JP2002360543A - 呼吸位相における同期点決定方法、及びそのために用いる呼吸位相モニタ装置 - Google Patents

呼吸位相における同期点決定方法、及びそのために用いる呼吸位相モニタ装置

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JP2002360543A
JP2002360543A JP2001176517A JP2001176517A JP2002360543A JP 2002360543 A JP2002360543 A JP 2002360543A JP 2001176517 A JP2001176517 A JP 2001176517A JP 2001176517 A JP2001176517 A JP 2001176517A JP 2002360543 A JP2002360543 A JP 2002360543A
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Kazumasa Nakamura
和正 中村
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Kyushu TLO Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、個人差が生じることがなく正確に呼
吸位相の同期をとることができ、医療用機器による医療
行為に影響することがない呼吸位相モニタ装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】本発明の呼吸位相モニタ装置は、出射光部
が身体表面に装着され、身体表面の変動情報を照射する
光の方向の変化に変換して出力する光源部1と、出射光
部から出射された光が照射面上に照射され、変動情報が
表裏二表面上に形成される光点7aの移動情報として表
示される透光性または半透光性の受光板2を備え、受光
板2の背面側の少なくとも一部に、光点7aが描く軌跡
7の中の一点を同期点として設定するための同期点設定
部が設けられ、同期点設定部で同期点の設定を行い、該
同期点と光点7aとを受光板2に同時に表示し、同期点
と光点7aが重なったとき、患者等が呼吸を止めるのと
同時に医療用機器8を動作させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線治療や放射
線診断等を人体外部から行うときに、標的となる臓器に
放射線等を正確に照射でき、呼吸に伴って発生する患者
や被診断者(以下、患者等という)の身体の動きの影響
を低減し、判断に個人差が生じることがなく、正確に呼
吸位相の同期をとることができる同期点決定方法と、及
びそのために用いる呼吸位相モニタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線,ガンマ線,中性子線,陽子
線,粒子線等の放射線を用いた放射線医療機器が開発さ
れ、多用されている。とくに、X線は患部の詳細を診断
するために欠かせない医療機器であり、胃癌や肺結核、
骨折等の診断や検診で日常的に広く利用されている。ま
た、中性子線,陽子線,粒子線等は、最近では癌治療等
に大きな力を発揮している。
【0003】ところで、放射線治療機器を用いての治療
では、患部に放射線が正確に照射されることがきわめて
重要であり、患部組織に放射線を集中し、正常組織への
照射を最小にとどめることが望ましい。このためには、
患者等の臓器の動き等が適切に管理されなければならな
い。同様に、X線診断装置,コンピュータ断層撮影装置
(CT)等の診断装置等においても、鮮明な画像を得る
ためには、患者等の臓器の動き等を適切に制御すること
が重要となる。
【0004】このように放射線治療機器や放射線診断装
置を使用する際、患者等の臓器の動き等を制御すること
が重要となるが、実行するのは非常に難しく、放射線治
療機器だけで解決される単純なものではない。すなわ
ち、治療や診断を行う対象となる患部の位置は、患者等
の呼吸に伴って発生する胸部や腹部等の身体の動きによ
って、周期的に大きく変動するものであるからである。
この変動の大きさは部位によっては3cm〜4cmにも
なる。
【0005】こうした呼吸に伴う動きを突発的なものま
で含めて予測するのはきわめて難しく、従来行われてい
たのは、放射線を照射するときには呼吸を一時的に止め
てもらい、呼吸を停止して身体の動きが少ない状態で照
射するというものであった。すなわち、患者等が周期的
に呼吸を行うときの位相(以下、呼吸位相という)にお
いて、肺から空気を吐き出した状態で呼吸動作を一時的
に停止(これが通常の方法である)して、状態を固定
し、この一時止めた呼吸位相で放射線を照射し、治療や
診断を行う方法が行われていた。
【0006】しかし、こういった呼吸位相の放射線治療
機器に対する同期のとり方では、個人の感覚的な判断
で、結果がまちまちになるだけでなく、治療や診断対象
である身体的(物理的)な個人差も大きく、正確に照射
することは熟練を要しなかなか難しいものであった。
【0007】そして、このような問題点は、放射線治療
機器や放射線診断機器だけでなく、MRI診断装置、超
音波診断装置等でも基本的に同様であって、個人のまち
まちの判断や身体的な個人差で、正確に治療や診断を行
うことは熟練を要すものであった。
【0008】そこで、こうした個人差をなくすために、
従来、呼吸同期制御医療機器が提案された(特開200
0−201922号公報)。この従来の呼吸同期制御医
療機器は、半導***置検出素子(PSD)の機能を利用
することを特徴とし、呼吸と連動する生体の表皮の変動
に対応して光源の位置あるいは光線の方向が変動する赤
外線発光ダイオードと、赤外線発光ダイオードからの光
を生体の表皮の変動信号として受光してこれを呼吸の周
期位相に対応した電気信号に変換するPSDと、この電
気信号を基に他の被制御機器の作動制御信号を送出する
制御回路によって呼吸同期制御装置を構成するもので、
生体の呼吸位相を簡単に精度良く迅速に検出し、この検
出信号を機器の制御信号に変換して送出するものであ
る。
【0009】この従来の呼吸同期制御医療機器は、赤外
線発光ダイオードからの光をPSDで検出した位相信号
波形から、患者等が呼吸動作に移る前のタイミングで同
期信号を生成して医療機器を制御することができ、放射
線治療機器や放射線診断機器、MRI診断装置、超音波
診断装置等の制御を安定したものとすることができた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
空気を吐き出した状態で呼吸動作を一時的に停止し、こ
の一時止めた呼吸位相で放射線等を照射し、治療や診断
を行う従来の呼吸位相における同期点決定方法では、個
人の感覚で判断がまちまちになるだけでなく、身体的な
個人差も大きく、正確に照射することはきわめて困難で
あった。
【0011】また、特開2000−201922号公報
で提案された従来の呼吸同期制御医療機器は、赤外線発
光ダイオードからの光をPSDで検出した位相信号波形
から、患者等が呼吸動作に移る前のタイミングで同期信
号を生成して医療機器を制御するため、治療機器や診断
機器等(以下、医療用機器という)の制御は安定したも
のとすることができるものではあったが、赤外線発光ダ
イオードを体表面上に貼着して使用するため、光源部が
比較的大きくなり、光軸がブレたり、取り扱いが難し
