JP2002360571A - 超音波探触子及びそれを用いた超音波装置 - Google Patents

超音波探触子及びそれを用いた超音波装置

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JP2002360571A
JP2002360571A JP2001172540A JP2001172540A JP2002360571A JP 2002360571 A JP2002360571 A JP 2002360571A JP 2001172540 A JP2001172540 A JP 2001172540A JP 2001172540 A JP2001172540 A JP 2001172540A JP 2002360571 A JP2002360571 A JP 2002360571A
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ultrasonic
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transducer element
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Takaya Osawa
孝也 大澤
Hidezo Sano
秀造 佐野
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Hitachi Medical Corp
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  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、軽量化を図りつつ任意形状に収束した
超音波ビームを送受波して3次元走査を行うことが可能
な超音波探触子及び超音波装置を提供すること。 【解決手段】 超音波を送受波する振動子素子の側面部
に電極が配置された複数の振動子素子を2次元方向に配
列してなり超音波信号を収集する超音波探触子におい
て、前記電極の配置位置が前記振動子素子の2次元配列
の一方向に平行な中心線に対して対称に配列され、前記
振動子素子が前記一方向とこれに直交する他の方向のそ
れぞれについて超音波の送波方向に対して凸形の円弧状
に配列された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波探触子及び
それを用いた超音波装置に関し、特に、超音波を送受波
する探触子のS/N向上技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波探触子で超音波ビームを送
受波して3次元走査を行い、3次元データを収集するに
は、例えば64×64個の振動子素子を2次元方向に配
列した超音波探触子を用い、その内の特定素子を超音波
の送波及び受波に用いて電子走査により3次元データを
収集するものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。従来
の超音波探触子では、2次元配列の振動子素子の内特定
の素子だけを送波及び受波に用いて電子走査するため、
3次元データの収集パターンが一義的に決まってしま
い、任意パターンの3次元データを収集できないもので
あった。また、特定素子といっても500個位の振動子
素子が必要となり、各振動子素子毎に接続するケーブル
の本数が非常に多くなってしまうものであった。そし
て、超音波の送波及び受波に用いる振動子素子の増大に
対応して、装置本体の整相規模も大きくしなければなら
なかった。
【0004】また、従来の超音波探触子では、各振動子
素子が1次元配列の振動子素子と同様の構成となってい
たために、振動子素子を構成する圧電材料に超音波信号
を供給すると共に圧電材料で検出される受波信号を出力
する信号線が圧電材料すなわち振動子素子の側面部位に
配置される構成となっていた。この1次元配列の超音波
探触子では、その短軸方向長さがほぼ振動子素子の短軸
方向長さとなっており、その長さは振動子素子の長軸方
向長さの数倍から十数倍となっていた。このために、1
次元配列の振動子素子ではその側面部に配置される信号
線による送受波特性への影響を勘案する必要がなかった
が、2次元配列の振動子素子では短軸方向にも複数の振
動子素子を配列する必要があるので、各振動子素子の短
軸方向長さが小さくなり、信号線による影響を考慮する
必要があった。
【0005】本発明の目的は、小型、軽量化を図りつつ
任意形状に収束した超音波ビームを送受波して3次元走
査を行うことが可能な超音波探触子及び超音波装置を提
供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、振動子素子の側面に
