JP2002353159A - 処理装置及び方法 - Google Patents

処理装置及び方法

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JP2002353159A
JP2002353159A JP2001359105A JP2001359105A JP2002353159A JP 2002353159 A JP2002353159 A JP 2002353159A JP 2001359105 A JP2001359105 A JP 2001359105A JP 2001359105 A JP2001359105 A JP 2001359105A JP 2002353159 A JP2002353159 A JP 2002353159A
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Japan
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processing
light
light source
unit
substrate
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JP2001359105A
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Makoto Harada
真 原田
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エキシマレーザ装置の動作を停止させること
なくその出力を効率的に利用して迅速なレーザアニール
を行うこと。 【解決手段】 光路スイッチPSを用いて、1台のエキ
シマレーザ装置ELを一対のプロセスチャンバPC1、
PC2で共用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス基板上のア
モルファス層を結晶化するためのレーザアニーリング装
置その他の処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザアニーリング装置では、エキシマ
レーザ装置からのレーザ光を、ホモジェナイザと呼ばれ
るビーム整形光学系を用いて所望のビーム形状とし、ア
モルファスSi膜を形成したガラス基板上に照射する。
この際、レーザ光を基板上で走査しつつ照射することに
より、基板上のアモルファスSi膜を一様に多結晶化す
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
レーザアニーリング装置では、未処理の基板を真空或い
は不活性雰囲気の処理室中に搬入してステージ上にセッ
トする際や、ステージ上の処理済みの基板を処理室外に
搬出する際にも、エキシマレーザ装置を作動させてい
る。つまり、エキシマレーザ装置を正味のアニール中以
外の搬出入動作に際しても運転しているので、エキシマ
レーザ装置の出力が無駄に消費されており、この間にも
エキシマレーザ装置の特性が劣化する。
【0004】ここで、アニール中以外にエキシマレーザ
装置の運転を停止させることも考えられるが、エキシマ
レーザ装置の運転を一旦停止させると、運転再開後その
出力安定までに一定の時間を要する。このため、必要な
品質の多結晶を得ようとすると、エキシマレーザ装置を
連続運転する場合よりも基板処理のスループットが下が
ってしまう。
【0005】一方、エキシマレーザ装置には、長時間に
亘って連続的に動作させることができないという問題も
ある。すなわち、エキシマレーザ装置を安定して動作さ
せるためには、例えば毎日1回2時間程度、ガス交換の
ために運転を停止する必要がある。さらに、エキシマレ
ーザ装置は、性能維持のためオーバホールを定期的に実
行する必要があり、例えばレーザアニールを行う液晶の
生産ラインでは3ヶ月に1回1週間程度、ラインを停止
させる必要がある。このようにエキシマレーザ装置の運
転停止は、その性能維持上不可避であるが、生産ライン
の効率的運営を妨げることになるので、これを極力回避
する必要がある。
【0006】そこで、本発明は、エキシマレーザ装置の
動作を不必要に停止させることなくその出力を効率的に
利用して迅速なレーザアニールを行うことができる処理
装置及び方法を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、エキシマレーザ装置をメ
ンテナンス等する必要からその動作停止が不可避である
場合にも、ラインを停止させることなく効率的なレーザ
アニールを行うことができる処理装置及び方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】〔第1の処理装置〕上記
課題を解決するため、本発明に係る第1の処理装置は、
複数の処理対象を収容するカセットを載置するカセット
ステーションと、前記複数の処理対象のうち1つの処理
対象を受け取るとともに、処理光の供給を受けて当該1
つの処理対象に処理を行なう第1処理ユニットと、前記
複数の処理対象のうち1つの処理対象を受け取るととも
に、処理光の供給を受けて当該1つの処理対象に処理を
行なう第2処理ユニットと、前記第1及び第2処理ユニ
ットと前記カセットステージとの間で処理対象を受け渡
す搬送装置と、前記搬送装置が前記カセットステージと
前記第1処理ユニットとの間で処理対象を受け渡す際
に、光源からの光路を切り換えて前記処理光を前記第2
処理ユニットに導く光路切換手段とを備える。
【0009】上記装置では、搬送装置が、個別に動作す
る第1及び第2処理ユニットと前記カセットステージと
の間で処理対象を受け渡すので、前記搬送装置によって
前記カセットステージと前記第1処理ユニットとの間で
処理対象を受け渡す際には、前記第2処理ユニット側で
前記処理光による処理が可能になるとともに、前記搬送
装置よって前記カセットステージと前記第2処理ユニッ
トとの間で処理対象を受け渡す際には、前記第1処理ユ
ニット側で前記処理光による処理が可能になる。ここ
で、前記カセットステージと前記第1処理ユニットとの
間で処理対象が受け渡される際に、光路切換手段が光源
からの光路を切り換えて前記処理光を前記第2処理ユニ
ットに導くので、少ない光源を共用しつつ光処理のスル
ープットを高めることができるとともに、光源の動作を
停止させることなく光源からの安定した処理光を効率的
に利用することができる。
【0010】上記処理装置の具体的な態様では、光路切
換手段が、前記カセットステージと前記第2処理ユニッ
トとの間で処理対象が受け渡される際に、前記光源から
の前記処理光を前記第1処理ユニットに導く。この場
合、第1及び第2処理ユニットに交互に処理光を供給し
つつ当該処理光による処理を行い、その合間において非
処理中の処理ユニットでは、カセットステージとの間で
搬送装置を利用した処理対象の受渡が可能になる。
【0011】上記処理装置の具体的な態様では、前記第
1及び第2処理ユニットが、真空又は不活性雰囲気下で
前記処理対象を支持するステージを収容する気密容器を
それぞれ有し、各気密容器が、前記処理光を内部に導く
入射窓を備え、前記搬送装置が、前記第1及び第2処理
ユニットに直接的若しくは間接的に接続されたロードロ
ックチャンバを介して、前記カセットステージと前記第
1及び第2処理ユニットとの間で処理対象を受け渡す。
この場合、真空又は不活性雰囲気下で処理対象を処理す
ることになり、本来付随的である搬送やこれに伴う減圧
・ガス置換等に要する時間の割合が増し、処理光による
処理に匹敵するものとなる場合があるが、このような場
合にも、処理のスループットを高めつつ、光源からの安
定した処理光を効率的に利用することができる。
【0012】また、上記処理装置の具体的な態様では、
前記光源が、前記処理光としてレーザ光を発生するガス
レーザ装置であり、前記第1及び第2処理ユニットが、
前記レーザ光を用いて前記処理対象にレーザアニールを
施す。この場合、安定したレーザ光によって効率的にレ
ーザアニールを実施することができ、しかも、レーザア
ニールのスループットを飛躍的に向上させることができ
る。
【0013】〔第1の処理方法〕また、本発明に係る第
1の処理方法は、光源からの処理光を光路切換手段を利
用して第1処理ユニットに導いて当該第1処理ユニット
中の処理対象に前記処理光を照射する工程と、前記光源
からの前記処理光を前記光路切換手段を利用して第2処
理ユニットに導いて当該第2処理ユニット中の処理対象
に前記処理光を照射する工程とを備える処理方法であっ
て、前記第1処理ユニット中で処理対象を処理する際
に、前記カセットステージと前記第2処理ユニットとの
間で別の処理対象を受け渡すことを特徴とする。
【0014】上記方法では、前記第1処理ユニット中で
前記処理対象を処理する際に、前記カセットステージと
前記第2処理ユニットとの間で別の処理対象を受け渡す
ので、少ない光源を共用しつつ光処理のスループットを
高めることができるとともに、光源の動作を停止させる
ことなく光源からの安定した処理光を効率的に利用する
ことができる。
【0015】また、上記処理方法の具体的な態様では、
前記第2処理ユニット中で処理対象を処理する際に、前
記カセットステージと前記第1処理ユニットとの間で別
の処理対象を受け渡すことを特徴とする。この場合、第
1及び第2処理ユニットに交互に処理光を供給しつつ当
該処理光による処理を行い、その合間において非処理中
の処理ユニットでは、カセットステージとの間で搬送装
置を利用した処理対象の受渡が可能になる。
【0016】また、上記処理方法の具体的な態様では、
前記第1及び第2処理ユニットは、ガスレーザ装置から
のレーザ光を前記処理光として利用して前記処理対象に
レーザアニールを施す。この場合、安定したレーザ光に
よって効率的にレーザアニールを実施することができ、
しかも、レーザアニールのスループットを飛躍的に向上
させることができる。
【0017】〔第1の処理装置の別態様〕上記第1の処
理装置の別の具体的な態様では、前記光源が、それぞれ
が処理光を発生する第1及び第2光源ユニットからな
り、当該光源を構成するいずれかの光源ユニットからの
処理光を選択的に切り換えて前記光路切換手段に導く光
源切換手段と、前記第1及び第2光源ユニットから処理
対象への処理光の照射状態を各光源ユニットごとに個別
に調節する照射調整手段とをさらに備える。この場合、
光源切換手段が光源を構成するいずれかの光源ユニット
からの処理光を選択的に切り換えて光路切換手段に導く
ので、いずれか一方の光源ユニットの動作をメンテナン
ス等の必要から停止させる場合であっても、他方の光源
ユニットからの処理光に切り換えて処理対象への照射を
継続することができる。つまり、光源ユニットのメンテ
