JP2002501019A - ストレス、不安及び攻撃性を低減するブタ鎮静フェロモン - Google Patents

ストレス、不安及び攻撃性を低減するブタ鎮静フェロモン

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Abstract

(57)【要約】 哺乳動物の乳腺からの分泌物に由来するリノール酸、オレイン酸及びパルミチン酸又はその誘導体のような脂肪酸の混合物を含んでなる組成物。この組成物は、哺乳動物におけるストレス、不安、攻撃性を低下するために利用することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、哺乳動物の乳腺の分泌物に由来する脂肪酸及びその誘導体の混合物
を含有してなる組成物に関する。本組成物は、哺乳動物におけるストレス、不安
及び攻撃性を低下させるために利用することが可能である。
【0002】
【発明の背景および従来の技術】
定義によれば、ストレスとは、ホメオスタシスを乱す結果に繋がる有害な力、
感染及び種々の異常な状態に対する生体反応である。
【0003】 ストレスに曝された動物は、自律神経系及び神経内分泌系の活性並びに行動を
変化させることで応答する。これらの生物学的機能の活性化は、動物がストレス
に上手く対処するために必要不可欠であり、故にその動物のホメオスタシスに襲
いかかる脅威に対して、適切な生物学的防御を提供できるであろう主な供給源で
ある(Moberg,G.P.Animal Stress,pp27−49(
1985)、Vogel,W.H.Neuropsychobiology,1
3 pp.1290135(1985))。
【0004】 ヒトを含む動物において、ストレスは、副腎皮質からのコルチコイドの分泌を
調節する副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の放出を刺激する。
【0005】 ヒトでは、ストレスが、潰瘍、びらん、急性胃炎及び下痢のような医学的な問
題を引き起こし得るのである。新生児溶血性疾患、炎症性大腸炎、心筋発作及び
虚血は、ストレスにより誘導される。実際に、物理的ストレス又は精神的ストレ
ス及び不安が、顕在性(overt)虚血性心疾患及び突然死の促進に関連して
いるということには、確かな医学的な認識が存在する(Harrison‘s
Prenciples of internal Medicine,McGr
aw−Hill Inc.,12版を参照のこと(1991))。
【0006】 ブタ、イヌ、ウシ等のような動物もまた、それらの環境の変化により影響を受
ける。動物をそれらの環境から外へ連れ出し、共に群にして輸送すると、該動物
にストレスを与えることになる。その結果として、病理学的異常、大量死、成長
遅延及び行動上の異常が、ストレスに関連した状態においてしばしば起こる。動
物を混在させるとき、多くの場合、行動上の異常が攻撃的な争いを引き起こす。
【0007】 例えば、人間と人間との間のストレスは、成長期において一般的であることが
良く知られている。この社会的ストレスは、しばしば集団からの孤立と、新しい
環境への移動と、未知なる若者との混在の結果として生じる。動物を扱う農業の
分野では、大抵は子ブタにおいて、この社会的のストレスが生じる。
【0008】 多くの場合、この社会的なストレスは、動物の間で、争いや逃避を試みること
からなる、敵対的な行動を引き起こす。例えば、子ブタは、誕生の数時間以内で
争いを始め、またどの年齢のブタが出会った時でも、恐らく格闘は起こるであろ
う(McGlone,J.J.,Journal of Animal Sci
ence,68:11 pgs.86−97(1990)を参照されたい)。
【0009】 実際、ブタが争っているときには、それらは肩を押し合いながら、互いに顔を
つきあわせるという独特な姿勢をとる。この姿勢の目的は、相手ブタの耳に咬傷
を付けることである。その勝者は、敗者よりも約3倍も多くの咬傷を相手の耳に
付ける。ブタは、稀に互いに殺し合うこともあるが、戦闘の過程において、しば
しばその攻撃は、頭部、耳、首及び肩に大きな傷を与える。McGloneの上
記の出版物では、フェロモンが戦闘の終盤に放出され、それにより服従が示され
るということが示唆されている。
【0010】 ストレス、特に不安に関係する様々な形の攻撃性および影響のために、医学の
専門家は、抗精神病薬又は神経遮断薬(neuroleptic drugs)
で治療することで、これらの問題を治療又は予防する方法を探索している。スト
レスに関する問題に対して使用される薬物の種類の中でも、アンぺラザイド(a
mperazide)、クロルプロマジン、アザペロン、ハロペリドール、プロ
パーシアジン、プロクロペラジン、ジアゼパム、メプロバメート、フェノバルビ
タール、フェノチアジン及びブチロフェノン類について、言及しておくべきであ
ろう。
【0011】 例えば、ダンツァー(Dantzer,R.in Verterinary
Science Communications、1 pgs.161−169
(1977))は、生産高を改善するために屠殺用に太らせている動物に神経遮
断薬を使用すること、同様に、ストレスの問題を減少させるためにトランキライ
ザーを使用することについて概説している。
【0012】 キリアキスとアンダーソン(Kyriakis&Anderson、J.Ve
t.Pharmacol.Therap.、12、pgs232−236(19
89))は、社会的な行動を緩和し、消耗性ブタ症候群を治療するためにアンペ
ロザイド(amperozide)を使用するということを開示している。消耗
性ブタ症候群とは、ストレスを受けた子ブタが消耗して死亡する現象である。
【0013】 しかしながら、様々な薬物を投与された動物から得た肉を、ヒトが消費した場
合、これらの薬物の長期に亘る影響を知る者はいない。実際のところ、多くの場
合、神経遮断薬の肥育動物への混餌投与は、生産高を直接的に改善せず、また体
重のより緩慢な増加、乳牛の場合の乳生産高の減少、家禽の場合の産み落とされ
る卵の数の減少のような不都合な影響がある。幾つかの場合では、性的な成熟の
遅延が観察されてもいる(上記のDantzerによる文献を参照されたい)。
【0014】 定義によれば、フェロモンとは生体から放出される物質であり、同種の他の個
体に特定の予期される反応を起こさせる原因となる物質のことである。
【0015】 哺乳類の雄の、例えば下顎唾液腺、上皮小体、皮脂腺等の幾つかの異なる腺は
、フェロモンを産生していることで知られている。
【0016】 雄の下顎唾液腺及び上皮小体で分泌されるフェロモンは、求愛期間に、雌をマ
ークするために使われる。これらの腺の分泌物が、雄ブタにおいては敵対的な行
動を引き起こす。これらの分泌物は、アンドロステノール及びアンドロステロン
の混合物を含んでいることが知られいる。
【0017】 ブタの人工授精を増加させるために生殖フェロモンを使用することが、コモノ
フ等(Komonov st al.、Russia application
No.1720640 A1)による実施例の中で記述されており、ここで、
前記生殖ブタフェロモンは、ブチル酸、酢酸、及びカプリン酸を含んでなると書
かれている。この引用文献には、ストレス及び不安を減少させるために生殖フェ
ロモンを使用することについては記載されていない。
【0018】 母性の香りは、子ブタに対する誘引効果を有し、ブタの母性−新生児行動にお
いて、重要な役割を果たしていることが知られている。子ブタが、母ブタの***
物を摂取すること、そしてこの物質によって誘引されていることが知られている
(Tesch and McGlone(J.Anim.Sci.68,pgs
2563−357(1990))。このように、誘引物質の産生を通して、母ブ
タと彼女の子ブタとの間には、嗅覚のコミュニケーションが生じる。
【0019】 このような母性の誘引のために、母ブタから離されたときに、子ブタはストレ
ス関連行動をしばしば起こし、これが格闘の増加を引き起こし、ストレスに関連
した体重の減少を引き起こす。
【0020】 また、この現象は、ヒトのような哺乳類においても観察されており、幼児がそ
の母親から引き離されたときに、不安が引き起こされるのである。
【0021】 このように、種々のトランキライザーを使用しないで、哺乳類のストレス及び
ストレスに関連した症状を治療するということは、未だに達成されてはいない。
【0022】 従って、本発明の目的は、既存のものに代わる、哺乳類のストレス及び不安の
治療薬を提供することである。
【0023】 本発明のもう一つの目的は、トランキライザーの副作用を有することなく、ス
トレスの治療を可能にする新規組成物を提供することである。
【0024】 本発明の更なるもう一つの目的は、哺乳類の攻撃的な行動を減少させる治療を
提供することである。
【0025】 本発明の更なるもう一つの目的は、哺乳類の体重の増加を促進する組成物を提
供することである。
【0026】 本発明の更なるもう一つの目的は、哺乳類の伝染病の発症における死亡率及び
罹患率を減少させることである。
【0027】 本発明の更なるもう一つの目的は、飼料転換効率、即ち、(飼料消費)/(体
重増加)の割合を低下させることである。
【0028】 これらの目的及びその他の目的は、課題を解決するための手段、発明の実施の
形態の記述及び特許請求の範囲により明らかにされた本発明により達成される。
【0029】
【発明の概要】
一つの組成物的側面において、本発明は、哺乳類の乳腺周辺の皮膚から得られ
るフェロモン分泌物を含んでなる組成物を提供する。
【0030】 もう一つの組成物的側面において、本発明は、パルミチン酸、オレイン酸、リ
ノール酸及びその誘導体を含んでなり、全ての哺乳類における鎮静効果を有する
、基本的なフェロモン組成物を提供する。
【0031】 更にもう一つの組成物的側面において、本発明は、パルミチン酸、オレイン酸
、パルミトレイン酸、リノール酸及びその誘導体を含んでなり、また、全ての哺
乳類における鎮静作用をも有する基本的なフェロモン組成物を提供する。
【0032】 他の組成物的側面において、本発明は、溶液中にカプリン酸、ラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸及びそ
の誘導体を含んでなる組成物を提供する。
【0033】 好ましい態様において、本発明は、約18%から31.2%(W%/W%)の
パルミチン酸、約34.3%から47.2%(W%/W%)のリノール酸、約2
8.7から42.8%(W%/W%)のオレイン酸及びその誘導体を含んでなる
組成物を提供する。
【0034】 更にもう一つの好ましい態様において、本発明は、約18%から31.2%(
W%/W%)のパルミチン酸、約34.3%から47.2%(W%/W%)のリ
ノール酸、約8.7%から16%(W%/W%)のパルミトレイン酸、約15.
7%から30.7%(W%/W%)のオレイン酸及びその誘導体を含んでなる組
成物を提供する。
【0035】 もう一つの好ましい態様において、本発明は、0.5%から3.5%(W%/
W%)のカプリン酸、2.8%から8.7%(W%/W%)のラウリン酸、3.
