JP2002349077A - 建物の修復方法 - Google Patents

建物の修復方法

Info

Publication number
JP2002349077A
JP2002349077A JP2001152939A JP2001152939A JP2002349077A JP 2002349077 A JP2002349077 A JP 2002349077A JP 2001152939 A JP2001152939 A JP 2001152939A JP 2001152939 A JP2001152939 A JP 2001152939A JP 2002349077 A JP2002349077 A JP 2002349077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
frame
repairing
repair
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001152939A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Miyashita
剛士 宮下
Shichiro Arisaka
七郎 有坂
Etsuo Sakurai
悦雄 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nishimatsu Construction Co Ltd
Original Assignee
Nishimatsu Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nishimatsu Construction Co Ltd filed Critical Nishimatsu Construction Co Ltd
Priority to JP2001152939A priority Critical patent/JP2002349077A/ja
Publication of JP2002349077A publication Critical patent/JP2002349077A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Movable Scaffolding (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高層建物においても、建物の修復を安定的に
行うことができるとともに、より容易に施工位置を盛り
替えることができる建物の修復方法を提供すること。 【解決手段】既存建物Aの側周の支持盤上に所定間隔で
ガイド支柱2を立設した後、建物Aの修復を行うための
作業足場5を有する修復フレーム1を、前記ガイド支柱
2を案内に上下スライド自在に、かつ前記建物Aの側周
を囲むようにして組み立てる。そして、前記修復フレー
ム1を、建物Aの頂部に設けたウィンチ4から伸ばした
ワイヤ3によって吊り上げて、建物Aの修復すべき箇所
a2と同一の水平レベルにする。作業員が前記修復フレ
ーム1内を建物Aの修復すべき箇所a2まで水平移動し
て修復作業を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物、特に高層建
物を修復する際に適用可能な、建物の修復方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】比較的低層の建物を修復する際には、一
般に、建物の修復すべき箇所まで地上から形成した仮設
足場を作業足場として行われる。そして、建物が高層の
場合には、一般に、建物から吊り下げたゴンドラ等を作
業足場として修復が行われている。ところで、修復が必
要となる箇所は、通常一つの建物において随所にあり、
建物が高層となる場合における前記ゴンドラを吊下げる
方法においては、修復すべき箇所ごとにゴンドラの吊下
げ場所を盛り替える必要があり、作業の手間が大きい。
また、建物の高層においては一般に風が強いため、ワイ
ヤ等によって吊り下げられている状態のゴンドラは風に
よる横揺れが大きく、作業性が悪くなるとともにゴンド
ラ自体が極めて不安定となる。ところで、例えば、特開
平08−165791に示す技術においては、建物の側
周の所定箇所において2本の支柱を立設し、この2本の
支柱の間に、かつ2本の支柱を案内に上下移動可能に作
業足場である架台を設け、この架台をウィンチによって
昇降させることにより、建物の壁面の修復等を行うもの
である。上記技術においては、2本の支柱を案内に前記
架台が昇降するため、より安定的に建物の壁面の修復等
を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術においては、前記架台は2本の支柱のみを案内に上下
に昇降するため、建物の修復を行う箇所ごとにガイド支
柱を立設して施工位置を盛り替える必要がある。また、
前記架台を上下に案内する支柱は2本のみであるため、
建物が高層になればなるほど不安定となることは明らか
である。以上のように、上記技術を高層建物の修復に用
いるには、施工性、構造的安定性から鑑みて実用的では
ない。
【0004】本発明の課題は、高層建物においても、建
物の修復を安定的に行うことができるとともに、より容
易に施工位置を盛り替えることができる建物の修復方法
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の建物の修復方法は、例えば図1に示
すように、既存建物Aの側周の支持盤上に所定間隔でガ
イド支柱2を立設し、前記建物Aの修復を行うための作
業足場5を有する修復フレーム1を、前記ガイド支柱2
を案内に上下スライド自在に、かつ前記建物Aの側周を
囲むようにして組み立て、前記修復フレーム1を昇降さ
せることにより前記建物Aの修復すべき箇所a2に移動
させて、前記作業足場5を利用して、前記建物Aの修復
すべき箇所a2を修復することを特徴としている。
【0006】請求項1記載の発明によれば、前記修復フ
レームには、建物の修復を行うための作業足場が建物を
囲むようにして備えられている。これにより、前記修復
フレームを昇降させて、該修復フレームと前記建物の修
復すべき箇所との水平レベルを一致させることにより、
作業員が前記修復フレーム内を水平移動して建物の修復
すべき箇所に容易に達することができる。したがって、
足場を形成したり、足場となるゴンドラ等を盛り替えた
りする場合に比べて施工性がよい。また、この修復フレ
ームは、ガイド支柱を案内に上下に昇降しており、しか
