JP2002353719A - Sar低減装置および無線通信装置 - Google Patents

Sar低減装置および無線通信装置

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JP2002353719A
JP2002353719A JP2001162985A JP2001162985A JP2002353719A JP 2002353719 A JP2002353719 A JP 2002353719A JP 2001162985 A JP2001162985 A JP 2001162985A JP 2001162985 A JP2001162985 A JP 2001162985A JP 2002353719 A JP2002353719 A JP 2002353719A
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JP2001162985A
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Hirochika Ito
博規 伊藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性部材の配置が容易である、局所平均S
ARを低減した無線通信装置を提供する。 【解決手段】 通信時に導電性部材20が共振を起こ
す。しかも、導電性部材20の下端20aが開放され、
上端20bがグランドに接続すなわち接地されているた
め、下端20aのインピーダンスが∞(無限大)に、上
端20bのインピーダンスが0に近づく。しかも、導電
性部材20の上端20bは、アンテナ給電部18付近に
接続されているため、アンテナ給電部18から流れる電
流は、導電性部材20に流れることとなる。よって、ア
ンテナ給電部18から流れる電流が、スピーカ12付近
に流れることが少なく、スピーカ12付近からの電磁波
の放射が低減される。しかも、導電性部材20はシール
ドケース14の裏面14bに取り付けられているため、
導電性部材20を配置するためのスペースの確保が容易
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯無線機、特に
小型の携帯無線機のSAR(Specific Absorption Rat
e:比吸収率)の低減技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯無線機の発する電磁波のう
ち、人体に吸収される量を局所平均SAR(Specific A
bsorption Rate:比吸収率)で定義し、最大となる局所
平均SAR値を規定値以下に抑える技術が求められてい
る。
【0003】携帯無線機の局所平均SARは、通話時を
想定している。図11に、携帯無線機により通話を行な
っている状態を示す。携帯電話100はスピーカ102
を備える。スピーカ102はユーザの耳302に接触し
ている。このとき、局所平均SARが最大となるのは、
通常、耳の近辺304であることが確認されている。こ
の理由は以下のようなものであると考えられている。す
なわち、スピーカ102の裏にある回路基板101のグ
ランド導体またはシールドケース104がアンテナとし
て動作しているため、電磁波が放射されている。そし
て、通話時に耳302にスピーカ102を接触させてい
る。よって、電磁波が放射されている部分に耳302が
近いので、耳の近辺304の局所平均SARが最大とな
る。
【0004】ここで、耳の近辺304の局所平均SAR
を低下させるようにした携帯電話100が知られてい
る。図12は、かかる携帯電話100の斜視図(図12
(a))、側面図(図12(b))である。図12に示
すように、スピーカ102を覆うように導電性部材12
0が設けられている。導電性部材120は、スピーカ1
02と対向する対向部122と、シールドケース104
と短絡する短絡部124を有する。なお、対向部122
の縦方向の長さL=λ/4である。ただし、λは携帯電
話100が通信に使用する無線周波数に対応する波長で
ある。導電性部材120が無い場合は、アンテナ106
に給電するアンテナ給電部108から、スピーカ102
の裏にある回路基板のグランド導体またはシールドケー
ス104に高周波電流が流れるので、スピーカ102付
近からも電磁波が放射される。しかし、導電性部材12
0によりこのような現象を回避できる。この原理を図1
2(b)を参照して説明する。
【0005】アンテナ給電部108からスピーカ102
付近に高周波電流が流れなければ、スピーカ102付近
からの電磁波の放射を防止できる。そこで、スピーカ1
02付近のインピーダンスを高めればスピーカ102付
近に高周波電流が流れない。ここで、導電性部材120
