JP2002370587A

JP2002370587A - 脱着式ディスプレイ取付け場所の利用方法およびその装置

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Publication number: JP2002370587A
Application number: JP2001178683A
Authority: JP
Inventors: Hideto Kumakura; 秀人熊倉; Toshiaki Okabe; 敏明岡部; Kazuhiro Kawachi; 和広河内; Yuji Hatagishi; 祐至畑岸
Original assignee: Toyota Motor Corp; Yazaki Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp; Yazaki Corp
Priority date: 2001-06-13
Filing date: 2001-06-13
Publication date: 2002-12-24

Abstract

(57)【要約】【課題】取り外されたディスプレイの空きスペースを
有効に利用することのできる脱着式ディスプレイ取付け
場所の利用方法およびその装置を提供する。【解決手段】車内に脱着自在に取付けられているオー
ディオビジュアルやナビゲーションシステム等のディス
プレイＤＳＰを取り外すと、空きスペース３ができるの
で、この空きスペース３に、種々の電気機器７、３１、
３７、４７、６５が取付けられているアダプタ１１を取
付ける。このアダプタ１１にはアダプタ側コネクタ１３
が取付けられており、アダプタ１１を空きスペース３に
取付けることにより、空きスペース３に設けられている
電力供給用の本体側コネクタ５に接続されるようになっ
ているので、アダプタ１１に装着されている種々の電気
機器７、３１、３７、４７、６５を使用することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、車載のオーディ
オビジュアルやナビゲーションシステムの脱着ディスプ
レイを取り外した後の、空きスペースを利用する脱着式
ディスプレイ取付け場所の利用方法およびその装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、例えば特開平９−１９３６９０号
公報に示されているように、車両内部のインストルメン
トパネルには、オーディオビジュアルやナビゲーション
システム等のディスプレイが設けられている。あるい
は、例えば特開２０００−１７７５０１号公報に示され
ているように、車両内部における天井にディスプレイが
設けられているものがある。このようなディスプレイ
は、インスツルメントパネルや天井等の取付け位置から
取り外して使用することもできるように脱着式になって
いるものも多い。

【０００３】その他、車内には種々の機器が搭載されて
いる。例えば、特開平１０−２２６２８０号公報に示さ
れているように、インスツルメントパネルに自動車電話
が収納されていたり、携帯電話が取付けられたりしてい
る。また、特開平１１−２４７号公報に示されているよ
うに、車内に写真等を入れたケースを取付けたり、特開
平１０−２６６６６４号公報に示されているように盗難
防止安全システムを搭載したりしている。あるいは、特
開平８−６７１９７号公報に示されているように、飲み
物を保持するドリンクホルダーを取付けたり、車内にお
いて種々の電気機器を使用するために、シガーソケット
から電源を取ったりしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た自動車電話や携帯電話を搭載する場合において、図１
５に示されているように、安全運転の観点から、通話中
でもハンドル１０１等から手を放さなくても話すことの
できるハンズフリーキット１０３を携帯電話１０５に接
続する場合がある。このような場合には、携帯電話１０
５のイヤホン端子１０７からコード１０９を介してマイ
ク１１１付きのイヤホン１１３に接続して、イヤホン１
１３を人体の頭部に取付けるため、コード１０９が邪魔
になったり、頭部に装着するため違和感を覚えて運転に
集中できない場合もある。また、携帯電話１０５を、シ
ガーソケット１１５に接続された充電器１１７により充
電する場合には、充電用コード１１９が運転の邪魔にな
るおそれがある。

【０００５】また、図１６に示されているように、写真
等を入れたケース１２１を車内に取付ける場合には、車
内に設けられているフック１２３を利用して吊り下げた
り、粘着テープ１２５やビスにより取付けたりするた
め、走行時の振動により外れたり破損したりするという
問題がある。また、運転の支障とならないようにするた
め、取付ける位置も限定されている。また、盗難防止シ
ステムは、車両の標準装備またはオプション設定が主
で、後付けの場合には車両配線の改造等において面倒且
つ信頼性に欠けるという問題がある。