も建物全体を囲むようにして設けられているため、非常
に安定的であり、高層においても風の影響を受けにくい
ものである。以上により、容易かつ安価にしかも安定的
に建物の修復を行うことができる。
【0007】請求項2記載の発明は、例えば図1、図2
に示すように、請求項1記載の建物の修復方法におい
て、前記修復フレーム1が引張材(ワイヤ3)に連結さ
れており、この引張材(ワイヤ3)をウィンチ4によっ
て巻き取ることにより、該修復フレーム1を前記ガイド
支柱2を案内に昇降させることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明によれば、前記引張材
をウィンチによって巻き取るあるいは巻き戻すことによ
り、前記引張材に連結された修復フレームが前記ガイド
支柱を案内に昇降する。これにより、前記修復フレーム
を、修復を行うべき箇所に容易に移動させることができ
る。したがって、さらに容易かつ安価に建物の修復を行
うことができる。
【0009】なお、前記引張材には途中に適切に動滑車
を組み込んでおくことにより、引張材に生じる引張力を
低減することができる。
【0010】請求項3記載の発明は、例えば図2、図5
に示すように、請求項1または2記載の建物の修復方法
において、前記修復フレームには屋根(シート8)が設
けられていることを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明によれば、前記修復フ
レームに設けられている屋根によって、風雨の侵入を防
止することができる。したがって、天候に左右されずに
建物の修復を行うことができる。
【0012】請求項4記載の発明は、例えば図5に示す
ように、請求項3記載の建物の修復方法において、前記
修復フレーム1に設けられている屋根(シート8)は、
開閉可能な構造となっていることを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明によれば、前記修復フ
レームに設けられている屋根が開閉可能な構造となって
いるため、天候や作業状況に応じて前記屋根を開閉させ
ることにより、作業環境をさらに向上させることができ
る。
【0014】なお、前記屋根を開閉可能な構造とする方
法としては、例えば、屋根の骨組みを走行レールとして
屋根材をスライド可能に設ければよい。
【0015】請求項5記載の発明は、例えば図1、図
2、図6に示すように、請求項1〜4のいずれかに記載
の建物の修復方法において、前記修復フレーム1の頂部
には、建築資材を吊上げるためのクレーン(チェーンブ
ロック7)が設けられており、このクレーン(チェーン
ブロック7)のクレーン走行レール(チェーンブロック
の走行レール7a)は、建物Aに沿うように形成されて
いることを特徴としている。
【0016】請求項5記載の発明によれば、前記修復フ
レームの頂部にはクレーンが備えられており、このクレ
ーンのクレーン走行レールが建物に沿うように形成され
ているので、建物外周部において建築資材、例えば、新
たな外壁タイル等、を吊上げる作業を容易に行うことが
できる。
【0017】請求項6記載の発明は、例えば図6に示す
ように、請求項5記載の建物の修復方法において、前記
クレーン走行レール(チェーンブロックの走行レール7
a)は建物Aの角部(出隅部a10、入隅部a11)に
おいて曲線状に形成されていることを特徴としている。
【0018】請求項6記載の発明によれば、前記クレー
ン走行レールは建物の角部において曲線状に形成されて
いるので、該クレーン走行レールに設けられるクレーン
は、前記角部を経由して連続して移動することが可能で
ある。したがって、前記走行レールに設けるクレーンの
台数をさらに減らすことができるとともに、建築資材を
吊上げる作業の作業性をさらに向上させることができ
る。
【0019】請求項7記載の発明は、例えば図1に示す
ように、請求項1〜6のいずれかに記載の建物の修復方
法において、前記修復フレーム1の周壁面には企業等の
宣伝を行うための広告1cが設けられていることを特徴
としている。
【0020】請求項7記載の発明によれば、前記修復フ
レームの周壁面には企業等の宣伝を行うための広告が設
けられている。この修復フレームは建物の修復に連動し
て高く上昇するため、前記広告は、建物の修復中、全方
位から見ることができる高層に位置することになる。し
たがって、絶大な広告効果を得ることができる。
【0021】請求項8記載の発明は、例えば図1に示す
ように、請求項1〜7のいずれかに記載の建物の修復方
法において、前記修復フレーム1の周壁面は、部分的に
透光性のある面材(透光パネル1d)で構成されている
ことを特徴としている。
【0022】請求項8記載の発明によれば、前記修復フ
レームの周壁面は部分的に透光性のある面材で構成され
ているので、該修復フレーム内部に自然光を入射させる
ことで建物A内部を明るくし、作業環境を向上させるこ
とができる。
【0023】請求項9記載の発明は、例えば図2に示す
ように、請求項1〜8のいずれかに記載の建物の修復方
法において、前記修復フレーム1には、該修復フレーム
1の動作状況を認識する認識手段(モニタカメラ9a、
傾斜計9b、レーザー変位計9c)が備えられているこ
とを特徴としている。
【0024】請求項9記載の発明によれば、前記認識手
段により、該修復フレームの動作状況を認識することが
可能である。これにより、前記認識手段から得られる情
報を集中させることにより、前記修復フレームの昇降操
作を一括管理することが可能である。したがって、より
安定的かつ効率的に前記修復フレームを昇降させること
ができるため、さらに容易かつ安価に建物の修復を行う
ことができる。
【0025】請求項10記載の発明は、例えば図3に示
すように、請求項1〜9のいずれかに記載の建物の修復
方法において、前記修復フレーム1には、前記ガイド支
柱2の面に当接することで、該修復フレーム1の前記ガ
イド支柱2に対する水平動を制限可能な振れ止め材1e
が取り付けられていることを特徴としている。
【0026】請求項10記載の発明によれば、修復フレ
ームには、ガイド支柱の面に当接することで、該修復フ
レームのガイド支柱に対する水平動を制限可能な振れ止
め材が取り付けられているので、遮蔽体の上昇・下降動
作中や強風時に、修復フレームのガイド支柱に対する振
れを抑えることができる。
【0027】請求項11記載の発明は、例えば図3に示
すように、請求項10記載の建物の修復方法において、
前記振れ止め材1eには、前記ガイド支柱2の面を上下
に転動可能なガイド転輪1fが備えられていることを特
徴としている。
