JP2002358493A - 非接触型icカード及びその製造方法 - Google Patents

非接触型icカード及びその製造方法

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JP2002358493A JP2001167058A JP2001167058A JP2002358493A JP 2002358493 A JP2002358493 A JP 2002358493A JP 2001167058 A JP2001167058 A JP 2001167058A JP 2001167058 A JP2001167058 A JP 2001167058A JP 2002358493 A JP2002358493 A JP 2002358493A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はカード本体に巻回されたコイル(ア
ンテナ)を有する非接触型ICカードに関し、カード表
面に発生するヒケを低減させ、歩留まりを向上させるこ
とができる非接触型ICカード及びその製造方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 上記の問題点を解決するために、ICパ
ッケージ装着用開口部が形成されているインレットシー
トと、該インレットシートに配設されており、外部装置
と非接触で信号の送受信を行う巻き線アンテナと、該巻
き線アンテナの一対の端部が第1の端子に接続されるこ
とにより、前記信号が入出力されるICパッケージとを
具備してなる非接触型ICカードにおいて、前記ICパ
ッケージに、前記インレットシートと前記ICパッケー
ジとの間に形成される間隙を覆う第2の端子を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非接触型ICカード
及びその製造方法に係り、特にICパッケージと外部の
データ処理部との間での情報交換を巻き線アンテナを利
用して電磁誘導方式で行なう非接触型ICカード及びそ
の製造方法に関する。
【0002】現在、ICカードと外部機器との接続方法
には、接触法と非接触法の2種類がある。接触法では、
表面に端子が露出して設けられたICカードが使用され
る。このようなICカードが外部機器(リーダ・ライタ
ー)に装着されると外部機器の端子がICカードの端子
に接触して電気的に導通し、ICカードと外部機器との
間でデータのやり取りが行なわれる。
【0003】一方、非接触法では、内部にアンテナが設
けられたICカードが使用される。このような非接触型
ICカードが外部機器に装着されるか、またはICカー
ドが外部機器に近接されると、非接触型ICカードと外
部機器との間で電源供給及びデータの授受が行なわれ
る。
【0004】
【従来の技術】図1及び図2を参照し、従来の一例であ
る非接触型ICカードについて説明する。図1は従来の
一例である非接触型ICカード1(以下、単にICカー
ドという)を示す分解図であり、図2はICカード1を
構成するインレットシート3を示している。
【0005】ICカード1は、大略するとプラスチック
シート2、インレットシート3、ICパッケージ4、巻
き線アンテナ5、端子電極6により構成されている。I
Cパッケージ4及び巻き線アンテナ5はインレットシー
ト3に配設されている。ICパッケージ4は、接着材を
用いてインレットシート3の開口部8に固定されてい
る。
【0006】ICパッケージ4は、一対の端子電極6を
有しており、端子電極6には巻き線アンテナ5がパルス
ヒートにより接続されることにより接続部7が形成され
ている。また、ICパッケージ4の封止樹脂4a上には
捺印処理が行なわれている(捺印自体は図示せず)。
【0007】インレットシート3は、一対のプラスチッ
クシート2で挟まれた上で加熱溶着処理が行なわれ、こ
れにより各シート2、3は一体化する。これにより、I
Cパッケージ4及び巻き線アンテナ5は、各シート2、
3により構成されるカード本体内に埋設された構成とな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図3は、図2に示す非
接触型ICカード1の各シート2、3を一体化する前及
び一体化した後の断面を示している。具体的には、図3
(A),(B)はそれぞれ図2におけるA−A線に沿う
断面図であり、図3(A)は一体化する前を、図3
(B)は一体化した後を示している。また、図3
(C),(D)はそれぞれ図2におけるB−B線に沿う
断面図であり、図3(C)は一体化する前を、図3
(D)は一体化した後を示している。
【0009】まず、端子電極6が存在するA−A線に沿
う断面図に注目する。図3(A)に示すように、ICパ
ッケージ4をインレットシート3の開口部8に装着した
際、開口部8の内壁とICパッケージ4の封止樹脂4a
との間には間隙8aが形成される。しかしながら、図3