配置される信号線が超音波探触子の送受波特性に与える
影響を低減することが可能な超音波探触子及び超音波装
置を提供することにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0009】(1)超音波を送受波する振動子素子の側
面部に電極が配置された複数の振動子素子を2次元方向
に配列してなり超音波信号を収集する超音波探触子にお
いて、前記電極の配置位置が前記振動子素子の2次元配
列の一方向に平行な中心線に対して対称に配列され、前
記振動子素子が前記一方向とこれに直交する他の方向の
それぞれについて超音波の送波方向に対して凸形の円弧
状に配列された。
【0010】(2)前述した(1)に記載の超音波探触
子において、前記中心線が複数設定される。
【0011】(3)前述した(1)に記載の超音波探触
子において、前記中心線は前記振動子素子の2次元配列
の一方向に平行であり、該一方向の中心に設定される。
【0012】(4)2次元に配列された超音波を送受波
する振動子素子の短軸方向の側面部の1つ又は双方に電
極へ接続する信号基板を接続する。
【0013】(5)前述した(1)乃至(4)の内の何
れかに記載の超音波装置において、前記2次元配列の振
動子素子の各素子には、超音波の送受波を行う振動子素
子を任意に選択する選択スイッチを設けた。
【0014】(6)前述した(5)に記載の超音波装置
において、前記素子選択スイッチの制御により、任意の
振動子素子を選択して超音波送受波の任意形状の口径を
形成し、該口径から任意形状に収束した超音波ビームを
送受波して3次元に走査する。
【0015】(7)被検体に超音波を送受波する超音波
探触子と、該探触子で収集した超音波信号を用いて被検
体内部の診断部位の超音波画像を得て表示する装置本体
と有する超音波装置において、前記超音波探触子とし
て、前記(1)乃至(6)の何れかに記載の超音波探触
子を用い、該超音波探触子と前記装置本体との間で振動
子素子の選択データ及び収集した超音波信号を入出力し
て接続するデータ伝達部とを設けた。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。なお、発明の実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0017】図1は本発明の実施の形態1の超音波探触
子の概略構成を説明するための図であり、101は振動
子素子、102は音響減衰材、103はパターン基板、
104は素子選択スイッチ、105はスイッチ搭載基
板、106は第1のコネクタ、107はケーブルを示
す。ただし、図1に示すAは超音波探触子の長軸方向を
示すA軸、Bは超音波探触子の短軸方向を示すB軸であ
る。また、図1は実施の形態1の超音波探触子の内部構
造が見えるようにした斜視図である。
【0018】図1に示すように、実施の形態1の超音波
探触子は、複数の振動子素子101を2次元方向に配列
してなり、この振動子素子101で超音波信号を送受波
するものである。この振動子素子101は、当該振動子
素子101の2次元配列の一方向である長軸方向(図1
中にAで示す)と、この長軸方向Aに直交する他の方向
である短軸方向(図1中にBで示す)とのそれぞれにつ
いて超音波の送波方向に対して凸形の円弧状に並ぶ配列
とされている。
【0019】この振動子素子101の並びは、例えば、
長軸方向Aに192個の振動子素子101が配列されて
おり、各振動子素子101の送受波面となる先端面が超
音波の送波方向に対して凸形となる円弧状の軌跡を描く
ように位置決めされた配列とされ、いわゆるコンベック
ス型に配列されている。この場合は、各振動子素子10
1の中心軸が外方に向けて放射状に配向しており、各々
の振動子素子101が長軸方向Aの円弧状軌跡(以下、
長軸整列軌跡と記す)の法線方向に向いて並んでいる。
従って、各振動子素子101の超音波送受信の高感度方
向が長軸整列軌跡の法線方向を向くこととなり、特に振
動子素子列の両側部分の受信感度を向上できる。
【0020】一方、短軸方向Bに配列された複数の振動
子素子101の並びは、例えば、64個の振動子素子1
01が配列されており、各振動子素子101の送受波面
が超音波の送波方向に対して凸形となる円弧状の軌跡を
描くように位置決めされた配列とされ、いわゆるコンベ
ックス型に配列されている。この場合は、各振動子素子
の中心軸が平行に配向しており、中心の振動子素子を除
いた両側部分の振動子素子101が短軸方向Bの円弧状
軌跡(以下、短軸整列軌跡と記す)の法線方向から傾斜
することとなる。
【0021】各振動子素子101は、薄いポリイミド樹
脂へパターン印刷を施したパターン基板103を介して
スイッチ搭載基板105に配設された素子選択スイッチ
104に接続されている。この素子選択スイッチ104
は、超音波の送受信を行う振動子素子101を任意に選
