JP2002505348A - 吸水性のフォーム状架橋ポリマー、その製造法およびその使用 - Google Patents

吸水性のフォーム状架橋ポリマー、その製造法およびその使用

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Abstract

(57)【要約】 (I)(a)場合によっては中和されている酸基含有モノエチレン性不飽和モノマー、(b)場合によっては別のモノエチレン性不飽和モノマー、(c)架橋剤、(d)開始剤、(e)少なくとも1つの界面活性剤0.1〜20質量%、(f)場合によっては少なくとも1つの溶剤助剤および(g)場合によっては増粘剤、発泡安定剤、重合調整剤、充填剤および/またはセル種晶形成剤を含有する重合可能な水性混合物を発泡させ、この場合発泡は、ラジカルに対して不活性のガスの微細な気泡を重合可能な水性混合物中に分散させることによって行なわれ、(II)発泡された混合物をフォーム状のヒドロゲルの形成下に重合させ、この場合酸基含有モノマー(a)少なくとも20モル%は、第三アルカノールアミンで中和されており、および/またはフォーム状ヒドロゲルの遊離酸基の少なくとも20モル%は、重合後に少なくとも1つのアルカノールアミンで中和されており、場合によってはフォーム状ポリマーの含水量を1〜60質量%に調節することによって得ることができる、吸水性のフォーム状架橋ポリマー、その製造法ならびに体液の吸収に使用される衛生用品においておよび傷口を覆うための包帯材料においての該フォーム状架橋ポリマーの使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、吸水性のフォーム状架橋ポリマー、その製造法ならびに該ポリマー
の体液の吸収に使用される衛生用品においておよび傷口を覆うための包帯材料に
おいての使用に関する。
【0002】 吸水性の架橋ポリマーは、超吸収体または超吸収性ポリマーと呼称される。そ
れというのも、これは、水性液体の固有質量の数倍の質量をヒドロゲルの形成下
に吸収するからである。実地においては、超吸収体は、例えば尿を吸収するため
のおむつに使用される。超吸収体は、吸収された液体を機械的負荷下でも引き留
めるという性質を有する。
【0003】 超吸収体の使用技術的性質を変えるために、(1)超吸収体を発泡されたマト
リックス中に含む混合物および(2)超吸収性材料からなるフォームの2つの異
なる型のフォームが公知である。
【0004】 カテゴリー(1)にあるフォームは、例えば一面でポリウレタンフォームを形
成させるための成分、他面、重合可能なモノマー、架橋剤および超吸収体を製造
するための重合開始剤を含有する混合物から製造される。このような混合物から
、ポリウレタン成分による重縮合反応において、モノマーの重合によって精製さ
れる超吸収体を内部浸透される網状体の形で含有するフォームが形成される。米
国特許第4725628号明細書、米国特許第4725629号明細書および米
国特許第4731391号明細書参照。
【0005】 米国特許第4985467号明細書の記載から、超吸収体を化学的に結合して
含有するポリウレタンフォームは、公知である。更に、発泡処理後に超吸収性の
微細粒状材料が混入されるラテックスフォームの組合せ物は、公知である。欧州
特許出願公開第427219号明細書および米国特許第4990541号明細書
参照。
【0006】 フォームのカテゴリー(2)に属するのは、例えば予め完成された超吸収体を
押出機中でポリヒドロキシ化合物および発泡剤と高められた温度で混合すること
によって得られる生成物である。混合物を押出機から圧搾する際にフォームは形
成される。この種の方法は、例えば米国特許第4394930号明細書、米国特
許第4415388号明細書および英国特許第二136813号明細書に記載さ
れている。
【0007】 米国特許第4529739号明細書および米国特許第4649154号明細書
の記載から、フォームを製造少なくとも1つの方法は、公知であり、この場合水
膨潤可能なCOOH基含有材料は、発泡剤を用いて発泡され、この発泡剤は、ポ
リマーのCOOH基との中和反応において発泡ガスを遊離する。
【0008】 WO−A−94/22502の記載によれば、架橋され部分的に中和されたポ
リカルボキシレートを基礎とする超吸収性フォームは、モノマー混合物を、50
℃未満の沸点を有する、水中で不溶性の発泡剤を用いて発泡させ、このフォーム
を実際に発泡と同時に重合させることによって製造される。
【0009】 欧州特許出願公開第0421264号明細書の記載から、フォーム状の超吸収
体の製造は、公知であり、この場合油相を乳化して含有する水性モノマー混合物
が重合される。この場合、この油は、フォームの後の細孔の空間スペーサー(Pl
atzhalter)として作用し、重合の終結後にフォーム状の材料の乾燥の際に蒸発 によって除去される。
【0010】 WO−A−88/09801の記載から、親水性ポリマー、例えばポリナトリ
ウムアクリレートを架橋剤、例えばポリエポキシドおよび発泡剤の存在下に加熱
によってフォーム状の超吸収体に加工することができることは、公知である。
【0011】 更に、フォーム状の超吸収体を製造するために、炭酸塩、炭酸水素または二酸
化炭素を発泡剤としてカルボキシル基含有モノマーと架橋剤と重合開始剤との混
合物に添加するような1つの作業形式は、公知であり、この場合には、発泡剤の
添加と同時にかまたはその直後にモノマーの重合が開始される。この超吸収体は
、中和反応の際に形成される二酸化炭素によって発泡構造を得る。欧州特許出願
公開第二954438号明細書および米国特許第4808637号明細書参照。
WO−A−95/02002の記載から公知の方法により、フォーム状超吸収体
は、製造に続けて事後の表面架橋に対して反応性の1つ以上の化合物が添加され
、100〜300℃の温度に加熱される。
【0012】 超吸収性フォームを製造するための上記の方法の場合には、フォームの形成と
重合とは、同時に行なわれるかまたはほんのすこしだけ時間的にずらして行なわ
れる。なお重合されていないフォームは、僅かな可使時間のみを有し、多くの場
合には、数分間であるにすぎない。上記方法の場合の欠点は、例えば高い発泡剤
量の使用、殊にWO−A−94/22502の場合のFCKWの使用にある。
【0013】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第一9607551号明細書の記載から、 (I)(a)少なくとも50モル%が中和されている、酸基含有モノエチレン性
不飽和モノマー、 (b)場合によっては別のモノエチレン性不飽和モノマー、 (c)架橋剤、 (d)開始剤、 (e)少なくとも1つの界面活性剤0.1〜20質量%、 (f)場合によっては少なくとも1つの溶剤助剤および (g)場合によっては増粘剤、発泡安定剤、重合調整剤、充填剤および/または
セル種晶形成剤を含有する重合可能な水性混合物を発泡させ、この場合発泡は、
ラジカルに対して不活性のガスの微細な気泡を重合可能な水性混合物中に分散さ
せることによって行なわれ、かつ (II)発泡された混合物をフォーム状のヒドロゲルの形成下に重合させ、場合
によってはポリマーの含水量を1〜60質量%に調節することによって得ること
ができる、水吸収性のフォーム状架橋ポリマーは、公知である。
【0014】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第一9540951号明細書の教示から、フォ
ーム状のヒドロゲルの含水量は、1〜45質量%に調節される。こうして得られ
たフォーム状のポリマーは、例えば体液の吸収のために衛生用品に使用される。
【0015】 特開平8−73507号公報には、柔らかく柔軟性の超吸収性フィルムが記載
されており、これは、一部がアルカノールアミンによって中和されているアクリ
レート水溶液を架橋剤の存在下に重合させることによって製造される。得られた
フィルムは、実際に柔らかく柔軟性のものとして記載されているが、しかし、如
何なる気候条件の下で柔軟性のままであるかについては、全く記載されていない
。殊に高められた温度もしくは低下された温度についての記載はない。更に、こ
の製品は、多数の重大な欠点を有している。即ち、この製品の吸収速度は、衛生
用品への使用にとって全く不十分なものであり、また、吸収能力もなお改善する
必要がある。更に、このフィルムは、取扱いを著しく制限する顕著な接着性を示
す。
【0016】 例えば、上記の刊行物ドイツ連邦共和国特許出願公開第一9540951号明
細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第一9607551号明細書またはWO−
A−094/22502に相応して製造される、酸基含有の架橋ポリマーを基礎
とする超吸収性フォームは、約25%の定義された水分含有率を調節することに
よって柔らかさおよび柔軟性を維持することができる。上記の特許明細書に記載
されているような付加的な柔軟性化手段をとる場合であっても、それにも拘わら
ず一般に少なくとも20%の水分含有率が必要とされる。このように高い含水量
による柔軟性化は、空気水分が僅かである場合に安定でないという欠点をもたら
す。50%未満の相対空気湿度の場合には、フォームの乾燥が開始され、こうし
て柔軟性はますます失われる。同様に、フォームの柔軟性は、5℃未満の温度の
際に急速に減少される。
【0017】 柔軟性の損失は、実際に可逆的であり、即ち温度が上昇する場合もしくは空気
水分が上昇する場合には、フォームは、再び柔らかく柔軟性になるが、しかし、
それにも拘わらず、使用にとっては、例えば衛生用品が極めて乾燥された部屋の
空気内で貯蔵された場合には、重大な制限を生じる。更に、得られたフォーム層
は、湿った感じがし(湿った”手触り”)、このことは、衛生用品における使用
にとって同様に欠点と見なされる。
【0018】 本発明の課題は、使用に該当する条件下、例えば−15℃〜+50℃の温度お
よび20〜95%の相対空気湿度で不変に柔軟性であり、かつ同時に残りの記載
された欠点を克服する超吸収性のフォームを提供することである。
【0019】 この課題は、本発明によれば、 (I)(a)場合によっては中和されている酸基含有モノエチレン性不飽和モノ
マー、 (b)場合によっては別のモノエチレン性不飽和モノマー、 (c)架橋剤、 (d)開始剤、 (e)少なくとも1つの界面活性剤0.1〜20質量%、 (f)場合によっては少なくとも1つの溶剤助剤および (g)場合によっては増粘剤、発泡安定剤、重合調整剤、充填剤および/または
セル種晶形成剤を含有する重合可能な水性混合物を発泡させ、この場合発泡は、
ラジカルに対して不活性のガスの微細な気泡を重合可能な水性混合物中に分散さ
せることによって行なわれ、 (II)発泡された混合物をフォーム状のヒドロゲルの形成下に重合させ、場合
によってはフォーム状ポリマーの含水量を1〜60質量%に調節することによっ
て得ることができる、吸水性のフォーム状架橋ポリマーによって解決され、この
場合には、酸基含有モノマー(a)少なくとも20モル%は、第三アルカノール
アミンで中和されており、および/またはフォーム状ヒドロゲルの遊離酸基の少
なくとも20モル%は、重合後に少なくとも1つのアルカノールアミンで中和さ
れている。
【0020】 更に、本発明の対象は、 (a)場合によっては中和されている酸基含有モノエチレン性不飽和モノマー、 (b)場合によっては別のモノエチレン性不飽和モノマー、 (c)架橋剤、 (d)開始剤、 (e)少なくとも1つの界面活性剤0.1〜20質量%、 (f)場合によっては少なくとも1つの溶剤助剤および (g)場合によっては増粘剤、発泡安定剤、重合調整剤、充填剤および/または
セル種晶形成剤からなる重合可能な混合物を第一の処理工程でラジカルに対して
不活性のガスの微細な気泡の分散によって発泡させ、こうして得られたフォーム
を第二の処理工程でフォーム状ヒドロゲルの形成下に重合させ、場合によっては
フォーム状ヒドロゲルの含水量を1〜60質量%に調節することにより、吸水性
のフォーム状架橋ポリマーを製造する方法であり、この方法は、酸基含有モノマ
ー(a)少なくとも20モル%を第三アルカノールアミンで中和しおよび/また
はフォーム状ヒドロゲルの遊離酸基の少なくとも20モル%を重合後に少なくと
も1つのアルカノールアミンで中和することによって特徴付けられる。
【0021】 この処理形式により、上記に記載された気候条件範囲内で貯蔵安定で柔軟性の
フォームが得られるだけでなく、体液に対する吸収速度も明らかに改善される。
更に、意外なことに、この手段によって付加的に吸収能力は、増大され、湿った
手触りの問題も排除される。極端な接着性は、微細粒状の親水性の粉末での付加
的な粉末状化によって解決されうる。更に、本発明のフォームは、アルカノール
アミンを事後に初めて、即ち重合後に、例えば噴霧によってもたらす可能性を提
供する。これは、上記のフィルムにとって有効なものではない。それというのも
、フィルム中への吸収に必要とされる時間は、実際の使用にとっては不必要であ
り、均質な中和反応を達成することはできないからである。”後中和”の可能性
は、使用可能なアルカノールアミンの多彩さを第二の型および第一の型に拡大す
る。特開平8−73507号公報の記載と同様にモノマー混合物への前記の2つ
のアルカノールアミン型の添加は、不可能である。それというのも、これらのア