(A)に示すように端子電極6が存在する側では、IC
パッケージ4を開口部8に装着した際、この端子電極6
が間隙8aを覆う構成となる。
【0010】このため、上記のように加熱溶着処理によ
り各シート2、3が一体化する際、端子電極6がインレ
ットシート3内に埋め込まれることにより間隙8aが小
さくなり、よってプラスチックシート2から間隙8a内
に入り込む樹脂量は少なくてすむ。よって、図3(B)
に示すように、一体化した後においてプラスチックシー
ト2の表面に凹凸は発生しない。
【0011】しかしながら、端子電極6の設けられてい
ないB−B線に沿う断面側においては、ICパッケージ
4に端子電極6が形成されていないため、この端子電極
6がインレットシート3内に埋め込まれることはなく、
図3(C)に示すように間隙8aは広いままである。
【0012】そして加熱溶着処理により各シート2、3
が一体化する際、この広いままの間隙8aにプラスチッ
クシート2の一部が入り込んでも、これにより間隙8a
を完全に埋めることができず、図3(D)に示すように
ICカード1の表面に凹部であるヒケ2aが発生してし
まうという問題点があった。
【0013】また、上記のようにICパッケージ4には
捺印が行なわれるが、近年、ICパッケージ4の薄型化
により薄チップ化や低ループボンディング、ICチップ
上の樹脂肉厚も薄く形成するようになってきている。こ
のため、樹脂肉厚の薄いICパッケージの封止樹脂4a
に対してレーザーを用いて捺印した場合、ICチップに
ダメージを与えてしまい、これによりICパッケージの
歩留まりが低下するおそれがある。
【0014】本発明は上述の課題に鑑みてなされたもの
であり、カード表面に発生するヒケを低減させ、歩留ま
りを向上させることができる非接触型ICカード及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴
とするものである。
【0016】請求項1記載の発明は、ICパッケージ装
着用開口部が形成されているインレットシートと、該イ
ンレットシートに配設されており、外部装置と非接触で
信号の送受信を行う巻き線アンテナと、該巻き線アンテ
ナの一対の端部が第1の端子に接続されることにより、
前記信号が入出力されるICパッケージとを具備してな
る非接触型ICカードにおいて、前記ICパッケージ
に、前記インレットシートと前記ICパッケージとの間
に形成される間隙を覆う第2の端子を設けたことを特徴
とするものである。
【0017】上記発明によれば、ICパッケージに設け
られた第2の端子により、インレットシートとICパッ
ケージとの間に形成される間隙を覆うことができる。従
って、カード表面に発生するヒケを低減させることがで
きる。
【0018】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の非接触型ICカードにおいて、前記巻き線アンテナ
の端部を前記第1の端子と前記第2の端子と共に接続し
たことを特徴とするものである。
【0019】上記発明によれば、巻き線アンテナとIC
パッケージの第1、2の端子との接続箇所を増加させる
ことにより、接続信頼性を向上させることができる。
【0020】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の非接触型ICカードにおいて、前記補助端子に捺印
処理を行うことを特徴とするものである。
【0021】上記発明によれば、補助端子を利用して捺
印処理を行うことで、チップ不良率を低減させることが
できる。
【0022】また、請求項4記載の発明は、インレット
シートと、該インレットシートに配設されており、外部
装置と非接触で信号の送受信を行う巻き線アンテナと、
該巻き線アンテナの一対の端部が接続されることによ
り、前記信号が入出力されるICパッケージとを具備し
てなる非接触型ICカードにおいて、前記インレットシ
ートの前記ICパッケージ配設位置に、前記パッケージ
を前記インレットシートに装着するための切り欠きを形
成したことを特徴とするものである。
【0023】上記発明によれば、インレットシートに形
成された切り欠きにICパッケージを装着することによ
り、インレットシートとICパッケージとの間の間隙の
発生を防ぐことができる。従って、カード表面に発生す
るヒケを低減させることができる。
【0024】また、請求項5記載の発明は、ICパッケ
ージをインレットシートに装着する装着工程を有する非
接触型ICカードの製造方法において、該装着工程は、
前記ICパッケージと前記インレットシートを同時に切
断する切断工程と、前記切断工程で切断した前記ICパ
ッケージを前記インレットシートに嵌入する嵌入工程と
を有することを特徴とするものである。
【0025】上記発明によれば、ICパッケージとイン
レットシートを同時に切断してインレットシートに嵌入
することにより、インレットシートとICパッケージと
の間の間隙の発生を防ぐことができる。従って、カード
