JP2002371212A - インクジェット記録用水性顔料インク - Google Patents

インクジェット記録用水性顔料インク

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JP2002371212A
JP2002371212A JP2001181894A JP2001181894A JP2002371212A JP 2002371212 A JP2002371212 A JP 2002371212A JP 2001181894 A JP2001181894 A JP 2001181894A JP 2001181894 A JP2001181894 A JP 2001181894A JP 2002371212 A JP2002371212 A JP 2002371212A
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Yuichi Matsumoto
雄一 松本
Yoshiko Matsumoto
美子 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂エマルジョンを含有しても安定吐出可能
で、特に受像層処理などを施さない紙、プラスチックフ
ィルム等にも直接記録が可能で、記録画像の耐水性、密
着性、耐候性に優れたインクジェット記録用水性顔料イ
ンクを提供する。 【解決手段】少なくとも水、顔料、樹脂エマルジョン、
湿潤剤および水溶性有機化合物を必須成分として構成さ
れるインクジェット記録用水性顔料インクであり、前記
水溶性有機化合物の表面張力が32mN/m以下であ
り、その添加量が5〜15%であることを特徴とするイ
ンクジェット記録用水性顔料インクで、特には、顔料添
加量が5〜10%、樹脂エマルジョン添加量が顔料添加
量と同量かそれ以上、湿潤剤の添加量が15%以上であ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ用の水性顔料インク組成物に関するものであっ
て、ノズル詰まりによる画質ムラを抑え、紙、プラスチ
ックフィルム等、特に受像層処理をしない基材に直接記
録でき、記録画像の耐水性、密着性、耐候性に優れたイ
ンクジェット記録用インクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録用インクとし
ては、水性インクが中心であり、このインクは主に水溶
性染料等を水性溶媒に溶解し、且つインクノズルの目詰
まり防止のために湿潤剤、防腐剤、pH調整剤等の添加
剤が添加され構成になっている。これらインクによる記
録画像は総じて耐水性に乏しく、また、色材が染料であ
るため耐光性にも問題がある。また、コピー紙のような
表面の粗い吸水性の媒体ならよいが、表面平滑性の高い
アート紙等のコート紙、プラスチックフィルムでは表面
に受像層を設けなければこれらのインクで精細な記録画
像を得ることは不可能である。
【0003】これらの問題点を解決するため、色材とし
ては顔料を使用し、また、媒体への定着性、耐水性の向
上を目的に樹脂を含有したインク構成が特公昭62−1
426号公報、特開平4−18462号公報、特開平3
−160068号公報等で提案されている。
【0004】しかしながら、樹脂に起因するノズル詰ま
り等により常に安定な記録画像を確保することが困難で
あり、特に未処理のプラスチックフィルム等への直接記
録は現状、ほとんど提案されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、樹脂エマル
ジョンを含有しても安定吐出可能で、特に受像層処理な
どを施さない紙、プラスチックフィルム等にも直接記録
が可能で、記録画像の耐水性、密着性、耐候性に優れた
インクジェット記録用水性顔料インクを提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、まず請求項1に示す
発明は、少なくとも水、顔料、樹脂エマルジョン、湿潤
剤および水溶性有機化合物を必須成分として構成される
インクジェット記録用水性顔料インクであり、前記水溶
性有機化合物の表面張力が32mN/m以下であり、そ
の添加量が5〜15%であることを特徴とするインクジ
ェット記録用水性顔料インクである。
【0007】請求項2に示す発明は、前記インクジェッ
ト記録用水性顔料インクの顔料添加量が5〜10%、樹
脂エマルジョン添加量が顔料添加量と同量かそれ以上、
湿潤剤の添加量が15%以上であることを特徴とする請
求項1記載のインクジェット記録用水性顔料インクであ
る。
【発明の実施の形態】
【0008】そこで本発明のインクジェット記録用水性
顔料インクは、前記課題を解決するために、少なくとも
