JP2002351848A - グラフ表示制御装置及びグラフトレースプログラム - Google Patents

グラフ表示制御装置及びグラフトレースプログラム

Info

Publication number
JP2002351848A
JP2002351848A JP2001163379A JP2001163379A JP2002351848A JP 2002351848 A JP2002351848 A JP 2002351848A JP 2001163379 A JP2001163379 A JP 2001163379A JP 2001163379 A JP2001163379 A JP 2001163379A JP 2002351848 A JP2002351848 A JP 2002351848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graph
pointer
function
displayed
displaying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001163379A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Sudo
智浩 須藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2001163379A priority Critical patent/JP2002351848A/ja
Publication of JP2002351848A publication Critical patent/JP2002351848A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Calculators And Similar Devices (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】画面上に表示された任意のグラフの特徴をより
よく表現することの可能なグラフ表示制御装置を提供す
る。 【解決手段】入力あるいは記憶された関数式に従って表
示部に表示されるグラフに対し(ステップA11〜A1
3)、そのグラフの特徴点(最大値、最小値、極大値、
極小値)を検出して(ステップA14〜A16)、その
特徴点にポインタを表示すると共にその座標値を表示す
る(ステップA17,A18)。そして、トレース移動
操作に伴い、ポインタが表示されている特徴点とは異な
る特徴点にポインタを移動させる(ステップA19〜A
22)。これにより、ポインタによって例えば最大値、
最小値、極大値、極小値などのグラフの特徴的な点の位
置とその座標値を確認することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラフ上の任意の
点をポインタで示し、その座標値を画面上に表示するグ
ラフ表示制御装置及びグラフトレースプログラムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、グラフの表示機能を備えた装置と
して、例えばグラフ関数電卓なるものが存在し、例えば
学校の数学学習などに役立っている。特に、最近のグラ
フ関数電卓では、グラフ描画後にグラフの特性を明確に
する様々な機能が盛り込まれており、その中でも、「ト
レース機能」と呼ばれる、グラフ上の任意の点をポイン
タで示し、その座標値を画面上に表示する機能は有効で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トレース機能では、画面の端や中央にポインタを出現さ
せ、そこからポインタを左右に移動させて、その移動先
のポインタで示されるグラフ上の座標値を表示するだけ
でのものであり、例えばグラフの最大値や最小値だけを
トレースしていくような特殊な機能はない。グラフ関数
電卓を用いた授業が行われる昨今では、従来機能よりさ
らにグラフの特徴を表現するトレース機能が必要とされ
ている。
【0004】そこで、本発明では、画面上に表示された
任意のグラフの特徴をよりよく表現することの可能なグ
ラフ表示制御装置及びグラフトレースプログラムを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
グラフ表示制御装置は、入力あるいは記憶された関数式
に従って表示部に表示されるグラフに対し、そのグラフ
の特徴点を検出して、その特徴点にポインタを前記表示
部に表示させると共に、そのポインタの座標値を表示
し、所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている
特徴点とは異なる特徴点に前記ポインタを移動させるこ
とを特徴とする。
【0006】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意のグラフを表示したときに、ポインタによっ
て例えば最大値、最小値、極大値、極小値などのグラフ
の特徴的な点の位置とその座標値を確認することができ
る。
【0007】また、請求項2では、前記特徴点として、
最大値、最小値、極大値、極小値のいずれかを選択する
選択手段を備えることで、この選択手段によって選択さ
れた特徴点の位置とその座標値を確認することができ
る。
【0008】また、本発明の請求項3に係るグラフ表示
制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って表
示部に表示されるグラフに対し、当該グラフとは別の任
意の関数式が指定された際に、その指定された関数式と
当該グラフとの交点を検出し、その交点にポインタを前
記表示部に表示させると共に、そのポインタの座標値を
表示し、所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されて
いる交点とは異なる交点に前記ポインタを移動させるこ
とを特徴とする。
【0009】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意のグラフを表示したときに、ポインタによっ
て任意の関数式と表示中のグラフとの交点の位置とその
座標値を確認することができる。
【0010】また、本発明の請求項4に係るグラフ表示
制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って表
示部に表示されるグラフに対し、そのグラフの変曲点を
検出し、その変曲点にポインタを前記表示部に表示させ
ると共に、そのポインタの座標値を表示し、所定の操作
に伴い、前記ポインタが表示されている変曲点とは異な
る変曲点に前記ポインタを移動させることを特徴とす
る。
【0011】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意のグラフを表示したときに、ポインタによっ
てそのグラフ上の変曲点の位置とその座標値を確認する
ことができる。
【0012】本発明の請求項5に係るグラフ表示制御装
置は、入力あるいは記憶された関数式に従って表示部に
表示される複数のグラフに対し、これらのグラフの交点
を検出し、その交点位置にポインタを表示させると共
に、そのポインタの座標値を表示し、所定の操作に伴
い、前記ポインタが表示されている交点とは異なる交点
に前記ポインタを移動させることを特徴とする。
【0013】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意の複数のグラフを表示したときに、ポインタ
によって各グラフが交わる点の位置とその座標値を確認
することができる。
【0014】本発明の請求項6に係るグラフ表示制御装
置は、入力あるいは記憶された関数式に従って表示部に
表示されるグラフに対し、そのグラフの不定点を検出
し、その不定点にポインタを前記表示部に表示させると
共に、そのポインタの座標値を表示し、所定の操作に伴
い、前記ポインタが表示されている不定点とは異なる不
定点に前記ポインタを移動させることを特徴とする。
【0015】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意のグラフを表示したときに、ポインタによっ
てグラフ上で表現できない不定点の位置とその座標値を
確認することができる。
【0016】また、本発明の請求項7に係るグラフ表示
制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って表
示部に表示される複数のグラフに対し、これらのグラフ
の組み合わせで、隣り合うグラフ同士が最も接近する点
を検出し、その接近点にポインタを前記表示部に表示さ
せると共に、そのポインタの座標値を表示し、所定の操
作に伴い、前記ポインタが表示されている接近点とは異
なる接近点に前記ポインタを移動させることを特徴とす
る。
【0017】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意の複数のグラフを表示したときに、ポインタ
によって各グラフの接近点の位置とその座標値を確認す
ることができる。
【0018】また、本発明の請求項8に係るグラフ表示
制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って表
示部に表示されるグラフに対し、そのグラフと座標軸と
の交点を検出し、その交点にポインタを前記表示部に表
示させると共に、そのポインタの座標値を表示し、所定
の操作に伴い、前記ポインタが表示されている交点とは
異なる交点に前記ポインタを移動させることを特徴とす
る。
【0019】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意のグラフを表示したときに、ポインタによっ
てそのグラフとXYZの各座標軸との交点の位置とその
座標値を確認することができる。
【0020】また、本発明の請求項9に係るグラフ表示
制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って表
示部に表示されるグラフに対し、任意の円が指定された
際に、この指定された円と当該グラフとの交点を検出
し、その交点にポインタを前記表示部に表示させると共
に、そのポインタの座標値を表示し、所定の操作に伴
い、前記ポインタが表示されている交点とは異なる交点
に前記ポインタを移動させることを特徴とする。
【0021】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意のグラフを表示したときに、ポインタによっ
て任意の円と表示中のグラフとの交点の位置とその座標
値を確認することができる。
【0022】また、本発明の請求項10に係るグラフ表
示制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って
表示部に表示されるグラフに対し、そのグラフ上を移動
させるポインタの移動量が指定された際に、前記グラフ
上に前記ポインタを前記表示部に表示させると共に、そ
のポインタの座標値を表示し、所定の操作に伴い、前記
指定された移動量毎に前記ポインタを移動させることを
特徴とする。
【0023】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意のグラフを表示したときに、そのグラフ上に
ポインタを指定単位で移動させてトレースを行うことが
可能になる。
【0024】また、本発明の請求項11に係るグラフ表
示制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って
表示部に表示されるグラフに対し、任意の範囲及びその
範囲内を分割する数が指定された際に、この指定された
範囲内で分割数を満たす位置にポインタを前記表示部に
表示させると共に、そのポインタの座標値を表示し、所
定の操作に伴い、前記指定範囲内で前記分割数に応じた
移動量毎に前記ポインタを移動させることを特徴とす
る。
【0025】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意のグラフを表示したときに、ポインタによっ
て任意の範囲内で複数分割した場合での位置とその座標
値を確認することができる。
【0026】また、本発明の請求項12に係るグラフ表
示制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って
表示部に表示されるグラフに対し、そのグラフ上を移動
させるポインタの移動範囲が指定された際に、前記指定
された移動範囲内で前記ポインタを前記表示部に表示さ
せると共に、そのポインタの座標値を表示し、所定の操
作に伴い、前記移動範囲内で所定の単位で前記ポインタ
を移動させることを特徴とする。
【0027】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意のグラフを表示したときに、そのグラフの指
定範囲内のみでポインタを移動させてトレースを行うこ
とが可能になる。
【0028】また、本発明の請求項13に係るグラフ表
示制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って
表示部に表示されるグラフに対し、そのグラフ上を移動
させるポインタの座標値をテーブル化して表示し、所定
の操作に伴い、前記ポインタを移動させると共に前記表
示されたテーブルの中で当該ポインタの座標値を特定の
表示形態で示すことを特徴とする。
【0029】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意のグラフを表示したときに、そのグラフの特
徴点などをポインタによってトレースする場合に、ポイ
ンタが示す位置の座標をテーブル上で確認することがで
きる。
【0030】また、本発明の請求項14に係るグラフ表
示制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って
表示部に表示される3次元の複数のグラフに対し、これ
らのグラフの交点を検出し、その交点にポインタを前記
表示部に表示させると共に、そのポインタの座標値を表
示し、さらに、そのポインタに対して原点から当該ポイ
ンタとを結ぶベクトルを表示し、所定の操作に伴い、前
記ポインタが表示されている交点とは異なる交点に前記
ポインタを移動させることを特徴とする。
【0031】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、3次元の複数のグラフを表示したときに、ポイン
タによって空間座標系における交点の位置とその座標値
を確認することができると共に、ベクトル表示によって
交点の位置が見やすくなる。
【0032】また、本発明の請求項15に係るグラフ表
示制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って
表示部に表示される複数のグラフに対し、これらのグラ
フの交点を検出し、その交点によって閉区間が構成され
るか否かを判断し、閉区間が構成される場合に、その閉
区間の頂点にポインタを前記表示部に表示させると共
に、そのポインタの座標値を表示し、所定の操作に伴
い、前記ポインタが表示されている前記閉区間の頂点と
は異なる頂点に前記ポインタを移動させることを特徴と
する。
【0033】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意の複数のグラフを表示したときに、これらの
グラフの交点によって構成される閉区間の頂点座標値を
ポインタによって確認することができる。
【0034】また、本発明の請求項16に係るグラフ表
示制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って
表示部に表示されるグラフに対し、そのグラフ上を移動
させるポインタの移動量が指定された際に、所定の操作
に伴い、前記指定された移動量毎に前記ポインタを移動
させ、前記ポインタの移動先の座標値に基づいて当該グ
ラフの周期を検出し、その検出結果を前記表示部に表示
させることを特徴とする。
【0035】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意のグラフを表示したときに、そのグラフをポ
インタによりトレースすることで、そのグラフの周期を
検出することができる。
【0036】また、本発明の請求項17に係るグラフ表
示制御装置は、入力あるいは記憶された関数式に従って
表示部に表示されるグラフに対し、そのグラフの運動特
性に応じた特徴点を検出し、その特徴点にポインタを前
記表示部に表示させると共に、そのポインタの座標値を
表示し、所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されて
いる特徴点とは異なる特徴点に前記ポインタを移動させ
ることを特徴とする。
【0037】このような構成のグラフ表示制御装置によ
れば、任意のグラフを表示したときにポインタによっ
て、そのグラフで表現される物体の運動の特徴を捉えた
トレースが可能になる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0039】図1は本発明のグラフ表示制御装置の回路
構成を示すブロック図である。本装置は、制御部(CP
U)11を備えており、プログラムの起動によりグラフ
表示に関する一連の処理を行うものであって、特にトレ
ース機能により特殊処理を行うことを特徴としている。
【0040】制御部(CPU)11は、キー入力部12
から入力されるキー入力データや、液晶表示部13の表
示画面上に重ねて設けられたタブレット14から位置検
出回路15を介して入力されるタッチペンによるタッチ
位置データに応じて、ROM16に予め記憶されている
プログラムを起動させ、あるいは記録媒体20に記録さ
れたプログラムを記録媒体読み取り部19により読み取
らせて起動させ、RAM17をワークメモリとして回路
各部の動作制御を行うものである。
【0041】この制御部(CPU)11には、キー入力
部12、液晶表示部13、タブレット14、位置検出回
路15、ROM16、RAM17、記録媒体読み取り部
19が接続され、また、前記液晶表示部13は表示駆動
回路18を介して接続される。
【0042】キー入力部12には、電源のON/OFF
をするための電源キーの他、テンキー,アルファベット
キー等の文字・記号キー群からなるデータ入力キー12
a、データの選択,送り操作やカーソルの移動操作を行
う際に操作される上下左右のカーソルキー12b等が設
けられている。また、このキー入力部12には、本装置
に備えられた各種トレース機能の起動を指示するための
モードキー12cが設けられており、このモードキー1
2cの操作により、以下に示すようなモード1〜16の
トレース機能を選択的に指示することができる。
【0043】モード1:複数のグラフを描画した場合
