JP2002501336A - 通信システムにおけるエコー抑圧制御方法および装置 - Google Patents

通信システムにおけるエコー抑圧制御方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 優れたエコー減衰を実現するエコーサプレッサの制御方法および装置であって、さまざまな環境下で知覚信号品質を最適化する。開示した技術は、必要以上にエコーを減衰させた結果、歪みが生じてしまう可能性を最小限にするかぎりにおいて、所望のエコー減衰レベルを提供する。第1の実施形態においては、遠端通信信号が音声成分を含んでいないことを音声検出器が示すときは、音響エコーサプレッサを不活性状態にする。第2の実施形態では、近端通信信号が近端音声成分を含んでいることを音声検出器が示すかどうかに基づいて、アクティブ音響エコーキャンセラの減衰率を調整する。第3の実施形態では、音響エコーキャンセラへの音声入力における音声(voice)対雑音比の計算結果に基づいて、音響エコーキャンセラにより供給される減衰レベルを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は通信システムに関するものであり、より具体的には、双方向通信リン
クのエコー抑圧に関するものである。
【0002】 多くの通信システムでは、例えば、地上回線および無線電話システムでは、音
声信号は双方向通信リンクを介する2つのシステムユーザ間で頻繁に転送される
。このようなシステムでは、近端ユーザの音声は通常、通信リンクの一端での近
端マイクロフォンによって検出され、そして、その通信リンクを介して遠端ユー
ザの再生および出力用の遠端スピーカへ送信される。逆に、遠端ユーザの音声は
遠端マイクロフォンによって検出され、そして、その通信リンクを介して近端ユ
ーザの再生および出力用の近端スピーカへ送信される。通信リンクのいずれの一
端でも、最も近いマイクロフォンによって検出されるスピーカ出力は通信リンク
を介する返信を効率的に行えない場合があり、その結果、ユーザ見地から、混信
フィードバックあるいはエコーは受け入れがたいものとなる。
【0003】 それゆえ、そのような不要なエコー信号の転送を避けるために、マイクロフォ
ン音声入力は、可能な限りスピーカ出力とは離れているべきである。従来の電話
は、電話のマイクロフォンがユーザの口に近いところで用いられ、一方で、電話
のスピーカは実質的にユーザの耳に覆われているので、上記の離れているという
必要条件は実質的に達成されている。しかしながら、携帯電話の物理的なサイズ
は小さくなっており、また、ハンズフリースピーカフォンはより一般的になって
いるので、製品は、スピーカからマイクロフォンの音響経路がユーザの頭部や体
によって覆われない設計に移行している。その結果、より複雑なエコー抑圧技術
の要求は、近年のシステムにおいては重要になってきている。
【0004】 この要求は、特にハンズフリー自動車電話の場合に顕著であり、閉ざされた車
内環境では、スピーカ信号の多重反射が高ゲインハンズフリーマイクロフォンに
帰還入力してしまう原因となりうる。例えば、窓の開閉や運転しているユーザの
頭部の挙動といった、車内でのユーザの移動およびエコー信号の相対的な方向お
よび強度の変化は、車内環境でのエコー抑圧の動作を複雑にする。さらに、最近
開発されるディジタル電話は、音声符号化器を通して音声信号を処理するが、こ
の音声符号化器は著しい信号遅延をもたらし、非線形な信号歪みを生じてしまう
。ユーザ見地から、このような長い遅延は信号エコーの問題を大きくし、付加さ
れた非線形歪みはネットワーク装置によるエコー抑圧をより難しくする。
【0005】 上述した課題に対し、電話産業は広範囲に様々なエコー抑圧機構を開発してい
る。例としてエコー抑圧システム100を図1Aに示す。図示されるように、エ
コー抑圧システム100は、マイクロフォン110、スピーカ120およびエコ
ーサプレッサ130を備える。マイクロフォン110の音声出力115は、エコ
ーサプレッサ130の音声入力に接続され、エコーサプレッサ130の音声出力
135は、近端音声入力として電話(不図示)へ供給する。加えて、電話からの
遠端音声出力125は、スピーカ120の音声入力とエコーサプレッサ130の
基準入力へ接続される。
【0006】 動作としては、エコーサプレッサ130は、マイクロフォン信号115を処理
して、遠端電話ユーザへの音声出力信号135を出力する。より具体的には、エ
コーサプレッサ130は、スピーカ120からマイクロフォン110に向かう音
響エコーが遠端電話ユーザに帰還しないように、マイクロフォン信号115を遠
端音声信号125に応じて減衰させる。
【0007】 エコーサプレッサ130は一般に、非線形のクリッピングタイプのサプレッサ
か、線形のスケーリングタイプのサプレッサのどちらかである。クリッピングタ
イプのサプレッサは、一般的に、特定の範囲内(すなわち、特定のクリッピング
ウインドウ内)に入る信号の部分を除去することによって、マイクロフォン出力
信号115を減衰させる。一方、スケーリングタイプのサプレッサは、信号を適
切なスケールファクタで乗じることによってマイクロフォン出力信号115を減
衰させる。近年に開発されたハイブリッド・サプレッサは、例えば、特定の減衰
ウインドウ内に入るマイクロフォン信号の部分をスケーリングする、クリッピン
グおよびスケーリングの両方の局面を含んでいる。いずれの場合でも、減衰レベ
ル(クリッピングウインドウかつ/あるいはスケールファクタ)は、通常、遠端
音声信号125の振幅に従って、直接的にあるいは間接的に調整され、そうする
ことによって、マイクフォン出力115は遠端ユーザが話せる程度まで減衰され
る。
【0008】 センタークリッパとして既に知られている従来のクリッピングタイプのサプレ
ッサは、例えば、名称が「エラー信号を修正するためのエコー推定値を使用する
エコーキャンセリングシステムおよび方法」である米国特許番号第5,475,
731号に記載されており、これはRasmussonらに、1995年12月12日に 発行されている。AC−センタークリッパとして知られる別のクリッピングタイ
プのサプレッサは、名称が「通信システムにおけるノイズおよびエコー抑圧に対
するAC−センタークリッパ」である米国特許出願08/775,797号に記
載されており、これは1996年12月31日に出願されている。スケーリング
タイプのサプレッサは、名称が「エコーキャンセラ処理技術および処理」である
米国特許第5,283,784号に記載され、これはGenterに1994年2月1
