JP2002351189A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002351189A
JP2002351189A JP2001154233A JP2001154233A JP2002351189A JP 2002351189 A JP2002351189 A JP 2002351189A JP 2001154233 A JP2001154233 A JP 2001154233A JP 2001154233 A JP2001154233 A JP 2001154233A JP 2002351189 A JP2002351189 A JP 2002351189A
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image carrier
drum
dedicated
black
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JP2001154233A
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English (en)
Inventor
Yoshinari Kinoshita
善也 木下
Masaru Tsuji
優 辻
Hiroshi Kataoka
片岡  浩
Masanobu Yamamoto
昌延 山本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒成分画像専用の像担持体ユニットと有彩色
成分画像専用の像担持体ユニットとを備えながら、誤装
着を確実に防止することのできる画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 感光体ドラム222aは黒用ドラム駆動
ユニット5のドラム支持軸受け5cに対してのみ装着完
了位置に達するように、ドラムフランジ422aおよび
円筒部522aを備える。感光体ドラム222b・22
2c・222dは全て同一構造であってシアン用ドラム
駆動ユニット6、マゼンタ用ドラム駆動ユニット7、イ
エロー用ドラム駆動ユニット8のいずれか任意のドラム
支持軸受け6c・7c・8cに対してのみ装着完了位置
に達するように、ドラムフランジ422bおよび円筒部
522b、ドラムフランジ422cおよび円筒部522
c、ドラムフランジ422dおよび円筒部522dを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式の複写
機、プリンタやファクシミリ等の画像形成装置に係り、
特に黒成分画像用の像担持体のユニットと有彩色成分画
像用の像担持体のユニットとを備える画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より転写紙上にカラー画像を形成す
る方法として、像担持体に形成した静電潜像を現像装置
により現像し、像担持体上に形成されたトナー像を最終
的に搬送されてくる転写紙上に転写する電子写真方式の
カラー画像形成方法が多く用いられている。
【0003】この方法を用いるカラー画像形成装置は大
きく2つの方式に分けられる。第1の方式は像担持体と
して感光体を有する1個の像担持体ユニットを用い、そ
の像担持体上に各成分色画像を順次形成しながら転写紙
あるいは中間転写体に順次転写し、転写紙または中間転
写体上に多層のカラー画像を形成する多回転プロセス方
式である。第2の方式は、各成分色ごとに像担持体ユニ
ットを含む画像形成ステーションを転写紙搬送担持体上
あるいは中間転写体上にそれぞれ並べ、各像担持体上に
形成される各成分色画像を転写紙搬送担持体によって搬
送されてくる転写紙、または中間転写体上に重ねて転写
し、多層のカラー画像形成物を得るタンデム方式とがあ
る。これらのカラー画像形成装置は有彩色成分の現像剤
を適宜黒成分の現像剤と組み合わせて用いるカラーの画
像形成だけでなく、黒成分の現像剤のみを用いる白黒の
画像形成をも行えるようになっている。
【0004】このようなカラー画像形成装置は、上記の
ようにカラー画像形成だけでなく白黒画像形成が行える
ということで、兼用機として設置されることが多い。そ
の場合のカラー画像形成と白黒画像形成との頻度を調査
したところ、圧倒的に白黒画像形成が多く行われている
ことが分かっている。それゆえ、上記タンデム方式の多
くのカラー画像形成装置では、白黒画像形成の速度を速
めたり、黒成分画像用の像担持体・現像剤などの消耗品
の寿命の長さや膜減り補正値などの画質制御値を有彩色
成分画像用の消耗品とは異なるように設定されていたり
することが多い。
【0005】黒成分画像用の像担持体の寿命を長くする
ために、特開2000−242057号公報には、黒成
分画像用の感光体ドラムの径を有彩色成分画像用の感光
体ドラムの径よりも大きくしたり、黒成分画像用の感光
体の電荷輸送層の厚みを有彩色成分画像用の感光体の電
荷輸送層の厚みよりも大きくすることが開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】黒成分画像用の消耗品
と有彩色成分画像用の消耗品とで寿命に関連する仕様が
異なるように設定されている場合には、寿命の長いもの
と短いものとで当然性能や価格が異なるために、両者は
取り違えて使用されないようにすべきものである。従っ
て、黒成分画像に専用の像担持体を有する像担持体ユニ
ットと、有彩色成分画像に専用の像担持体を有する像担
持体ユニットとが、それぞれ所定の装着箇所に装着され
る画像形成装置においては、両像担持体ユニットが適正
な装着箇所に装着されることが必要である。
【0007】各像担持体ユニットが現像剤を含む現像手
段とカートリッジなどに一体化されている場合には、使
用する現像剤の色により目視で像担持体ユニットが黒成
分画像用であるのか有彩色成分画像用であるのかを判別
することができる。従って、このような場合には黒成分
画像用の像担持体ユニットあるいは有彩色成分画像用の
像担持体ユニットを画像形成装置に装着しようとする場
合、あるいは装着した場合に間違いに気付くことができ
る。しかし、これでは作業者が気付かなければ誤装着さ
れたままとなってしまう。
【0008】特に、像担持体ユニットと現像剤を含む現
像手段とが別々のユニット構成になっている場合には、
像担持体ユニットが黒成分画像用の仕様となっているの
か有彩色成分画像用の仕様となっているのかを一層見分
