JP2002362214A - トラックへの台車揚げ降ろし装置 - Google Patents

トラックへの台車揚げ降ろし装置

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JP2002362214A
JP2002362214A JP2001177623A JP2001177623A JP2002362214A JP 2002362214 A JP2002362214 A JP 2002362214A JP 2001177623 A JP2001177623 A JP 2001177623A JP 2001177623 A JP2001177623 A JP 2001177623A JP 2002362214 A JP2002362214 A JP 2002362214A
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HAKKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速かつ簡単にトラックから台車を自動的に
揚げ降ろしすることができ、トラックの荷台から台車を
降ろすのと同調してその直前に、道板を自動的に荷台の
後方へ仮設及び荷台上に収容することができる装置を提
供すること。 【解決手段】 トラックの荷台10上の前後方向に対の
固定道板2を固定し、荷台の後方にはヒンジ31で連結
された前半部可動道板3aと後半部可動道板3bとから
なる対の可動道板3を、固定道板2へ起倒自在に連結
し、巻取り駆動手段5により、ワイヤ50を介して路面
上の台車4を可動道板3から固定道板2上の積載位置へ
走行させるとき、その後方に追随させて、可動道板3を
二つ折れ重ね状に起立した状態で荷台10上に収容し、
台車4を荷台から下降させるときその直前に荷台後端部
と路面とを傾斜接続するように可動道板3を展開させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械器具類や荷物
等を搭載した台車をトラックへ揚げ降ろしするためのト
ラックへの台車揚げ降ろし装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば積載型消防車では、可搬式消防ポ
ンプと給水管及び消防ホースや照明器具,報知器具その
他の部品等が積載されている。この中の消防ポンプ本体
は、多くの場合消防車に直接積載収容されており、その
使用に当たっては、現場の状態に応じ、当該消防ポンプ
を人力により消防車から降ろして適切な場所に据え付け
るようになっている。また、前述のような積載型消防車
では、例えば地震その他の火災以外の災害時に、消防ポ
ンプに代えて、プールや用水池等の水を浄化する浄水
機,発電機等を積載収容して被災現場に出動する場合が
ある。このような場合も、現場では浄水機や発電機等を
人力により消防車から降ろして使用し、使用後はこれら
を消防車に再度積載している。
【0003】前述のような積載型消防車では、消防ポン
プと浄水機.発電機等を別の台車に搭載しておき、それ
らの使用や積替えの場合には、それらを適当な手段によ
り台車ごと揚げ降ろしするのが便利である。他方、一般
のトラックにあっては、荷物や機械器具類の種類によっ
てはこれらを台車に搭載した状態で積載している場合が
あり、この場合でもそれらを搭載したままの状態で台車
をトラックの荷台から揚げ降ろしする場合が少なくな
い。従来は前述のような場合、トラックの荷台の後部か
ら後方路面にわたって傾斜した道板を仮設し、前述のよ
うに荷物や機械器具類を搭載した台車を、前記道板に沿
って人力又は適当な装置で制動しながら揚げ降ろしし、
トラックが現場から引き上げる際には前記道板を取り外
して当該トラックに積載していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような台車の揚
げ降ろし手段は、台車に搭載されている機器等の積載物
の重量が比較的軽い場合は簡便である。しかしながら、
積載物が100kgに近いか又は100kgを超えるよ
うな重量物である場合には、強度上十分に重量のある道
板を使用する必要があるため、道板の仮設及び撤去は非
常に重労働であるばかりでなく危険を伴う。また、現場
での作業開始の迅速性も達成されない。
【0005】本発明の目的は、前述のような場合に迅速
かつ簡単にトラックから台車を揚げ降ろしすることがで
き、しかも、トラックの荷台から台車を降ろすのと同調
してその直前に道板が自動的に仮設でき、路面から台車
をトラックの荷台上に積載収容するときには、台車の積
載に追随して自動的に道板を荷台上に収容することがで
きるトラックへの台車揚げ降ろし装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトラックへ
の台車揚げ降ろし装置は、前述の課題を解決するため以
下のように構成したものである。すなわち、請求項1に
記載のトラックへの台車揚げ降ろし装置は、トラック1
の荷台10上へ前後方向に沿って設置され、台車4の車
輪40がほぼ直進走行する状態に規制される車輪走行部
を有する固定道板2と、平面視において前記固定道板2
の対応する車輪走行部と直線状に連続し、側面視におい
て前記荷台10の後方へ所定の角度で後下がり傾斜して
後端が路面Gへ接触する使用状態から、互いの間隔を保
って前記固定道板2に対して起立する収容状態までの範
囲内を起倒するように、前記固定道板2の各車輪走行部
の後端へ回動自在に連結され、前記車輪40がほぼ直進
走行する状態に規制される各可動道板3と、前記使用状
態において前記可動道板3の後端部から前記固定道板2
上の所定の積載位置に達するまでワイヤ50を介して前
記台車4を積載方向へ走行させる巻取り駆動手段5と、
前記台車4の積載方向への走行に伴って、当該台車4の
前輪40が前記固定道板2の後端部へ乗り移ったときか
ら当該台車4が前記積載位置に達するまでの間に、前記
可動道板3を前記収容状態に起立するように牽引回動さ
せる牽引手段6と、前記台車4が積載位置に置かれてい
る状態で前記巻取り駆動手段5が巻戻し方向へ作動する
ときに、前記台車4を前記可動道板3の方向へ押し出す
アクチュエータ7と、前記積載位置にある台車4の前進
を阻止する前進阻止手段8と、前記可動道板3が起立状
態にあるときに当該可動道板3の起立状態を保つ掛け外
し可能な起立状態保持手段9とを備えたことを特徴とし
ている。
【0007】請求項2に記載の台車揚げ降ろし装置は、
請求項1の台車揚げ降ろし装置において、前記可動道板
3の前端部又は前端部近傍には、前記使用状態において
前記ワイヤ50が接触するローラ37が設けられている
ことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の台車揚げ降ろし装置は、
請求項1又は2の台車揚げ降ろし装置において、前記固
定道板2及び可動道板3は断面が同形同寸法のチャンネ
ル状の対の金属部材であってそれぞれ平行に設置され、
対の固定道板2は荷台10に固定される枕部材を兼ねる
複数の連結バー20によりそれらの底部の少なくとも両
端部又は両端部近傍の部分が連結され、対の可動道板3
は連結バー30によりそれらの底部又は相対する側面の
少なくとも両端部又は両端部近傍の部分が互いに連結さ
れ、前記台車4は四輪車であり、当該台車4の車輪40
は、当該台車4の外側の側部が固定道板2及び可動道板
3の外側の側壁へ走行中近接し、又は当該台車4の内側
の側部が固定道板2及び可動道板3の内側の側壁へ走行
中近接していることにより、それぞれほぼ直進走行する
状態に規制されていることを特徴としている。
【0009】請求項4に記載の台車揚げ降ろし装置は、
請求項3の台車揚げ降ろし装置において、前記台車4の
前進阻止手段8は、前記固定道板2相互を連結する最後
部の連結バー20へ上下方向へ揺動自在に取り付けられ
