JP2002356830A - 堤防法面保護被覆ブロック - Google Patents

堤防法面保護被覆ブロック

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JP2002356830A
JP2002356830A JP2002117716A JP2002117716A JP2002356830A JP 2002356830 A JP2002356830 A JP 2002356830A JP 2002117716 A JP2002117716 A JP 2002117716A JP 2002117716 A JP2002117716 A JP 2002117716A JP 2002356830 A JP2002356830 A JP 2002356830A
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    • E02B3/00—Engineering works in connection with control or use of streams, rivers, coasts, or other marine sites; Sealings or joints for engineering works in general
    • E02B3/04—Structures or apparatus for, or methods of, protecting banks, coasts, or harbours
    • E02B3/12—Revetment of banks, dams, watercourses, or the like, e.g. the sea-floor
    • E02B3/14—Preformed blocks or slabs for forming essentially continuous surfaces; Arrangements thereof

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洪水等のような大規模な増水時にも、傾斜法
面の洗掘による法面の流失等を防ぎ、堅固な傾斜法面を
維持するとともに、周辺景観とも調和し、自然環境に親
和的な河川堤防法面保護被覆ブロックを提供する。 【解決手段】 河川堤防法面保護被覆ブロック（10）に
おいて、大略正方形コンクリート材のブロック平坦体
（11）を備え、このブロック平坦体の中央部に通水孔
（12）を穿設し、ブロック平坦体（11）の4角隅には角
隅面（13）（13a）（13b）（13c）を形成し、各角隅面
には金属連結バー挿入用挿入孔（21）を穿設する。ブロ
ック平坦体（11）の上面の4辺中央には各各半円形円弧
凹込部（14）（14a）（14b）（14c）を形成し、この円
弧凹込部の周縁部上面に一定な高さで上狭下広の円弧凹
込部補強リム（15）（15a）（15b）（15c）を突設す
る。ブロック平坦体（11）下面の4角隅部には各各上広
下狭の6角の突起部（16）（16a）（16b）を下向きに突
設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に河川、海岸、
ダム（ｄａｍ）等の傾斜面の補強構造としての環境親和
形堤防法面保護被覆ブロックに関するものである。
【０００２】
【従来技術】河川の場合、その規模によって小河川から
大河までその幅と水深、長さにおいて違うし、同じ河川
であってもその水位は渇水期と洪水期によっても大きい
差がある。一般的に河川の場合、時間の経過によって自
然発生的に水の流れ及び地形によって形成され、規模に
かかわらず河川の水路を形成する河川の両岸が傾斜度を
有する傾斜面（法面）が形成される。この傾斜面は大部
分土堤となっていて、この土堤の傾斜面に草地が自然的
又は人工的に形成されるが、地理的に重要な河川等の場
合、洪水等による傾斜面及び主要施設物を、急流による
土壌洗掘及び破損から保護する為に傾斜面を石網等で被
覆して、河川の氾濫等による災難を事前に予防する方法
を採択してきた。しかし、上記方法は根本的な解決策で
はなくて、堤防或いは土堤の洗掘、破損、崩壊等を招い
ている。
【０００３】
【発明の解決しようとする課題】従って、自然発生的に
起こる洪水等にも長期間破損されず、且つ堅固に維持で
きるような法面保護策が要求されて来たが、本発明は、
この目的ばかりでなく、周辺景観とも調和できる自然・
環境親和的施設の提供、又、住民等への慰楽空間提供等
が現実的にできるようにした多目的ブロックの開発を課
題とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項１に係る発明では、河川等の傾斜法面を被覆
する被覆ブロック（10）において、一定の長さの横・縦
辺と厚さを有する大略正方形コンクリート材のブロック
平坦体（11）を備え、このブロック平坦体（11）の中央