けにくく、誤装着された像担持体ユニットが使用される
とトラブルが発生する。このように、従来は、黒成分画
像に専用の像担持体を有する像担持体ユニットと、有彩
色成分画像に専用の像担持体を有する像担持体ユニット
とを区別して誤装着を確実に防止することができないと
いう問題があった。
【0009】本発明は上記従来の問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的は、黒成分画像専用の像担持体ユ
ニットと有彩色成分画像専用の像担持体ユニットとを備
えながら、誤装着を確実に防止することのできる画像形
成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、上記課題を解決するために、黒成分画像に専用の像
担持体を有する黒成分用像担持体ユニットと有彩色成分
画像に専用の像担持体を有する有彩色成分用像担持体ユ
ニットとをそれぞれ装着されるべき所定の装着箇所に対
応して着脱可能に備え、上記黒成分画像を用いた白黒画
像形成と、上記有彩色成分画像を用いたカラー画像形成
とを行う画像形成装置において、上記黒成分用像担持体
ユニットおよび上記有彩色成分用像担持体ユニットはそ
れぞれ、装着時に上記所定の装着箇所に対しては装着完
了位置に達する一方、上記所定の装着箇所以外の装着箇
所に対しては装着が阻止されて装着完了位置に達しない
ことを特徴としている。
【0011】上記の発明によれば、黒成分画像に専用の
像担持体を有する黒成分用像担持体ユニット、および有
彩色成分画像に専用の像担持体を有する有彩色成分用像
担持体ユニットは、それぞれ所定の装着箇所に対しては
装着完了位置に達して装着が順調に行われる。一方、両
者のそれぞれは上記所定の装着箇所以外の装着箇所に対
しては装着が阻止されて装着完了位置に達しないので、
作業者は誤装着を行っていることが分かる。従って、黒
成分用像担持体ユニットを所定の装着箇所以外の装着箇
所である有彩色成分用像担持体ユニットの装着箇所に装
着しようとすると、誤装着であることが分かり、逆に有
彩色成分用像担持体ユニットを所定の装着箇所以外の装
着箇所である黒成分用像担持体ユニットの装着箇所に装
着しようとしても、誤装着であることが分かる。
【0012】以上により、黒成分画像専用の像担持体ユ
ニットと有彩色成分専用の像担持体ユニットとを備えな
がら、誤装着を確実に防止することのできる画像形成装
置を提供することができる。
【0013】さらに本発明の画像形成装置は、上記課題
を解決するために、上記有彩色成分用像担持体ユニット
が複数備えられ、上記複数の上記有彩色成分用像担持体
ユニットの全てが、上記有彩色成分画像の種類に共通に
同一の構造であることを特徴としている。
【0014】上記の発明によれば、複数の有彩色成分用
像担持体ユニットの全てが、同一の構造であって有彩色
成分画像の種類に共通に使用可能であるので、像担持体
のユニットとしては黒成分用像担持体ユニットと1種類
の有彩色成分用像担持体ユニットとの2種類のみとな
り、誤装着を判別可能な構成でありながら量産が容易で
あり、製造コストを削減することができる。
【0015】さらに本発明の画像形成装置は、上記課題
を解決するために、上記黒成分画像に専用の像担持体の
最外層の膜厚が、上記有彩色成分画像に専用の像担持体
の最外層の膜厚よりも大きくなるように形成されている
ことを特徴としている。
【0016】上記の発明によれば、使用頻度が高く最外
層の膜減りが大きい黒成分画像に専用の像担持体の寿命
を、該最外層の膜厚が有彩色成分画像に専用の像担持体
の最外層の膜厚と同じである場合と比較して長くするこ
とができる。従って、誤装着を確実に防止した上で、交
換頻度の高い黒成分用像担持体ユニットの交換回数が減
り、メンテナンス労力を低減することができる。さら
に、膜厚の設定によっては黒成分画像に専用の像担持体
の寿命と、有彩色成分画像に専用の像担持体の寿命とが
近くなるので、両像担持体ユニットの交換時期を同一と
してメンテナンス労力をさらに低減することができる。
【0017】さらに本発明の画像形成装置は、上記課題
を解決するために、転写材を保持するとともに保持した
上記転写材が上記黒成分画像に専用の像担持体と上記有
彩色成分画像に専用の像担持体とのそれぞれに接触可能
な転写材保持体を備え、上記黒成分画像に専用の像担持
体と上記有彩色成分画像に専用の像担持体とのそれぞれ
が像を担持した状態で上記転写材保持体に保持された上
記転写材に接触して上記像を転写することにより、上記
転写材上に上記白黒画像形成および上記カラー画像形成
を行うタンデム方式の装置であることを特徴としてい
る。
【0018】上記の発明によれば、上記構成のタンデム
方式の画像形成装置において誤装着を防止するので、広
く用いられている画像形成装置で誤装着防止を実現する
ことができる。
【0019】さらに本発明の画像形成装置は、上記課題
を解決するために、転写材を保持する転写材保持体と、
上記黒成分画像に専用の像担持体と上記有彩色成分画像
に専用の像担持体とのそれぞれに接触可能であるととも
に上記転写材保持体に接触する中間転写体とを備え、上
記黒成分画像に専用の像担持体と上記有彩色成分画像に
専用の像担持体とのそれぞれが像を担持した状態で上記
中間転写体に接触することにより、上記中間転写体上に
上記像を転写した後、上記中間転写体が上記転写材保持
体に保持された上記転写材に接触して上記像を転写する
ことにより、上記転写材上に上記白黒画像形成および上
記カラー画像形成を行うタンデム方式の装置であること
を特徴としている。
【0020】上記の発明によれば、上記構成のタンデム
方式の画像形成装置において誤装着を防止するので、広
く用いられている画像形成装置で誤装着防止を実現する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置を具現する
一実施の形態について、図1ないし図6に基づいて説明
すれば、以下の通りである。
【0022】図5は、本実施の形態に係る画像形成装置
としてのデジタルカラー複写機1の構成を示す正面断面
の略図である。デジタルカラー複写機1はタンデム方式
の画像形成装置である。デジタルカラー複写機1の本体
の上面には、原稿台111および操作パネル(図示せ
ず)が設けられ、本体の内部に画像読み取り部110、
および画像形成部210が設けられた構成である。原稿
台111の上面には該原稿台111に対して開閉可能な
状態で支持され、原稿台111面に対して所定の位置関