日に発行されている。AC−センターアッテネータとして本明細書で参照する改
良ハイブリッド・サプレッサは、名称が「通信システムにおける改良エコー抑圧
のための方法および装置;Methods and Apparatus for Improved Echo Suppress
ion in Communications Systems」である米国特許出願第09/005,149 号に記載され、これは本願と同じ日付で出願されている。上述の特許のそれぞれ
、また、上述の特許出願のそれぞれは、参照することでその全部が本明細書に組
み込まれる。
【0009】 図1Aのエコーサプレッサ130は、線形エコーキャンセラ、および/または
、コンフォート・ノイズ(comfort noise)発生器と組みわせて、より高性能の エコー抑圧システムを提供することも可能である。図1Bは、図1Aのマイクロ
フォン110、スピーカ120、およびエコーサプレッサ130と、音響エコー
キャンセラ140、およびコンフォート・ノイズ加算器150を備えるシステム
101を例示している。図示のように、マイクロフォン出力115は、音響エコ
ーキャンセラ140の音声入力に接続され、音響エコーキャンセラ140の音声
出力145は、エコーサプレッサ130の音声入力に接続されている。サプレッ
サ音声出力135およびコンフォート・ノイズ信号は各々、加算器150の第1
および第2の入力に接続され、加算器150の音声出力155は、電話(図示せ
ず)への音声入力として機能する。電話からの遠端音声出力125は、スピーカ
120の音声入力、音響エコーキャンセラ140およびエコーサプレッサ130
の基準入力に接続されている。
【0010】 動作としては、音響エコーキャンセラ140は、スピーカ120からマイクロ
フォン110への音響経路を動的にモデル化し、マイクロフォン出力信号115
から、マイクロフォン110によって拾われるスピーカ音をキャンセルしようと
する。音響エコー経路をモデル化するためによく使用されるアルゴリズムとして
は、公知の最小2乗平均(LMS)アルゴリズム、あるいはその変形である正規
化最小2乗平均(NLMS)アルゴリズムがある。LMSベースのキャンセラの
例は、Rasmussonらによる上記で引用した米国特許番号第5,475,731号 に記載されている。また、改良されたNLMSベースのキャンセラは、名称が「
通信システム用改良エコーキャンセラ」である米国特許出願08/852,72
9号に記載されており、これは1997年5月7日に出願され、参照することで
その全部が本明細書に組み込まれる。
【0011】 図1Bのシステム101において、エコーサプレッサ130は、エコーキャン
セラ140を補助し、必要なときに追加的なエコー抑圧を提供する。例えば、音
響エコーキャンセラ140で達成したエコーキャンセルの瞬時レベルの計算結果
に基づいて、エコーサプレッサ130を動的に調整し、残留エコーを所定の目標
レベルに減衰させることができる。エコーキャンセラで実現されるエコーキャン
セル量を動的に計算する方法の詳細は、例えば、先に引用した米国特許出願第0
9/005,149号(「通信システムにおける改良エコー抑圧のための方法お
よび装置;Methods and Apparatus for Improved Echo Suppression in Communi
cations Systems」の名称で、本願と同日に出願された)に記載されている。
【0012】 図1Aのシステム100においては、エコーサプレッサ130は、クリッピン
グ・サプレッサ、スケーリング・サプレッサ、またはハイブリッド・サプレッサ
であってもよい。さらには、エコーサプレッサ130は、エコーキャンセラ14
0の後段に設けられるかぎり、適当な時間(例えば、音声検出器がマイクロフォ
ン信号115に音声がないことを示している期間中)には音声出力信号135を
、選択的に遮断もしくはミュートする、単投スイッチであってよい。いずれも場
合においても、エコーサプレッサ130は音声信号の全てを減衰させ、エコーの
減衰にとどまらず、存在するであろう背景雑音および/または近端音声を歪ませ
てしまう。それどころか実際には、エコーサプレッサ130が動作中のときに、
呼が誤って切断されてしまったのかと遠端ユーザが思う程度にまで背景雑音を抑
圧してしまうこともありうる。
【0013】 そのため、遠端ユーザに対する通信品質を改善するために、今日のシステムは
多くの場合、エコーサプレッサ130が動作中に、電話音声信号135にコンフ
ォート・ノイズを加える。図1Bのシステムにおいて、加算器150でサプレッ
サ出力信号135にコンフォート・ノイズが加えられる。あるいは、加算器15
0をスイッチで置き換えて、サプレッサ出力信号135またはコンフォート・ノ
イズ信号のいずれかを選択的に遠端に渡すようにしてもよい。コンフォート・ノ
イズを発生させる方法および利用方法についての詳細は、例えば、米国特許出願
第09/005,145号(「通信システムにおけるコンフォート・ノイズを発
生する方法および装置」の名称で、本願と同日に出願された)に記載されており
、参照することでその全部が本明細書に組み込まれる。
【0014】 上述したシステムが高性能なエコー抑圧を実現する一方で、これらのシステム
を制御する公知の方法では、いくつかの点で不十分である。例えば、エコーサプ
レッサ130を制御する公知の方法は多くの場合、受け入れがたい近端音声の歪
みを、遠端ユーザに知覚されてしまう。すなわち、公知の制御方法は、動作させ
るべきでないとき(例えば、近端シングルトークの期間中)に、エコーサプレッ
サ130を動作させてしまい、さらに/あるいは、(例えば、ダブルトークの期
間中に)エコーサプレッサ130に必要以上または所望の量以上に近端信号を減
衰させてしまうことがある。さらに、残留エコーサプレッサを制御するいくつか
の公知の方法(例えば、前段のエコーキャンセラの後に設けられる単投スイッチ
の、近端音声の有無に応じた開閉)では、エコー抑圧が不十分である場合がある
。したがって、改善されたエコー抑圧制御の方法および装置が必要とされる。
【0015】 (発明の概要) 本発明は、上記あるいはその他の要請に応えるものとして、エコーサプレッサ
が任意のある時点で必要以上にエコーを減衰させて、それに伴う歪みが生じてし
まう可能性を最小限にするかぎりにおいて、所望のエコー減衰レベルを実現する
エコーサプレッサを制御する方法および装置を提供する。本発明の方法および装
置によれば、さまざまな環境下で知覚音声品質を最適化し、優れたエコー抑圧を
提供する通信システムを構築することができる。