表面に発生するヒケを低減させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0027】図4は、本発明の第1実施例である非接触
型ICカード(以下、単にICカードという)の分解図
である。ICカード10は、大略するとプラスチックシ
ート12、インレットシート13、ICパッケージ1
4、巻き線アンテナ15、端子電極16、補助端子20
により構成されている。
【0028】ICパッケージ14は、図5に拡大して示
すように、封止樹脂40と、対向配設された一対の端子
電極16と、この端子電極16と90°離間した状態で
対向配設された一対の補助端子20を有した構成とれさ
ている。封止樹脂40の内部には半導体チップ(図に現
れず)が配設されており、本実施例では、この半導体チ
ップと端子電極16、及び半導体チップと補助端子20
はAuワイヤ等により電気的に接続された構成とされて
いる。
【0029】また、インレットシート13は絶縁樹脂よ
りなるシート状部材であり、ICパッケージ14の配設
位置には開口部18(請求項に記載のICパッケージ装
着用開口部に相当する)が形成されている。本実施例で
は、ICパッケージ14のインレットシート13への装
着性を向上させるため、ICパッケージ14の封止樹脂
40の面積に対し、開口部18の面積は広く設定されて
いる。よって、ICパッケージ14をインレットシート
13に装着した状態で、開口部18と封止樹脂40との
間には、間隙が形成される。
【0030】また、インレットシート13には巻き線ア
ンテナ15が形成されている。この巻き線アンテナ15
の端部は、前記した端子電極16にパルスヒートにより
接続されることにより接続部17が形成されている。こ
れにより、ICパッケージ14と巻き線アンテナ15
は、電気的に接続した構成となる。また、ICパッケー
ジ14及び巻き線アンテナ15が配設されたインレット
シート13は、後述するように一対のプラスチックシー
ト12の間に挟まれた状態で固定される。
【0031】次に、上記構成とされたICカード10の
製造方法について説明する。
【0032】図5は、本発明の第1実施例であるICカ
ードのICパッケージ近傍を示す平面図である。
【0033】ICパッケージ14は、前記したようにI
Cチップ、封止樹脂40、一対の端子電極16、及び補
助端子20により構成されている。このICパッケージ
14を製造するには、ステージ、端子電極16、及び補
助端子20が形成されたリードフレーム(例えば銅合金
からなる)を形成し、このリードフレームのステージ上
にICチップを接着剤により搭載する。
【0034】続いて、端子電極16とICチップの電極
パッドとの間、及び補助端子20とICチップの電極パ
ッドとの間にワイヤボンディングによりAu線を配設す
る。これにより、端子電極16及び補助端子20は、I
Cチップと電気的に接続された状態となる。
【0035】次に、エポキシ樹脂等によりICチップ及
びワイヤを封止し、封止樹脂40を形成する。この際、
端子電極16は、矩形状とされた封止樹脂40の対向す
る2辺から外側へ延出し、補助端子20は残る2辺から
外側へ延出するよう構成されている。封止樹脂40が形
成されると、続いてリードフレームの不要部分を除去さ
れ、これにより図5に示すICパッケージ14が製造さ
れる。
【0036】上記のように端子電極16及び補助端子2
0が形成されたICパッケージ14は、予め所定位置に
金型により穴あけした開口部18を有するインレットシ
ート13に仮止めされる。この際、開口部18と封止樹
脂40との間に間隙が形成されることは、前述した通り
である。
【0037】その後、Cu線からなる巻き線アンテナ1
5を所定の周波数で共振するように設定し、インレット
シート13の周囲に熱加工により埋め込む。また、IC
パッケージ14の端子電極16と巻き線アンテナ15と
は、パルスヒートツールにより熱圧着されて接続される
(接続された部位を接続部17aという)。更に、本実
施例では、巻き線アンテナ15の端部は端子電極16と
の接続部17aより補助端子20に向け延出するよう配
設されており、補助端子20ともパルスヒートツールに
より熱圧着されて接続された構成とされている(接続さ
れた部位を接続部17bという)。
【0038】上記のようにインレットシート13が製造
されると、続いてこのインレットシート13を予めデザ
イン印刷したプラスチックシート2に挟んで加熱溶着処
理する。これにより各シート12、13は一体化され
る。これにより、ICパッケージ14及び巻き線アンテ
ナ15は、各シート12、13により構成されるカード
本体内に埋設された構成となる。
【0039】この際、図5において端子電極6が存在す
るC−C線に沿う断面図、及び図5において補助端子2
0が存在するD−D線に沿う断面図は、いずれも先に図
3(A)で示した構成となる。即ち、C−C線に沿う断
面図においては、開口部18の内壁と封止樹脂40(I
