JP2002348374A - ポリアミック酸又はポリイミド及び液晶配向剤 - Google Patents

ポリアミック酸又はポリイミド及び液晶配向剤

Info

Publication number
JP2002348374A
JP2002348374A JP2001156431A JP2001156431A JP2002348374A JP 2002348374 A JP2002348374 A JP 2002348374A JP 2001156431 A JP2001156431 A JP 2001156431A JP 2001156431 A JP2001156431 A JP 2001156431A JP 2002348374 A JP2002348374 A JP 2002348374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
embedded image
polyimide
liquid crystal
image embedded
polyamic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001156431A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumoto Hosokawa
勝元 細川
Seiji Kamimura
誠二 神村
Yuki Honda
祐樹 本田
Yoshiyuki Ando
好幸 安藤
Kenji Asano
健次 浅野
Yuzo Ito
雄三 伊藤
Katsumi Kondo
克己 近藤
Yasushi Tomioka
冨岡  安
Hidetoshi Abe
英俊 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2001156431A priority Critical patent/JP2002348374A/ja
Publication of JP2002348374A publication Critical patent/JP2002348374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高いプレチルト角を付与することができ、しか
も高い透明性を有するポリアミド酸又はポリイミドの提
供。 【解決手段】ジアミンから選ばれる少なくとも1種の化
合物と酸二無水物から選ばれる少なくとも1種の化合物
を有機溶媒中で反応させてなる生成物であり、前記ジア
ミンの必須成分として炭化水素側鎖を有する脂肪族環構
造ジアミンが反応に供せられてなるポリアミック酸又は
ポリイミド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミック酸又
はポリイミド及びこれらの何れか一方又は双方を主成分
として含む液晶配向剤に関し、特に、ポリアミック酸又
はポリイミドの反応成分として特定のジアミンを用いた
ものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子としては、透明電極が設け
られている基板上に液晶配向膜を形成して液晶表示素子
用基板とし、この基板2枚を対向配置し、生じた空隙に
液晶層を注入してサンドイッチ構造としたものが知られ
ている。液晶配向膜は、液晶表示素子用基板上に形成さ
れた液晶配向剤被膜の表面にラビング処理を施すことに
より形成され、液晶表示素子における液晶分子へ配向性
を付与している。この液晶配向剤被膜は、従来よりポリ
アミック酸又はポリイミド溶液を主成分として含有する
組成物(液晶配向剤)が用いられている。
【0003】また、液晶配向膜は、表示部材としての高
い品質を求めるために、液晶が配向膜に接するときにな
す角(プレチルト角)を高めに設定する必要があり、従
来の液晶配向剤は、高いプレチルト角を得るために、ふ
っ素あるいは長鎖アルキル基を導入した芳香族系のジア
ミンからポリアミド酸又はポリイミド樹脂溶液を得てい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、芳香族
系のジアミンを反応させて得たポリアミド酸又はポリイ
ミドは、分子内に存在する方向環のために高い透明性を
付与することが困難であるという問題がある。
【0005】本発明は、前記した従来技術の問題点を解
決するためになされたものであり、高いプレチルト角を
付与することができ、しかも高い透明性を有するポリア
ミド酸又はポリイミドの提供を目的とするものである。
また、本発明は、高いプレチルト角と高い透明性を有す
る液晶配向膜を形成することができる液晶配向剤の提供
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ジアミンから選ばれる少なくとも1種の
化合物と酸二無水物から選ばれる少なくとも1種の化合
物を有機溶媒中で反応させてなる生成物であり、前記ジ
アミンの必須成分として炭化水素側鎖を有する脂肪族環
構造ジアミンが反応に供せられてなるポリアミック酸又
はポリイミドを提供する。また、本発明は、ジアミンか
ら選ばれる少なくとも1種の化合物と酸二無水物から選
ばれる少なくとも1種の化合物を有機溶媒中で反応させ