【０００６】また、通常の保温冷ドリンクホルダはエア
コンの吹出し口にセットして、エアコンの温冷風により
ドリンクの保温や冷却を行なっているが、ドリンクホル
ダの固定位置に制約があると共に、風により温めたり冷
やしたりするものであるため能力的にも満足行くもので
はなく、効率が悪いという問題がある。さらに、車内で
使用する電気製品の多くは、車中のシガーソケットから
電力の供給を受けることを前提にしており、コンセント
形状が車内シガーソケットと結合する形状となってい
る。しかし、通常車内には1系統のシガーソケットしか
ないため、複数の電気製品を使用することができないと
いう問題がある。また、家庭において使用しているＡＣ
１００Ｖ用の電気製品を使用することができないという
問題がある。

【０００７】一方、上述したようなオーディオビジュア
ルやナビゲーションシステムのディスプレイを取り外し
た場合に、ディスプレイが取付けられていた場所が空き
スペースとなるが、従来よりこの空きスペースが使用さ
れておらず、無駄であるという問題がある。この発明の
目的は、以上のような従来の技術の問題点に着目してな
されたものであり、取り外されたディスプレイの空きス
ペースを有効に利用することのできる脱着式ディスプレ
イ取付け場所の利用方法およびその装置を提供すること
にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１による発明の脱着式ディスプレイ取付け
場所の利用方法は、車内に脱着自在に取付けられている
ディスプレイを取り外した後の空きスペースを利用する
脱着式ディスプレイ取付け場所の利用方法において、前
記ディスプレイの取付け場所に電力供給用の本体側コネ
クタを設けておき、前記本体側コネクタに接続されて電
力の供給を受けるためのアダプタ側コネクタを備えたア
ダプタに種々の電気機器を取付け、前記アダプタを前記
空きスペースにセットして、前記種々の電気機器を使用
すること、を特徴とするものである。

【０００９】従って、車内に脱着自在に取付けられてい
るオーディオビジュアルやナビゲーションシステム等の
ディスプレイを取り外すと空きスペースができるので、
この空きスペースに、種々の電気機器を装備しているア
ダプタを取付ける。このアダプタにはアダプタ側コネク
タが取付けられており、アダプタを空きスペースに取付
けることにより、空きスペースに設けられている電力供
給用の本体側コネクタに接続されるようになっているの
で、アダプタに取付けられている種々の電気機器を使用
することができる。また、このとき、アダプタからコー
ドが出ていないので、車内を整理することができ、空き
スペースを有効に利用することができると共に、安全運
転を図ることができる。

【００１０】請求項２による発明の脱着式ディスプレイ
取付け場所の利用装置は、車内に脱着自在に取付けられ
ているディスプレイを取り外した後の空きスペースを利
用するための脱着式ディスプレイ取付け場所の利用装置
であって、前記ディスプレイ取付け場所に設けられた電
力供給用の本体側コネクタと、種々の電気機器が取付け
られて前記空きスペースに着脱自在のアダプタと、前記
アダプタを前記空きスペースに取付けることにより前記
本体側コネクタに接続されて電力の供給を受けるための
アダプタ側コネクタと、を備えてなることを特徴とする
ものである。従って、車内に脱着自在に取付けられてい
るオーディオビジュアルやナビゲーションシステム等の
ディスプレイを取り外すと、空きスペースができるの
で、この空きスペースに、種々の電気機器が取付けられ
ているアダプタを取付ける。このアダプタにはアダプタ
側コネクタが取付けられており、アダプタを空きスペー
スに取付けることにより、空きスペースに設けられてい
る電力供給用の本体側コネクタに接続されて電力が供給
されるようになっているので、アダプタに装着されてい
る種々の電気機器を使用することができる。また、この
とき、アダプタからコードが出ていないので、車内を整
理することができ、空きスペースを有効に利用すること
ができる。

