JP2002361649A - ポリウレタンフォームローラの製造方法 - Google Patents

ポリウレタンフォームローラの製造方法

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JP2002361649A
JP2002361649A JP2001171985A JP2001171985A JP2002361649A JP 2002361649 A JP2002361649 A JP 2002361649A JP 2001171985 A JP2001171985 A JP 2001171985A JP 2001171985 A JP2001171985 A JP 2001171985A JP 2002361649 A JP2002361649 A JP 2002361649A
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roller
polyurethane foam
polyurethane
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foam roller
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Application number
JP2001171985A
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Yuichiro Mori
雄一郎 森
Eiji Tanigawa
英二 谷川
Koji Achiha
功二 阿知葉
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低硬度で硬度のばらつきが小さく、かつ
外観の良好なポリウレタンフォームローラを水発泡法に
より製造する方法を提供すること。 【解決手段】 円筒状のモールドにシャフトを載置し、
ポリウレタン原料を注型して水発泡法により発泡させて
ポリウレタンフォームローラを製造する方法であって、
ポリウレタン原料の粘度が10〜5000mPa、かつ
クリームタイムが5〜10秒であるポリウレタンフォー
ムローラの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ,プリンタ等の電子写真装置又は静電記録装置等に
おいて使用されるポリウレタンフォームローラの製造方
法、この製造方法により製造されたポリウレタンフォー
ムローラ及びこのローラを装着した画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真技術の進歩に伴い、乾式
電子写真装置等の画像形成装置には、帯電用,現像用,
転写用,トナー供給用,クリーニング用などに供される
部材として、ポリウレタン部材が注目されており、帯電
ローラ,現像ローラ,転写ローラ,トナー供給ローラ,
クリーニングローラ等の弾性を有するローラやトナー層
規制ブレード,クリーニングブレード等の弾性を有する
ブレードなどの形態で用いられている。ポリウレタン部
材が、特に低硬度であることが求められる用途に供され
る場合、ポリウレタンフォームを充当することが好まし
い。ポリウレタン部材は、液状ポリイソシアネート成分
と液状ポリオール成分とを反応硬化させることにより製
造される。ポリウレタンをフォーム体とする方法として
は、この反応硬化時に窒素ガス等の気体を吹き込みなが
ら機械的攪拌により気体を巻き込む方法(メカニカルフ
ロス法)、ポリオール成分に水を添加し、水とポリイソ
シアネート成分との反応により炭酸ガスを発生させる方
法(水発泡法)、フロン類や炭化水素類等の低沸点の液
体をポリオール成分に添加し、反応硬化時の温度上昇に
よりこの低沸点の液体を気化させる方法(発泡剤フロス
法)等の方法がある。メカニカルフロス法は、発泡硬化
時に体積変化が少ない製造方法であるため、アスカーC
硬度が25〜65度で密度が0.3〜0.8g/cm3 程度
の中硬度高密度フォームを得るための好適な方法であ
り、水発泡法は、アスカーF硬度が30〜100度で密
度が0.01〜0.3g/cm3 程度の低硬度低密度フォー
ムを得るための好適な方法である。メカニカルフロス法
により、ポリウレタンフォームローラを製造するには、
あらかじめ金属製のシャフトなどを配置し、予熱した内
面が円筒状の金属モールドに、機械的攪拌により発泡さ
せたポリウレタン原料を注型し、反応硬化させればよ
い。また、金属モールドにポリウレタン原料を注型し、
機械的攪拌を加えながら反応硬化させてもよい。水発泡
法により、ポリウレタンフォームローラを製造するに