ナンス等を行っても各処理ユニットにおける処理を長期
に中断する必要がなく、効率的な連続処理を実現するこ
とができる。さらに、照射調整手段が第1及び第2光源
ユニットから処理対象への処理光の照射状態を各光源ユ
ニットごとに個別に調節するので、処理光の照射状態の
変動を適宜防止でき、安定した連続処理を長期に亘って
実現することができる。
【0018】また、上記処理装置の具体的な態様では、
前記照射調整手段が、前記光源切換手段による処理光の
切換に際して生じる処理光の特性変化を相殺するように
処理光の照射特性を調節する。この場合、光源ユニット
の切換によって処理対象への処理光の照射特性が変化す
ることを防止でき、処理光の特性変化に起因する処理の
不連続や不均一の発生を防止することができる。
【0019】〔第1の処理方法の別態様〕上記第1の処
理方法の別の具体的な態様では、前記光源を構成する第
1及び第2光源ユニットのいずれかの光源ユニットから
の処理光を選択的に切り換えて前記光路切換手段に導く
とともに、前記第1及び第2光源ユニットから処理対象
への処理光の照射状態を各光源ユニットごとに個別に調
節する。この場合、いずれかの光源ユニットからの処理
光を選択的に切り換えて光路切換手段に導くので、光源
ユニットのメンテナンス等を行っても各処理ユニットに
おける処理を長期に中断する必要がなく、効率的な連続
処理を実現することができる。さらに、処理光の照射状
態を各光源ユニットごとに個別に調節するので、処理光
の照射状態の変動を防止し、安定した連続処理を長期に
亘って実現することができる。
【0020】〔第2の処理装置〕本発明に係る第2の処
理装置は、処理光をそれぞれ発生する第1光源ユニット
及び第2光源ユニットを有する光源と、前記光源を構成
するいずれかの光源ユニットからの処理光を選択的に切
り換えて処理対象に導く光源切換手段と、前記第1及び
第2光源ユニットから処理対象への処理光の照射状態を
各光源ユニットごとに個別に調節する照射調整手段とを
備える。
【0021】上記装置では、光源切換手段が光源を構成
するいずれかの光源ユニットからの処理光を選択的に切
り換えて光路切換手段に導くので、いずれか一方の光源
ユニットの動作をメンテナンス等の必要から停止させる
場合であっても、他方の光源ユニットからの処理光に切
り換えて処理対象への照射を継続することができる。つ
まり、光源ユニットのメンテナンス等を行っても処理光
による処理を長期に中断する必要がなく、効率的な連続
処理を実現することができる。さらに、照射調整手段が
第1及び第2光源ユニットから処理対象への処理光の照
射状態を各光源ユニットごとに個別に調節するので、処
理光の照射状態の変動を適宜防止でき、安定した連続処
理を長期に亘って実現することができる。
【0022】また、上記処理装置の具体的な態様では、
前記照射調整手段が、前記光源切換手段による処理光の
切換に際して生じる処理光の特性変化を相殺するように
処理光の照射特性を調節する。この場合、光源ユニット
の切換によって処理対象に対する処理光の照射特性が変
化することを防止でき、処理光の特性変化に起因する処
理の不連続や不均一の発生を防止することができる。
【0023】また、上記処理装置の具体的な態様では、
前記第1及び第2光源ユニットが、それぞれ前記処理光
としてレーザ光を発生するガスレーザ装置であり、各ガ
スレーザ装置からのレーザ光を選択的に処理光として利
用して前記処理対象にレーザアニールを施す処理室をさ
らに備える。この場合、ガスレーザを用いたレーザアニ
ールに際してレーザ光の照射状態の変動を防止できるの
で、レーザアニールの均一性を高めることができる。な
お、レーザアニールを施す処理対象は、例えば低温ポリ
シリコンTFT結晶用基板とすることができる。
【0024】また、上記処理装置の具体的な態様では、
前記照射調整手段が、処理光のビームプロファイルを調
節する。この場合、処理光のビームプロファイルを所望
の状態に維持することによって、安定した処理が可能に
なる。
【0025】また、上記処理装置の具体的な態様では、
前記光源から処理対象上に導かれる処理光が、ホモジェ
ナイザによって前記処理対象上に線状ビームとして投影
されるアニール用の紫外レーザ光であり、前記線状ビー
ムが、前記処理対象上で当該線状ビームの短尺方向に方
向に走査される。この場合、線状ビームによる均一で安
定したレーザアニールを長期間連続的に実行することが
できる。
【0026】また、上記処理装置の具体的な態様では、
前記照射調整手段が、処理光のエネルギ密度を調節す
る。この場合、処理光のエネルギ密度を所望の状態に維
持することによって、安定した処理が可能になる。
【0027】〔第2の処理方法〕本発明に係る第2の処
理方法は、第1光源ユニットからの処理光を処理対象に
導く工程と、前記第1光源ユニットから前記処理対象へ
の処理光の照射状態を調節する工程と、前記第1光源ユ
ニットからの処理光を第2光源ユニットからの処理光に
切り換えて処理対象に導く工程と、前記第2光源ユニッ
トから前記処理対象への処理光の照射状態を調節する工
程とを備える。
【0028】上記方法では、第1光源ユニットからの処
理光を第2光源ユニットからの処理光に切り換えて処理
対象に導くので、第1光源ユニットにメンテナンス等を
実施しても処理光による処理を長期に中断する必要がな
く、効率的な連続処理を実現することができる。さら
に、第1及び第2光源ユニットから処理対象への処理光
の照射状態を調節するので、処理光の照射状態の変動を
防止し、安定した連続処理を長期に亘って実現すること
ができる。
【0029】また、上記処理方法の具体的な態様では、
処理光の切換に際して生じる処理光の特性変化を相殺す
るように、処理光の照射特性を調節する。この場合、光
源ユニットの切換によって処理対象に対する処理光の照
射特性が変化することを防止でき、処理光の特性変化に
起因する処理の不連続や不均一の発生を防止することが
できる。
【0030】また、上記処理方法の具体的な態様では、
前記第1及び第2光源ユニットが、それぞれ前記処理光
としてレーザ光を発生するガスレーザ装置であり、各ガ
スレーザ装置からのレーザ光を選択的に処理光として利
用して前記処理対象にレーザアニールを施す。この場
合、ガスレーザを用いたレーザアニールに際してレーザ
光の照射状態の変動を防止できるので、レーザアニール
の均一性を高めることができる。
【0031】また、上記処理方法の具体的な態様では、
前記照射状態の調節が、処理光のビームプロファイル及
びエネルギ密度の少なくとも一方の調節を含む。この場
合、処理光のビームプロファイルやエネルギ密度を所望
の状態に維持することによって、安定した処理が可能に
なる。
【0032】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1は、本発明
に係る処理装置の第1実施形態であるレーザアニーリン
グ装置の全体構造を概略的に説明する図である。図示の
ように、このレーザアニーリング装置は、多数の基板を
収容する一対のカセットCAを配置するとともにカセッ
トCAから処理対象である基板を搬出する第1の移載ロ
ボットR1を有するカセットステーションCSと、第1
の移載ロボットR1によって搬出された基板をカセット
ステーションCSから受け取って一時的に保持するロー
ドロックチャンバLCと、基板にレーザアニールを施す
一対の処理ユニットを構成するプロセスチャンバPC
1、PC2と、ロードロックチャンバLC中の基板をプ
ロセスチャンバPC1、PC2に振り分けて搬送する第
2の移載ロボットR2を有するトランスファチャンバT
Cと、プロセスチャンバPC1、PC2で使用するアニ
ール用のレーザ光を発生する光源であるエキシマレーザ
装置ELと、エキシマレーザ装置ELからのレーザ光を
プロセスチャンバPC1、PC2に振り分けて供給する
照射光学系IOとを備える。ここで、両移載ロボットR
1、R2は、プロセスチャンバPC1、PC2等との間
で基板を受け渡す搬送装置を構成する。なお、ロードロ
ックチャンバLCのカセットステーションCS側には、
真空ゲートG1が設けられており、ロードロックチャン
バLCとトランスファチャンバTCとの間にも、真空ゲ
ートG2が設けられている。また、トランスファチャン
バTCと両プロセスチャンバPC1、PC2との間に
も、それぞれ真空ゲートG3、G4が設けられている。
【0033】カセットステーションCSは、カセットス
テージST上に一対のカセットCAを載置することがで
きる。移載ロボットR1は、ダブルハンド型のロボット
であり、カセットCA中の未処理の基板を取り出すと同
時にロードロックチャンバLCから搬送してきた処理済
みの基板をカセットCA中に収納することができる。
【0034】ロードロックチャンバLCは、真空容器に
なっており、図示を省略しているが、内部に移載ロボッ
トR1等から受け取った基板を一時的に載置する支持部
材を有し、減圧のための排気ポンプやNガスの供給源
に接続されている。
【0035】一対のプロセスチャンバPC1、PC2
は、それぞれ同一の構造を有する真空容器になってお
り、後述する基板載置用のXYステージ等をそれぞれ内
蔵している。また、図示を省略しているが、減圧のため
の排気ポンプ等にも接続されている。
【0036】トランスファチャンバTCも、真空容器に
なっており、減圧のための排気ポンプ等に接続されてい
る。移載ロボットR2は、ダブルハンド型のロボットで
あり、ロードロックチャンバLCから未処理の基板を取
り出すと同時にいずれかのプロセスチャンバPC1、P
C2から搬送してきた処理済みの基板をロードロックチ
ャンバLC中に載置することができる。また、移載ロボ
ットR2は、いずれかのプロセスチャンバPC1、PC
2から処理済みの基板を取り出すと同時にロードロック
チャンバLCから搬送してきた未処理の基板をプロセス
チャンバPC1、PC2にセットすることができる。
【0037】エキシマレーザ装置ELは、レーザアニー
ル用の加工光の光源として、例えば308nmのレーザ
光を発生する。
【0038】照射光学系IOは、光源であるエキシマレ
ーザ装置ELからのレーザ光を遮断するシャッタSU
と、レーザ光の入射強度を調整するためのアッティネー
タATと、アッティネータATを通過したレーザ光をプ
ロセスチャンバPC1側とプロセスチャンバPC2側と
に切り換える光路切換手段である光路スイッチPSと、
光路スイッチPSを経たレーザ光を所望の断面形状にし
て各プロセスチャンバPC1、PC2中の基板上に均一
に入射させるホモジェナイザHS1、HS2とを備え
る。ここで、光路スイッチPSは、例えば一対のミラー
からなるプリズム状の反射部材MPと、これを入射レー
ザ光ILに垂直な方向であって反射レーザ光RLに平行
な方向に移動させるエアシリンダ等からなる駆動部材M
Dとを備える。駆動部材MDを動作させて反射部材MP
