも1つの使用準備が整った染色組成物を繊維に適用することを特徴と
    する方法。
  21. 【請求項21】 一方では請求項1及び10ないし14の何れか1項に記載
    の少なくとも1種の酸化染料を染色に適した媒体中に含有する組成物(A)と、他
    方では請求項1ないし6の何れか1項に記載の少なくとも1種のラッカーゼ型酵
    素を染色に適した媒体中に含有する組成物(B)とを別個に保存し、使用時にそれ
    らを互いに混合することからなる予備段階を含み、その後この混合物がケラチン
    繊維に適用され、組成物(A)又は組成物(B)が請求項1及び7ないし9の何れか
    1項に記載のアルカリ化剤を含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の組成物(A)を含有する第1の区画と、
    請求項21に記載の組成物(B)を含有する第2の区画を含むことを特徴とする多
    区画染色具又はキット。
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