てなる生成物であり、前記ジアミンの必須成分として炭
化水素側鎖を有する脂肪族環構造ジアミンが反応に供せ
られてなるポリアミック酸又はポリイミドを主成分とし
て含有する液晶配向剤を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、炭化水素側鎖を
有する脂肪族環構造ジアミンの炭化水素鎖としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等であ
り、炭化水素鎖がメチル基のときの脂肪族環構造ジアミ
ンは、化学式
【化21】 で表わされる。
【0008】炭化水素側鎖を有する脂肪族環構造ジアミ
ン以外のジアミンとしては、化学式
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【化44】
【化45】
【化46】
【化47】
【化48】 及び
【化49】 で表わされる化合物から選ばれる少なくとも1種を使用
することが好ましい。
【0009】酸二無水物としては、化学式
【化50】
【化51】
【化52】
【化53】
【化54】
【化55】 及び
【化56】 で表わされる化合物から選ばれる少なくとも1種を使用
することが好ましい。
【0010】本発明において、高いプレチルト角を実現
できるのは化学式(1)で表わされる化合物で代表され
る炭化水素側鎖を有する脂肪族環構造ジアミンを反応成
分として使用ためである。又、炭化水素側鎖を有する脂
肪族環構造ジアミンは、高い透明性を実現する上でも有
用であり、この炭化水素側鎖を有する脂肪族環構造ジア
ミンに加えて、ジアミン成分として化学式(2)〜(1
0)で表わされる化合物の少なくとも1種と、酸二無水
物成分として化学式(30)、(31)、(34)、
(36)で表わされる化合物の少なくとも1種を反応成
分としてなるポリアミック酸又はポリイミドは、より高
い透明性の実現を可能とする。
【0011】ジアミンと酸二無水物を有機溶媒中で反応
させることにより、ポリアミック酸が生成され、更にポ
リアミック酸を熱処理あるいは無水酢酸を添加すること
等により脱水閉環させることによりポリイミドを調整す
ることができ、本発明の液晶配向剤はこれらポリアミッ
ク酸及びポリイミドのいずれか一方又は双方を主成分と
して含有するものである。
【0012】又、ジアミンと酸二無水物を有機溶媒に溶
解させて直接イミド化することによってポリイミドを得
ることもでき、更にはジアミンと酸二無水物を有機溶媒
中で溶解反応させ、続いてジアミン及び酸二無水物の少
なくとも一方を添加してイミド化することによりポリイ
ミドを得ることができる。ジアミンと酸二無水物との混
合比は、酸二無水物の合計量1モル%に対して、ジアミ
ンの合計量0.95〜1.05モル%とするのが好まし
い。
【0013】有機溶媒としては、N−メチル−2−ピロ
リドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、スルホラン、アニソール、ジオキソラン、ブチルセ
ルソルブアセテート、ラクトン系等が挙げられ、これら
単独で使用することができるが、2種以上を混合して使
用してもよい。ラクトン系としては、γ−カプロラクト
ン、γ−バレロラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−テ
トロン酸、γ−フタリド、γ−フタリド酸、γ−クマリ
ン等が挙げられ、ラクトン系とピリジン、キノリン、N
−メチルモルフォリン等の塩基化合物との混合物も使用
可能である。
【0014】ジアミン及び酸二無水物を有機溶媒中で反
応させて得られたポリアミック酸及び/又はポリイミド
を有機溶媒で希釈することにより、液晶配向剤が得られ
る。液晶配向剤には基板との接着性を向上させるために
シランカップリング剤やチタネートカップリング剤を少
量添加しても良い。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に説明す
る。
【0016】(実施例1) [工程1]攪拌器を取りつけた1000mlのセパラブ
ル四つ口フラスコに、水分分離トラップを備えた玉付冷
却管を取りつけ、1,2,3,4−シクロペンタンテト
ラカルボン酸二無水物(化学式(30))21.0g、
4,4′−ジアミノ−3,3′−ジメチルジシクロヘキ
シルメタン(DMHM、化学式(1))23.8g、γ
−カプロラクトン1.1g、ピリジン2.0g、N−メ
チル−2−ピロリドン(NMP)200.0g、トルエ
ン40.0gを加え、常温で窒素雰囲気下で10分間攪
拌した後、反応槽の内容物を180℃に昇温し、攪拌機
の回転数を180rpmに設定して3時間攪拌し、攪拌
終了後真空乾燥を行い反応液(ワニス)を得た。なお留
出成分は反応中に水分分離トラップより適時取り除い
た。 [工程2][工程1]で得たワニスをメタノール中に投
入することによって、生成した沈殿を分離し、粉砕、ろ
過、洗浄および減圧乾燥させる工程を経ることによりポ
リイミド粉末を得た。このポリイミド粉末を赤外線吸収
スペクトルを測定したところ、1715cm-1及び178
5cm-1にイミド環の特性吸収が認められた。 [工程3]その後NMP9.5gにポリイミド粉末0.