たフックバー80を備え、当該フックバー80の揺動端
部のフック81が台車4に設けられた水平な係止バー4
2へ下方より引っ掛けられる状態に構成されていること
を特徴としている。
【0010】請求項5に記載の台車揚げ降ろし装置は、
請求項3又は4の台車揚げ降ろし装置において、前記各
可動道板3の前端部分3cの両側面には一部が当該可動
道板3の前端より前方へ伸び出した連結板36が固定さ
れ、前記各連結板36は、前記伸び出した一部へ対応す
る固定道板2側へ小量突出するように取り付けられた軸
ピン36aにより対応する固定道板2の側壁ヘぞれぞれ
回動自在に連結され、前記牽引手段6は、前記各連結板
36の外側部へ上方に伸びかつ前記車輪40,40’の
走行を妨げない状態に固定された取付部材60と、台車
4の走行部から見た各固定道板2の外側部に沿って水平
方向へ固定された適宜長さのスライドレール61と、前
記各スライドレール61に対して対応する固定道板2の
外側部上方へ一部が伸び出すようにスライド自在に取り
付けられ、前記台車4の前記積載方向への走行に伴って
当該台車4の前輪40が前記固定道板2の後端部へ乗り
移った後に当該台車4の側部へ突出した係止片41が前
記上方へ伸び出した一部へ引っ掛かり、前記台車4が前
記積載位置に達したときに前記スライドレール61の前
端に達して停止するスライダ62と、前記取付部材60
と前記スライダ62とを連結する連結部材63とを備え
たことを特徴としている。
【0011】請求項6に記載の台車揚げ降ろし装置は、
請求項5の台車揚げ降ろし装置において、前記連結部材
63はチェーンであり、前記取付部材60は、前記連結
板36へ固定されている軸ピン36aを中心とする円弧
状のガイド部60bが形成されたチェーンガイド60a
を上部に有し、前記チェーンの一端はそのローラが前記
ガイド部60bへ接触する状態で当該チェーンガイド6
0aへ連結され、前記チェーンの他端は前記スライダ6
2の上端部分へ連結され、当該チェーンは前記スライダ
62に取り付けられているスプリング64により上方へ
付勢されており、前記スライダ62には台車4が積載方
向へ走行する際に当該台車4の係止片41が案内される
ように後方に向く凹部62aが形成されていることを特
徴としている。
【0012】請求項7に記載の台車揚げ降ろし装置は、
請求項3〜6のいずれかの台車揚げ降ろし装置におい
て、前記各可動道板3は、長さ方向の中央部よりもやや
後端寄り位置で直線状に突き合わされた状態で分割さ
れ、当該突き合わせ部分の底面においてヒンジ31によ
り互いに連結され、ヒンジピン31aを支軸として前記
起立する収容状態では互いに折り重なる前半部可動道板
3aと後半部可動道板3bとから構成され、前記各前半
部可動道板3aの後端部近傍底面には、当該可動道板3
の長さ方向に沿って回動自在に高さ調整可能な脚部材3
2が取り付けられ、前記各後半部可動道板3bは、前記
使用状態において前記脚部材32の高さを調整すること
により、前記各前半部可動道板3aの後下がり傾斜角度
以上の角度で後下がり傾斜され、前記各後半部可動道板
3bの路面Gに接触する後端部の片側又は両側には、前
記使用状態において当該後端部より後方へ僅かに突出し
かつ路面Gより僅かに浮上する状態に当該後端部の前後
方向へ回転するキャスタ34が取り付けられ、前記各前
半部可動道板3aの側部には、当該可動道板3の収容状
態から使用状態への移行のときに、対応する後半部可動
道板3bを前記脚部材32を介して荷台10の後方へ押
すプッシャ35を設けたことを特徴としている。
【0013】請求項8に記載の台車揚げ降ろし装置は、
請求項7の台車揚げ降ろし装置において、各可動道板3
に取り付けられた前記脚部材32が一体に形成されてい
ることを特徴としている。
【0014】請求項9に記載の台車揚げ降ろし装置は、
請求項7又は8の台車揚げ降ろし装置において、前記各
前半部可動道板3aの前端部分3cは、前記使用状態に
おいて対応する固定道板2に対し後方へやや後下がり傾
斜しており、前記前半部可動道板3aの前記前端部分3
c以外の主部は、当該前端部分3cに対して後方へ後下
がり傾斜していることを特徴としている。
【0015】請求項10に記載の台車揚げ降ろし装置
は、請求項3〜9のいずれかの台車揚げ降ろし装置にお
いて、前記トラック1は積載型の消防車であり、荷台1
0上の積載位置には通常は消防ポンプが搭載された台車
4が積載されており、必要に応じ当該消防ポンプ用の台
車4に代えて、浄水機や発電機等の非常用機器類が搭載
された台車4’が積載されることを特徴としている。
【0016】請求項11に記載の台車揚げ降ろし装置
は、請求項10の台車揚げ降ろし装置において、前記ト
ラック1の荷台10上には台車4,4’が通過し得る間
隔をもって前後方向に沿って側板11が各支柱12へ取
り付けられた状態で平行に設けられ、前記固定道板2は
前記側板11の相互の間に固定されており、前記起立状
態保持手段9は、前記可動道板3が起立したときに突き
当たるストッパ90と、起立状態の可動道板3の後方へ
の倒れを阻止する掛け外し可能な倒れ防止手段91とか
ら構成され、前記ストッパ90は、前記側板11の内側
へ台車4,4’の走行と干渉しないように取り付けられ
た受け部材90bと、前記可動道板3の長さ方向の中央
よりも前端寄り部分の側部へ突出するように取り付けら
れた衝突部材90dとを備え、前記可動道板3が起立し
たとき、前記受け部材90b側の緩衝部材90a又は/
及び前記衝突部材90d側の緩衝部材90cを介して、
前記衝突部材90dが前記受け部材90bへ突き当たる
ように構成されており、前記倒れ防止手段91は、前記
側板11内側へ台車4,4’の走行と干渉しないように
取り付けられた取付片91bと、この取付片91bへ上
下方向へ揺動自在に取り付けられたフックバー91aと
からなり、前記可動道板3の側部へ突出した係止ピン9
1cへ前記フックバー91aのフック部を上方から引っ
掛けるように構成されていることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発明
に係る台車揚げ降ろし装置の好適な実施形態を説明す
る。図1は本発明の一実施形態に係る台車揚げ降ろし装
置を設置し、当該装置の可動道板を使用状態に展開した
トラック(積載型消防車)の概略側面図、図2は図1の
トラックにおいて可動道板を収容状態にした概略背面
図、図3は図1の台車揚げ降ろし装置の前半部(トラッ
クの荷台上に設置されている部分)の概略平面図、図4
は図1の台車揚げ降ろし装置の可動道板を使用状態に展
開した状態の概略平面図、図5の(a)図は図1の装置
における各道板の端面図、同(b)図は固定道板の変形
形態の一例を示す端面図、図6は図1の装置における可
動道板の前半部可動道板と後半部可動道板との連結部分
の拡大側面図、図7は図1の装置における可動道板の後
端部を示す拡大側面図、図8は図1の装置における固定
道板と可動道板との連結部分の拡大側面図、図9は図8
で示した連結部分の部分平面図、図10は図1の装置に
おいて可動道板を起倒させる牽引手段の一部とその周辺
部分の拡大側面図、図11は図1の装置において可動道
板を起倒させる牽引手段の他の一部とその周辺部分の拡
大側面図、図12は図1の装置における可動道板が起立
している状態を示す部分拡大側面図、図13は図2のA
−Aに沿う部分拡大断面図、図14は図1の装置におけ
る前進阻止手段の一形態を示す部分拡大側断面図、図1
5は図1の装置における可動道板が使用状態に展開する
ときの状態を分解して示す概略側面図、図16は台車の
変形形態を示す概略側面図である。
【0018】積載型の消防車であるトラック1の荷台1
0上には、両側端部より中央部寄り位置に前後方向へ平
行するように各支柱12,12が直立固定されており、
当該支柱12,12には側板11がそれぞれ取り付けら
れている。各側板11の外側には、給水管その他の必要