は通信に使用される無線周波数における共振条件を満た
すため、対向部122が短絡部124と接続する接続部
分122aのインピーダンスは0に近づき、対向部12
2の上端122bのインピーダンスは∞(無限大)に近
づく。よって、スピーカ102付近のインピーダンス
も、対向部122の上端122bのインピーダンスと同
様に∞(無限大)に近づく。これにより、アンテナ給電
部108からスピーカ102付近に高周波電流が流れな
い。なお、図12(b)の×印は、電流が流れないこと
を意味している。よって、スピーカ102付近からの電
磁波の放射を防止できるので、耳の近辺304の局所平
均SARが低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、携帯電
話100のスピーカ102のある側には、液晶表示装置
やキーボードがあり、導電性部材120を配置するため
の十分なスペースが確保しにくい。
【0007】そこで、本発明は、導電性部材の配置が容
易である、局所平均SARを低減した無線通信装置を提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、SAR低減装
置に関する。本発明にかかるSAR低減装置は、放射低
減部、ケーシング、電流源、導電性部材、導電性短絡部
材を備える。
【0009】放射低減部は、電磁波の放射が低減され
る。ケーシングは、放射低減部が取り付けられる取付面
と取付面と対向する裏面とを有する。電流源は、ケーシ
ングに取りつけられ、電流を供給する。導電性部材は、
裏面に対向して設けられ、下端が開放され、通信に使用
する周波数において共振を起こす。導電性短絡部材は、
導電性部材の上端を裏面の電流源付近のグランドに接続
する。
【0010】上記のように構成された発明によれば、通
信時に導電性部材が共振を起こす。しかも、導電性部材
の下端が開放され、上端がグランドに接続すなわち接地
されているため、導電性部材の下端のインピーダンスが
∞(無限大)に、上端のインピーダンスが0に近づく。
しかも、導電性部材の上端は、電流源付近に接続されて
いるため、電流源から流れる電流は、導電性部材に流れ
ることとなる。よって、電流源から流れる電流が、放射
低減部に流れることが少なく、放射低減部からの電磁波
の放射が低減される。なお、ここでいう、「電流源付
近」とは、電流源から流れる電流が、ほぼ導電性部材に
流れることとなる程度に電流源に近いという意味であ
る。
【0011】しかも、導電性部材の上端は、ケーシング
の裏面に取り付けられているため、取付面に導電性部材
のための空間を確保しなくてもよい。よって、導電性部
材の配置が容易である。
【0012】なお、導電性部材の電気的長さを通信に使
用する周波数において共振を起こす長さとすることで、
導電性部材が通信に使用する周波数において共振を起こ
すことが可能である。
【0013】また、通信に使用する周波数が複数種類設
定されているような場合は、周波数ごとに共振を起こす
電気的長さの複数の導電性部材を備えることが好まし
い。これにより、複数種類の通信に使用する周波数に対
応できる。
【0014】ここで、さらに、導電性部材が、周波数ご
とに共振を起こす電気的長さに対応し、それぞれが開放
端を有する複数の領域を有することが好ましい。
【0015】開放端を有する複数の領域における電気的
長さは、各領域における電流が通る経路の平均とほぼ等
しいが、幅がある。このため、複数種類の通信に使用す
る周波数にある程度の幅があり、いわば周波数帯になっ
ていたとしても対応可能である。
【0016】さらに、本発明のSAR低減装置はそのま
ま携帯無線機としても使用可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0018】第一の実施形態 図1は、本発明の第一の実施形態にかかる携帯電話(携
帯無線機)10の斜視図(図1(a))、側面図(図1
(b))である。
【0019】携帯電話10は、回路基板11、スピーカ
(放射低減部)12、シールドケース14、アンテナ1
6、アンテナ給電部(電流源)18、導電性部材20、
導電性短絡部材22を備える。
【0020】回路基板11は、携帯電話10が基地局と
通信するための送受信回路その他の種々な回路が実装さ
れている。回路基板11に実装された送受信回路は、所
定の信号形式の送信信号を生成する。さらに、受信信号
を取り込み復調する。なお、送受信回路のかわりに送信
回路を回路基板11に実装してもよい。
【0021】スピーカ(放射低減部)12は、携帯電話
10の通話をユーザが聞き取るためのものであり、通信
内容が音声として出力される。スピーカ12はユーザの
耳に接触するものであり、局部平均SAR(Specific A
bsorption Rate:比吸収率)を低減させるために、電磁
