JP2002364980A - 調理器及び調理方法 - Google Patents

調理器及び調理方法

Info

Publication number
JP2002364980A
JP2002364980A JP2001175152A JP2001175152A JP2002364980A JP 2002364980 A JP2002364980 A JP 2002364980A JP 2001175152 A JP2001175152 A JP 2001175152A JP 2001175152 A JP2001175152 A JP 2001175152A JP 2002364980 A JP2002364980 A JP 2002364980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
temperature
cooking
cooling
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001175152A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Tanaka
正昭 田中
Shinji Fujimoto
眞嗣 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP2001175152A priority Critical patent/JP2002364980A/ja
Publication of JP2002364980A publication Critical patent/JP2002364980A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B21/00Machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B21/02Machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effect; using Nernst-Ettinghausen effect
    • F25B21/04Machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effect; using Nernst-Ettinghausen effect reversible
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B25/00Machines, plants or systems, using a combination of modes of operation covered by two or more of the groups F25B1/00 - F25B23/00
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D23/00General constructional features
    • F25D23/12Arrangements of compartments additional to cooling compartments; Combinations of refrigerators with other equipment, e.g. stove

Landscapes

  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品を凍結し融解して調理する方法におい
て、省エネルギーで食品別の最適調理を容易に行う手段
を提案する。 【解決手段】 食品を収納する調理室と、ペルチェ素子
と、圧縮機を利用した冷凍サイクルとを備え、食品を前
記冷凍サイクルまたはペルチェ素子で冷却して凍結し、
前記ペルチェ素子で加熱して融解する調理器であるの
で、最適な冷却スピード制御と温度維持制御が容易に行
え、省エネルギーな手段で菌の増殖抑制と食品毎の最適
調理が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食品に味を染み込ま
せる調理方法とその調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冷却サイクルと加熱手段とを有す
るものとしては、冷凍サイクル等の手段により発生させ
た冷気を食品の収納庫内に供給し、食品を冷蔵もしくは
冷凍状態で保存することにより食品の品質劣化を抑制す
る装置であり、家庭用の食品保存手段として広く用いら
れているが、収納庫の温度は、+3℃〜+5℃の冷蔵
室、0℃〜−3℃の氷温室、−15℃〜−18℃の冷凍
室が一般的に使用される温度領域となっている。
【0003】しかしながら近年、保存中の意図的な温度
の変化によって、食品の保存中の品質向上や、調理機能
を付加することも行われている。特開昭62−4157
0号公報では、収納庫内に導入する気流を適宜制御する
ことにより、温度領域を逐次変化させる方法が示されて
おり、また特開平4−73583号公報には、図8に示
すように収納庫内に加熱手段を備えて温度上昇作用を行
わしめる方法が示されている。
【0004】図8に基づいて、特開平4−73583号
公報の例について具体的に説明する。同図において、冷
凍冷蔵庫1内の1区画に、周囲を断熱材2で囲まれた低
温調理室3が備えられ、その前面開口部に開閉自在の扉
4が設置されている。5は冷却手段(図示せず)から供
給された冷気の送風路で、ここから供給された冷気によ
って低温調理室3内が低温に維持される。
【0005】一方低温調理室3の上部には管状の放射加
熱型の上ヒータ6が、また下部には板状の伝導加熱型の
下ヒータ7が備えられており、低温調理室3内を加熱で
きるよう構成されている。8は低温調理に供する食品、
9は食品を載置する食品容器である。
【0006】上記構成において、食品容器9に載置した
食品8を、送風路5から供給した冷気によって冷却して
凍結させた時、食品8の細胞内部の水分(細胞液)が凍
結して、体積膨張することにより、細胞破壊(細胞膜の
破損、及び植物性細胞では細胞壁の破損など)が生ず