く、光の照射方向をPSDの方向に正確に設定すること
が難しいものであった。また、赤外線発光ダイオードで
あるため感度を上げる必要から比較的近距離にPSDを
配置せざるを得ず、医療用機器による医療行為の障害に
なるものであった。さらに、同期信号を検出した後の医
療用機器の制御は比較的正確な制御が期待できるもので
あるが、この前提となる同期信号を得るための光源部の
構成は身体の状況の影響を非常に受け易く、呼吸動作に
突発的なことが起こると、直ちに精度が悪くなるもので
あった。
【0012】さらに、この呼吸同期制御医療機器は、患
者や被診断者にはまったく医療行為のタイミングに関す
る情報提供がなされず、患者や被診断者は単なる治療や
診断対象というだけのものであった。もし、従来行われ
ている原始的な呼吸位相における同期点決定のように、
患者や被診断者自身の呼吸位相の同期をとる協力が得ら
れたなら、精度が少しは上がるはずにもかかわらず、こ
れを無視する点で無駄が多いものであった。
【0013】また、医師等医療関係者が、患者等の状況
を診て最も治療や診断を行いたいタイミングで放射線の
照射等の医療行為を行おうと思っても、そのタイミング
の設定は臨機応変にはできないものであった。従来の呼
吸同期制御医療機器のように、呼吸位相の中で閾値を定
め、機械的に同じタイミングで同期だけをとればよいと
いうのでは、一律の医療行為を押し付けることになりか
ねない。例えば、喘息や脳性麻痺の患者のように激しい
動きを伴う患者などでは、必ずしも健常者と同じ動作の
タイミングで一律に同期をとるのでなく、個々の状況を
診て最も医療行為に適したタイミングで同期をとるのが
望ましい。
【0014】そして、患者等が医療行為に対して呼吸位
相の同期をとる努力をするというのは、医師等と共に病
気に立ち向かうという、いわば軽い意味でメンタル的な
側面があり、従来の単純な呼吸の一時停止と異なって、
これを個人差なく正確にできれば、むしろ患者等に呼吸
位相の同期をとってもらうことの方が望ましい。
【0015】そこで、本発明は、個人差が生じることが
なく正確に呼吸位相の同期をとることができ、医療用機
器による医療行為に影響することがなく、安全で、患者
や被診断者に情報提供してメンタル面で効果をあげるこ
とができる呼吸位相における同期点決定方法を提供する
ことを目的とする。
【0016】また、本発明は、個人差が生じることがな
く正確に呼吸位相の同期をとることができ、医療用機器
による医療行為に影響することがなく、安全で、患者や
被診断者に情報提供してメンタル面で効果をあげること
ができる安価な呼吸位相モニタ装置を提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ため本発明の呼吸位相における同期点決定方法は、出射
光部を身体表面に装着し、光源部で発生した光を出射光
部から受光部に照射するとともに、該受光部上を移動す
る光点の軌跡から一点を同期点として設定し、該同期点
を定点として光点の移動と併せて表示し、同期点と光点
が重なったとき、患者等が一時的に呼吸を止めるのと同
時に医療用機器を動作させることを特徴とする。
【0018】これにより、個人差が生じることがなく正
確に呼吸位相の同期をとることができ、医療用機器によ
る医療行為に影響することがなく、安全で、患者や被診
断者に情報提供してメンタル面で効果をあげることがで
きる。
【0019】また、本発明の呼吸位相モニタ装置は、出
射光部が身体表面に装着され、身体表面の変動情報を照
射する光の方向の変化に変換して出力する光源部と、出
射光部から出射された光が照射され、変動情報が表裏二
表面上に形成される光点の移動情報として表示される表
示される透光性または半透光性の受光板を備え、受光板
の背面側の少なくとも一部に、光点が描く軌跡の中の一
点を同期点として設定するための同期点設定部が設けら
れ、同期点設定部で同期点の設定を行い、該同期点と光
点とを受光板に同時に表示し、同期点と光点が重なった
とき、患者等が呼吸を止めるのと同時に医療用機器を動
作させることを特徴とする。
【0020】これにより、個人差が生じることがなく正
確に呼吸位相の同期をとることができ、医療用機器によ
る医療行為に影響することがなく、安全で、患者や被診
断者に情報提供してメンタル面で効果をあげることがで
きる安価な呼吸位相モニタ装置にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、出射光部を身体表面に装着し、光源部で発生した光
を出射光部から受光部に照射するとともに、該受光部上
を移動する光点の軌跡から一点を同期点として設定し、
該同期点を定点として光点の移動と併せて表示し、同期
点と光点が重なったとき、患者等が一時的に呼吸を止め
るのと同時に医療用機器を動作させることを特徴とする
呼吸位相における同期点決定方法であるから、同期点を
定点として表示するとともに、リアルタイムに移動する
光点を同時に表示して患者によって同期をとるため、個
人差が生じることがなく正確に呼吸位相の同期をとるこ
とができる。光点の軌跡から一点を選んで同期点を設定
するため、患者が同期をとるのがきわめて容易に行え
る。光源部で発生した光を受光部で受けて同期をとるか
ら、これらの機器によって治療機器や診断機器による医
療行為が影響されることがなく、安全で、患者や被診断
者に同期をとる情報と医療行為を行うタイミングの情報
を提供してメンタル面で効果をあげることができる。
【0022】本発明の請求項2に記載の発明は、光源部
で発生した光を光ファイバで出射光端に導き、該出射光
端から受光部に照射することを特徴とする請求項1記載
の呼吸位相における同期点決定方法であるから、出射光
端に光源を設ける必要がなく、患者や被診断者への光源
部の取り付けの重量と大きさが縮小され、これによって
出射光のブレ等が減り、離れたところに光源部を置ける
ため、医療用機器の近くにこれらの機器を配置する必要
がない。
【0023】本発明の請求項3に記載の発明は、光源部
が半導体レーザ素子であって、出射光端からレーザ光を
照射することを特徴とする請求項1または2記載の呼吸
位相における同期点決定方法であるから、レーザ光が高
出力、高感度で、光点を明確に表示できる。
【0024】本発明の請求項4に記載の発明は、反射鏡
を身体表面に装着し、光源部で発生した光を出射光部か
ら反射鏡に照射し、この反射光を受光部に照射するとと
もに、該受光部上を移動する光点の軌跡から一点を同期
点として設定し、該同期点を定点として光点の移動と併
せて表示し、同期点と光点が重なったとき、患者等が一
時的に呼吸を止めるのと同時に医療用機器を動作させる
ことを特徴とする呼吸位相における同期点決定方法であ
るから、同期点を定点として表示するとともに、リアル
タイムに移動する光点を同時に表示して患者によって同
期をとるため、個人差が生じることがなく正確に呼吸位
相の同期をとることができる。光点の軌跡から一点を選
んで同期点を設定するため、患者が同期をとるのがきわ
めて容易に行える。光源部で発生した光を反射鏡を介し
て、受光部で受けて同期をとるから、これらの機器によ
って治療機器や診断機器による医療行為が影響されるこ
とがなく、安全で、患者や被診断者に同期をとる情報と
医療行為を行うタイミングの情報を提供してメンタル面
で効果をあげることができる。患者等は、小さな反射鏡
を装着するだけで、動きやすく、負担がきわめて軽くな
る。
【0025】本発明の請求項5に記載の発明は、出射光
