JP2002369482A - 電磁アクチュエータ - Google Patents

電磁アクチュエータ

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JP2002369482A
JP2002369482A JP2001174591A JP2001174591A JP2002369482A JP 2002369482 A JP2002369482 A JP 2002369482A JP 2001174591 A JP2001174591 A JP 2001174591A JP 2001174591 A JP2001174591 A JP 2001174591A JP 2002369482 A JP2002369482 A JP 2002369482A
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JP
Japan
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rotor
yoke
electromagnetic actuator
support shaft
coil
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Application number
JP2001174591A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Watabe
部 伸 昭 渡
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Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デジタルカメラ等に適用される電磁アクチュエ
ータの小型化を図る。 【解決手段】N極及びS極に着磁された外周面11a,
11bを有するロータ10と、ロータ10を回動自在に
支持する枠部材20と、磁路を形成するヨーク30と、
ロータ10の回転支軸方向における両側の端面を囲むよ
うに巻回された励磁用のコイル30とを備え、ヨーク3
0は、ロータ10の回転支軸方向における一方側の端面
に対向する端面対向部31と、端面対向部31を介して
連結されてロータ10の外周面と対向する面を形成する
2つの磁極部32,33とを有し、コイル40は2つの
磁極部32,33を分ける位置において端面対向部31
の外側に直接巻回されている。これにより、従来の鉄ピ
ンが不要になり、構造の簡略化、小型化が行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の角度範囲を
回動するロータを備えた電磁アクチュエータに関し、特
に、デジタルカメラ等のシャッタ装置あるいは絞り装置
等の駆動源として用いられる電磁アクチュエータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁アクチュエータは、図9に示
すように、1つの磁極対(N極及びS極)に着磁されか
つ駆動ピン1aを有するロータ1と、ロータ1を回動自
在に支持する上側枠部材2及び下側枠部材3と、上側枠
部材2及び下側枠部材3を上下方向から取り囲むように
巻回された励磁用のコイル4と、上側枠部材2の外周に
取り付けられた円筒状のヨーク5と、上側枠部材2とヨ
ーク5との間に挿入された複数の鉄ピン6等により構成
されている。
【0003】ここで、上側枠部材2及び下側枠部材3は
樹脂材料により別体として成型されたものであり、鉄ピ
ン6は非通電時にロータ1に対して磁気的吸引力を及ぼ
すためのものであり、ヨーク5はコイル4への通電によ
り発生する磁束を通す磁路として機能し磁束の漏れをで
きるだけ防ぐものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタルカ
メラ等の小型化に対応させるべく、電磁アクチュエータ
を小型化する必要があり、上記従来の構成で単に寸法上
の小型化を図ると、コイル4の巻回スペースが確保でき
なくなり、又、鉄ピン6を設けるスペースが確保できな
くなって、要求される通電時の駆動力及び非通電時の磁
気的吸引力が確保されず、所望の機能が得られなくな
る。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、部品点数の削減、構
造の簡略化等を行なって小型化を図りつつも、要求され
る駆動力及び磁気的吸引力が得られて所望の機能を確保
できる電磁アクチュエータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁アクチュエ
ータは、N極及びS極に着磁された外周面を有しかつ回
転支軸から偏倚した位置に出力部を有するロータと、ロ