な部品類が取外し可能に積載されている。図1〜図4で
示すように、荷台10上の各側板11,11の間には、
通常は消防ポンプ44を搭載した四輪構造の台車4を走
行させるための固定道板2,2が、台車4における車輪
40のトレッド(輪距)に見合う間隔をもって前後方向
に沿って平行するように固定されている。固定道板2
は、搭載物を含めた台車4の荷重を考慮して厚み2〜
3.5mm程度の鋼板を底幅125mm,側壁高さ50
mm程度のチャンネル状に成形したものであり、荷台1
0の上面に当該固定道板2,2と交差する状態に固定さ
れた枕部材を兼ねる厚い帯板又は角パイプ状の連結バー
20により、それらの底部の前後端部分近傍で互いに連
結されている。この実施形態において、各固定道板2は
連結バー20を介して荷台10の上に浮上した状態で取
り付けられているが、これらはトラックの荷台10を製
造するときに当該荷台10へ埋め込み状に取り付けるこ
とができる。
【0019】荷台10の後端部には、平面視において前
記各固定道板2と直線状に連続するように、前記の固定
道板2と同様な断面形状及び断面寸法の鋼板製の可動道
板3,3が設置されている。対の可動道板3,3は、そ
れらの前後の端部近傍において底面が連結バー30,3
0により一定の間隔を保ちかつ連動するように互いに連
結されている。このように一体化された可動道板3は、
側面視において前記荷台10の後方へ所定の角度で後下
がり傾斜していて、後端が路面Gへ接触する使用状態か
ら、互いの間隔を保って前記固定道板2に対して起立す
る収容状態までの範囲内を起倒するように、対応する固
定道板2の後端へ回動自在に連結されている。この実施
形態では、各可動道板3(後述の前半部可動道板3a)
はその前端部に固定された連結板36を介して対応する
固定道板2の後端部へ回動自在に連結されている。すな
わち、図8〜図10で示すように、各可動道板3の前端
部分3cの両側面には、一部が当該可動道板3の前端よ
り前方へ伸び出した連結板36が適数のねじ36cによ
ってそれぞれ固定され、各連結板36の前端の伸び出し
た部分に固定道板2側へ小量突出するように固定(溶
接)された軸ピン36aが、固定道板2の後端部側板へ
形成された孔へ回動自在に挿入されている。
【0020】この実施形態において、前述のように台車
4は四輪構造であり、前後の車輪40はそれらのトレッ
ドが同じであるので、各対の固定道板2及び可動道板3
の間隔は各車輪40のトレッドに合わせて設定されてい
る。各対の道板2,3の間隔が前述のように設定され、
台車4の各車輪40は、図5で示すように、各道板2,
3の外側の側壁21へ所定のクリアランスをもって近接
しているので、側壁21により各道板2,3上をほぼ直
進走行するように規制される。各車輪40をほぼ直進走
行するように規制するためには、前部又は後部の車輪4
0が各対の道板2,3の内側の側壁21へ近接して走行
するように構成することもできる。前後の車輪40,4
0’のトレッドが異なる台車4を揚げ降ろし装置の対象
とする場合には、例えば前輪が道板2,3の内側の側壁
板により、後輪が外側の側壁板によりそれぞれ直進方向
へ規制されるように、固定道板2,2及び可動道板3,
3の間隔及び側壁21,21間の内幅を設定すればよ
い。台車4が三輪構造であるか、四輪のほかに台車4の
幅方向の中央に補助的な車輪(図示しない)がある場合
には、固定道板2及び可動道板3はそれぞれ三本平行に
設置する。台車が三輪構造であるときは、二輪のトレッ
ドを基準として両側の道板の間隔を前述のように設定す
る。固定道板2はトラック1の荷台10の上に設置さ
れ、重量がさほど問題とならないので、図5の(b)図
のように荷台の幅方向に並ぶ全部の道板2を一体的に成
形することができる。
【0021】この実施形態において、互いに連結された
対の可動道板3,3は、図1,図4,図6,図12及び
図15で示すように構成されている。すなわち可動道板
3は、その長さ方向の中央部よりもやや後端寄り位置
で、長さ方向と直交するように切断された状態に分割さ
れた前半部可動道板3aと後半部可動道板3bとから構
成されている。前半部可動道板3aと後半部可動道板3
bは、それぞれ直線状に突き合わされ、当該突き合わせ
部分の底面においてヒンジ31により互いに連結されて
おり、当該ヒンジ31のヒンジピン31aを支軸とし
て、固定道板2に対して起立する収容状態では互いに折
り重なるよう構成されている。可動道板3をこのように
構成することにより、当該可動道板3が固定道板2に対
して起立する収容状態では高さ寸法が小さくなって荷台
10の上に収容し易く、また、可動道板3全体の長さを
できるだけ長くして、使用状態において当該可動道板3
の傾斜角度を小さくすることができるようにしてある。
【0022】各前半部可動道板3aの後端部近傍の底面
には、当該可動道板3の長さ方向に沿って回動し得るよ
うに、ヒンジピンが可動道板3と直交する状態のヒンジ
33によって脚部材32が連結されている。各前半部可
動道板3aに取り付けられている脚部材32は、方形の
一枚の金属板の中央部分を切除して長方形の枠状を呈す
るように一体的に構成されている。この脚部材32は、
両端部よりも中央寄り位置(可動道板3a,3aの相対
する内側)の下部に垂直に取り付けた各ナット部材32
cに、下端に座32aを有する雄ねじ32bを貫通状に
ねじ込むことにより、使用状態における高さ方向へ伸縮
調整できるように構成されている。
【0023】図8のように、各前半部可動道板3aの前
端部分3cは、可動道板3を展開した使用状態におい
て、対応する固定道板2に対して傾斜角度θ1=5°程
度後下がり傾斜しており、前半部可動道板3aの前記前
端部分3c以外の主部は、前記前端部分3cに対して傾
斜角度θ2=10°程度後下がり傾斜している。また、
後端部可動道板3bの後下がり傾斜角度θ3は、約20
°〜25°程度になるように設計するのが好ましい。そ
して、使用状態では脚部材32の高さを調整することに
より、後半部可動道板3bの後下がり傾斜角度θ3(図
1,図7,図15)を、前半部可動道板3aの後下がり
傾斜角度以上の角度として、台車4が固定道板2から可
動道板3へと下降方向へ移行するとき、一気に急傾斜の
下り坂にならないようにしている。
【0024】各後半部可動道板3bの路面Gと接触する
後端部の内側(又は両側)には、前記使用状態において
路面Gより僅かに浮上する状態に、軸受け部材34aを
介して当該後端部の前後方向へ回転するキャスタ34が
取り付けられ、後述のように可動道板3が使用状態に展
開するときに、円滑に展開できるようになっている。ま
た、後半部可動道板3bの後端(下端)部には、その底
部から後方の上方向へやや曲げられた補強板38が固定
されている。前半部可動道板3a相互の前端部分3cを
連結する連結バー30の中央部には、台車4が可動道板
3上を走行するときに、後述の巻取り駆動手段5のワイ
ヤ50が接触するように二つのローラ37,37が水平
に取り付けられている。なお、この実施形態ではワイヤ
50が台車4に対して往復(復路の引張方向のワイヤ5
0のみが動く)するように取り付けられているので二つ
のローラ37が設けられているが、ワイヤ50が一本の
場合はローラ37は一つ設ければよい。
【0025】各前半部可動道板3aの側部には、可動道
板3の収容状態から使用状態への移行のときに、対応す
る後半部可動道板3bを荷台10の後方へ押すプッシャ
35が設けられている。これらのプッシャ35はガスス
プリングであり、図4及び図12で示すように、その基
端側は取付片35bを介して脚部材32の側部へ連結さ
れ、その伸縮作動部35aの先端側は取付片35cを介
して前半部可動道板3aの側部へ連結されている。
【0026】台車4は、通常は固定道板上の所定の積載
位置に積載されているが、可動道板3が展開された使用
状態において、当該台車4が固定道板2から可動道板3