ルカノールアミン型は、アクリレートとマイケル付加下で反応するからである。
【0022】 本発明によれば、重合可能な水性混合物は、加工の際に安定でありかつ任意の
成形することができるフォームに加工される。重合可能な水性混合物は、成分(
a)として場合によっては中和されている酸基含有モノエチレン性不飽和モノマ
ーを含有する。このようなモノマーは、例えばモノエチレン性不飽和C3〜C2
5−カルボン酸または無水物、例えばアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸
、α−クロルアクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン
酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、アコニット酸およびフマル酸で
ある。
【0023】 更に、群(a)のモノマーとしては、モノエチレン性不飽和スルホン酸、例え
ばビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、スルホエチルアクリレート、スルホエ
チルメタクリレート、スルホプロピルアクリレート、スルホプロピルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシ−3−アクリルオキシプロピルスルホン酸、2−ヒドロキ
シ−3−メタクリルオキシプロピルスルホン酸、ビニル燐酸、アリルホスホン酸
および2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸がこれに該当する。
モノマーは、単独でかまたは互いの混合物で超吸収性フォームの製造の際に使用
されてよい。群(a)の有利に使用されてよいモノマーは、アクリル酸、メタク
リル酸、ビニルスルホン酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸またはこれらの
酸の混合物、例えばアクリル酸とメタクリル酸との混合物、アクリル酸とアクリ
ルアミドプロパンスルホン酸との混合物またはアクリル酸とビニルスルホン酸と
の混合物である。
【0024】 モノマーは、場合によっては中和されている。中和のために、例えばアルカリ
金属塩またはアンモニアもしくはアミンが使用される。中和のために、有利に苛
性ソーダ液または苛性カリ液が使用される。しかし、中和は、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムもしくは炭酸水素カリウムまたは別の炭酸塩
もしくは炭酸水素塩またはアンモニアを用いて行なうこともできる。モノマーの
酸基は、有利に15〜40モル%がアルカノールアミンを除いた少なくとも1つ
の上記の塩基で中和される。
【0025】 本発明による方法の実施態様の場合には、モノマー(a)は、少なくとも20
モル%が第三アルカノールアミンで中和される。特に好ましいのは、酸基少なく
とも40モル%を含有するモノマー(a)が第三アルカノールアミンで中和され
るような実施態様である。本発明による方法の前記実施態様の場合には、モノマ
ー(a)は、場合によっては付加的に上記の塩基、殊にNaOHまたはアンモニ
アで、例えば100%まで中和されていてよい。第三アルカノールアミンでの酸
基含有モノマー(a)の中和度は、前記方法の変法の場合には、20〜95モル
%、有利に30〜70モル%である。有利に使用される第三アミンは、トリエタ
ノールアミン、メチルジエタノールアミン、ジメチルアミノジグリコール、ジメ
チルエタノールアミンおよびN,N,N′,N′−テトラ−(ヒドロキシエチル
)エチレンジアミンである。本発明による方法のもう1つの実施態様は、さらに
下記に記載される。
【0026】 重合可能な水性混合物は、場合によっては群(b)のモノマーを含むことがで
きる。これは、モノマー(a)および(c)で共重合可能である別のモノエチレ
ン性不飽和モノマーである。これには、例えばモノエチレン性不飽和カルボン酸
のアミドおよびニトリル、例えばアクリルアミド、メタクリルアミドおよびN−
ビニルホルムアミド、アクリルニトリルおよびメタクリルニトリル、ジアルキル
ジアリルアンモニウムハロゲン化物、例えばジメチルジアリルアンモニウムクロ
リド、ジエチルジアリルアンモニウムクロリド、アリルピペリジニウムブロミド
、N−ビニルイミダゾール、例えばN−ビニルイミダゾール、1−ビニル−2−
メチルイミダゾールおよびN−ビニルイミダゾリン、例えばN−ビニルイミダゾ
リン、1−ビニル−2−メチルイミダゾリン、1−ビニル−2−エチルイミダゾ
リンまたは1−ビニルー2−プロピルイミダゾリンが属し、これらは、遊離塩基
の形、四級化された形または重合の際の塩の形として使用されてよい。更に、ジ
アルキルアミノアルキルアクリレートおよびジアルキルアミノアルキルメタクリ
レート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジエチルアミノエチルアクリレートおよびジエチルアミノエチルメタクリ
レートが適している。塩基性エステルは、有利に四級化された形または塩として
使用される。更に、群(b)の適当な化合物は、例えば飽和C1〜C4−カルボン
酸のビニルエステル、例えば蟻酸ビニル、酢酸ビニルまたはプロピオン酸ビニル
、アルキル基中に少なくとも2個のC原子を有するアルキルビニルエーテル、例
えばモノエチレン性不飽和C3〜C6−カルボン酸のエチルビニルエーテルまたは
ブチルビニルエーテル、エステル、例えば一価のC1〜C18−アルコールとア
クリル酸、メタクリル酸またはマレイン酸とのエステル、マレイン酸の半エステ
ル、例えばマレイン酸モノメチルエステルおよび記載されたモノエチレン性不飽
和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル、例えば2−ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、
ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレートおよびヒ
ドロキシブチルメタクリレート、N−ビニルラクタム、例えばN−ビニルピロリ
ドンまたはN−ビニルカプロラクタム、アルコール1モル当たり酸化エチレンお
よび/または酸化プロピレン2〜200モルと反応された、アルコキシル化され
た1価の飽和アルコール、例えば10〜25個のC原子を有するアルコールのア
クリル酸エステル、ならびにポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリ
コールのモノアクリル酸エステルおよびモノメタクリル酸エステルであり、この
場合ポリアルキレングリコールの分子量(MN)は、例えば2000までである ことができる。更に、群(b)の適当なモノマーは、アルキル置換されたスチロ
ール、例えばエチルスチロールまたは第三ブチルスチロールである。また、群(
b)のモノマーは、共重合体の場合に別のモノマーとの混合物、例えば任意の割
合の酢酸ビニルと2−ヒドロキシエチルアクリレートとの混合物で使用されても
よい。
【0027】 群(c)のモノマーは、少なくとも2個のエチレン性不飽和二重結合を有する
。重合反応の際に通常、架橋剤として使用されるモノマーの例は、N,N′−メ
チレン−ビスアクリルアミド、それぞれ106〜8500個、特に400〜20
00個の分子量のポリエチレングリコールから誘導されるポリエチレングリコー
ルジアクリレートおよびポリエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
エチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、ブ
タンジオールジアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ヘキサンジオ
ールジメタクリレート、酸化エチレンと酸化プロピレンとのブロック共重合体の
ジアクリレートおよびジメタクリレート、2回もしくは3回アクリル酸またはメ
タクリル酸でエステル化された多価アルコール、例えばグリセリンまたはペンタ
エリトリット、トリエチルアミン、テトラアリルエチレンジアミン、ジビニルベ
ンゾール、ジアリルフタレート、分子量126〜4000のポリエチレングリコ
ールジビニルエーテル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、ブタンジオ
ールジビニルエーテル、ペンタエリトリットトリアリルエーテルおよび/または
ジビニルエチレン尿素である。有利には、水溶性の架橋剤、例えばN,N′−メ
チレン−ビスアクリルアミド、ジオールまたはポリオール1モルへの酸化エチレ
ン2〜400モルの付加物から誘導されるポリエチレングリコールジアクリレー
トおよびポリエチレングリコールジメタクリレート、ジオールまたはポリオール
1モルへの酸化エチレン2〜400モルの付加物のビニルエーテル、グリセリン
1モルへの酸化エチレン6〜20モルの付加物のエチレングリコールジアクリレ
ート、エチレングリコールジメタクリレートまたはトリアクリレートおよびトリ
メタクリレート、ペンタエリトリットトリアリルエーテルおよび/またはジビニ
ル尿素が使用される。
【0028】 更に、架橋剤として少なくとも1個の重合可能なエチレン性不飽和基および少
なくとも1個の他の官能性基を有する化合物がこれに該当する。この架橋剤の官
能性基は、モノマー(a)の官能性基、本質的にカルボキシル基またはスルホン
酸基と反応する状態になければならない。適当な官能性基は、ヒドロキシル基、
アミノ基、エポキシ基およびアジリジノ基である。
【0029】 更に、架橋剤としては、少なくとも2個の官能性基を有する化合物がこれに該
当し、この場合この官能性基は、群(a)の使用されるモノマーのカルボキシル
基およびスルホン酸基と反応しうる。適当な官能性基は、既に上記されたもの、
即ちヒドロキシル基、アミノ基、エポキシ基、イソシアネート基、エステル基、
アミド基およびアジリジノ基である。このような架橋剤の例は、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、酸化エチレンと酸化プロピレンとのブロッ
ク共重合体、ソルビタン脂肪酸エステル、エトキシル化されたソルビタン脂肪酸
エステル、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリット、ポリビニルアルコー
ル、ソルビット、ポリグリシジルエーテル、例えばエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグ
リシジルエーテル、グリセリンポリグリシジルエーテル、ジグリセリンポリグリ
シジルエーテル、ポリグリセリンポリグリシジルエーテル、ソルビットポリグリ
シジルエーテル、ペンタエリトリットポリグリシジルエーテル、プロピレングリ
コールジグリシジルエーテルおよびポリプロピレングリコールジグリシジルエー
テル、ポリアジリジン化合物、例えば2,2−ビスヒドロキシメチルブタノール
−トリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサメチレ
ンジエチレン尿素、ジフェニルメタン−ビス−4,4′−N,N′−ジエチレン
尿素、ハロゲン化エポキシ化合物、例えばエピクロルヒドリンおよびα−メチル
フルオルヒドリン、ポリイソシアネート、例えば2,4−トルイレンジイソシア
ネートおよびヘキサメチレンジイソシアネート、アルキレンカーボネート、例え
ば1,3−ジオキソラン−2−オンおよび4−メチル−1,3−ジオキソラン−
2−オン、ポリ第四アミン、例えばジメチルアミンとエピクロルヒドリンとの縮
合生成物、ジアリルジメチルアンモニウムクロリドの単独重合体および共重合体
ならびに場合によっては例えば塩化メチルで四級化されたジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレートの単独重合体および共重合体である。
【0030】 更に、適当な架橋剤は、イオン性の網状化を形成させる状態にある多価金属イ
オンである。このような架橋剤の例は、マグネシウムイオン、カルシウムイオン
、バリウムイオンおよびアルミニウムイオンである。この種の好ましい架橋剤は
、アルミン酸ナトリウムである。この架橋剤は、例えば水酸化物、炭酸塩または
炭酸水素塩として重合可能な水溶液に添加される。
【0031】 他の適当な架橋剤は、同様にイオン性の網状化を形成させる状態にある多価塩
基、例えばポリアミンまたはその第四級化塩である。ポリアミンの例は、エチレ
ンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミンおよびポリエチレンイミンならびにそれ
ぞれ4000000までの分子量を有するポリビニルアミンである。
【0032】 本発明の1つの好ましい実施態様において、一方が水溶性であり、他方が水不
溶性である2個の異なる架橋剤が使用される。反応混合物の水相中で可溶性であ
る親水性架橋剤は、超吸収体の製造の際に常用されているように、精製されるポ
リマーの比較的に均一な架橋を常法で生じさせる。重合可能な水性混合物中で不
溶性であるかもしくはこの水性混合物中で制限されてのみ可溶性である疎水性架
橋剤は、気相と重合可能な水相との間の界面活性剤境界層中で増大する。それに