を図示の実線位置とした場合、エキシマレーザ装置EL
からのレーザ光は、図面上側のホモジェナイザHS1を
経てプロセスチャンバPC1に入射する。一方、駆動部
材MDを動作させて反射部材MPを図示の点線位置とし
た場合、図面下側のホモジェナイザHS2を経てエキシ
マレーザ装置ELからのレーザ光は、プロセスチャンバ
PC2に入射する。
【0039】図2は、プロセスチャンバPC1に対応す
る処理ユニットの内部構造の一例を説明する図である。
この処理ユニットは、ガラス基板上にアモルファス状S
i等の半導体薄膜を形成した処理対象である基板Wをレ
ーザアニールするためのもので、エキシマレーザ装置E
Lから照射光学系IOを経て供給されたレーザ光ALを
例えばY方向に延びる線状にして所定の照度で基板W上
に入射させるホモジェナイザHS1と、基板Wを載置し
てXY面内で滑らかに並進移動可能であるとともにX軸
及びY軸の回りに傾斜可能なXYステージ20とを備え
る。ここで、ホモジェナイザHS1は、シリンドリカル
レンズ部HSaとフォーカスレンズ部HSbとからな
る。また、XYステージ20及びステージ駆動装置30
は、ステージ装置を構成し、基板W周辺を真空に維持す
るチャンバ40中に収容される。なお、ホモジェナイザ
HS1からのレーザ光は、チャンバ40に設けた入射窓
40aを介して基板Wに入射する。
【0040】図3及び図4は、図1に示すレーザアニー
リング装置の動作を概念的に説明するフローチャートで
ある。なお、以上の説明では、基板の処理や搬送を抽象
化して説明している。また、簡単のため、カセットステ
ーションCSのカセットCAには予め偶数の基板が収容
されているものとして説明している。
【0041】なお、図1のレーザアニーリング装置は、
機能的に大きく分割すると、カセットステーションC
S、ロードロックチャンバLC、プロセスチャンバPC
1、プロセスチャンバPC2、トランスファチャンバT
C、及び照射光学系IOから構成されるので、横に並ぶ
各フローは、それぞれの動作とそのタイミングを示して
いる。
【0042】まず、カセットステーションCSに設けた
移載ロボットR1は、カセットCA中の未処理の基板を
取り出す基板受渡を行う(ステップSa1、Sb1)。この
場合、ロードロックチャンバLCには処理済み基板が無
いので、基板の交換は行われない。
【0043】次に、トランスファチャンバTCに設けた
移載ロボットR2は、ロードロックチャンバLCから未
処理基板を取り出すとともに、この未処理基板をプロセ
スチャンバPC1にセットする(ステップSb2、Sc
1)。この際、照射光学系IOでは、光路スイッチPS
を切り換えて、エキシマレーザ装置ELからのレーザ光
をプロセスチャンバPC1に入射させる(ステップSe
1)。
【0044】次に、プロセスチャンバPC1では、XY
ステージ上を動作させて、XYステージ上に載置された
未処理基板上にレーザ光を照射する(ステップSc2)。
これにより、未処理基板上に形成されたアモルファスS
i層が所望の領域でレーザアニールされ、多結晶Si層
が形成される。この際、次に、カセットステーションC
Sに設けた移載ロボットR1は、カセットCA中の未処
理の基板を取り出す基板受渡を行う(ステップSa2、S
b3)。この場合、ロードロックチャンバLCには処理済
み基板が無いので、基板の交換は行われない。
【0045】次に、プロセスチャンバPC1におけるア
ニール処理の完了を待って、トランスファチャンバTC
に設けた移載ロボットR2は、ロードロックチャンバL
Cから未処理基板を取り出すとともに、この未処理基板
をプロセスチャンバPC1にセットする(ステップSb
4、Sd1)。この際、照射光学系IOでは、光路スイッ
チPSを切り換えて、エキシマレーザ装置ELからのレ
ーザ光をプロセスチャンバPC2に入射させることがで
きるようにする(ステップSe2)。
【0046】次に、光路スイッチPSの切換の完了を待
って、プロセスチャンバPC2では、XYステージ上を
動作させて、XYステージ上に載置された未処理基板上
にレーザ光を照射する(ステップSd2)。これにより、
未処理基板上に形成されたアモルファスSi層が所望の
領域でレーザアニールされ、多結晶Si層が形成され
る。この際、カセットステーションCSに設けた移載ロ
ボットR1は、カセットCA中の未処理の基板を取り出
す基板受渡を行う(ステップSa3、Sb5)。
【0047】次に、カセットCA中に残りの基板がある
と判断された場合には(ステップSa4、Sb6、Sc3、S
d3、Se3)、ステップSb2、Sc1に戻って、トランスフ
ァチャンバTCに設けた移載ロボットR2は、プロセス
チャンバPC1から処理済み基板を取り出してロードロ
ックチャンバLCに移載するとともに、ロードロックチ
ャンバLCから未処理基板を取り出してプロセスチャン
バPC1にセットする。この際、照射光学系IOでは、
光路スイッチPSを切り換えて、エキシマレーザ装置E
Lからのレーザ光をプロセスチャンバPC1に入射させ
る(ステップSe1)。以上のようにして、処理済み基板
と未処理基板を交換しつつ、次の段階(ステップSa2、
Sb3、Sc3)、さらに次の段階(ステップSb4、Sd1、
Se2)、さらに次の段階(ステップSa3、Sb5、Sd2)
と進む。
【0048】一方、カセットCA中に残りの基板が無い
と判断された場合(ステップSa4、Sb6、Sc3、Sd3、
Se3)、トランスファチャンバTCに設けた移載ロボッ
トR2は、プロセスチャンバPC1から処理済み基板を
取り出してロードロックチャンバLCに移載する(ステ
ップSb7、Sc4)。この場合、ロードロックチャンバL
Cには未処理基板が無いので、基板の交換は行われな
い。また、新たに処理する基板もなく、光路スイッチP
Sの切り換えは行われない。
【0049】次に、カセットステーションCSに設けた
移載ロボットR1は、カセットCA中に処理済み基板を
収納する(ステップSa5、Sb8)。この場合、カセット
CA中には未処理基板が無いので、基板の交換は行われ
ない。また、プロセスチャンバPC1でレーザアニール
を行わない。
【0050】次に、トランスファチャンバTCに設けた
移載ロボットR2は、プロセスチャンバPC2から処理
済み基板を取り出してロードロックチャンバLCに移載
する(ステップSb7、Sc4)。
【0051】次に、カセットステーションCSに設けた
移載ロボットR1は、カセットCA中に処理済み基板を
収納する(ステップSa6、Sb10)。
【0052】図5は、図1に示すレーザアニーリング装
置の制御系を説明するブロック図である。
【0053】制御コンピュータ80は、レーザアニーリ
ング装置全体を統括的に制御する。CSコントローラ8
1は、制御コンピュータ80の指示に基づいてタイミン
グを調整しつつ、カセットステーションCSの動作すな
わち移載ロボットR1の動作を制御する。レーザ発振器
コントローラ82は、制御コンピュータ80の指示に基
づいて、エキシマレーザ装置ELからのレーザ光の発生
タイミングを調整する。
【0054】CNCコントローラ83は、制御コンピュ
ータ80の指示に従って、両プロセスチャンバPC1、
PC2におけるアニールの進行を調整する。具体的に説
明すると、CNCコントローラ83は、両プロセスチャ
ンバPC1、PC2に設けたXYステージ20、120
をレーザ光の照射位置に移動させたり、処理済み基板を
未処理基板と交換するための受渡位置に移動させる。ま
た、レーザ光の照射に際しては、XYステージ20、1
20をX方向に一往復させる。なお、レーザ光は、Y方
向に基板の半分の長さを有し、XYステージ20、12
0の往復に際しては、ステージ位置を基板の半分の長さ
だけずらす。つまり、レーザ光の往復照射によって基板
全面をレーザアニールすることができる。また、両プロ
セスチャンバPC1、PC2に設けたホモジェナイザH
S1、HS2の結像状態を特定の軸方向に関して調整し
て、そのビーム形状やエネルギー密度を調整する。
【0055】シーケンサユニット84は、制御コンピュ
ータ80の指示に基づいて、ロードロックチャンバL
C、トランスファチャンバTC、プロセスチャンバPC
1、PC2、及び照射光学系IOを構成するモータ、セ
ンサ等の各種機器の実際の動作を制御する。具体的に説
明すると、シーケンサユニット84は、トランスファチ
ャンバTCに設けた移載ロボットR2を駆動するための
ロボット用コントローラ回路85aと、空気圧機器類を
適宜動作させる各種ソレノイドバルブを駆動するバルブ
駆動回路85bと、各種センサやスイッチの動作を制御
するするとともに、それらの出力をシーケンサユニット
84に送信するセンサ駆動回路85cと、ロードロック
チャンバLC等に接続された真空ポンプ類を駆動するポ
ンプ駆動回路85dとを備える。ここで、バルブ駆動回
路85bは、空気圧で動作する真空ゲートG1〜G4、
光路スイッチPS、シャッタSU等の開閉、オンオフ等
の状態を調節する。また、センサ駆動回路85cは、各
チャンバに設けた気圧ゲージ、各チャンバの適所に設け
た基板有無センサ、光路スイッチPS等を含むバルブ動
作部に設けたシリンダセンサ若しくはバルブセンサ、プ
ロセスチャンバPC1、PC2等を冷却するための水量
スイッチ等の状態を制御するとともに、その検出出力を
シーケンサユニット84に送信する。
【0056】エネルギーモニタ駆動回路86は、制御コ
ンピュータ80の指示に基づいて、XYステージ20、
120の近傍に配置され、基板に照射されるレーザ光の
強度を検出するエネルギーモニタを制御し、エネルギー
モニタからの検出信号を制御コンピュータ80に送信す
る。
【0057】アッティネータ駆動回路87は、制御コン
ピュータ80の指示に基づいて、照射光学系IOに設け
たアッティネータATの動作状態を制御し、基板に照射
されるレーザ光の強度を目標値に設定する。
【0058】以下、図6〜図9のフローチャートに基づ
いて、図1、図2、及び図5に示すレーザアニーリング
装置の具体的動作を詳細に説明する。
【0059】まず、カセットステーションCSにて、移
載ロボットR1によってカセットCAから基板を取出
し、ロードロックチャンバLCの手前まで搬送する基板
取出処理を行なう(ステップS1)。この際、制御コン
ピュータ80は、CSコントローラ81を介して移載ロ
ボットR1の動作を制御する。そして、制御コンピュー
タ80は、シーケンサユニット84の出力に基づいて、
上記基板取出処理に際してカセットCA中に基板が存在
するか否かを判断する(ステップS2)。カセットCA
中に基板が存在する場合、次のステップに進み、カセッ
トCA中に基板が存在しない場合、基板取出処理以後の
一連の基板処理を中止する。
【0060】次に、全真空ゲートG1〜G4を一旦閉じ
(ステップS3)、ロードロックチャンバLCにN