部が身体表面に装着され、身体表面の変動情報を照射す
る光の方向の変化に変換して出力する光源部と、出射光
部から出射された光が照射され、変動情報が表裏二表面
上に形成される光点の移動情報として表示される透光性
または半透光性の受光板を備え、受光板の背面側の少な
くとも一部に、光点が描く軌跡の中の一点を同期点とし
て設定するための同期点設定部が設けられ、同期点設定
部で同期点の設定を行い、該同期点と光点とを受光板に
同時に表示し、同期点と光点が重なったとき、患者等が
呼吸を止めるのと同時に医療用機器を動作させることを
特徴とする呼吸位相モニタ装置であるから、透光性また
は半透光性の受光板に身体表面の変動情報を光点の移動
という形で表示することができ、同期点設定部で同期点
を定点として設定し、移動する光点と同期点が重なった
とき患者が呼吸を止めて医療用機器を動作させるため、
個人差が生じることがなく正確に呼吸位相の同期をとる
ことができる。光点の軌跡から一点を選んで同期点を設
定するため、患者が同期をとるのがきわめて容易に行え
る。光源部で発生した光を受光板で受けて同期をとるか
ら、安価であり、これらの機器によって治療機器や診断
機器による医療行為が影響されることがなく、安全で、
患者等に同期をとるための情報と医療行為を行うタイミ
ングの情報を提供してメンタル面で効果をあげることが
できる。
【0026】本発明の請求項6に記載の発明は、出射光
部が身体表面に貼着する貼着部に設けられた自在継手部
を備え、出射する光の角度を調節することができること
を特徴とする請求項5記載の呼吸位相モニタ装置である
から、如何なる方向に対しても出射する光の方向を自在
に調節することができる。
【0027】本発明の請求項7に記載の発明は、光源部
で発生した光を光ファイバで導き、該光ファイバの端部
が自在継手部に装着されて受光板に照射することを特徴
とする請求6記載の呼吸位相モニタ装置であるから、光
ファイバで光を導くため出射光端に光源を設ける必要が
なく、光ファイバ端を自在継手部に装着するだけである
ため患者や被診断者への光源部の取り付けの重量と大き
さが縮小され、これによって出射光のブレ等が減り、離
れたところに光源部を置けるため、医療用機器の近くに
これらの機器を配置する必要がない。
【0028】本発明の請求項8に記載の発明は、光源部
がJIS規格C6802のクラス1またはクラス2のレ
ーザ光を発振する半導体レーザ素子であることを特徴と
する請求項5〜7のいずれかに記載の呼吸位相モニタ装
置であるから、レーザ光が周囲の人の目に入っても安全
である。
【0029】本発明の請求項9に記載の発明は、受光板
には反射光を吸収するための吸収剤が分散または照射面
上に被覆されていることを特徴とする請求項5〜8のい
ずれかに記載の呼吸位相モニタ装置であるから、レーザ
光が受光板に照射されても散乱や反射光を吸収する吸収
剤によって目への反射光は生じない。
【0030】本発明の請求項10に記載の発明は、吸収
剤がポリカーボネートであることを特徴とする請求項9
記載の呼吸位相モニタ装置であるから、レーザ光が受光
板に照射されても反射光を吸収して、確実に目への反射
光を防ぐことができる。
【0031】本発明の請求項11に記載の発明は、同期
点設定部には、同期点設定のために、レーザ光を受けて
蛍光を発光する蛍光層が受光板側に形成された同期点指
標体が配置されることを特徴とする請求項5〜10のい
ずれかに記載の呼吸位相モニタ装置であるから、同期点
指標体の受光板側の蛍光層により、蛍光層がレーザ光を
受けたとき蛍光を発し、この光が受光板上の同期点とし
て患者等に目視されるため、移動する光点と同時に照射
面に表示される。
【0032】本発明の請求項12に記載の発明は、身体
表面に装着される反射鏡と、反射鏡に光を照射する出射
光部を備え、身体表面の変動情報を反射鏡で反射する光
の方向の変化に変換して出力する光源部と、反射鏡で反
射された光が照射され、変動情報が表裏二表面上に形成
される光点の移動情報として表示される透光性または半
透光性の受光板を備え、出射光部が受光板に配設される
とともに、受光板の背面側の少なくとも一部に、光点が
描く軌跡の中の一点を同期点として設定するための同期
点設定部が設けられ、同期点設定部で同期点の設定を行
い、該同期点と光点とを受光板に同時に表示し、同期点
と光点が重なったとき、患者等が呼吸を止めるのと同時
に医療用機器を動作させることを特徴とする呼吸位相モ
ニタ装置であるから、透光性または半透光性の受光板に
身体表面の変動情報を光点の移動という形で表示するこ
とができ、同期点設定部で同期点を定点として設定し、
移動する光点と同期点が重なったとき患者が呼吸を止め
て医療用機器を動作させるため、個人差が生じることが
なく正確に呼吸位相の同期をとることができる。光点の
軌跡から一点を選んで同期点を設定するため、患者が同
期をとるのがきわめて容易に行える。光源部で発生した
光を反射鏡で反射し、反射光を受光板で受けて同期をと
るから、安価であり、これらの機器によって治療機器や
診断機器による医療行為が影響されることがなく、安全
で、患者等に同期をとるための情報と医療行為を行うタ
イミングの情報を提供してメンタル面で効果をあげるこ
とができる。出射光部の設置が楽であり、患者等は小さ
な反射鏡を装着するだけで、動きやすく、負担がきわめ
て軽くなる。
【0033】本発明の請求項13に記載の発明は、出射
光部が身体表面に装着され、身体表面の変動情報を照射
する光の方向の変化に変えて出力する光源部と、出射光
部から出射された光が照射面上に照射され、変動情報が
光点の面上の移動情報に変換される受光部と、光点が描
く軌跡の中で一点を同期点として選択するための同期点
設定手段と、該同期点を表示部の所定位置に表示すると
ともに、光点の移動を併せて表示することができる表示
手段を備え、同期点と光点が重なったとき、患者等が呼
吸を止めるのと同時に医療用機器を動作させることを特
徴とする呼吸位相モニタ装置であるから、同期点設定手
段からの入力で同期点を設定でき、表示手段によって同
期点を所定位置に表示するとともに、移動する光点を併
せて表示するため、患者等が表示手段によって表示され
た光点と同期点をみて同期をとることが容易に行える。
【0034】本発明の請求項14に記載の発明は、出射
光部が身体表面に貼着する貼着部に設けられた自在継手
部を備え、出射する光の角度を調節することができるこ
とを特徴とする請求項13記載の呼吸位相モニタ装置で
あるから、如何なる方向に対しても出射する光の方向を
自在に調節することができる。
【0035】本発明の請求項15に記載の発明は、光源
部で発生した光を光ファイバで導き、該光ファイバの端
部が自在継手部に装着されて受光板に照射することを特
徴とする請求13または14に記載の呼吸位相モニタ装
置であるから、光ファイバで光を導くため出射光端に光
源を設ける必要がなく、光ファイバ端を自在継手部に装
着するだけであるため患者や被診断者への光源部の取り
付けの重量と大きさが縮小され、これによって出射光の
ブレ等が減り、離れたところに光源部を置けるため、医
療用機器の近くにこれらの機器を配置する必要がない。
【0036】本発明の請求項16に記載の発明は、光源
部がJIS規格C6802のクラス1またはクラス2の
レーザ光を発振する半導体レーザ素子であることを特徴
とする請求項請求項13〜15のいずれかに記載の呼吸
位相モニタ装置であるから、レーザ光が周囲の人の目に
入っても安全である。