【0016】 第1の実施形態では、本発明によるエコー抑圧装置は、第1の通信信号(例え
ば、近端音声信号)を減衰させるように構成されるエコーサプレッサを備える。
より具体的には、エコーサプレッサは、第1の通信信号を減衰させて、第2の通
信信号(例えば、遠端音声信号)の反射に起因する第1の通信信号のエコー成分
を抑圧する。この実施形態のエコー抑圧装置は、第2の通信信号が音声成分を含
んでいるかどうかを指示するように構成される音声検出器(voice activity det
ector)も備え、第2の通信信号がエコー発生の原因となる音声成分を含んでい ないことを、この音声検出器が示したときにエコーサプレッサを不活性状態にす
る。その結果、エコーサプレッサは必要なときにのみ動作状態となる(そのとき
にのみ、第1の通信信号の歪みを招く)。
【0017】 第2の実施形態では、本発明によるエコー抑圧装置は、第1の通信信号の一部
分に減衰率を乗じて、第2の通信信号の反射に起因するエコー成分を抑圧するよ
うに構成されるエコーサプレッサを備える。この実施形態のエコー抑圧装置は、
通信信号の現在状態(prevailing condition)を検出し、それに応じてサプレッ
サ減衰率を調整するように構成されるゲイン制御プロセッサも備える。例えば、
ゲイン制御プロセッサは、第1の通信信号が近端音声の成分を含むかどうかに応
じて、2つの値のうちの1つをサプレッサ減衰率に設定することが可能である。
その結果、この実施形態のエコー抑圧装置は、信号歪みを最小限に抑えて、適度
なレベルのエコー減衰量を供給することができる。
【0018】 第3の実施形態では、本発明によるエコー抑圧装置は、第1の通信信号を減衰
させて、第2の通信信号の反射に起因するエコー成分を抑圧するように構成され
るエコーサプレッサを備える。このエコー抑圧装置は、第1の通信信号の音声(
voice)対雑音比を検出し、その音声対雑音比に基づいてエコーサプレッサによ って供給される減衰レベルを調整するように構成されるゲイン制御プロセッサも
備える。例えば、ゲイン制御プロセッサは、音声対雑音比が所定のしきい値以下
のときは、エコーサプレッサを不活性状態にすることができる。あるいは、ゲイ
ン制御プロセッサは、エコーサプレッサの減衰率を調整して、エコー抑圧装置の
出力におけるエコー対雑音比が確実に所定のしきい値以下になるようにすること
ができる。その結果、この実施形態のエコー抑圧装置は、信号歪みを最小限に抑
えて、適度なレベルの総合エコー減衰量を供給することができる。
【0019】 本発明の上記およびその他の特徴は、添付図面を参照して、以下、詳細に説明
する。ここに開示する実施形態は説明および理解を目的とするものであり、多く
の等価な実施形態が考えられることは、当業者には理解できよう。
【0020】 (詳細な説明) 図2は、本発明の第1の観点によるエコー抑圧システム200の一例を示して
いる。図示の如く、本システムは、図1Aおよび1Bに示したマイクロフォン1
10、スピーカ120、およびエコーサプレッサ130を備えるとともに、スピ
ーカ音声検出器(スピーカVAD)210を更に備える。マイクロフォン110
の音声出力115は、エコーサプレッサ130の音声入力に接続され、エコーサ
プレッサ130の音声出力135は、電話(図示せず)への近端音声入力として
機能する。電話からの遠端音声出力125は、スピーカ120の音声入力に接続
されるとともに、エコーサプレッサ130および音声検出器210の基準入力に
も接続されている。音声検出器210のバイナリ出力215は、エコーサプレッ
サ130の制御入力に接続されている。
【0021】 図2のシステム200の動作は概ね、図1Aのシステム100のそれと同様で
ある。すなわち、エコーサプレッサ130は、スピーカ120からマイクロフォ
ン110への音響エコーが遠端の電話ユーザに帰還しないように、遠端音声信号
125に基づいてマイクロフォン信号115を減衰させる。ただし、図2のシス
テムにおいては、エコーサプレッサ130の動作は、音声検出器210のバイナ
リ出力215にも基づいてなされる。さらに言うと、エコーサプレッサ130は
、音声検出器210が遠端信号125が音声成分を含むことを示したとき(例え
ば、音声検出器の出力215がバイナリ1のとき)にのみ動作するようになって
いる。
【0022】 音声検出器出力215でのエコーサプレッサ130の動作制御によって、不要
なときは動作させないので、図2のシステム200は、マイクロフォン信号11
5の好ましくない歪みを発生させにくくなる。すなわち、遠端ユーザが話をして
いない期間中は遠端にエコーは発生しないだろうから、そのような期間中にエコ
ーサプレッサ130を動作させておく必要はない。したがって、音声検出器21
0が遠端音声を検出しないときにはエコーサプレッサ130を不活性状態にする
ことによって、図2のシステム200は、遠端エコーの抑圧が不要な期間中の近
端音声および雑音に、エコーサプレッサ130での減衰による歪みを発生させる
可能性を低減させることになる。
【0023】 しかし、スピーカ音声検出器210はミスすることもあるので、遠端ユーザが
話をしていないときに確実にエコーサプレッサ130を不活性状態にすることは
保証されえないだろうことには注意されたい。ただそれでも、サプレッサの動作
制御を行わない従来のシステムに比べれば、図2のシステムは、優れた近端の信
号品質を提供する。さらに、マイクロフォン音声検出器210に基づくサプレッ
サの動作制御を行う従来のシステムに比べて、図2のシステムは、エコーサプレ
ッサ130による不要な減衰に対する優れた耐性をもつ。スピーカ信号は一般に
、マイクロフォン信号(例えば、自動車内のハンズフリーでの利用)より背景音
は静かであるから、スピーカ音声検出器210は多くの場合、マイクロフォン音
声検出器よりも信頼性が高い。すなわち、背景雑音が大きいマイクロフォン信号
の低レベルの音声を検出するよりも、背景音が静かなスピーカ信号の無音を検出
するほうが容易である。
【0024】 上記した考察は、近端と遠端のユーザ間のネットワーク装置が、往復ゲイン(
すなわち、ネットワーク内を走り回って遠端ユーザに戻る、遠端ユーザからの信
号ゲイン)が1より大きくなるところでの周波数で生じうるハウリングの防止に
対する十分な能力を備えていることを前提にしていることにも注意されたい。す
なわち、エコーサプレッサ130が遠端音声が存在しないことに基づいて確実に
不活性状態になるかぎり、(例えば、ネットワークエコーキャンセラのような)
ハウリング防止のためのものを使用すべきであろう。あるいは、遠端が無音であ