を経て路面G上に降ろされている状態から、当該台車4
を可動道板3の後端部(後半部可動道板3bの後端部)
より前記固定道板2上の積載位置に達するまで走行復帰
させるため、ワイヤ50を介して前記台車4を積載方向
へ走行させる巻取り駆動手段5が設置されている。この
巻取り駆動手段5は、台車4を荷台10から可動道板3
のスロープに沿って下降方向へ走行させる際、巻戻し方
向へ減速運転することにより、当該台車4の下降速度を
制御する。巻取り駆動手段5は荷台10上の前端中央部
に設置されたウインチであり、当該ウインチにより巻取
り・巻き戻されるワイヤ50は、図3で示すように、そ
の巻始め端は回転ドラムへ、その先端は巻取り駆動手段
5の台座5aの上にそれぞれ固定され、両端の中間が滑
車51を介してフック金具52により台車4の前輪側の
軸43へ連結されている。なお、巻取り駆動手段5は必
ずしも前述の位置に設置する必要はなく、同様な位置に
ワイヤ50の方向を変換するための図示しない滑車を設
置し、前記巻取り駆動手段5を別の箇所に設置すること
ができる。
【0027】この装置には、図10及び図11で拡大し
て示すように、ワイヤ50を備えた前記巻取り駆動手段
5により台車4が積載方向への走行するのに追随して、
当該台車4の前輪40が前記固定道板2の後端部へ乗り
移ったときから当該台車4が前記積載位置に達するまで
の間に、前記可動道板3を収容状態に起立するように牽
引回動させる牽引手段6が設けられている。この実施形
態においては、牽引手段6は以下のように構成されてい
る。前記各連結板36の外側部には、上方に伸びかつ前
記車輪40,40’の走行を妨げないように離した状態
に、取付部材60が所定長さの丸パイプからなる連結部
材36bにより固定(溶接)されている。他方、台車4
の走行部から見た各固定道板2の外側部には、適宜長さ
のスライドレール61が水平方向に沿って固定されてお
り、このスライドレール61には、当該スライドレール
61と対応する固定道板2の外側上方へ一部が伸び出す
ようにスライダ62がスライド(走行)自在に取り付け
られている。前記取付部材60の連結板36より上方に
伸び出した上端部分と、前記スライダ62の固定道板2
より上方に伸び出した部分とは、連結部材63により互
いに連結されている。前記スライダ62の上方へ伸び出
した部分には、後方(前記取付部材60の方向)に向く
凹部62aが形成されており、この凹部62aには台車
4が図10の左方向へ走行するとき、当該台車の前輪4
0の車軸43(図3)の端部を側方に突出させた係止片
41が入り込んで引っ掛かる(案内される)ように構成
されている。台車4が積載位置へ走行するとき、係止片
41がスライダ62へ引っ掛かって当該スライダ62が
走行方向へ連行され、スライダ62がスライドレール6
1の終端に達すると、台車4は積載位置に達して巻取り
駆動手段5が停止するように制御される。この構成によ
り、台車4が積載位置へ走行するとき、前記係止片4
1,スライダ62,連結部材63及び取付部材60を介
して、可動道板3が起立する(図2及び図12)ように
牽引回動される。この作用の詳細は後述する。
【0028】この実施形態では、連結部材63はチェー
ンであり、このチェーンの後端部は取付部材60の上部
へねじ60cにより固定されたチェーンガイド60aの
上端部へ固定され、当該チェーンはチェーンガイド60
aの上部へ形成された軸ピン36aを中心とする円弧状
のガイド部60bで前方へ案内されている。この案内さ
れた状態のチェーンは、そのプレートを連結する各ロー
ラが円弧状のガイド部60bの上面(ガイド面)へ接触
するようになっている。スライダ62へ連結されている
当該チェーンの中央寄り前端部は、図10で示すよう
に、当該スライダ62へ固定されている取付ピン62b
へ巻かれた状態で取り付けられたスプリング64の一端
によって、上方へ浮上するように付勢されている。スプ
リング64の前記一端部は凹状に形成されていて、チェ
ーンは当該凹状の内部へ案内されて外れないようになっ
ている。スプリング64の他端は、前記一端部の弾力が
上方へ作用するように、スライダ62へ固定された突起
片62cへ係止ないし固定されている。連結部材63を
チェーンとしたことにより、スライダ62がスライドレ
ール61の後端に位置するとき、下方へ適当に弛んだ状
態を呈し、後述のように、台車4の走行による牽引のと
きに各部材が円滑に連係する。
【0029】荷台10の上には、台車4が積載位置に収
容されている状態で前記巻取り駆動手段5が巻戻し方向
へ作動してワイヤ50が緩められたときに、前記台車4
を前半部可動道板3aの方向へ押し出すアクチュエータ
7が設置されている。この実施形態におけるアクチュエ
ータ7は、巻取り駆動手段5の巻取り力よりも弱い力で
前記スライダ62を常時前記可動道板3の方向へ付勢す
るガススプリングである。ガススプリングである各アク
チュエータ7の基端側は対応する固定道板2の前端方向
の側部へ固定され、その伸縮作動部の先端はスライダ6
2へ連結されている。
【0030】台車4が荷台10上の積載位置にある状態
でトラック1が発進したり停止したりする際、当該台車
4が自然に前進方向へ移動することがあるので、それを
阻止するための前進阻止手段8が設けられている。この
実施形態における前進阻止手段8は、図14で示すよう
に、固定道板2相互を連結する最後部の連結バー20へ
上下方向へ揺動自在に取り付けられたフックバー80を
備えており、レバー82の操作により、当該フックバー
80の揺動端部のフック81が台車4に設けられた水平
な係止バー42へ下方より引っ掛けられるように構成さ
れている。フックバー80は、フック81の基端側に雄
ねじ部が形成され、この雄ねじ部をパイプ状のナット部
へねじ合わせて伸縮調整ができるようになっている。こ
の形態の係止バー42は、台車4の後輪40’の軸43
を兼ねているが、後輪40’の軸43とは別に設けるこ
とができる。前述の構成により、台車4が荷台10から
後方へ移動するときにフックバー80のフック81が係
止バー42から自然に外れ、前進阻止手段8の解除操作
を省略することができる。
【0031】この装置では、可動道板3が使用状態から
荷台1上に収容される収容状態に起立したとき、当該可
動道板3が前後方向へ倒れるのを防止するため、可動道
板3の起立状態を保つ掛け外し可能な起立状態保持手段
9が設けられている。この実施形態では、前記起立状態
保持手段9は、図13のように前記可動道板3が起立し
たときに突き当たるストッパ90と、起立状態の可動道
板3の後方への倒れを阻止する掛け外し可能な倒れ防止
手段91とから構成されている。ストッパ90は、前記
側板11の内側へ台車4の走行と干渉しないように取り
付けられた受け部材90bと、前記可動道板3の長さ方
向の中央よりも前端寄り部分の側部へ突出するように取
り付けられた衝突部材90dとを備えている。そして、
前記可動道板3が起立したとき、前記受け部材90b側
の緩衝部材90a及び前記衝突部材90d側の緩衝部材
90cを介して、前記衝突部材90dが前記受け部材9
0bへ突き当たるように構成されている。なお、受け部
材90b側の緩衝部材90aと衝突部材90d側の緩衝
部材90cは、いずれかの一方を省略することもでき
る。また倒れ防止手段91は、前記側板11内側へ台車
4の走行と干渉しないように取り付けられた取付片91
bと、この取付片91bへ上下方向へ揺動自在に取り付
けられたフックバー91aとからなり、前記可動道板3
の側部へ突出した係止ピン91cへ前記フックバー91
aのフック部を上方から引っ掛けるように構成されてい
る。
【0032】以下この実施形態の台車揚げ降ろし装置の
作用を説明する。トラック1に積載された台車4は、前
述の巻取り駆動手段5と前進阻止手段8とにより、通常
は荷台10上に設置された固定道板2上の所定の積載位
置へ動かないように積載されている。この積載状態から
