JP2002370679A - ドライブシャフト組立ラインにおける異常対処方法 - Google Patents

ドライブシャフト組立ラインにおける異常対処方法

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JP2002370679A
JP2002370679A JP2001180105A JP2001180105A JP2002370679A JP 2002370679 A JP2002370679 A JP 2002370679A JP 2001180105 A JP2001180105 A JP 2001180105A JP 2001180105 A JP2001180105 A JP 2001180105A JP 2002370679 A JP2002370679 A JP 2002370679A
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shaft
boot
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band
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JP2001180105A
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Yoshitake Nakajima
淑岳 中島
Haruhisa Harada
晴久 原田
Motoharu Nagura
元治 名倉
Toshihisa Sawatsubashi
寿久 沢津橋
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライブシャフト組立ラインにおいて異常事
態を回避する迅速な対応を容易に実現することにある。 【解決手段】 固定型等速自在継手、摺動型等速自在継
手、シャフト、ブーツ、ブーツバンドを含む構成部品か
らなるドライブシャフトの組立ラインにおいて、各構成
部品を所定位置に定配する工程と、各ブーツ内にシャフ
トを挿入する工程と、シャフト両端部に各継手の内側継
手部材をそれぞれ嵌合させる工程と、シャフト両端部の
内側継手部材に各継手の外側継手部材をそれぞれ嵌合さ
せる工程と、ブーツ内にグリースを封入し、ブーツを各
継手の外側継手部材に被せる工程とを含む組立工程の作
業内容を、複数のポジションに配置された多関節ロボッ
トR1〜R5に振り分けて実行させ、その実行時にいず
れかの多関節ロボットの故障を含む異常事態が発生する
と、その多関節ロボットと連係動作する他の多関節ロボ
ットは異常事態を回避する動作を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドライブシャフト組
立ラインにおける異常対処方法に関し、詳しくは、固定
型等速自在継手と摺動型等速自在継手をシャフトの両端
部にそれぞれ組み付けるドライブシャフトの組立ライン
において、部品の供給停止などの異常事態が発生したと
きの対処方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンから駆動車輪に動力を
伝達する動力伝達機構として用いられるドライブシャフ
トは、一本のシャフトの両端部に摺動型等速自在継手お
よび固定型等速自在継手をセレーションによりトルク伝
達可能にそれぞれ結合させてユニット化した構成を具備
する。
【0003】このドライブシャフトでは、エンジンと車
輪との相対的位置関係の変化による角度変位と軸方向変
位に対応する必要があるため、エンジン側(インボード
側)と駆動車輪側(アウトボード側)との間にシャフト
を介装し、そのシャフトの一端部を摺動型等速自在継手
を介してディファレンシャルに連結し、他端部を固定型
等速自在継手および車輪軸受を介して駆動車輪に連結し
ている。これら摺動型等速自在継手および固定型等速自
在継手には、内部への異物などの侵入や外部へのグリー
スの漏出を防止するための密封用ブーツがそれぞれ装着
されている。通常、アウトボード側に位置する固定型等
速自在継手については樹脂製ブーツが使用され、インボ
ード側に位置する摺動型等速自在継手についてはゴム製
ブーツが使用され、それぞれシャフトの端部と各等速自
在継手の外側継手部材にブーツバンドにより締め付け固
定される。
【0004】前記摺動型等速自在継手は角度変位だけで
なく、いわゆるプランジングによって軸方向変位も吸収
されるのに対して、固定型等速自在継手は、角度変位の
みが可能となっている。前記摺動型等速自在継手の一種
にトリポード型等速自在継手があり、このトリポード型
等速自在継手は、半径方向に突出した三本の脚軸を有
し、シャフトの一端にセレーションを介してトルク伝達
可能に連結されてスナップリングにより抜け止めされる
トリポード部材と、そのトリポード部材が収容され、車
体側のディファレンシャルに取り付けられる外側継手部
材と、前記トリポード部材の脚軸に複数のニードルころ
を介して取り付けられ、外側継手部材の内周面に形成さ
れたトラック溝に収容されてそのトラック溝両側のロー
ラ案内面によって案内されるローラとを主要な構成部材
としている。また、固定型等速自在継手は、車輪軸受を
介して駆動車輪に取り付けられる外側継手部材と、シャ
フトの他端に取り付けられる内側継手部材と、内外側継
手部材の両トラック溝間に介在してトルクを伝達する複
数のボールと、内外側継手部材間に介在して各ボールを
保持するケージとを主要な構成部材としている。
【0005】前記シャフト、摺動型等速自在継手および
固定型等速自在継手からなるドライブシャフトの組立の
概略は以下の通りである。なお、各構成部材の組立手順
はいろいろなパターンがあるため、以下では摺動型等速
自在継手と固定型等速自在継手とに分けて説明する。
【0006】まず、固定型等速自在継手のブーツのシャ
フト側端部にブーツバンドを定配し、シャフトの一方の
端部に前記ブーツを挿入する。そして、このシャフトの
端部に、内側継手部材、ボール、ケージおよび外側継手
部材とを組み付けてユニット化されたアッセンブリ(ア
ッシー)を装着する。この時、シャフトの端部外周面に
形成されたセレーションと前記内側継手部材の内径面に
形成されたセレーションとの位相を合わせた状態でアッ
センブリの内側継手部材をシャフトに嵌合させる。その
後、ブーツ内にグリースを封入した上で、そのブーツの
継手側端部を外側継手部材に装着してその継手側端部に
ブーツバンドを定配し、ブーツのシャフト側端部および
継手側端部のブーツバンドを締め付け固定する。
【0007】一方、摺動型等速自在継手のブーツのシャ
フト側端部にブーツバンドを定配し、シャフトの他方の
端部に前記ブーツを挿入する。そして、シャフトの端部
にトリポード部材およびローラを装着する。このトリポ
ード部材とローラとがユニット化されたトリポードキッ
トを、シャフトの端部外周面に形成されたセレーション
とトリポード部材の内径面に形成されたセレーションと
の位相を合わせた状態でシャフトに嵌合させる。このシ
ャフトに装着されたトリポードに外側継手部材を被せ、
ブーツ内にグリースを封入した後、そのブーツの継手側
端部を外側継手部材に装着してその継手側端部にブーツ
バンドを定配し、ブーツのシャフト側端部および継手側
端部のブーツバンドを締め付け固定する。
【0008】以上のように摺動型等速自在継手と固定型
等速自在継手とをシャフトに組み付けたドライブシャフ
トは、外観検査工程や各種試験工程などの後工程へ経て
最終的に製品化されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したド
ライブシャフトの組立は、人手に頼っているというのが
現状であり、複数の作業者が摺動型等速自在継手、固定
型等速自在継手およびシャフトの各構成部品の組み付け
を分業体制で行っている。この種のドライブシャフトを
構成する摺動型等速自在継手、固定型等速自在継手およ
びシャフトの各種部品の中にはかなりの重量物もあり、
それら重量物を作業者が扱うことから、作業環境の悪化
を招来し、また、複数の作業者が、分担された作業内容
を実行するためにはある程度の作業スペースを必要とす
ることから、ドライブシャフトの組立全体での作業スペ
ースの有効利用を図ることが困難であった。
【0010】さらに、両等速自在継手の内側継手部材を
シャフトに装着するに際しては、両者におけるセレーシ
ョンの位相を合わせる作業に熟練を要し、また、ブーツ
の端部を外側継手部材に装着する作業においても熟練を
要するなど、人手の場合には熟練度を必要とし、作業効
率の向上および作業時間の短縮化を図ることも非常に困
難であった。
【0011】そこで、ドライブシャフトの組立におい
て、作業環境の改善、作業スペースの有効利用、作業効
率の向上および作業時間の短縮化を図るため、組立ロボ
ットによる自動化が要望されている。しかしながら、組
立ロボットによるドライブシャフト組立ラインでは、前
記組立ロボットの故障による異常事態、部品や組立品
(アッセンブリ)の供給停止による異常事態、部品また
は組立品の待ちによるライン停止の異常事態などが発生
する場合があり、それら異常事態の発生時にはそれを回
避する迅速な対応が要求される。
【0012】本発明は前記要求を満足させるべく提案さ
れたもので、その目的とするところは、作業環境の改