に、各グラフの最大値だけをトレースしていくMaxト
レース機能、同様に、最小値だけトレースするMini
mumトレース機能などを含む特徴点トレース機能であ
る。 モード2:1つもしくは複数のグラフを描画した場合
に、これらのグラフと任意の指定式に従って描かれるグ
ラフとの交点を検出し、その検出した部分だけをトレー
スする交点トレース機能である。 モード3:1つもしくは複数のグラフを描画した場合
に、それらのグラフが有する変曲点のみをトレースする
変曲点トレース機能である。 モード4:複数のグラフを描画した場合に、これらのグ
ラフの交点について、交点座標値の指定の変数が大きい
順あるいは小さい順にトレースする交点トレース機能で
ある。 モード5:任意のグラフが有する不定点をトレースする
不定点トレース機能である。 モード6:複数のグラフを描画した場合に、交点以外に
2つの隣り合うグラフの距離が最も近い点をトレースす
る接近点トレース機能である。 モード7:関数グラフとXYXの各座標軸との交点をト
レースする交点トレース機能である。 モード8:複数のグラフと指定された任意の円との交点
をトレースする円周トレース機能である。 モード9:各軸方向に任意の幅でポインタを移動させる
ポインタ移動幅の指定トレース機能である。 モード10:表示中のグラフの任意の範囲をn分割し、
その座標上をポインタが移動するn分割トレース機能で
ある。 モード11:ポインタの移動範囲を閉区間で指定して、
その指定された範囲内だけをポイントが移動することが
可能な範囲指定トレース機能である。 モード12:各モードのトレース機能を実施する際に、
予めポインタが通過する点の座標値をテーブル化してグ
ラフと共に表示し、ポインタの移動に伴いテーブルの中
の座標値を反転表示するテーブル表示レース機能であ
る。 モード13:空間座標系における0点に近い点から順に
トレースする交点トレース機能とベクトルの表示機能で
ある。 モード14:複数のグラフで閉区間が形成されたとき、
その頂点だけをトレースする閉区間頂点トレース機能で
ある。 モード15:ユーザが指定した周期でポインタを移動
し、その結果、XYZのいずれかの座標値が一致したか
どうかでグラフの周期を検出する周期検出トレース機能
である。 モード16:数式から物体の運動の特徴を判断し、物体
の運動の特徴点になる部分のみをトレースする運動検出
トレース機能である。
【0044】また、キー入力部12には、前記モード1
〜16の各機能に関連したキーk1〜k4が設けられて
いる。
【0045】k1:グラフの作成を指示するグラフキー
である。 k2:トレース種(最大値、最小値、極大値、極小値
等)の選択を指示するトレース種選択キーであり、モー
ド1の特徴点トレース機能で用いられる。 k3:各モード1〜16において、それぞれのモードに
応じたトレースの実行を指示するトレース実行キーであ
る。 k4:各モード1〜16において、トレースの移動を指
示するトレース移動キーであり、グラフ上に表示された
ポインタを他の位置に移動させる場合に用いられる。
【0046】液晶表示部13は、カラー表示可能な構造
を有し、グラフデータ等の表示を行う。タブレット14
は、この液晶表示部13の表示画面上に重ねて設けら
れ、ペンによりタッチされた位置に応じた電圧信号を発
生するもので、このタブレット14から出力されるタッ
チ位置に応じた電圧信号に基づき、位置検出回路15に
より表示画面に対応させた座標が検出され、このタッチ
位置座標に応じて制御部(CPU)11により操作の内
容が判断される。
【0047】ROM16には、本電子計算機の電子回路
におけるの全体の処理を司るシステムプログラムデータ
が予め記憶されている。RAM17には、制御部(CP
U)11の処理に必要な各種のデータが一時的に格納さ
れる。このRAM17には、モードデータメモリ17
a、表示範囲データメモリ17b、グラフ式データメモ
リ17c、グラフ描画データメモリ17d、検出データ
メモリ17e、円データメモリ17f、ポインタ移動デ
ータメモリ17g、分割範囲データメモリ17h、分割
数データメモリ17i、移動範囲データメモリ17j、
テーブルデータメモリ17k、ポインタ値データメモリ
17lといった各種のデータ格納領域が設けられてい
る。
【0048】モードデータメモリ17aには、前記モー
ドキー12cの操作によって設定されたモード1〜16
を示すフラグデータが記憶される。表示範囲データメモ
リ17bには、グラフの表示範囲(Xmin,Xma
x,Ymin,Ymax)が記憶される。グラフ式デー
タメモリ17cには、キー入力された任意の関数式や演
算式などのグラフ式データが記憶される。グラフ描画デ
ータメモリ17dには、前記グラフ式データメモリ17
cに記憶されたグラフ式データに従って描画されるグラ
フデータが前記グラフ表示範囲に対応させてビットマッ
プデータとして記憶される。
【0049】検出データメモリ17eには、各モード1
〜16で検出されるデータが記憶される。例えば、モー
ド1ではトレース種に応じた各グラフの特徴点(最大
値、最小値、極大値、極小値等)の座標値が記憶され、
モード2では指定数式とグラフとの交点の座標値が記憶
され、モード3ではグラフの変曲点の座標値が記憶され
る。円データメモリ17fには、ユーザが指定した任意
の円の数式や中心座標、半径等の円データが記憶され
る。ポインタ移動データメモリ17gには、トレース実
行時にポインタを移動させるための移動データが記憶さ
れる。
【0050】分割範囲データメモリ17hには、ユーザ
が指定したグラフの分割範囲を示すデータが記憶され
る。分割数データメモリ17iには、ユーザが指定した
グラフの分割数を示すデータが記憶される。移動範囲デ
ータメモリ17jには、ユーザが指定したポインタの移
動範囲を示すデータが記憶される。テーブルデータメモ
リ17kには、グラフ上でポインタを移動させるべき各
位置の座標値をテーブル化したデータが記憶される。ポ
インタ値データメモリ17lには、ポインタの移動に伴
い、その移動先の座標値が記憶される。
【0051】また、表示駆動回路18は、制御部(CP
U)11から出力される表示データに従って液晶表示部
13を駆動する。記録媒体読み取り部19および記録媒
体20は、例えば磁気ディスクなどのメディアとその読
み取り装置(HDD等)である。この記録媒体20に本
発明を実現するためのプログラムを記録して記録媒体読
み取り部19を介して提供することができる。記録媒体
読み取り部19としては、例えばフレキシブルディスク
装置、磁気ディスク装置、光ディスク装置、CD−RO
M装置などであり、記録媒体20はこれらの装置に対応
したメディアである。なお、プログラムの提供方法とし
ては、前記のような記録媒体20に限らず、そのプログ
ラム自体を例えば外部端末からネットワークを介して提
供することでも良い。
【0052】以下に、本装置に備えられた特殊トレース
機能の動作について、モード1〜16の各機能に分けて
説明する。
【0053】(モード1)まず、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード1の機能
が設定された場合について説明する。
【0054】本装置のモード1に関するグラフ表示例を
図2、モード1のフローチャートを図3に示す。
【0055】モード1は、複数のグラフを表示した際の
特殊なトレース機能で、グラフの最大値や最小値をトレ
ースする機能である。従来の関数計算機では、複数のグ
ラフを跨いだトレース機能は存在しなかった。しかし、
グラフ学習する上で、複数のグラフに関して最大値や最
小値などの特徴点をピックアップする機能は重要であ
る。
【0056】例えば、図2(a)に示すように、任意の
グラフ31、32、33が描画された状態で最大値トレ
ース機能の実行指示を行うと、各グラフ31、32、3
3のそれぞれの最大値が検出されて、その中で最も若い
グラフ番号を有するグラフの最大値にポインタPが表示
され、そのX,Y座標値が表示される。すなわち、各グ
ラフ31、32、33の順にグラフ番号が付されている
ものとすると、図2(b)に示すように、グラフ31の
最大値にポインタPが表示され、そのX,Y座標値(−
4,2)が表示される。
【0057】ここで、トレース移動指示(ポインタ移動
指示と同義)を行うと、図2(c)、(d)に示すよう
に、グラフ番号順にグラフ32の最大値、グラフ33の
最大値にポインタPが順に移動して、これらのX,Y座
標値が表示される。なお、ポインタPの移動に伴い、現
在ポインタPが表示されているグラフに対応した関数式
が表示されるようになっている。
【0058】以下に、本装置にて実現されるモード1の
特徴点トレース機能における処理動作について説明す
る。
【0059】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード1を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17aにはモード1を示すフラグデータが記憶されてい
る。なお、以下で示す処理手順はプログラムコードの形
態で図1に示す記録媒体20などに記録されている。
【0060】図3のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めRAM1
7等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記表示範
囲内にグラフの表示を行う(ステップA11〜A1
3)。
【0061】詳しくは、前記設定された表示範囲がRA
M17の表示範囲データメモリ17bに記憶され、前記
入力されたグラフ式あるいは予め用意された各グラフ式
の中で指定されたグラフ式がグラフ式データメモリ17
cに記憶された後、キー入力部12に設けられたグラフ
キーk1の押下に伴い、前記グラフ式データメモリ17
cに記憶されたグラフ式データに従って描画されるグラ
フデータが前記グラフ表示範囲に対応させてビットマッ
プデータとしてグラフ描画データメモリ17dとして記
憶されて液晶表示部13の画面上に描画される。この場
合、複数のグラフ式が入力あいるは指定されていれば、
その入力順あるいは指定順にグラフ番号が付加されて、
これらのグラフ式に対応したグラフが同一画面上に描画
される。この状態が図2(a)である。
【0062】ここで、キー入力部12に設けられたトレ
ース種選択キーk2の操作により表示される図示せぬト
レース種選択画面にてトレース種(最大値、最小値、極
大値、極小値等)を選択した後(ステップA14)、ト
レース実行キーk3を操作して特徴点トレースの実行入
力を行うと(ステップA15)、前記選択されたトレー
ス種に応じた各グラフの特徴点がグラフ式データメモリ
17cに記憶された各グラフの関数式に基づいて検出さ
れ、その特徴点のX,Y座標値が検出データメモリ17
eに記憶される(ステップA16)。例えば、当該グラ
フの関数式がy=f(x)とし、前記トレース種選択画
面にて「最大値」が選択されたとすると、最大値トレー
スが実行され、y=f(x)でy値が最大となるx値が
求められ、そのときのx値とy値に対応したグラフ上の
点の座標値が検出データメモリ17eに記憶される。
【0063】このようにして、各グラフ毎に特徴点が検
出されると、その中でグラフ番号の最も若いグラフの特
徴点の座標値が検出データメモリ17eから呼び出され
て、その特徴点の位置にポインタPが表示されると共に
(ステップA17)、そのポインタPの座標値つまり当
該グラフの特徴点のX,Y座標値が画面上の所定の位置
に表示される(ステップA18)。
【0064】この状態が図2(b)であり、特徴点とし
て最大値を表示する場合が示されている。また、このと
きに当該グラフの関数式を表示しても良い。図2(b)
の例では、グラフ31の最大値のX,Y座標値(−4,
2)が表示され、また、グラフ31に対応したY3=−
(−X−4)+2といった関数式が表示されている。
【0065】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップA19のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、次のグラフの特徴点にポイ
ンタPが移動して(ステップA20、A21→A1
7)、そのポインタPが示す位置のX,Y座標値が表示
される(ステップA18)。この状態が図2(c)、
(d)であり、グラフ32、グラフ33のそれぞれの最
大値の位置にポインタPが順に移動して、そのX,Y座
標値(−1,3)、(1.7,1.99…)が表示され
ると共に、これらのグラフの関数式として、Y2=−X
−2X+2、Y1=(5/X)logXが表示され
ている。
【0066】次のグラフの特徴点がない場合には、最初
にポインタPを表示したグラフの特徴点の座標値が検出
データメモリ17eから呼び出されて、そこにポインタ
Pが再表示され(ステップA21、A22→A17)、
そのポインタPが示す位置のX,Y座標値が表示される
(ステップA18)。
【0067】このように、モード1による特徴点グラフ
トレース機能を用いれば、グラフの最大値、最小値、極
大値(関数が最大となるときの値)、極小値(関数が最
小となるときの値))などの特徴点の位置とそのX,Y
座標値を視覚的に確認することができるため、グラフを
学習する場合などにおいて便利である。
【0068】なお、複数のグラフに限らず、1つのグラ
フに対して前記最大値、最小値、極大値、極小値などの
特徴点を選択的に検出して、ポインタPによりその特徴
点と座標値をトレースすることも可能である。
【0069】(モード2)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード2の機能
が設定された場合について説明する。
【0070】本装置のモード2に関するグラフ表示例を
図4、モード2のフローチャートを図5に示す。
【0071】モード2は、指定された数式(関数式)と
表示中のグラフとの交点のみを連続的にトレースする機
能である。例えば、図4(a)、(b)に示すように、
任意のグラフ41が描画された状態で本トレース機能の
実行入力を行って任意の関数式(ここではY=1/2*
X)を入力もしくは指定すると、図4(c)に示すよう
に、前記関数式に対応した未表示のグラフと表示中のグ
ラフ41との各交点が検出されて、その中で最初の交点
(例えばX座標値の最も小さい交点)の位置にポインタ
Pが表示されると共に、そのX,Y座標値が表示され
る。
【0072】この状態でトレース移動指示を行うと、図
4(d)に示すように、次の交点にポインタPが移動し
て、そこのX,Y座標値が表示される。図4(e)はこ
れらの交点を結んで描画したグラフ42を示している。
【0073】以下に、本装置にて実現されるモード2の
数式と交点とのトレース機能における処理動作について
説明する。
【0074】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード2を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17aにはモード2を示すフラグデータが記憶されてい
る。なお、以下で示す処理手順はプログラムコードの形
態で図1に示す記録媒体20などに記録されている。
【0075】図5のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めRAM1
7等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記表示範
囲内にグラフの表示を行う(ステップB11〜B1
3)。この状態が図4(a)である。
【0076】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作して関数式と交点とのトレースの実行入力を行うと
(ステップB14)、図示せぬ数式入力画面が表示され
て、そこに任意の関数式を入力、確定することにより
(ステップB15、B16)、その入力された関数式に
対応した未表示のグラフと現在表示中のグラフとの各交
点がこれらのグラフの関数式に基づいて検出されて、そ
のX,Y座標値がRAM17の検出データメモリ17e
に記憶される(ステップB17)。そして、これらの交
点の中で例えばX座標値の最も小さい交点の座標値が検
出データメモリ17eから呼び出されて、その交点の位
置にポインタPが表示されると共に(ステップB1
8)、そのポインタPの座標値つまり当該関数式に従っ
た未表示のグラフと現在表示中グラフとの交点のX,Y
座標値が画面上の所定の位置に表示される(ステップB
19)。
【0077】この状態が図4(b)、(c)である。こ
の例では、「Y=1/2*X」といった関数式の入力に
より、その関数式に対応した非表示のグラフ42と表示
中のグラフ41との交点にポインタPが表示され、画面
下部にそのポインタPで示されている交点のX,Y座標
値が表示されている。また、このときに当該グラフ41
の関数式を表示しても良い。
【0078】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップB20のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、次の交点にポインタPが移
動して(ステップB21、B22→B18)、そのポイ
ンタPが示す位置のX,Y座標値が表示される(ステッ
プB19)。この状態が図4(d)である。
【0079】次の交点がなければ、最初にポインタPを
表示した交点の座標値が検出データメモリ17eから呼
び出されて、そこにポインタPが再表示され(ステップ
B22、B23→B18)、そのポインタPが示す位置
のX,Y座標値が表示される(ステップB18)。
【0080】このように、モード2による交点トレース
機能を用いれば、任意の関数式を入力した際に、その関
数式に対応した未表示のグラフと現在表示中のグラフと
の交点をポインタPにより視覚的に確認でき、その交点
の軌跡を明らかにすることができる。
【0081】(モード3)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード3の機能
が設定された場合について説明する。
【0082】本装置のモード3に関するグラフ表示例を
図6、モード3のフローチャートを図7に示す。
【0083】モード3は、グラフの変曲点をピックアッ
プするトレース機能である。前記変曲点とは、曲線y=
f(x)上の点Q(a,f(a))で接線が存在するも
のとし、Qの近くでQによって歩蹴られた曲線の一方と
他方がそれぞれ接線の異なる側にあるときに、そのQを
変曲点という。つまり、曲線が上に凸の状態から上に凹
の状態に、または、上に凹の状態から上に凸の状態に変
わる点が変曲点である。
【0084】例えば、図6(a)に示すように、任意の
グラフ51が描画された状態で、本トレース機能の実行
指示を行うと、そのグラフ51の各変曲点が検出され、
図6(b)に示すように、その中で、例えばX座標値の
最も小さい変曲点にポインタPが表示されると共に、そ