【００１１】請求項３による発明の脱着式ディスプレイ
取付け場所の利用装置は、請求項２記載の脱着式ディス
プレイ取付け場所の利用装置において、前記アダプタ
が、携帯電話を保持すると共に前記アダプタ側コネクタ
から電力を受けて携帯電話の充電池を充電する携帯電話
用取付け台と、前記携帯電話のイヤホン端子に接続され
て音声を発するスピーカーと、前記携帯電話のイヤホン
端子に接続されて音声を拾うマイクと、を備えたもので
あることを特徴とするものである。従って、ディスプレ
イを取り外した後の空きスペースにアダプタを取付ける
と、本体側コネクタおよびアダプタ側コネクタを介して
電力が供給されるので、携帯電話用の充電器により携帯
電話の充電池を充電することができる。また、アダプタ
には携帯電話のイヤホン端子を介して送られる音声をス
ピーカーから発すると共に、マイクにより拾った音声を
イヤホン端子を介して携帯電話に送るので、ハンズフリ
ーの通話を行なうことができる。このとき、アダプタか
らコードが出ていないので、車内を整理することがで
き、空きスペースを有効に利用して安全運転を行なうこ
とができる。

【００１２】請求項４による発明の脱着式ディスプレイ
取付け場所の利用装置は、請求項２記載の脱着式ディス
プレイ取付け場所の利用装置において、前記アダプタ
が、前記アダプタ側コネクタから電力を受けて発光する
発光部を備えた矩形状のフレームと、このフレームの内
部に写真等を収納するフォトスペースと、を備えたもの
であることを特徴とするものである。従って、ディスプ
レイを取り外した後の空きスペースにアダプタを取付け
ると、本体側コネクタおよびアダプタ側コネクタを介し
て電力が供給されるので、アダプタを構成しているフレ
ームの発光部を発光させて、フレームの内側のフォトス
ペースに収納されている写真等を飾ることができる。こ
のとき、アダプタからコードが出ていないので、車内を
整理することができ、空きスペースを有効に利用して安
全運転を行なうことができる。

【００１３】請求項５による発明の脱着式ディスプレイ
取付け場所の利用装置は、請求項２記載の脱着式ディス
プレイ取付け場所の利用装置において、前記アダプタ
が、前記アダプタ側コネクタから電力を受けて異常発生
時に警報を発するブザーと、車両に装備されているナビ
ゲーションシステムから車両位置を検出して車両位置お
よび異常発生を警察へ通報する発信器と、を備えたもの
であることを特徴とするものである。従って、ディスプ
レイを取外した後の空きスペースにアダプタを取付ける
と、本体側コネクタおよびアダプタ側コネクタを介して
電力が供給されるので、車両の盗難等の異常が発生した
ことを検知した場合にブザーが警報を発すると共に、発
信器がナビゲーションシステムにより得られる車両の位
置および異常発生を警察に通報するので、車両を盗難か
ら守ることができる。このとき、アダプタからコードが
出ていないので、車内を整理することができ、空きスペ
ースを有効に利用して安全運転を行なうことができる。

【００１４】請求項６による発明の脱着式ディスプレイ
取付け場所の利用装置は、請求項２記載の脱着式ディス
プレイ取付け場所の利用装置において、前記アダプタ
が、ドリンクを保持すると共に前記アダプタ側コネクタ
から電力を受けて発熱または吸熱して当該ドリンクの保
温または保冷をするドリンクホルダーを、備えたもので
あることを特徴とするものである。従って、ディスプレ
イを取り外した後の空きスペースにアダプタを取付ける
と、本体側コネクタおよびアダプタ側コネクタを介して
電力が供給されるので、ドリンクホルダーが発熱または
吸熱してドリンクの保温または保冷を行なうことができ
る。このとき、アダプタからコードが出ていないので、
車内を整理することができ、空きスペースを有効に利用
して安全運転を行なうことができる。