【0037】本発明の請求項17に記載の発明は、受光
部が半導***置検出素子であって、受光した光点の位置
を演算増幅部で演算して、表示手段によって光点を表示
することを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記
載の呼吸位相モニタ装置であるから、半導***置検出素
子によって光点位置を電圧で出力し、演算増幅部で表示
画面上の座標位置を演算して表示することができ、患者
等が表示画面を観ながら同期をとることができる。
【0038】本発明の請求項18に記載の発明は、表示
手段によって表示された光点に対して同期点設定手段か
ら同期点の設定入力をすると、該同期点を定点として光
点と共に表示部に表示されることを特徴とする請求項1
3〜17のいずれかに記載の呼吸位相モニタ装置である
から、医師等が表示手段によって表示された表示画面の
光点を観ながら、最も医療行為を行うのに適した点を同
期点として同期点設定手段から入力することができる。 (実施の形態1)以下、本発明における実施の形態1に
おける呼吸位相における同期点決定方法とそのために用
いる呼吸位相モニタ装置について図1〜図4に基づいて
説明する。図1は本発明における実施の形態1における
呼吸位相モニタ装置の全体図、図2は本発明における実
施の形態1における呼吸位相モニタ装置の出射光端の自
在継手部一部破砕図、図3(a)は本発明における実施
の形態1における呼吸位相モニタ装置の受光板の断面
図、図3(b)は本発明における実施の形態1における
呼吸位相モニタ装置の同期点指標体の斜視図、図3
(c)は本発明における実施の形態1における呼吸位相
モニタ装置の光点の軌跡図、図4は本発明における実施
の形態1における呼吸位相モニタ装置の制御回路図であ
る。
【0039】図1において、1は、患者等の呼吸動作に
伴う身体表面の変動情報を、出射する光の方向の変化に
変えるためにレーザ光(実施の形態1における光)を出
力する光源部、2は光源部1で照射されたレーザ光を受
光して表裏の二表面(後述する照射面2a,背面2b)
に光点を表示するための受光板(実施の形態1における
受光部)、2zは受光板2を支持する支持台、3は光源
部1からのレーザ光を受光板2に照射する出射光端(実
施の形態1における出射光部)の支持部を構成する自在
継手部、4は光源部1から自在継手部3に支持された出
射光端にまでレーザ光を導く光ファイバである。自在継
手部3は患者等の身体表面に装着され、出射するレーザ
光の方向を設定する。なお、装着方法には貼着や載置、
ベルト固定等がある。また、例えば光源部1を直接自在
継手部3に設ける場合等では、出射光部は光源部1を構
成する発光ダイオード等そのものとなる。
【0040】次に、5は、医療用機器に対して呼吸位相
の同期をとるために、レーザ光の光点が描く軌跡の中か
ら同期点の位置を一点選択する同期点指標体、6は光フ
ァイバ4の出射光端から照射されたレーザ光、7は、レ
ーザ光6が受光板2の照射面2a上に照射され、身体表
面の変動情報が照射面2a,背面2b上の光点の移動情
報に変換されたレーザ光の軌跡、7aが背面2b(照射
面2a)上の光点である。
【0041】そして、8は、放射線治療機器や放射線診
断装置、超音波診断装置等その他の医療用機器、9は医
療用機器8の制御を行う医療機器制御部、10は医師等
が医療用機器8を作動させて外部から放射線等を照射す
るための入力を行う医療機器作動用スイッチである。1
1は光源部1を制御する制御部である。
【0042】続いて、以上説明した本実施の形態1の呼
吸位相モニタ装置の細部について説明する。まず、図2
に基づいて自在継手部3の詳細を説明する。3aは自在
継手部3の光ファイバ4の支持体、3bは支持体3aの
角度を調節してその角度を保持できる球体状の支持体基
部、3cは支持体基部3bを保持するため内面が球面仕
上げになっている保持凹体である。3dは、支持体3a
の先端に設けられた光ファイバ4の出射光端を保持する
装着部である。装着部3dは一方から開放して内部に光
ファイバ4を装着し、再度閉止固定することができる。
光ファイバ4の出射光端の断面は装着部3d前面に露出
され、ここからレーザ光6が照射される。3eは貼着部
であって、保持凹体3cが設けられており、支持体基部
3bと保持凹体3cとは自在に角度を調節することが可
能で、ギャップが十分狭く摩擦力で如何なる方向に対し
ても出射する光の方向(光軸)を保持することができ
る。3fは受光板2にレーザ光6が正しく照射されるか
否かを検出する照準手段である。本実施の形態1におい
ては、照準手段3fはアンテナやテレスコープ状に伸縮
自在なものであって、これによりレーザ光6が正しく照
射され、周囲の医師や看護婦等に対しても直接レーザ光
6が目に入ることはない。
【0043】次に、受光板2の詳細について説明する。
図3(a)において、2aは受光板2の照射面で、光フ
ァイバ4から出射されたレーザ光6を受光する側の平面
である。2bは、照射面2aの裏側で、受光板2の背面
である。背面2bには、同期点指標体5を配置するのを
容易にし、且つレーザ光6の光点を適切な領域内に結ば
せるために、同期点設定部となる領域を囲う枠が表示さ
れ、枠内には目盛りが形成されている。そして、背面2
bの同期点設定部となる領域には、同期点指標体5を一
時的に接着できると同時に簡単に剥がすことができる粘
着処理が施されている。2cは、受光板2の内部に分散
されたレーザ光6の散乱光または反射光を吸収する吸収
剤である。本実施の形態1においては、受光板2として
アクリル樹脂やポリスチレン樹脂等の透光性または半透
光性を示すプラスチック材が使用されるが、このプラス
チック材の中に吸収剤2cのポリカーボネートを分散し
ている。なお、プラスチック材に代えてガラス等の材料
を用いるのもよい。これによって、レーザ光6が受光板
2に照射されても吸収剤2cによって確実に目への反射
光を防止する。また、レーザ光6は照射によって当り像
を形成し、指向性を失って可視光化するから、この性質
と吸収剤2cによって、透光性の受光板2であってもレ
ーザ光6が目に影響を与えるということはない。さら
に、吸収剤2cは照射面2aに皮膜としてコーティング
するのでもよい。また、受光板2は、表裏二表面(照射
面2a,背面2b)上の光点7aが患者等から観たのと
医師等から観たのとで位置がズレないように、薄板であ
ることが望ましい。
【0044】図3(b)において、5aは、同期点を設
定するための同期点指標体5の受光板2側に形成された
蛍光層であり、レーザ光6を受けて蛍光を持続的に発す
る作用を有している。この蛍光によって、患者等がレー
ザ光6の光点7aと一緒に同期点指標体5の位置を目視
できるようになる。この蛍光層5aは、無機蛍光体また
は有機蛍光体を表面にコーティングすることで形成する
ことができる。図3(c)に示すように、光点7aの軌
道7は楕円状に周回するものであったり、直線の上を往
復動するものであったり様々な態様をもつが、呼吸に伴
って光点7aはほぼ周期的な移動をするから、同じくほ
ぼ周期的に蛍光層5aにはレーザ光6が照射され、蛍光
層5aは持続的に蛍光を発生する。そして、患者等がベ
ッドに横たわって受光板2を観れば、この蛍光層5aか
らの蛍光によって光点7aとともに同期点を知ることが
できる。なお、本実施の形態1においては、同期点指標
体5を用いているが、直接受光板2の背面2bに同期点
を記入するという簡易な形態も考えられる。しかし、こ