のX,Y座標値が表示される。このときにグラフ51に
対応した関数式も表示される。
【0085】なお、グラフが複数描画されていた場合
は、ユーザが図示せぬグラフ選択用のポインタにより変
曲点の表示対象となるグラフを確定することで、その確
定されたグラフの変曲点が検出されてトレースされる。
【0086】また、変曲点の位置にポインタPが表示さ
れた状態でトレース移動指示を行うと、図6(c)に示
すように、当該グラフ51上の他の変曲点の位置にポイ
ンタPが移動して、そのX,Y座標値が表示される。
【0087】以下に、本装置にて実現されるモード3の
編曲点トレース機能における処理動作について説明す
る。
【0088】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード3を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17aにはモード3を示すフラグデータが記憶されてい
る。なお、以下で示す処理手順はプログラムコードの形
態で図1に示す記録媒体20などに記録されている。
【0089】図7のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めRAM1
7等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記表示範
囲内にグラフの表示を行う(ステップC11〜C1
3)。この状態が図6(a)である。
【0090】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作して変曲点トレースの実行入力を行うと(ステップ
C14)、現在表示されているグラフの変曲点がそのグ
ラフの関数式に基づいて検出されて、そのX,Y座標値
がRAM17の検出データメモリ17eに記憶される
(ステップC15)。そして、これらの変曲点の中で例
えばX座標値の最も小さい変曲点の座標値が検出データ
メモリ17eから呼び出されて、その変曲点の位置にポ
インタPが表示されると共に(ステップC16)、その
ポインタPの座標値つまり当該グラフの変曲点のX,Y
座標値が画面上の所定の位置に表示される(ステップC
17)。
【0091】この状態が図6(b)であり、グラフ51
の最初の変曲点の位置にポインタPが表示され、画面下
部にそのポインタPで示されている変曲点のX,Y座標
値が表示されている。また、このときにグラフ51の関
数式を表示するようにしても良い。
【0092】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップC18のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、次の変曲点にポインタPが
移動して(ステップC19、C20→C16)、そのポ
インタPが示す位置のX,Y座標値が表示される(ステ
ップC17)。この状態が図6(c)であり、グラフ5
1の次の変曲点の位置にポインタPが表示され、画面下
部にそのポインタPで示されている変曲点のX,Y座標
値が表示されている。
【0093】次の変曲点がなければ、最初にポインタP
を表示した変曲点の座標値が検出データメモリ17eか
ら呼び出されて、そこにポインタPが再表示され(ステ
ップC21→C16)、そのポインタPが示す位置の
X,Y座標値が表示される(ステップC17)。
【0094】このように、モード3による変曲点トレー
ス機能を用いれば、任意の関数式に対応したグラフを描
画した後、そのグラフ上では判別しにくい変曲点の位置
をポインタPにて確認できるようになり、グラフを学習
する上で便利である。
【0095】(モード4)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード4の機能
が設定された場合について説明する。
【0096】本装置のモード4に関するグラフ表示例を
図8、モード4のフローチャートを図9に示す。
【0097】モード4は、複数のグラフが表示されてい
る場合の交点値トレースである。例えば、図8(a)に
示すように、任意のグラフ61、62、63が描画され
た状態で本トレース機能の実行入力を行うと、表示中の
各グラフ61、62、63の各交点がそれぞれ検出さ
れ、その中でX座標値の最も小さい交点あるいは最も大
きい交点にポインタPが表示され、そのX,Y座標値が
表示される。図8(b)はX値の最も小さい交点にポイ
ンタPを表示した場合であり、グラフ61とグラフ62
との交点の位置にポインタPが表示され、そのX,Y座
標値(0.2,1.36)が表示されている。そして、
トレース移動指示を行うと、図8(c)、(d)に示す
ように、次にX座標値が小さいものから順にポインタP
が移動して、そのX,Y座標値が表示される。
【0098】以下に、本装置にて実現されるモード4の
グラフ交点トレース機能における処理動作について説明
する。
【0099】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード4を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17aにはモード4を示すフラグデータが記憶されてい
る。なお、以下で示す処理手順はプログラムコードの形
態で図1に示す記録媒体20などに記録されている。
【0100】図9のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
複数の任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めR
AM17等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記
表示範囲内にグラフの表示を行う(ステップD11〜D
13)。この状態が図8(a)であり、複数の関数式に
対応したグラフ61、62、63を表示した場合を示し
ている。
【0101】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作して交点トレースの実行入力を行うと(ステップD
14)、現在表示されている各グラフの交点がこれらの
グラフの関数式に基づいて検出されて、そのX,Y座標
値がRAM17の検出データメモリ17eに記憶される
(ステップD15)。その際、各グラフの交点が存在し
なかった場合には(ステップD16のNo)、例えば
「交点はありません」といったようなエラーメッセージ
が表示されて(ステップD17)、ここでの処理が終了
する。
【0102】各グラフの交点が存在した場合には(ステ
ップD16のYes)、これらの交点の中で例えばX座
標値の最も小さい交点の座標値が検出データメモリ17
eから呼び出されて、その交点の位置にポインタPが表
示されると共に(ステップD18)、そのポインタPの
座標値つまり各グラフの交点のX,Y座標値が画面上の
所定の位置に表示される(ステップD19)。
【0103】この状態が図8(b)であり、グラフ61
とグラフ62との交点の位置にポインタPが表示され、
画面下部にそのポインタPで示されている交点のX,Y
座標値(0.2,1.36)が表示されている。また、
このときにポインタPが表示されたグラフ61及びグラ
フ62の一方のグラフの関数式あるいはその両方のグラ
フの関数式を表示しても良い。
【0104】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップD20のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、次の交点にポインタPが移
動して(ステップD21、D22→D18)、そのポイ
ンタPが示す位置のX,Y座標値が表示される(ステッ
プD19)。この状態が図8(c)、(d)であり、グ
ラフ61とグラフ63との交点、グラフ62とグラフ6
3との交点の位置にポインタPが表示され、画面下部に
そのポインタPで示されている交点のX,Y座標値が表
示されている。
【0105】次の交点がなければ、最初にポインタPを
表示した交点の座標値が検出データメモリ17eから呼
び出されて、そこにポインタPが再表示され(ステップ
D22、D23→D18)、そのポインタPが示す位置
のX,Y座標値が表示される(ステップD19)。
【0106】このように、モード4による交点トレース
機能を用いれば、複数のグラフを描画した際に、これら
の交点の位置を順にポインタPにて確認できるようにな
り、グラフを学習する上で便利である。
【0107】(モード5)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード5の機能
が設定された場合について説明する。
【0108】本装置のモード5に関するグラフ表示例を
図10、モード5のフローチャートを図11に示す。
【0109】モード5は、関数の不定点を検出するトレ
ース機能である。例えば、図10(a)に示すように、
任意のグラフ71、72、73が描画されている状態で
本トレース機能の実行入力を行うと、表示中の各グラフ
71、72、73のそれぞれの不定点が検出され、図1
0(b)に示すように、その不定点を与えるX座標値と
Y=0の位置にポインタPが補助線74と共に表示さ
れ、そのX,Y座標値が表示される。複数の不定点があ
る場合は、トレース移動を指示することにより、図10
(c)に示すように、当該グラフの別の不定点あるいは
異なるグラフの不定点にポインタPが移動し、補助線7
4が表示されて、その不定点のX,Y座標値が表示され
る。
【0110】以下に、本装置にて実現されるモード5の
不定点トレース機能における処理動作について説明す
る。
【0111】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード5を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17aにはモード5を示すフラグデータが記憶されてい
る。なお、以下で示す処理手順はプログラムコードの形
態で図1に示す記録媒体20などに記録されている。
【0112】図11のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めRAM1
7等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記表示範
囲内にグラフの表示を行う(ステップE11〜E1
3)。この状態が図10(a)であり、複数の関数式に
対応したグラフ71、72、73を表示した場合を示し
ている。
【0113】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作して不定点トレースの実行入力を行うと(ステップ
E14)、現在表示されているグラフの不定点がそのグ
ラフの関数式に基づいて検出されて、そのX,Y座標値
がRAM17の検出データメモリ17eに記憶される
(ステップE15)。なお、複数のグラフが表示されて
いる場合には、各グラフのそれぞれに対する不定点が検
出される。また、不定点が存在しなかった場合には(ス
テップE16のNo)、例えば「不定点はありません」
といったようなエラーメッセージが表示されて(ステッ
プE17)、ここでの処理が終了する。
【0114】グラフの不定点が存在した場合には(ステ
ップE16のYes)、これらの不定点の1つが検出デ
ータメモリ17eから呼び出されて、その不定点を与え
るX座標値とY=0の位置にポインタPが補助線74と
共に表示され(ステップE18、E19)、そのポイン
タPの座標値つまり不定点のX,Y座標値が画面上の所
定の位置に表示される(ステップE20)。
【0115】この状態が図10(b)であり、グラフ7
1に対応した関数式の不定点の位置にポインタPが表示
され、画面下部にそのポインタPで示されている不定点
のX,Y座標値(−2,0)が表示されている。
【0116】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップE21のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、次の不定点にポインタPが
移動して(ステップE22、E23→E18)、補助線
の表示と共にそのポインタPが示す位置のX,Y座標値
が表示される(ステップE19、E20)。この状態が
図10(c)であり、グラフ73に対応した関数の不定
点の位置にポインタPが表示され、画面下部にそのポイ
ンタPで示されている不定点のX,Y座標値(2,0)
が表示されている。
【0117】次の不定点がなければ、最初にポインタP
を表示した不定点の座標値が検出データメモリ17eか
ら呼び出されて、そこにポインタPが再表示され(ステ
ップE23、E24→E18)、補助線の表示と共にそ
のポインタPが示す位置のX,Y座標値が表示される
(ステップE20)。
【0118】このように、モード5による不定点トレー
ス機能を用いれば、グラフ上で表現できない不定点をポ
インタPにて示すことができる。
【0119】(モード6)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード6の機能
が設定された場合について説明する。
【0120】本装置のモード6に関するグラフ表示例を
図12、モード6のフローチャートを図13に示す。
【0121】モード6は隣り合ったグラフとの距離が最
も接近する点を検出してトレースする機能である。例え
ば、図12(a)に示すように、任意のグラフ81〜8
5が描画されている状態で本トレース機能の実行入力を
行うと、各グラフ81〜85同士の距離が計算され、そ
の中で2つのグラフの距離が最も近く、かつ、交わった
り接していない点の座標が検出され、図12(b)に示
すように、接近点を有する2つのグラフ81、82上に
ポインタP1、P2が表示され、例えばポインタ切替え
によりそれぞれのX,Y座標値が選択的に表示される。
図12(b)の例では、ポインタP1のX,Y座標値
(−2.9,1.225)が表示され、そのポインタP
1が表示されているグラフ82に対応した関数式とし
て、Y6=−X/4+1/2が表示されている。
【0122】複数の最接近点があれば、トレース移動を
指示することにより、図12(c)に示すように、次の
最接近点を有する2つのグラフ83、84上にポインタ
P1、P2が表示され、例えばポインタ切替えによりそ
れぞれのX,Y座標値が選択的に表示される。
【0123】以下に、本装置にて実現されるモード6の
接近点トレース機能における処理動作について説明す
る。
【0124】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード6を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17aにはモード6を示すフラグデータが記憶されてい
る。なお、以下で示す処理手順はプログラムコードの形
態で図1に示す記録媒体20などに記録されている。
【0125】図13のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めRAM1
7等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記表示範
囲内にグラフの表示を行う(ステップF11〜F1
3)。この状態が図12(a)であり、複数の関数式に
対応したグラフ81〜85を表示した場合を示してい
る。
【0126】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作してグラフ接近点検出トレースの実行入力を行うと
(ステップF14)、現在表示されている全てのグラフ
の組み合わせで、隣り合うグラフ同士が最も接近する点
が各グラフの関数式に基づいて検出されて、そのX,Y
座標値がRAM17の検出データメモリ17eに記憶さ
れる(ステップF15)。接近点が存在しなかった場合
には(ステップF16のNo)、例えば「接近点はあり
ません」といったようなエラーメッセージが表示されて
(ステップF17)、ここでの処理が終了する。
【0127】各グラフ同士の接近点が存在した場合には
(ステップF16のYes)、これらの接近点の中でグ
ラフ番号の最も若いグラフに対応した接近点が検出デー
タメモリ17eから呼び出されて、その接近点の位置に
ポインタP1、P2が表示され(ステップF18)、そ
のポインタP1、P2の座標値つまり当該2つのグラフ
上の接近点のX,Y座標値が画面上の所定の位置に表示
される(ステップF19)。
【0128】この状態が図12(c)であり、グラフ8
1、82上にポインタP1、P2が表示され、そのうち
のポインタP1のX,Y座標値(−2.9,1.22
5)と、そのポインタP1が表示されているグラフ82
に対応した関数式Y6=−X/4+1/2が表示されて
いる。なお、フローチャートでは特に説明はしていない
が、ポインタP2の座標値はポインタ切替えを行うこと
で表示され、それに伴いグラフ81に対応した関数式が
表示されようになっている。
【0129】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップF20のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、次のグラフ同士の接近点に
ポインタP1、P2が移動して(ステップF21、F2
2→F18)、そのポインタP1、P2が示す位置の
X,Y座標値が表示される(ステップF19)。この状
態が図12(d)であり、グラフ83とグラフ64との
接近点の位置にポインタP1、P2が表示され、画面下
部にそのポインタP1で示されている接近点のX,Y座
標値が表示されている。
【0130】次の接近点がなければ、最初にポインタP
1、P2を表示した接近点(最も若いグラフ番号に対応
した接近点)の座標値が検出データメモリ17eから呼
び出されて、そこにポインタP1、P2が再表示され
(ステップF22、F23→F18)、そのポインタP
1、P2が示す位置のX,Y座標値が表示される(ステ
ップF19)。
【0131】このように、モード6による接近点トレー
ス機能を用いれば、各グラフの接近点とその距離をポイ
ンタP1、P2にて示すことが可能になる。
【0132】(モード7)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード7の機能
が設定された場合について説明する。
【0133】本装置のモード7に関するグラフ表示例を
図14、モード7のフローチャートを図15に示す。
【0134】モード7は、XYZの座標軸とグラフとの
交点をトレースする機能である。例えば、図14(a)
に示すように、3次元座標上に任意のグラフ91が描画
されている状態で、本トレース機能の実行入力を行う
と、XYZ軸とグラフとの交点がそれぞれ検出され、ト
レース移動操作に伴い、例えばX軸、Y軸、Z軸の順で
その交点の位置にポインタPが表示され、そのX,Y,
Z座標値が表示される。図14(b)はX軸とグラフ4