ータを回動自在に支持する枠部材と、磁路を形成するヨ
ークと、ロータの回転支軸方向における両側の端面を囲
むように巻回された励磁用のコイルとを備え、コイルへ
の通電により所定の角度範囲を回動して出力部より駆動
力を出力する電磁アクチュエータであって、上記ヨーク
は、ロータの回転支軸方向における一方側の端面に対向
する端面対向部と、端面対向部を介して連結されてロー
タの外周面と対向する面を形成する2つの磁極部とを有
し、上記コイルは、2つの磁極部を分ける位置において
端面対向部の外側に巻回されている、ことを特徴として
いる。この構成によれば、コイルが通電されると、ヨー
クと枠部材との間に磁界が発生し、この発生した磁界と
ロータのN極及びS極との間で回転力を生じ、又、2つ
の磁極部にそれぞれ異なる磁極が発生してロータの外周
面との間に作用する吸引力及び反発力により回転力を生
じ、ロータは回転して駆動力を出力する。一方、コイル
が非通電とされると、2つの磁極部とロータの外周面と
の間で磁気的吸引力が生じ、ロータは所定の角度位置に
付勢されて停止する。このように、ヨークが静的な磁気
的吸引力を発生する手段として兼用されているため、従
来のような鉄ピンが不要になり、その分だけ構造の簡略
化、小型化が行なえる。
【0007】また、本発明の電磁アクチュエータは、N
極及びS極に着磁された外周面を有しかつ回転支軸から
偏倚した位置に出力部を有するロータと、ロータを回動
自在に支持する枠部材と、磁路を形成するヨークと、ロ
ータの回転支軸方向における両側の端面を囲むように巻
回された励磁用のコイルとを備え、コイルへの通電によ
り所定の角度範囲を回動して出力部より駆動力を出力す
る電磁アクチュエータであって、上記ロータの外周面
は、N極及びS極に着磁された2つの磁極対を有し、上
記ヨークは、ロータの回転支軸方向における一方側の端
面に対向する端面対向部と、端面対向部を介して連結さ
れてロータの外周面と対向する面を形成する4つの磁極
部とを有し、上記コイルは、4つの磁極部を二組に分け
る位置において端面対向部の外側に巻回されている、こ
とを特徴としている。この構成によれば、コイルが通電
されると、ヨークと枠部材との間に磁界が発生し、この
発生した磁界とロータのN極及びS極との間で回転力を
生じ、又、4つの磁極部にはコイルを境にそれぞれ異な
る磁極が発生してロータの外周面との間に作用する吸引
力及び反発力により回転力を生じ、ロータは回転して駆
動力を出力する。一方、コイルが非通電とされると、4
つの磁極部とロータの外周面との間で磁気的吸引力が生
じ、ロータは所定の角度位置に付勢されて停止する。こ
こで、4つの磁極部は、発生する磁束の洩れ防止として
も作用するが、配置される角度を適宜選定することによ
り、主として静的な磁気的吸引力を発生するように、あ
るいは、静的な磁気的吸引力の他に通電時における回転
力も生じるように、機能させることができる。このよう
に、ヨークが静的な磁気的吸引力を発生する手段として
兼用されているため、従来のような鉄ピンが不要にな
り、その分だけ構造の簡略化、小型化が行なえる。
【0008】上記構成において、ロータには回転支軸が
一体的に形成され、枠部材には回転支軸の一方側を支持
する軸受孔が形成され、ヨークの端面対向部には回転支
軸の他方側を支持する軸受孔が形成されている、構成を
採用することができる。この構成によれば、ロータの回
転支軸を枠部材の軸受孔とヨークの軸受孔とに挿入する
ことで組み付けることができる、組み付け容易な簡単な
構造とすることができる。
【0009】また、上記構成において、枠部材にはロー
タを回動自在に支持する回転支軸が一体的に形成され、
ロータには回転支軸を挿通する軸孔が形成され、ヨーク
の端面対向部には回転支軸の端部を嵌合する嵌合孔が形
成されている、構成を採用することができる。この構成
によれば、ロータの軸孔に枠部材に形成された回転支軸
を挿通させ、その端部をヨークの嵌合孔に嵌合させるこ
とで組み付けることができる、組み付け容易な簡単な構
造とすることができ、又、枠部材(回転支軸)を基準と
して、ロータとヨークとが組み付けられるため、相互の
位置決めがより確実に行なわれる。
【0010】上記構成において、コイルはヨークの端面
対向部に直接巻回されている、構成を採用することがで
きる。この構成によれば、ヨークに直接コイルが巻回さ
れるため、例えばヨークの外側に介在する部材等を設け
その部材に巻回する場合等に比べて、ロータの回転支軸
方向における寸法を小さくすることができ、小型化が行
なえる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しつつ説明する。図1ないし図3
は、本発明に係る電磁アクチュエータの一実施形態を示
すものであり、図1は分解斜視図、図2は平面図及び縦