の不活性ガスを供給してロードロックチャンバLC内を
大気圧の窒素雰囲気とする(ステップS4)。次に、ロ
ードロックチャンバLCのカセットステーションCS側
の真空ゲートG1を開放する(ステップS5)。この
際、制御コンピュータ80は、シーケンサユニット84
を介して、真空ゲートG1〜G4、N用のリークバル
ブ等を適宜動作させる。
【0061】次に、カセットステーションCSの移載ロ
ボットR1を動作させて、カセットCAから取り出した
基板をロードロックチャンバLCに搬入してロードロッ
クチャンバLC中に設けた基板支持部材上に移載する基
板搬入処理を行なう(ステップS6)。この際、制御コ
ンピュータ80は、CSコントローラ81を介して、移
載ロボットR1の動作を適宜制御する。
【0062】次に、ロードロックチャンバLCのカセッ
トステーションCS側の真空ゲートG1を閉止して(ス
テップS7)、ロードロックチャンバLCの真空引き処
理を開始する(ステップS8)。この際、制御コンピュ
ータ80は、シーケンサユニット84を介して、真空ゲ
ートG1、真空ポンプ等を適宜動作させる。
【0063】ステップS8におけるロードロックチャン
バLCの真空引き処理と並行して、プロセスチャンバP
C1中の基板処理用のXYステージ20を受け渡し位置
まで移動させる(ステップS9)。この際、制御コンピ
ュータ80は、CNCコントローラ83を介して、XY
ステージ20を適宜動作させる。
【0064】また、上記真空引き処理と並行して、カセ
ットステーションCSにて、移載ロボットR1によって
カセットCAから基板を取出す基板取出処理を行なう
(ステップS10)。この際、カセットCA中に基板が存
在するか否かを判断し(ステップS11)、カセットCA
中に基板が存在する場合、後述するステップS20に進
み、カセットCA中に基板が存在しない場合、基板取出
処理以後の基板の処理を中止する。
【0065】次に、ロードロックチャンバLCとプロセ
スチャンバPC1とを連通すべく、トランスファチャン
バTCに設けた一対の真空ゲートG2、G3を開放する
(ステップS12)。次に、トランスファチャンバTCの
移載ロボットR2を動作させて、ロードロックチャンバ
LC中に設けた基板支持部材上の未処理基板を、プロセ
スチャンバPC1中の基板処理用のXYステージ20上
に搬送してここに載置する(ステップS13)。そして、
トランスファチャンバTCに設けた一対の真空ゲートG
2、G3を閉止する(ステップS14)。この際、制御コ
ンピュータ80は、シーケンサユニット84を介して、
移載ロボットR2、真空ゲートG2、G3、真空ポンプ
等を適宜動作させる。
【0066】次に、プロセスチャンバPC1の真空引き
処理を開始する(ステップS15)。この際、制御コンピ
ュータ80は、シーケンサユニット84を介して、真空
ポンプ等を適宜動作させる。これと並行して、プロセス
チャンバPC1中の基板処理用のXYステージ120を
照射スタート位置まで移動させる(ステップS16)。こ
の際、制御コンピュータ80は、CNCコントローラ8
3を介して、XYステージ20を適宜動作させる。さら
にここで、処理すべき基板が残存するか否かを判断する
(ステップS17)。この際、制御コンピュータ80は、
シーケンサユニット84を介して所定のセンサ出力を検
出して基板の有無を判定する。
【0067】基板が残存存在しない場合、以後の一連の
基板処理を中止し、基板が残存する場合、ロードロック
チャンバLCにNを供給してロードロックチャンバL
C内を大気圧の窒素雰囲気とする(ステップS18)。次
に、ロードロックチャンバLCのカセットステーション
CS側の真空ゲートG1を開放する(ステップS19)。
次に、カセットステーションCSの移載ロボットR1を
動作させて、ステップS10でカセットCAから取り出し
た基板をロードロックチャンバLCに搬入してロードロ
ックチャンバLC中に設けた基板支持部材上に移載する
基板搬入処理を行なう(ステップS20)。次に、ロード
ロックチャンバLCの真空ゲートG1を閉止して(ステ
ップS31)、ロードロックチャンバLCの真空引き処理
を開始する(ステップS32)。なお、上記ステップS18
〜S32と並行して、プロセスチャンバPC2中の基板処
理用のXYステージ120を受け渡し位置まで移動させ
る(ステップS33)。この際、制御コンピュータ80
は、CNCコントローラ83を介して、XYステージ1
20を適宜動作させる。
【0068】上記の真空引き処理(ステップS32)と同
期して、カセットステーションCSにて、移載ロボット
R1によってカセットCAから基板を取出す基板取出処
理を行なう(ステップS34)。この際、カセットCA中
に基板が存在するか否かを判断し(ステップS35)、カ
セットCA中に基板が存在する場合、後述するステップ
S45に進み、カセットCA中に基板が存在しない場
合、基板取出処理以後の基板の処理を中止する。
【0069】次に、ロードロックチャンバLCの真空引
き処理を終了した段階で、ロードロックチャンバLCと
プロセスチャンバPC2とを連通すべく、トランスファ
チャンバTCに設けた一対の真空ゲートG2、G4を開
放する(ステップS36)。次に、トランスファチャンバ
TCの移載ロボットR2を動作させて、ロードロックチ
ャンバLC中に設けた基板支持部材上の未処理基板を、
プロセスチャンバPC2中の基板処理用のXYステージ
120上に搬送してここに載置する(ステップS37)。
そして、トランスファチャンバTCに設けた一対の真空
ゲートG2、G4を閉止する(ステップS38)。
【0070】以上のような、カセットステーションCS
のカセットCAからプロセスチャンバPC2のXYステ
ージ120上への基板の搬送(ステップS18〜S38等)
と並行して、プロセスチャンバPC1では、XYステー
ジ20上の未処理基板にレーザアニール処理を施す(ス
テップS40)。この際、制御コンピュータ80は、CN
Cコントローラ83を介して、XYステージ20を往復
移動させつつ、レーザ発振器コントローラ82にトリガ
信号を送って基板上にレーザ光を照射させる。これによ
り、基板上にレーザ光が繰り返し照射され、基板の全領
域を走査するようなレーザアニールが行なわれる。
【0071】次に、レーザアニール処理が終了した段階
で、以後処理すべき基板が残存するか否かを判断し(ス
テップS41)、以後処理すべき基板が存在しない場合、
以後の一連の基板処理を中止し、以後処理すべき基板が
存在する場合、照射光学系IOに設けた光路スイッチP
Sを駆動して、プロセスチャンバPC1からプロセスチ
ャンバPC2にエキシマレーザの光路を切替える(ステ
ップS42)。この際、制御コンピュータ80は、シーケ
ンサユニット84を介して光路スイッチPSを動作させ
る。また、シャッタSUを一担閉じてから、光路スイッ
チPSの切換動作を行なわせる。
【0072】一方、ステップS38で真空ゲートG2、G
4を閉止した段階で、プロセスチャンバPC2の真空引
き処理を開始する(ステップS43)。さらにこの際、プ
ロセスチャンバPC2中の基板処理用のXYステージ1
20を照射スタート位置まで移動させる(ステップS4
4)。またこれと並行して、ステップS35でカセットC
A中に基板が存在すると判断された場合、ロードロック
チャンバLCにN等の不活性ガスを供給してロードロ
ックチャンバLC内を大気圧の窒素雰囲気とする(ステ
ップS45)。次に、ロードロックチャンバLCの真空ゲ
ートG1を開放する(ステップS46)。次に、カセット
ステーションCSの移載ロボットR1を動作させて、ス
テップS34でカセットCAから取り出した基板をロード
ロックチャンバLCに搬入してロードロックチャンバL
C中に設けた基板支持部材上に移載する基板搬入処理を
行なう(ステップS47)。次に、ロードロックチャンバ
LCの真空ゲートG1を閉止して(ステップS48)、ロ
ードロックチャンバLCの真空引き処理を開始する(ス
テップS49)。なお、上記ステップS45〜S49と並行し
て、プロセスチャンバPC1では、ステップS40でXY
ステージ上の未処理基板にレーザアニール処理を完了
し、プロセスチャンバPC1中の基板処理用のXYステ
ージを受け渡し位置まで移動させる(ステップS61)。
【0073】ステップS44で、プロセスチャンバPC2
のXYステージ120を照射スタート位置まで移動させ
るとともに、ステップS42でエキシマレーザの光路を切
替えた段階で、プロセスチャンバPC2のXYステージ
上の未処理基板にレーザアニール処理を施す(ステップ
S62)。具体的には、XYステージ120を往復移動さ
せつつ基板上にレーザビームを繰り返し照射して、基板
上の全領域を徐々にレーザアニールする。
【0074】一方、ステップS49の真空引き処理と同期
して、カセットステーションCSにて、プロセスチャン
バPC2で処理すべき基板を移載ロボットR1によって
カセットCAから取出す基板取出処理を行なう(ステッ
プS63)。この際、カセットCA中に基板が存在するか
否かを判断し(ステップS64)、カセットCA中に基板
が存在する場合、後述するステップS74に進み、カセッ
トCA中に基板が存在しない場合、基板取出処理以後の
一連の基板処理を中止する。
【0075】ステップS49の真空引き処理が終了し、ス
テップS61でプロセスチャンバPC1中のXY20ステ
ージの受渡位置への移動が終了した段階で、トランスフ
ァチャンバTCに設けた一対の真空ゲートG2、G3を
開放する(ステップS65)。次に、プロセスチャンバP
C1中に処理済みの基板が残存するか否かを判断する
(ステップS66)。基板が存在しない場合、後述するス
テップS467に進み、基板が存在する場合、トランスフ
ァチャンバTCの移載ロボットR2を動作させて、ロー
ドロックチャンバLC中に設けた基板支持部材上の未処
理基板を、プロセスチャンバPC1中のXY20ステー
ジ上の処理済み基板と交換する(ステップS67)。そし
て、トランスファチャンバTCに設けた一対の真空ゲー
トG2、G3を閉止する(ステップS68)。次に、プロ
セスチャンバPC1の真空引き処理を開始する(ステッ
プS69)。これと並行して、プロセスチャンバPC1中
のXYステージ20を照射スタート位置まで移動させる
(ステップS70)。
【0076】一方、プロセスチャンバPC2では、ステ
ップS62でXYステージ120上の未処理基板にレーザ
アニール処理を完了し、上記ステップS69、S70等と前
後して、プロセスチャンバPC2中の基板処理用のXY
ステージ120を受け渡し位置まで移動させる(ステッ
プS71)。また、以後処理すべき基板が残存するか否か
を判断し(ステップS72)、以後処理すべき基板が存在
しない場合、以後の一連の基板処理を中止し、以後処理
すべき基板が存在する場合、ステップS65〜S68と並行
して、照射光学系に設けた光路スイッチPSを駆動し、