る。
【0007】その後、冷気の供給を停止し、上ヒータ6
及び下ヒータ7に通電して食品8の温度を上昇させ解凍
する時には、破壊された食品8の細胞の割れ目から水分
が流出して吸水性の状態になったり、食品8が軟化した
りする。この時、容器9内に同時供給している調味材料
があれば、流出した水に代わって食品8内に調味材料を
浸透させることができる。
【0008】かくして、食品8が凍結し解凍した時にお
こる細胞破壊によって軟化促進、または浸透性を高め、
これを昇温して調味材料を短時間で容易に浸透させるこ
とができるといった調理作用が行える。
【0009】また、ペルチェ素子の通電方向を変化させ
て冷却と加熱を行うものとしては特開平11−2949
22号公報に代表されるように、収納物別に最適な温度
で保存する目的、冷却保存しているものを加熱する目的
や高温や常温のものを低温に冷却する目的に使用されて
おり、1個の収納物に対して冷却と加熱を行うことで収
納物を凍結と融解を行って調理するといった目的で利用
されているものは皆無である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
環境問題から省エネルギー化が求められており、冷却手
段とヒータにより凍結と融解をすることで調理する目的
の機器構成においても例外ではない。そこで、特に、ヒ
ータによる加熱手段に代わる高効率な手段が必要であ
る。
【0011】また、細胞破壊の促進に対しては、野菜、
肉、魚等によって、素材の旨みと出汁浸透と軟化のバラ
ンスが違う。例えば、肉は細胞の破壊が大きすぎると旨
み成分がドリップとなり流れ出すぎて肉そのものを食す
る時に味気ないものとなってしまうので、肉は野菜に比
べて細胞破壊の度合いを小さくする必要がある。
【0012】そのためには、肉を調理する場合は野菜に
比べて急速に冷却する必要がある。つまりは、野菜だけ
の調理、肉だけの調理、野菜と肉とが混在した調理によ
って最適な冷却スピードが必要である。
【0013】このような、各種の冷却スピード制御に対
して、従来では冷却手段とヒータの制御の両方の制御が
必要であり温度ムラが生じやすいと共に、冷却手段は冷
蔵庫の冷却にも利用されるので調理室を優先的に冷却す
ることができないため常に最適な冷却スピードの制御が
行えない。
【0014】また、食品によっては、ジャガイモに代表
されるように、低温障害を有するものがあり、このよう
な食品の凍結においては、凍結温度付近で微妙な温度制
御が必要であり、温度が低すぎると低温障害によりまず
くなる。この点においても、従来では温度変動が大きく
なり不利である。
【0015】また、凍結と融解により食品の細胞破壊を
行うような場合は細胞が破壊されているために温度上昇
による菌の増殖率が大きい。よって、融解ムラにより局
部的に高温となるのを抑制する必要があり、加熱手段と
しては容易に加熱量をコントロール可能なもので無けれ
ばならない。つまり、融解温度で温度変動を小さく維持
することが望まれる。
【0016】本発明は上記課題に鑑み、高効率で容易に
加熱コントロールが可能であると共に、冷却スピードを
自在に変化し易い機器を提供することで、省エネルギー
で食品に最適な凍結と融解する調理を行うことを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の調理器は、食品を収納する調理室と、ペルチェ
素子と、圧縮機と前記ペルチェ素子の廃熱と熱交換する
ように設置された凝縮器と減圧機構と蒸発器とを環状に
接続した冷却手段とを備え、収納した食品を前記冷却手
段またはペルチェ素子で冷却して凍結した後、前記ペル
チェ素子で加熱して融解する凍結融解サイクルを少なく
とも1サイクル行うことで細胞破壊を促進する調理器で
あるので、加熱時は入力に対する加熱量が1以下である
ヒータと比較して、ペルチェ素子は入力に対する加熱量
が1を越えることからエネルギー効率が高く省エネルギ
ーであると共に、ペルチェ素子の入力コントロールで自
在に加熱量が可変可能である。
【0018】また、冷却時は、ペルチェ素子の入力コン
トロールを行うことで、それ自身の冷却能力が変化する
と同時に、廃熱側での加熱量の変化により凝縮圧力が変
化して流量が変化することで冷却能力制御を行う。
【0019】このように、省エネルギーで容易に冷却ス
ピード制御と温度維持制御が可能であり、食品に最適な
凍結と融解による細胞破壊を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、食品を収納する調理室と、ペルチェ素子と、圧縮機
と、前記ペルチェ素子の廃熱と熱交換するように設置さ
れた凝縮器と、蒸発器とを備え、収納した食品を前記冷
却手段またはペルチェ素子で冷却して凍結した後、前記
ペルチェ素子で加熱して融解する凍結融解サイクルを少
なくとも1サイクル行うことで食品の細胞破壊を促進す
る調理器であるので、省エネルギーで加熱が行えること
に加えて、冷却と加熱の能力制御は入力コントロールを
行うだけで可変可能であり最適な冷却スピード制御と温
度維持制御が容易に行える。
【0021】本発明の請求項2に記載の発明は、食品を
収納する調理室と、ペルチェ素子とを備え、前記ペルチ
ェ素子で冷却と加熱を行うことで、前記調理室に収納し
た食品を凍結して融解する凍結融解サイクルを少なくと
も1サイクル行うことで食品の細胞破壊を促進する調理
器であるので、省エネルギーな加熱と、食品毎の最適な
冷却スピード制御と温度維持制御が容易に行えることに
加えて、冷却をペルチェ素子のみで行うことで冷却スピ
ード制御が精度よく行えると共に、加熱用のペルチェ素
子を冷却に利用するので省スペースとなる。
【0022】本発明の請求項3に記載の発明は、調理室
内に食品を収納する金属容器を備え、前記金属容器は取
り外し可能であり、冷却手段の冷却用熱交換器あるいは
加熱手段の加熱用熱交換器は前記金属容器の外郭表面で
接触している請求項1または請求項2記載の調理器であ
るので、省エネルギーな加熱と、食品毎の最適な冷却ス
ピード制御と温度維持制御が容易に行えることに加え
て、冷却と加熱時の均温化ができると共に、調理器での
調理後にガスコンロ等で加熱調理を行う場合に食品を鍋