部に通水孔又は穴（12）を穿設し、上記ブロック平坦体
（11）の4角隅には上記横・縦辺から45°角となってい
る角隅面（13）（13a）（13b）（13c）を形成し、この
各角隅面（13）（13a）（13b）（13c）には連結バー（2
0）（20）挿入用挿入孔（21）(22)を穿設し、この挿入
孔（21）(22)は傾斜面での位置によって相対的に異なる
深さを有し、このブロック平坦体（11）の上面の4辺中
央には各各半円形円弧凹込部（14）（14a）（14b）（14
c）を形成し、この円弧凹込部（14）（14a）（14b）（1
4c）の周縁部上面には一定の高さと上狭下広の円弧凹込
部補強リム（15）（15a）（15b）（15c）を突設し、上
記ブロック平坦体（11）下面の4角隅部には各各同一形
状の上広下狭の突起部（16）（16a）（16b）（16ｃ）を
ブロック平坦体（11）の下面と一体に下向きに突設した
ことを特徴とする。
【０００５】また、請求項２に係る発明では、請求項2
に係る発明において、上記各被覆ブロック（10）と被覆
ブロック（10）とを互いに組立て、上・下・左・右方向
に連設し、各被覆ブロック（10）の各角隅面（13）（13
a）（13b）（13c）とこれに面する位置にある各角隅面
とに穿設される挿入孔（21）(22)には、連結バー（20）
（20a）を互いに交叉させて挿設して連結することによ
って河川等の法面に被覆ブロックを設置することを特徴
とする。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明は、上述したように、周辺
とも調和することができるようにし、且つ、堅固な河川
等の堤防法面を確実に維持する為に堤防の法面を保護す
る被覆ブロックを工業的に大量成形製造することができ
る環境親和的被覆ブロックについての発明である。本発
明を添付図面によって一実施例を挙げて説明すると、次
の通りである。
【０００７】一般的に河川（1）の形態は、図１に示し
たように一定の距離で離隔された河川（1）の両岸（2）
（2a）の上端部から下向傾斜面となる法面（3）（3a）
が形成され、この両岸の法面（3）（3a）の問に水（4）
が流れるようになっている。本発明によって実施される
河川堤防法面保護用被覆ブロック（10）（以下、「被覆
ブロック」という。）の構造は、図２に示したように、
一定の長さの横辺・縦辺と厚さを有する大略正方形コン
クリート材のブロック平坦体（11）を備え、このブロッ
ク平坦体（11）の中央部に通水孔又は穴（12）を穿設す
る。この平坦体（11）の４角隅には前記横辺・縦辺から
45°角となっている角隅面（13）（13a）（13b）（13
c）を形成し、この各角隅面（13）（13a）（13b）（13
c）には通常金属製である小径の連結バー（20）（20
ａ）を対角方向の上・下被覆ブロックに挿入できるよう
に挿入孔（21）を形成する。この挿入孔（21）は、図３
に示したように、上・下被覆ブロックにおいて深さを異
にする。詳細的には、相対的に傾斜面の上の位置にある
被覆ブロックの角隅面には長い挿入孔(21)を、相対的に
傾斜面の下の位置にある同じ被覆ブロックの角隅面には
短い挿入孔(22)を形成する。
【０００８】上記ブロック平坦体（11）の上面の4辺中
央部には各各半円形円弧凹込部（14）（14a）（14b）
（14c）を形成し、この各円弧凹込部（14）（14a）（14
b）（14c）の周縁部上面には上狭下広の厚さを有する円
弧凹込部補強リム或いはフープ部（15）（15a）（15b）
（15c）を設け、上記ブロック平坦体（11）の下面の４
角隅部には各各同一形状の上広下狭の通常６角となる埋
込突起部（16）（16a）（16ｂ）（16ｃ）がブロック平
坦体（11）の下面と一体になって下向きに突設されるよ
うになっている。本発明の一実施例としての河川堤防法
面保護用被覆ブロック（10）の構造は、以上のとおりで
ある。
【０００９】上述した本発明の被覆ブロック（10）は、
コンクリート成形品であるから大量複製・生産が可能で
あり、このブロック（10）のブロック平坦体（11）の下
部４角隅部に下向きに突設された通常６角の突起部（1
6）（16a）（16b）が河川法面の地中に埋込できるよう
な形となっている為、被覆ブロック（10）が地中に埋込
固定されるようになる。
【００１０】このように河川法面に固着される被覆ブロ
ック（10）の各辺を上・下・左・右方向に連設して、被
覆ブロック（10）を傾斜した法面表面に布設する（図
３、図４、図５参照）。各被覆ブロック（10）の連設・
固定状態を堅固に維持する為に、図３で示したように、
各被覆ブロック（10）と各被覆ブロック（10）の各角隅
面（13）（13a）（13b）（13c）の長短２個の挿入孔（2
1）の中で長い下向挿入孔（21）に連結バー（20）を深
く挿入し、次に、被覆ブロック（10A）（10B）（10C）
（10D）どうしを互いに対接させた後、連結バー(20)を