【0028】請求項11記載の発明によれば、振れ止め
材には、ガイド支柱の面を上下に転動可能なガイド転輪
が備えられているので、修復フレームをガイド支柱を案
内に円滑に上昇または下降させることができる。
【0029】請求項12記載の発明は、例えば図4に示
すように、請求項1〜11のいずれかに記載の建物の修
復方法において、前記修復フレーム1と前記ガイド支柱
2とのうちの一方には、他方に係脱可能に係合し、前記
修復フレーム1を前記ガイド支柱2に支持させるための
支持手段(溝2a、ブラケット1i)が備えられている
ことを特徴としている。
【0030】請求項12記載の発明によれば、前記支持
手段により、前記修復フレームが前記ガイド支柱に確実
に支持される。したがって、前記修復フレームの前記ガ
イド支柱に対する落下を確実に防止することができる。
また、前記支持手段は、前記修復フレームと前記ガイド
支柱との係合が係脱可能となるように、すなわち、係合
させたり係合を外したりすることが容易となるように設
けられている。これにより、前記修復フレームと前記ガ
イド支柱とを、前記修復フレームによって建物の修復を
行う際には係合させ、前記修復フレームを昇降させる際
には係合を外す、という作業が容易である。したがっ
て、建物の修復の作業性を向上させることができる。
【0031】請求項13記載の発明は、例えば図7、図
9に示すように、請求項1〜12のいずれかに記載の建
物の修復方法において、前記建物A修復後においても、
前記ガイド支柱2を該建物Aの側周を囲んだ状態に保持
しておくとともに、前記修復フレーム1を前記ガイド支
柱2を案内に上下スライド自在に、かつ前記建物Aの側
周を囲んだ状態に保持しておくことを特徴としている。
【0032】請求項13記載の発明によれば、建物修復
後においても、前記建物の側周を囲んだ状態の修復フレ
ームが、前記建物の側周を囲んだ状態のガイド支柱を案
内に上下スライド自在である。これにより、建物修復後
においても前記修復フレームを多目的に利用することが
できる。
【0033】なお、前記ガイド支柱を該建物の側周を囲
んだ状態に保持する際には、例えば、建物のデザインの
一部として利用すればよい。この際、前記ガイド支柱に
何らかの化粧を施してもよいし施さなくてもよい。
【0034】また、前記修復フレームを該建物の側周を
囲んだ状態に保持する際には、例えば、地下を有する建
物建物においては、支持盤中にドライエリアを形成し
て、このドライエリアに前記修復フレームを収納してお
けばよい。地下を有しない建物においても、例えば、支
持盤中にガイド支柱を延長させるとともに、支持盤中に
収納スペースを掘削し、この収納スペースに前記修復フ
レームを収納しておけばよい。前記の方法の他、前記修
復フレームを建物の中間階を囲んだ状態に保持し、デザ
インの一部として利用する方法も考えられる。
【0035】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の建物の修復方法の実施の形態を詳細に説明する。先
ず、本発明の建物の修復方法を構成する構成部材等を簡
単に説明する。
【0036】図1および図2において、符号1は本発明
に係る修復フレームを示す。建物Aは、図1に示すよう
に、地下を有しており、ドライエリアA1が形成されて
いる。建物Aの側周には建物Aの柱a1に係合して所定
間隔でガイド支柱2が立設されている。修復フレーム1
は、ガイド支柱2を案内に上下スライド自在に、建物A
の側周を囲むようにして、建物Aの頂部に設けられてい
るウィンチ4から伸びるワイヤ3(引張材)によって吊
り下げられている。また、修復フレーム1の外周部に
は、企業の宣伝を行うための広告1cが貼設されている
とともに、矩形状の透光パネル1d(透光性のある面
材)で構成される部分が所定位置に備えられている。修
復フレーム1は、図2に示すように、鋼材のフレーム1
aとこの鋼材のフレーム1aの外周に設けられている遮
音パネル1bとから構成されている。また、修復フレー
ム1には、建物Aの修復作業を行うための作業足場5、
新たな外壁タイルa3等を一時保管しておくための保管
スペース6、建築資材を吊上げるためのチェーンブロッ
ク7(クレーン)が設けられているとともに、シート8
(屋根)が設けられている。
【0037】さらに、修復フレーム1には、この修復フ
レーム1の昇降を管理するための機器が設けられてい
る。すなわち、建物Aの修復作業、チェーンブロック7
による建築資材の吊上げ作業等を監視できるモニタカメ
ラ9a(認識手段)、修復フレーム1の傾きを感知する
傾斜計9b(認識手段)、修復フレーム1の水平・垂直
方向の移動量を感知するレーザー変位計9c(認識手
段)、等が設けられており、これらの機器から得られる
情報が、図示しない集中管理室のモニタやコンピュータ
に送信されることによって、修復フレーム1の昇降が、
一括管理できるようになっている。
【0038】前記修復フレーム1とガイド支柱2とは、
図3に示すような方法で係合している。すなわち、H型
鋼からなる建物Aの柱a1の建物A内部側のフランジ
と、同様にH型鋼からなるガイド支柱2の建物Aの外壁
a4に当接しているフランジとが、鋼鈑a6で挟み込ま
れるようにして前記ガイド支柱固定用ボルトa5によっ
て固定されている。また、建物Aの柱a1の建物A外部
側のフランジと前記外壁a4との間にはコンクリートa
7が充填されており、これによって、ガイド支柱2に生
じる水平力が建物Aの柱a1に確実に伝達され、前記修
復フレーム1がガイド支柱2に沿ってより安定的に摺動
することが可能である。すなわち、前記建物Aの柱a1
と前記ガイド支柱2とは、外壁a4を大きく撤去するこ
とも溶接を行うこともなく、前記ガイド支柱固定用ボル
トa5によって容易に固定することができるようになっ
ている。前記修復フレーム1には、前記ガイド支柱2に
対して2方向に所定クリアランスを確保するようにして
振れ止め材1eが取付けられており、前記修復フレーム
1の水平方向の揺れが防止されている。さらに、前記振
れ止め材1eの先端部には、ガイド支柱2の面を上下に
転動可能なガイド転輪1fが備えられているので、修復
フレーム1をガイド支柱2を案内に安定的に昇降させる
ことができるようになっている。前記修復フレーム1の
昇降終了後、建物Aの修復中には、鋼材1gやボルト1
hによって該修復フレーム1が前記ガイド支柱2に固定
されて確実に支持されるようになっている。
【0039】前記修復フレーム1の下部には、図4に示
すように、水平方向に移動可能にブラケット1i(支持
手段)が設けられており、このブラケット1iを水平移