断面図、図3は作動説明図である。この実施形態に係る
電磁アクチュエータは、図1に示すように、所定の角度
範囲を回動するロータ10と、ロータ10を回動自在に
支持する枠部材20と、磁路を形成するヨーク30と、
励磁用のコイル40等を、その基本構成として備えてい
る。
【0012】ロータ10は、図1に示すように、円柱状
をなす本体部11と、本体部11に一体的に形成された
回転支軸としての一方側の下側支軸12及び他方側の上
側支軸13と、回転支軸から偏倚した位置に一体的に形
成された出力部としての駆動ピン14等により形成され
ている。本体部11は、その半分の外周面11aがN
極、他の半分の外周面11bがS極となるように着磁さ
れている。
【0013】枠部材20は、樹脂材料により成型された
ものであり、図1及び図2に示すように、ロータ10の
スラスト方向の軸受面として機能する基部21と、基部
21に形成されてロータ10の下側支軸12を支持する
ラジアル方向の軸受として機能する軸受孔22と、ロー
タ10の駆動ピン14の移動を許容する開口23と、ヨ
ーク30を位置決め固定するための4本の位置決め柱2
4a,24b,24c,24dと、ヨーク30を支持す
る支持面25,26と、コイル40を巻回するための巻
回溝27等により形成されている。
【0014】ヨーク30は、図1及び図2に示すよう
に、ロータ10の回転支軸方向における一方側の端面1
3aに対向する端面対向部31と、端面対向部31を介
して連結されてロータ10の外周面11a,11bと対
向する面を形成する2つの磁極部32,33とにより形
成されている。そして、端面対向部31には、ロータ1
0の上側支軸13を支持するラジアル方向の軸受として
機能する軸受孔31aが形成されている。また、図2
(b)に示すように、端面対向部31の内側の面31´
が、ロータ10のスラスト方向の軸受面として機能す
る。2つの磁極部32,33は、ロータ10の外周面1
1a,11bと所定の間隔を空けて対向するように円弧
面をなすように形成され、その中心角は略90°に設定
されている。
【0015】したがって、ロータ10の下側支軸12を
軸受孔22に挿入した後、上側支軸13を軸受孔31a
に挿入するように、その上からヨーク30を差し込むこ
とで、ヨーク30は、位置決め柱24a〜24d、支持
面25,26等により位置決め固定される。これによ
り、2つの磁極部32,33は、ロータ10の外周面1
1a,11bと常に一定の間隔をもって対向するように
配置される。
【0016】コイル40は、図1及び図2に示すよう
に、2つの磁極部32,33を分ける位置においてロー
タ10の回転支軸方向における両側の端面を囲むよう
に、すなわち、端面対向部31の上面(外側)に直接接
触するように、位置決め柱24a及び24bと位置決め
柱24c及び24dとの間及び枠部材20の巻回溝27
に巻回されている。このように、コイル40を巻回する
ことにより、ロータ10を回動自在に支持した状態で、
枠部材20とヨーク30とが確実に固定される。また、
ヨーク30の端面対向部31の外側に直接巻回すること
により、高さ方向の寸法を小さくでき、小型化が行なえ
る。
【0017】次に、この電磁アクチュエータの動作につ
いて、図3を参照しつつ説明する。先ず、コイル40へ
の非通電状態では、ロータ10は図3(a)に示す反時
計回りの回転端あるいは図3(b)に示す時計回りの回
転端に位置している。すなわち、例えば、図3(a)に
示す状態では、ロータ10の外周面11aと磁極部32
との間及び外周面11bと磁極部33との間に静的な磁
気的吸引力が作用し、ロータ10は反時計回りに付勢力
が及ぼされて、ストッパ(不図示)に当接して停止した
状態にある。
【0018】この状態において、コイル40に所定の方
向の通電がなされると、ヨーク30と枠部材20との間
に磁界が発生し、又、磁極部32にN極が発生しかつ磁
極部33にS極が発生する。そして、この発生した磁界
とロータのN極及びS極との間で回転力を生じ、又、ロ
ータ10の外周面11aと磁極部32との間及び外周面
11bと磁極部33との間に作用する反発力により回転
力を生じ、ロータ10は時計回りに回転する。これによ
り、駆動ピン14は時計回りの駆動力を発生することに
なり、図3(b)に示すように時計回りの回転端に至
り、ストッパ(不図示)に当接して停止する。
【0019】この状態で、コイル40への通電が断たれ
ると、ロータ10の外周面11aと磁極部33との間及
び外周面11bと磁極部32との間に静的な磁気的吸引
力が作用し、ロータ10は時計回りに付勢力が及ぼされ
て、ストッパ(不図示)に当接した状態で保持される。
【0020】一方、図3(b)に示す状態から、コイル
40に逆向きの通電がなされると、ヨーク30と枠部材