る期間中でもエコーサプレッサ130を完全な非動作状態にはせずに、エコーサ
プレッサ130は動作させておいて、ハウリングを防止するのに十分な減衰量尺
度(例えば、−6から−10dB)が得られるように(クリッピング・サプレッサ
、スケーリング・サプレッサ、あるいはハイブリッド・サプレッサにより)調整
できるようにしてもよい。
【0025】 スピーカ音声検出器210の実現方法は当業者には公知であろう。例えば、ヨ
ーロッパ電気通信標準化協会(European Telecommunications Standards Instit
ute)(ETSI)の文書GSM-06.82には、本発明の目的に適当な実現方法につい
て記載されている。かかる音声検出器は現在、多くの通信システムで雑音抑圧お
よび/または不連続伝送(DTX)の目的で使用されている。一般に、かかる音
声検出器は音声側に偏りを持たせている。すなわち、実際には無音であるところ
、有音であると示すことはあっても、実際には有音であるところ、無音であると
示すことは稀である。本発明のスピーカ音声検出器210は同様の要求を持つ(
すなわち、遠端ユーザにエコーバックしてしまうことを許すよりも、存在もして
いないエコーを減衰させるように用心して処理してしまう側にミスするほうがま
しである)ので、同じタイプの音声検出器を図2のシステム200に使用するこ
とが可能である。
【0026】 図1Aおよび1Bについて先に説明したように、図2のエコーサプレッサ13
0は、クリッピング・サプレッサ、スケーリング・サプレッサ、ハイブリッド・
サプレッサ、あるいは、前段にエコーキャンセラ140を備える場合にあっては
、カットオフスイッチを使用することができる。したがって、使用されるサプレ
ッサのタイプによって、遠端に音声がない期間中にエコーサプレッサ130を不
活性状態にすることは、さまざまな方法で実現することができる。例えば、いず
れのタイプのサプレッサでも、バイパススイッチを用いてサプレッサを完全に迂
回することにより、効率的に不活性状態にすることができる。あるいは、カット
オフスイッチを備えるサプレッサであれば、スイッチを閉じることにより簡単に
非動作状態にすることができる。クリッピング・サプレッサであれば、クリッピ
ングウィンドウのサイズを0にすることにより、不活性状態、あるいは通過モー
ドにすることが可能である。一方、スケーリング・サプレッサであれば、減衰率
を1とすることで通過させることができる。また、ハイブリッド・サプレッサで
あれば、クリッピングウィンドウ長を0にし、および/または、減衰率を1にす
ることによって、通過させることができる。
【0027】 前段に図1Bのエコーキャンセラ140を備えれば、図2の実施形態は大変良
好に動作することは注目すべきことである。これは、音声検出器210がスピー
カ信号125に音声がないと誤って示した期間中で、エコーサプレッサ130の
補助なしでも、エコーキャンセラ140は通常、十分なエコー抑圧を提供できる
からである。すなわち、音声検出器210は、スピーカ信号125が相対的に雑
音が大きい(そのため遠端音声が雑音で多少マスクされてしまう)場合にかぎっ
て、このようなエラーを起こしやすく、遠端ユーザは、第1の例における雑音で
マスクされたエコーを知覚しにくくなる。ただし、図2のシステム200は、エ
コーキャンセラ140を具備するかどうかによらず、優れた近端信号品質を提供
する。
【0028】 図3は、本発明の別の観点による他のエコー抑圧システム300を示している
。図示の如く、システム300は、マイクロフォン110、スピーカ120、エ
コーサプレッサ130、エコーキャンセラ140、図1A、1Bの加算器150
、ゲイン制御プロセッサ310、およびボリュームゲイン部320を備える。マ
イクロフォン出力115は、音響エコーキャンセラ140の音声入力およびゲイ
ン制御プロセッサ310の第1の基準入力に接続されている。音響エコーキャン
セラ140の音声出力145は、エコーサプレッサ130の音声入力およびゲイ
ン制御プロセッサ310の第2の基準入力に接続されている。サプレッサ音声出
力135およびコンフォート・ノイズ(comfort noise)は各々、加算器150 の第1および第2の入力に接続され、加算器150の音声出力155は、電話(
図示せず)への近端音声入力として機能する。
【0029】 電話からの遠端音声出力125は、ボリュームゲイン部320の音声入力に接
続され、ボリュームゲイン部ボリューム320からの音声出力325は、スピー
カ120の音声入力、エコーサプレッサ130の基準入力、およびエコーキャン
セラ140の基準入力に接続されている。ボリュームゲイン部ボリューム320
からの音声入力325は、ゲイン制御プロセッサ310の第3の基準入力にも接
続されている。ボリューム制御信号324は、ゲイン制御プロセッサ310の第
4の基準入力およびボリュームゲイン部ボリューム320の制御入力に接続され
ている。
【0030】 図3のシステム300の動作は、概ね図1Bのシステム101のそれと同様で
ある。すなわち、音響エコーキャンセラ140は、スピーカ120からマイクロ
フォン110への音響経路を動的にモデル化し、マイクロフォン110で拾った
スピーカ音声をキャンセルしようとする。そして、エコーサプレッサ130は、
必要により付加的なエコー減衰を行い、加算器150を介してコンフォート・ノ
イズを任意に加えて、エコーサプレッサ130により減衰した近端の雑音を補償
する。しかし、図3のシステム300において、ゲイン制御プロセッサ310は
、本発明の複数の観点にしたがうエコーサプレッサ130でなされる減衰のレベ
ルを制御する。
【0031】 ゲイン制御プロセッサ310の動作の説明を簡単にするため、ボリュームゲイ
ン部320は、図3のシステム300に含まれる。ボリュームゲイン部320は
概ね、ボリューム制御信号324に応じて電話の音声信号125を減衰させ、そ
の減衰された音声信号325をスピーカ120に渡す。ボリューム制御信号32
4は、例えば近端ユーザにより、調整が可能である。
【0032】 本発明の一観点によれば、エコーサプレッサ130としては、少なくとも音声
信号145の一区間に減衰率αを乗じるスケーリング・サプレッサ、もしくはハ
イブリッド・サプレッサのいずれかが考えられる。このような場合、ゲイン制御
プロセッサ310は、ボリューム制御信号324、スピーカ信号125、および
/または、キャンセラ出力信号145を用いて、制御プロセッサ出力信号315
として減衰率αを出力する。