よって、次の重合の際にフォームの表面は、超吸収性ヒドロゲルの内部よりも著
しく強く架橋される。それによって、超吸収性フォームの製造の際に直接に芯材
−外殻構造体が得られる。超吸収性フォームのこのように強力な表面的な架橋は
、公知技術水準の公知の製造法の際に既に形成されたフォーム状超吸収体を事後
に表面的に架橋することによってのみ可能である。この後架橋のためには、常用
の作業形式の場合には、固有の処理過程が必要とされるが、しかし、この処理過
程は、本発明に方法の場合には、省略することができる。
【0033】 芯材−外殻構造を有する製品は、均一に架橋された試験体と比較して吸収速度
、分布効果およびゲル安定性に関連して明らかに改善された性質を示す。多価金
属イオンを除外した場合には、芯材−外殻構造を有するフォーム、即ち全体表面
が上記に芯材層と呼称された下に存在する層よりも強力に架橋されているフォー
ムを製造するために、異なる基に対応配置することができる上記の全ての水不溶
性架橋剤が適当である。特に好ましい疎水性架橋剤は、2〜25個のC原子を有
するアルカンジオールのジアクリレートもしくはジメタクリレートまたはジビニ
ルエーテル(分枝鎖状、線状、OH基の任意の配置を有する)、例えば1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,9−ノナンジオールもしくは1,2−ドデカンジオー
ル、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレートもしくはポリプロピレングリコールジアクリレートまたはジプロピレン
グリコールジメタクリレート、トリプロピレングリコールジメタクリレートもし
くはポリプロピレングリコールジメタクリレート、上記のアルカンジオールのア
リルアクリレート、アリルメタクリレート、ジビニルベンゾール、グリシジルア
クリレートもしくはグリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテルおよ
びビスグリシジルエーテルである。
【0034】 適当な親水性架橋剤は、例えばN,N′−メチレンビスアクリルアミド、20
0〜4000の分子量MNを有するポリエチレングリコールジアクリレートまた
はポリエチレングリコールジメタクリレート、ジビニル尿素、トリアリルアミン
、ジオールもしくはポリオール1モル当たり酸化エチレン2〜400モルの付加
生成物のジアクリレートもしくはジメタクリレート、グリセリン1モル当たり酸
化エチレン20モルの付加生成物のトリアクリレートおよびジオールもしくはポ
リオール1モル当たり酸化エチレン2〜400モルの付加生成物のビニルエーテ
ルである。
【0035】 群(a)のモノマーは、重合可能な水性混合物で例えば10〜90質量%、有
利に20〜85質量%の量で含有されている。群(b)のモノマーは、場合によ
っては超吸収性フォームの変性のためにのみ使用され、50質量%までの量、有
利に20質量%までの量で重合可能な水性混合物中に含有されていてよい。架橋
剤(c)は、反応混合物中に例えば0.001〜8質量%、有利に0.01〜5
質量%が存在している。
【0036】 重合を開始させるための開始剤として、重合条件下でラジカルを形成する全て
の開始剤を使用することができ、これは、通常、超吸収体の製造の際に使用され
る。また、重合可能な水性混合物に対する電子線の作用による重合の開始も可能
である。しかし、重合は、上記種類の開始剤の不在下であってもエネルギーに富
んだ電子線の作用によって光開始剤の存在下で開始されてよい。
【0037】 重合開始剤としては、重合条件下でラジカルに崩壊する全化合物、例えば過酸
化物、ヒドロペルオキシド、過酸化水素、過硫酸塩、アゾ化合物および所謂レド
ックス触媒を使用することができる。好ましいのは、水溶性開始剤の使用である
。多くの場合に、種々の重合開始剤の混合物、例えば過酸化水素とナトリウムペ
ルオキシジスルフェートまたはカリウムペルオキシジスルフェートとの混合物を
使用することは好ましい。過酸化水素とナトリウムペルオキシジスルフェートと
の混合物は、全ての任意の割合で使用されてよい。適当な有機過酸化物は、例え
ばアセチルアセトンペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、第三ブチ
ルヒドロペルオキシド、クモールヒドロペルオキシド、第三アミルペルピバレー
ト、第三ブチルペルピバレート、第三ブチルペルネオヘキサノエート、第三ブチ
ルペルイソブチレート、第三ブチルペル−2−エチルヘキサノエート、第三ブチ
ルペルイソノナノエート、第三ブチルペルマレエート、第三ブチルペルベンゾエ
ート、ジ−(2−エチルヘキシル)−ペルオキシジカーボネート、ジシクロヘキ
シルペルオキシジカーボネート、ジ−(4−第三ブチルシクロヘキシル)ペルオ
キシジカーボネート、ジミリスチル−ペルオキシジカーボネート、ジアセチルペ
ルオキシジカーボネート、アリルペルエステル、クミルペルオキシネオデカノエ
ート、第三ブチル−ペル−3,5,5−トリ−メチルヘキサノエート、アセチル
シクロヘキシルスルホニルペルオキシド、ジラウリルペルオキシド、ジベンゾイ
ルペルオキシドおよび第三アミルペルネオデカノエートである。特に好適な重合
開始剤は、水溶性アゾ開始剤、例えば2,2′−アゾビス−(2−アミジノプロ
パン)二塩酸塩、2,2′−アゾビス−(N,N′−ジメチレン)イソブチルア
ミジン−二塩酸塩、2−(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル、2,2′−
アゾビス[2−(2′−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩および4
,4′−アゾビス−(4−シアノ吉草酸)である。記載された重合開始剤は、通
常の量、例えば重合すべきモノマーに対して0.01〜5質量%、有利に0.1
〜2.0質量%の量で使用される。
【0038】 更に、開始剤としては、レドックス触媒がこれに該当する。レドックス触媒は
、酸化成分として上記のペルオキシ化合物少なくとも1つおよび還元成分として
例えばアスコルビン酸、グルコース、ソルボース、亜硫酸水素アンモニウムもし
くはアルカリ金属亜硫酸水素塩、亜硫酸アンモニウムもしくはアルカリ金属亜硫
酸塩、チオ硫酸アンモニウムもしくはアルカリ金属チオ硫酸塩、次亜硫酸アンモ
ニウムもしくはアルカリ金属次亜硫酸塩、ピロ亜硫酸アンモニウムもしくはアル
カリ金属ピロ亜硫酸塩または硫化アンモニウムもしくはアルカリ金属硫化物、金
属塩、例えば鉄−II−イオンまたは銀イオンもしくはナトリウムヒドロキシメ
チルスルホキシレートを含有する。有利には、レドックス触媒の還元成分として
アスコルビン酸または亜硫酸ナトリウムが使用される。重合の際に使用される、
モノマーの量に対して、例えばレドックス触媒系の還元成分3・10-6〜1モル
%およびレドックス触媒系の酸化成分0.001〜5.0モル%が使用される。
【0039】 重合をエネルギーに富んだ電子線の作用によって開始させる場合には、通常、
開始剤として所謂光開始剤が使用される。この場合には、例えば所謂α−崩壊剤
(Spalter)、H−放射系(H-abstrahierende System)またはアジドが重要であ
ることができる。このような開始剤の例は、ベンゾフェノン誘導体、例えばミヒ
ラーケトン、フェナントレン誘導体、フルオレン誘導体、アントラキノン誘導体
、チオキサントン誘導体、クマリン誘導体、ベンゾインエーテルおよびその誘導
体、アゾ化合物、上記のラジカル形成剤、置換ヘキサアリールビスイミダゾール
またはアシルホスフィンオキシドである。アジドの例は、次の通りである:2−
(N,N−ジメチルアミノ)−エチル−4−アジドシンナメート、2−(N,N
−ジメチルアミノ)−エチル−4−アジドナフチルケトン、2−(N,N−ジメ
チルアミノ)−エチル−4−アジドベンゾエート、5−アジド−1−ナフチル−
2′−(N,N−ジメチルアミノ)エチルスルホン、N−(4−スルホニルアジ
ドフェニル)マレインイミド、N−アセチル−4−スルホニルアジドアニリン、
4−スルホニルアジドアニリン、4−アジドアニリン、4−アジドフェナシルブ
ロミド、p−アジド安息香酸、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)シクロ
ヘキサノンおよび2,6−ビス−(p−アジドベンジリデン)−4−メチルシク
ロヘキサノン。光開始剤は、使用される場合には、通常、重合すべきモノマーに
対して0.01〜5質量%の量で使用される。
【0040】 重合可能な水性混合物は、成分(e)として少なくとも1つの界面活性剤0.
1〜20質量%を含有する。界面活性剤は、フォームの製造および安定化のため
に決定的に重要である。互いに認容性である陰イオン性、陽イオン性もしくは非
イオン性の界面活性剤または界面活性剤混合物を使用することができる。低分子
量または高分子量の界面活性剤を使用してもよく、この場合、異なる種類の界面
活性剤または同じ種類の界面活性剤の組合せ物は、有利であることが判明した。
非イオン性界面活性剤は、例えばアルコール、アミン、フェノール、ナフトール
またはカルボン酸へのアルキレンオキシド、殊に酸化エチレン、酸化プロピレン
および/または酸化ブチレンの付加生成物である。好ましくは、少なくとも10
個のC原子を有するアルコールへの酸化エチレンおよび/または酸化プロピレン
の付加生成物が界面活性剤として使用され、この場合付加生成物は、アルコール
1モル当たり酸化エチレンおよび/または酸化プロピレン3〜200モルを付加
して含有する。付加生成物は、アルキレンオキシド単位をブロックの形でかまた
は統計学的分布で含有する。非イオン性界面活性剤の例は、牛脂アルコール1モ
ルへの酸化エチレン7モルの付加生成物、酸化エチレン9モルと牛脂アルコール
1モルとの反応生成物および牛脂アルコール1モルへの酸化エチレン80モルの
付加生成物である。更に、市販の非イオン性界面活性剤は、オキソアルコールま
たはチーグラーアルコールとアルコール1モル当たり5〜12モルの酸化エチレ
ン、殊に酸化エチレン7モルとの反応生成物からなる。更に、市販の非イオン性
界面活性剤は、ヒマシ油のエトキシル化によって得られる。ヒマシ油1モル当た
り、例えば酸化エチレン12〜80モルが付加される。更に、市販の生成物は、
例えば酸化エチレン18モルと牛脂アルコール1モルとの反応生成物、C13/C 15 −オキソアルコール1モルへの酸化エチレン10モルの付加生成物または酸化
エチレン7〜8モルとC13/C15−オキソアルコール1モルとの反応生成物であ
る。更に、適当な非イオン性界面活性剤は、フェノールアルコキシレート、例え
ば酸化エチレン9モルと反応されているp−第三ブチルフェノール、またはC12 〜C18−アルコールと酸化エチレン7.5モルとの反応生成物のメチルエーテル
である。
【0041】 上記の非イオン性界面活性剤は、例えば硫酸を用いてのエステル化によって相
応する硫酸半エステルに変換されてよい。硫酸半エステルは、アルカリ金属塩ま
たはアンモニウム塩の形で陰イオン性界面活性剤として使用される。陰イオン性
界面活性剤としては、例えば脂肪アルコールへの酸化エチレンおよび/または酸
化プロピレンの付加生成物の硫酸半エステルのアルカリ金属塩またはアンモニウ
ム塩、アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩ま
たはアルキルフェノールエーテルスルフェートのアルカリ金属塩もしくはアンモ
ニウム塩が適当である。記載された種類の生成物は、市場で入手することができ
る。例示的に、酸化エチレン106モルと反応されたC13/C15−オキソアルコ
ールの硫酸半エステルのナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸のトリエタ
ノールアミン塩、アルキルフェノールエーテルスルフェートのナトリウム塩およ
び酸化エチレン106モルと牛脂アルコール1モルとの反応生成物の硫酸半エス
テルのナトリウム塩は、市販の陰イオン性界面活性剤である。更に、適したアニ
オン性界面活性剤は、C13/C15−オキソアルコールの硫酸半エステル、パラフ
ィンスルホン酸、例えばC15−アルキルスルホネート、アルキル置換されたベン
ゼンスルホン酸およびアルキル置換されたナフタリンスルホン酸、例えばドデシ
ルベンゼンスルホン酸およびジ−n−ブチルナフタリンスルホン酸ならびに脂肪
アルコールホスフェート、例えばC15/C18−脂肪アルコールホスフェートであ
る。重合可能な水性混合物は、非イオン性界面活性剤と陰イオン性界面活性剤と
の組合せ物または非イオン性界面活性剤からの組合せ物、または陰イオン性界面
活性剤からの組合せ物を含有することができる。また、陽イオン性界面活性剤も
適当である。このための例は、ジメチルスルフェートで四級化された、酸化エチ
レン6.5モルとオレイルアミン1モルとの反応生成物、ジステアリルジメチル
アンモニウムクロリド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルピリ
ジニウムブロミドおよび有利に陽イオン性界面活性剤として使用される、ジメチ
ルスルフェートで四級化されたステアリン酸トリエタノールアミンエステルであ
る。
【0042】 重合可能な水性混合物の界面活性剤含量は、0.1〜20質量%、有利に0.