係をもって両面自動原稿送り装置(RADF;Recircul
ating AutomaticDocument Feeder )112が装着され
ている。
【0023】さらに、両面自動原稿送り装置112は、
まず、原稿の一方の面が原稿台111の所定位置におい
て画像読み取り部110に対向するよう原稿を搬送し、
この一方の面についての画像読み取りが終了した後に、
他方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取
り部110に対向するよう原稿を反転して原稿台111
に向かって搬送するようになっている。そして、両面自
動原稿送り装置112は、1枚の原稿について両面の画
像読み取りが終了した後にこの原稿を排出し、次の原稿
についての両面搬送動作を実行する。以上の原稿の搬送
および表裏反転の動作は、デジタルカラー複写機1全体
の動作に関連して制御されるものである。
【0024】画像読み取り部110は、両面自動原稿送
り装置112により原稿台111上に搬送されてきた原
稿の画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置
されている。画像読み取り部110は該原稿台111の
下面に沿って平行に往復移動する原稿走査体113・1
14と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCC
Dラインセンサ116とを有している。
【0025】この原稿走査体113,114は、第1の
走査ユニット113と第2の走査ユニット114とから
構成されている。第1の走査ユニット113は原稿画像
表面を露光する露光ランプ113aと、原稿からの反射
光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラー113
bとを有し、原稿台111の下面に対して一定の距離を
保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動するもので
ある。第2の走査ユニット114は、第1の走査ユニッ
ト113の第1ミラー113bにより偏向された原稿か
らの反射光像をさらに所定の方向に向かって偏向する第
2ミラー114aおよび第3ミラー114bを有し、第
1の走査ユニット113と一定の速度関係を保って平行
に往復移動するものである。
【0026】光学レンズ115は、第2の走査ユニット
の第3ミラー114bにより偏向された原稿からの反射
光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ1
16上の所定位置に結像させるものである。CCDライ
ンセンサ116は、結像された光像を順次光電変換して
電気信号として出力するものである。CCDラインセン
サ116は、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、
R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解した
ラインデータを出力することのできる3ラインのカラー
CCDである。このCCDラインセンサ116により電
気信号に変換された原稿画像情報は、さらに、図示しな
い画像処理部に転送されて所定の画像データ処理が施さ
れる。
【0027】次に、画像形成部210の構成および画像
形成部210に係わる各部の構成について説明する。
【0028】画像形成部210の最下部には、給紙カセ
ット211a内に積載収容されている用紙(転写材)P
を1枚ずつ分離して画像形成部210に向かって供給す
る給紙機構211が設けられている。そして1枚ずつ分
離供給された用紙Pは、画像形成部210の手前に配置
された一対のレジストローラ212によりタイミングが
制御されて画像形成部210に搬送される。さらに、片
面に画像が形成された用紙Pは、画像形成部210の画
像形成にタイミングを合わせて画像形成部210に再供
給搬送される。給紙機構211の上方には、転写搬送ベ
ルト機構213が配置されている。転写搬送ベルト機構
213は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間
に略平行に伸びるように張架された転写搬送ベルト(転
写材保持体)216に用紙Pを静電吸着させて搬送する
構成となっている。転写搬送ベルト機構213にはさら
に、プロセスコントロールを行うために転写搬送ベルト
216に形成されたパッチ画像を除去するためのクリー
ニング部材251aを備えたクリーニングユニット25
1が設けられている。
【0029】さらに、用紙搬送路における転写搬送ベル
ト機構213の下流側には、用紙P上に転写形成された
トナー像を用紙P上に定着させるための定着装置217
が配置されている。この定着装置217の一対の定着ロ
ーラ217a・217b間におけるニップ部を通過した
用紙Pは、搬送方向切り換えゲート218を経て、排出
ローラ219によりデジタルカラー複写機1本体の外壁
に取り付けられている排紙トレイ220上に排出され
る。切り換えゲート218は、定着後の用紙Pの搬送経
路を、排紙トレイ220へ用紙Pを排出する経路と、画
像形成部210に向かって用紙Pを再供給する経路との
間で選択的に切り換えるものである。切り換えゲート2
18により再び画像形成部210に向かって搬送方向が
切り換えられた用紙Pは、スイッチバック搬送経路22
1を介して表裏反転された後、画像形成部210へと再
度供給される。
【0030】また、画像形成部210における転写搬送
ベルト216の上方には、転写搬送ベルト216に近接
して、第1の画像形成ステーションPa、第2の画像形
成ステーションPb、第3の画像形成ステーションP
c、および第4の画像形成ステーションPdが、用紙搬
送経路上流側から順に並設されている。第1の画像形成
ステーションPaは黒成分画像を形成し、第2・第3・
第4の画像形成ステーションPb・Pc・Pdは順にシ
アン色成分画像、マゼンタ色成分画像、イエロー色成分
画像という有彩色成分画像を形成する。転写搬送ベルト
216は駆動ローラ214によって、図5において矢印
Zで示す方向に摩擦駆動され、前述したように給紙機構
211を通じて給送される用紙Pを保持し、用紙Pを画
像形成ステーションPa〜Pdへと順次搬送する。
【0031】各画像形成ステーションPa〜Pdは、実
質的に同一の構成を有している。各画像形成ステーショ
ンPa,Pb,Pc,Pdは、図1に示す矢印F方向に