善、作業スペースの有効利用、作業効率の向上および作
業時間の短縮化を図り得るドライブシャフト組立ライン
において、異常事態を回避する迅速な対応を容易に実現
し得る対処方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、固定型等速自在継手、
摺動型等速自在継手、これら継手の内側継手部材に嵌合
するシャフト、前記継手の外側継手部材の内部を密封す
るブーツ、そのブーツの端部をシャフトまたは外側継手
部材に固定するブーツバンドを含む構成部品からなるド
ライブシャフトの組立ラインにおいて、前記ドライブシ
ャフトの各構成部品を所定位置に定配する工程と、前記
各ブーツ内に前記シャフトを挿入する工程と、そのシャ
フトの両端部に各継手の内側継手部材をそれぞれ嵌合さ
せる工程と、前記シャフトの両端部の内側継手部材に各
継手の外側継手部材をそれぞれ嵌合させる工程と、各継
手のブーツ内にグリースを封入し、そのブーツを各継手
の外側継手部材に被せる工程と、前記ブーツバンドによ
りブーツの端部をシャフトまたは外側継手部材に固定す
る工程とを含む組立工程の作業内容を、複数のポジショ
ンに配置された多関節ロボットに振り分けて実行させ、
その実行時にいずれかの多関節ロボットの故障を含む異
常事態が発生すると、その多関節ロボットと連係動作す
る他の多関節ロボットは前記異常事態を回避する動作を
実行することを特徴とする。
【0014】本発明では、多関節ロボットの故障を含む
異常事態の発生時、その多関節ロボットと連係動作する
他の多関節ロボットが実行する異常事態の回避動作に
は、以下のものが挙げられる。
【0015】前記多関節ロボットと隣接する他の多関
節ロボットは、前記多関節ロボットが実行する作業の一
部と重複する機能を有し、前記多関節ロボットの故障発
生時、前記多関節ロボットと隣接する他の多関節ロボッ
トは、前記多関節ロボットの作業内容を一部代行するこ
と。
【0016】前工程での多関節ロボットの故障、ある
いは前工程からの部品または組立品の供給停止が異常事
態として発生すると、次工程の多関節ロボットは、前記
異常事態が回復するまで予め決められた位置で停止して
工程待ちすること。
【0017】前記部品または組立品を一時的に取り置
くためのバッファを組立ラインに設け、前記多関節ロボ
ットは、部品または組立品を前記バッファにプールする
ことにより、部品または組立品の待ちによるライン停止
を回避すること。
【0018】前記複数の多関節ロボットの他に、異常
事態発生時のライン停止を回避する少なくとも一台の補
助ロボットを配設すること。
【0019】摺動型等速自在継手、固定型等速自在継手
およびシャフトを含む構成部品からなるドライブシャフ
トの組立ラインにおいて、複数の多関節ロボットを利用
してそれら多関節ロボット同士の連係でもって各構成部
品の組立を実行することにより、組立ラインの自動化を
図り、その結果、作業者の削減、作業環境の改善、作業
スペースの有効利用、作業効率の向上および作業時間の
短縮化を図る。
【0020】この組立ラインにおいて、組立工程の作業
内容を前記多関節ロボットにより実行させる時にいずれ
かの多関節ロボットの故障を含む異常事態が発生する
と、その多関節ロボットと連係動作する他の多関節ロボ
ットは前記異常事態を回避する動作を実行することによ
り、作業効率の向上および作業時間の短縮化を実現する
ことがより一層容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を以下に詳述す
る。以下の実施形態では、シャフトの両端部に摺動型等
速自在継手および固定型等速自在継手を装着したドライ
ブシャフトについて、摺動型等速自在継手としてトリポ
ード型等速自在継手(以下、TJと称す)、固定型等速
自在継手としてツェッパー型等速自在継手(以下、BJ
と称す)を採用した場合について説明する。なお、TJ
以外にDOJ等の他の摺動型等速自在継手、BJ以外に
UJ等の他の固定型等速自在継手をそれぞれシャフトの
両端部に装着したドライブシャフトについても適用可能
である。
【0022】このドライブシャフトの組立ラインは、前
組立ラインと後組立ラインに分割されている。図1は前
組立ラインにおける多関節ロボットR1〜R5を含む配
置レイアウト、図2は後組立ラインにおける多関節ロボ
ットR6〜R10を含む配置レイアウトをそれぞれ示
す。これら配置レイアウトは一例であり、ドライブシャ
フトの組立内容に応じて設計変更が可能である。
【0023】前組立ラインと後組立ラインとの間は、前
組立ラインから後組立ラインへ組立品を搬送するための
移送装置20が配設されている。この移送装置20は、
前組立ラインと後組立ラインとの処理速度の差によって
はバッファとしての機能も発揮する。つまり、この移送
装置20では、ワークである部品または組立品を一時的
に取り置くことができ、これにより、部品または組立品
の待ちによるライン停止などの異常事態を回避すること
ができる。なお、このようなバッファは、前組立ライン
または後組立ライン内、例えば多関節ロボットR1〜R
5,R6〜R10の移動範囲内に設置することも可能で
ある。
【0024】図3、図4は前組立ラインと後組立ライン
のそれぞれにおいて、TJ、BJおよびシャフトを主要
な構成部品としてドライブシャフトの組立手順を説明す
るためのものである。なお、ドライブシャフトの組立手
順についても適宜設計変更が可能である。図中のシャフ
トは同一姿勢であるが、後述するように前組立ラインお
よび後組立ラインにおいて、多関節ロボットの作業動作
に合わせて垂直状態または水平状態のいずれかの姿勢に
保持される。このシャフトの姿勢保持は、多関節ロボッ
トR1〜R5,R6〜R10による把持、あるいは支持
装置によるチャックなどにより実現される。
【0025】図1、図2に示す前組立ラインと後組立ラ
インでは、複数(それぞれのラインで5箇所ずつ)のポ
ジションに多関節ロボットR1〜R5,R6〜R10を
配置し、各多関節ロボットR1〜R5,R6〜R10が
受け持つ作業を実行する。これら前組立ラインと後組立
ラインのそれぞれでは、複数(この実施形態では前組立
ラインに5台、後組立ラインに5台の計10台)の多関
節ロボットR1〜R5,R6〜R10が設置されている
が、この多関節ロボットの設置台数については、前述し
た配置レイアウトと共に必要に応じて変更可能であって
任意である。
【0026】これら多関節ロボットR1〜R5,R6〜
R10は、他の多関節ロボットが実行する作業の一部と
重複する機能を有し、多関節ロボットが保有する作業量
の多少に応じて他の多関節ロボットに代えて作業を実行
して他の多関節ロボットを補助することが可能である。
この多関節ロボットの補助動作は、多関節ロボットの正
常動作時のみならず、多関節ロボットの故障発生などの
異常事態時、その多関節ロボットと隣接する他の多関節
ロボットが、前記多関節ロボットの移動範囲と重合する
部分で作業内容を一部代行する。
【0027】各多関節ロボットR1〜R5,R6〜R1
0が実行する作業は、その多関節ロボットR1〜R5,
R6〜R10のアーム先端部21の移動範囲内に、部品
または組立品に応じた把持機能を有する各種のハンドリ
ングツール(アタッチメント)を着脱可能に設置し、多
関節ロボットR1〜R5,R6〜R10が所望のハンド
リングツールを選択してアーム先端部21に装着した上
で、設置ベースの水平回転と多関節による折り曲げ駆動
により、前記アーム先端部21がXYZ方向での三次元
の旋回範囲内で移動し、かつ、軸中心に回転することに
より行われる。
【0028】まず、図1に示すように前組立ラインの作
業エリア22の周囲箇所には、ドライブシャフトの構成
部品、つまり、BJブーツ、TJブーツ、BJ小バン
ド、TJ小バンド、シャフト、小丸クリップ、トリポー
ドキット、BJアッセンブリ(BJアッシー)、スナッ
プリングを供給するためのホッパー等の供給部23〜3
1が配設されている。この供給部23〜31には画像処
理装置が配設され、その画像処理装置により部品の有無
または姿勢を検出し、その検出信号に基づいて多関節ロ
ボットR1〜R5に装着された所定のハンドリングツー
ルにより部品の予め決められた箇所を把持して取り出す
ように設定されている。
【0029】前記多関節ロボットR1〜R5のアーム先
端部21の移動範囲内において、隣接する多関節ロボッ
トのアーム先端部の移動範囲と重複する部位に、前記部
品または組立品を載置して多関節ロボットR1〜R5に
よる作業を実行するためのステーションS1〜S4(作
業台)が配置されている。これらステーションS1〜S
4には、部品または組立品を垂直状態あるいは水平状態
で支持するための支持装置や各種の検査装置などが設置
されている。なお、ステーションS4については多関節
ロボットR4のみのアーム移動範囲内であるが、後組立
ラインへの移送装置20が付設されている。
【0030】この前組立ラインでは、図3に示すように
BJブーツ1を定配し、そのBJブーツ1の小径端部
(シャフト側端部)にBJ小バンド2を定配し、前記B
Jブーツ1の小径端部にシャフト3のBJ側端部を挿入
する。また、TJブーツ4を定配し、そのTJブーツ4
の小径側端部(シャフト側端部)にTJ小バンド5を定
配し、前記TJブーツ4の小径側端部にシャフト3のT
J側端部を挿入する。
【0031】そして、シャフト3のTJ側端部にトリポ