【００１５】請求項７による発明の脱着式ディスプレイ
取付け場所の利用装置は、請求項２記載の脱着式ディス
プレイ取付け場所の利用装置において、前記アダプタ
が、前記アダプタ側コネクタから電力を受けてＡＣ１０
０Ｖに変換して供給するＡＣコンセントと、前記アダプ
タ側コネクタから電力を受けて発熱するシガーソケット
と、を備えたものであることを特徴とするものである。
従って、ディスプレイを取り外した後の空きスペースに
アダプタを取付けると、本体側コネクタおよびアダプタ
側コネクタを介して電力が供給されるので、シガーソケ
ットを使用することができる。同時に、ＡＣコンセント
はＡＣ１００Ｖを供給するので、種々の一般家庭用電気
機器を使用することができる。このとき、アダプタから
コードが出ていないので、車内を整理することができ、
空きスペースを有効に利用して安全運転を行なうことが
できる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図１には、使用時には車
内の例えばインスツルメントパネル１等に取付けられて
いるオーディオビジュアルやナビゲーションシステム等
のディスプレイＤＳＰを取り外した状態が示されてい
る。このようにディスプレイＤＳＰを取り外した状態で
は、ディスプレイＤＳＰの取付け場所に空きスペース３
が空くため、この空きスペース３に種々の機器を収納し
て使用する。これにより、本来車内のどこかに収納され
るべき機器等を、空きスペース３に収納するため、邪魔
にならず、空きスペース３を有効に使用することができ
る。以下に、種々の機器を収納する場合について、詳細
に説明する。なお、実施例において共通する部位には同
じ符号を付して、重複する説明を省略する。

【００１７】

【第１実施形態】図１〜図６を併せて参照するに、ディ
スプレイＤＳＰを取り外した後の空きスペース３に本体
側コネクタ５を取付けておき、この空きスペース３に電
気機器としての携帯電話７を保持して手を使用せずに通
話を可能とするハンズフリー装置９を取付ける。図２を
参照するに、このハンズフリー装置９は、空きスペース
３に取付け自在のアダプタ１１を有しており、このアダ
プタ１１の背面１１Ｂには空きスペース３にセットする
だけで本体側コネクタ５に接続されて、電力の供給を受
けるためのアダプタ側コネクタ１３を備えている（図3
参照）。なお、アダプタ１１は空きスペース３にセット
されると、ガタついたり、容易に脱落することがないよ
うになっている。また、アダプタ１１は断面Ｌ字形状を
しており、底板１５と縦壁１７を有している。底板１５
には、使用する携帯電話７に対応した充電器１９が交換
自在に取付けられるようになっており（図4参照）、こ
の充電器１９の横には、携帯電話７を充電器１９に立て
た状態で保持するためのホルダ２１が回動自在に設けら
れている。このため、走行中でも携帯電話７を確実に保
持することができる。

【００１８】図５および図６を参照するに、ホルダ２１
は伸縮自在であり、携帯電話７の大きさに合わせて調整
自在となっている。ホルダ２１には、携帯電話７のイヤ
ホン端子２３に嵌合するイヤホンコネクタ２５が取付け
られており、ホルダ２１を上方へ旋回して携帯電話７を
保持する際にイヤホンコネクタ２５がイヤホン端子２３
に挿入されるようになっている。一方、縦壁１７には、
スピーカー２７が取付けられており、イヤホンコネクタ
２５を介して携帯電話７と接続されるので、イヤホンを
耳に付けなくても音が聞こえる。また、縦壁１７の上部
にはマイク２９が取付けられており、このマイク２９も
イヤホンコネクタ２５を介して携帯電話７と接続される
ので、話ができるようになっている。

【００１９】従って、携帯電話７による通話では、マイ
ク２９が声を拾ってイヤホンコネクタ２５を介して携帯
電話７に伝達されて発信し、携帯電話７が受信した音声
はイヤホンコネクタ２５を介してスピーカー２７から出
力されるので、運転者は両手を使わずに通話することが
できる。以上の結果から、携帯電話７およびハンズフリ
ー装置９を空きスペース３に収納するので車内が整理さ
れ、空きスペース３を有効に利用することができる。ま
た、携帯電話７とハンズフリー装置９とを接続するコー
ドがないので、邪魔にならず、運転に集中して安全運転
を図ることができる。