波の放射が低減されることが望ましい。
【0022】シールドケース14は、携帯電話10のケ
ーシングである。シールドケース14は、取付面14
a、裏面14bを有する。取付面14aにはスピーカ1
2が取り付けられる(図1(b)参照)。裏面14bは
取付面14aに対向する、いわば取付面14aの裏の面
である。なお、シールドケース14は、携帯電話10の
グランドでもあり、送受信回路その他の種々な回路が相
互に影響を及ぼしあったり、アンテナ16や他の機器に
影響を与えないように回路基板11をシールドする。た
だし、シールドケース14は、回路基板11に実装され
たグランド導体であってもよい。
【0023】アンテナ16は、携帯電話10が通信を行
なう際に使用するアンテナである。なお、図1に示した
アンテナ16は棒状であるが、他にもヘリカル(螺旋)
状のものや、棒状およびヘリカル状を複合した伸縮式の
ものなどでもよい。
【0024】アンテナ給電部18は、アンテナ16に高
周波電流を与えて通信を行なう。なお、アンテナ給電部
18は、シールドケース14の上部にに取り付けられて
いる。また、シールドケース14もまた、アンテナとし
ての機能を果たすため、アンテナ給電部18は、シール
ドケース14にも高周波電流を与える。さらに、アンテ
ナ給電部18は、アンテナ16の根本に配置されてい
る。
【0025】導電性部材20は、裏面14bに対向して
いる。導電性部材20は下端20aおよび上端20bを
有する。導電性部材20は下端20aにおいては携帯電
話10には接続されておらず、下端20aは開放端とな
っている。上端20bは、携帯電話10を図1(a)に
示す姿勢で立てた場合に、下端20aよりも上に位置し
ている。上端20bは、導電性短絡部材22によりシー
ルドケース14に接続されている。ここで、導電性部材
20の長さL=λ/4とする。ただし、λは、携帯電話
10が通信を行なう際に使用する周波数に対応する波長
である。L=λ/4とすれば、携帯電話10が通信を行
なう際に使用する周波数において共振を起こす。なお、
共振を起こすならば、L=λ/4以外(例えば3λ/
4)でも構わない。
【0026】導電性短絡部材22は、導電性部材20の
上端20bをシールドケース14に接続する。導電性短
絡部材22とシールドケース14とが接続されている接
続点22aは、アンテナ給電部18付近とする。なお、
ここでいう、「アンテナ給電部18付近」とは、アンテ
ナ給電部18から流れる電流が、ほぼ導電性部材20に
流れることとなる程度にアンテナ給電部18に近いとい
う意味である。
【0027】次に第一の実施形態の動作を説明する。
【0028】携帯電話10により通信を行なうと、アン
テナ給電部18が電流をアンテナ16のみならず、シー
ルドケース14にも供給するため、スピーカ12付近に
高周波電流が流れてしまうおそれがある。スピーカ12
は耳に接触するものであり、スピーカ12付近から放射
される電磁波が耳の付近に大量に吸収されることになる
ので、スピーカ12付近から放射される電磁波の量を低
減することが好ましい。
【0029】アンテナ給電部18からスピーカ12付近
に高周波電流が流れなければ、スピーカ12付近からの
電磁波の放射を防止できる。そこで、スピーカ12付近
とは反対側、すなわち裏面14bに過大な電流が流れれ
ば、スピーカ12付近のインピーダンスにかかわらず、
スピーカ12付近に高周波電流が流れない。アンテナ給
電部18から裏面14bに過大な電流を流すためには、
裏面14bにおけるアンテナ給電部18付近の部分のイ
ンピーダンスを0にすればよい。このとき、スピーカ1
2付近のインピーダンスは∞(無限大)に近づく必要は
ない。
【0030】ここで、導電性部材20は通信に使用され
る無線周波数における共振条件を満たすため、下端20
aのインピーダンスは∞(無限大)に近づき、導電性短
絡部材22の接続点22aのインピーダンスは0に近づ
く。
【0031】これにより、アンテナ給電部18から接続
点22aに過大な高周波電流が流れる。電流は接続点2
2aを通過して導電性部材20に流れて放射される。よ
って、アンテナ給電部18からスピーカ12付近に高周
波電流が流れない。よって、スピーカ102付近からの
電磁波の放射を防止できるので、耳の付近の局所平均S
ARが低下する。
【0032】第一の実施形態によれば、アンテナ給電部
18から流れる電流が、導電性部材20に流れ、スピー
カ12付近に流れることが少なく、スピーカ12付近か
らの電磁波の放射が低減される。
【0033】ここで、スピーカ12付近とは反対側、す
なわち裏面14bに過大な電流が流れれば、スピーカ1
2付近のインピーダンスにかかわらず、スピーカ12付
近に高周波電流が流れないという点に着目したことが特