20との間に磁界が発生し、又、磁極部32にS極が発
生しかつ磁極部33にN極が発生する。そして、この発
生した磁界とロータのN極及びS極との間で回転力を生
じ、又、ロータ10の外周面11aと磁極部33との間
及び外周面11bと磁極部32との間に作用する反発力
により回転力を生じ、ロータ10は反時計回りに回転す
る。これにより、駆動ピン14は反時計回りの駆動力を
発生することになり、図3(a)に示すように反時計回
りの回転端に至り、ストッパ(不図示)に当接して停止
する。
【0021】この状態で、コイル40への通電が断たれ
ると、再びロータ10の外周面11aと磁極部32との
間及び外周面11bと磁極部33との間に静的な磁気的
吸引力が作用し、ロータ10は反時計回りに付勢力が及
ぼされて、ストッパ(不図示)に当接した状態で保持さ
れる。
【0022】以上のように、ヨーク30は、コイル40
への通電の際には動的な反発力あるいは吸引力を発生し
て起動力源となる一方で、コイル40への非通電の際に
は静的な磁気的吸引力を生じて、従来の鉄ピンと同様に
機能する。すなわち、ヨーク30が従来の鉄ピンの役割
を兼ね備えることにより、鉄ピンが不要になり、全体と
しての小型化、構造の簡略化に寄与する。
【0023】図4は、本発明に係る電磁アクチュエータ
の他の実施形態を示すものであり、図4(a)は平面
図、図4(b)は縦断面図である。この実施形態に係る
電磁アクチュエータは、ロータの回転支軸を枠部材に一
体的に設けたものであり、前述の実施形態と同一の構成
については同一の符号を付してその説明を省略する。こ
の電磁アクチュエータにおいては、図4に示すように、
枠部材20´に回転支軸28が一体的に形成されてい
る。また、ロータ10´には、回転支軸28を挿通させ
るための軸孔15´が形成されている。さらに、ヨーク
30´には、回転支持軸28の端部28aを嵌合させる
ための嵌合孔31a´が形成されている。
【0024】すなわち、枠部材20´に一体的に形成さ
れた回転支軸28がロータ10´の軸孔15´に挿通さ
れることで、ロータ10´は枠部材20´に位置決めさ
れて回動自在に支持される。また、回転支軸28の端部
28aに嵌合孔31a´を嵌合させるように、ロータ1
0´の上方からヨーク30´が取り付けられることで、
ヨーク30´は枠部材20´に対して位置決めされる。
したがって、枠部材20´に対して、ロータ10´とヨ
ーク30´とが取り付けられるため、枠部材20´、ロ
ータ10´、ヨーク30´相互間の位置決めが確実に行
なわれ、より高精度に組み付けることができる。尚、電
磁アクチュエータの動作については、前述のものと同様
であるため、その説明を省略する。
【0025】以上述べた実施形態においては、ヨーク3
0,30´に形成する磁極部として2つの磁極部32,
33を採用したが、これに限定されるものではなく、4
つの磁極部を採用することも可能である。また、磁極部
32,33の中心角を略90°に設定したが、これに限
定されるものではなく、より幅狭のあるいは幅広の磁極
部を採用することも可能である。
【0026】図5ないし図7は、本発明に係る電磁アク
チュエータのさらに他の実施形態を示すものであり、図
5は分解斜視図、図6は平面図及び縦断面図、図7は作
動説明図である。この実施形態に係る電磁アクチュエー
タは、図5に示すように、所定の角度範囲を回動するロ
ータ100と、ロータ100を回動自在に支持する枠部
材200と、磁路を形成するヨーク300と、励磁用の
コイル40等を、その基本構成として備えている。
【0027】ロータ100は、図5に示すように、円柱
状をなす本体部110と、本体部110に一体的に形成
された回転支軸としての一方側の下側支軸120及び他
方側の上側支軸130と、回転支軸から偏倚した位置に
一体的に形成された出力部としての駆動ピン140等に
より形成されている。本体部110は、その略1/4の
外周面111,112,113,114がそれぞれN
極、S極、N極、S極となるように着磁されている。す
なわち、N極及びS極からなる磁極対が2つ形成される
ように着磁されている。
【0028】枠部材200は、樹脂材料により成型され
たものであり、図5及び図6に示すように、ロータ10
0のスラスト方向の軸受面として機能する基部210
と、基部210に形成されてロータ100の下側支軸1
20を支持するラジアル方向の軸受として機能する軸受
孔220と、ロータ100の駆動ピン140の移動を許
容する開口230と、ヨーク300を位置決め固定する
ための4本の位置決め柱241,242,243,24
4と、ヨーク300を支持する支持面250,260
と、コイル40を巻回するための巻回溝270等により
形成されている。
【0029】ヨーク300は、図5及び図6に示すよう
に、ロータ100の回転支軸方向における一方側の端面