【0033】 具体的には、ゲイン制御プロセッサ310は、複数の基準信号115,145
,324,325を用いて、サプレッサ減衰率αの計算に使用されるループエコ
ーゲインもしくは往復エコーゲインを動的に調整する。ループゲインは、ボリュ
ーム制御部320を通過し、スピーカ120からマイクロフォン110、エコー
キャンセラ140に至る音響経路を通るときの電話からの音声信号125の遠端
音声が減衰される度合を示す。したがって、ループゲインは、近端の音声信号1
35のエコーが特定の目標レベルに減衰させるためにエコーサプレッサ130が
供給すべき減衰量の計算に用いることができる。
【0034】 ボリュームゲイン部320で供給される減衰レベルは、ボリューム制御信号3
24から指示されることに注意されたい。ただし、音響経路により与えられる減
衰レベル(チャネルゲインとよばれる)と、エコーキャンセラ140により与え
られる減衰レベル(キャンセラゲインとよばれる)は、マイクロフォン信号11
5、スピーカ信号125、およびキャンセラ出力信号145に基づいて計算され
る。チャネルゲインおよびキャンセラゲインの詳細な方法としては、例えば、先
に組み入れられた米国特許出願第09/005,149号(“通信システムにお
ける改善されたエコー抑圧の方法および装置;Methods and Apparatus for Impr
oved Echo Suppression in Communications Systems”の名称で、本願と同日に 出願)に記載されている。このチャネルゲインおよびキャンセラゲインの計算に
関する詳細な説明は、本発明の理解のためには特に重要ではないので、ここでは
これらの説明を省略する。
【0035】 上記したように、ボリューム制御部320の入力からエコーキャンセラ140
の出力(エコーキャンセラ140を具備しない場合は、マイクロフォン出力11
5)へのループゲインを与えられたゲイン制御プロセッサ310は、サプレッサ
減衰率αを計算し、その結果、近端音声信号155におけるエコーが所定の目標
レベルに抑圧される。従来のシステムにおける目標レベルの調整とは対照的に、
図3のシステム300のゲイン制御プロセッサ310は、現在の状態に基づいて
目標レベルを調整し、その結果、エコーサプレッサ130は近端音声信号155
の歪みを最小限に抑える。
【0036】 換言すると、従来のシステムでは一般に、かなりシビア(stringent)な固定 値(例えば、近端に背景雑音がない状況での遠端シングルトークのような、ただ
1つの最悪ケースの状態を考慮した値)に目標レベルをセットして、そのシビア
な目標レベルは必要ではないときに(例えば、そのただ1つの最悪ケースの状態
にはないとき)、必要以上に近端信号を歪ませてしまい、図3のゲイン制御プロ
セッサ310は、複数の可能な目標レベル(各目標レベルは、特定の現在状態に
最適となるような目標レベルである)のうち適当な1つの目標レベルを動的に選
択する。例えば、遠端シングルトークの間は、遠端ユーザはエコーにかなり敏感
であり、目標レベルは相当にシビアな値にする(例えば、−45dBもしくはそ
れ以下)必要がある。しかし、ダブルトークの間は、遠端ユーザはエコーにはそ
れほど敏感でなくなり、目標レベルはある程度緩和してもよい(例えば、−25
dBもしくはそれ以下)。ゲイン制御プロセッサ310は、これらないしは他の
現在状態を検出し、目標レベル(および、その結果得られるサプレッサ減衰率α
)を設定することができることが有利なところである。その結果、図3のシステ
ム300は、任意のある時間で必要以上に近端音声に歪みを生じさせない。
【0037】 近端シングルトーク、遠端シングルトーク、ダブルトーク、近端の高レベル雑
音等の状態を検出するため、ゲイン制御プロセッサ310は、マイクロフォン信
号115、スピーカ信号125、および/または、キャンセラ出力信号145を
使用する。例えば、遠端音声を検出するために、ゲイン制御プロセッサ310は
、図2を用いて先に説明したスピーカ音声検出器210を備えることが可能であ
る。さらに、ゲイン制御プロセッサ310はマイクロフォン音声検出器を備えて
、マイクロフォン信号115および/またはキャンセラ出力信号に基づいて近端
音声を検出するようにすることも可能である。
【0038】 マイクロフォン信号115のみに基づく精確ではないマイクロフォン音声検出
器の実現方法は公知であることは、当業者は認識しているであろう。さらに、エ
コーキャンセラの入力および出力信号(例えば、マイクロフォン信号115およ
びキャンセラ出力145に基づく)に基づく近端音声の検出についての詳細な方
法は、後に示す疑似コードに記載される。近端音声の検出に関する詳細な説明は
、本発明の理解のためには特に重要ではないので、ここではその説明を省略する
【0039】 上記した目標レベル選択処理は、エコーサプレッサ130が動作し、音声信号
145を少なくともある水準に減衰させているとき(すなわち、エコーサプレッ
サ130は迂回されないとき、あるいは通過モードとなっているとき)に、適用
可能であることは重要である。したがって、本発明は、近端音声の検出に基づい
て、(例えば、ダブルトークの期間中に)エコーサプレッサ130を完全に非動
作状態にすることにより近端信号に歪みを生じるのを防ぐシステムとは区別する
ことができる。このようなシステムは、エコーサプレッサ130が不活性状態の
ときの十分なエコー抑圧を提供するのに、エコーキャンセラ140だけに頼るこ
とになるので、かかるシステムでは、今日の電気通信標準の推奨目標(例えば、
IS−55Aでは、遠端シングルトークの期間中は−45dBのエコー減衰量を
、ダブルトークの期間中は−25dBのエコー減衰量を推奨している)を達成で
きないことが度々生じてしまう。
【0040】 対照的に、本発明は、ダブルトークの期間中にエコーサプレッサ130を動作
させたままにしておくことを許容し、それによって容易に、常時、推奨目標を達
成することができる。経験的検討を加えて、遠端シングルトークおよびダブルト
ークの期間中、各々、−56dBおよび−25dBのエコー抑圧目標値を使用し
て、最大のエコー抑圧と最小の近端信号歪みとの対立する要求に対し、両者の良
好なバランスを図ることができた。ここでは2つの現在状態(すなわち、遠端シ
ングルトークおよびダブルトーク)だけに対して目標レベルを規定するようにし
たが、多くの異なる現在状態(例えば、近端/遠端の高/低レベル)が考えられ
、さらに可能な目標レベルを規定するようにすることも可能である。
【0041】 本発明の別の観点によれば、図3のゲイン制御プロセッサ310は、サプレッ