択するものであり、2次元配列される複数の振動子素子
101の各素子に対応して設けられている。この素子選
択スイッチ104は、例えば周知のクロスポイントスイ
ッチからなり、外部から入力される選択データに基づい
て、図示しないシフトレジスタとパラレルラッチとデー
コーダとからなる制御部が素子選択スイッチ104を制
御することによって、実際に超音波の送受信を行う振動
子素子101を任意に選択する構成となっている。
【0022】そして、ケーブル107と第1のコネクタ
106とを介して図示しない診断装置本体側から素子選
択スイッチ104を制御することによって、超音波の送
受波に係わるすなわち超音波送受信を行う振動子素子1
01を任意に選択し所望形状の口径が形成される。この
口径によって超音波ビームを送受波して3次元的な走査
を実現する。このとき、実施の形態1の超音波探触子で
は、ケーブル107としては、最低限、1回の送受波を
行う際に、超音波の送受波を行うために駆動される振動
子素子101分の本数があれば良く、超音波探触子を小
型化でき、さらに軽量化できる。
【0023】図2は実施の形態1の超音波探触子におけ
る超音波ビームの送受波動作を説明するための図であ
り、201は素子束ねリング(口径)、202はビーム
走査領域を示す。
【0024】素子選択スイッチ104の制御によって、
2次元配列上の所定アドレスに位置する振動子素子10
1が選択されと超音波送受波の任意形状の口径201が
形成され、この口径201から収束した超音波ビームが
送受波され、口径201の順次移動と送受波を繰り返す
こにより被検体内の走査領域が3次元に走査される。図
2から明らかなように、長軸方向Aにn=192個、短
軸方向Bにm=64個配列された2次元配列の振動子素
子101の内から素子選択スイッチ104の制御によっ
て任意の振動子素子101が複数個選択される。選択さ
れる振動子素子101は、例えば、複数の同心円を成す
各円が共通接続(素子束ね)されたフレネルリングが形
成される、いわゆるフレネルリング分割アニュラアレイ
により口径201が形成される。なお、アレイの形状に
ついては、フレネルリング分割アニュラアレイのほかに
等分割アニュラアレイやその他の形状でもよいことはい
うまでもない。
【0025】さらに、素子選択スイッチ104の切り換
えにより、フレネルリングからなる口径201を探触子
面上で矢印C,Dで示す方向に順次移動させて超音波ビ
ームを送受波してビーム走査領域202に相当する所定
範囲を走査し、3次元データを取り込むことができる。
なお、口径201の形状は、同心円状に素子束ねしたフ
レネルリングに限らず、素子選択スイッチ104の切り
換えにより、例えば楕円、矩形状、その他の任意形状に
してもよいことはいうまでもない。この場合、その口径
201からは任意形状に収束した超音波ビームが送受波
されることとなる。
【0026】図3は実施の形態1の超音波探触子におけ
る振動子素子の長軸方向の1列分の概略構成を説明する
ための図であり、図4は実施の形態1の超音波探触子に
おける振動子素子の短軸方向の1列分の概略構成を説明
するための図である。
【0027】図3及び図4において、301はパターン
基板、302は半田パッド、303はグランド電極パタ
ーン、304は信号電極パターン、305は切断線、3
06はマッチング層、307は圧電材料、308は音響
減衰材、309はグランド電極、310は信号電極、4
01は短軸整列軌跡、402は中心線、403は半田を
示す。
【0028】図3及び図4に示すように、実施の形態1
の振動子素子101における長軸方向Aの1列分の構造
は、圧電材料307の上部すなわち超音波の送受波側に
はグランド電極309が固定され、下部すなわち超音波
の送受波側と対向する側には信号電極310が固定され
ている。このグランド電極309の上部には、第1のマ
ッチング層306aと第2のマッチング層306bとか
らなるマッチング層306が固定され、信号電極310
の下部には音響減衰材308が固定されている。
【0029】また、図3から明らかなように、上下部に
マッチング層306と音響減衰材308とが固定された
圧電材料307は予め薄い板状に切断され、側面に露出
したグランド電極309及び信号電極310には、パタ
ーン基板301が半田パッド302を介して半田付けさ
れ固定される。このパターン基板301には、グランド
電極パターン303及び信号電極パターン304が形成
されており、半田パッド302を介してグランド電極3
09あるいは信号電極310に接続されている。特に、
実施の形態1の振動子素子101では、パターン基板3
01が固定された状態で、圧電材料307等の全体を2
点鎖線で示す切断線305に沿って切断分離することに
よって、1個ずつの振動子素子101が形成される。な
お、圧電材料307の全体を切断線305に沿って切断