動させることにより、前記ガイド支柱2の所定箇所に形
成されている溝2a(支持手段)に係脱可能となってい
る。
【0040】前記修復フレーム1上面には、図5にも示
すように、シート8から構成される屋根が、このシート
8を支えている骨組み8aを案内にスライドすることで
開閉可能に設けられている。
【0041】また、前記修復フレームの頂部には、図6
に示すように、建物Aに沿うように前記チェーンブロッ
ク7の走行レール7a(クレーン走行レール)が形成さ
れている。この際、このチェーンブロック7の走行レー
ル7aは、建物Aの出隅部a10(角部)においては曲
線材および直線材を連結して配することにより、建物A
の入隅部a11(角部)においては曲線材を配すること
により、連続して配されている。
【0042】以下に、本実施の形態において建物Aを修
復する方法を説明する。
【0043】先ず、建物Aの側周に所定間隔でガイド支
柱2を立設するとともに、図1に示す建物Aの側周に形
成されているドライエリアA1において、修復フレーム
1を形成する。この際、図3に示すように、ガイド支柱
2を建物Aの柱a1にボルト固定するともに、修復フレ
ーム1がガイド支柱2を案内に上下スライド自在となる
ようにする。前記修復フレーム1には、図2および図5
に示すように、シート8を、このシート8を支持してい
る骨組みを案内にスライド可能、すなわち開閉可能とな
るように設けておく。また、前記修復フレーム1には、
図2に示すように、修復作業を行うために利用する作業
足場5や新たな外壁タイルa3を一時保管するための保
管スペース6を形成し、ガイド支柱2を吊上げるための
チェーンブロック7を設けておくとともに、図6に示す
ように、チェーンブロック7の走行レール7aを形成し
ておく。
【0044】さらに、前記修復フレーム1には、図2に
示すように、モニタカメラ9a、傾斜計9b、レーザー
変位計9c等、を所定位置に設けておくとともに、前記
機器を回線によって、図示しない集中管理室に設けられ
ているコンピュータやモニタに接続しておく。
【0045】次に、図1に示すように、建物Aの頂部に
ウィンチ4を設置するとともに、このウィンチ4からワ
イヤ3を伸ばし、ドライエリアA1に形成されている修
復フレーム1を吊下げる。新たな外壁タイルa3を収納
スペース6に収納し、作業員が修復フレーム1に乗り込
んだ後、ウィンチ4でワイヤ3を巻き戻すことにより、
修復フレーム1を前記ガイド支柱2に沿って上昇させて
いく。なお、この修復フレーム1を上昇させていく操作
は、前記集中管理室の作業員によって行われる。修復フ
レーム1を建物Aの修復すべき箇所a2と同一の水平レ
ベルとなるようにした後、図4に示すように、修復フレ
ーム1に設けられているブラケット1iをガイド支柱2
の溝2aに挿入して、修復フレーム1をガイド支柱2に
確実に支持させる。この後、修復フレーム1内の作業員
は、この修復フレーム1の作業足場5を水平移動するこ
とによって、建物Aの修復すべき箇所a2まで移動す
る。
【0046】そして、交換すべき外壁タイルa2を撤去
し、修復フレーム1に予め収納しておいた新たな外壁タ
イルa3に置き換える等の修復作業を行う。新たな外壁
タイルa3がさらに必要となった場合や、他の機器等が
必要となった場合には、この修復フレーム1に設けられ
ているチェーンブロック7によって地上から吊上げるこ
とにより確保する。
【0047】以上により、容易かつ安価にしかも安定的
に、建物Aの修復を行うことができる。本実施の形態に
よれば、以下のような効果を得ることができる。
【0048】[1]足場を形成したり、ゴンドラ等を盛
り替えたりすることなく、修復フレーム1を昇降させ
て、該修復フレーム1と建物Aの修復すべき箇所a2と
の水平レベルを一致させることにより、作業員が修復フ
レーム内1を水平移動して建物Aの修復すべき箇所a2
に容易に達することができる。また、修復フレーム1
は、ガイド支柱2を案内に上下に昇降しており、しかも
建物A全体を囲むようにして設けられているため、非常
に安定的であり、高層においても風の影響を受けにく
い。したがって、容易かつ安定的に建物Aの修復を行う
ことができる。
【0049】[2]ワイヤ3をウィンチ4によって巻き
取るあるいは巻き戻すことにより、ワイヤ3に吊下げら
れた状態の修復フレーム1がガイド支柱2を案内に昇降
する。したがって、修復フレーム2を建物Aの修復を行
うべき箇所a2に容易に移動させることができる。した
がって、さらに容易かつ安価に建物Aの修復を行うこと
ができる。
【0050】[3]修復フレーム1に設けられているシ
ート8によって、風雨の侵入を防止することができるた
め、天候に左右されずに建物Aの修復を行うことができ
る。
【0051】[4]修復フレーム1に設けられているシ
ート8が開閉可能な構造となっているため、天候や作業
状況に応じてシート8を開閉させることにより、作業環
境をさらに向上させることができる。
【0052】[5]修復フレーム1の頂部にはチェーン
ブロック7が備えられており、このチェーンブロック7
のクレーン走行レール7aが建物に沿うように形成され
ているので、建物A外周部において建築資材、例えば、
新たな外壁タイルa3等、を吊上げる作業を容易に行う
ことができる。
【0053】[6]建物Aの出隅部a10および入隅部
a11においても曲線状に形成されているクレーン走行
レール7aによって、チェーンブロック7の台数を減ら
すことができるとともに、建築資材を吊上げる作業の作
業性を向上させることができる。
【0054】[7]前記広告1cは、建物Aの修復中、
全方位から見ることができる高層に位置することになる
ため、絶大な広告効果を得ることができる。
【0055】[8]修復フレーム1の周壁面は部分的に
透光パネル1dで構成されているので、修復フレーム1
内部に自然光を入射させることで建物A内部を明るく
し、作業環境を向上させることができる。
【0056】[9]モニタカメラ9a、傾斜計9b、レ
ーザー変位計9cから得られる情報を集中させることに
より、修復フレーム1の昇降操作を一括管理することが
可能であるので、より安定的かつ効率的に修復フレーム
1を昇降させることができる。
【0057】[10]修復フレーム1には、ガイド支柱
2に当接することで、該修復フレーム1のガイド支柱2
に対する水平動を制限可能な振れ止め材1eが設けられ
ているので、修復フレーム1の水平方向の振れを抑える
ことができる。
【0058】[11]振れ止め材1eには、ガイド支柱
2の面を上下に転動可能なガイド転輪1fが備えられて
いるので、修復フレーム1をガイド支柱2を案内に円滑
に上昇または下降させることができる。