5〜10質量%である。多くの場合に、重合可能な水性混合物は、1.5〜8質
量%の界面活性剤含量を有する。
【0043】 重合可能な水性混合物は、成分(f)として場合によっては少なくとも1つの
溶解助剤を含有することができる。これは、水と混合可能な有機溶剤、例えばア
ルコール、グリコール、ポリエチレングリコールもしくはそれから誘導されるモ
ノエーテルであり、この場合このモノエーテルは、分子中に二重結合を含有しな
い。適当なエーテルは、メチルグリコール、ブチルグリコール、ブチルジグリコ
ール、メチルジグルコール、ブチルトリグリコール、3−エトキシ−1−プロパ
ノールおよびグリセリンモノメチルエーテルである。
【0044】 重合可能な水性混合物は、少なくとも1つの溶解助剤0〜50質量%を含有す
る。溶解助剤を使用する場合には、この溶解助剤の含量は、重合可能な水性混合
物中で有利に25質量%までである。
【0045】 重合可能な水性混合物は、場合によっては増粘剤、発泡安定剤、重合調整剤、
充填剤およびセル種晶形成剤を含有することができる。増粘剤は、例えばフォー
ム構造の最適化およびフォーム安定性の改善に使用される。それによって、フォ
ームは、重合の間に僅かだけ収縮されるにすぎない。増粘剤としては、このため
に公知の全ての天然のポリマーおよび合成ポリマーがこれに該当し、これは、水
性系の粘度を著しく上昇させる。この場合には、水膨潤性または水溶性の合成ポ
リマーおよび天然のポリマーが重要である。また、増粘剤としては、粉末状の超
吸収体も適当である。増粘剤についての詳細な記載は、例えばR.Y. Lochheadお よびW.R. Fron, Cosmetics & Toileteries, 108, 95-135 (5月 1993)およびD. L
aba (編) "Rheological Properties of Cosmetics and Toiletris", Cosmetic S
cience and Technology Series, Vol. 13, Marcel Dekker Inc., New York 1993
中のW.T. Clarke, "Rheological Additives"の刊行物に見出される。
【0046】 増粘剤としては、水膨潤可能または水溶性の合成ポリマー、例えば上記の(a
)に記載された酸基を含有するモノエチレン性不飽和モノマーの高分子量ポリマ
ーがこれに該当する。このような増粘剤は、例えばアクリル酸および/またはメ
タクリル酸の高分子量ホモポリマーまたはアクリル酸および/またはメタクリル
酸と少なくとも2個のエチレン系不飽和二重結合を含有する化合物、例えばブタ
ンジオールジアクリレートとの僅かに架橋されたコポリマーである。更に、アク
リルアミドおよびメタクリルアミドの高分子量ポリマーまたは1百万を上廻る分
子量を有するアクリル酸とアクリルアミドとのコポリマーが適当である。このよ
うなコポリマーは、増粘剤として公知である。また、高分子量ポリエチレングリ
コールまたはエチレングリコールとプロピレングリコールとのコポリマーならび
に高分子量多糖類、例えば澱粉、グアー核粉、イナゴマメ核粉または天然物質の
誘導体、例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒ
ドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよびセルロース混
合エーテルは、公知の増粘剤である。もう1つの群の増粘剤は、水不溶性生成物
、例えば微細粒状二酸化珪素、熱分解法珪酸、親水性または疎水性に変性された
沈降珪酸、ゼオライト、二酸化チタン、セルロース粉末、または超吸収体とは異
なる、架橋ポリマーの別の微細粒状粉末である。重合可能な水性混合物は、増粘
剤を30質量%までの量で含有することができる。このような増粘剤が概して使
用される場合には、この増粘剤は、重合可能な水性混合物中に0.1質量%、有
利に0.5〜20質量%の量で含有されている。
【0047】 フォーム構造を最適化するために、場合によっては分子中に少なくとも5個の
C原子を有する炭化水素は、水性反応混合物に添加されてよい。適当な炭化水素
は、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオ
クタン、デカンおよびドデカンである。該当する脂肪族炭化水素は、直鎖状、分
枝鎖状または環状であってよく、発泡の間に水性混合物の温度を上廻る沸騰温度
を有する。脂肪族炭化水素は、なお重合されていない発泡された水性反応混合物
の可使時間を上昇させる。それによって、なお重合されていないフォームの取扱
いは、簡易化され、処理の安全性は高められる。炭化水素は、重合可能な水性混
合物に対して0〜10質量%の量で使用される。この炭化水素を使用する場合に
は、水性混合物中に有利に存在する量は、0.1〜5質量%である。
【0048】 超吸収体の性質、例えば水の吸収速度および吸収能を変えるために、水性反応
混合物に重合調整剤または数多くの重合調整剤の混合物を添加することは、有利
である。適当な重合調整剤は、例えば蟻酸、チオ化合物、例えば2−メルカプト
エタノール、メルカプトプロパノール、メルカプトブタノール、ドデシルメルカ
プタン、チオグリコール酸またはアミン、例えばトリエチルアミン、モルホリン
またはピペリジンである。重合調整剤の量は、使用されるモノマーに対して10
質量%までであることができる。重合調整剤を使用する場合には、有利にモノマ
ーに対して0.1〜5質量%が使用される。
【0049】 (g)に記載された使用すべき自由選択の成分は、本発明によるポリマーの製
造の際に個別的にかまたは混合物で使用されてよい。しかし、増粘剤、発泡安定
剤、充填剤、セル種晶形成剤および重合調整剤の不在下で作業してもよい。
【0050】 水吸収性のフォーム状架橋ポリマーを本発明により製造する場合には、第一の
処理工程で上記の重合可能な水性混合物は発泡される。この目的のために、水性
モノマー相中でラジカルに対して不活性のガスは、微細な気泡の形で、フォーム
が形成されるように分散される。モノマー混合物中へのガス気泡の搬入は、例え
ばビーティング装置(Schlagvorrichtung)、振盪装置、撹拌装置または泡立て 装置を用いて成功する。更に、このようなフォームを、ガスを液体で覆われた開
口から流出させるかまたは流れの中での攪乱現象を利用することによって得るこ
とが可能である。最後に、この目的のために、線材または篩の層を形成させるこ
とも利用されてよい。また、この種々の方法は、場合によっては互いに組み合わ
されてもよい。ラジカルに対して不活性のガスとしては、例えば窒素、二酸化炭
素、ヘリウム、ネオンおよびアルゴンが適当である。有利には、窒素が使用され
る。
【0051】 フォームの製造は、本発明によれば、重合とは別個に行なわれる。重合可能な
水性混合物は、例えば尿素−ホルムアルデヒド−フォームの製造に公知である、
工業用装置中で発泡されてよい。FrischおよびSaunders, Polymeric Foams Part
II, 第679頁以降(1973)参照。重合可能な水性混合物の発泡は、実験室内で 最も簡単な方法で泡立て器を備えた常用の調理器で行なうことができる。機械的
に発生される発泡は、有利に不活性ガス雰囲気中で実施される。不活性ガスとし
ては、例えば窒素、希ガスまたは二酸化炭素を使用することができる。フォーム
を製造するために、反応混合物の全ての成分が1つに合わされる。この場合、有
利には、最初に全ての水溶性の成分を水中に溶解させ、その後に初めて水不溶性
の物質を添加するようにして行なわれる。また、機械的に発生される発泡の使用
される方法および重合可能な水性混合物中に含有される開始剤に依存して、開始
剤を混合物の発泡過程の終結時に初めて添加することは、有利である。機械的に
発生されるフォームの稠度は、さらに広い範囲内で変動されてよい。即ち、簡単
に流動しうるフォームまたは切断しうる剛性のフォームを得ることができる。同
様に、気泡の平均的寸法、気泡の寸法分布および液体マトリックス中での気泡の
配置は、界面活性剤、溶解助剤、増粘剤および気泡安定剤、セル種晶形成剤、温
度および発泡技術の選択によって広い範囲内で変動可能であり、したがって簡単
な方法でマトリックス材料の密度、連続気泡特性または壁厚は、調節することが
できる。重合可能な水性混合物の温度は、発泡過程の間に−10〜100℃、有
利に0〜+50℃の範囲内にある。いずれにせよ、発泡の場合には、重合可能な
水性混合物の成分の沸点未満にある温度が使用される。また、発泡は、高められ
た圧力下、例えば1.5〜25バールで行なうことができる。しかし、好ましく
は、大気圧下で作業される。
【0052】 フォーム状の超吸収体を製造するためのこれまでに公知の方法とは異なり、こ
のようなフォームを本発明により製造することの本質的な利点は、本発明による
方法の第一の処理工程において発泡された重合可能な水性混合物が得られ、これ
が長時間に亘って、例えば6時間まで安定であり、したがってこの水性混合物を
例えば問題なしに取り扱うことができることにある。なお、重合されていないフ
ォーム状混合物は、例えば特定の使用に望ましい成形体を製造するために、適当
な形で次の重合にもたらすことができる。発泡された重合可能な水性混合物の造
形の際に生じることが予想される廃棄物フォームは、直ちに処理に返送させるこ
とができる。発泡された重合可能な材料は、例えば望ましい厚さで、好ましくは
非粘着性被覆を備えている一時的な担持材料上に施こされてよい。例えば、フォ
ームを支持体上にナイフ塗布することができる。もう1つの方法は、重合可能な
水性混合物を、同様に非粘着性被覆を備えている金型内に装入し、その中でフォ
ームを完全に重合させることにある。
【0053】 発泡された重合可能な水性混合物は長い可使時間を有するので、この混合物は
、複合材料の製造にも適している。即ち、例えば機械的に発生される発泡の後に
得られる重合可能なフォームは、不変の担持材料上、例えばポリマーからなるシ
ート(ポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリアミドからなるシート)または
金属、フリース、毛羽、組織、織物、天然繊維もしくは合成繊維、または別のフ
ォーム上にもたらされることができる。また、複合材料を製造する場合には、場
合によっては重合可能なフォームを一定の構造体の形状でかまたは異なる層厚で
担持材料上に施こすことは、好ましい。しかし、重合可能なフォームを毛羽層上
に塗布し、毛羽が重合後にフォームの一体の成分であるように重合可能なフォー
ムを含浸することも可能である。第一の処理工程で得ることができる発泡された
重合可能な水性混合物は、大きなブロックに形成されてもよく、かつ重合されて
もよい。このブロックは、重合後に小さな成形体に切断されてもよいし、鋸引き
されてもよい。また、発泡された重合可能な水性混合物を支持体上に塗布し、発
泡された層をシート、フリース、組織、織物、繊維または場合によっては最初に
使用された支持体とは別の材料からなる別のフォームで被覆し、再びフォームを
塗布し、場合によってはさらにシート、フリース、組織、織物、繊維または別の
フォームで被覆することにより、サンドイッチ状の構造体を得ることもできる。
更に、複合体には、第二の処理工程で重合が行なわれる。しかし、他のフォーム
層を有するサンドイッチ状の構造体を製造することもできる。
【0054】 本発明による超吸収性フォームを製造するための方法の第二の工程において、
発泡された重合可能な水性混合物の重合は行なわれる。重合は、使用される開始
剤に応じて温度の上昇、光の作用、電子線での照射または温度の上昇および光の
作用によって行なうことができる。発泡された重合可能な水性混合物の温度を上
昇させるために、工業的に常用の全ての方法、例えばフォームを加熱可能な板と
接触させること、重合可能なフォーム上に赤外線を作用させること、またはマイ
クロ波を用いて加熱することを使用することができる。約1mmまでの層厚を有
する本発明によるフォーム層は、例えば片側での加熱または殊に片側での照射に
よって製造される。厚手の層のフォーム、例えば数cmの厚さを有するフォーム
を製造する場合には、重合可能な発泡された材料をマイクロ波を用いて加熱する
ことは、特に好ましい。それというのも、こうして比較的に均一な加熱を達成す
ることができるからである。この場合、重合は、例えば20〜180℃の温度、
有利に20〜100℃の範囲内の温度で行なわれる。
【0055】 平均的層厚、即ち約1mm〜約2cm、例えば約2mm〜約1cmの範囲内の
厚さを有するフォーム層は、有利に次の方法で製造される:重合を片面だけで開
始させる代わりに、本発明による発泡された材料の層を両面での熱処理および/
または光を用いての照射に晒すことにより、両面で重合を開始させる。フォーム
層の両面の処理は、本発明によれば、同期的にか、任意の時間的順序で非同期的
にか、または時間的にずらして行なうことができる。例えば、フォーム層の2つ
の部分面の熱処理は、同時にかまたは時間的にずらして1回または数回部分面に
つき実施することができる。同様に、光を用いての照射で実施することもできる
。しかし、全ての部分面を熱ならびに光を用いて処理する方法も存在し、この場