分離するのは、パターン基板301の半田付けによる固
定の前に行い、個々の振動子素子101をパターン基板
301のグランド電極パターン303及び信号電極パタ
ーン304に合わせて配列してもよいことはいうまでも
ない。
【0030】実施の形態1の振動子素子101における
短軸方向Bの1列分の構造は、図4に示すように、各振
動子素子101の先端面が超音波の送波方向に対して凸
形となる円弧状の軌跡である短軸整列軌跡401を描く
ように配列される。ただし、各振動子素子101の中心
軸が平行に配向しており、両側部分の振動子素子101
が短軸方向Bの短軸整列軌跡401の法線方向から傾斜
する構造となることは前述の通りである。
【0031】また、実施の形態1の振動子素子101に
おける短軸方向Bの配列では、短軸方向Bに配列される
振動子素子101の中心位置となる中心線402に対し
て、振動子素子101の配列方向が対象をなるように配
列される。すなわち、図4に示すように、短軸方向Bの
32列目の振動子素子101の配列と33列目の振動子
素子101の配列との間に位置する中心線402を基準
として、パターン基板301を配置していない側の面
(圧電材料307の側面の内でパターン基板301を配
置した面に対向する面)が中心線402の方向を向くよ
うに配置した構造となる。
【0032】一方、前述するように、圧電材料307の
両端にはそれぞれグランド電極309及び信号電極31
0が圧電材料307を上下方向から挟み込むように配設
されると共に、それぞれの電極309,310と同一の
パターン基板301に設けられた半田パッド302とが
半田403によって半田付けされる構造となっているの
で、パターン基板301が配置された側の振動量が制約
される。特に、振動子素子101を2次元配列とするた
めに、長軸方向Aのみに振動子素子を配列する従来の1
次元配列のものに比較して、個々の振動子素子101で
の短軸方向Bの長さは小さなものとなっている。このた
めに、圧電材料307の少なくとも一方の側面からグラ
ンド電極309及び信号電極310に駆動信号を供給す
る場合には、各振動子素子101から送波される超音波
出力は不均一なものとなっている。図9はこのときの超
音波出力の分布を示した図であり、特に、図9(a)は
振動子素子101における長軸方向Aでの超音波出力分
布を示す図であり、図9(b)は振動子素子101にお
ける短軸方向Bでの超音波出力分布(音圧分布)を示す
図である。この図9(a)から明らかなように、両面に
なにも配置されていない方向での超音波出力は当該振動
子素子101の中心軸に対して対称となる。一方、図9
(b)から明らかなように、どちらか一方の側面にパタ
ーン基板301が配置されている方向に対する超音波出
力は、実測結果においてパターン基板301が配置され
ている側が大きくなる。すなわち、パターン基板301
が配置されている方向に超音波出力の強度が大きくなる
こととなる。
【0033】この理由は、短軸方向において、ポリイミ
ド樹脂のような伸縮性のある材質の基板を振動子素子の
片側面へ設けたために、振動子素子とともに基板が振動
し、それによって音圧分布が非対称になったものと推定
される。しかしながら、これによって短軸方向へ放射状
に超音波ビームを送波する場合に、中心線402へ平行
な方向に振動子素子を配列した影響を低減することがで
きる。すなわち、中心線402に対し離れた位置で、中
心線402に対する傾斜角の大きい超音波ビームの中心
部の音圧レベルが向上でき、S/N向上を期待できる。
【0034】なお、実施の形態1の超音波探触子では、
短軸方向Bの中心線402を基準として振動子素子10
1の並び方向を変える構成としたが、これに限定される
ことはなく、例えば短軸方向に隣接する2個ずつ以上の
振動子素子101を組とし、それぞれの組での中心軸に
対して短軸方向Bの各振動子素子101の並び方向が対
称となるように配列してもよく、各振動子素子101を
このような配列とすることによって、2個以上の振動子
素子101からなる各組の中心軸に対して、超音波出力
を対称とすることができる。
【0035】図5は実施の形態1の超音波探触子を用い
た超音波診断装置の概略構成を説明するためのブロック
図であり、図6は実施の形態1の超音波探触子を用いた
超音波診断装置の概略構成を説明するための外観図であ
る。
【0036】図5及び図6において、501は超音波探
触子、502はデータ伝達部、503は診断装置本体、
504は入出力インターフェース、505は素子選択デ
ータ部、506は第1の制御部、507は送受分離部、
508は受波部、509は送波部、510は信号処理
部、511はスキャンコンバータ、512はモニタ、5
13は第2の制御部、601は被検体、602は第1の
ケーブル、603は第2のケーブル、604はコネクタ
を示す。