【0059】[12]溝2b、ブラケット1iにより、
修復フレーム1のガイド支柱2に対する落下を確実に防
止することができる。また、溝2b、ブラケット1i
は、修復フレーム1とガイド支柱2とを係脱させること
が容易となるように設けられているので、建物Aの修復
を行う作業性を向上させることができる。
【0060】[13]建物A修復後においても、建物A
の側周を囲んだ状態の修復フレーム1が、建物Aの側周
を囲んだ状態のガイド支柱2を案内に上下スライド自在
であるので、建物A修復後においても、修復フレーム1
を多目的に利用することができる。
【0061】なお、本実施の形態においては、、修復フ
レーム1の屋根として、シート8を設けているが、これ
をパネルとしてもよいことは勿論である。
【0062】また、本実施の形態においては、ウィンチ
4を建物Aの頂部に設けているが、例えば、地上や前記
修復フレーム1の内部等にも設けることができることは
勿論である。
【0063】また、ガイド支柱2を建物Aに固定する方
法としては、本実施の形態における方法以外の方法で
も、例えば、建物Aの外壁a6のコンクリート等にアン
カーを打ち込み、このアンカーとガイド支柱2とを固定
することもできることは勿論である。
【0064】[第2の実施の形態] [第1の実施の形態]における[13]の効果に関連し
て、[第1の実施の形態]と同様な方法で建物Bに対し
て修復フレームを利用した後の、修復フレームの再利用
方法を説明する。地下を有する建物Bの側周には、図7
に示すように、ドライエリアB1が形成されており、こ
のドライエリアB1において、修復フレームを建物Bの
清掃を行うための清掃フレーム101として再構成し、
必要な時期に利用できるように収納しておく。
【0065】清掃フレーム101には、図8に示すよう
に、洗浄フレーム110を設けておき、この洗浄フレー
ム110は清掃フレーム101に形成する走行レール1
10aに沿って水平移動可能となるようにしておく。洗
浄フレーム110には、外壁や窓等の汚れを落とすため
の洗浄ブラシ110b、水や洗剤を噴射するためのノズ
ル110cを設けておき、さらに水や洗剤を下方に漏れ
ることを防止する水受110dを形成しておく。
【0066】建物Bの清掃が必要となった時期に、清掃
フレーム101を、図7に示すように、ガイド支柱10
2を案内に昇降させて、建物Bの清掃すべき箇所まで移
動させ、洗浄フレーム110を水平移動させることによ
り建物Bの清掃を行う。この際、使用した水等は、清掃
フレーム110に設けられている図示しないタンクによ
って一時貯蔵された後、図示しない排水管によって地上
の所定箇所に排水されるようにする。
【0067】なお、清掃フレーム101の昇降を行うた
めの機構、機器、その他の付属物等は、[第1の実施の
形態]における修復フレーム1と同様である。
【0068】以上により、清掃フレーム101によっ
て、より容易に建物Bの清掃を行うことができる。本実
施の形態によれば、前記[2]〜[12]に準じた効果
が得られるとともに、以下のような効果が得られる。
【0069】[14]修復フレームを清掃フレーム10
1として再構成することで、清掃を行うための新たな設
備を設けることなく建物Bの清掃を行うことができる。
また、この清掃フレーム101は、建物Bの頂部に設け
られているウィンチ104によって、図示しないガイド
支柱に沿って容易かつ安定的に昇降させることができ
る。したがって、建物Bの外壁の清掃を、容易かつ安価
にしかも安定的に行うことができる。
【0070】なお、本実施の形態においては、清掃フレ
ーム101をドライエリアB1に収納しているが、建物
Bの途中階にデザインの一部として固定しておいてもよ
い。また、修復フレームを一旦撤去した後、必要な時期
に清掃フレーム101として組み立ててもよい。
【0071】[第3の実施の形態] [第2の実施の形態]と同様、[第1の実施の形態]に
おける[14]の効果に関連して、[第1の実施の形
態]と同様な方法で建物Cに対して修復フレームを利用
した後の、修復フレームの再利用方法を説明する。地下
を有する建物Cの側周には、図9に示すように、ドライ
エリアC1が形成されており、このドライエリアC1に
おいて、修復フレームを建物Cの室内環境を向上させる
ための室内環境調整フレーム201として再構成し、必
要な時期に利用できるように収納しておく。
【0072】所定の時期に、図9に示すように、室内環
境調整フレーム201を、ガイド支柱202を案内に昇
降させて建物Cの所定箇所まで移動させ、建物Cの室内
環境を向上させるために利用する。室内環境調整フレー
ム201には、必要に応じて、室内に緑を提供すること
ができるような観葉植物等のプランタ211を配置した
り、直射日光の入射を防止できるようなブラインド21
2を設けたりしておく。
【0073】なお、室内環境調整フレーム201の昇降
を行うための機構、機器、その他の付属物等は、[第1
の実施の形態]における修復フレーム1と同様である。
【0074】以上により、室内環境調整フレーム201
によって、より容易に建物Cの室内環境を向上させるこ
とができる。本実施の形態によれば、前記[2]〜[1
2]に準じた効果が得られるとともに、以下のような効
果が得られる。
【0075】[15]修復フレームを室内環境調整フレ
ーム201として再構成することで、室内環境を向上さ
せるための新たな設備を設けることなく建物Cの室内環
境を向上、例えば、観葉植物のプランタ211を配する
ことで緑を室内環境に提供したり、ブラインド212を
設けることで室内への直射日光の入射を遮ったりするこ
とができる。また、この室内環境調整フレーム201
は、建物Cの頂部に設けられているウィンチ204によ
って、ガイド支柱c1に沿って容易かつ安定的に昇降さ
せることができる。したがって、建物Cの室内環境を向
上させることを、容易かつ安価にしかも安定的に行うこ
とができる。
【0076】なお、本実施の形態においては、室内環境
調整フレーム201をドライエリアC1に収納している
が、建物Cの途中階にデザインの一部として固定してお
いてもよい。また、修復フレームを一旦撤去した後、必
要な時期に室内環境調整フレーム201として組み立て
てもよい。
【0077】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、足場を形
成したり、ゴンドラ等を盛り替えたりすることなく、修
復フレームを昇降させて、該修復フレームと建物の修復
すべき箇所との水平レベルを一致させることにより、作
業員が修復フレーム内を水平移動して建物の修復すべき
