JP2002349957A - コージェネレーションシステム及びその制御方法 - Google Patents

コージェネレーションシステム及びその制御方法

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JP2002349957A
JP2002349957A JP2001163805A JP2001163805A JP2002349957A JP 2002349957 A JP2002349957 A JP 2002349957A JP 2001163805 A JP2001163805 A JP 2001163805A JP 2001163805 A JP2001163805 A JP 2001163805A JP 2002349957 A JP2002349957 A JP 2002349957A
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JP2001163805A
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Kentaro Ito
東 健太郎 伊
Yoji Yamada
田 洋 司 山
Kunihiro Nishizaki
崎 邦 博 西
Masayuki Fujimoto
本 正 之 藤
Kiwamu Suzuki
木 究 鈴
Kenichi Tanogashira
健 一 田之頭
Kazuya Yamaguchi
口 和 也 山
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 循環流量の制御が容易且迅速に行うことが出
来、熱交換器を出た中温水が低温水と混じり難く、更に
負荷の大小に関わらず安定的に給湯などの用途に答えら
れ、貯湯槽の熱を最大限に負荷に利用出来るコージェネ
レーションシステム及びその制御方法の提供。 【解決手段】 発電手段を有する熱源機関(1)と、貯
湯槽(2)と、暖房負荷と熱的に接続された熱交換器
(5)と、貯湯槽(2)から熱源機関(1)に連通する
温水回路(LI)に介装された第1の温水循環手段
(3)と、熱交換器(5)から貯湯槽(2)に連通する
温水回路(WI)に介装された第2の温水循環手段(3
0)と、熱源機関(1)の発電量を検出する発電量検出
手段(G)と、該発電量検出手段(G)の検出結果に基
づいて第1の温水循環手段(3)の吐出流量を調節する
制御手段(4)、とを備えたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電手段を有する
熱源機関と、貯湯槽と、暖房負荷と熱的に接続された熱
交換器と、貯湯槽から熱源機関に連通する温水回路に介
装された第1の温水循環手段と、熱交換器から貯湯槽に
連通する温水回路に介装された第2の温水循環手段とを
有するコージェネレーションシステム及びその制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図14に示す如く、燃料電池1などの発
電装置(矢印Pは発電された電力を示す)から発生する
排熱を高温水の層22と低温水の層21からなる温度成
層式の貯湯槽2に蓄え、給湯などに利用するコージェネ
レーションシステムにおいて、貯湯槽2下方の低温水を
燃料電池1などに導き、その排熱により加熱した高温水
を貯湯槽2の上方から貯湯する温度成層式の貯湯槽が知
られている。この時、燃料電池1などと貯湯槽2を管内
を温水が循環出来るように温水回路LI及びLOとで接
続した温水循環回路において、温水回路LO側に設けた
温度センサTSが高温水の温度tを検知しており、該温
度tが所定値以下となった場合に前記温水回路LIに介
装された温水循環手段である温水循環ポンプ3が駆動す
るように制御手段4によって前記燃料電池1などに導く
水の量を制御するのが一般的である(図14中、符号A
で示す部分)。一方、温度成層式貯湯槽2の上部に蓄え
た高温の温水を暖房や、風呂の追い焚きなどの用途Cに
利用する場合、貯湯槽2上方の高温水を貯湯槽2上部に
接続された配管WOから一定流量で取り出して熱交換器
5に導き、熱交換して低温となった湯を戻し配管WIに
介装された第2の温水循環ポンプ30によって貯湯槽2
の下部に戻す方式を取ることも一般的である(図中、符
号Bで示す部分)。
【0003】しかし、上記システムにおいて、貯湯温度
の制御のために、特に燃料電池1などの排熱量が経時的
に変動する状態(例えば、起動して間のない時)では温
水(循環水)の流量制御が煩雑となり、所定流量に達す
るまでに時間を要することとなる。
【0004】又、貯湯槽2に蓄えた高温水を暖房などに
利用した場合、熱交換器5を出た湯の温度は暖房負荷な
どの大きさによっても変動する。熱交換器5を出た湯W
Oが給湯などに利用出来る中温水となった場合、中温水
を貯湯槽2下部に戻すため、中温水と低温水が混合され
て給湯などに利用出来ない低温水となってしまう恐れも
あった。更に、燃料電池1などでは、燃料電池1などに
導かれる低温水の温度が高くなりすぎると運転を継続出
来ない場合がある。
【0005】或いは、図15に示すように、図14に対
して温度センサ及び制御手段を廃止したケースにおいて
も同様の問題点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、循環流量
の制御が容易且迅速に行うことが出来、熱交換器を出た
中温水が低温水と混じり難く、更に負荷の大小に関わら
ず安定的に給湯などの用途に答えられ、貯湯槽の熱を最
大限に負荷に利用出来るコージェネレーションシステム
及びその制御方法の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のコージェネレー
ションシステムは、発電手段を有する熱源機関(1)