は、まず、例えば内寸が1m×1m×1mのモールドに
ポリウレタン原料を高さ0.1mほど注ぎ、この原料が発
泡すると共に膨張し、硬化することにより、1m×1m
×1m程度のポリウレタンフォームブロックが得られ
る。次に、得られたブロックを所定のサイズに裁断し、
穴を開け、シャフトを圧入し、切削又は研磨などの工程
を経てローラが製造される。しかしながら、このような
製造法によりローラを製造した場合、切削又は研磨によ
る研削屑が多量に発生するという問題がある。また、円
筒状のモールドを用いて注型成形しようとすると、ポリ
ウレタンフォームの硬度がばらついたり、ウェルドライ
ンと称する高硬度線状部分が発生するという問題があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みなされたもので、低硬度で硬度のばらつきが小さ
く、かつ外観の良好なポリウレタンフォームローラを水
発泡法により製造する方法を提供することを目的とする
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討を重ねた結果、シャフトを載置
した円筒状のモールドにポリウレタン原料を注型し、水
発泡法によりポリウレタンフォームローラを製造するに
あたり、ポリウレタン原料の物性を適正化することによ
り、低硬度で硬度のばらつきが小さく、かつ外観の良好
なポリウレタンフォームローラが得られることを見出し
た。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものであ
る。すなわち、本発明は、円筒状のモールドにシャフト
を載置し、ポリウレタン原料を注型して水発泡法により
発泡させてポリウレタンフォームローラを製造する方法
であって、ポリウレタン原料の粘度が10〜5000m
Pa、かつクリームタイムが5〜10秒であることを特
徴とするポリウレタンフォームローラの製造方法を提供
するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、ポリウレタン原
料の発泡は、硬化反応と同時に発泡反応が進行する水発
泡法により行なわれるものであり、メカニカルフロス法
における機械的攪拌のように、ポリウレタン原料にあら
かじめ気泡を混入させたものは含まれない。ポリウレタ
ン原料を構成するポリオールとしては、エチレンオキサ
イドとプロピレンオキサイドとを付加重合したポリエー
テルポリオール,ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル,酸成分とグリコール成分を縮合したポリエステルポ
リオール,カプロラクトンを開環重合したポリエステル
ポリオール,ポリカーボネートジオール等を用いること
ができる。エチレンオキサイドとプロピレンオキサイド
とを付加重合したポリエーテルポリオールは、例えば、
水,プロピレングリコール,エチレングリコール,グリ
セリン,トリメチロールプロパン,ヘキサントリオー
ル,トリエタノールアミン,ジグリセリン,ペンタエリ
スリトール,エチレンジアミン,メチルグルコジット,
芳香族ジアミン,ソルビトール,ショ糖,リン酸等を出
発物質とし、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイ
ドを付加重合したものを挙げることができるが、特に、
水,プロピレングリコール,エチレングリコール,グリ
セリン,トリメチロールプロパン,ヘキサントリオール
を出発物質としたものが好適である。付加するエチレン
オキサイドとプロピレンオキサイドの比率やミクロ構造
については、エチレンオキサイドの比率が2〜95質量
%が好ましく、より好ましくは5〜90質量%である。
そして末端にエチレンオサイドが付加しているものが好
ましく用いられる。また、分子鎖中のエチレンオキサイ
ドとプロピレンオキサイドの配列は、ランダムであるの
が好ましい。このポリエーテルポリオールの分子量は、
水,プロピレングリコール,エチレングリコールを出発
物質とする場合は2官能となり、重量平均分子量で30
0〜6000の範囲のものが好ましく、特に400〜3
000の範囲のものが好ましい。また、グリセリン,ト
リメチロールプロパン,ヘキサントリオールを出発物質
とする場合は3官能となり、重量平均分子量で900〜
9000の範囲のものが好ましく、特に1500〜60
00の範囲のものが好ましい。また、2官能のポリオー
ルと3官能のポリオールを適宜ブレンドして用いること
もできる。本発明においては、ポリウレタン原料の粘度
を達成するために、重量平均分子量が9000以下、3
官能以下のポリエーテルポリオールを用いることが好ま
しい。
【0006】ポリテトラメチレンエーテルグリコール