水、顔料、樹脂エマルジョン、湿潤剤および水溶性有機
化合物を必須成分として構成されるインクジェット記録
用水性顔料インクであり、前記水溶性有機化合物の表面
張力が32mN/m以下であり、その添加量が5〜15
%であること、且つ顔料添加量が5〜10%、樹脂エマ
ルジョン添加量が顔料添加量と同量かそれ以上、湿潤剤
の添加量が15%以上であることで、樹脂エマルジョン
を含有しても安定吐出可能で、特に受像層処理などを施
さない紙、プラスチックフィルム等にも直接記録が可能
で、記録画像の耐水性、密着性、耐候性に優れたインク
ジェット記録用水性顔料インクが得られることを見い出
し本発明を完成させるに至った。
【0009】前記インク中の水溶性有機化合物の表面張
力が32mN/m以下であり、その添加量が5〜15%
であることでインク全体の表面張力を低下し、基材への
高浸透性、高定着性さらには高発色濃度といった効果を
付与することができる。また湿潤剤の添加量がインク全
量の15%以上であることで、インクにノズルの耐目詰
まり性、保湿性、耐保存性の効果を付与することができ
る。この添加量がインク全量の15%以下であるとイン
クの保湿性、分散安定性への効果が著しく低下し、イン
クの長期間での安定性に欠け、その結果、安定した吐出
を行うことが不可能であり、且つノズル詰まりの原因に
なる。また、樹脂エマルジョン添加量が顔料添加量と同
量かそれ以上であることで、樹脂エマルジョン被膜によ
る顔料の基材への接着効果が高く、記録画像の優れた耐
水性、定着性を発現し得る。樹脂エマルジョン添加量が
顔料添加量と同量以下であると樹脂エマルジョン被膜の
顔料接着効果が低く、上記性能が著しく低下する。
【0010】本発明で述べるインク用溶媒としては、低
粘度であること、安全性に優れること、取扱が容易であ
ること、コストが安いこと、臭気が無いこと等の理由よ
り主に水が用いられる。インク材料としてはイオン交
換、蒸留等の精製工程を経た純水または超純水が望まし
い。
【0011】本発明のインクに用いることができる顔料
としては、分散剤等により均一分散が可能であるもので
あれば使用でき、有機顔料、無機顔料等が挙げられ、例
えば、黒用としては、ファーネスブラック、ランプブラ
ック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカ
ーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、
または銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸
化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグ
メントブラック1)等の有機顔料が挙げられる。 更に
カラー用としてはC.I.ピグメントイエロー1(ファ
ストイエローG)、3、12(ジスアゾイエローAA
A)、13、14、17、24、34、35、37、4
2(黄色酸化鉄)、53、55、81、83(ジスアゾ
イエローHR)、95、97、98、100、101、
104、108、109、110、117、120、1
38、153、C.I.ピグメントオレンジ5、13、
16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレ
ッド1、2、3、5、17、22(ブリリアントファー
ストスカーレット)、23、31、38、48:2(パ
ーマネントレッド2B(Ba))、48:2(パーマネ
ントレッド2B(Ca))、48:3(パーマネントレ
ッド2B(Sr))、48:4(パーマネントレッド2
B(Mn))、49:1、52:2、53:1、57:
1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:
1、63:2、64:1、81(ローダミン6Gレー
キ)、83、88、101(べんがら)、104、10
5、106、108(カドミウムレッド)、112、1
14、122(キナクリドンマゼンタ)、123、14
6、149、166、168、170、172、17
7、178、179、185、190、193、20
9、219、C.I.ピグメンバイオレット1(ローダ
ミンレーキ)、3、5:1、16、19(キナクリドン
レッド)、23、38、C.I.ピグメントブルー1、
2、15(フタロシアニンブルーR)、15:1、1
5:2、15:3(フタロシアニンブルーG)、15:
4、15:6(フタロシアニンブルーE)、16、1
7:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリー
ン1、4、7、8、10、17、18、36、等が使用
できる。