と、貯湯槽(2)と、貯湯槽(2)から熱源機関(1)
に連通する温水回路(LI、LO)に介装された第1の
温水循環手段(3)と、熱源機関(1)の発電量を検出
する発電量検出手段(G)と、該発電量検出手段(G)
の検出結果に基づいて第1の温水循環手段(3)の吐出
流量を調節する制御手段(4)、とを備えたことを特徴
としている(請求項1)。
【0008】係るコージェネレーションシステムを制御
する本発明の制御方法は、発電量検出手段(G)により
熱源機関(1)の発電量を検出する発電量検出工程(S
1)と、該発電量検出工程(S1)で検出された発電量
の検出結果を制御手段(4)に送出し、検出された発電
量に基づいて第1の温水循環手段(3)の吐出流量を調
節する工程(S2、S3)、とを有することを特徴とし
ている(請求項4)。
【0009】また本発明のコージェネレーションシステ
ムは、発電手段を有する熱源機関(1)と、温度成層式
の貯湯槽(2)と、暖房負荷と熱的に接続された熱交換
器(5)と、貯湯槽(2)から熱源機関(1)に連通す
る温水回路(LI、LO)に介装された第1の温水循環
手段(3)と、熱交換器(5)から貯湯槽(2)に連通
する温水回路(WI)に介装された第2の温水循環手段
(30)と、制御手段(40)とを備えており、熱交換
器(5)から貯湯槽(2)に連通する温水回路(WI)
は第2の温水循環手段(30)と貯湯槽(2)の間の領
域で複数の分岐配管(W1〜W5)に分岐しており、該
複数の分岐配管(W1〜W5)の各々は開閉弁(V1〜
V5)を介装しており且つ貯湯槽(2)の高さ方向寸法
の異なる箇所にそれぞれ連通しており、複数の分岐配管
(W1〜W5)の各々が連通している箇所には温水温度
(t1〜t5)を検出する温度検出手段(TS1〜TS
5)が設けられており、前記制御手段(40)は、前記
複数の分岐配管(W1〜W5)が連通している箇所にそ
れぞれ設けられた温度検出手段(TS1〜TS5)によ
り検出された温水温度(t1〜t5)により、分岐配管
(W4)を選択し、選択された分岐配管(W4)に介装
されている開閉弁(V4)のみを開放し、その他の分岐
配管(W1〜W3、W5)に介装されている開閉弁(V
1〜V3、V5)を閉鎖する様に構成されていることを
特徴としている(請求項2)。
【0010】この様なコージェネレーションシステムを
制御するため、本発明の制御方法は、前記複数の分岐配
管(W1〜W5)が連通している箇所にそれぞれ設けら
れた温度検出手段(TS1〜TS5)により温水温度
(T1〜T5)を検出する工程(S21〜S22)と、
温水温度分布から分岐配管を選択する選択工程(S21
〜S22)と、該選択工程(S21〜S22)で選択さ
れた分岐配管に介装されている開閉弁のみを開放し、そ
の他の分岐配管に介装されている開閉弁を閉鎖する開閉
弁制御工程(S23〜S25)、とを有することを特徴
としている(請求項5)。
【0011】さらに本発明のコージェネレーションシス
テムは、発電手段を有する熱源機関(1)と、温度成層
式の貯湯槽(2)と、貯湯槽(2)と熱源機関(1)と
を連通する温水回路(LI、LO)に介装された第1の
温水循環手段(3)と、制御手段とを備えており、前記
熱源機関(1)から貯湯槽(2)に連通する温水回路
(LO)は複数(n個)の分岐配管(L1〜Ln)に分
岐しており、該複数の分岐配管(L1〜Ln)の各々は
開閉弁(V10〜Vn0)を介装しており且つ貯湯槽
(2)の高さ方向寸法の異なる箇所にそれぞれ連通して
おり、複数の分岐配管(L2〜Ln)の各々が連通して
いる箇所には温水温度(t20〜tn0)を検出する温
度検出手段(TS20〜TSn0)が設けられていると
共に、熱源機関(1)から貯湯槽(2)に連通する温水
回路(LO)の熱源機関直近の位置にも熱源機関出口部
分の温水温度(tF)を検出する熱源機関出口部分温度
検出手段(TSF)が設けられており、前記制御手段
は、熱源機関出口部分温度検出手段(TSF)で検出さ
れた熱源機関出口部分の温水温度と(tF)、前記複数
の分岐配管(L2〜Ln)が連通している箇所にそれぞ
れ設けられた温度検出手段(TS20〜TSn0)によ
り検出された温水温度(t20〜tn0)とを比較し
て、熱源機関出口部分の温水温度(tF)に対応してい
る温水温度を有する貯湯槽内の部分に連通している分岐
配管を選択し、選択された分岐配管に介装されている開
閉弁のみを開放し、その他の分岐配管に介装されている
開閉弁を閉鎖する様に構成されていることを特徴として
いる(請求項3)。
【0012】そして、係るコージェネレーションシステ
ムを制御するため、本発明の制御方法は、熱源機関出口
部分温度検出手段(TSF)で検出された熱源機関出口
部分の温水温度(tF)と、前記複数の配管(L2〜L
n)が連通している箇所にそれぞれ設けられた温度検出
手段(TS20〜TSn0)により検出された温水温度
(t20〜tn0)とを比較する比較工程(S31、S
32)と、熱源機関出口部分の温水温度(tF)に対応
している温水温度を有する貯湯槽内の部分に連通してい
る分岐配管を選択する選択工程(S31、S32)と、
該選択工程(S31、S32)で選択された分岐配管に
介装されている開閉弁のみを開放し、その他の分岐配管
に介装されている開閉弁を閉鎖する開閉弁制御工程(S
33〜S35)、とを有することを特徴としている(請
求項6)。
【0013】これに加えて、本発明のコージェネレーシ
ョンシステムは、発電手段を有する熱源機関(1)と、
温度成層式の貯湯槽(2)と、貯湯槽(2)と熱源機関
(1)とを連通する温水回路(L0)と、制御手段とを
備えており、前記温水回路(L0)は2本の分岐配管
(L1、L2)に分岐しており、該分岐配管(L1、L
2)の各々は開閉弁(V10、V20)を介装しており
且つ貯湯槽(2)の高さ方向寸法の異なる箇所にそれぞ
れ連通しており、前記温水回路(L0)の熱源機関直近