に新しい。従来は、スピーカ12付近のインピーダンス
を∞(無限大)近くまで高めるという着想はあったが、
スピーカ12付近のインピーダンスについては特に制限
がないという第一の実施形態の着想を示唆するものでは
ない。
【0034】しかも、導電性部材20の上端20bは、
シールドケース14の裏面14bに取り付けられている
ため、取付面14aに導電性部材20のための空間を確
保しなくてもよい。
【0035】なお、図1においては、導電性部材20が
直線状のものを図示した。しかし、変形例として、導電
性部材20は、導電性部材20を配置する空間の都合に
より、蛇行形(図2)、螺旋(図3)の形状であっても
構わない。なお、図2以降、回路基板11は図示省略す
る。
【0036】また、導電性部材20が長方形の平板状
(図4、5)であってもよい。図4に、導電性部材20
が長方形であって、導電性短絡部材22は図1同様の棒
状のものである例を示す。図4の例では、縦の長さL1
と、横の長さL2との合計をλ/4などの共振を起こす
長さとする。図5に、導電性部材20および導電性短絡
部材22が長方形であって、これらの長方形の横の長さ
が同じものである例を示す。図5の例では、導電性部材
20の縦の長さL3をλ/4などの共振を起こす長さと
する。なお、導電性短絡部材22の縦の長さL4を大き
くすると、導電性部材20による局所平均SARの低減
が有効な通信に使用する周波数帯域幅が大きくなる。例
えば、通信周波数が900MHzの場合は、L4は2−
4mmが好適である。
【0037】さらに、図6に示すように、導電性部材2
0と裏面14bとの間に誘電体24を挿入してもよい。
この場合、導電性部材20の長さL=λ’/4とする。
ただし、λ’は、携帯電話10が通信を行なう際に使用
する周波数における誘電体24内の波長である。L=
λ’/4とすれば、携帯電話10が通信を行なう際に使
用する周波数において共振を起こす。なお、共振を起こ
すならば、L=λ’/4以外(例えば3λ’/4)でも
構わない。
【0038】第二の実施形態 第二の実施形態にかかる携帯電話1は、第一の実施形態
と比べて、通信に使用する周波数が複数種類設定されて
いる場合にも局所平均SARを低減できるようにした点
が異なる。
【0039】図7は、本発明の第二の実施形態にかかる
携帯電話(携帯無線機)10の斜視図(図7(a))、
背面図(図7(b))である。なお、第一の実施形態と
同様な部分は同じ番号を付して説明を省略する。
【0040】携帯電話10は、回路基板11、スピーカ
(放射低減部)12、シールドケース14、アンテナ1
6、アンテナ給電部(電流源)18、導電性部材20、
導電性短絡部材22を備える。回路基板11、スピーカ
(放射低減部)12、シールドケース14、アンテナ1
6、アンテナ給電部(電流源)18は第一の実施形態と
同様である。ただし、携帯電話10が通信に使用する周
波数はf1およびf2の二種類設定されている。すなわ
ち、携帯電話10は、いわゆるデュアルバンドの通信を
行なう。
【0041】導電性部材20は、第一導電性部材202
および第二導電性部材204を有する。第一導電性部材
202は下端202aおよび上端202bを有する。
【0042】第一導電性部材202は下端202aにお
いては携帯電話10には接続されておらず、下端202
aは開放端となっている。上端202bは、携帯電話1
0を図7(a)に示す姿勢で立てた場合に、下端202
aよりも上に位置している。上端202bは、導電性短
絡部材22によりシールドケース14に接続されてい
る。
【0043】第二導電性部材204は下端204aにお
いては携帯電話10には接続されておらず、下端204
aは開放端となっている。上端204bは、携帯電話1
0を図7(a)に示す姿勢で立てた場合に、下端204
aよりも上に位置している。上端204bは、導電性短
絡部材22によりシールドケース14に接続されてい
る。
【0044】第一導電性部材202の長さL10は、
(1/4)×λ10とし、第二導電性部材204の長さ
L12は、(1/4)×λ12とする。ただし、λ10
は、周波数f1に対応する波長である。λ12は、周波
数f2に対応する波長である。L10=(1/4)×λ
10とすれば、周波数f1において共振を起こす。L1
2=(1/4)×λ12とすれば、周波数f2において
共振を起こす。なお、周波数f1において共振を起こす
ならば、L10=(1/4)×λ10以外(例えば(3
/4)×λ10)でも構わない。また、周波数f2にお
いて共振を起こすならば、L12=(1/4)×λ12
以外(例えば(3/4)×λ12)でも構わない。
【0045】導電性短絡部材22は、第一導電性部材2
02の上端202bおよび第二導電性部材204の上端
204bを、シールドケース14に接続する。導電性短