【0012】その添加量は、1.0〜20重量%が好ま
しいが、さらには5.0〜10重量%が好ましい。粒子
径は1μm以下から用いることができるが、さらには平
均粒子径が0.5μm以下である粒子からなる顔料を用
いることが好ましい。
【0013】またこれらの顔料を均一分散するために
は、必要により分散剤を顔料に対し0.5〜200重量
%添加することができ、さらに好ましくは1〜50重量
%、特に好ましくは10〜30重量%添加することがで
き、さらにボールミル等で分散処理されることが望まし
い。
【0014】本発明のインクに用いられる顔料分散用の
分散剤の代表例としては、アクリル系樹脂等があげら
れ、かかるアクリル系樹脂の具体例としては、たとえば
スチレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸−アクリル
酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸−
アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル
酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルス
チレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルス
チレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重
合体およびこれらの塩などがあげられる。
【0015】なお、分散剤を水中に溶解させるに際して
加える溶媒としては、例えば2−アミノイソブタノー
ル、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノ
エタノールアミン、N−n−ブチルジエタノールアミ
ン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエ
チルエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、
モルホリン、アンモニア水等を助剤として用いてもよ
い。
【0016】本発明のインクに用いる樹脂エマルジョン
としてはその平均粒径が500nm以下であるものが用
いられ、望ましくは300nm以下のものが用いられ、
1種または2種以上を混合して用いることができる。そ
の添加量は、インク中の顔料に対し等量かそれ以上であ
ることが必要である。
【0017】樹脂エマルジョンの樹脂成分の例として、
ポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル酸エステ
ル、ポリエチルアクリル酸エステル、スチレンーブタジ
エン共重合体、ブタジエン共重合体、アクリロニトリル
ーブタジエン共重合体、クロロプレン共重合体、架橋ア
クリル樹脂、架橋スチレン樹脂、フッ素樹脂、フッ化ビ
ニリデン、ベンゾグアナミン樹脂、フエノール樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、セルロース、スチレン−アクリル酸
エステル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エステル
共重合体、ポリスチレン、スチレン−アクリルアミド共
重合体、n−イソブチルアクリレート、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、アクリルアミド、シリコーン樹脂、ポ
リビニルアセタール、ポリアミド、ロジン系樹脂、ポリ
エチレン、ポリカーボネート、塩化ビニリデン樹脂、ポ
リビニルアルコール、セルロース系樹脂、エポキシ樹
脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
酢酸ビニル−アクリル共重合体、塩化ビニル樹脂、ポリ
ウレタン、ロジンエステル、ポリエチレンワックス、モ
ンタンワックス、アルコールワックス、合成酸化ワック
ス、αオレフィン−無水マレイン酸共重合体、カルナバ
ワックス等の動植物系ワックス、ラノリン、パラフィン
ワックス、マイクロクリスタリンワックス等があるがこ
れに限定されるものではない。
【0018】また本発明のインクに用いる水溶性有機化
合物としては表面張力が32mN/m以下のものが好ま
しい。これはインク全体の表面張力を低下させること
で、基材への浸透性、定着性の効果を付与するためであ
る。また、これら効果を発現するためにインク全量の5
〜15%以上の添加量であることが好ましい。
【0019】本発明に用いられる水溶性有機化合物とし
ては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロ
ピルアルコール、i−プロピルアルコール等のアルコー
ル類、またはエチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等が用
いられ、これらの2種以上の混合物でも良い。これら水
溶性有機溶剤を印字の流れ、にじみが生じない範囲で添
加することが出来る。
【0020】本発明に用いられる湿潤剤としては、グリ
セリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ヘキシレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2,
4−ブタントリオール、2,2‘−チオジエタノール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等
の高沸点低揮発性の多価アルコール類が用いられ、その
他N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミ
ダゾリジノン、モノエタノールアミン、N,N−ジメチ
ルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、N−n−ブチルジエタノール
アミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノール
アミン等の水溶性有機溶剤を印字の流れ、にじみが生じ
ない範囲で添加することが出来る。
【0021】また必要に応じ、記録媒体とインクとの濡
れ性を得るために界面活性剤を用いることができる。界
面活性剤としては、水溶性のアニオン性、カチオン性、
両性、ノニオン性の界面活性剤を一種類または複数種を
添加できる。添加量としては適度な濡れ性を確保する為
に0.5〜10重量%、望ましくは1〜8重量%が必要
である。
【0022】その他必要に応じて、リン酸二水素カリウ
ム、リン酸水素二ナトリウム等のpH調整剤、防カビ、
防腐、防錆等の目的で安息香酸、ジクロロフェン、ヘキ
サクロロフェン、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、エ
チレンジアミン四酢酸(EDTA)、デヒドロ酢酸ナト
リウム、1,2−ベゾチアゾリン−3−オン(プロキセ
ルXLII)、3,4−イソチアゾリン−3−オン等を含
むことができる。
【0023】<作用>以上説明したように、本発明のイ
ンクジェット記録用水性顔料インクは、少なくとも水、
顔料、樹脂エマルジョン、湿潤剤および水溶性有機化合
物を必須成分として構成することで、特に受像層処理な
どを施さない紙、プラスチックフィルム等にも直接記録
が可能で、記録画像の耐水性、定着性、および吐出安定
性に優れたインクジェット記録用水性顔料インクが得ら
れる。
【0024】
【実施例】本発明は以下の実施例によってさらに詳細に
説明するが、これらに限定されるものではない。文中
「部」は特に断りのない限り質量基準であり、また、固
形分基準である。
【0025】<実施例1>水35部にエチレングリコー
ル20部、ブチルセロソルブ5部を溶解した水溶液を攪
拌しつつ、そこへ固形分34%の樹脂エマルジョン15
部(OH−29HZ、新中村化学社製)を徐々に添加
し、混合攪拌し完全に均一混合させる。さらにそこに固
形分20%カーボンブラック水分散液25部(CAB−
O−JETTM200、キャボット社製)を徐々に添加
し、混合攪拌し完全に均一混合させることでインクジェ
ット記録用水性顔料インクを得た。
【0026】<実施例2>実施例1におけるブチルセロ
ソルブに変えてメチルセロソルブを使用した以外、実施
例1と同様にしてインクジェット記録用水性顔料インク
を得た。
【0027】<実施例3>実施例1におけるブチルセロ
ソルブに変えてエチルセロソルブを使用した以外、実施
例1と同様にしてインクジェット記録用水性顔料インク
を得た。
【0028】<実施例4>水30部にエチレングリコー
ル20部、ブチルセロソルブ10部を溶解した水溶液を
攪拌しつつ、そこへ固形分34%の樹脂エマルジョン1
5部(OH−29HZ、新中村化学社製)を徐々に添加
し、混合攪拌し完全に均一混合させる。さらにそこに固
形分20%カーボンブラック水分散液25部(CAB−
O−JET TM200、キャボット社製)を徐々に添加
し、混合攪拌し完全に均一混合させることでインクジェ
ット記録用水性顔料インクを得た。
【0029】<実施例5>実施例4におけるブチルセロ
ソルブに変えてメチルセロソルブを使用した以外、実施
例4と同様にしてインクジェット記録用水性顔料インク
を得た。
【0030】<実施例6>実施例4におけるブチルセロ
ソルブに変えてエチルセロソルブを使用した以外、実施