の位置には熱源機関出口部分の温水温度(tF)を検出
する熱源機関出口部分温度検出手段(TSF)が設けら
れており、前記制御手段は、熱源機関出口部分温度検出
手段(TSF)で検出された熱源機関出口部分の温水温
度(tF)に基いて分岐配管(L1/L2)を選択し、
選択された分岐配管に介装されている開閉弁(V10/
V20)のみを開放し、その他の分岐配管に介装されて
いる開閉弁を閉鎖する様に構成されている(請求項4:
図12、図13)。
【0014】そして、係るコージェネレーションシステ
ムを制御するため、本発明の制御方法は、熱源機関出口
部分温度検出手段(TSF)により熱源機関出口部分の
温水温度(tF)を検出する工程と、熱源機関出口部分
の温水温度(tF)に基いて貯湯槽(2)内の部分に連
通している分岐配管(L1/L2)を選択する選択工程
と、該選択工程で選択された分岐配管に介装されている
開閉弁(V10/V20)のみを開放し、他方の分岐配
管に介装されている開閉弁を閉鎖する開閉弁制御工程、
とを有している(請求項8:図12、図13)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施形態について説明する。尚、図中、同一の部材
には同一の符号をつけて重複説明を省略する。
【0016】図1、図2に基づき第1実施形態を説明す
る。図1において、熱源機関である燃料電池1の発電装
置から発生する排熱を高温水の層22と低温水の層21
からなる温度成層式の貯湯槽2に蓄え、給湯などに利用
するコージェネレーションシステムにおいて、燃料電池
1と貯湯槽2を戻り温水回路LI及び吐出温水回路LO
とで温水(前記燃料電池1の冷却水)が循環可能に接続
した温水循環回路の戻り温水回路LI側には温水の循環
手段である第1の循環ポンプ3が介装されている。
【0017】又、前記燃料電池1の発電装置で発電され
た電力Pには発電量検出手段Gが備えてあり、発電量検
出手段Gにより検出された発電量情報が入力信号ライン
SLIを介して制御手段(以降制御手段をコントローラ
と記載する)4に送られる。コントローラ4では、入力
された発電量情報に基づき温水循環量が決定され、出力
信号ラインLSOを介して前記第1の循環ポンプ3に駆
動のON、OFF或いは回転数を制御する制御信号を出
力する様に構成されている。
【0018】次に、図2に基づいて図1をも参照して第
1実施形態の温水循環量の制御方法を説明する。開始し
て、ステップS1において、発電量検出手段Gにより発
電量を検出し、ステップS2に進む。
【0019】ステップS2では、コントローラ4は前記
発電量情報に基づき温水循環量を決定し、ステップS3
に進む。
【0020】ステップS3では、コントローラ4は出力
信号ラインSLOを介して第1の温水循環ポンプ3に駆
動のON、OFF或いは回転数変更の指令信号を出力し
制御を終了する。
【0021】係る構成を具備する図1及び図2の第1実
施形態によれば、燃料電池1による発電量に見合った温
水(冷却水)を循環させるので、循環流量の制御が容易
且迅速に行うことが出来、燃料電池1の運転が阻害され
ることが無い。
【0022】次に、図3〜図8に基づき第2実施形態を
説明する。図3において、温度成層式貯湯槽2は熱交換
器5と、戻り配管WIと吐出配管WOとを有する温水循
環回路によって貯湯槽2内の温水が循環可能に連通して
おり、貯湯槽内の上部22の高温水が熱交換器5におい
て用途側の循環水と熱交換され、再び貯湯槽2に戻され
る様に構成されている。又、前記戻り配管WIには第2
の循環手段である第2の循環ポンプ30が介装されてい
る。
【0023】前記熱交換器5では、例えば、用途側であ
る風呂の追い焚き用の循環水が用途側戻り配管HIから
戻され、用途側吐出配管HOから吐出されるように構成
されている。又、前記戻り配管WIは、該第2の循環ポ
ンプ30と前記貯湯槽2の間で複数の分岐管W1〜W5
に分岐し、貯湯槽2に連通している。そして、前記各分
岐管W1〜W5には夫々開閉弁V1〜V5が介装されて
いる。
【0024】又、前記貯湯槽2内において、前記分岐管
W1〜W5が連通する近傍には夫々温度センサTS1〜
TS5が設けてあり、入力信号ラインSL1〜SL5、
SLIによってコントローラ40に接続されている。一
方、前記戻り配管WIの熱交換器5近傍には温度センサ
TS6が、又前記用途側吐出配管HOの熱交換器5直後
の位置には温度センサTS7が夫々入力信号ラインSL
6、SL7によってコントローラ40に接続されてい
る。
【0025】そして、コントローラ40は、前記温度セ
ンサTS1〜TS7からの入力信号に基づき、前記戻り
温水回路WI、吐出温水回路WOを循環する循環温水流
量を決定し、出力信号ラインSL8を介して前記第2の
循環ポンプ30に駆動のON、OFF或いは回転数変更
の信号を出力する様に構成されている。
【0026】図4は、図3における開閉弁V4(高温槽
22と低温槽21の境界近傍に連通している)のみを開
弁した場合に、それまで高温層22であった領域が下か
ら順に中温層23と高温層22に形成される様を示した
ものである。
【0027】尚、現実には貯湯槽内部は高温層と低温層
の2層、或いは高温層、中温層及び低温層の3層に明確
に区分されるものではなく、高温から低温まで温度勾配
を持った湯で満たされたものである。本書では、理解の
容易化を図って温度域を2層或いは3層に区分して説明
をした。
【0028】図5は図3を簡略化(分岐配管が3本のみ
として表示)したブロック図であり、図6は図5に対応
する制御フローチャートである。
【0029】図5において、分岐管を3本とした以外で
図3と異なる点は、温水循環回路の戻り配管WIに介装
した温度センサTS6及び入力信号ラインSL6と用途
側吐出配管HOに介装した温度センサTS7及び入力信