Cパッケージ14)との間に形成される間隙は端子電極
16により覆われ、D−D線に沿う断面図においては、
開口部18の内壁と封止樹脂40(ICパッケージ1
4)との間に形成される間隙は補助端子20により覆わ
れる。
【0040】このため、上記のように加熱溶着処理によ
り各シート12、13が一体化する際、C−C断面側で
は端子電極16がインレットシート13内に埋め込ま
れ、D−D断面側では補助端子20がインレットシート
13内に埋め込まれるため、それぞれにおいて間隙を小
さくすることができる。よって、プラスチックシート1
2から間隙内に入り込む樹脂量を減らすことができ、一
体化した後においてプラスチックシート12の表面にヒ
ケ(凹凸)が発生することを防止できる。
【0041】上記のように本実施例によれば、補助端子
20を設けることにより、インレットシート13とIC
パッケージ14との間に形成される間隙を覆うため、カ
ード表面に発生するヒケを低減させることができ、IC
カード10の歩留まりを向上させることができる。
【0042】また本実施例では、巻き線アンテナ15の
端部を端子電極16と共に補助端子20にも接続した構
成とした(尚、巻き線アンテナ15の端部が接続されて
いる端子電極16と共に補助端子20は、ICチップの
同一電極にワイヤ接続されている)。このため、従来の
ように巻き線アンテナ5の端部を端子電極6にのみ接続
する構成に比べ、巻き線アンテナ15とICパッケージ
14との接続信頼性を向上させることができる。
【0043】尚、上記した実施例では補助端子20の形
状を矩形状としてが、補助端子20の形状はこれに限定
されるものではなく、インレットシート13とICパッ
ケージ14との間に形成される間隙を覆うような形状で
あれば、他の形状の補助端子20でも適用可能である。
具体的には、補助端子20をL字型に形成することも可
能である。
【0044】図6は、本発明の第1実施例の変形例であ
るICパッケージを示す平面図である。
【0045】本変形例に係るICパッケージ14は、補
助端子20に捺印25を形成したことを特徴とするもの
である。このため、本変形例では第1実施例と異なり、
補助端子20にアンテナ15の端部を接続しない構成と
している。
【0046】このように、補助端子20に捺印25を形
成することにより、ICチップに影響を与えることなく
ICパッケージ14に捺印25を付すことが可能とな
る。即ち、補助端子20は金属材(リードフレーム材)
により形成されているため、レーザー加工により捺印2
5を付しても損傷するようなことはない。よって、本変
形例のように、補助端子20に捺印25を形成すること
により、捺印処理に起因したICチップの不良率を低減
することができ、ICパッケージ14の歩留まりを向上
させることができる。
【0047】続いて、本発明の第2実施例について説明
する。
【0048】図7は、本発明の第2実施例であるICカ
ードのインレットシートを示す図である。図8は、本発
明の第2実施例であるICカードのICパッケージ近傍
を示す平面図である。図9は、図8に示すICカードの
A−A断面図である。尚、第2実施例の説明に用いる図
7乃至図9において、第1実施例の説明に用いた図4乃
至図6に示した構成と同一構成については、同一符号を
付してその説明を省略するものとする。また、以下説明
する各実施例においても同様とする。
【0049】本実施例に係るICカードは、図7に示す
ように、予めインレットシート23の所定位置(ICパ
ッケージ14の装着位置)に切り欠き22及びスリット
24を形成したことを特徴とするものである。この切り
欠き22は、本実施例ではICパッケージ14が装着さ
れる矩形の装着領域の対角線状に切り欠き22を形成し
た構成としている。スリット24は、ICパッケージ1
4が装着される装着領域に矩形状に複数形成される。切
り欠き22は、インレットシート23を切断して形成
し、スリット24はインレットシート23の厚みの途中
まで切断するように形成される。これらの切り欠き22
及びスリット24は、金型或いはプレスカッターを用い
て容易に形成することができる。
【0050】本実施例においてICパッケージ14をイ
ンレットシート23に装着するには、切り欠き22及び
スリット24の形成領域にICパッケージ14を位置決
めし、ICパッケージ14をインレットシート23に嵌
入する。図8及び図9は、ICパッケージ14をインレ
ットシート23に装着された状態を示している。
【0051】各図に示されるように、ICパッケージ1
4がインレットシート23に嵌入することにより、イン
レットシート23の切り欠き22及びスリット24が形
成された部分は嵌入方向下側に可撓変形した状態とな
る。そして、この状態において巻き線アンテナ15の端
部をICパッケージ14と接続する。
【0052】そして、図9に示すように予めデザイン印
刷したプラスチックシート12をインレットシート23