プロセスチャンバPC2からプロセスチャンバPC1に
エキシマレーザの光路を切替える(ステップS73)。こ
の際、シャッタSUを一旦閉じてから、光路スイッチP
Sを切換動作させる。
【0077】ステップS49、S65〜S68で、トランスフ
ァチャンバTC中の未処理基板とプロセスチャンバPC
1中の処理済み基板との交換が完了した段階で、ステッ
プS64でカセットCA中に基板が存在すると判断されて
いれは、ロードロックチャンバLCにNを供給してロ
ードロックチャンバLC内を大気圧の窒素雰囲気とする
(ステップS74)。次に、ロードロックチャンバLCの
真空ゲートG1を開放する(ステップS75)。次に、カ
セットステーションCSの移載ロボットR1を動作させ
て、ステップS63でカセットCAから取り出した未処理
基板とロードロックチャンバLC中の処理済み基板とを
交換する基板交換処理を行なう(ステップS76)。次
に、ロードロックチャンバLCの真空ゲートG1を閉止
して(ステップS77)、ロードロックチャンバLCの真
空引き処理を開始する(ステップS78)。なお、上記ス
テップS74〜S78と並行して、プロセスチャンバPC1
では、XYステージ上の未処理基板にレーザアニール処
理を施す(ステップS91)。
【0078】次に、プロセスチャンバPC1でレーザア
ニール処理が終了した段階で、以後処理すべき基板が残
存するか否かを判断し(ステップS92)、以後処理すべ
き基板が存在しない場合、以後の一連の基板処理を中止
し、以後処理すべき基板が存在する場合、照射光学系に
設けた光路スイッチPSを駆動して、プロセスチャンバ
PC1からプロセスチャンバPC2にエキシマレーザの
光路を切替える(ステップS93)。
【0079】一方、ステップS78の真空引き処理と同期
して、カセットステーションCSにて、プロセスチャン
バPC1で処理すべき基板を移載ロボットR1によって
カセットCAから取出す基板取出処理を行なう(ステッ
プS163)。この際、カセットCA中に基板が存在する
か否かを判断し(ステップS164)、カセットCA中に
基板が存在する場合、後述するステップS174に進み、
カセットCA中に基板が存在しない場合、基板取出処理
以後の一連の基板処理を中止する。
【0080】ステップS91においてプロセスチャンバP
C1でレーザアニール処理を行うのと並行して、ステッ
プS71でプロセスチャンバPC2中のXY120ステー
ジが受渡位置へ移動を完了した段階で、トランスファチ
ャンバTCに設けた一対の真空ゲートG2、G4を開放
する(ステップS165)。次に、プロセスチャンバPC
2中に処理済みの基板が残存するか否かを判断する(ス
テップS166)。基板が存在しない場合、後述するステ
ップS567に進み、基板が存在する場合、トランスファ
チャンバTCの移載ロボットR2を動作させて、ロード
ロックチャンバLC中の未処理基板を、プロセスチャン
バPC2中のXYステージ上の処理済み基板と交換する
(ステップS167)。そして、トランスファチャンバT
Cに設けた一対の真空ゲートG2、G3を閉止する(ス
テップS168)。次に、プロセスチャンバPC2の真空
引き処理を開始する(ステップS169)。これと並行し
て、プロセスチャンバPC2中のXYステージ120を
照射スタート位置まで移動させる(ステップS170)。
【0081】一方、プロセスチャンバPC1では、ステ
ップS91でXYステージ上の未処理基板にレーザアニー
ル処理を完了するとともにステップS93で光路を切り換
えた段階で、プロセスチャンバPC1中の基板処理用の
XYステージ20を受け渡し位置まで移動させる(ステ
ップS171)。その後は、ステップS65に戻って、プロ
セスチャンバPC1とロードロックチャンバLCとの間
で基板の受け渡しを行なう。
【0082】ステップS78、S165〜S168で、トランス
ファチャンバTC中の未処理基板とプロセスチャンバP
C2中の処理済み基板との交換が完了した段階で、ステ
ップS164でカセットCA中に基板が存在すると判断さ
れていれば、ロードロックチャンバLCにNを供給し
てロードロックチャンバLC内を大気圧の窒素雰囲気と
する(ステップS174)。次に、ロードロックチャンバ
LCの真空ゲートG1を開放する(ステップS175)。
次に、カセットステーションCSの移載ロボットR1を
動作させて、ステップS163でカセットCAから取り出
した未処理基板とロードロックチャンバLC中の処理済
み基板とを交換する基板交換処理を行なう(ステップS
176)。次に、ロードロックチャンバLCの真空ゲート
G1を閉止して(ステップS177)、ロードロックチャ
ンバLCの真空引き処理を開始する(ステップS17
8)。なお、上記ステップS174〜S178と並行して、プ
ロセスチャンバPC2では、XYステージ上の未処理基
板にレーザアニール処理を施す(ステップS191)。
【0083】次に、レーザアニール処理が終了した段階
で、以後処理すべき基板が残存するか否かを判断し(ス
テップS192)、以後処理すべき基板が存在しない場
合、以後の一連の基板処理を中止し、以後処理すべき基
板が存在する場合、照射光学系に設けた光路スイッチP
Sを駆動して、プロセスチャンバPC1からプロセスチ
ャンバPC2にエキシマレーザの光路を切替える(ステ
ップS193)。
【0084】一方、ステップS178の真空引き処理と同
期して、カセットステーションCSにて、プロセスチャ
ンバPC1で処理すべき基板を移載ロボットR1によっ
てカセットCAから取出す基板取出処理を行なう(ステ
ップS263)。この際、カセットCA中に基板が存在す
るか否かを判断し(ステップS264)、カセットCA中
に基板が存在する場合、ステップS74に戻り、カセット
CA中に基板が存在しない場合、基板取出処理以後の一
連の基板処理を中止する。
【0085】一方、プロセスチャンバPC2では、ステ
ップS191でXYステージ上の未処理基板にレーザアニ
ール処理を完了し、プロセスチャンバPC2中の基板処
理用のXYステージを受け渡し位置まで移動させる(ス
テップS271)。その後は、ステップS165に戻って、プ
ロセスチャンバPC2とロードロックチャンバLCとの
間で基板の受け渡しを行なう。
【0086】なお、ステップS66で処理すべき基板が存
在しないと判断された場合、トランスファチャンバTC
の移載ロボットR2を動作させて、プロセスチャンバP
C1中のXYステージ20上の処理済み基板をロードロ
ックチャンバLC中に設けた基板支持部材上に移送する
(ステップS467)。そして、トランスファチャンバT
Cに設けた一対の真空ゲートG2、G3を閉止する(ス
テップS468)。次に、ロードロックチャンバLCにN
を供給してロードロックチャンバLC内を大気圧の窒
素雰囲気とする(ステップS474)。次に、ロードロッ
クチャンバLCの真空ゲートG1を開放する(ステップ
S475)。次に、カセットステーションCSの移載ロボ
ットR1を動作させて、ロードロックチャンバLC中の
処理済み基板をカセットCAに収納する(ステップS47
6)。最後に、ロードロックチャンバLCの真空ゲート
G1を閉止する。(ステップS477)。
【0087】また、ステップS166で処理すべき基板が
存在しないと判断された場合、トランスファチャンバT
Cの移載ロボットR2を動作させて、プロセスチャンバ
PC2中のXYステージ120上の処理済み基板をロー
ドロックチャンバLC中に設けた基板支持部材上に移送
する(ステップS567)。そして、トランスファチャン
バTCに設けた一対の真空ゲートG2、G4を閉止する
(ステップS568)。次に、ロードロックチャンバLC
にN等の不活性ガスを供給してロードロックチャンバ
LC内を大気圧の窒素雰囲気とする(ステップS57
4)。次に、ロードロックチャンバLCの真空ゲートG
1を開放する(ステップS575)。次に、カセットステ
ーションCSの移載ロボットR1を動作させて、ロード
ロックチャンバLC中の処理済み基板をカセットCAに
収納する(ステップS576)。最後に、ロードロックチ
ャンバLCの真空ゲートG1を閉止する。(ステップS
577)。
【0088】以上の処理において、ステップS65〜S68
は、図3のステップSb2、Sc1に対応する。また、ステ
ップS73は、図3のステップSe1に対応する。ステップ
S69、S70、S91は、図3のステップSc2に対応する。
ステップS74〜S77は、図3のステップSa2に対応す
る。
【0089】また以上の処理において、ステップS165
〜S168は、図3のステップSb4、Sd1に対応する。ま
た、ステップS93は、図3のステップSe2に対応する。
ステップS169、S170、S191は、図3のステップSd2
に対応する。ステップS174〜S177は、図3のステップ
Sa3に対応する。
【0090】以上の実施形態では、一方のプロセスチャ
ンバPC1でアニール処理している間に他方のプロセス
チャンバPC2にて他の処理(具体的には、プロセスチ
ャンバPC2にロードロックチャンバLCから基板を搬
送する時間、プロセスチャンバPC2内のX−Yステー
ジにて基板をアニール処理開始位置に移動させる時間、
アニール処理完了後にX−Yステージにて基板を基板搬
送位置に移動させる時間、通信時間等)を実行すること
ができるようになり、大幅なスループットの向上を達成
することができる。
【0091】以下、スループットに関する簡単な試算を
示す。例えば、基板サイズ600×720mmの場合、
従来型の装置(プロセスチャンバ1台のみの処理装置)
を使用した場合、 アニール処理時間:約3.8分 (レーザ発振周波数300Hz、ビームサイズ300×
0.45mm、2列往復照射、オーバラップ率95%、
1列から2列目へのステージ移動時間など含む) 基板搬送時間:約1.5分 照射開始、基板搬送位置移動時間など:約0.3分 となる。したがって、プロセスチャンバが1台のみの構
成では、基板を1枚処理するのに必要な時間は約5.6
分となる。
【0092】一方、実施形態のようにプロセスチャンバ
が2台の構成とすれば、基板を1枚処理する時間は、ア
ニール処理時間約3.8分に、光路スイッチPSにおい
て反射部材MPが移動する時間を足した時間、すなわち
約3.9分となる。よって、この場合、約30%以上ス
ループットを向上させることができる。
【0093】〔第2実施形態〕以下、第2実施形態の処
理装置について説明する。第2実施形態の装置は、低温
ポリシリコンTFT液晶基板用のレーザアニーリング装
置であり、第1実施形態の装置部分のうちアニール用の
光源や光学系に対して変更を施したものとなっている。
なお、図1に示す第1実施形態の装置において、カセッ
トステーションCS、ロードロックチャンバLC、プロ
セスチャンバPC1、PC2、及びトランスファチャン