台車4を路面G上に降ろすときは、図13で示されてい
るフックバー91aを係止ピン91cから外し(起立状
態保持手段9を解除し)、巻取り駆動手段5をその巻戻
し方向へ減速回転させると、台車4はアクチュエータ7
によりスライダ62を介して、起立している可動道板3
の方向へ押し出され、固定道板2上を荷台10の後方に
向かって走行する。この過程において、スライダ62は
スライドレール61の後端へ移動し、台車4の係止片4
1がスライダ62から外れ、チェーンである連結部材6
3が図10のように上下方向に弛んだ状態になるととも
に、スプリング64により荷台10から浮上した状態に
なる。前述のように、チェーンはチェーンガイド60a
のガイド部60bへローラが接触する状態で前方に向け
て案内され、かつスプリング64により持ち上げられて
いて荷台10から浮上しているので、荷台10上の他の
部材に絡まったり、あるいは、左右方向に蛇行すること
がない。したがって、台車4の走行に伴って係止片41
その他の部材が引っ掛かる等のトラブルを生ずることは
ない。台車4の前進阻止手段8は、当該台車4の後方へ
の走行により自然に外れる。
【0033】図14のフックバー91aを係止ピン91
cから外したとき、ガススプリングからなるプッシャー
35により、図12の二点鎖線で示すように起立状態を
保っている前半部可動道板3aに対して、後半部可動道
板3bが後方へある程度下がり傾斜するように押し出さ
れ、台車4の後方への走行により前半部可動道板3aが
後方へ倒れ始める。その後、前半部可動道板3aと後半
部可動道板3bは、図12の右側の二点鎖線で示すよう
に次第に角度を広げるように山形に展開されつつ後方に
倒れ、図15の実線で示すように前半部可動道板3aと
後半部可動道板3bとがヒンジ31を支軸として90°
以上開いた状態で後下がり傾斜しつつ後半部可動道板3
bの後端部が路面Gに接触する(突き当たる)。当該後
端部のキャスタ34の作用により、後半部可動道板3b
が路面Gとの後下がり角度θ3を狭めつつ後方へ移動
し、同図の二点鎖線で示すように、高さが調整されてい
る脚部材32により、前半部可動道板3aが所定の角度
で後下がり傾斜し、後半部可動道板3bが、その後下が
り傾斜角度θ3を前半部可動道板3aの後下がり傾斜角
度よりもやや大きくした状態で、可動道板3が使用状態
に展開される。脚部材32が垂れ下がり状に接触する部
分の路面Gが窪んでいる場合又は上方へ突出している場
合には、可動道板3が使用状態に展開した段階で巻取り
駆動手段5の回転を止め、後半部可動道板3bが前記後
下がり傾斜角度θ3になるように、その高さを再度調整
した後巻取り駆動手段5の巻戻し方向への運転を再開す
る。
【0034】台車4は、ワイヤ50を通じて巻取り駆動
手段5の制動を受けながら、第1段(可動道板3の前端
部分3c),第2段(前半部可動道板3a),第3段
(後半部可動道板3b)と傾斜角度が段階的に大きくな
った状態の可動道板3に沿って後方へ下り走行し、路面
G上に達する。
【0035】台車4をトラック1の荷台10上に積載す
る場合は、当該台車4を可動道板3の後端部へ沿うよう
に移動させ、巻取り駆動手段5を作動させてワイヤ50
を巻き取ることにより可動道板3上を登り方向に走行さ
せる。台車4の前輪が可動道板3から固定道板2の後端
部へ乗り移ると、図10のように前輪の車軸43を側方
に伸ばした係止片41が、スライダ62の凹部62aへ
案内された状態で係止され、当該スライダ62が台車4
の走行に追随し、スライドレール61に沿って固定道板
2の前端方向へ連行される。台車4のホイールベース
(軸距)と、連結部材63であるチェーンの長さ、及び
スライドレール61の有効長さとのバランスにより、上
下方向に弛んでいた連結部材63(チェーン)が徐々に
緊張するようにその姿勢が変化し、同時にアクチュエー
タ7が圧縮され始める。図10の二点鎖線で示すよう
に、台車の後輪40’が固定道板2の後端部へ乗り移る
のと同調して連結部材63が張りつめた状態に緊張する
とともに、台車4のその後の前方への走行に追随し、当
該連結部材63を介して取付部材60,チェーンガイド
60aが図10の矢印イの方向に回動し始め、これに伴
って前半部可動道板3aが起立し始める。
【0036】図11で示すように、スライダ62がスラ
イドレール61の前端部に到達すると、可動道板3の収
容位置への起立状態又は前記到達位置を図示されていな
いリミットスイッチ等のセンサが検出し、それに伴って
巻取り駆動手段5がワイヤ50の巻取りを停止し、台車
4は所定の積載位置へ積載されて停止する。スライダ6
2がスライドレール61の前端部に到達して停止した段
階では、取付部材60のチェーンガイド60aが図10
の二点鎖線で示す位置まで110°余り反時計方向へ回
動・変位し、図12のように前半部可動道板3aと後半
部可動道板3bとが折り重なった状態で直立状に起立し
て、荷台10上の後端部分へ収容された状態となる。こ
の状態では、可動道板3は図13のストッパ90により
前方に倒れないように規制されるとともに、倒れ防止手
段91のフックバー91aを係止ピン91cへ引っ掛け
ることにより、後方へ倒れないように規制される。台車
4は、巻取り駆動手段5のワイヤ50によりその自由な
後進が阻止されるとともに、図14の前進阻止手段8の
フックバー80のフック81を台車4側の係止バー42
へ引っ掛けることによりその前進が阻止され、その動き
が規制される。
【0037】前述のように、前半部可動道板3aが次第
に起立するときは、図15の二点鎖線の状態から実線の
ように、前半部可動道板3aと後半部可動道板3bがそ
の角度を次第に小さくするように山形の折り畳み方向へ
その姿勢を変化し、その後プッシャ35に対する後半部
可動道板3aの荷重の影響が次第に大きくなるため、プ
ッシャ35が徐々に圧縮される。
【0038】この実施形態では、積載型消防車であるト
ラック1には通常は消防ポンプ44が搭載された台車4
が積載収容されているが、火災以外の災害が発生した場
合又は火災鎮火後の地震等の災害時において、被災者に
対する飲料水や照明の提供及び必要な動力等の提供のた
め、必要に応じて図16のように浄水機45や発電機4
6等が搭載された台車4’を積載するようになってい
る。前述のように、この実施形態の装置においては、牽
引手段6は台車4の積載方向への走行に伴い、先ずその
前輪40の車軸43の突出した側端部である係止片41
がスライダ62へ引っ掛かり、後輪40’が荷台10上
の固定道板2の後端部へ乗り移るタイミングで、スライ
ダ62と取付部材60とを連結する連結部材63が緊張
し、可動道板3が起立方向へ回動し始め、台車4が積載
位置へ到達したときに可動道板3が起立して収容状態に
なるように構成されている。すなわち、台車4のホイー
ルベースを基準として牽引手段6が作動するように設計
されている。図16のように、浄水機45と発電機46
等を搭載した台車4’は、多くの場合消防ポンプを搭載
した台車4よりもホイールベースが大きい。そのためホ
イールベースの大きい図16の台車4’には、前輪と後
輪の間において、後輪40’との距離が台車4のホール
ベースと同じ距離になる位置に、揺動の際に下限レベル
が規制されるスイングアーム41aへ水平に保持された
軸状の係止片41を、当該台車4’の両側に突出させて
いる。この構成においては、作動の安定のため、軸状の
係止片41には前記消防ポンプ搭載の台車4の車輪40
と同じサイズのダミー車輪40aを取り付けるのが好ま
しい。すなわち、可動道板3が使用状態に展開している
状態で、当該台車4’がトラックへの積載方向へ走行す
る際、ダミー車輪40aは、可動道板3から固定道板2
へ乗り移る過程で当該台車4’のシャシ側へ次第に持ち
上げられ、固定道板2へ乗り移った後は自重で次第に下
がり、その側部へ突出している係止片41がスライダ6