9%から9.6%(W%/W%)のミリスチン酸、7.5%から13.8%(W
%/W%)のパルミトレイン酸、15.5%から26.8%のパルミチン酸、2
9.5%から40.6%(W%/W%)のリノール酸、13.5%から26.4
%(W%/W%)のオレイン酸及びその誘導体を含んでなる溶液を提供する。
【0036】 更にもう一つの好ましい態様において、本発明は、13.5%から40.3%
(W%/W%)のオレイン酸、15.5%から31.4%(W%/W%)のパル
ミチン酸、20.2%から40.6%(W%/W%)のリノール酸及び2%から
10.1%(W%/W%)のミリスチン酸及びその誘導体を含んでなる組成物又
は溶液を提供する。
【0037】 本発明のもう一つの好ましい態様は、20.1%から40.3%(W%/W%
)のオレイン酸、19.2%から31.4%(W%/W%)のパルミチン酸、2
0.2%から30.1%(W%/W%)のリノール酸及び2%から10.1%(
W%/W%)のミリスチン酸及びその誘導体を含んでなる組成物又は溶液を提供
する。
【0038】 もう一つの態様において、本発明は、哺乳類のストレスを治療する方法に関し
、該方法は、哺乳類の乳腺周辺の皮膚に由来する分泌物を含んでなるフェロモン
組成物を、そのような治療を必要とする哺乳類に対して投与するステップを含ん
でなる。
【0039】 もう一つの好ましい態様において、本発明は、輸送中の家畜哺乳類の不安を取
り除くために治療する方法に関し、該方法は、哺乳類の乳腺周辺の皮膚に由来す
る分泌物を含んでなるフェロモン組成物を、そのような治療を必要とする哺乳類
に対して投与するステップを含んでなる。
【0040】 もう一つの更なる好ましい態様において、本発明は、哺乳類における体重減少
を治療する方法に関し、該方法は、哺乳類の乳腺周辺の皮膚に由来する分泌物を
含んでなるフェロモン組成物をそのような治療を必要とする哺乳類に投与するス
テップを含んでなる。
【0041】 もう一つの態様において、本発明は、哺乳類の感染による死亡率及び罹患率を
減少させるための方法に関し、該方法は、哺乳類の乳腺周辺の皮膚に由来する分
泌物を含んでなるフェロモン組成物を、そのような治療を必要とする哺乳類に投
与するステップを含んでなる。
【0042】 もう一つの態様において、本発明は、哺乳類における飼料転換率を改善するた
めの方法に関し、該方法は、哺乳類の乳腺周辺の皮膚に由来する分泌物を含んで
なるフェロモン組成物を、そのような治療を必要とする哺乳類に投与するステッ
プを含んでなる。
【0043】
【好ましい態様の詳細な記述】
ここで使用する「哺乳類」の語は、雌がミルクを分泌する腺を有する、ヒトを
含む如何なる脊椎動物群も包含する。哺乳類の例には、イヌ、ブタ、ラット、ウ
シ、ウマ、サル、チンパンジー等が含まれるが、これに制限されるものではない
【0044】 「ストレス」とは、ホメオスタシスを崩壊させるような、有害な力、感染及び
様々な異常な状態に対する、動物の生体反応を意味する。
【0045】 「不安」とは、不安、精神的緊張等に伴う怒り及び恐怖に対する憂慮を意味し
、これは高い確率で、恐怖に対する行動的な反応及び情動的な反応を引き起こし
、これにより特徴付けられる防御反応を示す状態である。神経生理学的な用語の
中では、この不安状態は、ノルアドレナリン系及びセロトニン系の活性亢進に伴
うものであるとされる。
【0046】 「フェロモン」とは、特定の種の生体から放出される物質であって、同種の異
なる個体により予想される反応を引き起こして、例えば、特定の誘引、社会的な
コミュニケーション、性的な刺激等を与える物質を意味する。
【0047】 「敵対的な行動」とは、格闘、逃避、服従のような同種の個体の間の攻撃的、
防御的な、社会的相互関係を意味し、又はこれに関連するものであり、或いはこ
のような関係にあるものを言う。
【0048】 「ストレスに関連した疾病」とは、ストレスのために増加する症状を有する如
何なる疾患も意味する。
【0049】 「伝染病が拡がっている間の死亡率及び罹患率の低下」とは、哺乳類が、生き
残るためのよりよい機会を持つために、死亡及び罹患した状態が減少されている
ことを意味する。
【0050】 「飼料転換効率の改善」とは、(飼料摂取)/(増加した体重)の割合の低下
を意味する。
【0051】 「溶液」の語は、溶解されること、又は懸濁されることの何れかにより、液体
中に分散させた固体を意味する。
【0052】 「鎮静効果」とは、恐怖、憂慮、不安、並びにストレスに関連した行動的及び
肉体的な影響を減少させる効果である。このストレスに関連する行動的な影響に
は、身震い、発声、恐れ、攻撃性、逃避活動等が含まれる。ストレスに関連する
該肉体的な影響には、心拍数の変化、エピネフリン、ノルエピネフリン、ACT
H、コルチゾール、グルコース等のレベルの変化が含まれる。食物源として用い
られる動物においては、この定義に、体重増加効率及び飼料変換効率のような酪
農畜産のパラメーターも含まれる。
【0053】 「基本的なフェロモン組成物」とは、全ての哺乳類で種を交差して使用するこ
とが可能なフェロモン組成物を意味し、少なくとも3つの脂肪酸を主要活性成分
として含有するフェロモン組成物を意味する。
【0054】 「増強組成物」とは、哺乳類における種特異的な活性フェロモン組成物を意味
し、これは、上記基本的フェロモン組成物と相乗的に作用して、特定の種におけ
る該「基本的な組成物」の効果を増強するために使用することが可能である。
【0055】 更に詳細に言えば、本発明は、雌ブタの乳腺周辺の分泌物に由来する、特に妊
娠している又は乳児を持つ雌ブタの分泌物に由来する、基本的フェロモン組成物
の同定に関する。
【0056】 本発明の組成物は、その起源においてフェロモンであり、揮発性分子、(これ
らの分子の必須成分は、インドール誘導体からのアミン類及び脂肪酸類、並びに
これらアミン類及び脂肪酸類のエステルである)で構成されている。
【0057】 更に詳細には、本発明の基本的な組成物は、少なくとも3つの脂肪酸、即ち、
パルミチン酸、リノール酸、オレイン酸の混合物を、全組成物の約65%から9
5%(W%/W%)で含有し、残りの成分は脂肪酸、アルコール、アミン類、ス
クアレン及びグリセロール等の毒性のない充填剤化合物である。特に、カプロン
酸、アゼラン酸、プロピオン酸、ゲラニオール、オクタデカトリアノール、ヘキ
サコサノール、トリメチルアミン、メチルアミン等である。
【0058】 また、該基本的な組成物は、該脂肪酸の生物活性構造が維持されるならば化学
的な担体に結合することも可能である。そのような担体分子には、リジン類、リ
ポソーム類、クラウン化合物類、担体タンパク質類等が含まれるが、これに限定
されるものではない。
【0059】 該脂肪酸は、それらの純粋な形態、即ち、遊離脂肪酸で使用することができ、
また、脂肪酸のエステル又は脂肪酸塩、並びに脂肪酸のアルコール、脂肪酸のケ
トン、脂肪酸のエーテルおよび脂肪酸のアミドのような誘導体の形態で使用する
ことも可能である。これら脂肪酸誘導体は、本発明の組成物における脂肪酸の一
つ又はそれ以上または全てと置き換えることが可能であり、同様の効果を有する
ことができる。
【0060】 この基本的な組成物は、全ての種の哺乳類において、鎮静効果を有することが
明らかとされており、上記で述べた通りに、ストレス、不安を緩和させ、攻撃的
な行動を減少させるために使用することが出来る。
【0061】 この基本的なフェロモン組成物には、約18%から31.2%(W%/W%)
のパルミチン酸、約34.3%から47.2%(W%/W%)のリノール酸、及
び約28.7%から42.8%(W%/W%)のオレイン酸を使用することが好
ましく、更に、約18%から31.2%(W%/W%)のパルミチン酸、約34
.3%から47.2%(W%/W%)のリノール酸、8.7%から16%(W%
/W%)のパルミトレイン酸、及び約15.7%から30.7%のオレイン酸を
使用することがより好ましい。
【0062】 該基本的なフェロモン組成物は、以下に示すように種々の溶液に希釈すること
が可能であり、また、様々な形態で使用することも可能である。
【0063】 5%から35%(W%/W%)の間で含有される増強組成物もまた、所望によ
り、該基本的なフェロモン組成物に添加することが可能である。この増強組成物
は、揮発性の有機化合物とその混合物を含んでなる。この増強組成物は、その性
質において種特異性であってもよく、本発明に使用するために選ばれた哺乳類種
に従って変更してもよい。
【0064】 該増強組成物中に使用することが可能な化合物には、インドール誘導体からの
アミン類及び脂肪酸類、これらのアミン類及び脂肪酸類のエステル類、アセトン
のようなケトン類、アルコール類、ステロール類等が含まれるがこれに限定され
るものではない。
【0065】 基本的なフェロモン組成物及び該増強組成物と並んで、本発明の好ましい態様
は、カプリン酸のようなデカン酸、ラウリン酸のようなドデカン酸、ミリスチン
酸のようなテトラデカン酸、パルミチン酸のようなヘキサデカン酸、オレイン酸
、リノール酸及びパルミトレイン酸のようなシス−9−オクタデカン酸を含む遊
離脂肪酸を含んでなる組成物にも関連する。これらの脂肪酸の誘導体を、本発明
に使用することが可能である。更に詳細には、これらの誘導体は、該脂肪酸のエ
ステル又は脂肪酸塩である。
【0066】 この組成物は、溶液、アエロゾルスプレー、ゲル、徐放性の基質、シャンプー
、マイクロカプセル製品等の形態にしてもよい。
【0067】 上記で言及した脂肪酸の濃度は、使用する最終的な形態に依存して変更してよ
い。しかしながら、利用することが可能な特定の脂肪酸の濃度は、本発明におい
て、上記に述べた方法で確認し、試験することが出来る。
【0068】 本発明のもう一つの好ましい態様において、約0.5%から3.5%(W%/
W%)のカプリン酸、2.8%から8.7%(W%/W%)のラウリン酸、3.
9%から9.6%(W%/W%)のミリスチン酸、7.5%から13.8%(W
%/W%)のパルミトレイン酸、15.5%から26.8%(W%/W%)のパ
ルミチン酸、29.5%から40.6%(W%/W%)のリノール酸及び13.
5%から26.4%(W%/W%)のオレイン酸を含んでなる溶液を含む。
【0069】 もう一つの好ましい態様において、本発明の溶液組成物は、0.5%から3.