合熱と光は、同時にかまたは任意の順序で1回または数回、フォーム層の同じ部
分面上に作用されてよい。しかし、一般にフォーム層の部分面につき熱および/
または光を1回使用することは、最も好ましい。
【0056】 熱処理は、有利に接触加熱によって行なわれ、そのために使用される担持材料
は、一般に光透過性であるので、両面での重合開始は、最も有利には部分面の接
触加熱および例えば同時に対向する部分面の照射によって実施される。この変法
ならびに両面での接触加熱は、殊に結合剤量の製造に適している。
【0057】 両面での重合開始の場合には、熱処理は、一般に約50〜約200℃の範囲内
、有利に約80〜約160℃で行なわれる。この場合、典型的な接触時間は、フ
ォーム層の部分面につき約0.5〜約25分間、有利に約2〜約15分間である
。照射のために、有利にUV/VIS範囲からの光、即ちスペクトルの紫外線領
域または可視領域からの光、例えば約200nmを上廻り約750nmまで、例
えば約250nm〜約700nmの範囲内の波長を有する光、例えば波長315
〜400nmのUV−A線が使用される。照射の時間は、同様にフォーム層の部
分面につき約0.1〜約25分間の範囲内、有利に約0.5〜10分間の範囲内
にあることができる。
【0058】 フォーム層の同じ部分面または対向する部分面の熱処理および照射を組み合わ
せて行なう場合には、熱処理および照射のそれぞれの時間は、同じであってもよ
いし、異なっていてもよい。しかし、フォーム層の組成および厚さ、使用される
重合開始剤の種類および量、光の強さおよび波長ならびに接触型加熱装置の温度
および別の判断基準に依存して、熱処理および照射を異なる長さの時間間隔に亘
って実施することは有利である。選択された時間間隔は、例えば時間的に順次に
行なうことができる。例示的には、例えば第一の部分面の例えば3分間の加熱に
対して、例えば対向する第二の部分面の2分間の照射を続けることができる。そ
れには、場合によっては例えば第一の部分面および/または第二の部分面の2分
間の熱処理を続けさせることができる。この熱処理の周期は、場合によっては選
択された時間間隔を維持しながらかまたは変化させながら1回または数回繰り返
すことができる。しかし、選択された時間間隔は、重ね合わせてもよい。この場
合、例示的には、照射は、熱処理間隔の一部に亘ってのみ維持することができる
。即ち、例えばフォーム層の第一の部分面は、例えば2分間加熱することができ
、引続き例えばさらに4分間加熱することができ、そのために同期的に対向する
面を4分間照射することができる。同様に、別の部分面の照射が終結した後に、
双方の部分面を最初に例えば3分間同期的に加熱するかまたは照射し、引続き1
つの部分面の熱処理を例えば2分間継続させることも考えられうる。また、この
処理の周期は、場合によっては選択された時間間隔を維持しながらかまたは変え
ながら1回または数回繰り返すことができる。
【0059】 発泡された重合可能な材料に対する光の作用によって重合を開始させる場合に
は、発光スペクトルが使用される光開始剤に適合している限り、全ての常用の露
出システムを使用することができる。露出により重合を開始させる場合には、好
ましくは、熱的開始剤の光開始剤または/および熱的開始剤として作用してもよ
い光開始剤、例えばアゾ開始剤との組合せが有利に使用される。フォームは、重
合の間に高い重合熱によって著しく加熱されるので、こうして重合反応の特に迅
速で効果的な進行が達成される。光の作用による開始の場合には、重合温度は、
0〜150℃、有利に10〜100℃の範囲内にある。
【0060】 本発明による方法の本質的な利点は、重合が発泡された重合可能な水性混合物
の構造を十分に維持しながら進行する、即ち重合可能なフォームが重合の間にそ
の容量を非本質的にのみ変化させることにあると思われる。重合反応は、出発温
度、開始技術または熱導出によって影響を及ぼされる。重合温度は、有利に重合
可能な水性混合物の沸騰が回避される程度に十分に制御される。重合が進行する
につれて、十分なゲル形成のためにフォームの固定化が起こる。フォームは、少
なくとも部分的に連続気泡構造を有する。有利には、フォームは、75%を上廻
る程度に連続気泡構造を有している。
【0061】 重合の後、当該のフォームは、10〜80%の含水量を有する。原理的にアル
カノールアミンの使用によってフォームは得ることができ、このフォームは、ま
た乾燥状態で柔軟性でもある。しかし、フォームは、吸湿性であり、いずれにせ
よ、空気から水分を吸収するので、残留水分を1〜20質量%、有利に5〜15
質量%の範囲内でフォーム中でそのままにしておくことは、重要である。更に、
フォームの組成および意図された使用分野に応じて、それから偏倚した水分含有
率をフォーム中でそのままにしておくことは、重要なことでもある。
【0062】 フォームは、常用の技術により、例えば熱いガス流を用いて加熱すること、真
空に引くこと、赤外照射すること、またはマイクロ波の照射により加熱すること
によって乾燥させることができる。この場合、マイクロ波の照射は、大容積の成
形体の場合にも再び有利であることが証明された。乾燥の場合、温度は、180
℃未満、有利に120℃未満である。好ましくは、定義された水分含有率を有す
る(水蒸気が使用されるまで)ガス流を用いて乾燥することは、有利であり、し
たがってこうしてフォームは、定義された水分含有率になるまで乾燥される。
【0063】 本発明方法によれば、主に独立気泡の超吸収性フォームが得られ、これは、有
利に少なくとも75%が独立気泡である。
【0064】 上記に既に記載したように、本発明による超吸収性フォームの場合には、不均
質な架橋密度が既に製造の間に発生されうる。これは、上記成分のモノマーとし
て、 (a)アクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホン酸、アクリルアミドプロパン
スルホン酸またはその混合物および (c)少なくとも1つの水溶性架橋剤および少なくとも1つの水不溶性架橋剤か
らなる混合物を使用する場合には、特に有利である。
【0065】 それにも拘わらず、フォームの架橋度を事後に変えることは、望ましい。この
目的を達成させるために、例えば重合の間に適当なモノマーをゲル中に添加する
ことによって潜在的な架橋個所を導入することができ、この場合この架橋個所は
、フォーム製造の条件下では架橋反応を生じないが、しかし、事後に使用されう
る特殊な条件下では、例えば著しく高められた温度によって、ゲル構造体中で他
の架橋点を形成させる状態にある。このようなモノマーの例としては、ヒドロキ
シ基を含有する化合物の導入を使用することができ、この場合この化合物は、よ
り高い温度、即ち150℃を上廻る温度で、フォーム構造体中のカルボキシル基
と反応する状態にある。潜在的な架橋個所を有する適当な化合物は、例えばヒド
ロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシブチ
ルアクリレート、グリセリンのモノアクリル酸エステル、少なくとも2個のエチ
レングリコール単位を有するポリエチレングリコールのモノアクリレートもしく
はモノメタクリレート、少なくとも2個のプロピレングリコール単位を有するポ
リプロピレングリコールのモノアクリレートもしくはモノメタクリレートおよび
多価アルコールのモノメタクリレート、例えばヒドロキシブチルメタクリレート
、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートまたは
グリセリンモノメタクリレートである。
【0066】 更に、均質な後架橋の方法としては、架橋試薬、即ち適当な条件下で、例えば
少なくとも70℃の温度への加熱の際にフォーム状ヒドロゲルの酸基と反応する
状態にある少なくとも2個の反応性基を有する化合物の事後の添加が提供される
。この場合には、架橋剤の侵入深さに亘って制御され、不均一な架橋密度の変法
を達成することも可能である。適当な架橋剤は、ポリマーマトリックスのカルボ
キシル基と共有結合またはイオン結合を形成する。適当な架橋剤は、同じかまた
は異なる種類の少なくとも2個の官能性基、例えばヒドロキシ基、アミノ基、第
四アンモニウム基、イソシアネート基、エポキシ基、アジリジノ基、エステル基
またはアミド基を有する化合物である。好ましい後架橋剤は、ポリアルコール、
例えばグリセリン、ブチレングリコール、プロピレングリコールまたはビスエポ
キシドである。このような架橋剤を用いた場合には、反応は、例えば70〜17
0℃、有利に100〜160℃の温度範囲内で行なうことができる。発泡された
材料上への架橋剤の塗布は、例えば噴霧、浸漬または気相析出によって行なうこ
とができる。
【0067】 しかし、本発明によれば、フォームは、一般的な方法で僅かな中和度で、典型
的には0〜60%、有利に15〜40%で最終的に意図したものとして得ること
ができ、少なくとも1つのアルカノールアミンは、事後に、例えばアルカノール
アミン、溶剤中でのその溶液または溶剤混合物中でのその溶液の噴霧によって施
こすことができる。アルカノールアミンに対する溶剤としては、例えば次のもの
を使用することができる:水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ア
セトン。好ましいのは、水である。後中和は、有利に重合後および乾燥前に行な
われる。しかし、少なくとも1つのアルカノールアミンを後の時点で処理の進行
中にフォーム状のヒドロゲル上にもたらすこともできる。
【0068】 第二アルカノールアミンもしくは第一アルカノールアミンを使用するためには
、この方法が必要とされる。第三アルカノールアミンは、上記に既に記載したよ
うに、モノマー(a)の中和に使用されることができ、さらに同様に例えば第一
アルカノールアミン、第二アルカノールアミンおよび第四アルカノールアミンは
、フォーム状のヒドロゲルの酸基の中和に重合後に使用されることができる。多
くの場合には、酸基を含有するモノマー(a)をまず部分的に第三アルカノール
アミンで中和し(例えば、20〜50モル%)、次に重合させ、それに続いてフ
ォーム状のヒドロゲルの残りの遊離酸基をアルカノールアミン、有利に第一アル
カノールアミン、例えばエタノールアミンで中和することは、有利であることが
判明し、この場合ヒドロゲル中での酸基の全中和度は、55〜95モル%、有利
に65〜85モル%である。
【0069】 使用されたアルカノールアミンは、その構造において、第一級、第二級、第三
級または第四級であってよく、一価、多価または多官能価の塩基であることがで
きる。アルカノールアミンは、そのアミノ基およびヒドロキシル基以外に、他の
官能基、例えばエステル、ウレタン、エーテル、チオエーテル、尿素等を有する
ことができる。例えば、低分子量化合物、例えばトリエタノールアミン、メチル
ジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、エタノールアミン、N−ヒド
ロキシエチルモルホリン、ジメチルアミノジグリコール、N,N,N′,N′−
テトラ−(ヒドロキシエチル)−エチレングリコール、N,N,N′,N′−テ
トラ−(ヒドロキシプロピル)−エチレンジアミン、ジメチルアミノトリグリコ
ール、ジエチルアミノエタノール、3−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオ
ール、トリイソプロパノールアミン、ジイソプロピルアミノエタノール、コリン
ヒドキシド、コリンカーボネート、2−第三ブチルアミノエタノール、トリス(
オキシメチル)アミノメタン、3−アミノ−1−プロパノール、イソプロパノー
ルアミン、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2−アミノ−2−メチル−
1−プロパノールを使用することができるか、或いはオリゴマーまたはポリマー
、例えば酸化エチレン、酸化プロピレン、グリシドールもしくは別のエポキシド
と反応されるアミノ基含有ポリマーもしくはアミノ基含有縮合物、例えばポリエ
チレンイミンまたはポリビニルアミン、少なくとも二官能価の低分子量アルカノ
ールアミンと、アルカノールアミンのヒドロキシル基もしくはアミノ基を反応す
る状態にある少なくとも二官能価の試薬、例えばカルボン酸、エステル、エポキ
シド、イソシアネートとの反応生成物を使用することができる。
【0070】 有利には、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、ジメチルアミ
ノジグリコール、ジメチルエタノールアミン、エタノールアミン、N,N,N′
,N′−テトラ−(ヒドロキシエチル)−エチレンジアミンがこれに該当する。 得られるアルカノールアミン含有フォームは、粘着性である。この粘着性は、
微細粒状粉末の散粉により完全に除去することができる。原則的に、それらが親
水性である限り、全ての微細紛状の有機又は無機物質、例えば微細粒状酸化珪素
(Aerosil(R))、珪酸塩、タルク、グアー核粉、タラ核粉(Tarakernmehl)、いな
ごまめ粉、全ての種類の澱粉、架橋又は非架橋のポリアクリル酸又はそれらの塩
、ポリビニルアルコール、マレイン酸のコポリマー、二酸化チタン、ゼオライト