サ入力信号145のエコー対雑音比の計算に基づいて、エコーサプレッサ130
を調整する。具体的には、ゲイン制御プロセッサ310は、サプレッサ入力14
5でのエコー対雑音比を動的に計算して、プロセッサ出力信号315を介して適
切な制御信号をエコーサプレッサ130に供給する。
【0042】 1の実施形態においては、ゲイン制御プロセッサ310は、計算したエコー対
雑音比が所定のしきい値を下回ったとき、エコーサプレッサ130を不活性状態
にする。すなわち、エコーが効果的に消去され、あるいは背景雑音でマスクされ
たとき、遠端ユーザにはエコーは知覚されず、エコーサプレッサ130が今以上
にエコーを抑圧しようとして近端信号の歪みを招く必要がなくなる。したがって
、エコーサプレッサ130を不活性状態にし、あるいは調整して、ハウリングを
防止するにちょうど足りる減衰量の公称レベルを供給することが可能になる。
【0043】 経験的検討により、−10dBまたはそれ以下のエコー対雑音比は、遠端ユー
ザからみて十分なノイズマスキングを提供することが分かった。しかし、実際に
は、エコーサプレッサ130を不活性状態にするためのノイズマスキングしきい
値を−10dBより低く設定して、エコー対雑音比の計算エラーにより知覚でき
るエコーを誤って通過させてしまうのを防ぐようにすることも可能である。この
目的のためには、ノイズマスキングしきい値は−18dBが適当であることが経
験的検討により分かった。
【0044】 上述したように、エコーサプレッサ130は、さまざまな方法で不活性状態に
することができる。例えば、いかなるタイプのエコーサプレッサ130も、バイ
パススイッチを用いて効果的に不活性状態にすることができ、また、カットオフ
スイッチ・サプレッサは、カットオフスイッチを閉じることによって不活性状態
にすることができる。また、クリッピング・サプレッサは、クリッピングウィン
ドウのサイズを0にすることにより不活性状態にすることができ、スケーリング
・サプレッサは、サプレッサ減衰率を1に設定することにより不活性状態にする
ことができる。ハイブリッド・サプレッサは、クリッピングウィンドウ長を0に
設定し、および/または、サプレッサ減衰率を1に設定することにより不活性状
態にすることができる。
【0045】 エコーサプレッサ130は、スケーリング・サプレッサまたはハイブリッド・
サプレッサのいずれかとして(すなわち、エコーサプレッサは少なくともサプレ
ッサ入力信号の一部分に減衰率αを乗じることになる)、エコー対雑音比の計算
を、上記したループゲイン手法と組み合わせると、さらにメリットがある。例え
ば、本発明のある実施形態において、ゲイン制御プロセッサ310は、上記した
ようにボリュームゲイン部320の入力からエコーサプレッサ130の入力への
ループゲインを計算し、背景雑音に存在するエコーのマスクに必要なサプレッサ
減衰率α(すなわち、例えば−18dBのエコー対雑音比を有する音声出力信号
155が得られるような減衰率α)を計算する。エコーサプレッサ130は音声
信号145の全体(エコー、音声、および雑音を含む)を減衰させてしまうので
、本実施形態は、サプレッサ出力信号135にコンフォート・ノイズを加えて、
エコーサプレッサ130で除去された背景雑音を補償するようにする。
【0046】 実施形態の例によれば、エコーサプレッサ130への音声入力のトータルエネ
ルギーを計算し、その音声入力の雑音エネルギーのレベルを推定することにより
、その音声入力におけるエコー対雑音比が計算される。具体的には、雑音エネル
ギー推定値は、トータルエネルギー計算値から減算され、その差分値(エコーエ
ネルギーのレベルを示す)が当該雑音エネルギー推定値で割り算して、推定エコ
ー対雑音比が求まる。信号のエネルギーを計算する方法および信号に含まれるノ
イズレベルを推定する方法は公知であることは、当業者は認識しているであろう
。また、ノイズレベル推定値の計算についての詳細な方法は、後に示す疑似コー
ドに記載される。ノイズレベル推定値の計算方法は、本発明の理解のためには特
に重要ではないので、ここではその説明は省略する。
【0047】 上述した本発明の全ての観点を単一エコー抑圧システムに組み込むことにより
、高性能なエコーサプレッサ制御および最適な近端信号品質を提供することが可
能になる。この点について説明するため、図4に、本発明の複数の観点を用いて
、エコーサプレッサ130に対する減衰率αが調整されるアルゴリズム400の
一例を示す。このアルゴリズム例400ではループゲイン手法を用いるので、ア
ルゴリズム400は、主としてスケーリング・サプレッサおよびハイブリッド・
サプレッサに適用することができる。ただし、このアルゴリズム例400の特定
の観点は、上記したようなサプレッサのすべてのタイプに適用することができる
ことは、当業者は理解するだろう。
【0048】 図示の如く、ステップS10でアルゴリズム400が開始し、ステップS20
で、スピーカ音声検出器210が遠端音声の存在を示しているかどうかを判断す
る。NOであれば、エコーサプレッサ130を通過モードにして、ステップS6
0に進み処理を終了する。一方、スピーカ音声検出器210が遠端音声の存在を
示さなければ、ステップS30に進み、近端音声も同様に検出されたかどうかを
判断する。
【0049】 近端音声が検出されなければ、ステップS35に進み、所定の遠端シングルト
ーク目標値を達成するのに必要な減衰率を計算する。一方、近端音声を検出する
と、ステップS40に進み、所定のダブルトーク目標値を達成するのに必要な減
衰率を計算する。いずれの場合も、ステップS45に進み、所定のノイズマスキ
ング目標値を達成するのに必要な減衰率を計算する。その後、ステップS50に
進み、減衰率αを、ノイズマスキング(ステップS45)および音声検出(ステ
ップS40またはステップS35)に基づいて計算された減衰率の最低のシビア
さをもった値に設定する。そして、ステップS60で処理を終了する。
【0050】 図4のアルゴリズム400の一実施形態を、下記の疑似コードで表す。この疑
似コードでは、減衰率もしくはゲインファクタechoSuppressorGainを用いて動作
する、スケーリング・サプレッサまたはハイブリッド・サプレッサを想定してい
る。
【0051】
【数1】
【0052】 図4のアルゴリズムにおいて、ノイズマスキング目標値を計算し(ステップS
45)、近端音声が検出された否かを判断する(ステップS30)ことに注意さ
れたい。しかし実際には、前段にエコーキャンセラ140を具備する場合には、
一般的なダブルトーク目標値(例えば、−25dB)に基づいて計算される減衰