5%(W%/W%)のカプリン酸、2.8%から8.7%(W%/W%)のラウ
リン酸、3.9%から9.6%(W%/W%)のミリスチン酸、15.5%から
26.8%(W%/W%)のパルミチン酸、29.5%から40.6%(W%/
W%)のリノール酸及び24.7%から36.8%(W%/W%)のオレイン酸
を含有する。
【0070】 本発明の溶液組成物の最も好ましい態様では、2%(W%/W%)のカプリン
酸、5.3%(W%/W%)のラウリン酸、6.2%(W%/W%)のミリスチ
ン酸、11.2%(W%/W%)のパルミトレイン酸、20.5%(W%/W%
)のパルミチン酸、35.2%(W%/W%)のリノール酸、19.6%(W%
/W%)のオレイン酸を含有する。
【0071】 本発明の更にもう一つの最も好ましい態様では、該溶液組成物は、2%(W%
/W%)のカプリン酸、5.3%(W%/W%)のラウリン酸、6.2%(W%
/W%)のミリスチン酸、20.5%(W%/W%)のパルミチン酸、35.2
%(W%/W%)のリノール酸及び19.6%のオレイン酸を含有する。
【0072】 上記の好ましい態様では、溶液組成物は如何なる哺乳類においても同様の鎮静
効果を有し、又、例えば、ストレスの低減、不安の低減、体重減少の低減、伝染
病の発症における死亡率および罹患率の低下および食品転換率の改善が可能であ
るが、これら組成物はブタの治療での使用に非常に好ましい。
【0073】 更にもう一つの好ましい態様では、本発明は、13.5%から40.3%(W
%/W%)のオレイン酸、15.5%から31.4%(W%/W%)のパルミチ
ン酸、20.2%から40.6%(W%/W%)のリノール酸及び2%から10
.1%(W%/W%)のミリスチン酸及びその誘導体を含んでなる組成物又は溶
液を提供する。
【0074】 本発明のもう一つの好ましい態様は、20.1%から40.3%(W%/W%
)のオレイン酸、19.2%から31.4%(W%/W%)のパルミチン酸、2
0.2%から30.1%(W%/W%)のリノール酸及び2%から10.1%(
W%/W%)のミリスチン酸及びその誘導体を含んでなる組成物又は溶液を提供
する。
【0075】 特に好ましい態様では、本発明は、24.9%から28.6%(W%/W%)
のオレイン酸、19.2%から23.1%(W%/W%)のパルミチン酸、20
.5%から24.3%(W%/W%)のリノール酸、1.9%から4.2%(W
%/W%)のラウリン酸、3.2%から5.6%(W%/W%)のミリスチン酸
及び18.4%から22.8%(W%/W%)の1−ドコサノール及びその誘導
体を含んでなる組成物又は溶液を提供する。この組成物又は溶液は、如何なる哺
乳類において使用可能であるが、乳牛(雌ウシ)の治療に非常に好ましい。
【0076】 更にもう一つの特に好ましい態様では、本発明は、32.8%から38.8%
(W%/W%)のオレイン酸、21.6%から25.9%(W%/W%)のパル
ミチン酸、21.2%から25.7%(W%/W%)のリノール酸、3.4%か
ら5.9%(W%/W%)のミリスチン酸、2.6%から4.4%(W%/W%
)のペンタデカン酸及び7.4%から9.7%(W%/W%)のスクワレン及び
その誘導体を含んでなる組成物又は溶液を提供する。この組成物又は溶液は、如
何なる哺乳類において使用可能であるが、ヒツジの治療に非常に好ましい。
【0077】 更にもう一つの特に好ましい態様では、本発明は、29.8%から31.9%
(W%/W%)のオレイン酸、28.7%から31.4%(W%/W%)のパル
ミチン酸、27.5%から30.1%(W%/W%)のリノール酸、2.8%か
ら4.3%(W%/W%)のミリスチン酸、0.8%から1.9%(W%/W%
)のペンタデカン酸及び4.3%から6.8%(W%/W%)のステアリン酸及
びその誘導体を含んでなる組成物又は溶液を提供する。この組成物又は溶液は、
如何なる哺乳類において使用可能であるが、ヒトの治療に非常に好ましい。
【0078】 更にもう一つの特に好ましい態様では、本発明は、20.1%から22.3%
(W%/W%)のオレイン酸、22.3%から26.8%(W%/W%)のパル
ミチン酸、20.2%から22.5%(W%/W%)のリノール酸、11.4%
から14.8%(W%/W%)のラウリン酸、8.5%から10.1%(W%/
W%)のミリスチン酸及び9.5%から11.2%(W%/W%)のスクワレン
及びその誘導体を含んでなる組成物又は溶液を提供する。この組成物又は溶液は
、如何なる哺乳類において使用可能であるが、ヤギの治療に非常に好ましい。
【0079】 更にもう一つの特に好ましい態様では、本発明は、21.5%から27.2%
(W%/W%)のオレイン酸、20.8%から24.9%(W%/W%)のパル
ミチン酸、20.5%から25.4%(W%/W%)のリノール酸、2.2%か
ら3.9%(W%/W%)のミリスチン酸、1.8%から3.1%(W%/W%
)のペンタデカン酸、10.2%から18.6%(W%/W%)のコレステロー
ル及び0.4%から1.8%(W%/W%)のラウリン酸及びその誘導体を含ん
でなる組成物又は溶液を提供する。この組成物又は溶液は、如何なる哺乳類にお
いて使用可能であるが、イヌの治療に非常に好ましい。
【0080】 更にもう一つの特に好ましい態様では、本発明は、35.2%から40.3%
(W%/W%)のオレイン酸、22.8%から26.7%(W%/W%)のパル
ミチン酸、22.1%から27.1%(W%/W%)のリノール酸、2.3%か
ら3.7%(W%/W%)のラウリン酸、2%から2.8%(W%/W%)のミ
リスチン酸及び4.4%から6.7%(W%/W%)の2,2−ジメチル 1,
3 ジオキソラン−4−メタノール及びその誘導体を含んでなる組成物又は溶液
を提供する。この組成物又は溶液は、如何なる哺乳類において使用可能であるが
、ウマの治療に非常に好ましい。
【0081】 一般的な性質として固体である該脂肪酸は、何れかの非水溶媒に希釈して、本
発明の溶液を形成することが可能である。特にプロピレングリコール、アルコー
ル、エーテル、クロロホルム、エタノール、ベンゼン、二硫化炭素、プロピルア
ルコール、イソプロパノール、2−プロパノール、凝固油(fixed oil
)および揮発油等の溶媒である。又、これらの溶媒を組み合わせたものを使用す
ることも可能である。
【0082】 プロピレングリコール及び無水アルコールの組み合わせたものを、溶媒として
使用することが好ましい。90%から98%の間のプロピレングリコール及び2
%から10%の間の無水アルコールを使用することがより好ましく、94%のプ
ロピレングリコール及び6%の無水アルコール、又は5%から40%のイソプロ
パノール及び60%から95%のプロピレングリコールが最も好ましい。
【0083】 好ましい態様において、該脂肪酸は、マイクロカプセル化すること、水に懸濁
することが可能である。
【0084】 もう一つの好ましい態様において、脂肪酸は、シャンプーの形態をとることが
出来る。シャンプーの主要な成分は、当業者に公知である。
【0085】 脂肪酸は、様々な化学薬品会社から商業的に、固体として入手することが可能
である。しかしながら、脂肪酸は難溶解性であることから、該脂肪酸は、一般的
には連続的な振動の下で、37℃から38℃の間で、より好ましくは約37.5
℃の温度で、該溶媒に添加する。
【0086】 一度得られたらば、本発明の該組成物は、哺乳類におけるストレスを防ぐ効果
を試験することが可能である。例えば、文献中に明確に且つ詳細に記載されてい
るストレス要因(stressor)は、哺乳動物の離乳、哺乳動物の移動等で
ある。スプレー、エアロゾル等の形態をとる本発明の組成物を、ストレス行為を
負荷する周囲環境に適用することは、結果として、体重の増え方、他の哺乳類に
対する社会的な行動、体(特に耳)の傷、唾液中のコルチゾール、心拍数等の種
々の因子により示されるようなストレスの減少を引き起こした。
【0087】 このように、本組成物は、壁、空気中、玩具等の、該哺乳類が接触する様々な
対象に対して適用することが可能である。更に、本組成物は、哺乳類の皮膚に適
用することが可能である。
【0088】 上述した組成物は、妊娠した雌ブタ、又は乳児を持つ雌ブタの乳腺周辺におけ
る分泌物の化学的組成を、詳細に分析することにより発見されたものである。
【0089】 特に、この方法には、滅菌した圧縮綿で雌ブタの胸の周囲領域を拭き取ること
、及び質量分光分析法又はガスクロマトグラフィー/質量分光分析法により分泌
物の化学組成物を分析することが含まれる。
【0090】 最初の質量分光分析実験と、それに続く統計学的解析により、独立した4画分
が存在すること、そしてそれぞれの各画分が多数の成分で構成されていることが
明らかになった。そして、これらの画分を、各々の画分の組成を決定するために
、更に古典的な統計学的解析により分析した。
【0091】 例えば、ファイApc1と名付けられた画分1は、主要なコレステロール、並
びに異なったシクロペンタン及びシクロヘキサンプロプリオニン酸類(cycl
ohexane proprionic acids)で構成されていた。画分
ファイApc2は、エルゴスタノール、γシトステロール及びデルモステロール
等の懐胎又は妊娠の状態に特に類似させるような分子を含んでいた。ファイAp
c3と称す画分3は、主に脂肪酸並びにアルコール、グリセロール及びグリセロ
ールのジエステルで構成され、これは乳児を持つ雌ブタに特有であった。ファイ
Apc4と命名された画分4は、パルミチン酸及びバクシニン酸のメチルエステ
ルを含有していた。この最後の画分は、乳児を持つ雌ブタ及び妊娠中の雌ブタの
両方において存在する組成を有している。
【0092】 一旦、各々の画分の成分が同定されたので、好ましい画分であるファイApc
3を、子ブタのストレス及び攻撃性におけるその効果を試験するために用いた。
【0093】 本発明のフェロモン組成物は、子ブタの治療に限られるものではない。同様な
基本的な組成物又は同じような起源のものが、例えばイヌやネコから得ることが
でき、そしてそれらを獣医に連れて行く時等、慣れ親しんだ環境から見知らぬ場
所に移したときに生じる不安を鎮静するために使用することも可能である。
【0094】 本発明の該基本的な組成物又は同様な組成物は、例えば、幼児が母親から引き
離されたり、又は見知らぬ環境に置かれたりした場合等に、幼児に生じる不安を
抑制するために用いることが可能である。