、セルロース、カルボキシメチルセルロース及びヒドロキシエチルセルロースが
好適である。水不溶性の物質、殊にタルク及びAerosil(R)が好適である。この散
粉は、重合の後に行なうのが有利であるが、製造プロセスの間の任意の後の時点
に行うこともできる。使用量は、フォームの質量に対して0.01〜10%有利 に0.1〜5%である。
【0071】 本発明の超吸収剤フォームは、例えば10-3〜0.9、有利に0.05〜0.7 g/cm3の密度を有する。超吸収剤フォームのこの密度は重量測定法で測定さ れる。3〜5mmの規定厚さを有する一様なフォーム層から、例えば鋭いナイフ
を用いて、5cmの1側長を有する正方形を切り取る。この試料の質量を測定し
、得られた質量をこの寸法から計算された体積で割る。
【0072】 このフォーム状超吸収剤の超吸収剤1g当たりの水の吸収能力を、厚さ3mm
およびそれぞれ1gの重さを有するフォーム片で測定する。この際、保留の試験
はいわゆるテイーバッグ試験により行う。この場合に、液体として0.9%食塩 溶液を用いる。フォーム状物質1gをこのテイーバッグ中に詰め、次いでこれを
閉じる。この場合に、テイーバッグが完全に膨潤する空間を提供するように注意
すべきである。その後、このテイーバッグを、一定時間液体中に浸漬し、10分
間の液滴切り時間の後に再度重量測定をする。吸収能力の計算のために、盲検を
実施すべきであり、ここでは、テイーバッグをフォーム状超吸収剤なしで溶液中
に浸漬し、10分間の前記の液滴切り時間の後に、このテイーバッグの重量を測
定する。吸収能力は、次の式(1)から得られる:
【0073】
【外1】
【0074】 吸収速度(Absorption speed 以後これをASと称する)は、鋭いナイフを用 いて、一様な3mmの厚さのフォーム層から質量1gの正方形試料を切り取るこ
とにより実施した。ペトリシャーレ中でこの試料に合成尿20gを注いだ。スト
ップウオッチを用いて、このフォームが合成尿を完全に吸収するために必要とす
る時間を測定した。この吸収速度(AS)(g/g・sec)は、次の式(2)
から得られる: AS=20g/[1g×測定時間(秒)] (2) 合成尿の処方: 蒸留水1リットル中に次の塩を溶かす: KCl 2.00g Na2SO4 2.00g NH42PO4 0.85g (NH42HPO4 0.15g CaCl2 0.19g MgCl2 0.23g 使用塩は無水であるべきである。
【0075】 モノマーフォーム密度の測定: 正確に、モノマーフォーム100mlをメスシリンダー中に入れ、このフォー
ム容量の重量測定をする。測定された質量(g)を100で割ることにより、密
度がg/cm3で得られる。
【0076】 柔軟性測定: プレキシガラス室、Bohlender社のBola Standard-Exsikkator V1854-01中で、
この室中に、不溶の沈殿物と接触している特定の塩の飽和溶液を導入することに
より、20℃で規定された湿度に調節する。次の塩を使用する: 相対湿度15% LiCl−1水和物 相対湿度20% 酢酸カリウム 相対湿度32% CaCl2−6水和物。
【0077】 各々のフォームから約2cm×2cmの大きさの乾燥片をこの室中に入れ、こ
のフォーム中の水分含有率の変化を、試料が恒量状態に達するまで重量測定をす
ることにより追跡する。
【0078】 その後、柔軟性を4段のスケールにより評価する: 柔軟 試料は容易に180゜曲げることができ、柔らかく感じる 粘弾性 試料は180゜曲げるのが困難であるが、破断しない 殆ど柔軟でない 試料は曲げることができるが、90〜180゜で破断 硬い 試料は90゜より少ない曲げの際に既に破断。
【0079】 高い温度での柔軟性測定のために、温度及び相対湿度の所定の調節を行うこと
ができるWeiss 社の125SG+10JU/70D型状態調節箱を使用する。
【0080】 低温での柔軟性を試験するために、フォーム試料をスプレーにより10%の水
分含有率まで湿らせる。この水分含有率は、20%の相対湿度の際の平衡水分吸
収に相当する。引き続き、この試料を閉じられたポリエチレンバッグ中で一晩か
かって適当な温度まで冷却させ、前記の基準によりそれぞれの調節された温度で
その柔軟性を評価する。
【0081】 前記の架橋されたフォーム状の水吸収性ポリマーは、文献中に記載のフォーム
状超吸収剤が使用される全ての目的のために使用することができる。例えば、こ
れらは、体液の吸収のための衛生品中で使用され、かつ傷を覆うための包帯材料
中で使用される。これらは、例えばおむつ、婦人生理帯及び失禁用品中の水分吸
収成分として好適である。これらは、複合材料の形で使用することができる。更
に、フォーム状の超吸収剤は、シーリング材料、土壌改良剤、土壌添加剤及び包
装材料として使用することができる。フォーム状超吸収剤を含有する物体の特別
な実施態様は、例えばWO−A−94/22502中に詳細に記載されている。
このフォーム状超吸収剤は、更に、スラッジの脱水のため、例えば使用されなか
った水性ラッカー又は塗料の残量を廃棄処理するための水性ラッカーの増粘のた
めに極めて好適であり、この際、例えば粉末状のフォーム状超吸収剤を、水性ラ
ッカー残分に凝固するまで添加する。架橋されたフォーム状の水吸収性ポリマー
は、更に、水含有油の脱水のために使用することができる。これらは、例えば平
均粒径150μm〜5mmの粉末の形で前記の用途に使用することができる。
【0082】 前記のフォームは、その特性に基づき、衛生用品中で体液の貯蔵の際の種々の
機能: −獲得(Akquisition) −分散及び/又は −貯蔵 を満足することができる。
【0083】 このフォームにより体液の貯蔵は完全に引き受けられるが、獲得及び分散の機
能のために、場合により他の成分、例えばハイロフト不職布、ポリプロピレンフ
リース、ポリエステルフリース又は化学的に変性されたセルロースを、補助的に
このフォーム上に層として使用することができる。
【0084】 実施例中の「%」は、その関連から他に記載のない限り、「質量%」を意味す
る。
【0085】 実施例 実施例及び比較例により得られたフォームの柔軟性及び吸収特性を、第1〜3
表に記載する。
【0086】 例1 ネジ蓋で閉じられたガラス管中で電磁撹拌機を用いて、次の成分を混合した:
アクリル酸 105.39g(1.46モル) 水中の37.3%アクリル酸ナトリウム溶液 158.03g(0.63モル) グアー核粉(Guarkernmehl) 9.25g 分子量500のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 1.85g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 58.58g 水 35.90g 。
【0087】 得られた均一な混合物を、冷却ジャケット及び滴下ロート付きの閉じられた2
リットルフラスコ中に充填し、その中に下から二酸化炭素を導入した。このフラ
スコ中で、ギアを介して IKA社 の撹拌機RW28Wと連結されているBOKU社の 泡立て器2個を用いた。二酸化炭素流を、それが100l/hの速度で反応混合
物中を落下するように調節した。撹拌機モータを先ず200UpMの回転数に調
節し、混合物に、溶解している酸素を除去するために二酸化炭素を20分間導入
した。この時間の間にトリエタノールアミン140.26g(0.94モル)を冷
却下に、16℃の最終温度に達するように滴加した。
【0088】 引き続き、ペンタン4.63g及び水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノ プロパン)ジヒドロクロリドの3%溶液20.97gを加え、撹拌機回転数を7 35UpMに高めた。混合物をこの回転数で3.5分間打砕した。この打砕期間 の終了後に、良好に流動可能な微細気泡フォームが得られた。
【0089】 得られたモノマーフォームを、3mmの高さの縁付きDIN−A3寸法のガラ
スプレート上に載せ、第2のガラスプレートで覆った。このフォーム試料に、両
側から同時に2個のUV/VIS−ランプ(Hoehnle社のUV1000)で4分 間照射した。
【0090】 得られたフォーム層の両側上にタルク約0.3gを散粉し、真空乾燥箱中、7 0℃で完全に乾燥させた。特性を測定するために、引き続きフォームの一部に水
を吹き付けて10%の水分含有率に調節した。
【0091】 中和の度合: 75モル% モノマーフォーム密度: 0.33g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.44g/cm3 触感: 乾燥、完全に粘着性なし。
【0092】 例2 ネジ蓋で閉じられたガラス管中で電磁撹拌機を用いて次の成分を混合した: アクリル酸 52.68g(0.73モル) 水中の40.0%トリエタノールアンモニウムアクリレート溶液 330.79g(0.60モル) グアー核粉 9.25g 分子量500のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 1.85g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 12.33g 水 102.34g 。
【0093】 得られた均一な混合物を、冷却ジャケット付きの閉じられた2リットルフラス
コ中に充填し、その中に下から二酸化炭素を導入した。このフラスコ中で、ギア
を介して IKA社 の撹拌機RW28Wと連結しているBOKU社の泡立て器2個を用 いた。二酸化炭素流を、それが100l/hの速度で反応混合物中を落下するよ
うに調節した。撹拌機モータを先ず200UpMの回転数に調節し、混合物に、
溶解している酸素を除去するために二酸化炭素を20分間導入した。この時間の
間に、内部温度を冷却ジャケット及びサーモスタットを用いて16℃まで冷却し
た。
【0094】 引き続き、ペンタン4.63g及び水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノ プロパン)ジヒドロクロリドの3%溶液20.97gを加え、撹拌機回転数を7 35UpMまで高めた。混合物をこの回転数で3.5分間打砕した。この打砕期 間の終了後に、良好に流動可能な微細気泡フォームが得られた。
【0095】 得られたモノマーフォームを3mmの高さの縁付きDIN−A3寸法のガラス
プレート上に載せ、第2のガラスプレートで覆った。引き続き、このフォーム試
料に、両側から同時に2個のUV/VIS−ランプ(Hoehnle社のUV1000 )で4分間照射した。
【0096】 得られたフォーム層の両側上にタルク約0.3gを散粉し、真空乾燥箱中、7 0℃で完全に乾燥させた。特性を測定するために、引き続きフォームの一部に水
を吹き付けて10%の水分含有率に調節した。
【0097】 中和の度合: 45.0モル% モノマーフォーム密度: 0.29g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.35g/cm3 触感: 乾燥、完全に粘着性なし。
【0098】 例3 例1と同様な方法で、次の出発物質から出発してフォームを製造した: アクリル酸 127.96g(1.78モル) 水中の37.3%アクリル酸ナトリウム溶液 79.02g(0.31モル) グアー核粉 9.25g 分子量400のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 1.85g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 58.58g 水 45.58g トリエタノールアミン 187.01g(1.25モル) ペンタン 4.63g 水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリドの3%溶
液 20.97g 。
【0099】 中和の度合: 75モル% モノマーフォーム密度: 0.34g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.48g/cm3 触感: 乾燥、完全に粘着性なし。
【0100】 例4 例2と同様な方法で、次の出発物質から出発してフォームを製造した: アクリル酸 33.01g(0.46モル) 水中の40.0%トリエタノールアンモニウムアクリレート溶液 379.98g(0.69モル) グアー核粉 9.25g 分子量600のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 1.85g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 12.33g 水 72.83g ペンタン 4.63g 水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリドの3%溶
液 20.97g 。
【0101】 中和の度合: 60モル% モノマーフォーム密度: 0.30 ポリマーフォーム密度: 0.40 触感: 乾燥、完全に粘着性なし。