各被覆ブロックと対角線方向に位置した他の被覆ブロッ
クの各角隅面（13）（13a）（13b）（13c）の短い上向
挿入孔（21）に挿入し、これらの各被覆ブロック（10）
の角隅部（13）（13a）（13b）（13c）を交叉した２個
の連結バー（20）（20a）で連結する。各被覆ブロック
（10）は、上記連結バー（20）（20a）によってその上
・下・左・右の被覆ブロック(10)との対接連結状態が維
持されるように組立てられる。その後、図３で示したよ
うに、４個の角隅面（13）が対向されて形成される空間
（Ｓ）には最終的にコンクリートモルタルが充填され且
つ凝固されるから、全ての組立てられた被覆ブロック(1
0)が堅固に河川法面に固定される。
【００１１】
【発明の効果】本発明においては上述したように、被覆
ブロッタ（10）は、傾斜法面表面に被覆ブロック底面に
突設された通常６角の突起都（16）（16a）（16b）を地
中に埋込・固定することによって布設される。各被覆ブ
ロック（10）は、互いに各角隅部が連結バー（20）（2
0）で強制的に交叉連結されるようにしてあるので、河
川等の傾斜法面を堅固に保護にする。又、本発明の被覆
ブロック（10）は、孔（12）と角隅面（13）と円弧凹込
部（14）が形成された一定な形態を維持するから被覆ブ
ロック布設工事の完工時、河川の広く且つ長い傾斜面が
秩序ある整然とした統一美を有することによって、周辺
環境と調和されると共に、各被覆ブロック（10）の孔
（12）と角隅面（13）、円弧凹込部（14）が位置された
空間部に草木等を植載し、又は危険告示用標識を埋設す
ることによって、もっと環境親和的な人工美が提供さ
れ、且つ住民、観光客の休息、慰楽空間を提供できる等
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の一般的な河川堤防法面の横断面図であ
る。
【図２】本発明の一実施例としての河川堤防法面保護被
覆ブロックのブロック単体の斜視図である。
【図３】本発明の一実施例としての河川堤防法面保護被
覆ブロックを上・下・左・右に互い対接して連結布設す
る時、ブロックどおしの連結固定状態を図示した部分切
取平面図である。
【図４】本発明の一実施例としての河川堤防法面保護用
被覆ブロックを布設した状態の河川堤防法面横断面図で
ある。
【図５】本発明の一実施例としての河川堤防法面保護用
被覆ブロックの組立状態の斜視図である。
【符号の説明】
1：河川 2，2a：河川の岸 3，3a：法面 4：流水 10：被覆ブロック 11：ブロック平坦体 12：穴 13，13a，13b，13c：角隅面 14，14a，14b，14c：円弧凹込部 15，15a，15b，15c：補強リム 16，16a，16ｃ：突起部 S：空間 20，20a：連結バー 21，22：挿入孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 河川等の傾斜法面を被覆する被覆ブロ
    ック（10）において、一定の長さの横・縦辺と厚さを有
    する大略正方形コンクリート材のブロック平坦体（11）
    を備え、このブロック平坦体（11）の中央部に通水孔又
    は穴（12）を穿設し、上記ブロック平坦体（11）の4角
    隅には上記横・縦辺から45°角となっている角隅面（1
    3）（13a）（13b）（13c）を形成し、この各角隅面（1
    3）（13a）（13b）（13c）には連結バー（20）（20）挿
    入用挿入孔（21）(22)を穿設し、この挿入孔（21）(22)
    は傾斜面での位置によって相対的に異なる深さを有し、
    このブロック平坦体（11）の上面の4辺中央には各各半
    円形円弧凹込部（14）（14a）（14b）（14c）を形成
    し、この円弧凹込部（14）（14a）（14b）（14c）の周
    縁部上面には一定の高さと上狭下広の円弧凹込部補強リ
    ム（15）（15a）（15b）（15c）を突設し、上記ブロッ
    ク平坦体（11）下面の4角隅部には各各同一形状の上広
    下狭の突起部（16）（16a）（16b）（16ｃ）をブロック
    平坦体（11）の下面と一体に下向きに突設したことを特
    徴とする堤防法面保護被覆ブロック。
  2. 【請求項２】 上記各被覆ブロック（10）と被覆ブロ
    ック（10）とを互いに組立て、上・下・左・右方向に連
    設し、各被覆ブロック（10）の各角隅面（13）（13a）
    （13b）（13c）とこれに面する位置にある各角隅面とに
    穿設される挿入孔（21）(22)には、連結バー（20）（2
    0）を互いに交叉させて挿設して連結することによって
    河川等の法面に被覆ブロックを設置することを特徴とす
    る請求項１に記載の堤防法面保護被覆ブロック。
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