率αは、一般的なノイズマスキング目標値(例えば、−18dB)に基づいて計
算されるそれよりも常に大きい(そして、それによって歪みが少ない)ことが、
経験的検討により分かった。その結果、(前段にエコーキャンセラ140を具備
する場合)ダブルトーク検出時のノイズマスキング目標値に対する減衰率αの計
算を苦にすることなく、DSPサイクルを実際に節約できる。
【0053】 図4のアルゴリズム400は、サプレッサ入力でのエコー対雑音比がすでにノ
イズマスキング目標値以下になっているときは、エコーサプレッサ130を不活
性状態にしようとはしないことにも注意されたい。このことは、スケーリング・
サプレッサおよびハイブリッド・サプレッサの場合、エコーおよびノイズの不正
確な推定値(例えば、それ自身のエコー対雑音比の計算に使用される推定値)に
よって誤って知覚誤差を通過させてしまうことがないよう、(ノイズマスキング
目標値に基づく減衰率αを用いて)エコーサプレッサ130を動作させておいた
ほうがよいという経験的検討の結果によるものである。
【0054】 本発明による(例えば、図4のアルゴリズムによる)エコー抑圧システムは、
非線形エコーサプレッサで招いてしまう近端音声の歪みおよび背景雑音を大幅に
減少させることができることが、コンピュータ・シミュレーションにより確認さ
れた。例えば、スピーカ音声検出器210が遠端音声がないことを示したときは
、エコーサプレッサ130は不活性状態になるので、遠端シングルトーク状態で
は、まったく近端音声の歪みや雑音を生じることはない。スピーカ信号に一定の
雑音が存在するときでも同じことがいえる。
【0055】 また、近端音声の検出に基づくアクティブ・エコーサプレッサによるエコー抑
圧の目標値の調整は、ダブルトーク状態での近端音声および雑音を、大幅に改善
させることになる(また、ボリューム制御、音響エコーパス、および線形エコー
キャンセラのすべてを含めた総合ゲインが−25dBより良好な値であるとき、
すなわち通常の状態にあっては、近端音声および雑音をほぼ申し分のないものに
することになる)。アクティブ・エコーサプレッサによるエコー抑圧の目標値の
調整は、スピーカ音声検出器210が雑音を音声と誤って検出してしまったとき
に、近端シングルトーク状態での近端音声および雑音を改善するようにも機能す
る。
【0056】 さらに、サプレッサ入力のエコー対雑音比の計算に基づくエコーサプレッサの
制御は、雑音レベルが高い自動車環境での近端音声および雑音を改善する。例え
ば、遠端シングルトークの期間中は、近端背景雑音の減衰量が低下する。その結
果、遠端ユーザを再補償するために必要とされるコンフォート・ノイズは小さく
て済み、遠端ユーザが知覚する背景雑音の特徴がより良く保存される。また、ダ
ブルトークまたは近端シングルトークの期間中に、スピーカ音声検出器210お
よび近端音声検出器のいずれもが誤り起こしたときであっても、近端音声および
雑音は改善される。したがって、近端シングルトークの期間中に大きな近端雑音
(例えば、ハンズフリーでの利用による自動車内へのロードノイズおよびトラフ
ィックノイズ)を生じている場合に、本発明は、常時スピーカ雑音が生じている
にもかかわらず、近端音声および雑音の歪みの低減を確保するために、3つのメ
カニズムを提供するものである。
【0057】 例として、実際のエコー抑圧システムに統合した場合の、図4のアルゴリズム
400の他の実施形態を、以下の疑似コードで表す。この疑似コードは、32b
itディジタル・シグナル・プロセッサを使用して実現するエコー抑圧システム
の一例をシミュレートするために記述したものである。このようなコードは、全
くの例示にすぎないものであって、ハードウェア構成の広範な多様性に応じて等
価なものを実現可能であることは、当業者は認識するだろう。このエコー抑圧シ
ステムの一例は、先に引用した米国特許出願第08/852,729号に記載さ
れた改善されたエコーキャンセラ、および、先に引用した米国特許出願第 号(「通信システムにおける改良エコー抑圧のための方法及び装
置」の名称で、本願と同じ日付で出願された)に記載されたAC−センターアッ
テネータの変形バージョンを含む。
【0058】
【数2】
【数3】
【数4】
【数5】
【数6】
【数7】
【数8】
【数9】
【数10】
【数11】
【数12】
【数13】
【数14】
【数15】
【数16】
【数17】
【数18】
【数19】
【数20】
【数21】
【数22】
【数23】
【数24】
【数25】
【数26】
【数27】
【数28】
【0059】 本発明が説明のために本明細書で説明される特定の実施形態に限定されないこ
とは当業者には明らかであろう。例えば、開示の実施形態の様々な処理ブロック
は全くの概念である。そのようなブロックの機能の実際の実現は、様々な技術を
使用して達成できる。また、各システム例は、例えば、並列標準デジタル信号処
理チップ、単一の特定用途向け集積回路、あるいは最適構成化コンピュータを使
用して実現できる。また、実施形態では音響エコーキャンセルのコンテキストで
説明されるが、本発明の技術が同様にしてネットワークエコーキャンセリング(
例えば、近端ユーザが地上回線ユーザであり、かつ遠端ユーザが移動体ユーザで
ある場合)のコンテキストに適用可能であることに注意されたい。また、本発明
の構成は、通常、通信システムに適用可能であり、エコー抑制システムに限定さ
れない。つまり、本発明の範囲は、上述の説明よりもむしろ添付の請求項によっ
て定義され、本発明に含まれるように意図される請求項の意味と一致するすべて
の等価表現によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 本発明を実現することができるエコー抑圧システムの一例を示す図である。
【図1B】 本発明を実現することができるエコー抑圧システムの別の一例を示す図である
【図2】 音響エコーサプレッサに制御入力を供給するように構成された音声検出器を備
える本発明によるエコー抑圧システムの一例を示す図である。
【図3】 音響エコーサプレッサの減衰率を調整するように構成されたゲイン制御プロセ
ッサを備える本発明によるエコー抑圧システムの別の一例を示す図である。
【図4】 本発明によるエコーサプレッサの制御方法の一例を示すフローチャートである
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 7001 Development Driv e, P.O. Box 13969, Re serach Triangle Par k, NC 27709 U.S.A. Fターム(参考) 5K027 AA16 BB03 CC08 DD10 HH03 5K038 AA07 5K046 HH13 HH61 HH72 HH78 HH79 【要約の続き】