の場合、同期点指標体5の構成は簡素になるが、同期点
の視認を容易にし、且つ記入個所を簡単に消去できるよ
うに、受光板2の材質を工夫する必要がある。そして、
このとき上述の同期点設定部は、粘着処理等の処理が不
要で、単純に背面2bそのものを利用することができ
る。
【0045】次に、本実施の形態1の呼吸位相モニタ装
置を動作させるための制御回路について説明する。図4
において、1aは光源部1を構成するレーザ光6を発振
する半導体レーザ素子、1bは半導体レーザ素子1aを
駆動するための半導体レーザドライバ、1cはマイクロ
レンズ、1dは光ファイバコネクタである。11は光源
部1の制御を行う制御部、12は半導体レーザ素子1a
に電気を供給する電源部である。本実施の形態1におい
ては、半導体レーザ素子1aがJIS規格C6802
「レーザ製品の放射安全基準」のクラス1またはクラス
2のレーザ光を発振する素子であるため、レーザ光6を
照射してこれが目に入ったとしても安全である。また、
レーザ光6を用いることによって高出力、高感度のもの
となり、光点7aがボケてしまうようなことがない。
【0046】以上、本実施の形態1の呼吸位相モニタ装
置の各部について説明したが、以下本実施の形態1の呼
吸位相モニタ装置を動作して医療用機器との同期をとっ
て、外部から医療行為を行う手順と状態の説明を行う。
【0047】まず、患者もしくは被診断者がベッドの上
で横になると、医師や医療技術者、看護婦等は光ファイ
バ4の出射光端を装着部3dに装着し、貼着部3eを身
体表面に貼り付ける。そして、照準手段3fによって出
射方向を確認し、自在継手部3を調節することにより、
呼吸位相モニタ装置のセッティングを完了する。次に制
御部11によって光源部1を動作させる。
【0048】半導体レーザ素子1aが発振され、マイク
ロレンズ1c,光ファイバコネクタ1d,光ファイバ4
を介してレーザ光6が導かれ、受光板2に向けて照射さ
れる。すると、受光板2の照射面2a,背面2b上に光
点7aが表示され、患者等の呼吸動作に伴って軌跡7上
を光点7aが移動を始める。
【0049】医師等は、この軌跡7を観ながら、医療機
器の医療行為と同期をとるための同期点の位置を総合判
断して定める。そして、同期点指標体5を受光板2の背
面2b上の同期点の位置に配置、接着する。これによ
り、同期点は定点として軌跡7上に設定される。同期点
は移動する光点7aと併せて表示される。
【0050】患者等は、ベッドでこの光点7aの軌跡7
と同期点指標体5の蛍光を同時に観ることができるか
ら、自らの呼吸で描く軌跡7が同期点と交差するように
呼吸動作の工夫を繰り返す。呼吸動作が安定してくる
と、呼吸位相が安定した周回軌跡となって現れてくる。
【0051】この時点で、医師等は医療行為を行う準備
ができたと判断し、医療行為のタイミングを選び、患者
等に同期点と光点7aが重なったら呼吸を一時停止する
ように指示する。患者等は、同期点と光点7aが重なっ
たところで呼吸を一時停止する。このタイミングで医師
等は医療機器作動用スイッチ10を押下し、放射線や超
音波等を照射する。
【0052】このように、リアルタイムに移動する光点
7aを同期点と同時に表示して患者によって同期をとる
ため、従来のように勘に頼って個人差が出ることがな
く、正確に呼吸位相の同期をとることができる。光点7
aの軌跡7から一点を選んで同期点を設定するため、患
者が同期をとるのがきわめて容易に行える。光源部1で
発生したレーザ光6を受光板2で受けて同期をとるか
ら、呼吸位相モニタ装置の存在によって治療機器や診断
機器による医療行為に影響が出ることはない。本実施の
形態1の呼吸位相モニタ装置は安価であり、しかも安全
で、患者や被診断者に同期をとる情報と医療行為を行う
タイミングの情報を提供するためメンタル面で効果をあ
げることができる。
【0053】また、出射光端に光源部1を設ける必要が
なく、身体表面への光源部1の取り付け重量と大きさが
低減されるため、出射するレーザ光6の光軸のブレ等が
減り、離れたところに光源部1を置けるため、医療用機
器の近くにこれらの機器を配置する必要がないという効
果を奏すものである。
【0054】なお、実施の形態1の呼吸位相における同
期点決定方法とそのために用いる呼吸位相モニタ装置の
変形として、以下のような実施の形態1の変形した形態
がある。
【0055】すなわち、この変形の形態では、実施の形
態1のように図1,図2に示す出射光部(出射光端)を
患者等の身体表面に装着するのではなく、受光板2側に
設け、照射面2aに配設するものである。このとき、患
者等の身体表面には反射鏡(図示しない)が装着され
る。この反射鏡は、図2の出射光部の自在継手部3、支
持体3a、支持体基部3b、保持凹体3c、貼着部3e
を備えており、支持体3aの先端に小型の鏡が角度調整
可能に取り付けられているものである。ただ、照射面2
aに設置される出射光部と反射鏡のいずれもが角度調整
ができる必要は少ないため、出射光部の出射角度と反射
鏡の受光角度のいずれかを固定してもよい。
【0056】この出射光部は、反射光の受光の妨げとな
らないように受光板2の照射面2aの端部に設置され
る。このとき、実施の形態1と同様、光ファイバ4で光
源部1からレーザ光を導いてもよく、構成がコンパクト
になり好適であるが、変形の形態においては出射光部の
設置に余裕があり、大きさや重さは比較的大きくなって
も許容されるから、光源部1を構成する半導体レーザ素
子1aを直接出射光部として構成するのが望ましい。こ
のとき自在継手部3に直接半導体レーザ素子1aが設け
られる。
【0057】この呼吸位相モニタ装置の使用に際して
は、照射面2aの端部に設けられた出射光部からレーザ
光を患者等の反射鏡に照射し、反射鏡によって反射され
たレーザ光を再び照射面2aで受光する。この構成が実
施の形態1と相違するだけで、光点7aで軌跡7を描
き、同期点指標体5で軌跡7上の一点を選択して同期点
とするなど、その他の構成は実施の形態1と同一である
から、詳細な説明は省略する。出射光と反射光が存在す
るため反射角を考慮した配置としなければならない点は
注意が必要である。
【0058】この変形の形態は、患者等の身体表面に小
さな反射鏡しか装着しないため、医療用機器によって医
療行為を受けようとする人には、長いケーブルや光ファ
イバ等を付ける必要がなく、動きやすく、患者等の負担
がきわめて小さい呼吸位相モニタ装置となる。さらに、
反射方向を選択することで、レーザ光が目に入ることは
光路上考えられなくなる。 (実施の形態2)次に、本発明における実施の形態2に
おける呼吸位相における同期点決定方法とそのために用
いる呼吸位相モニタ装置について図5に基づいて説明す
る。図5は本発明における実施の形態2における呼吸位
相モニタ装置の制御回路図である。なお、実施の形態1
の呼吸位相モニタ装置と同一符号の部材や構成は、実施
の形態2の呼吸位相モニタ装置の部材や構成と同様のも
のであるから、詳細な説明は実施の形態1に譲って省略
する。
【0059】図5において、20は患者等が自分の呼吸
位相をモニタするためのLCD等の表示部、20zは表
示部20を支持する支持台、20aは光点7aや同期点
を表示するために表示部20を駆動する表示ドライバ
(本実施の形態2における表示手段)である。
【0060】21はマイクロプロセッサ等から構成さ
れ、プログラムをロードすることによって動作し、本実
施の形態2の呼吸位相モニタ装置を制御することができ