号ラインSL7を廃止し、代わりに用途側の戻り配管H
Iに用途側循環ポンプ35を介装し、これに伴いコント
ローラ40と該用途側循環ポンプ35とを出力信号ライ
ンSL20で接続した点である。構成に関する以降の説
明を省略する。
【0030】次に、図5に対応する制御を図6に基づき
説明する。開始して、ステップS21において、コント
ローラ40は温度センサTS3の検出した温度t3が所
定温度50℃未満であるか否かを判断する。50℃未満
(ステップS21においてYES)であれば、ステップ
S23に進み、50℃以上(ステップS21においてN
O)ではステップS22に進む。
【0031】ステップS23では、コントローラは出力
信号を発信して開閉弁V3を開き、ステップS26に進
む。
【0032】ステップ22では、コントローラは温度セ
ンサTS2で検出した温度t2が所定温度50℃未満で
あるか否かを判断する。
【0033】t20が50℃未満である(ステップS2
2においてYES)場合は、ステップS24に進み、t
20が50℃以上である(ステップS22においてN
O)場合は、ステップS25に進む。
【0034】ステップS24では、コントローラは出力
信号を発信して開閉弁V2を開き、ステップS26に進
む。
【0035】ステップS25では、コントローラは出力
信号を発信して開閉弁V1を開き、ステップS26に進
む。
【0036】ステップS26では、第2の循環ポンプ3
0及び用途側循環ポンプ(風呂ポンプ)35を作動させ
て制御を終了する。
【0037】図3の実施形態において、熱交換器出口部
分の温水温度TS6と、分岐配管が連通している箇所の
温度(TS1〜TS5)を比較して、分岐配管を選択す
る方法もある。
【0038】図7は熱交換器から貯湯槽に連通する温水
循環回路における戻り配管の分岐配管が3本で、真中の
分岐配管に戻り温水を導入した実施例の結果を示す図で
ある。図7の上段側は、風呂追焚を行った際の貯湯槽温
度分布の時間変化を示すもので、風呂追焚直前(循環直
前)と、風呂追焚開始直後(循環開始直後)と、風呂追
焚途中(循環途中)と、風呂追焚終了時(循環終了
時)、の4種類の時期(瞬間)における貯湯槽内の温度
分布を示している。そして、図7上段の横軸が温度、縦
軸が貯湯槽の高さ寸法を示している。該データによれ
ば、循環開始直前には上層になるに従い温度は高温とな
っているが、循環開始とともに高温水が貯湯槽から流出
し、代わって熱交換器で熱交換され降温した温水が流入
する為、次第に温度を下げ、循環終了時には温水導入個
所から上方では47℃〜49℃と温度差が少なくなって
いる。尚、最下層位置で循環開始直前から循環終了まで
に34℃から40℃に昇温しているのは貯湯槽への戻り
温水の導入による貯湯槽内の対流の結果によるものと思
われる。
【0039】図7の下段は、熱交換器を介しての風呂の
追い焚きを行った時の風呂の温度(図3のHIを計
測)、貯湯槽循環水戻り温度(図3のTS6で計測)、
及び貯湯槽出口温度(図3のWOを計測)の各温度変化
を経時的に示したものである。尚、この時の貯湯槽循環
流量は一定である。同図によれば、常温(18℃)であ
った風呂温度(風呂循環回路における温度)はシステム
の運転開始とともに循環回路に残留していた冷えた循環
水により一旦14℃まで下がり、直後に元々浴槽に蓄え
られていた40℃の温水が風呂循環回路に流入し、風呂
温度が40℃になり、以降は緩やかに昇温(すなわち、
風呂追焚)していく。又、貯湯槽循環水戻り温度は、貯
湯槽出口温度(59℃)の温水が熱交換器において風呂
水に熱量を付与した結果、48〜49℃となり、以降は
そのまま一定温度を保っている。貯湯槽出口温度は、貯
湯槽最上部の温度と同等であり、システムの運転直後に
は59℃まで昇温し、それ以降は貯湯槽の温度分布通り
に降温して、12分後の環流終了時には53℃になって
いる。
【0040】図8は、熱交換器から貯湯槽に連通する温
水循環回路における戻り配管の分岐配管が3本で、該分
岐配管の1番上の配管に戻り温水を導入した場合の貯湯
槽内の温度分布(上段)と、各種温度の経時的変化(下
段)を示している。より詳細には、図8の上段側は、上
述した条件(戻り配管の分岐配管が3本で、該分岐配管
の1番上の配管に戻り温水を導入)下において、風呂追
焚を行った際の貯湯槽温度分布の時間変化を示すもの
で、風呂追焚直前(循環直前)と、風呂追焚開始直後
(循環開始直後)と、風呂追焚途中(循環途中)と、風
呂追焚終了時(循環終了時)、の4種類の時期(瞬間)
における貯湯槽内の温度分布を示している。図8上段に
おいても、横軸が温度、縦軸が貯湯槽の高さ寸法を示し
ている。戻り温水を導入した分岐管以上の位置では図7
と略同じ傾向を呈しており以降の説明は省略する。
【0041】図8の下段は、図7の下段同様熱交換器を
介しての風呂の追い焚きを行った時の風呂の温度、貯湯
槽循環水戻り温度、及び貯湯槽出口温度の各温度変化を
経時的に示したものである。尚、この時の貯湯槽循環流
量が停止したところまで、風呂の追焚を行っている。そ
れ以降、計測終了時までは循環を停止している。図8に
おいて、貯湯槽循環水戻り温度は、熱交換後の温度を示
している。熱交換後の温度は44℃程度になる。また、
循環流停止後は、風呂の追焚を停止しており、成り行き
で(或いは、放熱により)温度が低下する。貯湯槽上部
の温度が60℃であるため、貯湯槽出口温度は60℃ま
で昇温する。その後、比較的に緩やかに降温する。一
方、風呂の温度は、追焚開始後の34℃から風呂追焚終
了まで、緩やかに昇温している。
【0042】係る構成を具備する図3〜図8の第2実施
形態によれば、熱交換器5から貯湯槽2に循環水を戻す
温水循環回路における戻り配管WIに複数の分岐管を設
け、貯湯槽2の高さ方向の何れのレベルにも循環水を戻
すことが出来るので戻りの循環水の温度と同等の温度を
有する位置に戻すことが出来、低温の循環水と交じり合