1との交点にポインタPが表示された状態を示し、図1
4(c)はトレース移動によりY軸とグラフ41との交
点にポインタPが表示された状態を示している。
【0135】以下に、本装置にて実現されるモード7の
軸との交点トレース機能における処理動作について説明
する。
【0136】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード7を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17aにはモード7示すフラグデータが記憶されてい
る。なお、以下で示す処理手順はプログラムコードの形
態で図1に示す記録媒体20などに記録されている。
【0137】図15のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
複数の任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めR
AM17等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記
表示範囲内にグラフの表示を行う(ステップG11〜G
13)。この状態が図14(a)であり、入力あるいは
指定された関数式に対応した3次元のグラフ91を表示
した場合を示している。
【0138】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作して軸交点トレースの実行入力を行うと(ステップ
G14)、現在表示されているグラフとXYZ軸との交
点がそのグラフの関数式に基づいて検出されて、その
X,Y,Z座標値がRAM17の検出データメモリ17
eに記憶される(ステップG15)。その際、軸交点が
存在しなかった場合には(ステップG16のNo)、例
えば「軸交点はありません」といったようなエラーメッ
セージが表示されて(ステップG17)、ここでの処理
が終了する。
【0139】軸交点が存在した場合には(ステップG1
7のYes)、これらの交点の中で例えばX軸と当該グ
ラフとの交点の座標値が検出データメモリ17eから呼
び出されて、その交点の位置にポインタPが表示される
と共に(ステップG18)、そのポインタPの座標値つ
まり軸交点のX,Y,Z座標値が画面上の所定の位置に
表示される(ステップG19)。
【0140】この状態が図14(b)であり、3次元座
標におけるX軸とグラフ91との交点の位置にポインタ
Pが表示され、画面下部にそのポインタPで示されてい
る交点のX,Y,Z座標値が表示されている。
【0141】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップG20のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、次の交点(同じ軸あるいは
別の軸との交点)にポインタPが移動して(ステップG
21、G22→G18)、そのポインタPが示す位置の
X,Y,Z座標値が表示される(ステップG19)。こ
の状態が図14(c)であり、Y軸とグラフ91との交
点の位置にポインタPが表示され、画面下部にそのポイ
ンタPで示されている交点のX,Y,Z座標値が表示さ
れている。
【0142】次の交点がなければ、最初にポインタPを
表示した交点の座標値が検出データメモリ17eから呼
び出されて、そこにポインタPが再表示され(ステップ
G22、G23→G18)、そのポインタPが示す位置
のX,Y,Z座標値が表示される(ステップG19)。
【0143】このように、モード7による軸交点トレー
ス機能を用いれば、3次元のグラフとXYZ軸との各交
点をポインタPにて示すことが可能であり、その軸交点
の座標値を確認できるようになり、グラフを学習する上
で便利である。
【0144】(モード8)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード8の機能
が設定された場合について説明する。
【0145】モード8に関するグラフ表示例を図16、
モード8のフローチャートを図17に示す。
【0146】モード8は、グラフ描画後に任意の円周上
に存在するグラフ上の点をトレースする機能である。例
えば、図16(a)に示すように、任意のグラフ101
が描画された状態で本トレース機能の実行入力を行う
と、図16(b)に示すように、円の数式もしくは中心
座標、半径を入力する円入力画面102が表示される。
この円入力画面102にて円の数式や中心座標、半径を
入力すると、既に描画されているグラフ101と前記入
力された数式等に従って描かれる未表示の円との交点が
検出され、図16(c)に示すように、その交点を示す
位置にポインタPが表示されると共に、そのX,Y座標
値が表示される。このとき、グラフ101に対応した関
数式も表示される。該当する点が複数ある場合には、ト
レース移動操作により、図16(d)、(e)といった
ようにポインタPが各交点に移動し、その位置でのX,
Y座標値が表示される。図16(f)はこれらの交点を
結んで描画した円グラフ102を示している。
【0147】以下に、本装置にて実現されるモード8の
円周トレース機能における処理動作について説明する。
【0148】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード8を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17aにはモード8を示すフラグデータが記憶されてい
る。なお、以下で示す処理手順はプログラムコードの形
態で図1に示す記録媒体20などに記録されている。
【0149】図17のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めRAM1
7等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記表示範
囲内にグラフの表示を行う(ステップH11〜H1
3)。この状態が図16(a)である。
【0150】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作して円周トレースの実行入力を行うと(ステップH
14)、図16(b)に示すような円入力画面102が
表示されて、そこに任意の円の数式や中心座標、半径等
の円データを入力することにより(ステップH15)、
その入力された円データがRAM17の円データメモリ
17fに格納されて、その円データに従って描画される
未表示の円グラフと現在表示中のグラフとの各交点がこ
れらのグラフの関数式に基づいて検出されて、そのX,
Y座標値がRAM17の検出データメモリ17eに記憶
される(ステップH16)。その際、円との交点が存在
しなかった場合には(ステップH17のNo)、例えば
「交点はありません」といったようなエラーメッセージ
が表示されて(ステップH18)、ここでの処理が終了
する。
【0151】円との交点が存在した場合には(ステップ
H17のYes)、これらの交点の中で例えばX座標値
の最も小さい交点の座標値が検出データメモリ17eか
ら呼び出されて、その交点の位置にポインタPが表示さ
れると共に(ステップH19)、そのポインタPの座標
値つまり当該円のグラフと表示中グラフとの交点のX,
Y座標値が画面上の所定の位置に表示される(ステップ
H20)。
【0152】この状態が図16(c)であり、「半径
2、中心(−1,0)」といった入力により、その入力
されたデータに対応した非表示の円グラフ102と表示
中のグラフ101との交点にポインタPが表示され、画
面下部にそのポインタPで示されている交点のX,Y座
標値(−2.1,1.79)が表示されている。また、
このときに当該グラフ101の関数式Y2=−X−2
X+2を表示しても良い。
【0153】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップH21のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、次の交点にポインタPが移
動して(ステップH22、H23→H19)、そのポイ
ンタPが示す位置のX,Y座標値が表示される(ステッ
プH20)。この状態が図16(d)、(e)である。
【0154】次の交点がなければ、最初にポインタPを
表示した交点の座標値が検出データメモリ17eから呼
び出されて、そこにポインタPが再表示され(ステップ
H23、H24→H19)、そのポインタPが示す位置
のX,Y座標値が表示される(ステップH20)。
【0155】このように、モード8による円周トレース
機能を用いれば、任意の円と現在表示中のグラフとの交
点をポインタPにより視覚的に確認でき、その交点の軌
跡を明らかにすることができる。
【0156】(モード9)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード9の機能
が設定された場合について説明する。
【0157】本装置のモード9に関するグラフ表示例を
図18、モード9のフローチャートを図19に示す。
【0158】モード9は、ポインタの移動幅を任意に設
定できるトレース機能である。例えば、図18(a)に
示すように、任意のグラフ111が描画された状態で本
トレース機能の実行入力を行うと、図18(b)に示す
ように、X軸方向もしくはY軸方向にポインタをどれだ
け移動するかを指定するための移動量指定画面112が
表示される。この移動量指定画面112にてユーザが移
動量を任意に指定すると、まず、図18(c)に示すよ
うにグラフ111上にポインタPが表示されると共に、
そのX,Y座標値が表示される。このとき、グラフ10
1に対応した関数式も表示される。そして、トレース移
動操作を行うと、図18(d)、(e)に示すように、
前記指定された移動量の単位でグラフ111上をポイン
タPが順に移動して、それに対するX,Y座標値が表示
される。この例では、ポインタPをX軸方向に+2ずつ
移動させた場合が示されている。なお、図18(e)に
示すようにポインタPが表示範囲外にある場合には、表
示範囲内に入るように画面がスクロールされる。
【0159】以下に、本装置にて実現されるモード9の
移動幅指定トレース機能における処理動作について説明
する。
【0160】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード9を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17aにはモード9を示すフラグデータが記憶されてい
る。なお、以下で示す処理手順はプログラムコードの形
態で図1に示す記録媒体20などに記録されている。
【0161】図19のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めRAM1
7等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記表示範
囲内にグラフの表示を行う(ステップI11〜I1
3)。この状態が図18(a)である。
【0162】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作してポインタ移動幅指定トレースの実行入力を行う
と(ステップI14)、図18(b)に示すような移動
量指定画面112が表示されて、そこにポインタPの移
動量を入力することにより(ステップI15)、その入
力された移動量がポインタ移動データとしてRAM17
のポインタ移動データメモリ17gに格納され、その移
動データと現在表示中のグラフの関数式に基づいて当該
グラフ上にポインタPが表示されると共に(ステップI
16)、そのX,Y座標値が画面上の所定の位置に表示
される(ステップI17)。
【0163】この状態が図18(c)であり、「X;+
2」といった入力により、その入力されたポインタ移動
データに従って表示中のグラフ111上に例えばX座標
値が最小の場合でのポインタPが表示され、画面下部に
そのポインタPの位置のX,Y座標値(−2,2)が表
示されている。また、このときに当該グラフ111の関
数式Y2=−X−2X+2を表示しても良い。
【0164】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップI18のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、前記ポインタ移動データメ
モリ17gに格納されたポインタ移動データに基づいて
ユーザの指定方向に指定量分だけポインタPが移動して
(ステップI19、I20→I16)、そのポインタP
が示す位置のX,Y座標値が表示される(ステップI1
7)。この状態が図18(d)、(e)である。
【0165】また、ポインタPを移動させたときに表示
範囲を越えてしまう場合には、表示範囲内に入るように
画面がスクロールされてポインタPが表示され(ステッ
プI20、I21→I16)、そのポインタPが示す位
置のX,Y座標値が表示される(ステップI17)。
【0166】このように、モード9による移動指示指定
トレース機能を用いれば、グラフの各変数に任意の幅を
持たせてトレースを行うことが可能になる。
【0167】(モード10)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード2の機
能が設定された場合について説明する。
【0168】本装置のモード10に関するグラフ表示例
を図20、モード10のフローチャートを図21に示
す。
【0169】モード10は、指定範囲をn分割してポイ
ンタを移動するトレース機能である。例えば、図20
(a)に示すように、任意のグラフ121が描画された
状態で本トレース機能の実行入力を行うと、図20
(b)に示すように、グラフ121上の任意の分割範囲
を指定する枠122が表示される。図示せぬペンやカー
ソル移動キー12bを用いて枠122の大きさを指定す
ると、続いて図20(c)に示すような分割数入力画面
123が表示される。この分割数入力画面123にて、
分割数を任意に入力すると、図20(d)に示すよう
に、前記指定範囲内にあるグラフ121上の前記指定分
割数で分割された位置にポインタPが表示されると共
に、そのX,Y座標値が表示される。また、このときに
当該グラフ121の関数式Y2=−X−2X+2を表
示しても良い。
【0170】トレース移動操作を行うと、図20(e)
〜(g)に示すように、前記指定範囲を分割した位置に
ポインタPが順に移動して、そのX,Y座標値が更新さ
れる。
【0171】以下に、本装置にて実現されるモード10
の分割トレース機能における処理動作について説明す
る。
【0172】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード10を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17aにはモード10を示すフラグデータが記憶され
ている。なお、以下で示す処理手順はプログラムコード
の形態で図1に示す記録媒体20などに記録されてい
る。
【0173】図21のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めRAM1
7等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記表示範
囲内にグラフの表示を行う(ステップJ11〜J1
3)。この状態が図20(a)である。
【0174】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作して分割トレースの実行入力を行うと(ステップJ
14)、図20(b)に示すような分割範囲を指定する
枠122が表示されて、その枠122のサイズを調整す
ることにより、当該グラフ121に対する分割範囲を指
定する(ステップJ15)。続いて、図20(c)に示
すような分割数入力画面123が表示されて、その分割
数入力画面123にて分割数を任意に指定する(ステッ
プJ16)。この例では、グラフ121の−2≦X≦1
の範囲で5分割することが指定されている。前記分割範
囲及び分割の指定データはRAM17の分割範囲データ
メモリ17h、分割数データメモリ17iに格納され、
これらの指定データと現在表示中のグラフの関数式に基
づいてポインタPの移動量が算出されてポインタ移動デ
ータメモリ17gに格納される(ステップJ17)。そ
して、当該グラフ上にポインタPが表示されると共に
(ステップJ18)、そのX,Y座標値が画面上の所定
の位置に表示される(ステップJ19)。
【0175】この状態が図20(d)であり、−2≦X
≦1の範囲で5分割するといった指定に対し、表示中の
グラフ121上に例えばX座標値が最小の場合でのポイ
ンタPが表示され、画面下部にそのポインタPで示され
ている位置のX,Y座標値(−2,2)が表示されてい
る。また、このときに当該グラフ121の関数式Y2=
−X−2X+2を表示しても良い。
【0176】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップJ20のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、前記ポインタ移動データメ
モリ17gに格納されたポインタ移動データに基づいて
ユーザの指定範囲の中で指定分割数に対応した移動量分
だけポインタPが移動して(ステップJ21、J22→
J18)、そのポインタPが示す位置のX,Y座標値が
表示される(ステップJ19)。この状態が図20
(e)〜(f)である。
【0177】また、ポインタPを移動させたときに表示
範囲を越えてしまう場合には、表示範囲内に入るように
画面がスクロールされてポインタPが表示され(ステッ
プJ22、J23→J18)、そのポインタPが示す位
置のX,Y座標値が表示される(ステップJ19)。
【0178】このように、モード10による分割トレー
ス機能を用いれば、任意の範囲をn分割するような図形
問題をグラフ電卓上で表現することができる。
【0179】(モード11)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード11の
機能が設定された場合について説明する。
【0180】本装置のモード11に関するグラフ表示例
を図22、モード11のフローチャートを図23に示
す。
【0181】モード11は、任意の閉区間内を移動させ
ることが可能なトレース機能である。例えば、図22
(a)に示すように、任意のグラフ121が描画された
状態で本トレース機能の実行入力を行うと、図22
(b)に示すように、閉区間指定用ポインタ132が表
示され、このポインタ132を任意の位置に指定して閉
区間133を確定する。閉区間133を確定すると、図
22(c)に示すように、グラフ121上にトレース用
のポインタPが表示され、トレース移動操作により、図
22(d)に示すように、閉区間133内に含まれるグ