130aに対向する端面対向部310と、端面対向部3
10を介して連結されてロータ100の外周面111,
112,113,114と対向する面を形成する4つの
磁極部320,330,340,350とにより形成さ
れている。そして、端面対向部310には、ロータ10
0の上側支軸130を支持するラジアル方向の軸受とし
て機能する軸受孔310aが形成されている。また、図
6(b)に示すように、端面対向部310の内側の面3
10´が、ロータ100のスラスト方向の軸受面として
機能する。
【0030】したがって、ロータ100の下側支軸12
0を軸受孔220に挿入した後、上側支軸130を軸受
孔310aに挿入するように、その上からヨーク300
を差し込むことで、ヨーク300は、位置決め柱241
〜244、支持面250,260等により位置決め固定
される。これにより、4つの磁極部320,330,3
40,350は、ロータ100の外周面111,11
2,113,114と常に一定の間隔をもって対向する
ように配置される。
【0031】コイル40は、図5及び図6に示すよう
に、4つの磁極部320,330,340,350を二
組に分ける位置においてロータ100の回転支軸方向に
おける両側の端面を囲むように、すなわち、2つの磁極
部320,330と2つの磁極部340,350とに分
ける端面対向部310の上面に直接接触するように、位
置決め柱241及び242と位置決め柱243及び24
4との間及び枠部材200の巻回溝270に巻回されて
いる。このように、コイル40を巻回することにより、
ロータ100を回動自在に支持した状態で、枠部材20
0とヨーク300とが確実に固定される。また、ヨーク
300の端面対向部310の外側に直接巻回することに
より、高さ方向の寸法を小さくでき、小型化が行なえ
る。
【0032】次に、この電磁アクチュエータの動作につ
いて、図7を参照しつつ説明する。先ず、コイル40へ
の非通電状態では、ロータ100は図7(a)に示す反
時計回りの回転端あるいは図7(b)に示す時計回りの
回転端に位置している。すなわち、例えば、図7(a)
に示す状態では、ロータ100の外周面111と磁極部
320との間及び外周面113と磁極部350との間
に、強い静的な磁気的吸引力が作用し、ロータ100は
ストッパ(不図示)に当接して停止した状態にある。
【0033】この状態において、コイル40に所定の方
向の通電がなされると、主としてヨーク300と枠部材
200との間に磁界が発生し、この発生した磁界とロー
タ100のN極及びS極との間で回転力を生じて、ロー
タ100は時計回りに回転する。これにより、駆動ピン
140は時計回りの駆動力を発生することになり、図7
(b)に示すように時計回りの回転端に至り、ストッパ
(不図示)に当接して停止する。尚、磁極部320,3
30と磁極部340,350とには、コイル40への通
電によりN極又はS極が発生し、ロータ100の外周面
111〜114に吸引力及び反発力を及ぼすが、ここで
は回転力にはそれ程寄与しない。
【0034】この状態で、コイル40への通電が断たれ
ると、ロータ100の外周面112と磁極部330との
間及び外周面114と磁極部340との間に、強い静的
な磁気的吸引力が作用し、ロータ100はストッパ(不
図示)に当接した状態で保持される。
【0035】一方、図7(b)に示す状態から、コイル
40に逆向きの通電がなされると、主としてヨーク30
0と枠部材200との間に磁界が発生し、この発生した
磁界とロータ100のN極及びS極との間で回転力を生
じて、ロータ100は反時計回りに回転する。これによ
り、駆動ピン140は反時計回りの駆動力を発生するこ
とになり、図7(a)に示すように反時計回りの回転端
に至り、ストッパ(不図示)に当接して停止する。尚、
前述同様に、磁極部320,330と磁極部340,3
50とには、コイル40への通電によりS極又はN極が
発生し、ロータ100の外周面111〜114に吸引力
及び反発力を及ぼすが、ここでは回転力にはそれ程寄与
しない。
【0036】この状態で、コイル40への通電が断たれ
ると、ロータ100の外周面111と磁極部320との
間及び外周面113と磁極部350との間に、強い静的
な磁気的吸引力が作用し、ロータ100はストッパ(不
図示)に当接した状態で保持される。
【0037】以上のように、ヨーク300は、磁束の洩
れを防止するだけでなく、コイル40への非通電の際に
静的な磁気的吸引力を生じて、従来の鉄ピンと同様に機
能する。すなわち、ヨーク300が従来の鉄ピンの役割
を兼ね備えることにより、鉄ピンが不要になり、全体と
しての小型化、構造の簡略化に寄与する。
【0038】図8は、本発明に係る電磁アクチュエータ
のさらに他の実施形態を示すものであり、図8(a)は
平面図、図8(b)は縦断面図である。この実施形態に