【００２０】

【第２実施形態】図1に図７および図８を併せて参照す
るに、ディスプレイＤＳＰを取り外した後の空きスペー
ス３に本体側コネクタ５を取付けておき、この空きスペ
ース３に電気機器としてのフォトフレーム３１を取付け
る。このフォトフレーム３１は、アダプタ１１を有して
おり、このアダプタ１１は、空きスペース３にセットす
るだけで本体側コネクタ５に接続されて電力の供給を受
けるためのアダプタ側コネクタ１３を、背面に備えてい
る。このアダプタ１１は、発光する枠状のフレーム３３
と、このフレーム３３により保持されているフォトスペ
ース３５を有している。従って、フォトフレーム３１を
空きスペース３にセットすると、アダプタ側コネクタ１
３が本体側コネクタ５に接続されて電力の供給を受ける
ので、フレーム３３が発光する。なお、アダプタ１１の
内部に昇圧・降圧回路を組み込んでおき、光源を駆動・
発光させるようにする。

【００２１】以上の結果から、空きスペース３にフォト
フレーム３１を収納するので邪魔にならず、空きスペー
ス３を有効に利用することができる。また、アダプタ側
コネクタ１３および本体側コネクタ５を介して電力を得
ることができるので、フレーム３３を発光させることが
できる。また、その他の機器、例えばカーナビと接続し
て、右折時には右側に光が流れるようにしたり、あるい
はカーオーディオと接続して、音楽に合わせて発光状態
を変化させる等の、イルミネーションとすることもで
き、車内のドレスアップを行なうこともできる。

【００２２】

【第３実施形態】図1に図９および図１０を併せて参照
するに、ディスプレイＤＳＰを取り外した後の空きスペ
ース３に本体側コネクタ５を取付けておき、この空きス
ペース３に電気機器としての盗難防止システム３７を取
付ける。この盗難防止システム３７は、電力を受け取る
ために本体側コネクタ５に接続されるアダプタ側コネク
タ１３を背面に備えたアダプタ１１を有している。この
アダプタ１１には、発信器３９およびブザー４１が回路
４３を（必要時にはコンバータ４５も）介して接続され
ている。従って、例えばカギやオートロックシステム以
外で開錠された場合等の異常時には、ブザー４１が鳴っ
て警報を発すると共に、発信器３９により警察に異常を
知らせる。また、ナビゲーションシステムにより車両位
置を検出して、発信器３９により車両の位置も同時に発
信して、発信場所を用意に特定できるようにする。車両
が発車した後も定期的に位置信号を警察に発信して、位
置を知らせる。

【００２３】以上の結果から、空きスペース３に盗難防
止システム３７を収納するので邪魔にならず、空きスペ
ース３を有効に利用することができる。また、アダプタ
側コネクタ１３および本体側コネクタ５を介して電力を
得ることができるので、ブザー４１や発信器３９を作動
させることができる。また、盗難防止システム３７はア
ダプタ１１に全て取付けられたオールインワンとなって
おり、ワンタッチで脱着を行なうことができ、後付けも
容易に行なうことができる。

【００２４】

【第４実施形態】図１に図１１および図１２を併せて参
照するに、ディスプレイＤＳＰを取り外した後の空きス
ペース３に本体側コネクタ５を取付けておき、この空き
スペース３に電気機器としての保温冷ドリンクホルダー
４７を取付ける。この保温冷ドリンクホルダー４７は、
電力を受け取るために本体側コネクタ５に接続されるア
ダプタ側コネクタ１３を背面に備えたアダプタ１１を有
している。このアダプタ１１の前面には、ドリンク４９
の下面を支持するドリンク載せ５１と、ドリンクが落ち
ないように保持するための折りたたみ自在のドリンクホ
ルダーアーム５３が取付けられている。ドリンク載せ５
１の内部には、発熱・吸熱のためのペルチェ素子５５が
設けられており、このペルチェ素子５５の発熱・吸熱を
切換える切換えスイッチ５７が設けられている。