ラフ121上を1ドットもしくは指定値分だけ自由にポ
インタPを移動させることができる。これに伴い、ポイ
ンタPが示す位置のX,Y座標値が表示され、ポインタ
Pが前記指定した閉区間133外に到達すると、ポイン
タPがそれ以上移動しなくなり、X,Y座標値も更新さ
れない。
【0182】以下に、本装置にて実現されるモード11
の範囲指定トレース機能における処理動作について説明
する。
【0183】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード11を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17aにはモード11を示すフラグデータが記憶され
ている。なお、以下で示す処理手順はプログラムコード
の形態で図1に示す記録媒体20などに記録されてい
る。
【0184】図23のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めRAM1
7等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記表示範
囲内にグラフの表示を行う(ステップK11〜K1
3)。この状態が図22(a)である。
【0185】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作して範囲指定トレースの実行入力を行うと(ステッ
プK14)、図22(b)に示すような閉区間指定用ポ
インタ132が表示され、このポインタ132を移動操
作してポインタPを移動させる任意の範囲(閉区間13
3)を指定する(ステップK15)。この例では、グラ
フ121の−2≦X≦1の範囲が指定されている。この
とき指定された移動範囲を示すデータはRAM17の移
動範囲データメモリ17jに格納され、この移動範囲デ
ータと現在表示中のグラフの関数式に基づいて当該グラ
フ上にポインタPが表示されると共に(ステップK1
6)、そのX,Y座標値が画面上の所定の位置に表示さ
れる(ステップK17)。
【0186】この状態が図22(c)であり、−2≦X
≦1の範囲内で表示中のグラフ131上に例えばX座標
値が最小の場合でのポインタPが表示され、画面下部に
そのポインタPで示されている位置のX,Y座標値(−
2,2)が表示されている。また、このときに当該グラ
フ131の関数式Y2=−X−2X+2を表示しても
良い。
【0187】ユーザがトレース移動キーk4を操作する
と(ステップK20のYes)、そのトレース移動キー
k4の操作に伴い、前記移動範囲データメモリ17jに
格納された移動範囲データに基づいてポインタPが所定
単位(例えば1ドット)でユーザが指定した範囲内を移
動して(ステップK19、K20→K16)、そのポイ
ンタPが示す位置のX,Y座標値が表示される(ステッ
プK17)。この状態が図22(d)である。
【0188】また、ポインタPを移動させたときに前記
指定範囲を越えてしまう場合には、ポインタPの移動が
禁止される(ステップK20、K21)。
【0189】このように、モード11による指定範囲ト
レース機能を用いれば、任意の範囲内でポインタPを移
動させて、そのポインタPが示す位置のX,Y座標値を
確認できるようになる。
【0190】(モード12)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード12の
機能が設定された場合について説明する。
【0191】モード12は、各モードにおけるグラフト
レースとテーブル表示とを連動させることを特徴として
いる。各モードに関して、グラフトレースと同時にポイ
ンタPの移動先の座標値を記憶したテーブルの表示を可
能な設定にしておく。設定後、各種トレースを実行する
と、トレースを実行するための各種設定入力画面が表示
され、それらが確定すると、ポインタ移動位置を示す
X,Y座標値がメモリに確保され、確保された値がテー
ブル化して表示される。トレース実行中には、ポインタ
Pの座標値(トレース値)に代わり、テーブルの中の該
当する座標値が反転カーソルにて示される。
【0192】例えば、前記モード10の分割範囲トレー
スであれば、図24(a)に示すように、任意のグラフ
141が描画された後、本トレース機能の実行入力を行
うと、図24(b)に示すように、グラフ121上の任
意の分割範囲を指定する枠142が表示される。図示せ
ぬペンやカーソル移動キー12bを用いて枠142の大
きさを指定すると、続いて図24(c)に示すような分
割数入力画面143が表示される。この分割数入力画面
143にて、分割数を任意に入力すると、図24(d)
に示すように、前記指定範囲内にあるグラフ141上の
前記指定分割数で分割された位置にポインタPが表示さ
れ、その際に当該グラフ141のX,Y座標値を示すテ
ーブル144の中でポインタPに対応したX,Y座標値
の部分が反転表示される。また、このときに当該グラフ
141の関数式Y2=−X−2X+2を表示しても良
い。
【0193】トレース移動操作を行うと、図24(e)
に示すように、前記指定範囲を分割した位置にポインタ
Pが順に移動して、それに伴いテーブル144の中の
X,Y座標値の反転表示部分が更新される。
【0194】以下に、本装置にて実現されるモード12
のテーブル表示機能における処理動作について説明す
る。
【0195】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード12を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17aにはモード12を示すフラグデータが記憶され
ている。なお、以下で示す処理手順はプログラムコード
の形態で図1に示す記録媒体20などに記録されてい
る。
【0196】図25のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めRAM1
7等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記表示範
囲内にグラフの表示を行う(ステップL11〜L1
3)。この状態が図24(a)である。
【0197】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作して特殊トレースの実行入力を行うと(ステップL
14)、その特殊トレースに応じてポインタPを移動さ
せるべき位置座標が求められて、そのX,Y座標値(Z
座標値を含むこともある)がテーブル化されてRAM1
7のテーブルデータメモリ17kに格納される(ステッ
プL15)。前記特殊トレースとは、前記モード1〜1
1で説明したようなトレース機能のことであり、例えば
モード1の特徴点トレース機能であれば、各グラフの特
徴点(最大値、最小値等)のX,Y座標値が求められて
テーブル化され、モード2の数式との交点トレース機能
であれば、指定された関数式と表示中のグラフとの交点
のX,Y座標値が求められてテーブル化されることにな
る。図24の例ではモード10の分割トレース機能であ
るので、グラフを指定範囲内で指定分割数で分割した場
合のX,Y座標値がテーブル化される。この状態が図2
4(b)、(c)である。
【0198】そして、前記テーブルデータメモリ17k
に格納されたX,Y座標値のテーブルデータに基づい
て、現在表示中のグラフ上にポインタPが表示されると
共に(ステップL16)、そのX,Y座標値が画面上の
所定の位置に表示される(ステップL17)。この状態
が図24(d)であり、−2≦X≦1の範囲で5分割す
るといった指定に対し、表示中のグラフ121上に例え
ばX座標値が最小の場合でのポインタPが表示され、画
面下部にそのポインタPで示されている位置のX,Y座
標値(−2.03…,1.93…)が表示されている。
また、このときに当該グラフ121の関数式Y2=−X
−2X+2を表示するようにしても良い。
【0199】さらに、本トレース機能では、グラフ14
1の近傍にテーブル144が表示され、その中でポイン
タPが示すX,Y座標値の部分が反転表示される(ステ
ップL18)。このテーブル144は前記テーブルデー
タメモリ17kに格納されたX,Y座標値のテーブルデ
ータに対応したものである。
【0200】ユーザがトレース移動キーk4を操作する
と(ステップL19のYes)、そのトレース移動キー
k4の操作に伴い、前記テーブルデータメモリ17kに
格納されたX,Y座標値のテーブルデータに基づいて、
次の位置にポインタPが移動して(ステップL20、L
21→L16)、それに伴いX,Y座標値が更新される
と共にテーブル反転表示が更新される(ステップL1
7、L18)。この状態が図24(e)である。
【0201】また、次にポインタPを移動させるべき
X,Y座標値がなければ、最初にポインタPを表示した
位置にポインタPが再表示され(ステップL21、L2
2→L16)、そのポインタPに対応させてX,Y座標
値の表示と共にテーブル反転表示が行われる(ステップ
L17、L18)。
【0202】このように、モード12によるテーブル表
示トレース機能を用いれば、テーブルと特殊トレースと
が連動表示されるので、ポインタPの移動に伴い、テー
ブル上でX,Y座標値を確認することができる。
【0203】(モード13)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード13の
機能が設定された場合について説明する。
【0204】本装置のモード13に関するグラフ表示例
を図26、モード13のフローチャートを図27に示
す。
【0205】モード13は、3次元の空間座標系におけ
る交点トレース機能と、ベクトル表示機能である。3次
元の空間座標系で交点トレースを行う場合、トレース開
始位置を画面左右からあるいは中央からというポインタ
位置の表示方法は、トレース開始位置の規則性を失わせ
る。そこで、本トレース機能では、空間座標系の交点ト
レースを原点(0点)に近い順に実施し、その際に原点
とトレース位置とを結ぶベクトルを表示することを特徴
とする。
【0206】例えば、図26(a)に示すように、3次
元座標上に任意のグラフ151とグラフ152が描画さ
れた状態で本トレース機能の実行入力を行うと、グラフ
151とグラフ152との交点が検出され、図26
(b)に示すように、各交点の中で原点に最も近い交点
がポインタPで示されると共にそのX,Y,Z座標値が
表示される。また、原点とポインタPが示す位置とを結
ぶベクトルQが表示される。
【0207】トレース移動指示を行うと、図26
(c)、(d)に示すように、そのトレース移動指示に
伴い、原点に近い順に各交点がポインタPで順に示され
ると共にそのX,Y,Z座標値が表示され、また、原点
とポインタPが示す位置とを結ぶベクトルQが表示され
る。
【0208】以下に、本装置にて実現されるモード13
のベクトルトレース機能における処理動作について説明
する。
【0209】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード13を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17aにはモード13を示すフラグデータが記憶され
ている。なお、以下で示す処理手順はプログラムコード
の形態で図1に示す記録媒体20などに記録されてい
る。
【0210】図27のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
複数の任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めR
AM17等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記
表示範囲内にグラフの表示を行う(ステップM11〜M
13)。この状態が図26(a)であり、入力あるいは
指定された関数式に対応した3次元のグラフ151、1
52を表示した場合を示している。
【0211】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作してベクトルトレースの実行入力を行うと(ステッ
プM14)、現在表示されている各グラフの交点がこれ
らのグラフの関数式に基づいて検出されて、そのX,
Y,Z座標値がRAM17の検出データメモリ17eに
記憶される(ステップM15)。
【0212】各グラフの交点が検出されると、これらの
交点の中で、原点(0点)に最も近い交点の座標値が検
出データメモリ17eから呼び出されて、その交点の位
置にポインタPが表示されると共に(ステップM1
6)、そのポインタPのX,Y,Z座標値が画面上の所
定の位置に表示される(ステップM17)。また、原点
とポインタPが示す位置とを結ぶベクトルがXYZの座
標軸上に表示される(ステップM18)。
【0213】この状態が図26(b)であり、3次元座
標におけるグラフ151とグラフ152との交点の位置
にポインタPが表示され、画面下部にそのポインタPで
示されている交点のX,Y,Z座標値が表示されてい
る。また、原点がポインタPへのベクトルQが表示され
ている。
【0214】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップM19のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、原点に近い順に次の交点に
ポインタPが移動して(ステップM20、M21→M1
6)、そのポインタPが示す位置のX,Y,Z座標値と
ベクトルQが表示される(ステップM17、M18)。
この状態が図26(c)、(d)であり、原点に近く順
にポインタPが表示され、画面下部にそのポインタPで
示されている交点のX,Y,Z座標値が表示される。ま
た、このポインタPの移動に伴い、原点とポインタPと
を結ぶベクトルQが表示される。
【0215】次の交点がなければ、最初にポインタPを
表示した交点の座標値が検出データメモリ17eから呼
び出されて、そこにポインタPが再表示され(ステップ
M21、M22→M16)、そのポインタPが示す位置
のX,Y,Z座標値とベクトルQが表示される(ステッ
プM17、M18)。
【0216】このように、モード13によるベクトルト
レース機能を用いれば、空間座標における各グラフの交
点の位置がポインタPとベクトルQで示されるので、そ
の交点位置を容易に確認できるようになる。
【0217】(モード14)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード14の
機能が設定された場合について説明する。
【0218】本装置のモード14に関するグラフ表示例
を図28、モード14のフローチャートを図29に示
す。
【0219】モード14は、複数のグラフの交点によっ
て構成された閉区間の頂点をトレースする機能である。
例えば、図28(a)に示すように、複数のグラフ16
1、162、163が描画された状態で本トレース機能
の実行キーを入力すると、各グラフ161、162、1
63によって構成された閉区間が検出され、図28
(b)に示すように、その閉区間の各頂点の1つにポイ
ンタPが表示されると共に、そのX,Y座標値が表示さ
れる。ポインタ移動操作を行うと、図28(c)、
(d)に示すように、ポインタPが閉区間を構成する次
の頂点に順に移動し、このポインタPの移動に伴いX,
Y座標値も更新される。
【0220】以下に、本装置にて実現されるモード14
の閉区間頂点トレース機能における処理動作について説
明する。
【0221】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード14を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17aにはモード14を示すフラグデータが記憶され
ている。なお、以下で示す処理手順はプログラムコード
の形態で図1に示す記録媒体20などに記録されてい
る。
【0222】図29のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
複数の任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めR
AM17等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記
表示範囲内にグラフの表示を行う(ステップN11〜N
13)。この状態が図28(a)であり、複数の関数式
に対応したグラフ161、162、163を表示した場
合を示している。
【0223】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作して閉区間頂点トレースの実行入力を行うと(ステ
ップN14)、現在表示されている各グラフの交点がこ
れらの関数式に基づいて検出されて、そのX,Y座標値
がRAM17の検出データメモリ17eに記憶される
(ステップN15)。
【0224】次に、前記検出データメモリ17eに記憶
された各交点の座標値に基づいて閉区間を構成する交点
が存在する否かが判断される(ステップN16)。閉区
間を構成する交点が存在しなかった場合には、例えば
「閉区間はありません」といったエラーメッセージが表
示されて(ステップN16→N17)、ここでの処理が
終了する。
【0225】閉区間を構成する交点が存在した場合に
は、その閉区間の各頂点の座標値が検出された後(ステ
ップN18)、そのうちの1つにポインタPが表示され
(ステップN19)、そのポインタPのX,Y座標値が
画面上の所定の位置に表示される(ステップN20)。
【0226】この状態が図28(b)であり、グラフ1
61、162、163の各交点で構成される閉区間の3
つの頂点のうちの1つ(グラフ161とグラフ163と
の交点)にポインタPが表示され、画面下部にそのポイ
ンタPで示されている頂点のX,Y座標値(0.27
…,1.48…)が表示されている。また、このときに
ポインタPが表示されたグラフ161及びグラフ162
の一方のグラフの関数式あるいはその両方のグラフの関
数式を表示しても良い。
【0227】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップN21のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、閉区間の次の頂点にポイン
タPが移動して(ステップN22、N23→N19)、
そのポインタPが示す位置のX,Y座標値が表示される
(ステップN20)。この状態が図28(c)、(d)
であり、閉区間の他の頂点(グラフ162とグラフ16
3との交点、グラフ163とグラフ161との交点)に
ポインタPが順に表示され、画面下部にそのポインタP
が示す頂点のX,Y座標値が表示されている。
【0228】ポインタPが全ての頂点を移動した場合に
は、最初にポインタPを表示した頂点の座標値が検出デ
ータメモリ17eから呼び出されて、そこにポインタP
が再表示され(ステップN23、N24→N19)、そ