2の凹部62aへ円滑に引っ掛かる。この実施形態の台
車揚げ降ろし装置は、使用目的の異なる機器類を搭載し
た二種の台車を必要に応じて選択積載するように構成し
たので、積載型消防車であるトラック1の用途が広くな
った。同じトラックに、使用目的の異なる機器類や物資
を搭載した多種の台車を必要に応じて選択積載できるよ
うに構成することにより、トラックを多目的に使用する
ことができる。
【0039】その他の実施形態前記実施形態では、可動
道板3を、長さ方向の中央部よりもやや後端寄り位置で
長さ方向と直交するように切断された状態に分割し、当
該分割部の底面においてヒンジ31により互いに連結
し、そのヒンジピン31aを支軸として起立する収容状
態では互いに折り重なる前半部可動道板3aと後半部可
動道板3bとから構成したが、トラック1がより小型で
その荷台10のレベルが低い場合には、一体の可動道板
3を使用することができる。可動道板3を起立させる牽
引手段6の連結部材63には、前述のようにチェーンを
使用したが、チェーンに代えて他の部材と絡まないよう
にカバーされたワイヤを使用することができる。また、
牽引手段6の有効作動のタイミングをとり易くしかつ作
動の円滑性を確保するため、その有効作動前において弛
ませることができるチェーンやワイヤを使用するのが好
ましいが、前記スライダ62の有効作動範囲が厳格に設
定されている場合には、チェーンやワイヤに代えて両端
部が取付部材60及びスライダ62へ軸により連結され
る棒状の連結部材63を使用することができる。台車4
が積載位置の方向へ走行するとき、前記スライダ62へ
引っ掛かる台車4の係止片41は、車輪の軸43を延長
するのに代えて軸43とは独立した係止片41を設ける
ことができる。前記アクチュエータ7には、前述のガス
スプリングに代えて定張力ばねや通常のコイルスプリン
グを用いることができるほか、巻取り駆動装置5の巻戻
し方向への作動と同調して台車4を荷台10の後方へ押
し出すように制御できるものであれば、エアシリンダそ
の他のアクチュエータを用いることができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明に係るトラックへの台車
揚げ降ろし装置によれば、台車4を荷台10から降ろす
ときは、起立状態保持手段9を解除し、巻取り駆動手段
5を巻戻し方向へ作動させると、アクチュエータ7によ
り台車4が荷台10の後方へ走行し、これに伴って可動
道板3が起立した収容状態から自動的に荷台より後方の
路面へ傾斜する使用状態に変移して、その上を台車4が
走行して下降する。他方、台車4を荷台10へ揚げると
きは、可動道板3の後端部へ一致する場所に台車4を誘
導し、巻取り駆動装置5を作動させてワイヤ50を巻き
取ることにより、台車4が積載方向へ走行し、当該台車
が荷台上に達してさらに走行するとき、牽引手段6によ
り可動道板3が自動的に起立して収容状態に変移し、前
進阻止手段8及び起立状態保持手段9を操作することに
より、台車4が積載位置で動かないように規制されると
ともに、可動道板3が起立した収容状態に保たれる。し
たがって、人手によらずに迅速かつ簡単にトラック1の
荷台10から台車4を揚げ降ろしすることができ、しか
も、可動道板3を台車4の揚げ降ろし作業のタイミング
に合わせて、自動的に使用状態に仮設し及び起立した収
容状態にすることができる。
【0041】請求項2の発明に係るトラックへの台車揚
げ降ろし装置によれば、可動道板3の前端部又は前端部
近傍には、前記ワイヤ50が接触するローラ37を設け
たので、後下がり傾斜した可動道板3上を台車4が走行
するとき、巻取り駆動手段5のワイヤ50が円滑に作動
し、当該ワイヤ50やこのワイヤへの接触部材の磨耗を
防止することができる。
【0042】請求項3の発明に係るトラックへの台車揚
げ降ろし装置によれば、固定道板2及び可動道板3は断
面が同形同サイズのチャンネル状の対の金属部材であっ
てそれぞれ平行に設置されているので、それらの一方又
は双方の側壁を規制手段として、台車4の前後の車輪4
0をほぼ直進走行するように容易に規制することができ
る。また、対の可動道板3,3は連結バー30により互
いに連結しているので、両者を同期して起倒させるのに
便利である。
【0043】請求項4の発明に係るトラックへの台車揚
げ降ろし装置によれば、台車4の前進阻止手段8は、前
記固定道板2相互を連結する最後部の連結バー20へ上
下方向へ揺動自在に取り付けられたフックバー80を備
え、当該フックバー80の揺動端部のフック81は台車
4へ水平に設けられた水平な係止バー42へ下方より引
っ掛けられる状態に構成されているので、台車4の後方
への走行により自然に解除され、特に解除操作を必要と
しない。
【0044】請求項5の発明に係るトラックへの台車揚
げ降ろし装置によれば、牽引手段6は、各固定道板2の
側部に取り付けられたスライドレール61に沿ってスラ
イドするスライダ62と、可動道板3の前端部分に取り
付けられた取付部材とを連結部材63で連結し、台車4
の積載方向への走行に追随して可動道板3を回動方向へ
変換牽引するように構成したので、牽引手段6が確実に
かつ円滑に作動する。請求項5の台車揚げ降ろし装置に
おいて、アクチュエータ7を、前記牽引手段6のスライ
ダ62を後方へ常時付勢するガススプリングその他のス
プリングにより構成した場合には、巻取り駆動手段5の
巻戻し方向への作動と同調させて作動させるのが容易に
なる。
【0045】請求項6の発明に係るトラックへの台車揚
げ降ろし装置によれば、牽引手段6の連結部材63はチ
ェーンであり、当該チェーンは、台車4の係止片41が
スライダ62に係止された初期には、取付部材60側の
チェーンガイド60aとスライダ62側のスプリング6
4により浮上した状態で上下方向に弛んでいるので、牽
引手段6の有効作動のタイミングをとり易くかつより円
滑に作動する。また、荷台10から浮上していて荷台1
0上の他の部材に絡まったり、あるいは、左右方向に蛇
行することがないため、台車4の走行に伴って係止片4
1その他の部材が引っ掛かる等のトラブルを生ずること
はない。
【0046】請求項7の発明に係るトラックへの台車揚
げ降ろし装置によれば、各可動道板3は、長さ方向の中
央部よりもやや後端寄り位置で直線状に突き合わされた
状態で分割され、当該突き合わせ部分の底面においてヒ
ンジ31により互いに連結され、ヒンジピン31aを支
軸として前記起立する収容状態では互いに折り重なる前
半部可動道板3aと後半部可動道板3bとから構成され
ているので、可動道板3の長さを長くして台車の下降ス
ロープを緩やかに形成することができるとともに、その
収容状態における高さを低く抑えることができる。前半
部可動道板3aの所要部分には、当該可動道板3の長さ
方向に沿って回動自在に高さ調整可能な脚部材32が取
り付けられているので、可動道板3が補強されるほか、
その高さを調整することにより、前半部可動道板3aと
後半部可動道板3bの後下がり傾斜角度の差を調節する
ことができる。各後半部可動道板3bの路面Gに接触す
る後端部の片側又は両側には、前記使用状態において当
該後端部より僅かに後方へ突出しかつ路面Gより僅かに
浮上する状態に当該後端部の前後方向へ回転するキャス
タ34が取り付けられているので、後半部可動道板3b
の下端部が路面Gに接触した後、その下り傾斜が小さく
なるようにより円滑に作動する。各前半部可動道板3a
の側部には、可動道板3の収容状態から使用状態への移
行のときに、対応する後半部可動道板3bを脚部材32
を介して荷台10の後方へ押すプッシャ35を設けたの
で、後半部可動道板3bが円滑に展開方向へ作動する。
また、可動道板3の使用状態において前記脚部材32を
ほぼ直立状態に規制することができる。
【0047】請求項8の発明に係るトラックへの台車揚
げ降ろし装置によれば、各可動道板3に取り付けられた
前記脚部材32が一体に形成されているので、可動道板