【0037】図5に示す本願発明の超音波探触子を適用
した超音波診断装置は、超音波探触子501と、データ
伝達部502と、診断装置本体503とを有してなる。
この超音波探触子501は、前述する図1に示す超音波
探触子であり、被検体601に超音波を送波すると共
に、被検体601内で反射された反射波を受波し、超音
波信号を収集する構成となっている。
【0038】診断装置本体503は、超音波探触子50
1で収集した超音波信号から被検体601内部の診断部
位の超音波像を得て表示するものであり、周知の超音波
診断装置における診断装置本体と同様である。すなわ
ち、超音波探触子501の振動子素子101に所望の焦
点に収束するような遅延を与えて超音波の打ち出し(送
波)の送波信号を供給する送波部509と、超音波探触
子501で受波した反射波に応じて出力されるエコー信
号(受信信号)を処理して受信ビームを形成する受波部
508と、超音波の送波と受波とに応じて送波部509
から探触子501へと探触子501から受波部508へ
と信号の通過を切り換える送受分離部507と、受波部
509からの受信信号を入力して検波、圧縮、及びエッ
ジ処理等の前処理を行う信号処理部510と、該信号処
理部510からのデータを入力して画像表示のための走
査変換及び補間処理等を行うスキャンコンバータ511
と、該スキャンコンバータ511からのデータを入力し
て超音波画像として表示するモニタ512と、前述の各
構成要素の動作を制御する第2の制御部513とから構
成される。
【0039】データ伝達部502は、超音波探触子50
1と診断装置本体503との間で振動子素子101の選
択データ及び収集した超音波信号を入出力して接続する
ものであり、例えば超音波探触子501の側面部分に配
置される素子選択スイッチ104を設定されたデータに
従って選択し超音波送受波の口径201を形成するため
の素子選択データ部505と、超音波探触子101と診
断装置本体503とを接続して超音波の送受信を行う入
出力インターフェイス504と、素子選択データ部50
5により選択された振動子素子101での超音波の送受
波が可能なように素子選択データ部505及び入出力イ
ンターフェイス部504を制御する第1の制御部506
とを有する。
【0040】この第1の制御部506は、診断装置本体
503の第2の制御部513とも接続されいる。また、
素子選択データ部505は図2に示す口径201を形成
するための素子選択データを記憶する周知のROM等か
らなり、該素子選択データ部505から読み出されたデ
ータ(素子選択データ)が超音波探触子101の制御部
を構成するシフトレジスタに送られ、該シフトレジスタ
及びパラレルラッチ並びにデーコーダの制御により超音
波送受波の口径201を形成すべく素子選択スイッチ1
04のオン/オフが設定される。これにより、超音波探
触子101において所定の振動子素子101が選択さ
れ、該選択された振動子素子101が所定形状の口径2
01を形成する。この口径201からは超音波ビームが
送受波され、口径201の移動によって3次元的な超音
波走査がなされることとなるので、3次元像を取得し表
示することができる。
【0041】また、図6に示すように、実施の形態1の
超音波診断装置は、超音波探触子101から伸びる第1
のケーブル602をデータ伝達部502に接続し、この
データ伝達部502から伸びる第2のケーブル603を
診断装置本体503のコネクタ604に接続して、超音
波探触子101と診断装置本体503との間にデータ伝
達部502を介在させることにより、2次元配列超音波
探触子専用の超音波診断装置を構成することなく、従来
からの一般的な超音波診断装置にそのまま接続すること
ができる。
【0042】そして、超音波探触子101の3次元走査
で取り込んだ被検体601内部の超音波信号のデータ
は、サーフェイスレンダリング法等の手法により3次元
画像に再構成して表示され、例えば産科等における出生
前胎児の奇形診断等に適用できる。
【0043】(実施の形態2)図7は実施の形態2の超
音波探触子における振動子素子の長軸方向の1列分の概
略構成を説明するための図であり、図8は実施の形態2
の超音波探触子における振動子素子の短軸方向の1列分
の概略構成を説明するための図である。ただし、以下の
説明では、説明を簡単にするために実施の形態1の超音
波探触子及び超音波診断装置とその構成が異なる振動子
素子の構成についてのみを詳細に説明する。
【0044】図7及び図8において、701は第2のパ
ターン基板、702は半田パッド、703はグランド電
極パターン、704は信号電極パターン、801は半田
を示す。図7及び図8に示すように、実施の形態2の振
動子素子101における長軸方向Aの1列分の構造は、
実施の形態1の振動子素子101と同様に、圧電材料3
07の上部すなわち超音波の送受波側にはグランド電極