のポインタPが示す頂点のX,Y座標値が表示される
(ステップN20)。
【0229】このように、モード14による閉区間頂点
トレース機能を用いれば、複数のグラフを描画した際
に、これらの交点で構成される閉区間の頂点座標値をポ
インタPによって確認することができる。
【0230】(モード15)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード15の
機能が設定された場合について説明する。
【0231】本装置のモード15に関するグラフ表示例
を図30、モード15のフローチャートを図31に示
す。
【0232】モード15は、ユーザの入力したトレース
移動値からグラフの周期を検出する機能である。例え
ば、図30(a)に示すように、任意のグラフ171が
描画された状態で本トレース機能の実行入力を行うと、
図30(b)に示すように、グラフ画面上に移動量指定
画面172が表示され、ユーザはそこに周期値の候補と
なるポインタ移動値を入力する。ポインタ移動値を入力
すると、図30(c)に示すように、グラフ171上に
ポインタPが表示されると共に座標値が表示される。ユ
ーザがトレース移動操作を行うと、図30(d)、
(e)に示すように、ポインタPが前記移動量指定画面
172にて指定された移動量でグラフ171上を移動
し、それに伴い座標値が更新される。その際に、ポイン
タPが表示画面を越えて移動する場合には、ポインタP
が表示画面内に入るように画面がスクロールされる。
【0233】ここで、ポインタPの移動が複数回繰り返
されたときに、XYZいずれかの座標値が一致する場合
にグラフ171の周期が検出されて、その周期値が周期
値表示画面173に表示される。図30の例では、ポイ
ンタPの移動先でY値が一致したときに周期が検出され
て表示される。
【0234】以下に、本装置にて実現されるモード15
の周期検出トレース機能における処理動作について説明
する。
【0235】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード15を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17aにはモード15を示すフラグデータが記憶され
ている。なお、以下で示す処理手順はプログラムコード
の形態で図1に示す記録媒体20などに記録されてい
る。
【0236】図31のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めRAM1
7等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記表示範
囲内にグラフの表示を行う(ステップO11〜O1
3)。この状態が図30(a)である。
【0237】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作して周期検出トレースの実行入力を行うと(ステッ
プO14)、図30(b)に示すような移動量指定画面
172が表示され、ユーザはそこにポインタ移動値を入
力することにより(ステップO15)、その入力された
移動値がポインタ移動データとしてRAM17のポイン
タ移動データメモリ17gに格納され、その移動データ
と現在表示中のグラフの関数式に基づいて当該グラフ上
にポインタPが表示されると共に(ステップO16)、
そのポインタPの座標値が画面上の所定の位置に表示さ
れる(ステップO17)。
【0238】この状態が図30(c)であり、「X:
π」といった入力により、その入力されたポインタ移動
データに従って表示中のグラフ171上にポインタPが
表示され、画面下部にそのポインタPの位置のX,Y座
標値(−5.4,0.98…)が表示されている。ま
た、このときに当該グラフ171の関数式Y10=si
n(4X/2)を表示しても良い。
【0239】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップO18のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、前記ポインタ移動データメ
モリ17gに格納されたポインタ移動データに基づいて
ユーザの指定量分だけポインタPが移動する(ステップ
O19)。その際に、ポインタPが表示範囲を越えてし
まう場合には、表示範囲内に入るように画面がスクロー
ルされる(ステップO20→O21)。
【0240】また、ポインタPの移動に伴い、その移動
先の座標値がRAM17のポインタ値データメモリ17
lに順次格納され(ステップO22)、これらの座標値
が周期的に一致するか否かが判断される(ステップO2
3)。周期的に一致する場合、つまり、各ポインタ値の
XYZのいずれかの座標値が一致する場合には(ステッ
プO23のYes)、当該グラフに周期が存在するもの
と見なされ、その座標値に基づいて当該グラフの周期が
検出されて画面上に表示される(ステップO24)。例
えば、図30(c)〜(e)に示すようにポインタPが
移動した場合に、各位置でのY値が一致すれば周期グラ
フであると判断され、その周期値が周期値表示画面17
3に表示される。
【0241】このように、モード15による周期検出ト
レース機能を用いれば、トレースを利用してグラフの周
期を検証することが可能であり、グラフを学習する上で
便利である。
【0242】(モード16)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード16の
機能が設定された場合について説明する。
【0243】本装置のモード16に関するグラフ表示例
を図32及び図33、モード16のフローチャートを図
34に示す。
【0244】モード16は、物体の運動を描いたグラフ
において、物体の運動の特徴点になる部分を検出するト
レース機能である。例えば等速運動と放物運動では、学
習上有効な運動の特徴点は異なる。本トレース機能で
は、グラフを描画した後に、そのグラフの運動特性を判
別し、例えば放物運動であれば始点、最高点、到達点を
ポインタPで示し、等速運動であればn秒毎の物体の到
達点をポインタPで示すことを特徴とする。
【0245】例えば、図32(a)に示すようなグラフ
181が描画されている場合において、本トレース機能
の実行入力を行うと、そのグラフ181が放物運動を表
現したグラフであると判断される。その結果、トレース
移動操作により、図32(b)〜(d)に示すように、
放物運動の始点、最高点、到達点に対応したグラフ18
1上の各位置にポインタPが移動し、そのポインタPが
示す位置のX,Y座標値が表示される。
【0246】また、図33(a)に示すようなグラフ1
82が描画されている場合において、本トレース機能の
実行入力を行うと、そのグラフ182が等速運動を表現
したグラフであると判断される。その結果、トレース移
動操作により、図33(b)〜(e)に示すように、等
速運動の始点から所定時間毎の到達点に対応したグラフ
182上の各位置にポインタPが移動し、そのポインタ
Pが示す位置のX,Y座標値が表示される。
【0247】以下に、本装置にて実現されるモード16
の運動検出トレース機能における処理動作について説明
する。
【0248】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード16を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17aにはモード16を示すフラグデータが記憶され
ている。なお、以下で示す処理手順はプログラムコード
の形態で図1に示す記録媒体20などに記録されてい
る。
【0249】図34のフローチャートに示すように、ま
ず、所定の操作によりグラフの表示範囲を設定した後、
任意のグラフ式(関数式)を入力あるいは予めRAM1
7等に記憶された各グラフ式の中で指定して前記表示範
囲内にグラフの表示を行う(ステップP11〜P1
3)。この状態が図32(a)または図33(a)であ
る。
【0250】ここで、ユーザがトレース実行キーk3を
操作して運動検出トレースの実行入力を行うと(ステッ
プP14)、現在表示中のグラフに関し、そのグラフの
関数式やデータが解析されて当該グラブの運動特性の種
類(放物運動、等速運動等)が検出され(ステップP1
5)、その運動特性に応じたグラフの特徴点がポインタ
Pの移動位置として検出されて、そのX,Y座標値がR
AM17の検出データメモリ17eに記憶される(ステ
ップP16)。
【0251】例えば、図32(a)のグラフ181であ
れば、放物運動を示すグラフであると判別され、その放
物運動の始点、最高点、到達点がグラフ181の特徴点
として抽出され、これらのX,Y座標値が検出データメ
モリ17eにセットされることになる。また、図33
(a)のグラフ182であれば、等速運動を示すグラフ
であると判別され、その等速運動の始点から所定時間毎
の到達点がグラフ182の特徴点として抽出され、これ
らのX,Y座標値が検出データメモリ17eにセットさ
れることになる。
【0252】このようにして、運動種に応じたグラフの
特徴点(ポインタ移動位置)が検出されると、これらの
中で運動の始点に相当する特徴点の座標が検出データメ
モリ17eから呼び出されて、その位置にポインタPが
表示されると共に(ステップP17)、そのポインタP
の座標値つまり当該グラフの特徴点のX,Y座標値が画
面上の所定の位置に表示される(ステップP18)。
【0253】この状態が図32(b)または図33
(b)である。図32(b)では、表示中のグラフ18
1が放物運動を示すグラフであると判断されたことによ
り、その放物運動の始点位置にポインタPが表示され、
画面下部にそのポインタPで示されている位置のX,Y
座標値(−3.87…,0.09…)が表示されてい
る。また、このときに当該グラフ181の関数式を表示
するようにしても良い。一方、図33(b)では、表示
中のグラフ182が等速運動を示すグラフであると判断
されたことにより、その等速運動の始点位置にポインタ
Pが表示され、画面下部にそのポインタPで示されてい
る位置のX,Y座標値(−6,1)が表示されている。
また、このときに当該グラフ182の関数式を表示する
ようにしても良い。
【0254】続いて、ユーザがトレース移動キーk4を
操作すると(ステップP19のYes)、そのトレース
移動キーk4の操作に伴い、次の位置にポインタPが移
動して(ステップP20、P21→P17)、そのポイ
ンタPが示す位置のX,Y座標値が表示される(ステッ
プP18)。この状態が図32(c)、(d)であり、
放物運動を示すグラフ181の最高点と到達点の位置に
ポインタPが表示されている。また、図33(c)〜
(e)では、等速運動を示すグラフ182の所定時間毎
の到達点の位置にポインタPが表示されている。
【0255】当該グラフの運動特性に応じた最後の特徴
点までポインタPが移動して次の特徴点がなければ、最
初にポインタPを表示した特徴点の座標値が検出データ
メモリ17eから呼び出されて、そこにポインタPが再
表示され(ステップP21、P22→P17)、そのポ
インタPが示す位置のX,Y座標値が表示される(ステ
ップP18)。
【0256】このように、モード16による運動検出ト
レース機能を用いれば、任意のグラフを表示した際に、
当該グラフで表現される物体の運動の特徴を捉えたトレ
ースが可能になる。
【0257】なお、前記実施形態では、本装置に備えら
れたモード1〜16の各種トレース機能をキー入力部1
2上のモードキー12cの操作により選択的に実行する
ようにしたが、モード1〜16に対応した特定の機能キ
ーをキー入力部12に設けて、これらの機能キーの操作
により各種トレース機能を選択的に実行するようにして
も良い。
【0258】また、各種トレース機能の中で2次元のグ
ラフを例にしたものは3次元のグラフにも応用可能であ
る。
【0259】また、本発明は表示装置(表示部13)と
表示制御部(CPU11)とが物理的に分離されている
製品にも適用可能である。
【0260】要するに本発明は前記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。更に、前記実施
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出され得る。例えば、実施形態で示される全構
成要件から幾つかの構成要件が削除されても、「発明が
解決しようとする課題」で述べた効果が解決でき、「発
明の効果」の欄で述べられている効果が得られる場合に
は、この構成要件が削除された構成が発明として抽出さ
れ得る。
【0261】また、前記実施形態において記載した手
法、つまり、前記モード1〜16に関する処理はそれぞ
れにコンピュータに実行させることのできるプログラム
として、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、
ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DV
D等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種
装置に適用したり、そのプログラム自体をネットワーク
等の伝送媒体により伝送して各種装置に適用することも
可能である。本装置を実現するコンピュータは、記録媒
体に記録されたプログラムあるいは伝送媒体を介して提
供されたプログラムを読み込み、このプログラムによっ
て動作が制御されることにより、前記各モード1〜16
に関する処理を実行する。
【0262】
【発明の効果】以上詳記したように本発明のグラフ表示
制御装置によれば、以下のような各モードで示される特
殊トレース機能に用いて、画面上に表示された任意のグ
ラフの特徴をよりよく表現することの可能となる。
【0263】すなわち、本装置に備えられたモード1の
特徴点トレース機能により、最大値、最小値、極大値、
極小値といったグラフの特徴的な点を容易な操作で示す
ことが可能になる。
【0264】また、本装置に備えられたモード2の数式
との交点トレース機能により、表示されていない任意の
関数式のグラフと現在表示中のグラフとの交点を示し、
その軌跡を明らかにすることが可能になる。
【0265】また、本装置に備えられたモード3の変曲
点トレース機能により、グラフ上では判別しにくい変曲
点の位置を示すことが可能になる。
【0266】また、本装置に備えられたモード4のグラ
フ交点トレース機能により、複数のグラフの交点を所定
の順でトレースすることが可能になる。
【0267】また、本装置に備えられたモード5の不定
点トレース機能により、グラフ上で表現できない不定点
を示すことが可能になる。
【0268】また、本装置に備えられたモード6の接近
点トレース機能により、複数のグラフの接近点を示すこ
とが可能になる。
【0269】また、本装置に備えられたモード7の軸と
の交点トレース機能により、グラフと座標軸との交点を
示すことが可能になる。
【0270】また、本装置に備えられたモード8の円周
トレース機能により、指定された円と表示中のグラフと
の交点を示すことが可能になる。
【0271】また、本装置に備えられたモード9の移動
幅指定トレース機能により、グラフの任意の移動幅でト
レースを行うことが可能になる。
【0272】また、本装置に備えられたモード10の分
割トレース機能により、任意の範囲内でグラフを任意に
分割して表現することが可能になる。
【0273】また、本装置に備えられたモード11の範
囲指定トレース機能により、指定区間内のみでポインタ
を移動させることが可能になる。
【0274】また、本装置に備えられたモード12のテ
ーブル表示トレース機能により、グラフ上を移動するポ
インタの座標値をグラフトレースに連動させて表示する
ことが可能になる。
【0275】また、本装置に備えられたモード13のベ
クトルトレース機能により、3次元の複数のグラフを表
示した際に空間座標における交点トレースを見やすく表
示することが可能になる。
【0276】また、本装置に備えられたモード14の閉
区間頂点トレース機能により、複数のグラフを表示した
際にこれらのグラフの交点で構成される閉区間の頂点座
標値を示すことが可能になる。
【0277】また、本装置に備えられたモード15の周
期検出トレース機能により、トレースを利用して当該グ
ラフの周期を検出することが可能になる。
【0278】また、本装置に備えられたモード16の運
動検出トレース機能により、グラフがある運動特性を有
する場合に、その運動の特徴を捉えたトレースが可能に
なる。
【0279】このように、単にグラフ上の各点の位置を
トレースするだけでなく、各種トレース機能を用いて様
々なトレースを実現することができるため、例えば学校
の数学授業などでグラフを学習する際に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るグラフ表示制御装置
の回路構成を示すブロック図。
【図2】前記グラフ表示制御装置におけるモード1が設
定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図3】前記グラフ表示制御装置におけるモード1が設
定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図4】前記グラフ表示制御装置におけるモード2が設
定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図5】前記グラフ表示制御装置におけるモード2が設
定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図6】前記グラフ表示制御装置におけるモード3が設
定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図7】前記グラフ表示制御装置におけるモード3が設
定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図8】前記グラフ表示制御装置におけるモード4が設
定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図9】前記グラフ表示制御装置におけるモード4が設
定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図10】前記グラフ表示制御装置におけるモード5が
設定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図11】前記グラフ表示制御装置におけるモード5が
設定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図12】前記グラフ表示制御装置におけるモード6が
設定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図13】前記グラフ表示制御装置におけるモード6が
設定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図14】前記グラフ表示制御装置におけるモード7が