等に移さず、そのままガスコンロで加熱が可能であり手
間が省ける。
【0023】本発明の請求項4に記載の発明は、二つの
加熱手段を備え、第一の加熱手段で任意の温度まで加熱
した後に第二の加熱手段で加熱して凍結融解サイクル後
に食品を75℃以上から100℃未満の任意の温度まで
加熱して1分間以上を維持する請求項1または請求項2
記載の調理器であるので、省エネルギーな加熱と、食品
毎の最適な冷却スピード制御と温度維持制御が容易に行
えることに加えて、凍結融解サイクルによる調理後に食
品の殺菌と、約100℃で煮沸する場合に比べて栄養成
分の熱分解や改変が抑制可能である。
【0024】本発明の請求項5に記載の発明は、ペルチ
ェ素子は調理室及び第二の加熱手段と断熱材により隔離
された請求項4記載の調理器であるので、省エネルギー
な加熱と、食品毎の最適な冷却スピード制御と温度維持
制御が容易に行えることに加えて、ペルチェ素子が75
℃から100℃の高温になるのを防止して劣化を抑制で
きる。
【0025】本発明の請求項6に記載の発明は、調理室
内に食品の温度を検出可能な温度センサを備え、食品が
凍結している温度を検出した場合は加熱による融解のみ
を行う制御手段を有する請求項1または請求項2記載の
調理器であるので、省エネルギーな加熱と、食品毎の最
適な冷却スピード制御と温度維持制御が容易に行えるこ
とに加えて、融解するだけで凍結融解サイクルと同等の
細胞破壊促進が可能であるので、凍結する時間分だけ調
理時間とエネルギーが削減できる。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図8を用いて説明する。なお、従来と同一構成につ
いては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0027】(実施の形態1)本発明による実施の形態
1について、図面を参照しながら説明する。
【0028】図1は本発明の実施の形態1における調理
器の断面図である。
【0029】図1に示すように、10は調理室、11は
調理室10を断熱構成された調理器外郭、12は食品容
器9を出し入れするためのドア、13は調理室10の底
面に設置された直流電源で動作するペルチェ素子であ
る。
【0030】14は食品を間接的に冷却または加熱を行
うための熱源となるペルチェ素子13の利用側熱交換
部、15はペルチェ素子13の利用側熱交換部の対面に
位置した廃熱側熱交換部である。
【0031】16は圧縮機、17はペルチェ素子13の
廃熱側熱交換器7と接触した第一の熱交換器、18は第
二の熱交換器、19は第一の熱交換器17と圧縮機16
に外気を通風させて外気と熱交換を促進する室外ファン
である。
【0032】20は圧縮機16や室外ファン19等を収
納する機械室、21は機械室20に外気を導入する外気
吸入口、22は圧縮機16と第一の熱交換器17と熱交
換後の空気を外気に排出する排出口、23は調理室10
内の空気を循環させて第二の熱交換器18と熱交換させ
るための室内ファン、24は第二の熱交換器18と熱交
換後の空気が調理室10内に吐出する吐出口、25は調
理室10内の空気が第二の熱交換器18に導入される吸
入口、26は第二の熱交換器18に結露または着霜を除
霜した時の除霜水を受ける水受け皿、27は除霜水等を
蒸発する蒸発皿である。
【0033】28は除霜水を水受け皿26から蒸発皿2
7に導くドレン、29は食品容器9と密着するように設
置された温度センサであり、圧縮機16と第一の熱交換
器17と減圧機構(図示せず)と第二の熱交換器18と
が機能的に環状に接続され内部に冷媒を封入した冷凍サ
イクルを形成している。つまり、圧縮機16が作動して
いる場合は第一の熱交換器17は凝縮器として機能し、
第二の熱交換器18は蒸発器として機能する。
【0034】以上のように構成された調理器について、
以下にその動作を説明する。
【0035】食品容器9に調理したい食品と出汁を投入
後、ドア12を開けて食品容器9を調理室10内に入
れ、調理室外郭11の外表面に取り付けられた図示して
いないコントロールパネルにて調理するメニューを選択
し、そして、調理スタートを選択すると、冷却モードが
開始される。このとき、あらかじめメニューに対して最
適な食品の冷却スピードが設定されており、この冷却ス
ピードは食品の時間当たりの低下温度で設定されてい
る。
【0036】冷却モードとしては通常モードと急冷モー
ドと緩慢モードとがあり、それぞれで冷却能力の可変が
可能である。
【0037】通常モードは、圧縮機16が作動し、圧縮
機16の作動と同時か任意の時間後に室外ファン19と
室内ファン23が作動することで調理室10内の冷却が
開始される。ここで、圧縮機16により内部の冷媒が圧
縮されて第一の熱交換器17に至り、室外ファン19の
作動により外気吸入口21から機械室20に流入した外
気により冷却される。
【0038】その後、圧縮機16を冷却して排出口22
から機械室20の外部へ排出され、第一の熱交換器17
での冷却により冷媒は凝縮して減圧機構を通り第二の熱
交換器18に流入し、第二の熱交換器18で空気と熱交
換することで冷媒は蒸発してガス化し圧縮機16に至る
という冷凍サイクルにより第二の熱交換器の冷却を行
う。
【0039】そして、冷却された第二の熱交換器18
は、室内ファン23の作動により調理室10の下方に位
置した吸入口25から調理室10内の空気を吸い込んで
第二の熱交換器に流通させ空気を冷却し、冷却された空
気は調理室10の上方に設けられた吐出口24から吐出
され調理室10内を冷却する。このようにして冷却時は
冷風を上方から吐出して下方から吸い込むことで調理室
10内を効率良く冷却する。
【0040】緩慢モードは、ペルチェ素子13のみが作
動し、ペルチェ素子13は利用側熱交換部14が低温と
なるように図示しない通電変換装置により通電方向が変
換され、高温となる廃熱側熱交換部15は第一の熱交換
器17を通じて外気と熱交換して冷却される。このよう
にして、利用側熱交換部14から食品容器9を通じて食
品を緩慢凍結する。このとき、ペルチェ素子13の入力
をコントロールすることで冷却能力を可変可能である。
【0041】急冷モードは、圧縮機16の作動と共にペ