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の通信信号のエコー成分(該エコー成分は第2の通信信
    号の反射により生じる)を抑圧するために該第1の通信信号を減衰させるように
    構成されたエコーサプレッサと、 前記第2の通信信号が音声成分を含むかどうかの指標を供給するように構成さ
    れ、前記エコーサプレッサに接続された音声検出器と、 を備え、 前記第2の通信信号が音声成分を含まないことを前記音声検出器が示すとき、
    前記エコーサプレッサを不活性状態にすることを特徴とするエコー抑圧装置。
  2. 【請求項2】 バイパス手段によって前記エコーサプレッサを不活性状態に
    することを特徴する請求項1に記載のエコー抑圧装置。
  3. 【請求項3】 ハウリングを防止するのに十分な減衰レベルを供給するよう
    に前記エコーサプレッサを調整することにより、該エコーサプレッサを不活性状
    態にすることを特徴とする請求項1に記載のエコー抑圧装置。
  4. 【請求項4】 前記エコーサプレッサは単投スイッチであって、該単投スイ
    ッチを閉じることにより該エコーサプレッサを不活性状態にすることを特徴とす
    る請求項1に記載のエコー抑圧装置。
  5. 【請求項5】 前記エコーサプレッサはクリッピング・サプレッサであって
    、該エコーサプレッサのクリッピングしきい値を0に設定することにより該エコ
    ーサプレッサを不活性状態にすることを特徴とする請求項1に記載のエコー抑圧
    装置。
  6. 【請求項6】 前記エコーサプレッサはスケーリング・サプレッサであって
    、該エコーサプレッサのスケールファクタを1に設定することにより該エコーサ
    プレッサを不活性状態にすることを特徴とする請求項1に記載のエコー抑圧装置
  7. 【請求項7】 前記エコーサプレッサはハイブリッド・サプレッサであって
    、該エコーサプレッサのクリッピングしきい値を0に設定し、かつ、該エコーサ
    プレッサのスケールファクタを1に設定することにより該エコーサプレッサを不
    活性状態にすることを特徴とする請求項1に記載のエコー抑圧装置。
  8. 【請求項8】 第1の通信信号のエコー成分(該エコー成分は第2の通信信
    号の反射により生じる)を抑圧するために該第1の通信信号を減衰させるように
    構成され、前記第1の通信信号の少なくとも一部分を減衰率で乗算するエコーサ
    プレッサと、 前記通信信号の現在状態を検出し、前記エコーサプレッサが動作状態であると
    き、該検出された現在状態に基づいて前記減衰率を調整するように構成されたゲ
    イン制御プロセッサと、 を備えることを特徴とするエコー抑圧装置。
  9. 【請求項9】 前記ゲイン制御プロセッサは、前記第1の通信信号が近端音
    声成分を含むかどうかを検出するように構成された音声検出器を備え、該ゲイン
    制御プロセッサは、該音声検出器が該近端音声成分を検出したかどうかに基づい
    て前記減衰率を調整することを特徴とする請求項8に記載のエコー抑圧装置。
  10. 【請求項10】 第1の通信信号のエコー成分(該エコー成分は第2の通信
    信号の反射により生じる)を抑圧するために該第1の通信信号を減衰させるよう
    に構成されたエコーサプレッサと、 前記第1の通信信号の音声(voice)対雑音比を検出するように構成され、該 音声対雑音比に基づいて、該エコーサプレッサにより供給される減衰レベルを調
    整するゲイン制御プロセッサと、 を備えることを特徴するエコー抑圧装置。
  11. 【請求項11】 前記音声対雑音比は、エコー対雑音比であることを特徴す
    る請求項10に記載のエコー抑圧装置。
  12. 【請求項12】 前記音声対雑音比が所定のしきい値以下であるとき、前記
    ゲイン制御プロセッサは、前記エコーサプレッサを不活性状態にすることを特徴
    とする請求項10に記載のエコー抑圧装置。
  13. 【請求項13】 バイパス手段によって前記エコーサプレッサを不活性状態
    にすることを特徴する請求項12に記載のエコー抑圧装置。
  14. 【請求項14】 前記ゲイン制御プロセッサは、ハウリングを防止するのに
    十分な減衰レベルを供給するように前記エコーサプレッサを調整することにより
    、該エコーサプレッサを不活性状態にすることを特徴とする請求項12に記載の
    エコー抑圧装置。
  15. 【請求項15】 前記エコーサプレッサは単投スイッチであって、該単投ス
    イッチを閉じることにより該エコーサプレッサを不活性状態にすることを特徴と
    する請求項12に記載のエコー抑圧装置。
  16. 【請求項16】 前記エコーサプレッサはクリッピング・サプレッサであっ
    て、該エコーサプレッサのクリッピングしきい値を0に設定することにより該エ
    コーサプレッサを不活性状態にすることを特徴とする請求項12に記載のエコー
    抑圧装置。
  17. 【請求項17】 前記エコーサプレッサはスケーリング・サプレッサであっ
    て、該エコーサプレッサのスケールファクタを1に設定することにより該エコー
    サプレッサを不活性状態にすることを特徴とする請求項12に記載のエコー抑圧
    装置。
  18. 【請求項18】 前記エコーサプレッサはハイブリッド・サプレッサであっ
    て、該エコーサプレッサのクリッピングしきい値を0に設定し、かつ、該エコー
    サプレッサのスケールファクタを1に設定することにより該エコーサプレッサを
    不活性状態にすることを特徴とする請求項12に記載のエコー抑圧装置。
  19. 【請求項19】 前記エコーサプレッサは、前記第1の通信信号の少なくと
    も一部分を減衰率で乗算し、前記ゲイン制御プロセッサは、当該エコー抑圧装置
    の出力の音声対雑音比が所定のしきい値以下となることを確保するために該減衰
    率を調整することを特徴とする請求項10に記載のエコー抑圧装置。
  20. 【請求項20】 前記音声対雑音比は、エコー対雑音比であることを特徴す
    る請求項19に記載のエコー抑圧装置。
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