い難い。
【0043】次に、図9〜図13に基づき第3実施形態
を説明する。図9において、温度成層式貯湯槽2は燃料
電池1と、戻り温水回路LIと吐出温水回路LOとを有
する温水循環回路によって貯湯槽2内の温水が循環可能
に連通しており、前記吐出温水回路LOには第1の循環
手段である第1の循環ポンプ3が介装されている。
【0044】又、前記吐出温水回路LOは、前記第1の
循環ポンプ3と前記貯湯槽2の間で複数の分岐管L1〜
L4に分岐し、貯湯槽2に連通している。そして、前記
各分岐管L1〜L4には夫々開閉弁V10〜V40が介
装されている。
【0045】又、前記貯湯槽2内において、前記分岐管
L1〜L4が連通する近傍には夫々温度センサTS20
〜TS40が設けてあり、図示しない入力信号ラインに
よって図示しないコントローラに接続されている。一
方、前記吐出温水回路LOの燃料電池1近傍には温度セ
ンサTSFが介装されており図示しない入力信号ライン
によって図示しないコントローラに接続されている。
【0046】そして、コントローラは、燃料電池からの
指示により、第1の循環ポンプ3に駆動のON、OFF
或いは回転数変更を行う。
【0047】図10は、第3実施形態の主として制御を
説明する(図11)ために、図9を簡略化して表現した
図面である。図9に対して、吐出温水回路LOの分岐管
の数を4本から3本に減らし、循環ポンプ3の介装位置
も吐出温水回路LOから戻り温水回路LIに変更したも
のである。図10のその他の構成は図9と同様であるた
め、その他の説明は省略する。
【0048】前記戻り温水回路LI、吐出温水回路LO
を循環する循環温水流量の制御を図11に基き、図10
をも参照して説明する。蓄熱利用の風呂追焚き制御を開
始して、ステップ31において、コントローラは温度セ
ンサTS30で検出した温度t30と温度センサTSF
で検出した温度tFとを比較して、t30がtF未満で
あるか否かを判断する。
【0049】t30がtF未満である(ステップS31
においてYES)場合は、ステップS33に進み、t3
0がtF以上である(ステップS31においてNO)場
合は、ステップS32に進む。
【0050】ステップS33では、コントローラは出力
信号を発信して開閉弁V30を開き、開閉弁V20及び
開閉弁V10を閉じ、制御はもとのステップS31に戻
る。
【0051】ステップ32では、コントローラは温度セ
ンサTS20で検出した温度t20と温度センサTSF
で検出した温度tFとを比較して、t20がtF未満で
あるか否かを判断する。
【0052】t20がtF未満である(ステップS32
においてYES)場合は、ステップS34に進み、t2
0がtF以上である(ステップS32においてNO)場
合は、ステップS35に進む。
【0053】ステップS34では、コントローラは出力
信号を発信して開閉弁V20を開き、開閉弁V30及び
開閉弁V10を閉じ、制御はもとのステップS31に戻
る。
【0054】ステップS35では、コントローラは出力
信号を発信して開閉弁V10を開き、開閉弁V30及び
開閉弁V20を閉じ、制御はもとのステップS31に戻
る。
【0055】図12及び図13は、図10及び図11に
対して、第3実施形態で更に構成を簡略化(図10及び
図11に対して、分岐管を3本から2本に減らし貯湯槽
内の温度センサを省略)したシステムである。
【0056】制御は図13において、蓄熱利用の風呂追
焚き制御を開始して、ステップ41において、コントロ
ーラは温度センサTSFで検出した温度tFが所定値
(例えば、50℃)未満であるか否かを判断する。
【0057】tFが50℃未満である(ステップS41
においてYES)場合は、ステップS42に進み、tF
が50℃以上である(ステップS41においてNO)場
合は、ステップS43に進む。
【0058】ステップS42では、コントローラは出力
信号を発信して開閉弁V20を開き制御はもとのステッ
プS41に戻る。
【0059】ステップS43では、コントローラは出力
信号を発信して開閉弁V10を開き制御はもとのステッ
プS41に戻る。
【0060】係る構成を具備する図9〜図13の第3実
施形態によれば、燃料電池1から貯湯槽2に循環水を吐
出する吐出温水回路LOに複数の分岐管を設け、貯湯槽
2の高さ方向の何れのレベルにも循環水を流入させるこ
とが出来るので、貯湯槽2に流入する循環水の温度と貯
湯槽2内で同等の温度を有する位置に戻すことが出来、
低温の循環水と交じり難い。また、負荷の大小に関わら
ず安定的に給湯などの用途に応えられ、貯湯槽2の熱を
最大限に負荷に利用出来る。
【0061】図示の実施形態はあくまでも例示であり、
本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を
付記する。
【0062】そして、特許請求の範囲の各請求項に記載
された発明を組み合わせることも可能である。例えば、
本発明のコージェネレーションシステムは、発電手段を
有する熱源機関1と、温度成層式の貯湯槽2と、暖房負
荷と熱的に接続された熱交換器5と、貯湯槽2から熱源
機関1に連通する温水回路LIに介装された第1の温水
循環手段3と、熱交換器5から貯湯槽2に連通する温水
回路WIに介装された第2の温水循環手段30と、熱源
機関1の発電量を検出する発電量検出手段Gと、該発電
量検出手段Gの検出結果に基づいて第1の温水循環手段
3の吐出流量を調節する制御手段4とを備えており、熱
交換器5と貯湯槽2とを連通する温水回路WIは複数
(n個)の分岐配管W1〜Wnに分岐しており、該複数
の分岐配管W1〜Wnの各々は開閉弁V1〜Vnを介装
しており且つ貯湯槽2の高さ方向寸法の異なる箇所にそ
れぞれ連通しており、複数の分岐配管W1〜Wnの各々
が連通している箇所には温水温度を検出する温度検出手
段TS1〜TSnが設けられており、前記制御手段は、