【0102】 例5 例1と同様な方法で、次の出発物質から出発してフォームを製造した: アクリル酸 139.25g(1.93モル) 水中の37.3%アクリル酸ナトリウム溶液 39.51g(0.16モル) グアー核粉 9.25g 分子量500のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 1.85g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 58.58g 水 50.42g トリエタノールアミン 210.38g(1.41モル) ペンタン 4.63g 水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリドの3%溶
液 20.97g 。
【0103】 中和の度合: 75モル% モノマーフォーム密度: 0.37g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.37/cm3 触感: 乾燥、完全に粘着性なし。
【0104】 例6 例2と同様な方法で、次の出発物質から出発してフォームを製造した: アクリル酸 22.66g(0.31モル) 水中の40.0%トリエタノールアンモニウムアクリレート溶液 405.84g(0.73モル) グアー核粉 9.25g 分子量650のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 1.85g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 12.33g 水 57.31g ペンタン 4.63g 水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリドの3%溶
液 20.97g 。
【0105】 中和の度合: 70モル% モノマーフォーム密度: 0.32 ポリマーフォーム密度: 0.50 触感: 乾燥、完全に粘着性なし。
【0106】 例7 ネジ蓋で閉じられたガラス管中で次の成分を電磁撹拌機を用いて混合した: アクリル酸 79.89g(1.11モル) 水中の40.0%トリエタノールアンモニウムアクリレート溶液 262.77g(0.48モル) グアー核粉 9.25g 分子量400のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 1.85g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 12.33g 水 143.16g 。
【0107】 得られた均一な混合物を、冷却ジャケット付きの閉じられた2リットルフラス
コ中に充填し、その中に下から二酸化炭素を導入した。このフラスコ中で、ギア
を介して IKA社 の撹拌機RW28Wと連結しているBOKU社の泡立て器2個を用 いた。二酸化炭素流を、それが100l/hの速度で反応混合物中を落下するよ
うに調節した。撹拌機モータを先ず200UpMの回転数に調節し、この混合物
に、溶解している酸素を除去するために二酸化炭素を20分間導入した。この時
間の間に冷却ジャケット及びサーモスタットを用いて、内部温度を16℃まで冷
却した。
【0108】 引き続き、ペンタン4.63g及び水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノ プロパン)ジヒドロクロリドの3%溶液20.97gを加え、撹拌機回転数を7 35UpMに高めた。混合物をこの回転数で3.5分間打砕した。この打砕期間 の終了後に、良好に流動可能な微細気泡フォームが得られた。
【0109】 得られたモノマーフォームを、3mmの高さの縁付きDIN−A3寸法のガラ
スプレート上に載せ、第2のガラスプレートで覆った。このフォーム試料に、両
側から同時に2個のUV/VIS−ランプ(Hoehnle社のUV1000)で4分 間照射した。
【0110】 得られたフォーム層に10%トリエタノールアミン水溶液を吹き付けて、30
モル%の中和の度合を75モル%まで高めさせ、引き続き両側上にタルク約0. 3gを散粉した。このフォームを真空乾燥箱中、70℃で完全に乾燥させた。特
性を測定するために、引き続きフォームの一部に水を吹き付けて10%の水分含
有率に調節した。
【0111】 中和の度合: 75モル% モノマーフォーム密度: 0.34g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.39g/cm3 触感: 乾燥、完全に粘着性なし。
【0112】 例8 ネジ蓋で閉じられたガラス管中で電磁撹拌機を用いて次の成分を混合した: アクリル酸 112.86g(1.57モル) 水中の37.3%アクリル酸ナトリウム溶液 131.68g(0.52モル) グアー核粉 9.25g 分子量500のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 1.85g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 37.00g 水 28.40g 。
【0113】 得られた均一な混合物を、冷却ジャケット及び滴下ロート付きの閉じられた2
リットルフラスコ中に充填し、その中に下から窒素を導入した。このフラスコ中
で、ギアを介して IKA社 の撹拌機RW28Wと連結しているBOKU社の泡立て器 2個を用いた。窒素流を、それが100l/hの速度で反応混合物中を落下する
ように調節した。撹拌機モータを先ず200UpMの回転数に調節し、この混合
物に、溶解している酸素を除去するために窒素を20分間導入した。この時間の
間に冷却下にメチルジエタノールアミン124.53g(1.05モル)を滴加し
て、16℃の最終温度に達成させた。
【0114】 引き続き、ペンタン6.94g及び水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノ プロパン)ジヒドロクロリドの3%溶液20.97gを加え、撹拌機回転数を7 35UpMに高めた。混合物をこの回転数で6分間打砕した。この打砕期間の終
了後に、良好に流動可能な微細気泡フォームが得られた。
【0115】 得られたモノマーフォームを、3mmの高さの縁付きで20cm×20cm寸
法のテフロン被覆アルミニウム型中に充填し、ガラスプレートで覆った。この型
を115℃の表面温度を有する加熱プレート(Ceran500)上で2分間置
き、引き続き、上からUV/VIS−ランプ(Hoehnle社のUV2000)で2 分間照射し、同時に下から更に加熱し、最後に照射せずにこの加熱プレート上に
2分間放置した。
【0116】 得られたフォーム層の両側上にタルク約0.3gを散粉し、真空乾燥箱中、7 0℃で完全に乾燥させた。特性を測定するために、引き続きフォームの一部に水
を吹き付けて10%の水分含有率に調節した。
【0117】 中和の度合: 75モル% モノマーフォーム密度: 0.36g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.43g/cm3 触感: 乾燥、完全に粘着性なし。
【0118】 例9 例1と同様な方法で、次の出発物質から出発してフォームを製造した: アクリル酸 120.18g(1.67モル) 水中の37.3%アクリル酸ナトリウム溶液 105.13g(0.42モル) グアー核粉 12.60g 分子量600のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 8.82g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 58.78g 水 55.99g トリエタノールアミン 155.51g(1.04モル) ペンタン 4.63g 水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリドの3%溶
液 20.99g 。
【0119】 乾燥後に、フォームに水を吹き付けて10%の水分含有率に調節した。
【0120】 中和の度合: 70モル% モノマーフォーム密度: 0.26g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.26g/cm3 触感: 乾燥、完全に粘着性なし。
【0121】 例10 例1と同様な方法で、次の出発物質から出発してフォームを製造した: アクリル酸 127.93g(1.77モル) 水中の37.3%アクリル酸ナトリウム溶液 93.43g(0.37モル) グアー核粉 12.60g 分子量400のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 6.29g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 58.78g 水 63.02g トリエタノールアミン 152.42g(1.02モル) ペンタン 4.63g 水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリドの3%溶
液 20.99g 。
【0122】 乾燥後に、フォームに水を吹き付けて10%の水分含有率に調節した。
【0123】 中和の度合: 65モル% モノマーフォーム密度: 0.28g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.23g/cm3 触感: 乾燥、完全に粘着性なし。
【0124】 例11 例1と同様な方法で、次の出発物質から出発してフォームを製造した: アクリル酸 119.27g(1.66モル) 水中の37.3%アクリル酸ナトリウム溶液 46.37g(0.18モル) グアー核粉 12.60g 分子量400のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 8.82g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 58.78g 水 92.84g トリエタノールアミン 178.34g(1.20モル) ペンタン 4.63g 水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリドの3%溶
液 20.99g 。
【0125】 乾燥後に、フォームに水を吹き付けて10%の水分含有率に調節した。
【0126】 中和の度合: 75モル% モノマーフォーム密度: 0.27g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.25g/cm3 触感: 乾燥、完全に粘着性なし。
【0127】 例12 例1と同様な方法で、次の出発物質から出発してフォームを製造した: アクリル酸 140.44g(1.96モル) グアー核粉 12.60g 分子量600のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 8.81g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 58.78g 水 121.60g トリエタノールアミン 174.46g(1.17モル) ペンタン 4.63g 水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリドの3%溶
液 20.99g 。
【0128】 乾燥後に、フォームに水を吹き付けて10%の水分含有率に調節した。
【0129】 中和の度合: 60モル% モノマーフォーム密度: 0.27g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.23g/cm3 触感: 乾燥、完全に粘着性なし。
【0130】 比較例1 ネジ蓋で閉じられたガラス管中で電磁撹拌機を用いて次の成分を混合した:
アクリル酸 37.64g(0.52モル) 水中の37.3%アクリル酸ナトリウム溶液 395.08g(1.57モル) グアー核粉 9.25g 分子量400のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 1.85g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 58.58g 水 6.85g 。
【0131】 得られた均一な混合物を、冷却ジャケット付きの閉じられた2リットルフラス
コ中に充填し、その中に下から二酸化炭素を導入した。このフラスコ中で、ギア
を介して IKA社 の撹拌機RW28Wと連結しているBOKU社の泡立て器2個を用 いた。二酸化炭素流を、それが100l/hの速度で反応混合物中を落下するよ
うに調節した。撹拌機モータを先ず200UpMの回転数に調節し、混合物に、
溶解している酸素を除去するために二酸化炭素を20分間導入した。この時間の
間に、内部温度を冷却ジャケット及びサーモスタットを用いて16℃に調節した
【0132】 引き続き、ペンタン4.63g及び水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノ プロパン)ジヒドロクロリドの3%溶液20.97gを加え、撹拌機回転数を7 35UpMに調節した。混合物をこの回転数で3.5分間打砕した。この打砕期 間の終了後に、良好に流動可能な微細気泡フォームが得られた。