バTCは、第2実施形態の装置にも共通するものであ
り、以下では図1の装置と異なる光源や光学系の部分に
ついて説明する。
【0094】図12は、第2実施形態に係るレーザアニ
ーリング装置のうち光学系の構成及び配置を説明する斜
視図である。図示のように、このレーザアニーリング装
置は、ポリシリコンをアニールするためのレーザ光を発
生する光源として、一対の光源ユニットである一対のエ
キシマレーザ装置EL1、EL2を備える。また、両エ
キシマレーザ装置EL1、EL2と一対のプロセスチャ
ンバPC1、PC2との間に配置される照射光学系IO
Rは、両エキシマレーザ装置EL1、EL2からのレー
ザ光を選択的に切り換えて光路スイッチPSに導くため
の光源切換手段である光源スイッチSSを備える。
【0095】第1エキシマレーザ装置EL1からのレー
ザ光は、切換ミラー装置SM1、SM2を経てプロセス
シャッタPRSを経た後、光源切換用の光源スイッチS
Sに入射する。第2エキシマレーザ装置EL1からのレ
ーザ光も、別の切換ミラー装置SM1、SM2を経てプ
ロセスシャッタPRSを経た後、光源切換用の光源スイ
ッチSSに入射する。なお、切換ミラー装置SM1を動
作させることにより、レーザ光をパワーメータPMに導
くことができ、両エキシマレーザ装置EL1、EL2の
出力を確認することができる。また、切換ミラー装置S
M2を動作させることにより、レーザ光をターゲットT
Aに導くことができ、メンテナンスのための光源切換の
前後においても両エキシマレーザ装置EL1、EL2の
光軸を簡易に一致させることができる。両エキシマレー
ザ装置EL1、EL2の光軸調整は、手動でも可能であ
るが、光源スイッチSSによる光源の切換に際して自動
的に光軸調整を行うようにしてもよい。
【0096】光源スイッチSSから出射したいずれか一
方のエキシマレーザ装置EL1、EL2からのレーザ光
は、減光用のNDフィルタNDFと、光強度を可変に調
整するためのアッティネータATと、ビームエキスパン
ダとして機能するアフォーカル光学部AFOとを経て光
路スイッチPSに入射する。ここで、アッティネータA
Tは、エキシマレーザ装置EL1、EL2の切換等に起
因してレーザ光のパワーが変動することを防止する。ま
た、アフォーカル光学部AFOは、アッティネータAT
を経たレーザ光のビーム径等を調節することにより、エ
キシマレーザ装置EL1、EL2の切換や経時変化等に
起因して基板W上に投影される線状ビームのビームプロ
ファイルが変動することを防止する。
【0097】このようにアフォーカル光学部AFOやア
ッティネータATを設けている理由について、ここで具
体的に説明する。エキシマレーザ装置EL1、EL2の
ようなガスレーザでは、YAGレーザ等の固体レーザと
比較して、基板W上におけるエネルギ密度やビームプロ
ファイルをポリシリコンのアニールに要求されるレベル
で一定に保つことが通常困難である。特にガスレーザに
はメンテナンスが不可欠であり、光源すなわちエキシマ
レーザ装置EL1、EL2をメンテナンスのために単に
切り換えただけでは、その切換に際して処理不均一等の
問題が著しく発生する。このような背景から、本実施形
態では、レーザ光の照射特性を随時調節することができ
るアフォーカル光学部AFOやアッティネータATを組
み込んでいる。
【0098】光路スイッチPSから出射したレーザ光
は、シリンドリカルレンズ部HSaとフォーカスレンズ
部HSbとからなる一対のホモジェナイザHS1、HS
2のいずれか一方に入射し、対応するプロセスチャンバ
PC1、PC2中の基板W上に線状ビームとして入射す
る。この線状ビームは、第1実施形態の場合と同様に、
その短尺方向に走査され、基板W全面の走査によって基
板W上のポリシリコンを均一に結晶化することができ
る。なお、各ホモジェナイザHS1、HS2を構成する
フォーカスレンズ部HSbの下方位置には、光路上に進
退可能なモニタミラーMMがそれぞれ配置されている。
モニタミラーMMを光路上に挿入すると、基板W上に入
射すべきレーザ光は、ビームプロファイラBPに入射す
る。このビームプロファイラBPは、ラインセンサカメ
ラ等からなり、基板W上に投影される線状ビームのエネ
ルギ分布を検出する。ビームプロファイラBPは光軸に
垂直な方向に移動可能になっており、所定以上移動させ
ると、モニタミラーMMで反射されたレーザ光は、ビー
ムプロファイラBPの後方に配置したエネルギモニタE
Mに入射する。このエネルギモニタEMは、ジュールメ
ータ等からなり、基板W上に投影される線状ビームのエ
ネルギ密度を検出する。
【0099】図13は、図12に示す光学系を動作させ
る制御装置を説明するブロック図である。なお、この図
では、図12の切換ミラー装置SMや減光用のNDフィ
ルタNDF等を説明の簡潔のために省略している。
【0100】駆動回路91は、ミラーやその駆動部材か
らなる光源スイッチSSのアクチュエータ部を適当なタ
イミングで動作させて、いずれか一方のエキシマレーザ
装置EL1、EL2からのレーザ光を選択的にアッティ
ネータATに導く。例えば、第1エキシマレーザ装置E
L1をガス交換やオーバホールのために停止させる必要
が生じた際には、駆動回路91を介して光源スイッチS
Sを動作させて、アッティネータATに導くレーザ光を
第1エキシマレーザ装置EL1のものから第2エキシマ
レーザ装置EL2のものに切り換える。これにより、第
1エキシマレーザ装置EL1の動作をしばらく停止させ
てメンテナンス作業を行うことができ、かつ、光路スイ
ッチPSやホモジェナイザHS1、HS2に常時レーザ
光を供給することができる。
【0101】駆動回路92は、アッティネータATに設
けたステッピングモータを適宜動作させて、プロセスチ
ャンバPC1、PC2に導かれるレーザ光のエネルギ密
度を調節する。例えば、光源スイッチSSの動作によっ
て第1エキシマレーザ装置EL1から第2エキシマレー
ザ装置EL2に光源が切り換わった場合、光源スイッチ
SSを出射するレーザ光のエネルギ密度が大きく変動す
る可能性があるが、駆動回路92を介してアッティネー
タATを動作させることにより、ホモジェナイザHS
1、HS2等に導かれるレーザ光のエネルギ密度を一定
に保つことができる。
【0102】駆動回路93は、レンズ要素、ガイド、ス
テッピングモータ等からなるアフォーカル光学部AFO
のステッピングモータを適宜動作させて、プロセスチャ
ンバPC1、PC2に導かれるレーザ光のビームプロフ
ァイルを調節する。例えば、光源スイッチSSの動作に
よって第1エキシマレーザ装置EL1から第2エキシマ
レーザ装置EL2に光源が切り換わった場合、ホモジェ
ナイザHS1、HS2を経てプロセスチャンバPC1、
PC2中の基板W上に投影される線状ビームのビームプ
ロファイルが大きく変動する可能性があるが、駆動回路
93を介してアフォーカル光学部AFOを適宜動作させ
ることにより、基板W上に投影される線状ビームのビー
ムプロファイルをほぼ一定に保つことができる。
【0103】駆動回路94は、ミラーやその駆動部材か
らなる光路スイッチPSのアクチュエータ部を適当なタ
イミングで動作させて、アッティネータAT及びアフォ
ーカル光学部AFOを経たレーザ光の光路を切り換え
て、レーザ光を一対のホモジェナイザHS1、HS2の
いずれか一方に入射させる。例えば、第1プロセスチャ
ンバPC1で基板Wのレーザアニールが終了した場合に
は、駆動回路94を介して光路スイッチPSを動作させ
て、第1プロセスチャンバPC1側のホモジェナイザH
S1に導いていたレーザ光を第2プロセスチャンバPC
2側のホモジェナイザHS2に導く。このように、第1
及び第プロセスチャンバPC1、PC2に交互にレーザ
光を供給することで、基板Wの交換等にともなってエキ
シマレーザ装置の出力が周期的に停止することを防止で
き、或いはエキシマレーザ装置からの出力が無駄に捨て
打ちされることを防止できる。
【0104】駆動装置96は、光源スイッチSS等と同
様の駆動部材とこの駆動部材を動作させるための駆動回
路とを備える。つまり、駆動装置96は、制御コンピュ
ータ99からの制御信号に基づいてモニタミラーMMを
光路上に進退させることができる。これにより、レーザ
アニールの合間等において、基板W上に投影すべき線状
ビームをエネルギモニタEMに導いてそのエネルギ密度
を適宜検出させることができる。さらに、ビームプロフ
ァイラBPをモニタミラーMMとエネルギモニタEMと
の間の光路上に配置すれば、基板W上に投影すべき線状
ビームをビームプロファイラBPに導いてそのビームプ
ロファイルを適宜検出させることができる。
【0105】制御コンピュータ99は、駆動回路91〜
94の動作を制御して、光源スイッチSS、アッティネ
ータAT、アフォーカル光学部AFO、光路スイッチP
S等を適当なタイミングで適宜動作させる。つまり、制
御コンピュータ99からの制御信号により、レーザ光を
取り出すエキシマレーザ装置EL1、EL2を選択的に
切り換えることができ、レーザ光を入射させるプロセス
チャンバPC1、PC2を選択的に切り換えることがで
き、プロセスチャンバPC1、PC2中の基板Wに入射
するレーザ光のエネルギ密度やビームプロファイルを監
視してこれらを所望の状態に調節することができる。
【0106】なお以上において、アッティネータAT、
アフォーカル光学部AFO、エネルギモニタEM、ビー
ムプロファイラBP、駆動回路91〜93、駆動装置9
6、制御コンピュータ99等は、照射調整手段を構成す
る。
【0107】図14及び図15は、図12等に示すレー
ザアニーリング装置の動作を概念的に説明するフローチ
ャートであり、図3及び図4のフローチャートに対応す
る。第2実施形態のレーザアニーリング装置の基本的な
動作は、第1実施形態のレーザアニーリング装置と同様
であるが、照射光学系IORの動作が第1実施形態の照
射光学系IOと多少異なる。
【0108】まず、ステップSe1で光路スイッチPSを
切り換える際には、必要に応じて光源スイッチSSを切
り換えることもできる。つまり、プロセスチャンバPC
1に切り換えてレーザ光を入射させるのと相前後して、
レーザ光を取り出す光源ユニットを第1及び第2エキシ
マレーザ装置EL1、EL2のいずれか一方から他方に
切り換えることもできる。なお、光源スイッチSSは、
光路スイッチPSの動作ごとに動作させるものではな
く、光路スイッチPSを例えば1000回動作させた場
合に1回といった一定頻度で動作させることができる。
また、光源スイッチSSは、例えば1日1回といった一
定時間間隔で光路スイッチPSの動作タイミングに合わ
せて動作させることもできる。
【0109】ステップSe1の後であってアニール処理
(ステップSc2)の前には、アッティネータATやアフ
ォーカル光学部AFOを調節して基板Wに入射するレー
ザ光の照射状態を調節する(ステップSc11)。具体的