3相互の連結バー30の作用を補完することができる。
【0048】請求項9の発明に係るトラックへの台車揚
げ降ろし装置によれば、各前半部可動道板3aの前端部
分3cは、前記使用状態において対応する固定道板2の
車輪走行部に対し後方へやや後下がり傾斜しており、前
記前半部可動道板3aの前記前端部分3c以外の主部
は、前記前端部分3cに対して後方へ後下がり傾斜して
いるので、台車4の下降スロープが段階的であって台車
4の走行をより円滑にすることができる。
【0049】請求項10の発明に係るトラックへの台車
揚げ降ろし装置によれば、トラック1が積載型消防車で
あり、荷台10上の積載位置には通常は消防ポンプが搭
載された台車4が積載されており、必要に応じ当該消防
ポンプ用の台車4に代えて、浄水機や発電機等の非常用
器具類が搭載された台車4’が積載される。したがっ
て、一台の消防車を主たる使用目的のほかに他の目的に
も選択的に使用することができる。
【0050】請求項11の発明に係るトラックへの台車
揚げ降ろし装置によれば、起立状態保持手段9の倒れ防
止手段91を、トラック1の後方より容易に掛け外すこ
とができる。また、起立状態保持手段のストッパ90
は、その受け側と衝突側のいずれか又は双方がゴム又は
合成樹脂等の緩衝部材であるので、ストッパ90が作動
したときのショックが小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る台車揚げ降ろし装置
を設置し、当該装置の可動道板を使用状態に展開した状
態のトラック(積載型消防車)の概略側面図である。
【図2】図1のトラックにおいて、可動道板を収容状態
にした概略背面図である。
【図3】図1の台車揚げ降ろし装置の前半部(トラック
の台車上に設置されている部分)の概略平面図である。
【図4】図1の台車揚げ降ろし装置の可動道板を使用状
態に展開した状態の概略平面図である。
【図5】(a)図は図1の装置における各道板の端面
図、同(b)図は固定道板の変形形態の一例を示す端面
図である。
【図6】図1の装置における可動道板の前半部可動道板
と後半部可動道板との連結部分の拡大側面図である。
【図7】図1の装置における可動道板の後端部を示す拡
大断面図である。
【図8】図1の装置における固定道板と可動道板との連
結部分の拡大側面図である。
【図9】図8で示した連結部分の部分平面図である。
【図10】図1の装置における牽引手段の一部とその周
辺部分の拡大側面図である。
【図11】図1の装置における牽引手段の他の一部とそ
の周辺部分の拡大側面図である。
【図12】図1の装置における可動道板が起立している
状態(収容状態)を示す部分拡大側面図である。
【図13】図2のA−Aに沿う部分拡大断面図である。
【図14】図1の装置における前進阻止手段の一形態を
示す部分拡大側断面図である。
【図15】図1の装置における可動道板が使用状態に展
開するときの状態を分解して示す概略側面図である。
【図16】台車の変形形態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 トラック 10 荷台 11 側板 12 支柱 2 固定道板 20 枕部材を兼ねる連結バー 21 側壁 3 可動道板 3a 前半部可動道板 3b 後半部可動道板 3c 可動道板の前端部分 30 連結バー 31,33 ヒンジ 31a ヒンジピン 32 脚部材 32a 座 32b 雄ねじ 32c ナット部材 34 キャスタ 34a 軸受け部材 35 プッシャ 35a 伸縮作動部 35b,35c 取付片 36 連結板 36a ヒンジピン 36b 連結部材 36c ねじ 37 ローラ 38 補強板 4,4’ 台車 40 車輪 40a ダミー車輪 40’ 後輪 41 係止片 41a スイングアーム 42 係止バー 43 車軸 44 ポンプ 45 浄水機 46 発電機 5 巻取り駆動手段 5a 台座 50 ワイヤ 51 滑車 52 フック金具 6 牽引手段 60 取付部材 60a チェーンガイド 60b ガイド部 61 スライドレール 62 スライダ 62a 凹部 62b 取付ピン 62c 突起片 63 連結部材 64 スプリング 7 アクチュエータ 70 伸縮作動部 8 前進阻止手段 80 フックバー 81 フック 82 レバー 9 起立状態保持手段 90 ストッパ 90a,90c 緩衝部材 90b 受け部材 90d 衝突部材 91 倒れ防止手段 91a フックバー 91b 取付片 91c 係止ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D050 BB02 BB29 EE09 KK08 3F076 AA01 CA03 CA04 CA07 DA27 GA06 3F078 AA03 DA02 DA05 DA11 DA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック(1)の荷台(10)上へ前後
    方向に沿って設置され、台車(4)の車輪(40)がほ
    ぼ直進走行する状態に規制される車輪走行部を有する固
    定道板(2)と、 平面視において前記固定道板(2)の対応する車輪走行
    部と直線状に連続し、側面視において前記荷台(10)
    の後方へ所定の角度で後下がり傾斜して後端が路面
    (G)へ接触する使用状態から、互いの間隔を保って前
    記固定道板(2)に対して起立する収容状態までの範囲
    内を起倒するように、前記固定道板(2)の各車輪走行
    部の後端へ回動自在に連結され、前記車輪(40)がほ
    ぼ直進走行する状態に規制される各可動道板(3)と、 前記使用状態において前記可動道板(3)の後端部から
    前記固定道板(2)上の所定の積載位置に達するまでワ
    イヤ(50)を介して前記台車(4)を積載方向へ走行
    させる巻取り駆動手段(5)と、 前記台車(4)の積載方向への走行に伴って、当該台車
    (4)の前輪が前記固定道板(2)の後端部へ乗り移っ
    たときから当該台車(4)が前記積載位置に達するまで
    の間に、前記可動道板(3)を前記収容状態に起立する
    ように牽引回動させる牽引手段(6)と、 前記台車(4)が積載位置に置かれている状態で前記巻
    取り駆動手段(5)が巻戻し方向へ作動するときに、前
    記台車(4)を前記可動道板(3)の方向へ押し出すア
    クチュエータ(7)と、 前記積載位置にある台車(4)の前進を阻止する前進阻
    止手段(8)と、 前記可動道板(3)が起立状態にあるときに当該可動道
    板(3)の起立状態を保つ掛け外し可能な起立状態保持
    手段(9)とを備えたことを特徴とする、 トラックへの台車揚げ降ろし装置。
  2. 【請求項2】 前記可動道板(3)の前端部又は前端部
    近傍には、前記使用状態において前記ワイヤ(50)が
    接触するローラ(37)が設けられていることを特徴と
    する、請求項1に記載のトラックへの台車揚げ降ろし装
    置。
  3. 【請求項3】 前記固定道板(2)及び可動道板(3)
    は断面が同形同寸法のチャンネル状の対の金属部材であ
    ってそれぞれ平行に設置され、 対の固定道板(2)は荷台(10)に固定される枕部材
    を兼ねる複数の連結バー(20)によりそれらの底部の
    少なくとも両端部又は両端部近傍の部分が連結され、 対の可動道板(3)は連結バー(30)によりそれらの
    底部又は相対する側面の少なくとも両端部又は両端部近
    傍の部分が互いに連結され、 前記台車(4)は四輪車であり、 当該台車(4)の車輪(40)は、当該台車(4)の外
    側の側部が固定道板(2)及び可動道板(3)の外側の
    側壁へ走行中近接し、又は当該台車(4)の内側の側部
    が固定道板(2)及び可動道板(3)の内側の側壁へ走