回転駆動される感光体ドラム222a・222b・22
2c・222dをそれぞれ含んでいる。感光体ドラム2
22aは黒成分画像に専用の感光体(像担持体)を有す
る黒成分用像担持体ユニットであり、感光体ドラム22
2b・222c・222dはそれぞれ有彩色成分画像に
専用の感光体(像担持体)を有する有彩色成分用像担持
体ユニットである。各感光体ドラム222a〜222d
の周辺には、感光体ドラム222a〜222dの感光体
をそれぞれ一様に帯電する帯電器223a・223b・
223c・223dと、感光体上に形成された静電潜像
をそれぞれ現像する現像装置224a・224b・22
4c・224dと、現像された感光体上のトナー像を用
紙Pへ転写する転写用放電器225a・225b・22
5c・225dと、感光体上に残留するトナーを除去す
るクリーニング装置226a・226b・226c・2
26dとが感光体ドラム222a〜222dの回転方向
に沿って順次配置されている。
【0032】また、各感光体ドラム222a〜222d
の上方には、レーザビームスキヤナユニット227a・
227b・227c・227dがそれぞれ設けられてい
る。レーザビームスキャナユニット227a〜227d
は、画像データに応じて変調されたドット光を発する半
導体レーザ素子(図示せず)、半導体レーザ素子からの
レーザビームを主走査方向に偏向させる偏向装置である
ポリゴンミラー240a・240b・240c・240
dと、ポリゴンミラー240a〜240dにより偏向さ
れたレーザビームを感光体表面に結像させるためのfθ
レンズ241a・241b・241c・241dやミラ
ー242a・242b・242c・242dや、ミラー
243a・243b・243c・243dなどから構成
されている。
【0033】レーザビームスキャナ227aには白黒原
稿画像やカラー原稿画像の黒色成分画像に対応する画素
信号が、レーザビームスキャナ227bにはカラー原稿
画像のシアン色成分画像に対応する画素信号が、レーザ
ビームスキャナ227cにはカラー原稿画像のマゼンタ
色成分画像に対応する画素信号が、そして、レーザビー
ムスキャナ227dにはカラー原稿画像のイエロー色成
分画像に対応する画素信号がそれぞれ入力される。これ
により色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が
各感光体ドラム222a〜222dの感光体上に形成さ
れる。そして、現像装置224aには黒色のトナーが、
現像装置224bにはシアン色のトナーが、現像装置2
24cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置224dに
はイエロー色のトナーがそれぞれ収容されており、感光
体上の静電潜像は、これら各色のトナーにより現像され
る。これにより、画像形成部210にて色変換された原
稿画像情報が各色のトナー像として再現される。
【0034】給紙機構211から供給された用紙Pは、
従動ローラ215の上方に設けられた吸着用帯電器22
8により転写搬送ベルト216上に静電吸着され、第1
の画像形成ステーションPaでトナー像が転写される
と、それ以降は、第4の画像形成ステーションPdまで
の間をずれることなく搬送される。一方、第4の画像ス
テーションPdと定着装置217との間で駆動ローラ2
14のほぼ真上部には除電器229が設けられている。
この除電器229には転写搬送ベルト216に静電吸着
されている用紙Pを転写搬送ベルト216から分離する
ための交流電圧が印加されている。
【0035】上記構成のデジタルカラー複写機1におい
ては、用紙Pとしてカットシート状の紙が使用される。
また、転写材としては用紙Pの他にOHPフィルムなど
のフィルムも用いることができる。用紙Pは、給紙カセ
ット211aから送り出されて給紙機構211の給紙搬
送経路のガイド内に供給されると、その用紙Pの先端部
分がセンサ(図示せず)にて検知され、このセンサから
出力される検知信号に基づいて一対のレジストローラ2
12により一旦停止される。そして、用紙Pは各画像形
成ステーションPa〜Pdとタイミングをとって図5の
矢印Z方向に回転している転写搬送ベルト216上に送
られる。このとき転写搬送ベルト216には前述したよ
うに吸着用帯電器228により所定の帯電が施されてい
るので、用紙Pは、各画像ステーションPa〜Pdを通
過する間、安定して搬送供給される。
【0036】各画像形成ステーションPa〜Pdにおい
ては、各色のトナー像が、それぞれ形成され、転写搬送
ベルト216により静電吸着されて搬送される用紙Pの
支持面上でトナー像を担持した状態の各感光体が用紙P
に接触することにより、白黒画像形成時には黒成分画像
のトナー像が、またカラー画像形成時には各色成分画像
のトナー像が重ね合わされて転写される。第4の画像形
成ステーションPdによる画像の転写が完了すると、用
紙Pは、その先端部分から順次、除電器229により転
写搬送ベルト216上から剥離され、定着装置217へ
と導かれる。最後に、トナー像が定着された用紙Pは、
用紙排出口(図示せず)から排紙トレイ220上へと排
出される。
【0037】なお、上述の構成ではレーザビームスキャ
ナユニット227a〜227dによって、レーザビーム
を走査して露光することにより、感光体への光書き込み
を行うようになっている。しかし、レーザビームスキャ
ナユニットの代わりに、発光ダイオードアレイと結像レ
ンズアレイからなる書き込み光学系(LEDヘッド)を
用いても良い。LEDヘッドはレーザビームスキャナユ
ニットに比べ、サイズも小さく、また可動部分がなく無
音である。よって、複数個の光書き込みユニットを必要
とするタンデム方式のデジタルカラー複写機などの画像
形成装置では、好適に用いることができる。
【0038】また、本実施の形態に係る画像形成装置の
他の例としてのタンデム方式のデジタルカラー複写機2
の構成を図6に示す。なお、同図には図5のデジタルカ
ラー複写機1と同等の機能を有する構成要素には同一の
符号を付してあり、その説明を省略する。
【0039】デジタルカラー複写機2は、図5のデジタ
ルカラー複写機1における転写搬送ベルト機構213の
代わりに中間転写ベルト機構261が設けられている。
中間転写ベルト機構261は前述の駆動ローラ214お
よび従動ローラ215に張架された中間転写ベルト(中
間転写体)262を備えている。中間転写ベルト262
は各感光体ドラム222a〜222dのトナー像を担持
した状態の感光体と接触して、白黒画像形成時には黒成