る制御部、22はレーザ光6が照射されたときに位置を
検出する半導***置検出素子(PSD)である。半導体
位置検出素子22は2次元の位置を検出することがで
き、光点位置を両端からの電圧で出力する。23は演算
増幅部で、表示部20の画面上の座標位置を演算して表
示することができる。24はA/D変換器、25は医師
等が表示部20を診ながら同期点として最も適している
一点を入力設定するための同期点設定手段である。26
はメモリで、作業領域となるRAM等のほかに不揮発メ
モリを有しており、ここに同期点設定手段25によって
入力された同期点の座標位置が書き込まれる。
【0061】以下、実施の形態2の呼吸位相モニタ装置
を動作して医療用機器との同期をとって、外部から医療
行為を受ける手順と状態の説明を図2,図4,図5に基
づいて行う。
【0062】まず、患者等がベッドの上で横になると、
医師や看護婦等は光ファイバ4の出射光端を装着部3d
に装着し、貼着部3eを身体表面に貼り付ける。そし
て、照準手段3fによって出射方向を定めて、呼吸位相
モニタ装置のセッティングを完了する。次に制御部21
によって光源部1を動作させる。
【0063】半導体レーザ素子1aが発振され、マイク
ロレンズ1b,光ファイバコネクタ1c,光ファイバ4
を介してレーザ光6が導かれ、半導***置検出素子22
に向けて照射される。すると、演算増幅部23によって
演算された光点7aが表示部20の画面上に表示され、
患者等の呼吸動作に伴って軌道7で移動を始める。
【0064】医師等は、この軌跡7を観ながら、医療用
機器の医療行為と同期をとるための同期点の位置を総合
判断し、最も適切な位置に至ったときに同期点設定手段
25によって同期点を定点として軌跡7上に設定、表示
する。同期点は移動する光点7aと併せて表示部20の
画面上に表示される。
【0065】患者等は、ベッドでこの光点7aの軌跡7
と同期点を同時に観ることができるから、自らの呼吸で
描く軌跡7が同期点と交差するように呼吸動作の工夫を
繰り返す。呼吸動作が安定してくると、呼吸位相が安定
した周回軌跡となって現れてくる。
【0066】この時点で、医師等は医療行為を行う準備
ができたと判断し、医療行為のタイミングを選び、患者
等に同期点と光点7aが重なったら呼吸を一時停止する
ように指示する。患者等は、同期点と光点7aが重なっ
たところで呼吸を一時停止する。このタイミングで医師
等は医療機器作動用スイッチ10を押下し、放射線や超
音波等を照射する。
【0067】このように、リアルタイムに移動する光点
7aを同期点と同時に表示して患者によって同期をとる
ため、従来のように勘に基づく個人差が生じることがな
く正確に呼吸位相の同期をとることができる。光点7a
の軌跡7から一点を選んで同期点を設定するため、患者
が同期をとるのがきわめて容易に行える。光源部1で発
生したレーザ光6を半導***置検出素子22で受けて同
期をとるから、呼吸位相モニタ装置の存在によって治療
機器や診断機器による医療行為に影響が出ることはな
い。本実施の形態2の呼吸位相モニタ装置は、表示部2
0によるから観やすく、小型且つ安全でその他のガイダ
ンス表示もでき、患者や被診断者に同期をとる情報と医
療行為を行うタイミングの情報を提供するためメンタル
面で効果をあげることができる。
【0068】また、出射光端に光源部1を設ける必要が
なく、身体表面への光源部1の取り付け重量と大きさが
低減され、これによって出射するレーザ光6のブレ等が
減り、離れたところに光源部1を置けるため、医療用機
器の近くにこれらの機器を配置する必要がないという効
果を奏すものである。
【0069】医師等が同期点設定手段25からの入力で
同期点を正確且つ簡単に設定でき、表示部20によって
同期点と、移動する光点7aを併せて表示するため、患
者等が表示部20によって表示された同期点と光点7a
を同時にみて、自身で正確且つ客観的に同期をとること
が行える。
【0070】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の呼吸位相にお
ける同期点決定方法は、受光部上の光点の軌跡から一点
を同期点として設定し、該同期点を定点として移動する
光点と併せて表示し、同期点と光点が重なったとき、患
者が呼吸を止めるのと同時に医療用機器を動作させるか
ら、同期点を定点として表示するとともに、リアルタイ
ムに移動する光点を同時に表示して患者によって同期を
とるため、個人差が生じることがなく正確に呼吸位相の
同期をとることができる。光点の軌跡から一点を選んで
同期点を設定するため、患者が同期をとるのがきわめて
容易に行える。光源部で発生した光を受光部で受けて同
期をとるから、これらの機器によって医療用機器による
医療行為が影響されることがなく、安全で、患者等に同
期をとるための情報と医療行為を行うタイミングの情報
を提供してメンタル面で効果をあげることができる。
【0071】本発明の請求項2に記載の呼吸位相におけ
る同期点決定方法は、光源部で発生した光を光ファイバ
で導き、出射光端から受光部に照射するから、出射光端
に光源を設ける必要がなく、患者や被診断者への光源部
の取り付けの重量と大きさが縮小され、これによって出
射光のブレ等が減り、離れたところに光源部を置けるた
め、医療用機器の近くにこれらの機器を配置する必要が
ない。
【0072】本発明の請求項3に記載の呼吸位相におけ
る同期点決定方法は、光源部が半導体レーザ素子である
から、レーザ光が高出力、高感度で、光点を明確に表示
できる。
【0073】本発明の請求項4に記載の呼吸位相モニタ
装置は、反射鏡を身体表面に装着し、光源部で発生した
光を出射光部から反射鏡に照射し、受光部上を移動する
光点の軌跡から一点を同期点として設定するから、同期
点を定点として表示するとともに、リアルタイムに移動
する光点を同時に表示して患者によって同期をとるた
め、個人差が生じることがなく正確に呼吸位相の同期を
とることができる。光点の軌跡から一点を選んで同期点
を設定するため、患者が同期をとるのがきわめて容易に
行える。光源部で発生した光を反射鏡を介して、受光部
で受けて同期をとるから、これらの機器によって治療機
器や診断機器による医療行為が影響されることがなく、
安全で、患者や被診断者に同期をとる情報と医療行為を
行うタイミングの情報を提供してメンタル面で効果をあ
げることができる。患者等は、小さな反射鏡を装着する
だけで、動きやすく、負担がきわめて軽くなる。
【0074】本発明の請求項5に記載の呼吸位相モニタ
装置は、受光板の背面側の少なくとも一部に、光点が描
く軌跡の中の一点を同期点として設定するための同期点
設定部が設けられ、同期点設定部で同期点の設定を行
い、該同期点と光点とを受光板に同時に表示し、同期点
と光点が重なったとき、患者等が呼吸を止めるのと同時
に医療用機器を動作させるから、透光性または半透光性
の受光板に身体表面の変動情報を光点の移動という形で
表示することができ、同期点設定部で同期点を定点とし
て設定し、移動する光点と同期点が重なったとき患者が
呼吸を止めて医療用機器を動作させるため、個人差が生
じることがなく正確に呼吸位相の同期をとることができ
る。光点の軌跡から一点を選んで同期点を設定するた
め、患者が同期をとるのがきわめて容易に行える。光源
部で発生した光を受光板で受けて同期をとるから、安価
であり、これらの機器によって治療機器や診断機器によ
る医療行為が影響されることがなく、安全で、患者等に
同期をとるための情報と医療行為を行うタイミングの情