    行中近接していることにより、それぞれほぼ直進走行す
    る状態に規制されていることを特徴とする、 請求項1又は2に記載のトラックへの台車揚げ降ろし装
    置。
  4. 【請求項4】 前記台車(4)の前進阻止手段(8)
    は、前記固定道板(2)相互を連結する最後部の連結バ
    ー(20)へ上下方向へ揺動自在に取り付けられたフッ
    クバー(80)を備え、当該フックバー(80)の揺動
    端部のフック(81)が台車(4)に設けられた水平な
    係止バー(42)へ下方より引っ掛けられる状態に構成
    されていることを特徴とする、請求項3に記載のトラッ
    クへの台車揚げ降ろし装置。
  5. 【請求項5】 前記各可動道板(3)の前端部分(3
    c)の両側面には一部が当該可動道板(3)の前端より
    前方へ伸び出した連結板(36)が固定され、 前記各連結板(36)は、前記伸び出した一部へ対応す
    る固定道板(2)側へ小量突出するように取り付けられ
    た軸ピン(36a)により対応する固定道板(2)の側
    壁ヘぞれぞれ回動自在に連結され、 前記牽引手段(6)は、前記各連結板(36)の外側部
    へ上方に伸びかつ前記車輪(40)の走行を妨げない状
    態に固定された取付部材(60)と、台車(4)の走行
    部から見た各固定道板(2)の外側部に沿って水平方向
    へ固定された適宜長さのスライドレール(61)と、前
    記各スライドレール(61)に対して対応する固定道板
    (2)の外側部上方へ一部が伸び出すようにスライド自
    在に取り付けられ、前記台車(4)の前記積載方向への
    走行に伴って当該台車(4)の前輪(40)が前記固定
    道板(2)の後端部へ乗り移った後に当該台車(4)の
    側部へ突出した係止片(41)が前記上方へ伸び出した
    一部へ引っ掛かり、前記台車(4)が前記積載位置に達
    したときに前記スライドレール(61)の前端に達して
    停止するスライダ(62)と、前記取付部材(60)と
    前記スライダ(62)とを連結する連結部材(63)と
    を備えたことを特徴とする、 請求項3又は4に記載のトラックへの台車揚げ降ろし装
    置。
  6. 【請求項6】 前記連結部材(63)はチェーンであ
    り、前記取付部材(60)は、前記連結板(36)へ固
    定されている軸ピン(36a)を中心とする円弧状のガ
    イド部(60b)が形成されたチェーンガイド(60
    a)を上部に有し、前記チェーンの一端はそのローラが
    前記ガイド部(60b)へ接触する状態で当該チェーン
    ガイド(60a)へ連結され、前記チェーンの他端は前
    記スライダ(62)の上端部分へ連結され、当該チェー
    ンは前記スライダ(62)に取り付けられたスプリング
    (64)により上方へ付勢されており、前記スライダ
    (62)には台車(4)が積載方向へ走行する際に当該
    台車(4)の係止片(41)が案内されるように後方に
    向く凹部(62a)が形成されていることを特徴とす
    る、請求項5に記載のトラックへの台車揚げ降ろし装
    置。
  7. 【請求項7】 前記各可動道板(3)は、長さ方向の中
    央部よりもやや後端寄り位置で直線状に突き合わされた
    状態で分割され、当該突き合わせ部分の底面においてヒ
    ンジ(31)により互いに連結され、ヒンジピン(31
    a)を支軸として前記起立する収容状態では互いに折り
    重なる前半部可動道板(3a)と後半部可動道板(3
    b)とから構成され、 前記各前半部可動道板(3a)の後端部近傍底面には、
    当該可動道板(3)の長さ方向に沿って回動自在に高さ
    調整可能な脚部材(32)が取り付けられ、 前記各後半部可動道板(3b)は、前記使用状態におい
    て前記脚部材(32)の高さを調整することにより、前
    記各前半部可動道板(3a)の後下がり傾斜角度以上の
    角度で後下がり傾斜され、 前記各後半部可動道板(3b)の路面(G)に接触する
    後端部の片側又は両側には、前記使用状態において当該
    後端部より僅かに後方へ突出しかつ路面(G)より僅か
    に浮上する状態に当該後端部の前後方向へ回転するキャ
    スタ(34)が取り付けられ、 前記各前半部可動道板(3a)の側部には、当該可動道
    板(3)の収容状態から使用状態への移行のときに、対
    応する後半部可動道板(3b)を前記脚部材(32)を
    介して荷台(10)の後方へ押すプッシャ(35)を設
    けたことを特徴とする、 請求項3〜6のいずれかに記載のトラックへの台車揚げ
    降ろし装置。
  8. 【請求項8】 前記各前半部可動道板(3)に取り付け
    られた前記脚部材(32)は一体に形成されていること
    を特徴とする、請求項7に記載のトラックへの台車揚げ
    降ろし装置。
  9. 【請求項9】 前記各前半部可動道板(3a)の前端部
    分(3c)は、前記使用状態において対応する固定道板
    (2)に対し後方へやや後下がり傾斜しており、前記前
    半部可動道板(3a)の前記前端部分(3c)以外の主
    部は、当該前端部分(3c)に対して後方へ後下がり傾
    斜していることを特徴とする、請求項7又は8に記載の
    トラックへの台車揚げ降ろし装置。
  10. 【請求項10】 前記トラック(1)は積載型の消防車
    であり、荷台(10)上の積載位置には通常は消防ポン
    プが搭載された台車(4)が積載されており、必要に応
    じ当該消防ポンプ用の台車(4)に代えて、浄水機や発
    電機等の非常用機器類が搭載された台車(4’)が積載
    されることを特徴とする、請求項3〜9のいずれかに記
    載のトラックへの台車揚げ降ろし装置。
  11. 【請求項11】 前記トラック(1)の荷台(10)上
    には台車(4),(4’)が通過し得る間隔をもって前
    後方向に沿って側板(11)が各支柱(12)へ取り付
    けられた状態で平行に設けられ、前記固定道板(2)は
    前記側板(11)の相互の間に固定されており、 前記起立状態保持手段(9)は、前記可動道板(3)が
    起立したときに突き当たるストッパ(90)と、起立状
    態の可動道板(3)の後方への倒れを阻止する掛け外し
    可能な倒れ防止手段(91)とから構成され、 前記ストッパ(90)は、前記側板(11)の内側へ台
    車(4),(4’)の走行と干渉しないように取り付け
    られた受け部材(90b)と、前記可動道板(3)の長
    さ方向の中央よりも前端寄り部分の側部へ突出するよう
    に取り付けられた衝突部材(90d)とを備え、前記可
    動道板(3)が起立したとき、前記受け部材(90b)
    側の緩衝部材(90a)又は/及び前記衝突部材(90
    d)側の緩衝部材(90c)を介して、前記衝突部材
    (90d)が前記受け部材(90b)へ突き当たるよう
    に構成されており、 前記倒れ防止手段(91)は、前記側板(11)内側へ
    台車(4),(4’)の走行と干渉しないように取り付
    けられた取付片(91b)と、この取付片(91b)へ
    上下方向へ揺動自在に取り付けられたフックバー(91
    a)とからなり、前記可動道板(3)の側部へ突出した
    係止ピン(91c)へ前記フックバー(91a)のフッ
    ク部を上方から引っ掛けるように構成されていることを
    特徴とする、請求項10に記載のトラックへの台車揚げ
    降ろし装置。
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