分画像のトナー像が、またカラー画像形成時には各色成
分画像のトナー像が重ねて合わされて転写されるもので
ある。また、中間転写ベルト機構261の最下部には、
後述する2次転写ローラ263側に中間転写ベルト26
2を圧接する圧接ローラ263が設けられている。ま
た、中間転写ベルト262の張力を調節するテンション
ローラ264、中間転写ベルト262から用紙Pにトナ
ー像が転写された後の残留トナーを除去するクリーニン
グ部材265aを備えたクリーニングユニット265が
設けられている。
【0040】中間転写ベルト機構261の下方には搬送
ベルトユニット271が設けられている。搬送ベルトユ
ニット271は、2次転写ローラ272およびローラ2
73と、該2つのローラに張架されて中間転写ベルト2
62からトナー像が転写された用紙Pを搬送する搬送ベ
ルト(転写材保持体)274とを備えている。2次転写
ローラ272は、給紙機構211から搬送された用紙P
に中間転写ベルト262に転写されたトナー像を転写す
る。定着装置217は搬送ベルトユニット271の搬送
下流側に設けられている。
【0041】次に、上記構成のデジタルカラー複写機1
・2の感光体ドラム222a〜222dについて詳述す
る。
【0042】感光体ドラム222a〜222dは、いず
れもアルミニウム製の円筒形状の素管を素地として、そ
の外周に有機感光体(OPC)などの感光体12が形成
されたものである。図4に、感光体ドラム222a〜2
22dの円筒軸に垂直な断面構成の一部を示す。素地1
1上に感光体12を構成する下引き層12a、電荷発生
層12b、および電荷輸送層12cがこの順に積層され
ている。下引き層12aは1μm〜3μmの膜厚を有
し、素地11の表面状態の調整と感光体12の抵抗値の
調整とを行うために設けられている。電荷発生層12b
は0.2mm〜0.3mmの膜厚を有し、レーザビーム
スキャナユニット227a〜227dからレーザ光が照
射されると電荷を発生する部分である。
【0043】電荷輸送層12cは感光体12の最外層で
あって20μm〜30μmの膜厚を有する。この電荷輸
送層12cの表面に静電潜像が形成され、静電潜像が現
像装置224a〜224dによって現像されてトナー像
が形成される。本実施の形態では、黒色成分画像のトナ
ー像を形成する感光体ドラム222aの電荷輸送層12
cの膜厚は約29μmに設定されており、シアン成分画
像・マゼンタ成分画像・イエロー成分画像といった有彩
色成分画像のトナー像を形成する感光体ドラム222b
・222c・222dの電荷輸送層12cの膜厚は約2
3μmに設定されている。
【0044】このような電荷輸送層12cの膜厚の設定
は、感光体12の望ましい寿命と静電潜像の解像度(静
電潜像のぼけの程度)とによって決定されている。特に
感光体ドラム222aでは寿命を延ばすために上記のよ
うに電荷輸送層12cの膜厚を感光体ドラム222b・
222c・222dの電荷輸送層12cの膜厚よりもや
や大きめに設定しており、感光体ドラム222b・22
2c・222dでは特に静電潜像の解像度の低下による
色ぼけの発生が抑制されるように電荷輸送層12cの膜
厚をあまり大きく設定しないようにしている。これによ
り、感光体ドラム222aの感光体12は黒色成分画像
に専用の像担持体、感光体ドラム222b・222c・
222dの感光体12は有彩色成分画像に専用の像担持
体となっている。素管の大きさは全て同一であり、従っ
て、感光体ドラム222aと感光体ドラム222b・2
22c・222dとの外径寸法の大小関係は外観上は判
別することができない。
【0045】また、感光体ドラム222a〜222dは
デジタル複写機1・2の本体に対して着脱可能であり、
デジタル複写機1・2の組み立て時や感光体ドラム22
2a〜222dの交換時に所定の装着箇所に装着される
ようになっている。図1に示すように、感光体ドラム2
22aは黒用ドラム駆動ユニット5を、感光体ドラム2
22bはシアン用ドラム駆動ユニット6を、感光体ドラ
ム222cはマゼンタ用ドラムユニット7を、感光体ド
ラム222dはイエロー用ドラム駆動ユニット8を、そ
れぞれ装着されるべき所定の装着箇所としている。
【0046】黒用ドラム駆動ユニット5は駆動部5a、
ドラム支持軸5b、およびドラム支持軸受け5cを備え
ており、駆動部5aはドラム支持軸5bの回転駆動およ
び停止を行い、ドラム支持軸5bはドラム支持軸受け5
cを介して感光体ドラム222aを支持する。また、ド
ラム支持軸受け5cは駆動部5a側の端部にドラム支持
軸5bと直交する方向に突出する突起5d・5dを備え
ている。同図では突起5d・5dは紙面に垂直な2方向
に1つずつ突出するように設けられている。
【0047】シアン用ドラム駆動ユニット6は駆動部6
a、ドラム支持軸6b、およびドラム支持軸受け6cを
備えており、駆動部6aはドラム支持軸6bの回転駆動
および停止を行い、ドラム支持軸6bはドラム支持軸受
け6cを介して感光体ドラム222bを支持する。マゼ
ンタ用ドラム駆動ユニット7は駆動部7a、ドラム支持
軸7b、およびドラム支持軸受け7cを備えており、駆
動部7aはドラム支持軸7bの回転駆動および停止を行
い、ドラム支持軸7bはドラム支持軸受け7cを介して
感光体ドラム222cを支持する。イエロー用ドラム駆
動ユニット8は駆動部8a、ドラム支持軸8b、および
ドラム支持軸受け8cを備えており、駆動部8aはドラ
ム支持軸8bの回転駆動および停止を行い、ドラム支持
軸8bはドラム支持軸受け8cを介して感光体ドラム2
22dを支持する。
【0048】また、黒用ドラム駆動ユニット5のドラム
支持軸受け5cは、シアン用ドラム駆動ユニット6のド
ラム支持軸受け6c、マゼンタ用ドラム駆動ユニット7
のドラム支持軸受け7c、およびイエロー用ドラム駆動
ユニット8のドラム支持軸受け8cとは形状が異なって
おり、ドラム支持軸受け6c・7c・8cは互いに形状
もドラム支持軸6b・7b・8bに対する取り付け位置
も同じである。突起5d・5dを除いた部分のドラム支
持軸受け5cはドラム支持軸5bと同軸の円筒形状、ド
ラム支持軸受け6cはドラム支持軸6bと同軸の円筒形
状、ドラム支持軸受け7cはドラム支持軸7bと同軸の
円筒形状、ドラム支持軸受け8cはドラム支持軸8bと
同軸の円筒形状であるが、ドラム支持軸受け5cの円筒
外径はドラム支持軸受け6c・7c・8cの円筒外径よ
りも小さい。
【0049】感光体ドラム222a〜222dは、順に
黒用ドラム駆動ユニット5、シアン用ドラム駆動ユニッ