【0095】 本発明及びその利点を充分に詳説するために、以下に具体的な例を挙げたが、
これはあくまでも例示であり、これにより何等限定されないことは理解されると
ころであろう。
【0096】
【実施例】
実施例1:雌ブタの乳腺周辺領域からの組成物の単離及び分析 成熟した雌ブタ、又は乳児を持つ若しくは妊娠中のどちらかの雌ブタである中
国種及びヨーロッパ種の混合飼育したものを、本実施例に使用した。
【0097】 該雌ブタの***間の溝の辺りを取り囲む部分を、滅菌した圧縮綿を用いて数回
に亘り拭いた。それから、該圧縮綿を、メタノール又はアセトニトリルの溶媒中
に入れた。
【0098】 全14のサンプルが得られた。7サンプルは、妊娠中の雌ブタから得られ、他
の7サンプルは乳児を持つ雌ブタから得られた。
【0099】 該14のサンプルを組合せ、乳腺分泌物の組成を決定するために質量分光分析
で分析した。
【0100】 質量分光分析 質量分光分析は、最初にDB130m−25uカラムを使用して行った。スペ
クトルグラフは、組合わせたサンプルから得た。
【0101】 スペクトルグラフの統計学的解析の後、***の分泌物は、4の画分に大きく分
けることが可能であることが決定された。これらの4画分は、異なる化合物の組
合せにより構成されていた。これらの画分はファイApc1、ファイApc2、
ファイApc3及びファイApc4と名付けられ、全体としては38の異なる成
分で構成されていた。
【0102】 以下に続く表1から4は、質量分光分析の結果に基づいた、本分析の最初の調
査結果を表している。
【0103】
【表1】
【0104】
【表2】
【0105】
【表3】
【0106】
【表4】
【0107】 4つの同定した各々の画分中の種々の成分についての質量分光分析による更な
る分析は、該成分についての更に緻密な同定を明らかにした。これらの結果を、
下記の表5に示す。
【0108】
【表5】
【0109】 ガスクロマトグラフィー/質量分光分析 表5に示した結果はまた、(ガスクロマトグラフィー)/(質量分光分析)(
GC/MS)を用いて確認した。
【0110】 フィッソン(Fisson)GC8000ガスクロマトグラファー及びVGク
アトロ(Quattro)質量分光分析器を該分析に利用した。該検出は、18
0℃で70eVのエネルギーで(El+)を用いたインパクトで行われた。1/
20スプリット/スプリットレス5秒でJWカラムDB1型を使用した。
【0111】 4つの拭き取ったサンプルが得られた(妊娠した雌ブタから2つ、乳児を持つ
雌ブタから2つ)。これらのサンプルをメタノールかアセトニトリルのどちらか
一方に希釈した。メタノール又はアセトニトリルの10mLを、前記拭き取った
綿を入れたフラスコに添加し、窒素存在下で蒸発させた。それから、1.0mL
のメタノール又はアセトニトリルを該サンプルに添加し、1μLをGC/MSに
注入した。
【0112】 以下のクロマトグラフィーのプロフィールは、表6に示した、乳児を持つ雌ブ
タのサンプルで得たものである。
【0113】
【表6】
【0114】 上記の分光測光法によるプロフィールを、図1に示す。
【0115】 以下の分光測光法によるプロフィールは、表7に示した妊娠したブタで得られ
た。
【0116】
【表7】
【0117】 上記の分光測光法によるプロフィールを、図2に示す。該GC/MSのデータ
によっては、質量スペクトル実験において存在したデータが確認された。
【0118】 4つの画分で得られたデータの概要 上記に示したデータは、同定した成分と共に、以下の表8から11のように要
約することが可能である。これらの表には、各々の成分の百分率を記載する。
【0119】
【表8】
【0120】 ファイApc1画分は、両群のブタに存在する組成物に類似する「中間的な」
画分と見なされた。
【0121】
【表9】
【0122】 ファイApc2画分は、特に、懐胎した状態に類似する分子を含んでなる。
【0123】
【表10】
【0124】 ファイApc3画分は、乳児を持つ雌ブタに特有である。これは、アルコール
、グリセロール及びグリセロールのジエステルを含む11の異なる成分を含んで
なる。
【0125】
【表11】
【0126】 ファイApc4画分は、該ブタの2つの群に存在する成分を持つ画分であるが
、しかし、濃度は、乳児を持つ雌ブタにおいて非常に高い。
【0127】 実施例2:フェロモンの処方 2重量%のカプリン酸、5.3重量%のラウリン酸、6.2重量%のミリスチ
ン酸、11.2重量%のパルミトレイン酸、20.5重量%のパルミチン酸、3
5.2重量%のリノール酸、及び19.6重量%のオレイン酸を、94%のプロ
ピレングリコール及び6%の無水アルコールの成分からなる溶媒と混合した。こ
の混合物を、37.5℃に加熱し、完全に結晶が溶解するまで継続して攪拌した
【0128】 各群の溶液の調製 上記の溶液を400g含む500mLの4つのフラスコを各群のために用意した
。また、プラセボとして使用するプロピレングリコールの400gを含む8つの
フラスコ、更に上記の処方を5%濃度で含む4つのフラスコも用意した。
【0129】 これらのフラスコは、色標識により印を付け、この印は、ブタの大きさに応じ
て与えた。赤群のフラスコは、小型の子ブタに、黒郡で標識したフラスコは大型
の子ブタに、そして緑郡で標識したフラスコは中型の子ブタに割り当てた。どち
らの豚舎で行ったプロトコールが、本発明のフェロモンで処置したものであるの
か、又はプラセボによる処置であるのかは分からないような試験、即ちシンプル
ブラインド試験を行った。
【0130】 該フラスコの試験物質は、視覚的には、該プラセボのフラスコと該溶液を入れ
たフラスコとの間での実質的な違いを示さなかった。
【0131】 実施例3:該子ブタの耳における咬傷の測定 1群当たり日齢約26日の子ブタを23頭とし、これを3群用いた。赤群は、
5腹から産出された子ブタから、一方で該黒群は4腹より出産された子ブタから
なる。また、子ブタには、それらの体重に従って適切な色で標識し、そして1か
ら23までの番号を付した。
【0132】 上述の異なる溶液を、該豚舎の壁に、それぞれの日の同じ時刻に、赤群から始
め、続いて黒群、最後に緑群というように適用した。
【0133】 該フェロモン又はプラセボの適用後の0時間目、5時間目及び72時間目に耳
の咬傷数を数えた。その結果を以下の表に示す。
【0134】
【表12】
【0135】
【表13】
【0136】
【表14】
【0137】
【表15】
【0138】
【表16】
【0139】
【表17】
【0140】
【表18】
【0141】
【表19】
【0142】
【表20】
【0143】 実施例4:試験期間における子ブタの行動のビデオカメラによる観察 試験期間中の子ブタを観察するために、2台のビデオカメラを設置し、子ブタ
を45分間に亘り観察した。最初の実験を収録した後、子ブタの行動を記録する
ために4つのパラメーターを利用した。
【0144】 本評価において、該フィルムの観察は1本のフィルムについて2回行い、起こ
った事象の詳細な結果を得た。
【0145】 以下の項目を、該フィルム上で観察した。
【0146】 (1)噛み付きを伴う攻撃の回数 この項目は、該フィルムにおいては次の様なものであった。攻撃する子ブタは
、攻撃する相手の体(耳、肩等)に1以上の咬傷を与え、逃げ去る。
【0147】 習性により、その攻撃している子ブタの行動、並びにその相手による復讐が推
理できた。その格闘が、多くの復讐とそれに対する復讐との連鎖により長引くと
きは、これを一つの攻撃と判定する。この測定は、撮影されたフィルムの45分
間の総計として得られた。
【0148】 (2)格闘の持続時間 格闘の持続時間は、最初の噛み付きによる攻撃が与えられた時から、格闘から
最初に3秒の休止があった時までを測定した。この格闘の時間は、秒単位で示し
た。
【0149】 (3)遊び期間の回数 この観察は、攻撃、捕食、探索等の認められた他のカテゴリーに属さない活動
の回数を基礎とした。この遊びの連鎖は、1頭からn頭の子ブタを巻き込んだ。
2つの亜項目を、独り遊び、グループ遊びとして同定した。
【0150】 (4)(噛み付きを伴う攻撃の回数)/(接触行動の回数) 噛み付きによる攻撃の回数は、項目(1)で定義されているので、この項目の
測定も同様に行った。2頭の子ブタの間での直接的な体の接触があったときに、
この接触を記録した。又、記録には、接触の性質、即ち、受け身的であるのか、
攻撃的であるのかの何れかを併記した。
【0151】 該観察の結果を以下に示した。
【0152】 噛み付きを伴う攻撃の回数−「軽量」群(赤群) 第1回目の観察 第2回目の観察 平均値 87 93 90。
【0153】 噛み付きを伴う攻撃の回数−「中量」群(緑群) 第1回目の観察 第2回目の観察 平均値 18 19 18.5。
【0154】 遊び期間の回数−「軽量」群(赤群) 第1回目の観察 第2回目の観察 平均値 1 4 2.5。
【0155】 遊び期間の回数−「中量」群(緑群) 第1回目の観察 第2回目の観察 平均値 53 62 57.5。
【0156】
【表21】
【0157】
【表22】
【0158】 (格闘の回数)/(接触の回数):「軽量」群(赤群) 1回目 攻撃の回数;87 接触の回数;103 (攻撃の回数)/(数接触の回数)の割合;84.5% 2回目 攻撃の回数;93 接触の回数;105 (攻撃の回数)/(接触の回数)の割合;88.6% 1回目と2回目の平均;86.5%。
【0159】 (格闘の回数)/(接触の回数):「中量」群(緑群) 1回目 攻撃の回数;18 接触の回数;124 (攻撃の回数)/(接触の回数)の割合;14.5% 2回目 攻撃の回数;19 接触の回数;123 (攻撃の回数)/(接触の回数)の割合;15.4% 1回目と2回目の平均:14.9%。
【0160】 体重についての結果 0時間目及び72時間目で、各子ブタの体重を測定した。以下のような結果が
得られた。
【0161】 体重−「軽量」群(赤群) 体重0時間目 120kg 体重72時間目 134kg 0時間目から72時間目の間の体重増加 14kg 0時間からの体重増加の割合 11.66%。
【0162】 体重−「重量」群(黒群) 体重0時間目 189kg 体重72時間目 207kg 0時間から72時間目の間の体重増加 18kg 0時間からの体重増加の割合 9.52%。