は、例えばテトラヒドロフランのカチオン重合によって
得られ、重量平均分子量が400〜4000のもの、特
に650〜3000の範囲にあるものが好ましく用いら
れる。また、分子量の異なるポリテトラメチレンエーテ
ルグリコールをブレンドすることも好ましい。更に、エ
チレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどのアルキ
レンオキサイドを共重合して得られたポリテトラメチレ
ンエーテルグリコールを用いることもできる。ポリテト
ラメチレンエーテルグリコールと、エチレンオキサイド
とプロピレンオキサイドとを付加重合したポリエーテル
ポリオールとをブレンドして用いることも好ましく、こ
の場合、ポリテトラメチレンエーテルグリコールと、エ
チレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを付加重合
したポリエーテルポリオールとの比率が重量比で95:
5〜20:80の範囲になるように用いるのが好まし
く、特に90:10〜50:50の範囲になるように用
いるのが好ましい。また、上記ポリオール成分ととも
に、ポリオールをアクリロニトリル変性したポリマーポ
リオール、ポリオールにメラミンを付加したポリオー
ル、ブタンジオール等のジオール類、トリメチロールプ
ロパンなどのポリオール類やそれらの誘導体を併用する
ことができる。
【0007】ポリオールをポリイソシアネートによりあ
らかじめプレポリマー化してもよく、その方法として
は、ポリオールとポリイソシアネートを適当な容器に入
れ、充分に攪拌し、30〜90℃、より好ましくは40
〜70℃に、6〜240時間、より好ましくは24〜7
2時間保温する方法が挙げられる。この場合、ポリオー
ルとポリイシソシアネートの分量の比率は、得られるプ
レポリマーのイソシアネート含有率が4〜30質量%と
なるように調節することが好ましく、より好ましくは6
〜15質量%である。イソシアネートの含有率が4質量
%未満であると、プレポリマーの安定性が損なわれ、貯
蔵中にプレポリマーが硬化してしまい、使用に供するこ
とができなくなるおそれがある。また、イソシアネート
の含有率が30質量%を超えると、プレポリマー化され
ていないポリイソシアネートの含有量が増加し、このポ
リイソシアネートは、後のポリウレタン硬化反応におい
て用いるポリオール成分と、プレポリマー化反応を経な
いワンショット製法に類似の反応機構により硬化するた
め、プレポリマー法を用いる効果が薄れる。
【0008】ポリウレタン原料を構成するポリイソシア
ネートとしては、トルエンジイソシアネート,トリレン
ジイソシアネート(TDI),ジフェニルメタンジイソ
シアネート(MDI),粗製ジフェニルメタンジイソシ
アネート(クルードMDI),イソホロンジイソシアネ
ート又はその誘導体が挙げられる。このジフェニルメタ
ンジイソシアネート又はその誘導体としては特に制限は
ないが、例えばジアミノジフェニルメタン又はその誘導
体をホスゲン化して得られたジフェニルメタンジイソシ
アネート又はその誘導体が用いられる。ジアミノジフェ
ニルメタンの誘導体としては多核体などがあり、ジアミ
ノジフェニルメタンから得られた純ジフェニルメタンジ
イソシアネート、ジアミノジフェニルメタンの多核体か
ら得られたポリメリック・ジフェニルメタンジイソシア
ネートなどを用いることができる。ポリメリック・ジフ
ェニルメタンジイソシアネートの官能基数については、
特に制限はないが、通常純ジフェニルメタンジイソシア
ネートと様々な官能基数のポリメリック・ジフェニルメ
タンジイソシアネートとの混合物が用いられ、平均官能
基数が好ましくは2.05〜4.00、より好ましくは2.0
5〜3.00のものが用いられる。またこれらのジフェニ
ルメタンジイソシアネート又はその誘導体を変性して得
られた誘導体、例えばポリオールなどで変性したウレタ
ン変性物,ウレチジオン形成による二量体,イソシアヌ
レート変性物,カルボジイミド/ウレトンイミン変性
物,アロハネート変性物,ウレア変性物,ビュレット変
性物なども用いることができる。
【0009】本発明においては、ジフェニルメタンジイ
ソシアネートやその誘導体を一種用いてもよく、二種以
上を組み合わせて用いてもよい。また、所望により、本
発明の目的が損なわれない範囲で、上記ジフェニルメタ
ンジイソシアネートやその誘導体と共に、トリレンジイ
ソシアネートなどの各種芳香族イソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネートなどの各種脂肪族イソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート等の脂環族イソシア