ト6、マゼンタ用ドラムユニット7、およびイエロー用
ドラム駆動ユニット8に対して、駆動部5a・6a・7
a・8aと反対側のドラム支持軸5b・6b・7b・8
bの端部から、ドラム支持軸5b・6b・7b・8bを
素管内部に通すようにして装着される。
【0050】これに合わせて、感光体ドラム222aは
装着方向前端となる端部322aに装着方向に突出する
ドラムフランジ422aを備えている。ドラムフランジ
422aは素管の内径よりも小さい外径で素管の円筒軸
を軸として環状に並ぶ、複数の山形状のくし歯からな
る。各くし歯は上記外径方向に対向している。また、隣
接するくし歯の端部322a上での距離は、突起5d・
5dの、突出方向およびドラム支持軸5bに直交する方
向の幅よりも大きく、かつ、くし歯で形成される環の内
径はドラム支持軸受け6c・7c・8cの円筒外径より
も小さくなっている。また、素管内部にはドラム支持軸
受け5cの円筒外径とほぼ等しい内径で、装着の際にド
ラム支持軸受け5cが挿嵌される円筒部522aが設け
られている。
【0051】また、感光体ドラム222bは装着方向前
端となる端部322bから装着方向に突出するドラムフ
ランジ422bを備えている。ドラムフランジ422b
は素管の内径よりも小さい外径で素管の円筒軸を軸とす
る円筒形状のフランジである。さらにドラムフランジ4
22bの内径は、ドラム支持軸受け5cの突起5d・5
dの突出方向先端間の距離より小さくなっている。ま
た、ドラムフランジ422bの内側から素管内部にかけ
て、ドラム支持軸受け6cの円筒外径とほぼ等しい内径
で、装着の際にドラム支持軸受け6cが挿嵌される円筒
部522bが設けられている。円筒部522bの装着方
向先端はドラム支持軸受け6cが挿入されやすいように
面取りが施されている。
【0052】さらに、感光体ドラム222cにはドラム
フランジ422bと同一形状のドラムフランジ422c
が装着方向前端となる端部322cに、また、円筒部5
22bと同一形状の円筒部522cが設けられている。
さらに、感光体ドラム222dにはドラムフランジ42
2bと同一形状のドラムフランジ422dが装着方向前
端となる端部322dに、また、円筒部522bと同一
形状の円筒部522dが設けられている。
【0053】以上から分かるように、黒成分用像担持体
ユニットである感光体ドラム222aと有彩色成分用像
担持体ユニットである感光体ドラム222b・222c
・222dとは構造が異なるが、感光体ドラム222b
・222c・222dは全て有彩色成分画像の種類に共
通に同一の構造であって、互いに入れ替わって装着され
てもよいものである。
【0054】ここで、感光体ドラム222aを黒用ドラ
ム駆動ユニット5に、感光体ドラム222bをシアン用
ドラム駆動ユニット6に、感光体ドラム222cをマゼ
ンタ用ドラム駆動ユニット7に、感光体ドラム222d
をイエロー用ドラム駆動ユニット8に装着しようとした
場合の装着状態、すなわち正しい組み合わせでの装着状
態を図2に示す。なお、上述したように、感光体ドラム
222b・222c・222dは互いが入れ替わってい
ても同じ装着状態となる。
【0055】同図において、感光体ドラム222aはド
ラムフランジ422aのくし歯とくし歯との間に突起5
b・5bを通し、円筒部522aにドラム支持軸受け5
cを挿入しながら装着を進めることができる。また、感
光体ドラム222bは円筒部522bにドラム支持軸受
け6cを挿入しながら装着を進めることができる。感光
体ドラム222c・222dも感光体ドラム222bと
同様に装着することができる。これにより、正しい組み
合わせで装着が行われた場合には感光体ドラム222a
〜222dは全て装着完了位置に達し、正しい組み合わ
せで装着が行われたことが作業者に分かる。また、正し
い組み合わせで装着が行われた場合には同図に示すよう
に、端部322a・322b・322c・322dが全
て同一面上に達するようになっている。このように端部
322a〜322dが同一面上に達することからも、正
しい組み合わせで装着が行われたことが分かる。
【0056】一方、感光体ドラム222aをシアン用ド
ラム駆動ユニット6に、感光体ドラム222bを黒用ド
ラム駆動ユニット5に、感光体ドラム222cをマゼン
タ用ドラム駆動ユニット7に、感光体ドラム222dを
イエロー用ドラム駆動ユニット8に装着しようとした場
合の装着状態、すなわち不適切な組み合わせが存在する
場合の装着状態を図3に示す。同図において、感光体ド
ラム222aはドラムフランジ422aのくし歯がドラ
ム支持軸受け6cに当接して装着が途中で阻止され、装
着完了位置に達しない。また、感光体ドラム222bは
ドラムフランジ422bの装着方向先端が突起5d・5
dに当接して装着が途中で阻止され、装着完了位置に達
しない。なお、突起5d・5dはドラムフランジ422
bとの当接状態がよく分かるように図1および図2とは
描く方向を90度変えてある。装着完了位置に達しない
状態が起これば、誤装着を行っていることが作業者に分
かる。
【0057】以上に述べたように、本実施の形態に係る
デジタル複写機1・2によれば、黒成分画像に専用の感
光体12を有する感光体ドラム222a、および有彩色
成分画像に専用の感光体12を有する感光体ドラム22
2b・222c・222dは、それぞれ装着されるべき
所定の装着箇所に対しては装着完了位置に達して装着が
順調に行われる。一方、両者のそれぞれは上記所定の装
着箇所以外の装着箇所に対しては装着が阻止されて装着
完了位置に達しないので、作業者は誤装着を行っている
ことが分かる。従って、感光体ドラム222aを所定の
装着箇所以外の装着箇所である感光体ドラム222b・
222c・222dの装着箇所に装着しようとすると、
誤装着であることが分かり、逆に感光体ドラム222b
・222c・222dを所定の装着箇所以外の装着箇所
である感光体ドラム222aの装着箇所に装着しようと
しても、誤装着であることが分かる。
【0058】以上により、黒成分画像専用の像担持体ユ
ニットと有彩色成分画像専用の像担持体ユニットとを備
えながら、誤装着を確実に防止することのできる画像形
成装置を提供することができる。
【0059】また、感光体ドラム222aと感光体ドラ
ム222b・222c・222dとはドラムフランジの
形状が異なっているが、ドラム外径の相違が外観上分か
らないことによりドラムフランジの形状の相違にも気付
かずに装着しようとしたとしても誤装着の場合はこのこ