5gを溶解して液晶配向剤を得た。
【0017】(実施例2) [工程1]実施例1と同様の装置に、ビシクロ(2,
2,2)オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカ
ルボン酸二無水物(BCD、化学式(31))24.8
g、DMHM23.8g、γ−カプロラクトン1.1
g、ピリジン2.0g、NMP200.0g、トルエン
40.0を加え、実施例1の[工程1]と同様にして反
応液(ワニス)を得た。 [工程2][工程1]で得たワニスを実施例1の[工程
2]と同様に処理してポリイミド粉末を得た。このポリ
イミド粉末を赤外線吸収スペクトルを測定したところ、
1715cm-1及び1785cm-1にイミド環の特性吸収が
認められた。 [工程3][工程2]で得たポリイミド粉末を実施例1
の[工程3]と同様に処理して液晶配向剤を得た。
【0018】(実施例3) [工程1]実施例1と同様の装置に、4,4′−オキシ
ジフタル酸無水物(ODPA、化学式(34))31.
0g、DMHM23.8g、γ−カプロラクトン1.1
g、ピリジン2.0g、NMP200g、トルエン4
0.0gを加え、実施例1の[工程1]と同様にして反
応液(ワニス)を得た。 [工程2][工程1]で得たワニスを実施例1の[工程
2]と同様に処理してポリイミド粉末を得た。このポリ
イミド粉末を赤外線吸収スペクトルを測定したところ、
1715cm-1及び1785cm-1にイミド環の特性吸収が
認められた。 [工程3][工程2]で得たポリイミド粉末を実施例1
の[工程3]と同様に処理して液晶配向剤を得た。
【0019】(実施例4) [工程1]実施例1と同様の装置に、BCD12.4
g、3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物(BPDA、化学式(33))14.7g、D
MHM11.9g、3,5−ジアミノ安息香酸(DAB
z、化学式(13))7.6g、γ−カプロラクトン
1.1g、ピリジン2.0g、NMP200.0g、ト
ルエン40.0gを加え、実施例1の[工程1]と同様
にして反応液(ワニス)を得た。 [工程2][工程1]で得たワニスを実施例1の[工程
2]と同様に処理してポリイミド粉末を得た。このポリ
イミド粉末を赤外線吸収スペクトルを測定したところ、
1715cm-1及び1785cm-1にイミド環の特性吸収が
認められた。 [工程3][工程2]で得たポリイミド粉末を実施例1
の[工程3]と同様に処理して液晶配向剤を得た。
【0020】(実施例5) [工程1]実施例1と同様の装置に、ODPA15.5
g、ピロメリット酸二無水物(化学式(32))10.
9g、DMHM11.9g、DABz7.6g、γ−カ
プロラクトン1.1g、ピリジン2.0g、NMP20
0.0g、トルエン40.0gを加え、実施例1の[工
程1]と同様にして反応液(ワニス)を得た。 [工程2][工程1]で得たワニスを実施例1の[工程
2]と同様に処理してポリイミド粉末を得た。このポリ
イミド粉末を赤外線吸収スペクトルを測定したところ、
1715cm-1及び1785cm-1にイミド環の特性吸収が
認められた。 [工程3][工程2]で得たポリイミド粉末を実施例1
の[工程3]と同様に処理して液晶配向剤を得た。
【0021】(比較例1)実施例1と同様の装置に、B
CD24.8g、3,9−ビス(3−アミノプロピル)
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ−5,5−ウ
ンデカン(ATU)27.4g、γ−カプロラクトン
1.1g、ピリジン2.0g、NMP200.0g、ト
ルエン40.0gを加え、実施例1の[工程1]と同様
にして反応液(ワニス)を得た。 [工程2][工程1]で得たワニスを実施例1の[工程
2]と同様に処理してポリイミド粉末を得た。このポリ
イミド粉末を赤外線吸収スペクトルを測定したところ、
1715cm-1及び1785cm-1にイミド環の特性吸収が
認められた。 [工程3][工程2]で得たポリイミド粉末を実施例1
の[工程3]と同様に処理して液晶配向剤を得た。
【0022】(比較例2) [工程1]実施例1と同様の装置に、OPDA31.0
g、ATU27.4g、γ−カプロラクトン 1.1
g、ピリジン2.0g、NMP200.0g 、トルエ
ン40.0gを加え、実施例1の[工程1]と同様にし
て反応液(ワニス)を得た。 [工程2][工程1]で得たワニスを実施例1の[工程
2]と同様に処理してポリイミド粉末を得た。このポリ
イミド粉末を赤外線吸収スペクトルを測定したところ、
1715cm-1及び1785cm-1にイミド環の特性吸収が
認められた。 [工程3][工程2]で得たポリイミド粉末を実施例1
の[工程3]と同様に処理して液晶配向剤を得た。
【0023】実施例1〜5及び比較例1、2の液晶配向
剤についてプレチルト角及びの光透過率を評価し、その
結果を表1に示した。
【0024】プレチルト角評価セルの作成とプレチルト
角の評価:ITO付きガラス基板上に液晶配向剤をスピ
ンコート法により塗布、焼成した後、ラビング処理を施
すことで液晶表示素子用基板とした。得られた液晶表示
素子用基板をセルギャップ50μmで対向配置し、接着