箇所に容易に達することができる。また、修復フレーム
は、ガイド支柱を案内に上下に昇降しており、しかも建
物全体を囲むようにして設けられているため、非常に安
定的であり、高層においても風の影響を受けにくい。し
たがって、容易かつ安定的に建物の修復を行うことがで
きる。
【0078】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前
記引張材をウィンチによって巻き取るあるいは巻き戻す
ことにより、前記引張材に連結された修復フレームがガ
イド支柱を案内に昇降する。したがって、修復フレーム
を建物の修復を行うべき箇所に容易に移動させることが
できるため、さらに容易かつ安価に建物の修復を行うこ
とができる。
【0079】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明と同様の効果が得られることは勿論の
こと、修復フレームに設けられている屋根によって、風
雨の侵入を防止することができるため、天候に左右され
ずに建物の修復を行うことができる。
【0080】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、修
復フレームに設けられている屋根が開閉可能な構造とな
っているため、天候や作業状況に応じて前記屋根を開閉
させることにより、作業環境をさらに向上させることが
できる。
【0081】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られること
は勿論のこと、修復フレームの頂部にはクレーンが備え
られており、このクレーンのクレーン走行レールが建物
に沿うように形成されているので、建物外周部において
建築資材、例えば、新たな外壁タイル等、を吊上げる作
業を容易に行うことができる。
【0082】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、建
物の角部においても曲線状に形成されているクレーン走
行レールによって、クレーン走行レールに設けるクレー
ンの台数を減らすことができるとともに、建築資材を吊
上げる作業の作業性を向上させることができる。
【0083】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
6のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られること
は勿論のこと、前記広告は、建物の修復中、全方位から
見ることができる高層に位置することになるため、絶大
な広告効果を得ることができる。
【0084】請求項8記載の発明によれば、請求項1〜
7のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られること
は勿論のこと、修復フレームの周壁面は部分的に透光性
のある面材で構成されているので、修復フレーム内部に
自然光を入射させることで建物内部を明るくし、作業環
境を向上させることができる。
【0085】請求項9記載の発明によれば、請求項1〜
8のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られること
は勿論のこと、前記認識手段から得られる情報を集中さ
せて修復フレームの昇降操作を一括管理することによ
り、さらに安定的かつ効率的に修復フレームを昇降させ
ることができる。
【0086】請求項10記載の発明によれば、請求項1
〜9のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られるこ
とは勿論のこと、修復フレームには、ガイド支柱に当接
することで、該修復フレームのガイド支柱に対する水平
動を制限可能な振れ止め材が設けられているので、修復
フレームの水平方向の振れを抑えることができる。
【0087】請求項11記載の発明によれば、請求項1
0に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこ
と、振れ止め材には、ガイド支柱の面を上下に転動可能
なガイド転輪が備えられているので、修復フレームをガ
イド支柱を案内に円滑に上昇または下降させることがで
きる。
【0088】請求項12記載の発明によれば、請求項1
〜11のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られる
ことは勿論のこと、前記支持手段により、修復フレーム
のガイド支柱に対する落下を確実に防止することができ
る。また、前記支持手段は、修復フレームとガイド支柱
とを係脱させることが容易となるように設けられている
ので、建物の修復を行う作業性を向上させることができ
る。
【0089】請求項13記載の発明によれば、請求項1
〜12のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られる
ことは勿論のこと、建物修復後においても、建物の側周
を囲んだ状態の修復フレームが、建物の側周を囲んだ状
態のガイド支柱を案内に上下スライド自在であるので、
建物修復後においても、修復フレームを多目的に利用す
ることができる。
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物の修復方法の一例を示す、正
断面図である。
【図2】同例における、修復フレームを示す図である。
【図3】同例における、ガイド支柱と、修復フレームや
既存建物との係合部を示す図である。
【図4】同例における、修復フレームの、この修復フレ
ームをガイド支柱に支持させるための支持部を示す図で
ある。
【図5】同例における、修復フレームに設けられている
開閉式屋根を示す図である。
【図6】同例における、修復フレームの頂部に設けられ
ているチェーンブロックの走行レールを示す図である。
【図7】本発明に係る修復フレームを、建物の清掃を行
うための、清掃フレームとして利用している状況を示す
図である。
【図8】前記清掃フレームを示す図である。
【図9】本発明に係る修復フレームを、室内環境を向上
させるための、室内環境調整フレームとして利用してい
る状況を示す図である。
【符号の説明】
1 修復フレーム 1c 広告 1d 透光パネル(透光性のある面材) 1e 振れ止め材 1f ガイド転輪 1i ブラケット(支持手段) 2 ガイド支柱 2a 溝(支持手段) 3 ワイヤ(引張材) 4 ウィンチ 5 作業足場 7 チェーンブロック(クレーン) 7a チェーンブロックの走行レール(クレーン走行