前記複数の分岐配管W1〜Wnが連通している箇所にそ
れぞれ設けられた温度検出手段TS1〜TSnにより検
出された温水温度t1〜tnから分岐配管を選択し、選
択された分岐配管に介装されている開閉弁のみを開放
し、その他の分岐配管に介装されている開閉弁を閉鎖す
る様に構成する事が出来る(請求項1と請求項2の組合
せ)。
【0063】また、本発明のコージェネレーションシス
テムは、発電手段を有する熱源機関1と、温度成層式の
貯湯槽2と、暖房負荷と熱的に接続された熱交換器5
と、貯湯槽2と熱源機関1とを連通する温水回路LI
(またはLO)に介装された第1の温水循環手段3と、
熱交換器5から貯湯槽2に連通する温水回路WIに介装
された第2の温水循環手段30と、熱源機関1の発電量
を検出する発電量検出手段Gと、該発電量検出手段Gの
検出結果に基づいて第1の温水循環手段3の吐出流量を
調節する制御手段40とを備えており、前記熱源機関1
から貯湯槽2に連通する温水回路LOは複数(n個)の
分岐配管L1〜Lnに分岐しており、該複数の分岐配管
L1〜Lnの各々は開閉弁V10〜Vn0を介装してお
り且つ貯湯槽2の高さ方向寸法の異なる箇所にそれぞれ
連通しており、複数の分岐配管L2〜Lnの各々が連通
している箇所には温水温度t20〜tn0を検出する温
度検出手段TS20〜TSn0が設けられていると共
に、熱源機関1から貯湯槽2に連通する温水回路LOの
熱源機関1直近の位置にも熱源機関1出口部分の温水温
度tFを検出する熱源機関出口部分温度検出手段TSF
が設けられており、前記制御手段40は、熱源機関出口
部分温度検出手段TSFで検出された熱源機関出口部分
の温水温度tFと、前記複数の分岐配管L2〜Lnが連
通している箇所にそれぞれ設けられた温度検出手段TS
20〜TSn0により検出された温水温度t20〜tn
0とを比較して、熱源機関1出口部分の温水温度tFに
対応している温水温度を有する貯湯槽内の部分に連通し
ている分岐配管を選択し、選択された分岐配管に介装さ
れている開閉弁のみを開放し、その他の分岐配管に介装
されている開閉弁を閉鎖する様に構成することも出来る
(請求項1と請求項3の組合せ)。
【0064】さらに本発明のコージェネレーションシス
テムは、発電手段を有する熱源機関1と、貯湯槽2と、
暖房負荷と熱的に接続された熱交換器5と、温度成層式
の貯湯槽2と熱源機関1とを連通する温水回路LI(又
はLO)に介装された第1の温水循環手段3と、熱交換
器5から貯湯槽2に連通する温水回路WIに介装された
第2の温水循環手段30とを備えており、熱交換器5か
ら貯湯槽2に連通する温水回路WIは第2の温水循環手
段30と貯湯槽2の間の領域で複数(n個)の分岐配管
W1〜Wnに分岐しており、該複数の分岐配管W1〜W
nの各々は開閉弁V1〜Vnを介装しており且つ貯湯槽
2の高さ方向寸法の異なる箇所にそれぞれ連通してお
り、複数の分岐配管W1〜Wnの各々が連通している箇
所には温水温度t1〜tnを検出する温度検出手段TS
1〜TSnが設けられており、前記制御手段は、前記複
数の分岐配管W1〜Wnが連通している箇所にそれぞれ
設けられた温度検出手段TS1〜TSnにより検出され
た温水温度t1〜tnから分岐配管を選択し、選択され
た分岐配管に介装されている開閉弁のみを開放し、その
他の分岐配管に介装されている開閉弁を閉鎖する様に構
成されており、前記熱源機関1と貯湯槽2とを連通する
温水回路LI(又はLO)は複数(n個)の分岐配管L
1〜Lnに分岐しており、該複数の分岐配管L1〜Ln
の各々は開閉弁V10〜Vn0を介装しており且つ貯湯
槽2の高さ方向寸法の異なる箇所にそれぞれ連通してお
り、複数の分岐配管L2〜Lnの各々が連通している箇
所には温水温度t20〜tn0を検出する温度検出手段
TS20〜TSn0が設けられていると共に、熱源機関
1から貯湯槽2に連通する温水回路LOの熱源機関1直
近の位置にも熱源機関1出口部分の温水温度tFを検出
する熱源機関出口部分温度検出手段TSFが設けられて
おり、前記制御手段40は、熱源機関出口部分温度検出
手段TSFで検出された熱源機関出口部分の温水温度t
Fと、前記複数の分岐配管L2〜Lnが連通している箇
所にそれぞれ設けられた温度検出手段TS20〜TSn
0により検出された温水温度t20〜tn0とを比較し
て、熱源機関1出口部分の温水温度tFに対応している
温水温度を有する貯湯槽2内の部分に連通している分岐
配管を選択し、選択された分岐配管に介装されている開
閉弁のみを開放し、その他の分岐配管に介装されている
開閉弁を閉鎖する様に構成することも出来る(請求項
2、3の組合せ)。
【0065】これに加えて、本発明のコージェネレーシ
ョンシステムは、発電手段を有する熱源機関1と、貯湯
槽2と、暖房負荷と熱的に接続された熱交換器5と、温
度成層式の貯湯槽2と熱源機関1とを連通する温水回路
LI(又はLO)に介装された第1の温水循環手段3
と、熱交換器5から貯湯槽2に連通する温水回路WIに
介装された第2の温水循環手段30と、熱源機関1の発
電量を検出する発電量検出手段Gと、該発電量検出手段
Gの検出結果に基づいて第1の温水循環手段3の吐出流
量を調節する制御手段40とを備えており、熱交換器5
から貯湯槽2に連通する温水回路WIは第2の温水循環
手段30と貯湯槽2の間の領域で複数(n個)の分岐配
管W1〜Wnに分岐しており、該複数の分岐配管W1〜
Wnの各々は開閉弁V1〜Vnを介装しており且つ貯湯
槽2の高さ方向寸法の異なる箇所にそれぞれ連通してお
り、複数の分岐配管W1〜Wnの各々が連通している箇
所には温水温度t1〜tnを検出する温度検出手段TS
1〜TSnが設けられて折、前記制御手段は、前記複数
の分岐配管W1〜Wnが連通している箇所にそれぞれ設
けられた温度検出手段TS1〜TSnにより検出された
温水温度t1〜tnから分岐配管を選択し、選択された