【0163】 体重−「中量」群(緑群) 体重0時間目 153kg 体重72時間目 169kg 0時間から72時間目の間の体重増加 16kg 0時間からの体重増加の割合 10.45%。
【0164】 結果の解析 結果は、スタットビュー(Statview)F−4.5コンピューターソフ
トを用いて解析した。
【0165】 0時間での各群の子ブタから得られた成績から比較をした。この解析により、
新しい咬傷と古い咬傷の結果において、それらの傷は、中間の大きさの子ブタに
おいて顕著であったことが導き出された。この結果により、該解析の過程におい
て、咬傷の数の総数は使用することができなくなった。
【0166】 赤群と緑群 赤群と黒群 緑群と黒群 平均偏差 −17.522 3.696 21.217 自由度(DDL) 44 44 44 t −4.524 1.712 6.107 p <.0001 .0940 <.0001。
【0167】 赤群 緑群 黒群 例数 23 23 23 平均値 10.130 27.652 6.435 分散 87.300 257.692 19.893 標準偏差 9.343 16.053 4.460 標準誤差 1.948 3.347 .930。
【0168】 赤群と緑群 赤群と黒群 緑群と黒群 平均偏差 −11.217 −2.217 9.000 自由度(DDL) 44 44 44 t −4.549 −1.196 3.090 p <.0001 .2382 .0035。
【0169】 赤群 緑群 黒群 例数 23 23 23 平均値 3.522 14.739 5.739 分散 11.897 127.929 67.202 標準偏差 3.449 11.311 8.198 標準誤差 .719 2.358 1.709。
【0170】 更なる解析により、5時間及び72時間における各群の子ブタの新しい咬傷の
平均値を、スチューデントt検定によって比較した。
【0171】 非等分散(non−matched)のt検定シリーズ(5時間での新しい咬
傷について) 群の変数 赤群と緑群 赤群と黒群 緑群と黒群 平均偏差 13.522 −24.739 −38.261 自由度(DDL) 44 44 44 t 4.518 −3.807 −6.327 p <.0001 .0004 <.0001。
【0172】 5時間(新しい咬傷)に関する情報 群の変数 赤群 緑群 黒群 例数 23 23 23 平均値 18.522 5.000 43.261 分散 167.988 38.000 803.020 標準偏差 12.961 6.164 28.338 標準誤差 2.703 1.285 5.909。
【0173】 非等分散t検定シリーズ(72時間での新しい咬傷について) 群の変数 赤群と緑群 赤群と黒群 緑群と黒群 平均偏差 3.435 −1.435 −4.870 自由度(DDL) 44 44 44 t 2.528 −.974 −3.087 p .0151 .3352 .0035。
【0174】 72時間(新しい咬傷)に関する情報 群の変数 赤群 緑群 黒群 例数 23 23 23 平均値 5.217 1.783 6.652 分散 17.542 24.905 32.328 標準偏差 4.188 4.991 5.686 標準誤差 .873 1.041 1.186。
【0175】 非等分散t検定シリーズ(5時間での新しい咬傷について) 群の変数:薬物処理 プラセボ処理群とフェロモン処理群 平均偏差 25.891 自由度(DDL) 67 t 4.853 p <.0001。
【0176】 5時間(新しい咬傷)に関する情報 群の変数:薬物処理 プラセボ処理群 フェロモン処理群 例数 46 23 平均値 30.891 5.000 分散 631.121 38.000 標準偏差 25.122 6.164 標準誤差 3.704 1.285。
【0177】 非等分散t検定シリーズ(72時間での新しい咬傷について) 群の変数:薬物処理 プラセボ処理群とフェロモン処理群 平均偏差 4.152 自由度(DDL) 67 t 3.258 p .0018。
【0178】 72時間(新しい咬傷)に関する情報 群の変数:薬物処理 プラセボ処理群 フェロモン処理群 例数 46 23 平均値 5.935 1.783 分散 24.907 24.905 標準偏差 4.991 4.991 標準誤差 .736 1.041。
【0179】 図面3及び4で、上記の結果をグラフに示した。各々の場合において、プラセ
ボ処理を受けた子ブタ群の方が、本発明のフェロモン処理を受けた子ブタ群に比
べ、数多くの咬傷を持つことが明らかとなった。
【0180】 更なる統計的解析を、0時間及び72時間での子ブタの耳における傷の数を利
用して行った。
【0181】 非等分散t検定シリーズ(0時間と72時間のあいだの傷について) 群の変数:薬物処理 プラセボ処理群とフェロモン処理群 平均偏差 28.696 自由度(DDL) 67 t 4.807 p <.0001。
【0182】 0時間と72時間の間の傷に関する情報 群の変数:薬物処理 プラセボ処理群 フェロモン処理群 例数 46 23 平均値 35.957 7.261 分散 557.820 522.747 標準偏差 23.618 22.864 標準誤差 3.482 4.767。
【0183】 これらの結果から、本発明のフェロモンの処理を受けた子ブタの方が、プラセ
ボの処理を受けた子ブタに比べ、傷の数が少ないことが明らかとなった。
【0184】 ビデオによる観察の解析 次に、ビデオによる観察で得られたことを比較し、解析した。
【0185】 格闘が持続した時間についての2群間での比較 非等分散t検定(格闘の持続時間について) 群の変数:薬物処理 プラセボ処理群とフェロモン処理群 平均偏差 7.439 自由度(DDL) 103 t 4.331 p <.0001。
【0186】 格闘の持続時間のための群についての情報 群の変数:薬物処理 プラセボ処理群 フェロモン処理群 例数 87 18 平均値 12.828 5.389 分散 51.749 4.840 標準偏差 7.194 2.200 標準誤差 .771 .519。
【0187】 図面5は、子ブタの格闘の持続時間に関する、フェロモン処理とプラセボ処理
の結果を示すグラフである。フェロモン処理群の子ブタの方が、プラセボ処理群
の子ブタに比べて、幾つかの格闘はあったものの、攻撃性が顕著に低下し、持続
時間に関しても、より短時間であったことがこの解析から明らかになった。その
上、フェロモン処理の子ブタの方が、プラセボ処理群よりも社交的であり、より
多くの接触を持ち、より多く遊んでいたことが観察された。
【0188】 体重測定 72時間後の体重増加についての統計学的解析を以下に示す。 非等分散t検定(72時間での体重増加について) 群の変数:薬物処理 プラセボ処理群とフェロモン処理群 平均偏差 .140 自由度(DDL) 67 t .618 p .5385。
【0189】 72時間での体重増加に関する情報 群の変数:薬物処理 プラセボ処理群 フェロモン処理群 例数 46 23 平均値 10.590 10.450 分散 1.179 .000 標準偏差 1.082 .000 標準誤差 .160 .000。
【0190】 結論 上記の試験及び解析により、本発明のフェロモンで処理した子ブタは、もう一
方のプラセボ処理群と比較して、より穏やかであり、攻撃性も低下し、更に、よ
り社交的であると結論付けることが出来る。実際に、プラセボ処理を受けた子ブ
タは、86%がより攻撃的であり、従ってフェロモン処理したもう一方の群より
も大きなストレスを受けていた。
【0191】 格闘は、コルチゾールレベルの上昇に関連しており、その結果、子ブタの飼料
変換効率が低下することが明らかになった。これは結果として、薬物処理群と比
較し、薬物の処理をしていないプラセボ群で、体重の減少を招く。
【0192】 実施例5:乳離れさせられた子ブタ間での攻撃的行動に対する、2つのブタフ
ェロモンの効果の評価 これらの実験には、体重が6から9kgの子ブタで使用した。これらの子ブタ
は、ナイマ(Naima)と交配した種々のペナーラン(penarlan)で
ある。該実験では、5から7頭の雌ブタを使用した。出生後48時間、該子ブタ
は歯と尾を持たない。この時、それらに焼き印を入れた。雄の子ブタを15日目
に虚勢した。22日目に離乳させ、その離乳後26日目に、別々の雌から生まれ
た子ブタを群分けした。体重に従ってクラス分けした3つの群を置いた。軽量群
、中量群及び重量群が、本実験にて用いた分類であった。
【0193】 本実験は、各豚舎に本発明のフェロモン組成物又はプラセボを噴霧することに
より開始した。
【0194】 組成物PAP1は、10%のプロピレングリコール中に、2重量%のカプリン
酸、5.3重量%のラウリン酸、6.2重量%のミリスチン酸、11.2重量%
のパルミトレイン酸、20.5重量%のパルミチン酸、35.2重量%のリノー
ル酸及び19.6重量%のオレイン酸を含んでなる。
【0195】 組成物PAP2は、10%のプロピレングリコール中に、2重量%のカプリン
酸、5.3重量%のラウリン酸、6.2重量%のミリスチン酸、20.5重量%
のパルミチン酸、35.2重量%のリノール酸及び30.8重量%のオレイン酸
を含んでなる。
【0196】 プラセボは、ポリプロピレングリコールを含有するのみであった。
【0197】 処理は、4日間に亘り、毎日同時刻に該豚舎の全ての壁の表面で床から約15
cmのところに噴霧することにより適用した。
【0198】 0時間で、子ブタを捕獲し、その耳にタグを付けて認識し、傷を確認する試験
を行った。次に、子ブタの体重を測定し、その体重によってクラス分けし、3体
重の群(軽量、中量、重量)に分けた。そして、予めPAP1若しくはPAP2
又はプラセボを噴霧した豚舎に、子ブタを納めた。
【0199】 5時間後、子ブタを捕獲してそれらの傷を数えた。該処理は、2日目、3日目
、4日目の同時刻に繰り返し適用した。実験の最終日である4日目に、各群とも
同様に傷を評価した。
【0200】 PAP2及びプラセボの場合では、該処理を4週間延長した。
【0201】 試験期間中は、何れの子ブタに対しても抗精神病薬は投与しなかった。
【0202】 ビデオフィルム ビデオフィルムは、子ブタの闘争行動を評価するために用いた2つの豚舎に取
り付けた。それらの最初の群分け後、子ブタを45分間に亘り観察した。該フィ
ルムは、前述したように、格闘の持続時間、格闘の回数及び平和的な接触の回数
を得るために分析した。