ネート又はそれらの誘導体を併用することができる。
【0010】ポリウレタン原料には、電解質等の導電
剤、カーボンブラック等の導電材、カーボンブラックや
無機炭酸塩等の充填材、フェノールやフェニルアミン等
の酸化防止剤、低摩擦化剤、電荷調整剤などを添加する
ことができる。ポリウレタン原料の硬化反応に用いる触
媒としては、トリエチルアミン,ジメチルシクロヘキシ
ルアミン等のモノアミン類、テトラメチルエチレンジア
ミン,テトラメチルプロパンジアミン,テトラメチルヘ
キサンジアミン等のジアミン類、ペンタメチルジエチレ
ントリアミン,ペンタメチルジプロピレントリアミン,
テトラメチルグアニジン等のトリアミン類、トリエチレ
ンジアミン,ジメチルピペラジン,メチルエチルピペラ
ジン,メチルモルホリン,ジメチルアミノエチルモルホ
リン,ジメチルイミダゾール等の環状アミン類、ジメチ
ルアミノエタノール,ジメチルアミノエトキシエタノー
ル,トリメチルアミノエチルエタノールアミン,メチル
ヒドロキシエチルピペラジン,ヒドロキシエチルモルホ
リン等のアルコールアミン類、ビス(ジメチルアミノエ
チル)エーテル,エチレングリコールビス(ジメチル)
アミノプロピルエーテル等のエーテルアミン類、スタナ
スオクトエート,ジブチル錫ジアセテート,ジブチル錫
ジラウレート,ジブチル錫マーカプチド,ジブチル錫チ
オカルボキシレート,ジブチル錫ジマレエート,ジオク
チル錫マーカプチド,ジオクチル錫チオカルボキシレー
ト,フェニル水銀プロピオン酸塩,オクテン酸鉛等の有
機金属化合物などが挙げられる。これらの触媒は単独で
用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0011】本発明においては、ポリウレタン原料にシ
リコーン整泡剤や各種界面活性剤を配合することが、フ
ォーム材のセルを安定させるために好ましい。シリコー
ン整泡剤としては、ジメチルポリシロキサン−ポリオキ
シアルキレン共重合物等が好適に用いられ、分子量35
0〜15000のジメチルポリシロキサン部分と分子量
200〜4000のポリオキシアルキレン部分からなる
ものが特に好ましい。ポリオキシアルキレン部分の分子
構造は、エチレンオキサイドの付加重合物やエチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイドとの共付加重合物が好
ましく、その分子末端をエチレンオキサイドとすること
も好ましい。界面活性剤としては、カチオン性界面活性
剤,アニオン性界面活性剤,両性等のイオン系界面活性
剤や各種ポリエーテル,各種ポリエステル等のノニオン
性界面活性剤が挙げられる。シリコーン整泡剤や各種界
面活性剤の配合量は、ポリオール100質量部に対して
0.1〜10質量部とすることが好ましく、0.5〜5質量
部とすることが更に好ましい。シリコーン整泡剤や各種
界面活性剤の配合量は、ポリオール100質量部に対し
て0.1〜10質量部とすることが好ましく、0.5〜5質
量部とすることが更に好ましい。
【0012】本発明の製造方法において用いる円筒状の
モールドとは、例えば帯電用,現像用,転写用,トナー
供給用,クリーニング用などに供されるローラを作製す
るのに必要充分な大きさのモールドをいう。具体的に
は、例えば、ローラ外径16.5mm、ローラ長210.0
mmのローラを作製する場合、モールドとしては、内径
16.5〜20.0mmで長さ210〜250mmの中空円
筒状のものを用いることができる。本発明で用いるモー
ルドとしては、アルミニウム等の金属、ポリエチレン,
ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタレート,ポリ塩
化ビニル等の合成樹脂で作製されたものを用いることが
できる。この中で合成樹脂製のモールドが、軽量で取り
扱いやすく、繰り返し使用できるので好ましい。
【0013】本発明の製造方法においては、ポリウレタ
ン原料の粘度を10〜5000mPa、かつクリームタ
イムを5〜10秒とすることを要する。ポリウレタン原
料の粘度は、好ましくは100〜1000mPaであ
る。ポリウレタンフォームを得るための原料としては、
通常、粘度は10mPa以上であり、この粘度が500
0mPaを超えると、ポリウレタン原料をモールドに均
一に注入することが困難となる。この注入が均一に行な
われないと、ボイドが発生したりローラ表面が荒れる原
因となり、ポリウレタンフォームの硬度のばらつきが大
きくなる。クリームタイムとは、ポリオール及びポリイ
ソシアネートに発泡剤である水を混合してから発泡(ラ
イズ)が開始されるまでの時間をいう。クリームタイム