設定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図15】前記グラフ表示制御装置におけるモード7が
設定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図16】前記グラフ表示制御装置におけるモード8が
設定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図17】前記グラフ表示制御装置におけるモード8が
設定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図18】前記グラフ表示制御装置におけるモード9が
設定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図19】前記グラフ表示制御装置におけるモード9が
設定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図20】前記グラフ表示制御装置におけるモード10
が設定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図21】前記グラフ表示制御装置におけるモード10
が設定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図22】前記グラフ表示制御装置におけるモード11
が設定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図23】前記グラフ表示制御装置におけるモード11
が設定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図24】前記グラフ表示制御装置におけるモード12
が設定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図25】前記グラフ表示制御装置におけるモード12
が設定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図26】前記グラフ表示制御装置におけるモード13
が設定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図27】前記グラフ表示制御装置におけるモード13
が設定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図28】前記グラフ表示制御装置におけるモード14
が設定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図29】前記グラフ表示制御装置におけるモード14
が設定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図30】前記グラフ表示制御装置におけるモード15
が設定された場合でのグラフ表示例を示す図。
【図31】前記グラフ表示制御装置におけるモード15
が設定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【図32】前記グラフ表示制御装置におけるモード16
が設定された場合でのグラフ表示例(その1)を示す
図。
【図33】前記グラフ表示制御装置におけるモード16
が設定された場合でのグラフ表示例(その2)を示す
図。
【図34】前記グラフ表示制御装置におけるモード16
が設定された場合での処理動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…制御部(CPU) 12…キー入力部 12a…データ入力キー 12b…カーソルキー 12c…モードキー k1…グラフキー k2…トレース種選択キー k3…トレース実行キー k4…トレース移動キー 13…液晶表示部 14…タブレット 15…位置検出回路 16…ROM 17…RAM 17a…モードデータメモリ 17b…表示範囲データメモリ 17c…グラフ式データメモリ 17d…グラフ描画データメモリ 17e…検出データメモリ 17f…円データメモリ 17g…ポインタ移動データメモリ 17h…分割範囲データメモリ 17i…分割数データメモリ 17j…移動範囲データメモリ 17k…テーブルデータメモリ 17l…ポインタ値データメモリ 18…表示駆動回路 19…記録媒体読み取り部 20…記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B019 HD06 5C082 BA02 BA16 BA27 BB42 CB01 CB05 DA42 DA87 5E501 AC17 BA03 CA02 CB02 CB06 DA11 EB06 FA02 FA14 FB22 5L096 AA09 BA08 BA18 DA02 FA02 FA04 FA09 FA10 FA69 FA77 GA53

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力あるいは記憶された関数式に対応し
    たグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装置にお
    いて、 前記表示部に表示されたグラフの特徴点を検出する検出
    手段と、 この検出手段によって検出されたグラフの特徴点にポイ
    ンタを前記表示部に表示させると共に、そのポインタの
    座標値を前記表示部に表示させるポインタ表示制御手段
    と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている特徴
    点とは異なる特徴点に前記ポインタを移動させるトレー
    ス手段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  2. 【請求項2】 前記特徴点とは、最大値、最小値、極大
    値、極小値を含み、これらを選択する選択手段を備え、 前記検出手段は、当該グラフの中で前記選択手段によっ
    て選択された特徴点を検出することを特徴とする請求項
    1記載のグラフ表示制御装置。
  3. 【請求項3】 入力あるいは記憶された関数式に対応し
    たグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装置にお
    いて、 前記表示部に表示されたグラフに対し、当該グラフとは
    別の任意の関数式を指定する関数式指定手段と、 この関数式指定手段によって指定された関数式と当該グ
    ラフとの交点を検出する検出手段と、 この検出手段によって検出された交点にポインタを前記
    表示部に表示させると共に、そのポインタの座標値を前
    記表示部に表示させるポインタ表示制御手段と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている交点
    とは異なる交点に前記ポインタを移動させるトレース手
    段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  4. 【請求項4】 入力あるいは記憶された関数式に対応し
    たグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装置にお
    いて、 前記表示部に表示されたグラフの変曲点を検出する検出
    手段と、 この検出手段によって検出された変曲点にポインタを前
    記表示部に表示させると共に、そのポインタの座標値を
    前記表示部に表示させるポインタ表示制御手段と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている変曲
    点とは異なる変曲点に前記ポインタを移動させるトレー
    ス手段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  5. 【請求項5】 入力あるいは記憶された関数式に対応し
    た複数のグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装
    置において、 前記表示部に表示された各グラフの交点を検出する検出
    手段と、 この検出手段によって検出された交点にポインタを前記
    表示部に表示させると共に、そのポインタの座標値を前
    記表示部に表示させるポインタ表示制御手段と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている交点
    とは異なる交点に前記ポインタを移動させるトレース手
    段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  6. 【請求項6】 入力あるいは記憶された関数式に対応し
    たグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装置にお
    いて、 前記表示部に表示されたグラフの不定点を検出する検出
    手段と、 この検出手段によって検出されたグラフの不定点にポイ
    ンタを前記表示部に表示させると共に、そのポインタの
    座標値を前記表示部に表示させるポインタ表示制御手段
    と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている不定
    点とは異なる不定点に前記ポインタを移動させるトレー
    ス手段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  7. 【請求項7】 入力あるいは記憶された関数式に対応し
    た複数のグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装
    置において、 前記表示部に表示された各グラフの組み合わせで、隣り
    合うグラフ同士が最も接近する点を検出する検出手段
    と、 この検出手段によって検出された接近点にポインタを前
    記表示部に表示させると共に、そのポインタの座標値を
    前記表示部に表示させるポインタ表示制御手段と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている接近
    点とは異なる接近点に前記ポインタを移動させるトレー
    ス手段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  8. 【請求項8】 入力あるいは記憶された関数式に対応し
    たグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装置にお
    いて、 前記表示部に表示されたグラフと座標軸との交点を検出
    する検出手段と、 この検出手段によって検出された交点にポインタを前記
    表示部に表示させると共に、そのポインタの座標値を前
    記表示部に表示させるポインタ表示制御手段と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている交点
    とは異なる交点に前記ポインタを移動させるトレース手
    段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  9. 【請求項9】 入力あるいは記憶された関数式に対応し
    たグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装置にお
    いて、 前記表示部に表示されたグラフに対して任意の円を指定
    する円指定手段と、 この円指定手段によって指定された円と当該グラフとの
    交点を検出する検出手段と、 この検出手段によって検出された交点にポインタを前記
    表示部に表示させると共に、そのポインタの座標値を前
    記表示部に表示させるポインタ表示制御手段と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている交点
    とは異なる交点に前記ポインタを移動させるトレース手
    段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  10. 【請求項10】 入力あるいは記憶された関数式に対応
    したグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装置に
    おいて、 前記表示部に表示されたグラフ上を移動させるポインタ
    の移動量を指定する移動量指定手段と、 前記グラフ上に前記ポインタを前記表示部に表示させる
    と共に、そのポインタの座標値を前記表示部に表示させ
    るポインタ表示制御手段と、 所定の操作に伴い、前記移動量指定手段により指定され
    た移動量毎に前記ポインタを移動させるトレース手段
    と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  11. 【請求項11】 入力あるいは記憶された関数式に対応
    したグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装置に
    おいて、 前記表示部に表示されたグラフに対し、任意の範囲及び
    その範囲内を分割する数を指定する分割指定手段と、 この分割指定手段によって指定された範囲内で分割数を
    満たす位置にポインタを前記表示部に表示させると共
    に、そのポインタの座標値を前記表示部に表示させるポ
    インタ表示制御手段と、 所定の操作に伴い、前記指定範囲内で前記分割数に応じ
    た移動量毎に前記ポインタを移動させるトレース手段
    と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  12. 【請求項12】 入力あるいは記憶された関数式に対応
    したグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装置に
    おいて、 前記表示部に表示されたグラフ上を移動させるポインタ
    の移動範囲を指定する移動範囲指定手段と、 この移動範囲指定手段によって指定された移動範囲内で
    前記ポインタを前記表示部に表示させると共に、そのポ
    インタの座標値を前記表示部に表示させるポインタ表示
    制御手段と、 所定の操作に伴い、前記移動範囲内で所定の単位で前記
    ポインタを移動させるトレース手段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  13. 【請求項13】 入力あるいは記憶された関数式に対応
    したグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装置に
    おいて、 前記表示部に表示されたグラフ上を移動させるポインタ
    の座標値をテーブル化して前記表示部に表示させるテー
    ブル表示制御手段と、 所定の操作に伴い、前記ポインタを移動させると共に前
    記テーブル表示制御手段により表示されたテーブルの中
    で当該ポインタの座標値を特定の表示形態で示すトレー
    ス手段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  14. 【請求項14】 入力あるいは記憶された関数式に対応
    した3次元の複数のグラフを表示部に表示させるグラフ
    表示制御装置において、 前記表示部に表示された各グラフの交点を検出する検出
    手段と、 この検出手段によって検出された各グラフの交点にポイ
    ンタを前記表示部に表示させると共に、そのポインタの
    座標値を前記表示部に表示させるポインタ表示制御手段
    と、 このポインタ表示制御手段によって表示されたポインタ
    に対して原点から当該ポインタとを結ぶベクトルを前記
    表示部に表示させるベクトル表示制御手段と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている交点
    とは異なる交点に前記ポインタを移動させるトレース手
    段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  15. 【請求項15】 入力あるいは記憶された関数式に対応
    した複数のグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御
    装置において、 前記表示部に表示された各グラフの交点を検出する検出
    手段と、 この検出手段によって検出された各グラフの交点によっ
    て閉区間が構成されるか否かを判断する閉区間判断手段
    と、 この閉区間判断手段によって閉区間が構成されたと判断
    された場合に、その閉区間の頂点にポインタを前記表示
    部に表示させると共に、そのポインタの座標値を前記表
    示部に表示させるポインタ表示制御手段と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている前記
    閉区間の頂点とは異なる頂点に前記ポインタを移動させ
    るトレース手段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  16. 【請求項16】 入力あるいは記憶された関数式に対応
    したグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装置に
    おいて、 前記表示部に表示されたグラフ上を移動させるポインタ
    の移動量を指定する移動量指定手段と、 所定の操作に伴い、前記移動量指定手段によって指定さ
    れた移動量毎に前記ポインタを移動させるトレース手段
    と、 前記ポインタの移動先の座標値に基づいて当該グラフの
    周期を検出し、その検出結果を前記表示部に表示させる
    周期検出手段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  17. 【請求項17】 入力あるいは記憶された関数式に対応
    したグラフを表示部に表示させるグラフ表示制御装置に
    おいて、 前記表示部に表示されたグラフの運動特性に応じた特徴
    点を検出する検出手段と、 この検出手段によって検出された特徴点にポインタを前
    記表示部に表示させると共に、そのポインタの座標値を
    前記表示部に表示させるポインタ表示制御手段と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている特徴
    点とは異なる特徴点に前記ポインタを移動させるトレー
    ス手段と、 を具備したことを特徴とするグラフ表示制御装置。