剤で固定し、その後真空注入法により液晶を注入し、液
晶注入口をUV硬化樹脂により封止することで、プレチル
ト角評価セルを得た。また、得られたプレチルト角評価
セルを、波長633nmの光源を用いてプレチルト角を
測定した。
【0025】光透過率評価基板の作成及び光透過率の測
定:ガラス基板上に液晶配向剤をスピンコート法により
塗布、焼成した後、UV−可視分光光度計を用いて38
0nmの光透過率を測定した。
【0026】
【表1】
【0027】(実施例6) [工程1]実施例1と同様の装置に、BCD7.45
g、BPDA17.65g、DMHM10.73g、D
ABz6.85g、γ−バレロラクトン0.9g、メチ
ルモルフォリン1.8g、NMP224.0g、トルエ
ン45.0gを加え、実施例1の[工程1]と同様にし
て反応液(ワニス)を得た。 [工程2][工程1]で得たワニスの一部を200℃で
2時間加熱することによって固形分(樹脂分)の濃度を
測定したところ、15.1重量%であった。また、ワニ
スより固形分を取り出し、赤外線吸収スペクトルを測定
したところ、1715cm-1及び1785cm-1にイミド環
の特性吸収が認められた。 [工程3][工程1]で得たワニスにγ−バレロラクト
ンを添加することにより液を希釈し、固形分の濃度が
5.0重量%となるように調整して液晶配向剤を得た。
【0028】(実施例7) [工程1]実施例1と同様の装置に、BCD7.45
g、BPDA17.65g、DMHM10.73g、D
ABz6.85g、γ−ブチロラクトン0.77g、メ
チルモルフォリン1.8g、NMP224.0g、トル
エン45.0gを加え、実施例1の[工程1]と同様に
して反応液(ワニス)を得た。 [工程2][工程1]で得たワニスを実施例6の[工程
2]と同様にして処理して固形分(樹脂分)の濃度を測
定したところ、15.2重量%であった。また、ワニス
より固形分を取り出し、赤外線吸収スペクトルを測定し
たところ、1715cm-1及び1785cm-1にイミド環の
特性吸収が認められた。 [工程3][工程1]で得たワニスを実施例6の[工程
3]と同様に調整して液晶配向剤を得た。
【0029】(実施例8) [工程1]実施例1と同様の装置に、BCD7.45
g、BPDA17.65g、DMHM10.73g、D
ABz6.85g、γ−カプロラクトン1.03g、メ
チルモルフォリン1.8g、NMP224.0g、トル
エン45.0gを加え、実施例1の[工程1]と同様に
して反応液(ワニス)を得た。 [工程2][工程1]で得たワニスを実施例6の[工程
2]と同様にして処理して固形分(樹脂分)の濃度を測
定したところ、15.0重量%であった。また、ワニス
より固形分を取り出し、赤外線吸収スペクトルを測定し
たところ、1715cm-1及び1785cm-1にイミド環の
特性吸収が認められた。 [工程3][工程1]で得たワニスを実施例6の[工程
3]と同様に調整して液晶配向剤を得た。
【0030】(実施例9) [工程1]実施例1と同様の装置に、BCD7.45
g、DABz6.85gγ−カプロラクトン1.03
g、メチルモルフォリン1.8g、NMP114.0
g、トルエン23.0gを加え、常温下に窒素ガス雰囲
気中で10分間攪拌した後、攪拌機の回転数を180r
pmに設定して1時間攪拌して反応させた。
【0031】反応液を一昼夜空冷し、これに、BPDA
17.65g、DMHM10.73g、NMP110
g、トルエン22gを加え、反応槽の内容物を180℃
に昇温し、攪拌機の回転数を180rpmに設定して4
時間攪拌し反応液(ワニス)を得た。なお留出成分は反
応中に水分分離トラップより適時取り除いた。 [工程2][工程1]で得たワニスを実施例6の[工程
2]と同様にして処理して固形分(樹脂分)の濃度を測
定したところ、15.3重量%であった。また、ワニス
より固形分を取り出し、赤外線吸収スペクトルを測定し
たところ、1715cm-1及び1785cm-1にイミド環の
特性吸収が認められた。 [工程3][工程1]で得たワニスを実施例6の[工程
3]と同様に調整して液晶配向剤を得た。
【0032】実施例6〜9の液晶配向剤についてプレチ
ルト角評価し、その結果を表2に示した。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、高いプレチルト角を有
し、且つ高い透明性を有する液晶配向膜を透明電極が設
けられている基板上に形成することができる。またこの
液晶配向剤を適応した液晶表示素子は液晶プロジェクタ
ー、液晶テレビ、コンピューターディスプレイ、計算