例4と同様にしてインクジェット記録用水性顔料インク
を得た。
【0031】<比較例1>水40部にエチレングリコー
ル20部を溶解した水溶液を攪拌しつつ、そこへ固形分
34%の樹脂エマルジョン15部(OH−29HZ、新
中村化学社製)を徐々に添加し、混合攪拌し完全に均一
混合させる。さらにそこに固形分20%カーボンブラッ
ク水分散液25部(CAB−O−JETTM200、キャ
ボット社製)を徐々に添加し、混合攪拌し完全に均一混
合させることでインクジェット記録用水性顔料インクを
得た。
【0032】<比較例2>水38部にエチレングリコー
ル20部、ブチルセロソルブ2部を溶解した水溶液を攪
拌しつつ、そこへ固形分34%の樹脂エマルジョン15
部(OH−29HZ、新中村化学社製)を徐々に添加
し、混合攪拌し完全に均一混合させる。さらにそこに固
形分20%カーボンブラック水分散液25部(CAB−
O−JETTM200、キャボット社製)を徐々に添加
し、混合攪拌し完全に均一混合させることでインクジェ
ット記録用水性顔料インクを得た。
【0033】上記手順に従い調製した実施例1〜6,比
較例1,2のインクをカートリッジ充填時に孔径1.5
μmのメンブランフィルターにて数回濾過してゴミ及び
粗大粒子を除去し、インクジェットプリンタ/エプソン
PM−760Cを使用し、吐出試験を行った。なお、被
記録媒体としては未処理の高級アート紙を使用した。
【0034】上記条件での出力物の評価項目および判定
基準は以下の通りである。
【0035】<表面張力測定>協和界面科学社製の自動
表面張力計CBVB−Zによる測定値。 <発色濃度>マクベス反射濃度計RD−918による測
定値。 ◎;1.8以上 ○;1.5〜1.8 △;1.2〜1.5 ×;1.2以下 <平均ドット径>記録部を光学顕微鏡で拡大観察した時
の平均ドット径。 ◎;40−50μm ○;30−40μm △;20−30μm ×;20μm以下
【0036】上記の評価項目及び判定基準に基づき、実
施例、比較例の評価結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1に示したように、特に受像層処理を施
していない高級アート紙上にも優れた記録画像を形成で
き、且つ吐出安定性にも優れたインクジェット記録用水
性顔料インクが得られた。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインクジェ
ット記録用水性顔料インクは、少なくとも水、顔料、樹
脂エマルジョン、湿潤剤および水溶性有機化合物を必須
成分として構成されるインクジェット記録用水性顔料イ
ンクであり、前記水溶性有機化合物の表面張力が32m
N/m以下であり、その添加量が5〜15%であるこ
と、また湿潤剤の添加量がインク全量の15%以上であ
ること、樹脂エマルジョン添加量が顔料添加量と同量か
それ以上であることで、受像層処理などを施さない紙、
プラスチックフィルム等にも直接記録が可能で、記録画
像の耐水性、定着性、吐出安定性に優れ、特に表面張力
が32mN/m以下の水溶性有機化合物を含むことで、
基材への高浸透性、高定着性、さらには高発色濃度の記
録画像が得られるインクジェット記録用水性顔料インク
を提供することが出来た。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA13 FC01 FC02 2H086 BA01 BA52 BA55 BA59 BA60 BA62 4J039 AD03 AD10 AD15 AE00 AE07 BA04 BA06 BA12 BA13 BA35 BC07 BC08 BC09 BC10 BC11 BC14 BC15 BC35 BC50 BC51 BE01 BE12 BE22 BE28 CA06 EA34 EA38 EA41 EA43 EA48 FA02 GA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも水、顔料、樹脂エマルジョン、
    湿潤剤および水溶性有機化合物を必須成分として構成さ
    れるインクジェット記録用水性顔料インクであり、 前記水溶性有機化合物の表面張力が32mN/m以下で
    あり、その添加量が5〜15%であることを特徴とする
    インクジェット記録用水性顔料インク。
  2. 【請求項2】前記インクジェット記録用水性顔料インク
    の顔料添加量が5〜10%、 樹脂エマルジョン添加量が顔料添加量と同量かそれ以
    上、そして、 湿潤剤の添加量が15%以上であることを特徴とする請
    求項1記載のインクジェット記録用水性顔料インク。
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