  18. 【請求項18】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応したグラフを表示
    させる機能と、 この表示されたグラフの特徴点を検出する機能と、 この検出されたグラフの特徴点にポインタを表示させる
    と共に、そのポインタの座標値を表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている特徴
    点とは異なる特徴点に前記ポインタを移動させる機能
    と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  19. 【請求項19】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応したグラフを表示
    させる機能と、 この表示されたグラフに対し、当該グラフとは別の任意
    の関数式を指定する機能と、 この指定された関数式と当該グラフとの交点を検出する
    機能と、 この検出された交点にポインタを表示させると共に、そ
    のポインタの座標値を表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている交点
    とは異なる交点に前記ポインタを移動させる機能と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  20. 【請求項20】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応したグラフを表示
    させる機能と、 この表示されたグラフの変曲点を検出する機能と、 この検出された変曲点にポインタを表示させると共に、
    そのポインタの座標値を表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている変曲
    点とは異なる変曲点に前記ポインタを移動させる機能
    と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  21. 【請求項21】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応した複数のグラフ
    を表示させる機能と、 この表示された各グラフの交点を検出する機能と、 この検出された交点にポインタを表示させると共に、そ
    のポインタの座標値を表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている交点
    とは異なる交点に前記ポインタを移動させる機能と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  22. 【請求項22】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応したグラフを表示
    させる機能と、 この表示されたグラフの不定点を検出する機能と、 この検出されたグラフの不定点にポインタを表示させる
    と共に、そのポインタの座標値を表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている不定
    点とは異なる不定点に前記ポインタを移動させる機能
    と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  23. 【請求項23】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応した複数のグラフ
    を表示させる機能と、 この表示された各グラフの組み合わせで、隣り合うグラ
    フ同士が最も接近する点を検出する機能と、 この検出された接近点にポインタを表示させると共に、
    そのポインタの座標値を表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている接近
    点とは異なる接近点に前記ポインタを移動させる機能
    と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  24. 【請求項24】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応したグラフを表示
    させる機能と、 この表示されたグラフと座標軸との交点を検出する機能
    と、 この検出された交点にポインタを表示させると共に、そ
    のポインタの座標値を表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている交点
    とは異なる交点に前記ポインタを移動させる機能と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  25. 【請求項25】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応したグラフを表示
    させる機能と、 この表示されたグラフに対して任意の円を指定する機能
    と、 この指定された円と当該グラフとの交点を検出する機能
    と、 この検出された交点にポインタを表示させると共に、そ
    のポインタの座標値を表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている交点
    とは異なる交点に前記ポインタを移動させる機能と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  26. 【請求項26】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応したグラフを表示
    させる機能と、 この表示されたグラフ上を移動させるポインタの移動量
    を指定する機能と、 前記グラフ上に前記ポインタを表示させると共に、その
    ポインタの座標値を表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記指定された移動量毎に前記ポイ
    ンタを移動させる機能と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  27. 【請求項27】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 入力あるいは記憶された関数式に対応したグラフを表示
    させる機能と、 この表示されたグラフに対し、任意の範囲及びその範囲
    内を分割する数を指定する機能と、 この指定された範囲内で分割数を満たす位置にポインタ
    を表示させると共に、そのポインタの座標値を表示させ
    る機能と、 所定の操作に伴い、前記指定範囲内で前記分割数に応じ
    た移動量毎に前記ポインタを移動させる機能と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  28. 【請求項28】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応したグラフを表示
    させる機能と、 この表示されたグラフ上を移動させるポインタの移動範
    囲を指定する機能と、 この指定された移動範囲内で前記ポインタを表示させる
    と共に、そのポインタの座標値を表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記移動範囲内で所定の単位で前記
    ポインタを移動させる機能と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  29. 【請求項29】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応したグラフを表示
    させる機能と、 この表示されたグラフ上を移動させるポインタの座標値
    をテーブル化して表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記ポインタを移動させると共に前
    記テーブルの中で当該ポインタの座標値を特定の表示形
    態で示す機能と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  30. 【請求項30】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応した3次元の複数
    のグラフを表示させる機能と、 この表示された各グラフの交点を検出する機能と、 この検出された各グラフの交点にポインタを表示させる
    と共に、そのポインタの座標値を表示させる機能と、 この表示されたポインタに対して原点から当該ポインタ
    とを結ぶベクトルを表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている交点
    とは異なる交点に前記ポインタを移動させる機能と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  31. 【請求項31】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応した複数のグラフ
    を表示させる機能と、 この表示された各グラフの交点を検出する機能と、 この検出された各グラフの交点によって閉区間が構成さ
    れるか否かを判断する機能と、 各グラフの交点によって閉区間が構成されている場合
    に、その閉区間の頂点にポインタを表示させると共に、
    そのポインタの座標値を表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている前記
    閉区間の頂点とは異なる頂点に前記ポインタを移動させ
    る機能と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  32. 【請求項32】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応したグラフを表示
    させる機能と、 この表示されたグラフ上を移動させるポインタの移動量
    を指定する機能と、 所定の操作に伴い、前記指定された移動量毎に前記ポイ
    ンタを移動させる機能と、 前記ポインタの移動先の座標値に基づいて当該グラフの
    周期を検出し、その検出結果を表示させる機能と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
  33. 【請求項33】 グラフ上の各点をトレースするための
    グラフトレースプログラムであって、 コンピュータに、 入力あるいは記憶された関数式に対応したグラフを表示
    させる機能と、 この表示されたグラフの運動特性に応じた特徴点を検出
    する機能と、 この検出された特徴点にポインタを表示させると共に、
    そのポインタの座標値を表示させる機能と、 所定の操作に伴い、前記ポインタが表示されている特徴
    点とは異なる特徴点に前記ポインタを移動させる機能
    と、 を実現させるためのグラフトレースプログラム。
JP2001163379A 2001-05-30 2001-05-30 グラフ表示制御装置及びグラフトレースプログラム Pending JP2002351848A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001163379A JP2002351848A (ja) 2001-05-30 2001-05-30 グラフ表示制御装置及びグラフトレースプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001163379A JP2002351848A (ja) 2001-05-30 2001-05-30 グラフ表示制御装置及びグラフトレースプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002351848A true JP2002351848A (ja) 2002-12-06

Family

ID=19006362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001163379A Pending JP2002351848A (ja) 2001-05-30 2001-05-30 グラフ表示制御装置及びグラフトレースプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002351848A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009205693A (ja) * 2006-12-12 2009-09-10 Casio Comput Co Ltd グラフ関数計算機およびその制御プログラム
WO2009151443A1 (en) * 2008-06-10 2009-12-17 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Point selector for graphical displays
JP2010211723A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Casio Computer Co Ltd 電子計算機及びプログラム
WO2014156082A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 富士フイルム株式会社 検査データ表示制御装置および方法並びにプログラム
JP2014199392A (ja) * 2012-07-26 2014-10-23 ピーアンドダブリューソリューションズ株式会社 表示制御装置、表示制御方法及びプログラム
JP2019061345A (ja) * 2017-09-25 2019-04-18 カシオ計算機株式会社 電子機器、表示方法、およびプログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009205693A (ja) * 2006-12-12 2009-09-10 Casio Comput Co Ltd グラフ関数計算機およびその制御プログラム
JP4640520B2 (ja) * 2006-12-12 2011-03-02 カシオ計算機株式会社 グラフ関数計算機およびその制御プログラム
WO2009151443A1 (en) * 2008-06-10 2009-12-17 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Point selector for graphical displays
JP2010211723A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Casio Computer Co Ltd 電子計算機及びプログラム
US8514227B2 (en) 2009-03-12 2013-08-20 Casio Computer Co., Ltd. Electronic computer and method of controlling the same
JP2014199392A (ja) * 2012-07-26 2014-10-23 ピーアンドダブリューソリューションズ株式会社 表示制御装置、表示制御方法及びプログラム
WO2014156082A1 (ja) * 2013-03-29 2014-10-02 富士フイルム株式会社 検査データ表示制御装置および方法並びにプログラム
JP2014194712A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Fujifilm Corp 検査データ表示制御装置および方法並びにプログラム
JP2019061345A (ja) * 2017-09-25 2019-04-18 カシオ計算機株式会社 電子機器、表示方法、およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2011200709B2 (en) Graph display apparatus, recording medium on which program is recorded, and graph display method
US20040083247A1 (en) Graph paper mode for a computer device
JP3975588B2 (ja) 電子機器および記憶媒体
JP2002351848A (ja) グラフ表示制御装置及びグラフトレースプログラム
EP1505545B1 (en) Function drawing in polar plan using a calculator
JP4174893B2 (ja) グラフ表示制御装置及び記憶媒体
AU2004202572B2 (en) Graphical calculator user interface for function drawing
JP4811177B2 (ja) グラフ表示装置及びグラフ表示処理プログラム
JP2005107908A (ja) 図表表示制御装置及びプログラム
EP1505512A2 (en) Input and evaluation of fractions using a calculator
JPH04235658A (ja) グラフ表示制御装置及びグラフ表示制御方法
EP1505514A2 (en) Previous calculation reuse in a calculator
JP5023360B2 (ja) 電子式計算機および計算機制御プログラム
JP2002041586A (ja) プーリレイアウト設計支援装置、プーリレイアウト設計支援方法および記録媒体
JP4168977B2 (ja) グラフ表示制御装置およびグラフ表示制御プログラム
JP2000285142A (ja) 回路図表示装置及び回路特性表示処理プログラムを記録した記録媒体
JP3680399B2 (ja) グラフ表示装置
JP2012053547A (ja) 電子計算機及びプログラム
JP5416252B2 (ja) 入力表示プログラム、方法及び携帯情報端末
WO2023162886A1 (ja) 表示装置、表示方法、及びプログラム
JP2008293392A (ja) ラダープログラミングエディタ
JP2000215176A (ja) 電子計算装置及び計算処理プログラムを記録した記録媒体
JP2000132516A (ja) 計算装置及び記憶媒体
JP2000036054A (ja) グラフ表示制御装置及び記憶媒体
JP2695082B2 (ja) グラフ影付け機能付き電子機器