分岐配管に介装されている開閉弁のみを開放し、その他
の分岐配管に介装されている開閉弁を閉鎖する様に構成
されており、前記熱源機関1と貯湯槽2とを連通する温
水回路LI(又はLO)は複数(n個)の分岐配管L1
〜Lnに分岐しており、該複数の分岐配管L1〜Lnの
各々は開閉弁V10〜Vn0を介装しており且つ貯湯槽
2の高さ方向寸法の異なる箇所にそれぞれ連通してお
り、複数の分岐配管L2〜Lnの各々が連通している箇
所には温水温度t20〜tn0を検出する温度検出手段
TS20〜TSn0が設けられていると共に、熱源機関
1から貯湯槽2に連通する温水回路LOの熱源機関1直
近の位置にも熱源機関1出口部分の温水温度tFを検出
する熱源機関出口部分温度検出手段TSFが設けられて
おり、前記制御手段40は、熱源機関出口部分温度検出
手段TSFで検出された熱源機関出口部分の温水温度t
Fと、前記複数の分岐配管L2〜Lnが連通している箇
所にそれぞれ設けられた温度検出手段TS20〜TSn
0により検出された温水温度t20〜tn0とを比較し
て、熱源機関1出口部分の温水温度tFに対応している
温水温度を有する貯湯槽2内の部分に連通している分岐
配管を選択し、選択された分岐配管に介装されている開
閉弁のみを開放し、その他の分岐配管に介装されている
開閉弁を閉鎖する様に構成することも出来る(請求項
1、2、3の組合せ)。
【0066】
【発明の効果】以下に本発明の効果を列挙する。 (1) 発電量に見合った温水を循環させるので、循環
流量の制御が容易且迅速に行うことが出来、発電装置の
運転が阻害されることが無い。 (2) 熱交換器から貯湯槽に循環水を戻す温水循環回
路における戻り配管に複数の分岐管を設け、貯湯槽の高
さ方向の何れのレベルにも循環水を戻すことが出来るの
で、戻りの循環水の温度と貯湯槽2内で同等の温度を有
する位置に戻すことが出来、低温の循環水と交じり合い
難い。 (3) 燃料電池から貯湯槽に循環水を吐出する吐出温
水回路に複数の分岐管を設け、貯湯槽の高さ方向の何れ
のレベルにも循環水を流入させることが出来るので、貯
湯槽に流入する循環水の温度と貯湯槽2内で同等の温度
を有する位置に戻すことが出来、低温の循環水と交じり
難い。 (4) 負荷の大小に関わらず安定的に給湯などの用途
に応えられ、貯湯槽の熱を最大限に負荷に利用出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のシステム構成を示すブ
ロック図。
【図2】本発明の第1実施形態の制御の流れを示すフロ
ーチャート。
【図3】本発明の第2実施形態のシステム構成を示すブ
ロック図。
【図4】本発明の第2実施形態における貯湯槽内の特定
位置に循環水を戻した場合に温度成層域が変化した様を
示す図。
【図5】本発明の第2実施形態のシステム構成を簡略に
示したブロック図。
【図6】図6に対応する制御フローチャート。
【図7】本発明の第2実施形態において、分岐管が7本
で、下から2番目の分岐管に戻り温水を導入した実施例
の計測結果を示す図。
【図8】本発明の第2実施形態において、分岐管が7本
で、下から4番目の分岐管に戻り温水を導入した実施例
の計測結果を示す図。
【図9】本発明の第3実施形態のシステム構成を示すブ
ロック図。
【図10】本発明の第3実施形態の制御を説明するため
に簡略化した実施例のシステム構成を示すブロック図。
【図11】図10に対応する制御フローチャート。
【図12】本発明の第3実施形態の制御を説明するため
に更に簡略化した実施例のシステム構成を示すブロック
図。
【図13】図12に対応する制御フローチャート。
【図14】従来技術によるシステム構成を示すブロック
図。
【図15】従来技術によるその他のシステム構成を示す
ブロック図。
【符号の説明】
1・・・熱源機関、又は、燃料電池 2・・・貯湯槽 3・・・第1の温水循環手段、又は、第1の循環ポンプ 4、40・・・制御手段、又は、コントローラ 5・・・熱交換器 G・・・発電量検出手段 LI・・・戻り温水回路 LO・・・吐出温水回路 SLI・・・入力信号ライン TS1〜TS5・・・温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 崎 邦 博 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 藤 本 正 之 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 鈴 木 究 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 田之頭 健 一 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 山 口 和 也 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電手段を有する熱源機関と、貯湯槽
    と、貯湯槽から熱源機関に連通する温水回路に介装され
    た第1の温水循環手段と、熱源機関の発電量を検出する
    発電量検出手段と、該発電量検出手段の検出結果に基づ
    いて第1の温水循環手段の吐出流量を調節する制御手
    段、とを備えたことを特徴とするコージェネレーション
    システム。
  2. 【請求項2】 発電手段を有する熱源機関と、温度成層
    式の貯湯槽と、暖房負荷と熱的に接続された熱交換器
    と、貯湯槽から熱源機関に連通する温水回路に介装され
    た第1の温水循環手段と、熱交換器から貯湯槽に連通す
    る温水回路に介装された第2の温水循環手段と、制御手
    段とを備えており、熱交換器から貯湯槽に連通する温水
    回路は第2の温水循環手段と貯湯槽の間の領域で複数の
    分岐配管に分岐しており、該複数の分岐配管の各々は開