が5秒未満であると、ポリウレタン原料をモールドに均
一に注入することが困難となる。また、クリームタイム
が10秒を超えると、ポリウレタン原料を均一に硬化さ
せることができない。本発明において、クリームタイム
は、内容積500ミリリットルのカップに50gのポリ
オールを量り採り、ポリイソシアネートを当量加え、4
秒間高速攪拌した後、発泡し始めるまでの時間を測定し
た値である。
【0014】本発明の製造方法においては、円筒状モー
ルドにシャフトを配置し、ここに発泡ポリウレタン原料
を注型するので、硬化後に脱型、穴開け、シャフト圧入
等の工程が不要となる。必要に応じてわずかな切削や研
磨等の仕上げ加工を施すことにより、ポリウレタンフォ
ームローラを得ることができるので、多種のポリウレタ
ンフォームローラを少量生産する場合でも、より安価に
製造することができる。
【0015】本発明の製造方法は、アスカーF硬度が3
0〜100度で密度が0.01〜0.3g/cm3 程度の低
硬度低密度のポリウレタンフォームを得るための好適な
方法である。得られたポリウレタンフォームローラは、
硬度のばらつきが小さく、アスカーF硬度の最高値と最
低値との差は15度以内である。本発明のポリウレタン
フォームローラとしては、帯電ローラ,現像ローラ,転
写ローラ,トナー供給ローラ,クリーニングローラなど
を挙げることができる。図1は、本発明のポリウレタン
フォームローラを転写ローラとして装着した電子写真方
式の画像形成装置の一例を示す説明図であって、トナー
供給用ローラ3と潜電潜像を保持した画像形成体1との
間に現像ローラ2がその外周面を画像形成体1の表面に
近接させた状態で配設され、かつ画像形成体1に紙など
の記録媒体8を介して、本発明に係る転写ローラ5を当
接させた構造を示している。トナー供給用ローラ3,現
像ローラ2及び画像形成体1を矢印方向に回転させるこ
とにより、トナーがトナー供給用ローラ3により、現像
ローラ2の表面に供給され、層規制ブレード4によって
均一な薄層に整えられたのち、画像形成体1上の潜像に
付着し、該潜像が可視化される。そして画像形成体1と
転写ローラ5との間に電界を発生させることにより、画
像形成体1上のトナー画像を記録媒体8に転写させる。
また、6はクリーニングローラであり、このクリーニン
グローラ6により、転写後に画像形成体1表面に残留す
るトナーが除去される。なお、7は帯電ローラである。
画像形成装置として具体的には、普通紙複写機、普通紙
ファクシミリ機、レーザビームプリンタ、トナージェッ
トプリンタなどが例示される。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1及び比較例1,2 表1に示す配合成分を攪拌混合し、その混合物を、内径
17.0mm、長さ250.0mmの円筒状のアクリル製モ
ールドに注型した。モールドの内部には、硫黄快削鋼に
亜鉛メッキを施した外径6.0mm、長さ240mmで接
着剤を塗布したシャフトが、配置されている。次いで、
発泡ポリウレタン原料が注型されたモールドを60℃に
調整した熱風オーブン中に3時間放置し、発泡ポリウレ
タン原料を硬化させた。硬化したポリウレタンフォーム
をモールドから取り外し、外径が16.5mmとなるよう
に砥石で研磨し、次いで両端部を裁断してフォーム部分
の全長を210mmとし、ポリウレタンフォームローラ
を製造した。ポリウレタンフォームの密度は0.15g/
cm3 (実施例1)、0.18g/cm3 (比較例1)、
0.12g/cm3 (比較例2)であった。また、ポリウ
レタンフォームの3箇所についてアスカーF硬度を測定
したところ、64〜71度(実施例1)、52〜75度
(比較例1)、43〜68度(比較例2)であった。測
定により得られたアスカーF硬度の最高値と最低値の差
を求め、以下の評価基準で硬度のばらつきを評価した。
すなわち、その差が10度以内の場合を○、10度を超
え20度以下の場合を△、20度を超える場合を×とし
た。結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】(注) FA703:三洋化成社製、ポリオール(OH価:3
3) POP31−28:三井化学社製、ポリオール(OH
価:28) ジエタノールアミン:関東化学社製 ケッチェンブラック:ケッチェンブラックインターナシ
ョナル社製 SRX274C:東レ・ダウコーニングシリコーン社
製、シリコーン整泡剤 カオーライザーNo.31:花王社製、3級アミン触媒 カオーライザーNo.1:花王社製、脂肪族3級アミン
触媒 Dabco BL19:三共エアプロダクツ社製 T−80:住友バイエルン社製、トリレンジイソシアネ
ート