ードキット6を装着し、シャフト3のBJ側端部に内側
継手部材(以下、内輪と称す)の抜け止め用のクリップ
7(以下、小丸クリップと称す)を挿入する。このトリ
ポードキット6は、内輪であるトリポード部材とローラ
とをユニット化したものであり、シャフト3のTJ側端
部の外周面に形成されたセレーションとトリポード部材
の内径面に形成されたセレーションとの位相を合わせた
状態でシャフト3のTJ側端部に嵌合される。
【0032】その後、シャフト3のBJ側端部にBJア
ッセンブリ8を装着する。このBJアッセンブリ8は、
内輪、ボール、ケージおよび外側継手部材(以下、外輪
と称す)を予め組み込んだもので、シャフト3のBJ側
端部に前工程で取り付けられた小丸クリップ7を縮径さ
せながらシャフト3のBJ側端部に装着され、前述した
シャフト3のTJ側端部に組み付けられたトリポードキ
ット6の場合と同様、シャフト3のBJ側端部の外周面
に形成されたセレーションと内輪の内径面に形成された
セレーションとの位相を合わせた状態でシャフト3のB
J側端部に嵌合される。
【0033】最後にトリポードキット6が装着されたシ
ャフト3のTJ側端部にトリポードキット6の抜け止め
用のスナップリング9を装着する。なお、この前組立ラ
インでの一連の部品のシャフト3に対する組み付け順序
について、図3に示すものは一例であり、ドライブシャ
フトを構成する部品の種類によっては前後逆転するよう
な組み付け順序とすることも可能である。
【0034】次に、図2に示すように後組立ラインの作
業エリア32の周囲箇所には、ドライブシャフトの構成
部品、つまり、TJ外輪、BJ大バンド、TJ大バンド
を供給するためのホッパー等の供給部33〜35が配設
されている。この供給部33〜35には画像処理装置が
配設され、その画像処理装置により部品の有無または姿
勢を検出し、その検出信号に基づいて多関節ロボットR
6〜R10に装着された所定のハンドリングツールによ
り部品の予め決められた箇所を把持して取り出すように
設定されている。
【0035】前記多関節ロボットR6〜R10のアーム
先端部21の移動範囲内において、隣接する多関節ロボ
ットのアーム先端部の移動範囲と重複する部位に、部品
または組立品を載置して多関節ロボットR6〜R10に
よる作業を実行するためのステーションS5〜S8(作
業台)が配置されている。これらステーションS5〜S
8には、前述した前組立ラインと同様、部品または組立
品を垂直状態あるいは水平状態で支持するための支持装
置や各種の検査装置などが設置されている。なお、ステ
ーションS5には前組立ラインからの移送装置20が付
設されている。また、ステーションS8については多関
節ロボットR10のみのアーム移動範囲内であるが、後
組立ラインでの組立を完了したドライブシャフトが定配
される。
【0036】この後組立ラインでは、図4に示すように
前組立ラインで組み立てられた組立品に対して、まず、
TJ外輪10をシャフト3のTJ側端部に組み付ける。
つまり、シャフト3のTJ側端部に装着されたトリポー
ドキット6が前記TJ外輪10内に収容されるようにT
J外輪10を定配する。このTJ外輪10およびTJブ
ーツ4間、BJアッセンブリ8およびBJブーツ1間の
それぞれにグリースを封入する。
【0037】このグリースの封入後、BJブーツ1およ
びTJブーツ4の大径端部(継手側端部)をTJ外輪1
0およびBJアッセンブリ8に被せ、BJ大バンド11
およびTJ大バンド12を挿入してBJブーツ1および
TJブーツ4の大径端部にそれぞれ定配し、その後、仮
加締めおよび本加締めにより締め付け固定する。なお、
前述したBJ小バンド2、BJ大バンド11およびTJ
大バンド12は、加締めにより塑性変形で締め付け可能
なものが使用され、TJ小バンド5は、ワンタッチ式で
締め付け可能なものが使用されている。これら二種類の
ブーツバンドは、その取り付け箇所などの諸条件に応じ
て適宜変更して選択使用することが可能である。
【0038】各工程の多関節ロボットR1〜R5,R6
〜R10は、次工程における多関節ロボットの作業開始
に合致した姿勢に部品または組立品を保持した状態のま
までステーションに載置する。なお、必ずしもステーシ
ョンに載置する必要はなく、部品または組立品の受け渡
しは、多関節ロボットがアーム先端部のハンドリングツ
ール同士で直接的に行うことも可能である。また、多関
節ロボットのハンドリングツールの先端部には、部品の
有無などを検出するセンサを設けるようにしてもよい。
【0039】また、多関節ロボットR1〜R5,R6〜
R10は、ドライブシャフトへのBJとTJの組立につ
いて共通した作業を実行することも可能である。つま
り、ドライブシャフトへのBJとTJの組立について共
通した作業については、BJとTJとで別々の多関節ロ
ボットを使用することなく、一つの多関節ロボットで共
用することも可能である。また、前記ドライブシャフト
へのBJとTJの組立を前後二つの組立ラインに分けて
いるが、これ以外にBJまたはTJのいずれか一方の組
立をオフラインで行うこともできる。
【0040】さらに、多関節ロボットR1〜R5,R6
〜R10は、前工程からの部品または組立品の供給停
止、あるいは前工程での多関節ロボットの故障発生など
の異常事態が発生した時、その異常事態が回復するまで
予め決められた位置、例えば他の多関節ロボットの作業
動作を阻害しない位置で工程待ちとして停止し、部品ま
たは組立品の供給再開、あるいは多関節ロボットの正常
復帰により稼動再開するように設定されている。
【0041】前記多関節ロボットR1〜R5,R6〜R
10の故障発生などの異常事態の検出は、多関節ロボッ
トに設けられたセンサ、あるいは次工程の多関節ロボッ
トに設けられたセンサにより行われる。これらセンサ
は、多関節ロボット以外にも、例えばハンドリングツー
ル、ステーション、部品の供給部などに設けることも可
能である。また、多関節ロボット、ステーションまたは
部品の供給部を監視する画像処理装置などにより異常事
態を検出することも可能である。
【0042】これら前組立ラインおよび後組立ラインで
は、図5、図6に示すようにシーケンサ36,37によ
り周辺機器(多関節ロボットR1〜R5,R6〜R1
0、部品の供給部23〜31,33〜35、固定表示器
38,39、ハンディ表示器40,41、画像処理装置
42〜43,44〜45)からの情報および前記周辺機
器への情報に基づいて、多関節ロボットR1〜R5,R
6〜R10を用いた各工程での作業、各種の部品および
BJアッセンブリの供給、画像処理装置42〜43,4
4〜45による部品の有無や姿勢検出などを実行する。
【0043】また、前組立ラインと後組立ラインにおけ
るドライブシャフトの構成部品の組立流れは図7、図8
のようになっており、前組立ラインおよび後組立ライン
に設置された多関節ロボットR1〜R5,R6〜R10
の作業動作手順は図9乃至図18に示すとおりである。
以下、前組立ライン(図5、図7、図9乃至図13参
照)と後組立ライン(図6、図8、図14乃至図18参
照)に分けて説明する。
【0044】[前組立ライン]図1に示す実施形態の前
組立ラインにおいて、図5に示すシーケンサ36は、固
定表示器38およびハンディ表示器40、各種部品の供
給部23〜31、画像処理装置42,43、多関節ロボ
ットR1〜R5およびステーションS1〜S4のそれぞ
れとの間で、以下のような情報の送受信が実行される。
【0045】固定表示器38およびハンディ表示器40
については、動作状況・異常情報の表示指令と、その表
示指令に基づくライン動作指示・手動操作の情報、ワー
ク有無・エラー情報との送受信が実行される。シャフト
3の供給部27、BJブーツ1およびTJブーツ4の供
給部23,24、BJアッセンブリ8の供給部30、ス
ナップリング9の供給部31、トリポードキット6(以
下、単にトリポードと称す)の供給部29、BJ小バン
ド2およびTJ小バンド5の供給部25,26、小丸ク
リップ7の供給部28については、動作指令とその動作
指令に基づくワーク有無・エラー情報の送受信が実行さ
れる。TJ小バンド供給用カメラ46、BJ小バンド供
給用カメラ47、BJアッセンブリ供給用カメラ48、
TJブーツ位相検出用カメラ49を有する画像処理装置
42と、BJブーツ供給用カメラ50、TJブーツ供給
用カメラ51、トリポード供給用カメラ52を有する画
像処理装置43については、動作指令とその動作指令に
基づくワーク有無・エラー情報の送受信が実行される。
5台の多関節ロボットR1〜R5については、動作指令
・データ・段取り情報とそれらの情報に基づく動作完了
・データ・エラー情報の送受信が実行される。ブーツ挿
入・小バンド加締めステーションS1、シャフトセレー
ション検出・トリポード嵌合ステーションS2、プレス
ステーションS3、排出・スナップリング組み付けステ
ーションS4については、動作指令とその動作指令に基
づくワーク有無・エラー情報の送受信が実行される。
【0046】図1に示す実施形態の前組立ラインにおい
て、図7に示す部品の組立流れおよび図9乃至図13に
示す多関節ロボットR1〜R5の動作を参照しながら多
関節ロボットR1〜R5を中心に詳述する。
【0047】まず、多関節ロボットR1は、図7および
図9に示すようにブーツ把持用のハンドリングツールを
装着するために、そのアーム先端部21が、多関節ロボ