レール) 8 シート(屋根) 9a モニタカメラ(認識手段) 9b 傾斜計(認識手段) 9c レーザー変位計(認識手段) A 建物 a10 出隅部(角部) a11 入隅部(角部)
フロントページの続き (72)発明者 桜井 悦雄 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 Fターム(参考) 2E003 EB01 EB03 EB06 2E176 AA01 AA07 BB00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既存建物の側周の支持盤上に所定間隔でガ
    イド支柱を立設し、 前記建物の修復を行うための作業足場を有する修復フレ
    ームを、前記ガイド支柱を案内に上下スライド自在に、
    かつ前記建物の側周を囲むようにして組み立て、 前記修復フレームを昇降させることにより前記建物の修
    復すべき箇所に移動させて、 前記作業足場を利用して、前記建物の修復すべき箇所を
    修復することを特徴とする建物の修復方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建物の修復方法において、 前記修復フレームが引張材に連結されており、この引張
    材をウィンチによって巻き取ることにより、該修復フレ
    ームを前記ガイド支柱を案内に昇降させることを特徴と
    する建物の修復方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の建物の修復方法に
    おいて、 前記修復フレームには屋根が設けられていることを特徴
    とする建物の修復方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の建物の修復方法において、 前記修復フレームに設けられている屋根は、開閉可能な
    構造となっていることを特徴とする建物の修復方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の建物の修
    復方法において、 前記修復フレームの頂部には、建築資材を吊上げるため
    のクレーンが設けられており、このクレーンのクレーン
    走行レールは、建物に沿うように形成されていることを
    特徴とする建物の修復方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の建物の修復方法において、 前記クレーン走行レールは建物の角部において曲線状に
    形成されていることを特徴とする建物の修復方法。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の建物の修
    復方法において、 前記修復フレームの周壁面には企業等の宣伝を行うため
    の広告が設けられていることを特徴とする建物の修復方
    法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の建物の修
    復方法において、 前記修復フレームの周壁面は、部分的に透光性のある面
    材で構成されていることを特徴とする建物の修復方法。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の建物の修
    復方法において、 前記修復フレームには、該修復フレームの動作状況を認
    識する認識手段が備えられていることを特徴とする建物
    の修復方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の建物の
    修復方法において、 前記修復フレームには、前記ガイド支柱の面に当接する
    ことで、該修復フレームの前記ガイド支柱に対する水平
    動を制限可能な振れ止め材が取り付けられていることを
    特徴とする建物の修復方法。
  11. 【請求項11】請求項10記載の建物の修復方法におい
    て、 前記振れ止め材には、前記ガイド支柱の面を上下に転動
    可能なガイド転輪が備えられていることを特徴とする建
    物の修復方法。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれかに記載の建物
    の修復方法において、 前記修復フレームと前記ガイド支柱とのうちの一方に
    は、他方に係脱可能に係合し、前記修復フレームを前記
    ガイド支柱に支持させるための支持手段が備えられてい
    ることを特徴とする建物の修復方法。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載の建物
    の修復方法において、 前記建物修復後においても、前記ガイド支柱を該建物の
    側周を囲んだ状態に保持しておくとともに、前記修復フ
    レームを前記ガイド支柱を案内に上下スライド自在に、
    かつ前記建物の側周を囲んだ状態に保持しておくことを
    特徴とする建物の修復方法。
JP2001152939A 2001-05-22 2001-05-22 建物の修復方法 Pending JP2002349077A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001152939A JP2002349077A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 建物の修復方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001152939A JP2002349077A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 建物の修復方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002349077A true JP2002349077A (ja) 2002-12-04

Family

ID=18997540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001152939A Pending JP2002349077A (ja) 2001-05-22 2001-05-22 建物の修復方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002349077A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241897A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Kyanpekkusu Kogyo Kk 建築足場に用いる資材運搬用リフト装置