係る電磁アクチュエータは、ロータの回転支軸を枠部材
に一体的に設けたものであり、前述の実施形態と同一の
構成については同一の符号を付してその説明を省略す
る。この電磁アクチュエータにおいては、図8に示すよ
うに、枠部材200´に回転支軸280が一体的に形成
されている。また、ロータ100´には、回転支軸28
0を挿通させるための軸孔150´が形成されている。
さらに、ヨーク300´には、回転支持軸280の端部
280aを嵌合させるための嵌合孔310a´が形成さ
れている。
【0039】すなわち、枠部材200´に一体的に形成
された回転支軸280がロータ100´の軸孔150´
に挿通されることで、ロータ100´は枠部材200´
に位置決めされて回動自在に支持される。また、回転支
軸280の端部280aに嵌合孔310a´を嵌合させ
るように、ロータ100´の上方からヨーク300´が
取り付けられることで、ヨーク300´は枠部材200
´に対して位置決めされる。したがって、枠部材200
´に対して、ロータ100´とヨーク300´とが取り
付けられるため、枠部材200´、ロータ100´、ヨ
ーク300´相互間の位置決めが確実に行なわれ、より
高精度に組み付けることができる。尚、電磁アクチュエ
ータの動作については、前述のものと同様であるため、
その説明を省略する。
【0040】以上述べた実施形態においては、ヨーク3
00,300´に形成する磁極部320,330,34
0,350を、主として静的な磁気的吸引力を生じるよ
うに設定したが、これに限定されるものではなく、4つ
の磁極部を配置する角度位置を適宜調整することによ
り、通電時に回転力を生じるようにすることも可能であ
る。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の電磁アクチ
ュエータによれば、磁路を形成するヨークが、ロータの
回転支軸方向における一方側の端面に対向する端面対向
部と、端面対向部を介して連結されてロータの外周面と
対向する面を形成する2つの磁極部とを有するように形
成し、コイルを2つの磁極部を分ける位置において端面
対向部の外側に巻回することで、あるいは、ロータが2
つの磁極対を有するように着磁し、磁路を形成するヨー
クを、ロータの回転支軸方向における一方側の端面に対
向する端面対向部と、端面対向部を介して連結されてロ
ータの外周面と対向する面を形成する4つの磁極部とを
有するように形成し、コイルを4つの磁極部を二組に分
ける位置において端面対向部の外側に巻回することで、
ヨークを静的な磁気的吸引力を発生する手段として兼用
することができ、従来のような鉄ピンが不要になり、そ
の分だけ構造の簡略化、小型化を行なうことができる。
【0042】また、枠部材に一体的に形成した回転支軸
によりロータを回動自在に支持することにより、枠部材
を基準として、ロータとヨークとが組み付けられるた
め、相互の位置決めをより確実に行なうことができる。
さらに、コイルをヨークの端面対向部に直接巻回するこ
とにより、ロータの回転支軸方向における寸法を小さく
することができ、より一層の小型化を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁アクチュエータの一実施形態
を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す電磁アクチュエータを示すものであ
り、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図3】図1に示す電磁アクチュエータの動作を説明す
る図であり、(a)はロータが反時計回りの回転端に位
置する状態を示す平面図、(b)はロータが時計回りの
回転端に位置する状態を示す平面図である。
【図4】図1に示す電磁アクチュエータの他の実施形態
を示すものであり、(a)は平面図、(b)は縦断面図
である。
【図5】本発明に係る電磁アクチュエータの他の実施形
態を示す分解斜視図である。
【図6】図5に示す電磁アクチュエータを示すものであ
り、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図7】図5に示す電磁アクチュエータの動作を説明す
る図であり、(a)はロータが反時計回りの回転端に位
置する状態を示す平面図、(b)はロータが時計回りの
回転端に位置する状態を示す平面図である。
【図8】図5に示す電磁アクチュエータの他の実施形態
を示すものであり、(a)は平面図、(b)は縦断面図
である。
【図9】従来の電磁アクチュエータを示すものであり、
(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【符号の説明】