309が固定され、下部すなわち超音波の送受波側と対
向する側には信号電極310が固定されている。このグ
ランド電極309の上部には、第1のマッチング層30
6aと第2のマッチング層306bとからなるマッチン
グ層306が固定され、信号電極310の下部には音響
減衰材308が固定されている。
【0045】また、図7から明らかなように、一方の側
面である信号入力面には実施の形態1の振動子素子10
1と同様に、側面に露出したグランド電極309及び信
号電極310には、パターン基板301が半田パッド3
02を介して半田付けされ固定される。このパターン基
板301には、グランド電極パターン303及び信号電
極パターン304が形成されており、半田パッド302
を介してグランド電極309あるいは信号電極310に
接続されている。
【0046】一方、パターン基板301が取り付けられ
る面と対向する面にも、信号入力面と同様に、側面に露
出したグランド電極309及び信号電極310には、第
2のパターン基板701が半田パッド702を介して半
田付けされ固定される。この第2のパターン基板701
には、グランド電極パターン703及び信号電極パター
ン704が形成されており、半田パッド702を介して
グランド電極309あるいは信号電極310に接続され
ている。また、実施の形態1の振動子素子101と同様
に、パターン基板301及び第2のパターン基板701
が固定された状態で、圧電材料307等の全体を2点鎖
線で示す切断線305に沿って切断分離することによっ
て、1個ずつの振動子素子101が形成される。なお、
圧電材料307の全体を切断線305に沿って切断分離
するのは、パターン基板301及び第2のパターン基板
701の半田付けによる固定の前に行い、ここの振動子
素子101をパターン基板301のグランド電極パター
ン303及び信号電極パターン304並びに第2のパタ
ーン基板701のグランド電極パターン703及び信号
電極パターン704に合わせて配列してもよいことはい
うまでもない。
【0047】また、実施の形態2の振動子素子101に
おける短軸方向Bの1列分の構造は、図8に示すよう
に、各振動子素子101の先端面が超音波の送波方向に
対して凸形となる円弧状の軌跡である短軸整列軌跡40
1を描くように配列される。ただし、各振動子素子10
1の中心軸が平行に配向しており、両側部分の振動子素
子101が短軸方向Bの短軸整列軌跡401の法線方向
から傾斜する構造となることは実施の形態1と同様であ
る。
【0048】特に、実施の形態2の振動子素子101に
おける短軸方向Bの配列では、短軸方向Bに配列される
振動子素子101は、振動子素子101の配列方向が同
一方向となるように配列される。すなわち、図8に示す
ように、各振動子素子101のパターン基板301が短
軸方向Bに対して隣接する振動子素子101の第2のパ
ターン基板701に隣接するように、各振動子素子10
1が配列された構造となる。
【0049】このように、実施の形態2の超音波探触子
では、各振動子素子101を構成する圧電材料307を
側面から挟むようにパターン基板301と第2のパター
ン基板とが振動子素子101の配列短軸方向に対称にそ
れぞれ半田403,801によって取り付けられる構成
となっているので、各振動子素子101の短軸方向Bで
の出力分布を対称にすることができる。この効果は、中
心線402及びその近傍の方向へ超音波ビームを送波す
る際にビーム中心部の音圧を高めることができるので、
S/Nの向上を計ることができる。
【0050】しかしながら、上記実施の形態では短軸方
向の端部のビームに対し、また、上記実施の形態2では
短軸方向の中心部のビームに対してS/Nの向上を計れ
るのであるから、現実的には実施の形態1と実施の形態
2とを合せて実施することにより、短軸方向視で放射状
に放射される。超音波ビームの全てにおいて良好なS/
N特性を得られることが期待できる。なお、本実施の形
態2においては、プリント配線した基板701を基板3
01の反対側に設けたが、基板701はプリント配線を
行ったものでなくとも同様の効果が発揮し得る。またそ
の長さも振動子素子の厚みにほぼ近いもので良いことは
実験で確認されている。
【0051】なお、本実施の形態では、振動子素子を2
次元に配列した超音波探触子について説明したが、本発
明の適用範囲は、2次元配列の超音波探触子に限定され
ることはなく、超音波探触子の長軸方向と平行な振動子
素子の面と超音波探触子の短軸方向と平行な振動子素子
の面との比が小さくかつ振動子素子の側面に超音波信号
を供給する電極を配置する振動子素子を備える例えば穿
刺針の先端部分に超音波振動子を配置するような超音波
探触子等に適用した場合にも前述した効果を得られるこ
とはいうまでもない。
【0052】また、本実施の形態では、診断用の超音波
装置に本願発明を適用した構成及び効果を説明したが、