ルチェ素子13も作動し、ペルチェ素子13は利用側熱
交換部14が低温となるように図示しない通電変換装置
により通電方向が変換され、ペルチェ素子13の利用側
熱交換部14からの冷却と第二の熱交換器18からの冷
却で高能力で冷却を行う。
【0042】このとき、ペルチェ素子13の入力をコン
トロールすることで廃熱側熱交換部15が第一の熱交換
器17を加熱する量を可変する。つまり、ペルチェ素子
13の入力を増加させると、利用側熱交換部14からの
冷却能力が増すと共に、廃熱側熱交換部15が第一の熱
交換器17を加熱する量が増し凝縮圧力が増加して減圧
機構の流量が増加するので冷却能力が増す。
【0043】ここで、冷却モードにて、まず、通常モー
ドで任意の時間だけ冷却を行い、そのときの温度センサ
29が検出した温度低下度合い、つまり冷却スピードと
最適冷却スピードとの差を算出し、必要に応じて緩慢モ
ードか急冷モードに移行する。その後、温度センサ29
からの冷却スピードと最適冷却スピードとの差から各モ
ードで冷却能力の可変制御を行い最適冷却スピードに制
御を行う。
【0044】このように、従来のように冷却手段の運転
と停止で冷却能力を制御する場合は温度バラツキを生じ
易く最適な冷却スピードに精度よく制御できない。ま
た、圧縮機16の回転数制御による能力制御では広範囲
な能力制御が困難である。
【0045】しかしながら、本発明では広範囲に精度よ
く冷却スピードが可変できるので最適な食品別の旨みと
出汁浸透と軟化のバランスのとれたおいしい調理が実現
する。
【0046】そして、温度センサ29が食品の凍結温度
以下を検知して、任意の時間経過すると、食品全体が凍
結したと判断して冷却のために作動している機器が停止
すると同時に融解モードに移行する。
【0047】なお、低温障害を生ずる食品の調理時は、
温度センサ29により食品の凍結温度を検知すると、ペ
ルチェ素子13のみの冷却となり、凍結温度を維持する
冷却温度に入力コントロールされる。これにより、低冷
却能力で連続的にその温度を維持することができるので
温度変動が少ない。その後、任意の時間で融解モードと
なる。
【0048】融解モードでは、調理室10の底面に設置
され食品容器9底面と広範囲で接触する利用側熱交換部
14が高温側となるようにペルチェ素子13に通電さ
れ、発熱した利用側熱交換部14から食品容器9の底面
を通じて食品の加熱を行うことで、対流を利用して効率
良く加熱を行う。このとき、廃熱側熱交換器15は低温
となり第一の熱交換器17を通じて広範囲の熱交換面積
で通風空気と熱交換することで効率良く熱交換行い、温
度を上昇させる。
【0049】このとき、加熱モードの初期は、冷却モー
ド時に凝縮器として加熱分が内部冷媒に一部蓄熱されて
いるので、廃熱側熱交換部15はその蓄熱分により加熱
されるので良好に熱交換され、その結果、利用側熱交換
部14の加熱は高能力となり効率的である。
【0050】そして、温度センサ29が融解温度以上の
ある温度を検出すると、ペルチェ素子13の入力コント
ロールを行い、その温度を任意の時間維持する。このと
き、必要に応じて通電方向を変換することで冷却しなが
ら温度維持を行う。そして、所定時間経つと終了する。
【0051】また、加熱時は調理室10内の空気も加熱
され、第二の熱交換器18に着霜した霜が除霜して水受
け皿26からドレン28を通じて蒸発皿27に貯留され
る。貯留した除霜水は庫外ファンの通風や調理室10の
冷却時の第一の熱交換器17での冷媒の凝縮熱により蒸
発して外気に放出される。このとき、融解モードで適時
に室内ファン23を作動させて除霜を促進させても良
い。また、交流電源使用時は図示しない変換器により直
流に変換してペルチェ素子13に電気が供給される。
【0052】なお、冷却モードの開始、つまり、調理開
始は、出来上がりの希望時刻を設定することで調理時間
を逆算して出来上がり時間前の任意の時刻に調理を完了
し、融解時の加熱による食品の最高温度を10℃以下に
なるように制御して、凍結融解サイクル終了後は冷蔵
(1℃〜5℃)で保存を行うような機能を付けても良
く、この場合は設定後の外出時の不在中に調理が行え、
不在時の時間を有効に調理に利用が可能である。
【0053】このように、ペルチェ素子13の能力コン
トロールと、ペルチェ素子13の廃熱を有効に利用した
冷凍サイクルの冷却能力コントロールにより、冷却時に
は広範囲に冷却スピード制御と温度制御が可能であると
共に、加熱時は高効率な能力制御で食品を均一に融解で
きるので、省エネルギーで食品毎に最適な凍結融解サイ
クルが行える。
【0054】なお、本発明では凍結融解サイクルは1回
であるが、調理量が多い場合や凍結融解サイクルが1回
では出汁の染み込みと軟化が困難な食品を調理する場合
は、調理重量に対する凍結融解サイクルの回数、染み込
みや軟化が困難な食材を使ったメニューに対する凍結融
解サイクルの回数をあらかじめ記憶しておき、調理重量
に対しては重量センサで検出するかコントロールパネル
で段階的に選んでもらうことで対応し、メニューに対し
てもコントロールパネルで選択してもらうことで対応す
る等の方法で凍結融解サイクルの回数を決定しても良
い。
【0055】(実施の形態2)本発明による実施の形態
2について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0056】図2は本発明の実施の形態2における調理
器の断面図である。
【0057】図2に示すように、30はペルチェ素子1
3の利用側熱交換部14と一部が密着して熱交換する第
三の熱交換器、31は食品容器9と側面で接触した第四
の熱交換器、32は第三の熱交換器30と第四の熱交換
器31内の熱搬送媒体を循環させるポンプ、33はペル
チェ素子13の廃熱側熱交換部15と接触した第五の熱
交換器であり、図示しないが第三の熱交換器30と第四
の熱交換器31とポンプ32は熱搬送媒体が流通可能な
ように環状に配管されている。
【0058】以上のように構成された調理器について、
以下にその動作を説明する。
【0059】冷却モードが開始されると、ペルチェ素子
13、ポンプ32、室外ファン19が作動し、ペルチェ
素子13の作動は利用側熱交換部14が低温となるよう