【0203】 耳の傷の評価 各子ブタの傷を、以下の基準を使用して評価した: (1)傷の数を記録し、更に、それらが新しい傷であるが又は古い傷であるか、
或いは耳の表面又は耳の外部若しくは内部(external or inte
rnal parts)の何れに該当するのかを記録した。 (2)他の傷との関連性のない全ての傷を1つの傷と見なした。 (3)5mmよりも大きい傷のみを数えた。 (4)新しい傷と接触する皮の堅い傷は、二つ(2)の傷として数えた。
【0204】
【表23】
【0205】 分析 体重別の群は、t検定又はノンパラメトリックパラメーターを用いることによ
り統計学的に比較した。変数は、傷の数の違いの有効な無作為化(valid
randomization)の場合における5時間目の傷の数と、有効な無作
為化をしていない(non−valid randomization)場合に
おける0時間目と5時間目での傷の数についての調査である。
【0206】 5時間目から0時間目の間の咬傷のマン−ホイットニーの統計量U 群の変数:薬物処理 ラインの排除(exclusion):PAP−2のデータ U 84.000 U プライム 141.000 zの値 −1.182 pの値 .2372 同順位について補正後のz −1.188 同順位について補正後のp .2346 同順位番号(#) 8。
【0207】 5時間から0時間の間の咬傷のマン−ホイットニーの参考情報 群の変数:薬物処理 ラインの削除:PAP−2のデータ プラセボ −PAP1 例数 15 15 順位の合計 261.000 204.000 順位の平均 17.400 13.600。
【0208】 5時間から0時間の間の咬傷のマン−ホイットニーのためのU 群の変数:薬物処理 ラインの削除:PAP−2のデータ U 12.000 Uプライム 213.000 zの値 ―4.169 pの値 <.0001 同順位について補正後のz ―4.202 同順位について補正後のp <.0001 同順位番号(#) 8。
【0209】 5時間から0時間の間のマン−ホイットニーの参考情報 群の変数:薬物処理 ラインの削除:PAP2のデータ PAP2 プラセボ 例数 15 15 順位の合計 132.000 333.000 順位の平均 8.800 22.200。
【0210】 体重増加 耳の傷試験の結果は、プラセボ群で平均12.8の咬傷であったのに比較して
、PAP1で処理した子ブタにおいては7.8の咬傷、PAP2で処理した子ブ
タでは1.3の咬傷であったことが明らかになった。正規分布でないときには、
結果は、マン−ホイットニーにより記述されたノンパラメトリック検定により解
析した。それにより、3つの処理群の間に非常に有意な差が示された。ここでは
PAP2での処理の効果を示した。
【0211】 処理の4週間後、子ブタは、週に1回体重を測定し、21日目に日々の体重増
加(DWG)を比較した。以下の統計学的解析が得られた。
【0212】 DWGについてのマン−ホイットニーのU 群の変数:薬物処理 ラインの削除(Exclusion of lines):PAP−2のデータ
U 42.000 Uプライム 183.000 zの値 ―2.924 pの値 .0035 同順位について補正後のz ―2.947 同順位について補正後のp .0032 同順位番号(#) 8。
【0213】 DWGについてのマン−ホイットニーを考慮した情報 群の変数:薬物処理 ラインの削除:PAP2のデータ PAP2 プラセボ 例数 15 15 順位の合計 303.000 162.000 順位の平均 20.200 10.800。
【0214】 DWGのANOVAの表 ラインの削除:PAP2のデータ 処理 廃物(waste) 自由度(DDL) 2 14 偏差平方和 .038 .083 平方の中心 .019 .006 F値 3.228 P値 .0704 分散成分(variant components)のモデルIIの評価: .002 DWGについての平均値の表 効果:薬物処理 ラインの削除:PAP−2のデータ PAP2 プラセボ −PAP1 例数 6 5 6 平均値 .361 .243 .313 標準偏差 .070 .088 .074 標準誤差 .028 .039 .030。
【0215】 DWGについてのフィッシャーのPLSD 効果:薬物処理 有意水準:5% ラインの削除:PAP−2のデータ PAP2、 PAP2, プラセボ プラセボ ―PAP1 PAP1 中間偏差 .118 .048 −.071 臨界偏差 .100 .095 .100 p値 .0238 .3023 .1521 子ブタの初期体重は、6kgより軽い、又は6kg。
【0216】 DWGについてのANOVAの表 ラインの削除:PAP−2のデータ 処理 残渣(residuers) 自由度(DDL) 2 25 偏差平方の和 .027 .146 平方の中心 .014 .006 F値 2.336 p値 .1175 分散成分のモデルII評価:.001。
【0217】 DWGについての平均値(moyennes)の表 効果:薬物処理 ラインの削除:PAP−2のデータ PAP2 プラセボ PAP1 例数 9 10 9 平均値 .354 .288 .352 標準偏差 .078 .078 .073 標準誤差 .026 .025 .024。
【0218】 DWGについてのフィッシャーのPLSD 効果:薬物処理 有意水準:5% ラインの削除:PAP−2のデータ PAP2, PAP2、 プラセボ、 プラセボ、 −PAP1 PAP1 中間偏差 .066 .003 −.064 臨界偏差 .072 .074 .072 p値 .0701 .9420 .0813 子ブタの初期体重は6kgよりも重い。
【0219】 総合的な結果を表24に示す。
【0220】
【表24】
【0221】 図6から8は、プラセボ、PAP1又はPAP2を用いた子ブタの成長曲線を
表している。全ての場合において、PAP1又はPAP2の処理に支配された子
ブタの成長は、21日目でプラセボより優位であった。
【0222】 初期の体重が6kg未満の子ブタでは、体重の差が有意なものであった。 最も重い体重に属する子ブタは、どちらかのフェロモンによる処理の後、21日
目に体重を測定した後も、まだ体重が増加していた。
【0223】 その上、該処理を受けた6kg未満の初期体重を持つ子ブタは、21日目では
重い方の平均体重に届くほどの体重の増加が当然観察された。
【0224】 ビデオで捕らえた他の比較は、統計学的解析には付さなかった。
【0225】 実施例6:未知の場所におけるイヌの捕食行動での効果 家畜病院で、小手術を受け、そして該小手術が、それらの一般的な健康状態に
影響を示さない10頭のイヌの1群を試験のために選択した。
【0226】 イヌ5頭のケージに、対照物であるポリプロピレングリコールを噴霧した。他
のイヌ5頭のケージには、本発明の組成物PAP1を噴霧した。
【0227】 手術後、該イヌを別々のケージに入れ、これらのケージの全てに餌と水を与え
た。
【0228】 フェロモンを噴霧したケージのイヌは、対照群のイヌよりも手術の後により多
く捕食し、よりリラックスしているように見えた。
【0229】 実施例7:未知の場所におけるイヌの捕食行動での効果 家畜病院で、小手術を受け、そして該小手術が、それらの一般的な健康状態に
影響を示さない10頭のイヌの1群を試験のために選択した。
【0230】 イヌ5頭のケージに、対照物であるポリプロピレングリコールを噴霧した。他
のイヌ5頭のケージには、10%のプロピレングリコール中に、24.3重量%
のオレイン酸、22.8重量%のパルミチン酸、22.9重量%のリノール酸、
3.0重量%のミリスチン酸、14.4重量%のコレステロール及び1.1重量
%のラウリン酸を含んでなる組成物を噴霧した。
【0231】 手術後、該イヌを別々のケージに入れ、これらのケージの全てに餌と水を与え
た。
【0232】 フェロモンを噴霧したケージのイヌは、対照群のイヌよりも手術の後により多
く捕食し、よりリラックスしているように見えた。実施例6と比較すると、特定
の組成物の使用により、イヌにおいてより大きな効果を生じた;すなわち、より
多く捕食し、イヌはよりリラックスしているように見えた。
【0233】 実施例8:母ウシから引き離された後の若い子ウシの捕食行動での効果 一般的な健康状態を冒されていない6頭の若い子ウシの1群を試験のために選
択した。
【0234】 若い子ウシ3頭の畜舎に、対照物であるポリプロピレングリコールを噴霧した
。他の若い子ウシ3頭の畜舎には、10%のプロピレングリコール中に、26.
7重量%のオレイン酸、21.1重量%のパルミチン酸、22.4重量%のリノ
ール酸、3.0重量%のラウリン酸、4.4重量%のミリスチン酸及び20.6
重量%の1−ドコサノールを含んでなる組成物を噴霧した。
【0235】 母ウシから引き離した後、該若い子ウシを別々の畜舎に入れ、これらの畜舎の
全てに餌と水を与えた。
【0236】 フェロモンを噴霧した畜舎の若い子ウシは、対照群の若い子ウシよりもより多
く捕食し、よりリラックスしているように見えた。
【0237】 実施例9:母ヒツジから引き離された後の若い子ヒツジの捕食行動での効果 一般的な健康状態を冒されていない6頭の若い子ヒツジの1群を試験のために
選択した。
【0238】 若い子ヒツジ3頭の畜舎に、対照物であるポリプロピレングリコールを噴霧し
た。他の若い子ヒツジ3頭の畜舎には、10%のプロピレングリコール中に、3
5.8重量%のオレイン酸、23.7重量%のパルミチン酸、23.5重量%の
リノール酸、4.6重量%のミリスチン酸、3.5重量%のペンタデカン酸及び
8.6重量%のスクワレンを含んでなる組成物を噴霧した。
【0239】 母ヒツジから引き離した後、該若い子ヒツジを別々の畜舎に入れ、これらの畜
舎の全てに餌と水を与えた。
【0240】 フェロモンを噴霧した畜舎の若い子ヒツジは、対照群の若い子ヒツジよりもよ
り多く捕食し、よりリラックスしているように見えた。
【0241】 実施例10:母ヤギから引き離された後の若い子ヤギの捕食行動での効果 一般的な健康状態を冒されていない6頭の若い子ヤギの1群を試験のために選
択した。
【0242】 若い子ヤギ3頭の畜舎に、対照物であるポリプロピレングリコールを噴霧した
。他の若い子ヤギ3頭の畜舎には、10%のプロピレングリコール中に、21.
2重量%のオレイン酸、24.5重量%のパルミチン酸、21.3重量%のリノ
ール酸、13.1重量%のラウリン酸、9.3重量%のミリスチン酸及び10.