報を提供してメンタル面で効果をあげることができる。
【0075】本発明の請求項6に記載の呼吸位相モニタ
装置は、出射光部が身体表面に貼着する貼着部上に設け
られた自在継手部を備えたから、如何なる方向に対して
も出射する光の方向を自在に調節することができる。
【0076】本発明の請求項7に記載の呼吸位相モニタ
装置は、光を光ファイバで導き、該光ファイバの端部が
自在継手部に装着されて受光板に照射するから、光ファ
イバで光を導くため出射光端に光源を設ける必要がな
く、光ファイバ端を自在継手部に装着するだけであるた
め患者や被診断者への光源部の取り付けの重量と大きさ
が縮小され、これによって出射光のブレ等が減り、離れ
たところに光源部を置けるため、医療用機器の近くにこ
れらの機器を配置する必要がない。
【0077】本発明の請求項8に記載の呼吸位相モニタ
装置は、JIS規格C6802「レーザ製品の放射安全
基準」クラス1またはクラス2のレーザ光を発振する半
導体レーザ素子であるから、レーザ光が周囲の人の目に
入っても安全である。
【0078】本発明の請求項9に記載の呼吸位相モニタ
装置は、受光板には散乱光または反射光を吸収するため
の吸収剤が分散または照射面上に被覆されているから、
レーザ光が受光板に照射されても散乱光または反射光を
吸収する吸収剤によって目への散乱光または反射光は生
じない。
【0079】本発明の請求項10に記載の呼吸位相モニ
タ装置は、吸収剤がポリカーボネートであるから、レー
ザ光が受光板に照射されても散乱光または反射光を吸収
して、確実に目への散乱光または反射光を防ぐことがで
きる。
【0080】本発明の請求項11に記載の呼吸位相モニ
タ装置は、レーザ光を受けて蛍光を発光する蛍光層が受
光板側に形成された同期点指標体が配置たから、同期点
指標体の受光板側の蛍光層により、蛍光層がレーザ光を
受けたとき蛍光を発し、この光が受光板上の同期点とし
て患者等に目視されるため、移動する光点と同時に照射
面に表示される。
【0081】本発明の請求項12に記載の呼吸位相モニ
タ装置は、身体表面に装着される反射鏡と、反射鏡に光
を照射する出射光部を備え、身体表面の変動情報を反射
鏡で反射する光の方向の変化に変換して出力する光源部
と、反射鏡で反射された光が照射され、変動情報が表裏
二表面上に形成される光点の移動情報として表示される
透光性または半透光性の受光板を備え、光点が描く軌跡
の中の一点を同期点として設定するから、透光性または
半透光性の受光板に身体表面の変動情報を光点の移動と
いう形で表示することができ、同期点設定部で同期点を
定点として設定し、移動する光点と同期点が重なったと
き患者が呼吸を止めて医療用機器を動作させるため、個
人差が生じることがなく正確に呼吸位相の同期をとるこ
とができる。光点の軌跡から一点を選んで同期点を設定
するため、患者が同期をとるのがきわめて容易に行え
る。光源部で発生した光を反射鏡で反射し、反射光を受
光板で受けて同期をとるから、安価であり、これらの機
器によって治療機器や診断機器による医療行為が影響さ
れることがなく、安全で、患者等に同期をとるための情
報と医療行為を行うタイミングの情報を提供してメンタ
ル面で効果をあげることができる。出射光部の設置が楽
であり、患者等は小さな反射鏡を装着するだけで、動き
やすく、負担がきわめて軽くなる。
【0082】本発明の請求項13に記載の呼吸位相モニ
タ装置は、光点の面上の軌跡の中で一点を同期点として
選択するための同期点設定手段と、該同期点を所定位置
に表示するとともに、移動する光点を併せて表示するこ
とができる表示手段を備え、同期点と光点が重なったと
き、患者が呼吸を止めて医療用機器を動作させるから、
同期点設定手段からの入力で同期点を設定でき、表示手
段によって同期点を所定位置に表示するとともに、移動
する光点を併せて表示するため、患者もしくは被診断者
が表示手段によって表示された光点と同期点をみて同期
をとることが容易に行える。
【0083】本発明の請求項14に記載の呼吸位相モニ
タ装置は、出射光部が身体表面に貼着する貼着部上に設
けられた自在継手部を備えたから、如何なる方向に対し
ても出射する光の方向を自在に調節することができる。
【0084】本発明の請求項15に記載の呼吸位相モニ
タ装置は、光を光ファイバで導き、該光ファイバの端部
が自在継手部に装着されて受光板に照射するから、光フ
ァイバで光を導くため出射光端に光源を設ける必要がな
く、光ファイバ端を自在継手部に装着するだけであるた
め患者や被診断者への光源部の取り付けの重量と大きさ
が縮小され、これによって出射光のブレ等が減り、離れ
たところに光源部を置けるため、医療用機器の近くにこ
れらの機器を配置する必要がない。
【0085】本発明の請求項16に記載の呼吸位相モニ
タ装置は、JIS規格C6802「レーザ製品の放射安
全基準」クラス1またはクラス2のレーザ光を発振する
半導体レーザ素子であるから、レーザ光が周囲の人の目
に入っても安全である。
【0086】本発明の請求項17に記載の呼吸位相モニ
タ装置は、受光部が半導***置検出素子であって、受光
した光点の位置を演算増幅部で演算して、表示手段によ
って光点を表示するから、半導***置検出素子によって
光点位置を電圧で出力し、演算増幅部で表示画面上の座
標位置を演算して表示することができ、患者もしくは被
診断者が表示画面を観ながら同期をとることができる。
【0087】本発明の請求項18に記載の呼吸位相モニ
タ装置は、同期点設定手段から同期点の設定入力をする
と、該同期点を定点として光点と共に表示手段に表示さ
れるから、医師等が表示手段によって表示された表示画
面の光点を観ながら、最も医療行為を行うのに適した点
を同期点として同期点設定手段から入力することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態1における呼吸位相
モニタ装置の全体図
【図2】本発明における実施の形態1における呼吸位相
モニタ装置の出射光端の自在継手部一部破砕図
【図3】(a)本発明における実施の形態1における呼
吸位相モニタ装置の受光板の断面図 (b)本発明における実施の形態1における呼吸位相モ
ニタ装置の同期点指標体の斜視図 (c)本発明における実施の形態1における呼吸位相モ
ニタ装置の光点の軌跡図
【図4】本発明における実施の形態1における呼吸位相
モニタ装置の制御回路図
【図5】本発明における実施の形態2における呼吸位相
モニタ装置の制御回路図
【符号の説明】
1 光源部 1a 半導体レーザ素子 1b 半導体レーザドライバ 1c マイクロレンズ 1d 光ファイバコネクタ 2 受光板 2z,20z 支持台 2a 照射面 2b 背面 2c 吸収剤 3 自在継手部 3a 支持体 3b 支持体基部 3c 保持凹体 3d 装着部 3e 貼着部 3f 照準手段 4 光ファイバ 5 同期点指標体 5a 蛍光層 6 レーザ光 7 軌跡 7a 光点 8 医療用機器 9 医療機器制御部 11,21 制御部 10 医療機器作動用スイッチ 12 電源部 20 表示部 20a 表示ドライバ 22 半導***置検出素子 23 演算増幅部 24 A/D変換器 25 同期点設定手段 26 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61N 5/10 A61B 5/05 390 G01R 33/48 G01N 24/08 510Y Fターム(参考) 4C038 VA04 VB40 VC01 4C082 AA01 AA03 AA05 AC01 AE01 AG08 AJ01 AP06 AP08 4C093 AA22 CA13 FA47 4C096 AA20 AB12 AD12 AD19 AD27 DA19 FC20 4C301 EE11 EE17 EE18 FF27 LL20