ットR1の移動範囲内に配置された前記ハンドリングツ
ールへ移動してそのハンドリングツールを装着する。こ
の時、アーム先端部21とハンドリングツールとの電気
的な接点でもってハンドリングツールの装着の有無が検
出可能となる。なお、このハンドリングツール装着の有
無検出は、以下に述べる全てのハンドリングツールにお
いても同様である。
【0048】また、BJブーツ1の供給部23における
供給装置(ホッパー)を回転させた上で、画像処理装置
43のBJブーツ供給用カメラ50により供給装置内で
のBJブーツ1の有無および姿勢を非接触で検出してそ
のデータを記憶する。このデータに基づいて多関節ロボ
ットR1は供給部23からのBJブーツ1の取り出し作
業を実行する。BJブーツ1の取り出しが可能であり、
かつ、ステーションS1上へのBJブーツ1の定配が可
能であることを確認した上でアーム先端部21をBJブ
ーツ1の供給部23へ移動させ、ハンドリングツールで
もってBJブーツ1を供給装置から取り出し、そのBJ
ブーツ1をステーションS1上に所定の姿勢、つまり、
小径端部であるシャフト側端部を上にした姿勢で定配す
る。
【0049】同様に、TJブーツ4の供給部24におけ
る供給装置(ホッパー)を回転させた上で画像処理装置
43のTJブーツ供給用カメラ51により供給装置内で
のTJブーツ4の有無および姿勢を非接触で検出してそ
のデータを記憶する。このデータに基づいて多関節ロボ
ットR1は供給部24からのTJブーツ4の取り出し作
業を実行する。TJブーツ4の取り出しが可能であり、
かつ、ステーションS1上へのTJブーツ4の定配が可
能であることを確認した上でアーム先端部21をTJブ
ーツ4の供給部24へ移動させ、ハンドリングツールで
もってTJブーツ4を供給装置から取り出し、そのTJ
ブーツ4をステーションS1上に所定の姿勢、つまり、
小径端部であるシャフト側端部を上にした姿勢で定配す
る。
【0050】ここで、TJブーツ4は、その大径端部が
装着されるTJ外輪10がトリポード形状により断面花
形の形状を有するためにその断面形状に合わせて位相を
検出する必要がある。従って、多関節ロボットR1によ
りTJブーツ4をブーツ位相検出位置へ移送し、画像処
理装置42のTJブーツ位相検出用カメラ49によりT
Jブーツ4の位相を非接触で検出してその位相データを
記憶する。この位相データに基づいてTJブーツ4のT
J外輪10への組み付けが実行されることになる。な
お、TJ外輪10の断面形状が真円形状であれば、前述
した位相検出を実行する必要はない。
【0051】BJ小バンド2に関する作業準備ができた
時点で、多関節ロボットR1は、ステーションS1での
作業において次の多関節ロボットR2によるシャフト3
の挿入待ち状態となる。この時、多関節ロボットR1
は、多関節ロボットR2の作業動作を阻害しないような
位置で待機することになる。
【0052】この多関節ロボットR1の待機中、多関節
ロボットR2は、図7および図10に示すようにシャフ
ト把持用のハンドリングツールを装着するために、その
アーム先端部21が、多関節ロボットR2の移動範囲内
に配置された前記ハンドリングツールへ移動してそのハ
ンドリングツールを装着する。また、シャフト3の供給
部27におけるシャフト3の供給状況を検出し、シャフ
ト3の取り出しが可能であることを確認した上でアーム
先端部21をシャフト3の供給部27へ移動させ、ハン
ドリングツールでもってシャフト3を供給装置から取り
出す。なお、この多関節ロボットR2の作業が完了して
おれば、多関節ロボットR1は待機することなく、後述
する次の作業を連続的に続行することになる。
【0053】多関節ロボットR2は、供給装置から取り
出されたシャフト3を、ステーションS1に配置された
シャフト検査装置(センサ)へ移送し、その検査装置に
よりシャフト3の長さおよび把持方向、TJ側セレーシ
ョンの位相を非接触で検出してそのデータを記憶する。
このデータに基づいてシャフト3への他の部品の組み付
け作業が実行される。
【0054】この検査後、シャフト挿入準備ができた状
態であるか否か、つまり、ステーションS1上に定配さ
れたBJブーツ1にBJ小バンド2が組み付けられてい
るか否かを判断する。このBJ小バンド2の組み付けは
多関節ロボットR3により実行されるため、BJブーツ
1にBJ小バンド2が組み付けられていなければ、多関
節ロボットR2は、ステーションS1での作業において
次の多関節ロボットR3によるBJ小バンド2の組付待
ち状態となる。このとき、多関節ロボットR2は、多関
節ロボットR3の作業動作を阻害しないような位置で待
機することになる。
【0055】この多関節ロボットR2の待機中、多関節
ロボットR3は、図7および図11に示すようにBJ小
バンド把持用のハンドリングツールを装着するために、
そのアーム先端部21が、多関節ロボットR3の移動範
囲内に配置された前記ハンドリングツールへ移動してそ
のハンドリングツールを装着する。また、加締めタイプ
のBJ小バンド2の供給部25における供給装置を回転
させた上で画像処理装置42のBJ小バンド供給用カメ
ラ47により供給装置内でのBJ小バンド2の有無およ
び姿勢を非接触で検出してそのデータを記憶する。この
データに基づいて多関節ロボットR3は供給部25から
のBJ小バンド2の取り出し作業を実行する。
【0056】BJ小バンド2の取り出しが可能であり、
かつ、BJ小バンド2の定配が可能であることを確認し
た上でアーム先端部21をBJ小バンド2の供給部25
へ移動させ、ハンドリングツールでもってBJ小バンド
2を供給装置から取り出す。この時、ハンドリングツー
ルでは、BJ小バンド2の内径側をチャックする状態で
把持する。ここで、BJ小バンド2の取り出し後、加締
め部分による位相と表裏いずれの状態にあるかを検出す
る必要があるため、多関節ロボットR3によりBJ小バ
ンド2を位相・表裏検査位置に移送し、画像処理装置4
2によりBJ小バンド2の位相・表裏を非接触で検出し
てそのデータを記憶する。このデータに基づいてBJ小
バンド2はBJブーツ1に組み付けられることになる。
【0057】また、この多関節ロボットR3では、ワン
タッチ式のTJ小バンド5の供給部26における供給装
置を回転させた上で画像処理装置42のTJ小バンド供
給用カメラ46により供給装置内でのTJ小バンド5の
有無および姿勢を検出してそのデータを記憶する。この
データに基づいて多関節ロボットR3は供給部26から
のTJ小バンド5の取り出し作業を実行する。
【0058】TJ小バンド5の取り出しが可能であり、
かつ、TJ小バンド5の定配が可能であることを確認し
た上でアーム先端部21をTJ小バンド5の供給部26
へ移動させ、ハンドリングツールでもってTJ小バンド
5を供給装置から取り出す。この時、ハンドリングツー
ルでは、TJ小バンド5の内径側をチャックする状態で
把持する。ここで、前述したBJ小バンド2の場合と同
様、TJ小バンド5の取り出し後、仮加締め部分(レバ
ー部)および本加締め部分(爪部)による位相と表裏い
ずれの状態にあるかを検出する必要があるため、多関節
ロボットR3によりTJ小バンド5を拡径させながら位
相・表裏検出位置へ移送し、画像処理装置42によりT
J小バンド5の位相・表裏を非接触で検出してそのデー
タを記憶する。このデータに基づいてTJ小バンド5は
TJブーツ4に組み付けられることになる。
【0059】その後、多関節ロボットR3は、BJ小バ
ンド2の取り出しが可能であるか否かを判断し、そのB
J小バンド2が取り出し不可であれば、BJ小バンド2
の位相・表裏検査における画像処理待ちとなる。このB
J小バンド2の取り出しが可能であれば、そのBJ小バ
ンド2の定配が可能であることを確認した上で、多関節
ロボットR3によりBJ小バンド2を内径チャックで把
持した状態で移送し、多関節ロボットR3の移動範囲内
に配置された仮置き台に定配する。
【0060】この時点で、多関節ロボットR3はハンド
リングツールを交換する。つまり、BJ小バンド2の内
径チャック把持用のハンドリングツールを、BJブーツ
1への装着を可能にするため、BJ小バンド2の外径チ
ャック把持用のハンドリングツールに交換する。このツ
ール交換は、内径チャック用ハンドリングツールを元の
箇所に返却した上で、多関節ロボットR3の移動範囲内
に配置された外径チャック用ハンドリングツールをアー
ム先端部21が受け取りに行くことにより実現される。
なお、他の種類のハンドリングツールについても、その
交換時は、前述の場合と同様、不要なハンドリングツー
ルを元の箇所に返却した上で、多関節ロボットの移動範
囲内に配置された必要なハンドリングツールをアーム先
端部21が受け取りに行くことになる。
【0061】この多関節ロボットR3によるBJ小バン
ド2の組み付け準備ができた時点で、多関節ロボットR
3によりBJ小バンド2を外径チャックで把持した状態
でステーションS1へ移送し、そのステーションS1上
に定配されたBJブーツ1の小径端部に前記BJ小バン
ド2を定配する。このBJ小バンド2の定配は、外部ア
クチュエータによりBJ小バンド2を保持した状態で行
われる。なお、BJ小バンド2の組み付け準備ができて
いなければ、多関節ロボットR2によるBJブーツ1の
定配待ちとなる。この時、多関節ロボットR3は、多関
節ロボットR2の作業動作を阻害しないような位置で待