とが分かる。このように、本発明は外観の大きさおよび
形状が略等しい黒成分用像担持体ユニットと有彩色成分
用像担持体ユニットとに対して、誤装着を防止する効果
が特に大きい。また、感光体ドラム222a・222b
・222c・222dはこれらを駆動する黒用ドラム駆
動ユニット5、シアン用ドラム駆動ユニット6、マゼン
タ用ドラム駆動ユニット7、イエロー用ドラム駆動ユニ
ット8を、それぞれ装着されるべき所定の装着箇所とし
ている。従って、これらが黒成分用像担持体ユニットあ
るいは有彩色成分用像担持体ユニットとして、現像剤を
含む部材と一体化されたカートリッジになっている場合
に、そのカートリッジが誤装着であるかどうかを像担持
体ユニットそのものの装着具合で直接確認することがで
きるので、装着される像担持体ユニットの種類が正しい
か否かを正確に判断することができる。
【0060】また、デジタル複写機1・2によれば、感
光体ドラム222b・222c・222dの全てが同一
の構造であって有彩色成分画像の種類に共通に使用可能
である。感光体ドラム222aと感光体ドラム222b
・222c・222dとでは、製造時における感光体1
2の電荷輸送層12cを含む膜生成工程と、ドラムフラ
ンジなどの各色用ドラム駆動ユニットの装着機構の製作
工程とが異なるが、その他の工程は同一とすることがで
きる。従って、感光体12のユニットとしては黒成分用
像担持体ユニットと1種類の有彩色成分用像担持体ユニ
ットとの2種類のみとなり、誤装着を判別可能な構成で
ありながら量産が容易であり、製造コストを削減するこ
とができる。また、感光体ドラム222b・222c・
222dは現像剤を含む部分とは別体となっており、こ
れら有彩色成分用像担持体ユニットの全ての装着箇所が
いずれも各有彩色成分用像担持体ユニットに対して装着
可能な箇所となるので、装着作業の労力が軽減される。
【0061】また、デジタル複写機1・2によれば、前
述したように感光体ドラム222aの感光体12の最外
層である電荷輸送層12cの膜厚が、感光体ドラム22
2b・222c・222dの感光体12の最外層である
電荷輸送層12cの膜厚よりも大きくなるように形成さ
れている。電荷輸送層12cは、現像装置224a〜2
24d、用紙P、クリーニング装置226a〜226d
などとの接触により画像形成を行うごとに磨耗し膜厚が
減少していく。上記のように電荷輸送層12cの膜厚に
差をつけることにより、例えば感光体ドラム222aの
画像形成可能枚数をA4サイズで約8万枚、感光体ドラ
ム222b・222c・222dの画像形成可能枚数を
A4サイズで約4万枚とすることができる。
【0062】従って、使用頻度が高く電荷輸送層12c
の膜減りが大きい感光体ドラム222aの感光体12の
寿命を、該電荷輸送層12cの膜厚が感光体ドラム22
2b・222c・222dの感光体12の電荷輸送層1
2cの膜厚と同じである場合と比較して長くすることが
できる。これにより、誤装着を確実に防止した上で、交
換頻度の高い感光体ドラム222aの交換回数が減り、
メンテナンス労力を低減することができる。さらに、電
荷輸送層12cの膜厚の設定によっては感光体ドラム2
22aの感光体12の寿命と、感光体ドラム222b・
222c・222dの感光体12の寿命とが近くなるの
で、両像担持体ユニットの交換時期を同一としてメンテ
ナンス労力をさらに低減することができる。
【0063】また、デジタル複写機1・2 が上述したよ
うな感光体ドラム222a・222b・222c・22
2dとそれらの装着されるべき所定の装着箇所とを備え
ていることにより、広く用いられているタンデム方式の
画像形成装置で誤装着防止を実現することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明の画像形成装置は、以上のよう
に、上記黒成分用像担持体ユニットおよび上記有彩色成
分用像担持体ユニットはそれぞれ、装着時に上記所定の
装着箇所に対しては装着完了位置に達する一方、上記所
定の装着箇所以外の装着箇所に対しては装着が阻止され
て装着完了位置に達しない構成である。
【0065】それゆえ、黒成分用像担持体ユニットを所
定の装着箇所以外の装着箇所である有彩色成分用像担持
体ユニットの装着箇所に装着しようとすると、誤装着で
あることが分かり、逆に有彩色成分用像担持体ユニット
を所定の装着箇所以外の装着箇所である黒成分用像担持
体ユニットの装着箇所に装着しようとしても、誤装着で
あることが分かる。
【0066】以上により、黒成分画像専用の像担持体ユ
ニットと有彩色成分専用の像担持体ユニットとを備えな
がら、誤装着を確実に防止することのできる画像形成装
置を提供することができるという効果を奏する。
【0067】さらに本発明の画像形成装置は、以上のよ
うに、上記有彩色成分用像担持体ユニットが複数備えら
れ、上記複数の上記有彩色成分用像担持体ユニットの全
てが、上記有彩色成分画像の種類に共通に同一の構造で
ある構成である。
【0068】それゆえ、像担持体のユニットとしては黒
成分用像担持体ユニットと1種類の有彩色成分用像担持
体ユニットとの2種類のみとなり、誤装着を判別可能な
構成でありながら量産が容易であり、製造コストを削減
することができるという効果を奏する。
【0069】さらに本発明の画像形成装置は、以上のよ
うに、上記黒成分画像に専用の像担持体の最外層の膜厚
が、上記有彩色成分画像に専用の像担持体の最外層の膜
厚よりも大きくなるように形成されている構成である。
【0070】それゆえ、使用頻度が高く最外層の膜減り
が大きい黒成分画像に専用の像担持体の寿命を、該最外
層の膜厚が有彩色成分画像に専用の像担持体の最外層の
膜厚と同じである場合と比較して長くすることができ
る。従って、誤装着を確実に防止した上で、交換頻度の
高い黒成分用像担持体ユニットの交換回数が減り、メン
テナンス労力を低減することができるという効果を奏す
る。さらに、膜厚の設定によっては黒成分画像に専用の
像担持体の寿命と、有彩色成分画像に専用の像担持体の
寿命とが近くなるので、両像担持体ユニットの交換時期
を同一としてメンテナンス労力をさらに低減することが
できるという効果を奏する。
【0071】さらに本発明の画像形成装置は、以上のよ
うに、転写材を保持するとともに保持した上記転写材が
上記黒成分画像に専用の像担持体と上記有彩色成分画像
に専用の像担持体とのそれぞれに接触可能な転写材保持
体を備え、上記黒成分画像に専用の像担持体と上記有彩
色成分画像に専用の像担持体とのそれぞれが像を担持し