に通電方向変換装置(図示せず)により通電される。
【0060】そして、ペルチェ素子13の作動により低
温となった利用側熱交換部14は第三の熱交換器30の
冷却により内部の熱搬送媒体が冷却され、冷却された熱
搬送媒体は一部が第三の熱交換器30と接触している食
品容器9の底面を通じて良好に食品を冷却し、その他は
ポンプ32により第四の熱交換器31に送られて第四の
熱交換器31から接触している食品容器9の側面を通じ
て良好に食品を冷却して凍結させる。
【0061】それと同時に、ペルチェ素子13の作動に
より高温となった廃熱側熱交換部15の熱は第五の熱交
換器33に伝熱し、第五の熱交換器33に伝熱した熱は
室外ファン19の作動に伴う通風により外気と熱交換す
ることで排出され、廃熱側熱交換部15が外気温相当に
冷却される。
【0062】そして、食品が凍結すると食品を融解する
融解モードに移行する。
【0063】融解モードに移行すると、ペルチェ素子1
3の利用側熱交換部14が高温となるように通電方向変
換装置(図示せず)により通電方向が変更されると同時
にポンプ32が停止する。そして、利用側熱交換部14
から食品容器9の底面を通じて食品を加熱して融解を行
う。それと同時に、廃熱側熱交換部15は低温となり、
熱は第五の熱交換器33に伝熱し、第五の熱交換器33
に伝熱した熱は室外ファン19の作動に伴う通風により
外気と熱交換することで排出され、廃熱側熱交換部15
が外気温相当に加熱される。
【0064】以上のように、加熱時にヒータ等に比して
効率の高いペルチェ素子13の高温側を使用すると同時
に、通電方向を変換するだけで冷却と加熱が行え、入力
をコントロールするだけで能力制御が可能であることか
ら更に制御良く冷却スピード制御と温度維持制御が行え
ると共に、コンパクトとなる。
【0065】更に、R12やR134a等の冷媒を必要
としないのでオゾン層破壊や地球温暖化を抑制でき、R
600a等の可燃性冷媒も使用しないので発火の危険性
も低減できる。
【0066】(実施の形態3)本発明による実施の形態
3について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態1及び2と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0067】図3は本発明の実施の形態3における調理
器の断面図である。
【0068】図3にて、34は金属からなる食品を投入
する金属容器である。
【0069】以上のように構成された調理器について、
以下にその動作を説明する。
【0070】冷却及び加熱において、熱交換器からの熱
は熱伝導性の良好である金属容器34を通じて食品に伝
熱し、短時間で食品の凍結と融解を行う。
【0071】更に、煮物のように凍結融解サイクル後に
70℃〜100℃加熱して調理する場合は、金属容器3
4を調理室10から取り出して直火にかけて加熱調理を
行う。
【0072】以上のように、短時間で凍結融解サイクル
の調理を行えると共に、凍結融解サイクル調理後に更に
高温に加熱調理を必要とする場合に食品を移す手間が省
ける。
【0073】(実施の形態4)本発明による実施の形態
4について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態1及び2と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0074】図4は本発明の実施の形態4における調理
器の断面図、図5は食品の温度変動図である。
【0075】図4及び図5にて、35は高周波またはマ
イクロ波である第二の加熱手段である。また、調理室1
0に投入する食品の温度は外気温と同等の20℃、食品
全体が凍結する凍結温度は0℃、食品全体を凍結するた
めの温度が−12℃、食品の融解温度は0℃、食品全体
の融解を行うための温度は4℃、第一の加熱手段である
ペルチェ素子13は50℃で入力を停止し、50℃越え
て85℃まで第二の加熱手段35で加熱を行い、食べ頃
温度の65℃まで冷却を行う。このように、本実施の形
態では煮物等の食べ頃温度が約65℃であるメニューの
調理を例にとり説明する。
【0076】以上のように構成された調理器について、
以下にその動作を説明する。
【0077】食品投入後、冷却モードが開始され食品が
常温付近の20℃から冷却が開始され、凍結が行われる
0℃付近の水の潜熱域で温度勾配が非常に緩やかにな
る。その後、温度勾配が大きくなり更に温度低下する。
そして、温度センサ29が−12℃に到達した時に冷却
手段の作動と停止を繰り返すことで−12℃±0.5℃
を任意の時間維持する。これにより、食品全体を凍結さ
せる。そして、融解モードに移行する。
【0078】融解モードに移行すると冷却手段が停止す
ると共にペルチェ素子13による加熱が開始され、食品
の温度が上昇し、0℃付近で温度勾配が小さくなり融解
が開始され、その後に温度勾配が大きくなり、温度セン
サ29が4℃となると冷却手段と第一の加熱手段の作動
と停止により4℃±0.5℃を任意の時間維持する。こ
れにより食品全体を融解する。
【0079】この4℃±0.5℃の温度維持は、図示し
ない外気温センサから外気温を検出して外気温が4℃を
越える温度ならば冷却手段の作動と停止で行い、4℃未
満ならば第一の加熱手段の作動と停止で行う。
【0080】これまでが凍結融解サイクルのみを行う場
合であり、凍結融解サイクル終了後に使用しない場合は
4℃±0.5℃の冷蔵温度で更に長時間保存を行い、す
ぐに使用しない時の雑菌の繁殖を防止する。
【0081】そして、更に加熱調理を要する場合は、凍
結融解サイクル後に加熱モードに移行して冷却手段が停
止し第一の加熱手段が作動する。このとき、温度センサ
29での温度勾配は大きく、その後、調理室10内の温
度上昇に伴い外気が調理器外郭2を通じて調理室10内
に侵入してくる熱量が増加するにつれてペルチェ素子1
3の加熱量との熱量差が徐々に小さくなるので温度勾配
が小さくなる。
【0082】この温度勾配が任意の値まで小さくなる
と、第一の加熱手段を停止して第二の加熱手段35が作
動する。そして、85℃まで温度が上昇すると、第二の