の上下に挟んだ上で、プレスしつつ加熱溶着処理を行な
う。このように、インレットシート23に切り欠き22
及びスリット24を設けることにより、ICパッケージ
14を埋めこむ時、インレットシート23とICパッケ
ージ14との間に発生する間隙を防ぐことができる。
【0053】即ち、本実施例では第1実施例とは異なり
開口部18が存在しないため、ICパッケージ14の下
にはインレットシート23の一部が存在する構成とな
る。このため、ICパッケージ14の周囲に間隙が形成
されるようなことはなく、従ってカード表面に発生する
ヒケを低減させることができ、歩留まりを向上させるこ
とができる。
【0054】続いて、本発明の第3実施例であるICカ
ードの製造方法について説明する。
【0055】図10は本発明の第3実施例であるICカ
ードの製造方法を説明するための図であり、図10
(A)はインレットシート33上にICパッケージ34
を載置した状態を、図10(B)は後述の如く切断した
インレットシート33にICパッケージ34を嵌入した
状態を示している。
【0056】尚、本実施例に係るICカードの製造方法
は、ICパッケージ34をインレットシート33に装着
する装着工程に特徴を有し、他の製造工程は従来のIC
パッケージの製造工程と同一である。このため、以下の
説明では、ICパッケージ34をインレットシート33
に装着する装着工程について詳述し、他の製造工程の説
明は省略するものとする。
【0057】本実施例では、ICパッケージ34とイン
レットシート33とを一括的に切断することにより、イ
ンレットシート33にICパッケージ34の形状に高精
度に対応した開口部48を形成し、この開口部48にI
Cパッケージ34を嵌入することを特徴としている。ま
た、以下の説明では、組み立ての効率化を考慮してIC
パッケージ34を多数個リードフレーム35から切り取
らず、多連化した状態で用いる例について説明するもの
とする。
【0058】本実施例においてICカードを製造するに
は、先ず図10(A)に示すように、多連化されたIC
パッケージ34をインレットシート33の所定の装着位
置に位置決めする。続いて、図示しないレーザー照射装
置を上記装着位置上に配置し、レーザー光線30を照射
することによりICパッケージ34、インレットシート
33、及びリードフレーム35とを一括的に同時切断す
る(切断工程)。
【0059】この際、図示されるように、レーザー光線
30の照射角度は、ICパッケージ34の中心に向かっ
て若干角度を有した状態で照射することが望ましい。ま
た、本実施例では、ICパッケージ34の一部がレーザ
ー光線30により切断されるが、この切断位置は封止樹
脂のみが配設され回路等は形成されていないため、切断
されても何ら問題は生じない。
【0060】上記した切断工程が終了すると、続いて図
10(B)に示されるように、治具31により切断され
たICパッケージ34を押圧し、インレットシート33
に形成された開口部48の内部にICパッケージ34を
嵌入する(嵌入工程)。この際、前記したようにレーザ
ー光線30の照射角度は、ICパッケージ34の中心に
向かって若干角度を有して照射されているため、ICパ
ッケージ34に形成された切断面と、開口部48の切断
面の角度が一致し、よってICパッケージ34を開口部
48内に隙間なく嵌入することができる。
【0061】上記した装着工程が終了すると、巻き線ア
ンテナ15とICパッケージ34との接続処理が実施さ
れ、続いてプラスチックシート12とインレットシート
33との接合処理が行われる。
【0062】この際、上記したように本実施例では、I
Cパッケージ34とインレットシート33とを同時に切
断することにより、ICパッケージ34とインレットシ
ート33とは隙間なく密着した状態となっている。従っ
て、プラスチックシート12とインレットシート33と
を加熱溶着する際、カード表面に発生するヒケをより確
実に低減させることができ、歩留まりを向上させること
ができる。
【0063】尚、上記した実施例ではICパッケージ3
4とインレットシート33とを一括的に同時切断するこ
ととしたが、ICパッケージ34と、インレットシート
33の開口部48を各々が一致する大きさで別々別個に
形成し、その後にICパッケージ34をインレットシー
ト33の開口部48に嵌入する方法としてもよい。
【0064】また、上記した各実施例において、端子電
極は請求項に記載された第1の端子に対応し、補助端子
は第2の端子に対応する。
【0065】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。
【0066】請求項1記載の発明によれば、ICパッケ
ージに設けられた第2の端子により、インレットシート
とICパッケージとの間に形成される間隙を覆うことが
できる。従って、カード表面に発生するヒケを低減させ
ることができ、歩留まりを向上させることができる。
【0067】また、請求項2記載の発明によれば、巻き