た状態で上記転写材保持体に保持された上記転写材に接
触して上記像を転写することにより、上記転写材上に上
記白黒画像形成および上記カラー画像形成を行うタンデ
ム方式の装置である構成である。
【0072】それゆえ、広く用いられている画像形成装
置で誤装着防止を実現することができるという効果を奏
する。
【0073】さらに本発明の画像形成装置は、以上のよ
うに、転写材を保持する転写材保持体と、上記黒成分画
像に専用の像担持体と上記有彩色成分画像に専用の像担
持体とのそれぞれに接触可能であるとともに上記転写材
保持体に接触する中間転写体とを備え、上記黒成分画像
に専用の像担持体と上記有彩色成分画像に専用の像担持
体とのそれぞれが像を担持した状態で上記中間転写体に
接触することにより、上記中間転写体上に上記像を転写
した後、上記中間転写体が上記転写材保持体に保持され
た上記転写材に接触して上記像を転写することにより、
上記転写材上に上記白黒画像形成および上記カラー画像
形成を行うタンデム方式の装置である構成である。
【0074】それゆえ、広く用いられている画像形成装
置で誤装着防止を実現することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置が備
える黒成分用像担持体ユニットおよび有彩色成分用像担
持体ユニットの装着を説明する説明図である。
【図2】図1の装着が正しく行われている状態を示す説
明図である。
【図3】図1の装着が誤装着である状態を示す説明図で
ある。
【図4】図1の黒成分用像担持体ユニットおよび有彩色
成分用像担持体ユニットの構成の一部を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構
成例を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の他
の構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 画像形成装置 5 黒用ドラム駆動ユニット(装着箇所) 6 シアン用ドラム駆動ユニット(装着箇所) 7 マゼンタ用ドラム駆動ユニット(装着箇
所) 8 イエロー用ドラム駆動ユニット(装着箇
所) 12 感光体(像担持体) 12c 電荷輸送層(最外層) 222a 感光体ドラム(黒成分用像担持体ユニッ
ト) 222b 感光体ドラム(有彩色成分用像担持体ユニ
ット) 222c 感光体ドラム(有彩色成分用像担持体ユニ
ット) 222c 感光体ドラム(有彩色成分用像担持体ユニ
ット) P 用紙(転写材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山本 昌延 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H030 AA07 AB02 BB02 BB21 BB42 BB43 BB63 BB71 2H035 CA07 CB01 CB03 CD01 CD05 CD07 CG03 2H071 BA03 BA13 BA20 CA02 CA05 DA09 DA15 DA26 EA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】黒成分画像に専用の像担持体を有する黒成
    分用像担持体ユニットと有彩色成分画像に専用の像担持
    体を有する有彩色成分用像担持体ユニットとをそれぞれ
    装着されるべき所定の装着箇所に対応して着脱可能に備
    え、上記黒成分画像を用いた白黒画像形成と、上記有彩
    色成分画像を用いたカラー画像形成とを行う画像形成装
    置において、 上記黒成分用像担持体ユニットおよび上記有彩色成分用
    像担持体ユニットはそれぞれ、装着時に上記所定の装着
    箇所に対しては装着完了位置に達する一方、上記所定の
    装着箇所以外の装着箇所に対しては装着が阻止されて装
    着完了位置に達しないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記有彩色成分用像担持体ユニットが複数
    備えられ、上記複数の上記有彩色成分用像担持体ユニッ
    トの全てが、上記有彩色成分画像の種類に共通に同一の
    構造であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】上記黒成分画像に専用の像担持体の最外層
    の膜厚が、上記有彩色成分画像に専用の像担持体の最外
    層の膜厚よりも大きくなるように形成されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】転写材を保持するとともに保持した上記転
    写材が上記黒成分画像に専用の像担持体と上記有彩色成
    分画像に専用の像担持体とのそれぞれに接触可能な転写
    材保持体を備え、上記黒成分画像に専用の像担持体と上
    記有彩色成分画像に専用の像担持体とのそれぞれが像を
    担持した状態で上記転写材保持体に保持された上記転写
    材に接触して上記像を転写することにより、上記転写材
    上に上記白黒画像形成および上記カラー画像形成を行う
    タンデム方式の装置であることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】転写材を保持する転写材保持体と、上記黒
    成分画像に専用の像担持体と上記有彩色成分画像に専用
    の像担持体とのそれぞれに接触可能であるとともに上記
    転写材保持体に接触する中間転写体とを備え、上記黒成
    分画像に専用の像担持体と上記有彩色成分画像に専用の
    像担持体とのそれぞれが像を担持した状態で上記中間転
    写体に接触することにより、上記中間転写体上に上記像
    を転写した後、上記中間転写体が上記転写材保持体に保
    持された上記転写材に接触して上記像を転写することに
    より、上記転写材上に上記白黒画像形成および上記カラ
    ー画像形成を行うタンデム方式の装置であることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装
    置。
JP2001154233A 2001-05-23 2001-05-23 画像形成装置 Pending JP2002351189A (ja)

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