機、時計、各種装置表示板等の表示装置として用いるこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 祐樹 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社総合技術研究所内 (72)発明者 安藤 好幸 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社総合技術研究所内 (72)発明者 浅野 健次 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社総合技術研究所内 (72)発明者 伊藤 雄三 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社総合技術研究所内 (72)発明者 近藤 克己 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 冨岡 安 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 阿部 英俊 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 2H090 HB08Y HB09Y JB02 MA10 MB01 4J043 PA04 PC01 PC02 PC06 PC13 QB26 RA02 RA34 SA06 TA21 TA22 TA47 UA03 UA04 UA05 UA13 WA07 XA11 XA13 YA06 YA07 ZB23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジアミンから選ばれる少なくとも1種の化
    合物と酸二無水物から選ばれる少なくとも1種の化合物
    を有機溶媒中で反応させてなる生成物であり、前記ジア
    ミンの必須成分として炭化水素側鎖を有する脂肪族環構
    造ジアミンが反応に供せられてなることを特徴とするポ
    リアミック酸又はポリイミド。
  2. 【請求項2】炭化水素側鎖を有する脂肪族環構造ジアミ
    ンは、化学式 【化1】 で表わされる化合物である請求項1記載のポリアミック
    酸又はポリイミド。
  3. 【請求項3】ジアミンとして化学式 【化2】 で表わされる化合物が、酸二無水物として 【化3】 【化4】 【化5】 及び 【化6】 で表わされる化合物から選ばれる少なくとも1種が反応
    に供せられてなる請求項1記載のポリアミック酸又はポ
    リイミド。
  4. 【請求項4】ジアミンとして化学式 【化7】 で表わされる化合物と 【化8】 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 【化15】 及び 【化16】 で表わされる化合物から選ばれる少なくとも1種が、酸
    二無水物として 【化17】 【化18】 【化19】 及び 【化20】 から選ばれる少なくとも1種が反応に供せられてなる請
    求項1記載のポリアミック酸又はポリイミド。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    ポリアミック酸又はポリイミドを含有することを特徴と
    する液晶配向剤。
JP2001156431A 2001-05-25 2001-05-25 ポリアミック酸又はポリイミド及び液晶配向剤 Pending JP2002348374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001156431A JP2002348374A (ja) 2001-05-25 2001-05-25 ポリアミック酸又はポリイミド及び液晶配向剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001156431A JP2002348374A (ja) 2001-05-25 2001-05-25 ポリアミック酸又はポリイミド及び液晶配向剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002348374A true JP2002348374A (ja) 2002-12-04

Family

ID=19000439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001156431A Pending JP2002348374A (ja) 2001-05-25 2001-05-25 ポリアミック酸又はポリイミド及び液晶配向剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002348374A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006043520A1 (ja) * 2004-10-19 2006-04-27 Hitachi Cable, Ltd. ポリイミド樹脂組成物及びそれを用いた液晶配向膜並びにその液晶配向膜を用いた液晶表示素子
WO2006129771A1 (ja) * 2005-06-01 2006-12-07 Mitsubishi Chemical Corporation テトラカルボン酸又はそのポリエステルイミド、及びその製造方法
JP2007284414A (ja) * 2005-06-01 2007-11-01 Mitsubishi Chemicals Corp テトラカルボン酸又はそのポリエステルイミド、及びその製造方法
JP2008163210A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 New Japan Chem Co Ltd 新規なポリイミド樹脂組成物及びそのワニス