【0019】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、低硬度で硬
度のばらつきが小さく、かつ外観の良好なポリウレタン
フォームローラを水発泡法により製造することができ
る。また、多種のポリウレタンフォームローラを少量生
産する場合であっても経済的に製造することができ、し
たがってこのポリウレタンフォームローラを装着した画
像形成装置を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のポリウレタンフォームローラを転写
ローラとして装着した電子写真方式の画像形成装置の一
例を示す説明図である。
【符号の説明】
1:画像形成体 2:現像剤担持体 3:現像剤供給部材 4:現像剤層形成ブレード 5:転写部材 6:クリーニング部材 7:帯電部材 8:記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 501 G03G 15/08 501A 4J034 501D 15/16 103 15/16 103 21/10 B29K 75:00 // B29K 75:00 105:04 105:04 B29L 31:32 B29L 31:32 G03G 21/00 312 (72)発明者 阿知葉 功二 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町1番地 株式 会社ブリヂストン横浜工場内 Fターム(参考) 2H077 AA15 AC04 AD06 AD14 FA22 2H134 HA05 HA17 HA18 KD08 KD09 KE02 KH10 2H200 FA13 HA01 HA28 HB12 HB22 HB45 HB47 JA25 JA27 LC03 MA02 MA08 MC02 MC10 MC11 3J103 AA02 BA41 FA15 GA02 GA57 GA58 GA60 HA48 4F204 AA42 AD03 AG20 AH04 AJ03 EA01 EB01 EB12 EK13 4J034 CA04 CA05 CB03 CB04 CB07 CC03 DA01 DB03 DB07 DG03 DG04 DG06 DG08 DG10 DG14 DG16 DG22 DQ05 DQ16 HA01 HA02 HA06 HA07 HB06 HB07 HB08 HB09 HC03 HC12 HC17 HC22 HC25 HC26 HC34 HC35 HC46 HC52 HC61 HC63 HC64 HC67 HC71 HC73 JA42 KA01 KB02 KC08 KC17 KC18 KD02 KD12 KD21 KE02 NA03 NA07 NA08 QA05 QC01 QD03 RA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のモールドにシャフトを載置し、
    ポリウレタン原料を注型して水発泡法により発泡させて
    ポリウレタンフォームローラを製造する方法であって、
    ポリウレタン原料の粘度が10〜5000mPa、かつ
    クリームタイムが5〜10秒であることを特徴とするポ
    リウレタンフォームローラの製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリウレタン原料の粘度を達成するため
    に、ポリウレタン原料が、重量平均分子量が9000以
    下、3官能以下のポリエーテルポリオールを含むもので
    ある請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 モールドが、合成樹脂からなるものであ
    る請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリウレタンフォームが、アスカーF硬
    度40〜90度のものである請求項1〜3のいずれかに
    記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方
    法により製造されたポリウレタンフォームローラ。
  6. 【請求項6】 ポリウレタンフォームローラが、帯電ロ
    ーラ,現像ローラ,転写ローラ,現像剤供給ローラ又は
    クリーニングローラである請求項5記載のポリウレタン
    フォームローラ。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載のポリウレタンフォ
    ームローラを装着してなる画像形成装置。
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