には、モニタミラーMMを光路上に挿入して基板Wに入
射する線状ビームのエネルギ密度やビームプロファイル
を監視し、これらが所定の基準範囲から外れている場合
には、アッティネータATを動作させてエネルギ密度が
基準範囲に収まるようにし、或いはアフォーカル光学部
AFOを動作させてビームプロファイルが基準範囲に収
まるようにする。なお、このステップSc11は、光路ス
イッチPSの動作ごとに実行する必要はなく、光源スイ
ッチSSが切り換えられた場合にのみ実行するものとで
きる。
【0110】さらに、ステップSe2で光路スイッチPS
を切り換える際にも、光源スイッチSSを切り換えるこ
とができる。つまり、プロセスチャンバPC2に切り換
えてレーザ光を入射させるのと相前後して、レーザ光を
取り出す光源ユニットを第1及び第2エキシマレーザ装
置EL1、EL2のいずれか一方から他方に切り換える
ことができる。なお、光源スイッチSSは、光路スイッ
チPSに対して一定頻度で動作させることができ、或い
は、一定時間間隔で光路スイッチPSの動作タイミング
に合わせて動作させることもできる。
【0111】ステップSe2の後であってアニール処理
(ステップSd2)の前にも、ステップSc11と同様に、
アッティネータATやアフォーカル光学部AFOを調節
して基板Wに入射するレーザ光の照射状態を調節する
(ステップSc12)。なお、このステップSc12は、光路
スイッチPSの動作ごとに実行する必要はなく、光源ス
イッチSSが切り換えられた場合にのみ実行するものと
できる。
【0112】以上のように、プロセスチャンバPC1、
PC2の切り換えのタイミングを利用して、一定頻度若
しくは一定時間間隔でエキシマレーザ装置EL1、EL
2を交互に切り換えることで、使用していないエキシマ
レーザ装置の定期的ガス交換等のメンテナンスやオーバ
ホールが可能になる。つまり、ほとんどノンストップで
レーザアニーリング装置を動作させることができ、低温
ポリシリコンTFT液晶基板のレーザアニーリング処理
のスループットを高めることができる。具体的に説明す
ると、1台のエキシマレーザ装置からなる個別の装置で
レーザアニーリングを行う場合、ガス交換のため1日毎
に2時間、オーバホールのため3ヶ月毎に5日程度シス
テムを停止させる必要があるが、本実施形態のように一
対のエキシマレーザ装置EL1、EL2を切り換えつつ
用いる場合、13%程度(2時間/24時間=約8%、
5日/(3ヶ月×30日=5.5%)、生産性を向上さ
せることができる。
【0113】図16は、図14に示すステップSc11の
前段を詳細に説明するフローチャートである。まず、駆
動装置96を動作させてモニタミラーMMを光路上に挿
入する(ステップSe101)。
【0114】次に、光源スイッチSSで選択された第1
及び第2エキシマレーザ装置EL1、EL2のいずれか
一方を発振動作させる(ステップSe102)。これによ
り、レーザ光がエネルギモニタEMに入射する。なお、
エキシマレーザ装置EL1、EL2の切換が直前に行わ
れていない場合、プロセスシャッタPRS(図12参
照)を開放するだけで足る。
【0115】次に、エキシマレーザ装置EL1、EL2
のいずれか一方の発振動作を所定時間継続させて、レー
ザ光の捨て打ちを行ってレーザ光の発振状態を安定化さ
せる(ステップSe103)。なお、エキシマレーザ装置E
L1、EL2の切換が直前に行われていない場合、レー
ザ光の捨て打ちは必要ない。
【0116】次に、エネルギモニタEMの検出結果を制
御コンピュータ99で演算処理して、レーザ光のエネル
ギ測定を行う(ステップSe104)。具体的には、適当に
定めたNパルス分のレーザ光がエネルギモニタEMに入
射する間、レーザ光のエネルギ密度を積算し、この積算
値をNで割って平均エネルギ値を算出する。
【0117】次に、制御コンピュータ99では、ステッ
プSe104で得た平均エネルギ値が許容範囲にあるか否か
を判断する(ステップSe105)。具体的には、ステップ
Se104で得た平均エネルギ値を照射基準エネルギと比較
して誤差を求め、この誤差の絶対値が許容値以下である
か否かを判断する。
【0118】ステップSe105で許容範囲外と判断された
場合、アッティネータATを通過するレーザ光のエネル
ギ密度を調節する(ステップSe106)。具体的には、制
御コンピュータ99が、平均エネルギ値と照射基準エネ
ルギとの差である誤差から、誤差をゼロにするために必
要なアッティネータATの目標駆動量を求める。また、
制御コンピュータ99は、駆動回路92を介してアッテ
ィネータATを目標駆動量だけ動作させて、アッティネ
ータATから出射するレーザ光のエネルギ密度を調節す
る。
【0119】次に、アッティネータATを調節した状態
で次回の計測まで所定時間だけ待機する(ステップSe1
07)。この後は、ステップSe104に戻って、ステップS
e104からステップSe107までの処理を繰り返す。
【0120】一方、ステップSe105で許容範囲内と判断
された場合、駆動装置96を動作させてモニタミラーM
Mを光路上から退避させて、処理を終了する(ステップ
Se108)。
【0121】図17は、図16の処理に引き続いて行わ
れる処理を説明するフローチャートであり、図14に示
すステップSc11の後段を詳細に説明する。
【0122】まず、駆動装置96を動作させてモニタミ
ラーMMを光路上に挿入するとともに、モニタミラーM
Mからの反射光の光路上にビームプロファイラBPを移
動させる(ステップSe201)。これにより、レーザ光が
ビームプロファイラBPに入射する。
【0123】次に、ビームプロファイラBPの検出結果
を制御コンピュータ99で演算処理して、レーザ光のプ
ロファイル測定を行う(ステップSe204)。具体的に
は、ビームプロファイラBPに入射した線状ビームの例
えば短尺方向に関してその強度分布を求める。
【0124】次に、制御コンピュータ99では、ステッ
プSe204で得たプロファイルが許容範囲にあるか否かを
判断する(ステップSe205)。具体的には、ステップS
e204で得たプロファイルを基準プロファイルと比較して
ずれを求め、このずれが許容値以下であるか否かを判断
する。
【0125】ステップSe205で許容範囲外と判断された
場合、アフォーカル光学部AFOを通過するレーザ光の
ビーム幅や発散角を適宜調節する(ステップSe206)。
具体的には、制御コンピュータ99が、計測したプロフ
ァイルの基準プロファイルからのずれに基づいて、この
ずれを最小にするために必要なアフォーカル光学部AF
Oを構成するレンズの目標駆動量を求める。さらに、制
御コンピュータ99は、駆動回路93を介してアフォー
カル光学部AFOを目標駆動量だけ動作させて、ビーム
プロファイラBPすなわち基板Wに投影すべきレーザ光
のプロファイルを調節する。
【0126】次に、アフォーカル光学部AFOを調節し
た状態で次回の計測まで所定時間だけ待機する(ステッ
プSe207)。この後は、ステップSe204に戻って、ステ
ップSe204からステップSe207までの処理を繰り返す。
【0127】一方、ステップSe205で許容範囲内と判断
された場合、駆動装置96を動作させてモニタミラーM
MやビームプロファイラBPを光路上から退避させて、
処理を終了する(ステップSe208)。
【0128】図18は、ステップSe205等において測定
したプロファイルが許容範囲にあるか否かの具体的な判
断方法の一例を説明するグラフである。グラフにおい
て、横軸はビームの短尺方向の位置を示し、縦軸はビー
ムの強度を示す。
【0129】ビーム幅0.4mmの標準的ビームA(実
線)のプロファイルにおける左右の傾斜度合D(プロフ
ァイルの平坦な部分の強度を100%として、例えば1
0〜90%に対応する左右一対の間隔の平均値:図示の
場合140μm)を記憶しておく。そして、制御対象で
ある計測ビームB(点線)についてもプロファイルの傾
斜度合D’を計測し、両傾斜度合D、D’が一致するよ
うに、アフォーカル光学部AFOを構成するレンズ要素
の相対位置を決定することで、計測ビームのプロファイ
ルを標準的ビームのプロファイルに近づけることができ
る。なお、以上の説明では、ビームの傾斜度合について
のみ説明したが、他の光学要素を含めた光学系の構成要
素の位置調整により、短尺方向のビーム幅Cもアフォー
カル光学部AFOの駆動によって調節することができ
る。また、長尺方向の均一性も、アフォーカル光学部A
FO等の駆動によって調節することができる。
【0130】以上、実施形態に即して本発明を説明した
が、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記第1実施形態では、1台のエキシマレーザ
装置ELを一対のプロセスチャンバPC1、PC2で共
用したが、搬送に要する時間の比率が大きい場合、3つ
以上のプロセスチャンバで、1台のエキシマレーザ装置
ELを共用することができる。同様に、上記第2実施形
態では、2台のエキシマレーザ装置ELを一対のプロセ
スチャンバPC1、PC2で共用したが、搬送に要する
時間の比率が大きい場合、3つ以上のプロセスチャンバ
で、2台のエキシマレーザ装置ELを共用することがで
きる。
【0131】また、上記実施形態は、本発明の処理装置
をレーザアニーリング装置に適用したものであるが、安
定に時間を要する光を用いて光処理を行なう各種処理装
置に光源からの光路を切り換えて使用する上記手法を採
用することにより、処理の迅速と、処理の安定性と、コ
スト低減を図ることができる。
【0132】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る第1の処理装置によれば、前記カセットステージ
と前記第1処理ユニットとの間で処理対象が受け渡され
る際に、光路切換手段が光源からの光路を切り換えて前
記処理光を前記第2処理ユニットに導くので、少ない光
源を共用しつつ光処理のスループットを高めることがで
きるとともに、光源の動作を停止させることなく光源か
らの安定した処理光を効率的に利用することができる。
【0133】また、本発明に係る第1の処理方法によれ
ば、前記第1処理ユニット中で前記処理対象を処理する
際に、前記カセットステージと前記第2処理ユニットと
の間で別の処理対象を受け渡すので、少ない光源を共用
しつつ光処理のスループットを高めることができるとと
もに、光源の動作を停止させることなく光源からの安定
した処理光を効率的に利用することができる。
【0134】また、本発明に係る第2の処理装置によれ
ば、光源ユニットのメンテナンス等を実施しても処理光
による処理を長期に中断する必要がなく、効率的な連続
処理を実現することができる。さらに、処理光の照射状
態の変動を適宜防止でき、安定した連続処理を長期に亘
って実現することができる。