絡部材22とシールドケース14とが接続されている接
続点22aは、アンテナ給電部18付近とする。なお、
ここでいう、「アンテナ給電部18付近」とは、アンテ
ナ給電部18から流れる電流が、ほぼ導電性部材20に
流れることとなる程度にアンテナ給電部18に近いとい
う意味である。
【0046】第二の実施形態の動作は、第一の実施形態
の動作とほぼ同様である。ただし、携帯電話10が通信
に使用する周波数がf1である場合は、第一導電性部材
202にアンテナ給電部18から高周波電流が流れる。
また、携帯電話10が通信に使用する周波数がf2であ
る場合は、第二導電性部材204にアンテナ給電部18
から高周波電流が流れる。
【0047】第二の実施形態によれば、携帯電話10が
通信に使用する周波数が二種類ある、すなわちデュアル
バンドの通信を行なう場合でも局所平均SARを低減で
きる。なお、第二の実施形態においては、通信に使用す
る周波数が二種類ある場合について説明したが、周波数
が三種類以上設定されている場合は、各周波数ごとに導
電性部材を設ければよい。例えば、周波数が三種類設定
されている場合は、それぞれの周波数に対応して、第一
導電性部材、第二導電性部材および第三導電性部材を設
ければよい。
【0048】第三の実施形態 第三の実施形態にかかる携帯電話1は、第二の実施形態
と比べて、導電性部材20の形状がスリット付き平板で
あることが異なる。
【0049】図8は、本発明の第三の実施形態にかかる
携帯電話(携帯無線機)10の斜視図である。なお、第
一の実施形態と同様な部分は同じ番号を付して説明を省
略する。
【0050】携帯電話10は、回路基板11、スピーカ
(放射低減部)12、シールドケース14、アンテナ1
6、アンテナ給電部(電流源)18、導電性部材20、
導電性短絡部材22を備える。回路基板11、スピーカ
(放射低減部)12、シールドケース14、アンテナ1
6、アンテナ給電部(電流源)18は第一の実施形態と
同様である。ただし、携帯電話10が通信に使用する周
波数はf1およびf2の二種類設定されている(f1<
f2)。すなわち、携帯電話10は、いわゆるデュアル
バンドの通信を行なう。
【0051】導電性部材20は、スリット20cを有す
る平面状の部材である。導電性部材20は、スリット2
0cにより二個の開放端20d、20eを備える。導電
性部材20の平面図を図9に示す。図9に示すように、
導電性部材20は、領域20f、20gを有する。領域
20fは開放端20eを有する。領域20gは開放端2
0dを有する。領域20fは、周波数f1の時にアンテ
ナ給電源18から高周波電流が流れる領域である。領域
20gは、周波数f2の時にアンテナ給電源18から高
周波電流が流れる領域である。ここで、領域20fに高
周波電流が流れる経路のほぼ平均を、領域20fの電気
的長さLAとする。領域20gに高周波電流が流れる経
路のほぼ平均を、領域20gの電気的長さLBとする。
【0052】ここで、領域20f(20g)に高周波電
流が流れる経路はある一本の経路というわけではなく、
領域20f(20g)内を通る複数の経路ということに
なる。通常、各経路ごとに長さが異なるため、経路長の
平均をとって、電気的長さとする。もちろん、各経路の
長さは経路長の平均に等しいわけではないので、領域2
0f(20g)の電気的長さは、ある一定の値というよ
りも、ある一定の範囲内の値ということになる。また、
領域20f(20g)の形状については、開放端20e
(20d)を有していればよく図9に示したものはおよ
その形状である。
【0053】ここで、LAは(1/4)×λ10とし、
LBは(1/4)×λ12とする。ただし、λ10は、
周波数f1に対応する波長である。λ12は、周波数f
2に対応する波長である。LA=(1/4)×λ10と
すれば、周波数f1において共振を起こす。LB=(1
/4)×λ12とすれば、周波数f2において共振を起
こす。なお、周波数f1において共振を起こすならば、
LA=(1/4)×λ10以外(例えば(3/4)×λ
10)でも構わない。また、周波数f2において共振を
起こすならば、LB=(1/4)×λ12以外(例えば
(3/4)×λ12)でも構わない。
【0054】導電性短絡部材22は、導電性部材20の
左上を、シールドケース14に接続する。導電性短絡部
材22とシールドケース14とが接続されている接続点
22aは、アンテナ給電部18付近とする。なお、ここ
でいう、「アンテナ給電部18付近」とは、アンテナ給
電部18から流れる電流が、ほぼ導電性部材20に流れ
ることとなる程度にアンテナ給電部18に近いという意
味である。
【0055】第三の実施形態の動作は、第二の実施形態
の動作とほぼ同様である。ただし、携帯電話10が通信
に使用する周波数がf1である場合は、領域20fにア
ンテナ給電部18から高周波電流が流れる。また、携帯