JP2010203054A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Shimizu Corp 建物改修/解体用装置及び建物の改修/解体方法
JP2010203034A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Shimizu Corp 建物改修/解体用装置及び建物の改修/解体方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4884431A (ja) * 1972-02-15 1973-11-09
JPH0211953U (ja) * 1988-07-05 1990-01-25
JPH039139U (ja) * 1989-06-05 1991-01-29
JPH0345993U (ja) * 1990-09-10 1991-04-26
JPH05263520A (ja) * 1991-03-14 1993-10-12 Yasuo Ishii 作業足場
JPH06272371A (ja) * 1993-03-23 1994-09-27 Kajima Corp 建物外装用作業設備
JPH06280385A (ja) * 1991-12-13 1994-10-04 Awaa Bureen Kankyo Sekkei Kk 連続吊り足場
JPH0718845A (ja) * 1991-06-28 1995-01-20 Nisso Ind Co Ltd 昇降足場
JPH08114036A (ja) * 1994-10-14 1996-05-07 Porikaraa Kogyo Kk 建築現場用採光パネルユニット
JPH0941655A (ja) * 1995-07-27 1997-02-10 Shimizu Corp 足場システム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4884431A (ja) * 1972-02-15 1973-11-09
JPH0211953U (ja) * 1988-07-05 1990-01-25
JPH039139U (ja) * 1989-06-05 1991-01-29
JPH0345993U (ja) * 1990-09-10 1991-04-26
JPH05263520A (ja) * 1991-03-14 1993-10-12 Yasuo Ishii 作業足場
JPH0718845A (ja) * 1991-06-28 1995-01-20 Nisso Ind Co Ltd 昇降足場
JPH06280385A (ja) * 1991-12-13 1994-10-04 Awaa Bureen Kankyo Sekkei Kk 連続吊り足場
JPH06272371A (ja) * 1993-03-23 1994-09-27 Kajima Corp 建物外装用作業設備
JPH08114036A (ja) * 1994-10-14 1996-05-07 Porikaraa Kogyo Kk 建築現場用採光パネルユニット
JPH0941655A (ja) * 1995-07-27 1997-02-10 Shimizu Corp 足場システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006241897A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Kyanpekkusu Kogyo Kk 建築足場に用いる資材運搬用リフト装置
JP4654055B2 (ja) * 2005-03-04 2011-03-16 キャンペックス工業株式会社 建築足場に用いる資材運搬用リフト装置
JP2010203054A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Shimizu Corp 建物改修/解体用装置及び建物の改修/解体方法
JP2010203034A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Shimizu Corp 建物改修/解体用装置及び建物の改修/解体方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100928870B1 (ko) 승강식 지주대
US4811819A (en) Device for horizontally moving an apparatus working at a high location
JP2006348691A (ja) 建物の外壁部の施工システム
JP4651857B2 (ja) 建物の解体工法
CN108455449A (zh) 一种室内轨道式移动幕墙吊装***
CN114753611A (zh) 一种幕墙施工平台
CN111119043A (zh) 防撞墙施工外悬操作平台
JPH09158470A (ja) 橋脚用組立足場
JP6893188B2 (ja) 既存構造物の解体システムおよび解体方法
JP2002349077A (ja) 建物の修復方法
JP2002339570A (ja) 建物の構築方法および建物
JP4067096B2 (ja) 建屋外壁作業用の電動式バランスアーム装置
KR20040104223A (ko) 수직 이동식 작업대를 갖는 비계
JPH0571225A (ja) 全天候型仮設屋根
JP3383638B2 (ja) 建物の解体工法
CN210561720U (zh) 一种墩柱养护修补操作平台
JP2022039171A (ja) 飛散防止養生システム
JP2010112051A (ja) 昇降式足場
KR102655505B1 (ko) 확장가변형 곤돌라
JPH092780A (ja) ジャッキアップ付ジブ式走行クレーン
CN217732381U (zh) 带升降台的加装电梯井
KR102590849B1 (ko) 이중레일구조의 곤돌라장치
JPH08120936A (ja) 高層建築構造物の構築工法とその構築用装置
JP2756617B2 (ja) 建物の側面作業用移動装置
KR102354430B1 (ko) 비산 방지 유닛을 갖는 크레인 천공 장비

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100615