WO2012011590A1 (ja) 2010-07-22 2012-01-26 宇部興産株式会社 ポリイミド前駆体、ポリイミドおよびその製造に使用される材料
WO2013105610A1 (ja) 2012-01-13 2013-07-18 宇部興産株式会社 ポリイミド前駆体水溶液組成物、及びポリイミド前駆体水溶液組成物の製造方法
KR20140051405A (ko) 2011-08-12 2014-04-30 우베 고산 가부시키가이샤 폴리이미드 전구체, 폴리이미드, 폴리이미드 필름, 및 이들의 제조에 사용되는 트리아진 화합물의 제조 방법
KR20140072046A (ko) 2011-10-05 2014-06-12 히다치 가세이듀퐁 마이쿠로시스데무즈 가부시키가이샤 고투명 폴리이미드
KR20230016613A (ko) 2020-05-29 2023-02-02 도요보 가부시키가이샤 폴리이미드 필름 및 그 제조 방법
KR20230019064A (ko) 2020-05-29 2023-02-07 도요보 가부시키가이샤 폴리이미드 필름 및 그 제조 방법
KR20230025652A (ko) 2020-06-16 2023-02-22 도요보 가부시키가이샤 무색 다층 폴리이미드 필름, 적층체, 플렉시블 전자 디바이스의 제조 방법
KR20230098789A (ko) 2020-11-10 2023-07-04 도요보 가부시키가이샤 폴리이미드 필름 및 그 제조 방법
KR20240026123A (ko) 2021-06-29 2024-02-27 도요보 가부시키가이샤 폴리아미드산, 폴리이미드 및 그 용도

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006043520A1 (ja) * 2004-10-19 2006-04-27 Hitachi Cable, Ltd. ポリイミド樹脂組成物及びそれを用いた液晶配向膜並びにその液晶配向膜を用いた液晶表示素子
JPWO2006043520A1 (ja) * 2004-10-19 2008-05-22 日立電線株式会社 ポリイミド樹脂組成物及びそれを用いた液晶配向膜並びにその液晶配向膜を用いた液晶表示素子
JP4765938B2 (ja) * 2004-10-19 2011-09-07 日立電線株式会社 ポリイミド樹脂組成物及びそれを用いた液晶配向膜並びにその液晶配向膜を用いた液晶表示素子
WO2006129771A1 (ja) * 2005-06-01 2006-12-07 Mitsubishi Chemical Corporation テトラカルボン酸又はそのポリエステルイミド、及びその製造方法
JP2007284414A (ja) * 2005-06-01 2007-11-01 Mitsubishi Chemicals Corp テトラカルボン酸又はそのポリエステルイミド、及びその製造方法
JP2008163210A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 New Japan Chem Co Ltd 新規なポリイミド樹脂組成物及びそのワニス
KR20200046126A (ko) 2010-07-22 2020-05-06 우베 고산 가부시키가이샤 폴리이미드 전구체, 폴리이미드 및 그 제조에 사용되는 재료
KR20180102209A (ko) 2010-07-22 2018-09-14 우베 고산 가부시키가이샤 폴리이미드 전구체, 폴리이미드 및 그 제조에 사용되는 재료
KR20210032015A (ko) 2010-07-22 2021-03-23 우베 고산 가부시키가이샤 폴리이미드 전구체, 폴리이미드 및 그 제조에 사용되는 재료
WO2012011590A1 (ja) 2010-07-22 2012-01-26 宇部興産株式会社 ポリイミド前駆体、ポリイミドおよびその製造に使用される材料
KR20190126200A (ko) 2010-07-22 2019-11-08 우베 고산 가부시키가이샤 폴리이미드 전구체, 폴리이미드 및 그 제조에 사용되는 재료
KR20190007531A (ko) 2010-07-22 2019-01-22 우베 고산 가부시키가이샤 폴리이미드 전구체, 폴리이미드 및 그 제조에 사용되는 재료
US9511565B2 (en) 2011-08-12 2016-12-06 Ube Industries, Ltd. Polyimide precursor, polyimide, polyimide film, and method for manufacturing triazine compound used for manufacturing same
KR20140051405A (ko) 2011-08-12 2014-04-30 우베 고산 가부시키가이샤 폴리이미드 전구체, 폴리이미드, 폴리이미드 필름, 및 이들의 제조에 사용되는 트리아진 화합물의 제조 방법