電話10が通信に使用する周波数がf2である場合は、
領域20gにアンテナ給電部18から高周波電流が流れ
る。
【0056】ここで、領域20f(20g)の形状の変
動や、領域20f(20g)に電流が流れる経路の変動
によって、領域20f(20g)の電気的長さLA(L
B)は変動する。よって、局所平均SARを低減できる
通信周波数の帯域を幅広くとることができる。反射損
(局所平均SARに対応)特性の比較を図10に示す。
例えば、第二の実施形態(図7参照)のように導電性部
材20が直線状であれば、電気的長さがほぼ一定するた
め、反射損すなわち局所平均SARが所定値以下になる
通信周波数の幅W1は狭い。しかし、第三の実施形態の
ような導電性部材20であれば、電気的長さLA(L
B)がある程度変動するため、反射損すなわち局所平均
SARが所定値以下になる通信周波数の幅W2が広くな
る。
【0057】第三の実施形態によれば、携帯電話10が
通信に使用する周波数が二種類ある、すなわちデュアル
バンドの通信を行なう場合でも局所平均SARを低減で
きる。しかも、導電性部材20の領域20f(20g)
の電気的長さLA(LB)がある程度変動するので局所
平均SARが所定値以下になる通信周波数の幅を広くと
ることができる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、通信時に導電性部材が
共振を起こす。しかも、導電性部材の下端が開放され、
上端がグランドに接続すなわち接地されているため、導
電性部材の下端のインピーダンスが∞(無限大)に、上
端のインピーダンスが0に近づく。しかも、導電性部材
の上端は、電流源付近に接続されているため、電流源か
ら流れる電流は、導電性部材に流れることとなる。よっ
て、電流源から流れる電流が、放射低減部に流れること
が少なく、放射低減部からの電磁波の放射が低減され
る。
【0059】しかも、導電性部材の上端は、ケーシング
の裏面に取り付けられているため、取付面に導電性部材
のための空間を確保しなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる携帯電話(携
帯無線機)10の斜視図(図1(a))、側面図(図1
(b))である。
【図2】本発明の第一の実施形態にかかる携帯電話(携
帯無線機)10の変形例(蛇行形)を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の第一の実施形態にかかる携帯電話(携
帯無線機)10の変形例(螺旋)を示す斜視図である。
【図4】本発明の第一の実施形態にかかる携帯電話(携
帯無線機)10の変形例(長方形の平板状)を示す斜視
図である。
【図5】本発明の第一の実施形態にかかる携帯電話(携
帯無線機)10の変形例(長方形の平板状)を示す斜視
図である。
【図6】本発明の第一の実施形態にかかる携帯電話(携
帯無線機)10の変形例(誘電体)を示す図である。
【図7】本発明の第二の実施形態にかかる携帯電話(携
帯無線機)10の斜視図(図7(a))、背面図(図7
(b))である。
【図8】本発明の第三の実施形態にかかる携帯電話(携
帯無線機)10の斜視図である。
【図9】導電性部材20の平面図である。
【図10】反射損(局所平均SARに対応)特性の比較
を示すグラフである。
【図11】従来技術における携帯無線機により通話を行
なっている状態を示す図である。
【図12】従来技術における携帯電話100の斜視図
(図12(a))、側面図(図12(b))である。
【符号の説明】
10 携帯電話 11 回路基板 12 スピーカ(放射低減部) 14 シールドケース 16 アンテナ 18 アンテナ給電部(電流源) 20 導電性部材 20d 開放端 20e 開放端 20f 領域 20g 領域 202 第一導電性部材 204 第二導電性部材 22 導電性短絡部材

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁波の放射が低減される放射低減部と、 前記放射低減部が取り付けられる取付面と前記取付面と
    対向する裏面とを有するケーシングと、 前記ケーシングに取りつけられ、電流を供給する電流源
    と、 前記裏面に対向して設けられ、下端が開放され、通信に
    使用する周波数において共振を起こす導電性部材と、 前記導電性部材の上端を前記裏面の前記電流源付近のグ
    ランドに接続する導電性短絡部材と、 を備えたSAR低減装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のSAR低減装置であっ
    て、 前記導電性部材の電気的長さが、通信に使用する周波数