    閉弁を介装しており且つ貯湯槽の高さ方向寸法の異なる
    箇所にそれぞれ連通しており、複数の分岐配管の各々が
    連通している箇所には温水温度を検出する温度検出手段
    が設けられており、前記複数の分岐配管が連通している
    箇所にそれぞれ設けられた温度検出手段により検出され
    た温水温度から分岐配管を選択し、選択された分岐配管
    に介装されている開閉弁のみを開放し、その他の分岐配
    管に介装されている開閉弁を閉鎖する様に構成されてい
    ることを特徴とするコージェネレーションシステム。
  3. 【請求項3】 発電手段を有する熱源機関と、温度成層
    式の貯湯槽と、貯湯槽と熱源機関とを連通する温水回路
    に介装された第1の温水循環手段と、制御手段とを備え
    ており、前記熱源機関から貯湯槽に連通する温水回路は
    複数の分岐配管に分岐しており、該複数の分岐配管の各
    々は開閉弁を介装しており且つ貯湯槽の高さ方向寸法の
    異なる箇所にそれぞれ連通しており、複数の分岐配管の
    各々が連通している箇所には温水温度を検出する温度検
    出手段が設けられていると共に、熱源機関から貯湯槽に
    連通する温水回路の熱源機関直近の位置にも熱源機関出
    口部分の温水温度を検出する熱源機関出口部分温度検出
    手段が設けられており、前記制御手段は、熱源機関出口
    部分温度検出手段で検出された熱源機関出口部分の温水
    温度と、前記複数の分岐配管が連通している箇所にそれ
    ぞれ設けられた温度検出手段により検出された温水温度
    とを比較して、熱源機関出口部分の温水温度に対応して
    いる温水温度を有する貯湯槽内の部分に連通している分
    岐配管を選択し、選択された分岐配管に介装されている
    開閉弁のみを開放し、その他の分岐配管に介装されてい
    る開閉弁を閉鎖する様に構成されていることを特徴とす
    るコージェネレーションシステム。
  4. 【請求項4】 発電手段を有する熱源機関と、温度成層
    式の貯湯槽と、貯湯槽と熱源機関とを連通する温水回路
    と、制御手段とを備えており、前記温水回路は2本の分
    岐配管に分岐しており、該分岐配管の各々は開閉弁を介
    装しており且つ貯湯槽の高さ方向寸法の異なる箇所にそ
    れぞれ連通しており、前記温水回路の熱源機関直近の位
    置には熱源機関出口部分の温水温度を検出する熱源機関
    出口部分温度検出手段が設けられており、前記制御手段
    は、熱源機関出口部分温度検出手段で検出された熱源機
    関出口部分の温水温度に基いて分岐配管を選択し、選択
    された分岐配管に介装されている開閉弁のみを開放し、
    その他の分岐配管に介装されている開閉弁を閉鎖する様
    に構成されていることを特徴とするコージェネレーショ
    ンシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1のコージェネレーションシステ
    ムを制御する制御方法において、発電量検出手段により
    熱源機関の発電量を検出する発電量検出工程と、該発電
    量検出工程で検出された発電量の検出結果を制御手段に
    送出し、検出された発電量に基づいて第1の温水循環手
    段の吐出流量を調節する工程、とを有することを特徴と
    するコージェネレーションシステムの制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項2のコージェネレーションシステ
    ムを制御する制御方法において、前記複数の分岐配管が
    連通している箇所にそれぞれ設けられた温度検出手段に
    より温水温度を検出する工程と、温水温度分布から分岐
    配管を選択する選択工程と、該選択工程で選択された分
    岐配管に介装されている開閉弁のみを開放し、その他の
    分岐配管に介装されている開閉弁を閉鎖する開閉弁制御
    工程、とを有することを特徴とするコージェネレーショ
    ンシステムの制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項3のコージェネレーションシステ
    ムを制御する制御方法において、熱源機関出口部分温度
    検出手段で検出された熱源機関出口部分の温水温度と、
    前記複数の配管が連通している箇所にそれぞれ設けられ
    た温度検出手段により検出された温水温度とを比較する
    比較工程と、熱源機関出口部分の温水温度に対応してい
    る温水温度を有する貯湯槽内の部分に連通している分岐
    配管を選択する選択工程と、該選択工程で選択された分
    岐配管に介装されている開閉弁のみを開放し、その他の
    分岐配管に介装されている開閉弁を閉鎖する開閉弁制御
    工程、とを有することを特徴とするコージェネレーショ
    ンシステムの制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項4のコージェネレーションシステ
    ムを制御する制御方法において、熱源機関出口部分温度
    検出手段により熱源機関出口部分の温水温度を検出する
    工程と、熱源機関出口部分の温水温度に基いて貯湯槽内
    の部分に連通している分岐配管を選択する選択工程と、
    該選択工程で選択された分岐配管に介装されている開閉
    弁のみを開放し、他方の分岐配管に介装されている開閉
    弁を閉鎖する開閉弁制御工程、とを有することを特徴と
    するコージェネレーションシステムの制御方法。
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