機することになる。この時点で、多関節ロボットR3は
ハンドリングツールを交換する。つまり、BJ小バンド
2の外径チャック把持用のハンドリングツールを、TJ
小バンド5の外径チャック把持用のハンドリングツール
に交換する。
【0062】その後、多関節ロボットR3は、TJ小バ
ンド5の取り出しが可能であるか否かを判断し、そのT
J小バンド5が取り出し不可であれば、TJ小バンド5
の位相・表裏検査における画像処理待ちとなる。このT
J小バンド5の取り出しが可能であれば、多関節ロボッ
トR3によるTJ小バンド5の組み付け準備ができた時
点で、多関節ロボットR3によりTJ小バンド5を外径
チャックで把持した状態でステーションS1へ移送し、
そのステーションS1上に定配されたTJブーツ4の小
径端部に前記TJ小バンド5を定配して仮加締めする。
このTJ小バンド5の仮加締めは、ステーションS1に
設置された加締め用治具によりそのTJ小バンド5のレ
バー部が折り曲げられ、外部アクチュエータによりTJ
小バンド5を補助した状態で行われる。なお、TJ小バ
ンド5の組み付け準備ができていなければ、多関節ロボ
ットR2によるTJブーツ4の定配待ちとなる。この
時、多関節ロボットR3は、多関節ロボットR2の作業
動作を阻害しないような位置で待機することになる。
【0063】このTJ小バンド5の組み付け後、多関節
ロボットR3は、BJ小バンド2の内径チャック用ハン
ドリングツールへ交換するために初期状態に復帰して待
機する。この状況では、ステーションS1上にBJブー
ツ1およびTJブーツ4が定配され、それぞれの小径端
部(シャフト側端部)にBJ小バンド2およびTJ小バ
ンド5が定配された状態にある。
【0064】一方、前述したようにシャフト3の挿入準
備ができた状態にある多関節ロボットR2は、多関節ロ
ボットR3によるBJ小バンド2の組み付けが完了した
時点で、図7および図10に示すようにステーションS
1上に定配されたBJブーツ1にシャフト3を挿入す
る。また、前述したようにBJ小バンド2の加締め準備
ができた状態にある多関節ロボットR1は、多関節ロボ
ットR2によるシャフト3の挿入が完了した時点で、図
7および図9に示すようにBJ小バンド2を加締める。
【0065】多関節ロボットR2は、BJブーツ1を装
着したシャフト3をハンドリングツールで把持した状態
で上下反転し、シャフト3の挿入準備ができた時点で、
ステーションS1上に定配されたTJブーツ4にシャフ
ト3を挿入する。この時、シャフト3の挿入準備ができ
ていなければ、多関節ロボットR3によるステーション
S1でのTJ小バンド5の組み付け待ちとなる。この
時、多関節ロボットR2は、多関節ロボットR3の作業
動作を阻害しないような位置で待機することになる。
【0066】その後、多関節ロボットR1は、BJ小バ
ンド2の加締め用ハンドリングツールからTJ小バンド
5の加締め用ハンドリングツールへ交換した上でTJ小
バンド5の本加締め準備ができたか否かを判断する。こ
のTJ小バンド5の本加締め準備ができていなければ、
ステーションS1でのTJ小バンド5の本加締め補助待
ち状態となる。そのTJ小バンド5の本加締め準備がで
きた時点でTJ小バンド5を本加締めする。このTJ小
バンド5の本加締めは、前記加締め用ハンドリングツー
ルにより爪部を加締めることにより行われる。なお、T
J小バンド5の本加締めを完了した多関節ロボットR1
は、ブーツ把持用のハンドリングツールへ交換するため
に初期状態に復帰して待機する。
【0067】一方、多関節ロボットR2は、ステーショ
ンS2での作業準備ができているかを判断し、その準備
ができていなければ、後述する多関節ロボットR5によ
るステーションS2からステーションS3への組立品
(ワーク)搬送待ちとなる。つまり、ステーションS2
にて多関節ロボットR5によりトリポード6および小丸
クリップ7をシャフト3に装着する作業が完了し、その
作業済みの組立品がステーションS3へ搬送された後で
ステーションS2には組立品が存在しない状況が作業準
備ができた状態である。前記ステーションS2での作業
準備ができた時点で、多関節ロボットR2は、BJブー
ツ1およびTJブーツ4を装着したシャフト3(組立
品)をステーションS2へ移送して定配する。その後、
多関節ロボットR2は初期状態に復帰して待機する。
【0068】次に、多関節ロボットR4は、図7および
図12に示すようにシャフト把持用のハンドリングツー
ルを装着するために、そのアーム先端部21が、多関節
ロボットR4の移動範囲内に配置された前記ハンドリン
グツールへ移動してそのハンドリングツールを装着す
る。また、ステーションS2からの組立品の取り出しが
可能であることを確認した上でアーム先端部21をステ
ーションS2へ移動させ、ハンドリングツールでもって
組立品をステーションS2から取り出す。なお、ステー
ションS2からの組立品の取り出しが不可であれば、多
関節ロボットR2による組立品の定配待ちとなる。この
時、多関節ロボットR4は、多関節ロボットR2の作業
動作を阻害しないような位置で待機することになる。
【0069】再度、ステーションS2への組立品の定配
が可能であることを確認した上で、多関節ロボットR4
は、前記組立品を、ステーションS2に配置されたシャ
フトセレーション用の位相検査装置(センサ)へ移送
し、その位相検査装置によりシャフト3のTJ側端部の
外周面に形成されたセレーションの位相を非接触で検出
してその位相データを記憶する。この位相データに基づ
いてシャフト3のTJ側端部にトリポード6が組み付け
られることになる。この検査後、多関節ロボットR4は
その組立品を上下反転させながらステーションS2へ移
送し、そのステーションS2上で固定治具により垂直状
態で固定する。
【0070】その後、BJアッセンブリ8の供給部30
における供給装置を回転させた上で画像処理装置42の
BJアッセンブリ供給用カメラ48により供給装置内で
のBJアッセンブリ8の有無および姿勢を非接触で検出
してそのデータを記憶する。そのデータに基づいて多関
節ロボットR4は供給部30からのBJアッセンブリ8
の取り出し作業を実行する。BJアッセンブリ8が取り
出し可能であることを確認した上でアーム先端部21を
BJアッセンブリ8の供給部30へ移動させ、ハンドリ
ングツールでもってBJアッセンブリ8を供給装置から
取り出す。
【0071】このBJアッセンブリ8の取り出し後、ス
テーションS2に設置された姿勢矯正装置まで移送し、
その姿勢矯正装置によりBJアッセンブリ8の内輪の姿
勢を矯正する。さらに、ステーションS2に設置された
ボール検査装置まで移送し、そのボール検査装置により
BJアッセンブリ8のボールを検査する。このボール検
査は、透過型または反射型光電センサにより非接触でも
ってケージのボールポケット内のボールの有無を検査す
るものである。この検査によりボールが正常でなけれ
ば、そのBJアッセンブリ8を不良品として排出する。
【0072】前記検査によりボールが正常であれば、ス
テーションS2に配置されたセレーション位相検査装置
(センサ)へ移送し、その位相検査装置によりBJアッ
センブリ8の内輪の内径に形成されたセレーションの位
相を非接触で検出してその位相データを記憶する。この
位相データに基づいてBJアッセンブリ8がシャフト3
のBJ側端部に組み付けられることになる。この位相検
出後、BJアッセンブリ8を、ステーションS2に設置
されたグリース供給装置へ移送し、そのグリース供給装
置によりグリースを封入する。
【0073】そして、BJアッセンブリ8をステーショ
ンS2に定配可能であることを確認した上で、多関節ロ
ボットR4はBJアッセンブリ8をステーションS2に
定配し、さらに、そのBJアッセンブリ8の把持状態が
上下反転するように持ち替える。その持ち替えられたB
Jアッセンブリ8を移送してステーションS3に定配す
る。このステーションS3にはプレス加工用のシャフト
圧入機が設置されている。この時点で、多関節ロボット
R4は、前述した多関節ロボットR3と同様の動作でも
って、BJアッセンブリ把持用のハンドリングツールか
らスナップリング把持用のハンドリングツールへ交換す
る。
【0074】多関節ロボットR4は、スナップリング9
が取り出し可能であることを確認した上でアーム先端部
21をそのスナップリング9の供給部31へ移動させ、
ハンドリングツールでもってBJアッセンブリ8を供給
装置から取り出す。なお、スナップリング9が取り出し
不可であれば、スナップリング9の供給待ちとなる。こ
の多関節ロボットR4がスナップリング9の供給装置か
らそのスナップリング9を取り出し、スナップリング9
の一個取りを確認した上でそのスナップリング9が組み
付け可能であるか否かを判断する。
【0075】このスナップリング9が組み付け不可であ
れば、多関節ロボットR5によるステーションS3での
シャフト3のプレス完了待ちとなる。このとき、多関節
ロボットR4は、多関節ロボットR5の作業動作を阻害
しないような位置で待機することになる。なお、この多
関節ロボットR5の作業が完了しておれば、多関節ロボ
ットR4は待機することなく、後述する次の作業を連続
的に続行することになる。
【0076】一方、多関節ロボットR5は、図7および
図13に示すようにトリポード把持用のハンドリングツ
ールを装着するために、そのアーム先端部21が、多関