【0135】また、本発明に係る第2の処理方法によれ
ば、第1光源ユニットにメンテナンス等を実施しても処
理光による処理を長期に中断する必要がなく、効率的な
連続処理を実現することができる。さらに、処理光の照
射状態の変動を防止し、安定した連続処理を長期に亘っ
て実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のレーザアニーリング装置の全体
構造を説明するブロック図である。
【図2】一方の処理ユニットの内部構造を説明する図で
ある。
【図3】図1の装置における処理を概念的に説明するフ
ローチャートである。
【図4】図1の装置における処理を概念的に説明するフ
ローチャートである。
【図5】図1のレーザアニーリング装置の制御系を説明
するブロック図である。
【図6】図1及び図5に示す装置の具体的な動作を説明
するフローチャートである。
【図7】図1及び図5に示す装置の具体的な動作を説明
するフローチャートである。
【図8】図1及び図5に示す装置の具体的な動作を説明
するフローチャートである。
【図9】図1及び図5に示す装置の具体的な動作を説明
するフローチャートである。
【図10】図1及び図5に示す装置の具体的な動作を説
明するフローチャートである。
【図11】図1及び図5に示す装置の具体的な動作を説
明するフローチャートである。
【図12】第2実施形態のレーザアニーリング装置のう
ち光学系の構成及び配置を説明する斜視図である。
【図13】図12に示す光学系を動作させる制御装置を
説明するブロック図である。
【図14】図1の装置における処理を概念的に説明する
フローチャートである。
【図15】図1の装置における処理を概念的に説明する
フローチャートである。
【図16】図15に示す特定工程(ステップ)の前段を
詳細に説明するフローチャートである。
【図17】図15に示す特定工程(ステップ)の後段を
詳細に説明するフローチャートである。
【図18】測定したプロファイルが許容範囲にあるか否
かの具体的な判断方法を説明するグラフである。
【符号の説明】
20,120 ステージ 30 ステージ駆動装置 40 チャンバ 40a 透過窓 80 制御コンピュータ 81 CSコントローラ 82 レーザ発振器コントローラ 83 CNCコントローラ 84 シーケンサユニット 86 エネルギーモニタ駆動回路 87 アッティネータ駆動回路 EL エキシマレーザ装置 G1〜G4 真空ゲート HS1,HS2 ホモジェナイザ IO 照射光学系 LC ロードロックチャンバ MD 駆動部材 MP 反射部材 PC1,PC2 プロセスチャンバ PS 光路スイッチ R1,R2 移載ロボット TC トランスファチャンバ W 基板

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の処理対象を収容するカセットを載
    置するカセットステーションと、 前記複数の処理対象のうち1つの処理対象を受け取ると
    ともに、処理光の供給を受けて当該1つの処理対象に処
    理を行なう第1処理ユニットと、 前記複数の処理対象のうち1つの処理対象を受け取ると
    ともに、処理光の供給を受けて当該1つの処理対象に処
    理を行なう第2処理ユニットと、 前記第1及び第2処理ユニットと前記カセットステージ
    との間で処理対象を受け渡す搬送装置と、 前記搬送装置が前記カセットステージと前記第1処理ユ
    ニットとの間で処理対象を受け渡す際に、光源からの光
    路を切り換えて前記処理光を前記第2処理ユニットに導
    く光路切換手段とを備える処理装置。
  2. 【請求項2】 前記光路切換手段は、前記搬送装置が前
    記カセットステージと前記第2処理ユニットとの間で処
    理対象を受け渡す際に、前記光源からの前記処理光を前
    記第1処理ユニットに導くことを特徴とする請求項1記
    載の処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2処理ユニットは、真空
    又は不活性雰囲気下で前記処理対象を支持するステージ
    を収容する気密容器をそれぞれ有し、各気密容器は、前
    記処理光を内部に導く入射窓を備え、前記搬送装置は、
    前記第1及び第2処理ユニットに直接的若しくは間接的
    に接続されたロードロックチャンバを介して、前記カセ
    ットステージと前記第1及び第2処理ユニットとの間で
    処理対象を受け渡すことを特徴とする請求項1及び請求
    光2のいずれか記載の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記光源は、前記処理光としてレーザ光
    を発生するガスレーザ装置であり、前記第1及び第2処
    理ユニットは、前記レーザ光を用いて前記処理対象にレ
    ーザアニールを施すことを特徴とする請求項1から請求
    項3のいずれか記載の処理装置。
  5. 【請求項5】 光源からの処理光を光路切換手段を利用
    して第1処理ユニットに導いて当該第1処理ユニット中
    の処理対象に前記処理光を照射する工程と、前記光源か
    らの前記処理光を前記光路切換手段を利用して第2処理
    ユニットに導いて当該第2処理ユニット中の処理対象に
    前記処理光を照射する工程とを備える処理方法であっ
    て、 前記第1処理ユニット中で処理対象を処理する際に、前
    記カセットステージと前記第2処理ユニットとの間で別
    の処理対象を受け渡すことを特徴とする処理方法。
  6. 【請求項6】 前記第2処理ユニット中で処理対象を処
    理する際に、前記カセットステージと前記第1処理ユニ
    ットとの間で別の処理対象を受け渡すことを特徴とする
    請求項5記載の処理方法。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2処理ユニットは、ガス
    レーザ装置からのレーザ光を前記処理光として利用して
    前記処理対象にレーザアニールを施すことを特徴とする
    請求項5及び請求項6のいずれか記載の処理方法。
  8. 【請求項8】 前記光源は、それぞれが処理光を発生す
    る第1及び第2光源ユニットからなり、当該光源を構成
    するいずれかの光源ユニットからの処理光を選択的に切
    り換えて前記光路切換手段に導く光源切換手段と、前記
    第1及び第2光源ユニットから処理対象への処理光の照
    射状態を各光源ユニットごとに個別に調節する照射調整
    手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれか記載の処理装置。
  9. 【請求項9】 前記照射調整手段は、前記光源切換手段
    による処理光の切換に際して生じる処理光の特性変化を
    相殺するように処理光の照射特性を調節することを特徴
    とする請求項1から請求項4のいずれか記載の処理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記光源を構成する第1及び第2光源
    ユニットのいずれかの光源ユニットからの処理光を選択
    的に切り換えて前記光路切換手段に導くとともに、前記
    第1及び第2光源ユニットから処理対象への処理光の照
    射状態を各光源ユニットごとに個別に調節することを特
    徴とする請求項5から請求項7のいずれか記載の処理方
    法。
  11. 【請求項11】 処理光をそれぞれ発生する第1光源ユ
    ニット及び第2光源ユニットを有する光源と、 前記光源を構成するいずれかの光源ユニットからの処理
    光を選択的に切り換えて処理対象に導く光源切換手段
    と、 前記第1及び第2光源ユニットから処理対象への処理光
    の照射状態を各光源ユニットごとに個別に調節する照射
    調整手段とを備える処理装置。
  12. 【請求項12】 前記照射調整手段は、前記光源切換手
    段による処理光の切換に際して生じる処理光の特性変化
    を相殺するように処理光の照射特性を調節することを特
    徴とする請求項11記載の処理装置。
  13. 【請求項13】 前記第1及び第2光源ユニットは、そ
    れぞれ前記処理光としてレーザ光を発生するガスレーザ
    装置であり、各ガスレーザ装置からのレーザ光を選択的
    に処理光として利用して前記処理対象にレーザアニール
    を施す処理室をさらに備えることを特徴とする請求項1
    1及び請求項12のいずれか記載の処理装置。
  14. 【請求項14】 前記照射調整手段は、処理光のビーム
    プロファイルを調節することを特徴とする請求項8、及
    び請求項11から請求項13のいずれか記載の処理装
    置。
  15. 【請求項15】 前記光源から処理対象上に導かれる処
    理光は、ホモジェナイザによって前記処理対象上に線状
    ビームとして投影されるアニール用の紫外レーザ光であ
    り、前記線状ビームは、前記処理対象上で当該線状ビー
    ムの短尺方向に走査されることを特徴とする請求項14
    記載の処理装置。
  16. 【請求項16】 前記照射調整手段は、処理光のエネル
    ギ密度を調節することを特徴とする請求項8、及び請求
    項11から請求項13のいずれか記載の処理装置。
  17. 【請求項17】 第1光源ユニットからの処理光を処理
    対象に導く工程と、 前記第1光源ユニットから前記処理対象への処理光の照
    射状態を調節する工程と、 前記第1光源ユニットからの処理光を第2光源ユニット
    からの処理光に切り換えて処理対象に導く工程と、 前記第2光源ユニットから前記処理対象への処理光の照
    射状態を調節する工程とを備える処理方法。
  18. 【請求項18】 処理光の切換に際して生じる処理光の
    特性変化を相殺するように、処理光の照射特性を調節す
    ることを特徴とする請求項17記載の処理方法。
  19. 【請求項19】 前記第1及び第2光源ユニットは、そ
    れぞれ前記処理光としてレーザ光を発生するガスレーザ
    装置であり、各ガスレーザ装置からのレーザ光を選択的
    に処理光として利用して前記処理対象にレーザアニール
    を施すことを特徴とする請求項17及び請求項18のい
    ずれか記載の処理方法。
  20. 【請求項20】 前記照射状態の調節は、処理光のビー
    ムプロファイル及びエネルギ密度の少なくとも一方の調
    節を含むことを特徴とする請求項17から請求項19の
    いずれか記載の処理方法。
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