【0133】 このモノマーフォームを3mmの高さの縁付きDIN−A3寸法のガラスプレ
ート上に載せ、第2のガラスプレートで覆った。このフォーム試料に、両側から
同時に2個のUV/VIS−ランプ(Hoehnle社のUV1000)で4分間照射 した。
【0134】 得られたフォーム層を真空乾燥箱中、70℃で完全に乾燥させ、引き続き、水
を吹き付けて25%の水分含有率に調節した。
【0135】 中和の度合: 75モル% モノマーフォーム密度: 0.31g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.32g/cm3 触感: 湿って、殆ど粘着しない。
【0136】 比較例2 比較例1と同様な方法で、次の成分から出発してフォームを製造した: アクリル酸 83.51g(1.16モル) 水中の37.3%アクリル酸ナトリウム溶液 292.28g(1.16モル) グアー核粉 9.25g 分子量500のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 1.85g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 58.58g 水 69.55g ペンタン 4.63g 水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリドの3%溶
液 20.97g 。
【0137】 中和の度合: 50モル% モノマーフォーム密度: 0.26g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.29g/cm3 触感: 湿って、殆ど粘着しない。
【0138】 比較例3 比較例1と同様な方法で、次の成分から出発してフォームを製造した: アクリル酸 116.90g(1.62モル) 水中の37.3%アクリル酸ナトリウム溶液 175.37g(0.70モル) グアー核粉 9.25g 分子量500のポリエチレングリコールのポリエチレングリコールジアクリレー
ト 6.48g 線状の飽和C1618−脂肪アルコール1モルへのエチレンオキサイド80モルの
付加生成物の15%水溶液 58.58g 水 144.79g ペンタン 4.63g 水中の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリドの3%溶
液 20.97g 。
【0139】 中和の度合: 30モル% モノマーフォーム密度: 0.26g/cm3 ポリマーフォーム密度: 0.24g/cm3 触感: 湿って、殆ど粘着しない。
【0140】 比較例4(JP−A−08073507に相当) 撹拌機及び下からの窒素導入管を備えた閉じられたフラスコ中で、次の成分か
ら混合物を製造した: アクリル酸 180.00g(2.50モル) トリエタノールアミン 74.50g(0.50モル) KOH 42.00g(0.50モル) 水 74.00g トリメチロールプロパントリアクリレート 0.25g 15%ペルオキソ二硫酸ナトリウム水溶液 3.33g 。
【0141】 この混合物に、溶解している酸素を除去するために、100l/hの窒素流を
20分間導入した。
【0142】 次いで、水中のアスコルビン酸の0.5%溶液2.50gを添加し、ホモゲナイ
ジングし、得られた混合物を、ゴムパッキンにより1mmの間隔に保持された2
枚のテフロンプレートの間に充填した。
【0143】 このテフロンプレートを50℃の温水浴中に置いた。
【0144】 反応の経過後に、水分含有率23%の厚さ1mmのゲル膜が得られた。これは
非常に強い粘着性であった。
【0145】 比較例5 撹拌機及び下からの窒素導入管を備えた閉じられたフラスコ中で、次の成分か
ら混合物を製造した: アクリル酸 180.00g(2.50モル) トリエタノールアミン 186.50g(1.25モル) 水 118.50g トリメチロールプロパントリアクリレート 4.00g 15%ペルオキソ二硫酸ナトリウム水溶液 3.33g 。
【0146】 この混合物に、溶解している酸素を除去するために、100l/hの窒素流を
20分間導入した。
【0147】 次いで、水中のアスコルビン酸の0.5%溶液2.50gを添加し、ホモゲナイ
ジングし、得られた混合物を、ゴムパッキンにより1mmの間隔に保持された2
枚のテフロンプレートの間に充填した。
【0148】 このテフロンプレートを50℃の温水浴中に置いた。
【0149】 得られたゲル膜を、真空乾燥箱中、70℃で完全に乾燥させ、引き続き、ポリ
エチレンバッグ中で、ゲル中の10%の残留水分含有率に調節するために必要な
水分量を添加し、シールした。10日間の待機時間の後に、このゲル層は一様に
湿っていた。
【0150】 比較例6(JP−A−08073507に相当) 撹拌機及び下からの窒素導入管を備えた閉じられたフラスコ中で、次の成分か
ら混合物を製造した: アクリル酸 180.00g(2.50モル) トリエタノールアミン 149.00g(1.00モル) KOH 14.00g(0.25モル) 水 86.00g トリメチロールプロパントリアクリレート 0.11g 15%ペルオキソ二硫酸ナトリウム水溶液 3.33g 。
【0151】 この混合物に、溶解している酸素を除去するために、100l/hの窒素流を
20分間導入した。
【0152】 次いで、水中のアスコルビン酸の0.5%溶液2.50gを添加し、ホモゲナイ
ジングし、得られた混合物を、ゴムパッキンにより1mmの間隔に保持された2
枚のテフロンプレートの間に充填した。
【0153】 このテフロンプレートを50℃の温水浴中に置いた。
【0154】 反応の経過後に、21%の水分含有率を有する厚さ1mmのゲル膜が得られた
。これは極めて粘着性であった。
【0155】
【表1】
【0156】
【表2】
【0157】
【表3】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年3月17日(2000.3.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 モノマーは、場合によっては中和されている。中和のために、例えばアルカリ
金属塩またはアンモニアもしくはアミンが使用される。中和のために、有利に苛
性ソーダ液または苛性カリ液が使用される。しかし、中和は、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムもしくは炭酸水素カリウムまたは別の炭酸塩
もしくは炭酸水素塩またはアンモニアを用いて行なうこともできる。モノマーの
酸基は、有利に15〜40モル%が少なくとも1つの上記の塩基で中和される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61F 13/49 A61L 15/03 4F074 5/44 A41B 13/02 D C08L 57:00 (72)発明者 マルティン ベック ドイツ連邦共和国 フラインスハイム ハ ンス−ビュール−シュトラーセ 22 (72)発明者 ヴォルフガング ハイダー ドイツ連邦共和国 ノイシュタット マコ ンリング 97 (72)発明者 グンナー ショルニック ドイツ連邦共和国 ノイライニンゲン ド クトル−コンラート−アデナウアー−シュ トラーセ 8 (72)発明者 トーマス アンシュトック ドイツ連邦共和国 ヴァイゼンハイム コ ンラート−アデナウアー−シュトラーセ 9 Fターム(参考) 2B022 AA05 BA22 BB01 3B029 BA18 4C003 AA23 4C081 AA01 BB01 CA081 CA211 CB011 DB04 EA02 EA05 4C098 AA09 CC02 DD05 DD10 DD13 DD23 DD25 DD26 4F074 AA15 AA46 AA47 AA48 AA49 AA50 BA32 BA35 BA39 BA40 BB01 BB02 BB08 BB27 BB28 BC01 BC02 BC03 BC04 BC11 CA11 CA12 CA13 CC22X CC22Y

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)(a)場合によっては中和されている酸基含有モノエ
    チレン性不飽和モノマー、 (b)場合によっては別のモノエチレン性不飽和モノマー、 (c)架橋剤、 (d)開始剤、 (e)少なくとも1つの界面活性剤0.1〜20質量%、 (f)場合によっては少なくとも1つの溶剤助剤および (g)場合によっては増粘剤、発泡安定剤、重合調整剤、充填剤および/または
    セル種晶形成剤を含有する重合可能な水性混合物を発泡させ、この場合発泡は、
    ラジカルに対して不活性のガスの微細な気泡を重合可能な水性混合物中に分散さ
    せることによって行なわれ、 (II)発泡された混合物をフォーム状のヒドロゲルの形成下に重合させ、場合
    によってはフォーム状ポリマーの含水量を1〜60質量%に調節することによっ
    て得ることができる、吸水性のフォーム状架橋ポリマーにおいて、 酸基含有モノマー(a)少なくとも20モル%が第三アルカノールアミンで中和
    されており、および/またはフォーム状ヒドロゲルの遊離酸基の少なくとも20
    モル%が重合後に少なくとも1つのアルカノールアミンで中和されていることを
    特徴とする、吸水性のフォーム状架橋ポリマー。
  2. 【請求項2】 酸基含有モノマー(a)少なくとも40モル%が第三アルカ
    ノールアミンで中和されている、請求項1記載の吸水性のフォーム状架橋ポリマ
    ー。
  3. 【請求項3】 フォーム状ヒドロゲルの酸基少なくとも40モル%が少なく
    とも1つのアルカノールアミンで中和されており、この場合中和は、重合の終結
    後に行なわれる、請求項1記載の吸水性のフォーム状架橋ポリマー。
  4. 【請求項4】 アルカノールアミンは、トリエタノールアミン、メチルジエ
    タノールアミン、ジメチルアミノジグリコール、ジメチルエタノールアミンおよ
    びN,N,N′,N′−テトラ(ヒドロキシエチル)エチレンジアミンの群から
    選ばれたものである、請求項2記載の吸水性のフォーム状架橋ポリマー。
  5. 【請求項5】 (a)場合によっては中和されている酸基含有モノエチレン
    性不飽和モノマー、 (b)場合によっては別のモノエチレン性不飽和モノマー、 (c)架橋剤、 (d)場合によっては少なくとも1つの重合開始剤、 (e)少なくとも1つの界面活性剤0.1〜20質量%、 (f)場合によっては少なくとも1つの溶剤助剤および (g)場合によっては増粘剤、発泡安定剤、重合調整剤、充填剤および/または
    セル種晶形成剤からなる重合可能な混合物を第一の処理工程でラジカルに対して
    不活性のガスの微細な気泡の分散によって発泡させ、こうして得られたフォーム
    を第二の処理工程中でフォーム状ヒドロゲルの形成下に重合させ、場合によって
    はフォーム状ポリマーの含水量を1〜60質量%に調節することにより、吸水性
    のフォーム状架橋ポリマーを製造する方法において、酸基含有モノマー(a)少
    なくとも20モル%を第三アルカノールアミンで中和しおよび/またはフォーム
    状ヒドロゲルの遊離酸基の少なくとも20モル%を重合後に少なくとも1つのア
    ルカノールアミンで中和することを特徴とする、吸水性のフォーム状架橋ポリマ
    ーの製造法。
  6. 【請求項6】 アルカノールアミンを、トリエタノールアミン、メチルジエ
    タノールアミン、ジメチルアミノジグリコール、ジメチルエタノールアミン、エ
    タノールアミンおよびN,N,N′,N′−テトラ(ヒドロキシエチル)エチレ
    ンジアミンの群から選ぶ、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 酸基含有モノマー(a)少なくとも40モル%を第三アルカ
    ノールアミンで中和し、および/またはフォーム状ヒドロゲルの遊離酸基を重合
    後に少なくとも40モル%少なくとも1つのアルカノールアミンで中和する、請
    求項5または6記載の方法。
  8. 【請求項8】 体液の吸収に使用される衛生用品において、傷口を覆うため
    の包帯材料において、パッキン材料として、土壌改良剤として、土壌代用物質と
    しておよび包装材料としての請求項1から4までのいずれか1項に記載されてい
    るかまたは請求項5から7までのいずれか1項に記載の方法により得ることがで
    きる吸水性のフォーム状架橋ポリマーの使用。
  9. 【請求項9】 体液の吸収に使用される衛生用品において、傷口を覆うため
    の包帯材料において、パッキン材料として、土壌改良剤としておよび植物を培養
    するための土壌代用物質としての150μmないし5mmの平均直径を有する粉
    末の形の請求項1から4までのいずれか1項に記載されているかまたは請求項5
    から7までのいずれか1項に記載の方法により得ることができる吸水性のフォー
    ム状架橋ポリマーの使用。
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