節ロボットR5の移動範囲内に配置された前記ハンドリ
ングツールへ移動してそのハンドリングツールを装着す
る。また、トリポード6の供給部29における供給装置
を回転させた上で画像処理装置43のトリポード供給用
カメラ52により供給装置内でのトリポード6の有無お
よび姿勢を非接触で検出してそのデータを記憶する。そ
のデータに基づいて多関節ロボットR5は供給部29か
らのトリポード6の取り出し作業を実行する。トリポー
ド6の取り出しが可能であり、かつ、トリポード6の定
配が可能であることを確認した上でアーム先端部21を
トリポード6の供給部29へ移動させ、ハンドリングツ
ールでもってトリポード6を供給装置から取り出す。こ
の時、ハンドリングツールでは、トリポード6の内径側
をチャックする状態で把持する。
【0077】ここで、前記供給装置からの取り出し後、
トリポード6を、ステーションS2に配置された置き台
に定配してトリポード部材の脚軸位置を定めた上でハン
ドリングツールにより把持し直して取り出し、その位相
と表裏いずれの状態にあるかを非接触で検出してそのデ
ータを記憶する。このデータに基づいてトリポード6が
シャフト3のTJ側端部に組み付けられることになる。
【0078】つまり、多関節ロボットR5は、トリポー
ド6を、ステーションS2に配置されたセレーション位
相検査装置(センサ)へ移送し、その位相検査装置によ
りトリポード6の内径に形成されたセレーションの位相
を非接触で検出する。このセレーション検出後、トリポ
ード6の表裏をセンサにより検出し、そのトリポード6
が表向きでなければ、トリポード6を表裏反転させた上
で再度セレーションの位相を検出する。その後、シャフ
ト3の準備ができた時点で、トリポード6を、ステーシ
ョンS2上に定配されたシャフト3に嵌合させる。な
お、前記シャフト3の準備ができていなければ、多関節
ロボットR2によるステーションS2でのシャフト待ち
となる。
【0079】多関節ロボットR5によりトリポード6を
シャフト3に嵌合させた上で、その多関節ロボットR5
について、トリポード6を内径チャックで把持するハン
ドリングツールを、シャフト把持用のハンドリングツー
ルに交換する。その上で、トリポード6を嵌合させたシ
ャフト3を、ステーションS2に配置されたシャフトセ
レーション用の位相検出装置(センサ)へ移送し、その
位相検査装置によりシャフト3のBJ側端部の外周面に
形成されたセレーションの位相を非接触で検出してその
位相データを記憶する。この位相データに基づいてシャ
フト3のBJ側端部にBJアッセンブリ8が組み付けら
れることになる。
【0080】この位相検出後、小丸クリップ7の準備が
でき、かつ、シャフト3にその小丸クリップ7が組み付
けられていないことを確認した上で、多関節ロボットR
5を小丸クリップ7の供給部28へ移送し、その小丸ク
リップ7の供給装置にてシャフト3のBJ側端部に小丸
クリップ7を挿入して組み付ける。なお、小丸クリップ
7の供給部28で小丸クリップ7が準備できていなけれ
ば、その供給装置により一個の小丸クリップ7の定配待
ちとなる。
【0081】この小丸クリップ7の組み付け後、多関節
ロボットR5によりシャフト3をステーションS2へ移
送し、そのステーションS2に配置された小丸クリップ
7の検査装置(センサ)で、シャフト3に組み付けられ
た小丸クリップ7の有無を検出してそのデータを記憶す
る。このデータに基づいて小丸クリップ7が組み付けら
れているか否かを確認する。小丸クリップ7の組み付け
が完了しておれば、シャフト3を多関節ロボットR5に
よりステーションS3へ移送して定配し、そのステーシ
ョンS3に予め定配されたBJアッセンブリ8とセレー
ション嵌合させる。つまり、多関節ロボットR5により
把持されたシャフト3のBJ側端部をBJアッセンブリ
8の内輪にセレーションの位相を合わせた状態で嵌合さ
せる。
【0082】その上で、ステーションS3に設置された
シャフト圧入機によるプレス加工でもってトリポード6
およびBJアッセンブリ8にシャフト3を圧入する。こ
のプレス後、多関節ロボットR5によりシャフト把持用
のハンドリングツールでもってBJブーツ1をBJアッ
センブリ8に装着する。つまり、BJブーツ1の大径側
端部をBJアッセンブリ8の外輪に被せる。このBJブ
ーツ1の装着後、多関節ロボットR5は、シャフト把持
用のハンドリングツールをトリポード把持用のハンドリ
ングツールへ交換した上で初期状態に復帰して待機す
る。
【0083】多関節ロボットR5により前記ステーショ
ンS3にてトリポード6およびBJアッセンブリ8への
シャフト3のプレスが完了すれば、多関節ロボットR4
は、図7および図12に示すようにトリポード6が組み
付けられたシャフト3のTJ側端部に、供給装置から取
り出したスナップリング9を組み付ける。このスナップ
リング9の組み付け後、多関節ロボットR4は、スナッ
プリング把持用のハンドリングツールからBJアッセン
ブリ把持用のハンドリングツールへ交換する。
【0084】そして、プレス完了してスナップリング9
を組み付けたシャフト3を、多関節ロボットR4により
BJアッセンブリ8を把持した状態でステーションS4
へ移送して排出する。このステーションS4では、ステ
ーションS4に設置されたスナップリング圧入装置およ
び検査装置により、シャフト3のTJ側端部に組み付け
られたスナップリング9を圧入すると共にその状態を検
査し、その後、移送装置20により前組立完了品を後組
立ラインへ搬送する。
【0085】[後組立ライン]図2に示す実施形態の後
組立ラインにおいて、図6に示すシーケンサ37は、固
定表示器39およびハンディ表示器41、各種部品の供
給部33〜35、画像処理装置44,45、多関節ロボ
ットR6〜R10およびステーションS5〜S8のそれ
ぞれとの間で、以下のような情報の送受信が実行され
る。
【0086】固定表示器39およびハンディ表示器41
については、動作状況・異常情報の表示指令と、その表
示指令に基づくライン動作指示・手動操作の情報、ワー
ク有無・エラー情報との送受信が実行される。TJ外輪
10の供給部33、BJ大バンド11およびTJ大バン
ド12の供給部34,35については、動作指令とその
動作指令に基づくワーク有無・エラー情報の送受信が実
行される。TJ大バンド供給用カメラ53,54(1個
取り用と位相検出用)を有する画像処理装置44と、B
J大バンド供給用カメラ55,56(1個取り用と位相
検出用)およびTJ外輪供給用カメラ57を有する画像
処理装置45については、動作指令とその動作指令に基
づくワーク有無・エラー情報の送受信が実行される。5
台の多関節ロボットR6〜R10については、動作指令
・データ・段取り情報とそれらの情報に基づく動作完了
・データ・エラー情報の送受信が実行される。引き抜き
検査ステーションS5、BJ側組立ステーションS6、
TJ側組立ステーションS7、排出ステーションS8に
ついては、動作指令とその動作指令に基づくワーク有無
・エラー情報の送受信が実行される。
【0087】図2に示す実施形態の後組立ラインにおい
て、図8に示す部品の組立流れおよび図14乃至図18
に示す多関節ロボットR6〜R10の動作を参照しなが
ら多関節ロボットR6〜R10を中心に詳述する。
【0088】まず、多関節ロボットR6は、図8および
図14に示すようにシャフト把持用のハンドリングツー
ルを装着するために、そのアーム先端部21が、多関節
ロボットR6の移動範囲内に配置された前記ハンドリン
グツールへ移動してそのハンドリングツールを装着す
る。また、シャフト3の取り出しが可能であり、かつ、
ステーションS5上へのシャフト3の定配が可能である
ことを確認した上でアーム先端部21を前組立ラインか
らの移送装置20の排出端へ移動させ、ハンドリングツ
ールでもって前組立完了品(シャフト3)を前記移送装
置20の排出端から取り出し、そのシャフト3をステー
ションS5上に所定の姿勢で定配する。このステーショ
ンS5には、シャフト3を水平状態で支持するワーク支
持治具が設置されている。なお、シャフト3の取り出し
不可であれば、前組立ラインからの組立品の搬送待ちと
なる。
【0089】ここで、多関節ロボットR6は、シャフト
把持用のハンドリングツールをブーツ把持用のハンドリ
ングツールに交換する。ステーションS5では、そのブ
ーツ把持用のハンドリングツールによりTJブーツ4と
BJブーツ1を中央に寄せ、その状態で、ステーション
S5に付設された検査装置により引き抜き検査が実行さ
れる。さらに、前記ハンドリングツールによりBJブー
ツ1を傾け保持し、ステーションS5に付設されたグリ
ース供給装置によりBJブーツ1内にグリースを封入す
る。このグリースの封入後、BJブーツ1をBJアッセ
ンブリ8に装着する。つまり、BJブーツ1の大径側端
部をBJアッセンブリ8のBJ外輪に被せる。多関節ロ
ボットR6は、前記BJブーツ1の装着後、ブーツ把持
用のハンドリングツールをシャフト把持用のハンドリン
グツールに交換した上で、初期状態に復帰して待機す
る。
【0090】多関節ロボットR7は、図8および図15
に示すようにBJ大バンド把持用のハンドリングツール
を装着するために、そのアーム先端部21が、多関節ロ
ボットR7の移動範囲内に配置された前記ハンドリング
ツールへ移動してそのハンドリングツールを装着する。
この時、ハンドリングツールでは、BJ大バンド11の