加熱手段35の作動と停止により10分間維持すること
で食品全体を75〜85℃に1分間加熱して殺菌を行っ
た後に第二の加熱手段35は停止する。
【0083】その後、温度センサ29の温度が65℃に
なるまで任意の時間放置するか、または、冷却手段によ
り冷却を行う。温度センサ21の温度が65℃に到達す
ると、第二の加熱手段35の作動と停止により65℃±
1℃を維持する。
【0084】ここで、加熱モードが必要な調理の場合
は、凍結融解サイクル時の食品全体を融解するための4
℃±0.5℃での任意時間の温度維持は行わなくても良
い。
【0085】このようにして、凍結融解サイクルを行う
ことで食品への出汁や調味料の染み込みや食品軟化が促
進されるので、通常の加熱調理のように100℃まで高
温に沸騰させて長時間茹でて食品への出汁や調味料の浸
透促進や食品軟化を行う必要がないので、高温時に発生
する栄養成分の熱分解や改変が抑制できる。
【0086】また、通常のガスコンロを使用して煮沸す
るような加熱調理では安全上、調理中は拘束されるが、
本実施の形態では食する時間に調理終了時間を設定する
ことで、調理中の時間を有効に利用できる。
【0087】なお、食品の温度を推算する温度センサ2
9は食品容器9外部に接触したものであるが、食品容器
9内部の食品に接触するようなコードレスタイプの温度
センサでも良く、温度センサに発信器を設け、調理器本
体の制御手段に受信器を設けて通信手段で食品の温度デ
ータを検出する方法では更に精度良く食品の温度検出が
可能であり、同等以上の効果が得られる。
【0088】また、第二の加熱手段35の高周波または
マイクロ波の出力は記載していないが、50W〜100
Wの低出力の高周波またはマイクロ波を使用するのが好
ましく、この場合は食品容器9の代わりに金属容器34
を使用しても火花発生を低減できるので金属容器34が
使用でき、食品への伝熱が促進されてムラが低減され効
率良く短時間で調理が可能となる。
【0089】また、第二の加熱手段35は高周波または
マイクロ波であるが、ヒータ等の食品等を一般的に50
℃を越える温度に加熱するものを使用しても良く、その
場合は食品容器9の下方に設置することで対流を利用し
て均一に加熱ができる。
【0090】また、第二の加熱手段35である高周波や
マイクロ波は停止と作動を繰り返して温度維持を行って
いるが、入力を制御することで発熱量を変化させ温度維
持を行っても良い。
【0091】(実施の形態5)本発明による実施の形態
5について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態4と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0092】図6は本発明の実施の形態5における調理
器の断面図である。
【0093】図6にて、36はペルチェ素子13の利用
側熱交換部14と広範囲で接触する第六の熱交換器、3
7は食品容器9の底面で広範囲で接触する第七の熱交換
器、38はペルチェ素子13と調理室10を仕切る断熱
材からなる仕切壁であり、第四の熱交換器31と第六の
熱交換器36と第七の熱交換器37とポンプ32は図示
しない配管で環状に接続されており内部には熱搬送媒体
が封入されている。
【0094】以上のように構成された調理器について、
以下にその動作を説明する。
【0095】冷却モード時はペルチェ素子13、ポンプ
32及び室外ファン19が作動する。これにより利用側
熱交換部14が低温となり、第六の熱交換器36が冷却
されて内部の熱搬送媒体が冷却される。それと同時に、
ペルチェ素子13の作動により高温となった廃熱側熱交
換部15の熱は第五の熱交換器33に伝熱し、第五の熱
交換器33に伝熱した熱は室外ファン19の作動に伴う
通風により外気と熱交換することで排出され、ペルチェ
素子13の廃熱側熱交換部15は外気温相当に冷却され
る。
【0096】そして、冷却された低温の熱搬送媒体は第
七の熱交換器37に搬送されて接触している食品容器9
の底面を通じて食品を冷却すると共に熱搬送媒体は温度
が上昇し、第四の熱交換器31に流通する。第四の熱交
換器31では食品容器9の側面を通じて熱が食品に伝わ
り冷却すると同時に自らは温度が更に上昇する。そし
て、温度が上昇した熱搬送媒体は第六の熱交換器36に
戻り、冷却されるというサイクルで食品容器9を通じて
冷却し食品の凍結を行う。このとき、食品全体の凍結を
行うための−12℃±0.5℃の温度維持はペルチェ素
子13の作動と停止、つまり、入力のONとOFFで行
う。
【0097】融解モード時はポンプ32を作動し、通電
方向変換装置によりペルチェ素子13の利用側熱交換部
14が高温となるように通電方向を変換し、冷却モード
と同様のサイクルで熱搬送媒体が流通することで食品容
器9を通じて食品の加熱を行うと共に、低温となる廃熱
側熱交換部15は室外ファン19の作動による第五の熱
交換器33の外気通風による加熱により温度を上昇させ
外気温相当まで加熱される。
【0098】このときの食品全体の融解を行う4℃±
0.5℃の温度維持は、図示しない外気温センサから外
気温を検出して外気温が4℃を越える温度ならば冷却モ
ードでペルチェ素子13への入力のONとOFFで行
い、4℃未満ならば融解モードでペルチェ素子13への
入力のONとOFFで行う。
【0099】加熱モード時は、室外ファン19とポンプ
32を停止し、第二の加熱手段35を作動させる。
【0100】このとき、断熱構造を有する仕切壁38に
より調理室10、食品容器9は温度上昇するが、ペルチ
ェ素子13への伝熱は熱搬送媒体の自然対流と仕切壁3
8からの極少量の熱リーク分でしかなく外気温程度に維
持される。
【0101】以上のように、ペルチェ素子13の周囲環
境が外気温度相当に維持され、負荷が大きい場合や高外
気温時でおいても50℃を越える可能性が低いのでペル
チェ素子13の高温下による劣化が抑制される。
【0102】なお、本発明では加熱モード時は室外ファ
ン19を停止しているが、設置環境により周囲温度が高
い場合や高外気温時等でペルチェ素子13の雰囲気が高
温となる場合に備えて、ペルチェ素子13の周辺に温度
センサを設けて、その温度が50℃〜70℃になった場