3重量%のスクワレンを含んでなる組成物を噴霧した。
【0243】 母ヤギから引き離した後、該若い子ヤギを別々の畜舎に入れ、これらの畜舎の
全てに餌と水を与えた。
【0244】 フェロモンを噴霧した畜舎の若い子ヤギは、対照群の若い子ヤギよりもより多
く捕食し、よりリラックスしているように見えた。
【0245】 実施例11:未知の場所における子ウマの捕食行動での効果 家畜病院で、小手術を受け、そして該小手術が、それらの一般的な健康状態に
影響を示さない6頭の子ウマの1群を試験のために選択した。
【0246】 子ウマ3頭の馬屋に、対照物であるポリプロピレングリコールを噴霧した。他
の子ウマ3頭の馬屋には、10%のプロピレングリコール中に、37.7重量%
のオレイン酸、24.7重量%のパルミチン酸、24.6重量%のリノール酸、
3.0重量%のラウリン酸、2.4重量%のミリスチン酸及び5.6重量%の2
,2 ジメチル 1,3 ジオキソラン−4−メタノールを含んでなる組成物を
噴霧した。
【0247】 手術後、該子ウマを別々の馬屋に入れ、これらの馬屋の全てに餌と水を与えた
【0248】 フェロモンを噴霧した馬屋の子ウマは、対照群の子ウマよりも手術の後により
多く捕食し、よりリラックスしているように見えた。
【0249】 実施例12:小児における不安のコントロール 学校に入学した初日の幼稚園児の2群を本試験に用いた。第1群では、教室の
壁に、対照物のポリプロピレングリコールを噴霧した。第2群では、教室の壁に
、本発明のPAP1を噴霧した。
【0250】 小児の行動は、彼らの両親から最初に引き離された後で観察された。対照群で
は、彼らの両親が去った後の小児は、泣く、及び互いに喧嘩をするというような
症状を示し、より不安であることが観察された。
【0251】 PAP1処理群の該小児は、よりリラックスしているように見え、更にストレ
スに満ちた態度で振る舞うことがより少ないように見えた。
【0252】 実施例13:小児における不安のコントロール 学校に入学した初日の幼稚園児の2群を本試験に用いた。第1群では、教室の
壁に、対照物のポリプロピレングリコールを噴霧した。第2群では、教室の壁に
、10%のプロピレングリコール中に、30.8重量%のオレイン酸、30.0
重量%のパルミチン酸、28.8重量%のリノール酸、3.6重量%のミリスチ
ン酸、1.3重量%のペンタデカン酸及び5.6重量%のステアリン酸を含んで
なる組成物を噴霧した。
【0253】 小児の行動は、彼らの両親から最初に引き離された後で観察された。対照群で
は、彼らの両親が去った後の小児は、泣く、及び互いに喧嘩をするというような
症状を示し、より不安であることが観察された。
【0254】 本発明で処理した郡の該小児は、よりリラックスしているように見え、更にス
トレスに満ちた態度で振る舞うことがより少ないように見えるということが観察
された。
【0255】 実施例14:早産児における捕食行動での効果 6人の早産児について、他人に扱われることに関するその捕食行動および不安
を観察した。
【0256】 3人の第1群では、保育器に、対照物のポリプロピレングリコールを噴霧した
。3人の第2群では、保育器に、10%のプロピレングリコール中に、30.8
重量%のオレイン酸、30.0重量%のパルミチン酸、28.8重量%のリノー
ル酸、3.6重量%のミリスチン酸、1.3重量%のペンタデカン酸及び5.6
重量%のステアリン酸を含んでなる組成物を噴霧した。
【0257】 フェロモンを噴霧した保育器の早産児は、対照群の早産児よりも他人に扱われ
た後により多く栄養物をとり、よりリラックスしているように見えた。
【0258】 本発明は、種々の好ましい態様の点から記述されているが、様々な修飾、置き
換え、省略及び改変を、その範囲から逸脱することなく行えることが、当業者に
は理解されるであろう。それ故、本発明の領域は、冒頭に記載の特許請求の範囲
により限定されると同時に、その均等物をも含むことを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 乳児を持つ雌ブタからの分泌物中に発見された成分の、ガスクロマトグラフィ
ー/質量分光分析法のスペクトルプロフィール。
【図2】 妊娠中の雌ブタからの分泌物中に発見された成分の、ガスクロマトグラフィー
/質量分光分析法のスペクトルプロフィール。
【図3】 豚舎にいる子ブタへのフェロモン治療及びプラセボ処理後、5時間目の、子ブ
タの耳に与えられた新しい傷を示すグラフ。
【図4】 豚舎にいる子ブタへのフェロモン治療及びプラセボ処理後、72時間目の、子
ブタの耳に与えられた新しい傷を示すグラフ。
【図5】 フェロモン治療及びプラセボ処理した豚舎にいる子ブタの間における格闘の持
続時間を示すグラフ。
【図6】 フェロモン治療及びプラセボ処理した、初期体重が6kgより重たい子ブタの
成長曲線である。
【図7】 フェロモン治療及びプラセボ処理した、初期体重が6kg以下の子ブタの成長
曲線である。
【図8】 フェロモン治療及びプラセボ処理した、全ての体重群の子ブタの成長曲線であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/231 A61K 31/231 35/55 35/55 47/06 47/06 47/10 47/10 47/12 47/12 47/18 47/18 A61P 25/20 A61P 25/20 25/22 25/22 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C076 AA11 AA27 AA61 BB31 CC01 DD34 DD37 DD38 DD41 DD49 DD70 EE06 4C087 AA01 AA02 BB62 CA37 MA02 NA05 NA14 ZA03 ZA05 ZA69 ZB32 ZC61 4C206 AA01 AA02 DA03 DA04 DB06 DB07 DB41 MA01 MA04 MA05 MA37 MA83 NA05 NA14 ZA03 ZA05 ZA69 ZB32 ZC61

Claims (70)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 哺乳類の乳腺周辺の皮膚に由来する分泌物を含有する組成物
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組成物であって、前記分泌物が***間溝に
    由来する組成物。
  3. 【請求項3】 パルミチン酸、オレイン酸及びリノール酸を含んでなる組成
    物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の組成物であって、溶液中に存在する組成物
  5. 【請求項5】 パルミチン酸、オレイン酸及びリノール酸の誘導体を含んで
    なる組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の組成物であって、前記誘導体がパルミチン
    酸、オレイン酸及びリノール酸のエステル又は塩である組成物。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の組成物であって、約18%から31.2%
    (W%/W%)のパルミチン酸、約34.3%から47.2%(W%/w%)の
    リノール酸及び28.7%から31.2%(w%/w%)のオレイン酸及びその
    誘導体を含んでなる組成物。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の組成物であって、前記誘導体がパルミチン
    酸、オレイン酸及びリノール酸のエステル又は塩である組成物。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の組成物であって、更に、毒性のない充填剤
    化合物を含んでなる組成物。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の組成物であって、前記毒性のない充填剤
    化合物が、脂肪酸、アルコール、アミン、スクワレン及びグリセロールからなる
    群から選択される組成物。
  11. 【請求項11】 請求項3に記載の組成物であって、約18%から31.2
    %(w%/w%)のパルミチン酸、約34.3%から47.2%(w%/w%)
    のリノール酸、約8.7%から16%(w%/w%)のパルミトレイン酸及び約
    15.7%から30.7%(w%/w%)のオレイン酸及びその誘導体を含んで
    なる組成物。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の組成物であって、前記誘導体が、パル
    ミチン酸、オレイン酸、パルミトレイン酸及びリノール酸のエステル又は塩であ
    る組成物。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12の何れか一項に記載の組成物であって
    、更に、毒性のない充填剤化合物を含んでなる組成物。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の組成物であって、前記毒性のない充填
    剤化合物が脂肪酸、アルコール、アミン、スクワレン及びグリセロールからなる
    群から選択される組成物。
  15. 【請求項15】 約18%から31.2%(w%/w%)のパルミチン酸、
    約34.3%から47.2%のリノール酸、及び約28.7%から31.2%(
    w%/w%)のオレイン酸を含んでなる組成物。
  16. 【請求項16】 約18%から31.2%(w%/w%)のパルミチン酸、
    約34.3%から47.2%(w%/w%)のリノール酸及び8.7%から16
    %(w%/w%)のパルミトレイン酸を含んでなる組成物。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16に記載の組成物を含んでなる溶液。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の溶液であって、前記溶液が、噴霧剤、
    エアロゾルの形態であり、マイクロカプセル化した、徐放性の基質中に存在又は
    シャンプー中に存在する溶液。
  19. 【請求項19】 カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミトレイン
    酸、オレイン酸、パルミチン酸及びリノール酸及び溶媒を含んでなる溶液。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の溶液であって、更にカルボン酸類、ア
    ミン類、アルコール又はステロール類を含んでなる溶液。
  21. 【請求項21】 0.5%から3.5%のカプリン酸;2.8%から8.7
    %のラウリン酸;3.9%から9.6%のミリスチン酸;7.5%から13.8
    %パルミトレイン酸;15.5%から26.8%のパルミチン酸;29.5%か
    ら40.6%のリノール酸;13.5%から26.4%のオレイン酸;及び溶媒
    ;を含有してなる溶液。
  22. 【請求項22】 0.5%から3.5%のカプリン酸;2.8%から8.7
    %のラウリン酸;3.9%から9.6%のミリスチン酸;15.5%から26.
    8%のパルミチン酸;29.5%から40.6%のリノール酸;24.7%から
    36.8%のオレイン酸;及び溶媒;を含んでなる溶液。
  23. 【請求項23】 請求項19から20の何れか一項に記載の溶液であって、
    前記溶媒が、アルコール及びポリプロピレングリコールである溶液。
  24. 【請求項24】 請求項19から20の何れか一項に記載の溶液であって、
    前記溶液が、スプレー、シャンプー、エアロゾルの形態である溶液、若しくはマ
    イクロカプセル化されている溶液、又は徐放性の基質である溶液。
  25. 【請求項25】 哺乳類におけるストレスの治療の方法であって、 −哺乳動物の乳腺からの分泌物を含んでなる組成物を、そのような治療を必要と
    する哺乳類に投与するステップ を具備する方法。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の方法であって、前記分泌物がカルボン
    酸類、アミン類、アルコール又はステロール類を含んでなる方法。
  27. 【請求項27】 請求項25に記載の方法であって、前記分泌物が;0.5
    %から3.5%のカプリン酸;2.8%から8.7%のラウリン酸;3.9%か
    ら9.6%のミリスチン酸;15.5%から26.8%のパルミチン酸;29.
    5%から40.6%のリノール酸;24.7%から36.8%のオレイン酸;を
    含んでなる方法。
  28. 【請求項28】 請求項25に記載の方法であって、前記分泌物が;0.5
    %から3.5%のカプリン酸;2.8%から8.7%のラウリン酸;3.9%か
    ら9.6%のミリスチン酸;15.5%から26.8%のパルミチン酸;29.
    5%から40.6%のリノール酸;及び24.7%から36.8%のオレイン酸
    ;を含んでなる方法。
  29. 【請求項29】 請求項25から28の何れか一項に記載の方法であって、
    前記組成物が溶液中に存在し、且つ前記溶液を壁、哺乳類の皮膚、空中、又は玩
    具に適用することにより投与する方法。
  30. 【請求項30】 哺乳類における体重減少を治療するための方法であって、
    哺乳動物の乳腺に由来する分泌物を含んでなる組成物を、そのような治療を必要
    とする哺乳類に投与するステップを具備する方法。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の方法であって、前記分泌物がカルボン
    酸類、アミン類、アルコール又はステロール類を含んでなる方法。
  32. 【請求項32】 請求項30に記載の方法であって、前記分泌物が;0.5
    %から3.5%のカプリン酸;2.8%から8.7%のラウリン酸;3.9%か
    ら9.6%のミリスチン酸;15.5%から26.8%のパルミチン酸;29.
    5%から40.6%のリノール酸;及び24.7%から36.8%のオレイン酸
    ;を含んでなる方法。
  33. 【請求項33】 請求項30に記載の方法であって、前記分泌物が;0.5
    %から3.5%のカプリン酸;2.8%から8.7%のラウリン酸;3.9%か
    ら9.6%のミリスチン酸;15.5%から26.8%のパルミチン酸;29.