【００２５】なお、アダプタ１１の内部には、ペルチェ
素子駆動システム５９が内蔵されており、ペルチェ素子
５５への通電方向を切換えて、発熱または吸熱を行な
う。また、ドリンク載せ５１の下面には、保冷時に使用
される放熱板６１が取付けられている。従って、切換え
スイッチ５７を保温または保冷に合わせて、ドリンク４
９をドリンク載せ５１に載せてドリンクホルダーアーム
５３により保持すると、ペルチェ素子駆動システム５９
に電力が供給され、昇圧もしくは降圧された電源がペル
チェ素子５５に分配される。これによりペルチェ素子５
５が発熱または吸熱し、ドリンク載せ５１を介してドリ
ンク４９の保温または保冷を行なう。以上の結果から、
空きスペース３に保温冷ドリンクホルダ２１を収納する
ので邪魔にならず、空きスペース３を有効に利用するこ
とができる。また、アダプタ側コネクタ１３および本体
側コネクタ５を介して電力を得ることができるので、ペ
ルチェ素子５５を作動させて、ドリンク４９の保温ある
いは保冷を行なうことができる。

【００２６】

【第５実施形態】図１に図１３および図１４を併せて参
照するに、ディスプレイＤＳＰを取り外した後の空きス
ペース３に本体側コネクタ５を取付けておき、この空き
スペース３に電気機器としての電源供給装置６３を取付
ける。この電源供給装置６３は、電力を受け取るために
本体側コネクタ５に接続されるアダプタ側コネクタ１３
を背面に備えたアダプタ１１を有している。このアダプ
タ１１の内部にはＤＣ−ＤＣコンバータ６５、および昇
圧・降圧回路付きのＤＣ−ＡＣコンバータ６７が設けら
れており、ＤＣ−ＤＣコンバータ６５の前面にはＤＣ−
ＤＣコンバータ６５に接続されているシガーソケット６
９がシガーソケットホルダ７０に保持されている。ま
た、ＤＣ−ＡＣコンバータ６７の前面には、一般家庭用
のＡＣ１００ＶのＡＣコンセント７１および切換えスイ
ッチ７３が設けられている。

【００２７】従って、切換えスイッチ７３をＤＣ側に切
換えることにより、シガーソケット６９を通常とおりに
使用する。あるいは、切換えスイッチ７３をＡＣ側に切
換えて、一般家庭用の電気製品をＡＣコンセント７１に
接続して使用する。なお、シガーソケット６９のコード
７５は、巻き取りリール７７により常時巻き取られてい
る。以上の結果から、空きスペース３に電源供給装置６
３を収納するので邪魔にならず、空きスペース３を有効
に利用することができる。また、ＡＣコンセント７１か
ら一般家庭におけると同様のＡＣ１００Ｖの電力を得る
ことができるので、種々の家庭用の電気製品を使用する
ことができる。なお、上述した実施例においては、ディ
スプレイＤＳＰがインスツルメントパネル１に取付けら
れている場合について説明したが、その他、グローブボ
ックスや天井等に取付けられる場合にも同様に適用する
ことができる。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る脱
着式ディスプレイ取付け場所の利用方法およびその装置
では、脱着式ディスプレイを取外した後の空きスペース
にアダプタを取付けることにより、アダプタが空きスペ
ースに設けられている電力供給用の本体側コネクタに接
続されるようになっているので、アダプタに接続されて
いる種々の電気機器を使用することができる。また、こ
のとき、アダプタからコードが出ていないので、車内を
整理することができ、空きスペースを有効に利用するこ
とができると共に安全運転を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る脱着式ディスプレイ取付け場所
の利用方法を示す斜視図である。