合は室外ファン19を運転する制御を設けても良い。
【0103】(実施の形態6)本発明による実施の形態
6について、図面を参照しながら説明する。なお、実施
の形態1及び2と同一構成については、同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0104】図7は本発明の実施の形態6における温度
センサの温度特性図である。
【0105】ドア12が開すると、図示しないドアスイ
ッチによりドア12の開が検知され、その検知と同時に
温度センサ29から初期温度検出が開始され、1秒単位
で検出される。この初期温度検出はコントロールパネル
の調理開始指令が設定されてから10秒間行われる。
【0106】そして、初期温度検出中に−5℃以下の温
度を検出し、且つ−5℃を検出した後は温度検出が終了
するまで検出値が−5℃以下であれば、食品は凍結保存
されていたものと判断し所定の融解モードを行う。ま
た、それ以外であれば所定の冷却モードを経て融解モー
ドを行う。
【0107】図7に示した本発明の実施の形態では−1
5℃を検知して初期温度検出終了時で−6℃であり、こ
れにより冷却モードを行わずに融解モードから開始され
る例である。
【0108】以上のように、冷凍保存食材を調理する場
合は融解モードから行うことで凍結している食品を更に
凍結するエネルギーと時間を削減できる。
【0109】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は、食品を
収納する調理室と、ペルチェ素子と、圧縮機と、前記ペ
ルチェ素子の廃熱と熱交換するように設置された凝縮器
と、蒸発器とを備え、収納した食品を前記冷却手段また
はペルチェ素子で冷却して凍結した後、前記ペルチェ素
子で加熱して融解する凍結融解サイクルを少なくとも1
サイクル行うことで細胞破壊を促進する調理器であるの
で、加熱が省エネルギーで行える。
【0110】さらに、冷却と加熱の能力制御は入力コン
トロールを行うだけで可変可能であり最適な冷却スピー
ド制御と温度維持制御が容易に行えるので、菌の増殖抑
制と共に、食品毎に旨みと出汁浸透と軟化のバランスが
良くなる凍結融解サイクルが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における調理器の断面図
【図2】本発明の実施の形態2における調理器の断面図
【図3】本発明の実施の形態3における調理器の断面図
【図4】本発明の実施の形態4における調理器の断面図
【図5】本発明の実施の形態4における温度特性図
【図6】本発明の実施の形態5における調理器の断面図
【図7】本発明の実施の形態6における温度特性図
【図8】従来の調理室付冷蔵庫の断面図
【符号の説明】
10 調理室 13 ペルチェ素子 29 温度センサ 34 金属容器 35 第二の加熱手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B022 LA05 LA06 LF13 LJ04 LN10 LQ10 LT02 LT03 4B035 LC11 LC16 LE05 LG32 LG42 LP01 LP43 LT18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を収納する調理室と、ペルチェ素子
    と、圧縮機と前記ペルチェ素子の廃熱と熱交換するよう
    に設置された凝縮器と、蒸発器とを備え、収納した食品
    を前記冷却手段またはペルチェ素子で冷却して凍結した
    後、前記ペルチェ素子で加熱して融解する凍結融解サイ
    クルを少なくとも1サイクル行うことで食品の細胞破壊
    を促進する調理器。
  2. 【請求項2】 食品を収納する調理室と、ペルチェ素子
    とを備え、前記ペルチェ素子で冷却と加熱を行うこと
    で、前記調理室に収納した食品を凍結して融解する凍結
    融解サイクルを少なくとも1サイクル行うことで食品の
    細胞破壊を促進する調理器。
  3. 【請求項3】 調理室内に食品を収納する金属容器を備
    え、前記金属容器は取り外し可能であり、冷却手段の冷
    却用熱交換器あるいは加熱手段の加熱用熱交換器は前記
    金属容器の外郭表面で接触している請求項1または請求
    項2記載の調理器。
  4. 【請求項4】 二つの加熱手段を備え、第一の加熱手段
    で任意の温度まで加熱した後に第二の加熱手段で加熱し
    て凍結融解サイクル後に食品を75℃以上から100℃
    未満の任意の温度まで加熱して1分間以上を維持する請
    求項1または請求項2記載の調理器。
  5. 【請求項5】 ペルチェ素子は調理室及び第二の加熱手
    段と断熱材により隔離された請求項4記載の調理器。
  6. 【請求項6】 調理室内に食品の温度を直接検出または
    推算可能な温度センサを備え、食品が凍結している温度
    を検出した場合は加熱による融解のみを行う制御手段を
    有する請求項1または請求項2に記載の調理器。
JP2001175152A 2001-06-11 2001-06-11 調理器及び調理方法 Pending JP2002364980A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001175152A JP2002364980A (ja) 2001-06-11 2001-06-11 調理器及び調理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001175152A JP2002364980A (ja) 2001-06-11 2001-06-11 調理器及び調理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002364980A true JP2002364980A (ja) 2002-12-18

Family