10,10´,100,100´ ロータ 11,110 本体部 11a,11b,111,112,113,114 外
周面 12,120 下側支軸(回転支軸の一方側) 13,130 上側支軸(回転支軸の他方側) 13a,130a 一方側の端面 14,140 駆動ピン(出力部) 15´,150´ 軸孔 20,20´,200,200´ 枠部材 21,210 基部 22,220 軸受孔 23,230 開口 24a,24b,24c,25d 位置決め柱 241,242,243,244 位置決め柱 25,26,250,260 支持面 27,270 巻回溝 28,280 回転支軸 28a,280a 端部 30,30´,300,300´ ヨーク 31,310 端面対向部 31a,310a 軸受孔 31a´,310a´ 嵌合孔 32,33,320,330,340,350 磁極部 40 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 5/225 G // H04N 101:00 101:00 Fターム(参考) 2H080 AA55 AA60 2H081 BB15 5C022 AA13 AC52 AC74 AC78 5H621 BB07 GA10 GA12 GB10 HH01 JK01 JK05 JK08 5H633 BB08 BB15 GG02 GG09 HH06 HH08 HH13 JA05 JA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N極及びS極に着磁された外周面を有し
    かつ回転支軸から偏倚した位置に出力部を有するロータ
    と、前記ロータを回動自在に支持する枠部材と、磁路を
    形成するヨークと、前記ロータの回転支軸方向における
    両側の端面を囲むように巻回された励磁用のコイルとを
    備え、前記コイルへの通電により所定の角度範囲を回動
    して前記出力部より駆動力を出力する電磁アクチュエー
    タであって、 前記ヨークは、前記ロータの回転支軸方向における一方
    側の端面に対向する端面対向部と、前記端面対向部を介
    して連結されて前記ロータの外周面と対向する面を形成
    する2つの磁極部と、を有し、 前記コイルは、前記2つの磁極部を分ける位置におい
    て、前記端面対向部の外側に巻回されている、ことを特
    徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 N極及びS極に着磁された外周面を有し
    かつ回転支軸から偏倚した位置に出力部を有するロータ
    と、前記ロータを回動自在に支持する枠部材と、磁路を
    形成するヨークと、前記ロータの回転支軸方向における
    両側の端面を囲むように巻回された励磁用のコイルとを
    備え、前記コイルへの通電により所定の角度範囲を回動
    して前記出力部より駆動力を出力する電磁アクチュエー
    タであって、 前記ロータの外周面は、N極及びS極に着磁された2つ
    の磁極対を有し、 前記ヨークは、前記端面対向部を介して連結されて前記
    ロータの外周面と対向する面を形成する4つの磁極部を
    有し、 前記コイルは、前記4つの磁極部を二組に分ける位置に
    おいて、前記端面対向部の外側に巻回されている、こと
    を特徴とする電磁アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記ロータには、前記回転支軸が一体的
    に形成され、 前記枠部材には、前記回転支軸の一方側を支持する軸受
    孔が形成され、 前記ヨークの端面対向部には、前記回転支軸の他方側を
    支持する軸受孔が形成されている、ことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の電磁アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記枠部材には、前記ロータを回動自在
    に支持する回転支軸が一体的に形成され、 前記ロータには、前記回転支軸を挿通する軸孔が形成さ
    れ、 前記ヨークの端面対向部には、前記回転支軸の端部を嵌
    合する嵌合孔が形成されている、ことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の電磁アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記コイルは、前記ヨークの端面対向部
    に直接巻回されている、ことを特徴とする請求項1ない
    し4いずれかに記載の電磁アクチュエータ。
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