【図２】電気機器である携帯電話のハンズフリー装置の
斜視図である。

【図３】図２中III方向から見た背面図である。

【図４】交換自在の充電器を示す斜視図である。

【図５】携帯電話を保持する状態を示す拡大図である。

【図６】携帯電話を保持する高さ調整自在のホルダを示
す拡大図である。

【図７】電気機器であるフォトフレームを示す斜視図で
ある。

【図８】図7中VIII方向から見た背面図である。

【図９】電気機器である盗難防止システムの斜視図であ
る。

【図１０】図9中V方向から見た背面図ある。

【図１１】電気機器である保温冷ドリンクホルダーの斜
視図である。

【図１２】図１１中XII方向から見た背面図である。

【図１３】電気機器である電源供給装置を示す斜視図で
ある。

【図１４】図１３中XIV方向から見た背面図である。

【図１５】従来のハンズフリーを示す斜視図である。

【図１６】車内にフォトフレームを飾る状態を示す斜視
図である。

【符号の説明】

３空きスペース（ディスプレイ取付け場所）５本体側コネクタ７携帯電話（電気機器）１１アダプタ１３アダプタ側コネクタ１９充電器（携帯電話用取付け台）２３イヤホン端子２７スピーカー２９マイク３３フレーム（電気機器）３５フォトスペース３９発信器（電気機器）４１ブザー（電気機器）４７保温冷ドリンクホルダー（電気機器）６９シガーソケット（電気機器）７１ＡＣコンセント（電気機器）ＤＳＰディスプレイ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者岡部敏明静岡県榛原郡榛原町布引原206−１矢崎部品株式会社内 (72)発明者河内和広愛知県豊田市トヨタ町１番地トヨタ自動車株式会社内 (72)発明者畑岸祐至静岡県榛原郡榛原町布引原206−１矢崎部品株式会社内Ｆターム(参考） 3D020 BA06 BA07 BB01 BC03 BD11

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車内に脱着自在に取付けられているディ
スプレイを取り外した後の空きスペースを利用する脱着
式ディスプレイ取付け場所の利用方法において、前記デ
ィスプレイの取付け場所に電力供給用の本体側コネクタ
を設けておき、前記本体側コネクタに接続されて電力の
供給を受けるためのアダプタ側コネクタを備えたアダプ
タに種々の電気機器を取付け、前記アダプタを前記空き
スペースにセットして、前記種々の電気機器を使用する
こと、を特徴とする脱着式ディスプレイ取付け場所の利
用方法。
【請求項２】車内に脱着自在に取付けられているディ
スプレイを取り外した後の空きスペースを利用するため
の脱着式ディスプレイ取付け場所の利用装置であって、
前記ディスプレイ取付け場所に設けられた電力供給用の
本体側コネクタと、種々の電気機器が取付けられて前記
空きスペースに着脱自在のアダプタと、前記アダプタを
前記空きスペースに取付けることにより前記本体側コネ
クタに接続されて電力の供給を受けるためのアダプタ側
コネクタと、を備えてなることを特徴とする脱着式ディ
スプレイ取付け場所の利用装置。
【請求項３】前記アダプタが、携帯電話を保持すると
共に前記アダプタ側コネクタから電力を受けて携帯電話
の充電池を充電する携帯電話用取付け台と、前記携帯電
話のイヤホン端子に接続されて音声を発するスピーカー
と、前記携帯電話のイヤホン端子に接続されて音声を拾
うマイクと、を備えたものであることを特徴とする請求
項２記載の脱着式ディスプレイ取付け場所の利用装置。
【請求項４】前記アダプタが、前記アダプタ側コネク
タから電力を受けて発光する発光部を備えた矩形状のフ
レームと、このフレームの内部に写真等を収納するフォ
トスペースと、を備えたものであることを特徴とする請
求項２記載の脱着式ディスプレイ取付け場所の利用装
置。
【請求項５】前記アダプタが、前記アダプタ側コネク
タから電力を受けて異常発生時に警報を発するブザー
と、車両に装備されているナビゲーションシステムから
車両位置を検出して車両位置および異常発生を警察へ通
報する発信器と、を備えたものであることを特徴とする
請求項２記載の脱着式ディスプレイ取付け場所の利用装
置。
【請求項６】前記アダプタが、ドリンクを保持すると
共に前記アダプタ側コネクタから電力を受けて発熱また
は吸熱して当該ドリンクの保温または保冷をするドリン
クホルダーを、備えたものであることを特徴とする請求
項２記載の脱着式ディスプレイ取付け場所の利用装置。
【請求項７】前記アダプタが、前記アダプタ側コネク
タから電力を受けてＡＣ１００Ｖに変換して供給するＡ
Ｃコンセントと、前記アダプタ側コネクタから電力を受
けて発熱するシガーソケットと、を備えたものであるこ
とを特徴とする請求項２記載の脱着式ディスプレイ取付
け場所の利用装置。