線アンテナとICパッケージの第1、2の端子との接続
箇所を増加させることにより、接続信頼性を向上させる
ことができる。
【0068】また、請求項3記載の発明によれば、補助
端子を利用して捺印処理を行うことで、チップ不良率を
低減させることができ、歩留まりを向上させることがで
きる。
【0069】また、請求項4記載の発明によれば、イン
レットシートに形成された切り欠きにICパッケージを
装着することにより、インレットシートとICパッケー
ジとの間の間隙の発生を防ぐことができる。従って、カ
ード表面に発生するヒケを低減させることができ、歩留
まりを向上させることができる。
【0070】また、請求項5記載の発明によれば、IC
パッケージとインレットシートを同時に切断してインレ
ットシートに嵌入することにより、インレットシートと
ICパッケージとの間の間隙の発生を防ぐことができ
る。従って、カード表面に発生するヒケを低減させるこ
とができ、歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一例である非接触型ICカードを示す分
解図である。
【図2】従来の一例であるICカードのインレットシー
トを示す図である。
【図3】従来の一例である非接触型ICカードの各シー
トを一体化する前後の断面図である。
【図4】本発明の第1実施例である非接触型ICカード
の分解図である。
【図5】本発明の第1実施例であるICカードのICパ
ッケージ近傍を示す平面図である。
【図6】本発明の第1実施例の変形例であるICパッケ
ージを示す平面図である。
【図7】本発明の第2実施例であるICカードのインレ
ットシートを示す図である。
【図8】本発明の第2実施例であるICカードのICパ
ッケージ近傍を示す平面図である。
【図9】本発明の第2実施例であるICカードの断面図
である。
【図10】本発明の第3実施例であるICカードの製造
方法を説明するための図である。
【符号の説明】 1 ICカード 2 プラスチックシート 3、13、23、33 インレットシート 4、14、34 ICパッケージ 5、15 巻き線アンテナ 6、16 端子電極 7、17a、17b 接続部 8、18、48 開口部 20 補助端子 22 切り欠き 24 スリット 25 捺印 31 治具 35 リードフレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA07 MA19 NA09 RA04 RA22 5B035 AA04 AA08 BA05 BB09 CA03 CA08 CA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICパッケージ装着用開口部が形成され
    ているインレットシートと、 該インレットシートに配設されており、外部装置と非接
    触で信号の送受信を行う巻き線アンテナと、 該巻き線アンテナの一対の端部が第1の端子に接続され
    ることにより、前記信号が入出力されるICパッケージ
    とを具備してなる非接触型ICカードにおいて、 前記ICパッケージに、前記インレットシートと前記I
    Cパッケージとの間に形成される間隙を覆う第2の端子
    を設けたことを特徴とする非接触型ICカード。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の非接触型ICカードにお
    いて、 前記巻き線アンテナの端部を前記第1の端子と前記第2
    の端子と共に接続したことを特徴とする非接触型ICカ
    ード。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の非接触型ICカードにお
    いて、 前記補助端子に捺印処理を行うことを特徴とする非接触
    型ICカード。
  4. 【請求項4】 インレットシートと、 該インレットシートに配設されており、外部装置と非接
    触で信号の送受信を行う巻き線アンテナと、 該巻き線アンテナの一対の端部が接続されることによ
    り、前記信号が入出力されるICパッケージとを具備し
    てなる非接触型ICカードにおいて、 前記インレットシートの前記ICパッケージ配設位置
    に、前記パッケージを前記インレットシートに装着する
    ための切り欠きを形成したことを特徴とする非接触型I
    Cカード。
  5. 【請求項5】 ICパッケージをインレットシートに装
    着する装着工程を有する非接触型ICカードの製造方法
    において、 前記装着工程は、 前記ICパッケージと前記インレットシートを同時に切
    断する切断工程と、 前記切断工程で切断した前記ICパッケージを前記イン
    レットシートに嵌入する嵌入工程とを有することを特徴
    とする非接触型ICカードの製造方法。
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