KR20140072046A (ko) 2011-10-05 2014-06-12 히다치 가세이듀퐁 마이쿠로시스데무즈 가부시키가이샤 고투명 폴리이미드
WO2013105610A1 (ja) 2012-01-13 2013-07-18 宇部興産株式会社 ポリイミド前駆体水溶液組成物、及びポリイミド前駆体水溶液組成物の製造方法
KR20140112062A (ko) 2012-01-13 2014-09-22 우베 고산 가부시키가이샤 폴리이미드 전구체 수용액 조성물, 및 폴리이미드 전구체 수용액 조성물의 제조 방법
US11407868B2 (en) 2012-01-13 2022-08-09 Ube Industries, Ltd. Method for producing aqueous polyimide precursor solution composition
KR20230016613A (ko) 2020-05-29 2023-02-02 도요보 가부시키가이샤 폴리이미드 필름 및 그 제조 방법
KR20230019064A (ko) 2020-05-29 2023-02-07 도요보 가부시키가이샤 폴리이미드 필름 및 그 제조 방법
KR20230025652A (ko) 2020-06-16 2023-02-22 도요보 가부시키가이샤 무색 다층 폴리이미드 필름, 적층체, 플렉시블 전자 디바이스의 제조 방법
KR20230098789A (ko) 2020-11-10 2023-07-04 도요보 가부시키가이샤 폴리이미드 필름 및 그 제조 방법
KR20240026123A (ko) 2021-06-29 2024-02-27 도요보 가부시키가이샤 폴리아미드산, 폴리이미드 및 그 용도

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101166003B1 (ko) 액정 배향제 그리고 그것을 사용한 액정 배향막 및 액정표시 소자
KR101363224B1 (ko) 액정 배향 처리제 및 그것을 이용한 액정 표시 소자
JP3097702B2 (ja) 新規な液晶配向処理剤
KR101616143B1 (ko) 액정 배향 처리제 및 그것을 사용한 액정 표시 소자, 그리고 신규한 디아민
JP5729299B2 (ja) ジアミン化合物、ポリアミド酸、ポリイミド及び液晶配向処理剤
KR101589328B1 (ko) 액정 배향 처리제 및 그것을 사용한 액정 표시 소자
JP5035517B2 (ja) 液晶配向剤およびそれを用いた液晶表示素子
TWI637026B (zh) Liquid crystal alignment treatment agent and liquid crystal display element using same
KR101148812B1 (ko) 수직 배향용 액정 배향 처리제 및 액정 표시 소자
JP4765938B2 (ja) ポリイミド樹脂組成物及びそれを用いた液晶配向膜並びにその液晶配向膜を用いた液晶表示素子
JP5751171B2 (ja) 液晶配向処理剤及びそれを用いた液晶表示素子
JP5359029B2 (ja) 酸二無水物、液晶配向膜および液晶表示素子
KR101613753B1 (ko) 액정 배향 처리제 및 그것을 사용한 액정 표시 소자
JP2002348374A (ja) ポリアミック酸又はポリイミド及び液晶配向剤
WO2004072719A1 (ja) 液晶配向剤およびそれを用いた液晶配向膜
JP2011227500A (ja) 液晶配向剤用処理済ポリマーの製造方法、これにより製造された処理済ポリマー及び液晶配向剤、液晶配向膜、並びに該配向膜を具える液晶表示素子
KR100782436B1 (ko) 액정 배향제
KR101759756B1 (ko) 액정 배향제, 그것을 사용한 액정 배향막 및 액정 표시 소자
KR101418465B1 (ko) 액정 배향막의 제조 방법 및 액정 표시 소자
KR101809990B1 (ko) 액정 배향제, 액정 배향막 및 액정 표시 소자
JPH11249148A (ja) 液晶配向処理剤
CN109970975A (zh) 一种高电压保持率型聚酰亚胺及其制备方法和应用
JPH07109438A (ja) ポリイミドワニス
JPH0682794A (ja) 液晶セル用配向処理剤
JP2775493B2 (ja) アルキル置換シクロブタンテトラカルボン酸二無水物含有組成物、ポリイミド前駆体、硬化膜及びこれらの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050920

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051116

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20051116

A02 Decision of refusal

Effective date: 20061226

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02