    5%から40.6%のリノール酸;24.7%から36.8%のオレイン酸;を
    含んでなる方法。
  34. 【請求項34】 請求項30から33の何れか一項に記載の方法であって、
    前記組成物が溶液中に存在し、且つ前記溶液を壁、哺乳類の皮膚、空中又は玩具
    に適用することにより投与される方法。
  35. 【請求項35】 輸送中の家畜用哺乳類における不安の治療の方法であって
    、哺乳類の乳腺由来の分泌物による治療を必要とする家畜用哺乳類に投与するこ
    とを具備する方法。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載の方法であって、前記分泌物が、カルボ
    ン酸類、アミン類、アルコール又はステロール類を含んでなる方法。
  37. 【請求項37】 請求項35に記載の方法であって、前記分泌物が;0.5
    %から3.5%のカプリン酸;2.8%から8.7%のラウリン酸;3.9%か
    ら9.6%のミリスチン酸;15.5%から26.8%のパルミチン酸;29.
    5%から40.6%のリノール酸;及び24.7%から36.8%のオレイン酸
    ;を含んでなる方法。
  38. 【請求項38】 請求項23に記載の方法であって、前記分泌物が;0.5
    %から3.5%のカプリン酸;2.8%から8.7%のラウリン酸;3.9%か
    ら9.6%のミリスチン酸;15.5%から26.8%のパルミチン酸;29.
    5%から40.6%のリノール酸;24.7%から36.8%のオレイン酸;を
    含んでなる方法。
  39. 【請求項39】 請求項35から38に記載の方法であって、前記組成物が
    溶液中に存在し、且つ前記溶液を壁、哺乳類の皮膚、空中及び玩具に適用するこ
    とにより投与する方法。
  40. 【請求項40】 パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸及びその誘導体を
    含有する溶液を、そのような治療を必要とする哺乳類に投与するステップを具備
    する、哺乳類のストレスを治療する方法。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載の方法であって、前記溶液が18%から
    31.2%(W%/W%)のパルミチン酸、約34.3%から47.2%(W%
    /W%)のリノール酸、約28.7%から42.8%(W%/W%)のオレイン
    酸及びその誘導体を含んでなる溶液である方法。
  42. 【請求項42】 請求項40に記載の方法であって、前記溶液が約18%か
    ら31.2%(w%/W%)のパルミチン酸、約34.3%から47.2%(W
    %/W%)のリノール酸、約8.7%から約16%のパルミトレイン酸、約15
    .7%から30%(W%/W%)のオレイン酸及びその誘導体を含んでなる溶液
    である方法。
  43. 【請求項43】 請求項40から42の何れか一項に記載の方法であって、
    前記溶液がスプレー、シャンプー、エアロゾルの形態を取り、マイクロカプセル
    化され、又は徐放性の基質である溶液である方法。
  44. 【請求項44】 請求項40から42に記載の方法であって、前記溶液を、
    壁、哺乳類の皮膚、空中又は玩具に適用することにより投与する方法。
  45. 【請求項45】 哺乳類における伝染病の死亡率及び罹患率を減少させるた
    めの方法であって、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸及びその誘導体を含
    んでなる溶液を、そのような治療を必要とする哺乳類に投与することを具備する
    方法。
  46. 【請求項46】 請求項45に記載の方法であって、前記溶液が、約18%
    から31.2%(W%/W%)のパルミチン酸、約34.3%から47.2%(
    W%/W%)のリノール酸、約28.7%から42.8%(W%/W%)のオレ
    イン酸及びその誘導体を含んでなる方法。
  47. 【請求項47】 請求項46に記載の方法であって、前記溶液が、約18%
    から31.2%(W%/W%)のパルミチン酸、約34.3%から47.2%(
    W%/W%)のリノール酸、約8.7%から16%(W%/W%)のパルミトレ
    イン酸、15.7%から30.7%(W%/W%)のオレイン酸及びその誘導体
    を含んでなる方法。
  48. 【請求項48】 請求項45から47の何れか一項に記載の方法であって、
    前記溶液がスプレー、エアロゾル若しくはシャンプーの形態を取り、マイクロカ
    プセル化され、又は徐放性の基質である方法。
  49. 【請求項49】 請求項45から47の何れか一項に記載の方法であって、
    前記溶液を、壁、哺乳類の皮膚、空中又は玩具に適用することにより投与する方
    法。
  50. 【請求項50】 哺乳類における食物変換率を改善するための方法であって
    、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸及びその誘導体を含んでなる溶液を、
    そのような治療を必要とする哺乳類に投与することを具備してなる方法。
  51. 【請求項51】 請求項50に記載の方法であって、前記溶液が、約18%
    から31.2%(W%/W%)のパルミチン酸、約34.3%から47.2%(
    W%/W%)のリノール酸、約28.7%から42.8%(W%/W%)のオレ
    イン酸及びその誘導体を含んでなる方法。
  52. 【請求項52】 請求項51に記載の方法であって、前記溶液が、約18%
    から31.2%(W%/W%)のパルミチン酸、約34.3%から47.2%(
    W%/W%)のリノール酸、約8.7%から16%(W%/W%)のパルミトレ
    イン酸、約15.7%から30.7%(W%/W%)のオレイン酸及びその誘導
    体を含んでなる方法。
  53. 【請求項53】 請求項50から52の何れか一項に記載の方法であって、
    前記溶液がスプレー、シャンプー、若しくはエアロゾルの形態を取り、マイクロ
    カプセル化され、又は徐放性の基質である方法。
  54. 【請求項54】 請求項50から53の何れか一項に記載の方法であって、
    前記溶液を、壁、哺乳類の皮膚、空中又は玩具に適用することにより投与する方
    法。
  55. 【請求項55】 13.5%から40.3%(W%/W%)のオレイン酸、
    15.5%から31.4%(W%/W%)のパルミチン酸、20.2%から40
    .6%(W%/W%)のリノール酸及び2%から10.1%(W%/W%)のミ
    リスチン酸及びその誘導体を含んでなる組成物。
  56. 【請求項56】 20.1%から40.3%(W%/W%)のオレイン酸、
    19.2%から31.4%(W%/W%)のパルミチン酸、20.2%から30
    .1%(W%/W%)のリノール酸及び2%から10.1%(W%/W%)のミ
    リスチン酸及びその誘導体を含んでなる組成物。
  57. 【請求項57】 24.9%から28.6%(W%/W%)のオレイン酸、
    19.2%から23.1%(W%/W%)のパルミチン酸、20.5%から24
    .3%(W%/W%)のリノール酸、1.9%から4.2%(W%/W%)のラ
    ウリン酸、3.2%から5.6%(W%/W%)のミリスチン酸及び18.4%
    から22.8%(W%/W%)の1−ドコサノール及びその誘導体を含んでなる
    組成物。
  58. 【請求項58】 32.8%から38.8%(W%/W%)のオレイン酸、
    21.6%から25.9%(W%/W%)のパルミチン酸、21.2%から25
    .7%(W%/W%)のリノール酸、3.4%から5.9%(W%/W%)のミ
    リスチン酸、2.6%から4.4%(W%/W%)のペンタデカン酸及び7.4
    %から9.7%(W%/W%)のスクワレン及びその誘導体を含んでなる組成物
  59. 【請求項59】 29.8%から31.9%(W%/W%)のオレイン酸、
    28.7%から31.4%(W%/W%)のパルミチン酸、27.5%から30
    .1%(W%/W%)のリノール酸、2.8%から4.3%(W%/W%)のミ
    リスチン酸、0.8%から1.9%(W%/W%)のペンタデカン酸及び4.3
    %から6.8%(W%/W%)のステアリン酸及びその誘導体を含んでなる組成
    物。
  60. 【請求項60】 20.1%から22.3%(W%/W%)のオレイン酸、
    22.3%から26.8%(W%/W%)のパルミチン酸、20.2%から22
    .5%(W%/W%)のリノール酸、11.4%から14.8%(W%/W%)
    のラウリン酸、8.5%から10.1%(W%/W%)のミリスチン酸及び9.
    5%から11.2%(W%/W%)のスクワレン及びその誘導体を含んでなる組
    成物。
  61. 【請求項61】 21.5%から27.2%(W%/W%)のオレイン酸、
    20.8%から24.9%(W%/W%)のパルミチン酸、20.5%から25
    .4%(W%/W%)のリノール酸、2.2%から3.9%(W%/W%)のミ
    リスチン酸、1.8%から3.1%(W%/W%)のペンタデカン酸、10.2
    %から18.6%(W%/W%)のコレステロール及び0.4%から1.8%(
    W%/W%)のラウリン酸及びその誘導体を含んでなる組成物。
  62. 【請求項62】 35.2%から40.3%(W%/W%)のオレイン酸、
    22.8%から26.7%(W%/W%)のパルミチン酸、22.1%から27
    .1%(W%/W%)のリノール酸、2.3%から3.7%(W%/W%)のラ
    ウリン酸、2%から2.8%(W%/W%)のミリスチン酸及び4.4%から6
    .7%(W%/W%)の2,2−ジメチル 1,3 ジオキソラン−4−メタノ
    ール及びその誘導体を含んでなる組成物。
  63. 【請求項63】 請求項55又は56の何れか一項に記載の組成物であって
    、前記誘導体がオレイン酸、パルミチン酸、リノール酸及びミリスチン酸のエス
    テル又は塩又はアルコール又はケトン又はエーテル又はアミドである組成物。
  64. 【請求項64】 請求項63に記載の組成物であって、更に、毒性のない充
    填剤を含んでなる組成物。
  65. 【請求項65】 請求項64に記載の組成物であって、前記毒性のない充填
    剤化合物が、脂肪酸、アルコール、アミン、スクワレン及びグリセロールからな
    る群から選択される組成物。
  66. 【請求項66】 13.5%から40.3%(W%/W%)のオレイン酸、
    15.5%から31.4%(W%/W%)のパルミチン酸、20.2%から40
    .6%(W%/W%)のリノール酸及び2%から10.1%(W%/W%)のミ
    リスチン酸及びその誘導体及び溶媒を含んでなる溶液。
  67. 【請求項67】 20.1%から40.3%(W%/W%)のオレイン酸、
    19.2%から31.4%(W%/W%)のパルミチン酸、20.2%から30
    .1%(W%/W%)のリノール酸及び2%から10.1%(W%/W%)のミ
    リスチン酸及びその誘導体及び溶媒を含んでなる溶液。
  68. 【請求項68】 請求項57から62の何れか一項に記載の組成物および溶
    媒を含んでなる溶液。
  69. 【請求項69】 請求項66又は67の何れか一項に記載の溶液であって、
    前記溶媒が、アルコール又はポリプロピレングリコールである溶液。
  70. 【請求項70】 請求項69に記載の溶液であって、前記溶液が、スプレー
    、シャンプー、エアロゾルの形態である溶液、若しくはマイクロカプセル化され
    ている溶液、又は徐放性の基質である溶液。
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