    において共振を起こす長さであるSAR低減装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のSAR低減装置であっ
    て、 前記導電性部材の形状が、直線、蛇行形、螺旋のいずれ
    か一つであるSAR低減装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のSAR低減装置であっ
    て、 前記導電性部材の形状が長方形であり、 前記導電性部材の縦の長さと横の長さとの合計が通信に
    使用する周波数において共振を起こす長さであるSAR
    低減装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のSAR低減装置であっ
    て、 前記導電性部材および前記導電性短絡部材の形状が横の
    長さが共通する長方形であり、 前記導電性部材の縦の長さが通信に使用する周波数にお
    いて共振を起こす長さであるSAR低減装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のSAR低減装置であっ
    て、 通信に使用する周波数が複数種類設定されており、 前記周波数ごとに共振を起こす電気的長さの複数の前記
    導電性部材を備えるSAR低減装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のSAR低減装置であっ
    て、 前記導電性部材の形状が直線であるSAR低減装置。
  8. 【請求項8】請求項1に記載のSAR低減装置であっ
    て、 通信に使用する周波数が複数種類設定されており、 前記導電性部材が、 前記周波数ごとに共振を起こす電気的長さに対応し、そ
    れぞれが開放端を有する複数の領域を有する、 SAR低減装置。
  9. 【請求項9】請求項2に記載のSAR低減装置であっ
    て、 前記導電性部材と前記裏面との間に挿入された誘電体を
    備えたSAR低減装置。
  10. 【請求項10】電磁波の放射が低減される放射低減部
    と、 前記放射低減部が取り付けられる取付面と前記取付面と
    対向する裏面とを有するケーシングと、 前記ケーシングに取りつけられ、電流を供給する電流源
    と、 前記裏面に対向して設けられ、下端が開放され、通信に
    使用する周波数において共振を起こす導電性部材と、 前記導電性部材の上端を前記裏面の前記電流源付近のグ
    ランドに接続する導電性短絡部材と、 を備えた携帯無線通信装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の携帯無線通信装置で
    あって、 前記導電性部材の電気的長さが、通信に使用する周波数
    において共振を起こす長さである携帯無線通信装置。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の携帯無線通信装置で
    あって、 前記導電性部材の形状が、直線、蛇行形、螺旋のいずれ
    か一つである携帯無線通信装置。
  13. 【請求項13】請求項10に記載の携帯無線通信装置で
    あって、 前記導電性部材の形状が長方形であり、 前記導電性部材の縦の長さと横の長さとの合計が通信に
    使用する周波数において共振を起こす長さである携帯無
    線通信装置。
  14. 【請求項14】請求項10に記載の携帯無線通信装置で
    あって、 前記導電性部材および前記導電性短絡部材の形状が横の
    長さが共通する長方形であり、 前記導電性部材の縦の長さが通信に使用する周波数にお
    いて共振を起こす長さである携帯無線通信装置。
  15. 【請求項15】請求項10に記載の携帯無線通信装置で
    あって、 通信に使用する周波数が複数種類設定されており、 前記周波数ごとに共振を起こす電気的長さの複数の前記
    導電性部材を備える携帯無線通信装置。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の携帯無線通信装置で
    あって、 前記導電性部材の形状が直線である携帯無線通信装置。
  17. 【請求項17】請求項10に記載の携帯無線通信装置で
    あって、 通信に使用する周波数が複数種類設定されており、 前記導電性部材が、 前記周波数ごとに共振を起こす電気的長さに対応し、そ
    れぞれが開放端を有する複数の領域を有する、 携帯無線通信装置。
  18. 【請求項18】請求項11に記載の携帯無線通信装置で
    あって、 前記導電性部材と前記裏面との間に挿入された誘電体を
    備えた携帯無線通信装置。
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