内径側をチャックする状態で把持する。
【0091】また、BJ大バンド11の供給部34にお
ける供給装置を回転させた上で画像処理装置45のBJ
大バンド供給用カメラ55,56により供給装置内での
BJ大バンド11の有無および姿勢を検出してそのデー
タを記憶する。このデータに基づいて多関節ロボットR
7は供給部34からのBJ大バンド11の取り出し作業
を実行する。BJ大バンド11の取り出しが可能であ
り、かつ、BJ大バンド11の定配が可能であることを
確認した上でアーム先端部21をBJ大バンド11の供
給部34へ移動させ、ハンドリングツールでもってBJ
大バンド11を供給装置から取り出す。
【0092】このBJ大バンド11の取り出し後、加締
め部分による位相と表裏いずれの状態にあるかを検出す
る必要があるため、BJ大バンド11を位相・表裏検出
位置へ移送し、画像処理装置45によりBJ大バンド1
1の位相・表裏を非接触で検査してそのデータを記憶す
る。このデータに基づいてBJ大バンド11はBJブー
ツ1に組み付けられることになる。このBJ大バンド1
1の位相・表裏の検査後、多関節ロボットR7によりB
J大バンド11をステーションS6の受け渡し位置に定
配する。
【0093】ここで、多関節ロボットR8は、図8およ
び図16に示すようにシャフト把持用のハンドリングツ
ールを装着するために、そのアーム先端部21が、多関
節ロボットR8の移動範囲内に配置された前記ハンドリ
ングツールへ移動してそのハンドリングツールを装着す
る。そして、シャフト3の取り出しが可能であることを
確認した上で、シャフト3をステーションS5からステ
ーションS6へ移送する。ステーションS6には、シャ
フト3を水平状態で支持するワーク支持治具が設置され
ている。
【0094】この移送後、多関節ロボットR8は、シャ
フト把持用のハンドリングツールをBJ大バンド把持用
のハンドリングツールに交換する。このハンドリングツ
ールは、BJ大バンド11の外径側をチャックする状態
で把持するものである。そして、BJ大バンド11の取
り出しが可能であることを確認した上で、多関節ロボッ
トR8により、前記ステーションS6の受け渡し位置に
定配されたBJ大バンド11を、ステーションS6の支
持治具上に水平保持された組立品のBJブーツ1に組み
付ける。
【0095】一方、多関節ロボットR7は、図8および
図15に示すようにBJ大バンド用のハンドリングツー
ルをBJ大バンド加締め用のハンドリングツールに交換
する。このハンドリングツールでもってステーションS
6に定配されたBJ大バンド11を加締めることによ
り、BJブーツ1の大径側端部をBJアッセンブリ8の
BJ外輪に締め付け固定する。多関節ロボットR7は、
前記BJ大バンド11の装着後、ハンドリングツールを
BJ大バンド加締め用からBJ大バンド把持用へ交換し
た上で、初期状態に復帰して待機する。
【0096】これに対して、多関節ロボットR8は、図
8および図16に示すように前述したBJ大バンド11
の組み付け動作後、BJ大バンド把持用のハンドリング
ツールをシャフト把持用のハンドリングツールに交換す
る。また、TJ外輪10の供給部33における供給装置
を回転させた上で画像処理装置45のTJ外輪供給用カ
メラ57により供給装置内でのTJ外輪10の有無およ
び姿勢を非接触で検出してそのデータを記憶する。この
データに基づいて多関節ロボットR8は供給部33から
のTJ外輪10の取り出し作業を実行する。TJ外輪1
0の取り出しが可能であり、かつ、TJ外輪10の定配
が可能であることを確認した上でアーム先端部21をT
J外輪10の供給部33へ移動させ、ハンドリングツー
ルでもってTJ外輪10を供給装置から取り出す。
【0097】ここで、TJ外輪10はトリポード形状に
より断面花形の形状を有するためにその断面形状に合わ
せて位相を検出する必要がある。多関節ロボットR8
は、供給装置から取り出したTJ外輪10を位相検出位
置へ移送してTJ外輪10の位相を非接触で検出してそ
の位相データを記憶する。この位相データに基づいてT
J外輪10をトリポード6と位相を合わせてシャフト3
に組み付けることになる。この位相検出後、TJ外輪1
0の内部にグリースを封入した上で、TJ外輪10を仮
置き台に定配する。その後、多関節ロボットR8は初期
状態に復帰して待機する。
【0098】多関節ロボットR9は、図8および図17
に示すようにシャフト把持用のハンドリングツールを装
着するために、そのアーム先端部21が、多関節ロボッ
トR9の移動範囲内に配置された前記ハンドリングツー
ルへ移動してそのハンドリングツールを装着する。ま
た、シャフト3の取り出しが可能であり、かつ、ステー
ションS7上へのシャフト3の定配が可能であることを
確認した上で、ステーションS6に定配されていたシャ
フト3をステーションS7に移送して定配する。このス
テーションS7には、シャフト3を水平状態で支持する
ワーク支持治具が設置されている。なお、シャフト3の
取り出し不可であれば、前組立ラインにおける多関節ロ
ボットR2によるシャフト3の定配待ちとなる。
【0099】その後、TJ外輪10の取り出しが可能で
あることを確認した上で、多関節ロボットR9により仮
置き台に定配されていたTJ外輪10をステーションS
7へ移送し、そのステーションS7にてハンドリングツ
ールによりTJ外輪10をシャフト3に組み付ける。つ
まり、シャフト3のTJ側端部に装着されたトリポード
6に位相を合わせた状態でTJ外輪10を被せるように
装着する。
【0100】多関節ロボットR9は、シャフト把持用の
ハンドリングツールをTJ大バンド把持用のハンドリン
グツールに交換する。その上で、TJ大バンド12の供
給部35における供給装置を回転させた上で画像処理装
置44のTJ大バンド供給用カメラ53,54により供
給装置内でのTJ大バンド12の有無および姿勢を非接
触で検出してそのデータを記憶する。このデータに基づ
いて多関節ロボットR9は供給部35からのTJ大バン
ド12の取り出し作業を実行する。TJ大バンド12の
取り出しが可能であり、かつ、TJ大バンド12の定配
が可能であることを確認した上でアーム先端部21をT
J大バンド12の供給部35へ移動させ、ハンドリング
ツールでもってTJ大バンド12を供給装置から取り出
す。この時、ハンドリングツールでは、TJ大バンド1
2の内径側をチャックする状態で把持する。
【0101】ここで、TJ大バンド12の取り出し後、
仮加締め部分(レバー部)および本加締め部分(爪部)
による位相と表裏いずれの状態にあるかを検出する必要
があるため、多関節ロボットR9によりTJ大バンド1
2を拡径させながら位相・表裏検出位置へ移送し、画像
処理装置44によりTJ大バンド12の位相・表裏を非
接触で検査してそのデータを記憶する。このデータに基
づいてTJ大バンド12はTJブーツ4に組み付けられ
ることになる。このTJ大バンド12の位相・表裏検出
後、多関節ロボットR9は、TJ大バンド12をステー
ションS6の受け渡し台へ移送して定配する。
【0102】一方、多関節ロボットR10は、図8およ
び図18に示すようにTJブーツ把持用のハンドリング
ツールを装着するために、そのアーム先端部21が、多
関節ロボットR10の移動範囲内に配置された前記ハン
ドリングツールへ移動してそのハンドリングツールを装
着する。そのハンドリングツールによりステーションS
7に定配されたシャフト3のTJブーツ4を傾けてその
内部にグリースを封入し、さらに、そのTJブーツ4を
TJ外輪10に位相を合わせて装着する。つまり、TJ
ブーツ4の大径側端部をTJ外輪10に被せる。
【0103】その後、多関節ロボットR10は、TJブ
ーツ把持用のハンドリングツールをTJ大バンド把持用
のハンドリングツールに交換し、TJ大バンド12の取
り出しが可能であることを確認した上で、その多関節ロ
ボットR10によりTJ大バンド12を前記ステーショ
ンS6の受け渡し台から取り出す。そして、TJ大バン
ド12の組み付け準備ができた時点で、多関節ロボット
R10によりTJ大バンド12をステーションS7へ移
送し、そのステーションS7に定配されたTJブーツ4
の大径端部に組み付けた上で仮加締めする。このTJ大
バンド12の仮加締めは、ステーションS7に設置され
た加締め用治具によりそのTJ大バンドのレバー部を折
り曲げることにより行われる。その後、多関節ロボット
R10は、TJ大バンド把持用のハンドリングツールを
シャフト把持用のハンドリングツールに交換する。
【0104】一方、多関節ロボットR9は、図8および
図17に示すようにTJ大バンド把持用のハンドリング
ツールをTJ大バンド本加締め用のハンドリングツール
に交換する。そして、TJ大バンド12の本加締め準備
ができたことを確認した上で、多関節ロボットR9のハ
ンドリングツールより、仮加締めされていたTJ大バン
ド12を本加締めする。この本加締めは、多関節ロボッ
トR9のハンドリングツールにより爪部を加締めること
により行われる。その後、多関節ロボットR9は、TJ
大バンド本加締め用のハンドリングツールをシャフト把
持用のハンドリングツールに交換し、初期状態に復帰し
て待機する。
【0105】シャフト把持用のハンドリングツールに交
換した多関節ロボットR10は、組立品排出の準備がで
きたことを確認した上で、ステーションS7で組立を完
了したドライブシャフトをステーションS8へ移送して