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出射光部を身体表面に装着し、光源部で
    発生した光を前記出射光部から受光部に照射するととも
    に、該受光部上を移動する光点の軌跡から一点を同期点
    として設定し、該同期点を定点として前記光点の移動と
    併せて表示し、前記同期点と光点が重なったとき、患者
    等が一時的に呼吸を止めるのと同時に医療用機器を動作
    させることを特徴とする呼吸位相における同期点決定方
    法。
  2. 【請求項2】 光源部で発生した光を光ファイバで出射
    光端に導き、該出射光端から受光部に照射することを特
    徴とする請求項1記載の呼吸位相における同期点決定方
    法。
  3. 【請求項3】 光源部が半導体レーザ素子であって、出
    射光端からレーザ光を照射することを特徴とする請求項
    1または2記載の呼吸位相における同期点決定方法。
  4. 【請求項4】 反射鏡を身体表面に装着し、光源部で発
    生した光を出射光部から前記反射鏡に照射し、この反射
    光を受光部に照射するとともに、該受光部上を移動する
    光点の軌跡から一点を同期点として設定し、該同期点を
    定点として前記光点の移動と併せて表示し、前記同期点
    と光点が重なったとき、患者等が一時的に呼吸を止める
    のと同時に医療用機器を動作させることを特徴とする呼
    吸位相における同期点決定方法。
  5. 【請求項5】 出射光部が身体表面に装着され、前記身
    体表面の変動情報を照射する光の方向の変化に変換して
    出力する光源部と、前記出射光部から出射された光が照
    射され、前記変動情報が表裏二表面上に形成される光点
    の移動情報として表示される透光性または半透光性の受
    光板を備え、 前記受光板の背面側の少なくとも一部に、前記光点が描
    く軌跡の中の一点を同期点として設定するための同期点
    設定部が設けられ、 前記同期点設定部で同期点の設定を行い、該同期点と前
    記光点とを前記受光板に同時に表示し、前記同期点と光
    点が重なったとき、患者等が呼吸を止めるのと同時に医
    療用機器を動作させることを特徴とする呼吸位相モニタ
    装置。
  6. 【請求項6】 前記出射光部が身体表面に貼着する貼着
    部に設けられた自在継手部を備え、出射する光の角度を
    調節することができることを特徴とする請求項5記載の
    呼吸位相モニタ装置。
  7. 【請求項7】 光源部で発生した光を光ファイバで導
    き、該光ファイバの端部が前記自在継手部に装着されて
    前記受光板に照射することを特徴とする請求6記載の呼
    吸位相モニタ装置。
  8. 【請求項8】 光源部がJIS規格C6802のクラス
    1またはクラス2のレーザ光を発振する半導体レーザ素
    子であることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記
    載の呼吸位相モニタ装置。
  9. 【請求項9】 前記受光板には反射光を吸収するための
    吸収剤が分散または照射面上に被覆されていることを特
    徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の呼吸位相モニ
    タ装置。
  10. 【請求項10】 前記吸収剤がポリカーボネートである
    ことを特徴とする請求項9記載の呼吸位相モニタ装置。
  11. 【請求項11】 前記同期点設定部には、同期点設定の
    ために、レーザ光を受けて蛍光を発光する蛍光層が前記
    受光板側に形成された同期点指標体が配置されることを
    特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載の呼吸位相
    モニタ装置。
  12. 【請求項12】 身体表面に装着される反射鏡と、 前記反射鏡に光を照射する出射光部を備え、前記身体表
    面の変動情報を前記反射鏡で反射する光の方向の変化に
    変換して出力する光源部と、 反射鏡で反射された光が照射され、前記変動情報が表裏
    二表面上に形成される光点の移動情報として表示される
    透光性または半透光性の受光板を備え、 前記出射光部が前記受光板に配設されるとともに、 前記受光板の背面側の少なくとも一部に、前記光点が描
    く軌跡の中の一点を同期点として設定するための同期点
    設定部が設けられ、 前記同期点設定部で同期点の設定を行い、該同期点と前
    記光点とを前記受光板に同時に表示し、前記同期点と光
    点が重なったとき、患者等が呼吸を止めるのと同時に医
    療用機器を動作させることを特徴とする呼吸位相モニタ
    装置。
  13. 【請求項13】 出射光部が身体表面に装着され、前記
    身体表面の変動情報を照射する光の方向の変化に変えて
    出力する光源部と、 前記出射光部から出射された光が照射面上に照射され、
    前記変動情報が光点の面上の移動情報に変換される受光
    部と、 前記光点が描く軌跡の中で一点を同期点として選択する
    ための同期点設定手段と、 該同期点を表示部の所定位置に表示するとともに、前記
    光点の移動を併せて表示することができる表示手段を備
    え、 前記同期点と光点が重なったとき、患者等が呼吸を止め
    るのと同時に医療用機器を動作させることを特徴とする
    呼吸位相モニタ装置。
  14. 【請求項14】 前記出射光部が身体表面に貼着する貼
    着部に設けられた自在継手部を備え、出射する光の角度
    を調節することができることを特徴とする請求項13記
    載の呼吸位相モニタ装置。
  15. 【請求項15】 光源部で発生した光を光ファイバで導
    き、該光ファイバの端部が前記自在継手部に装着されて
    前記受光板に照射することを特徴とする請求13または
    14に記載の呼吸位相モニタ装置。
  16. 【請求項16】 光源部がJIS規格C6802のクラ
    ス1またはクラス2のレーザ光を発振する半導体レーザ
    素子であることを特徴とする請求項13〜15のいずれ
    かに記載の呼吸位相モニタ装置。
  17. 【請求項17】 前記受光部が半導***置検出素子であ
    って、受光した光点の位置を演算増幅部で演算して、前
    記表示手段によって光点を表示することを特徴とする請
    求項13〜16のいずれかに記載の呼吸位相モニタ装
    置。
  18. 【請求項18】 前記表示手段によって表示された光点
    に対して前記同期点設定手段から同期点の設定入力をす
    ると、該同期点を定点として前記光点と共に前記表示部
    に表示されることを特徴とする請求項13〜17のいず
    れかに記載の呼吸位相モニタ装置。
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