ID=19016338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001175152A Pending JP2002364980A (ja) 2001-06-11 2001-06-11 調理器及び調理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002364980A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7174720B2 (en) 2003-07-07 2007-02-13 Kennedy Brian C Cooker utilizing a peltier device
WO2011152047A1 (ja) * 2010-06-01 2011-12-08 パナソニック株式会社 冷蔵庫
JP2013533739A (ja) * 2010-06-15 2013-08-29 ビージー リサーチ エルティーディー 細胞破砕
WO2017171330A1 (ko) * 2016-03-28 2017-10-05 엘지전자 주식회사 냉온 보관 케이스
KR20180087235A (ko) * 2015-10-15 2018-08-01 포노닉, 인크. 하이브리드 증기 압축/열전기 열 전달 시스템
CN109357460A (zh) * 2017-12-28 2019-02-19 广州Tcl智能家居科技有限公司 一种冰箱及用于冰箱的解冻方法
JP2020181756A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 四国計測工業株式会社 マイクロ波熟成装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7174720B2 (en) 2003-07-07 2007-02-13 Kennedy Brian C Cooker utilizing a peltier device
WO2011152047A1 (ja) * 2010-06-01 2011-12-08 パナソニック株式会社 冷蔵庫
JP2017200485A (ja) * 2010-06-15 2017-11-09 ビージー リサーチ エルティーディーBg Research Ltd 細胞破砕
JP2013533739A (ja) * 2010-06-15 2013-08-29 ビージー リサーチ エルティーディー 細胞破砕
JP2016000038A (ja) * 2010-06-15 2016-01-07 ビージー リサーチ エルティーディーBg Research Ltd 細胞破砕
KR20180087235A (ko) * 2015-10-15 2018-08-01 포노닉, 인크. 하이브리드 증기 압축/열전기 열 전달 시스템
JP2018534521A (ja) * 2015-10-15 2018-11-22 フォノニック デバイセズ、インク ハイブリッド蒸気圧縮/熱電熱伝達システム
US10718551B2 (en) 2015-10-15 2020-07-21 Phononic, Inc. Hybrid vapor compression/thermoelectric heat transport system
KR102577187B1 (ko) 2015-10-15 2023-09-08 포노닉, 인크. 하이브리드 증기 압축/열전기 열 전달 시스템
WO2017171330A1 (ko) * 2016-03-28 2017-10-05 엘지전자 주식회사 냉온 보관 케이스
CN109357460A (zh) * 2017-12-28 2019-02-19 广州Tcl智能家居科技有限公司 一种冰箱及用于冰箱的解冻方法
JP2020181756A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 四国計測工業株式会社 マイクロ波熟成装置
JP7219149B2 (ja) 2019-04-26 2023-02-07 四国計測工業株式会社 マイクロ波熟成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6038865A (en) Temperature-controlled appliance
US20160123660A1 (en) Electrical cooker including heating and cooling functionality
JP3938384B2 (ja) 冷蔵庫
CN100348122C (zh) 调温调理方法和冰箱
JP2007057160A (ja) 冷蔵庫
CN209486778U (zh) 一种既可制冷又可制热的新型无人售货柜
JPWO2011135865A1 (ja) 冷蔵庫
RU2556716C1 (ru) Охлаждающее устройство, предотвращающее замораживание пищевых продуктов, расположенных в камере для свежих продуктов
JP2002350033A (ja) 2つの蒸発器が備えられた冷蔵庫の除霜運転方法
JP2019039609A (ja) 低温貯蔵庫
JP2002364980A (ja) 調理器及び調理方法
CN1318814C (zh) 冰箱
EP0791793A2 (en) Apparatus for heating and/or refrigerating food in general
JP2007006702A (ja) 食品の調理方法および食品調理装置
JP2002372358A (ja) 冷蔵庫
JP2631259B2 (ja) 解凍・冷蔵保存連続処理装置
JP2007192446A (ja) 冷蔵庫
KR20030052278A (ko) 냉장고
JP2005114311A (ja) 調理器
WO2011154388A2 (en) A cooling device with two compartments
JP2878154B2 (ja) 温蔵庫
JPH07253265A (ja) 冷凍食品の解凍方法及び装置
JP2006029621A (ja) 冷却ユニットとそれを用いた冷蔵庫
KR100600779B1 (ko) 냉장고의 해동유닛 및 해동실
JP2002364981A (ja) 冷蔵庫