これに限定されることはなく、例えば検査用の超音波装
置等にも適用可能なことはいうまでもない。
【0053】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0054】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。 (1)小型、軽量化を図りつつ任意形状に収束した超音
波ビームを送受波して3次元走査を行うことができる。 (2)振動子素子の側面に配置される信号線が超音波探
触子の送受波特性に与える影響を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の超音波探触子の概略構
成を説明するための図である。
【図2】実施の形態1の超音波探触子における超音波ビ
ームの送受波動作を説明するための図である。
【図3】実施の形態1の超音波探触子における振動子素
子の長軸方向の1列分の概略構成を説明するための図で
ある。
【図4】実施の形態1の超音波探触子における振動子素
子の短軸方向の1列分の概略構成を説明するための図で
ある。
【図5】実施の形態1の超音波探触子を用いた超音波診
断装置の概略構成を説明するためのブロック図である。
【図6】実施の形態1の超音波探触子を用いた超音波診
断装置の概略構成を説明するための外観図である。
【図7】実施の形態2の超音波探触子における振動子素
子の長軸方向の1列分の概略構成を説明するための図で
ある。
【図8】実施の形態2の超音波探触子における振動子素
子の短軸方向の1列分の概略構成を説明するための図で
ある。
【図9】側面部にパターン基板を配置した振動子素子の
超音波出力の分布を示した図である。
【符号の説明】
101…振動子素子、102…音響減衰材、103…パ
ターン基板、104…素子選択スイッチ、105…スイ
ッチ搭載基板、106…第1のコネクタ、107…ケー
ブル、201…素子束ねリング、202…ビーム走査領
域、301…パターン基板、302…半田パッド、30
3…グランド電極パターン、304…信号電極パター
ン、305…切断線、306…マッチング層、307…
圧電材料、308…音響減衰材、309…グランド電
極、310…信号電極、401…短軸整列軌跡、402
…中心線、501…超音波探触子、502…データ伝達
部、503…診断装置本体、504…入出力インターフ
ェース、505…素子選択データ部、506…第1の制
御部、507…送受分離部、508…受波部、509…
送波部、510…信号処理部、511…スキャンコンバ
ータ、512…モニタ、513…第2の制御部、601
…被検体、602…第1のケーブル、603…第2のケ
ーブル、604…コネクタ、701…第2のパターン基
板、702…半田パッド、703…グランド電極パター
ン、704…信号電極パターン、801…半田、901
…第3のパターン基板、902…絶縁性の接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G047 BA03 CA01 DB14 EA10 EA15 GA01 GA02 GB02 GB15 GB21 GB23 GB28 GB32 GG35 GH09 4C301 AA02 BB13 DD25 EE04 EE16 EE20 GB12 GB19 GB20 GB22 GB24 GB40 HH13 HH16 HH24 HH34 HH37 HH51 JB50 JC08 KK17 LL04 5D019 AA25 BB20 BB25 5D107 AA16 BB07 CC10 CC12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波を送受波する振動子素子の側面部
    に電極が配置された複数の振動子素子を2次元方向に配
    列してなり超音波信号を収集する超音波探触子におい
    て、 前記電極の配置位置が前記振動子素子の2次元配列の一
    方向に平行な中心線に対して対称に配列され、前記振動
    子素子が前記一方向とこれに直交する他の方向のそれぞ
    れについて超音波の送波方向に対して凸形の円弧状に配
    列されたことを特徴とする超音波探触子。
  2. 【請求項2】 被検体に超音波を送受波する超音波探触
    子と、該探触子で収集した超音波信号を用いて被検体内
    部の診断部位の超音波画像を得て表示する装置本体と有
    する超音波装置において、 前記超音波探触子として、前記請求項1に記載の超音波
    探触子を用い、該超音波探触子と前記装置本体との間で
    振動子素子の選択データ及び収集した超音波信号を入出
    力して接続するデータ伝達部とを設けたことを特徴とす
    る超音波装置。
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