定配する。多関節ロボットR10は、シャフト把持用の
ハンドリングツールをTJブーツ把持用のハンドリング
ツールに交換し、初期状態に復帰して待機する。ステー
ションS8に定配されたドライブシャフトは、後組立ラ
インの後段に設置された外観検査工程へ排出されること
になる。
【0106】なお、前記実施形態では、複数の多関節ロ
ボットR1〜R5,R6〜R10が異常事態を回避する
動作を実行する場合について説明したが、これら多関節
ロボットR1〜R5,R6〜R10以外に、異常事態発
生時のライン停止を回避する少なくとも一台の補助ロボ
ットを配設するようにしてもよい。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、摺動型等速自在継手、
固定型等速自在継手およびシャフトを含む構成部品から
なるドライブシャフトの組立ラインにおいて、組立工程
の作業内容を前記多関節ロボットにより実行させる時に
いずれかの多関節ロボットの故障を含む異常事態が発生
すると、その多関節ロボットと連係動作する他の多関節
ロボットは前記異常事態を回避する動作を実行すること
により、自動化された組立ラインにおける作業効率の向
上および作業時間の短縮化を容易に実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドライブシャフトの組立ラインの
実施形態で、前組立ラインの配置レイアウトを示す平面
図である。
【図2】本発明の実施形態における後組立ラインの配置
レイアウトを示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態における前組立ラインについ
て、ドライブシャフトの組立手順を説明するための工程
図である。
【図4】本発明の実施形態における後組立ラインについ
て、ドライブシャフトの組立手順を説明するための工程
図である。
【図5】本発明の実施形態における前組立ラインについ
て、シーケンサと周辺機器からの情報および前記周辺機
器への情報との関係を示す系統図であるである。
【図6】本発明の実施形態における後組立ラインについ
て、シーケンサと周辺機器からの情報および前記周辺機
器への情報との関係を示す系統図であるである。
【図7】本発明の実施形態における前組立ラインについ
て、ドライブシャフトを構成する部品の組立流れを説明
するためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態における後組立ラインについ
て、ドライブシャフトを構成する部品の組立流れを説明
するためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態における前組立ラインについ
て、多関節ロボットR1の作業動作手順を説明するため
のフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態における前組立ラインにつ
いて、多関節ロボットR2の作業動作手順を説明するた
めのフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態における前組立ラインにつ
いて、多関節ロボットR3の作業動作手順を説明するた
めのフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態における前組立ラインにつ
いて、多関節ロボットR4の作業動作手順を説明するた
めのフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態における前組立ラインにつ
いて、多関節ロボットR5の作業動作手順を説明するた
めのフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態における後組立ラインにつ
いて、多関節ロボットR6の作業動作手順を説明するた
めのフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態における後組立ラインにつ
いて、多関節ロボットR7の作業動作手順を説明するた
めのフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態における後組立ラインにつ
いて、多関節ロボットR8の作業動作手順を説明するた
めのフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態における後組立ラインにつ
いて、多関節ロボットR9の作業動作手順を説明するた
めのフローチャートである。
【図18】本発明の実施形態における後組立ラインにつ
いて、多関節ロボットR10の作業動作手順を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
R1〜R10 多関節ロボット 1 ブーツ(BJブーツ) 3 シャフト 4 ブーツ(TJブーツ) 6 内側継手部材(トリポードキット) 8 BJアッセンブリ 10 外側継手部材(TJ外輪) 20 バッファ(移送装置)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16D 3/84 F16D 3/84 V (72)発明者 名倉 元治 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 (72)発明者 沢津橋 寿久 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 3C030 AA19 AA21 BB03 BB11 CA11 CC07 DA01 DA02 DA03 DA05 DA06 DA09 DA10 DA13 DA23 DA24 DA27 DA35 DA37 3D114 AA07 BA29 CA09 CA11 CA16 DA12 HA03 JA12 JA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型等速自在継手、摺動型等速自在継
    手、これら継手の内側継手部材に嵌合するシャフト、前
    記継手の外側継手部材の内部を密封するブーツ、そのブ
    ーツの端部をシャフトまたは外側継手部材に固定するブ
    ーツバンドを含む構成部品からなるドライブシャフトの
    組立ラインにおいて、 前記ドライブシャフトの各構成部品を所定位置に定配す
    る工程と、前記各ブーツ内に前記シャフトを挿入する工
    程と、そのシャフトの両端部に各継手の内側継手部材を
    それぞれ嵌合させる工程と、前記シャフトの両端部の内
    側継手部材に各継手の外側継手部材をそれぞれ嵌合させ
    る工程と、各継手のブーツ内にグリースを封入し、その
    ブーツを各継手の外側継手部材に被せる工程と、前記ブ
    ーツバンドによりブーツの端部をシャフトまたは外側継
    手部材に固定する工程とを含む組立工程の作業内容を、
    複数のポジションに配置された多関節ロボットに振り分
    けて実行させ、その実行時にいずれかの多関節ロボット
    の故障を含む異常事態が発生すると、その多関節ロボッ
    トと連係動作する他の多関節ロボットは前記異常事態を
    回避する動作を実行することを特徴とするドライブシャ
    フト組立ラインにおける異常対処方法。
  2. 【請求項2】 前記多関節ロボットと隣接する他の多関
    節ロボットは、前記多関節ロボットが実行する作業の一
    部と重複する機能を有し、前記多関節ロボットの故障発
    生時、前記多関節ロボットと隣接する他の多関節ロボッ
    トは、前記多関節ロボットの作業内容を一部代行するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のドライブシャフト組立
    ラインにおける異常対処方法。
  3. 【請求項3】 前工程での多関節ロボットの故障、ある
    いは前工程からの部品または組立品の供給停止が異常事
    態として発生すると、次工程の多関節ロボットは、前記
    異常事態が回復するまで予め決められた位置で停止して
    工程待ちすることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    ドライブシャフト組立ラインにおける異常対処方法。
  4. 【請求項4】 前記部品または組立品を一時的に取り置
    くためのバッファを組立ラインに設け、前記多関節ロボ
    ットは、部品または組立品を前記バッファにプールする
    ことにより、部品または組立品の待ちによるライン停止
    を回避することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載のドライブシャフト組立ラインにおける異常対処
    方法。
  5. 【請求項5】 前記複数の多関節ロボットの他に、異常
    事態発生時のライン停止を回避する少なくとも一台の補
    助ロボットを配設することを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載のドライブシャフト組立ラインにおけ
    る異常対処方法。
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